そんでよー、もう、頭に来ちまったから今度はグレートマジンガーの音楽に合わせて、魔法の妖精ペルシャの2つ目のオープニング曲おしゃれめさるなの歌詞でで歌ってみたんだが
どうしたらいいんだろうこのオッサン
新しい助手の人たち、ドン引きだったでしょう
ああ、もうドン引きも、ドン引き完全アウト2人ともオレを見る眼が、ものすげー冷たいのそんで、もうこうなりゃ、どうなっちまってもいいと思ってさ
何をやったんだ
ドクロの旗の下で戦う宇宙海賊の替え歌でよー
♪相撲のうみは、キタノウミぃぃ♪
♪オレの果てしない憧れっさー♪
♪相撲のはなは、タカノハナ♪
何の歌ですそれ
ええー、お前も知らないのかよぉぉぉぉっ
誰か寧を連れて来てくれ
こういうオタク話はヤッちゃんでないと、判らない
ああみすずと愛が、呆然を通り越してポカーンとしている
はぁぁ、こういうことばっかりやっているから遙花に嫌われちまってるんだよなぁ、オレ
工藤父は大きく溜息を吐く
ええとこの台所からでも、食堂の様子をモニターすることができる
オレは工藤遙花たちのテーブルの映像と音声を拡大した
でも、ホント親の影響って大きいわね
そうやねうちなんて、空手を始めた時は、親に無理矢理道場に連れて行かれたから何で、よその子は遊んでいるのに、うちだけ練習せなあかんのか理解できなかったですもの
ポロン選手がそう言う
ホントに我が儘な人で、うちや母が言う通りにしないとすぐに不機嫌になる人でしたから
ふーん、空手のお稽古を続けているうちにだんだん好きになったってこと
フランシーが興味津々で尋ねる
そうやのうて空手の稽古なら、幾らでも父のことを蹴ったり叩いたりできるってことに気付いたんですわだから後は1日でも早く強くなって、父を追い越すことしか考えなかったですわ
え、もしかして自分の親父をブチのめしたのか
スナッチが、ポロン選手に聞く
そんな父なんて、小学校の5年生でブッ倒しましたわうち才能有りますから
ニヤッとポロンさんは微笑む
父親を越えないとプロにはなれないと、うちは考えています
あー、あたしも生きている時に、一発ブン殴っておけば良かったなあ
モンキー・ミミさんが言う
死んじゃったら、全部チャラになっちゃうわけじゃないもんね恨みも辛い思い出もお墓殴っても、手が痛いだけだもんね
そして工藤遙花に
ホント親なんて、ある日突然死んじゃったりもするもんなんだから生きているうちに返せるものは、何でも返しておきなさいよ
はいやっぱり、顔面に正拳をブチ込むしかないですよね
ああモンキーさんたちは、お酒が入っているから
工藤遙花に、余計なことを言う
オレ、このまま帰った方がいいよな
工藤父は、モニター画面を見上げてポツリと言う
愛が工藤父を見て、言う
せっかく娘さんの優勝をお祝いしに来たんですから会ってあげて
いやだけどよー
あんなこと言ってるけれどホントは嬉しいと思うから
愛が一生懸命、工藤父を説得しようとする
愛は母親が、夫と結婚する前に別の男と関係を持ったことで産まれた子だから
本当の父親を知らない
愛ならお父さんがお祝いに来てくれたらとっても嬉しいよ
うちの高校の1年生の中でトップの美少女と呼ばれている愛が
潤んだ瞳で、工藤父にそんなことを言うから
あたしも考えすぎなくていいと思いますわせっかくいらしたんですから
うん顔を出すだけでも良いと思いますよお祝いに来たってことだけでも伝わればそこから、親娘関係が改善することもあると思いますし
工藤父が昨日の試合にも応援に来ていたことは
工藤遙花は知らない
そ、そうだなこうなりゃ当たって砕けろだ
いや別に当たったり、砕けたりすることはないと思うけれど
うっし行って来る
工藤父は、両手でパシーンッと自分の顔を叩いて気合いを入れて
台所から、食堂へ飛び出す
オレたちも、台所から顔を出して工藤父の様子を見る
1人地獄車
ふわっとジャンプして、走り込み前転でくるくるくるんと、食堂の床を転がって
トーッ
シュバッと立ち上がって、ポーズを取る
モンキー・ミミさんが呟く
楽しい歓談の中に突然乱入した、40過ぎのオッサンの姿に
食堂全体が、凍り付く
細すぎる黒スーツにカラーシャツのオッサンはどう見ても、異様だ
父上、いらしていたのですか
食堂の奥の壁際に居た美智がいつもの無表情で、言った
一応、確認しておくけれどあの子、あんたの妹だよね
モンキー・ミミさんが、工藤遙花に尋ねる
ということは、もしかすると
フランシーたちの視線が、工藤父に集まる
そうよ、あたしの父よ
工藤遙花の顔が怒りと恥ずかしさで、真っ赤になっていく
しかし父は
ヘーイ・ボーイエキゾチック・ボンバーワーオエントリーナンバー1番、工藤優作娘に捧げるバラードキャプテン・ツカサの替え歌で
いつものヘロヘロした笑顔でそう言うと
あ、ワン、ツー、スリー、フォーズンズンチャチャ、ズンズン、チャッチャ
う歌い出した
♪チョット、ありのままぁお馬が通る♪
♪ドラエモンだゾぉぉマツナカ騒ぐっ♪
♪チョーさん、ナカモト♪タカギにシムラぁ♪
♪アイツの噂でカトチャも騒ぐぅ♪
♪それにつけても、おやつはカァァル♪
♪ポール・マキぃにぃぃシラヌイ・マイさぁぁ♪
♪ダッシュ、ダッシュ、ダンダンダダンッ♪
♪ノック、アーンド、ダウンっ♪
♪今だキメるぞ、イナズマ落としィィッ
♪その時、オレがスーパー、スーパー、スーパー、スーパーダイヤモンドぉぉぉ
♪ダイダイダイダイ、ダイヤマン
♪ばくはつっ♪ばくはつっ♪
♪化学編隊ダァァイヤマンッッッ♪
オーレッ東京大好きっ
何か途中で歌が変わったような気がする
な、何しに来たのよっ
立ち上がって、工藤父の方に突進する工藤遙花
ホントにあんたは、いつもいつもいつも
真っ赤な顔で父に殴り掛かるが
はぁぁハラホレヒレハレっ
工藤流古武術の見切りで工藤父は、ヘロヘロと娘の攻撃を避けていく
くぅぅ一発ぐらい、殴らせなさいよっ
工藤遙花は、そう叫ぶが
悪リィなオレも、まだ現役のプロだからよお前に殴られるわけにはいかないんだよ
工藤父は、軽業のようにおバカなポーズを取りながら、娘の拳と蹴りを躱していく
こっのぉぉ
工藤遙花は攻撃のスピードを速める
おっ、ギアが上がったな正拳、裏拳、回し蹴り、スキが無いと思うよっだけどっ、オイラ負けないよっ
そうやって、あんたはいつもふざけてっ
工藤遙花は怒りを燃やすが父親への攻撃は、全く届かない
ふんふんふふんふんふんふふん遙花は、まだまだだなぁ
楽しそうに、工藤父は微笑む
ちくしょう、このぉぉ
当ったらないぜー、お尻ペンペンっ
ああ、2人が料理の並んでいるテーブルの方に少しずつ近付いてしまっている
このままじゃ危ないな
工藤父は平気だろうけれど工藤遙花の方が、大分、足がふらついてきているから
そこまででございますっ
美智がシュバッと父と姉の間に入り込み、両者の急所に拳を当てる
美智お前、また速くなったんじゃねぇのか
工藤父が美智に言う
より速く、より強く、より正確にで、ございますここには学ぶべき技をお持ちになられている方たちがたくさんいらっしゃいますから日々の鍛錬で、新しい技を身に付けております
美智は父にそう言うと姉に
姉上も工藤流古武術はお嫌いなのでしょうが今、ご覧になられた父上の技を姉上の空手に流用することはできるはずです
あたしにあんな変な動きをやれって言うの
ムッする工藤遙花
そうじゃないのネ今のは、ツマリこういうコトデショ
ミスコンの優勝者の格好をしたままのイーディが王冠とビロードのマントを外して、前に出る
ワン、ツー、スリータン・トン・パッこういうリズムで、こういう足の動きネミチのパパは、わざと上半身を変に動かして、判りづらくしているけれど単純化すると、こういう風になるのネ
女子レスラーのグレース・マリンカさんがイーディの足捌きを食い入るように見ている
アタシは覚えたカラモウ、自分のモノとして使えるネ別に工藤流に入門したワケじゃナイヨ色んな人の技を眼で見て、盗んで自分の財産にしていくノネハルカみたいに視界が狭いと新しい技は何も身に付かないネ
あ、あたしは空手家なんだから、空手だけでいいのよ
工藤遙花は、イーディの言葉に反発しようとするが
アンタの空手ってこういうのデショ
イーディは遙花の眼の前で、彼女の空手の動きを完璧に再現して見せる
もう覚えたヨ見てたカラ
正拳や回し蹴りをしながら、ニコッと微笑む
それでコレに今のミチのパパの動きを組み込むネ
イーディは遙花の空手と、工藤父の足捌きを融合させる
ほら、こうなったってコレは空手ネ工藤流じゃナイヨ
うん足の動きが変わっても、見た目は空手だ
アンタの学んでいる空手は他の格闘技の技を採り入れたぐらいで壊れるほどヤワじゃないノネ
もっと柔軟な思考を採り入れないと進歩できなくなります姉上
美智も姉にそう言う
オレのことは嫌いで構わないけどよ利用できるものは、どんなものでも利用するっていうような貪欲さが無いと、色々と厳しくなるぞ遙花
工藤父は娘に、そう言った
そんでもまあ優勝、おめでとうな
恥ずかしそうに、苦笑する
ほんじゃ、オレは帰るよお騒がせしましたぁコリャまた、失礼しましたハラホレヒレハレ、ハラホレヒレハレ
工藤父は、踊る様に食堂から立ち去って行く
工藤遙花は、そう父の背中に言うが
みんなと仲良くな皆さんも、娘たちのことをよろしくぅぅバイビーっバイならっまた会う日までっ
工藤父は、廊下の向こうへ消えて行った
ちょっと行ってくるわ工藤さんには、他のお部屋でお料理とお酒を召し上がってもらうから
克子姉が笑顔でオレにそう言うと食堂から出て行く
何だ、ちょっと変なオッサンだけど良いお父さんじゃないか
モンキー・ミミさんが、工藤遙花に言う
ちょっとっていうよりかーなーり変な人だったけどね
フランシーも、笑顔でそう言う
優勝はしたけれど昨日の試合を観て、遙花さんのディフェンスが心配だったんだと思うよほら、遙花さん対戦相手から、何発か重い打撃を食らってたから
そんなあの人は
工藤さんなら昨日、来てたよオレ、客席で会ったし
そうだったよね栗宮さん
オレは、栗宮さんにも証言を求める
はいあなたの試合を心配そうに観ていらっしゃいましたわ
あの人が
だって、あの人はあたしより、いつも美智の方を大事にしていたんだし
父上はもうわたくしのことは、そんなに大事に思われてはいません
わたくしの方が父よりも強いですし良いご主人様にも恵まれましたわたくしには、父に心配していただく要素がございません
美智は名家・香月家のみすずの警護役だし
香月セキュリティ・サービスの裏部隊の工藤父よりも安定した立場に居る
生活のことも、オレたちと一緒に暮らしているんだから何も心配しなくていいし
兄上ももう社会人として自立なさっておられますし今の父上が心配なさっているのは、姉上のことだけだと思います
お母さんのことは心配していないの
男と逃げて行った母
父上と母上は離婚なさいました父上には現在の母上をどうすることもできません
工藤遙花には納得できないらしい
悦子さんのことなら香月セキュリティ・サービスが追跡調査をしているから、居場所は判っています
レイちゃんが優しく言う
香月セキュリティ・サービスの元・職員で愛人の山岡と一緒に関西ヤクザに情報を売ろうとしたこともあったから
美智や遙花の母親には、監視が付いているのだろう
工藤さんもご存知のはずです
お母さんは今、どこに居るんです
工藤遙花は、レイちゃんに尋ねるが
それは遙花さんには教えられません
レイちゃんはそう答える
何であたしは娘よ
姉上母上は、わたくしたちを捨てて行かれたのです
わたくしたちの方から、会いに行くのは筋違いでございます
その通りだ家族を捨てて、男と逃げ出したのは母親の方なのだから
捨てられた工藤父や、美智や、遙花さんや、お兄さんの真一さんの方から母親を探しに行くべきではない
悦子さんも空手の有段者だし取りあえず、遙花さんが心配する様な生活はしていませんから
つまり美智と遙花の母親は、まだ愛人と一緒に居るんだ
あるいは別の男と
だから、まだ学生の娘たちには詳細が伝えられない
レイちゃんの言葉の裏を感じ取って工藤遙花が、そう言った
ちょっと雰囲気を変えたいね恵美ちゃん、何か歌ってよ
マルゴさんが、笑顔でメグに言う
そうエントリーナンバー2番が恵美ちゃんそろそろ余興の時間にしようよ
よっ、待ってましたメグちゃんっ
は、はい判りましたそれじゃあ
メグはジャズソングを1曲アカペラで歌った
ここは娼館だったからお屋敷には、カラオケの装置もあるけれど
今日はアカペラの方が良い身内だけのパーティの手作り感があって
CONTINENTALかフレッド・アステアの映画で使われていた曲だよね
場の空気を和ませる明るくて元気な歌だった
上手いわね
良かったわよ
みんながメグに拍手してくれる
じゃあ、次はわたしらが歌いますわ
うちらが歌います
立ち上がるエリとリエ
エントリーナンバー3番子供の歌
いきますワンツー
双子は、そのままメリーさんの羊のメロディで
♪メリケンさんのムスコ♪
♪ムスコ、ムスコ♪
♪メリケン粉♪
♪ラスプーチンのムスコ♪
♪ラスプーチンコ♪
♪お助けマンのムスメ♪
♪ムスコ、ムスメ♪
♪お助けまんこ♪
クククと笑う双子
おいおい、くっだらねーな
あんたたち、まんこちんこの話をさせたらオカマには敵わないわよ
スナッチや、フランシーたちは笑っている
今の歌はどういう意味なんですか
ああー、やっぱりお嬢様たちには伝わらなかったか
そ、そんな変な歌でもいいんならあたしも歌うわよ
工藤遙花が立ち上がる
何か、あたしのせいで空気を悪くしちゃったみたいだから昔子供の頃に、さっきの人がよく歌ってたんで覚えちゃった歌なんだけれど
そして歌い出す
何ださっき聞いたよりも、良い歌じゃないか
30年前に思い付いた替え歌を使うことになるとは
だからキタノウミ
本当はその次は、相撲の歌は、トチノ和歌だった
1259.余韻 / 許可無し
パパ、食べてるご馳走、美味しいよっ
真緒ちゃんがオレのところにやって来る
うん、工藤父の騒ぎは終わったし
どこかの席に座って、オレも食事にしよう
ホントどのお料理も美味しいわね
ふと、雪乃たちのテーブルを見ると
フランシーが、雪乃に言う
これ本当に全部、あの子たちが作ったわけ
まあね、あたしは全然やらないけれどここの子たちは、みんなで食事の支度や掃除や洗濯をやってるから
雪乃が空いたグラスやお皿を片付けているマナを見て、答える
ああマナが自分の妹だと話してしまっていいのか、悩んでいるんだな
マナの正体が白坂舞夏だとバレれば自分と同じ社会の敵・白坂創介の娘だということまで知られてしまう
働き者が多いのよ何もやらないクズは、あたしだけなのよね
結局言わないことを選んだ
あの感情任せで何でもペラペラと話していた雪乃が思慮深くなっている
でも、可愛い子ばっかりじゃないあそこの司会をやっていた子なんて、底抜けに綺麗よ
フランシーは、マルゴさんの隣で食事している寧を指して言う
ちょっと、嫉妬しちゃうあたし子供の頃は、ああいう女の子になりたいって思ってたのよ
あいつは見た目だけよ中身は、ものっすごい腹黒女なんだからっ
雪乃は半年前に、寧に色々とやられたからなあ
そうなのじゃあ、あっちの子はあの子も、すっごく綺麗よスナッチも、そう思うでしょ
フランシーが指差したのはマナだった
よせよ、フランシーオレは、高校生には手は出さないんだ今は芸能事務所だってコンプライアンスがウルサイんだからよ
お笑い芸人のスナッチは言う
ファンの子に呼び止められた時だってメッチャクチャ、気を遣うからな写真撮ってくれとか言われた時だってなるべくツーショット写真にならないように、他の芸人とかにも入って貰ったり場所が、劇場とかテレビ局前とか、特定できるような背景を入れて撮らせたりしてるからなファンの子が、冗談でスナッチとホテルに行って撮ったなんてネットに写真をアップしたりしたら、トンデモネーことになっちまうからな
あー、尾ヒレが付くのよねぇ勝手なストーリーが混じって憶測だけで余計なことをベラベラ言う連中がいるしそれをまた真実として拡散する連中もいるものね
フランシーが、うなずく
そうだよだからよ女子高生なんて、怖くて話もできねえよ
スナッチが、そう言うが
あの子高校生じゃないわよ中学生よまだ2年生だから、14歳よ
雪乃がマナの年齢を教える
嘘でしょあの子、あんなに大人っぽいじゃない
驚く、フランシー
オレはてっきり雪乃よりも年上だと思ってたぞ
違うわよあたしより2つ下よ
雪乃たちが自分のことを話題にしていることに気付いてマナが、雪乃たちのテーブルに近付く
美味しいですか何か、欲しい物がありましたら持って来ますよ
ニコッとフランシーとスナッチに、微笑む
あたし、黒森マナですいつも、雪乃お姉ちゃんがお世話になっています
そのまま自然な流れでそう言った
白坂舞夏でなく黒森マナとしてだけど、姉の雪乃が世話になっていることについてきちんと礼を言う
あ、フランシーさんのグラスが空ですね何を持って来ましょうか
ああじゃあ、ワインを貰おうかしら
赤ですか白ですか
赤でいいわ
はーい、ちょっと待ってて下さいね
マナは、ススッと雪乃たちのテーブルから離れる
まぁぁ、可愛い子ねぇ
フランシーは、マナのことが気に入ったらしい
ヨシくん、ここ空いてるわよ
メグがオレを呼ぶ
メグは女子格闘家たちのテーブルに居た
はぁぁん女の園に、男はあんただけなんだって
モンキー・ミミさんが、少し酔って赤くなった顔でオレに言う
あ、はいどうしたもんだか
オレは曖昧に答えた
女ばっかりやから一人くらい男の子がいないといけないんやないの女だけの家は物騒だから
ポロンさんが、そう言うが
マルゴやイーディの住んでいる家よ物騒なことなんて、起きるはずがないわよ
ルドルフ聖子さんがそう言う
あ、そうかドロボウなんて、みんな撃退しちゃうかお兄さんも変なことはできないってことだね
モンキー・ミミさんは、ヌフフと笑う
いや、オレ毎日、毎晩、この子たちと変なことばかりしています
しかし聖子さんところの晴子ちゃんは、静かだねえさっきから、全然喋ってないじゃないか
ミミさんがルドルフ聖子さんの隣に座っているライン晴子さんを見て言う
小声で答える晴子さん
この子は、いつもこうなのよたくさんの人数でのパーティとか、苦手みたい
ルドルフ聖子さんは、弟子の少女を見て言う
確か晴子ちゃんて、まだ17歳だったよね
ミミさんが尋ねる
じゃあ、高校生なんだね
昨日の格闘技大会に出場した選手同士でもお互いのことは、そんなに知らなかったらしい
晴子は高校は行ってないのよ
ルドルフさんが、弟子の代わりに言う
晴子は父親が格闘技バカだったのそれも自分は一度も格闘技を習ったことがないのに、アレコレと変な知識だけは詳しいっていうタイプの
ああ、1番困るタイプやわ
ポロン選手が嫌そうに言う
