それで今後、操作していると感じたらまた来るとメモを残して帰って来たそうです

はあ、思い切ったことをするわね今まで溜めたお店の情報や、お客さんたちの書き込みのデータが全て消えちゃったらまたサイトがゼロからやり直しになるじゃない

それでも本社ビルを襲撃されて、火を付けられるよりはマシのはずだからとキョーコお姉様はおっしゃっていましたわ

キョーコさんが関わると、ネット上の炎上が本物の大火災になるのが普通だ

サーバー完全粉砕で済んだんだからその会社の人たちは運がいい

はぁぁ、それはまた思い切ったことをする人がいるのね

桃子姉ちゃんは、呆れていた

ところで桜子

不意に桃子姉ちゃんは、桜子さんを見る

どうしちゃったのあなた公ちゃんとシャワーに行く前は、すっかり落ち込んで、この世の終わりみたいな顔をしていたのに

あんなに公ちゃんに触られるのを怖がって、震えていた子が今は、自分から公ちゃんに寄り添っているなんて

赤い肌襦袢姿の桜子さんはさっきからずっと、オレにベッタリくっついている

あのそれは

恥ずかしそうに頬を赤らめる桜子さん

色々、吹っ切れたみたいねそれはいいけれど、公ちゃんがどういう魔法を使ったか、わたくしは興味があるわ

魔法なんて使ってないよ

ただ2人きりの方が色々と整理できるんだと思う

2人きりで別にお話だけしてたわけじゃないんでしょ

そう聞いて来た桃子姉ちゃんに、桜子さんは

はい、またセックスをしていただきましたわたくしも女の快感というものを身体に教えていただきましたしまた、胎内に射精していただきました

そんな主人の言葉を聞いて不知火さんの表情が、また曇る

優しくしていただきましたそれで色々なことが、理解できるようになったんです

色々なことって、どういうことかしら

桃子姉ちゃんが鋭い眼で尋ねる

一番大きなことはわたくしには、どんなことをしても、亡くなった本当のお母様のお気持ちは理解できないということです

生まれてからずっと名家のお嬢様として生きてきた桜子さんには売春婦として死んだ母親のことは理解できない

てきるはずがない

実際に、本当のお母様のように本物の売春婦にならない限りはそれも遠い地で、名家の力の及ばないところで悪い人たちに管理されて、酷い生活を体験しなければ判らないことなのだと思い知りました

そうね本当のお母様のことでショックを受けた桜子が自分もお母様と同じ体験をしないといけないと思い込んでしまった気持ちは判るわよだから、お祖父様や香月様はあなたが公ちゃんと、こうなることをお許しになったんだと思うわ思い詰めたあなたが、家出とか自殺とかしちゃうよりはマシでしょうから

それに公ちゃんなら安心だし公ちゃんが女の子に、自分の欲望だけに身を任せるような乱暴なセックスをしないもの桜子の気を晴らすためには、公ちゃんが一番なのよね秘密は守れるし

オレは黒森家という裏の組織の人間だ

香月セキュリティ・サービスという、名家全体の機密を取り扱う組織のオーナーでもある

絶対に秘密は厳守する

ここは、絶対に外に内部の様子が漏れない香月家の施設のしかも香月様のプライベートなお部屋その上わたくしやみすずたちも立ち合って、桜子が取り乱さないように監視させてもらったわ

瑠璃子やまり子の方が桜子は気が楽でしょうけれどわたくしやみすずの前では、あなたは絶対に取り乱すことはないものね子供の頃からそう躾けられているんですから

3大名家歌晏家、香月家、狩野家

家柄が同格である以上年の近い3家の令嬢たちは、幼い頃から

いつも家の名誉を背負って公の場に立ってきた

わたくしだって、みすずや桜子の顔を見るとついつい姿勢を正してしまうものそういう癖が身に付いているのよね

あたしもそうですわ

結局わたくしたちは、名家の令嬢である運命からは逃れられないのよもし、桜子が本当に売春婦になるって思い詰めてしまったとしてもお祖父様や香月様、名家全体が許さないわ許すはずがないのよ

しかし、わたくしは狩野家の両親の正当な娘ではありませんわたくしはお父様が犯した不倫の子売春婦になられてしまった女性の娘であることは事実ですわ

桜子さんが、そう言うが

いいえ桜子それは真実であって、事実ではないのよ

真実と事実

あなたの出生にまつわる真実は、永遠に闇に葬られるわだってその真実が公になることで、得をする人間が誰もいないんですもの

狩野家が昔のような大資産家なら、話は別ですけれど今の狩野家にあるのは、家柄の高さだけでしょこの上、家の名誉に傷が付くようなことが世間に知られたら最後に残った家柄すら、価値を失うわ

狩野家の一族は、みんな桜子さんが不倫の子であることを知っていた

狩野家から嫁に来たまり子の母親は、娘にそのことを教えていた

なのに、今までヒステリーを起こしたバァさんが、桜子さんの許婚者に密告するまで、家の外の人間に秘密がバレなかったのは

そんなことをしても得をする人間が、誰もいなかったからだ

ロクに財産が無いんだからスキャンダルを告発して、現在の当主である桜子さんのお父様を失脚させたりしても、そこから何かを得ることはできないのよねそれより大人しくしていれば、歌晏家や香月家や他の名家が、家格を保つための最低限の援助をしてくれる家なんだから余計な騒ぎを起こすべきではないのよ

下手にスキャンダルになったら、他の名家から援助を打ち切られて没落寸前の家が、本当に没落してしまう

他の名家だって歌晏家と香月家っていう2家が突出しているより、狩野家みたいな家が間にある方が気が楽なのよ

家柄も高く、資産も有り、権力も保持している2家だけより家柄だけの家が1つあった方が

何か困ったことがあったら狩野家にちょっとお金を包んで、歌晏家や香月家に取りなしてもらったりすることもできるし名家の世界の中から、余計な緊張関係を取り去る効果があるのよね

まあ、そういう狩野家の効能だけでなく桜子が今まで、名家や狩野家にとって良いお嬢様でいたからってことも大きいんでしょうけれど

あたしたちの学校でも桜子さんはいつも朗らかで、決して出しゃばらず、どなたにも優しい方だと評判が高いですわ

そうよねあたしなんて、派手好きで、出しゃばりまくっているから、みすずや桜子より人気が無いのよ

そんなことありませんわ桃子お姉様には、下級生たちのファンクラブがありますから

桃子姉ちゃんに、みすずが言う

それは知っているけれどわたくしのことを嫌っている子も多いのよねその点、わたくしは桜子のことを悪く言う子に会ったことはないわ

下級生の中でもそうですわ

瑠璃子までが、そう言う

桜子さんは香月家のパーティで浮いていたまり子を助けてくれた優しい娘だ

桜子のことは誰もが名家・狩野家の令嬢と認めているのよそれは、あなたの血筋のせいではないわ桜子という人間を見て、みんながした評価なのよ

つまりね真実なんてどうでもいいのよ大切なのはみんなが感じている事実だけ

ニヤッと微笑むと

桜子の純潔もそうよあなたが、公ちゃんと売春の真似事をして処女を失ってしまったなんていう真実は、誰にも知られないから気にしなくていいの

そうか

名家世界のトップテンジッちゃんと歌晏さんたちは

桜子さんの現実の純潔処女膜の有無なんかを重視してない

他の名家や世間の人たちが狩野家の桜子が清純であると感じていればあなたの名誉さえ保てるのならば、真実はどうでもいいのよ

世間に対して嘘を吐くということではないのよ言わなくていいことは、話す必要は無いということだけ世間の皆様にはあたしたちの振る舞いを見て、色々と感じられるんでしょうから、あたしたちの方から必要以上の情報を伝えなくていいのよ

名家の令嬢の年長者桃子姉ちゃんとみすずが、桜子さんに言う

そうですわ世間の皆様は、わたくしのこともまだ処女だと思っていらっしゃるみたいですし

みすずは17歳で、オレというジッちゃん公認のパートナーが居るから

もしかしたら、もう経験しているかもしれないと考える人たちもいると思う

しかし、瑠璃子はまだ15歳の中学生だし

この大人しそうで可憐な美少女がオレとハメ撮りセックスに興じているとは、想像できないだろう

話さなくていいことは、話さない相手が勝手に思い込んでいることは無視するそれを徹底しないと、自分のプライベートが守れないわよ

桃子姉ちゃんは、桜子さんにそう言った

桜子のことだから公ちゃんに売春してしまった自分には、もう名家の令嬢の資格は無いとか思ってたりするんでしょうけれど、全然、そんなことは無いからね

相手が旦那様ですから桜子さんのプライベートなことなのよ

公の場で、これまで通りでいらっしゃれば何の問題も無いことですわ

桃子姉ちゃん、みすず、瑠璃子が言う

生まれついての3大名家の令嬢たちは桜子さんのことを、本当に心から心配しているんだな

ありがとうございます皆様

桜子さんは、桃子姉ちゃんたちに頭を下げる

ですがわたくしは、それでもわたくし自身にケジメを付けなくてはなりません

午後5時までは桜子は、黒森様に身体を買っていただいていますなのに、わたくしはまだきちんと黒森様にご奉仕できていませんだから、時間まではつたない技術に、魅力の無い肉体でございますが、精一杯のご奉仕をさせていただきたいと思っています

ええ、どうぞ気が済むまでしなさいそれだって、桜子のプライベートなんだからあなたのしたいようにすればいいのよ

あたしたちも5時までは、向こうの部屋に行ってましょうか

みすずも、笑顔で桜子さんに言う

いえ、できればどうぞ、最後まで見守っていて下さい

桜子は、そう言うとオレに

お隣の部屋にいらっしゃるまり子さんたちも、こちらにお呼びしてもいいですか

まり子たちは桜子を気遣って、隣の部屋で待機してくれている

いいのか桜子

はい桜子はこんなわたくしのことを心配して下さった皆様にはしたない姿を、お見せしたいんです

統一地方選の選挙運動が続いていますが

車通りの多い道に、無理矢理選挙カーを停めて渋滞の原因になりながら

みなさまのための政治をしてまいります

とか言うヤツは信用できません

今回は、公示前に事前活動していた候補者も多いし

区議会選なので地元出身をアピールしたいのは判りますが

わたくしは、地元の**幼稚園を卒園致しました父は、地元の区立**小学校を卒業し、中学も区立**中学です

何か変だなあと思ったら、候補者自身は小学校から他の区の私立の学校へ行ってたらしいです

本人は幼稚園しか地元じゃないし父親の話は必要なのか

こんなのが明後日まで続くのかはぁ

1242.桜子・売春したいお嬢様 / 100円のまり子

どう桜子さんて、まあ、向こうの部屋で観ていたけれどね

開かれたドア隣の部屋に居た、まり子と山田梅子さんと美里が入って来る

桜子さんの希望で、彼女たちを呼んだ

さらにその先の部屋に居る、レイちゃんや克子姉、ヨミまでは呼ばない

まり子たちの部屋はジッちゃん専用室の居間だからこっちの寝室での桜子さんの処女喪失は中継されていたけれど

レイちゃんたちの居る部屋は、警護人の待機室だから中の様子は、いかなる手段を使っても完全に感知できないようになっている

色々とスッキリ致しましたわちょっと腰が重くて、痛みがありまいけれど

赤い肌襦袢1枚の桜子さんは言う

ああ、判るわわたくしも、そうだったから

まり子は、ニコッと微笑んで

こうなっちゃったから話すけれどわたくしも、公にセックスしてもらっているの公だけよ初めても公に捧げたわ

驚く、桜子さん

ほら、前のわたくしって何かやたらとイライラしていて、人当たりの悪い娘だったじゃないすぐに周りの人とケンカしてでも、最近はそういうことが無くなったのよ自分で言うのも変だけれど丸くなったと思うわ

桜子さんだって前のわたくしだったら、今日みたいなことを相談してはくれなかったでしょ

桜子さんの相談亡くなった本当のお母さんの気持ちを理解するために売春してみたいということ

それはそうですわね確かに、まり子さんは変わられたわ明るくなられたし、皆さんに優しくなられたそれと前よりも、ずっと落ち着いた雰囲気になられたわ

ええ、全部公のお陰よ公とセックスして公の女になったから前は、わたくしの気持ちなんて理解してくれる人はどこにもいないって思ってたけれど今は、公がいるから何か嫌なことがあったら、思いっきり公とセックスして、身も心もメチャクチャにしてもらえばいいしセックスする度に、元気がもらえるのよそれと

まり子は、クスッと微笑む

セックスする度に信頼できる姉妹が増えるわわたくしたち、いつも他の子と一緒に公にご奉仕するから

オレのセックスはほとんどが1対複数だもんな

色んな環境で生きてきた、色んな環境の子たちが居るけれど一緒に、セックスを楽しむとみんな仲良くなっちゃうわセックスってほら隠しごとができないから身体も心も、丸裸になるでしょわたくしのことも全部赤裸々に見られてしまうけれどわたくしも、他の子の全てを見せてもらえるから

判りますわたくしも黒森様に全てをお見せしてしまったら、心の重荷がスーッと消えて行きましたわ

そうよ、公に対してそうなったことが一緒にセックスしている他の女の子にも起こるのよそうなったらホント、みんな、自分の本当の家族よりも信じられる人たちになるわ心からの姉妹になるのよ

ああ、まり子はみすずや瑠璃子とも、公ちゃんのセックスを一緒にしているのね

ええ、わたくし今、週に2、3回は黒森のお屋敷にお泊まりに行かせていただいてますから一緒にベッドの上で、ご奉仕させていただいてますわ

だからまり子は、最近、わたくしのことはお見限りなのねみすずや、瑠璃子たちとばかり仲良くして

元々、まり子は桃子姉ちゃんの妹分だった

オレの女になる前はお泊まりだって、桃子姉ちゃんの居る歌晏家のお屋敷の方が多かったはずだし

それは、桃子お姉様がいけないんですわ

まり子は笑顔で言う

わたくしの何が悪いって言うのよ

寝桃子姉ちゃんは、怪訝な顔でまり子に尋ね返した

桃子お姉様が、なかなか公とセックスなさらないからですわ早く公とセックスなさって下さいまり子は、桃子お姉様と一緒に公にご奉仕したいって、ずっと待ちわびておりますのに

男性にとっても、女性にとってもこんなに楽しくて、みんなが仲良くなれることはないのですから

公今から、わたくしと桜子さん一緒にセックスしてもいいわよね

まり子と桜子

公はいつもみすずお姉様と瑠璃子様香月家の従姉妹同士とはセックスしているけれど

まり子は、胸元のボタンを外しながら言う

狩野家の従姉妹の身体も比べてみたいでしょ

まり子と桜子さんは従姉妹同士だ

桜子さん、わたくしとあなたは色々な面で、良く似ているわ

服を脱ぎながらまり子は言う

わたくしはお母様が名家・狩野家の娘なのにその血を引くわたくし自信は、名家に属していないことを口惜しがっていたわだから、狩野家の本家の娘であるあなたのことが、ずっと羨ましかった

まり子さんでも、わたくしは

ええ、もちろん、わたくしも知っていたわ桜子さんが、お父様の不倫の子であるということもだから、ますます口惜しかったのよわたくしの身体にも、あなたの身体にも名家の血が半分だけ入っているわ

まり子は狩野家から嫁に来た母親と、名家では無い新興の大企業の経営者である鳥居家の父親正式な夫婦の間に生まれた娘

桜子は狩野家の現在の当主である母親と、銀座のお見せでホステスのアルバイトをしていた女子大生の間に生まれた不倫の子だ

桃子お姉様やみすずお姉様たちはご両親とも名家の方たちだから、100パーセント、名家の血を受け継いでいらっしゃるけれどわたくしたちは、50パーセントハーフなのよパーセンテージは同じなのに桜子さんは、名家の一員として公に認められていてわたくしは、そうじゃないそのことがずっと口惜しかったわ憎いとさえ感じていたわ

まり子は笑顔を崩さず正直に話す

でも、そんなこと今は、もうどうでもいいの名家の血なんて、こだわってないわだって、わたくしには公がいるもの

上半身下着姿になったまり子が、オレに抱きついて来る

名家の血なんかより、公の方が良いううん、公の方が好き公と一緒だと毎日、ワクワクするような楽しいことばかりなんだもの

でも、桜子さんあなただって、鳥居家のためにどちらかの名家に嫁がなくてはならないはずですわ

まり子は成り上がりの鳥居家が、名家との縁を繋ぐために政略結婚しなくてはならないことになっていた

そういうお話でしたけれどでも、よくよく考えてみましたら、新参者の鳥居家じゃ

わたくしを名家・狩野家の血を引く娘って肩書きで売り込んだとしてもどうしたところで、結局、名家の中でも下の方の家格の家としか、縁談がまとまらないんですよねぇ

名家というものはそんなにたくさんの数の家があるわけではないですし上の方の家格の名家は、近い家格の家同士で子供たちを結婚させますものね

幾ら世界企業になったトリイ電子の社長令嬢でも嫁として迎え入れてくれる名家なんて限られていますわ家柄はあっても、今は家の台所事情が苦しくて鳥居家から援助して欲しがっているお家とかなんでしょうね

桜子さんがうつむく

狩野家がそうだった

家の経済状態が厳しいから3大名家の家柄なのに、一般家庭の鳥居家にまり子の母親を嫁に出した

でも嫁に出すのと嫁にもらうでは条件が全然違いますし嫁に出すのは、出しっ放しですけれど嫁にもらう方は、将来、その嫁が家の跡継ぎ息子を産む可能性もあるわけですから

そうねおかしな家の娘が、跡継ぎの母親になったら色々と問題が起きるかもしれないと敬遠する家が大半でしょうね

桃子姉ちゃんが、まり子の言葉にうなずく

名家の世界には庶民の家とは違う、しきたりとかが多いものね息子の母親が、そういうことを教えられないとか母親の実家が、子育てについて色々と余計なことを口出しして来て家が代々受け継いできた伝統行事を改悪するんじゃないかとか心配するのは当然だと思うわ

なるほど一般家庭から名家に嫁に入るのは、なかなか大変なんだな

わたくしは、狩野家出身の母から色々と、そういうことも教わっていますけれどでも、名家ではない鳥居家出身のわたくしがお嫁に行ったら、どうせ酷い目に合うことは判っていますわ一生、針のムシロです姑や小姑どころか、分家の人たちからも延々とネチネチとイジメられるのは判ってますもの例え、母から教わった狩野家のやり方を話してもそれは当家のやり方と違うとかお母様はともかく、名家の生まれではないあなたには本質的なことは判らないとか、グチグチ言ってくることは眼に見えていますから

まり子は、笑顔のまま溜息を吐く

ああ判るわうちも本家よりも分家の人たちの方が、排他的なのよね

桃子姉ちゃんも情け無さそうに言う

だからわたくしは、名家にはお嫁に行きませんそう決めましたお父様や鳥居家の人たちが、どんな縁談を持ってこようとわたくしは、断固として拒絶するわ

まり子は、元気に言う

でも大丈夫なのか

オレはちょっと心配になった

まり子の意志が固くても、家の人たちは

あのね公どうして、わたくしの両親が頻繁に外泊を認めて下さっているのか判る

まり子が呆れ顔で、オレを見る

それは、わたくしのお泊まりする場所がみすずお姉様や、桃子お姉様のお屋敷だからよはっきり言って下の方の名家に、頭を下げてお嫁に行くより香月家や、歌晏家のお姉様たちのお気に入りの方がずっずっとずーっと価値があるのよ

