ああ、校長室から、その下の秘密の部屋へさらにそこから地下トンネルを通って、隠しガレージのある教職員用特別駐車場か

判ったじゃ、メグとマナとそれから愛と

 警護役はどうしよう

ミタマとキヌカは、このまま残ってみんなの警護を頼む

 戦闘力特化の安城姉妹は司令塔タイプの多い、こっちに残した方が良い

かしこみかしこみ

 ミタマとキヌカが、即座に返事をする

オレたちの方には木下さんと安寿、一緒に来て下さい

 イーディは、学園祭の実行委員との会話から戻って来ていないから  この新しく家族になる予定の2人を連れて行こう

じゃあ、このメンバーで校長室経由は、出発するよ

 オレはみんなに声を掛けた

絶不調です済みません

先月、今月と何でこんなに忙しいんだろう

はぁぁじっと手を見る

1366.学園祭B / さよならの城 その1

・黒瀬安寿/15歳名家・石神家の警護役だったお下げ髪の美少女

 メグとマナ、愛それに木下さんと黒瀬安寿さんを連れて、パン工房を出る  校長室から、地下の秘密の部屋を経由して地下通路から、教職員用特別駐車場の隠しガレージへ抜けて迎えの車を待つことになる  外は日が暮れて、もう真っ暗だ  学園祭の初日は終わり生徒も大半が帰宅している人通りは少ない

ねこんな時なんだから、メグお姉ちゃんと手を繋いで歩いてたら

ここの高校ではお兄ちゃんとメグ姉ちゃんは、公認のカップルなのに

 今日はバタバタしてて、全然、一緒にいられなかったんでしょ  それは、まあその通りなんだが  メグは、愛を見て

でも、それは愛さんも同じでしょ愛さんは、1日中ずーっとパン工房の中にいなくちゃいけなかったんだし

 愛は学園祭の間、ずっとパンを作り続けていた

でも愛は吉田くんと一緒にパンを焼いたからずっとじゃないけどでも結構、満足してるから

あたしは高校1年生の学園祭をとっても幸せに、過ごしているよだから恵美さん、どうぞ

 女子テニス部とパン工房のコラボレーションで愛は、以前所属していた女子テニス部の子たちとも、関係改善することができた

みんな、愛のパンが美味しいことを認めてくれているし

ほら、メグ手を繋ごうぜ

オレが繋ぎたいんだいいだろ

 メグの細くて長い指がオレの手に絡む  メグは、大きく溜息を吐いた

んお昼間に、ヨシくんと一緒に学園祭を回れるかと思ったら、色んなコトが起きて邪魔されちゃったでしょ

 石神姉弟だの、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊だのがやって来て  その対応をするのが先決になってしまったから  敵の襲撃を回避した後には、香月セキュリティ・サービスのオーナーとして報告を受けて、処断しなければならなかったし  石神瑞希を処女レイプで処罰もした

明日は、今日みたいなことが起きないようにミナホ姉さんや翔姉ちゃんに頼んでおくよ

 二人が画策して敵をオレたちの学園祭に呼び込んで、撃滅したんだし  オレたちの高校の学園祭には、みすずや瑠璃子たちは来ないルールになっているから  オレを香月家から引き離したい連中にとっては、絶好のチャンスだとわざと情報リークをして  結果的に、香月セキュリティ・サービスの内部の問題が明らかになって再編成のキッカケにもなったのだから、これはこれで良いのだけれど  正直明日はカンベンして欲しい  学園祭は、明日で終わりなんだから

もし、今日、取りこぼした敵とかがいても明日は避けて、別の機会に回すように頼まないとな

そうね変な騒ぎはもういいわよねでも

 メグが、オレの手をギュッと握る

こうしてヨシくんと手を繋いだらもういいやって気分になったわ

 ニコッと、メグが微笑む

学園祭の日にこうして、手を繋いで一緒に歩いているだけで、あたしは満足よ

みんな判ってるからさどんな時も、お兄ちゃんが一番大変な思いをしているってことは

 マナも、オレに微笑む

うんそうだよね吉田くん、いつも頑張ってるから

 愛も、そう言ってくれた

いや、オレなんかよりみんなの方が頑張っているよオレは、ただ眼の前のことを一つ一つ片付けていくだけで精一杯だし

今日だって何回も、何回もみんなに助けられたマナがパン作りを手伝ってくれたりリエとエリが率先して、オレたちのパン工房のためにトーク・ショーとかやってくれたり他の子たちもさ

 オレは、みんなに助けられているだけだ  オレ自身は何の力も無い、バカな高校生なんだから

そうじゃないよあたしたちは吉田くんが頑張っててくれるから自分が、今、何をしたらいいのかが判るんだよ

そうだよ愛お姉ちゃんの言う通りだよあたしたちの中心に、お兄ちゃんがどっしりと構えてくれているからマナたちは自分がするべきことをやれているんだよね

警護のできる子は警護をするしあたしはパンが作れるから、そっちのお手伝い双子ちゃんたちは、パンよりもお客さんを集める方が上手だから、そっちをやってくれたんだよ他の子たちもそうメグお姉ちゃんだって

今日、メグお姉ちゃんがするべきことは自分の所属している女子陸上部の方の催しを頑張ることだって、判ってたんでしょ

パン工房の中は、あたしたちで補助できるけど外の評判を良くするためには、メグお姉ちゃんが自分の持ち場で頑張るしかないもん

 パン工房の内部だけで頑張ってもダメなんだ  それはそれで生徒たちの反感を買うことも考えられる  あいつらだけ目立ちやがってとか、テレビに出ている人を連れて来るのはズルいとかオレたちの活動を悪く取るやつらもいる  だから、メグみたいに他の部に所属していて、そちらの催しを頑張っている子が居てくれるのは大きな意味がある  女子陸上部の竹芝キャプテンみたいな校内に影響力の有る人にも、味方になって助けてもらえるし

うんみんな自分の持ち場で頑張ってるだけだよ

あたしは今は、パンしかできないからパンに集中するそれが、吉田くんのためになることだから

 愛は、そこまで言ってから恥ずかしそうに、オレを見て

セックスもするけど愛、吉田くんとならセックスもできるから

それはマナもだよマナ一生、お兄ちゃんとしかしないんだし

 マナもニコッと微笑む

あたしもよ、ヨシくん

 メグが、キュッとオレの手を握ってそう囁いた

あたしにできることは、何でもするわそしていつでも、自分がやるべきだと思うことに集中するわ

そうだよねどんどん、魅力的で、才能のある子が増えて来ているから嫉妬とかしているヒマは無いよそんなことする前に、どんどん自分を磨いていかないと

吉田くんの側に、いられなくなっちゃうよね

 マナと愛が木下さんと黒瀬さんを見る

そうねヨシくんや家族のみんなから、必要とされる人になりたいものね

うんだから、ルリお姉ちゃんはスゴいんだよ香月家のお嬢様なのに克子お姉ちゃんに次ぐお屋敷の主婦のナンバー2になったんだから

それを言ったらマナだってスゴいわよ

 瑠璃子がナンバー2なら、マナはナンバー3の地位を保っている

あたしはほらつい最近から、新しい中学に通うようになったけれどその前は、ずーっとお屋敷の中に閉じ籠もっていたでしょだから、家事のことを覚えるのに幾らでも時間があったけれど

ルリお姉ちゃんは、学校があったし学校の成績も、物凄く良いんだよその上、日舞のお教室にもちゃんと通っているし、お屋敷の中でもお稽古しているし香月家のお嬢様としてのお仕事もあるし

 瑠璃子とみすずと美子さんは交代で、ジッちゃんに付き添って社交界のパーティなんかに出席している  週のうち何日かは、香月家の本家邸宅でジッちやんと過ごしているし

あれだけ、綺麗で上品でその上、努力家のお姉さんが身近にいたら、あたしも頑張らなきゃって思うよ

瑠璃子さんは綺麗で、上品で、努力家でその上、とってもエッチな子だから

あのエッチなところはスゴイと思う

 15歳の美しい令嬢の趣味がハメ撮りだからなあ  しかも、自分のセックスも他の子のセックスも、撮りたがる

エッチなのは、愛お姉ちゃんだって負けてないじゃんか

うちの家族でエッチ比べをしたら愛お姉ちゃんは、トップ5に入ると思うよ

 羞じらう愛

愛お姉ちゃんは自分は性欲が強い方だとは思わない

 昼休みの後とかに2人きりになった時に、愛はオレにセックスを求めて来る  人前では隠しているがムッツリスケベ度は、家族で1番かもしれない

でもそれは相手が吉田くんだから

まあね、お兄ちゃんには何でもお願いできちゃうし、やってみたいこと全部させてくれるもんね

お兄ちゃん、寒くなる前にお外でセックスしようよしばらくしてないから

あ、愛もお外でしたいな

 マナは初体験が、雨の降る中庭での屋外レイプだった  愛ともお屋敷の門の内側で、木にしがみつかせて犯したことがある

メグお姉ちゃんは、どうする

 マナが、メグに微笑むと

す、するわよあたしだって、ヨシくんとお外でしてみたいものっ

 メグも恥ずかしそうに、そう言った

うーん、中々、スゴい世界ですねえ

 木下さんが、オレたちの話を聞いてそう言う

わたしたちは、どうしましょうかどうなっちゃうんでしょうかどんなコトをしていただくんでしょうかねねえ黒瀬さん

 ニッと、黒瀬安寿さんに微笑む  木下さんは、オレの専任警護人としてオレに抱かれることをすでに覚悟している  黒瀬さんはオレが犯すと宣言している  黒瀬さんは、困惑していた

あ、あの良く判りませんお、お話になっている内容が

え、判らないんですか

 木下さんが、爆殺フレイルをじゃらんと鳴らして言う

わたしもまだヴァージンですから、細かいことは判らないですけどそれでも、どんな内容のお話をなさっているのかは判りますよ

いえ、それは判っていますけど

判っているのならお言葉の意味も、よーく判っているんじゃないんですか

 うつむく黒瀬さん

大丈夫吉田くん上手だから

うんすぐに慣れるしすっごい気持ち良いから

 マナが、黒瀬さんに微笑む

ていうかお姉さんとか、お兄ちゃんとのエッチにハマると思うそういうタイプの女の子だって感じるもの

愛もそう思う

 黒瀬さんみたいな何も知らない子の方がセックスにハマりやすい  この子は、根が素直だし

あ、ハマっても大丈夫だよマナもメグお姉ちゃんもアニエスちゃんが一番だったけれど、一度はセックス依存症みたいになってた時期があるからでも、お兄ちゃんがちゃんと治るまで相手をしてくれるから心配ないよ

うん、あたしにもそういう時期があったわ

すぐにセックス依存症じゃなくって吉田くん依存症になるから

 黒瀬さんにマナ、メグ、愛が言う

お兄ちゃん依存症なら、あたしたち家族全員がそうだよでもそれは、治らなくていい病気だから

家族になったら、吉田くん依存症になるのは当たり前

ヨシくんがいないとみんな困ってしまうものね

 そんなことでいいのか

ますぐに判るよ1回、エッチしただけでも何となく判る5回したら、お兄ちゃんから一生離れられなくなるから

 恐る恐る黒瀬さんが尋ねる

すぐに家族全員に会うことになるからそしたら、よく判るよ

ええ、お屋敷に行けばあたしたちだけじゃなくって、家族全員がどれくらいヨシくんのことを好きなのかすぐに判ると思うわ

みんなの顔を見れば判るよ

 そんな話をしているうちにオレたちは校舎に到着する  校長室の前の廊下まで行って  周りに人のいないことを確認し  隠されているキー・パネルを開き暗唱ナンバーを打ち込み、指紋を認証させる  ビッ  ドアが開いた

ささっと中へ入って

 オレはドアを開け校長室の中に入る

もう、遅いわね待ちくたびれたわよ

 校長用の椅子にどっかりと座っていたのは

雪乃、お前ずっと、ここに居たのか

なあに、居ちゃいけないあたしだって、ここの高校の生徒なのよ

 雪乃は大きくなってきたお腹を撫でながら、言う

いやずっと姿が見えないから、てっきりオレはお屋敷に居るんだと思ってたよ

来ているんならパン工房の方に居れば良かったのに

そんなことできるわけないでしょっ

 雪乃がぷんぷんして言う

今日のパン工房は、女子テニス部の子たちが出入りしているんだからあたしが行ったって、居場所が無いわよ

 いつもは関係者以外立ち入り禁止の工房内に女子テニス部の人たちも入って、パンを作っていた

あたしは、ほら白坂雪乃なんだから学園祭みたいな時には、こうして隠れているべくなのよ

でも雪乃と一緒にテレビに出ている、エリとリエも来ていたしミタマも居たし雪乃が居たって別に変じゃなかったよ

 ミタマはなでしこ科の生徒として、オレたちの高校に編入して来た  だから、一般生徒たちはエリとリエは、番組の共演者のミタマに会い来たとしか思っていない  ステルス・キヌカがミタマの妹であることも番組内で公表しているし  そこに雪乃が加わっても

あたしはあの子たちとは違うわ

この半年で大分変わって来たけれどあたしは社会の敵・白坂創介の娘なのよそれに、みんなあたしのエッチな映像は観ているから心の中では、あたしのことを軽蔑しているわ

 雪乃のレイプ映像はネットを通じて、全世界に拡散した  もはや消すことはできない

だからねこういう、学校の中に外部から色んな人が来る時には、隠れているしかないのよ嫌だものあたしに反感を持っている人に階段から突き落とされたりして、流産したりするのは

あたしは、このお腹の中の子だけはどんなことをしても守るわ

 愛しげに自分のお腹を擦っていく

お兄ちゃん先に言ってるよ

そうね雪乃を連れて、後から来て

うん雪乃さん、吉田くんのことお願いね

木下さんたちこっちですここは、あそこのドアが閉じていれば大丈夫ですから先に行ってましょう

 メグが、地下の部屋に通じる秘密の階段を開いてそう言う

雪乃あたしたちは、ヨシくんと学園祭を楽しんだから

うん雪乃さんも、お兄ちゃんとの時間を持つべきだよ

うん、ゆっくりしてね

 そう言って、メグたちはさっさと階段を下りて行く

それではわたくしたちも、先に行ってます

 木下さんたちも階段を下りて行った

いや二人っきりっいうのも、久しぶりだよな

 オレたちは校長室の中に取り残される

お屋敷の中だと誰かしら、あたしのことを監視しているものね

いや、別に監視しているわけじゃないけれど

 あんなにたくさんの家族がいるから誰かしらが近くに居る

まいいわ

 雪乃は、ニコッとオレに微笑んだ

あたしずっと観ていたわよ、あんたのこと

 そう言って校長の机の上のノートパソコンを示す  それは、校内の監視システムに繋がっていた  この学校の全ての監視カメラの映像を呼び出すことができる

てことはオレたちが、ここに来ることも知ってたんだな

というより、克子が仕組んだんでしょあんたに、あたしを迎えに行かせようって

 ここに雪乃が居るって判っているから  迎えのメンバーも、姉妹のメグやマナなんだ  雪乃と仲の悪い子は外してある

ホント、今日も1日災難続きだったわね、あんた

 ククククっと、雪乃は笑った

なかなか生活のペースが回復しません

修羅場っています

30日までは、こんな地獄が続きそうです

1367.学園祭B / さよならの城 その2

ここであたしに丸一日、学園祭の様子を眺めていろって命じたのは弓槻なのよ

 ミナホ姉さんが校長室で雪乃に監視システムを使って、校内の様子を観せていた

初めはいつもの、あたしに対する嫌がらせなのかと思ったわ

 雪乃は学園祭の表舞台には、顔を出せない  白坂創介の惨たらしい最期がテレビで公開されてまだ半年しか経っていない

あんたとか、恵美とか他の連中が楽しそうにしているのをあたしは、一人、ここで指をくわえて眺めていろっていうことなんだと感じていたわ

でも、違ったあんたは相変わらず、忙しそうだしホント、いっつもシカメっ面でドタバタしててあんたって、全然笑わないもんね

 オレは笑わない  いや、確かにその通りかもしれない

笑えないよだって、笑えるような状況にはいられないじゃないか

そうよねあんたにとってパンを作って売るのも、変な連中に襲われるのも、高飛車なお嬢様をレイプするのも全部、真面目にやらなきゃいけないことなんですものね

あたしの時だって、そうだったあんたって生きるか死ぬかの瀬戸際みたいな顔をして、あたしのこと犯していたもんねいつだって遊びじゃないのよ、本気なのよ

あたしさ最近、パパが弓槻のことをレイプしている動画改めて観せてもらったわもちろん、弓槻の許可を取って

 ミナホ姉さんが12歳で最初に白坂創介に誘拐されて犯された時の記録

あれはダメねパパ本当にどうしょうもない、ヘンタイのゲス男だったわ気持ち悪いのよ、顔がニヤけてて自分の快楽のためだけに、女を襲っているのよ最低よ

 雪乃何で、改めてそんなものを観たんだ

あんなことをされたらそれも、何年も弓槻や克子たちが、パパを許せなかったのは判るわ殺してやりたいって思うのも判るあたしのパパは、殺されても仕方のないことをしたんだってよく判ったわ

だから弓槻や克子たちがパパにしたことは、全部、受け入れるわ許すとかじゃないわよあたしは許すとか言える立場にはいないものただ受け入れるだけよこれはもう、そうなるしかなかったことなんだってあたしのパパは、殺されるしかなかったのよ

 雪乃はようやく、白坂創介の死について心の整理が付いたのか

そしてあたしが、どうして弓槻や克子たちみたいにならなかったのかあんたにレイプされたショックで、頭がおかしくならなかったのかも判ったのよ

あたしはさほら、最初っから、あんたがあたしのことが好きっていうのは知ってたでしょ

 オレは入学式以来、雪乃に恋をして  ずっと遠くから、雪乃のことをジロジロと眺め続けていた  オレが雪乃に気があったことは、雪乃本人が一番良く知っていただろう

だからあんたが、あたしを犯してもこの男は、こんなことをするくらいあたしのことが好きなんだって思うことができたわあんたはいつも本当に、必死な顔をしてあたしのことをレイプしてたものパパみたいにニヤけたり、ふざけたり、相手の女の人を貶めるようなことはしないいつも、全身全霊で本気で、あたしのことを抱いてたでしょだからよあたしは、女としてのプライドを保つことができたわそれであたしの心は壊れずに済んだんだと思う

克子たちはあたしのことを何て、神経の太い女なんだろうって思ってたらしいけれどそうじゃないのよ結局相手があんただけだったからなのよどんなにメチャクチャなことをされても愛されてるっていう感覚があったから、あたしは耐えられたんだって今は判るわ

あんたってホント、変な男よねバカを越えて、底が抜けているのよっていうか抜け過ぎよね

 クククと笑い出す

あれ呆れるを通り越して、笑っちゃったわよ

あれってどれだよ

ほら外国の変な女の子たち全部で何人10人より上よね

13人だ

 キョーコさんが東南アジアから連れて来た、元・少女暗殺者たちだ

名前全部、覚えてる

えーとドリィとアナだろそれから・ペニー・スゥ、ヴァギィナ・クワトロ、オソソ、フェラ・千代、アンネ・ロゼ、イン・ランとイン・リンアクメ・イク、クンニ・マンジール、オルガ、最期がクリトで13人だよ