それで娘の晴子を近所のレスリングジムに入門させてね晴子にオリンピックで金メダルを取らせて、それからプロの格闘家にするのが夢だったらしいのよ
なあに女版カート・アングルにするつもりだったの
ミミさんが、そう言うが晴子さんは
いえ、父はあたしには第2のジャンボになれと
ジャンボはメダルは取ってないじゃないか
ですからあたしにジャンボの分までメダルを取れって
何それ訳が判らないわ
ミミさんは呆れている
Darling今の話、判るカ
イーディが、オレの横にやって来てこそっと囁く
いや、判らないジャンボって何
昔、日本にジャンボっていう名前で活躍したスポーツ選手がいたノネ
相変わらず来日してまだ半年しか経っていないイーディの方が、オレより日本のことに詳しい
超天才児なのだからその辺のことは、もう諦めているけれど
ああ、その人みたいになれってことなんだ
ソウイウことネ素晴らしいプロゴルファーだったらしいネ
しかし、何でゴルフの人みたいになろうとしてレスリングを始めるんだ
というよりゴルフってメダルが狙えるのか
お父さんがそういう人でも晴子は、メチャクチャ才能がある子だから中学ではアマレスで大活躍だったのよそれでスポーツ推薦で、レスリングの名門校に進学したんだけれどね
晴子さんの師匠ルドルフ聖子さんの言葉に、ライン晴子さんはうつむく
晴子は才能が有りすぎたのよ入学して1月も経たないうちに、そこのレスリング部の顧問の先生を病院送りにしちゃって
え何か、やられたんで仕返ししたのかい
ミミさんが、晴子さんに尋ねる
いえごく普通に、練習相手をしていただいたんですけれど
晴子さん
中学の時と違って高校だし、顧問の先生は男性だから力をセーブせずに、思いっきりやっちゃっても大丈夫だと思ったんです
そしたら病院送りになっちゃったんだ
ミミさんが、呆れた口振りでそう言った
はい腰の骨が折れてしまって、レスリングのコーチとして再起不能な身体に
判る
突然女子プロレスラーのグレース・マリンカさんが口を開く
あたしも経験がある
それで、晴子は部に居辛くなっちゃったのよ顧問の先生は、それまでリスリング部の指導に実績があった人で部のセンパイたちにも慕われていたみたいなのよね
そういう先生を入学して来たばかりの1年生が再起不能にしてしまったわけだから
それでまあ、レスリング部を辞めたらスポーツ推薦で入学したんだから、学校も辞めることになっちゃったらしいのよね晴子の場合は
ルドルフさんは、そう言って少し落ち込んでいる愛弟子の肩を軽く抱いた
でも、それだとバカ親父がうるさかったんじゃないの
もちろんよレスリングを辞めてしまったら、オリンピックに出場して金メダルを取って、プロに転向する計画通りにはならないわけだから家の中で暴れて、相当、晴子に酷いことを言ったらしいわよだから
ルドルフさんは微笑む
わたしが拾ってあげることにしたのよ晴子の中学の時のレスリングのコーチが、わたしの知り合いでこういう子がいるから、預かってみないかって声を掛けられたのよそれで晴子のお父さん以外の家族お母さんとか親戚の人たちから許可を貰って家から連れ出して、あたしのジムに住まわせているのよこのまま父親と一緒にいるとロクなことにはならないだろうから
はぁぁ、この子も父親で苦労しているんだねえ
ミミさんが、優しくライン晴子さんに微笑む
結局、晴子は規格外なのよ普通のコーチとかでは、この子の器の大きさが判らないし、才能を伸ばしてあげられないって感じたのほら、クラブ活動とかの指導は基本的に普通の子に教えるためのシステムになっているでしょでも、晴子は心も身体も、普通じゃない特別な子だから
ルドルフさんは、ライン晴子さんの才能を本当に高く評価している
その点わたしは、創作マーシャルアーツの格闘家だから何でも自由に、晴子のことを思いっきり伸び伸びと鍛えてあげられると思うのよねいつも練習の時には、晴子にガチで掛かってこいって言ってあるし
ルドルフ聖子さんならライン晴子さんが力をセーブせずに、思いっきり戦うことができる
やっぱり普段から全力を出して練習しないとねスッキリしないじゃないそういうのはさっ
聖子さんいつも、ありがとうございます
ライン晴子さんは師匠に頭を下げる
いいのよそれに今回のことで、イーディちゃんやあなたたちとも知り合えたし今、ここに居るメンバーなら、晴子が全力を出しても楽しく練習できるでしょ
アタシはWELCOMEネ
あたしも、思いっきり戦える相手ができて嬉しい
グレース・マリンカさんも、晴子さんにそう言った
今まで居たところは本当につまらなかったから
ちょっと、あんた今まで居たところって
グレースさんの発言に、ミミさんが突っ込む
グレースちゃんあんたもしかして、ダイナミック・プロレスリングを退社して来たのと違う
ポロンさんが慌てて、尋ねる
そう言えばずっと不思議だったのよあそこの会社がよくグレースちゃんに格闘技大会への出場を許したなって
そうよねあそこは元プロレスラーのオッサンたちが女子選手を集めて作ったプロレス団体でとにかく社長がシブチンで、お金にガメつくて、女子選手の待遇が悪いって聞いてるわよ
ミミさんが言う
しかも、プロレスは全国を回って興行しているわけだからグレースちゃん1人だけツアーから抜けだして、東京で団体とは関係の無い格闘技大会に個人として出るなんていうのは許可するはずがないって思ってたのよ
許可はもらってない
グレースさんは言う
絶対に出場は許さないって言われた
えグレースちゃん誰に、そう言われたの
ミミさんが穏やかに尋ねる
もちろん社長に
ええっと、今のダイナミック・プロレスリングの社長って海賊大王ゾリー・ガスパーだったと思うんやけど
ポロンさんが言う
そう強そうなリングネームを名乗ったけれど本当は、弱い本名はタナカ・ミツルだし昔は、社長は強かったって言う人もいたけれど昔も弱かったと思うとにかく弱かった話にならない
弱かった
よその格闘技大会への出場は、許可できないって言うからあたし
ぐ、グレースさん
だから社長を倒して勝手に出場してみた
社長を倒した
この子と同じ軽く捻って、病院送りにしてみた
とグレースさんは、ライン晴子さんを見る
えあんた、さっきあたしも経験があるって発言してたけれど
あれは、ずっと過去のことじゃないの
ミミさんとポロンさんが尋ねる
昨日のこと
昨日
昨日、社長を倒してついでに専務の悪魔烏賊・死神ヒロシと経理の煉獄大使ケンジと統括本部長の狼男アフリカン・ゲル大佐を倒した団体のコーチの宇宙大将軍コウケイ2世も倒したそれで合宿所から出て、そのまま電車に乗って試合会場に行った
グレースさんはそう言う
武士の情けで救急車だけは電話しておいた今頃は、全員病院で並んで寝ていると思う
元レスラーのオッサンたちを全員、病院送りにしてきたんだ
それマズいでしょダイナミック・プロレスリングって裏にヤクザが付いているって聞いてるよ
ミミさんが、そう言うが
そんなことはどうでもいいとにかくあそこでの生活はもつまらなかったあたしはダイナミック・プロレスリングにはもう戻らない
グレース・マリンカさんは強い眼で、そう言う
あたし子供の頃から、ずっと力が有り余っていたこの力で、思いっきり誰かと戦ってみたかった叩いたり、ブン投げたり吹っ飛ばしたりしてみたかったでもあたしが本気を出すと、みんなに大ケガをさせてしまうから
この人も見た目は美人だけれど
身体は引き締まって、ガッシリとしている
プロレスなら思いっきり身体を動かせると思ったあたしと闘える相手が居ると思ったでも
ああダイナミック・プロレスリングじゃくっだらないアングルがあるもんね
ミミさんアングル
今日の試合は、こいつに勝たせるとかわざと客の前でケンカさせて、遺恨を作るとか上の人たちが、馬鹿馬鹿しいストーリーを考えて選手たちに演じさせてるんだもんね
あたしは演技とかできないそういうのは苦手
グレースさんは器用な人じゃなさそうだもんな
しかも、明日の明後日も、その次の日もずーっと、全国を回って試合するから本気で戦うなって言うケガしないように、気を付けて戦えってそんなのつまらない心が燃えない
グレースさんは、そう言うと
昨日の格闘技大会の方が面白かった楽しかった
ま、うちらは力をセーブして戦えとかは言わないしな
むしろわたしたちだって全力で戦うことを望んでいるし
ポロンさんとルドルフさんが微笑む
あそこはもう嫌だプロレスはもういい
ああダイナミック・プロレスリングが合わなかったんだね
海賊大王とか、現役の頃からとにかく手を抜くタイプのレスラーだったもんね節制しないから、身体もぶくぶくだったしダイナミック・プロレスリングの他の経営陣たちもどっちかっていうと、そっちのタイプの人ばかりだもんね
現役時代にパッとしなかった人が女子レスラーを集めて、偉そうにしていることが問題なのよ
男のプロレスラーを集めないあたりが嫌やわ女なら騙せるっていう考えだったんでしょうけれど
..ルドルフ聖子さんとポロンさんがそう言う
でも、グレースちゃんあんた、これからどうするの
そうやわどこ行くか決めてるん
今夜、泊まる場所とかあるの
口々にグレースさんに尋ねる
決まってない昨夜はマンガ喫茶に泊まった
それは良くないな
グレースさん実家はどこなん
故郷は島鹿児島と沖縄の間でも、実家はもう無い
家族はいないの
今まで黙っていたライン晴子さんが尋ねる
もういないあたしだけ
じゃあホントに行くところが無いのね
それで帰れる実家も無い
でも、ダイナミック・プロレスリングには帰りたくないんよね
ルドルフさん、晴子さん、ポロンさん
だけど抜けさせてくれないかもしれないよダイナミック・プロレスリングと繋がっているヤクザたちが、グレースちゃんのことを捕まえようとしているかもしれないし
そうねグレースさんなら、レスラーとして稼ぎが期待できるでしょうからヤクザは手放したいと思わないでしょうね
うーん、困ったわ
昨日の大会でも目立ってたからグレースちゃん、ファンも増えていると思うし
Darlingグレースのこと、何とかしてあげてネ
イーディが、オレに言う
ソウヨDarlingなら、全部解決できるネ
ニコッとイーディが、微笑む
オレは改めて、グレースさんを見る
この人はオレの家族ではないからこのまま、このお屋敷に泊めてあげるわけにはいかない
メグ、グレースさんには今夜は、オレたちの家に泊まってもらおうか
オレにはお屋敷に隣接する敷地に、メグと暮らしている設定になっている家がある
そこにはメグの部活の友達や、オレのクラスのやつらが来ることもあるから生活用品は何でも揃えてある
寝室にはベッドもあるしバスルームも、ちゃんとお湯が出る
グレースさんに泊まってもらうことは可能だ
いいだろ、メグ
ええ、いいわ
メグは、笑顔で許可してくれた
それからダイナミック・プロレスリングから、問題なく足抜けしてヤクザにも狙われないようにする方だけれど
ミナホ姉さんに頼むか
裏社会の人に話をつけてもらって
いやこういうことは、ミナホ姉さんよりもむしろ
工藤さんてまだ、お屋敷の中に残っているかな
中国史には宇宙大将軍を本当に名乗った人がいたらしい
6世紀の南北朝時代に
最近知った
あと、昨日ペルシャの歌に合わせて、グレートマジンガーの歌詞で歌うと書きましたが
逆でした
グレートマジンガーの音楽に合わせて、ペルシャの歌詞で歌うが正解です
(昨日の文は直しました)
風呂入りながら、歌ってみて気付きました
30年前のオタク芸です
1260.余韻 / 電話と名前
おーし、話はだいたい判った
食堂に戻って来た工藤父は
ほんじゃ、ちょっくら行って来るわ
ちょ、ちょっと何処へ行くつもりなのよ
工藤遙花が、父にそう言うと
だからダイナミック・プロレスリングのケツ持ちをやっているヤクザを捕まえてそれから、病院送りにしちまった会社のオッサンたちにも会ってくりゃいいんだろ
あんたが会ってどうするのよあんたみたいな、訳の判らない私立探偵なんて相手にされるわけがないでしょ
工藤遙花は、父の本当の仕事を知らない
そうかなオレが一生懸命お願いしたら、全て丸く治まるような気がしてるぜ
工藤父は、グレース・マリンカさんを見て
とにかくその子の契約を解除するようにお願いすりゃいいんだろ後、オッサンたちをケガさせたことについて、訴えたりはしないようにってこともオレが、よーくお願いしてくるからよ
お願いという名目で脅すのか
バカなこと言わないでよあんたみたいな人に何ができるって言うのよ
工藤遙花は、文句を良いながらも父のことを心配しているらしい
ちょっと何で、この人にこんなことを頼むのよこの人は馬鹿なんだから無茶なことをして、おかしなことになったらどうするのよ
遙花は工藤父を呼んだ、オレを責める
おいおい、遙花お前は心配しすぎだってのオレは大丈夫だからよえーと、確か、ここの屋敷の中からは携帯は使えないんだったよな
工藤父は、克子姉に振り向く
ええ外部にお電話なさるんでしたら、これを使って下さい
克子姉は部屋の内線電話を、外部と通話できるモードにする
おお、了解了解だから、遙花、そんな顔してんじゃねぇよオレはよダイナミック・プロレスリングとつるんでるヤクザの組長のことは、よーく知ってるんだよだから出掛ける前に、アポを取っておかねえとな
工藤父は、そう言うと黒スーツの内側のポケットから、手帳を取り出し
えーとカワバタの個人携帯の番号はっと
受話器を取り手帳に記してある番号を見て
オレは古い人間だからよぉ電話番号は手帳に書くか、暗記するかなんだつーか、昭和の頃にはよみんな、人様の電話番号なんて幾つも暗記していたんだよなとっころが今は、携帯に1回登録しちまったらボタンですぐに呼び出せるからよ他人の電話番号なんて、覚えてるヤツはまずいねえだろ
ピッポッパッと番号をプッシュしていく
だけど、オレの仕事はよ携帯なんて、いつ壊されるか判らないからな携帯電話がオシャカになったからって、電話を掛けなきゃいけねぇ相手の番号が判らなくなったじゃ済まされないからよこうやって、人様の電話番号は手帳に書き込んで持ち歩いているんだあ、この手帳も同じ内容を書き込んだのを、持ち歩き用と記録用と非常事態用の3つ用意してあるから1つなくしても支障がないように新しく書き留めておかないといけない電話番号があったら3つの手帳にそれぞれ書き込むんだよメンドくせーけれどしょうがねぇことだからな
そして受話機を耳に当て
おっ、カワバタかオレだ工藤だ工藤探偵事務所所長、男の中の男、ハードボイルド・マイトガイ、工藤優作ここにありだおいっ、電話を切るんじゃねーぞ電波が悪いふさげけんじゃねぇ悪いのは、テメーの顔だけにしておけ
工藤父は、電話の相手にそう言う
あー、判ってる、判ってる用件は、手短に言うおい、カワバタよつーか、カワバタ組長さんよ空を見上げりゃ、ピーヒャララあのよあんた、ダイナミック・プロレスリングっつー、女子プロの団体のケツ持ちやってるだろああ、そうそうやってんだよなああそんで、その団体、今ちょっとメンドーなことになってねーか
ズバリと尋ねる
ああ、そんでよーそのダイナミック・プロレスリングから抜けて出して来たっつー、姉ちゃんがここに居るんだけれどえーと、姉ちゃん、リングネーム何だっけ
グレース・マリンカ
グレースさんは、静かに答える
ああ、マリンカマリンカって、姉ちゃんレスラーだあんっダイナミック・プロレスリングには、マリンカって名前のレスラーは3人いる
居るあたしが、グレース・マリンカあとゼット・マリンカとゴッド・マリンカが居る
何だそのマリンカ・シリーズは
あーんとここに居るのは、グレースグレース・マリンカだそんでよそのグレース・マリンカっ子がよ多分、オメーも知っていると思うけれどよ団体の社長から何から全部、ブッ倒して脱走して来たらしいんだけどよああ、そうやっぱり、探しているああ訴えるとかヌカしている警察に被害届けを出すふーん、そう
工藤父は声のトーンを変え
カワバタよそれ取りあえず、ストップさせといてまあ、具体的にはオレがこれから、そのオッサンたちに会って色々とお願いしてみるからよーオメーも、この際だからオレに付き合って、オッサンたちに告訴とか諦めさせるのを手伝ってくれやっ
電話相手はヤクザの組長なんだよな
やっぱり、すげぇな工藤父
手伝えったら、手伝えってんだおいおい、組長さんよ、組長さんオレが、こんなに腰を低くしてんだからよー、やれったらやれってんだよあー、テメェ、やんねーんなら、また地獄見せるぞ判ってんのかコンチクショー
ついでによー、グレース・マリンカ円満退団ってことで、ダイナミック・プロレスリングから足抜けさせるからオメー、オッサンたちに納得させてくれえーと、昨日付けで契約解除したっつー書類を作らせるからいいな、カワバタ今後、ダイナミック・プロレスリングの関係者が、グレース・マリンカの半径100メートル以内に近付いたら、命の保証が無いからな判ったか、コンチクショー
工藤父言いたい放題だな
えー、グレース・マリンカってリングネームは、会社が付けたんだから他じゃ使わせないとか言い出すはずだってまあ、そういう細かいことは、後にしようやとにかくグレース・マリンカは、独立させるからよーしょうがねーだろ本人が独立させたいって言ってんだからよそうだな、姉ちゃん
って本人も言ってるからよーいいな、判ったなそういうことになったかからなこれから、オレがダイナミック・プロレスリングの社長と話を付けるからよオメーも来いいいなもし、来なかったらただじゃ済ませねーからな
工藤父は、強く言う
それとこの件に関しては、和解金とかは一切ねーからなオメーにも、謝礼金とかねーからいいな何だ、カワバタ不満か不満なのかだって、オメー、しょうがねぇだろこの件は香月セキュリティ・サービスの仕事だからなそうだ工藤探偵事務所が受けた仕事じゃねえオレよりも、さらにヤベー人からの直接指示だああそういうことだだから、オメーやダイナミック・プロレスリングのオッサンたちが不満だとしてもグレース・マリンカは絶対に足抜けさせなくちゃならねーんだよああそうだよそういうことだって言ってるだろその内に、何かの形で埋め合わせはするだから、今回はオレの言うとおりにしてくれ
現在の香月セキュリティ・サービスのオーナーは、オレだから
オレからの依頼は香月セキュリティ・サービスからの正式なオーダーになる
それじゃあこれから、オメーの事務所に行くからよダイナミック・プロレスリングの方には、オメーから話を付けておいてくれそんでオレとオメーで、社長に会うってことにしようああできる限り速く、速やかに問題を解決しろつていう指令なんだよしょうがねーだろああとにかく、オメーのところへ行くからよ頼むな、カワバタそんじゃあ、後でな
工藤父は、電話を切った
ほら何とかなりそうだろつーか、何とかしてやるからよ大船に乗ったつもりで、オレに任しておいてくれ
ニヤッとオレたちに微笑む
和解金なら、香月セキュリティ・サービスからわたくしが預かっている機密活動費から捻出できますよ