香月家と歌晏家は多の名家を束ねる家柄だ

財力だけでなく、政財界の重鎮たちを自由に動かすだけの権力も持っている

むしろ、下の方の名家のお嫁さんになっちゃったらお姉様たちと気安く話せなくなるわよだからわたくしが、お姉様たちに可愛がられている間は、お父様たちは何もおっしゃらないわよ

下手に縁談をまとめてしまう方がまり子と、みすずや桃子姉ちゃんたちとの関係を破壊してしまうのか

っていうか本当は、香月家も歌晏家も飛び越えて公、あなたよ

公の女であるということに価値があるのよあなたに認められ、あなたに選ばれ、あなたに心と身体を捧げたということが

そう言ってまり子は満足げに微笑む

この甘美な気分を早く、桃子お姉様も体験なさればいいのに女に生まれて来たのにこの思いを味わえないのは、もったいないですわ

まり子は、桃子姉ちゃんを見てそう言う

わたくしのことはいいわよ今は、桜子の時間なんだから

桃子姉ちゃんは、自分に向けられた言葉の矛先を反らす

そうでした桜子さんわたくし、今は、とっても嬉しいですわ

まり子はそう言って服の残りを脱ぎ捨てて、ブラとパンティだけになる

さあ、一緒に公にご奉仕しましょっそれで、わたくしたちも、公ももっともっと仲良くなりましょう

わたくし、さっき昔は、あなたのことを羨ましいと思っていたと言いましたけれど

まり子は、ブラを外しながら言う

でもね、わたくしはその気持ちと同じくらいううん、本当はわたくしずっずっと、桜子さんと仲良くなりたかったのよ

名家の父に、一般家庭の母の桜子さんと

一般家庭の父に、名家の母のまり子

似たような境遇なら親しくなりたいという気持ちも、心の中にはある

わたくしは、テレビ中継だけれど公と桜子さんのセックスを観たわだから、桜子さんにも、わたくしのセックスを見て欲しいううん、あなたと一緒に公に抱かれたいとにかく仲良くしたいのよ

でもわたくしは今、黒森様に身体を売っておりますから

午後5時までは桜子さんは、オレに売春する

だから、わたくしも同じ立場になるわよ公

後でいいから、わたくしに100円頂戴

100円

それで、わたくしの身体を100万年、公に売ってあげるわずっずっと、公だけの娼婦になってあげるから

100円で100万年

あ、ウソウソ100万年で、オシマイなんてやだ100億年、ううん、宇宙が滅ぶまでそれもダメだわ宇宙が滅んでもそうよ、永遠永遠に、まり子は公の女なんだから

まり子は、そんなことを言い出す

だけど、今は桜子さんと同じにならないといけないからとにかく100円でいいわわたくしも、公に売春してあげる

そう言ってオレの頬に、チュッとキスする

桜子さんはさ何でも重く考え過ぎなのよ公は、どんなことでも全て受け入れてくれるんだから公となら売春だって楽しいわよワクワクするわっ

と桜子は赤い顔で言った

売春という言葉に対して桜子さんが感じていた重みを

軽い言葉で吹き飛ばしてしまおうと

知りませんでした

そっとまり子に言う

まり子さんがこんなに可愛らしい方だなんて

そ、そんなの仕方ないでしょこ、これだって公のせいよ公のせいで、こうなっちゃったんだから

公のせいなんだからわたくしと桜子さん、2人の可愛い売春婦の相手をしなさいっいいわねっ

そんなのいいに決まっている

桜子さんにとってもここで、まり子と和解するのは良いことだ

まり子は狩野家の遠縁で、桜子さんの従姉妹なんだから

ああ、しようか3人で

はい、じゃあするわよ布団へ行きましょ瑠璃子様、記念写真をお願いしますわ

まり子は、瑠璃子にハメ撮りを要請する

はい、判りましたわ美子お姉様

カメラの準備に入る2人

美子さんも、今は瑠璃子のお付きモードだから命じられた通りに行動する

ていうか、この人もオレのセックスをすっかり見慣れている

桃子お姉様は、その辺でご覧になってて下さいそれで早いところ、早く公とセックスする覚悟を決めちゃって下さい

あらわたくしは、公ちゃんが襲って来てくれるのを待っているのよ

現在、水面下で計画が進行中だ

それからセバスティアヌスさん公とのセックスは怖くないですからあなた何度も見て、もう判っているでしょ最初は痛いし違和感もありますけれど慣れちゃったら、気持ち良いだけで楽しいだけですわ

まり子は、セバスティアヌス(山田梅子)さんにもそう言う

そして不知火さん

半裸のまり子は、美智に取り押さえられている不知火さんに言う

あなたも、よーく見ていて下さいねそしたらあなたも、わたくしみたいに桜子さんと一緒に公にご奉仕したくなるはずですから

不知火さんは、驚いた顔でまり子を見上げている

とっても楽しくて仲良くなるんですわたくしも、こうやってたくさんの姉妹と仲良くなりましたから

まり子は今では、オレの高校の可奈センパイと一番仲が良い

それだってオレとのセックスを通じて親しくなったんだ

桜子が、小声でオレに言う

わたくしは、さっきまであんなに絶望しておりましたのにこんなわたくしと仲良くなりたいと言って下さるなんて同じ立場で売春婦になって下さるなんて

まり子の申し出が

桜子に合わせて100円の売春婦になると言ってくれたことが

心から嬉しいんだ

嬉しいのなら、直接まり子にそう言えよ恥ずかしくて言いづらいのなら態度で示せ

オレはそう囁く

はいまり子さんと精一杯、ご奉仕致します

桜子は、そう言った

ほらほら、早く公桜子さんも

まり子は、和室の寝室の真ん中に敷かれた布団のシーツの直してから

パンティ1枚の姿で、オレと桜子を呼ぶ

公が真ん中ねわたくしが右、桜子さんは左側いいわねっ

まり子が、ポジションを指示する

桜子は、布団の左側に座ると

オレに自分の赤い肌襦袢の腰紐の端を握らせる

簡単に結んであるだけですからそのまま引けば、解けます

オレは紐を引っ張る

結び目は、本当に簡単に解けた

肌襦袢の前が開いて白くて美しい乳房が、露わになる

桜色の乳首も

ああまり子

何、公

オレは2人の裸の胸を、見比べる

やっぱり従姉妹だな胸の形が良く似ている

形の良いお椀型のおっぱい

ツンと乳首が上を向いているところとか

当たり前でしょ従姉妹なんだから

もっともっと、わたくしと桜子さんの共通点を見つけなさいよ

ああ、探すよ感じてみる

眼で見るだけでなく全身とペニスで

桜子とまり子の共通点と違いを感じるんだ

じゃあ、まずキスの感触から比べてみよう

うーむ、世の中、なかなか上手くはいかないものだ

1243.桜子・売春したいお嬢様 / 深まる関係

まずは、まり子とキスする

次に桜子さんと

16歳の美少女の従姉妹同士の2人

わたくしとまり子さん違いますか

うん、良く似ているけれどやっぱり違う

オレは、2人の髪を左右の手で同時に撫でながら言う

何が違いますか

桜子さんが、オレに尋ねるから

肌の感触とか、唇の弾力感とかやっぱり血が繋がっているからだと思うけれど、よく似ているよでも、キスしてみると違うんだまり子はまり子で、桜子は桜子だ上手く説明できないんだけれど確実に違う

ああ、何となく判るわわたくし

子供の頃、狩野家のお祖父様に茶道で使う名品のお茶碗とその写しのお茶碗を見せていただいたことがあるの

あああれですわねあのお茶碗は、もう狩野家にはないんです

寂しそうに桜子さんが言う

知ってるわうちにあるものわたくしがお願いして、狩野家から鳥居家が買い取ったのよ亡くなったお祖父様との大切な思い出の品だから

まり子の家は、大企業のトリイ電子の創業家で経営者だから家運が傾いた、妻の実家から家宝の一部を買い取ったのだろう

そのお茶碗は大昔の名工が作ったものだけれど写しの方も、現代の人間国宝級の先生がそっくりに作ったものだから、見た目じゃ全然違いが判らないのよ

狩野家のお祖父様はそれぞれのお茶碗で、わたくしにお茶を点てて下さったわそして、実際に手にとって器からお茶を飲んでみたら全然違うのよ形はそっくりなのにお茶をいただいた後の印象が違うの

わたくしも、お祖父様に同じお茶碗を試させていただきました

桜子さんが、懐かしそうに言う

作った職人の魂が違うから形はそっくりでも、異なった物になるんだと教えていただきましたわ

わたくしにも、そうおっしゃったわ

桜子さんに、まり子は微笑む

亡くなった狩野家の先代は桜子さんが不倫の子であることを知っていた

それなのに、そういう教育を施していたということは

桜子さんを狩野家の正当な娘と認めていたということだろう

わたくしたちも魂が違うから、キスの味が違うのよ

まり子が笑顔で言う

キスだけではございませんわどうぞ、身体の隅々までお比べ下さい

桜子さんは、赤い肌襦袢を後ろに脱ぎ落とす

わたくしのは公が脱がせて

うん、まり子

オレはまり子の最後の1枚、パンティを両手で脱がす

濡れやすいのは、2人とも一緒だな

愛液を吸って、まり子のパンティは重くなっていた

でも、それってセックスするためには、良いことなんでしょ

まり子は、カラッと明るくオレに尋ねる

ああ、濡れにくい体質よりは良く濡れる子の方が良いと思うよ

ほら桜子さん、わたくしたちは良い方なんですって

まり子が、桜子さんにそう言うと

桜子でいいですわ

そうねわたくしのことも、まり子って呼び捨てにして

はいまり子

うふふ変な感じね桜子

従姉妹で、幼い頃からずっと同じ超お嬢様校の生徒だったというのに

あの学校では、名家の子女は別格に扱われるから

名家・狩野家のお嬢様である桜子と、一般家庭の鳥居家の娘であるまり子との間には

常に大きな溝が存在していた

もっと早く仲良くなれていれば良かったわね

今からだって、遅くはありませんわ

まり子には、わたくしの恥ずかしい姿を全て見られてしまいましたからもう隠ものは何もありませんし

じゃあ、わたくしの恥ずかしいところも見なさいよ

まり子は、そう言うとオレに抱きついてオレを布団の上に押し倒す

公好きよ

何度もオレにキスをする自分のおっぱいをオレの胸に押し付けてきた

ああ、乳首のコリコリ感を肌で感じる

はい舐めて好きでしょ、公

まり子は、オレの口に自分の乳首を差し出す

わたくしも好き公にペロペロしてもらうのが

オレはまり子の右の乳首に吸い付く

あんっゾクってなる気持ちいい

まり子が、背筋をビクッと振るわせる

桜子も、舐めてもらいなさいよ

桜子も、布団の上に仰向けに倒されたオレの顔の上に自分の乳房を持って来る

まり子の乳首は、完全に勃起しているけれど桜子の方は、まだ完全に乳輪の中から飛び出してはいない

でも、乳首の色は良く似ている

頬に触れる2人のおっぱいの肌触りも

オレに乳首を吸われて、桜子も身体を震わせた

オレは2人の美少女のおっぱいを、交互に楽しんでいく

公ったら、嬉しそう本当におっぱいが好きなんだから

黒森様のお顔を見ているとわたくしも幸せな気持ちになります

まり子と桜子が、そう言う

オレはどんな顔で、2人の胸を舐めているんだか

いや、後で瑠璃子の撮っている映像を観れば判ることだけれど

ちょっと、あんまり見たくはないな

多分、相当、浮ついた表情で舐めてるんだろう

じゃあ次は2人で、公のオチンチンをおしゃぶりしましょうよ

まり子が、明るく同い年の従姉妹に提案する

じゃあ、わたくしがこっち側から舐めるから桜子はそっちからね

布団の上に横たわったオレの身体の左右から2人は同時に、フェラしようとする

あたっ

オレのチンコの真上で、2人は頭をブツケ合う

身も心も裸になって笑い合える関係になれた

でもどうしましょう2人で一緒に舐めるというのは、難しいのではありませんか

桜子さんが、まり子に尋ねる

そんなことないわ、黒森のお屋敷で克子さんたちがしているところを何度も見ているもの

あのよろしいですか

ずっと、オレたちの様子を黙って見ていた美里が口を開く

わたくしはこの様に習いましたわ

美里が布団の上のオレの身体の上にやって来る

こういう時はこうして、黒森様の男性器を

美里はオレのペニスの根元を掴む

角度を変えるんですわお口でのご奉仕が、しやすい様に

ああ、そうかわたくしたちは、公のオチンチンが勃っているままの状態で舐めようとしていたから

なるほど公様の男性器は、そうやって角度を直しても大丈夫なものなんですわね

まり子と桜子さんが手でチンコの角度を変えるというテクニックにうなずく

垂直に近い角度に致しましたら男性器の上方と下方に別れて、同時にご奉仕できますわ

美里が、笑顔でそう言う

でも、その前にお二人で、黒森様の亀頭部分をこのツルツルの部分ですわこちらに左右すらキスをして黒森様のお顔を見ながらですそういうことから、始められた方がいいですわお口でのご奉仕は、眼で楽しんでいただく要素も大きいものですから

ご教授ありがとうございます

まり子と桜子さんが、左右からオレのペニスにキスをしてオレの眼を見る

うんすげぇ、可愛いよ2人とも

美少女の従姉妹同士の可愛い唇が、オレの亀頭に触れている

どうという強気な顔でオレを見ているまり子と恥ずかしそうな桜子さん

亀頭で感じる性感と奉仕されているのを眼で見る快感

お口でのご奉仕中は、なるべく黒森様のお顔をご覧になって下さいそうすれば唇や舌で刺激した時の反応が、とてもよく判りますから

美里が、2人に言う

鞍馬様は本当によくご存知ですわね

桜子が感心して言う

わたくしは娼婦見習いでございますからわたくしも、教えていただいたばかりですわまだお客様にご奉仕させていただいてはおりませんから

というか美里は娼婦候補生だけれど、黒い森の娼館が再会されても客相手に売春することは無い

名家の娘を買うことはジッちゃんが、許さないからだ

むしろ、家のために娼婦に身を堕とした美里を憐れんで色んな名家の人たちは、美里を抱かないでお金だけを払ってくれることになる

美里がセックスする相手は、これからもオレだけだ

しかし、そのことを美里はまだ知らない

もう、いいわ美里さんも脱いじゃいなさいよ一緒に公を気持ち良くしちゃいましょ

まり子が美里に言う

あ、セックスはダメよ美里さんは、さっき公に中に出してもらったでしょ次はわたくしがいただく番よ

美里と桜子にはオレはすでに膣内射精している

それに、今だから言うけれどわたくし、美里さんのことも、ずっと綺麗な人だなって思ってたのよ昔からね

美里も名家の娘だからまり子との間には、溝があった

今からでも仲良くなりたいのよ

わたくしは、もうすぐ娼婦となりますわ

寂しそうに、美里は言う

そんなの関係無いわ何になろうと美里さんは、美里さんよわたくしが幼稚部の頃から、憧れていたお姉様だわ

美里の眼に、涙が溜まる

公のお陰よわたくしも、公の女になったから前みたいな、変なプライドが全部捨てられたのよこれからは全部正直になるわ見ての通り、今のわたくしは丸裸なんだから

まり子は、そう言うと見物している桃子姉ちゃんに

だから、早く桃子お姉様も公にヤラれてしまって下さいホントにまり子は、お姉様と一緒にセックスしたいんですからっ

もうそれは判ったわよ何度も言わなくていいわ

桃子姉ちゃんは、困り顔で答える

じゅあ美里さんは早く服を脱いで桜子、わたくしは美里さんに教わった通りに公のオチンチンを根元の方から舐めるわだから、あなたは先っぽから舐めて

まり子と桜子のダブル・フェラが始まる

美里は、オレによく見えるように笑顔で、優雅に裸になっていく

鞍馬さん、前より綺麗になっているわよね

桃子姉ちゃんがぽつりと呟く

娼婦になるための研修で、旦那様と何度もセックスなさっていますから

みすずが、平然とそう言う

旦那様とセックスするとみんな、綺麗になるんですわ

そうねみすずも、昔よりずっと綺麗になっているわ

桃子姉ちゃんが、みすずを見て言う

ありがとうございますでも、あたしだけじゃないですわ瑠璃子だって、美智だってみんな処女の時より、ずっと綺麗で可愛らしくなっていますわ

それも公ちゃんとのセックスの効用なの

はい旦那様にセックスしていただくと身も心もスッキリして、幸せな気持ちになりますから美しくならない方がおかしいですわ

桃子お姉様、わたくし

まり子が、オレのペニスから唇を離して桃子姉ちゃんに言う

セックスというものは男の人の劣情を、女が嫌々受けとめるものだと思っていたんです公の実際のセックスを見るまでは

何か男の人がああしろ、こうしろって自分勝手に女に命令をして女が無理矢理に屈服させられて、身体を犯されるみたいなそんなイメージを持っていました

でも、公の場合はわたくしたちに、高圧的な態度で命令するとか、そういうことはしないですし慣れて来たら、わたくしたちの方から次は、こういうセックスがしたいってお願いをして、公にしてもらうことの方が多いんですわ

旦那様は、わたくしたちのしたいことは何でもして下さいますから

本当に嫌な顔をしないで、全て受け入れてれるんです

オレはそれがオレの義務だと思っている

どんなに疲れていようが、オレの女に求められたら

オレは、彼女たちの期待に応えるセックスをしないといけない

こんなにもたくさんの魅力的な女がいてくれるのだから

彼女たちの期待を裏切ることは絶対に許されない罪となる

全裸になった美里がオレの傍らにしゃがみ込む

黒森様右手をお借り致しますわ

そう言ってオレの右手を持ち上げる

わたくしが、今、習っている技法にはこういうのもあるんです

そう言ってオレの手の平をペロペロと舐める

指と指の間も

この様に、指を男性器に見立てておしゃぶりするのを指フェラというのだそうですわ

オレの指を口に咥えて、舌を這わせる

まあ美里さんのお顔、淫らね

みすずが、美里の指フェラを見てそう言う

あ、桜子さんそこは、そうなさらない方がいいですわ

カメラで撮影していた瑠璃子が桜子さんのフェラを見て言う

美子お姉様、ちょっと変わっていただけます

瑠璃子は、美子さんに動画用のカメラを渡すと

唇をすぼめてチュパチュパする時はこうですわ

瑠璃子は実際にオレのペニスをしゃぶって見せる

唇をすぼめすぎるのはひょっとこ顔と言って、それはそれでお好みになられる男性もいらっしゃるそうなんですけれどお兄様は、いつでもわたくしたちに麗しさをお求めになられていますから

