石神兄妹だけでは絶対に出て来ない計画だ

香田さんです

 兄妹ではなく黒瀬安寿さんが、答えた

香田さんが憲王様と瑞希様に提案していました

てことはこの学校に、オレが居るっていうことも

はい、香田さんが調べてきたとそう、おっしゃっていました

 黒瀬さんは答えた  寧とイーディが、同時にオレを見る

工藤父が来ていた理由が判ったね

マズイネコイツらもオトリなのネ

ああ、香田みたいな男を使ってこの人たちをここに送り込んで来たヤツがいる

 敵はまだ居る  それもかなり大規模な敵だ  石神兄妹が、オレに尋ねてくる

あなたたちはハメられたんだよ香田と香田の後ろにいるヤツに

 オレは、黒瀬さんを見て

何か心当たりは無いか最近、妙なこととか香田絡みでも、それ以外でも

いえ、特に心当たりはありませんあ、でも

 黒瀬さんは何かを思い出す

香田さんは、黒森様がこちらの学校にいらっしゃるという情報を上海の知り合いから教えてもらったとおっしゃっていました

 シャンハイ

相変わらず、先を考えないで書いてます

シャンハイの人ってうーむ

24時間以内に、設定を考えないと

1345.学園祭 A /その6 窮地

1つ教えて下さい

 オレは、石神瑞希に尋ねる

あなた学校はみすずと同じ学校じゃないですよね

 名家の令嬢で超お嬢様校に通っている子は  少し前の香月家本家の邸宅で行われたガーデンパーティに全員来ている  あの場にこの人はいなかった

わたくしはスイスの寄宿学校へ行っておりましたから

 石神瑞希は言う

安寿も一緒ですわ7月にスイスの中学校を卒業して、日本に戻って参りました

ああ、スイスの学校も学年の終わりが夏休み前なんだよねっ

日本みたいに、学校が4月からじゃなくてさ卒業式が7月なんだよっ

 寧はアメリカに居たから、日本とは違う学校制度を知っている  つまり石神瑞希は夏前までスイスの中学校に通っていた

ですのでわたくしは、この秋から日本の高校に編入することになりましたのわたくしを受け入れて下さる高校を探しましたので、他の名家のお嬢様たちとは別の学校へ通っておりますわ

 石神瑞希は、そう言うが

いや、みすずたちの学校だってちゃんと話せば、編入させてくれるはずだよ

 実際アニエスたちが、つい最近、編入している

だいたい石神さんは名家の令嬢なんだからあの学校は、多少のことは無理を聞いてくれるはずですよ

 超お嬢様校は、名家の令嬢たちを守ることを目的にジッちゃんや歌晏さんが運営している  黒瀬安寿さんが、口を開く

そちらの学校は、皆様、幼稚部からずっと通われている方ばかりですからクラスに溶け込みにくいのではないかと、瑞希様は

安寿、余計なことは言わないで

 この石神瑞希というお嬢様は、ちょっと高飛車で自己顕示欲の強い性格だから  生徒が名家の令嬢だらけの超お嬢様校しかも、すでに令嬢たち同士でコミュニティが出来上がっている学校へ新しく編入したら

自分だけが周りから浮いてしまうんじゃないかと心配したんだな

 それで、超お嬢様校を避けて別の高校にしたんだ

黒瀬さんも同じ学校ですか

いえ、わたくしは今は学校に通っておりません

え、何でです

 警護役なのに

わたくしはまだ、日本の高校に通える年齢に達しておりませんので

安寿は、スイスの中学校を飛び級をして卒業していますスイスで、すでに義務教育課程を終えているんですわ

 石神瑞希が自分の警護役を見て言う

この子、わたくしより1つ年下ですのでも、学年が違うとスイスの寄宿学校内で、ずっとわたくしの側に居ることができませんから安寿には勉強を頑張らせて、1学年上のわたくしと同じクラスに入らせましたの

 え石神瑞希が飛び級するように黒瀬さんに命じたのかよ

それでわたくしと一緒に、スイスで中学までは卒業しておりますので

でも、日本には飛び級制度がございませんからわたくしは、来年の春にならなければ高校に通うことはできません

なるほどねっでも、そういう時は、向こうで中学を卒業していてもしょうがないから半年だけでも日本の中学に通うものじゃないのっ

わたくしが高校に通っているのに安寿が他の中学へ行ってしまったら、誰がわたくしの警護をするのです

ですから今は朝から夕方まで、瑞希様の高校の前で毎日待機しております

 黒瀬さんは、そう言う  メチャクチャだよ  ていうか、石神瑞希身勝手過ぎるぞ  まあ、その件は置いておくとして

名家の令嬢で石神さんみたいに、みすずたちとは別の学校に通っている人は他にもいますか

それはわたくしの他には、1人か2人ぐらいしかいないと思いますわ

 超お嬢様校に通うことはステイタスだから  名家は普通、娘をあの学校に通わせる

ミスズたちと違う学校に通っているコの存在をチェックしていなかったのはミスだったネ

 敵はオレたちの見落としを利用した

瑞希の学校が何だと言うんだ

 瑞希の兄の石神憲王が、不機嫌そうにオレに言う

いや、今ので確信しましたあなたたちヤバイ連中に、ピンポイントで狙われていますね

みすずたちの学校に通っている子たちにはオレは全員に挨拶していますそれに、みすずや瑠璃子たちそれに歌晏桃子姉ちゃんも、他の名家のお嬢さんたちと良い関係を保つように普段から気を遣ってくれていますから

 香月家でのガーデン・パーティは、オレとみすずの関係を他の名家の令嬢たちに受け入れてもらうためのものだった  オレたちはきちんと、正しい手順を踏んできている  オレが香月家の当主であるジッちゃんにも認められていて  みすずとどんな関係なのかも全て、公開している

だから、素子のことで不満があったとしてもあの学校に通っているお嬢様たちは、オレに文句を言いに来たりはしません言いたいことがあれば、みすずに言うはずです

 ていうか、この石神兄妹みたいに  オレは名家の人間ではないのだから、自分の臣下みたいに命令できるなんて思っている子はいない

あなたたちは、オレに頭ごなしにガンガン命令すれば何でもハイハイって命令に従うはすだって、香田に言われて来たんでしょうけれど

ヨッちゃんのこと知らないから、そう言われて信じちゃったんだよねっ

敵はDarlingと面識のないアンタたちを、選んでここに連れて来たノネ

 寧とイーディが言う

ど、どういうことなんだ

そうですわ、わたくしたちがあなたのことを知らないから何なのです

 石神兄妹は、オレを見る

オレのことを知らないから、あんたたちは香田の立てた計画に乗ってホイホイここへ来てしまったし

オレたちの方も、あんたたちのことをよく知らないから色々と疑心暗鬼になった

アンタの持ってるテーザーガンもコウダが持っていけって言ったんじゃナイノカ

そ、それはその通りだが

 石神憲王は、脇の下の電撃銃を抑えて言った

モシモ、アタシたちが暴れたりした場合はためらわずに、それを使えって言ってなかったカ

う香田は、そんなことも言っていたと思う

おい、説明しろ何がどうなっているんだ

香田はわたくしたちをどうするつもりだったと言うんです

 石神兄妹は全然判っていないらしい

香田って言うより、香田の後ろにいる人の計画なんだと思いますけれど

 オレは頭の悪いお坊ちゃんたちに言う

オレとあなたたちが会ったところで、わざと騒ぎを大きくするつもりだったんだと思います

そう言えば、メチャクチャ煽ってたもんねっあの人

ソレで、Darlingかアンタたちがもしくは両方とも、騒ぎの中で大ケガするとか間違って死ぬとかって大事件に発展させるツモリだったノネ

まさかイーディ1人にあんなに簡単にノされちゃうとは思ってなかったんだろ10人近く手下を連れて来てたから上手いこと、自分たちのペースで混乱をコンロールできるって考えてたんだと思う

 ヤバイところだった  さっさと頭である香田を潰してしまったこととイーディの強さに、残りの警護員たちがビビッてしまったひとで、何とか最悪の結果が回避できたけれど

全然判らんぞ何でそういうことになるんだ

そうよ、ちゃんと説明しなさい

 あー、この兄妹は

敵の目的はヨッちゃんの評判を落とすことだったんだよっ

アンタたちは、その目的のために使われたタダの駒ネ

ここの学校の中で、石神さんたちがヨッちゃんを訪ねてきたのにどういう理由とかカンケイ無しに、暴力沙汰になっちゃって結果的に、石神さんたちが大ケガするとか、死んじゃうなんてことになったらさ

Darlingが非難されることになるネ名家の人たちに

詳細を省いてDarlingが本当はとても暴力的な人間でだから、アンタたちが大変な目に遭わされたんだっていうウソの噂を名家の連中に流すノネ実際に大ケガしたっていう事実があれば、そのウソを信じてしまう人は多いネ

そうなるようにあたしたちと石神さんたちを全面対決させようとしたんだよっ

っていうか、ケガするのは石神さんたちだけじゃなかったかもしれないよ敵は、状況次第ではオレを殺すことも検討していると思うだから、あんたにテーザーガンなんて持たせたんだろ

あんたが身の危険を感じるように仕向けてオレをテーザーガンで撃たせるとかね

電撃銃では、人は死なないと聞いたぞ

 石神憲王は、そう言う

そう言ってたのは、香田だろ

テーザーガンでも、改造すれば人を殺せるネ海外では実例があるヨ

 オレとイーディが答える

アルイハ、テーザーガンでDarlingを動けなくしておいて別の方法でトドメを刺すトカ

それでも、あなたがヨッちゃんを撃ったという事実があればスキャンダルになるでしょっそしたら名家のお坊ちゃんが、ヨッちゃんを殺したっていう絵になるよね

敵は、そういう風にしたいんだろうな

今回の件は結局のところ石神さんたちは巻き込まれただけです敵のターゲットは、最初っからオレです

なぜ、お前なんだ

 石神兄妹は、まだ判らないらしい

あなたたちと同じですよ名家の生まれでないオレが、みすずのパートナーになって、3大名家の1つの香月家に繋がっていることを面白く思っていないヤツがいるんでしょう

 オレみたいな人間が、香月家に潜り込んでいることに嫌悪感のある人たち  だから、何としてもオレをジッちゃんやみすずたちから引き剥がしたいと考えている  オレの殺してでも

敵はオレを抹殺するかオレの評判を落として、香月家がオレを見捨てるしかなくなるようにしようと罠を仕掛けてきているんです

それもミスズたちに被害が及ばないように、わざわざミスズたちが居ない場所を狙って来たノネ

つまり、敵はヨッちゃんを攻撃しようとして、間違って香月家の令嬢たちを巻き込むのは嫌なんだよっ

敵は、オレたちの高校の学園祭には、みすずたちが来ないことをどこからか聞きつけて知っている人物だ

そんな情報が漏れるとすればそれは

ちょっと待て敵なる存在は、みすず様たちの身の安全は配慮なさっているのにお兄様やわたくしを、害しようとしているということですの

そうだ名家でも、石神家の兄妹がケガをしたり死んだりするかもしれないということに関しては、別に構わないと思っている

そういう思考をする人間となると

考えられる可能性は1つだ

そういうことなんだよな

 敵は、香月家の中に居る

みすずや瑠璃子がここに来ないことは香月セキュリティ・サービスから情報を得ているんだ

オレが香月家に入り込んだことを苦々しく思っている最大勢力はあいつら何だもんな

 翔姉ちゃんは、おそらく事前に香月家内部の問題に気付いているんだ  だから香月セキュリティ・サービスの正規の部隊を動かしたら、敵に情報が筒抜けになってしまう可能性があるから  工藤父裏の部隊を、ここに配置した

翔姉ちゃんは堅実だからな組織のどこに穴が開いているかこの機会にチェックするつもりなんだろうな

 香月セキュリティ・サービスの内部の誰が敵と通じているのか  患部を丸まる切除するために、わざと泳がしているんだ

おいおい、お前は何を納得しているんだ

そうよ、わたくしたちに全てを話なさい

 石神兄妹は、不安そうな顔でオレに言う

いやオレたちは、かなりヤバイ状況に居るってことですよ

ここは死地ネ生きて出られるかどうかは、これから次第なのヨ

あなたたちでもオレでもいいこの学校の敷地内で襲撃を掛けて大ケガさせるか、死なせたら敵の勝ちです

 学園祭の客に混じって他にも敵の配下が紛れ込んでいるだろう

シカモ敵は、すでに爆弾を使う可能性をほのめかしているノネ

 イーディは、黒瀬安寿さんを見る

さっき、アンタはFAKEで爆弾を背負っているというネタをアタシたちに披露したネ

 そうだ、すでに黒瀬さんが爆弾テロまがいのことをやらされた  まあ、黒瀬さんは実際には、爆発物を背負ってなかったけれど

アレは香田に指示されたコトだったヨネ

 黒瀬さんは答える

アレは予告ネこのコには爆弾を持たせなかったけれど他の人間に爆発物を持たせて、学園祭のお客さんも巻き込んでDarlingやこの人たちを殺すこつとあり得るとイウ

なぜ、そんな回りくどいことをするんだ

 石神憲王が、アホ顔で答える

ソンナの、アタシたちに爆発物を警戒させて余計な人手を使わせるために決まってるジャナイカ

 工藤父は、間違いなく配下の人たちを連れて来ているけれど  人数には限りがある  今は学園祭の最中だから生徒たちや外部からの客の眼がある  工藤父たち裏部隊の人たちも大っぴらには動けない  限られた人数で、こっそりと校内に爆発物を持ち込まれていないか、常に監視していなければならないのだから