病院に運ばれた人たちへのお見舞い金と、話を付けて下さる組長さんへの謝礼金だけなら300万円ぐらいですよね
300万てオレにとっては、大金だけれど
香月セキュリティ・サービスのトップ・エリート警護人であるレイちゃんには経費として、個人の決裁で支出することができるんだ
いや、何でも金で解決しようとすると相手にナメられるからなだから、金は払わなくていいそのうち、カワバタが何かで困ったことになった時にオレが手を貸してやるよその時には、香月セキュリティ・サービスの名前やコネを使わせてもらうことになるかもしれねえそういうんで、この貸し借りはチャラにしよう
工藤父は、そう答えると
そういうことでいいんだろ勝手に香月セキュリティ・サービスの名前を使っちまったけれどこの方が、コトが上手く進むと思うからよ勘弁してくれよな
オレに、そう言う
いえ、それはOKですオレが、工藤さんにお願いした話ですから
オレは、香月セキュリティ・サービスのオーナーとして答えた
良い機会だから、教えといてやるけれどよ人間てものは金での謝礼には意外と、あんまり有り難みを感じてくれねーもんだよ
謝礼金には有り難みが無い
そりゃ臨時収入が入るのは、誰だって嬉しいだろうけどさ謝礼金を支払うと、人間関係が変になっちまうそれきり、気まずくなって関係が断ち切れてしまうヤツもいるだろうし逆に、金だけが目当てになって、余計なことをやり出すやつもいるこの間のことを他言して欲しくなかったら、また金を寄越せとかな金が絡むと本当にメンド臭いことになるんだわ
だから、オレは他人との貸し借りは、なるべく金以外のもので解決したいって思っているんだそれはオレの労力かもしれないし相手の相談に乗ってやることかもしれない今回なんて、香月セキュリティ・サービスと繋がりを持てるかもしれないという可能性を提示してやるだけでもカワバタには、価値があるんだオレ個人よりも、香月セキュリティ・サービスの方がずーっと信用があるからな
ということでオレはこれから先方へ出向いて、全ての問題を解決してくるぜ今夜のうちにな
工藤父は、自信たっぶりにそう言った
ほら、グレースちゃんここはお礼を言うところでしょ
グレース・マリンカさんは、恥ずかしそうにそう言った
工藤さんて君が思っている以上に、能力の高い人だからね
マルゴさんが、工藤遙花に言う
父上は、普段はオチャラケていますが芯の強い方ですから
美智が姉に2人の父親のことをそう評した
褒めんなよ、美智オレの方が照れちまうからよ
ほんじゃあなっ
工藤父は、笑顔で食堂から出て行く
頼みます、工藤さん
オレの声に工藤父は、軽く片手を上げて退場して行った
小声でぽつりと工藤遙花が呟く
ねえねえ茉莉花ちゃん、何か弾いてくれない
場の空気を変えようと、寧が音楽科に通っている茉莉花に頼む
ええかしこまりました
茉莉花は笑顔でそう言うと食堂の片隅に置かれているエレクトーンに向かう
明るい曲にしてよっ
寧のリクエストに
では、ショパンの子犬のワルツを
茉莉花は、軽やかにクラッシックのピアノ曲を弾き始める
それからしばらく余興の時間が続いた
瑠璃子と美子さんが、日舞を踊ったり
う、歌いますの
アニエスと、ルナと、コヨミちゃんと、可憐小学6年生の4人が、茉莉花のピアノに合わせて、合唱したりした
なぜ、マルゴさんやイーディたちの優勝をお祝いする歌が森の熊さんなのかはよく判らないが
きっとアニエスの趣味なんだろうなあ
でも、小学生の女の子たちの歌はとにかく可愛らしい
アニエスは、まだ緊張が取れていないみたいだけれどそれでも、家族じゃない人たちと同じ部屋に居ることに、大分慣れて来たみたいだった
小鳥ちゃんたち可愛かったわよ
オカマ・タレントのフランシーが、立ち上がって拍手してくれた
その後は、また寧が司会をしてゲーム大会をやったり
はーい、このケーキは愛ちゃんの自信作でーすっ
愛の特製ケーキをみんなで食べたりした
そうしてパーティはお開きの時間となる
今日は楽しかったよ雪乃の家族の皆さんに会えて良かった
お笑い芸人のスナッチが微笑む
雪乃ちゃんも、あたしと漫才でもすれば良かったわね
フランシーは、そう言うが
嫌よ、あたしは
あたしたちも楽しかったよ
モンキー・ミミさんが、そう言った
うちら本当は、敗者なんですから、祝勝パーティにお邪魔するのは変なんやけれど
ポロンさんが、そう言う
まいいじゃないこれから、一緒にアメリカ遠征に行くことになるんだし
ルドルフ聖子さんも笑顔で、そんなことを言う
あのさライン晴子さん
マルゴさんが、晴子さんに声を掛ける
君高校は中退したって言ってたけれど、今からでも他の高校に編入してみない
驚く晴子さん
いや、この家のすぐ裏にさあたしが去年、卒業した高校があってさ寧やイーディや、良信くんや恵美ちゃん、愛ちゃんたちも通っているんだけれど
あたしも通っているわよ
向こうのテーブルから、可奈センパイが笑顔で手を振る
そこの高校ならちょっとしたコネがあるから、晴子さんのことも編入させてあげられると思うんだよね
ちなみにわたくしも、来週から通わせていただきます
わたくしも、お世話になりますわ
他にも、今はここに居ないけれどミナホ姉さんの新しい娼館の新人娼婦候補生たちも、オレの高校に通うことが決まっている
なでしこ科という、特別なクラスを創設して
だから、晴子さんのことも追加できると思うんだどう高校通ってみたいと思わないイーディと一緒だから、練習や試合優先で授業を欠席することとか、アメリカ行きのことも学校の方に柔軟に受け入れてもらえるように働きかけれるし
ライン晴子さんは、困惑の表情でうつむく
せっかくのチャンスなんだからわたしは、通った方が良いと思うわ
晴子さんの師匠のルドルフ聖子さんが言う
晴子も高校ぐらいは、卒業しておいた方が良いわよイーディさんたちが一緒なら大丈夫でしょ
晴子さんは前の高校は、レスリング部の顧問を再起不能にしてしまったことで居づらくなって辞めさせるを得なくなったわけだから
改めて、オレたちの高校にな編入したって問題は無い
マルゴさん、その話進めてくれる
ライン晴子さんが返事をする前にルドルフ聖子さんは、そう言った
じゃあ、学校の理事から理事長に話してもらうよ
ええ、任せておいて
マルゴさんの言葉に克子姉が、微笑む
オレの学校の理事長は、半年前は克子姉がやっていたけれど
今は、ミナホ姉さんが理事長だから克子姉は、理事の1人になっている
それでグレース・マリンカさんは、今夜はここにお泊まりなんよね
ポロンさんが、グレースさんを見て言う
あたし尾上ジュンそれが、本名
不意にグレースさんは、そんなことを言い出す
グレース・マリンカは、リングネームで社長が付けた名前もし社長が、これから先は、名乗らせないっていうのならリングネームを変えないと
ああ、さっき工藤父がヤクザの親分との会話で、そんなことを話していた
じゃあ、あんたこれからは、リングネームを変えるのそれとも本名で闘う
モンキー・ミミさんがグレースさんこと、尾上ジュンさんに尋ねる
それはどうしよう
尾上さんは決めかねているようだった
じゃあ、あたしが新しいリングネームを付けてあげるわ
ルドルフ聖子さんは、そう言うと尾上さんをじっくりと見て
そうねあなたなら、ミス・イゼルローンとかレディ・ガイエスブルクとか、力強い名前が似合うと思うわよ
それはどうかしら、うちならコンデ・マコをリングネームに推薦するわ
ポロンさんは、そんなことを言い出す
えー、この子にだってプロレス時代のファンが居るんでしょうからあんまり元のリングネームから変えちゃうのは良くないと思うわよ
モンキー・ミミさんが、そんな意見を述べる
前がグレース・マリンカならやっぱりグレンダ・イザワとかになっちゃうのかな
寧の意見はよく判らない
とにかく、今夜中に工藤さんが前のプロレス団体とは話を付けてくれるからゆっくり考えればいいよ
マルゴさんはグレースさんにそう言う
ヤバイ、眠すぎて限界
睡眠時間を削っているうちに朝になってしまったはぁ
昨日は、ゆえあって父を連れてまた上野まで行かなきゃいけなかったのですが
交差点で信号待ちをしている時にお漏らしをしなさった
81歳の父のお漏らしの世話をするのはとても悲しいです
.余韻 / 散会
そう言えばさポロンさんて本当の名前は何なの
さっき、モンキー・ミミさんがホントは萩原美々子だって教えてくれたしグレース・マリンカちゃんが尾上ジュンちゃんだってことも判ったわだから、あなたの本名も知っておきたいんだけれど
ニコッと微笑む、ルドルフさん
ちなみにわたしの本名は、葛城聖子でこの子は、緑川晴子なのよね
ああ、そうだったライン晴子さんは、緑川さんだっけ
師匠のルドルフさんに、無理矢理リングネームを付けられたんだよな
うちはリングネームと違いますけれど
ポロンさんはケロッとした顔で、そう言う
そうそう、大ポロン・カリスマンっていうの本名なんだよ
ポロンさんと同門のモンキー・ミミさんが証言する
ポロンさん見た目は、どこから見ても日本人だし
ていうか名前の最初に付いている大ってのは何なんだ
本名って言うてもホントは、少し違うんやけれどね ポロンさんは笑顔で言う
うちねお父さんが、ドイツ系ブラジル人なんよだから、産まれた時の名前はポロン・マンお父さんが、トーマス・マンやからお母さんは春海美也子《ハルミ・ミヤコ》やけれど
両親は、国際結婚なんだ
ほんで、うちのお父さんは、ちょっと変わった人で日本のアニメが大好きで、わざわざブラジルから日本に来たっていう人なんよだからうちのポロンという名前は、昔のアニメの主人公の名前らしいんやわ
アニメの主人公
トーマスお父さんが、そのアニメの女の子が大好きだったんやってだけどそのアニメの女の子は、金髪の可愛い女なんよところがうちは、お母さんの方の血が濃かったみたいで、髪は黒いし、日本人顔だし見ての通り、子供の頃から体格も良かったから、アニメのポロンちゃんとは全然雰囲気が違ってたらしいんやわ
ポロンさんは言う
だからうち、4歳年下の妹がいるんだけれどトーマスお父さんは、その妹にもポロンて名前を付けたんよ
そうなると姉妹がどっちもポロンだから、必然的にお姉ちゃんのうちの方が大きいポロンてことになってな
大きいポロン大ポロン
ほら、昔、ローマ帝国に大カトーと小カトーが居たり、フランク王国に大ピピンや中ピピンや小ピピンがおったでしょそういうのと同じでうちが大ポロンで、妹が小ポロンなんよ
大きいポロンとお父さんがマンさんてことまでは判ったけれどカリスし、どこから来たのよ
ルドルフさんが、尋ねる
確かに、今のままなら大ポロン・マンだ
それはなうちが小学校に入ったくらいから、学校でみんなにイジメられたんよ幼稚園まではポロンちゃんで良かったけれど学校だと先生からマンさんとか呼ばれるから女なのにマンなんて変だって言い出す男子がおってなそのうち、うちのことをおマンとか、呼び出したりしてな
見た目が日本人だからイジメの対象になったんだ
学校でイジメられるのが嫌やから空手を始めたんよそんでお父さんも何とかしないといけないって思ってくれはってな、ブラジルから日本に帰化してくれて名前を変えてくれたんよ
名前を変える
当時は外国人が日本に帰化する時には、ファミリーネームを漢字にしたりしてたんよほら、日本に帰化したサッカー選手に呂比須《ロペス》とか三都主《サントス》とか闘莉王《トゥーリオ》とかおったやろ
ああそういう選手が居るよな
でも、うちの一家はマンやから名字を感じにしても万とか満じゃ、気持ち悪いやんかそんでマンに何か足そうっていうことになってカリスをくっ付けたんよ
カリス+マンでカリスマンか
漢字だと雁の巣の万雁巣万て書くんやけどね
ちょっと待ってそのカリスっていうのは、どこから出て来たのよ
それは、トーマスお父さんのブラジルの故郷の土地の名前らしいわさすがに、お父さんが好きな仮面ライダーの名前から取ったとかじゃないから、安心して
ポロンさんは笑う
だから、うちの今の戸籍上の名は雁巣万ポロンなんよ学校の卒業証書とか、運転免許証の名前はそうなっとるからでも雁巣万ポロンだとビックリマンチョコみたいやろしかも、妹も同じ雁巣万ポロンて名前のままやしだから普段は大ポロン・カリスマンて名乗ってるんよ
なるほどほぼ本名っていうことか
うーん人生いろいろね
でも、いいわこれでポロンさんとも仲良くなれそうだから
ええ、仲良くしましょうあたしたちはみんな最強を目指しているわけやけど、別につるんでたって構わないわけだから
ポロンさんも、微笑む
まずは、アメリカ遠征だけれど次の大会では、マルゴさんを倒してわたしが優勝するわよ
あーら、うちだって負けないですわ
誰が優勝したとしても次もまた、ここで祝勝パーティを開催するよ
マルゴさんが、2人のライバル格闘家に言う
うん、次もあたしがお料理作るよ
それは良いねここのお屋敷は、お料理は美味しいし、お酒は美味いし可愛い女の子ばかりで、何よりアットホームでいいよ安心してくつろげるのが良いね
あんなにあった料理やお酒がきれいに無くなっている
これだけの人数がいるからだろうけどそれにしても、女子格闘家の皆さんはよく食べるよく飲むお喋りしながら
ところでマルゴさんアメリカ遠征の件は、どこまで決まっているの
ああ、最初の一手はもう打ったよ
女子格闘家たちは、一斉にマルゴさんに注目する
まずはラスベガスで優勝賞金が高額な格闘技大会を開催することにしたよ誰でも出られるオープンな大会をねスポンサーは、全てあたしが見つけてきてあるし試合の配信ビジネスなんかの交渉も終わってる
出場者もさ一般からの参加者だけでなく男の格闘技の選手で、それになりに有名な人たちにも、どんどん声を掛けているよ新しい大会だから、最高レベルの選手たちは出てくれないかもしれないけれどお金を積めば出場してくれそうな男の人たちは全部、呼ぶつもりとりあえず、アレックス・ゴドノフと、ピーター・ラディッツは出場してくれるって
でもそれって、男の選手たちの格闘技大会なんじゃないの
マルゴさんは、ニヤッと微笑むと
だから本当にオープンな大会なんだよエントリーの要項には、出場者は男子に限るなんて、一言も書いていないんだから
つまり、その男の選手たちを集めたラスベガスでの大会にうちらも出るのね
ポロンさんが聞く
そういうことそれであたしたちで、男の出場者たちを蹴散らかす各クラスの優勝は、根こそぎあたしたちが獲得するし決勝戦は、女だけでやりたいよね準決勝戦までに、男の選手が全員敗退していたら面白いと思わない
てことはアレックス・ゴドノフや、ピーター・ラディッツやらそこそこ名の通った選手たちも、あたしたちが撃滅してかないといけないってことだね
面白そう
モンキー・ミミさんの言葉にグレース・マリンカ(尾上ジュン)さんがクスッと笑う
ラスベガスの大会での勝利で、全世界に名前を売ってそれで、次は男子選手のチャンピオン・クラスとの対戦を実現させるそして、最終的には絶対王者・格闘皇帝ジョゼフ・メンドーダを引きずり出したいんだ
マルゴさんの言葉にモンキーさんは
メンドーダ選手のクラスになるともう充分、金も稼いでいるからどんなに札束を積んでも、名の通った大会以外は出てくれない
最強の男と闘って、勝たないと女の強さを、世の中の人たちに知らしめるっていう目的が達成できないからねまずは、今度のラスベガスの大会でであたしたちが男性の出場選手たちに、ことごとく完勝して見せないといけないんだ、そうやって実績を積み上げて、女でも男に負けないってことをアピールしていすかないという実績を出さないとジョゼフ・メンドーダを、引っ張り出すことはできないと思うんだよ
マルゴさんの言う通りねジョゼフ・メンドーダが、男の面子を守るためにわたしたちのリングで闘ってくれるように、外堀から埋めていかないといかないといけないのね
ルドルフさんが少し興奮気味に、話す
そんでそのラスベガスの大会はいつなん
ポロンさんも、ワクワク顔でマルゴさんに尋ねた
今年の大晦日だよもう、格闘技大会の会場としてラスベガスのホテルを抑えてあるあたしと寧は、半年前から動いているからさ一番最初に、オープン・トーナメントの会場を決めたよ
じゃあ、大晦日に向けて調整するわ晴子もいいわね
ルドルフさんが、愛弟子に言う
ライン晴子さんも、もう腹を括ったようだ
うちらも負けてられないわね
ああ、ガッツリ練習してアメリカには、最高のコンディションで行けるようにするよ
ポロンさんとモンキー・ミミさんも楽しそうに言う
あたしも、大晦日までに男に負けない身体になる
グレース・マリンカさんも、ワクワク顔でそう言った
アンタは練習以前に、これから住む場所と生活費を稼ぐための仕事を見つけなよ
モンキー・ミミさんが冷たい口調で、グレースさんに言った
今夜は、ここに泊めて貰えることになったけれど仕事だって、さっきのオッサンが上手いことプロレス会社との契約を解除してくれたとしてもさ、そうなっちまちったら、あんた無収入になっちまうんだからね
なるほどプロレス団体を抜けたらグレースさんは無職になってしまう
そんならさアンタ、あたしの番組に出演なさいよ
ずっと女子格闘家たちの話を聞いていた雪乃が口を開く
この人みたいなキャラはなかなか面白いと思うのよね
今の番組のレギュラーは
妊娠中で、少しずつお腹が大きくなっている雪乃と
若手のお笑い芸人のスナッチと
オカマのコラムニストのフランシー
それからエリとリエの双子の中学1年生と
カバーガール役としてビキニに日本刀を持って立っている高校3年生のミタマ
それから、準レギュラーとして頭巾で顔を隠して出演するステルス・キヌカ13歳
そうねこういう見た目からして強そうな体格が良くって、それでいて美人の女の子なんて面白いかもしれないわよねしかも、この子時々、スットンキョな反応をするから意外性もあるし
フランシーが、グレースさんを見て言う
確かに、グレースさんはこんなにもガッシリとした筋肉のある肉体をしていて背も高いなおかつ美人だ
プロレス会社が、解放したがらなかったのもよく判る
スナッチは、どう思う
雪乃に問われて、お笑いのスナッチは
雪乃の番組なんだから、雪乃が決めろよオレも、まあ悪くはないと思うけれどさ
グレースさんのスター性を認めてくれた
わたしも、ええと思います
うちも、ええと思います
双子も、そう言ってくれた
あの番組のカバーガールという、よく判らないお役目をわたくしと一緒にしていただけるのならば、歓迎致します
ミタマとキヌカも、そう言った
じゃ、そういうことでいいかしら
雪乃が最後に、オレに尋ねる
ああ、いいんじゃないかなグレースさんが、受け入れてくれるなら
オレはグレースさんを見る
雪乃の番組に毎週出演してもらう代わりに衣食住は、オレが保証するよ
グレースさんの契約解除に工藤父は、香月セキュリティ・サービスの名前も使っている