ちゅぱちゅぱちゅぱと音を立てて、フェラをする

瑠璃子の視線は、オレの眼をキープしている

フェラ中でも瑠璃子の美貌は崩れない

わたくしも克子様から教わりましたわセックスの時こそ、美しく見ていただけるように心掛けなくてはいけないと

美里が、瑠璃子のフェラを見て言う

一生懸命にフェラしてくれているんだから多少、変な顔になっても可愛いと思うけれど

わたくしも、お兄様と愛を交わすときは常に美しいわたくしでありたいと思っておりますわ

そうですわねわたくしとか、ちょっとセックスが雑だったかもしれないわ気を付けますごめんなさいね公

まり子が、オレに謝ってくる

いや、気にしなくていいよみんな、一生懸命してくれていることは判っているからさ

お兄様これは女の嗜みの問題でございますわ

瑠璃子は、オレの亀頭の先端をチロチロと舐めながら言う

はぁぁ、あたしも見ていられなくなっちゃいましたわそっちに参ります

みすずが立ち上がり服を脱ぎ始める

ちょっとみすず、あなたどうしたのよ

あたしだって、みんなと一緒に旦那様を気持ち良くさせてあげたいんですわ

そう言うと美智に

美智、もういいと思うわ不知火さんは、もう暴れたりしないわよ

桜子さんの純潔は、完全に汚された

それどころか、今は積極的にオレに奉仕している

まさか、あたしや瑠璃子を突き飛ばしたりしてまで旦那様から桜子さんを引き離そうとはしないでしょうし

香月家の令嬢たちにケガを負わせたりしたら不知火さんは、狩野家から追放される

二度と桜子さんの警護役には戻れないだろう

美智もこっちに来て裸になって、旦那様にご奉仕なさい

セックスは、まり子さんと桜子さんにお任せするけれど旦那様を気持ち良くして差し上げるのに、あたしたちも参加するのよ

美智は、不知火さんから離れるとスッと立ち上がって、服を脱ぎ始める

はい、お返ししますわわたくしも服を脱ぎますから

瑠璃子はフェラしていたオレのチンコを桜子さんに返し脱衣を始める

すでに裸の桜子さんとまり子と美里

服を脱いで行くみすず、美智、瑠璃子

美子お姉様記録をお願いしますわここは動画だけで結構ですから

美子さんは、1人でカメラを任された

後に残った桃子姉ちゃんと、セバスティアヌス(山田梅子)さん、そして不知火さんは

ことの成り行きに呆然としている

そんなお顔をなさらないで下さい

みすずが服を着たままの少女(処女)たちに言う

あたしたちもみんなで仲良くなりたいだけですから

裸になってオレとのセックスを通して

親交を深める

日曜なのに、色々とバタバタした1日でした

選挙も行ったしはぁ

この章も、何とか終わりが見えてきました

次は、ワンクッション吉田くんの高校の学園祭をやって

桃子姉ちゃんレイプ計画が、その次かな

武闘派お嬢様のエピソードもあるけど

とにかく、ようやく出してしまった人物たちのエピソードの回収ができそうです

1244.桜子・売春したいお嬢様 / まり子→桜子→まり子・セックスリレー

どうですか旦那様

いかがですかお兄様

黒森様、いかがです

こんなのどう公

みすずがオレの右足の指を舐めている

瑠璃子は、オレの左手を指フェラする

美智が、オレの左足を舐めていた

美里は、オレの右手をペロペロと舐めている

そして、オレの身体の上ではまり子と桜子さんによるダブル・フェラが続いていた

全身に快感が走る

みすずや美智たちは、オレがどこを感じるのかよく知っているから適確に刺激してくる

何か公ちゃんがみんなに責められているみたいね

呆れた口調で、見学者の桃子姉ちゃんが言う

でも、楽しそうねみんな仲良しで

美子さんは、必死にオレたちの痴態をカメラで撮っている

セバスティアヌス(山田梅子)さんと不知火さんはただただ呆然となって、オレたちを眺めていた

みんながしてくれるのだからありがたく快感を受けとめるだけだ

まり子さん、そろそろいいんじゃないかしら

オレの勃起の具合を見てみすずが言う

ああ、でも入れる前に、公にちょっと舐めてもらいますわいいでしょ、公

そう言ってオレの頭の上に跨がって来る

まり子の割れ目はすでに濡れていてオレの肌の上にポタポタと愛液の滴を零していた

ああ、舐めてやるから来い

お願いするわ、公

まり子が、オレの顔に腰を落とす

オレは舌を伸ばしてまり子の裂け目をベロベロと舐める

ああんっ桃子お姉様これが気持ち良いのよっ公は、とっても上手なんだから

まり子は身体をくねらせてオレの舌に震える

ああ、まり子の酸っぱい愛液が口の中に拡がってきた

うん、愛液の味も桜子によく似ているな

従姉妹だから体質が近いんだと思う

公ここもお願い

まり子は、自分で両手で割れ目を開いて、紅くシコッたクリトリスを剥き出す

オレは舌先で下から上へ、チロチロと擦り上げるようにして紅玉を舐める

ああんっあああーっ、これ好きなのっ気持ち良いっ気持ち良いーっ

まり子は、大きく喘ぐ

わたくしが週に2、3回は黒森のお屋敷にお泊まりしているのは公とセックスしたいからなんだからっ気持ち良いのよっもう、公がいないとわたくしダメになっちゃっているんだから

まり子は、タポタポと愛液を滴らせながらそう叫ぶ

まり子さんは、覚えたてだから仕方ありませんわ

瑠璃子が、自分おっぱいにオレの手を擦り付けながら言う

わたくしも、最初の頃はそうでしたわちょっと物寂しい気持ちになると、お兄様に犯していただかないと心が落ちつきませんでしたから

みんなそうよねしばらくしたら落ち着いてくるから、安心なさい旦那様とは、いつでもセックスできるって身体で理解したら心に余裕が生まれるわ

みすずも、自分の乳首をオレの足の裏に押し付けながらそう言う

ありがとう公、もういいわそろそろ中に欲しくなっちゃったから

まり子はそう言ってオレの顔から腰を上げる

美智がシュパッとやって来てまり子の愛液でベトベトになったオレの顔をタオルで拭いてくれた

さすが気が利く娘だ

桜子先に、わたくしがいただくわねちょっと横で見ていて

まり子が、フェラしていた桜子さんを脇に移動させてオレの腰の上に乗ってくる

あのねこれは騎乗位って言って、女の子が主体的になれるセックスなのこれだと、全部、自分のペースでできるから怖くないわよ

黒森様のセックスは怖いことなどありませんわ

桜子さんは、恥ずかしそうにそう言うが

まあ、いいから見ててっ

まり子はそう言って体面騎乗位で、オレと繋がろうとする

こうやって公のオチンチンを自分の中に誘導するのよ

まり子はそう言って、オレのペニスを掴み自分の膣口に当てる

うん熱くてカチカチね公のオチンチンさ、入れるわよ

亀頭の先がまり子のまだ狭い入り口を、押し広く

あああっ入って来るわ

まり子の体温と潤んだ膣にオレのチンコの半分が締め付けられた

ああ、まり子の愛液が、オレのペニスを伝わってオレの陰毛を濡らしていく

はい、わたくしにもよく見えますわまり子の中に、黒森様のものが

桜子さんは、オレたちの結合を間近から観察していた

午前中に、美里とオレのセックスを強制的に見せられた時は頭の中はパニック寸前だったろうから、こんなにはっきりとは見られなかったんだろう

今は桜子さんも処女を卒業しオレの精を3発も胎内に受け入れているから

怖がらずに、従姉妹の性行為を見つめている

はぁぁ、もっとよもっと深くまで欲しいのまり子の一番深いところを奥を、公のオチンチンでクリクリと擦って欲しいのよ

まり子は、オレの顔を見下ろしながら欲情した眼で、さらに腰をグイッと落とす

ぁぁっああんっ

ずぶぶぶぶぶっずんっ

熱い締め付けがチンコ全体に

そして、オレの亀頭の先がまり子の膣奥に到着する

あああっ、いいわああんっこれ、好きまり子、公と繋がるの大好きっ

まり子はそう叫びながら、クニックニッと腰をくねらせて膣を締める

オレのペニスと膣穴をさらに密着させるように

まり子さんだではないわあたしたち、みんな大好きよ

みすずが、笑っている

はい、お兄様と繋がっている時間は甘美ですわ

天にも昇る心地が致します

瑠璃子と美智がそう言う

美里は何も言わない

美里とは研修として、何度かセックスしただけだし

今のこの時間が特別だということを美里自身が理解している

本来なら名家のお嬢様でいられなくなって、名目上だけだとしても黒い森の娼婦に堕とされてしまった美里は、この場に居ることは許されない

美里が、今日、このホテルに派遣されて来たのは

売春したがっていた桜子さんに対するショック療法として本当に売春婦になることになってしまった顔見知りの元・令嬢を見せるためだ

ジッちゃんか、ミナホ姉さんのアイデアなんだろうけれど

それに黒い森の新しい娼館は、まだ正式オープン前だから

今の美里は、あくまでも娼婦候補生でしかない

だからここで、みんなと一緒に楽しむことが許される

新しい娼館が開業したら美里は、もう、桃子姉ちゃんや桜子さんたちの前には姿を見せることはできない

5年後、娼婦を引退して妹のありすと共に、名家・鞍馬家を再興するまでは

美里、オレの手を握っていてくれ

オレは美里に、そう言う

いいから、手を握っていてくれよ

美里潤んだ瞳で、オレを見ると

両手で、オレの右手を掴むと自分の柔らかな胸に押し当てる

これで美里も一緒だ

オレを通じてこの部屋の少女たちは、連結していくんだ

ああっ、ああっいいわ、公見てぇぇ、公の上のはしたない姿のまり子を見てぇぇっ

まり子は、本格的に腰を上下させ始める

すっかりセックスの味を覚えてきたまり子の裸身が、いやらしく蠢いていく

その動きがオレの眼を楽しませる

膣内のすぼまりと同じくらいオレを興奮させる

こうよ、桜子あなたも乗馬の経験があるでしょあれと同じよ公の身体の上でギャロップするのっはぁぁっ

まり子がリズミカルに、腰を動かしていく

ああっ、締まる

ああっ、いい気持ちいいっ公公っ

まり子がよがり啼く

ああっ、気持ち良いっ

はい、そろそろ抑えてまり子さん1人で最後までイッちゃダメよ

みすずがまり子を制する

今は旦那様に、まり子さんと桜子さんの身体を比べていただくんでしょあなただけ先走ったらいけないわ

ぁぁっはぅぅそ、そうでしたごめんなさい

まり子は、赤い顔で熱い息を漏らしながらみすずに謝る

ああ、最後はちゃんとまり子の中に射精するからだから、桜子と交代してくれ

オレも、まり子にそう言う

まり子は、慌てて腰を上げようとするが

いや、ちょっと待ってくれ織りはまだ、ちゃんとまり子の中を味わっていないから

まり子、オレを受け入れたままちょっとリラックスしてくれオレに身体を完全に乗せてしまっていいから

まり子がオレに体重を預けて、脱力する

対面騎乗位オレと性器で繋がったまま

ああ、まり子

オレはペニス全体で、まり子の胎内を感じる

亀頭で感じる内部の襞の感触や

まり子の内側の体温

湿り気と締め付け具合

うん覚えた

えっとあ、ありがとう

まり子は、なぜかオレに礼を言う

じゃ、桜子に変わるわ

まり子は、ゆっくりと腰を浮かせて

胎内から、ペニスを抜く

はい、交代よ

まり子に代わって、今度は桜子さんがオレに跨がって来た

こ、これ恥ずかしいですわ

対面騎乗位でセックスするということはオレの顔の真っ正面に自らM字開脚することだから

その恥ずかしいのがいいのよ

どうせ、もう何もかも公には見られちゃっているんだから、観念なさい

見るどころか、オレは桜子さんの膣内の感触を知っている唯一の男だ

桜子は恐る恐る、オレの上に乗って来る

ああ、公のオチンチンの角度はわたくしが合わせてあげるわ

まり子がオレのペニスの先端を、桜子さんの入り口に合わせる

これが、入るんですわね

さっきから何回も入ってるじゃない大丈夫よ桜子の身体は、公のオチンチンを全部受け入れてたんだから

まり子も、動画の中継で桜子さんの処女喪失を観ている

ここに居る全員が知ってることよだから、覚悟して、ズボッて入れちゃいなさい公に、オチンチンを入れられる感触は覚えているでしょ今度は、あれを自分でするのよ

桜子さんは、腰を落とそうとするが決心が定まらない

ほら、桜子大きく深呼吸してスウスウ、ハァで呼吸を繰り返すんだ

は、はいすぅ、すぅ、はぁぁ

よし、素直だ

少しずつ、桜子さんの身体のこわばりが取れていく

そのままスゥーッと腰を下ろすんだ

はいううっ

オレの亀頭がまた桜子さんの胎内に割って入る

まり子よりも熱い

そこで息を吐くのよはぁぁっ、吐きながら力を抜くの

まり子が、桜子さんに指示する

は、はぁぁううっ

桜子さんが息を吐いた瞬間オレの亀頭が、ずぶずぶと奥へ潜っていく

そこで緊張しないで、気持ちを落ち着かせて公のオチンチンを全身で受け入れるのよっ

桜子さんが、辛そうな顔でオレを見下ろしている

だから、オレも桜子さんを見つめる

大丈夫だ怖くないから桜子のペースですればいい

初めての自分が主導的になって挿入するセックス

こ、これでいいんですか

まだよ半分しか入ってないわ

まり子の言うとおりだけれど

いいんだよ、桜子怖いんなら、そこまででいい

オレは、桜子に微笑む

だけど中腰のままの体勢で、苦しそうだな

残りはオレが入れてやるよ

オレは下からゴツンっと腰を突き上げるっ

突然の攻撃に驚いた桜子さんは、体勢を崩した

そのまま、オレの上にどすんと尻餅をつくっ

オレのペニスの全てが勢いよく、桜子さんの膣内へ入り込んだ

ふっ、深いですっ

対面騎乗位の方が他の体位よりも、深く結合できる

今までよりもさらに奥へオレの亀頭は、桜子さんの子宮を下から押し上げていた

とろとろとろっと桜子さんの胎内から、愛液が湧く

16歳の少女の肉体がセックスのダメージを軽減させようと機能する

オレの上で脱力して、荒く息をする桜子さん

綺麗な形のおっぱいが、深い呼吸に揺れていた

ね、平気でしょ女の子の身体は、公のオチンチンを全部入れられるようにできているのよわたくしも、自分の身体で学んだわ

桜子さんは、少しは気分が落ち着いてきたようだ

感じるかオレのチンコを

布団に仰向けで横たわるオレは下から、桜子さんを見上げて問う

熱いです大きいです太いモノが、わたくしの中にあります

桜子さんは、オレを見下ろして答えた

オレも感じるよ桜子をすっげぇ熱いまり子よりも体温が高いのは、まだセックスに不慣れで興奮しているからだと思うけどでも、これは桜子だ桜子の中にオレはいる

はいわたくしも、感じています

桜子さんはオレに微笑む

そのまま、腰を動かすのはできるか

も、申し訳ありませんわたくし、腰が抜けてしまったみたいで

まだ無理かまあ、そうだろうな

じゃあ、オレが少しだけ下から突き上げるから

オレはズンッと衝く

平気か

は、はい今ぐらいでしたら

オレは、そのままグチュグチュと下から、桜子さんの胎内を掻き混ぜた

桜子さんは、奥を突かれる度に可愛く啼いた

セックスを覚えてこれからどんどん良い女になっていくと思う

オレと桜子さんの関係は、この後どうなるか判らない

みすずたちは楽観視しているみたいだけれど

オレには正直、午後5時以降のことは何も想像できなかった

桜子さんとのセックスはこれきりになるかもしれない

どう、公わたくしと違う

まり子が、桜子さんの具合を尋ねてくる

うん、やっぱり違うよチンコを入れてみたら、よく判る2人とも、よく締まってて、よく濡れて、スッゲェいいけれど違うよまり子はまり子で、桜子は桜子だ

違うけれど2人ともスゲェいいよああ、気持ち良いよ

当たり前でしょ最高に可愛い従姉妹同士なんだから

まり子は、微笑む

わたくしと桜子2人とも最高に決まってるわよ

桜子さんは、まり子を見る

ありがとう、まり子

何言ってるのよわたくしは当然のことを言っただけよ

こうして一緒にオレとセックスしたことで

桜子さんは、まり子との絆を強めている

狩野家や桜子さん自身の今後がどうなるかは判らないけれど

少なくても、桜子さんには信頼できる仲の良い従姉妹がいる

どう、公桜子の中は気持ち良いまた、桜子の中に出しちゃいたい

まり子が、オレに言う

もし我慢できないのなら、そのまま桜子の中でイッてもいいわよ

桜子の中は、スゲェ気持ち良いよ気持ち良いけれど最後は、まり子の中で出すよ

初めての騎乗位で桜子さんは、上手く腰が使えていない

それに処女喪失からの連続セックスで、そろそろ身体が限界だと思う

無理して、桜子さんの中でフィニッシュまで持っていくのは止した方がいい

桜子の身体で気持ち良くなったモノをまり子の中に出したいんだいいだろ、桜子

オレは、桜子さんに尋ねる

チンコをバトンにしたリレー・セックス

まり子から桜子へそして、またまり子へ

高まったオレの情欲をまり子の子宮に届ける

異物を奥深くに挿入されて桜子さんは、少し辛そうな表情だったけれどそれでも笑顔を作って、オレにそう答えてくれた

はーい、じゃあ最後は、思いっきりするわよ

また、まり子がオレの上に乗って来る

桜子は、そこで見ていなさいね

はい、最後まで見させていただきますわ

従姉妹同士は、すっかり仲良くなっていた

それじゃ、いっくわよーっ

まり子は、スブリとオレを挿入すると荒々しく、腰を振る

あああっ、ああうーっ、気持ち良いわよっ公、公、公

まり子も、黒森のお屋敷で他の子たちから克子姉直伝のセックス・テクニックを学んでいる

この腰使いもそうだ

わ、わたくしさっきからイキたくて、イキたくて、仕方なかったんだからっ

激しい身体の動きに、まり子のおっぱいがプルプルと可愛く踊っている

桜色の乳首が、尖っているのが見える

あああーっ、わたくしもうイッてしまいそういいわよねいいわよね公いいわよね

切なそうな眼で、オレを見下ろして懇願する

ああオレもイキそうだよ

オレも、何とかまり子に合わせようと自分の身体を射精体勢に向かわせる

いい、一緒よ一緒にイッてね、お願いだからお願いよ、公わたくしの大切なものは、みんなあげるからお願いだから、一緒にイッて

まり子の胎内が締まるッ

まり子は、もうすぐイク

ああ、公、好き、好きぃぃ大好きなのぉぉあああ、あああー、あああーんっ

イクイクイクイクイクゥゥイッちゃううううッッ

オレの上でエクスタシーの波に襲われる

ああ、イクぞあああー、まり子まり子

射精寸前のオレを桜子さんが見ていた

優しい微笑みで

ああああ出るぅぅ

あああっ熱いのきてるぅぅああああーっ

まり子ぉぉぉぉ

女の子の絶頂は、長く続くのよ男の人の射精の快感よりもだから、一緒にイクっていう時は、旦那様はいつも少し遅れて射精して下さるの

みすずが、そんな解説をした

ああオレは、まり子の中に噴水みたいにドクドクと精を噴き上げつづけている

射精するオレの手を美里がギューッと握りしめ続けてくれている

アカン、生活サイクルがどんどん変わっていく

この4月から、色々と始まっちゃったりしているので

困った困ったはぁぁ

1245.桜子・売春したいお嬢様 / 女体洗浄のプロ

はぁ、はぁ、はぁほら、これでわたくしも桜子と一緒よ

絶頂から回復したまり子が、桜子さんに言う

わたくしのお腹の中にも、公の精液がピュピュッて出たわ

汗ばんだ裸の身体で、オレを抱き締めて嬉しそうにそう言う

はいよく判りましたわ

桜子さんも、自分の下腹部を抑えて笑顔で答えた

そうよ、一緒よわたくしたち

まり子は、大きな声でそう言う

それなら美里もだよ

オレは、まり子に覆い被させられているまま言う

オレの手を美里はまだ握ってくれていた

美里だって、オレと午前中にセックスしたんだから

はい頂戴致しました

美里も恥ずかしそうに答えた

ああ、そうよねじゃあ、美里さんもわたくしたちの仲間だわ

まり子が、そう言うが

それでしたら、わたくしも昨夜、ご主人様に膣内射精していただいております

そうだ、昨夜はマルゴさんやイーディたちの格闘技の試合を観た後に、美智やメグとラブホテルへ行ったんだよな

ていうかあたしたちや瑠璃子も、昨夜は旦那様にオチンチンを入れていただいているわ

うんそれから帰宅した後に、超お嬢様校に通う子たち全員とセックス撮影会をしたんだよな

膣内射精だって、先週は何度もしていただいてますから

克子お姉様から教えていただいたんですけれど男の人の精子というもは、女性の胎内の中に入ったら数日は生きているそうですからわたくしたちのお腹の中にも、お兄様の元気な精子が泳いでいますわ