 オレは指を折って数えながら答える

ちゃんと覚えたのね

当たり前だろオレが引き取ったんだから名前だけは、すぐに覚えないとさ

 名前が判らないんじゃ家族になれない

だから、あんたは底抜けなのよ普通はさあんな、得体の知れない外人少女軍団13人もいっぺんに引き受けろなんて言われても、無理ですって断るわよあの子たち、日本語だって判らないんでしょ

いや、少しは知ってるみたいだよそれにアーニャとイーディが言葉が判るし、みんな頭が良さそうな子ばかりだから、日本語もすぐに覚えるよ

 その辺は余り心配していない

だいたいさキョーコさんが、オレに引き取れって言ってきたわけだからさあの人は、どんなに困難だとしてもできないことは絶対に命じないからあの人は、オレなら13人全部丸ごと引き受けられるって信じてくれたんだよだからやってみせなきゃいけないんだ

やる前から無理です、できませんとか言えないよ人がオレに期待してくれているのなら期待に応えないといけないんだ言われた通りにやってできなきゃいけないんだよとっくの昔に、オレはそういう立場に居る

いつからそう思ったのよ

うーん、はっきりと覚悟を決めたのはアニエスにパパって言われてからだよなオレ自身の責任について自覚したのは

 オレは、雪乃に答える

もう逃げられないって、腹を括ったのは最初に雪乃を犯した時から、ずっとそうだけどでも、あの頃はこのまま死んでもいいとか思ってたし今は家族を守るためには、今、死ぬわけにはいかないって思っているよ

ホント底抜けのバカなのよね

全部、何もかも呑みこんじゃうのよね馬鹿正直にそれでいて、ヤケクソになっているわけでもなくて呑みこんだものを、何が何でも消化する覚悟なのよねホントにバカ狂っているんじゃないのよとにかく、バカなだけどうしょもないくらいバカなのよ

 できる、できないとか関係無い  眼の前にあることは、自分の許容量を超えていようが全て、丸呑みするしかない  受け入れて、消化して何とかしないといけない

でも、あんたがそういう男だからあたしたちは上手くいっているんだと思うわ

 あたしたち家族  どんなことがあろうとも  オレは家族全員を幸せにしなくてはいけない  みんなが幸せになるまであくせくとジタバタして努力し続けなくてはいけない

あんたが笑うことができない男になっちゃったのも、よく判るわよ背負っているものが重すぎるしどんどん増えているんですものね

 オレはそんなに笑っていないんだ

あたしもさ今夜は、笑えないわよ

それはつまり、何で弓槻があたしにここで学園祭の様子を観ていろって言ったって話に戻るんだけれど

あんたたちの模擬店のカフェの前で双子がトークショーしたり、ミタマとキヌカが大道芸をしたりしていたでしょ

 雪乃はそれも監視カメラの映像で観ていたんだ

アレマズいわよあたしにとっては

 雪乃にとって

ミタマたちの芸についてはまあ、いいけれど良くないかミタマは、見た目も良いしねスタイルが良くて性格は天然視聴者が想像できないような突飛な言動をするから観客を惹き付ける魅力があるわ

 うんあれだけの美少女なのに、次に何をしでかすか全く判らない  その上、身体能力の方もメチャクチャに秀でている

でも、あたしの直接の脅威は双子の方なのよ

 エリとリエが何で

あたしはほらテレビで暴言を吐きまくることで、視聴率を稼いできたでしょ

あの双子も特にエリの方が一際毒舌だからさキャラが被っているのよね

 被る

しかも、あっちは双子でお互いにツッコミ合ったりして、上手に吐いた毒を中和していくのよあの子たちのコンビで話す才能は、ズバ抜けているわ

ここだけの話だけれどあの子たちには、他の番組や他のテレビ局から出演オファーが来ているのよあたしは半年テレビに出てあたしたちの番組は、かなり視聴率が良いのよでも他からオファーは無いわそれなのに

いや、それは雪乃の番組は、ジッちゃんが白坂家が持ってたテレビ局に圧力を掛けて、無理矢理放送させているわけだしさ

 雪乃のテレビはスポーンサー無しで、コマーシャルが一度も入らずに、丸まる1時間ただ雪乃たちが喋っているだけという、変則的な番組だ

雪乃の場合は色々なことがあったし、番組の放送に闇の力が効いているみたいだからって、他の人たちから声が掛からないんだと思うよ

それを言ったら、あの双子も同じでしょあの子たちの親が、どうなったのかはみんな知っているんだし

 エリとリエの両親は巫女の力で操作され、暴力団の親分の家で銃撃戦をして相打ちになって死んだ  そのことはニュースでも大きく取り上げられたから、みんな知っている

そういう後ろめたいことがあるとしてもみんな、あの双子のスター性を認めているのよさっきのトークショーの様子も、ずっと観ていたけれどさ

 雪乃は溜息を吐く

はっきり判ったわあの子たちの方があたしよりも上よスター性も、喋りもね

だからでしょここの学校の生徒ではないそれも中学生の子たちが、勝手にトークショーを始めちゃったのにお客が集まるのよみんな変だとは思わずに、観ているのよ

 エリとリエにスター性があるからか

スナッチもフランシーもあの子たちのことを認めているわ

 雪乃の番組のプロの芸人とコラムニストも、双子のことを評価している

正直悔しかったけれど、こうやって客観的にあの子たちの才能を観たら、あたしも認めるしかないわあの子たちの方が、あたしよりも面白いって

でも、だからってあの子たちに番組を渡して、あたしは引退するとかじゃないわよあたしも今は、ああしてテレビに出ることしかできないんだもの絶対に逃げないわ父親が極悪人で処刑されてもレイプされて妊娠して、恥ずかしい映像を全世界に公開されたままになっているとしてもあたしは平然と、世間に顔を晒し続けるわそれがあたしの闘いだから

ただ、昨日まではあの双子の面白さに、あたしは真っ向から立ち向かって対決して勝たないといけないって思っていたけれど今日、あの子たちのトークをここから観て、そういうことじゃないんだって判ったのよ

あの子たちが、あたしより面白いのならあたしは、それが活きるようにポジションを変えるしかないのよ立ち向かうんじゃなくってサポートしないとあたしの番組なんだからあたしは、どっしりと構えていればいいのよね

 雪乃はオレを見て、微笑む

あんたみたいにさ

あんたもどんどん変わっていくのね昔は、何でも自分でやらないといけないって気張りすぎてたけれど今は、他の子に任せられることは任しているでしょ

それはオレ一人じゃ、何もできないしオレなんかよりも、才能も力もある子が家族にたくさんいるんだからさ

あたしも、その考えでいくことにしたのよあたしより才能のある子が居るんなら任せていけばいいのよ無理に自分が前に出ることはないって判ったのよ

雪乃も、変わったよ

変わったって昔は、思い通りにならないことがあったら、すぐに泣き喚いて思考停止してたじゃないか

 そう言うと、雪乃は自分のお腹を擦って

今はこの子がいるから前みたいにギャーギャー喚けないわよ胎教に悪いもの

タイキョー

あたし妊婦向けの本や雑誌も読も始めているのよ渚が勧めてくれるのよ

 雪乃だけでなく、渚もオレの子を孕んでいる

助かるわ出産経験のある人と、一緒に妊娠したはさ正直、心強いわよ

 雪乃も高校1年生の少女だ  一人では出産への不安に耐えられなかったかもしれない

ああ、あんたにも眼を通して欲しいところがあるから後で見せるわパパになる人にも知ってて欲しいことがあるのよ

 オレもそろそろ出産についての勉強をしないといけないよな

ホント、あんたって何を言っても、絶対に嫌そうな顔をしないのよね全部、オール・オッケイなのよそういうとこも底抜け

バカ褒めているのよ

まあんたの底抜けも、結局才能なのよね

あたし、あんたが好きよ

前は嫌いだったけれど今は好き自分で判るわ自分の心が変わったことが

お腹触っても、いいか

 雪乃に尋ねる

好きになさいよあんたの子よそれに

あたしだってあんたの女なんだから

 オレは、雪乃を抱いて優しくお腹を撫でた  それから、雪乃にキスをする

んふふふふ

ん何でもないわよちょっと幸せだなって思っただけだから

 今度は、雪乃の方からオレにキスをした

はいこのバカ、返すわ

 雪乃と手を繋いで、先に行ったメグたちを追いかけて地下通路を抜けた  教職員用特別駐車場の隠しガレージで迎えの車を待っていたメグたちに雪乃が言う

おかげさまであたしはたっぷり堪能させてもらったから

あたしは明日、後夜祭にヨシくんと行くから愛さんどうぞ

 メグが、愛に言う  オレとメグは学校公認の婚約者なのだから  カップルだらけの後夜祭に二人で出ることは半ば義務だ

マナさんいい

 愛が、マナに尋ねる

どうぞ、どうぞ今日は愛お姉ちゃん、いっぱい頑張ったんだから

じゃ吉田くぅん

 オレも愛を抱き締める  オレたちのそんな様子を木下さんの横で、黒瀬さんが呆然と見ている

あ、来たみたいだね

 ゴゴゴとガレージのシャッターが開いていく  外には克子姉の商用バンが停まっていた  パン工房の中に居た子たちをお屋敷に送り届けて戻って来てくれたらしい  美里たち娼婦候補生たちは、レイちゃんが新しい娼館へ送って行ったはずだし  オレたちが、バンに乗り込もうとすると  イーディと寧とグレース・マリンカさんもバンに乗っている

学園祭の実行委員会と話を付けたヨ

明日アタシたちが、学園祭の正規の催事の幾つかに出席する代わりに

この間、イーディとグレースさんがやったスクール水着柔道を、またやらせてもらうことになったんだよっ

ちなみにテレビカメラも入れるネ

え、生放送するのか

まっさかこの間の格闘技大会だって、深夜枠での放送だったじゃんか

12月のアメリカ遠征の前に宣伝番組を放送するつもりだからさっそしたらイーディたちは現役女子高生っていうのが売りになるわけだから、高校の学園祭でエキシビション・マッチをやりましたっていう映像も入れた方が良いと思ったんだよっ

ハルカとマリアも呼ぶネあの子たちも、まだ高校生ヨ

 工藤遙花も、剣道マリア(天童乙女)も高校3年生だ  彼女たちも、アメリカ遠征に同行する

ついでにルドルフさんのところのライン晴子さんにも来てもらうことにしたよっあの人もまだ高2だし

 ああ、創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジムのライン晴子さんか

モンキー・ミミさんとかも来たがるたろうけどあの人は20歳を越えてるから

ソウヨ、ゲスト枠はジュンだけでいいのネ

 グレースさんには、出場してもらうのか  イーディ、工藤遙花、剣道マリア、ライン晴子、グレース・マリンカさんの5人

でも5人だと対戦しにくいんじゃないか

 誰と誰が闘うのかは判らないけれど

エキシビション・マッチなんだから総当たり、トーナメント戦にはならないだろう

急遽、押し込んだ催しなんだからそんなに長い時間は会場を使用できないだろし

2人ずつ対戦したら1人余ってしまう

問題ないヨアタシが他の4人と順番に闘うダケダカラ

1人5分で倒して20分何やかや合わせて、30分で終わるネ

 イーディ対他の4人なのか

大丈夫ヨちゃんとテレビ映えのする闘いをするカラ

 イーディは平然とそう言った

修羅場、続行中

30日まで、身動きが取れません

色々と済みません

1368.楽しい我が家 / 風呂場の攻防 その1

 お屋敷に戻ると瑠璃子を先頭に、アニエス、可憐、エリカと  超お嬢様校に通っている子たちが、出迎えてくれた

す、すごいこ、こ、こ、香月瑠璃子様

 瑠璃子の出迎えにさっきまで名家・石神家の警護役だった黒瀬安寿さんが驚く

ああ今日から、うちの子にすることにした黒瀬安寿だ

 オレはみんなに黒瀬さんを紹介した

それから木下さんも、正式にオレたちの家族になるから

よろしくお願いしまーす

 ガチガチに緊張している黒瀬さんの横で、木下さんがにこやかに挨拶する

はい、みんな知ってますの

アニエスたちは今日は、パパの学校に行ってはいけないお約束でしたけれどパパの様子は、ずっと観ていましたのっ

 オレたちの高校に仕掛けられている監視システムの映像をお屋敷で観ていたのか

ええよろしくお願い致しますわ

 瑠璃子が、黒瀬さんと木下さんに一礼する

黒瀬さんは、わたくしと同い年ですわねどうぞ、仲良くして下さいませ

 そうか、瑠璃子と黒瀬さんは15歳だ  ただし、瑠璃子は超お嬢様校の中学部の3年生だけれど  黒瀬さんはスイスの寄宿学校を飛び級して卒業していて今は、日本の学校には通っていない

こ、こちらこそよろしくお願い致します

 黒瀬さんは深々と瑠璃子に頭を下げる  瑠璃子は、オレに微笑むと

すぐにお食事なさいますかお疲れでしょうから、お風呂の支度もできておりますわ

 新婚の奥さんみたいにオレに言う

でもみんな、オレたちの帰りを待って、晩ご飯を食べていないんだろ

 今日は学園祭の初日だったから、オレの帰宅はいつもより遅い  普段の日なら、もうみんな食事している時間だ

お兄様たちが遅くなることは判っておりましたからお茶の時間を遅くして、調整しておきましたわ

そうですのアニエスたちもお食事前に、パパとお風呂に入りたいですの

 アニエスが、元気にオレに言う  可憐が、そんなアニエスの隣で暗い表情をしている  何かオレに相談したいことがあるんだろうか

えっと愛やメグたちはどうなんだ腹ぺこなんじゃないか

 オレは、学園祭で1日頑張っていた子たちに尋ねる

愛はお風呂が先がいい

 朝からずっとパン工房にこもって、パンを焼く続けていた愛が言う

あたしも、そっちの方が良いわ

 女子陸上部のスポーツ測定とパン工房の手伝いの両方をやっていたメグもそう言う

あたしも、そっちが良いかなっ

ソウネ、汗を流したいネ

 寧とイーディも、そう言う

あたしもお風呂かな

 克子姉は車をガレージに置きに行ったからここにはいない

じゃあ、先に風呂にしよう

 アニエスが、オレに飛びついて来る

あたしは、お風呂は後にする少し、休むわ

みんなでワイワイしながらお風呂に入るのは苦手なのよ

 そのままゾロゾロと大浴場に向かう

みすずちゃんと美子は、今夜はお祖父様のところに泊まられるそうですわ

ああ香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の件か

 オレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことで  社内から反乱する人間が出た  まあ、オレみたいなただの高校生が、いきなり組織のトップになったんだからそういうアクションが起きることも仕方がない  ただ、問題なのは  オレは香月みすずのパートナーであることをジッちゃんに認定されているから、香月セキュリティ・サービスを手に入れたわけで  それなら、オレを香月家から引き剥がすために石神家の兄妹を使って、オレの評判が落ちるようなことを起こすか  あるいは、ゴタついている間にオレを抹殺するという計画を反乱部隊の連中が実行した影に  香月家の分家の誰かが絡んでいたらしいということで  オレさえ消すことができればみすずの結婚相手に、自分たちの息子を押し込むこともできる  瑠璃子や美子さんだって今はオレが一緒に暮らしているから手出しできないが  オレさえいなくなれば、自分たちの思い通りにできると考えた人間が香月家内に居たはずなんだ  そういう後ろ盾をキープしていたからこそ、反乱部隊はオレの抹殺計画を実行に移したわけで

そのことでお祖父様から、ご伝言がございます

お兄様は、翔お姉様と香月セキュリティ・サービスの中のことだけ処理なさって下さいませお兄様は、まだ香月家の一員ではございませんから香月家内の問題については、お祖父様が処断なさいます

 ジッちゃんは当主だ  家の中の不埒者の処罰は家長が行わなくてはいけない  今頃、香月家の本家邸宅では一族の主だった人間と関係者が集められて、ジッちゃんによる審判が行われているのだろう  どういう結果になったかは後でみすずが教えてくれるだろう

瑠璃子はいいのかその香月家の方の集まりには出なくて

あら、わたくしはお兄様のセックス奴隷ですわ

お兄様にお仕えすることの方が香月の家よりも大切です

はい、それに今日は、皆さん、学園祭の方でお忙しいでしょうから家のことは、わたくしが中心になってやらせていただきました

 お屋敷の主婦である克子姉が、パン工房に付きっきりになっていたし  マナも自分の学校から帰って来たらオレたちの手伝いに来てくれた  メグももちろん学校に居たから  家事を取り仕切れるのは、瑠璃子しかいない

アニエスたちは、パパの学校に行ってはいけないからその分、おうちのことを頑張りましたの

お料理は、素子ちゃんたちに色々と教えてくれましたの

 ああ、料理上手の栗宮素子&くるみが家族に加わってくれたのは助かる  瑠璃子+年少組だけじゃちょっと大変だものな

はい、今もお台所の方は、お任せして参りました

何ですかお風呂が先って聞いて、慌ててこっちに来ましたわ

わたしらも、一緒に入ります

 廊下の向こうからオレたちよりも先に車で帰宅していた、リエとエリの双子がやって来る  それから、ミタマとキヌカの安城姉妹とありすも

わたくしたちも夕餉の支度のお手伝いはできませぬので

無念でございます

 安城姉妹は戦闘力は高いが家事は全然ダメだからな

わたくしは素子様のご好意で

 ありすは大分、家事ができるようになった  でも、ありすが一緒に来ないとミタマとキヌカが風呂に行きづらいから

パパ、お帰りっ

 真緒ちゃんもオレに飛びついて来る  ああ、渚も後ろから、やって来た

あのね、あのね明日は日曜日だし、もう今日みたいなことは起きないから、真緒もパパのガクエンサイに行っていいんだって

 今日みたいなことは起きない

それ、誰に言われたんだ

 オレが真緒ちゃんに尋ねると

あたしよさっき、御名穂さんと翔お姉さんから連絡があったわ

 ということは今日、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊や石神家の連中を呼び込んだのは、やっぱり計画の内だったんだ

明日はあたしも、真緒を連れて遊びに行くわ

 渚も克子姉と同じで、オレたちの高校の生徒だった  でも、高校1年生の1学期に、白坂創介に誘拐されているから学園祭は体験していない

克子が、ちょっとうらやましいわあたしも来年は、華道部の顧問でもやろうかしら

 克子姉が、パン工房の講師としてオレたちの高校に関わっているように、渚も

うん、そうした方が良いと思うよ

 渚にも失われた学生生活を、ほんの少しでも取り戻してあげたい

えー、真緒ちゃんはパパの学園祭に行きますの

 アニエスが、驚く

それなら明日は、アニエスも行きたいですの

アニエスちゃんわたしたちまで押し掛けたら、黒森様がお困りになられるのよ

 14歳のエリカが、12歳のアニエスに言う  今のアニエスは超お嬢様校では、名家・香月家の血縁者ということになっている  だから、アニエスが学園祭に来るとなると香月家の令嬢たちと同じ規模の警備態勢を組まないといけなくなる  学園祭には、外部から不特定多数の人たちが来るし今日の双子やミタマたちの登場で、明日は一般客がさらに増えるだろう  金髪ハーフ美少女のアニエスは絶対に人々の眼を惹く  しかも、アニエスは人目を気にせずに、家族とは親しく話すだろう  今は超お嬢様校に通っているアニエスと、雪乃のテレビ番組に出演している双子やミタマたちの接触を他人には見られたくない