たから、グレースさんのことは香月セキュリティ・サービスのオーナーであるオレにも責任がある
任せるあたしはワクワクできる闘いができれば、他には何もいらない
グレースさんはそう答えた
ほんじゃあなまた、番組でな
スナッチが、雪乃に言う
フランシーは、オレが車で送っていくよなあに、オレはほとんど飲んでないから大丈夫だ
いいの、あたしと一緒のところを週刊誌に写真撮られちゃうかもしれないわよ
フランシーの方は、かなり酔っ払っているようだった
どうすんのよ熱愛発覚とかスクープされちゃったら
別にいいよオレとフランシーじゃ、記事になりようが無いしよ
まああたしじゃ記事にならないのぉ失礼しちゃうわね
フランシーが、くだを巻く
正門の外に居るわたくしの部下に、運転代行をさせますスナッチさんも、結構、飲まれていらっしゃいますから
あーん、藤宮麗華っあたし、もうちょっと藤宮麗華とお話してみたかったわ
オレもだもう少し、お近づきになりたかったぜ
スナッチも、余りレイちゃんと交流できなかったことが不満だったらしい
次の機会がございますわ
レイちゃんは、明るくそう答える
じゃあさ今度、少しインタビューさせてもらえる雑誌のあたしの連載に使いたいのよ
構いませんわいつがよろしいですか
ええっとね
酔っていても仕事のことを忘れないのがフランシーの素晴らしいところだ
手帳を開いて、自分のスケジュールを確認する
今度の木曜か金曜日に会えないかしら
じゃあ、木曜日に
ああ、インタビューの中で藤宮さんの所属なさっている会社の宣伝とか、して下さっていいわよその代わり、インタビューの謝礼はお車代ぐらいしか払えないけど
それは構いません雑誌に載るインタビューでしたら、香月セキュリティ・サービスの広報の仕事ということに致します
こうして、レイちゃんのインタビューが決定してしまった
格闘技のお姉さんたちのお話も面白そうなんだけれど雑誌の編集部に企画を上げてみないと通るか判らないからやれることになったら頼むわね藤宮麗華さんの方は通らないわけがないから、このまま進めちゃうけれど
半年前のテレビ初出演以来レイちゃんは、すっかり有名人になっている
だけど、レイちゃんの本業は警護人で別に、芸能界に興味があるわけではないから
ニュースショーやバラエティ番組への出演依頼が香月セキュリティ・サービスの方にメールでたくさん届いているらしいが
全て、無視しているそうだ
雑誌のインタビューや対談みたいな仕事のオファーも全部断ってしまっているらしい
だから、フランシーによるレイちゃんのインタビューは相当、注目されることになるはずだ
ほら、フランシー帰るぞ
スナッチが、フランシーに言う
はいはい、判ったわよそれじゃあ皆様、ごめん遊ばせ
お先に失礼するぜ、皆さん
では、玄関まで、わたくしがお送りいたします
レイちゃんがスナッチとフランシーを連れて、食堂から出て行く
さてわたしたちも帰りましょうか
ルドルフ聖子さんも立ち上がる
皆さんはあたしが車で送るよ
グレース・マリンカさんは、ここに泊まっていくのだから
運転期のレイちゃんとルドルフ聖子さん+ライン晴子さん+ポロンさん+モンキー・ミミさんなら大きめの乗用車でも、全員乗れる
それじゃあ、帰りますわみんな、楽しかったよー
ポロンさんも、笑顔でみんなに言う
じゃ、グレースちゃんのこと頼んだわよ
モンキー・ミミさんが、グレースさんを見て言う
アカン、眠すぎて書きながら、何度も眠落ちしました
この週末は、少し時間的に余裕があるはずなのですが
昨日、ゆえあって父を連れて日暮里まで行かなくてはならなかったのですが
何の事前の予兆もなく、突然
あ出ちゃった
父が道の真ん中で、おしっこを漏らしました
はぁぁスボンがびしょ濡れになって、大変
私も、子供の頃に夏休みのラジオ体操に行って、おしっこを漏らした記憶がありますが
自分の父のこんな様子を見るのは正直つらいです
1261.余韻 / インディペンデンス
・吉田リエ/13歳主人公の性奴隷
はぅぅみんな、お帰りになったですの
スナッチとフランシー、それに女子格闘家たちがいなくなった食堂で
アニエスが大きく溜息を吐く
お屋敷の中でも、アニエスが居る場所に今までこんなに長く家族以外の人間を招き入れたことはない
アニエスはずっと緊張していたんだろう
アニエスは、オレを見上げて微笑む
明日からは、アニエスは学校に通わないといけないんですからよその人たちに慣れないといけませんですから
アニエスも自分が克服しないといけない問題のことは理解している
明日の月曜日は、アニエスたちが超お嬢様校へ通う最初の日となる
それに、ルナとコヨミちゃんが、ずーっと側に居てくれましたし今日のお客さんたちが悪い人たちじゃないことも知ってましたの
うんあらかじめ巫女の力で、この屋敷のことを不思議に思わないような暗示を掛けてあったけれど
それでもスナッチたちや女子格闘家の皆さんは良い人ばかりだった
だから、今日は平気ですの明日からは学校というところには、意地悪な人もいるって、みんなに教えてもらいましたから気を引き締めていかないといけないんですの
アニエスは、可愛い笑顔でそう言う
そうだ世の中は、善意ばかりではない
世の中に出て生きるということは悪意から身を守り続けないといけないということだ
頑張れよ、アニエス
はい、頑張りますのみんなと一緒ですから、心強いですの
アニエスは、すぐ横のルナやコヨミちゃんを見る
ボクたちも、本当は少し怖いんだけれど
お嬢様たちばかりの学校に通うんですから
でも、ヨミお姉様やみすずお姉様、瑠璃子お姉様、美智お姉様、美子様
まり子お姉様やエリカお姉様、ハイジお姉様、可憐さんも一緒ですから
ルナとコヨミちゃんは、そう言う
お嬢様たちの中でもさらにステータスの高い香月家の令嬢たちに高等部の中で目立っているまり子や、中等部のスターのエリカも居る
警護役も揃っているから心配はない
新しいお姉様の桜子ちゃんもいますの
アニエスが、微笑む
桜子と話してみたか
オレはずっと、お客さんたちの方が気になっていたからアニエスたちの居た方のテーブルには行っていない
はいですの可愛いお姉様ですのアニエスは、大好きになりました
そうかアニエスが受け入れてくれて良かった
明日にでも、一緒にパパにご奉仕するって、約束しましたのルナや可憐やエリカちゃんも一緒ですの
アニエスにとってはオレとセックスする子が家族という定義だから
一緒に集団セックスをすることが、本当に家族となる儀式だ
今日は、桜子ちゃんは初めてだったからまだ、痛いと思いますから
アニエスは、桜子の身体のことまで気遣ってくれていた
ああ、そうだな明日、しよう
はいはいぃ、みんな聞いて
今日は、マナがお屋敷の主婦を担当している
これから、2グループに別れて作業しまーすウサギさんチームは、あたしと一緒にパーティのお片付けでーすクマさんチームは、愛ちゃんと一緒に明日のパンの準備をして下さーい
そうだ明日は、月曜日だから
昼休みに学生食堂で売るパンの仕込みをやらないといけない
パンでございますか
和服に割烹着姿の栗宮素子さんが、言う
すっかり、場に溶け込んでいるけれど栗宮さんたちは、帰らなくていいのか
そう、パンだよっ素子ちゃんたちは、パンを作ったことはあるっ
そうですの素子ちゃんも、くるみちゃんもうちの子になりたいのならパンが作れないといけませんの
アニエスが、栗宮さんたち主従に言った
オレが知らないうちに栗宮さんたちは、どんどんみんなと親しくなっているみたいだ
わたくしたちは和菓子なら作れますが、パンは
ええ、パンは経験がございません
御厨くるみさんも、そう言う
じゃあ、克子ちゃんに習った方が良いですの愛ちゃんも、パンはお上手ですけれど人に教えるのは、苦手ですから
では、克子様わたくしとくるみに、お教えいただけますか
いいのかしら
克子姉はオレを見て、微笑む
栗宮さんたちを最終的に受け入れるかどうかの判断をオレはまだしていない
いいんじゃないかなこれだけ料理が上手な人たちなんだからパンの作り方を教えてもらっておいても、損ではないと思うし
オレたちの家族になるということとは別の問題として
でも、栗宮さんたちはお家にはお戻りにならなくていいの
みすずが心配そうに尋ねる
はい、今日は黒森家の皆様に、わたくしたちのことを理解していただきたいと思って参りましたから
制服と学校に持っていくものは明日の朝、栗宮家の車に届けていただくことになっております
栗宮さんたちは、そう言う
そして、そのまま栗宮家の車で登校致します
香月様のお車には乗せていただくわけには参りませんので
栗宮家は名家の中でも、家格が高いらしい
今は、この屋敷からは毎朝2台の車がみすずたちの送迎に使われている
美子さんと美智や可憐とハイジは毎日まり子とエリカは、週の半分、お屋敷に泊まった時だけ同じ車に乗っている
まり子やエリカは名家の人間でないし、可憐は現在公式には香月家に預けられていることになっているからそれで良い
わたくしが、香月家の車に乗せていただいて登校すると栗宮家が香月家の支配下になったと勘違いなさる方がいらっしゃるかもしれませんし
正式に黒森様の側室にしていただくことを公表するまでは他家の皆様が疑念を抱かれるようなことは避けるべきだと思います
栗宮さん、御厨さんは言う
2人の言っていることは、正しいと思うけれど
やっぱり何かを隠しているよなこの子たちは
あたしに任せておいて
パンの作り方を教えながら色々とお話してみるわ
と、栗宮さんは
わたくしたちのことでございましたらもうすでに
何もかも、お見通しの方がいらっしゃると思いますが
この人たちは、鷹倉神社の巫女のことも知っているから
自分たちの心が全て、読まれているということも判っている
そうだとしてもあたしは、ちゃんと自分の眼と耳でお二人ことを理解したいと思うわ
克子姉は笑顔で、そう言った
でもさ、克子お姉ちゃんがパン教室を始めちゃったらさ明日のパンの仕込みをする人が足りなくならない
お兄ちゃんは、とっても疲れていると思うから休ませてあげたいんだよね簡単な方のパンは、年少組の子たちに任せていいと思うけれど、難しい方は愛お姉ちゃんだけだと大変でしょ
愛は作業は決して遅くないんだけれど
パンを作っている最中に、新しいパンのアイデアとか何かが頭の中に閃いたりすると、動きが止まる癖がある
じゃあ、マナがパンの方に入りなさいよ後片付けの方の指示はあたしがするわ
今では克子姉、愛の次にパン作りが上手いのはマナだから
そうだね克子お姉ちゃんが、栗宮さんたちとお話したいのならマナが愛お姉ちゃんと難しい方のパンを作るよ
大丈夫だよオレも愛とパンを作るからさ
でも、お兄ちゃん疲れてるでしょ
そりゃ、昨日今日と連続で色んなコトがあったから身体はくたびれている
だからこそパンを作るんだよオレは、パン屋を自分の仕事にするんだからちょっと疲れてるからなんて理由で、仕込みを休んだりしちゃいけないんだ
ここのところ忙しかった日には、家族がパンの仕込みをやっておいてくれるなんてケースが何度あったけれど
そういうことじゃダメだ
だからオレが愛と作業するよ
わたくしも美子と、お兄様のサポートを致しますわみすずお姉様、お片付けの方をお願いできますか
克子姉、愛、マナの次にパン付きが上達しているのが瑠璃子だから助かる
桜子がオレの女になったことや、栗宮さんたちが来たことでみすずは、少し不安になっている
いいよ、いいよミィちゃんも、パン作りに行っちゃってっ
振り分けするよっ後片付けウサギさんチームリーダーがメグちゃんで、あたし、月子さん、ミタマちゃん、キヌカちゃん、エリカちゃん、茉莉花ちゃん、まり子ちゃん、カナちゃんもそっちに入って
名前を呼ばれた子が寧の右手に集まる
可奈センパイと茉莉花も今日はお屋敷に泊まるらしい
可奈センパイは、明日の朝、オレやメグたちと一緒に登校すればいいし
茉莉花はまたレイちゃんに送って行ってもらうんだろう
そう言えば、レイちゃんはスナッチたちの運転代行を、香月セキュリティ・サービスの部下に頼みに行ったから、ここにはいない
マルゴさんも、女子格闘家の皆さんを車で駅まで送って行った
パンの仕込みのクマさんチームはヨッちゃん、愛ちゃん、ミィちゃん、瑠璃子ちゃん、美子さん、マナちゃん、アニエス、ヨミちゃん、ルナちゃん、コヨミちゃん、ありすちゃん、可憐ちゃん、ハイジちゃん、エリちゃん&リエちゃん
部屋の中の少女たちが2つに分かれていく
それから、パンの初心者コースのキリンさんチームが克子お姉ちゃんが講師で、栗宮さんと御厨さんあー、桜子ちゃんとシエさんも、ついで習っておいてっ
寧ちゃん、真緒は
真緒は何をしたらいい
真緒ちゃんは渚さんと寝る準備ていうか、もう寝る時間でしょ
えー、パパとお風呂に入りたーい
ダメよ、真緒パパ、これからお仕事なんだから
オレがパンの仕込みを終わらせるまで待っていたら真緒ちゃんが寝る時間が遅くなってしまう
それに今日はパーティの準備に時間が掛かっちゃったから、真緒ちゃんの好きな大浴場の方はお湯が沸いてないよ
悪いけれど今日は、個室のシャワー・ルームの方で身体を洗ってくれるかな
えーパパと大きなお風呂に入りたかったのにぃ
大浴場は今から準備しても、入れるようになるまでに一時間くらいは掛かる
真緒ちゃん、明日は一緒にお風呂に入れると思うから
オレは、しゃがんで真緒ちゃんを抱き締めて言う
今日は小さい方のお風呂で我慢して
真緒ちゃんは、渋々納得してくれた
おい、雪乃お前、真緒ちゃんをお風呂に入ってあげてくれ
オレに急に声を掛けられて雪乃は驚いている
お前どうせ、何もやらないんだろだから
雪乃も母親になる準備をしている
真緒ちゃんの身体を洗ってあげたりするのも、良い経験になるはずだ
判ったわよあたしが面倒を見ればいいんでしょもうっ
雪乃ちゃんの面倒はあたしが見てあげるわ
渚がクスッと笑った
あたし、明日の朝は花市場へ行くから先に真緒と休むわ
そしてオレに言う
オレが渚とキスをすると
パパ真緒も
オレは、真緒ちゃんのほっぺたにもキスをする
ちょっと、あんた
雪乃が、オレを睨むから
オレは、雪乃にもキスをする
最後に、オオカミさんチームミッちゃんとイーディは、お屋敷の警戒システムの監視をしててっあたしたち、観てられないからっ
以上全員、自分の仕事は判ったよねっ
わたしは何をする
女子プロレスラーのグレース・マリンカさんこと尾上ジュンさんが言う
ああ、そうだこの人だけ残って、今夜は泊まるんだった
いや、いいよグレースさんは、お客さんなんだからさっ
そういうわけにはいかないわたしは色々と世話になってしまっているわたしにも何かさせて欲しい
グレースさんは、そう言った
警戒システムの監視は、ミチだけでもできるネ
ダカラ、ジュンはアタシと一緒に、仕事が終わったみんながすぐに入れるように大浴場の準備をしてるヨ
えーずるいー
今日は諦めなさいあたしたちは、雪乃ちゃんと小さいお風呂よ
渚が、優しく愛娘に言った
よーし、そんじゃあ全員、作業開始っ
寧の号令で、全員が動き出す
ウサギさんチーム洗い物は、あたしと月子さんと茉莉花さんでしますから寧お姉さん、食堂の方お願いします
メグが、運動部員らしくテキパキと指示を出す
クマさんチームは、2つに分かれるよ簡単な方のパンは、アニエスをリーダーにして年少組で作って難しい方は、お兄ちゃん、指示して
キリンさんチームは、あたしと一緒に来て基本的なことだけ教えたら、クマさんチームに合流して、簡単な方のパンを作るわ
克子姉が栗宮さん・御厨さんと、桜子・シエ2組の主従に言う
ジュン大浴場は、こっちネ
イーディが、グレースさんを連れて食堂から出て行く
じゃ、あたしたちも行きましょうみなさん、お先に休ませていただくわお休みなさい
じゃあ、みんな頑張ってねー
渚と真緒ちゃんと雪乃も退出して行った
いつの間にかミナホ姉さんが、食堂に戻って来ている
先に始めているよ
オレはパン工房に向かう愛たちにそう言うと、ミナホ姉さんの方へ走る
パーティの最初だけ顔を出してそのまま、別室へ行ってしまっていたけれど
久しぶりに、ここに帰って来たらあたしが居なくても、みんなが自立できているから安心しているのよ
オレはミナホ姉さんと、もっと一緒に居たいけどね
ここのところ新しい娼館のオープンのために、ミナホ姉さんはお屋敷を留守にしているから
もうしばらくはしょうがないわ
まもなく黒い森娼館の再開される予定になっている
それより明日から、うちの高校に新人娼婦候補生たちと月子さんとミタマさんを編入させるから
ああ聞いているよ
オレの高校はミナホ姉さんが理事長で、黒森家が裏から支配している
新しくなでしこ科という特別クラスを旧校舎に作って美里たち新人娼婦候補生と月子たちを通わせることになっている
美里も月子もミタマも高3だから半年だけの通学だけど
これで何とか高校を卒業することができる
マナちゃんたちを受け入れてくれる中学校は向こうの都合で水曜日からっていうことになったわ
マナ、ありす、キヌカ、エリとリエが通うことになる私立中学校
そっちも、マナたちのために特別クラスを作ってくれるらしい
エリとリエが毎週、雪乃のテレビに出ているからとりあえず芸能コースということにするんだそうだ
できれば編入日を揃えたかったんだけれどマナさんの書類とか、双子の子たちの書類は色々と手の込んだ偽造をしなくちゃいけなかったから
マナは白坂舞夏の過去を消すために、全ての経歴を作り直さないといけなかったし
エリとリエは両親が死んでいるし、オレたちの家に保護されている理由は明かせないからこれまた嘘の種類を作らなくてはいけなかった
でも、これで色々と動き出すね
様々な理由でこの屋敷に集まった少女たちが
今度はこの屋敷から外部の世界と接触していく
そうね止まっていた時間が、動き出すわ
生まれてからずっと12年間、この屋敷の中に囚われていたアニエスや
5月の連休から、ほとんどの時間、お屋敷の中に居たマナにとっては特にそうだろう
新しい人生が始まる
そうだ工藤さんからも連絡があったわグレース・マリンカさんの契約無事に解除できたそうよ
これで彼女は自由になった
マルゴさんたちと、問題なくアメリカ遠征に行くことができる
そっちは年末か
うん、判ったありがとうじゃあ、オレも一仕事してくるよ
オレは、ミナホ姉さんに微笑む
無理はしないでね名家の方は、香月様や歌晏様がこれ以上、あなたを利用しないようにあたしの方からも働き掛けておくわ
それはありがたいけれど
でも、栗宮さんたちと桃子姉ちゃんのことは、すでに始まってしまっている
ま、なるようにしかならないから頑張れるだけ頑張るよ
オレには、そうするしかない
いつでも、自分のできることを精一杯頑張るだけだ
オレはミナホ姉さんの細過ぎる身体を、抱き締める
なあに、どうしたのよ
んミナホ姉さんも、無理はしないでね