つまりわたくしも桜子も、美里さんも、みすずお姉様も、瑠璃子様もみんなみんな、仲間なんですわ姉妹なのよっ

まり子が、オレの腹の上で身体を起こして元気に言う

みんな一緒なのっすっごい幸せあーあ、こんな幸せをまだ経験していない人たちが可哀相に思えてきますわ

まり子は、桃子姉ちゃんたち処女グループを観て言う

まり子覚えていらっしゃいね

少しカチンと来たのか、桃子姉ちゃんはムッとするが

あら、わたくし、何を覚えていればいいんです桃子お姉様

まり子は、挑戦的に桃子姉ちゃんに微笑む

まり子そろそろ、どいてくれ

オレはまり子を見上げて言う

オレたちはまだ騎乗位で繋がったままだ

そうよ、まり子そのままでは、公ちゃんが潰れちゃうわよ可哀相だわ

もうっ、わたくしはそんなに重くはありませんっ

まり子は、顔を赤らめて怒る

そうよねっ公

ああ、まり子は重くないよでも

美智今、何時だ

午後4時22分でございます

全裸になっても、腕に小さな時計をはめている

この辺りが美智らしい

時間厳守は、警護役にとって一番大切なことだから

自分が時間を守るだけではなく一番身近に居る警護役は、主人のスケジュールの管理もしなくてはいけない

てことはここまでだな

午後5時まで残り40分弱

黒森様それは、どういうことでございますか

わたくしはお約束の時間いっぱいまで、黒森様に誠心誠意、ご奉仕させていただくつもりでございますわ

午後5時までっていう約束ならオレは、午後5時丁度にはちゃんと服を着て、身だしなみも整えた桜子をここから送り出さないといけないんだよ

オレは、桜子さんに微笑んで言う

学校とかでもそうだろ部活は午後5時までっていう校則なら、午後5時には後片付けも全部終わらせて服も着替えて、校門の外に出ないといけないそういうものだからさ

このまま終わっちゃうのは、嫌なんでしょ

桜子さんの言葉をまり子が遮る

そんなの気にすることはないわよ公とはまたセックスしてもらえばいいんだもの

次があるかどうかは、まだ判らないよまり子

オレのペニスが入ったままのまり子の膣が、驚きでキュッと締まった

何でよ桜子がして欲しいのなら、公はまたセックスしてくれるんでしょ

やっぱりそう思っているんだな

それが許されるんならな

オレの言葉に、部屋の中の少女たちが静まる

今、ここでオレたちが、こうやってセックスを楽しめたのはそりゃ、もちろん桜子が自分自身の意志で、そう望んだからだけどでも、それだけが全てじゃないだろ

オレの言葉に桜子さんが、うつむく

ジッちゃんだの歌晏さんだの色んな人の意志が関わっているそのことは、まり子だって判っているだろ

この部屋を貸してくれたのは、ジッちゃんだし

歌晏さんは、ここに孫娘の桃子姉ちゃんを送り込んで来た

でも歌晏様や香月様でしたら、桜子にとって良いようにして下さるはずですわ

オレもそう思うよでもこの後のことは、ここから出ないと判らないよ

そうね桜子さんのことは名家・狩野家の問題なのよね

桜子さんの出生の秘密不倫の子であったということだけでなく、狩野家の酷い扱いで、桜子さんの本当のお母さんが悲惨な最期を遂げたという事実

桜子さんの許婚者がいた高橋家との婚約破棄の問題

色々とある

ジッちゃんたちが、オレたちをここに閉じ込めたのも理由があると思うんだよ

この部屋の外では色々なことが進行しているはずだ

だからオレは今は、何も約束できない

はっきりと言う

外の状況が判らないんだからさうかつなことを約束するのはいけないと思うんだ

オレの思い通りに、事態が動くとは限らないのだから

でも、公は桜子のために桜子がこれ以上辛い思いをしなくても済むように、助けてくれるのよね

まり子が、真剣な眼でオレに尋ねる

そんなの当たり前だろオレにできることなら、何でもするさ

でもオレの力では、どうすることもできないことが世の中にはあるということをオレは骨身に染みるほど、よく学んできているんだよ

世界は複雑で本当にたくさんの人たちの意志が絡み合って成立しているから

オレは、再び桜子さんを見て

だから、セックスはここまでで残りの時間は、片付けに使おうオレに犯されたままのオレの精液の匂いがする身体で、桜子はこの部屋から出るべきじゃないと思う

部屋も、綺麗に掃除しよう貸してもらった部屋なんだからあちこち汚したままにして、ここから出るのは良くないよ

みすずたちにそう言う

旦那様のおっしゃる通りですわね

確かに、お祖父様ならわたくしたちが使った後の、このお部屋の様子もチェックなさると思いますわ

瑠璃子もうなずく

だから、残り40分弱でギリなんだよええっと、とにかく、セックスしたオレとまり子と桜子と美里は、もう一回シャワーだ

娼婦候補生だからって、美里の身支度を手抜きさせるわけにはいかない

やっぱり、身体を綺麗に清めてから帰すべきだ

みすずたちは服を着て、後片付けの方を頼む

かしこまりました、旦那様

美子お姉様カメラの片付けは、わたくしがやりますわ

はい、ではわたくしはお掃除の方を

普段、黒森家のお屋敷で、みんなして家事を分担しているから

みすずたちは、行動が素早い

桃子姉ちゃんはやっぱり、日常生活は使用人の人たちにやってもらう生活なんだろう

こういう時は、腰が重い

あ、桃子お姉様は、そのままで結構ですわ山田さんと不知火さんも何もしなくて構いませんから、あちらの部屋のソファで待っていて下さい

主婦モードに入った瑠璃子が言う

じゃあ、任せたシャワー組、行くぞ

オレは、まり子、桜子、美里を連れてシャワーに向かう

ほら、並んでくれ順番に洗ってやるから

オレはスポンジをボティ・シャンプーで泡立てながら言う

ジッちゃん専用室だからシャワーが1本しか無いんだよな

黒森様洗う係でしたら、わたくしが

いえ、わたくしが致しますわまだ、時間内でございますから

娼婦候補生の美里と売春体験中の桜子が、そう言うが

いいから任せてくれ普段から、毎日オレは何人もの女の子を洗っているんだからオレがやった方が早いはずだ

早くて、かつ丁寧に確実に、身体全部を洗い清める

ほら美里からだ

18歳の健康的な裸を背中からスポンジで洗っていく

美里の場合は名家・鞍馬家の令嬢だった頃より、絶対に今の方が元気な身体になっている

セックスを覚えたことで体質が変化したというより黒い森の美容促進プログラムが効いてきているんだろう

適度な運動と食事によるコントロール

娼婦になるという精神的なプレッシャーも身体を動かすことと、美味い食事があればある程度までは軽減されるものらしい

ミナホ姉さんは、そういうことの専門家だ

あ、前は

いいから、オレに任せろ

オレは、美里の首筋から胸や腹も、スポンジで擦っていく

お尻と太ももも足も、指の先までササッと洗う

早ぁーいホント、公って女体洗浄のプロね

まり子が、驚いている

この半年何百回もしてきたことだから、上手くなるのは当たり前だ

ここも洗うぞ

もちろん陰部もオレが洗う

マンコの中も洗うから開いて

美里は、腰を落として軽く足を開き自分の指で、割れ目を開く

オレは、そこにシャワーの湯を当てまずは、乾いた愛液や精液を流していく

オッケイだ

それから恥丘や足の付け根も、しっかりスポンジで洗う

よーし

そのまま、シャワーで美里の身体の石けんの泡を綺麗に流していく

じゃ、次桜子だ

オレは、桜子の16歳の裸身も石けんで磨き上げていく

それからまり子も

お兄様と皆さんのお洋服は、こちらにございます

オレたちがシャワー室から出ると、瑠璃子と美智がオレたちが脱ぎ散らかしていた服を全て畳んで、持って来てくれた

お兄様たちがお使いになったバスタオルやバスローブは、全て、わたくしが回収致しますわ

セックスの証拠は何も残さない

あの、瑠璃子様

桜子さんが、瑠璃子に声を掛ける

判っておりますわ本日、お使いになった肌襦袢は差し上げます記念にお持ち帰り下さい

桜子さんが、売春婦として着ていた赤い肌襦袢のことか

桜子さんは、瑠璃子に頭を下げる

処女の証の付いたシーツの方はオレたちのお屋敷に持って帰るって言ってたよな

だから、肌襦袢だけが桜子さんの初体験の思い出の品となる

着衣は、あちらのお部屋でお願いできますかこちらの浴室と脱衣所は、わたくしと美智で掃除致しますから

シャワー・ルームも掃除した方が良い

ああ、頼むよ瑠璃子、美智

オレは、パンツだけ履いてみんなの居る部屋へ行く

ああ、こっちもみすずと美子さんが、掃除をしている

桃子姉ちゃんたちは何をして良いのか判らないという困惑した表情で、オレたちに振り向いた

ほら、美里、桜子、まり子下着も履かせてやるから、早く、こっちに来い

え公

いつもオレがやっているんだから

みすずを始めオレに下着を着せられることを好む子が多い

だから風呂上がりのオレは、いつも大忙しだ

えっと、美里のパンティはこれだなほら足を上げろ

まずは、美里のパンティを穿かせて

ほら、ブラジャーだ

克子姉に習ったからオレは、女の子の胸を綺麗に見せるブラの付け方を知っている

というか特訓して、できるようになった

次、桜子

桜子の下着も、シュババッっと穿かせる

まり子もだ

まり子は、オレに下着を着せられながら

公、確かに身体を洗うのは公はとっても手際が良いから公がやってくれた方が早かったと思うけれど

でも、下着を付けるのはわたくしたちが自分でした方が早いと思うわよ

ま、いいけれど公がしてくれたんだから

まり子は、苦笑してそう言う

ごめんごめん、いつもの流れだったからつい

なあに、公ちゃんはいつも女の子の下着を着せてあげているの

はい、その通りですわあたしは、いつも旦那様にしていただいてます

みすずが、掃除しながら言う

あらあら、公ちゃんは大変ね

残り20分でございます

美智が、風呂場から出て来てオレに言う

桃子姉ちゃん、ヒマだったら桜子と美里を見てあげてくれ

できれば、2人ともこの部屋に入った時よりも、綺麗で、優雅に見えるようにしたいんだ

ああ判ったわセバスティアヌスわたくしのお化粧ポーチを持って来て

こういうことは華やかさでは定評のある桃子姉ちゃんに任せよう

歌晏様わたくし、お化粧は

大丈夫よ派手にはしないからナチュラルメイクにするわ誰も、あなたがお化粧しているとは気付かない程度だけど飛びっ切りの美人にしてあげるわ

桃子姉ちゃんは、山田梅子さんからバッグを受け取りながら言う

あなたって昔から、真面目な性格な子だから、ちゃんとお化粧とかしたことないでしょわたくし、ずっと思っていたのよ桜子は、ちゃんとメイクしたらもっともっと可愛くなる子だって