ま、爆弾は最後の手段だろうけどねっヨッちゃんや石神さんたちを確実に吹き飛ばせるっていう状況じゃなければ、起爆させないと思うよ他の人たちだけを爆発で傷付けても意味が無いからさ

 敵だって、ただの大量殺戮のテロをやりたいわけではない  オレを香月家から追い出した後に自分が香月家の権力を握りたいと思っているはずだから  後々、致命傷になるようなことは極力、避けるつもりのはずだ

とにかく、石神さんたちを学校の外まで警護して送り出す校内から出て、オレと別れてしまえば敵のターゲットからは外されるはずですから

 オレを訪ねてきて会っている最中に大ケガしたら、オレの責任になるが  石神兄妹を見送って、オレと別れた後のことにオレが責任を負うことは無い

わたしたちの車はこの学校の正門の外に停めてある

運転手に連絡して、こちらの校舎の正面に車を持って来させるわ

 石神憲王と瑞希は、そう言うが

バカじゃないノカアンタたちの車が一番、爆弾が仕掛けられている可能性が高いダロ

 校舎前に車を持って来させて乗り込む瞬間に爆発させれば  見送りのオレまで確実に殺せる

その車香田も、ここまで一緒に乗って来たんですよねだったら、何かが仕掛けられている可能性は、充分にあると思います

そういう可能性もあるのですわね

 このバカ兄妹を何とかして欲しい

石神さんたちを送迎する車は、オレたちが別に用意します

ね、ヨシくんそれだったら

 ずっと黙っていた、メグが言う

このお部屋はすぐ隣が

 そうだ、この予備の放送室の隣は校長室だ  そこから地下の隠し部屋に下りて教職員用の駐車場の秘密ガレージから、石神さんたちを逃がすという手もある

メグミそれはダメなのヨ

 イーディが、メグを制止する

敵はここの学校のコトについても調べているはずネ今日、Darlingを仕留めることができなかったとても、次のチャンスの時のために

 敵が香月家の内部にいるのなら長期的な思考も持っているはずだ

こんなコトで敵に、この学校のヒミツを知られるのは後々、困ることにるネ

 敵は石神兄妹が、この部屋に入ったことまでは知っている  そして、次に石神兄妹が教職員用の駐車場から現れたら  この部屋から、そこまでの間に隠し通路があることがバレてしまう

アンタたち、携帯電は持ってるダロ

もちろん持っている

持っていますわ

ここの部屋は放送用ダカラ電波は完全に遮断しているネデモ、敵はアンタたちの位置をGPS機能でチェックしているはずだから

 校長室も、地下の隠し部屋も秘密通路も電波は入らない造りになっている  しかし、教職員用の駐車場の隠しガレージから外に出れば電場が通じる  あそこが秘密通路の出口だということが、敵に知られてしまうのは困る

オレたちは普通にこの部屋を出て正々堂々と、石神さんたちを校外へ連れて行かないといけないのか

 学園祭に興じているたくさんの生徒や、外部からのお客さんたちの中を抜けて  かなりハードな状況だ

まずは車の手配だな

 今回の場合香月セキュリティ・サービスの正規の警護車輌も使えない  その車の警護員が敵と通じている可能性があるから  これはもう工藤父に、頼むしかないんだろうな  工藤父も、こういう状況を想定して車の準備はしているはずだ

ヨッちゃん御名穂お姉ちゃんに電話してみようよ

でも、ミナホ姉さんは全部、オレが判断して処理しろって言ってたぞ

 そうだ御名穂姉さんは

ヨシくん困った時に、相談してみるっていうのも判断の1つじゃないかしら

ドッチにしろ、アタシたちだけでは荷が重い状況ネ応援の人員が必要ヨ

そうだな相談してみるよ

 オレは壁の内線電話を取る  ミナホ姉さんのことだから、ここでのオレたちの会話を盗み聴きしている可能性が高いけれど  石神兄妹と黒瀬さんの前だから電話を使う

聞いていたわよこちらで手配も始めているわ

 内線電話を耳に当てた瞬間ミナホ姉さんの声がした

自分1人で何でも解決しようとしなくなったのは良い傾向ね

 ミナホ姉さんは、オレが相談することを選択したことが嬉しいようだ

今、ちょうど最初の応援人員が、そこに到着したわ

 コンコンコンッと、部屋のドアがノックされる

イーディ、開けて応援の人らしいから

 イーディが、ドアを開けると

こんにちはぁぁ

 現れたのはどこかの高校の制服に身を包んだ、香月セキュリティ・サービスの木下涼子さんだった  この人は、元がバンバルビー3だからほとんど裏部隊だ  木下さんは信用できる

あ、こんにちは木下さん、制服似合ってますね

 ホント小柄でロリ顔だから、ホンモノの高校生にしか見えない

あはは照れちゃいますよー

 ニコッと微笑む木下さん  しかし、その腕にはいつもの爆砕フレイルが握られていた

相変わらず、お台場から30分圏内に住んでいるのですが

コミケに行くこともなく

去年はフラっと遊びに行って、企業ブースだけ見て帰ったのですが

明日はどうしよう

私の窮地も続いております

1346.学園祭 A / その7 木下登場

さってとこのわたしが来たからには、もう安心ですっ

 粉砕フレイルをジャラジャラ鳴らしながら、木下さんは言う

何しろ、わたしの狂犬ぶりは敵味方関係無く、ひろーく知られていますからっ

 この人のハチャメチャな戦闘能力は、バンバルビー3の頃から裏の世界の住人には知られている

特に今日は、こんな格好ですし

 木下さんは、どっかの高校の制服のスカートをひらりと翻す

おかしな人たちが近寄って来ても、キャー、痴漢と叫びながら、このフレイルでブッ叩いちゃいますから女子高生の姿なら、大抵のことは見逃してもらえますしっ

わたしが、皆さんをここの校舎の1階玄関までお連れしますわたしたちが到着する時間に合わせて、迎えの車が来て下さるそうですっ

 さすが全て手配してくれているんだ

それで、あの出発する前に、お願いがあるんですけれど

 木下さんは、石神憲王を見る

あの、あなた何か武器を持っているんですよね

 石神憲王は、スーツの脇のホルスターに入れてあるテイザーガンに触る

それは、ここに置いていって下さい

いや、これは護身用の最後の武器として

 石神憲王は、抵抗するが

そんなの持ってたって、あなたじゃ使いこなせないですよね

 木下さんはスバッと言う

それでも、持ってると使いたくなっちゃいますよね使いこなせないまに、使っちゃって大変なことになったら、どうするんですか

そもそも、今、あなたが持っている武器って日本では、もし使ってしまったらどんな理由でも過剰防衛ということでメチャクチャ怒られることになっちゃいますよ

ソウネ、ワイヤー射出タイプのテイザーガンは、日本では一般流通していないネキケン過ぎるカラ

 イーディが、横から言う

敵は二重、三重に罠を仕掛けているノネもし、ここでDarlingやアンタたちを仕留められないのならアンタにソノ武器を使わせて、過剰防衛で警察に逮捕されるような事態に持ち込んだりトカ

とにかくさ、この学校の中でスキャンダルを起こしたいんだよっどんな理由でもいいから、警察沙汰、新聞沙汰の事件を起こせば石神さんたちと一緒に居たヨッちゃんにも、悪いイメージを付けられるでしょっ

 敵の目的が、オレの評判を落として香月家からオレを追い出すことなら  どんな手でも使ってくるか

だが、わたしは

 石神憲王が抵抗するのは不安だからだろう  いつも守られていた名家のお坊ちゃんが今は、味方であるばすの警護役に裏切られて、孤立してしまっている  そして何より石神憲王は、オレたちのことを信用していない

憲王お兄様覚悟を決めましょう

 妹の石神瑞希は言う

このまま、ずっとここに居るわけにも参りませんしこうなってしまった以上は、黒森様に従うしかありませんわ

しかし瑞希

大丈夫ですわ憲王様、瑞希様

 石神兄妹の警護役である黒瀬安寿さんが言う

この方たちは信じられます

なぜ、そう言い切れるんだ

 石神憲王は、黒瀬さんに尋ねた

強いからですわ

こちらの方の強さは、充分に拝見させていただきましたし

 イーディを見て、黒瀬さんは言う

そして、今いらした方もとてもお強いです

 見ただけで木下さんの強さを感じ取ったんだ

こんなに強い方たちなのにそこまで考えるかってぐらい警戒なさっているんですねわたし自分が警護役として、いかに未熟か判りました

あら、まぁ、そんなことで落ち込んじゃあダメですよ

 木下さんが、笑顔で言う

わたしは今は、こんな風に高校生のコスプレをしていますがこう見えても、エッヘン、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリート警護人ですからっ

 ガチャリと爆砕フレイルを鳴らして言う

あ、今週からです関さんから辞令をいただきまして、正式にトップ・エリートに任命していただきました

あ、トップエリートというのは、香月セキュリティ・サービスの警護員の最高峰の人たちのことで香月のジッちゃんの直属部隊です

 オレは、慌てて石神兄妹に説明する

いえいえ、もう香月セキュリティ・サービスは、黒森様がオーナーですからわたしは、最初の黒森直属の警護人になるそうです

 そうだった香月セキュリティ・サービスはオレの所有物になったんだった

一応、今までのトップ・エリートの方たちはこのまま香月閣下にお仕えするということになりましたのでえーと、関さんと藤宮さんは兼任かな黒森様専属は今のところ、わたしだけです

 翔姉ちゃんも、レイちゃんもオレの女だけれど  ずっとジッちゃんの部下だったんだからオレだけの専属になるというのは、今は無理だ  翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービス全体を指揮する立場に居るし  レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの表の顔としての仕事もある

ということですので、よろしくお願い致しまーす一応、関さんからは黒森様の専属ということでセックスと妊娠は確実にすることになるから覚悟しておくようにって言われています

でも、わたし、そういうのしたことが一度も無いんで色々、判っていないところもあると思いますけれどながーい眼で見てやってくださーい日々、努力はしますんで

 平然とこういう話をするから木下さんは、色んな意味でブチ壊れている  ていうかやっぱり処女なのかこの人

大丈夫ヨDarlingはセックス上手だし判らないことがあったら、アタシたちが教えるネ

はーい、よろしくお願い致しまーす

 木下さんはヘラヘラ笑っている

それも関さんに言われましたセックスのことは、皆さんに相談しながらすれば大丈夫だって

 それを聞いた、石神憲王は

ま、待てお、お前は本当にそれで良いのか

 驚愕の表情で木下さんに尋ねる

そ、そうよ幾ら専属警護人だからってせせせ、セックスとか

 石神瑞希も、困惑の表情で言う

えー、何か変ですかぁだってトップ・エリートの警護人で専属ですよーお守りする人とセックスするのは、当たり前じゃないですか

ソウネ当たり前ネ

 木下さんとイーディは、ウンウンうなずき合う

Darlingは健康な男子で、アタシも健康な女のコネいつでもどこでも求められたら、すぐにセックスする関係でないと本気になって守るのは無理ヨ

やっぱり、そうですよねえ関さんと藤宮さんにも、そう教えていただきましたぁ

特に警護人が女だと、色んな組織の男たちがご主人様の情報を獲ようとワラワラ迫って来るからプロの警護人は恋愛禁止恋愛するなら、ご主人様だけを愛しないって

ソレニ女のコだって性欲はあるノネアタシなんて、性欲は全てDarlingに発散させてもらっているヨ

 実際、ヤリたくなったらイーディは、オレを襲いに来る  オレはいつも、イーディとのセックスに全力で応える

ダカラ、リョウコもセックスしたくなったら、いつでもDarlingに求めるネ

かしこまりましたー、よろこんでー

 どこかの居酒屋の店員のように木下さんは大きな声で返事した

そ、そこまでしないとダメなんですかトップ・エリートの警護人は

 木下さんは笑顔のまま

そこまでするも何もお守りするべき方に、自分の全てを捧げるのが本来の警護人なんじゃないですか

 当たり前のコトとして答える

いや、わたしはずっとフリーの警護人ていう邪道を歩んで来たんで正当な警護人になってからは日が浅いんですけれどでも、あたしが尊敬している関さんや藤宮さんは、そういうお覚悟をなさっているそうですから