だってアニエスちゃんも、今日の黒森様のお忙しさをモニターで観たでしょ今日、行った人たちはみんなお店のお手伝いをしたり、お店に来て下さったお客さんを喜ばせるお仕事をしていたわああいうことはわたしたちではできないでしょ

パンなら、アニエスだって作れますの

明日はアニエスとルナとコヨミちゃんと可憐ちゃんとみんなでパパのお手伝いに行けばいいんですの

あそこのパン工房はみんなで行ったら狭いわよ黒森様の学校の女子テニス部でしたよねそちらの方たちもいらっしゃるしお手伝いだって、今日みたいにマナさんと夜見子さんだけの方が良いと思うわ

 エリカは、笑顔でそう言う

アニエスちゃんだってパンは作れるんでしょうけれどマナさんほど上手ではないでしょ

でもヨミちゃんと同じくらい作れますの

だからってアニエスちゃんだけが、お手伝いしに行くルナさんやコヨミさんや可憐さんを置いて

夜見子さんは、護衛という仕事もしているのよアニエスちゃんも知ってるでしょ夜見子さんの力はああいう力は、アニエスちゃんは持ってないわよね

 アニエスは、真緒ちゃんを見る

だけど真緒ちゃんは

真緒はしょうがないよだって、真緒まだ小っちゃいんだもの

 4歳の真緒ちゃんは、自分でそう言う  真緒ちゃんはメチャクチャ可愛いし、渚も物凄い美女だけれど  アニエスほどは目立たない  オレたちの高校の学園祭に現れても変だとは思われない

それに真緒はまだ学校に行ってないからガクエンサイも無いしアニエスちゃんは自分のガクエンサイがあるんでしょ

 真緒ちゃんがアニエスに言う

それはありますのでも

 アニエスも超お嬢様校の生徒になったからもうすぐ自分の学校の学園祭が体験できる

だったらさアニエスちゃんは、自分の学園祭にパパに来てもらえばいいんだよっ

ああ、そうだなアニエスたちの学園祭にはオレは必ず行くからさ

だから、明日は我慢してくれそれに、明日は今日よりも、もっとパンを作らないといけないから、アニエスたちは足りないパンをここで焼いて欲しいんだ

そうなんですわわたくしたち、こちらのお屋敷でお兄様をお助けすることになりましたから

 瑠璃子がアニエスに言う  明日は、お屋敷のパン工房をフル稼働でみんなでパンを焼いてもらう

ここで、パパのお手伝いをするんですの

ええ、わたくしたちもお兄様の学園祭に影から参加するんです

 ニコッと瑠璃子は優しく微笑む

そういうことで頼むよ、アニエス

判りましたパパのためなら、仕方ないですの

 アニエスは何とか納得してくれた

ええっとということは、今、台所に居るのは

 大浴場に到着して、オレは瑠璃子に尋ねる

先ほどお話致しました通り素子お姉様とくるみさんそれから桜子様とシエさんまり子お姉様とハイジさんもいらっしゃいますわ

 栗宮家と狩野家の主人と警護役まり子とハイジも、元は主従だ

茉莉花お姉様も、お台所にいらっしゃいますわ

 ああ、今日は土曜日だから普段は全寮制の音楽科の高校に通っているエリカの姉の茉莉花も泊まりに来ているのか

あれ、他の子たちは

 みすずと美子さんが不在なのは知っているけれどまだ名前が出ていない子がいるぞ

はい、他の方たちはお台所ではないところのお仕事をなさっています

 名前が挙がっていないのは月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん  鷹倉神社の巫女の力を持つ姉妹たち

ハイハイ、早く脱ぐネDarling

 イーディが、オレを急かす

パパ、ブラジャー外して下さいですの

 下着姿になったアニエスが、オレのところに走って来る

可憐ちゃんも、パパに脱がしてもらうですの

じゃあ、黒森様はわたしたちで脱がしちゃいましょうか

 エリカが、オレの服に手を伸ばす

あら、何しているの

 木下さんが、呆然としている黒瀬さんに声を掛ける

いや、あのわたし、何だか良く判らないうちに、ここまで付いて来ちゃいましたけれど

 オレを中心に、みんなが裸になっていく様子を見て硬直している

判らないことはないでしょお風呂なんだから裸になって入ればいいのよ

 木下さんは、どんどん服を脱ぎながらそう言う

えで、ですが

 黒瀬さんは、オレを見て

あの、わたしこの状況で裸になるんでしょうか

何、恥ずかしがってるの面白い子だねー

 全裸になった寧が黒瀬さんに言う

ソウヨFamilyになるんダカラ、裸の付き合いは当然のコトなのネ

 芸術レベルの美しくしさと豊かさを誇る寧の裸身と  鍛え上げられた野性味のあるボディのイーディの裸が並ぶ

何が恥ずかしいんですの

 エリカたちとオレの服を脱がせながら裸のアニエスが黒瀬さんを見る  アニエスの12歳の裸身もただただ美しい

怖がらなくて良いわここにはあなたを傷付けようとする人はいないわよ

 渚も豊満な裸身をさらす

ほらほら、早く早く

 全裸の真緒ちゃんがピョンピョン飛び跳ねて言う

プロの警護人に一番必要なのは度胸なのよ

 木下さんが、ニヤッと笑う

今だってわたしとあなたは、お風呂に入る黒森様を警護しているだから

ソウソウ油断してちゃダーメネ

あ、はいそ、そうですねお風呂での警護ならわたしも一緒に入らなきゃいけないんですよね

主様よりも先に浴室に入り浴室内の安全を確かめるのも、わたくしたちのお役目でございます

となれば主様よりも先に裸になるべきでございます

 うん、キヌカもすっかり裸になっている

キヌカ、偵察せよ

ハッ、姉上

 シュバッとキヌカが浴室の中を確認に行く

ホラアレがプロヨアンジュはまだまだネ

判ったら、早く脱いだら

 木下さんに言われて黒瀬さんは、慌てて服を脱ぎ始める  オレは彼女の方を見ないようにしたが  脱衣場の大鏡に映っているから黒瀬さんのストリップは丸見えだった  あ、やっぱり几帳面な性格なんだな  脱いだ服を丁寧に畳んで籠に入れている  うん、下着姿になった黒瀬さんは  15歳らしく胸もお尻もまだ成長は足りていない  でも、腰はスッとくびれているし、足は長い

なかなか綺麗なプロポーションだ

この子はすごい美人になる素質があると感じた

アンジュはこことここの筋肉が足りないネ

 イーディが、真っ白なブラとパンティだけの姿になった黒瀬さんの身体を見て手で指し示す

ほら、アタシやミタマやリョウコを見るネみんな、ここのトコ、鍛えてるネ

 イーディやミタマや木下さんの裸身を見て  なるほどとうなずく黒瀬さん

鏡に映った自分の身体を見て見るネほら、ここが足りてないヨここと、ここもホントはクッと持ち上がっていないとダメネ

はい勉強になります

 真面目な黒瀬さんは、真剣に返事をする

勉強になるダケじゃダメヨ今夜から、アタシたちと一緒にトレーニングをするネ3週間で、肉体改造するヨイイネ

わ、判りましたよろしくお願いします

 ペコリと頭を下げる黒瀬さん

うーんと安寿ちゃんは、胸とお尻も惜しいよね

 寧がジロジロと黒瀬さんの身体を見て、そう言う

惜しいとは

うん、ホントはおっぱいもクッとこの角度で上がってたら、もっとセクシーになるのにお尻もこうじゃなくって、こうならないと

 寧にお尻を揉まれて、黒瀬さんが可愛い悲鳴を上げる

ソレハ大丈夫ヨDarlingに、何回かしてもらったらプロポーションがセクシーになるカラ

ま、そうだね2、3回、ヨッちゃんのを子宮に注がれたら良い方向に変わるよねっ

 イーディと寧がそう言う

あたしもいい年をして、体付きが子供っぽいって笑わせているんですけれど治りますかね

 木下さんが尋ねる

うん、治るっていうか変わるよねあたしたちも、そうだったし

黒森家には、女の子を綺麗にするプログラムもありますから絶対に良くなりますよあたしが見本になってますから

 寧の言葉に、マナがそう言う

そのプログラムの中でもお兄ちゃんに愛してもらうのは、とっても重要なことですから

うん、ヨッちゃんに抱かれるとみんなホントに綺麗で可愛くなるもんね

うわー、楽しみですーっねー、安寿さん

 木下さんが、黒瀬さんに笑ってそう言うが  黒瀬さんは、困惑している

あなたはさっき何だかよく判らないうちに、ここまで付いて来ちゃったって言ってたけれど

1年もしないうちに気が付くはずだよヨッちゃんに選ばれたということが、どれだけラッキーなことなのかが

うん判る

こうやって、ここにいられるっていうのはすっごく幸せなことなんだよ

あ、はいえっと

 今の黒瀬さんには、寧や愛の言葉の意味は伝わっていない

でも、お兄様は本当に良い子を見つけていらっしゃいましたわ

この子は歪みが無いのですね

うん育て方次第で、真っ直ぐ大きく育つと思うよ

わたしとか歪みっぱなしですからね安寿ちゃんのピュアさは、ちょっと羨ましいです

あー、だからか黒森様のところでないと、これだけピュアな子は真っ直ぐに育たないかもしれませんねこれはこれで

 黒瀬さんは、キョトンとしている

それもすぐに判るから警護人として、こんなに働きがいのあるところは他には無いわよ今日だって、次から次へと色んなことがあって、メッチャクチャ楽しかったでしょ

 木下さんは、笑顔で黒瀬さんに言う

今は無理に判ろうとすることは無いネドウセすぐに判ることヨ

報告致します

 浴室から偵察に出ていたキヌカが戻って来る

浴室異常アリ繰り返します、浴室異常アリです

異常って何があったんだ

遅すぎるよ、アンタたちっ

 浴室の中から大きな声がする

ほら、モタモタしてないでさっさと入って来なっ

 風呂場で何が起きているんだ

しばらく間が開いてしまって申し訳ありません

9月の半ばから、昨日まで無茶苦茶な忙しさで

75歳の母と一緒に仕事する機会は、今後、そんなに無いと思うので

今回は、じっくり母の仕事に付き合いました

これも人生ですね

これからは元通りの毎日更新に戻れると思います

1369.楽しい我が家 / 風呂場の攻防 その2

・キョーコ・メッサー/国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者黒森家の父親役

・アーニャ/コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアとキョーコの配下

・ドリィ・ルゥ/16歳キョーコが東南アジアから元・少女暗殺者ナンバー1

・アナ・ルゥ/14歳ナンバー2ドリィの妹姉と同じ電動ドリル槍を使う

・ペニー・スゥ・エレクチオーネ/13歳13人衆のナンバー3イタリア系

・ヴァギィナ・クワトロ/17歳13人衆のナンバー4金髪フランス系だけど顔立ちは東洋系

・オソソ・オボコ/14歳ナンバー5アフリカ系背が高くてスラッとしている髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー

・フェラ・千代/15歳ナンバー6父親は日本企業の駐在員で、母親はロシア人オカッパの黒髪に、切れ長の涼しい瞳でも、肌は白い

・アンネ・ロゼ・アゲマンダー/16歳ナンバー7ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶

・イン・ラン/13歳ナンバー8中華系の双子三つ編み

・イン・リン/13歳ナンバー9ジョイトイとも呼ばれる双子これは、3回・アクメ・イク・エクスタシー/15歳ナンバー10母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体

・クンニ・マンジール・カウパー/11歳ナンバー11南インド系だね長い黒髪を後ろに垂らしている落ち着いた雰囲気で肌の色は濃い

・オルガ・ズム・ダイクン/12歳ナンバー12が、母親はコーカサス地方出身黒髪で、とても大人びた美人顔子供らしさがまったく無い

・クリト・リリス/14歳ナンバー13ペルシャ系

少しも異常アリなんかじゃないから普通に入って来な変に意識すると、この子たちを刺激することになるからさ

 キョーコさんの声が、浴室から響く

キヌカお前とミタマは、オレの後から入って来い

 キヌカとミタマは、戦闘特化タイプだから異変があれば、すぐに敵視して構える傾向が強い

しかし、それでは主様の警護が

そうでございまする

 安城家の姉妹は、そう言うが

大丈夫ヨ、アタシとリョウコがいるネ

 イーディと木下さんが、スッとオレの脇に付く  ただし、木下さんはメイン武器の爆砕フレイルを持っていない  武器を持っていくような相手でないことは判っているんだ

アンジュも来るネ笑顔でネこういう時は、余裕タップリの顔をしてないとダメなのヨ

 黒瀬安寿さんは、真面目に返事をする  ああ警護の任務となったら、全裸の恥ずかしさを綺麗に忘れてしまったらしい  うん、やっぱり形の良い綺麗なおっぱいをしているな  ピンクの乳首も、緊張のせいか固くなっているように見える

それじゃあ行くぞ

 オレは磨りガラスの戸を開けて、浴室へ入る  むわわっという湯気  大浴場の中にはかなりたくさんの人間がいる  ってそれは

そんなに警戒しなくて良いよあたしもアーニャも居る他にも、安全マージンは最大限に取っているから

 湯船のド真ん中に、キョーコさんが肩まで浸かっていた頭に白い手ぬぐいを乗せて  そして、そのキョーコさんの左右には  白い肌に、褐色の肌、黒い肌黒髪に金髪  身体の特徴がバラバラな少女たちが全員、裸で並んでいた  12歳から17歳までの様々な人種の特徴を持つ美少女たち  裸身の成長具合も、胸の形も、乳首の色も、陰毛の生え方も何から何まで普通の日本の女の子とは違う

東南アジアからキョーコさんが連れて来た元・少女暗殺者たちだ

みんな、日本式の大浴場は初めてだからちょっと戸惑っているんだよ

 キョーコさんが、ニヤリと笑う

アンタ、この子らが落ち着くように名前を呼んでやってくれないかい

 オレはこの子たちの名前を覚えている

ドリィ・ルゥ、アナ・ルゥ

 最初にオレに名を呼ばれた東南アジア生まれの褐色の肌の美少女姉妹がピクッと反応する

それからペニー・スゥ・エレクチオーネ、ヴァギィナ・クワトロ、オソソ・オボコ、フェラ・千代

 白人の白い肌の少女が2人、アフリカ系の黒い肌の少女日系のハーフ  みんなオレに呼ばれた瞬間に、眼の色が変わる  警戒していた心が緩む

アンネ・ロゼ・アゲマンダー、イン・ラン、イン・リン

ドイツとトルコ系のハーフ少女と中華系の双子

アクメ・イク・エクスタシー、クンニ・マンジール・カウパー、オルガ・ズム・ダイクン/11歳ナンバー11だね長い黒髪を後ろに垂らしている落ち着いた雰囲気で肌の色は濃い

ギリシャ系と南インド系白い肌と黒い肌それから中央アジア出身の大人びた黒髪の少女

最後がクリト・リリス

ペルシャ系の暗い眼をした少女が、オレを見る

全部で13人

うん、ちゃんと覚えていたね

 キョーコさんがニヤッと微笑む

名前を覚えるということは、相手を支配する第一歩だよこの子たちは、あんたに支配される第2段階に入った

 この少女たちは少女暗殺者として育てられた  仲間の少女たちが次々と命と引き替えの暗殺に送り出され帰って来なかった  そういう非情な環境で生きてきた子たちに、受け入れてもらえるようになるには時間が掛かる  オレだけでなくオレの家族たちとも親しくならないといけない

ということで一緒にまずは風呂に入って、裸と裸の触れ合いをしてみるのもいいかと思ってさ

 キョーコさんは、湯船の中で背伸びしながらそう言った

わーお色んな国の子がいっぱいですのっ

 脱衣所から浴室の中を覗き込んでアニエスが言う

パパ、この子たちもアニエスたちの家族になりますの

その予定だでも

 オレはアニエスがいきなり飛び込んで来ないように、進路を塞ぐように立つ

この子たちは、まだ日本に来たばかりで日本語もよく判っていないから、少し怖がっているんだおどかさないようにしてくれ

 みんな、孤児で東南アジアの裏社会の組織の女ボスに引き取られて、暗殺の技だけを仕込まれて来た少女たちだ  下手に刺激すると突発的に、暴れ出す危険性もある

そうそう、驚かしたらダメだよアニエス何か話がしたかったら、あたしたちが通訳するからさ

 キョーコさんが、ニヤリと微笑む

言葉ならアタシとアーニャも判るヨ

基本はフランス語なんですよねそれでしたらわたくしも、お話しできると思いますわ

あ、わたしも少しは話せると思います

 超お嬢様校では、フランス語の授業もあるらしい

今、この風呂場に居る子たちはみんなこっちの子たちにとっては共感できる要素が何かしらある変におどかしたりしなければ、危ないことは起きないよ

 キョーコさん共感できる要素って

それにこの子たちも見ててくれているしね

 キョーコさんが、そう言った瞬間元・少女暗殺者たちの脇で気配を消していた4人が、湯気の中にすーっと見えてくる  月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん  巫女の力を持つ少女たちがフル動員でドリィたちの心を監視している  もし元・少女暗殺者の中に、突発的に暴れ出すような子が現れたら  物理的には、キョーコさんやアーニャが止めるし  精神的には、月子たちが制御するってことか

とにかくあたしたちもお風呂に入りましょうよこのまま裸で立ってたら、風邪をひいてしまうわ

そうだよ、パパうししっ

 真緒ちゃんも笑顔で、オレに言う  キョーコさんがここまで事前に準備しているんだ腹を括るしかない  オレは大浴場の中に進む  他の女の子たちも、次々と浴室に入っていった

真緒ちゃん、皆さん恥ずかしがり屋さんばかりなんだそうですのだから、無理にアニエスたちが話し掛けないで、お姉さんたちが紹介してくれるのを待つんですの

 アニエスが、仲良しの真緒ちゃんと湯船の中で話している  アニエスも超お嬢様校に通うようになって人との関係に細やかさを覚えた  感情のままに行動するようなことはしない  大浴場は真っ二つに分かれている  奥にはキョーコさんたちと元・少女暗殺者たち  手前にはオレたち  お互いに興味深そうに相手を見るだけでまだ会話は無い

お見合いしててもしょうがないだろイーディ、こっちの子たちにそっちの子たちを紹介しな個別のプロフィールも、なるべく短くでも適切に話すんだ

 キョーコさんが、イーディに命じる

判ったヨ

 イーディは、ザバッと風呂から立ち上がると明るい笑顔で何か話し始めた

自分の名前と、ニューオリンズの暗殺教団の出身だということを話していますわ

 瑠璃子が、小声でオレに通訳してくれた

教団からミス・コーデリアに売り飛ばされてお兄様に救われて、今はここに居るとても大切にしてもらっていて、毎日が幸せだと話しています

 イーディは、大きな湯船の中を歩いてまず木下さんと黒瀬さんのところへ向かう

この2人は、プロのガードとガード見習いだと話しています

 最初に、警護のメンバーから紹介したか  次に、ミタマとキヌカのところへ行き

この姉妹も、先祖代々、ガードを家業とする家の生まれだと話しています

 ミタマとキヌカの安城家は名家・鞍馬家の警護役の家系だ

先に戦闘力のある子たちを全て紹介してしまった方が、元・少女暗殺者たちが落ち着くとイーディは考えたらしい

 それから、イーディは寧とメグのところへ行く

メグミ笑顔ネ笑ってくれないと困るヨ

 困惑顔で様子を見ていたメグが、笑顔を作る  イーディは、また元・少女暗殺者たちの言葉で話し始める

寧お姉様が、犯罪被害者だということを両親と弟さんを殺されて、悪質な犯罪者に狙われてお兄様に助けられたことを話していますお兄様が、その犯罪者を自らの手で射殺したことも