それから、美里を見上げ

あなたもねわたくし好みの美人に仕上げてあげるわ

でも残り20分で2人の少女だと

桃子姉ちゃん1人で、手が足りるかな

外の部屋に居る克子姉にも手伝いに来てもらった方がいいだろうか

ここはオレたちだけで、全てを整える方が良い

みすず、そっちが終わったら桃子姉ちゃんのサポートを頼む

ああ助かるわわたくしも、みすずの意見が聞きたいと思っていたのよ

桃子姉ちゃんは、機嫌良く受け入れてくれた

歌晏家と香月家のお姉さんたちにメイクしてもらうなんてなかなか体験できないわよっ

化粧道具を広げて、桃子姉ちゃんはニコッと桜子に微笑む

はい感謝致しますわ

桜子さんは、少し緊張気味に答えた

馬鹿ね、感謝するならわたくしでなく、公ちゃんになさい

桃子姉ちゃんはクスッと微笑む

ご主人様見ていないで、早く、お着替えの方を

あ、そうかオレはパンツ1枚のまんまで、桜子さんたちの様子を見ていた

慌てて、服を着始める

まり子も自分の支度ができたら、わたくしを手伝ってあなたは意見は言わなくていいわよあなたのセンスは、必要ないから

もう桃子お姉様

さっきやり込められた反撃を桃子姉ちゃんは、まり子にする

お兄様、お着替えが済みましたら寝室のカメラ類をバッグに詰めて、こちらに運んでいただけますか

瑠璃子がやって着て、オレに言う

電源コードなどは、全て外して1箇所に集めておきましたので、後は仕舞うだけですので

オレも片付けの作業に加わる

微妙に忙しいというか

父の認知症が、シャレにならないペースで進行したりしているので

明日は法務局へ行かなきゃいけないし

1246.桜子・売春したいお嬢様 / 精算しなければならないもの

うん、良いんじゃないかしら

午後5時の2分前桃子姉ちゃんが、桜子さんの支度を終える

桜子あなた、今みたいに額を出してた方が良いわよ大人っぽく見えるわ

軽くナチュラルメイクをした上に、髪型も変更した

そうね桜子も、公に大人のオンナにしてもらったんだから、その方が良いわよ

まり子も、自分の支度を終えて言う

こちらも終わりましたわ

美里の方を担当していた、みすずが言う

うん、良いね2人ともとっても綺麗だ

桜子さんも美里も女子高生の凛とした美しさに輝いていた

とても40分前には、裸になってセックスしていた子には見えないわね

お兄様カメラのバッグをお願い致します

瑠璃子がハメ撮り用のカメラや電源コードや記録用のノートパソコンをまとめたカバンを持って来る

これが流出したら、大変なことになる

名家・狩野家の令嬢桜子さんのロスト・ヴァージン映像からみすずや瑠璃子たちも裸になっている様子まで、全部映っているのだから

ああ、それはオレが持っていくよ

シーツやバスローブなどの汚れ物は、わたくしが運びます

美智たち警護役は、いつでも両手をフリーにしておかないと仕事にならないから、荷物運びはさせられない

ここは黒森家のお屋敷なら、美智にも何か運んでもらうだろうけれど

この部屋の外は、公の場ここは香月家の施設であるホテルの中だ

吊るに人目を気にしないといけない

わたくしが運びますわ

瑠璃子の元・お付きの美子さんが、そう言うが

いえ、ここではわたくしが年少ですからわたくしが運びます

瑠璃子と美子さんは2人の間では、子供の頃からの主従関係を復活させている

だけど、公式の場におけるルールとしてはみすず、瑠璃子、美子さん3人の香月家当主の孫娘たちは、対等な立場ということになってる

だから一番、年長者である美子さんが荷物運びをするのは変だ

桜子さんに差し上げた肌襦袢もホテルの外に出るまでは、わたくしがお預かり致しますわ

瑠璃子は、赤い肌襦袢も大きなバッグにしまい込む

全て、準備完了でございます

美智が、オレに報告する

オレたち全員、きちんと服を着て身だしなみも整えてある

部屋の掃除もした

ここでオレたちがセックスをした痕跡は、全て消した

お時間でございます、ご主人様

午後5時か

桜子さんとの売春契約の時間が終わった

うん、じゃあ外へ出よう

オレは、桜子さんを見る

いいね桜子さん

ハッとなる桜子さん

彼女の身体を買っている間はオレは、桜子と呼び捨てにしていた

でも、もうそういうことは許されない

桜子さんは売春婦から名家の令嬢に戻る

問題ないわよねさ、行きましょう、公ちゃん

返事をしない桜子さんに代わって桃子姉ちゃんが、オレに微笑んだ

ああ行くよ

オレは外へ繋がるドアを開ける

あら、もういいの

完全に防音、防聴、電波も通さない処理をされたジッちゃん用の部屋の外は警護役の待機所だ

背の高い男装の麗人と、ロリ巨乳の中学生がスッと席から立って、オレたちを出迎える

克子姉、レイちゃん、ヨミが3人とも、待っていてくれた

ごめん、ずっと待たせてて

昼食後にこの部屋に戻って来てからずっと、この3人はここでオレたちが出て来るのを待っててくれたんだ

気にしなくていいわよ3人で楽しくお喋りしていたわ

ヨミは麗華お姉様に色々と警護のことを教わっていましたわ

ヨミはアニエスの警護役という名目で、超お嬢様校に編入することが決まっている

人の心が読めてもそれを実際に生かすためには、警護についての基礎を学ばないといけませんから

ヨミたちの巫女の力は強力だけれど力の及ぶ距離が決まっているし、相手に集中しないといけない

悪意を持つ人物が近付いて来れば、ヨミはその人の心を読むことができるし身体を操作することもできるけれど

例えば遠くから突然、複数の暴漢が乱入してきたりしたらヨミが1人を制している間に、警護対象者が別の悪いやつに襲われてしまうかもしれない

だから警護の基礎危険ポイントを事前に察知し、様々な想定をして対処できる知識が必要だ

この部屋はホテル内の監視司令室と直通回線がありますから、ホテル内の状況は常に把握していましたし

なるほど、レイちゃんのパソコンのモニターにホテル内の様々な位置に配された、監視カメラの映像が映っている

全てを完全に遮断してしまうと、緊急事態が起きたときに対処できなくなるから司令室との有線での直通回線だけは、繋げてあるんだ

そうしてないと、ホテルが火事になってもジッちゃんの防音部屋に居る人たちは気付かないままになってしまうし

ホテル内に暗殺者が入り込んだような場合には脱出ルートを決められなくなる

待てよ、ということは

何かある

司令室からレイちゃんを通じてジッちゃんからの新しい指示が届いているかもしれない

はい皆様が、こちらのお部屋から出ていらしたら、すぐに上のフロアのお部屋にお連れするように命じられておりますわ

上のフロア

このホテルのここのフロアはジッちゃん専用だ

部屋は、まだ幾つもある

ジッちゃんが来ているのならこのフロアの別の部屋で、待っているだろう

はい上のフロアです

レイちゃんは、そう言うと桜子さんを見て

狩野桜子様のご両親がいらっしゃっていますわ

桜子さんの顔が、青ざめる

桜子さんの両親ジッちゃんや歌晏さんと同世代だった先代当主は、もう亡くなっているから

桜子さんのお父さんが、名家・狩野家の現当主だ

資産は失っていても香月家、歌晏家と並ぶ名門中の名門家

そうかジッちゃんらしいやり方だねいつものパターンだ

オレは桜子さんに笑顔で、平然と言う

大丈夫だよ、桜子さんオレたちが付いているから心配するようなことは、何もないからさ

ええ、旦那様に全てお任せしていれば問題ないわ

みすずも笑顔で、桜子さんに言う

黒森様、みすず様

オレにとっては、いつものことだから全然、平気だよ

桜子さんの不安を少しでも取り除かないといけない

うんなるほど桜子さんのお父さんとお母さんが来ているんなら、別のフロアの部屋に連れて行くよな

精神が不安定になって家を飛び出した娘を探しに来たんだろうから同じフロアに連れて来たら、1部屋ずつ調べようとするかもしれない

まあ、ジッちゃんの特別室は、どうやっても開けられないと思うけれど

じゃあ、上の階に狩野家の当主夫妻がいらしていてもちろん、そのことを香月様はご存知なのよね

桜子さんは今日、家の車でこのホテルに来た

狩野家の運転手さんが、狩野家に連絡したかもしれない

あるいは昼食時に、桜子さんの許婚者だった男をここのホテルのレストランで叩きのめしたから

あの男の家から、狩野家に連絡が入ってこのホテルに桜子さんが居ることを知ったのかもしれない

でも、いずれにせよここのホテルが香月家の特別な施設だということは、名家の人間なら全員知っているはずだ

もちろん、狩野家の人たちだって知らないはずがない

だから、ジッちゃんに何も言わずにいきなり、押し掛けて来るなんてことは絶対にないはずだ

桜子さんを連れ戻しに来るのなら事前に、ジッちゃんの許可を取らないと

はい、もちろんご存知ですわ上のフロアのお部屋にお通しするようにというのも閣下のご命令でございますから

ということは香月様も、こちらへいらっしゃるのよねもう着いていらっしゃるそれとも

ジッちゃんが来るのなら

オレたちだけで、桜子さんの両親に会うのは待った方がいい

いいえ、閣下はいらっしゃっておられません

上のフロアに、到着なさっておられるのは歌晏様ですわ

わ、わたくしのお祖父様がいらしているの

ジッちゃんでなく歌晏老人が来ているのか

はいですから、こちらのフロアにはお通しできなかったんです

ジッちゃんが来ていないのにレイちゃんたち、香月家の臣下が、ジッちゃんの専用のフロアに他家の人たちを連れて行くことは許されない

なるほどねよーく、判ったわ

桃子姉ちゃんは、溜息を吐く

覚悟して行かないといけないわよ公ちゃん、桜子

さてどうなる

となるとこのメンバー全員で行く必要は無いわよね

桃子姉ちゃんは、みんなを見る

とりあえずセバスティアヌスは席を外して狩野様はご自分の家の問題を、他家の臣下に知られたくはないはずだもの

まずは自分の警護役をメンバーから、外そうとする

セバスティアヌス(山田梅子)さんは、困惑している

ああ、そうか歌晏さんが来ているんなら姿を見せないと、警護役の仕事をサボっていると思われちゃうかもしれないんですよね

オレは彼女の心配に気付く

だったら部屋の前までは一緒にいらっしゃいわたくしたちがドアを開けたところで、お部屋の中にいらっしゃるお祖父様に会釈なさいそれで、そのままセバスティアヌスは、中へは入らずに廊下で待機よ

美智も、そうした方がいいわね

美智も狩野家の当主にとっては、他家の臣下なんだから

中へは入らない方が良い

シエもお二人と一緒に、廊下の外からご挨拶だけして部屋には入らないでちょうだい

桜子さんが、自分の警護役の不知火さんに言う

わたくしと一緒だとシエが、お父様に叱られてしまうかもしれないから

警護役なのに桜子さんの純潔を守れなかったことを叱責される

いいのよわたくしが、立ち合って欲しくないの自分がしたことの責任は、自分で取りたいのよわたくしのしたことで、シエが責められるのを見たくはないのよ

不知火さんは、言葉を詰まらせる

みすずお姉様香月家としてもわたくしたち3人が揃ってお邪魔するのは、良くないと思いますわ

そうねみすずに、瑠璃子に、美子さん3人が揃って顔を出す方が変よ

それに桜子さんに関する話をまだ中学生の瑠璃子の前するのは、狩野様たちはお嫌だと思うわ

桜子さんの本当のお母さんのこととかも、話題に出るだろうし

そうね香月家の代表として、あたしがご挨拶しますだから瑠璃子と美子お姉様は、別の部屋で待っててちょうだい

3人の中での一番の年長者は、美子さんだけれど

歌晏家の桃子姉ちゃんと並んで、香月家の代表者役となるのはみすずが適任だ

歌晏様と狩野様ご夫妻のいらっしゃるお部屋の隣をすでに用意させてあります

レイちゃんがすぐにそう言う

さすが、レイちゃんだ

今まで居た部屋はせっかく掃除も全部したんだから、もう使わない

ここに残るより隣の部屋に居てくれる方が、連絡も取りやすいし

じゃあ、瑠璃子と美子さんそれに克子姉とヨミ、美里とまり子も、そこの部屋で待っててくれよ

克子姉とヨミはそもそも、桜子さんの問題とは無関係だし

巫女の力を持つヨミを連れて行くことは、歌晏さんが嫌がると思う

美里は没落したとはいえ名家・鞍馬家の娘だから、狩野さんたちの前に出るわけにはいかない

まり子も名家ではないけれど、トリイ電子の社長令嬢だそれに

あら、わたくしは行くわよ

まり子は、ニヤッと笑う

わたくしは、桜子の従姉妹なんですから狩野家は、わたくしにとっては母の実家よ桜子の付き添いとして、わたくしが立ち合うのはおかしな話ではないわ

それもそうだけれど

まり子余計なことは言うなよ

この子は、勝ち気で場の空気を読まないで、自分の思っていることをそのまま口に出すクセがある

何よ、そんなことを言うけれど公の方こそ、歌晏様や狩野のおじ様たちに会うことはないのよ

何でだよオレは、当事者だぞ

オレは桜子さんを買って

ロスト・ヴァージンさせた相手の男だ

オレが行くのは当たり前だろ

と克子姉は

あら、普通の男の子なら逃げちゃうと思うわよこんな状況になったら

何でさオレが言って話をしないとどうにもならないじゃないか

て、ことはあなた、何もかも正直に話すつもりなの

桜子さんの両親はオレのことを知らない

いきなりオレが現れて桜子さんとセックスしたなんてことを話したら

話がこじれるだけか

ホントあなたの普通は、普通の人の普通とは違うんだもの

だからあたしが、あなたに付いていかないといけないのよ

克子姉も来るの

大人がいないとあなたたちだけじゃ、狩野様に話を聞いてもらえないと思うわよ

ああ桃子姉ちゃんも、みすずもオレも

狩野家の当主夫妻から見たら、ただの高校生か

麗華お姉さんは香月家の家臣という立場があるから、お話には参加できないでしょ

レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの職員だもんな

狩野夫妻からすれば、香月家の使用人だ

だから、あたしがお嬢様の代わりに、黒森家の代表として行くわ

しかし、克子お姉様黒森家は、名家で無いですし今回のことには何も関係していないと思いますが

あら、何を言っているのようちの子が、狩野様の大切なお嬢様をキズモノにしたのよ黒森家の大人が、この子と一緒にお詫びに行くのが普通でしょ

あそうかなるほど

オレ1人じゃ、話にならないのか

オレと桜子さんがセックスしたことは

黒森家と狩野家の遺恨となる可能性がある

大人が立ち合うことで、誠意を見せないとね黒森家が、名家の人たちから非難されることになってしまうわ

克子姉は笑顔を崩さない

あの全て、わたくしが自分で望んでしたことですから黒森家にご迷惑を掛けるようなことにはならないように父と母に説明致しますわ

桜子さんが、慌てて克子姉に言う

そういう理屈は通らないわよこういう場合は女の子の方から誘ったとしても、責任を取らされるのは男の方なのよそれが世間の常識でしょ

克子姉の言う通りだうん桜子さんのお父さんやお母さんからしたら、全部、オレが悪いってことになると思うよ

どんな理由があろうともオレは、桜子さんとセックスして処女を奪ったんだ憎まれるのは仕方ないんだよな

心配しないであたしが一緒に、謝ってあげるから

克子姉が、そう言ってオレの髪を撫でる

ということで克子姉にも、来てもらうことになった

では、参りましょうご案内致します

レイちゃんが、オレたちを先導する

エレベーターで上の階へ

ああ、ここのフロアもホテルの一般客には、解放していないんだな

廊下には、人影は全く見えなかった

歌晏様と狩野様のいらっしゃるお部屋は、あちらです瑠璃子様たちは、こちらのお部屋をお使い下さい

レイちゃんが、カードキーで歌晏老人たちの居る部屋の隣のドアを開ける

ありがとうございますお兄様、おカバンをお預かり致します

ああハメ撮り映像を記録したカメラ類を持って行くのはマズイよな

オレは、カバンを瑠璃子に預ける

ヨミが先に部屋に入る

大丈夫ですっ

巫女の力で、部屋の中をチェックして不審者などが居ないことを確認する

こういうことを率先してするのはレイちゃんと話した効果なんだろう

瑠璃子、美子さん、ヨミ、美里が部屋の中へ入る

こっちも行くわよ

桃子姉ちゃんが隣の部屋のドアへ向かう

オレ、みすず、まり子、克子姉、レイちゃん

それに廊下の外から挨拶だけする予定の美智とセバスティアヌス(山田梅子)さんと、不知火さんが後に続く

ドアは、わたくしが

そして、オレと桜子さんに振り向き

よろしいですね

オレは緊張している桜子さんの手を握る

頼むよレイちゃん

レイちゃんが、ドアの横の呼び鈴を鳴らす

すぐにガチャリとドアが開いた

見慣れぬ黒服の男が、ヌッと現れる

歌晏家か狩野家の警護人だろうと思う

狩野桜子様をお連れ致しました

レイちゃんが黒服の男に言う

はあ、世はゴールデンウィークだというのに

色々とバタバタしています

参ったなあ微妙に忙しいです

1247.桜子・売春したいお嬢様 / 密室の中へ

中から出て来た黒服の男は、レイちゃんにそう言って奥へ向かう

ここの部屋も、普段はジッちゃんが密談に使っているんだろう

だから、廊下には警護役用の待機室が繋がっていて主人たちが居る部屋は、さらにその奥にある

今の人は、うちの警護人じゃないわ狩野家の人なの

桃子姉ちゃんが、桜子さんに尋ねる

いえ多分、父がこちらに来るためにわざわざ雇っていらしたんだと思います

桜子さんは答えた

おそらく、シエのお父様の不知火さんは、お父様に付いて下さっていると思いますが

ああ、不知火さんは先祖代々、狩野家に仕えている警護役の家の人だったよな

今はお父様の警護人は、不知火さん、お一人だけですから

ああ、なるほどね狩野家の現当主が、香月家の施設に来るのに警護人が一人じゃ格好が付かないものね

ジッちゃんが移動する時には毎回必ず、数チームの警護員たちが付く

それこそ、ジッちゃんを直接ガードするチームだけでなく訪問先に先乗りして危険なことがないかチェックするチームや、尾行者をまくための影武者のチームまでいる

オレは歌晏さんの警護の人には、まだ会っていないけれど歌晏家だって、同じだろう

香月家と歌晏家は同じぐらいの家柄と勢力を誇っているのだから

となると家は没落寸前でも、家格だけは香月家、歌晏家と同じ狩野家の当主は

こういう時には他の2家に、色々と合わせないといけない

でも藤宮さん

桃子姉ちゃんは、レイちゃんを見る

今の臨時雇いの警護の人香月セキュリティ・サービスだったら使います

うちでは雇いませんねあのレベルの人は

レイちゃんは、笑顔で答えた

そうよね公ちゃん、判る

桃子姉ちゃんは、今度はオレに振り向いた

例えば一流の人たちが集まるパーティに行かないといけないとするでしょ他の人たちは、みんな高級な自家用車で会場へ向かうだけど、自分は車を持っていない仕方ないからレンタカーを借りるまあ、そういうのと同じケースよね

警護役が高級酒に変わっただけの例え話だよな

この場合、レンタカー屋さんからどんな車を借りるかが大切なのよその人のセンスが判るから他の人がベンツやロールスロイスで来ている会場に車なら何でもいいんだろうって、商用のライトバンとかで来たら馬鹿にされるのは仕方ないわよね

桃子姉ちゃんは、笑ってそう言う

つまり、ジッちゃんや歌晏さんが連れている警護役の人たちは、値段も性能も素晴らしい上にプレミア価値まで付いている超高級車で

桜子さんのお父さん狩野家の当主が、人数を水増しするために追加で雇った黒服警護員たちは、ポンコツ車ってことか

公ちゃんだったら、そういう時どうする大切なパーティに行かなきゃいけないのに、自分の車が無かったら

桃子姉ちゃんが、オレに尋ねた

そんなのそのパーティに行く人に、誰か知り合いがいないか調べてその人の車に乗せてってもらうよ

誰も知り合いがいなければ普通に公共の交通機関を使って行くよお金に余裕があれば、タクシーもアリだなそんなつまらないことでカッコ付けてても、意味が無いしさ

ま普通の人は、そうするわよね

桃子姉ちゃんは、桜子さんを見る

でもそういう時に、よその家の方に頭を下げて車に乗せていただくこともパーティ会場で恥をかくことを覚悟して、車を使わずに済ませることもできないのがわたくしのお父様なのです

お父様はお父様がお考えになられている狩野家の家格に相応しい行動をすることだけが、全てでございますから

そんなの形ばかりで、中身が無い行動ですけどね

桜子さんの父親が、どういう人間なのかよく判った

結局、臨時雇いにしたってああいうレベルの人を使っているんじゃあね狩野家の家柄が泣いているわよ

申し訳ありませんお待たせ致しました

やはりスーツ姿の白髪交じりの髪の体格の良い人がさっきの黒服警護員の代わりに、やって来る

グレーの髪の男は、桜子さんを見て

桜子様、皆様、大変ご心配なさっておられますよ

申し訳ありません不知火さん

ということはこの人が、不知火シエさんのお父さんか

シエ、お前が付いていながらどうしてこんなことになる

不知火父は、いきなり娘を叱りつけるが

不知火さん、親子でのお話は後にしていただけません

桃子姉ちゃんが、不知火父を制した

奥の部屋でお待ちなんでしょうわたくしのお祖父様と桜子のご両親が

は、はいご案内致します

不知火父も、桃子姉ちゃんの華やかな政治的圧力にはかなわないようだ

さ、行きましょう皆さん

桃子姉ちゃんが、オレたちに声を掛けたのはオレや克子姉が一緒に奥に入ることを、不知火父に止められないようにするためだろう

この不知火父という人も自分の都合でしか、物事を見極められない頭の固い人なんじゃないかと感じた

ど、どうぞこちらへ

まるで自分の家のようにオレたちを中に誘導するし

ここは香月家の施設だぞ

狩野家はホテルの一室を、香月家から借りているだけで

いや、この展開だとジッちゃんが部屋を貸しているのは狩野家の当主じゃなく、歌晏さんかもしれない

もし、そうだとしたら狩野家の警護役である不知火父が、この場を仕切ろうとしているのは全面的におかしいということになる

不知火父が、歌晏さんと狩野家の当主夫妻が居る奥の部屋のドアをノックする

内側から、ドアが開いた

ああまた知らない人だ

スーツ姿のまだ30代前半ぐらいの男

雰囲気で判るこの人も警護役だ

しかも、かなり強いと感じた

オレも工藤流古武術6級だからそれぐらいは判る

あら、あなたも来ていたのクリス

桃子姉ちゃんが、青年を見て言う

公ちゃん、紹介するわ他の子たちは知っているからこの人は、お祖父様の現在の警護チーフのハンス・クリストファー・アンダーソンよ

外国人なのか

いや、美男子だけれど髪や肌や眼の色も、どう見ても日本人にしか見えないけれど

始めまして、黒森様山田太一と申します

美青年は、そうオレに自己紹介した

へやまだ、たいち

えっとクリス何とかというのは

もちろん、それはわたくしが付けたニック・ネームよ

もしかして山田梅子さんのお兄さんですか

はい、妹がいつも、お世話になっております

山田青年は、深々とオレに頭を下げた

ああ、オレたちの後ろの開かれたままの廊下に通じるドアの向こう

美智や不知火シエさんと並んでいるセバスティアヌス(山田梅子)さんがとっても恐縮した表情をしている

あ、黒森公ですオレの方こそ、いつも妹さんにお世話になっています

オレも、慌てて頭を下げる

どうぞ、御前がお待ちになられております

山田青年は、大きくドアを開く

ああ部屋の奥に、椅子に座った歌晏老人と40歳から50歳ぐらいの夫婦が見えた

桃子姉ちゃんが、スッと頭を下げて礼をする

みすずやレイちゃんたち克子姉も、一緒に深々と頭を下げた

だから、オレも頭を下げる

ん外の廊下に居る子たちは、別室に下がって良いぞ瑠璃子くんたちの警護をしていてくれこっちは、少し長い話になるかもしれんからな

歌晏老人は警護人用の部屋を間に挟んで、ドア2つ向こうの廊下に居る、美智たちに言った

チラッと振り返ると、美智、山田さん、不知火シエさんの3人も廊下で歌晏老人に向かってお辞儀をしていた

不知火くんいや、父親の方だ

わ、わたくしでございますか

不知火父が、慌てて歌晏老人に聞き返す

判っていると思うがわたしたちが話している間に、君の娘を尋問したりしないでくれよ

歌晏老人は、笑顔でしかし鋭い目で、不知火父に言う

君の娘さんが、ここで見聞きしたことはもしかしたら、香月家の機密事項かもしれんのだわたしが許可するまで娘さんと、いかなる会話をすることも禁じるいいね

は、はい歌晏様のご命令を遵守致します

不知火父は、狩野家の警護役なのだから

本来は、歌晏家の当主の命令に従う必要は無い

だが、家運の傾いた現在の狩野家は

香月家や歌晏家から様々な援助を受けることで何とか存続している

不知火父も、そのことはよく判っているから歌晏さんに逆らうようなことは、絶対にしないはずだ

太一、お前が不知火くんを監視していろそっちの部屋から外に出すな娘たちに絶対に接触させるな

歌晏さんは、不知火父の言葉を無視して自分の警護役に、そう命じる

いや、あの歌晏様わたくしは、歌晏様のご命令に従いますとそうお約束したのでございますが

すっかり戸惑っている不知火父

わたしが他家の臣下をそれも警護人を信用するはずがないだろうそうは思わないかね警護人という職業は、主人を守るためならどんな卑劣な手でも、ためらわずに行う職業だとわたしは思うがね君は、そうではないのか

別に返える必要は無いとにかく君のことは、太一に監視させるおい、女の子たち今のうちに、瑠璃子くんたちの部屋に行きたまえそして、良いというまでドアをロックしておくんだいいね

歌晏老人は、美智たちにそう言うが

3人の警護役の少女たちは、歌晏老人に返事もしなければ瑠璃子たちの居る隣室へ向かおうとも、しなかった

部屋の奥のさらに奥歌晏老人にお辞儀したまま、動かない

美智、歌晏様のおっしゃる通りになさい

まずみすずが、美智にそう言う

かしこまりました、みすずお姉様では、歌晏様歌晏様のおっしゃる通りに行動致します

美智が、歌晏老人に頭を下げたままの状態で返事をした

セバスティアヌスも、お祖父様のご命令を実行しなさい

桃子姉ちゃんも、自分の警護役に言う

こちらには、クリスや、藤宮さんがいらっしゃるのですからわたくしたちの警護は問題ないわ瑠璃子さんたちを守っていいわね

セバスティアヌス(山田梅子さん)も、主に答える

シエも美智さんたちと一緒に行きなさいいいわね

桜子さんが、不知火シエさんに言う

歌晏様は、不知火さんに命じられたけれどシエも、お許しがあるまでは絶対に不知火さんと会話してはだめよ瑠璃子様たちがいらっしゃるお部屋には、誰も入って来ないようにして