アタシもそうヨ一生、Darlingを守り続けるからセックスも一生、Darlingダケネ当然のコトナノヨネ

 黒瀬さんは、イーディのことをオレの警護人だと信じているから  相当、ショックを受けているようだ

はい、じゃあ、そろそろ出発しますから例の武器を出して下さい

 木下さんが、石神憲王に言う

いや、だからそれは

出して下さいったら、出して下さい

10秒以内に出さないと、グーでブッ叩きます

ちょっと待て

9、8、7

おい、安寿、何とかしろ

 石神憲王は、妹の警護役を見る

無理です香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの方ですよ

5、4、3

憲王お兄様、往生際が悪いですわ

 石神瑞希が、兄を睨む

21

判った、判った

 石神憲王は、不承不承胸元からテーザーガンを出す

これで良いのだな

もう一つのもネ

足首にも何か隠してるヨネ

 息を呑む石神憲王

ずっと歩き方が変だったのヨダカラ、アタシ、判ってたヨ

アンタが自分で言うか試していたノヨ

 石神憲王は、ホントにバカ過ぎて使えない人物だ

出して下さい

 木下さんがジロッと見る

ほら、持っていけ

 石神憲王は、足首に隠していたモノを出した  折りたたみ式のナイフか

こんなモノでも警察が見つかれば、銃刀法違反で逮捕されますからね

 木下さんは、ナイフの刃を出して確認する

2つも武器を携帯させたとなると敵が警察関係者と繋がっている可能性が高くなってきました

わざと武器を持たせて警察に逮捕させるってこと

 木下さんにオレは尋ねる

武器だけでなく、わたくしたちが敵と戦闘したところを狙って逮捕しようとするんだと思います

ヨッちゃんや石神さんたちが警察に逮捕されたという事実をデッチ上げようってことだよね

てことは真っ正面から敵と闘うのはマズイのではありませんか

そんなことないですよそれならそれで、真っ先に敵と通じている警察関係者をブッ潰しますから

 木下さんは、ニヤッと微笑む

それなら逮捕なんてできなくなります

姑息な手とかを使おうとしているヤツらは大きな力でフッ潰すノヨ

 イーディが、そう言いながら石神憲王の提出したテーザーガンを分解している

やっぱりネ

どうしたんだ、イーディ

特に何も仕掛けてないヨ普通のテーザーガンなのネ改造とかもしてないヨ

問題ないのなら良いのではないか

 石神憲王が訪ねる

確実に、Darlingを殺すんならこれに爆薬を仕掛けるネテーザーガンの形をした爆弾にするヨそうじゃなければ、盗聴器を仕掛けるネ

もっとも、この部屋は放送室だから電波が遮断されてて、普通の盗聴機では何も聞こえないけどねっ

盗聴される可能性があるからこの部屋を会談用に選んだノヨ3人、携帯電話も出してネ

さっきも話したヨ、GPSで居場所を探知されたら困るデショ

あたしたちが下りて行く方向に先回りされて、取り囲まれたら困るよねっ

 イーディと寧が、石神憲王を見る

憲王お兄様従いましょうこの人たちには適いませんわ

 石神瑞希は、自分の携帯電話を取り出す  黒瀬さんも、電話を出した

仕方ない

 石神憲王も、携帯電話を出す

さてさて、良い時間です出発しましょう

 木下さんが、腕時計を見て言う

あれ、あなたは腕時計をしていないのですね

 木下さんは、黒瀬さんの手首を見て言う

警護人は腕時計が必須ですとっさの時に、一々、携帯とか取り出して時間を見るのは無理ですし今みたいに、携帯を捨てないといけない場合もあります

ソウネ、アタシも時計はしているヨ

 イーディも衝撃に強いタイプのバンドが大きめの腕時計をしている

コレだと手首のガードにも使えるのヨ

わたしは、仕事で色んな場所に行きますからそれなりにお仕事用の腕時計じゃないとダメなんですけどね

あ、はい勉強になります、済みません

 黒瀬さんは、暗い顔になる

わたくしが外させたのよ、安寿が似合わない腕時計をしていたから

 石神瑞希が言う

あの男の人用の腕時計だったんですお父さんの形見だったので

 うつむいて、黒瀬さんは言った

でも、それ以外にわたくし、腕時計を持っていませんし新しく女物の腕時計を買うお金もありませんから

 石神家での待遇は、あんまり良くみたいだな

安寿、そんな言い方はないでしょあなたは、まだ警護役としては未熟なんですから

石神家に衣食住を保証されているというのに、その言いぐさはなんだ

田之倉家の警護役だった父親が急逝して、行き場に困っているというから未熟者のあなたを、石神家が引き取ってあげたのよ

その恩を忘れて無礼者め

憲王様、瑞希様、そういうつもりでお話ししたわけではございません

ええい、黙れ黙れ

 ホント、この兄妹は立場の弱い相手には、高飛車だなあ

黒瀬さんは、代々、石神家の警護役の家の子ではないんですね

いいえ、違いますわたくしの家は、田之倉家にお仕えして参りました父が早くになくなりましたので、田之倉家の警護役は別の家の方が引き継がれました父の子供は、わたくしだけですのでご当主様の警護役にはなれませんので

 名家の当主は、ほとんどが男で警護役の頭は男が勤めている  ジッちゃんだって、専任警護人のチーフは大徳さんだし  警護役の家に生まれた女の子は主家の令嬢や、奥様の警護役にしかなれない

それで、田之倉家から石神家に移籍したのはいつ

3年前です

わたくしのスイス留学が決まったので一緒に連れて行く警護役が急遽必要になったのよそれで、田之倉様から安寿を紹介していただいたのよ

 オレの問いに、黒瀬さんと石神瑞希が答える  留学の3年間だけしか黒瀬さんは、石神家と縁が無い  それなら、引き抜いても問題ないか  このバカ兄妹に黒瀬さんはもったいないと思う

コミケも行かず、家に居ました

今年の夏は厳しいなぁ

1347.学園祭 A / その8 ガンガンマーチ

えっとね、ヨシくんこのルートが一番、人が少ないと思う

 ずっと黙っていたメグは、学園祭の催事マップを元に校舎の正面玄関まで下りるルートを検討してくれた

やっぱり、途中で出会う人が少ない方がいいでしょ正面玄関だけは、どうしようもないけれど

 メグの言う通りだ  学園祭に来た外部の人の中に敵が紛れているんだから  警戒しながら進む以上、なるべく接触する人が少ない方がいい

こことここの教室は特に人気があるのよあたしの友達も、みんな絶対に行くって言ってたからだから、前を通るのは避けた方がいいわ

了解っです

 木下さんは、メグのマップを見て微笑む  この人もプロの警護人だから、地図は1度見れば全て覚えてしまう

ま、大丈夫ですよわたしが付いてますから

 木下さんを先頭に、オレたちは廊下に出る  石神兄妹が連れて来た黒服たちはすでに1人残らずいなくなっていた  イーディに倒された、辻本と香田も消えている

あいつら、どこへ行ったんだ

 石神憲王が、騒ぎ出すが

ですから憲王お兄様わたくしたちは騙されていたのですわ

 冷静になった石神瑞希が兄に答えた

今日の警護の者たちは全て、香田の息が掛かっていたということなんでしょうねわたくしの安寿以外は

 口惜しそうに、黒瀬さんを見る

わたしが先頭を歩きますえーと、すぐ後ろにあなた、お願いします

 木下さんは、案内役としてメグを呼ぶ

何か変なこととか、変わったことがあったらすぐに教えて下さい

あ、あたしも警戒係をやるよっ

 寧もメグと並んで前方を歩く

真ん中はあなたご主人様たちを守ってて下さい

 黒瀬安寿さんが、木下さんに返事する  石神兄妹は、隊列の中央だ

後ろは、アタシとDarlingで守るネ

じゃ、出発しまーす

 オレたちは隊列を組んで歩き出す  人気の無い校長室の近辺のエリアから、すぐに教室の並ぶゾーンへ  学園祭中だから、どこの教室にも生徒や客が来ている

はいはいはーい、失礼しまーす通して下さーい

 木下さんは、わざと明るい大きな声を出しながら進んで行く  肩に担いだ爆砕フレイルを、ガチャガチャ鳴らしながら

何なのかしら

 オレたちとは制服の違う木下さんと黒瀬さん  妙に金持ちっぽいスーツ姿の石神憲王と、純白のワンピースの石神瑞希  そけに、校内では割りと知られているオレたちが列を作って歩いているのだから注目を浴びるのは仕方ない

はーい、はーい、はーい、石神様のお通りですんで通して下さーい

 木下さんは、さらに大きな声でそう言った  石神憲王が、慌てるが

大丈夫ヨ、リョウコに任せるネ

 イーディが、小声で石神兄妹に言う  オレたちの前に、いかにも怪しそうな若い男が、ふわっと現れ立ちはだかる

来たヨ全部で4人、取り囲まれたネ

 眼の前に現れたのはオトリで、隙を狙ってオレたちを攻撃するつもりか  オレも身構える  ジャラララランッ  木下さんは、爆砕フレイルを鳴らすとその先端を現れた男に向け

ええーい、無礼者めーこちらにおわす方をどなたと心得るかぁぁ

 また、とても可愛い声で叫んだ

こちらにおわすお方は、畏れ多くもぉぉぉあっ、赤いチョッカイ、革袴茨作りの鉄兜

 何だフレイルを振りながら、踊り出したぞ

とーんどーん、どんがらがったどん、どーん、どんがらがった石神様のお通りだいっ石神様が遠くニューギニアの火力発電所から、100万ボルトの電線を伝わって、この日本に降臨なされたのですぞっ石神様のご降臨でごじゃりのするぅぅハラッタマ、キヨッタマ母さんッ

 うん、叫んでる内容はどう見ても狂人だが  木下さんが、明るい笑顔で楽しそうに踊りながら叫んでいるから  もの凄く、可愛らしい

な、何何なの

何かの宣伝

 周りの生徒たちが、ざわめく

はーい、わたくしたちぃぃ西高演劇部でーすキャッホッホ

 木下さんは、明るく周りの子たちにアピールする

ああ、うちの学校の演劇部と合同公演とか

そんな予定、あったっけ

でも、あの棒を振り回している子ってなかなか可愛くねぇか

後ろの子たちも、なかなかだろ

ていうか、何でパン屋くんたちが一緒にいるの

 とりあえず、木下さんの機転で緊張した場が、和んでいく

あー、あたしたちっ生徒会長の岩倉さんに頼まれて、西校の人たちを案内しているんだよねっ

 とっさに寧がそう言った

でも、西校ってどこのこと

 オレたちの学校の近所には、名前に西が付く高校は3つある  木下さんが着ている制服も、黒瀬さんが着ている制服もその3つの高校の制服とは、全然違うものだ  すると、木下さんは

あー、小堀くんだぁぁ

 人混みの中に、誰かを見つけたらしくそいつを指差す

小堀くーん関さんが怒ってたよ裏切り者は絶対に許さないって関くんに同調した人たちも、全員ブッ殺すって言ってたよっ

 ニコニコ、明るい笑顔でそう言う  どうやら小堀というのは、香月セキュリティ・サービスの職員で  香月家の中の誰かと組んで、オレの追い落としを画策しているヤツなんだろう  オレたちに襲撃を掛けた4人に少し離れた位置から指示を出しているんだな

関さんのことだから、やると決めたらトコトンやるよトイレに逃げても、引きずり出すって言ってたよククククッ

 木下さんの明るい声に、周囲は圧倒される

ねぇ、どうする、どうする、どうする小堀くん、どうする

 スバッと格好良く、小堀という男を指して言う  そのまま、木下さんは

あなたし、どうするあなたはあなたと、あなたもっ

 木下さんは4人の実行犯を特定して、1人ずつ指差して言った

今ならまだ、何とかなるかもしれないよっ何なら、わたしが一緒に関さんに謝ってあげようかっこれが最後のチャンスだよワーオ

 最高の笑顔で木下さんは、5人の男たちに告げた  オレの眼で見ても男たちから戦意が消えて行くのが判った  香月セキュリティ・サービス内の反乱が、もう全て翔姉ちゃんにバレているのなら  オレをここで殺してもこいつらの将来は無い

厳しい処分が待っているだけだ

この反乱は、翔姉ちゃんやジッちゃんの気付かないところでオレを陥れなければ意味が無い

判ったらここを通して下しゃんせっ

 木下さんに、そう言われてオレたちの前に立っていた若い男が、小堀という男に振り向く  小堀は、仕方ないという顔で小さくうなずいた  男は、スッと前を開ける

ありがとうござんす、ありがとうござんす速やかなご判断、ありがとうござんす

 木下さんは、そう言うと周りに居る生徒や学園祭の客たちに向かって

というような内容の演劇をやりますっ乞うご期待カミング・スーン

 ビシッとなぜか敬礼をする

そーれではっはい、はい、はーい前を通して下さい前を通して下さいどん、どーん、どんがらがった石神様のお通りでごじゃりまするぅぅ

 オレたちは前に進む  観衆たちは呆然としていたが  どうしてだか、木下さんにパチパチと拍手する女生徒が居た

これで、香月セキュリティ・サービスの中の反乱部隊は動かなくなるヨミンナ、ショウの怖さは知ってるからネ

 香月家の中のオレを追い出したい勢力と手を組んで  オレが居なくなった後に、そいつが香月家を牛耳るという計画で  そうなったら、香月セキュリティ・サービスの支配権を与えるとかそんな約束を裏でしていたんだろうけれど  すでに全てが露見しているのなら、黒幕が香月家を手に入れる前に翔姉ちゃんに粛正されることになる  死にたくなければ、オレに手出しするべきではない

わたしがかなりの狂犬だってことも皆さん、ご存知ですからねー

 木下さんが、オレたちに振り返って言った  この人は、同じ香月セキュリティ・サービスの職員であろうと絶対に手加減はしない  いつもどこでも全力で爆砕フレイルで相手をブッ叩く

これで顔見知りの人たちは、全員、沈黙してくれると思いますから後は外部の人たちだけですよねー

 敵がここに寄越しているのは、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊だけではない  他にもいるはずだ  そして、その中に警察の関係者も含まれている可能性が強い