オレは抱き締めたままミナホ姉さんの背中を優しく撫でる
ありがとう良信
ミナホ姉さんは、オレの耳にそう言う
黒森公も、黒森良信もどっちも、オレなんだけれどでも、良信の方が気が楽だよ
黒森公は名家との関係や、裏社会との関係があるから
良信の方はただのバカな高校生のままでいられるし
あなたには苦労ばかりさせているわごめんなさいね
いや、オレは好きでやっているんだよミナホ姉さんが謝ることじやないってば
オレは、そう言ってミナホ姉さんから、身体を離す
そろそろ行かなきゃ
そうねあたしも仕事に戻るわ
オレたちはキスをしてそれぞれの仕事場に向かうことにする
ところで良信今夜は誰とセックスするの
昨日も、今日も自分でも驚くぐらいセックスしているんだよな
通常通りのスケジュールなら、セックス当番が決まっているはずなんだけれど
イレギュラーなできごとが起きたから、当番表も変更しないといけない
寮生活で土日しか、このお屋敷に来られない茉莉花の相手もしないといけないし
新しく家族になった桜子のこともある
これから考えるよ
オレは苦笑してミナホ姉さんに答えた
次話でセックスシーンをやって、この章は終わりですふー
週末になって、やっとまとまった睡眠時間が取れました
ここ1ヶ月ぐらいは、精神的にも肉体的にもキツイ状態が続いています
それが見事に作品に反映されていてうーむ
さらに追い打ちを掛けるようにガックリとなることが起きています
というか去年からの問題なのですが
月曜日の夜までに、先方から何の連絡も無い場合は公表しようと思っています
1262.恋の鞘当て / 風呂場の攻防
オレたちは、パンの仕込みを終え
メグたちが、パーティの後片付けを終えた
それから、明日準備や学校の予習や宿題など個人の用事がある人は、それをすることになって
特に何も無い子たちは、みんな大浴場で合流して一緒に入浴することになった
浴室前に集まったのはオレ、寧、みすず、瑠璃子、美子さん、イーディ、まり子、可奈センパイ、可憐、エリカと茉莉花、月子、アニエス、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん、ありす、ミタマ、キヌカ、ハイジ、エリとリエの双子
何で、この子も一緒に入る
女子レスラーのグレース・マリンカこと、尾上ジュンさんも
彼女はオレが、他の女の子たちと一緒に風呂に入ろうとしていることに憤慨している
はいパパと一緒にお風呂に入るのは、当たり前のことですの
オレに抱きついてきたアニエスが、キョトンとした顔で尾上さんに答えた
これがうちのルールだからさっ、気にしないでよっ
寧が、平然とオレの前で裸になっていく様子を見て、グレースさんはさらに驚いている
あ、ヨッちゃんブラのホック外して
オレは、寧の背中のホックを外す
んあんがとっ
パパ、アニエスのホックも外して下さいですの
寧に対抗して下着姿になったアニエスも、オレにねだる
12歳のアニエスは、寧と違って子ども向けのデザインの可愛らしいブラジャーを付けているんだけれど
日仏ハーフのアニエスは、発育が良いからなぁ
同い年のルナや可憐たちよりも、大きなサイズのモノを付けている
よっと外れたぞ、アニエス
ああ、アニエスの可愛い乳首が見えた
他にはオレにブラ外しを頼んでくる子はいないな
あららやっぱり来たか
武闘派お嬢様の栗宮素子さんと警護役の御厨くるみさんも脱衣所にやって来た
2人とも和服姿のままだ
えっと栗宮さんたちも、一緒に入るの
はい黒森様に、わたくしたちの裸身をご堪能いただきますわ
お望みでしたらそのままお床入りでも構いません
えーとホントにこの2人は、どうしてこんなにオレの側室になりたがっているんだろう
その前に黒森様
わたくしたち帯を緩めますから
黒森様が、わたくしたちの帯を引っ張られて
わたくしたちがあーれーと言いながら、クルクル回って、着物がはだけてしまうというのをなさいませんか
栗宮さんたちは、少し興奮気味に言う
ええっとそういうのは
ああ、昔の時代劇とかで悪代官が、町娘にいいではないか、いいではないかって襲い掛かるシチュエーションだねっ
はい、それでございますっ
黒森様その場面を再現なさりませんか
こんな勢いで、そう言うのは
つまりそういうプレイを、栗宮さんたちがやってみたいんだな
それじゃあした方がいいんだろうな
お代官様、お許し下さいならあたしや瑠璃子が、すでにしています
みすずが割り込んで来る
和服での行為はもう何度も、旦那様としていますから
そうだ悪代官プレイは、前にもやったことがある
みすずにせよ、瑠璃子にせよ和服を着るのが好きな子は、帯を引っ張られてあーれーを一度はやってみたいものらしい
しかし、みすず様黒森様は、わたくしたちをお脱がせになられるのは、今夜が初めてでございますわ
同じシチュエーションでも人間が違うのですから黒森様に楽しんでいただくことはできると思います
栗宮さんも御厨さんも一歩も引かない
今日はいいよ、止しておこう
槍の師範の武闘派お嬢様たちに言う
だいたいさ、脱衣所にこれだけ人が居るんだからあーれーなんてやってたら危ないよ
みんなで一斉に風呂場に来たから脱衣所は、女たちで満ちている
まるで修学旅行の夜の女風呂だ
いや、オレは男だから女風呂の様子はよく知らないけれど、多分、こんな感じだろう
それぞれみんな親しい子同士で集まって脱衣所から、浴室へ向かっている
わ、判りましたそうでござすますねわたくし、少々、浮かれておりましたお許し下さい
ご容赦下さいませ
栗宮さんたちが、慌ててオレに謝る
いや、いいよ謝ってもらうようなことじゃないし
寛大なお言葉ありがとうございます
では、黒森様お代官様、お許し下さいませは、またの機会に
次の機会に致しましょう
結局やってみたいんだな
ジュン何でまだ服を着ているノネ
すっかり全裸になったイーディがお風呂で遊ぶためのアヒルの人形が入った桶を脇に抱えている
これで子供たちと遊ぶヨ早く脱いでネ
グレース・マリンカさんは、困り顔でオレを見る
全然平気ヨDarlingは、あたしたち全員のDarlingダカラ
Darling、ジュンが恥ずかしがっているカラ先に脱いで、お風呂場へ言ってヨ
判ったイーディ
オレはささっとシャツを脱ぎ、ズボンを下ろす
グレースさんが、可愛い悲鳴を上げるがオレは、パンツも脱いで全裸になる
じゃあ、先に入ってるぞイーディ
行こう、ヨッちゃん
オレたちが浴室に入ろうとすると
あ、お待ち下さい今、わたくしたちも参ります
黒森様のお背中を流して差し上げますわ
肌襦袢姿の栗宮さんたちが、慌てて裸になろうとしている
いや今夜のお風呂当番は、決まっているからさ
今夜は誰だっけ
お当番はハイジちゃんとエリカと茉莉花お姉様です
浴室の中から、エリカが叫ぶ
もう待ってますから早く来て下さい
ああ、裸のエリカとハイジと茉莉花が浴室の入り口でオレを待っている
週末しかお屋敷に来られない茉莉花のために今夜を当番の日にしてくれているんだな
また週末しか会えない実の妹のエリカと共同作業ができるようにと
そういう当番の調整は瑠璃子とマナがやっていると聞いた
一方、ハイジの方は本当に順番通りなんだろうけど
ヨッちゃんの身体は、みんなで順番に洗ってあげているんだよだから横入りはダメなんだよっ
寧が、栗宮さんたちに言う
栗宮さんも、御厨さんもさあたしたちの家族の末席に加わりたいって言った以上は、勝手なことは許さないからねっ
笑顔だけれど寧の言葉には重みがあった
寧は家族みんなのお姉ちゃんとして、栗宮さんたちの暴走を食い止める役目をやってくれている
エリカ、ハイジ今、行くからな
オレは、そのまま栗宮さんたちを見ないで、浴室に向かう
おれも、2人のことを特別扱いはしないということを明確に示しておかないといけない
エリカとハイジに掛け湯をしてもらって
それから一度みんなで湯船に浸かって、身体を温める
ハーイ、お待たせネ
イーディが、グレースさんを連れて浴室に入って来た
もっとも、グレースさんは身体にバスタオルを巻いて、オレの視線から逃れようとしていた
しかしあれだな
美智は小柄で身体も細くて、胸がつるぺたどこにあんなパワーが隠されているのか判らない身体をしている
イーディは美智よりも、筋肉があるのがはっきりと判る他インクをしているけれどそれでも全身がキュッと引き締まっていて、細い
昨日の格闘技大会だって、一番軽いクラスにエントリーしていたもんな
それに比べて、グレース・マリンカこと尾上ジュンさんは無制限クラスだったら
鍛え上げられて引き締まってはいるけれど格闘家らしい筋肉で厚みのある肉体をしていることがタオルの上からでも判った
グレースさんは、オレをジロっと睨むが
ホラアンタはこっちネ
イーディが、グレースさんを年少組特にリエとエリの居る方に連れて行く
あの子たちの方が、グレースさんと気が合うと感じたかららしい
まあ、いい彼女のことは、イーディに任そう
栗宮さんたちもようやく裸になって入ってくる
ああ、2人とも槍を振り回すにしては、筋肉が付きすぎているわけでもなく
キュッと引き締まった綺麗なプロポーションをしている
胸筋が鍛えられているせいか胸が大きく見える
2人ともおっぱいが、クッと高い位置に引き上げられ乳首はクイッと上を向いている
あんたたちはそっち月子さんとまり子ちゃん、相手してあげてっ
寧が栗宮さんたちを月子の方へ向かわせる
栗宮さんも御厨さんもオレにアピールしようと、裸のお尻を振って胸を揺らしながら月子たちの方へ向かう
といってもさすがに、寧や克子姉のような巨乳ではないしこんな歩き方は、今までしたことがないのだろう
栗宮さんも御厨さんもギコチない歩みとなっている
股間だけはタオルで隠しているが桜色の乳首は、わざとオレに見せているんだな
とにかく、オレを意識していることは間違いない
さて、そろそろ洗い場へ参りましょう黒森様
エリカが、笑顔でオレに言う
黒森様の右半身は、エリカが洗います右半身は、ハイジちゃんが両足は、茉莉花お姉様の担当です
それでオチンチンは、3人で協力して洗います
ま、任せる
ハイジと茉莉花がボディシャンプーを垂らしたスポンジを泡立て、それぞれの仕事を始める
最初は、スポンジと手で洗ってくれていたが
そのうち、3人ともおっぱいにセッケンを付けてオレの身体に擦り付けたりもする
こういうテクニックは、克子姉と渚からみすずや瑠璃子、マナ、寧、メグたちにどんどん伝授されさらに、エリカたち最近家族になった子たちにも教えられていく
茉莉花、お母さん大分、元気になったんだって
はい、香月グループの専門病院に入れていただけましたので感謝しております
オレの腿に、自分の乳首を擦り付けながら答える
もう少ししたらわたしもお見舞いに参りたいと思ってます
茉莉花の母親はエリカの産みの親だ
今まで、ずっと離れ離れだったけれどようやく、再開できるのか
安奈家の母にも、一緒に来ていただきますその方が良いと思いますので
そうだなエリカだけ会いに行かせるのはお母さんが心配するかもしれないもんな
エリカが実の母親のところに行ったまま、戻って来ないかもしれないと
はいもちろん、本当の母様にはお会いしたいですけれどわたしは、杏奈家の母のことも大好きです今までずっと育てて下さったご恩は、決して忘れません
エリカは真剣な顔で、そう言う
さっき、桜子様とお話したんですけれどわたしと桜子様は、似たような境遇ででも、わたしは本当のお母様にお会いすることができますが
うんエリカも桜子も、産みの母と育ての母がいる
だけど、桜子の本当の母親はすでにこの世にはいない
後で後悔することのないようにエリカは、2人の母に精一杯、親孝行をしたいと思っていますそれから茉莉花お姉様にも
エリカは姉を見る
わたしこそエリカのことを大切にするわ
茉莉花は、優しくそう言った
やっと会えた妹なんですから
そんな2人の会話をハイジが寂しそうに聞いている
ハイジは孤児だ本当の家族は、もういない
オレは、ハイジの頭を撫でてやる
はい、判ってますわたくしには新しい家族が居ますから
ハイジが、オレに微笑む
そうだ、オレたちが居るからな
はいだから、わたくしは寂しくはありません
オレの腕にしがみついて可愛い胸を擦り付けながら、ハイジは言った
ネウチはみんな仲良しなのネ
イーディが、グレースさんに言う
そうですわここの家はみんな仲良くがルールなんです
ルールというか、仲良うできん子は追い出されてしまいますからなぁ仲良くするしかないんですわ
リエとエリが笑ってグレースさんに言う
でも、無理して嫌々、仲良くしとるんと違いますよ
ここの家の子は、みんなええ子ばっかりやもんなぁ仲良ぅして、ずっとに一緒に暮らしていきたいですもん
うちらの家族なんですわ
ずーっとずっと家族でいさせてもらいたいもんなぁ
双子の言葉をオモチャのアヒルが浮いた浴槽に浸かったまま、グレースさんは呆然として聞いていた
ジュンもアタシたちの家族になればいいのにネ
イーディが、いきなりそんなことを言い出す
でもどうやって
グレースさんは、困惑した表情でイーディに聞き返した
ソレハおいおい教えてあげるネ
サァ、アタシたちも身体を洗うネジュン、アタシの背中を流してネ
ジュンさんの背中は、うちとエリちゃんが洗ってあげるわ
玉の様なすべすべのお肌に磨き上げますわ
双子が先にサブッと風呂から上がる
失礼致します冷えもんでございます
裸の美智がオレたちから大幅に遅れて、脱衣所から浴室に入ってくる
美智何なんだそれは
美少女3人に身体を洗ってもらいながらオレは、美智に尋ねる
江戸の末期頃には、お風呂屋さんで、後から遅れて入った客がそう言う習慣があったのだそうです
お風呂で身体があったまった人に、外から入ってきたばかりの人と身体が触れると温度差で冷やっとするので、あにかじめ冷えもんでございますと言って、注意喚起することになっているのだそうです
それは判ったがなぜ、ここで江戸末期の習慣を行う
あれ、美智はお屋敷の監視システムを観てたんじゃないのか
オレはハッと思い出して言う
麗華お姉様がお戻りになられましたので代わって下さいました
そうか、監視の方はレイちゃんがしてくれているのなら安心だ
美智こっちに来てちょうだい
美智がスタスタとタイルの上を歩いてみすずの方へ向かう
うん、つるぺただ揺らすものが何も無い
それでも美智は、オレにとっては飛びきりセクシーな女の子だけれど
はぁぁ、美智が側に来てくれてやっと落ち着いたわ
何かダメなのよ、今日のあたし
香月家と同じ3大名家の1つ狩野家の桜子が、オレの女になったことと
家格の高い名家である栗宮さんが、押し掛け側室にやって来たことで
みすずは、自分のペースを見失っている
家族の中でのお嬢様グループのボスの座を、奪われてしまうのではないかと危惧しているんだ
はーい、流しまーす
エリカがオレの身体のセッケンを、全て洗い流してくれた
じゃあオチンチンを洗いますね
3人の少女たちの白い手が、オレの股間に伸びてくる
そんな洗い方だと大きくなっちゃうよ
エアマット用意した方がいいんじゃないっ
そう言ったのは寧だ
ええっと今日のお風呂道具係はっ
そう叫ぶ寧の言葉に
ヨミとキヌカちゃんです
ヨミが手を上げる
エアマットでございますね
ヨミとキヌカで脱衣所にマットを取りに行く
エア・ポンプ内蔵型のボタンを押せば、すぐに膨れるタイプのものだ
すぐに広げます少々、お待ち下さい
キヌカが言った
このままオレはマットの上で、セックスするのかな
誰とする
モーニングに掲載された新人のマンガ家さんの作品について
ネット上で、ベタホメの人とうーむの人がいるみたいですが
わたしはうーむでした
褒めている人は、非常にリアリティがある作品とおっしゃっていますが
私には男側の目線から見たファンタジーだと感じました
※特別寄稿わたし(銀三〇)に何が起きていたかあるいは何も起きていなかったということについて(*作品のストーリーとは関係ありません)
ようやくブッちゃけることができるようになりましたが
実は昨年の夏より、この作品にゲーム化のオファーが来ていました
ホント、馬鹿げていますよねゲーム化なんて
でも、自分の書いた物が評価されたように感じて当時は、とても嬉しかったです
またゲーム化という提案がハチャメチャで面白そうだったので打診して来た会社の方と何度かお会いしました
そして、私(銀三〇)は思いっきり、訳の判らない目に遭わされることになったのです
私の元に小説家になろうの運営からあなたの作品について、ゲーム化の打診が来ていますという連絡が来たのが2014年の6月25日です
もちろん、驚きました
私がノクターンで書いている作品は、とにかく長大でとてもゲーム化するのに相応しい内容のものではないからです
しかしながら、ゲーム化を打診して下さった会社は誰もが知っているオタク業界では名の知れた大きな会社でしたし
小説家になろうとも提携して、すでに幾つかの事業をなさっている実績がありましたのでお会いしてお話をうかがうことにしました
先方の担当者とお会いしたのは、7月7日です
先方は役職のある方と部下の方の2名でいらっしゃいました
取りあえず、お話ししてみた印象はなんか麻雀のコンビ打ちみたいに役職のある人が話したことに、部下の方が上手く相づちを入れて会話を転がしていくというような感じでした
さて、この日にはかなり詳細なレジュメをいただきました
今回のゲーム化の話は、いわゆる廉価版のアダルトゲームとしての製品化で
ゲーム化の話を私が了承してから、どのような流れを経て数ヶ月後に製品が完成するまでの詳細な工程表まで付いていました
ゲーム化した製品は、パッケージ分は全国のアダルトショップでの販売し後は、ネットでのダウンロード販売をするということ
まずパッケージ化した製品の数だけは確実に版権使用料を支払って下さるということ(後で自分で計算しましたがだいたい30万円くらいでした)ダウンロード販売分は、売れた分だけ印税を支払って下さるということ
また具体的にこのような絵の絵師にグラフィックを頼みたいというサンプルや、今からだと絵師は夏のコミケが終わってからでないと作業できないから、それまでに他のことを進めておきたいなど
とにかく、お話の内容は具体的かつ詳細でさすが、オタク業界で長く活躍なさっている会社のお仕事だなあと思いました
私の作品はバカみたいに長いのです
廉価版のゲーム化ですとストーリーの最初までしか入らないはずです(雪乃陵辱の1回目ぐらいまで)
そして何より、気軽に許可してしまってテキトーなものを作られるのが嫌でした
絵にしろ声優さんにしろ、私のイメージと全然違うのは困りますし
雪乃だけでなく、寧やみすずたちも登場しないことには作品らしさが出ませんし
ですから、私は
ゲーム化するのなら、最初からシリーズ化考慮していただくことはできないか