瑠璃子たちの居る隣室には

オレと桜子さんたちとのセックス映像を記録したカメラ類や

桜子さんが処女だった証の血が付いたシーツとか見られたらかなりマズい証拠物件が幾つもある

はい桜子お嬢様判りました

シエさんも、自分の主人に約束する

自分の主人以外の人間の命は受けない相手が誰であったとしてもそれは、警護役の基本だろう不知火くんよりも、あそこの少女たちの方が警護役の何たるかを理解しているようだな

歌晏老人は、そう言う

頭を下げる不知火父

とにかく君たちは、先に行きなさい

行きなさい、美智

セバスティアヌス

シエ行くのよ

歌晏さんと主たちの命を受け、みすずたちは

もう一度深く頭を下げると美智が、廊下に続くドアを静かに閉めた

これは、不知火父たちにどこの部屋で待機しているか教えないためだろう

とにかく、廊下へ繋がる経路は遮断され

今は、オレたちが居る警護役たちの部屋と奥の部屋が開かれたドアを剥間にして、繋がっている

さて、じゃあお前たちは、こっちに来いそこでは、込み入った話ができない

歌晏老人が、オレたちに言う

ここから先は警護役には、聞かせる必要の無い話だ太一、お前もそっちの部屋に居ろ藤宮くんと一緒に、不知火くんと彼の部下たちを監視していてくれ

ああさっきの黒服の男以外に、もう2人同じような格好の男が、こちらの部屋に居る

この3人は狩野家の臨時雇いの警護人か

歌晏家の警護人はここには、山田青年しかいないみたいだ

他にも来ているはずだけれど歌晏さんが、このフロアには山田さんしか連れて来なかったんだろう

香月家の警護人もレイちゃんだけだ

もっとも、それは今、ここに居るのがレイちゃんだけという話で

このホテルの中には香月セキュリティ・サービスの職員が、たくさん働いているから、いつでも応援が呼ぶことができる

不知火くん、君と君の部下を合わせたら4人太一と藤宮くんと倍の人数がいるわけだが無茶なことはしない方が良い太一と藤宮くんは、不知火くんたちよりも10倍は強いからね

歌晏さんは、そんなことを言った

本当に不知火父が、何かしでかすんじゃないかと考えて、牽制しているみたいだ

御前こちらのことはお任せ下さい

山田青年は、笑顔でそう言う

皆さんは、どうぞ奥へ

レイちゃんも笑ってオレたちに言った

じゃあ、そうさせてもらうわ

桃子姉ちゃんがまず先に、奥の部屋へ入る

あたしも失礼致します

みすずが、桃子姉ちゃんの後を追った

桜子行きましょう

まり子が桜子さんの手を握って2人で、奥の部屋に進む

後に残ったのはオレと克子姉か

よし、じゃあオレたちも行こう、克子姉レイちゃん、こっちの部屋のことよろしく

お任せ下さい克子さん、頼みます

ちょっと待ってくれないか

ずっと黙っていた桜子さんの父親が、口を開く

今回のことは確かに、狩野家の失態です歌晏様や香月様に、ご迷惑をお掛けしてしまったことは、大変申し訳なく思っています

少し乾いた声で狩野家の現在の当主が言う

ですからわたしと娘の話し合いに、歌晏様や桃子さん、香月家のみすずさんが立ち合われることは仕方ないと思っていますまり子くんはわたしにとっては、姉の娘ですし彼女が付いていてくれ方が、桜子が心強いかもしれないだから、話し合いの場に居ることを認めますしかし

狩野典明氏は、ジロッとオレと克子姉を見る

君たちは、何者なのかね

この人は、オレたちのことを知らないんだ

オレは、名家の人間じゃないし

みすずのパートナーってことになっているけれどオレのことを知っている人は、まだまだ限られている

わたしは現在の狩野家の当主だが、君たちを知らない君たちが誰で、どういう目的で桜子に関わっているのか全く判らないそしてわたしはわたしが知らない人間に、わたしの家にとって大切な話し合いの場に居てもらいたくはない

狩野氏は、キッパリと言う

これって、つまり自己紹介しろってことなのかな

あのオレは黒森公って言いますそんで、オレは

とにかく話そうと、オレが口を開くと

君のことなど聞いていないわたしは、部外者は立ち入るなと言っているんだこれは、名家・狩野家の当主として宣言だ

ああ、問答無用でオレと克子姉を、外に追い払いたいんだ

あら、名家っておっしゃるけれどあなた、本当に名家の方

克子姉が、クスッと笑って言う

どういう意味だね

狩野典明氏は、ムスッとして克子姉に尋ねる

名家の方たちそれもご当主の方たちは、皆さん、あたしが何者なのかご存知ですわあたしを知らないなんて名家の世界では、あり得ないことですわ

克子姉は去年の秋まで、黒い森の娼館のナンバーワン娼婦だった

政財界の重鎮たちの中に、克子姉の客だった人たちが何人も居る

その通りだわたしは、彼女が何者かちゃんと知っているぞ

歌晏さんが、笑ってそう言った

彼女のことを知らないというのは、君がこの数年名家の人間として、他家との付き合いを完全に遮断していたということになるな

克子姉が娼婦だったのは5年前からだ

その頃には、もう狩野家の財政は厳しくなっていたのだろう

だから、狩野氏は黒い森の娼館に来ていない

友人に誘われたとしても狩野家には、黒い森の娼婦を買えるような大金は余っていないのだから

そして、娼館に出入りしていないのなら他の名家の人たちは、狩野氏には黒い森の娼婦の話は、絶対にしない

黒い森は、違法な売春組織なのだから

あなたはあなた自身が思っている以上に、名前だけの名家の当主なのよねホントどうしようもないわね

克子姉は、そう言うと平然と、隣の部屋に入って行った

ほら、あなたもいらっしゃい

オレに振り向いて微笑む

オレもドアを潜る

閉めてくれそのドアさえ閉めれば、外にこの部屋の中の会話は聞かれることはない

歌晏老人が、オレに言った

レイちゃんよろしく頼む

不知火父と3人の臨時雇いの部下たちのことをレイちゃんに頼む

山田青年が信用できる人なのかどうかはオレにはまだ判らないし

それでもとにかく

オレは、ドアを閉める

シュカッッッとドアが電子ロックで固定される音がした

昨日は母の店の件で、法務局へ行ったのですが

書類の不備で、追い返されました

以前は父が担当していたことが父がどんどんボケてしまっているので

何をどうしていたのか記憶が曖昧になっているのです

父のパソコンの中を見て前はどうしていたのかを探っているのですが、なかなか上手くいきません

書類は作り直して、連休明けにまた法務局まで行かないといけない

1248.桜子・売春したいお嬢様 / 困った父親

・歌晏雲英/82歳名家・歌晏家の当主桃子の祖父

・狩野典明/48歳名家・狩野家の当主桜子の父親

・狩野聡子/45歳典明の妻桃子の実の母ではない

さてこれで、この部屋は密室だここでの話は、外には漏れない香月が作らせた施設なのだから、間違いは無いと思うそうだな、みすずくん

密室と化した部屋の中で歌晏老人が、みすずに尋ねる

今、この部屋の中にいるのは

最初から、部屋の中に居た名家・歌晏家の当主であり、桃子姉ちゃんの祖父もあるこの老人と

名家・狩野家の当主である、桜子さんのお父さんとお母さん

この3人だけが、椅子に座っている

後から入室したのはオレと克子姉の黒森家組

香月家を代表してみすず

歌晏桃子姉ちゃんとまり子は、桜子さんの付き添いだ

そして、今日の事件を引き起こした張本人である狩野桜子さん

はい、ご安心下さい歌晏様

みすずが、歌晏老人の問いに答えた

ここには、いかなる盗聴機器も会話を記録する装置もございませんわ

ああ君たちが来る前に、うちの太一に一通りのチェックはさせたあいつが問題ないと報告してきたのだから、そうなのだろうとは思うだが、一応、みすずくんに香月家としての公式見解を示しておいてもらいたかったのだ

オレは前にジッちゃんが訪問する場所に、翔姉ちゃんが先乗りして、盗聴器や爆発物なんかが仕掛けられていないかチェックするのを見せてもらったことがある

3大名家・香月家の当主であるジッちゃんが日常的に、そういうことをしているのだから

香月家と並ぶ家柄の名家である歌晏老人の警護役の山田太一さんがこの部屋のチェックをするのは当然だ

香月家と歌晏家はとても親密だけど

そういうことをするのは、相手が気を悪くするかもしれないから止そうなんてことはこのレベルの人たちには、あり得ない

みすずくんが、はっきりと断言してくれないと典明くんたちが安心して、娘さんと話せないだろうからね

そう言って桜子さんの父親を見る

狩野典明氏まだ40代か50歳ぐらいに見えるこの人が、名家・狩野家の当主なのは

ジッちゃんや歌晏老人と同世代だった先代当主が、すでに亡くなっているからだ

わたしの太一、典明くんのところの不知火くん、香月家の藤宮くん警護役たちにも、席を外してもらったこのメンバーなら、お互いに胸襟を開いて話ができると思う典明くんも、そう思うだろう

ジッちゃんの言葉に狩野典明氏し、苦々しい顔でジロッとオレと克子姉を見る

香月家のみすずや、歌晏家の桃子姉ちゃん桜子さんの付き添いとして、従姉妹のまり子が来ていることについては仕方ないと感じているのだろうけれど

狩野典明氏にとっては、オレと克子姉は完全な部外者だ

ここから出て行って欲しいと思っていることは、表情で判る

さて先に、なぜここに香月が来ていないか、一応、理由を話しておいた方がいいだろうと思う

歌晏老人は、オレたちに言う

そうだここは香月家のホテルでしかも、ジッちゃんが色々な人たちと密談したりするのに使っている特別な施設だ

どうしてジッちゃん本人が来ないで歌晏さんだけが来ているんだ

ジッちゃんは名家全体のことをいつも考えている

今日、狩野桜子さんがしでかしたことは

香月家歌晏家と並ぶ狩野家の家庭問題なんだから

いつもならジッちゃんが自ら仲裁に来るような重要な案件だと思う

簡単に言うとな香月は今、とある大国の要人と会っている前からそういうスケジュールになっていて、変更することができなかったんだ

歌晏老人は、苦笑する

香月は80を過ぎた今でも現役だからな香月家なり、香月グループの表の顔は経営を司馬くんに任せたとはいえ、今でもあいつだ仕方ないあいつには跡を継がせる息子がいないのだから

ジッちゃんの長男美子さんの父親は、アメリカで殺されてしまった

殺害を指示したのはジッちゃんの次男、瑠璃子の父親だったこの人は、全ての悪事が露呈してオレたちの見ている前で、処分された

残っているのは、みすずの父親のジッちゃんの3男だけだだけど、この3男は国の高級官僚として、バリバリに働いている香月グループを継ぐ気は、今のところは無いらしい

その点、わたしは子供には恵まれたから家督はまだ譲ってはやらんが、公の仕事は息子に任せて、悠々自適の生活をしている隠居だよだから、香月と違ってヒマだけはあるもっとも、その代わり警護人などは、息子の方に良いメンバーを付けてやっているから、わたしの警護は若手の太一に任せているもっとも、この年齢になると毎日、顔を合わさないといけない警護人ぐらいは若い人にしたくなるんだどけだけキャリアがあっても、老けた警護人を連れて歩くのは嫌だよ気分が暗くなる

歌晏老人は、そう言って狩野典明氏を見る

君はよく不知火くんのような男を連れていられるなわたしだったら、ああいう体力の衰えてきた警護人は外に出さんよ屋敷の警備責任者にでもして、後進の指導をやらせるよ香月のところの谷沢くんみたいに

香月セキュリティ・サービスの谷沢チーフは今では、香月家の雇っている全ての警護人や警備員たちを監督する立場に居る

現場のことは全て翔姉ちゃんに任せて、自分は裏方に徹してくれている

谷沢さんは、現役の警護人ですよあの人は警護人に必要な、注意力も集中力も判断力も、全く衰えていませんし戦闘能力だって、本気で戦ったら香月セキュリティ・サービスの若い人たちを全員ノックアウトできるくらい強いですよ

オレは、谷沢チーフの名誉のために言う

ほうそうなのかね

歌晏老人は、笑ってオレに尋ねる

狩野典明氏の方は歌晏老人の話を遮ったオレに、ギョっとしている

オレはオレ自身は、全然強くないですけれど毎日、警護役の子たちと一緒に居ますから誰がどれくらい強いのかは、何となく判るようになってきました

オレが美智から習っている工藤流古武術は気を扱う武術だから

相手の強さを瞬間的に肌で感じ取ることができるように訓練している

ふむでは、君は不知火くんをどう評価する

不知火父不知火シエさんのお父さんは

あの人はもう警護人は引退するべきだと思います

ムッとして、オレを睨み付ける狩野典明氏

歌晏老人は、さらにオレに聞いてきた

自分の能力に自信がなくなった警護人は現場に居るべきではないからです

君に何が判るんだ君はみすずさんの許婚者だということは知っているがだが、君は名家の人間じゃないだろう

狩野典明氏が、苦々しい顔でオレに言う

君のような子供に名家の世界の警護役のことが判るはずがない

娘の桜子さんが家を飛び出したこと

その件でジッちゃんと歌晏さんに、このホテルに呼び出されたこと

にも関わらず、歌晏老人がのらりくらりと、なかなか本題に話を勧めないこと

あげくに、オレみたいな子供に自分の警護役の能力を低く見られたこと

加納典明氏は、全てのフラストレーションをオレに叩き付ける

いや、わたしはそうは思わないね

歌晏老人は、笑って狩野典明氏を見る

典明くんは知らないようだから教えるがこの少年は、香月セキュリティ・サービスのオーナーだよ

狩野典明氏には、歌晏さんの言葉の意味が判らないようだった

香月は香月セキュリティ・サービスの全ての株を、こいつにやったんだつまり、こいつは最高の警護人たちを抱え込んでいる巨大組織のボスということだ

そんな馬鹿な

狩野典明氏は激しく驚いている

嘘じゃないです本当のことです

だいたい、こいつは普段から香月の警護役と親しくしているんだ今では、典明くんよりも名家の警護については詳しいと思うね

不知火父にしか警護されたことのない狩野典明氏より

オレの方が、数多くのプロの警護人たちの仕事を見てきている

でお前が不知火くんが衰えていると気付いた、具体的な理由は何だったんだ典明くんに判るように説明してくれ

歌晏さんは、オレに言う

それはだから、不知火さんは自分の今の力に自信が無いからそれで、ここに3人も部下を連れて来たんだと思ったんです

もっと詳しく判りやすく説明したまえ

つまりここのホテルは、香月家の城みたいなところじゃないですかホテルの中に、香月セキュリティ・サービスの職員が、たくさん配置されているわけなんですから

オレは、頭の中で言葉を選んで話す

ふむ、それで

それで、あの歌晏さんは、他にもたくさんの警護の人たちを連れて来ているはずですよね隠居してたって、歌晏家の当主なんですから直接の警護要員だけだって、10人以上は連れて来ているはずです

さっき歌晏さんが言ってた通りこの半年で、オレは警護のことについて色々教えてもらっています

翔姉ちゃんとレイちゃんという、二人のプロが詳しく教えてくれている

だから、歌晏さんみたいな立場の人がどのくらいの規模の集団で動いているかは、だいたい検討がつきます

ああ、その通りだわたしは車、5台でここに来ている

ああ、やっぱりジッちゃんと同じか

でも、歌晏さんはこの部屋、いえ、ここのフロアに来る時には、自分の警護担当者を山田太一さん、一人だけしか連れて来ていません

ここのフロアにエレベーターで降りてからこの部屋に来る廊下にだって、他の人が居るのをオレは見ていない

人の気配は全然感じない

だから、確実にこの階に、歌晏家の他の警護員たちは来ていないと判断する

勝手に部屋のチェックなんかはやるけれど連れて来るのは、あくまでも山田太一さん一人だけ一人だけに絞ったそうなんですよね

オレを見たまま、歌晏さんはフフッと笑う

そういうことだそれが、このホテルでのルールだ考えてみろここは普段は、香月が人を呼んで密談する場所だぞそういう部屋に警護の人間を、何人も連れて来るのは無粋だとは思わないか

確かに、そうですね

オレはうなずく

例えば、3人ぐらいの人が集まって密談しようと思ってて

それぞれが3人も4人も警護の人間を連れて来たら

部屋の中は人だらけになってしまう

お互いの警護人が警戒し合ってしまうだろうから密談なんてできなくなる

だから香月は、このホテルを建築する時にわたしたち専用の地下駐車場や、そこから密談用のフロアまで直通で繋がっているエレベーターなどを、様々な仕掛けを造らせたんだわざわざ香月がここを安全な場所として提供してくれているのに無粋なことはできんよ警護人を連れて来るのなら、一人だけというのが、このホテルでのわたしたちの決まりなのだだから、わたしは太一以外の警護の連中は、全て地下に残して来たのだ

歌晏老人は言う

この間、お前と会った時などは太一も下に置いてきた

そうだこの前に、このホテルで

オレが、最初に歌晏さんに会った時は

この人は、警護役を連れていなかった

お前を警戒させたくなかったのだお前がどんな人間なのか日常的な様子を見たかったのでな

あああの時はオレは、この人はジッちゃんの友達なんだと思っていた

確かに、歌晏さんが自分の警護役を連れて来ていたら、オレはもっと警戒していたと思う

ところが不知火くんは、あのような輩を3人も連れて来たこれはどういうことなんだろうね

歌晏老人は、狩野典明氏に振り向く

わ、わたしはこの場所に、そういうルールがあることは知らなかったんです本当です、信じて下さい

狩野氏は聞かれたことの答えではなく弁明を始めた

ああ、そうだろう典明くんは知らなかったんだろうね

つまり、この人は狩野家の今の当主だけれど

今までに1度もジッちゃんに、ここのフロアに招かれたことは無い

だが、典明くんが知らなくても、不知火くんは知っているはずだよ彼は狩野が生きていた頃には、警護役として何度かここの部屋にも来ていたはずだ

先代の狩野家の当主はジッちゃんに招かれて、ここに来ていた

だから、不知火父が連れて来る警護人は一人というルールを知らないはずがない

例えルールに違反することになるとしても、不知火君くんがここに部下を連れて来てしまったのはこの少年の言う通り現在の自分の能力に自信が無いからだと思う身体も精神も、すっかり衰えてしまっているから自分1人では、うちの太一や香月家の藤宮くんには敵わないと不知火くん自身が判断したからだろうね