 少女暗殺者たちが、一斉にオレを見る

それから、恵美お姉様が誘拐されて娼婦をさせられていた女性の娘で自分も娼婦に堕とされる寸前にお兄様に救われたことを話しています

 メグは白坂創介がメグの母親をレイプして産まれた娘だ  白坂創介は、実の娘のメグも娼婦にすることを計画していた

メグミ、今、Darlingと一緒に暮らしていて幸せカ

 イーディが、笑顔でメグに尋ねる

幸せならあの子たちに、そう伝えるネ

あたし、幸せよ今は、ヨシくんがいてくれるから

 メグの日本語は判らなくても表情と心の思いは伝わる

マナもお兄ちゃんに幸せにしてもらってるよっ

 マナもメグの腹違いの妹だ  今はオレのセックス奴隷だけど  悪辣非道な父親は、すでに処刑されていることをイーディはフランス語で話した  それから彼女はエリとリエの双子のところへ

あの子たちが、ジャパニーズ・マフィアの両親にどれだけ虐げられてきたのかを話していますお兄様のところに来たことで、過去のしがらみを断ち切ることができたということを

 オレは、キョーコさんの言っていた共感の意味が判った  元・少女暗殺者の13人の少女たちは東南アジアの犯罪組織の女ボスに拾われるまでは、全員、スラムに居た孤児たちだ  親が売春婦だった子も多いし、暴力や組織犯罪のまっただ中に居た  彼女たちにとっては寧やメグ、双子たちの境遇は、身近なものに思えるだろう  イーディは、次に渚と真緒ちゃんのところに行く

瑠璃子通訳しなくていい

 イーディの紹介は判る  渚が元・娼婦で真緒ちゃんが、父親の判らない子だという話だろう  フランス語で良かった  そんな話を真緒ちゃんに聞かせたくない

ですがお兄様

 イーディの紹介の途中で、元暗殺者たちがオーと声を上げる

ナギサが妊娠していることを話したネ

 イーディの言葉に、渚は恥ずかしそうに自分のお腹を撫でる  愛しげに

愛するお兄様の赤ちゃんを孕むことで、渚お姉様は救われたと話していますわ

 瑠璃子が、イーディのフランス語を通訳してくれた  真緒ちゃんの時は娼婦を引退する代わりの、無理矢理の妊娠だったけれど  今度は渚自身が望んだ妊娠だ

真緒こっちに来て

 渚は、真緒ちゃんを抱き締める  裸の母娘は幸せそうだった  次にイーディは、アニエスのところに行く

これも通訳しなくていいぞ

 イーディは、アニエスの過去について正直に話しているだろう  実の父親にセックスの玩具にするために地下室に幽閉されていた少女  父を崇拝し、父親とセックスすることしか教えられなかった美しい混血少女  アニエスは、そんな悲惨な過去があるとは思えない様なニコニコとした明るい笑顔で、少女暗殺者たちを見ている

そっかここに居る子は、ホントに事前に選ばれているんだな

 元・少女暗殺者たちはみな、悲惨な過去を背負っている  日本みたいな平和な国で、こんな広いお屋敷の中でのうのうと暮らしている子たちには自分たちのことは理解できないと感じていただろう  でも、そうじゃない  ここに居る子たちは彼女たちと同じくらい、重い過去を経験してきている

それでももしものことがあってはいけないから、素子たちは風呂場の見合いのメンバーから外したんだな

 今、台所にいる名家・栗宮家の素子名家・狩野家の桜子名家でないけれど、トリイ電子の創業家で社長の娘のまり子は  さすがに、この場に居るのは危険過ぎるからわざとメンバーから外したんだ  香月家本家に行ったみすずと美子さんも

瑠璃子お前は、いいのか

 瑠璃子も名家・香月家の令嬢だ  それなのに、この場にいるのは

あら、わたくしは親族にわずかなお金でセックス奴隷として売り飛ばされた身の上ですわ

 オレの腕に乳首を擦り付けて瑠璃子は、オレの耳に囁く

この場に居る資格はあると思います

次瑠璃子ネ

 イーディが、瑠璃子に声を掛ける

はい、わたくしは自分の言葉でご挨拶致しますわ

 瑠璃子は立ち上がって、フランス語で自己紹介した  それから、ありすと可憐が紹介される  2人とも家の都合でオレのところにセックス奴隷として仕えることになった娘たちだ  そういう説明なら元・少女暗殺者たちの共感を得ることができる  エリカは祖父と愛人の娘だったことを、ずっと知らされないできた娘だし  愛も母親が夫とは違う男の子を孕んで産まれた娘だ  みんなそれぞれ、重い事情を抱えている  イーディは鷹倉神社の娘たちの過去についても説明していく  外国少女たちの表情がすっかり変わっていた  共感が彼女たちとオレの女たちを繋いでいく  ここに結び付きができればその延長線に今、ここに居ない子たちとも関係が築けるだろう

最後に、Darlingの話をするネ

 オレには、みんなみたいな重くて苦しい過去はないけれど  13人の少女たちが、イーディの説明に驚く  みんな一斉に、またオレを見る  いや、何か長く話しているけれど

イーディ、余計な話を足してないだろうな

いいえ、イーディさんはお兄様のことを、包み隠さずに全て正直にお話なさっていますわ

 オレにこんなに長く語れるような過去は無いと思うけれど  瑠璃子が、いつのまにか涙目になってオレを抱き締める

可哀相なお兄様瑠璃子は、生涯、お兄様のお側におりますわ

 イーディの言葉を聞いて瑠璃子の心が濡れてしまったらしい  何を話しているんだろう

取りあえずここに居る子たちの紹介は終わったねそんじゃあフリータイムだよっ

 キョーコさんが、パンと手を叩く  ドリィが、他の元・少女暗殺者たちに声を掛けた  まず、1人ずつオレの前に来て裸で一礼した  礼をするっていっても、それぞれやり方が違ったけれど  手を合わせて拝む子もいれば、腰を屈めて頭を下げる子も立て膝になる子も居た  まあ、人種も違えば文化も違うからな  それから13人は、渚と真緒ちゃんのところへ行く

ナギサのお腹を触らせてくれと言っているネ

 渚が、笑顔で応じる  13人の少女たちはみんな優しい顔で、渚のお腹を撫でていった

この家族の一員になる決意をしてまずは、家長であるお兄様へのご挨拶と、一番守らなくてはいけない存在に触れることにしたようです

 瑠璃子が、そう説明してくれた  確かに、妊娠している渚と一番幼い真緒ちゃんが真っ先に保護されなくてはいけない

これで第2段階は終わりネちょっと、あの子たちが他の子と話すのを助けてくるヨルリコは無理しなくていいカラ、そのままDarlingの側に居て

ココダケの話、ルリコは、フランス語も立派過ぎるノネ砕けた話はしずらいノヨ今日は、通訳はアタシとキョーコとアーニャに任せるネ

 ああフランス語でも、言葉が固いんだ

エリカはまだフランス語がたどたどしいカラ、まだイケルと思うヨ

 きちんと話せない方が、共感が得られるのか

判りました話し掛けられたら、お応えするだけにしますわ

うん頼むネ

 それから風呂場の中で、みんなバラバラになって会話をした  オレは唯一の男だから、やっぱり恥ずかしいのか寄って来る子は少ない  真緒ちゃんと渚の居るところには人気だここはエリカが、頑張って通訳しているここには、アニエスや可憐、ありすにミタマとキヌカたちも居る  それから、愛の周りにもここにはイーディが通訳として張り付いているここには、メグや寧たちもいて、口下手な愛をサポートしていた  どういうわけだか、木下さんの周りにも何人かの元・少女暗殺者が集まっていたここの通訳は、アーニャだもっとも木下さんも、多少はフランス語が話せるらしい黒瀬安寿さんが、困惑顔で木下さんを見ている

よく見ておきなこれは適性チェックだから

 キョーコさんがやって来てオレに言う

あの13人には、今日一日あんたの様子を観せた

 監視カメラでオレの行動を、あの子たちは全て観ていた

とりあえず、あの子たちには全員パン作りは教えるどんな境遇になろうとも、生きていける技術を何か1つでも持っているというのは強みだからねしかも、みんな共通して同じ技術を学んだというのも、結束を深めるから

 うん暗殺術しか知らない今のままでは困る

パンの焼き方を知っているというだけでも前向きに生きられるようになるはずだ

でも、性格的な問題があるからねあの13人が全員、パン屋に向いているとは思えないよ

とにかく、パン作りを学ばなければと思っている子たちがあの子のところに集まっている

 すなわち愛のところへ  今日一日、愛が手際よくパンを焼き続けている様子を観たからパン作りのマスターとして、愛を認めているんだろう

でもって、あの子たちは警護という仕事があることも、今日、知ったそっちに興味がある子が、今、あそこに集まっている

 あそこ木下さんのところ  ああ、イーディは木下さんをプロのガードと紹介した  黒瀬さんをガードの見習いとも  それなら、自分も将来プロの警護人になるために、見習いとして採用してもらえるかもしれないと思っているんだろう

そして、単純に家庭とか家族に飢えていた子たちが、渚のところに集まっている

 渚の母性や幼い妹として可愛がることのできる真緒ちゃんに惹かれているんだ

うちらの方でスカウトできそうな子がいないかもしっかり見ておきますわ

わたしらもチェックしてます

 エリとリエがやって来てオレに言う  この13人の外国少女の中にテレビ向きな子がいないかも調べる

どうだ人材の宝庫だろ

 キョーコさんは、ふふんと笑った

もっとも、全員、お兄さんとエッチしてみないとどう転ぶか判らないと思いますけど

そうやなエッチを覚えると、女は変わりますからな

 リエエリ

子供っぽい子が大人っぽくなったり1人でいるのが好きだった子が、男の人にベタベタするようになったりしますわ

急に現実的な考え方をするようになったりな

 ああセックスという肉体での経験を知って  女の子は変わる

判りますわたくしもお兄様に抱いていただいてから、考え方や物のとらえ方が全く変わってしまいましたから

うちらもですわ

わたしらもです

 エリとリエが、同時に言った

でも、まあ今日の様子だって、あの子たち13人を理解するための参考にはなるだろうそれぞれの子がどんな性格なのか、ようく観察しておきな

 オレは、キョーコさんに答える

しかしな、お兄さん

そうですわ、お兄さん

これでお兄さん日本からシルクロードを通って、ヨーロッパまでの女はだいたい制覇ですわ

ロシアはアーニャお姉さんがいますし

アフリカの子も、1人来たしな

ということで残るは南米とオセアニアですわ

それはどうかねアーニャは、ロシア系だけどアメリカ人だからねスラブ系の美少女は、もう2、3人足した方がいいんじゃないかい

 キョーコさんが、笑って言う

それにアフリカも広いから、オソソだけっていうわけにはいかないだろアラブ系の女の子もいないしね中央アジアだって、美少女揃いの国はまだあるよ

ま、南米の子は確かに必要かもねブラジル人で良かったら、10人ぐらい届けようかあそこは、あたしの本拠地だから幾らでも美少女のアテはあるよ

 いや、この13人に加えてさらに13人て

アルゼンチンの子も可愛いよコロンビアあたりのグラマーな子も良いよね

 キョーコさんは同性愛者で可愛い女の子が大好きだった

ま、良い子が居たらまた連れて来るよ

 キョーコさんは笑う

今回の13人みたいに良い子ばかりが揃うことは、なかなかないけれどね

普通はたくさんの女の子が集まれば、ケンカもするし、イジメや陰湿なことも起きるもんさ

でも、あの子たちは全員が暗殺者だったからね協調性の無い子は、生きていけないのさ他の子にサポートしてもらえなくて、技術を身に付けられないまま暗殺の現場に出されてそのまま帰って来られなくなるからね

 仲良くできない子は死ぬしかない

だから、ここの屋敷には合うと思ったんだここの子も絶対に、ワガママは言わないだろ仲良くできない子は、放り出されるってみんな、心の底で恐れているから

 みんな仲良くが、オレたちの唯一のルールだ

本当の家族を亡くしていたり、実の家族に放り出されてあんたのところに流れついた子たちばかりだからねみんな今の幸せを失いたくないのさ

 キョーコさんは、大浴場の中の裸の美少女たちを見てそう言った

そうですねオレも、ここから追い出されたくないです

正直だね、あんたは

 クククッと、キョーコさんは笑った

うーむ、すげぇ登場人数になった

次がお食事タイムで夜のお相手は誰からにしよう

1370.楽しい我が家/風呂の後

まあんたなら、この先、ここに女の子が百人増えても平気だろうけどね

 キョーコさんは、湯船の中に身体を伸ばしながらオレに言う

ホント、御名穂も面白い子を見つけてきたもんだよあんたみたいに許容制限がブチ壊れている男は、そうはいないからね

 オレは確かに、普通の人間と比べて壊れているところがある  そのことについての自覚はある

ね、パパ洗ってよっ

 真緒ちゃんがやって来て、オレに言う  オレは湯船から出て、いつものように洗い場で真緒ちゃんを洗う  セッケンの付いたスポンジで、ゴシゴシとでも痛くないように、幼女の肌を擦る力加減には注意する

てへへ、くすぐったいっ

 オレが真緒ちゃんを洗う様子を13人の元・少女暗殺者たちが遠くから見ている

髪の毛はどうする

もちろん、洗うのっ

 シャンプーとリンスもした

眼を瞑ってろよ、眼に入るとしみるぞ

そんなの判ってるよパパ

 真緒ちゃんは洗っている最中に暴れたり、騒いだりはしない  大人しく、オレに洗われてくれる

うん、良い子だな真緒ちゃんは

当たり前だよ、パパの娘だもんっ

 ニカッと、真緒ちゃんは笑った  シャワーの湯で、綺麗に真緒ちゃんの髪を洗い流して

よし、いいぞおしまいだ

ありがと、パパね、次は誰が洗ってもらう

 真緒ちゃんが、アニエスの方を向く  いつもなら小さい子順に、オレは洗っていくから  4歳の真緒ちゃんの次は、12歳組  その中でも甘えん坊のアニエスの番となる

今日は可憐ちゃんが、先に洗ってもらうといいですの

 が、アニエスは可憐に順番を譲った  というか、可憐は恥ずかしがり屋なので  普段は、オレに洗われるより自分で洗う方を選ぶことが多いんだけれど

そうだよ、可憐ちゃん兄さんに洗ってもらうといいよ

 元・少女暗殺者たちを監視しているルナが可憐に言う  ルナには、可憐の心の中も見えているのだろう

いいから、来い可憐

 オレは、可憐を呼ぶ

は、はい失礼します

 恥ずかしそうに、12歳の名家の令嬢がやって来る

背中だけ流してやるよそれならいいだろ

いえ、黒森様のお好きなようになさって下さい

 オレの奴隷として可憐は、そう答える

どっちにしても背中から洗うよほら、腰掛けに座ってくれ

 可憐は、オレの前の大浴場のプラスチック製の椅子にちょこんと座る  女の子の後ろ姿は不思議だ  年齢が幾つだろうと、丸いお尻がぷるんとしててセクシーだ

何があった

 オレは、可憐の小さな背中をスポンジで擦りながら尋ねる

オレは何をしたらいいんだ

 可憐は答えない

話せ命令だお前はオレの女なんだから、心配させるなさっさと話せ

 可憐は、覚悟したらしく話し始める

わたくしの従姉がその

従姉

水島家の分家の娘です1人だけ、わたくしたちと同じ学校に帰っている従姉がいるんです

 可憐は、オレに振り向いて言った  真剣な眼をしていた  可憐は、名家・水島家の本家の娘だ  水島家は、名家の世界ではそれほど家格は高くないと聞いているけれど  長く続く名家なのだから、分家もたくさんあるんだろう

分家の娘といっても、わたくしのお付きではありません彼女の家は、水島グループの企業の中でも、とりわけ業績が良いんですお父様がとても優秀な方でそれで彼女は、わたくしたちの学校に通うことを許されています

 超お嬢様校は、名家の令嬢たちを守ることを目的にジッちゃんと歌晏さんによって運営されている  だから、まず名家の本家の令嬢と、そのお付きと警護役が通っている  その他にも、名家に準ずるような良家の娘たちもジッちゃんや歌晏さんによる審査に合格したら、超お嬢様校の生徒になれる  トリイ電子の社長令嬢であるまり子や、国内有数の会計監査法人の代表の娘であるエリカたちがそうだ  ていうか限られた数しかない名家の令嬢たちの方が人数が少ないから  大半の生徒たちは、そっちの枠の子なんだけれど  というわけで、名家・水島家の分家の娘でも審査に通れば、超お嬢様校に通うことはできる

その従妹は、何歳で何て名前なんだ

水島ノエルという名前で今、中等部の2年にいらっしゃいます

 ということは、可憐より2つ年上なのか

で、その子がどうしたんだ

 口籠もる可憐

話せよ

 オレは、可憐の裸の脇の下をくすぐる

話してくれないと、何をしてやったらいいのか判らないからな

ノエルさんは怒っているんです

怒る誰に

それはわたくしの境遇についてですわ

 可憐の境遇

水島家は、香月様や他の名家の方たちに大変、無礼に振る舞いを致しましたので処罰を受けることになりました

 水島家は名家の令嬢たちが集まった香月家本家のガーデン・パーティに  関西ヤクザの手先である天童乙女を潜入させた  名家の令嬢たちを危険な状態にし、パーティの主催者である香月家の名誉を汚した

決して許されない大罪ですわ

ああ、だから今の水島家は、ギリギリ名家としては認められているけれど、家の格は最低限まで落とされてしまっているんだろ

 それでも、名家の一員でいられるのだから完全に名家から追放されてしまっている鞍馬家よりはマシだ

そのノエルって子は、水島家の格が下げられたことを怒っているのか

 分家でも水島家の人間だから自分の家が貶められたことに不満を感じている

そうではありません影響はあると思いますが

水島家の格が落ちたことでノエルさんも、校内で肩身の狭い思いをしていると思います

 ああ、他の名家の娘たちとの関係や一般生徒の対応が変わったりしているのか

でも、それ以上にノエルさんは、本家の大人たちと香月様に対して怒っているんです

わたくしが香月家にお仕えすることになったことが、納得できないのだそうです

 香月家のパーティに、天童乙女を潜入させることを了承したのは可憐の祖父の水島家当主だ  12歳の可憐には選択権は無い  祖父に言われるまま、天童乙女と一緒に香月家に来ただけだ  それなのに可憐が事件の責任を取って名目上は、みすずの臣下になっている  実際はオレのセックス奴隷に