さーて、1階に下りまーすマジでヤバヤバですから、気を引き締めていきましょーねっ

 オレたちは、階段を下りる

どうこちらに接触して来ると思う

制服組は出て来ないヨ来るなら私服組ネ

 制服警官でなく私服

ここは私立学校ダカラ、制服組が侵入するのは難しいネ目立つし、アタシたちも近付いて来る前に警戒できるカラネ来るとしたら

 イーディが、そう言った瞬間

ちょっと君たち

 地味なスーツ姿のオッサンが、オレたちに声を掛けて来た

はい何デスカ

 イーディが笑顔で近付くと同時に  オッサンに気のパンチをブチ込むッ

アア、トイレならここなのネ

 イーディは、一撃で気絶したオッサンの身体を男子トイレに押し込む

えい、君たち

そこで何を

 もう2人、スーツのオッサンが近寄って来るが

何デスカ

 シュバシュバツと眼で見えないスピードで、イーディはオッサン2人にも気を打ち込む

イーディ、椅子ならここにあるよっ

 寧が教室脇に置いてあった椅子をイーディに示す

ハイハイ、お疲れナラ、ここで座っているとイイノネ

 2人の男を、椅子にふわっと座らせる  相手が警官だと名乗ったり、警察手帳を見せる前に全てを終わらせてしまった  黒瀬さんが、イーディの能力に驚嘆している

急ぐヨこれで全部じゃないネ

 ああ、この警官たちは  オレたちを呼び止めて、どこかへ連れて行くつもりだったはずだ  それでオレたちに濡れ衣を着せて、逮捕する予定だったんだろう  仲間は他にも居る

ほら、正面出口はすぐそこだからっ

 寧の言うとおり校舎の玄関まで、あと10メートルもない  オレたちは、急いで向かう  ああさすがに学園祭の真っ最中だから  正面玄関の前は、たくさんの人で混んでいた  食べ物を売る店を出している生徒や  自分たちの出し物の宣伝をしている子もいる  もちろん外部の人たちも多い

10人、いや、11人いるネ

 イーディは、正面玄関前に潜んでいる敵を察知する  ここでは闘えない  敵はオレの評判を落とすためなら、無関係な人間を巻き込んでも構わないという考えだ  負傷者が出たら、黒森公のせいでこんな惨事になったと全てオレのせいにするつもりなんだ

もう大丈夫ですよー迎えの車が来ていますから

 木下さんが、オレたちに言う  彼女の指す方向を見ると  グゥワバババババッ  どう見ても、軍用の大型装甲車にしか見えない真っ黒な車が正門から入って、オレたちの方に向かって来る ガンガン、ガンガラガンガ、ガンガラガンガ、ガン  訳の判らないマーチを大音量で流しながら  たくさんの人たちの視線を集めながら大きな装甲車は、オレたちの居る校舎の正面にドワワワッと止まった  助手席側のドアが開いて現れたのは

よくぞ集った、我が精鋭たちよっ

 アーニャだった  アーニャが拡声マイクを持って叫んでいる  キョーコさんの部下で、オレの女でもある  テレビではニキータ・ゴルバチョフのコードネームで、キョーコさんとレイちゃんが闘う特別番組に出演し

レイちゃんとも華麗な闘いを続けているから、今では日本国民のほぼ全員が彼女のことを知っている

 特に、うちの学校にはよく遊びに来るから人気は高い

ニキータさんよ

学園祭にも来てくれたんだ

 アーニャの登場に、校舎の前が騒然となる

誣告我らキョーコ帝国は、この度、広く新国民を募集する条件は、5公5民牛馬を持って来た者には、さらに年貢を下げる

 えーと何を言っているんだ

さあ、君が気に入ったのならこの車に乗れ君もキョーコの旗の下で闘うのだ

 装甲車の上に大きな旗が揚がる  海賊のドクロの旗の骸骨のところがキョーコさんの顔写真になっている旗だった  何が何だか判らないけれど観衆たちは大きな歓声を上げる  木下さんが、オレたちに笑顔で言う

あの車でしたら、重機関銃の直撃にも耐えられますから

 いや、まあそうなんだけれど

はーい、あたしたちが乗りまーす

 木下さんが、アーニャに手を振る

うむ乗るがいい来たれ、若人よ

 アーニャに、キョーコさんが乗り移ったようなノリノリさ加減だな

開け、後部の兵員輸送室

 アーニャの命で、大きな装甲車の後部の扉がガチャッと開く  ドリル槍姉妹のドリィとアナだった  2人は、ささっと外に出ると装甲車の脇に取り付けてあった、自分のドリル槍を担いで、オレたちの到着を待つ

さあ、乗りましょう

 木下さんが、オレたちを導く

おい、オレたちも乗せてくれよっ

ああ、オレも乗りたいぜ

 お調子者の男子学生が、そう言った瞬間  木下さんが、爆砕フレイルを校舎の前にあった大きな石に叩き付けた  ミシッバカッ  大きな石が割れて、真っ二つになる  怯んだ男子学生たちに、木下さんは

今回はわたしたちだけですからっ

 ニコッと笑顔で、そう言った  同時にドリル槍姉妹もギュイイーンと槍の先端のドリルを回転させて、戦闘態勢に入っていた

ミチのパパたちも来ているネこれなら敵は、身動きできないネ

 イーディが、オレの耳に囁いた  パワーバランスが変化した  11人の敵をオレたちの方が圧している

今のうちヨ敵が戸惑っているうちに早く

ああ、みんな乗り込んで

わわわ、判った

 オレたちは石神兄妹を先頭に、大型装甲車の後部ブロックに乗り込む  メグ、寧、黒瀬さん、オレイーディが乗り込む

わたしは、あの子たちと装甲車の上で警戒に当たります

 木下さんは、ドリィとアナと一緒に装甲車の上に上がるのか

それでは、後ほど

 木下さんが、ガチャリと外から装甲車の後部ハッチを閉めた

子供の頃ダグラムのトレーラーとか、ジャイアント・ゴーグの装甲車とか好きでした

確か日本にもイギリスの装甲車を個人で買って乗っている人がいるんですよね

とても真似はできないですけれど

死角が多すぎて、普通の人には運転できません

1348.学園祭 A / その9 アンバー

・アーニャ/コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアの配下主人公の性奴隷

・キョーコ・メッサー/国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者家族の父親役

 ドガガガガッ  オレたちを乗せた大型装甲車が走り出す

お二人とも、手すりにお掴まり下さい

 石神兄妹に、黒瀬安寿さんが言う

装甲車ってホント乗り心地が悪いものなんだな

メグや寧やイーディたちも、手すりに掴まって堪えている

あ、ああ何なんだ、これは

どうにかならないのっ

 石神瑞希が、ぷんぷんしてオレを見るが

わたくし、車はロールスロイスしか乗りませんのよっ

じゃあ、今からでも車から降りて敵に捕まりますか

敵に拉致されたら名家・石神家のお嬢様でも何をそれるか判りませんよ

 少し怖がらせておいた方が良いと思った  すでに香月セキュリティ・サービスの反乱部隊には行動を自重するように釘を刺したし  それ以外の連中警察関係者なんかも、ほぼあぶり出しに成功したと思う  後は、工藤父たち裏部隊の人たちが片付けてくれるはずだ  学園内に入り込んだ敵き、ほぼ駆逐できたと思う

あ、あなた誰のせいで、わたくしとお兄様がこんな酷いことに巻き込まれていると思っているのよっ

そ、そうだぞ危険な状態に晒された上、こんな訳の判らない車に乗せられるとは

 はぁホント、このお坊ちゃん&お嬢様のバカさ加減は底抜けだな

あなたたちは、自分の意志でオレたちの学校に来たんだろオレたちが、あなたたちを呼んだ覚えはないけど

 オレは、強めに言う  この兄妹とも、そろそろサヨナラしないといけない

それは私たちは、栗宮素子さんのことでお前に意見するために、ここに来たのであるから

そうよ、そもそもの原因はあなたなのよ

でも、香田みたいな変なヤツの口車に乗って危ない連中を連れて来たのは、あなたたちじゃないですか

わ、わたくしたちは香田の正体を知らなかったのよわたくしたちは被害者よあなたに文句を言われる筋合いでは無いわ

 こういうのを逆ギレというんだよな

そのリクツなら、アタシたちだって被害者ネ

えー、本日はご乗車、誠にありがとうございますこの電車は品川発、大崎・五反田・目黒・恵比寿・渋谷・原宿・代々木・新宿方面大崎止まりです次はぁぁ、大崎ぃぃぃぃ

 オレたちの乗る兵員輸送室の中におかしなアナウンスが流れる

ハーイ、運転手はキョーコさんだよぉ

 この装甲車を運転しているのはキョーコさん

何か香月セキュリティ・サービスの正規部隊は出せないし、工藤のオッサンたちは忙しいって言うからあたしが出て来るハメになったんだよホントは、さっきこの子にやらせたお立ち台演説もあたしがやりたかったんだけれどさ

何をおっしゃるんですかキョーコ様がわたくしにやれと命じられたんじゃないですか

 アーニャの声もする  内線電話を使って話しているんだな  この兵員室の中にはマイクがあるのか、ここで話したことは向こうに聞こえているらしい

ま、高校の学園祭だからねあたしが出しゃばるのは、ちょっとマズイかなって気を遣ったのさあたしなりにね

 そう言えば、アーニャが校舎前に集まっている人たちに話していた内容はキョーコさんが言いそうなことばかりだった  あれは全部、キョーコさんの指示か

それに、アタシはこの間のお仕事の件で現在指名手配中だからっぐふふ、今も変装して運転しているのよ

 ああ、キョーコさんはミス・コーデリアたちと宝石店を襲ったんだっけ

あの仕事には、この子は使ってないからだから、前に出しても平気なのよ

 そうだ、宝石店襲撃にはアーニャは参加していない

あたしは今、ブラジルに帰っていることになっているからさっ

 アーニャは、ドリル槍姉妹の仲間を連れて来るために東南アジアに行っていた  キョーコさんは、ブラジルに向かって飛び立ったという痕跡を日本の警察に残した  ここ数日は接点が無いように見せ掛けている

キョーコさん、変装って何の格好しているのさっ

ああ、愛川キンキン追悼で覆面レーサーのコスプレ中さっ

ああ、それなら外から見てもバレないよねっ

 覆面レーサーって何だ

それよりこの装甲車、なかなかカッコ良いだろ次のテレビ特番で、キョーコ帝国の主力兵器として披露するつもりなんだよっ装甲の色も、思い切ってレンガ色に赤く塗り替えようかと思ってそんで、ソル・アンバーって名前にしようと思っているんだよっ

あ、なるほどねっキョーコさん、確かにこの装甲車ソル・アンバーっぽいよねっ

 寧だけが話に食い付く

そうだろこの外観は誰が見たって、ソル・アンバーだよっ

イーディ、ソル・アンバーって何だ

 メグもキョトンとしているから、知らないのだと思う

ゴメン判らないヨ

 あの物知りのイーディでも、知らないのか

またの名がAメカで、変形するとイデオ・デルタになるんだよっ

 寧は、くふふと笑ってそう言う

おおっとそろそろ到着だ

 キョーコさんのアナウンスが、スピーカーから響く

到着ってどこへです

 また大した距離は走ってないぞ  校舎の周りをぐるっと廻り込んだみたいだから

あんたたちのパン屋のオープンカフェに決まっているだろ

 オレたちが戻るべき場所だ  あそこならミタマも月子もいる

この時間ならマナちゃんや双子ちゃんたちも着いているはずだよっ

 ということはキヌカも合流しているから、警護体勢はさらに増している

そうだな、いつまでもこの車に乗ってるわけにはいかないもんな

 さすがに、キョーコさんの運転する装甲車で石神兄妹を家に帰すわけにはいかない  取りあえずは、パン工房の休憩室にでも入っててもらって  改めて、工藤父に普通の送迎車を持って来てもらった方が良い

でも、気を付けて下さいおそらく敵がもう1グループ、オープン・カフェの前で待ち伏せしているはずですから

 アーニャの声がスピーカーから流れる

ソリャソウネアタシたちが、最終的にはアソコに戻ることは敵は判っているはずヨ

 香月セキュリティ・サービスの反乱部隊ならオレの情報を知っている  もし取り逃がしても、パン工房の前で待っていればオレたちが戻って来るということを

わたくしが先に車から降りて、オーブン・カフェの人たちを惹き付けますから

 テレビに出ているアーニャがこんな車で登場したら、みんな注目する

アンタとアタシが先に降りて敵を蹴散らすヨできるネ

 イーディが、黒瀬安寿さんに微笑む  緊張した表情で、うなずく黒瀬さん

Darlingたちの警護は、車体の上に乗っているリョウコがしてくれるハズだから、心配いらないネ

 イーディと黒瀬さんが飛び出した瞬間に木下さんが降りて来て、オレたちを守る

敵は必ず、呻き声も出せないように一瞬で仕留めるネダメだったらキャー、痴漢て叫びながらブッ倒すノヨ

 困った時は、その手か  痴漢の濡れ衣を着せられる敵がカワイソウだけれど  黒瀬さんは可愛い女の子だから、みんな納得してくれるだろう

デモ、そうなったら警護役としては恥ダカラネ

ああ今、車の上にいるドリルの槍の2人には期待しないでね

この子たちには警戒以上のことはするなってキツク言ってあるから

ドリィとアナは、手加減ができないんだよな

 あの姉妹は少女暗殺者だから確実に相手を殺しにいく  あんな鋭いドリルが高速回転する槍で急所を突かれたら誰だって死ぬ

だから、敵の駆除が終わるまではあなたは絶対に、外に出ないでもう、あの子たちの中では、あなたが絶対的なご主人様っていうことになっているからあなたが危ないと思ったら、ドリィもアナもわたくしの命令を無視して、ドリル槍ごと敵に飛び込んでしまうわ