注意を払うためには眼と耳の数を増やすしかない

山田さんやレイちゃんから感じるプレッシャーにも、まとまった人数で何とか対抗しようと試みている

警護人としてのプライドを捨てでも香月家や歌晏家の警護人と力が拮抗していないと、狩野家の恥辱になると考えたんだろう

それにしても集めていらした臨時雇いの素多たちの質が悪すぎますわ

桃子姉ちゃんが、自分の祖父に言う

あんな人たちでは、居ても戦力にはなりませんわ足手まといになるだけです

今の不知火さんではあの3人の黒服に、適確な指示を与えて統率するのは無理だよなあ

それも仕方がなかったのだろう今の狩野家ではあの程度の連中を雇うのが精一杯なんだと思う

歌晏老人は、そう言うと狩野典明氏に振り向いて

不知火くんの方からは君に現場から外して欲しいとは言ってこないだろう彼の性格では身体がもう無理だと感じていても、頭の方が自分の衰えを認めないと思う

心も身体も、完全にダメになってしまうまで頑張り過ぎてしまうんだろうな

ああいう人の場合は

だから、君のほうから角が立たないように、自然に不知火くんを現場から引退させた方が良いわたしは、そう思うね

口籠もる狩野氏

こんな状態でも、不知火さんが警護役を辞めさせられないんだから狩野家には、人材が全くいないからだ

先祖代々、狩野家に仕えている不知火家の人間ぐらいしか今のお金のない狩野家には臣下が残っていないのだろう

これは忠告だよ典明くん

歌晏さんは重い声で言う

判りました歌晏様のご命令に従いますその代わり、不知火の代わりにどなたか良い警護役を、わたしの家に派遣してはいただけませんか

警護役の派遣

それも、できましたらあのお恥ずかしい話ですが、ご存知の通り今の狩野家では歌晏様のお使いになっているような警護役は雇えませんですから

警護役に支払う賃金の一部を歌晏家に、援助して欲しいということか

あるいは、歌晏家の警護人を無償で、狩野家に貸して欲しいということか

わたしのところには、今は警護の人間は余っていないむしろ、わたしも良い警護人が見つかったら、雇い入れたいぐらいだ

歌晏さんは、苦笑する

そういう話は、こいつとしてくれ警護人なら、香月セキュリティ・サービスにたくさん居るはずだ

ていうか名家への警護員の派遣が、香月セキュリティ・サービスのメインのビジネスだ

うちは無償でのサービスはしません正規料金でしたら、何人でも警護の人を派遣しますよ

か、狩野家は数ある名家の中でも、さらに名門の家だぞ

狩野典明氏は、オレの態度にカチンときたのか大きな声で叫ぶ

だから何なんですか名門の家だから安く警護人を派遣しろってことですかそれとも、いっそのこと無料奉仕しろって話ですか

そ、そんなことは言っていないぞ

狩野典明氏はうろたえる

図星だったか

オレはそういうことは一切しませんから

そうよ、公ちゃんはビジネスとして会社を経営するんですから狩野家にだけ特別待遇を与えるなんてことはできないですわ

そんなことをしたら、他の名家も狩野家と同じようにしてくれって、言ってくるに決まってますもの

狩野家だけに料金を安くしたりしたら

他の家も狩野家と同じ様に、正規料金から値引きをしろとか

無料で警護人を派遣しろとか

勝手なことを言い出すと思う

オレになら、ジッちゃんがオーナーだった頃より文句が言いやすいだろうし

でも、わたしは歌晏様のご命令で、不知火を引退させなくてはならないわけですし

狩野典明氏は、そんなハチャメチャナ理論を言い始めた

わたしは命令なんてしていないよわたしがしたのは忠告だ

名家の当主は他家の当主に命令したりはしない典明くん君だって、もう、名家・狩野家の当主なのだから当主としての役目は何なのかを自分で導き出して、君の責任を果たしたまえ

結局、老いた忠臣に引退を命じるのは主人としての仕事だ

歌晏さんに命じられたから仕方なくするようなことではない

ですが、わたしの家は

狩野典明氏は、必死に家の窮状を訴えようとする

知らんよ君の家のことは、君が何とかしたまえ

歌晏老人は、強い言葉で狩野氏を突き放す

さて取りあえず、これでお互いがどんな人間なのか見当が付いたと思う

歌晏さんは、ザッパリと話を変えた

はい大体判りました

オレは歌晏さんに答える

桜子さんのお父さんの性格は、よく判った

この人は何でもかんでも、人のせいにするタイプだ

さっきからでもとかしかしとかばかり口にしている

狩野家の現状が、かなりヤバイということについては自覚があるみたいだけれど

だからって建設的で前向きな話は、自分からは絶対にしない

なかなかメンド臭い人だ

名家中の名家、狩野家の当主であることに大きな誇りを持っているけれど

逆を言えばそのちっぽけなプライドだけにすがっている男だ

狩野典明氏は、歌晏さんの言葉の意味が全然判っていないらしい

典明くんは、この少年をこいつは典明くんを、お互いがお互いを理解しないことにはここから先の話し合いはできないのだよ

歌晏さんは、狩野氏にそう言う

なぜ、わたしがこの子供と話をしなくてはならないのです

狩野典明氏は、憮然とした態度でそう言う

わたしがここに来たのは娘の桜子を連れ戻すためです彼とわたしが理解し合わなくてはいけない理由なんて何もないはずですが

ああ、このオッサンは

想像力にも欠けているんだな

それはだな桜子くんの件で、この少年は典明くんと話さねばならないことがあるからだ

歌晏老人は、そう言うとオレに

でどうだったんだやったのか

またずいぶん

ストレートに聞いてくる

はいやりました

オレもストレートに返答した

きっちり、やりました口に1発、あそこに3発出しました

き、君は何の話をしているんだ

狩野典明氏は、ポカンとした顔でオレに言う

この人は桜子さんが、オレに売春したなんてことを

少しも、想像していなかったんだ

自分の娘は、そんなことをするはずがないと思っている

あるいは桃子姉ちゃんや、まり子が、桜子さんの暴走を止めてくれたはずだと信じている

このオッサンは世の中は、全て、自分の都合が良い方向に転がって行くものだと思いこんでいるみたいだから

オレは狩野桜子さんとセックスしましたヴァージンでした桜子さんの処女は、オレが奪いました

オレは、大きな声ではっきりと言った

知らないうちに、もう5月

困った、困った

1249.桜子・売春したいお嬢様 / 結審

オレは、大きな声でそう言うと

そんなはずがない

桜子さんの父狩野典明氏が叫ぶ

桜子は、狩野家の娘だぞっそれが、お前のような下賤な輩《やから》に

ヤカラって何だよ

そんなことは絶対にあってはならないことなんだぁっ

50歳近い年齢のオッサンが喚く

だが事実は事実なのだろう

歌晏老人が、サラリと言う

で、どうだった良かったか

老人の眼が、オレを見る

スッゲェ、良かったです

オレは即座に答えた

何がどう良かったんだ

桜子さんは、おっぱいの形が凄く綺麗なんですっオレの手の大きさにぴったりで、揉むと吸い付くような肌でそれから、乳首の色が名前通りに桜色なのも気に入りましたそんで

黙れっそんな話は聞きたくないっ

狩野典明氏が聞きたくなくともオレは話す

裸にして、全身舐め回しましたし乳首もマンコもですそんで、もちろん処女でしたから締まりも良かったですオレのチンコが、桜子さんの中で絞られてマンコの中の感触が最高だったんです

おいいっ黙れと言っているだろう

オレ、我慢できなくて4回も出しましたっ1回は、桜子さんの口の中に射精して全部飲ませましたしあとの3回は全部膣内射精ですっ

キサマぁぁっ

狩野典明氏の顔色が変わる

避妊はしてませんっ桜子さんの子宮に中出ししましたから、今のままだと妊娠するかもしれませんね

この馬鹿者めぇぇぇぇ

狩野典明氏は、席からバッと立ち上がり一直線にオレに向かって来るッ

オレは逃げない

たっぷり6時間、色んな体位で楽しませてもらいました

狩野典明氏が、拳を振り上げる

お父様、お止め下さい

桜子さんが父親を止めようとするが

後ろから克子姉が桜子さんの身体を抱いて抑え込んだ

ホント、良い身体でしたよ桜子さんは

まだ言うかぁっ

オッサンの拳がオレの顔を殴る

1発目は、受けてやる

2発目からは、身体を動かしてダメージを減らした

3発、4発

激高した狩野典明氏は、オレを足で蹴ろうとしたから

腹にキックを食らうのは、さすがにヤバイからオレは避けた

すると狩野典明氏は、ズッこけて勝手に床に引っ繰り返った

この人、普段は全然運動してないみたいだな

パンチも、いわゆるポカポカ・パンチだったし

公ちゃん、大丈夫

桃子姉ちゃんが、心配そうにオレに言うが

全然平気だよ

オレは、笑顔を作ってそう答える

でも、公

まり子も、オレを心配そうに見ていた

ホントに平気だってほら、みすずや克子姉は、少しも心配していないだろ2人とも知ってるから、オレが美智に鍛えられていることを

美智がオレに教えてくれていることの意味が良く判った

相手を攻撃する能力の訓練でなく相手の攻撃を見極め、自分のダメージを最低限にする日々の鍛錬

わざと顔で受けた1発目のパンチでさえ、完全に入ることがないように角度を上手くズラすことができた

こんなオッサンのパンチ、効くわけないじゃないか

オレは床に倒れている狩野典明氏を見て、そう言う

きぃっさまぁぁ

狩野氏は再度立ち上がって、オレを殴ろうとするが

もう止したまえ

歌晏老人の威厳に溢れた重い声が狩野典明氏を制止する

これ以上、わたしの眼の前で暴力行為を働くのならば外から太一たちを呼ぶぞ

当事者だけで話ができるように、わざわざ警護役を外に出してくれているんたぞ仲裁者としてここに来ているわたしもだ

本来なら歌晏老人の立場なら、1人だけ警護役を付けていたっておかしくはない

歌晏家の当主というのはそういう地位だ

家柄とか家の格とかが同じだとしても現在の歌晏家は、狩野家を遥かに勝る資力と権力を持っている

わたしの気遣いを無視して、警護役のいない場所でこれ以上暴力行為を働くのなら典明くんわたしは、君に与える罰をさらに増やさねばならなくなる

わたし与える罰

狩野典明氏は、驚いて言う

どうやら君はどうして自分がここに呼ばれたのか、その理由さえ理解していないようだね

歌晏老人の眼が冷たく、典明氏を見る

そ、それは不祥事をしでかした娘を、引き取りに来たのですわたしは

父親の言葉に、桜子さんは悲しそうにうつむく

うむ、これは不祥事なのかね

不祥事でしょう娘が、桜子がこんな男に身体を汚されたというのなら

桜子さんは、今年何歳になった

歌晏老人は、低い声で答えた

何だ典明くんは、自分の娘の現在の年齢を知らないのかね

い、いえ今年の春に高校生になりましたからええっと

普段から子供のことに全然興味を持っていない親だったんだなこの人

16歳ですわ桜子は

今まで一度も口を開かずに椅子に座ったまま、オレたちの様子を見ていた桜子さんの母親が言う

ありがとう聡子くんそうか狩野桜子くんは、16歳かということは未成年だな未成年者が起こした不祥事はこれが不祥事ならばその責任を負うのは、未成年者の親ということになるのではないか

歌晏老人は、狩野典明氏に言う

少なくとも、君には娘さんに対する監督不行届の罪があると思うがそうは、思わないかね

わ、わたしはわたしは何もしていませんっ罪になるようなことは、何もっ

反射的に、狩野氏はそう答えた

だから何もしてこなかったことが罪だと言っているんだよ

何もしてこなかった罪

なぜ、桜子さんがこんなことをしたと思う

判らないのか16歳の少女が、相当思い詰めなければこんなことにはならないのだぞ

歌晏老人は、桜子さんを見て

桜子くん君は、何をしようとして今日、このホテルに来たのかわたしたちに言い給え

桜子さんの身体は、まだ克子姉に後ろから抱かれたままだ

まり子も、スッと桜子さんの手を握る

2人の肌の温かさを感じて桜子さんは

はいわたくしは売春というものを体験したいと思って、こちらに参りました

真っ直ぐに歌晏老人を見て正直に答える

で、相手はこの小僧か

はい1時間1000円で6時間、わたくしの身体を買っていただきました

桜子お前、気が狂ったのか

狩野典明氏が叫ぶが

あなた、いい加減になさって下さい

桜子さんの母親が、夫に言う

これ以上、みっともないことはなさらないで

みっともないわたしが

ああ、典明くん君はみっともないだから、しばらく黙っていたまえ

歌晏老人が、典明氏に言う

桜子くんはこの小僧のことは、知っていたのかね

桜子さんへの審問を再開する

はい先日の香月様のお屋敷でのガーデン・パーティの時にご挨拶させていただいておりました

ふむ、つまり初対面では無い面識は有ったということだな

オレと桜子さんは親しくはなかったけれど

全く知らない間柄ではなかった

桜子くんは売春というものをどう定義している

お金で身体を売る行為だと思っております

桜子さんは、歌晏老人に答えた

では、なぜ金で身体を売るようなことをする女性がいると思う

売春で生計を立てている女性の多くは売春行為が稼ぎがいいから、やっているのだほんの数時間の労働で普通の人間が1日に稼ぐ数倍の金を得ることができるだからだ

老人は、桜子さんを真っ直ぐに見据えてそう言った

中には金銭的に困窮してはいないのに、売春行為に暗い悦びを感じて、それで身体を売るような変態性欲者もいるがそういう連中でも、必ずある程度以上の金は受け取る100円でも200円でも構わないということにはならないなぜか、判るかね

いえ判りません

歌晏老人はフフッと笑うと

そういう女たちにとっては自分の身体を売った金額が、そのまま自分の価値になるからだ評価額というやつだな

金で自分自身を評価する

自分の身体とセックスが数千円の価値しかないとは思わない10万円ということは無いが数万円の価値はあるはずだと信じているだから、自分が信じる自分の価値に見合った金額が得られなければ売春はしないそれは、売春行為の裏に自分の価値を他人に認めさせたいという気持ちが隠されているからだ

ところで桜子くんは現在、金に困っていたりするのかね

いいえ、そんなことはございません

ふむ、では身体を売らなくてはならないほど生活に困窮している大部分の売春婦とは違うな

歌晏老人は、笑顔のままそう言う

では、桜子くんは君自身の肉体とセックスの価値が1時間1000円の価値しかないと思っているのかね

桜子さんは、オレを見る

黒森様でしたらその額で良いと思いました

では、君は見ず知らずの男性に、自分の身体を売るとしたら幾らで売るどんな人間なのか全く判らない初対面の男の相手にしなくてはいけないのなら

そういう方とはしたくはありません

桜子さんはすぐにそう答えた

何万円でも、何千万円でもわたくしは、見知らぬ方とはセックス致しません

老人はニヤッと微笑み

それが桜子くんが感じている桜子くん自身の価値だ君自身は、君の肉体とセックスには値段が付けられないと思っているつまり

桜子くんは売春婦ではない君とその小僧が今日、ここでしたことはただの売春ごっこだ

それは黒森様にしていただいて、自分でも気付きましたわたくしのしていることは、ただの真似事で売春ではないということが

桜子さんは、うつむいてそう言った

当たり前だそもそも、桜子くんのような若くて魅力的な女性が、1時間1000円で売春するなんてことが、あり得るはずがないのだから

でも、わたくし黒森様から6000円、いただいてしまいました

申し訳なさそうに言う

その金は、みんなでアイスクリームでも食べるのに使いたまえみすずくんや、うちの桃子、まり子くんや他の子たち桜子くんのことを心配してくれた人たちに、ご馳走してあげるんだね

歌晏さんは、笑顔でそう言うと

おい小僧お前だって、今更、金を返してくれとは言わないだろう

言わないです桜子さんにあげた金ですから

ふむ、あげたか桜子くんの身体を買った代金ではないのだな

桜子さんみたいな可愛い女の子が、お金で買えるわけがないですよ

このことだけは、お前に感謝するもし、お前が売春女子高生の相場に見合った金額を支払っていたら、桜子くんも形式的には売春したと見なされたかもしれないしかし、お前が1時間1000円などという、ふざけた値段を提示してくれたおかげで全てはごっこ遊びということで終わった

現実としては代金が1000円だろうが、売春は売春だ

しかし、この場で歌晏老人という権力者が、そう断言すればただのごっこ遊びだったということになる

少なくともそれで桜子さんの心は救われる

名家の令嬢が売春をしたのであれば大問題だしかし、今回のことはセックスに興味を持つ年頃の男女による不純異性交遊だそれはそれで問題ではあるがこれぐらいのことは、よくあることだ健康な若い男女にセックスをするなとはわたしは言えないわたしだって、この小僧と同じ年頃にはすでに童貞ではなかったからな香月も、今は亡き桜子くんの祖父もそうだった

妊娠にだけは気を付けてもらいたいが君たちが今後も売春ごっこを続けようと、わたしは何も言わんよ君たちのセックス・ライフに他人であるわたしが文句を付ける道理はないそれが公にならないのならば

みすずのおしっこ披露や瑠璃子のハメ撮り好きと同じだ

世間に知られなければ家の中では、どんなセックスをしていても構わない

名家の令嬢だってプライベートは自由だ

桜子くんについての問題に関しては不問とする異議のあるものは居るかね

歌晏老人は、部屋の中を見渡す

誰も発言はしない

異議は無いようだな

無いですわさすがお祖父様素晴らしい御決裁です

桃子姉ちゃんが、歌晏さんに微笑む

狩野家の名誉に傷が付かないのでしたらわたしは、それで構いません

狩野典明氏は、そんなことを言った

桜子さんのお母さんは、暗い表情のままだ

では引き続き典明くんについての審議に入る

わ、わたしの

驚く狩野典明氏

さっきも言ったろう君には君の罪があるそれも桜子くんについての監督不行届以上の罪だ

歌晏老人は、ジッと典明氏を見ると

高橋家から桜子くんとの婚約を破棄する件についての詳細な報告が、香月だけでなくわたしにも届いている

跡継ぎ息子を桜子さんと婚約させていた高橋家は婚約破棄の理由をジッちゃんに報告した

香月家と歌晏家は、名家全体を束ねる家だから

その報告レポートと同じモノが、歌晏さんにも届いている

桜子さんが、どういう経緯を経て生まれたのかまた、その過程において、典明くんが1人の女性を傷付け、酷い仕打ちをし死に追いやったのかわたしもすでに全て知っている

狩野典明氏は、銀座のお見せでアルバイト・ホステスをしていた女子大生と不倫をし

桜子さんを出産させた

そして、子供が産まれると同時に桜子さんの本当の矢母さんを家から追い出して

桜子さんのお母さんは、売春婦に身を堕とし死んだ

そ、そんなわたしが死なせたわけではありませんあの女には、ちゃんと手切れ金だって支払いましたし

あんな金額ははした金と言うのだよわたしたちの世界の常識では手切れ金というのは、最低でも君が払った額の10倍以上だ

ああ200万円ぐらいしか払わなかったんだ

で、ですがわたしたちは手切れ金の前に、彼女の出産費用なんかも全て出しているわけですし

君が孕ませたのだから、君が払うのは当然だろう

一喝する、歌晏老人

いや、当時の典明君はまだ狩野家の当主できなかったのだから、狩野のやつが払ったのだな

亡くなった狩野家の先代当主が全てを支払った

どうしてあいつはわたしや香月に相談してくれなかったのだろう水くさいと思ういや恥ずかしすぎて、相談できなかったのだと思うあいつにも名家・狩野家の当主としてのプライドがあったんだろうあいつは、いつもそのプライドの高さのせいで失敗を重ねていた