と、最初から無茶を承知でお尋ねしました
できれば作品の第一部を短くまとめ直して数本のゲームで完結するものにしたいもちろん、売れなかったら途中で打ちきりになるのは仕方ないと思うが少なくとも、続編の製作までは最初から考えて欲しいと
というかそういう形にでもしなければ、私にとってはゲーム化のメリットは何も無いわけで
テキトーに作品の冒頭部分だけを抜粋したゲームを発売して30万円貰っても
そういう目的で、今まで作品を書いてきたわけではないので
するとどういうことか役職者の方が
では、そういう方向で進めましょう
と、軽やかに答えて下さるのです
私は正直え、アリなんだと内心驚きました
それから正式に契約書なども、きちんと作製して下してさるというお話しでしたし
途中で、話がおかしな方向へ行っても、本契約前に抗議することは可能だろうと感じました
少なくともお話の様子では、役職者の方は私の作品の第一部ぐらいまでは読んで下さっているようでしたので(部下の方は確実に読んでない様子でした)
きちんと私の作品の内容をご存知の上で、最初から続編まで販売することを考慮して、製作するとおっしゃって下さるのだから問題は無いのだろうと思いました
しかも、先方は
今すぐ結論を出す必要はありませんので少しお考えになられてからお返事をお聞かせ下さい
と、おっしゃりこの日はサンプルのアダルトゲームをいただいて帰宅しました
とにかく、この日の印象は仕事慣れしている、きちんとした会社だなあというのが全てでした
帰宅してから、いただいたサンプルのゲームをやってみたのですが
同人アダルトゲームのレベルの出来映えなんですよね
つまらないし、抜けないし、センスが感じられない
廉価版ソフトなので声優さんは1人だけだし、容量も少ない
これだと、作品冒頭の雪乃陵辱すら相当削らないと入らない
何か、いっぱい頭の中にがある状態だったのですが
担当の方は、本当に名前の知られた企業の方なのです
そういう問題は、これからどうにかするんだろうなと思っていました
そして、1週間後の2014年の7月14日に
このまま製作を進めてもよろしいですか開発現場のラインなどを抑えたいと思いますので
というメールをいただきましたのでその日のうちに
どうぞお進め下さい
と返信致しました
その後、8月28日に
現在、担当のディレクターが作品を読み込んでいます9月中盤あたりまでに原画候補を選定し、10月にはゲーム用の作品の改稿をお願いすることになります
というメールをいただきました
だから、具体的に何かが進んでいるものだと私は思っていました
次に先方から連絡をいただいたのは何と11月になってからでした
社内に入院する者が出て、わたくしも体調を崩していたのでご連絡が滞りました
というメールの内容に、すでに疑問を感じていたのですが
担当現場も決まりましたし、レーベルのサイトも年末には立ち上がります
というお話で今度は、ゲームの製作会社で打ち合わせをしたいということでしたので
それならばと11月14日に再度、お会いすることになりました
と・こ・ろ・が
教えていただいたゲーム製作会社は、ゲーム化の打診をして下さった会社の経営する店舗と同じビルにありました
だから、そこのゲーム製作会社も同じ会社の系列なのだと判りました
私はそこの会社にうかがうのに手土産として、ケーキ10個ほど買っていきました
別に、先方に気を遣ったわけでなく
相手の方が信用できるかどうか不安な場合、私は必ず手土産を持っていくことにしています
そして、手土産を渡した後の様子で相手がどんな人間か判断することにしています
指定された時間にその会社に行くと
事務所内には前回の役職をお持ちの方と、私の作品の担当者になるという若い人と、奥で何か作業している男性の3人しかいませんでした(前回の部下の方はいらっしゃいませんでした)
事務所に入るなり私はあ、これはダメだと感じました
何と言うか空気が冷ややかなんです
若い人はめんどくせーなという顔をしているし、奥の男性はやって来た私のこととか完全無視ですから
これ、お土産に持って来ました
と、ケーキの箱を渡すと役職の方はとても困惑した顔で、受け取られました
ありがとうございますとは言っていただけましたがケーキの箱は、そのまま後ろの椅子に置いたままとなり
ぶっちゃけるとそこの事務所でそのまま2時間ぐらいお話しましたが、お茶とかは一切いただけませんでした
あ、こういう待遇なんだな
と感じたのも、つかの間具体的な打ち合わせに入ろうとすると
何も無いんです
前回は、あんなに色んなことをまとめた資料があったのに
この日は、何も書類が無い
これから先の具体的なスケジュールとか、確か2ヶ月前までには絵師の候補を決めておくという話だったのに
何も決まってないし、テーブルの上は空
それどころか前回、私に渡して下さったレジュメすら持って来ていない
前回の打ち合わせで話し合ったことのメモさえ無い
作品のゲーム化を担当するという若い人は話してみると、私の作品を全然読んでいないことは明らかでした
つまり、完全なノープランで私と会っている
7月8月の時のメールでは作業を開始していますということでしたが本当に、、まだ何も始まっていないことは明らかでした
なので前回のお話はこうでしたよねと、私が一つ一つ確認することとなり
再度、シリーズ化が考慮されなければ、ゲーム化は困るというお話もしました
役職者の方は、今回も大丈夫ですとおっしゃるのですが
実際にゲーム化の作業する担当者の若い人はできるわけねーだろ、そんなのという冷ややかな顔をしています
何かにつけて廉価版ですからと、ボソボソと言う
つまり面倒なことは無理です、できませんということなのだと思うのですが
役職者の方は問題ありませんと言う
どこまでが本気の話で、どこからが嘘なのか全く判らない
ただ役職者の方と製作現場に温度差があるのは確実で
なおかつ、製作会社に来てみて大丈夫かこの会社という印象しか無い
何かモノを作っているという覇気が、全く感じられないのです
会社全体が、どんよりとしているだけでなく、担当者がとにかくこんなのやりたくないというオーラを全開にしている
ラチが開かないので
では、作品の第一部を6章に分けて、6本のソフトで完結するシリーズに再構成してみます
と、私の方から提案してみました
こちらは、シリーズ化を考慮していただけないのならお断りするという姿勢を最後まで崩しませんでした
というか真面目にゲーム化する気があるのなら、現実的な提案をしていただきたかったのですが
何か自分の作品がゲーム化されると聞いて、舞い上がっている可哀相なバカという風にしか、最後までマトモに相手をしていただけなかったと思います
それでまた
冬のコミケが終わらないと絵師が決められないので、具体的な進行は年明けになる
と前回の時と、全く同じことを言われて
この日の打ち合わせは、終わりました
最後まで、私が買ってきたケーキは、放られたままでしたので
帰り際に
ケーキ、食べて下さいね
と言うと、役職者の方だけが
と、思い出したように答えました
この日の感想はああ、この話は実現しないな、これは無理だろうというものでした
だから、もの凄く凹んで帰宅しました
一応、お約束した通りにゲーム化の試案を先方からお送りしたのですが
担当者の若い人からは、拝見致しますというメールしかいただけませんでした
すると、すぐにCCで内容を読まれた役職者の方から慌てて
先日はお菓子をありがとうございます
というメールをいただきました
今後の進行は、私でなく、全て担当者として下さいと言っていたのにわざわざメールを下さったわけで
さすが名の通った会社の方だけあって、常識的なことを理解なさっているのだと感じました
だが、しかし
その11月18日のお菓子を食べましたというメールを最後に
役職者の方からも、ゲーム化担当の若い人からも
一切、連絡が途絶える
あ、やっぱり、この話は頓挫したんだ
先方が平然と音信不通になるのは不快でしたけれど
そういう業界の人たちなんだと思って、諦めることにしました
もの凄く嫌な気分でしたけれど仕方ないなぁと
そして時は巡る
そんなこともあったなあとようやく思えるようになった半年後
今年の5月12日に
役職者の方から、またメールが来ました
それによると
あなたの作品の担当者が、3月末で退職し、彼に任せていた仕事が全て滞っておりましたつきましては、打ち合わせをしたいのですが
新しく開発担当会社を抑えましたので、ここから仕切り直ししたいと思います
すっげーなぁ
1回目の中断が身体を壊したで2回目が担当者が退職
3月末に退職した人の仕事の件で5月12日にメールを送って来るって
これ会社としては、相当ヤバイと思います
会社がおかしいのか、私のことを馬鹿にしているかどっちかです
多分、後者だと思います
というか、この半年間も私の作品のゲーム化に関する作業は何1つ進んでいないわけですよね
しかも、役職者の人も退職した人のせいにしていますけれど
ずーっと放ったらかしにしていたわけで
ていうか、私の送ったゲーム化試案も誰も読んでいない
新しい会社を抑えたってそこの人と、また1から話をする
ていうか、今までラインを抑えたとかディレクターに内容を読み込ませているとか全部、嘘だったんですよね
それなのに、この期に及んでまだこんなメールを送ってくるのか
前回のメールから半年、最初にゲーム化の打診をいただいてから、すでに10ヶ月が経っているというのに
何かもう、呆れるやら世の中が嫌になるというか
これで、また打ち合わせに行ったとしても
今からですと、夏のコミケが終わるまでは動けませんね
という話になってまた時間だけが過ぎていくことは明白です
なので1日、気分を落ち着かせてから
本気でゲーム化を考えられているとは思えないどうなっているのか
という旨を役職者の方に、かなり厳しい文言でメールしたのですが
それから数日が経ちますが今も返信はありません
そもそも、最初にゲーム化の打診をいただいた去年の7月とは状況が違うわけです
あの頃は、私の作品はまだ1000話に達する前で勢いがありました
10ヶ月も経ってしまって
今、ゲーム化をしたとしても、とっくに作品の旬は逃してしまっていると思います
おそらくノクターンに書かれている作品を元に、アダルトゲームを作製して販売するという企画というのが先にあって
その企画書のラインナップを埋めるのに
これだけの数の作家さんたちが、わたしたちの会社でのゲーム化にOKしてくれています
と、上司なりスポンサーさんなりを納得させるための人数稼ぎとして
それなりにポイントを集めている作家さんが、ことごとく声を掛けられ
私もその中の1人だっただけなんだと思います
だから、あの役職者の方も最初っから、私の作品をゲーム化するつもりなんて無かったのだと思います
それで、軽々しくシリーズ化を考慮するなんて約束してくれた
多分、四半期ごとに社内でこの作品は、現在制作中ですという報告をすると、次の期の予算が出るんだと思います
で、引っ張るだけ引っ張ってもう予算が出そうにないところまで来たら諸事情で製作中止ということにする
だって改めて、考えてみれば
どうやったって、この作品が廉価版のアダルトゲームになるはずがないですから
あちらの会社に何かアイデアがあるのかと思っていたら、ホントに何も無かったわけですし
そして、これは本当に悲しいことなのですが
ゲーム化を打診して来た会社は、何度も書いていますように、オタク業界では誰もが名前を知る大きな会社なんです
色々な会社と組んで色んなことをしています
ですから、今回の件で今後、私はその会社が関わっている事業には関われなくなると思います
そんなバカなと思われるかもしれませんが、世の中ってそういうものですから
ていうか、そうなる具体的な理由があるんですがそれを書くと大問題になるので書けません
つまり、具体的に言うと小説家になろうを通して、私の作品が出版されるようなことは今後、まずあり得なくなりました
いや、そもそも、私にはそれだけの才能は無いことは判っているのですが
今後は夢を見ることさえ、許されなくなります
それがちょっとだけ悲しいのです
この文章を2015/05/18 21:40にアップし
小説家になろうの運営の方にも、経緯を報告したところ
完全無視だった先方から、23:13にメールが届きました
凄いですねえネットの力
1263.恋の鞘当て / 寧とお姉ちゃんセックス
ジュン、サウナへ行こうネ
イーディが、グレース・マリンカさんをサウナに誘ってくれた
グレースさんは女の子たちと一緒にオレが風呂に入っていることに違和感を感じているのに
ここでさらにオレがセックスを始めたら、びっくりするだろう
グレースさんは、何でヨミとキヌカがエアマットを広げ始めたのだろうと不思議そうら眺めている
ホラ、行くネ
イーディは無理矢理、グレースさんの手を引っ張って奥のサウナ室に連れて行ってしまった
ほらっ、今のうちだよっ
寧がにんまりと微笑む
お兄様、どなたとなさいます
その間も、エリカと茉莉花とハイジがオレのペニスを撫でてくれているから
オレのチンコは、ムクムクと大きく膨れあがっていた
そうだな、今はセックスに慣れている子の方がいいな
今は、オレ肉体的にも、精神的にちょっと疲れているからなるべくお任せしたいんだけれど
初心者の子だと色々気遣ってあげないといけないし
時間もたっぷりと落ち着いた気持ちでしないといけない
では、あたしがお相手致しますわ
みすずが、ザブンッと湯の中から立ち上がって、オレに裸身を晒すが
いーや、ここはあたしでしょうっ
今のミィちゃんじゃダメだよセックスしても、ヨッちゃんをより疲れさせるだけだから
みすずが、寧に抗議しようとするが
ヨッちゃんにセックスしてもらうことで自信を取り戻そうとか考えてない
寧がスバリと言う
そういうのって、良くないと思うよまだ、ヨッちゃんの女になったばかりの新しい子たちならいいけれどミィちゃんは、みんなのお姉さんなんだからさいい加減、ヨッちゃんから貰うばかりでなくヨッちゃんにあげられる子になってよ
それから、栗宮さんと御厨さんを見て
これから、あたしが本物のセックスを見せてあげるからねっ
べ、勉強させていただきます
わ、わたくしもお勉強致します
栗宮素子さんと御厨くるみさんは、寧に言う
ミィちゃん、そんな遠くから見てるんでいいのっ
その寧の言葉に、みすずが美智と慌てて、こちらにやって来る
他の子たちも、よーく見ててねっ
そして、寧はオレの前に立つ
風呂の床にしゃがんでいるオレには、視線の位置に寧の股間がある
そのままオレは裸の寧を見上げた
白い肌、奇跡のように均整のとれたプロポーション
本当に美しい
まず顔がとびきりの美少女だけれど、豊かな肉体も素晴らしい
やっぱり寧さんて綺麗よねぇ
湯船の中から、可奈センパイが溜息を吐いている
そういう言い方しないのっここに居る子は、みんなそれぞれ魅力がある子ばかりだしだからこそ、ヨッちゃんに選ばれたんだよっ
栗宮さんたちは、まだヨッちゃんに選ばれてはいないけれど、それでも今、この場に居ることが許されているだけでも凄いことなんだよヨッちゃんは、警戒している相手の前では、絶対にパンツを脱がない子だから
改めて、寧の口から言われると何か恥ずかしい
ということはグレース・マリンカさんもですか
寧は、グレースさんがイーディと入っていったサウナ室のドアを見て
あの人は、強い人と闘うことにしか興味が無いけれど悪い人ではないじゃんか昔の麗華お姉ちゃんとか、ミタマさんやキヌカちゃんに近いタイプだよね
思考がシンプルだから、判りやすくて良い人だよま、ヨッちゃんが家族として受け入れるかどうかは判らないけれど警戒しなくていい人なのは間違いないよね
そんなことを話している内に、寧がオレの前に来る
さてしょっか、ヨッちゃん
はい、立ってエアマットの上に行こうっ
オレに触れていたエリカたちの手が外れる
オレは、寧が差し出してくれた手を掴み立ち上がる
うん、ヨッちゃん好き好きっ
オレのことをキュッと抱き締めてくれた
寧の柔らかなおっぱいが、オレの胸に押し付けられる
ほら、おいで
そのままオレを抱き締めたままエア・マットの上に行く
ヨッちゃん、疲れてると思うけれどあたしが下でいい
寧が、ニコッと笑ってそう言うから
オレはちょっと恥ずかしくなりながら、そう答えた
じゃあ来て
マットの上に、仰向けになって寝そべる寧
オレは寧の上に、のし掛かる
今はお姉ちゃんて呼んでよ
寧が、オレに注文する
うんお姉ちゃんオレのお姉ちゃん
寧の身体を抱きしめ
まずはキスをする
んキス好きっヨッちやんのキスは、優しいから
オレを見上げる優しい笑顔
お姉ちゃんは瞳が綺麗だ
オレは、思わず呟く
寧の大きな瞳は宝石のように輝いていた
お姉ちゃんの眼はヨッちゃんを見るためにあるんだからねっ
そして、お姉ちゃんの口はヨッちゃんとキスするためにあるのっ
今度は寧からオレにキスしてくる
オレのことを食べちゃうためじゃないの
オレが、冗談ぽくそう言うと
食べちゃいたい時もあるけれど食べちゃうわけにはいかないから、我慢してるんだよっ
クククッと、寧は笑う
そうですの寧ちゃんがパパを食べちゃったら、アニエスたちが困りますのっ
いつの間にか、マットの脇に来たアニエスが寧に言う
大丈夫だよあたしはヨッちゃんを食べないから
おっぱい舐めてあたしの胸は、ヨッちゃんのためにあるんだよ
少し、真顔になってそう言う
オレは、寧の豊かな胸に自分の顔を埋めた
片手で胸を揉みながら乳首をペロペロと舐める
ノブはホントおっぱい舐めるのが好きよね
あら、わたくしは公に舐められるの好きよ可奈は違うの
あたしだって結構、好きよおっぱいを一生懸命舐めてる時のノブって、とっても可愛いんだもんっ
ホントだ黒森様、可愛いかも
エリカが、寧の乳首を吸うオレを興味深そうに見ている
そのまま、オレは寧の裸身の上を舌で探検する
乳首から、おへそへ
もう濡れているから、入れちゃってもいいんだよ
寧は、そう言ってくれたけれど
お姉ちゃんを味わいたいんだ
オレは寧の秘部に、舌を這わす
ああっくぅっヨッちゃん気持ちいいよ
真夏の犬が水を飲むようにペチャペチャと音を立てて、オレは寧の愛液を啜る
酸っぱい味と淫らな性臭がする
ああっ、ああんっ気持ちいいよぉっ
それから、寧のクリトリスを剥き出して
紅玉のように輝くそこをチロチロと舌先で舐めた
くぁぁんっ、あはぁんあああっ、ヨッちゃん
寧は可愛く啼く
ね、ヨッちゃんはふぅっき、来てぇぇお姉ちゃんの中に入って来てぇぇ
寧は、興奮に白い肌を紅潮させていきながらオレにねだる
オレの方も、寧の可愛い反応と肌の感触に、すっかり勃起していた
うんいくよ
オレたちは視線を合わせて微笑み合う
それから、オレの勃起した亀頭を寧の割れ目に
お姉ちゃんと繋がろうヨッちゃん