 いいことなのか、悪いことなのか  とにかく、扱いが難しい子たちなんだよな

わ、判ったアーニャ指示があるまで、オレは車から出なよ

Darlingと一緒に、アンタたちもここで待っているネ

 イーディが、石神兄妹に言う

外は危ないヨ

し、仕方ないわね

 石神兄妹は、今度ばかりは納得する

よっし、着いたよ

 装甲車が、ブルルルッと減速していく

これで外の様子が判るネ

 イーディが、室内に付いていた車外カメラの映像を映し出すモニターを起動させる

ああ、装甲車はオープン・カフェの前から10メートルぐらい離れた位置に停車したんだな

うん、あんまり近くまで近寄ると、ホコリが舞い上がってカフェのお客の迷惑になる

それに敵を引き付けるためにも、この距離は必要だ

ああ、ミタマさんとキヌカさんも居るわね

 メグがカフェの中に、安城姉妹の姿を確認した  あと、店舗の方に可奈センパイとマナがいる  双子たちはパン工房の中か

皆さーん、こんにちは

 アーニャが、助手席のドアを開けて装甲車を出たらしい

おおっ、ニキータさんだ

ニキータさんも、学園祭に遊びに来てくれたのねっ

 さっきの校舎前と同じように、オープン・カフェの客たちが騒ぎ出す

行くヨ

 後部の兵員用ハッチを内側からガチャッと開けて  イーディと黒瀬さんが飛び出して行く  同時に、木下さんが装甲車の上から、ストッと降りてハッチの前を守る

あ来ている

 オレは、モニター画面の映像に不審な動きをする男たちがいるのを確認する  アーニャに集中する視線を無視してふわりと動き出して、こっちに向かって来る

ヨイショツト

 イーディは軽く足を屈伸させて、腰をクイクイと捻る

右は任せるネ

 シュバっと加速する  黒瀬さんも、イーディに続いた  イーディは、するするするっと敵に近寄ると、軽く手を伸ばす  相手に触れたか、触れないか早過ぎてオレたちには判らない  だが一撃で確実に敵を失神させていく  一方、黒瀬さんは

なかなか良いですね

 ハッチの前で爆砕フレイルを握って仁王立ちになっている木下さんが彼女の動きを見て言う

素早いし、判断も早い

さすがにイーディほどの素早さも、鋭さも足りていないが

それでもオープン・カフェに居る客たちの死角になる場所で

 ガッ、ガッと一撃で敵をノックアウトしていく

自分に足りていないモノが何か判っているから無理なことは絶対にしないのが良いですね頭を使って、確実に仕留めています

 うん慌てないで落ち着いているし、頭の良い闘い方をしている  今、2人目を倒した  イーディが言っていた通り、ちゃんと日頃から鍛錬を重ねている強い子だ  ますます、欲しくなった

うちで鍛えれば、もっと良くなりますよあの子

 木下さんが太鼓判を押してくれた  3人目の敵に攻撃を避けられるッ  木下さんが、スッと手裏剣を取り出した

きゃあああ、痴漢っ

 迷わずに黒瀬さんは叫んだ  敵が怯んだ瞬間に

いやぁぁっ

 ハイキックを敵の側頭部に叩き込むッ

何だ痴漢

 オープン・カフェの客が、黒瀬さんの方に振り向く間に  黒瀬さんはもう1人の敵を  イーディは残りの全員を打ち倒していた

こいつらが、このコのお尻を触ったからアタシが全員、ブッ倒したヨっ

 イーディが、高らかに宣言する

おいおい、大丈夫かよ

みんな死んでるんじゃないのか

 みんなイーディが、格闘技大会でクラス優勝したことは知っているから  失神して倒れている男を見て、驚いている

大丈夫ヨ死なない程度に加減したネ

ああ、これなら問題ないわ気絶しているだけよ

 アーニャがイーディの言葉を肯定する  なぜかトラックが走ってきた  運転しているのは

おっ、倒れているやつらオレのトラックの荷台に乗せろよ医務室まで運んでやるからよ

 工藤父だった  そのトラックの荷台には、すでに何人もの人が乗っている  工藤父の配下とアレって校舎の中でイーディが倒したやつらだよな

お、お前ら積み込め

へーい

 助手席と荷台の上から、数人の工藤父の手下が飛び降りて倒れている敵をトラックに次々と乗せていく

敵は全て回収して知っている情報を吐かせます

 木下さんが、オレに言った

全ての黒幕が誰なのかを暴かないといけないし

情報が漏れた箇所をチェックして、穴を塞がないといけない

もう、大丈夫よね

 メグが心配そうに言った

はい、もう敵勢力は残っていないと思います

 木下さんは、答えた

メグちゃん、先に降りよう

 寧がメグと装甲車の後部ハッチから外に出る  石神瑞希と憲王も寧たちの後に続いて、車から降りようとする

あ、お二人はまだです

 ニコッと木下さんが、微笑む

おいおい、ふざけけるなわたしはもう、こんな車に乗っているのはガマンできんぞ

わたくしも嫌ですわ

 二人が、木下さんに抗議した瞬間  思考の死角から、月子が現れる

意識をカットします

 石神兄妹が硬直したまま、思考停止になる

この方たちも記憶のチェックと改変をしなければなりませんわ

 そうかこの頭の悪い兄妹を、オレたちの情報を知ったままにしておくわけにはいかない  オレがここの高校に通っていることとか  こいつら、口が軽いだろうからあちこちに吹聴しまくるだろうし  石神家に敵が接触してきた過程についても、調査しておかないといけない

ですので、わたくしも

 月子が、装甲車の中に乗り込んでくる

あの子のリクルートは、わたしたちでやっておきますので

 木下さんは、チラッと黒瀬さんを見て言った  イーディも、オレに向かって笑っている

ヨッちゃん、こっちのことはあたしたちに任せて楽しんで来てねっ

 寧がニコッとオレに微笑む

ちょっと寧お姉さん

 びっくりしているメグを残して  バタンッ  木下さんが装甲車のハッチを閉ざした  兵員輸送用の車内に居るのは  オレと月子と石神兄妹だけ  ブオオオンッ  キョーコさんが、装甲車を始動させる

8月15日のことですが

夜の9時近くに、母が私を呼ぶので

どうしたのと聞いたら

母は電話中で

何か、NTTからの電話で今度から、電話料金が今よりも安くなるって言ってるのよそれで、コンピューターで手続きしなくちゃいけないらしいから、あんたが聞いてやってちょうだい

 NTTがこんな時間に  電話を代わる

あなたNTTの方ですか

いえ、NTTの代理をしております***という会社の者で、本日は有益なプランをご紹介したいと

 お盆で、週末で、夜の9時過ぎ  そんな時間に電話掛けてくるのが、まともなセールスなはずがない

ちょと、お母さんしっかりしてよ

え、NTTの人なんでしょ

昔はもっと用心深い人だったんだけどなぁ

1349.処断 / ヨーソロー

 再び、装甲車が走り出す  兵員輸送用のスペースに乗っているのは、オレと月子と石神兄妹だけだ  運転しているのは、キョーコさん  木下さんとドリル槍姉妹は、再び車体の上に乗っているのか  アーニャも再び車内に乗り込んだのか、オレには判らない  月子が、オレの心を読んで微笑む  石神兄妹は月子に精神を支配下されているから今はボーッとなっている

月子は何か聞いているのか

 ミナホ姉さんあるいは翔姉ちゃんから

はいわたくしにはさきほど指示を下さいましたお二人ともですわ

 今回のことには、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊を関わっている  それと警察関係者と  それ以外の裏の組織の連中も  かなり規模が大きい

えー、次は地獄の一丁目揺れるから、ちょっと気を付けて

 キョーコさんのアナウンスが室内に響く  また走行距離が短いから校内の中にいるはずだ  ガタガタガタッ  何か急斜面を降りている  この感じは、地下へ潜っている  グガガガッ  装甲車は急停止した

はーい、お疲れ様でーす

 オレには装甲車のハッチの開け方が判らないから  外から、木下さんが開けてくれた

石神様たちは車内に残してお二人だけ降りて下さい

 木下さんが、そう言うので  思考停止でボーッとしている石神兄妹を残して  オレと月子だけ装甲車の外に出た  外は暗く、ひんやりしていた  ここは地下なのか  広めの体育館みたいなところだけれど  装甲車の上には、ドリィとアナが槍を持って立っていた  オレたちの背後には、大きなゲートの扉がある  この扉を通って外から、この地下施設に入ってきたんだ

災害時用の物資を溜めておく地下倉庫だったのよ元は

 振り向くと倉庫の奥の壁にあるドアから、ミナホ姉さんが入って来た

今は別のところに新しく倉庫を造ったからここは使ってないのよ

今回の準備のために、わたくしたちに貸していただいたのよ

 翔姉ちゃんも、ミナホ姉さんの後から入って来る

反乱は事前に防ぐよりも、実行させちゃった方がいいのよ関わったメンバーが全員判るしやってしまった以上は、言い逃れできなくなるでしょ

じゃあ今日、こういうことになるっていうのは判ってた

判っていたというより反乱の基本計画を立てたのは、わたくしよ反乱部隊の中にスパイを潜り込ませて、ここの高校の学園祭を狙って、あなたを襲うように仕向けたのよ

 全て翔姉ちゃんの計画

あなたが閣下から香月セキュリティ・サービスをいただいた段階で、こうなることは判っていたわ

 翔姉ちゃんは、笑顔で言う

香月閣下でなく、高校生の男の子がオーナーになるということをどうしても認められない人は出て来るわよ

 オレは、ただの高校生だ  香月セキュリティ・サービスの様な諜報力と防衛力と戦闘力を兼ね備えた特殊な組織を所有するなんて、普通では考えられない

香月セキュリティ・サービスは、閣下の私兵だったものねそれが、そっくりそのまま公の私兵になるはずがないわ

閣下から、みすず様たちに継承されるのなら香月家に仕えていることに変わりがないけれど、あなたは香月家の血縁者じゃないでしょ

 オレは、ジッちゃんにみすずのパートナーと認められているだけだ  黒森公は、香月家の一員ではない  名家の血筋ですらない

そうだよねよく判らない庶民の子供が香月セキュリティ・サービスのトップに立つっていうのは、プロの人たちからしたら嫌だよね

まあね実際辞職を申し出て来た職員が何人もいるわそれは、仕方ないことよ全員を引き止めることはできなかったわといっても、ホントに辞めたのは数人なのよね

香月セキュリティ・サービスの様な組織は特別なの日本には、他にこんな力を持つことを許された組織は無いわお給料も良いし長年の信用も、名家の人たちという最高の顧客も持っている

 名家の指導者であるジッちゃんが育てて来た組織だし  政財界の人たちにも強い影響力があるジッちゃんだからこそ国家機関に潰されることなく、独自の力を持つことが許されて来た

だから、今、香月セキュリティ・サービスを辞職するのは、もったいないと思っている人が大半なのよほとんどの人たちは、新オーナーのあなたを見極めてから、今後のことを決めようと思っているわ

 つまりオレ次第か  オレがオーナーになったことで香月セキュリティ・サービスがおかしくなったと感じたら、すぐに退職するかもしれないけれど  とりあえずは、様子見ってことなんだな

まあ、そういう人たちはいいのよいずれにしても、わたくしたちは新体制で実績を積み重ねていくしかないのだから問題なのは

 翔姉ちゃんが苦笑する

自分が辞めるんじゃなくいっそのこと、あなたを抹殺してしまった方が全て上手く行くって考えちゃった人たちよ

 それが今回の反乱部隊か

閣下は引退なさったわけだからあなたを香月家から追放するか、殺してしまうかしてみすず様たちを新しいオーナーに担ぎ上げるわけそして、自分たちが香月セキュリティ・サービスの実権を握ろうと考えたのよね

でも、翔姉ちゃんオレを殺したって、香月セキュリティ・サービスの医療部にはまだ谷沢さんも翔姉ちゃんも居るわけだから実権を握るなんてことは無理ないんじゃないのか

あら、あなたを抹殺することができれば香月家内は、半年前の状況に戻るのよ

 半年前

みすず様、瑠璃子様今は美子様もいらっしゃるわねどなたかに婿入りして、香月家の当主になるっていう野望が復活するでしょ

 5月より前の香月家は  みすず派と瑠璃子派に別れて内部で対立していた  みすすへや瑠璃子に自分の息子を結婚させて香月家を乗っ取りたいと思っている野心家も多かった  それが今は  瑠璃子の父の変死で対外的には、瑠璃子は香月家の後継者争いから降りたことになっている  美子さんは亡くなったジッちゃんの長男の娘だけれど、本妻の子ではない  だから、香月家はみすずが継ぐのだろうとみんな感じているし  そのみすずに、オレという公式のパートナーが居るのだから  香月家内の後継者問題は決着がついたことになっている

どこの世界にも、あきらめの悪い人たちはいるわ

 今度は、ミナホ姉さんがオレに言う

5月から半年でしょそろそろショックから冷めて何とか、自分たちの思い通りにしようと画策する人が香月家の中にも居たのよ

でも、香月家は分家の人たちや、重役の人たち、それに若い連中たちも、みんな5月のシザーリオ・ヴァイオラの襲撃の時に、あそこに居たろ

 香月家の分家、臣下である重役たちその子供たち、ジッちゃんの私塾の連中たち  みんな、あの高層ホテルでの闘いで、恐ろしい思いをしたはずだ

みんな、あそこでジッちゃんに刃向かわないって誓ったはずだよ

 ジッちゃんに刃向かった人間  シザーリオ・ヴァイオラと繋がっていた人たちは、瑠璃子の父親をはじめみんな処分された  あの場に居た人間は、ジッちゃんを畏れ、改めて忠誠を誓い  そして、オレがみすずのパートナーになったことも認めざるを得なかった