分家の娘からすれば、本家のわたくしが例え、香月家であろうとも、他の名家の臣下に下るということは受け入れられないのだそうです

 分家の子からすれば、本家の令嬢の可憐は一族のお姫様なんだ  それが、みすずの臣下になってしまったのがどうにも我慢できないんだな

そうなる原因を作ってしまったお祖父様や本家の大人たちそして、処分をなさった香月様のことを怒っているんです

 その分家の娘から見ると大人たちが、罪の無い可憐を無茶苦茶なリクツで苦しめているようにしか思えないのだろう

このままではいずれ何かしらの大きな問題に発展するかもしれませんそうなる前にノエルさんとお話ししないといけないと思っているのですが

 可憐の言葉を聞いてオレは

いや、それだけじゃないだろ

 可憐の声には違う色が見えた

そのノエルって子だけじゃないだろ可憐お前自身はどうなんだ

 オレは後ろから可憐を抱き締めて、尋ねる

人ってさよく自分の気持ちを、他人に重ねて話したりするんだよ自分が良くないと思っているモノをあいつが良くないって言ってたって伝聞の形で話したりするんだ

 可憐自身はどう思っているんだろう  水島家の罪に対するペナルティを12歳の少女が背負わされている現状を

いや、もちろんその分家の子が怒っているのも事実なんだと思う本家の令嬢である可憐の今の様子を可哀相だと思っていることも水島家の大人たちやジッちゃんついでに多分、みすずや瑠璃子たちに対しても怒りを感じているんじゃないかな

 可憐の一番の心配は、それなんだろう  分家の娘水島ノエルだって、さすがに香月家の当主であるジッちゃんには反抗できない  しかし、みすずたちは同じ校内に居る  可憐が臣下としてみすずに従っている姿も目撃しているだろう  そうなるとノエルと言う子の怒りの矛先が、みすずたちに向かう

いや、みすずや瑠璃子も畏れ多いかとなると、みすずたちと一緒に登校しているアニエスや、ルナ、コヨミちゃんハイジやヨミ、美智たちが標的にされる

 名家・香月家の令嬢には手は出せないが  その臣下お付きや警護役が狙われる  名家の分家なんていう中途半端な立場の子の方が臣下に対して、威張っているだろうし

それでも可憐自身の気持ちの方が大切だお前はどう感じているどうしたい

 ぶっちゃけ年少組だって、オレの女たちは強い  そういう問題があると判ってさえいれば、幾らでも対応ができる  美智やハイジは感覚が鋭いし巫女の力の持ち主もいる

可憐は今の自分に納得できているのか

わたくしはこちらのお屋敷での生活に満足しております黒森様にも皆様にも、とても良くしていただいていることは判っています心より感謝しております

 それから小声で

セックスにも慣れました黒森様にご奉仕をして、いずれ皆様と同じように黒森様のお子を産むことも今は受け入れていますこちらの家族の一員にしていただけたことは、とても嬉しく感じていますしかし

 彼女は、濡れた眼でオレを見る

水島の家に対しては、納得できない感情がありますわたくしはお祖父様や親族に捨てられたのではないかと

 オレは、可憐の白い背中を擦ってやる

可憐が、そう思うのも当然だと思うよ

 水島家は全然、可憐に連絡して来ない  たまには家に帰せとも孫娘に会わせろとも言ってこない

香月家に睨まれるのが、怖いからなんだろうけれどちょっと酷いと思うよ

判った来週中になんとかしよう水島家のことも、そのノエルって子のことも

明日の日曜日までは、うちの高校の学園祭だから身動きが取れないその代わり、月曜は振替休日だから可憐のために時間が取れるよ

いいから任せろ可憐はオレの女なんだオレが全て解決するから

 オレは、可憐の小さな身体を抱きしめて言う

そうですの、パパに任せておけば大丈夫ですの

そうだよ、兄さんが上手くしてくれるって

心配しなくていいですから

 いつの間にか、アニエス・ルナ・コヨミちゃんの12歳トリオが集まっていた  可憐も入れたらカルテットか

可憐ちゃんは、パパによろしくお願いしますって言って次のお当番の時に一生懸命ご奉仕すればいいんですの

そうそう、兄さんに喜んでもうえるようにね

 アニエスとルナが微笑む

ホントに大丈夫ですから

 コヨミちゃんも、優しく可憐に言う

ありがとうございます、皆さん

 可憐は涙目でそう言うと  水島家のことは、翔姉ちゃんに  水島ノエルって子のことはまずは、瑠璃子に相談しよう  情報収集は今夜から始めた方が良い

さ、可憐髪も洗うぞ

 オレは再び、可憐の身体を洗い始める  そんなオレたちの様子も13人の外国少女たちはジッと眺めていた  可憐を洗ってアニエスとルナがオレを洗ってくれた  今夜は他に、オレに洗って欲しいと望む子はいなかった  まあ、オレが1人1人洗っていたらとんでもなく時間が掛かってしまう  まだ夕飯前だからそろそろ食事に行きたいし

はい、みんな好きなパジャマに着替えて

 風呂から上がって脱衣所に行くと克子姉がたくさんのパジャマを運んできてくれた

今夜はパジャマ・パーティよ

 ということでみんなでパジャマに着替える  外国少女たちにも、イーディたちが説明して好きなパジャマを着てもらった  そして、みんなで食堂へ向かう

はい、どうぞお皿を取って下さいませ

 割烹着姿の素子がオレたちを出迎える

今夜のお食事は、バイキング形式ですお好きなモノを選んで召し上がって下さい

 そうか13人の外国の少女たちの食事の好みが判らないから  色んな種類のものをたくさん作ってくれたんだ

ほら、イーディたち説明してあげな

 キョーコさんに言われてイーディ、エリカ、アーニャの3人がバイキング形式を元・少女暗殺者たちに伝える  みんなフンフンと真剣な顔で聞いている

お兄さん、先に好きなモノを取ったらどうです

あの子たちのお手本に

いや、オレはみんなの後でいいよ

 こういう場合、人気のある料理とみんながそんなに手を付けない料理に分かれる  せっかく素子たちが作ってくれたのに余ったら悪いから  オレは様子を見て、みんなが手を付けない料理から食べることにする

ほんじゃ、あたしが先にいただくよっ

 キョーコさんが、料理の並んだテーブルに向かう

ほら、あんたたちもおいで

 キョーコさんに言われた双子は、チラリとオレを見る

ああ、いいぞ先に好きなモノを取れ

ほんではお先に失礼します

 エリとリエも料理のテーブルへ

アニエスたちは、あの子たちと一緒取りますの

 12歳カルテットは元・少女暗殺者たちを待っててくれた  年齢が近い子たちも多いしな

説明終わったヨさあ、ご飯ネ

 イーディが、みんなを料理のテーブルに連れて行く  ああ一緒に風呂に入って、食事して  こうやって少しずつ仲良くなっていくんだな  外国少女たちは、まだ緊張が残っているけれど  怖がってはいない  大分、気持ちが落ち着いてきている  和らいだ表情になっている

お風呂に行かなかった子たちのことも、警戒しなくなると思うよっ

 お風呂組は外国少女たちが共感しやすい過去のある子ばかりだった  風呂に行かなかったのは台所で食事の支度をしていた素子、くるみ、桜子、シエさん、まり子、ハイジ、茉莉花それから克子姉

美味しいご飯を作ってくれた人のことは嫌いにはなれないからさっ

 こうしてご飯を食べることで台所に居た子たちとも仲良くなれるか

さ、ヨッちゃんもバイキング、バイキングっ

 オレたちも料理の並ぶテーブルに向かう

はーい、立ったまま食べないっちゃんと椅子に座って食べな

 家族のお父さん役のキョーコさんが叫ぶ

はあ、間に合ったわお腹ペコペコよ

 食堂の入り口に翔姉ちゃんが現れた

やっと全ての処理が終わったわ

 香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の処分が終わったんだ  公安警察との交渉も

ちょっと何であたしを呼ばないのよ

 ぷんぷんしながら、雪乃がやって来る  ミナホ姉さんは、娼婦候補生たちと新しい娼館に行った  レイちゃんは、グレース・マリンカさんを香月セキュリティ・サービスの旧道場に送っていった  マルゴさんは、まだ帰って来てないんだな

あなた、夕飯が済んだら愛ちゃんと明日のパンの仕込みを頼むわ

何人か手伝ってもらってあたしはあの子たちにパン作りを教えるから

 新しく来た13人の少女たちに早速レクチャーするんだ

生地を発酵させないで焼ける簡単なパンを作らせるわそれで今夜の内に、自分が作ったパンを食べる経験をさせるわ

 自分の焼いたパンを食べることで暗殺以外の生きる方法があることを、身体で学ばせる

鉄は熱いうちに叩け今夜の内にできることをやっておかないとね

 今日の学園祭での売り上げを元にした、明日の生産計画はできている  オレと愛も今夜の内にしておくべきことをやらないと

3時間ぐらいで全部終わらせましょうね明日もあるんだから

うん克子姉

 学園祭は明日で終わる

翔姉ちゃん、瑠璃子ちょっと来て

 オレは可憐の件についても動き出さないといけない

そろそろセックスシーンを書かないと

それより明日までに国勢調査の書類を書かないと

1371.楽しい我が家 / 聖者の行進

判ったわ、水島家について調査します

 可憐の件について話したら、翔姉ちゃんが即座に答える

わたくしの方も、校内の様子を調べてみます

うん、とにかくまずは情報収集だ

でも、なるべく急いで欲しい来週中にはカタを付けたい

 そうじゃないと可憐がツラい

はい、少しでも早く可憐さんの悩みを解決して差し上げたいですわ

 瑠璃子は、可憐の方を見る  うんアニエスとルナとコヨミちゃん一緒だから、今は大丈夫だろう

とにかく明日が終わらないと、オレも動きが取れないし

 学園祭は明日の日曜日までだ  その代わり、月曜が振替休日だから時間が取れる  学校が休みだから、パンの仕込みも無い

それと今はあの子たちのこともあるし

 オレは食事をしている13人元・少女暗殺者たち見る

とても興味深いですわお料理を選ぶのに、皆さん、それぞれ違うんですもの

 瑠璃子も、外国少女たちを見てそう言う  ホント色んな料理を自分で選んで取るバイキング形式だと、性格が判る  例えばドリィは一つ一つの料理をイーディに尋ねて、自分の口に合いそうなものだけを食べている  アナは姉の横にくっついて、イーディとの会話を聞いて料理を選択しているけれど  自分からは、イーディに話し掛けない  他の子たちはペニー・スゥたち数人の少女は、取りあえず、全部の料理を食べてみることにしたらしい  逆に、アンネ・ロゼは料理の見た目で1つだけ選んでそればっかり食べている  オソソは、アーニャに勧められたものしか食べない  アクメ・イクはわざと不人気な料理だけを食べているみたいだ  言葉の通じる案内役のイーディやアーニャやエリカの側から離れない子たちもいれば  元・少女暗殺者の中間同士で固まっている子たち  完全に1人で行動している子ホント、バラバラだ  13人の少女たちの性格や、人間関係がよく判る

色々と参考になるよね、ヨッちゃん

 寧がやって来て、オレに言った  そうだこうやって観察したモノは、あの子たちを理解する上での参考にしかならない  こんな短い時間で、女の子の性格の全てが判るはずがないし人間関係なんて、すぐに変わる  ただ理解しておかないといけないポイントはある

やっぱり、ドリィがあの13人のリーダーなんだろうけれど

 それでも、13人の中に派閥がある

ペニー・スゥとヴァギィナのアクメ・イクは仲良しなんだなずっと3人だけで行動しているオソソと千代が、エリカに懐いているドリィ&アナ姉妹とイン・ランとイン・リン姉妹がアーニャにアンネ・ロゼとクンニはイーディそんで、オルガとクリト・リリスは1人で行動か

でも、取りあえずみんな問題なく食べているよね

鶏肉のお料理をメインに致しました

 素子がやって来てそう言った

牛やブタですと食べられない方が、いらっしゃるかもしれませんしお魚もダメな方がいらっしゃいますから

 そうか、そこまで考えてくれたんだ

最近は、お寿司が世界中で食べられるようになりましたがそれでも、生魚が食べられない人は多いですし

うん、日本の感覚で今日は歓迎会だからお刺身の盛り合わせとかにすると、食べられない子がいたかもしれないよねっ

取りあえず鶏肉だと無難ですから他のお肉のお料理も、幾つかは作りましたけれど

 ああ平然と全種類食べている子は、食べ物に関するタヴーの無い子なんだ  注意深く選んでいる子は、色々と理由があるんだ

あの子たちの聞き取り調査をしたけれど特に特定の宗教を信奉しているという子はいなかったわ

だから、単純にそれぞれの子の背景にある文化的な差なんでしょうね子供の頃に母親が作ってくれた料理とか、親と別れた後に暮らした孤児院の食事とかの影響なんだと思うわ

 食べ慣れていないモノを敬遠しているということか

最終的にあの子たちが生活していた組織での食事は、どうだったの

 寧が、翔姉ちゃんに尋ねる

それが東南アジアの犯罪組織の女ボスは変わった人で、あの子たちには365日、ずっと同じメニューの食事しか与えなかったらしいわそれも病院食みたいな、最低限の栄養が取れればいいみたいなご飯だったそうよ

どうやら、食べることに興味が無い人だったみたいねその女ボスは

美味しい物を食べる喜びを奪われていたんだねあの子たち

 寧が、外国少女たちを見る

喜んでパクパク食べている子はそれでも、お母さんと暮らしていた時は美味しい物を与えられた経験があるんだと思うそういう経験すら無い子は

 ああ、そうかアンネ・ロゼが同じ料理ばっかり食べているのは、そういうことか  こういう形式の食事だと、何を食べて良いのか判らないから怖がっているんだ

イーディ、アンネ・ロゼに他の物も食べろって伝えてくれ同じものばかりじゃ、栄養のバランスが悪くなるからってこれはオレの命令だ

 オレは、大きな声でイーディに言う

アンネ・ロゼが食べられそうな物を、イーディが選んでやってくれ

 イーディのことだからアンネ・ロゼの文化的な背景は、察知していると思う

了解ネ、Darling

 イーディが笑って、それからアンネ・ロゼにオレの命令を伝える  アンネ・ロゼは困惑していたが、イーディが幾つかの料理を指で示してどんな食材を使ったものなのか、一つ一つ解説していった  だから、アンネ・ロゼはその中から、別の料理も試してみる  おそるおそる口に含んでニコッと笑った  口に合う料理だったらしい  彼女の様子を見て、他の子も同じ料理を試してみる  そこから会話が生まれる  外国少女同士、あるいはイーディたちと笑顔で料理について話す  イーディが、素子たちを指差した  改めて、あの子たちが作ってくれた料理なんだということを伝えたのだろう

これでさっきお風呂に居なかったお台所組のことも、あの子たちは認めてくれると思うよっ

美味しいご飯を作ってくれる人のことは、好きになるしかないもんっ

 素子とくるみ、桜子とシエさん、まり子とハイジそれから茉莉花  イーディが1人1人を、外国少女たちの言葉で紹介していく  食堂の中は、どんどん和やかな雰囲気になっていく  後ろから黒瀬安寿さんが、オレに声を掛けた

ん、どうしたんだ

 彼女は、少し暗い表情をしていた

あの、わたしいつの間にか、ここに居させてもらっていますけれど

 黒瀬さんは、うつむいて言う

黒森様は香月セキュリティ・サービスをお持ちなんですよね高名な関さんが、ここにいらっしゃいますしイーディさんたちだって、ずっとわたしよりも警護役としての能力は上ですし

警護役としてだけじゃなく純粋な戦闘力も、あの子たちの方が高いわね

 翔姉ちゃんが、イーディやミタマたちを見て言う

わたしもそう思いますですからその

 黒瀬さんは深刻な眼で、オレを見た

わたし、必要ですかこちらのお屋敷に

 オレは、即座に

必要だだから、オレは安寿を石神家から奪い取ったんだ

でも、わたしは

ああ、自信が無いのねあなた

そういうことは、今は悩まなくて良いハイジ、こっちに来てくれ

 オレは、ハイジを呼ぶ

いかがいたしましたか

 ハイジは、ササッとオレの前にやって来た

ハイジお前、ここしばらく渚の店の手伝いとかもしてもらったけれど

 オレは、ハイジを見て言う

いや、それはハイジが色んな経験をして、世の中のことを色んな角度から見るようになって欲しかったからなんだけれど

 ハイジは、13歳でプロの警護役として働いていた  それはそれでスゴいことだけれどハイジは、物事を一つの方向だけで見て判断をする悪いクセがあった  だから、しばらく渚のお店の手伝いをしたり、お屋敷の家事をしたりして  警護役とは違う生活を経験させた

はい色んなコトが判りました特に、渚お姉様のお店でお客様の応対をせていただいたのは、とても勉強になりました

 花屋での接客がハイジを変えた

ハイジは、このままビジネスの道に進んでもいいんだぞ正直、オレはハイジには商売の才能もあると思うし

 ハイジは名家のお嬢様たちに、自分が卒業したアカデミー出身の警護役を紹介するビジネスを起ち上げようとしていたし  商業的な野心もある子なんだよな

それとも、初心を貫いてプロの警護人になる道を進むか今すぐ決めなくていいけれど、どうしたいのか考えておいて欲しいんだ

 ハイジは、オレの眼を見て

わたくしは警護人になりたいと思っております

ビジネスにも興味はありますが、わたくしは警護人として、黒森様と家族を守る人生を歩みたいのです

 ハイジの瞳は、真剣だった

ようやく生涯を懸けて、守るべきモノに出会えたのですから

 オレは、翔姉ちゃんに

翔姉ちゃん香月セキュリティ・サービスで、ハイジの特別研修を組んでくれないか

ええ、判っているわ将来の幹部候補生わたくしの次に、香月セキュリティ・サービスの現場を仕切れるような人材に育て上げるわ

 笑顔で、翔姉ちゃんは言う

ああ、美智もイーディ、ミタマやキヌカたちも、とっても強いけれど自分が前に出て闘うタイプで、たくさんの警護役を指揮したりするのは向いてないからな

 やらせけばできるんだろうけれど基本的には、自分たちだけで敵を蹴散らしてしまう子たちだから

ええ、わたくしもハイジさんは、組織のマネージメントができる警護人になれると思うわ

 ハイジのビジネス向きの才能を警護に活かすことができれば

明日から、わたくしが実地で教えるわいずれはわたくしが卒業したヨーロッパのアカデミーにも留学してもらうわああ、ハイジさんは短期コースは終了しているのよね今度は、正規コースよ