香月家や歌晏家と同じくらい家格の家が没落寸前にまで失墜してしまったのは、桜子さんのお祖父さんの代のことらしい

あいつが生きていたら、1発ブン殴ってやるところだが

3大名家の当主として歌晏老人とジッちゃん、そして狩野家の先代は親しい関係にあった

それなのに、狩野家の先代は息子がしでかした不倫事件のことを、歌晏さんたちに相談してくれなかった

相談できなかった

死んでしまった人間のことだから悔やんでも、どうすることもできん桜子くん、済まない君のことはわたしや香月は、君のことについてもっと早く気付くべきだったのだ

そして歌晏さんも親友の家で起きていることについて、察してあげることができなかった

いいえ歌晏様や香月様にはいつもお助けいただいております狩野家の人間で、お二人に感謝していない者はおりません

家が傾いた狩野家が、それでも何とか名家としての体裁を保っているのは

歌晏家と香月家が、色々な形で保護しているからだ

家と家のことと君自身のことは別だ君はあいつの孫娘だわたしたちには友として、死んだ狩野の子や孫を見守る義務がある

そして歌晏さんは狩野典明氏を見た

同時に名家を束ねる者として、名家の誇りを守るために、厳しい処断を行う義務もある

処断

わたしも香月も、君が犯した過去の罪について今更、処分を下すつもりはない

過去の罪桜子さんの本当のお母さんを死なせたこと

いや、あれは妻以外の女と関係を持って、桜子を産ませたことはわたしの罪かもしれませんけれどあいつが、わたしと関係が切れた後に売春婦になったこととかましてや死んだことは、わたしの責任ではありませんっ

狩野典明氏は、叫ぶ

それはあいつ自身のせいでわたしとは、全然、関係がないことですっ

そう考えられる君は、幸せな人間だと思うよだが、君はそういう人間なんだなまあいい、わたしは過去のことを問い詰めるつもりは無いと言った

歌晏老人は典明氏を見て

問題なのは、常に現在とそれに繋がる未来だ

重い声で言った

今の君に名家・狩野家を背負うだけの資質はあるのだろうかこのまま君に狩野家を委ねていて狩野家に未来はあるのかわたしと香月は、そのことだけに注目している

名家の当主としての資質

桃子、それからみすずくん君たちの眼から見て今の典明くんをどう評価する典明くんは、このまま狩野家の当主の座にあって良いのだろうか

歌晏さんは2人の名家の令嬢に尋ねる

大変失礼だとは思いますけれど

わたくしには狩野典明氏には、名家の長たる資質は無いと思いますわ

みすずも狩野典明氏の資質を疑う

2人とも何でそう思うんだね

歌晏さんは、孫娘たちに尋ねた

狩野様は常にご自分の立場でしか、物事が考えられない方だと感じたからです

人の気持ちが理解できない方だと思いましたわ

狩野様は桜子さんとセックスしたということで、旦那様を叩いていらっしゃいましたけれど

そうよねご自分も、桜子の本当のお母様に誰かに叩かれるのようなことをしているのよね

結婚しているいい歳をした男がアルバイトの女子大生と不倫し、子供を産ませた

しかも、生まれた子供を奪って追放し、一切フォローしないまま死なせてしまった

桜子の本当のお母様のご縁戚の方たちに一生、憎まれるようなことをなさっていますわ

桜子さんの本当のお母さんの親や兄姉や親戚や友人たちの中には

狩野典明氏のことを殴りたいと思っている人が何人もいるはずだ

そういうことを想像できなくて狩野様の中ではもう済んだことにしてしまっていらっしゃるみたいですわね

だから、平気で旦那様を叩くことがおできになられるんですわ

桜子は狩野様が過去になさったことにショックを受けて、こんな騒ぎを起こしたというのに

狩野様はご自分には何の責任も無いと本気で思っていらっしゃるんですから

そういうお考えの方がわたくしには、名家・狩野家の当主に相応しいとは思えませんわ

桃子姉ちゃんとみすずは言う

わたしもそう思う

歌晏老人は

先程から、わたしは典明くんの態度をずっと見てきたが狩野家の問題について、香月が場所を提供し、わたしがここに来ているというのに典明くんから、ねぎらいの言葉を聞いていない普通は言うんじゃないのかねご迷惑をお掛けして申し訳ありませんとか本日はご足労いただきありがとうございますとか

ああ、狩野典明氏はオレたちがこの部屋に入って来た時も、ずっとムスッとしたまま偉そうに座ってたよな

君は、わたしや香月が、狩野家のために動くのは当たり前のことだと考えているようだがわたしたちは名家全体を守るということと、死んだ君の父親に対する友情から行動しているだけだ狩野家の家臣になった覚えはないぞ

当事者としての自覚が欠けているとしか思えないこの状況で、そんな態度でいられるというのはどうかしているとても、名家の当主に相応しいとは思えない

判らないのかねわたしはここに、君の審査に来たのだそして君は不合格だわたしの審査結果を、香月も受け入れてくれると思う君には歌晏家の当主の座から降りてもらうことになるだろう

キッパリと宣告する

ちょっ、ちょっと待って下さい幾ら歌晏様でもそれは横暴ですあなたたちが、狩野家の家臣ではないようにわたしだって、狩野家だって歌晏家や香月家の家臣ではありません名家はそれぞれが独立した存在のはずです誰が当主なのかは、家の人間が決めることで歌晏様が口出しなさることではないと思います

慌てて狩野典明氏は文句を言う

普通の名家なら、そうだろうが今の狩野家は、わたしと香月の援助で家を保っていることを忘れてもらっては困る

わたしたちの意に反するというのなら全ての援助を打ち切る他の名家の連中たちにも、狩野家との付き合いを考え直すように忠告する

歌晏家と香月家だけでなく全ての名家が、狩野家との関係を断ち切ることになる

ははっ、あなたはそうやってわたしを脅しているようですが狩野家は、歌晏家、香月家に並ぶ名門ですあなたたちが、本気で狩野家を潰すようなことは絶対にしないことをわたしは知っていますよ

ジッちゃんたちは名家はなるべく減らしたくないと思っている

名家中の名家である狩野家が潰れるのはマズい

だから、今までも援助して来た

ああ、狩野家は残すよだが家と君は別だ君がいなくなっても、狩野家が残ればいいのだ

わたしは本家の嫡男ですよわたしを除外したら、家を存続させることはできないですからね

狩野典明氏は、喚く

そうだろうかすでに、狩野家の分家たちは君を引き摺り下ろすための行動を開始しているぞ

分家

わたしと香月はすでに、狩野家の分家の主だった者たちに話を付けた皆、納得してくれたよ

桜子さんを、ここのホテルに閉じ込めている間に

歌晏さんたちは、狩野家の分家の人たちを説得していたんだ

押し込めという言葉を知っているかね鎌倉時代からあった武家の慣行だできの悪い主人だと家が滅ぶだから、家臣たちが合議してダメな主人を強制的に監禁するんだそして主人は病気になったということにして、新しい主人を立てる家を守るために家臣たちが行う最終手段だよ

家は主人とその家族だけのものじゃない

このまま狩野典明氏が当主のままだと他の名家に見捨てられるというのなら

下の人たちが、強制的に当主を替える

押し込められるか、自分から当主の座を降りるか今すぐに決めたまえ

歌晏さんの言葉は、どこまでも冷たかった

ここのところ2日ぐらい睡眠不足でした

はぁぁ、寝ないとすぐに体調が悪くなるのはもう若くないということなんでしょうね

1250.桜子・売春したいお嬢様 / それぞれの行く道

・山田太一/歌晏老人の警護役桃子からはハンス・クリストファー・アンダーソンと呼ばれている

・不知火一徹/狩野典明の警護役シエの父

名家・狩野家の当主である自分が分家の人たちによって地位を剥奪されるという現実に、狩野典明氏は震える

下の人間ほど常識的なものだよ皆、ずっと典明くんが桜子くんの本当の母親にしたことを非道だと思っていた今までは、こんな酷いことが世間に特にわたしや香月に知られてはマズいと狩野家はわたしたちの援助で何とか成り立っているのだから君の名家の当主としては相応しくない行為が明るみになれば、家の存続の危機になると思い、口をつぐんでいた

狩野典明氏が、女子大生と不倫し、妊娠させ生まれた子供だけを奪って捨てたということは狩野家の縁者はみんな知っていた

母親が狩野家の出身であるまり子まで知っていたんだから

しかし、狩野家の外に秘密が漏れなかったのはこんなことが世間に知れたら、家が取り潰しになるかもしれないという恐怖感を全員が感じていたからだろう

狩野家は特別な名家だからどんなことがあろうとも、わたしや香月や他の名家が救ってくれるなどという幻想を信じていたのは当主である典明くん、君独りだけだったということだ

長い歴史を持つ名家の当主だから、何をしてもいいということにはならない

今でも強大な資力と権力を持っている歌晏家や香月家ならまだしも

狩野家は家柄だけで他には何も持っていない

他の名家に助けてもらっているだけの情けない家なのだから

分家の人たちは、普段の生活でそのことをよく理解している

他の名家の人たちからの援助をありがたいと感謝しているし助けてくれる人たちを裏切るようなことをすれば家の未来は無いと感じている

援助してもらうのは当然のことだなんて甘い考えでいたのは当主の狩野典明氏だけだったということだろう

しかし、君が過去に犯した罪は桜子くんが婚約していた高橋家に漏れてしまったそうなれば、高橋家からわたしや香月に話が伝わることになる君の家の分家やわずかに残った家臣たちは動揺したこのまま君を放置しておけば大変なことになると考えた

典明くんは変だと思わなかったのか君の警護役の不知火くんが、どうしてあんな得体の知れない三流の警護人を臨時雇いしなくてはならなくなったのかを

不知火父の部下の黒服たちは明らかに能力が低そうな連中だった

わたしと香月に呼び出され香月家の施設に行かなくてはならないんだいつもなら、他の名家西部家か神崎家あたりからまともな警護役を貸してもらっていただろうそういう交渉を担当していたのは狩野家の分家の加納栄光くんか加納英徳くんだ

名家に属している人間が誰と誰が繋がっているとか、誰と誰が仲が悪いかなどは、分家や家臣も含めて全て把握しておるよわたしや歌晏は、君たちとは違って全ての名家の人間と付き合わなくてはならないのだからな

あ、そうか名家を束ねる立場の人だと、そういうことまで気にしていないといけないのか

知らないで仲の悪い家の人たちを、歌晏家の屋敷に呼んでしまったりしたら大変なことになる

例えばわたしも香月も、典明くんと西部家と神崎家を同時に呼び出したりはしないそんなことをしたら、君に警護役を貸してくれる家がなくなるからな

歌晏老人との面会にはどの家も万全の警護体勢で臨むことになるから

狩野家に警護役を貸し出す余裕がなくなる

しかし、今回は狩野家の分家の二人は、西部家や神崎家に警護役を借りる交渉をしなかった借りるというからには後でそれ相応のお返しをしなくてはならない狩野家の当主の地位を剥奪されるかもしれない典明くんのために働くのは、二人とも嫌だったのだろうだから、狩野栄光くんも英徳くんも動かなかったそれで不知火くんは自分であんな連中を探してくるしかなかったんだ

すでに狩野家の分家の人たちの反乱は始まっている

典明くんは、下の人間たちの苦労を理解していないし警護役なんて誰でも構わないと思っているから気にならなかったんだろうがね

歌晏老人は、冷ややかに言う

ボロは着てても心は錦という言葉はあるが公の場で平然とボロボロの服を着ていて平然としているような人間は、名家の当主ではない名誉ある家の長であるのならそれに相応しい服を着ていなければ、下の人間たちが恥をかく警護役も同じだあんな低レベルの警護役を連れて、わたしに会いに来るというのはボロ服を着てきたというのと同じなのだよ

ここでもまた狩野典明氏には当主としての資質が無いことが立証された

狩野家の分家と家臣に君を擁護する人間は1人もいないだろう不知火くんだって、君の警護役という立場でなかったら逃げ出してしまいたいと感じているはずだ

不知火父は自分の主人である狩野典明氏よりも

歌晏老人のことばかり気にしていた

あのわ、わたしはどうなるのでしょうか

愕然とした表情で狩野典明氏は尋ねる

知らんよ君の家の人間たちが、何か考えているだろう江戸時代なら、家臣によって押し込めになった殿様は死ぬまで座敷牢の中だ確か、明治になるまで座敷牢から出してもらえなかった藩主がいたはずだ

歌晏老人は、そう言いながら桜子さんの母親を見る

それより聡子くんが、典明くんに話があるはずだ

桜子さんのお母さんは実の母ではないけれどさっきから、ほとんど言葉を発していない

ずっと暗い顔でうつむいているだけだった

聡子

典明氏は、呆然とした表情で妻を見る

あなたには申し上げておりませんでしたが、先ほど実家の父からわたくしに電話がございました

神崎さんから

ということは桜子さんの母親は、名家・神崎家の出身なんだろう

はい父は、わたくしにあなたと離縁をして、神崎家に戻るようにと

典靖も連れて帰るようにと命じられました

おいっ、典靖は狩野家の跡継ぎ息子だぞ

桜子さんには、弟がいるんだっけ香月家のパーティの時に聞いた

桜子さんは不倫の子でも跡継ぎ息子の弟は、典明氏と自分の息子だから

この奥さんは、これまで狩野家の当主の妻であることに堪えてきたんだろう

このまま、あなたの息子が狩野家の跡継ぎになれるはずがありませんわ

典明氏の妻は、大きな声で言った

分家の人たちが、そんなことを許すはずがないじゃありませんか

残念ながら、今は昔と違って暗愚な当主を座敷牢に閉じ込めておくことはできないからな君の息子を当主にしたら君が何かしらの影響力を持って、息子を操り、君を失脚させた分家や家臣たちに復讐するかもしれない皆、それを恐れているのだろう

では、わたしの後の当主は狩野家は誰が継ぐのですっ

典明氏は叫ぶ

さあな狩野家の連中の話を聞いて、わたしと香月が調整するよ当主の地位を追われた典明くんが気にすることではない

歌晏老人は、冷たくそう言った

では、典明くん君との面会は終わりだここから独りで帰りたまえ聡子くんは、このまま神崎家に送り届ける息子の典靖くんも、今頃はもう神崎家に着いている頃だろう

狩野家の分家や家臣たちは、典明氏を見捨てているのだから

典明氏が息子を抱き込んで騒ぎを起こす前に、神崎家に連れて行ったのか

待って下さい、わたしは何一つ納得できませんっ

典明氏は、歌晏老人にそう言うが

君との面会は終わったとわたしは言ったんだよおい、小僧ドアを開けてくれ内側からなら、ロックは自動的に解除される

歌晏さんが、オレに言う

オレは不知火父やレイちゃん、山田太一さんら警護役が待機している部屋へ通じるドアに向かい、ドアノブに手を掛ける

ちょっと待て、まだわたしは

オレに叫ぶ狩野典明氏の声を無視してドアを開く

電子ロックで施錠されていたドアは、簡単に開いた

そのまま、ドアを開けると

お話はお済みですか

歌晏老人の警護役桃子姉ちゃんがハンス・クリストファー・アンダーソンと呼んでいる山田太一さんがニコッとオレに微笑む

彼の足下には、不知火父の連れて来た黒服が3人とも失神して倒れていた

ああ、この人たちは藤宮さんに失礼なことをおっしゃったので、制裁しました

太一さんは、平然とそう言う

レイちゃんは、苦笑していた

ああテレビに出て国民的な人気者になっている藤宮麗華に対して、黒服たちが何か小馬鹿にするようなことを言ったんだな

それで山田太一さんが鉄拳制裁でノシた

不知火父が、恐縮して言う

この人が、臨時雇いの3人を制御できなかったからこういうことになった

黒服たちは臨時の雇い主の狩野典明氏がナメた臨時の上司である不知火父も、ナメられていたその延長でレイちゃんのこともナメたから、山田さんに制裁された

僕だから良かったんですよ僕は拳で殴るだけですから藤宮さんの鋼鉄のステッキで殴られたら、この人たち全員、頭が砕けてなくなっているところでした

そんなことは致しません

レイちゃんは苦笑して言う

不知火くん、悪いが典明くんだけ引き取って帰ってくれ

歌晏老人は、不知火父に言う

かしこまりました歌晏様

不知火父は、スッと頭を下げる

この3人は、わたくしの部下が外に叩き出させますわ

レイちゃんが気絶している黒服たちを見て、不知火父に言う

後々、面倒なことにならないようにちゃんとお話しておきますから

2度とフリーの警護人の仕事ができないように香月セキュリティ・サービスの裏の人間が脅しを掛けるということか

不知火父は、レイちゃんにも頭を下げた

さあ、典明様帰りましょう

い、嫌だわ、わたしはこんなことは認められない認められるはずがないじゃないですかわたしはわたしが狩野家の当主なんだぞ

大声で喚き出す

わたしは生まれた時から、狩野家を継ぐことになっていたんだ他の連中とは違うんだ特別な人間なんだわたしはこんなことで当主の地位を奪われるなんてこんなことは、あってはならないことなんだそうだろう、不知火

歌晏老人や妻には同意してもらえないことが判っているから典明氏は、自分の最後の臣下に尋ねる

残念ですが、典明様あなたの時代は終わりました

不知火父は言う

しらぬぃぃぃぃっ

わたくしが最後までお供致しますさあ、参りましょう

嫌だ、嫌だ、嫌だぁぁ

狩野典明氏は、子供の様に喚く

ところで典明くん

歌晏老人が、声を掛ける

ハッと振り向く典明氏

君は桜子くんに何か言うことがあるんじゃないのかね

歌晏老人の言葉に、部屋の中の全員が桜子さんを見る

狩野典明氏は、桜子さんを見ると

表情が憎しみの色に染まっていく

桜子、お前のせいで

典明氏が、そこまで言った瞬間オレは

正拳を典明氏の顔に叩き込んだ

護身術の一環としてどこを殴れば、確実に一撃で失神させられるかぐらいのことは、美智とイーディから教わっている

むへっ

ヘロヘロと力なく、床に倒れる典明氏

桜子さんが叫ぶが

大丈夫です今の殴り方なら失神するだけで、身体にダメージは残りませんよ

山田太一さんが、笑顔で言う

連れて行きたまえ不知火くん

歌晏老人が不知火父に促す

意識を取り戻した後でも暴れるようなら薬を使いたまえ

歌晏さん、薬なんかを使うよりも

巫女の力ちょうどヨミが隣の部屋に居る

いや、お前の力は隠しておけこういうことは、昔ながらの方法を使うべきだ

歌晏老人は寂しそうに言う

こういうことは、珍しいことではないのだよ愚かな当主が廃されるということは

ジッと気絶している典明氏を見る

狩野家が傾きだしたのは時代のせいだ先代の典明くんの父親は、プライドの高か過ぎる男だったが悪い男では無かった時代の流れの変化を見誤り、狩野家の財産の大半を失ってしまった

名家は減り続けている

100年隆盛を極めたまま続いていかなければ名家にはならないとジッちゃんは言っていた

まり子の家の鳥居家のような戦後に大きくなった家もあるけれど、まだまだ年月に磨かれてきていないと

逆に、数百年続いた名家でもその時の当主の失敗で、スッと消えてしまう家もある

だから名家は増えるよりも、消える方が遥かに多い

典明くんは、先代の悪いところだけを引き継いでしまったらしいもはや昔のような力のある名家ではないのに3大名家と呼ばれた頃の狩野家の当主として振る舞おうとしていたそれを許してしまっていたわたしや香月にも責任がある

歌晏家や香月家が没落しかけている狩野家に、手厚い保護をするから

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