それは閣下への忠誠の誓いであってあなたへの忠誠ではないでしょ

あの時は恐ろしい思いをしたからあなたのことまで含めて、この半年間はアンタッチャブルになっていたけれど人は、すぐに怖さを忘れるわ喉元過ぎれば熱さを忘れるって言うでしょ半年経って、恐怖が薄れてきているのよ

だから今の視点で、冷静になって考えてみれば、あなたを香月家から排除するのが得策なんじゃないかって考え始めている人もいるわけよ

むしろ、半年間あの人たちが動き出さなくて助かったわこちらの態勢作りを進めることができたから

そうねギリギリ間に合ったわ

閣下は80歳を過ぎているわご高齢なのよだからもう、みんな、閣下亡き後のことを考えているのよ今の内からね

閣下自身が一番、真剣に考えていらっしゃるわだから、この時期にあなたに香月セキュリティ・サービスを譲られたのよ

こちらが態勢を固めたところでわざと、敵対者が慌てて動き出す理由を作ったのよ

まさか、高校生のあなたに香月セキュリティ・サービスを与えるなんて思ってなかったでしょうから

今、あなたに香月セキュリティ・サービスを取られてはあなたに反抗することはできなくなるわ

香月セキュリティ・サービスは、香月家の実務的な暴力装置だもの

 名家だけでなく、香月家の分家や重役たちさらに香月グループの企業の警護や警備だって、香月セキュリティ・サービスが担当しているわけだから  香月セキュリティ・サービスをオレに支配されたら自分たちの方が危うくなる  ジッちゃんが亡くなるのを待って、オレを暗殺するなんてことはまずできなくなるだろう  それどころか、自分たちや名家の人たちの秘密を全て、オレに知られることになる

だから、あなたが香月セキュリティ・サービスを掌握する前に急いで抹殺しなくちゃいけないって焦ったのよね

あの人たちの誤算はわたくしとあなたの関係を知らないことあの人たちは、わたくしはあくまでも閣下の命を受けてあなたの部下になっているだけだと思っているから

 ジッちゃんの専任警護人を勤めていた関翔がただの高校生のオレの女になっているとは思っていない

仕事上の付き合いしかないと思っているしわたくしも、閣下に無理に高校生のお守りを押し付けられて、不満に感じているはずだと思っているのよというか、そう思わせるように社内に噂を流したんだけれどね

 高校生のオレがオーナーになって翔姉ちゃんとは、まだ上手くコミュニケーションが取れていないと思い込ませた

で実際に、香月セキュリティ・サービスの中に公がオーナーになったことを不満に感じているグループが居て

香月家内の不満グループと、香月セキュリティ・サービス内の不満グループを接触させたのよ

そうしたらあなたを排除するタイミングは、今しかないでしょ

 翔姉ちゃんとミナホ姉さんが、オレに言う

2つの不満を持っているグループをくっつけて焚き付けて爆発させたんだ

ついでに警察内部の香月家に不満を持っている連中も合流させたわ

香月家が政界と繋がっているから迂闊に手が出せないことに不満がある現場の人たちね公を逮捕することで、少しでも香月家の力を削ぎたいと思っている急進派の皆さんにも来てもらったのよ

 そう言って、ミナホ姉さんは石神憲王を見る

そこのお坊ちゃんに、過剰な武器を持たせて逮捕するつもりだつたのよ公も仲間として一緒に捕まえてマスコミには、違法な武器で武装していた危険な若者たちとリークするつもりだったのよね

じゃあ、こいつに武器を持たせた香田っていう男は警察が石神家に送り込んだの

それは違うわ香田を送り込んだのは、香月セキュリティ・サービスの不満派よ警察の不満派はグルになってただけ

 香月セキュリティ・サービスの不満派は将来、自分たちが香月セキュリティ・サービスを牛耳るために  警察の不満派は少しでもジッちゃんの力を削ぐため  香月家内の不満派は自分たちの息子をみすずに婿入りさせるため  みんなオレを排除するということで、目的が一致していたのか

で向こうは仕掛けて来たわけだけれど、わたくしたちは表向きには気付いていないことになっているから工藤さんたちと木下さんしか出せなかったのよ

 香月セキュリティ・サービスの正規の人員が動き出していたら反乱部隊はオレに対する襲撃を中止にしていただろう

いや、助かったよ工藤さんや木下さんが来てくれなかったらオレたちだけじゃ、乗り切れなかったと思う

そんなことないですよっわたしは、テキトーなことを話して、大きな石を1つ砕いただけですからっ

 木下さんが爆砕フレイルを抱えて、クスッと笑う

黒森様は冷静に正しい判断をなさっていましたイーディさんたちも大活躍でしたし

ええあなたが今日の難局を自分の力で乗り切ったことで、あなたの評価は高まるわううん、高まることになるわ

 それも翔姉ちゃんの計画の内なんだ  反乱部隊の襲撃をオレが、その場に居たメンバーだけではね除けたということにして広める

あなたが、香月セキュリティ・サービスを支配するためには必要なことなのよ受け入れなさい、公

 ミナホ姉さんは、オレにそう言う

あなたは、あの人たちにとって手強い相手で怖い存在にならなきゃいけないのよ

 オレ自身が、恐怖の対象にならなければ家族は守れない

それならなぜ、あなたただけここに呼ばれたのかも判るわね

オレに仕掛けて来たやつらへの制裁はオレがしなくちゃいけないってことだろ

 反乱部隊の処分はオレが命じないと  自分の手を汚さなければ恐怖の存在にはなれない  ミナホ姉さんが、ニヤリと笑う  ドゥルルルドゥルルルル  倉庫内にサイレンが轟きゲートの大扉の上の赤色灯が明滅する  大きな扉が、ゆっくりと開く  ああ、やっぱりゲートの向こうは外界に通じる坂になっている  坂の上から3台の車が下りて来た  1台は、工藤父のトラックだパン工房前のオープン・カフェでイーディと黒瀬さんが倒した男たちを積んでいる  後の2台は、商用バンだった  荷物を積むのでなく人を乗せるタイプの  3台の車が地下倉庫内に到着する  再び、ガガガガっと大扉が閉まっていく

ご苦労様です工藤さん

 翔姉ちゃんは、運転席から降りて来た工藤父に言った

おう、そっちのバンが警察関係んで、こっちのバンとトラックの中に居るのが香月セキュリティ・サービスだわ

気絶している連中も、頭から冷たい水でも掛けりゃあ目覚める程度のダメージだとりあえず、全員、武装解除して、フン縛ってある

 どの車にも工藤父の配下が居て見張っている

じゃあ、順番に水を掛けていきましょうかでも、警察関係は後にしましょう

無傷でお仲間のところに返してあげないといけないけれど憶えていては困る記憶は、消さないといけないものね

 一番の問題はオレが黒森公が、吉田良信という名前でこの高校に通っているという情報が、どの程度漏れているかだ  最悪の場合は、オレはこの学校に居られなくなる

そうだな身内の処理が先だなおっし、中の連中を下ろせ

 工藤父が、配下の人たちに命じる  バンから、ゾロゾロと手を手錠で拘束された男たちが降りてくる  トラックの上で気絶していた連中は、本当にバケツで水を掛けられて意識を取り戻したところを引き摺り下ろされた  全部で30人くらいいる

工藤さん、全員を黒森様の前に並べて下さい

おう言われた通りにしろお前ら

 翔姉ちゃんの命令を工藤父たちが実行していく  オレの前には木下さんが爆砕フレイルを持って後ろには、ドリィとアナがドリル槍を片手に警護してくれている  キョーコさんも装甲車の運転席から降りて来ていて何か、変なサングラス付きのヘルメットを被っているから顔が良くわからないけれど月子やミナホ姉さんを守る位置に立っていた  香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の男たちの様子は  2種類に分かれていた  ほとんどの人たちは困惑した表情で、オドオドしている  だが、5人ぐらいだけもの凄い憎しみの眼で、オレを睨んでいた  その内の一人が翔姉ちゃんを見て

結局、関さん、オレたちはあなたに踊らされていただけってことですか

月子、こいつら全員、喋れなくしてくれ

 月子が30人近くのおとこたちを見る  この距離なら全員が月子の力に支配される  美智やイーディと気を練る鍛錬をすることで月子の巫女の力は増大している  オレは男たちに

悪いねオレは香月セキュリティ・サービスのオーナーだけれど社長とかじゃないから、全職員の顔と名前なんかは把握していないだから、あなたたちのことは良く知らないんだけれど

 低い声でゆっくりと言う  自己紹介をする必要は無いだろうオレはさっきまで、こいつらのターゲットだったんだから

オレは、あなたたちと話し合いをするつもりはないあなたたちは、すでにオレに対して反乱を行っただから、オレはあなたたちを処分しなくちゃいけない香月セキュリティ・サービスの活動がしばしば法を犯すものになるようにこの処分も日本の法を犯すことになるつまりオレが個人的にあなたたちを制裁する

 おどおどしている人たちの眼が、さらに不安の色を増す  憎悪組の眼は、さらにキツくオレを睨んだ

オレは、あなたたちも知っている通りのただの高校生だから会社組織っていうのはよく判らないんだけれどでも、上の人間の命令だから、どうしても断れなかったっていうケースがあるのは想像できる今回もそうなんだろ断り切れなくて、反乱に参加した人ちょっと手を上げて

 困惑顔組がお互いを見る  そして、一人が恐る恐る手を上げると次々に手を上げる人間が増えていく

月子チェックしてくれ

 オレは月子に心を読ませる

おおむねその通りのようですああその人とその人は、嘘を吐いています

 月子が指摘する

よし、その二人を除いて今、手を上げた人はこちら側に移動してくれ

黒森様の言う通りになさい

 翔姉ちゃんの言葉に、男たちがゾロゾロと移動する  みんな手錠をしているし翔姉ちゃんや木下さんの強さは、よーく知っている  工藤父と配下の人たちにも取り囲まれているから、逆らうことはできない  オレは上司に逆らえなかった男たちに

あなたたちのことは今回は不問にしますあなたたちも、本音ではオレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことに不安を感じていることは判っていますから反乱が行われることを、報告しなかったことも今回だけは罪に問いません

 おどおどグループは、えという顔をしてまた、お互いの顔を見る

黒森様が、そうおっしゃるのですから今回の件についての記録も残しませんただし、わたくしは、ここに居る全員の顔と名前を覚えていますからそのことは忘れないでね

 翔姉ちゃんが笑顔で言う  香月セキュリティ・サービスの社内の書類には今回のことに関して何1つ記載はしないが  現場責任者である翔姉ちゃんの査定は厳しくなる

わたくしの評価を書き換えるように、奮起することを期待するわ

 出世や高いボーナスを希望するのなら、今まで以上に頑張って実績を示さないといけない

さてとこっちの連中だけれど

 憎悪組つまり、反乱の首謀者たちは全部で7人居た

月子石神家を巻き込もうと画策して、香田に指示していたやつは誰だ

この方ですわ

 月子がスッと左端の男を指差す

警察の中の香月家に不満を持っている連中と手を組んだのは

それはこの方です

 これも月子が右側に居た男を指摘する  憎悪の眼が驚愕に変わる

もう1つ香月家の中の不満のある人とコンタクトしたのは

それはこちらの方です

 月子は正面の男を指した

それって、どちらが先に申し出たことなのかな

 オレをどんな手を使っても排除しようと  こいつらから、香月家内の不満組に話を持ち掛けたのか  香月家の不満組の法から、話があったのか

先に話を持ち掛けたのはこの方です

 月子は、もう一度正面の前の男を指差す

ありがとうこいつが先に話したんなら香月家内の不満組の処分は、1段階軽くしないといけないな

 オレは翔姉ちゃんに言う

黒森様のご命令通りに致します

 翔姉ちゃんは、恭しくオレに一礼した  オレは改めて、首謀者たちを見ると

オレはもう、人を殺すのは嫌なんだだから、あなたたちを殺すつもりはないだけど、あなたたちには2度と警護の仕事ができないようになってもらうし反乱計画の中心にいた3人には廃人になってもらう

 仕方なく反乱に参加した者には寛容さを  反乱の首謀者には徹底した冷酷さを  オレはジッちゃんの様に人から畏れられる存在にならなくてはいけないのだ

月子、こいつらは香月あるいは黒森という名前を見聞きしたら、いつでもどこでも小便を漏らして脱糞する身体に変えてくれ

 これでもう、こいつらは警護の仕事はできない  他の警護の会社に天職しようとしても香月セキュリティ・サービスのことを聞かれたら、身体が勝手に漏らしてしまう  履歴書に香月セキュリティ・サービスと書き込むこともできない

そっちの3人は、それに付け加えて丸いモノ、四角いモノ、赤いモノ、青いモノ、誰かに借りたモノ、古いモノ、新しいモノを見聞きしたら、その瞬間に放尿、放屁、脱糞する身体にしろしかも漏らしながら今日はいつもの3倍ヒネリ出しておりますと5人の人に報告するようにしろ漏らした後は、自分の知っている一番長い歌を大声で歌えフルコーラス歌い終えるまでは、その場から動けないようにしろ