すぐじゃないぞ留学は2、3年後だ

 オレは横から、そう言う

きっとその頃は、家族の中で他にも留学する子が出て来ると思うからなるべく一緒に行かせたいんだ留学する子の警護をハイジに任せたい

 ハイジは、オレに返答する

それで安寿お前も、ハイジと一緒に特別研修を受けてみないか

 オレは黒瀬さんに振り向いてそう言う

あら香月セキュリティ・サービスの特別研修で、講師はわたくしや麗華よ何か不満があるのかしら

いや、そういうことではわ、わたしい、いいんですか

こういう研修は、受講生が1人きりよりは2人の方が効果が高いわハイジさんは、いいわね

黒森様のご指示でございますから

 ハイジは、了承する

だからあなた次第よあなたが嫌なら、仕方ないけれど

そ、そんな嫌じゃないです受講させていただけるのなら精一杯、頑張ります

 黒瀬さんは素直な娘だからそう言ってくれると信じていた

じゃあ、頑張ってくれ頼むぞ

 オレは、話を決めてしまう

は、はいわ、わかりました

 こうして、ハイジと黒瀬安寿さんは警護の指揮官になるための勉強をすることになった

あのわたくし、アーデルハイト鹿取と申しますハイジというのは愛称です

 ハイジが、黒瀬さんに自分のことを説明する

あ、わたしは黒瀬安寿ですよ、よろしくお願い致します

 黒瀬さんも、慌てて挨拶した

あなたが、わたくしと一緒に研修を受けるということについては了承させていただきましたが

ですが、その前に家族としての義務は、果たして下さいよろしいですね

 真顔で、黒瀬さんを見る

家族の義務ですか

 キョトンとなる黒瀬さん

この人とのセックスのことよ

 翔姉ちゃんが、笑ってオレを見る

はい、黒森様と性的な関係を結ばなければ、家族ではありませんから

ってえ、あなたもなの

 黒瀬さんは、13歳のハイジがオレとセックスしていることに驚く

当たり前ではありませんか

身も心も捧げなければお守りすることなどできません

 ハイジは、黒瀬さんにそう言う

大丈夫だ、ハイジそれは研修までにちゃんとするから

お前とセックスするからな、安寿判ったな

あ、は、はいそ、そうですか判りました

 不承不承黒瀬さんは、そう答えた

ほら、ハイジと安寿でメシを食って来い色んな話をして、仲良くなっておけ

 オレは2人を送り出す

あ、はい、判りました

 2人はオレたちから離れて、料理の並ぶテーブルに向かった

ま、あの2人なら途中で挫けることはないわね

黒森様わたし、何か弾きますわ

 茉莉花が来て、オレに言った

うん、頼む何かみんなが楽しくなるような曲を頼む

 茉莉花が、食堂の奥のエレクトーンに座った  茉莉花の軽やかな演奏に、元・少女暗殺者の子たちも注目する  ああ、この曲は知っている  聖者が町にやって来るだ  明るい音楽が、楽しい食事に彩りを足す  夕食の後はオレたちは3つのグループに分かれた  片付け当番の子は、台所へ  警護役グループは地下室でトレーニング  そしてオレたちと13人の外国少女たちはパン工房へ

あなたたちは、そっちで明日の仕込みをして

 克子姉が、打ち合わせ通りに指示する  パン工房の右側ではオレと愛が中心になって、明日の学園祭2日目のためのパンの仕込みを始めるメグとマナ、ありす、月子やヨミも一緒だ

それじゃあ、こっちはパン焼き教室よ

 一方、左側は克子姉が13人の元・少女暗殺者たちにパン作りを教える  そっちにはアーニャにエリカやアニエス、ルナやコヨミちゃんが居る  元・少女暗殺者たちの心が、大分ほぐれてきたから警護役の数が減っても大丈夫だろう  ただし、巫女たちは相変わらず、全員、張り付いている

とにかく、この子たちには簡単なパンを作ってもらうわ

 パンというか短時間で発酵させずに作るから、パイに近いものになる  とにかく2~3時間で焼き上げて自分の作ったパンを食べてみるところまで、今日のうちに体験させる  暗殺以外に、自分はこんなこともできるということを理解してもらうんだ

あたしもパンを焼くよ

 キョーコさんが、そう言ってパン工房に入って来た

え、キョーコさんパン、作れるんですか

できるよっていうかあたしにできないことはないんだよっ

 キョーコさんは、そう言って外国少女たちの方へ向かった

ええ、キョーコさんパン作りも上手よ

当たり前だろパンぐらい美味いのを焼けないと国際重犯罪者なんて、やってられないんたせよっ

 それはどうだか判らないが  キョーコさんの手つきは、慣れていた  ホントにパンなんかも、作れる人なんだ  外国少女たちも、キョーコさんの姿に驚いている

あたしが、こういうところを見せておいたらこの子たちも、すんなりパン作りに入れるだろ

 13人の中には、パンを作ることにそれほど乗り気じゃない子もいるのか  そういう武闘派な子でもキョーコさんが、上手にパンを作る姿を見れば興味を持ってくれる

さ、あたしは勝手な好きなパンを作るから克子、そっちはそっちで初心者コースを始めな

ええ、そうさせていただきますわアーニャちゃん、エリカさん通訳お願いね

 パン工房内が動き出す  また日が開いてしまいました申し訳ない  ちょっと苦しい日々が続いています  何とか乗り切らないとはぁ

1372.楽しい我が家 / パンの味

済みません金曜日に渋谷で風邪のウィルスを拾って来た見たいで

3連休中は、ずっと高熱と頭痛と咳とめまいで寝込んでました

連休だから、病院も休みだし過去、5年間で最悪の体調です

よし、こっちはオーケイ

こっちも終わったよ

 オレと愛で、作業の最終確認をする  お屋敷の一角に作られている克子姉のパン工房  人数が居るから、明日の仕込みは問題なく完了した  後はパン生地を休ませて次の作業は明日の朝になってからだ  今日は土曜日だから、手伝ってくれた子たちも明日の学校の支度をしなくていいし

みんなありがとう、助かったよ

 オレはマナたちに礼を言う

あっちは、まだまだみたいだね

 マナが克子姉が指導している元・少女暗殺者13人のパン教室の方を見て言う  向こうは簡単なパンをとにかく作って、焼いてみて自分で食べてみるところまで今夜中にやるっていうから  ああ、ホントにキョーコさんも一緒に作ってるけれどホントに上手だな  キョーコさん、何でもできるんだ

作り始めて2時間以上経っているからみんな、それぞれ色々だね

 ポツリと、愛が呟いた  そろそろ集中力が切れてくる頃だ  パン作りに飽きてきている子もいる

金髪の子たちと黒髪の子たちは仲が悪いのね

 ペニィ・スゥとヴァギィナたちと、アクメ・イクとオルガが競い合ってみたいだ  ペニィ・スゥはイタリア系、ヴァギィナはフランス系だけど顔は東洋人っぽい  アクメ・イクはギリシャ系、オルガは中央アジアだっけ

違うよ、仲が良いから競い合いができるんだよ

 そうか仲が悪い関係なら、口も聞かないよな  違う派閥同志でも、ジャレ合うことのできる間柄なんだな  うん、少し離れた位置で1人で黙々と作っているクリト・リリスの方が心配か  ドリィとアナ、イン・ランとイン・リンは姉妹で話しているから大丈夫だと思うけれど

あたし、瑠璃子さんと明日の打ち合わせをしてくるそれで今夜は早く寝る

 明日は、このお屋敷のパン工房と高校のパン工房の両方をフル稼働させてお客にパンを提供するから  こっちの工房を取り仕切ることになる瑠璃子と、今日のうちに打ち合わせしなくてはいけないことがたくさんある

ううん吉田くんは大変だと思うから

 愛は、ニコッとオレに微笑んだ

愛は、明日も精一杯頑張るからだから、今夜はお休みなさい

うん、明日も愛には、がんばってもらわないと困るもんな

 愛は、高校の方のパン工房の要だ  元は同じ部活だったから、手伝いに来てくれている女子テニス部の子たちのこともよく知っているし

克子姉が、ここで作ったパンを車で運ばないといけなくなるから愛の負担が増えると思うし

 今日は、1日克子姉が現場にベタ付きで居てくれたけれど明日は不在の時間が増える

お運びぐらいなら、わたくしがやりますよ

 とレイちゃんが、パン工房に顔を出した

わたくし、明日、非番にしていただきましたから

 お休みなんだ

今日が色々ありましたから、明日はゆっくりさせてもらいます

 香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が、石神兄妹を利用してオレたちを襲って来ることを、翔姉ちゃんと御名穂姉さんは予測していた

てことは、明日は変なイベントは無いってことだね

 今日みたいに知らされていないのは困る

はい、明日は何も無しです1日、学園祭を楽しんで下さい

 レイちゃんは、クスッと微笑んだ

ということなんで、明日はお手伝いします

いや、だけどオレの高校の学園祭だし

 克子姉はパン技能士コースの正式な講師だから学園祭を手伝うことは問題ないだろうけれど

家族が協力するだけですから、問題ないんじゃないですか

 ケロリと言う

高校生じゃ車の運転はできないんですし荷運びぐらいは、生徒の家族がしたっていいじゃないですか

 レイちゃんは、今では有名人だし

手伝いたがってんだから、やらしてやんなよっ

 地獄耳のキョーコさんが、オレたちの方を振り向いて言う

大丈夫だよ、たいていのことは平然とやってれば誤魔化せるもんだからさっ

 キョーコさんはそうなんだろうけれど

グダグダ言ってると、明日もまた、あんたたちのカフェの前に装甲車で乗り付けるよ

 それは困る

うん、じゃあ頼むよ、レイちゃん

ええ、判りました

 ていうか、これって  明日は、オレたちの店の前で藤宮麗華トークショーも開催されるってことになるんじゃないか  いいか、今日はアーニャがトークショーに参加したんだし  レイちゃんも、時々、オレたちの高校に出没している  テレビの特別番組で、3ヶ月に1度アーニャと闘っているレイちゃんがサプライズ・ゲストで登場してもみんな、それほど変には思わないか

じゃあ、あたし休みます

あたしも今日は休むわ

 愛と一緒にメグも自室に下がると言う

ヨシくんは大変だと思うけれど今晩は、あの子たちの様子を最後まで見ていないといけないものね

ああ13人の元・少女暗殺者たちが、自分で作ったパンを生まれて初めて食べてみる瞬間にオレは同席していないといけない

 生涯の思い出となる瞬間に立ち合わないと  そして、オレがその場に居たことを彼女たちの記憶にも焼き付けておかないといけない

頑張ってね、ヨシくん

 メグはオレとお休みのキスをすると  愛と一緒に、パン工房から出て行った

はい、じゃあできたパンを焼くわよ

 その間に、向こうのテーブルのパン生地が何とか形になったらしい  克子姉が、13人の外国少女たちが作ったパンをそれぞれ集めてオーブンに入れていく  さて、ここから先は焼き上がるまでしばらく待つしかない

人って想像できる範囲のことしかできないって言いますよね

あの子たちの現実感覚ってどの程度だと思いますか

 現実感覚

ほら、あの13人ほぼ全員が東南アジアのスラム街です母親が売春婦だったあるいは、そういう犯罪行為が当たり前の環境で生まれましたそれから孤児院に入った子が何人か居て、最終的にはみんな犯罪組織の女ボスのペットですよね

そういう子たちにとって、自分たちが達成することのできると感じられることのできる範囲って、どんなものだと思います

例えばあの子たちが今から勉強して、一流の大学に入って研究者となり将来、ノーベル賞を受賞するような学者になれると想像するでしょうか

そういうのは無いよなあの子たちが、これまで生きてきて見てきた人たちの中に学者なんていないと思うし

というより、あの子たちは学者という職業の人たちは、どうやって収入を得ているのか理解できないと思います

 何かの研究に関する費用と、自分の生活費を国や研究機関や企業から出してもらうという経済システムが理解できない

あの子たちは犯罪組織には属していましたがどういうお金の流れで、組織が動いているかまでは見ていませんあの子たちは、使い捨ての暗殺者だったわけですから

 暗殺に失敗してしまった場合、少女暗殺者から組織の情報が漏れるのはマズいから  あの13人には犯罪組織についての詳細な情報は、知らされていない

ですから、あの子たちの現実感覚はスラムに居た時と同じということです

 売春婦と犯罪にまみれた貧民街の経済感覚

スラムに暮らしている人たち特に、女の子の一番の夢って何だと思います

 レイちゃんが、オレにそう尋ねた瞬間  大きな声でキョーコさんがそれも、元・少女暗殺者たちの言葉で話し掛ける

注目って言ってるわ

 アーニャがやって来てオレに通訳してくれた  キョーコさんは、さらに話し始める

アンタたちが、パンを作っていく様子をアタシは見てきた実際のところ、言われた通り真面目に作っている子もいればいい加減な子も居た仲間同士で競い合って、作りが雑になっている子も居た

 キョーコさんは、できたパンをオーブンに入れてしまってもう直せなくなってから、この話をしている

アンタたちの中には正直、何でパンなんか作らせるんだ自分は将来、パン屋なんかになりたくないのにって思っている子もいるだろうそれは別に構わないんだけれど

アタシたちが知りたかったのは、アンタたちの性質さちゃんと言われた通りのことができる子なのかそれも教わった通りのまま、最低限のことしかしないのか逆に、勝手に自分なりのやり方を付け足してしまったりはしていないかそれも美味しいパンを作ろうという研究熱心さからなのかあるいは、退屈さを誤魔化すためにいい加減な気持ちで手を加えたのか

 ああここまで、余り細かいことを言わずに、この子たちに自由にパンを作らせていたのは  この子たちの性格を、より詳細にチェックするためか

いや別に今作ったパンのことで、アンタたちに何らかのペナルティを与えるつもりはないよそんなことをしなくても、できあがったパンをお互いに試食してみれば判る

 キョーコさんは、13人の少女たちを見て言う

自分で自分の作ったパンと、他の子の作ったパンそれから、サンプルとして克子たちが作ったパン、ついでにアタシが作ったパンも食べ比べてみるといい

 アーニャが、そう通訳してくれた

それで判るから

 手を抜いた人は、手を抜いたことが  余計な付け足しをした人は、付け足しの結果がどうなのか  そして、本来作らなければならなかった克子姉のパンがどれぐらい美味しいのか  自分の舌で理解させる

さてと、一応言っておくけれどあんたたちは、別にパン屋ならなくたっていいんだあたしたちの家族には、他の商売をしている子もいる

 キョーコさんは、壁のディスプレイに渚の映像を映し出す

みんな、食事の時に会ったからもう知っているよね真緒ちゃんのマミーで、今、次の子も妊娠している渚だ

 さっきの夕食会の中で、渚は13人の外国少女たちには特別な印象を持ったろう

渚は、元・娼婦だったでも、今は完全に足を洗ってお花屋さんをやっている

 キョーコさんは、画面に渚の花屋の様子を映し出す

この花屋が全て、渚のものだ店長として雇われているんじゃないよ渚自身がオーナーの渚の城なんだよ

オーッっという声が、少女たちから起きた

さっきの話スラム街の女の子たちの将来の夢の1番はお店のオーナーですよ

スラムにはたまにいるわけです売春婦だったけれど、良い旦那が付いて、お店を開くことができたっていう子がそういうのが、スラム育ちの女の子たちが感じる一番、現実的な夢なんです

 大企業の正社員とかそういうのは、最初から手が届く夢の内に入っていない

渚は頑張ったから、これだけのお店を手に入れた渚だけじゃないよアタシたちの身内には娼婦から足を洗って、色んなお店をやっている人たちがたくさんいる

 キョーコさんは黒い森の娼館を引退した元・娼婦のお姉さんたちの中で  お店をやって成功している人たちの顔写真と、店の画像を次々と画面に映していった  美容室や、ネイルサロンタマヨさんのラブホテルの画像もあった

渚にできたことなんだからアンタたちにだって、できるはずだアンタたちが良い子なら、店の1つぐらいは持たせてやるよただ

パン1つ、言われたとおりに作れないような子には、そういう特典は与えないかもしれないけれどね

 ギョッとなる13人  そして、キョーコさんはオレを指さすと

アンタたちに関する判断は、あの子が決めるあの子が、アンタたちのアーク・マスターだこれからは、もう少し注意して行動するんだね

 13人の合計26の眼が、オレに集まる

そうだな全てはオレ次第だ

この子たちを受け入れたのは、オレなんだから

外国少女たちは、みんな不安そうな顔をしていた

はい、じゃあ食べてみましょう

 パンが焼けて、克子姉がそれぞれのパンを配る

最初にまず、あたしの作ったサンプルのパンを食べて

 克子姉の言葉を、キョーコさんが通訳する

じゃ、イチニーノサンだっ

 キョーコさんの号令で、みんな克子姉のパンをムシャッと口に含む  オレも食べた

発酵とさせないで作る方式のクロワッサンだけど小麦とバターが効いている

それじゃあ次は、自分の作ったパンを食べてみな

 キョーコさんに言われてみんな、自分のパンを食べる  みんな苦々しい顔をした  克子姉のパンよりも、格段に美味しさが劣っているんだろう

そしたらあんたたち、お互いが作ったパンを食べ比べてみな

 キョーコさんは、そう言うが

自分のパンが克子姉のパンよりも劣っていると知った少女たちは、恥ずかしがって自分のパンを隠そうとする

これは命令だアーニャ

 アーニャが少女たちからパンを1つずつ、回収していく  13個のパンを乗せてオレのところに持って来た

食べてみな

 キョーコさんは、オレに命じる  一番のドリィのパンから、食べていく

ドリィは、克子姉の仕事をよく写しているでも、深みが足りていない

 オレの感想を、キョーコさんが通訳する

アナも、真面目に作っているけれどドリィより雑だしっかり生地が練れていない

 真面目なドリィ&アナ姉妹は、真剣な眼でオレを見ている

ペーニー・スゥのは、形ばかり綺麗で肝心の味がダメだヴァギィナは、形で遊びすぎでも、味の方はそこそこだな

 正直に診断していく

オソソは、味はちゃんとしているけれど形が歪だお客は見た目も気にするんだから、こういうところはちゃんとしろ千代のは何で、みんなより一回り小さいんだ変なところで個性を発揮するなどうして、克子姉がこの大きさでパンを作っているのか考えて見ろでも、味は悪くない

アンネ・ロゼ何で甘いんだ自分が甘いのが好きだからって、こっそり砂糖入れたろ美味くないわけじゃないけれどこれはダメだこういうクロワッサンにするつもりなら、最初からチョコ・クロワッサンとかにするよ生地に余計な砂糖を入れたりはしない

 アンネ・ロゼがカクッと落ち込んだ表情になる

イン・ランとイン・リンは良いぞ後は慣れるだけだと思う克子姉との腕の差は、自分たちで判っただろ

 この双子は、なかなかパン作りの才能があると思う

アクメのは少しパサパサしているなでも、それ以外は形も整っているし問題ないどうして、こうなったのかは克子姉に聞いて、今日中に解決しておけ

 コクンとアクメがうなずく

クンニのはこれは生地を捏ねすぎたんだよ頑張りすぎオルガはなかなか上手いないやパンの形のことだけだよ味の方がバラけているのは、生地の練り込みが足りてないからだ

クリトはそんなにパンを作るのが嫌だったのか

 クリト・リリスの作ったパンは全然、克子姉のサンプルとはかけ離れていた  クリトは何か言う

これは、彼女の部族でよく作っているパンだそうよ

 アーニャが、そう訳してくれた  ああ、克子姉のパンをコピーするんじゃなくって  自分が作れる別のパンを作ったんだ  オレは、クリトのパンを食べる  素朴な味だけど日本で店で売れるパンではない

これではダメだ

 クリト・リリスは、ぐっとオレを睨み付けて何か言った

何が不満なんだって言っているわ

 クリト・リリスの眼を真っ直ぐに見つめると

このお前の部族のパンはすでに、お前が作れるモノだろ今やっているのは、お前たちがさっきまでは作れなかったモノだ

すでにできることを誇るな新しいことに、どんどんチャレンジしろそうでないと、クリトは過去に食い殺されることになるぞ

 アーニャが翻訳するオレの言葉を聞いて13人の少女たちは沈黙する

昨日までできなかったことに、トライしろそして、できるようになれいつでも、そういうことを頭の中で考えている人間だけが、成功するんだどんなことでも、モノを教えてくれる人には食らいつけ何が、これからのお前たちの武器になるか判らないんだぞ