大きく開脚して、オレの挿入を待つ寧
はぁぁっ入って来たぁ
寧の膣にオレのペニスが、潜り込む
ここも、ヨッちゃんのためだけの場所だよヨッちゃん専用なんだからねっ
判ってるよお姉ちゃん
そのままズブブブっとオレは寧の胎内に、ペニスを押し込んでいく
あああっ、もっと奥までヨッちゃんのオチンチン、全部ちょうだい
処女喪失から半年寧の膣は、オレのペニスの大きさを完全に覚えた
ついにオレの亀頭の先が、寧の膣奥に到着する
根元まで、ずっぽりと寧の中に入った
あんっヨッちゃんでお腹の中がいっぱいだよおっ
寧はそう言って下からオレを抱き締めてくれた
良い子、良い子ヨッちゃんは、本当にいつも一生懸命な良い子だよね
オレに深々と刺し貫かれたまま
寧は、オレの背中を優しく撫でてくれる
いつも頑張っているよね今日も、ずっごく頑張ってたあたしは知っているよ
でも、みんな頑張るヨッちゃんを見ているのが、当たり前になってきちゃってここんところ、ヨッちゃんに優しくしてなかったよねごめんねヨッちゃん
だから、お姉ちゃんが褒めてあげるよヨッちゃんは、良く頑張ってる偉いよヨッちゃん
寧が、優しい笑顔でオレに言う
そう言われた瞬間、オレは
スーッと身体から、力が抜けていった
お姉ちゃんオレ
判っているよほら、お姉ちゃんと一緒だからね安心してもヨッちゃん
うんオレは性器で、寧と繋がっている
寧の胎内は、温かく濡れてオレペニスを優しく受け入れてくれている
いいんだよあたしは、ヨッちゃんのお姉ちゃんなんだからもっともっと、あたしに甘えていいんだよ
そうか今日も色んなことがあったもんな
オレ、自分が思っていた以上に疲れているんだ
お姉ちゃんはずーっと、ずっと、ヨッちゃんと一緒なんだから
寧の言葉は嬉しかった
オレは寧の頬に、自分のほっぺたを擦り付ける
もうっ、また可愛くなっちゃってさっ
オレにはオレの顔は見ることができない
もっともっと、可愛くなっちゃえっ
寧は自分から下から腰をくねらせる
オレも動くよ
うん、良いからヨッちゃんの好きにして
オレは、ゆっくりと寧の中でペニスを前後させていく
ああ、気持ち良いヨッちゃんのオチンチン、気持ち良いよっ
ああ、オレも寧のことがたまらなく愛おしく感じられた
同時に寧の胸を揉み、唇にキスする
本格的なセックスに突入した
ああん気持ちいいっ
オレもたのらなく気持ち良いよ
オレはズブズブと、さらに腰の動きを激しくしていく
あああーっ、ああんっいいよっいいっ
寧の胸をユサユサと揺らしながらオレたちのセックスが続く
特別寄稿があったので時間が足りませんでした
結局、こちらが強攻策をとった途端に先方から予算を元にスケジュールとプランをまとめるから、もう2週間時間をくれと言ってきました
その提案を見てから、ゲーム化を進めるか止めるか、私の方で判断してくれと
いや、そういうのは去年のうちにしておくべきことだったと思うのですが
でも、あちらからのお話なので、もう2週間だけは待つことしました
ていうか、そうしなくてはいけないのです
そういう相手なんです
ギリギリまで泣き寝入りするかどうか悩んだぐらいですから
1264.恋の鞘当て / 寧とセックス(族)・人にやさしく
ねっヨッちゃん、判る
寧が膣をキュッとオレのペニスを締め付ける
うん、判るよお姉ちゃん
くちゅくちゅと熱い愛液に湿った胎内
温かくて、柔らかくて優しい寧に、オレは包まれている
うん、ヨッちゃんが、あたしの中に入ってる
オレお姉ちゃんと繋がっているよ
ああ、寧が下からクイクイッと腰をくねらせる
気持ち良いよお姉ちゃんとのセックス
あたしも気持ち良いよヨッちゃん
オレの舌を寧は強く吸ってくれた
あんっずっとずっと、こうしていたいねっ
オレもずっとお姉ちゃんとしていたいよ
オレたちは、お互いの眼を見つめ合ったまま腰を動かす
お互いの一番感じるところにお互いの性器を擦り付けていく
半年間のセックスで寧もオレも、息が合うようになっている
大浴場のエアマットの上でオレたちは、ダンスするようにお互いの肉体を与え合う貪り合う愛し合う
お兄様たち楽しそう
そんな瑠璃子の声がした
パパも寧ちゃんもとっても幸せそうですの
アニエスの声を聞こえる
浴室中から、少女たちの視線を肌で感じる
それでもオレの眼は愛し合う寧から離れない
寧もオレだけを見てくれている
んんっああーっ、あんヨッちゃん
白い裸身が、揺れている
豊かな胸が、踊っている
寧はセックスしている時が、一番美しいと思う
ああっ、ね激しくしてお願いヨッちゃん
寧の18歳の肉体に火が付いた
このまま一気に絶頂へと向かおう
オレは腰の突き込みを速くする
ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ
オレたちの結合部から、淫らな水音が聞こえて来る
あああっ、いいよヨッちゃん気持ちいい
寧の身体から甘いミルクのような匂いが立ち上る
美少女の匂いが、オレの性感をさらに高める
オレももうすぐ
うん出してねお姉ちゃんの中でイッちゃってね
寧が、汗ばんだ顔でオレを見上げて言う
風呂場でのセックス寧の前髪がおでこにペッタリくっついている
汗と湿気と愛液でオレたちは、とろけていく
あああっ、お姉ちゃんお姉ちゃん
オレは、寧の2つの豊乳を両手で鷲掴みにして一気にスパートを掛ける
ああっ、あああっいいよもっと、ギュッとヨッちゃん
オレの手の平の中に、寧のコリコリと勃起した乳首を感じた
ヨッちゃん、ヨッちゃんあああっ
寧も下から、グイグイと腰を突き上げてくる
ああ、あたしあたしヨッちゃぁぁんッ
寧は、もうすぐイク
お姉ちゃん、オレももうすぐだから
一緒だよ一緒に一緒にイこうねヨッちゃんああっ、大好き愛している好き好き好きぃぃ
急上昇するジェット戦闘機のように寧が一気に駆け上るッ
あああー、ヨッちゃんあたしお姉ちゃんイッちゃうイッちゃうよぉぉっ
寧の裸身が、オレに打ち込まれたままぐうーっと弓なりになるっ
はぁぁッッイクイクイクイクッイクぅぅ
ビクビクビクッと寧の身体が痙攣した
膣が締まるぅぅ
オレも出るぅぅッッッ
オレは、ズドンと思いっきり強く突き込んで
亀頭の先を、寧のぷっくりとした子宮口に擦り付けながら
ッ
ああっ、熱いッ
膣奥に注がれる白濁液に寧はまた、ビクッと身体を震わせる
ぁぁヨッちゃんの出てるぅぅ
オレはぐっしょりと湿った寧の裸身を抱き締めながら
腰を何度も押し付けて射精を続ける
ぅぅお姉ちゃん
弾力のある寧のおっぱいに顔を埋めたまま放出する
ヨッちゃん好きだよ
オレも愛してる
射精しながら感じる寧の肉体生命
寧も、オレの全てを受けとめてくれていた
ああ幸せだ
オレは最高の幸福に包まれている
ヨッちゃん、ヨッちゃん
すぐ近くで優しい声がする
あ、気が付いた
顔を上げると寧がオレに微笑んでいた
寧は、オレの髪を優しく撫でてくれている
あれオレ、気を失ってたの
ほんの3分ぐらいだよあたしも思いっきりイッちゃってたからまだ、身体がとろんとなってるのっ
ああさっきのエアマットの上だ
オレはまだ、寧の中にペニスを挿入したまま
寧の豊かな裸身の上で、脱力していた
あのお水、持って来ました
裸のエリカが、コップに入った水を持って来てくれた
風呂場でのセックスは、脱水症状に気を付けないといけないんだよな
オレは力の入らない身体を、何とか起こしてエリカからコップを受け取る
ゴクリと一口飲むと
ああ火照った身体に、冷たい水が染み込んでいく
お姉ちゃんもいる
うん、ちょうだいヨッちゃん
エアマットに横たわったままニコッと微笑む、寧
オレは、コップの水を口に含み口移しで、寧の口に注ぎ込む
コクコクッと、寧の喉が鳴る水を飲んでいる
ぷはっ美味しいねっ
寧の笑顔は美しい
寧の胎内で、オレのペニスが思わずピクッと反応する
あ、動いたえいっ
寧が、膣をキュッと締める
その勢いで、オレの亀頭がぬぽんと抜け落ちた
あ抜けちゃった
寧の膣から、オレの精液がタララッと垂れてくる
あ、もったいないです
エリカが、寧の股間に顔を入れて垂れたオレの精液をペロッと舐め取る
あんっ、いきなりそんなことしないでよっ
寧がそう言うが
だって寧お姉様って、とっても綺麗なんですもの
エリカは、全然、抵抗がないらしい
こちらは、わたしが
オレのペニスの方は、エリカの姉の茉莉花がお掃除フェラしてくれる
あなたも一緒に
茉莉花は、そう言ってハイジにも声を掛けた
ああ、この3人が今夜のお風呂当番だったっけ
オレのチンコは茉莉花とハイジのダブル・フェラとなる
もう、あたしの方はいいならさぁ
寧がエリカに言う
でも、もう少しだけ
エリカは、ペロペロと寧の汗や愛液まで舐めていた
多少は、レズッ気もあるのかな
この超お嬢様女学園の中等部のスターは
オレもヤッちゃんを、舐めたい
オレはお姉ちゃんからいつものヤッちゃんに切り替えて
茉莉花とハイジにフェラされたまま身体を伸ばして、寧の胸に口を付ける
まだ興奮して勃起したままの乳首を、舌先で転がすように舐めた
あんっヨッちゃん
うん寧のおっぱいは、本当に美味しい
ノブは、本当におっぱいが好きよねえ
横を見ると可奈センパイとまり子が、食い付くようにオレを見ていた
もちろん裸のまま
でも可奈の言う通りね公、スッキリした顔になったわ
そうなのよ憑き物が落ちたみたいに、さっぱりした顔になっちゃってるでしょさすが寧さんよねぇ
あたしたちはさノブにセックスしてもらうと、すっごいスッキリするじゃない色々とモヤモヤしてたこととか、全部、綺麗に吹っ飛ぶでしょ
うん、判るホントにスッキリするわだから、ちょっと嫌なことがあった時なんかもの凄く公にセックスしてもらいたくなるもの
2人は、そんな話を始める
あたしもそうだから、セックスはノブだけなのよ他の男の子じゃ、こんな風にスッキリさせてはくれないって判るから
そうなのわたくしはずっと女子校だから、男の子のことは良く判らないのよ
ノブは特別よこんな男の子は他にはいないわあたしたちに、自分の欲望だけを無理矢理押し付けてくることなんて、絶対にしないじゃない普通の男の子って、もっと動物だから
動物的にヤリたいだけでさ女の子の胸とかお尻とか足とかは、チラチラ見てくるけれどそういうセックスのパーツとしてしか、あたしたちのことを見てない時があるのよね
うちの高校の2年生で1番の美少女と評判の可奈センパイは毎日、男子生徒たちからエロい視線を浴びている
ノブみたいにどんな時でも、1人の女の子として丸ごとあたしっていう人間を抱き締めようとしてくれるのは、いないわよそれぞれの女の子の魅力を感じ取ってくれてそれぞれの子に合わせて、愛してくれるでしょ
そうねわたくしはわたくし、可奈は可奈って、違う風に愛してくれてるわよね
だから、ノブとセックスするとあたしたちは、スッキリするのよ心の隅々まで、全部、ノブが見てくれて溜まっていたものを押し流してきれるからでも
同じことをノブにしてあげられる女の子は少ないわ単純に男としての性欲を満たしてあげることはできても心までスッキリと洗い清めてあげられる人は
寧お姉様、克子お姉様、渚お姉様だけでございますわたくしが知る限りでは
早くその領域に達せねばならぬと思っておりますがわたくしは、まだまだ未熟でございます
それなら、あたしも未熟よ
可奈センパイが、美智に微笑む
でも、絶対寧さんみたいになってみせるわあたしばっかりスッキリさせてもらうのなんて嫌だもの
そうねそれは、わたくしも同感だわ
まり子は、そう言うと栗宮さんを見て
栗宮様は公の側室になられたいのだそうですけれどただセックスすればいいっていうわけではございませんから道は険しいですわ
覚悟はしておりますねえ、くるみ
はい、わたくしも覚悟はできております
栗宮素子さんと臣下の御厨くるみさんはそう言う
みすずが重い表情で、口を開く
どうして、あたしでは寧お姉様のようにスッキリしてはいただけないのですかあたしの何がいけないのですか
オレが答える前に、寧が言った
それはしょうがないよだって、ミィちゃんは人に優しくないんだからっ
あたし優しくない
寧の言葉に、ショックを受けるみすず
そうだよねっ、アニエス
寧は、アニエスに尋ねた
そうですの確かに、みすずちゃんは、あんまり優しい子じゃないですの
ケロッとした笑顔でアニエスは答える
ルリちゃんと比べるとどう
さらに寧は突っ込む
瑠璃子ちゃんは最初の頃は、優しくなかったですのでも、この半年でどんどん優しい子になっていますの
アニエスは、そう証言する
うつむくみすずにエリカが言う
仕方ないですよみすず様は、香月家のお嬢様なんですから人に優しくないのは当たり前です
あ、判る判る桃子お姉様も、悪い人ではないけれど優しい人ではないもの
まり子が、うんうんと大きくうなずいた
でも、瑠璃子は
だって、ルリちゃんは自分の問題に気が付いているから、この半年間、一生懸命、みんなのために家事を頑張ってくれてたんだよ
寧が笑顔で言う
わたくしはお兄様の奴隷でございますから
なぜお祖父様が、わたくしを奴隷としてお兄様にお売り渡しになられたのか今はよく判ります香月家の令嬢でしかなかった頃のわたくしは心の冷たい、弱々しい娘でございましたから
皆様と生活させていただくようになって色々なことを学ばせていただきましたとても感謝しておりますそして、わたくしはわたくしが理解したことを早く美子にも感じて欲しいと思っています
美子さんはお付きモードで反応した
寧お姉様のご指摘の通りですわ人に優しくなるということについて美子も考えてみてわたくしも、まだまだ未熟ですけれど努力は怠りませんわ
人に優しくか
この半年で、ルリちゃんは変わったミィちゃんは変わらなかったかえってお嬢様病をこじらせているそれだけの違いだよっ
ドバッ
サウナ室のドアが、力強く開かれる
ぷはぁぁ、外は涼しいネェェ
イーディとグレース・マリンカさんが出て来る
ホラ、ジュン冷たいシャワーを浴びるネッ
イーディという少女も本質的に優しい子だ
人の面倒を見るのが大好きで
イーディがここまでグレース・マリンカさんに関わっているということは
グレースさんの中に、何かを感じているからだろうな
さあ、あたしたちも身体をシャワーで洗って、もう一度、温まろう
はい、シャワーしまーす
エリカと茉莉花とハイジがシャワーのお湯でオレたちを洗ってくれた
エリカも人に優しくなりたいです
洗いながらエリカは、そっとオレの耳に囁いた
風呂から上がると脱衣所には、ちゃんと全員分の新しい下着とパジャマが用意されていた
逆にそれまで着ていたはものは、全て回収されていた
さすが克子姉お屋敷の主婦の仕事は完璧だ
また、わいわいやりながらタオルで身体を抜き、パジャマを着て食堂に戻る
食堂はすっかり綺麗に掃除されていたが
どう、お風呂上がりにアイスクリームでも冷たいモノもあるよっ
マナが、オレたちに笑顔で言う
ということでみんなでアイスを食べることになる
何か弾きますわ
茉莉花がエレクトーンの所へ行って、穏やかで優しい曲を弾いてくれた
綺麗な曲ですの
アニエスもルナやコヨミちゃんたちも、アイスを食べる手を止めてうっとりと茉莉花の演奏を聴いていた
やがて曲が終わる
ブラボーですの
オレたちは、茉莉花に拍手した
茉莉花は、恥ずかしそうに微笑む
今のは何て曲
ショパンのノクターンの第2番です夜想曲とも言います
結局人間性なんですね
以前ピアノの先生が言ってたんですどんな演奏も、最後は演奏者の人間性が出るって
人間性
こずるい人には、こずるい音しか出ないし意地悪な人には、意地悪な音しか出ないだから、人間性を磨くことだけは怠ってはいけないって
茉莉花の言葉を、みんなも聞いている
別に無理をして良い人間になろうする必要は無いんですただ美しくなろうとする努力はしないといけないって、おっしゃっていました
全てのアートがそうよね悲しい音楽でも美しく楽しい音楽でも美しく調和でも破綻でも、どんな表現をしようととにかく美しくあるということだけは抑えていないといけない
さっきのお風呂場での皆さんのお話を聞いて思いだしたんです
そして茉莉花は次の曲を弾き始める
色々とご心配いただきまして、ありがとうございます
ゲームの会社の方とは交渉中というか、また返信がありません
どうなっちゃうんでしょうかね
小説家になろうの運営の方には、連絡済みです
久しぶりに感想欄の方を拝見致しました
本当に、返信ができなくなっていて申し訳ありません
時間的にも、精神的にも余裕がなくなってきています
感想の返信は本当に精神状態が安定していないと、心が折れます
この後書きもそうなんですけれど
ちょっと辛いことがあっても、なるべく笑える話として書くしかないというか
本当に笑えない話は、書けないんですよ
自分のことも、家族のことも、その他のことも
だから、精神に余裕の無い時はほとんど書けなくなります
今はというか、この作品は最初から
何があろうと毎日、書き続けることだけを目的としていますので
心が折れそうなことは、なるべくしないようにしています
なので済みません
物語内の矛盾に関しましては
毎日更新というのは、ジャンプの長期連載マンガみたいなものですから
前とは合致しないことが、色々と起こるのはどうしようもないんです
みすずなんて、初期は1人でバスに乗ってお屋敷まで来ていましたし
私は湾岸ミッドナイトというマンガが好きなのですが
凄いんです矛盾とか、全然気にしていないですから
うちは客のエンジンに手をいれないから、ここまで大きくなったって明言していたはずのRGOが、普通にエンジン・チューンしてたりしますし
今はうちの現場はあいつが全て仕切っていると言われていた山中が、次の章では全く出て来なくなって、10年ぐらい経ってまた出て来たり
このヒロインは、もう話が広がらないって思ったら、アメリカへ留学しちやうし
レギュラーだった高校の先生は消えるし主人公は学校へ通っているんだかどうだか判らなくなるし
でも面白いんです
作者が、その時その時に描きたいと思ったものを全力で描いていますから
また同じテーマでも、前の章で描ききれなかったと感じたらキャラを変えて、もう一度挑戦してみたり
そういう作品の作り方に、わたしは憧れています
まあ、単純なミスもたくさんあることは判っているんですけれど
直していくだけの余裕が無いんです
1265.恋の鞘当て / 殻を破る
オレたちは、風呂上がりのアイスクリームを食べ
茉莉花のエレクトーンの演奏を楽しんだ
素敵ですのっ
演奏を終えた茉莉花に、アニエスを始め年少組の女の子たちが拍手する
茉莉花は椅子から立ち上がると、恥ずかしそうにオレたちに一礼した
あたしもピアノは弾きますけれどやっぱり、専門教育を受けている人には敵わないですわ
茉莉花は、全寮制の音楽科のある高校に通っている
そういうことをおっしゃるから、寧お姉様に優しくないと言われてしまうんですわ
瑠璃子がみすずに言う