 オレは正面に居た男に尋ねる

あんたの知ってる一番長い歌は

 そいつは答えた

キャプテン・オン・ザ・シップだ

高校の卒業式の時、なぜか生徒会のやつが長渕ファンだったので

卒業生全員で乾杯を歌うイベントが組まれていた

自分が卒業するのに君に幸せあれと歌うのが納得できなかった

中学の時の贈る言葉よりはマシだったけれど

大学は演劇科だったので全員で42ndストリートを歌わされた

代わりに教授が屋根の上のバイオリン弾きを歌ってくれた

1350.処断 / 生け贄の羊

・香月重孝/82歳)みすずたちの祖父名家・香月家の現当主

 そのまま月子が翔姉ちゃんたちと残って、反乱部隊や警察関係者の記憶のチェックと削り取りを始める  オレたちについての情報は、全て彼らの頭から消さないといけない

あなたは、こっちに来て

 ミナホ姉さんは、オレを地下倉庫の奥の部屋に呼ぶ  そこは、狭い事務室みたいな部屋で事務机とノートパソコンと電話が置いてあった

香月様が、あなたとお話しなさりたいそうよ

 ああ、オレたちの様子をどこかから観ているのか  オレたちの学校は、ミナホ姉さんの仕掛けた監視カメラと隠しマイクだらけなんだから  こんなに実況中継に向いた場所は無い  ミナホ姉さんが、ノートパソコンをくるりとオレの方に向けると  画面にジッちゃんが映っていた

なかなか大変だったみたいだな

 どうやら、香月家の本家邸宅から観ていたようだ

そのまま話せば、向こうに聞こえるわ

 オレはノートパソコンの前のパイプ椅子に座って

大変だったよていうか、まだ現在進行中だけれど

 オレたちは、実行犯を捕まえただけだ  香月家の中のオレを引き摺り下ろそうとした連中のことが、まだ片付いていない

香月の家のことは、わたしに任せろ今はまだ、そこまでお前がするべきではない

 香月家の当主であるジッちゃんが健在なんだから家の中の問題にまで、オレが手出しするわけにはいかないか

お前に手を出した連中は、わたしの意向に背いたのだそれ相応のペナルティは負わせる

今回のことは家の恥だだが、ここで整理することができれば今後が盤石になる

それを狙ってわざと反乱させたんだろ

 どこの馬の骨とも判らないオレが、香月家の本家の令嬢であるみすずのパートナーとして認められたことだけでも、トンデモないことなのに  香月家の私兵である香月セキュリティ・サービスを任されたたなれば  何がなんでも、オレを抹殺したいと思う連中が現れるのは当然だ

まあな体勢を改革する時には、反動勢力が現れるものだ勢力が弱いうちに、キレイに潰しておかないと後々に厄介ごとの芽となる

今日の連中でもまだ弱い状態なのかい

 30名近い反乱部隊と10名前後の警官が、校内に侵入して来ていたというのに

分家と言えども香月家だぞまた、シザーリオ・ヴァイオラの様な裏世界のそれも外国の組織のヤツラを雇い入れられたらもっと恐ろしいことになっていたぞ

今回は、まだ日本人同士だしな本気で爆弾テロを行うところまでは行き着かなかっただろ

でも爆弾を仕掛けるかもしれないっていうフリはしていたじゃないか

それは、あくまでもブラフだそう見せ掛けることで、警護側にプレッシャへを掛け、校内全体を常に監視していなければいけないようにして人員を割かせるようにしだけだ

本気で爆弾を仕掛ける気は無かったってたこと

そうだだが、爆弾が仕掛けられているかもしれない可能性が1パーセントでもあれば、警護側はそれに応じた対処をしなくてはならない

 本気でないと感じていても本気で爆弾が仕掛けられていないか、常に監視を続けなくてはいけない

効果としてはそれで充分だろう

これが外国の組織ならそっちの方が手っ取り早いとなれば、平気で爆弾でも何でも仕掛けて来るぞ一般人に死傷者が出ることなど、気にせずにやる

 画面の中のジッちゃんが、オレを見て言う

日本人なら、森の中の一匹の虎を殺すために森全体に火を放つようなことはしないだが、国外の連中はそれをやる森というものが持つ価値や、その森で他にどれだけたくさんの動物が暮らしているかなどは考えない他者への共感を持たないまま、自分の目的をいかに効率よく達成するかしか考えない

 香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の連中だって学園祭を楽しんでいる高校生や、その家族や友人まで巻き添えにするのは、良心が痛むだろう  そういう発送が国外の組織の連中には無い  他人が生活するコミュニティを破壊することに迷わない平然とヤる

だからこの次期に、こういう形で刈り込みができたのは良かったと思う

お前の処断もあれで正しかったと思う首謀者たちに引っ張られた連中には鷹揚に首謀者たちには厳しく、ただ命までは取らないいや、生かしておいて生き恥を晒させた方が、今後、お前の怖ろしさが広まることになるから、あれで正解だったんだ

 首謀者たちは今後、香月や黒森の名を見聞きする度に失禁脱糞することになる

今までは、香月家の裏の怖ろしさは、全て、わたしが取り仕切ってきた

 ジッちゃんによって表の人たちも、裏の人たちも香月家を畏怖している

だが、そういう仕事はみすずや、瑠璃子、美子たちに引き継がせるわけにはいかないあの子たちには、泥を被らせたくないのだ

 オレも、みすずたちに裏の仕事をさせたくはない

だから、悪いが手を汚すような仕事は、お前に任せたいのだよ

それは、判っているよジッちゃんあ

 なぜ、この反乱鎮圧をジッちゃんは、オレの高校の学園祭でやったのか  みすずや瑠璃子たちが居ない場所であいつらの知らないうちに片付けてしまいたいんだ  さっき、ジッちゃんは言った  これは香月家の恥だと  香月家の中に反乱を起こす者が居たことをジッちゃんは、みすずたちに知らせたくないんだ

家というものは、本当に難しい血縁は辞められないからな縁切りをしても、血が繋がっているという事実は変わらない

今回の反乱に加わった、香月家の人間は3名だその3人を公式に処罰すれば香月家全体が壊れるそいつら親兄弟、子供たちも皆、香月家の一員で香月グループで働いているのだからな

 オレの抹殺を企てたという事実を明らかにすれば本人だけでなく、親族までが影響を受ける  親や兄弟や息子のしたことで香月家や、香月家の経営するグループ企業の中で立場を失う

だから、表向きには何も無かったことにするしかないのだ

だが、悪事を働いた者は必ず処罰しなくてはいけない公式には何の叱責もしないが裏ではしっかりと処罰しておかねば、同じことがまた繰り返されるだろう

 オレの抹殺計画を実行して阻止されたけれど、お咎め無しだったら  そいつらは、ジッちゃんやオレのことをナメる  そういう事実があったことを後から知った連中もオレたちをナメる  だから、また下らないことを計画して、オレに仕掛けて来ることになる

3人の中で一番、主導的な立場に居た男には事故死してもらうことにしたよそれが、残りの2人に恐怖を与える彼にの周囲には、常に監視者を置くことにしたそうやって強い恐怖で抑え付けるしかない

ただし現在の香月グループ内の地位に変更は加えない下手に左遷などすれば、さらにお前に対して恨みを抱くそれが何年か先に、また新しい事件の発端になるかもしれない

 血族の問題は本当に難しいんだな

まあいいとにかく香月家の方はわたしが何とかする今回の3人の牙を抜くことができれば、何とか安定した状態にすることができると思う

警戒は続けるよ他にも、オレに不満がある人はたくさんいるんだろうから

ああ絶対に油断はするな

 画面の中のジッちゃんが、ニヤリと微笑む

ところで、お前石神家の子供たちのことだが

今は月子の力で思考停止しているよあいつらも、オレたちに関する記憶だけ消去してそのまま石神家に送り届けるよ

 あのバカ兄妹は手間が掛かるが、仕方ない

それでいいのかお前

石神家の兄妹はお前を抹殺する計画に、参画していたのだろう

いや、結果的にはそうだけどでも、それはあいつらが、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が送り込んだ香田って男に騙されていたからで

騙されていたとしてもお前に多大な迷惑を掛けたことは事実だ違うか

というより、あの兄妹が聡明ならばそんな男にそそのかされて、お前に会いに来たりはしなかったとは思わないか

 ジッちゃんはオレに問う

お前たちが上手く対処たしから、問題は起きなかったが下手をすれば、あの兄妹もケガをしたり、死んでいたかもしれん違法な武器を所持していたということで警察に捕らわれ、家の名誉に泥を塗っていたかもしれない

それはその通りだと思うけれどさ

お前人に何かしてやったのなら、必ず代償を取らなければならんぞ

このまま無事に家に帰してやったとして石神家の兄妹は、お前に感謝すると思うか

それは無いと思う

 あいつらはバカだから  むしろ、恐ろしい思いをさせられたってオレを恨むだろう

いや、だからその辺もごっそり、オレたちとの接触した記憶を月子に消してもらおうと思っているんだけれど

それでは、お前があいつらのためにした苦労の甲斐がないではないか

いや、オレがジタバタするのはタダなんだし、オレのことはどうでもいいんだよ

それではダメだお前がダメになる

 ジッちゃんはキッパリと言った

お前が家族のために苦労することは、当たり前のことだしかし、お前の家族はお前の苦労に対して、様々な思いを返してくれているだろうだから、お前は挫けずに頑張り続けることができるそうだな

それはそうだと思う

 オレに家族が居てくれているということ  毎日、オレに優しく微笑みオレを愛してくれているということ  だからこそ、オレはまた家族のために生き続けることができる

しかし、石神家の兄妹はお前の家族ではないお前が彼らに対してしてやったことに対する代償はきちんと取るべきだ

 あいつらは礼すら言わなかったもんな

そして、また石神家の兄妹は、名家の人間として厳しく罰せられなくてはならないのだ

 石神憲王と石神瑞希が罰せられる

お前パトリシア・ハースト事件というのを知っているか

 突然、ジッちゃんはそんなことをオレに聞く

いや、知らない知らないです

市民ケーンという映画を観たことは

市民権

もういい市民ケーンという映画のモデルとなったウィリアム・ハーストという新聞王がアメリカに居た一代で巨額の財産を得た男だパトリシア・ハーストというのは、ウィリアム・ハーストの孫娘だ

 アメリカの大富豪の孫娘

1974年、当時19歳だったパトリシアは、家出していたところを過激派組織に誘拐される2ヶ月後、この組織がサンフランシスコで銀行強盗事件を起こすのだがパトリシアは、2ヶ月間の間にすっかりこの組織の一員となってしまっており彼女も銀行強盗に参加していた

 大富豪の令嬢が銀行強盗の一味に

その時、ライフル銃を持って銀行を襲っているパトリシアの映像が銀行の監視カメラに残っておりテレビや新聞で報道されたため、全米が騒然となった

事件の一ヶ月後、警察が犯人グループのアジトに踏み込んだがパトリシアはたまたの外出していたために逮捕されなかったさらに一月経って、パトリシアはロサンゼルスの放送局に写真と肉声の入ったテープを送るそこには、パトリシアが過激派組織の同士になったという宣言と共に、親をファシストの豚、親が決めた婚約者をセックスアニマルと罵る酷いものでこれが放送されると、アメリカ国内での騒ぎはさらに大きくなったハースト家の名誉は、地に堕ちた

 孫娘が自分の意志で銀行強盗に加わったと宣言したのか

パトリシアが逮捕されたのは、その1年後だ裁判が始まると、彼女は自分は過激派組織に強制されていただけで、殺されないために彼らの仲間になっただけだと無罪を主張した弁護士は、過激派組織に居た時のパトリシアは洗脳されていたのだと申し立てたがそんな言い訳が通るわけがないパトリシアは、懲役35年の刑が言い渡された

さ、35年

事件がマスコミによって全米の関心の的になっていたからな社会的な影響を考えて、陪審員は重い刑を言い渡したんだしかし

パトリシア・ハーストは大富豪の娘だハースト家が、様々な人脈を使って娘を救うための嘆願書を書かせるそれで35年の刑期は、懲役7年に大幅に短縮された

 5分の1

それどころか、ハースト家は大統領を動かし保釈金150万ドルで特別恩赦を出させた結局、パトリシア・ハーストは1年も刑務所にいないで仮釈放を勝ち取ったのだ

 懲役35年から懲役7年になって実際は、1年未満

これは未開の独裁国家での話ではないほんの40年ほど前のアメリカで起きたことだ

どうだ最初から最後までみっともない話だとは思わないか

パトリシア・ハーストが銀行強盗に加わったのは誘拐された被害者が、犯人たちと一緒にいる内に犯罪者たちに共感を持ってしまうというストックホルム症候群に掛かっていたからだということになっているがそれでも、あんまりな話だみっともないにもホドがある

わたしにも孫娘がいるだから、この話は、わたしにとっては、この事件は笑いごとでは済まされないのだよ

 みすずや瑠璃子たちが、変なカルト組織とかに誘拐されて  その組織の連中と銀行強盗を働いて逮捕されて  その過程が全て、世の中に報道されたりしたら  香月家は終わりだ

一人の馬鹿娘の存在が、家の名誉を崩落させるのだパトリシア・ハーストの様な娘を作らない様にしなければならないわたしたち名家の親たちは、そのことを忘れてはいけないわたしは、名家の集まりではよくこの話をする

そしてまた、名家の子供たちも、自分たちの立場を常に理解して行動を自重する義務がある名家の子なら、そんなことは小学生の段階で、判っていなければならないことだ

 だが石神兄妹は

あの兄妹は、明らかに自重していなかった聡明さに欠けていた悪い人間が吹聴する言葉に乗って、自ら危険な場所へ来てしまった危うく、石神家の名誉を汚す寸前まで行ったそして