あたしの作ったパンをみんなに配りな

 キョーコさんが、克子姉とアーニャにそう言う  すぐに全員にキョーコさんパンが配られる

いいから食べてみなよ

 オレたちは、ムシャッと食べた  う、美味い  美味いけれど  形も焼き上がりも、克子姉のサンプルと全く同じなのに  美味さの方向性が、全く違う

どうしてこういう手品ができるのかようく考えてみるんだねどっちにしても、アンタたちはパンのコトでアタシらに意見するのは10年早いってことさ

 武闘派のキョーコさんに、ここまでスゴい腕前を見せられてしまったら元・少女暗殺者たちも黙り込むしかない

ほら、さっきの命令通りだお互いにお互いの作ったパンを食べ合って、論評しあいな

 キョーコさんは命じる

予定ではこの後エッチシーンなのですが体調次第です

熱があるのに、エロシーンは厳しい

1373.楽しい我が家/夜のセックス研修会 1

・御厨くるみ/14歳主人公の性奴隷素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女お殿様・香月瑠璃子/15歳香月家の令嬢でみすずの従妹セックス奴隷お兄様

 使い捨てにされた少女暗殺者たちの中で、最後まで生き残った13人だ  オレとキョーコさんにガツンと言われれば、プライドを捨てて真面目にパンについての討議を始めた  まあ、リーダーのドリィが根っから真面目な子だし  みんな、親と早くに別れ今までまともに学校とかにも通っていないだろうから  人にものを教わるということに慣れていないんだろう  今までは、常に強気の自己アピールをしていないと東南アジアの組織の中では生きて行かれなかったのかもしれない  色々なことは考えられるけれど  基本的にこの少女たちは、心が切り詰めすぎていると思う  いつ死に直結する暗殺指令が出されるか判らない少女暗殺者の生活感覚のままなんだ  そういう過去からこの外国少女たちは、何としても決別しないといけない  この日本でオレたちの家族の一員となって生活していくのなら  もっと穏やかに、少なくともオレたちと一緒に居る時には安心して暮らせるようになって欲しい

ま、今日のところは、このまま30分くらい自由に討論させるだけにするよ

 キョーコさんが、オレのところに来て言う

こんなもん、1回、パンを焼いてみたからって何もかも、スッキリ理解できるわけがないんだからアンタも経験があるだろ

それはそうですけれどオレの時は、克子姉が最初から付きっきりで判りやすく丁寧に説明してくれましたから

 オレは13人の方を見る  外国少女たちはキョーコさんに言われた通り、お互いのパンを食べ合って批評し合っている  しかし、疑問に思ったことを先生である克子姉に聞いたりはしない  まあ、克子姉は彼女たちの言葉が話せないからアーニャやキョーコさんといった通訳を介さないといけないという手間もあるんだろうけれど  そもそも、上の人間からは命令されるだけで  自分の方から上の立場の人に質問をするという習慣が無いんだな

今夜はいいんだよあの子たちの中だけで、対話させて一晩考えて、煮詰まったところで疑問に答えてやった方がいい最初から、気前よく正解を与えていくと自分で考えなくなるからね

 キョーコさんは、本当にジックリとこの13人の教育に時間をかけていく方針なんだ

アタシもほら、場所は地球の反対側だけれどあの子たちと似たようなスラム出身だからね

 キョーコさんはブラジル生まれの日系人だ

スラムの女ってのはねたいてい、思いっきりタヌキ顔になっちまうか、思いっきりキツネ顔になっちまうかのどちらかなんだよ

 タヌキとキツネ

男に頼るだけで、自分じゃ何も決められないような女はただただ男に媚びて甘えるだけの目尻の垂れ下がったタヌキ顔になっていく逆に、男に裏切られたり酷い目に合わされたりして男を警戒して、絶対に心を許さなくなった女は眼が釣り上がってキツネ顔になっちまうのさ

なんとなく判ります

娼婦にも、そういう傾向があるからね克子なんかも、アンタと出会う前はかなりのキツネ顔になってたものね今は、大分直ったけれど

 ああ、白坂創介へ復讐していた頃の克子姉は確かに怖かった

アタシはどっちの顔も好きじゃないのさキツネ顔もタヌキ顔も、男の悪い影響のせいで女が歪んだ姿でしかないからね

 キョーコさんは、そう言いながら13人の外国人少女たちを見る

アタシはあの子たちをタヌキにもキツネにもしたくないのさ女の子は、野に咲く花でないとね

 花か  女の子はケダモノでなく花の様であって欲しいとオレも思う

ということで花の飼育をよろしく頼むよ

 キョーコさんは、オレに向かってニヤッと笑う

この第1回パン焼き講習会の後は第1回セックス研修だからね

 そうなることは判っていた  鉄は熱いうちに打てということなら、セックスに関することも今日中に学習を開始した方が良い

えっと今日は、見学させるだけですよね

 オレとしては、明日も学園祭で朝から忙しいし  今から13人の女の子たちを相手するのは無理だ  というかできれば、もう少し時間を掛けて  1人1人のことを理解して、お互いに意思の疎通ができるようになってからセックスしたい

それも、あんたが自分で決めることだよ

あんたの花たちなんだからアタシに聞かないで、あんたが自分で判断しな

 様子を見ながら手探りでやっていくしかない

先に身体を合わせてしまった方が話が早い子も居るからね

 言葉よりも、スキンシップか

ていうかみんな、スラム出身だろだから、あの子たちの一番年下だって、セックスがどんなものなのかは判っているんだよ暑い国出身で、クーラーの無い生活をしてきていてほとんどの子の親は娼婦だからね

 母親が客を取っている姿を見ている、聞いている

ニホンの女の子とは違うよセックスに対して、甘ったるいイメージは少しも持っていないから男と寝るのは金のためで東南アジアの裏の組織に拾われて少女暗殺者にならなければ自分たちも、とっくに周りの子と同じように娼婦になっていたと思っている子たちなんだよ

 キョーコさんは、ハッと溜息を吐く

アタシもそうだったさスラムだからね、男はみんな失業してて、ロクでなしばかりで確実に金を稼ぐ方法は、女が身体を売ることしかないんだからさそれが嫌なら犯罪に手を染めるしかないアタシみたいにね

 若き日のキョーコさんは犯罪者になる道を選んだ

ま、その話はいいんだけれどとにかく、今のあの子たちはセックスに対してもネガティブなイメージしか持って無いからさそれも今夜中に引っ繰り返しておいて

 1日で世界感を引っ繰り返すのか  いや、それぐらいの勢いでやらないと人は変わらない

判りましたちょっと考えてみます

 オレは今夜のセックスのメンバーを考える  メンバーも、そうだけど趣向もだよな  どんなセックスにするのか  とにかくあの13人に、売春の雰囲気を思い出させるのはマズい  亡くなった母親のことや、スラム時代のツラい思い出が蘇ってきてしまうかもしれない  それは過去に戻ることで今まで知らなかった世界に飛び込むのとは違う  するとキョーコさんが

寧、ちょっと来なこの子の相談相手になってやんな

 寧を呼ぶ

えー、あたしでいいのっ

 そう答える寧に、キョーコさんはニヤッと笑って

克子は、あっちの子のパン談義に付き合わないといけないんだとなれば、アンタがここでは次に年上のお姉ちゃんだろ

 寧が、こっちにやって来る

そうだねぇ、そうなると

 13人の外国少女たちが、お互いのパンの批評会をしているのを横に観ながら  オレは寧と話してみる  ミナホ姉さんは、今夜は新しい娼館だし克子姉は、13人の方に付いて時々出るパンに関する質問に答えている  アニエスたちや、鷹倉神社の巫女たちも笑顔で13人の話し合いを眺めていた

克子お姉ちゃんたちは外れてもらうとして翔お姉ちゃんたちも止した方がいいよね

 娼館の匂いを外国少女たちが感じ取るかもしれないから、元娼婦の克子姉にはセックス研修会は外れてもらう  翔姉ちゃんとレイちゃんは警護人としての匂いが強いから、別の意味で13人が警戒してしまうかもしれない  だから、今夜は呼ばない方が良い

てなるとセックスを覚えたての最近来た子たちで固めた方が良いんじゃないの

あの子たちって、ヨッちゃんだけだからセックスに対する嫌悪感とかも全然無いでしょ今は、セックスが楽しくてしょうがない時期だろうし

 素子とくるみ、エリカと茉莉花それに桜子辺りか

とにかくさ、向こうが13人で見学してくるんならヨッちゃん側も、同じくらいの人数にした方がいいと思うよ

だってほら、13人の子に見学されながらセックスするのってなかなか緊張するよっある程度、ベッドの上も人数がいないと負けちゃうってば

だからさ、ベッドの周りで観ている子と同じくらいベッドの上にも居た方が良いんじゃない

だけど、オレ、今夜13人も相手できないよ

 処女の外国少女たちじゃなくても、13人の女をこれから相手にするのは絶対に無理だ  ベッドに呼んでおいて、何もしないままというのは申し訳なさ過ぎる

もう、そういうのは気にしなくて良いんだよ女の子は男の子と違って、毎回、セックスの度にエクスタシーに達しなくても満足できるものだし

いやでもさ13人も居たらさすがに手持ちぶさたで何したら良いのか判らない子が出るよ

じゃあ、せめて半分6人か、7人にしたら

 とりあえず5人は決まりとして

でも、覚えたての子ばかりってのも良くないんじゃないかなセックスに慣れてる子も入れた方が

それならアニエスを入れればいいじゃんかあの子、もうすっかり溶け込んでいるし

 ニコニコと人懐っこい笑顔のアニエスは、すっかり13人の少女たちに受け入れられている  まあハーフばかりの13人だから、外人顔のアニエスの方が親近感があるのかもしれない

ヤッちゃんは、どうする

1人ぐらいお姉さんが居た方が良いと思うしヤッちゃんも来てよ

うーん、あたしは止しとくよ

 寧は、苦笑してそう答えた

あたしもさ日本に帰って来てから、しばらくは黒い森の娼館の中で暮らしていたからさ娼婦ではないけれどそういう匂いがするかもしれないからさ

 寧はキョーコさんとミナホ姉さんに、ロサンゼルスから救出されてから、娼館の中で暮らしていた  黒い森の娼館が活動停止する前の娼婦のお姉さんたちが働いていた時期を知っている

今夜は、ちょっとでも不安なことはやらない方がいいよ

 寧は、真顔になってオレにそう言う

あの子たちにとって、良い意味でのカルチャーショックにならないといけないんだから

 エリとリエの双子を呼ぶのも止めよう  あの子たちは、13人の外国少女たちと育ちが近いから感覚的には合うモノが多いと思う  だけど、それではカルチャーショックにはならない

セックスの暗さを知らないお嬢様たちで固めた方が良いんだろうね

 寧の言うとおりだと思った

最後の1人は瑠璃子だな

 お嬢様・オブ・お嬢様にしてオレとのセックスに、肯定的な感情しか持っていない少女  オレのセックス奴隷であることに、誇りと喜びを持っている15歳の美少女  寧も、うんとうなずいた

やはり、大分、お疲れのようですわね

 大きなベッドのある部屋に移動すると  肌襦袢姿の素子とくるみが、オレにマッサージをしてくれた  ベッドにうつぶせに寝たオレの背中と膝を、揉み揉みと揉んでくれる

ああ、気持ち良いよ2人とも

 素子もくるみも実に上手い

これも花嫁修業の一環で、くるみと一緒にお祖母様に教わりました

ホント、スゴいよな素子もくるみも料理も上手いし、家事は何でもできるし、マッサージまで

 しかも、和服の着こなしも完璧で2人とも、かなりの美少女だ

全て殿のために学んだことですわ

はい、わたくしたちの全てはお殿様のためにございますから

 素子とくるみは言う

それに嬉しいんですこちらのお屋敷では習い覚えた技術を、毎日、思いっきり使うことができますから

こんなに色んなことをやらしていただけるとは思いませんでしたわ

 本当なら名家・栗宮家の令嬢である素子は、同じぐらいの格式高い名家に嫁ぐはずだった  名家の奥方になったら実際には、料理を作ったり、家事をする機会はそんなに無いかもしれない

自分のできることを精一杯して、家族の皆様に喜んでいただけるというのはとても素晴らしいことですわ

はい、毎日が充実しております

こちらでは槍のお稽古も存分にさせていただいておりますし

 栗宮流槍術のことが無ければ素子たちは、オレのところに来ることは無かった

翔お姉様のお力添えもあってパラソル護身術としての槍術のお教室も始められそうですし

これで栗宮流槍術を次世代へ伝えることができます

 栗宮流槍術の技を流用した傘やステッキを使った護身術をまずは確立して、世間に広める  その中で興味を持った人が、さらに本式の槍術を習ってくれればいい

それに殿わたくしもくるみも、まだまだ習得できていない技術が残っておりますわ

わたくしたち殿をお慰めする技術をもっと磨かねばなりません

はい、くるみも床上手を目指します

 この子たちも、処女喪失したばかりでセックスに興味津々なんだな  そんな話をしているところへ  アーニャが、13人の外国少女たちを連れてゾロゾロとやって来る  ああ、月子とヨミとルナとコヨミちゃんイーディも居る  物理的な力と巫女の力の両方で元少女暗殺者たちの暴走を阻止する準備ができているのか  しかしとなると見学者は、13人+6人か  桜子とエリカと茉莉花もやって来た

あなたに可愛がっていただきますから髪を梳かして参りましたわ

 ああ、みんな肌襦袢1枚だけれど、髪を綺麗に撫でつけて凛としている

今夜は、新しくいらっしゃった方たちのお手本になるのですから

 桜子は、ニコッと微笑む  そうか桜子も名家・狩野家のお嬢様だから  人に観られるのは慣れている  13人の外国少女たちの好奇心たっぷりの視線に負けていない

茉莉花お姉様エリカが一緒ですから、平気ですわ

 エリカも超お嬢様校の中等部のスターと呼ばれている子だ  プレッシャーには強い

はい、わたし今夜は発表会なんだと思って、頑張りますわ

 茉莉花も、高校でピアノを習っている子だし芯は強い  うん、なかなか良いメンバーを選んだな

まり子さんも来たがっていましたけれどあの人は、ちょっと黒森様に対して不躾なところがありますから、今夜は遠慮していただきました

 桜子が、従姉のことをそう言う  確かに、まり子がここに居ると緊張して騒ぎ出すと思う

でも、みんな怖くないか

 言葉の通じない外国少女しかも暗殺者だった子たちにセックスを観られるのだから

あら、あなたの女にしていただいた時に全て覚悟済みですわ

 桜子が笑う

それに、どんな状況にあったとしてもあなたにご奉仕できることは、わたくしたちの喜びですわ

はいエリカも公さんのエッチな奴隷ですからいつでもどこでも何でもします

わたしもエリカさんと一緒です

 3人は、そう言う

それにわたくしも、あの子たちの言葉は判りますから

 ああ超お嬢様校は、フランス語を習うんだっけ  中等部のエリカが、カタコトで喋れているのなら高等部の桜子は、もっと話せる

かなり地域の訛りがありますから、ヒアリングが難しいんですけれど

 東南アジアの組織で使っていたフランス語は本式のフランス語とは少し違っているらしい

ああ、瑠璃子のフランス語もあの子たちにはカタすぎるって言ってたな

 エリカのカタコトぐらいが、コミュニケーションには丁度良いんだろうけれど  最後に瑠璃子とアニエスたちがやって来た  瑠璃子は相変わらず、片手にカメラを持っている

せっかくの夜ですから記念撮影をしなくてはいけないと思いまして

 すっかりハメ撮りが、瑠璃子のライフワークになっている

パパ、可憐ちゃんも良いですの

 可憐を連れて来ていた  可憐は、実家のことで今日は元気が無いんだよな

ああ、もちろんいいよ可憐おいで

 肌襦袢姿の可憐がやって来る  オレは起き上がって、可憐の小さな身体を抱きしめた

さてとでは、始めますの

 そう言うとアニエスは肌襦袢の帯をシュルルッと解いて  ザバッと全裸になる  12歳の健康的な裸体  いきなり全裸になったアニエスに、13人の外国少女たちがハッとなる

アニエスさん本当に綺麗な身体をなさってますわ

 日仏ハーフのアニエスは、元から普通の12歳の少女より発育が良い  その上、この半年毎日の様に、子宮にオレの精液を注がれて  何とも言えない、不思議な色香を漂わせている

お風呂の時と違いますわ

 可憐がアニエスの裸身を見て、言った

お風呂で裸になった時とは

 さっきのお風呂場では、真緒ちゃんが居たから  アニエスは、セクシーな空気を消していた  真緒ちゃんの前では、勃起できない劣情を見せてはいけないから

当たり前ですよこれからセックスするんですから肌の艶も変わります

 エリカが、クククッと笑った  13人の外国少女たちもさっき、オレたちと一緒に風呂に入っている  アニエスが無邪気に、真緒ちゃんと笑い合っていたのを見ている  そのアニエスがニコッと妖艶に微笑む姿に、皆、驚いていた  女は時と場所で変わる  しかも、オレたちの中で一番幼いアニエスがここまで変容するのだ

アーニャちゃん、この子たちに通訳して下さいですの

 アニエスは、笑顔のままそう言った

いいわよ、どうぞ

 アーニャが、答える

みなさん、聞いて下さいですのこれから、アニエスはとっても大事なお話をしますの

アニエスたちはここのお屋敷に住んでいるパパの家族はみんな、本当の家族ではありませんの

 アニエスは静かにそう言う

本当の家族ってアニエスには、よく判らないんですけれどでも、そうなんですの本当の家族は、生まれたときからずっと家族らしいんですけれどアニエスたちは、そうではないですのわたしたちは家族になったんですの正確にはパパの家族にしてもらったんですの

 半年前まで地下室の中の世界しか知らなかったアニエスが  今、自分なりにオレたちの家族について語ろうとしている

アニエスたちはここにいる可憐ちゃんも、ルリちゃんも、素子ちゃんにくるみちゃん、桜子ちゃん、エリカちゃん、茉莉花ちゃんアーニャちゃんに、月子ちゃん、ヨミちゃん、ルナちゃん後、きっとアニエスたちのことを見守ってくれているみんなはパパを通じて家族になっていますのあたしたちは、みんなパパのモノだから

アニエスたちはみんな、パパの赤ちゃんを産む約束をしていますのだから、赤ちゃんができるようなことは一生、パパとしかしませんのアニエスも、可憐ちゃんも、他のみんなもみんな、そうですのみんな、パパの赤ちゃんを産みますそして、みんなで仲良く育てますのアニエスは、雪乃ちゃんや渚ちゃんが産む赤ちゃんを、自分の赤ちゃんだと思って大切に育てますしアニエスの産む赤ちゃんも、みんなは大切に育ててくれますの

 アニエスが語る言葉を、13人の外国少女たちは真剣に聞いている

ここは、そういう家族ですのだから、アニエスはあなたたちにも、家族になって欲しいって思っていますけれどあなたたちがパパの赤ちゃんを産んでくれなかったり、他の子の赤ちゃんを可愛がらないのなら家族にはなれませんのそういう子には、出て行ってもらうしかないんですの

 キッパリと、アニエスは言う

家族みんなが幸せにならないといけませんし何より、これから産まれてくる赤ちゃんが一番幸せにならないといけませんのだから、ワガママな子や、みんなと仲良くできない子は困りますそういう子は、居てはいけないんですのみんなが幸せになれませんから