あ、あたし何かおかしなことを言った
みすずは慌てて、瑠璃子に尋ねる
寧に人に優しくないと言われたことはかなりの衝撃的だったようだ
みすずお姉様は、何も間違ったことはおっしゃっていませんわ
瑠璃子は、笑顔で言う
でも、世の中には言わなくていいことというものが、ございますわ
みすずには、瑠璃子の言葉の意味が判らないらしい
今はさ、茉莉花ちゃんが素敵な演奏をしてくれたんだから素直に、茉莉花ちゃんの演奏を褒めてあげるだけでいいんだよっ
あたし褒めていませんでしたか
みすずは、キョトンとしている
ミィちゃんは褒めたつもりなんだろうけれど横から聞いている人には皮肉だと感じるかもしれないよねっ
皮肉ってそんなつもりは全くありませんわ
みすずは、必死に否定する
それって、あの物事の受け止め方の問題だと思うんです
横から会話を聞いていたまり子が、そう言う
みすず様って桃子お姉様と同じなんですわね
歌晏桃子姉ちゃんと
桃子お姉様もいつも誤解されるんですよ誰に対しても高飛車で、上から目線で、皮肉ばっかり言っているってでも、そうじゃないんです桃子お姉様にとっては桃子お姉様は、名家・歌晏家のご令嬢でいらっしゃいますからどんな場所へ行っても、いつも皆さんに注目されてしまいますどんな時でも、その場の主役になってしまうじゃないですか
オレは最初に、桃子姉ちゃんと会った香月家のガーデンパーティを思い出す
確かに、桃子姉ちゃんの登場で場の雰囲気が変わった
あの場に居た全員の視線が桃子姉ちゃんに集まっていたし桃子姉ちゃんの方も、自分の発言や立ち振る舞いが他の人たちに見られているということを意識していた
だから、あんな芝居がかった態度になる
桃子お姉様にとってはどこへ行っても、誰と会ってもああですからだから常に、わたしはこう感じているということを表現してしまうんです
特に、わたくしたちと一緒にレストランでお食事する時なんかはこのお料理は美味しいとか自分の好みとは違うとか、一々コメントなさるんですわわたくしたちが桃子お姉様に注目しているから、あらゆることについて感想を述べるのが義務だとお考えになっているんです
確かに桃子姉ちゃんは、どんな時でもサバサバと自分の感じたことをオレたちに話す
いつでもどこでも、自分がその場の中心に居ると思っていらっしゃいますから高貴なる者の義務として、場の主役でありつづけようとなさっているんです
桃子姉ちゃんが自分が主役でないと我慢できないような狭量な性格なんじゃない
歌晏家の当主の孫娘として生まれて来ていつでも場の主役として輝いてみせることを義務づけられて来たから
ああいう性格と態度になった
よく判りますわ今年の春までのわたくしがそうでしたから
わたくしが、いずれ香月家の後継者になるのだと思い込んでおりましたから一族や臣下たちを導ける存在にならなくてはいけないと思っていました傲慢だったんですお兄様に、躾けていただく前のわたくしは
オレがシツケル
シツケルって何だ
はい、瑠璃子はお兄様に犯していただく度に、自分が特別な人間ではないということをむしろ、世間知らずの何もできない哀れな娘だということを教育していただいております
いやオレは、そんなつもりは
まだまだ未熟ではございますが家事とセックス女として、わたくしがお兄様にご奉仕して差し上げられることはできる限り上達したいと思って、日々、研鑽しております
人はさ確かに自分の人生の主人公ではあるんだけれどさ
寧が言う
でも、それだけじゃあ無いんだよ一人っきりで生きているわけじゃないんだから家族や友人、たまたま道ですれ違った人毎日、色んな人に接して生きているんだからさ自分の人生においては、自分が主役だけどさ他人の人生の中では、自分は脇役でしかないっていうことを判ってないといけないんだよ
はいお兄様にわたくしが教えていただいたのはそういうことでございますだから、わたくしは何もできないのに、ふんぞり返っている愚かな娘であることから抜け出さないといけないと思ったんですわまず、それまで美子や香月家の使用人の皆さんにしていただいていたことを自分自身でできるようにならなくてはいけないと思いましたしさらには、お兄様や他の家族の皆様のために、自らの率先してご奉仕できるようになりたいと思いました
わたくしはもちろん、わたくし自身の人生の主役でございますが同時に、お兄様や皆様たちの人生の良い脇役になりたいのですご迷惑をお掛けする存在ではなくお側に置いていただく価値のある女になりたいのです
瑠璃子は本当に変わった
誰にでも優しい、良い子になった
ミィちやんには、ルリちゃんみたいな感覚は、無いでしょヨッちゃんや他の家族への気遣いが無いわけじゃないけれどでも、ミィちやんはまだ、ミツちゃんの人生の主役とかやっていないもんヨッちゃんの人生の脇役を演じるっていう気持ちは無いでしょだからいつでも、どこでも自分が主役ってう気分が取れないんだよだから、茉莉花ちゃんの演奏に拍手してあげればいいだけの時に自分と演奏の腕を比較する発言をしちゃうんだよねっ
寧は、そう分析した
あたしが言った人に優しくないっていうのは、そういう意味だよいつでも自分についての意識が強くて、他の人に対する意識が足りてないの自分の気持ちを優先して周りの人たちの心が見えてないんだよねっ
うつむく、みすず
みすず様、そこまで落ち込むことは無いですわわたくしだってみすず様と同じです公に出会うまでは自分のことしか考えていない悪い娘でしたから
まり子が苦笑する
エリカもです自分のことばっかりのいけない子でしただから、もっともっと、黒森様にお仕置きしていただかないといけないんですご奉仕も致します
エリカがそう言う
わたくしの場合は瑠璃子様みたいに、家事とかお料理とかは上手くできないと思いますけどでも、公や家族の皆さんのために、わたくしができることを探しています家族のお荷物でなく戦力になりたいですから
エリカもですわたしもみんなのために何かができる人になりたいです
まり子とエリカの言葉にみすずは
それは、あたしだってあたしだって、そう考えているわよ
旦那様のために、家族のために役に立つ人間になりたいって思っているわ
思っているのはいいけれど、それで何をしたのさ
寧が穏やかに言う
ミィちやんは香月家の娘っていうポジションから、一歩も抜け出せていないと思うよっ
違うって言うんなら、ミィちゃんは香月家の娘以外に何をやっているのさルリちゃんは、家事の他に名家のお宝を紹介するテレビの仕事も始めてるよっ自分から殻を破って、どんどん色んなことに挑戦しているじゃんか
そうだ瑠璃子はどんどん1人で歩き出している
みすずお姉様セックスもですわわたくしたちのセックスは、まだお兄様にスッキリさせていただいているだけですから先ほどの寧お姉様の様に、わたくしたちとすることでお兄様もスッキリと気分爽快になられるようにならないとお兄様にご奉仕できているとはいえませんわ
そうですのアニエスももっとパパに悦んでもらえるように、頑張らないといけませんの
ホント寧さんや克子さんたちに比べたら、未熟よねあたしたち
未熟だから努力します頑張りますエリカも
エリカはオレを見て誓う
頑張るのはいいけれど慌てなくてもいいわよあなたたちは、みんなまだ学生なんだから
克子姉が食堂にやって来る
優しい笑顔で、オレを見て
たっぷりと時間を掛けて自分の進む道を探しなさいこの人の愛人以上の存在になりたいのなら慌てないで、じっくりと取り組むのよ忘れないで、あなたたちは、あななたちの人生の主人公だけどあなたたちの人生には、すでにこの人が脇役として登場しているんだからあなたたちが慌てて転んで、自分の人生をしくじったらこの人やあたしたちにまで影響を及ぼすことになるんですからね
オレたちは家族だ
すでに運命共同体となっている
そうね自分1人で自分がしたことの責任を負うことはできないのよね公が、助けに来てくれちゃうものそうしたら、公だけでなく他の家族にも迷惑を掛けることなっちゃうわよね
そうよあたし個人は別に、あなたたちに迷惑を掛けられても構わないけれどあなたたちには、年下の妹たちも居るんですからね自分のせいで、妹たちが泣くようなことになるのは嫌でしょ
克子姉の言葉に、アニエスが
その通りですのアニエスのせいで、真緒ちゃんが悲しくなるのは困りますの
この場で一番年下のアニエスですら自分より幼い真緒ちゃんのことを心配している
そういうことよだから、慌てないことあたしたちにも、色々と相談してくれていいんだからねあなたたちにはお姉さんズも居るんだから活用なさい
それから、ずっと黙ってオレたちの会話を聞いていた栗宮さんと御厨さんを見て
お二人もね本当なこの人の側室になるんなら、みんなにちゃんと話してくれないと困りますあたしたち全員にも影響するんですから
そのようですわね
栗宮さんは、真面目な顔でそう言った
さてとこの話は一旦終わりねまずは、それぞれ、ゆっくり考えてねそれじゃあ今からファッションショーが始まりまーす最初の子出て来て
克子姉の言葉に月子が現れる
オレの高校の女子の制服を着て
あ、そうか明日から月子も、オレたちの高校に通うんだったよな
新しい娼館の新人娼婦候補生たちと一緒に
はいお邪魔させていただきますいかがですか
月子は、その場でクルッと一回転する
スカートの裾が、フワッと舞った
うん良く似合っているよ
いつもは大人っぽい月子だけど制服を着たら、やっぱり女子高生だ若さが輝いて見える
もう高校には通えないと思っておりましたが黒森様のお力で、高校を卒業することができそうです
月子は18歳の高校3年生だ
今から編入しても、高校生活は半年しか残っていない
それでも、高校へは通った方が良い
月子の高校時代は、今しかないのだから
はい、それじゃあ次の人、どうぞ
克子姉が、食堂の先の廊下に声を掛ける
そうだ、月子たちと一緒にオレの高校に編入されるのは
やっぱりミタマか
うん、ミタマも今年18歳だから、半年後には卒業だ
こうなったか
しかし
ミタマは、ギロッと大きな瞳でオレを睨む
いや、何で月子はちゃんと女子の制服を着ているのに、ミタマはさ
ミタマは何故か男子生徒と同じ制服を着ていた
詰め襟にスボンの学生服
いや、完全に同じではない
ミタマの着ている男子の制服はオレのとは色違いの真っ白な学生服だった
白い学ランに雪乃のテレビ番組でも持っていた、日本刀を鞘ごと持って来ている
どうして、こうなったんだ
それは寧お姉様が
オレは、寧に振り向く
だって、ミタマちゃんならさ普通に女子の制服もあるんだけれどそれでも、こっちの方がインパクトがあって面白そうじゃん
インパクトのためにミタマは男装して、学校へ通うのか
ちょっとミタマちゃん、そのまま大衆はブタだって言ってみてっ
寧は、ミタマにそんなことをリクエストする
クッ大衆はブタだぁッ
そして、またミタマが、言われた通りに素直に演じるし
ねー、面白いでしょっ
いやまぁ
確かに面白いとは思うけれど
女の子に学生服っていうのは
あ、そうだ一応、ミタマさん用に普通の女子の制服も用意してあるから校内セックスの時は、そっちに着替えてもらって
やっぱり、スカートじゃないと学校の中ではセックスし辛いもんねっ
いや、あのえーと
いいか
何かミタマは白い学生服が気に入ったみたいだし
ということでファッションショーは終わりよ
克子姉が、笑顔で言う
今日も減ページで済みません超、眠いです
ゲームの会社私が特別寄稿で今までの経緯を公表していること
まだ気付いていないようです
凄いですよね
ゲーム化のオファーをしておいて、しかもトラブルになっていて
現在、作品がどうなっているのか社の人間がまったく調べてないということですから
ちゃんと社名とか判らないように書いていますが
判る人には判ってしまうはずなのに
特に、今後もノクターンの作品をゲーム化していくつもりなら
こういうことで悪い評判が立つのは避けたいと思うはずなんですけれど
1266.恋の鞘当て / 根深い問題
・グレース・マリンカ/21歳女子レスラーぽややんとした性格尾上ジュン
さあ、みんなアイスクリームを食べたんだから、しっかり歯を磨いて寝なさい
克子姉に言われてオレたち、風呂→アイスのパジャマ組は、ゾロソロと洗面所に行って歯を磨くことになる
ここは元・娼館だから各自の部屋に風呂とトイレと洗面所は付いているけれど
同時に娼婦たちの合宿施設でもあったのでみんなで、一斉に顔を洗うことのできる大きな鏡の洗面所もある
昭和の頃ここが黒森楼と呼ばれていた頃は、娼婦のほとんどが田舎から買われてきた若い娘だったから
みんなで、和気藹々とできる場所も必要だったんだと思う
ホラジュンには、お客さん用の使い捨て歯ブラシがあるネ
イーディは、グレース・マリンカさんの世話を続けている
グレースさんは、相変わらずの無愛想な表情で歯ブラシを受け取っていた
オレたちも、それぞれ自分の歯ブラシを取り出す
はーい、みんな歯磨き粉は付けましたのまだの人には付けてあげて下さいですのっ
アニエスが、一列に並んだパジャマの少女たちに言う
オレの歯ブラシには、瑠璃子が歯磨き粉を付けてくれた
それでは、みんな歯ブラシ開始ですのっ
アニエスの号令と共に、は一斉にシュカシャカと歯を磨き始める
もちろん、グレースさんもだ
真顔で真剣に歯を磨いている
正直オレには、この人は今1つよく判らない
さっきの食堂でのオレたちの話も無言で聞いていたし
ここの屋敷に居る人間の関係性とか疑問に持たないんだろうか
変な集団だとは思っているんですけれど別にどうでもいいって感じてるみたいです
ルナがオレのところに来てそっと囁く
オレの心を読んでグレースさんのことについて報告してくれる
あの人は本当に強い人と闘うことにしか興味が無いんですでも、それはあの人が野蛮で凶暴だからじゃなくって
ルナは、巫女の力でグレースさんの心を探っている
昔とても悲しいことがあってそれ以来、強くなることしか考えないようにしているみたいです自分の周りとの人たちとも、できる限り交流しないようにしていて
それだけ判れば充分だよ、ルナ
グレースさんの抱えている過去の悲しいできごとまで覗き見してはいけない
イーディは何かしら気付いているんだと思うだから、ずっとグレースさんに張り付いているんだろうしあの人のことは、明日以降にしよう
今夜はもう、新しいアクションは起こさない
もう寝ないと明日は平日だし
ルナたちも初登校だもんな
オレは歯ブラシを咥えたまま、ニコッと微笑む
ルナやアニエスたちは明日から、超お嬢様校に通うことになる
月子とミタマは新人娼婦候補生の子たちとオレたちの高校に編入される
マナや双子やありすたちは水曜日くらいから、新しい中学に通うことになるらしい
アニエスちゃんあんな風にしているのは、緊張しているからなんです
ルナが小声で、みんなの前に立って歯磨きしているアニエスのことを言う
お屋敷の外に出て、学校で社会生活をするというのはアニエスにとっては、何もかもが初めてのことだ
緊張するのも判る
アニエスのこと頼むぞ、ルナ
もちろん判ってます、兄さん
ルナは、オレに明るくそう応えてくれた
歯磨きが終わって、みんなで順番に口を濯いでいると
イーディ、はい鍵
メグがやって来てイーディにオレとメグが住んでいることになっている家の居住区の鍵を渡す
部屋にあるものは何でも使っていいわよ新しいシーツがある場所は知っているわね
判っているノネThank You、メグ
イーディは、メグに笑顔で答えると
Darling、アタシ、今夜はジュンと泊まるネ
ああ、そうだなその方がいいよなよろしくな、イーディ
ドーンと任せておくネ
とにかく、グレース・マリンカさんのことはイーディに任せよう
何でイーディがこんなにグレースさんに関わっているのか判らないけれど
イーディのことだから、きちんとした理由があるのに決まっている
ソレジャア、ミンナ、GOOD NIGHTDarling
イーディは、オレに飛び付くとオレの唇に、チュッとキスする
ミント味ネアタシもだけど
二人とも歯磨きしたばかりなんだから当たり前だ
お休みネ、Darlingジュン、こっちネ
グレースさんは、イーディがオレにいきなりキスしたことには驚いているようだったが
何を驚いているのネアタシ、アメリカ人ヨ
ああ外国の習慣か
グレースさんは、イーディの誤魔化しを信じてしまう
お休みなさいですの
アニエスが、イーディとグレースさんに声を掛けると
ごゆっくり、お休み下さい
また明日な
明日です
可憐、コヨミちゃん、エリ、リエの年少組にエリカも加わって、みんな笑顔でグレースさんに手を振る
お、お休み
グレースさんは、そう答えるとアニエスの後に続いて、廊下に消えて行った
あのパパ、お願いがありますの
とアニエスが、オレのところにやって来る
明日の緊張を解すために今夜は、オレとセックスして一緒のベッドで寝たいんじゃないだろうか
オレは、そう考えていたが
今夜は桜子ちゃんが、アニエスたちの家族になった夜ですの桜子ちゃん、お屋敷は初めてでとっても戸惑っていると思いますから、パパ、今夜は一緒に寝てあげて欲しいですの
それとパパ、お仕事でお屋敷に居られなかったから、茉莉花ちゃんも可哀相ですの茉莉花ちゃん、週末にしかパパとセックスできませんから茉莉花ちゃんも、してあげて欲しいですの
アニエスは成長した
半年前は、地下室の中で誰にも心を開かない少女だったのに
今は、周りの子たちに気遣いできる子になっている
生きている限り変化し続けていく
判ったアニエスの言う通りにするよえっと、桜子と茉莉花がリラックスできるように他の子も呼んだ方がいいよな
はいですのアニエスが見ていた感じではアリスちゃんと可憐ちゃんず、桜子ちゃんと仲良しになりたいみたいですの茉莉花ちゃんは、エリカちゃんと一緒にさせてあげるべきですの
あ、でも今夜は、可奈ちゃんも来ていますのそれに、今夜の本当の寝室当番はまり子ちゃんでしたのだから、2人も呼ばないといけませんの
可奈センパイも、いつもこのお屋敷に泊まっているわけじゃないしな
まり子も明るくてカラッとした性格だから、居てくれた方が助かるか
まり子は、桜子の従姉妹だし
お嬢様たちだけでなく、可奈センパイと茉莉花がメンバーに加わるのも良いことだと思う
オレたちの家族には、色んな過去を持った子たちが集まって来ているんだから
うん、そうするよアニエス
オレは笑顔で約束する
明日、アニエスが学校から帰ってきたらすぐにセックスしような
わーお楽しみですのっわーお、わーお
笑顔で喜ぶ、金髪ハーフの美少女
パパ、アニエスは大丈夫ですのっルナやコヨミちゃんが側に居てくれますの可憐ちやんも、お友達を紹介してきれるって言ってましたの
アニエスは、オレに心配を掛けないように虚勢を張っている
オレには良く判る
ああ、頑張れよアニエス
アニエスの小さな身体を抱きしめて可愛い頬にキスをした