 とイーディが、笑顔で何か言った

秩序の守れない子は、叩き出すって言ってます

 エリカが小声で、オレに教えてくれた

その代わりあなたたちが、アニエスたちの家族になるのならアニエスたちは、あなたたちのために何でもしてあげます一緒にお勉強したり、遊んだり美味しいモノを食べましょう毎日がとっても楽しいですのそれからアニエスは、あなたたたちの産むパパの子にもお乳をあげたいです

 アニエスは、クスッと可愛く微笑む  13人のうちの1人イタリア系のペニー・スゥが何か言った

一生、そこの男以外とはセックスするなということかと聞いています

 エリカが通訳した  すぐにイーディが何か言い返す

するのは勝手だがそうしたら、ここから叩き出すその後、一切のフォローはしないって答えています

 今度は、ペニー・スゥの隣のヴァギィナが何か言う

無理矢理に、男にレイプされた場合はどうなるんだって聞いています

アーニャ、通訳してくれ

 ヴァギィナに向かって

そういうことが起こらないように、お前たちがオレの女でいる限りは守るもし、お前たちに手を出す男が居たらそいつは、徹底的にブチのめすもし、万が一お前たちが誰かにレイプされたら、オレは相手の男を殺すそれも、この世の地獄を見せてから人生の全てを後悔させてから、なぶり殺しにする

 アーニャが、笑顔でオレの言葉を外国少女たちに伝える  イーディが、続けて何か言った

なぶり殺しの男が出ないように、あなたたちはできる限り自分で自分の身体を守れって言ってます

お前たちが、オレを裏切らないのならオレもお前たちを裏切ることはないだが、1度でも裏切ったならサヨナラだ殺しはしないが、追放する元のスラムに戻って、1人で生きていけ

 可愛そうだけれど、ここでハッキリしておかないといけない  今、オレはこの子たちに舐められるわけにはいかないんだ

オレたちが必要としているのは助け合って、一緒に生きていく価値のある家族だオレたちは慈善団体ではないお前たちが、お前たちの好きに生きていきたいというのなら外に放り出すここには置いておけない

はいですの本当に、パパの家族になるパパの赤ちゃんを産んで、みんなで幸せに育てる気持ちのある子だけ残って欲しいんですの

 アニエスは、そう言った

パパとのセックスは、とっても楽しいですのアニエスはちょっと心が寂しくなったり、不安になった時は、いつもパパにセックスしてもらっていますのパパとセックスすると、心が温かくなって幸せな気持ちになりますのセックスは、とっても良いモノですのあでも、これはパパとだからですのきっと、他の人とセックスしたら、こういう気持ちにはならないですの

 アニエスの言葉に13人の中でもとりわけ反抗的なクリト・リリスが何か言う

本当にそうだろうか男はみんな同じではないのかって言ってます

 イーディが、何か言う

あなたは、この子の言うことをちゃんと聞いていなかったのかって言ってますこの人は、この子が寂しくなった時はいついかなる時でも、この子を抱き締めてあげているんだわたしもそうだわたしが、寂しい時もこの人はいつでも、面倒臭がらずに全力で抱き締めてくれる今、あの子を抱いているように

 イーディが、スッとオレを指す  オレは可憐を抱き締めたままだった

そうですのパパは、いつでもアニエスたちに応えてくりますのだから、アニエスたちはいつもパパに愛してもらってますの抱き締めてもらってますの、キスしてもらってますの、セックスしてもらっていますの

 アーニャが、何か言う

えっとわたしは、この屋敷に居る時は1人エッチはしたことがないだって欲しくなったら、幾らでもこの人が相手をしてくれるからだそうです

 恥ずかしそうに、エリカが通訳してくれた

パパはいつでも、どんな時でもアニエスたちにWELCOMEなんですのだから、アニエスたちもパパが寂しそうだったり、辛そうな時には抱き締めてあげないといけないですの、キスしてあげないといけないですの、セックスしてあげないといけないですのWELCOMEでないといけないんですのそれが、わたしたちとパパなんですの

 アニエスが、そう言うとオレの腕の中の可憐が

いつも、甘えているばかりで申し訳ありません

 暗い顔で、そう言う

可憐ちゃん、そういうことを言ってはいけないですのそう思ったら、セックスをご奉仕をがんばれば良いんですの思いっきりセックスしたら、パパも可憐ちゃんも幸せになって元気が出るんですから

 アニエスがそう、可憐を激励した

そうだな、可憐

 オレは、可憐の唇にチュッとキスをする  小さなおっぱいを肌襦袢の上から揉んだ  性的な快感で、この子の不安を溶かしてやりたい

ああ、そうだ言い忘れていましたの

 アニエスが再び、13人を見て微笑む

赤ちゃんを産むのは、高校生からですのそれまでは、身体がママになれるまで成長していないからですアニエスも高校生になるまで待ちますの

 いやそんなルールは無いんだが  高1の雪乃が妊娠しているからアニエスは、高校生になったら懐妊して良ものだと思い込んでいるらしい

セックスは、もっと前からですの小学生は身体がセックスできるくらい成長しているとパパが判断した子だけ、セックスできますの中学生からは、バスの料金も大人ですからセックスはできなきゃダメですの

じゃパパと家族とセックスのこと、考えておいて下さいですの

 アニエスは、そう言うとベッドにやって来る

さっ、みんなで楽しくセックスしましょうですのっ

ドカッと間が開いてしまって申し訳ありません

物凄いキツイ風邪で伏せってました

肺炎寸前で、夜になると熱が出てグッタリしてとてもエロシーンを書ける状況ではありませんでした

ホント、健康で無いとエロは無理ですね

何とか回復したので、ここから日常を取り戻したいと思っております

1374.楽しい我が家/アニエスの見せるセックス

 13人の少女暗殺者たちと彼女らを監視するイーデイとアーニャ、それから鷹倉神社の巫女の力を持つ4人の少女たち  合計19人の少女たちに見られながら、オレはキングサイズの倍もある広いベッドの上でアグラをかいて座っている

オレの周りには素肌に肌襦袢を羽織っただけの素子とくるみ、桜子、エリカと茉莉花、瑠璃子と可憐そして1人だけすでに裸になっているアニエスが居た

 オレはまず12歳の可憐を背後から抱き締め、肌襦袢の上から可愛いおっぱいを揉む  もう可憐とは何度もセックスしているから、どのくらいの強さで揉めば良いのかはよく判っている  膨らみ始めの固さの残る乳房を可憐が痛みを感じないように、丁寧に優しく揉みほぐす

可憐ちゃん、気持ち良いですの

 全裸のアニエスが、ニコニコ笑顔でベッドの上のオレたちに寄って来た

はいとても気持ちいいです

 可憐は恥ずかしそうに答える

ほら、可憐ちゃんパパのお肌の匂いをクンクン嗅いでみるですのアニエスは、パパの匂いが大好きっパパの匂いがすると安心できますのだから、可憐ちゃんも

 アニエスと可憐、2人の12歳の美少女がオレの首筋あたりを左右からクンクンと嗅ぐ

ねっ、パパの匂いっ心がぽわーんと温かくなりますのっ

ええアニエスちゃんの言う通りです

 オレは、よしよしと抱き締めている可憐の身体を後ろからギュッと抱き締めてやる  とにかく少しでも元気になって欲しい

さあさあ、パパは可憐ちゃんを脱ぎ脱ぎさせてあげて下さいですのパパはアニエスが裸んぼにしてあげますっ

 そう言って、裸のアニエスはオレを脱がせようとする  うん、このまま裸になろう  オレたちを見つめている13人の外国少女たち  あの東南アジアのスラム街出身の元・少女暗殺者たちにはこれから始まるセックスが楽しそうに見えなければいけない  男のオレが、女たちに性行為を強要しているように見えたらダメなんだ  これは彼女たちが知っている彼女たちの母親や育った環境の中で見聞きしてきた売春行為のセックスではない  オレたち家族の愛の行為なんだから

殿わたくしたちも裸になってもよろしいでしょうか

 ベッドの上では一番年長で名家・栗宮家のお嬢様の素子が、代表してオレに尋ねる

うん、そうだなそれなら、みんな順番に裸になってくれ

 オレが無理矢理、裸に剥くのではない  彼女たちが自分の意志で裸身になる様子を外国少女たちに見せるんだ  1人ずつストリップさせよう

かしこまりましたではくるみとわたくしから殿様それでよろしいですわね

では皆様お先に失礼致します

 ベッドの上では17歳で一番年長のくるみが、年下の少女たちに声を掛ける

ちょっと、少し恥ずかしいですこれだけの数の方たちの前で、裸になるのは

 まだ14歳なのに素子の警護役をしているくるみが、外国少女たちを見て頬を赤く染める  異国の少女たちは、これから何が始まるのかと眼を爛々とさせて見つめている  変に興奮して暴れ出さないようにアーニャとイーディ、それに鷹倉神社の巫女全員が13人の肉体と精神を慎重に監視してくれている

でも、あの子たちみんなエキゾチックな顔立ちの綺麗な子ばかりだしとっても健康美に溢れていますよね

 エリカの言う通り少女暗殺者の生き残りたちは、みんな、生命力たっぷりで肌艶が良いみんな美人だし、プロポーションも素晴らしい

あら、健康美でしたらわたくしやくるみも、あの子たちには負けませんわ普段から鍛えておりますから

 肌襦袢の帯を解きながら栗宮流槍術師範の素子が笑顔で言う

さあご覧下さいませ

 素子とくるみがするりと肌襦袢を脱ぐ  うん、素子の均整の取れた溌剌とした裸身  くるみはまだ14歳だから、素子ほど身体が発育していないが、それでもとても綺麗な裸身だ

2人とも、槍だけでなく、完璧な花嫁修業をしてきている理想的な妻だ

 締まるところはキュッと締まり、膨らむべきところはフワッと柔らかそうで

やっぱり、風呂の時とは違って見えるなあ

 これからセックスをするということを前提にして眺める裸身は違う  オレは生々しいオスの眼で、女の女体を見ている

うん、綺麗だ素子、くるみ

 この瑞々しい肉体をこれから思い切りモテアソぶと思うと、チンコにグッと熱い血潮が流れ込む

それにわたくしたちは健康美だけでなく、知的な美しさにも自信がありますわそうよね、くるみ

 家族の中では臣下であるはずのくるみも、素子の妹となる

さあ、包み隠さずわたくしたちの殿に鑑賞していただきましょう

 素子とくるみは、恥ずからずに全てをオレに見せてくれた

そうですわね確かに素子様には、お強いだけでなく知的な美しさもお持ちであらせられますわ

 桜子が素子たちの裸身を見て、そんな感想を言った

桜子お姉様素子様ではございません、素子お姉様ですわ

 瑠璃子が優しい声でそう言う  素子と桜子の関係は複雑だ

素子の栗宮家は名家だし、家の状態も良好な様だが3大名家である狩野家や香月家には家格で負ける

 だが、桜子の狩野家は、名家の中でも有数の歴史と伝統を持っているが現在は、すっかり家の勢いを失っている  普段の名家の集まりや超お嬢様校での人間関係では、常にお互いを様付けしたまま、適当な距離を保ったままの儀礼的な会話しかしてきていないのだろう

さらに桜子は16歳の高校1年生素子は17歳の高校2年生ちょっと微妙間柄にある

わたくしたちのお兄様の前では全ての女は対等な関係ですだからこそ、年長者を敬い、年下を慈しむことを守るべきですわ

 だからまだ15歳の中学生でありながら、3大名家・香月家の令嬢である瑠璃子が素子と桜子の間に入る

そうでしたごめんなさい、素子お姉様

 慌てて桜子が、素子に謝る

気にしないでわたくしの方が1年だけ先に生まれたというだけのことですわ瑠璃子様、お気遣いありがとうございます

 素子がニコッと微笑んで、桜子と瑠璃子に答えるが

素子お姉様もわたくしのことは瑠璃子と呼び捨てにして下さいここはお兄様にご奉仕する場ですわ

 素子も瑠璃子に頭を下げる

ほら、練習してみろお互いにお互いを見て、呼び合うんだ

 オレが3人に命じる

はい、お兄様わたくしは一番年少ですから、素子お姉様、桜子お姉様

 瑠璃子がすぐに年上の2人に笑顔で呼び掛ける

あ、そうでございますわねええっと、素子お姉様瑠璃子

 恥ずかしそうに桜子が2人の名を言う

わたくしが姉ですのね桜子、瑠璃子

 名家の順列では下位に居る素子が、一番困った顔をしている

今はギコチなくても、呼び合い続けろすぐに慣れるから

名家の世界のルールは、ベッドに持ち込んではいけない

さあ、そろそろ桜子も裸になれよ

 オレは話を打ち切って、桜子に脱衣を命じた  オレの言葉に桜子はニコッと明るく微笑み、シュルシュルと衣擦れの音を立てて、肌襦袢を後ろに脱ぎ落とす

わたくしの身体は、いかがでございますか

 桜子は何も隠さず、全てをオレに見せる

うん桜子も、前よりずっと綺麗になっているよ

 元々、桜子は美しい形のおっぱいを持っている  それが胸やお尻は美しさを保ったまま、さらに魅力的にふっくらと膨らみにもかかわらず、肉体全体はキュッと引き締まった感じがする

良かったわたくし、自分のプロポーションをずいぶん気にするようになったんですわあなたに褒めていただきたくて

 桜子は嬉しそうに微笑んだ

お食事に気を付けたり、睡眠時間も減らさないようにそれから美容体操も始めましたわ

サクラコソレは、この家の女としては当たり前のコトネ

 外野から少女暗殺者たちを監視しながらオレたちを見ていたイーディが、桜子に突っ込んだ

Darlingの女は、ミンナそうしてるネアーニャ以外は

ちょっとちょっと、わたくしだって色々と気を付けているわよ

 突然イーディに名指しされたアーニャが文句を言う

そういうのを気にしない子なんて、あの双子とユキノぐらいでしょ

違うよ、アーニャリエとエリ、それにユキノがソウイウコトを一番気を付けているヨDarlingに嫌われないようにネウチの子たちの中で、一番、切実に頑張ってるネ

 イーディは、いつもの笑顔ままアーニャに言う

アノ子たちは、Darlingに見捨てられたらホントにもう死ぬしかないって覚悟を決めてるからネ

 親がハミ出しヤクザだった双子はオレたちの保護下から出れば、確実に関西ヤクザに囚われる  雪乃もオレのところにしか居場所がない

ミンナ、もう少しあのコたちの切実さを理解してあげるべきヨ

あ、ゴメンなさいわたくし、よく判ってなくて

 アーニャが謝る

イイノヨコウイウコトは、ゆっくり時間を掛けて少しずつしか判り合っていけないモノなのネ

 オレたちの家族は、みんな出自がてんでバラバラだ  お互いに、相手のプロフィールだけは理解しているけれど  本質的なところまで理解し合うのは、簡単では無い  理解するための時間がまだまだ不足している

コノ話はオシマイハイハイ、ミンナ、セックスに集中するネ

 イーディが、運動部のコーチのようにパンパンと手を叩いて、ベッドの上の女たちに言う

そうですわねまずは皆様、早く裸になりましょう

 そう言いながら、瑠璃子もするりと肌襦袢を脱いで裸になってみせる  相変わらず、美しくも可愛らしい裸身だ

わたくし、こちらから記念写真を撮りますわ

そう言って愛用のデジカメをオレたちに向けた

よし次はエリカと茉莉花だ

 オレは振り向いて、ついこの間までお互いを知らなかった姉妹に言う

はーい、安奈エリカ14歳、脱ぎまーす公さん、見てて下さーいイヤッホウ

 超お嬢様校の中等部の人気者のエリカが、肌襦袢を投げ捨てる  白い素肌に桜色の乳首

うん、綺麗だぞエリカ

はいロスト・ヴァージンしたせいだと思うんですけれど、わたし、おっぱいがちょっと大きくなってまーすさっき計ったら、先月より1センチも膨らんでましたっ

 エリカが自分の可愛い胸をムニムニ揉みながら、オレに報告した

後でまた公さんが揉んだり、舐めたりして下さいね

じゃあ、茉莉花お姉様もどうぞ

 茉莉花は急いで帯を解き背後に、肌襦袢をするっと落とす  これまた真っ白い肌の美しい裸身  エリカと血が繋がっているからよく似ているが、胸の大きさは茉莉花の方が上だ  羞恥心に、茉莉花の頬がポッと赤く染まる

茉莉花も少し、変わったなうん、何かビビッと魅力を感じるよ

 オレは茉莉花の裸身を見て、そう感想を述べた

身体が変わったのでなく心の有りようが変わったんだと思います

 茉莉花は、股間だけを手で隠して、オレに微笑む

今は毎週末公くんに何度も抱いていただいてますからあの平日、学校で寮生活をしていても週の終わりになれば、また抱いていただけると思ったら、色んなコトが頑張れてわたしには、愛してくれている男の人がいるんだって思えたらその、心に余裕ができたというかピアノの先生にも、最近、音が安定してきたというか艶が出て来たって、褒めていただきました

 真っ赤な顔で、茉莉花がそう言う

そうですよねっ、茉莉花お姉様には公さんとわたしたち家族が居るんですから

 エリカが後ろから、最愛の姉に抱きつく

はい、前みたいに自分には母しかいないとか、そういうことで後ろ向きな気持ちになることはなくなりました

 茉莉花は、そう言う

母も、ようやく退院できることになりました黒森様いえ、御名穂お姉様のご紹介で新しい働き先も決まりました

 茉莉花の母親も元黒い森の娼館の女だ  だから、ミナホ姉さんが引退した元・娼婦のお姉さんで事業をやっている人に、茉莉花の母親を受け入れてもらうように頼んでくれた  現役時代の茉莉花の母親を知っている人らしいから、問題なく引き受けてくれたらしい

そうネ透明感のある知的な美しさは、この中ではジャスミンが一番かもしれないネ

 イーディが茉莉花を見て言う

そうね確かに、マリカのたおやかな美しさも素敵だと思うわもちろんサクラコも綺麗だし、エリカとくるみも可愛いわよルリコも良いわわたくしは好きよ

 アーニャは同性愛嗜好も持ってるんだよなそう言えば  昔は寧を狙ってたし

みんなとってもセクシーよ、わたくしも裸になってそっちに行きたいくらい

ダメヨ、アーニャアタシたちはジッとガマンの子なのヨ、今夜は

 イーディがアーニャに釘を差す

アイ・シー、はいはい、判ってるわよ

 今の段階でアーニャが13人の外国少女の監視の任務を放棄するのは、ちょっと困る

みんな綺麗ですの、素敵ですの

 アニエスが大きな声でそう言った

ほら、パパのオチンチンだって、もうこんなに大きくなってますの

 裸のアニエスは、オレの勃起ペニスをペロンと露出させてニカッと微笑む  ああ13人の外国少女の視線がオレの股間に集中する  オレは平然と勃起ペニスを丸出しにしたまま

アニエスは、お風呂で身体を洗ってくれる時の優しいパパも大好きですけれどオチンチンが大きくなっている時のパパも大好きですの

 そう言って、アニエスがオレの張り詰めた亀頭をよしよしと可愛い手で擦ってくれた  そんな様子も少女暗殺者たちは、ジッと息をこらして見つめている

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