 ノートパソコンの中のジッちゃんが溜息を吐く

何1つ、反省していない自分がしたことの意味も判っていないこんなことでは困る誰かが、あいつらの尻を蹴飛ばしてやらんといかん

何の処罰もされずに、このまま家に帰すのはあいつらのためならんそして、お前のためにも

 オレがこのまま、石神姉妹にされたことを腹の中に呑み込むというのも間違っているということか

家に帰す前に、相応に怖い思いをさせろ一生、忘れられないほどの屈辱を与えてやれ

 ジッちゃんは、オレにそう告げる

そこまでやらなければ、あの兄妹は学ばないぞ世の中には、迂闊に手を出してはいけないものがあるということを、心と身体に刻み込んでやれ

忘れるなお前は犯罪組織の人間なんだぞそして香月セキュリティ・サービスを司り、香月家の闇の力をコントロールする男になるんだ

 オレは犯罪組織黒い森に所属していて  黒森家は、裏の世界の家だ

石神の子供たちのような連中にナメられて、我慢をするなヤられたことは、倍返ししろそうでなければ、お前は人から恐れられる存在にはなれないしこれからもまた、お前をナメたヤツの襲撃を受けることになるぞ

 今日は何とか無事に終わった  でも、次はオレを抹殺しようとする人間の刃が、オレの家族を傷付けることになるかもしれない

でも、ジッちゃん石神兄妹に罰を与えるって、オレは何をすればいいんだ

 名家の坊ちゃんとお嬢さんなんだから

妊娠させなければ、何をしてもいいぞ

黒森家の生業は娼館だ石神の当主も、そのことは知っているそんな黒森家にケンカを売りに行ったのだから娘が生娘のままで帰って来られるはずがないだろう

 石神瑞希をレイプするのか

楽しんでやれよ石神の娘は、お前の女にはならないこれは処罰なのだから今日だけのことだそれを理解して好きなだけ犯せ

ということで、よえやくエッチ・シーンへそれも陵辱方向へ行きます

石神瑞希とは後腐れが無いので思いっきりレイプします

1351.処断 / 責任と楽しみ

自らがしでかした過ちを自らの肉体で支払うのだよ

 パソコンの画面の中で、ジッちゃんは言う

石神の資産も名家としての権威もあの兄妹自身のモノではない彼らが彼ら自身の所有物として持って居るのは己の肉体だけだだから身体で代償を支払せろ

 石神瑞希を犯すことでオレたちのところに敵を連れて来たペナルティを相殺する

でもさそれを言ったら、オレも同じだよ

オレだってオレ自身は何の力も持っていないよミナホ姉さんに生かしてもらっているだけだし、ジッちゃんの香月家の力を借りているだけだ

 オレも石神兄妹と同じだ  オレ自身は、ただの頭の悪い高校1年生でしかない

お前は、まだそんなことを言っているのか

 モニター画面の中のジッちゃんが、オレを睨む

もう、お前はそんな無責任な発言をすることは許されないのだよ今のお前の立場は石神家の子供たちとは違う

今のお前は香月セキュリティ・サービスのオーナーだあの武装組織のたった一人支配者だ

 ジッちゃんから、香月セキュリティ・サービスという組織を譲り受けた

香月セキュリティ・サービスの王として考えて見ろ今回のようなことが、今後も続いて良いのか

お前が舐められるということは香月セキュリティ・サービスが舐められるということを意味するのだそして香月セキュリティ・サービスのような企業は、世間から舐められたら営業ができなくなる

 香月セキュリティ・サービスは名家や政財界の大物専門の警護会社だ  そういう会社をオレは受け取ってしまった  今更返すこともできない

お前のような香月家の外から来た人間しかも若造が、突然オーナーになったのだ組織内に反発が起きるのは当然だ

 だから、香月セキュリティ・サービスの中にオレを追い落とすか抹殺しようとする反乱部隊が結成されて  石神兄妹を利用して、今日、オレを襲ってきた

当然だがこの反発は1度で抑えきらねばならないそうしなれば組織全体がお前を信任しなくなる

お前は、とりあえず反逆者たちに対しては正しい処断をしたお前自身の責任でお前が命じた処断だ

 オレが香月セキュリティ・サービスのトップなんだから反乱部隊に対する処罰は、オレ自身が下さないといけない  オレは装甲車に乗ったまま、ここに連れて来られた  寧やメグやイーディたちをパン工房前に降ろして  あの子たちは、香月セキュリティ・サービスとは無関係だから

関くんや御名穂くんに一任するのではなく罰を受けるべき人間たちに、お前が直接、自分の意志で処断したのを見せることに意味があるのだよ

 反乱部隊の処罰を翔姉ちゃんや工藤父たちにお任せしたら、オレは香月セキュリティ・サービスの人たちから信用してもらえない

お前は上司に命じられて、仕方なく反逆に与した連中を許した彼らの口から、お前という人間の評価が組織全体に伝わるだろうお前が運良くみすずのパートナーに選ばれただけの小僧ではないということ香月セキュリティ・サービスという特殊な組織を背負う覚悟のできている男だということが語られることになる

 オレはオレの責任で彼らを処罰した  彼らの見ている前で、彼らに聞こえるようにはっきりと告げた  そういう実績が、オレの信用を形作っていくのか

名家に関しても同じだ香月セキュリティ・サービスにとっては、名家の連中は大切な顧客であるがだからといって、警護の仕事は通常の商売とは違う

今回のように、名家に所属している人間が敵の手先となった場合香月セキュリティ・サービスは、どう対応するべきだ

名家の息子と令嬢は大事な顧客の子供たちだから、どれだけ無礼を働いても、見逃して許してやるのか

いやそれは違うと思う

香月セキュリティ・サービスは、名家全体を守る組織だよ今回みたいなことがあった場合は、石神兄妹のことはやっぱりブッ叩いて、罪を思い知らせてやんないといけないと思うそうじゃないとあのバカ兄妹は、また悪いヤツラにダマされると思う

 今回は、何とか助かったけれど  次回は、殺されたり家の名誉を汚すようなことに陥れられるかもしれない

そうだ香月セキュリティ・サービスには社名に香月の名を冠してあるこれは、香月セキュリティ・サービスが、香月家の私兵であり警護の契約をしていたとしても、他の名家の下僕にはならないということを示している

 金を出して雇っているんだから、自分たちの言う通りにしろとは言わせない  そんなことになったら、完璧な警護ができなくなる  香月の名を負うことで香月セキュリティ・サービスと他の名家は、対等な立場でいられるんだ

そのことはお前が、オーナーとなった今も同じでなければならない

判ったよジッちゃん石神兄妹は、名家の出身じゃないオレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことでオレたちをナメたんだな

 あいつらは、オレを自分たちの言うことを聞く下僕のように考えていた  オレは、香月家の人間ではない普通の高校生だから

だから、オレは無礼を働いてきた、あいつらにキッチリとお仕置きしないといけないのか

そうだこのまま、何もせずに家に帰したらあの子供たちは、お前のことを名家の連中に悪く吹聴するだけだぞ

 オレが気が利かなかったとか  オレのせいで、危険な目にあったとか  香月セキュリティ・サービスの中でも、オレに反抗するグループが存在しているとか

オレのことをなら、何を言われても構わないけれど香月セキュリティ・サービスのオーナーとしては、それじゃあ困るんだよね

その通りだお前の悪い噂が広まれば、それは香月セキュリティ・サービスの評価が低下したということになるお前1人の問題ではない

 オーナーとしての責任をオレは常に感じていないといけない

つまり、ジッちゃんは石神瑞希をレイプしろってオレに言ってたけれど

 オレは状況を整理する

レイプなら何でもいいっていうんじゃなくって今後、彼女がオレたちに刃向かわないように、徹底的に屈服させるってことなんだよね

そうだやっと判ったか

 モニターの中のジッちゃんが、ニヤッと微笑む  レイプしてオレに犯されたことが悔しくて、ずっとオレを恨んでるとかじゃあダメなんだ  1発のレイプで一生、石神瑞希がオレにひれ伏し続けるような  そういう種類のレイプでないと

これも香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、責任をもってやらなくちゃいけないことなんだね

まあ、そういうことだ

はぁなかなか難しいな

 オレは溜息を吐いた  あいつかなり馬鹿さ加減が壮絶だからな  どうすれば屈服するだろう

そんなことはあるまいお前には、鷹倉神社の巫女も付いているじゃないか

いや、巫女の力は使い方が難しいんだよ変なことを心に書き込むと精神そのものが壊れちゃうこともあるからさ

 石神兄妹を精神崩壊させてしまうのはさすがに寝覚めが悪い

あ、そうだそれより石神瑞希は、オレがレイプするってことで良いけれど

兄貴の方は石神憲王は、どうしたらいいんだろえっとやっぱり、オレが屈服させないといけないんだよな

 男もレイプするのかオレ  男もレイプして、屈服させるとか何をどうすればいいんだ

馬鹿ねそっちは、あたしに任せなさい

 横から、ミナホ姉さんが苦笑して言う

ちょうど娼婦候補生たちの教材に、マゾ男が1人欲しかったのよ

ああ、良い考えだ御名穂くん自由に使ってくれたまえ

 ジッちゃんが、石神憲王の未来を決定してしまう

あなたは妹の方だけレイプしてくれればいいわ

いや、でも石神兄妹の件は、全部オレが処理しないといけないんじゃ

 これはオレの香月セキュリティ・サービスのオーナーとしての仕事なんだから

すると、ミナホ姉さんは

あら、あたしも香月セキュリティ・サービスの仕事をしているわよ

 ミナホ姉さんも、香月セキュリティ・サービスの情報分析担当の仕事をしている  犯罪組織黒い森としても、香月セキュリティ・サービスとは提携関係にある

あなたが、香月セキュリティ・サービスのオーナーとしてこの場で、石神憲王の処理を委託してくれればいいのよそれで問題はないわ

でも、それってオレがミナホ姉さんに、オレがするべき仕事を押し付けたことにならないか

 オレはそれが不安だ

どうしてよあなたは黒森家の子、あたしの弟でしょあたしたちの関係は、上司と部下じゃないわ身内でしょ黒森家あるいは黒い森の中で行われることは、あなたが自分で処理をしたというのと同じことになるのよ

 そうか世間の眼から見れば

だから兄の方はあたしがやるわ

そうだなそれで問題は無いそっちは御名穂くんに任せろお前は、お前のできることからやれ

だいたい、男を犯すんじゃあなたが楽しめないでしょ

あなたは香月セキュリティ・サービスのオーナーとしての義務を背負ったこれはかなりの重責であなたにとっては、ツラいことになるわ

だからこそ少しでも楽しんでやれるように、工夫をしなさい義務を果たすことができるなら、どんな方法でもいいのよそういう風に考えないと、気持ちが保たないわよ

ああ、処罰を楽しめさっきも言ったが石神の娘は、孕ませなければ、何をしても良いからな

 石神瑞希はオレの女になるわけではない  レイプするのは、今日だけだ  今日1度きりのセックスで処女を奪い  オレに犯されたことを恨みに思うのではなく  一生、オレにひれ伏すように屈服させる  そう考えたら、なかなか大変な仕事だけれど  石神瑞希の心と身体を変えていく作業を楽しんでやればいいのか

判ったじゃあ香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、家族のミナホ姉さんにお願いするよ石神憲王の処理を頼みます

はい、承りました

では頑張れ香月家の内部とそれぞの名家ついでに石神家との折衝も、わたしの方でやっておくお前はお前の仕事をやれ

うん、ありがとうよろしくお願いしますジッちゃん

 ジッちゃんとのネット回線を介した会話が終わる

公いえ、良信これは、あなたにとって良い機会になると思うのよ

 狭い事務室に2人きりになるとミナホ姉さんが、オレに言った

今のあなたは、女の子とセックスするのは相手の子を家族に迎え入れて、一生面倒を見なくちゃいけないことだって思っているでしょ

そんなことはないのよあなたは、女の子に対して責任感があり過ぎるし何事も重く考え過ぎよ

そしてそういう考えだと、あなたの女の子を評価する眼がどんどん曇っていくわ

あなた石神瑞希という女の子を、どう評価している

名家の令嬢だからって、世の中の人たちを低く見ている性格の悪い女の子って感じかな

 オレは率直に答える

注意力は散漫だし、物事を理解する力にも欠けている他人に対する興味が無いから周りの人に優しくないしそういう意味では品が無いとにかく、馬鹿な子だと思うよ

だから、あなたの眼は曇っているのよ

あたしは娼館の主が本職だからどんな女の子も、そういう基準で見てしまうんだけれど

 女の子を見る基準

確かに石神瑞希という子性格も悪いし、頭も悪いわでも、こちらが油断せずにきちんとコントロールできたら稼げる娼婦になると思うわ

 稼げる娼婦

だって、あの子顔立ちとプロポーションは綺麗だものあの子を売り出したら抱いてみたいと手をお挙げになるお客様はたくさんいると思うわああいう気の強い高飛車な子を、ベッドの上で屈服させてみたいという方たちが

 石神瑞希は、美人だ  オレは、そういう彼女の良点を無視していた

もちろん、あたしは彼女を娼婦にするつもりはないわよ名家・石神家のお嬢様なんですから

 家が没落してしまった鞍馬家の美里とは違う  名家として権勢のある石神家の令嬢を、娼婦に堕としたりしたら黒い森が他の名家の人たちから激しく非難されるだろう

いい一生、付き合っていく女でなく今日、1日だけ、陵辱することが許された獲物として、石神瑞希を再評価なさい

あなたは、あの娘に何をしてもいいのよあなたの性欲の全てを注ぎ込んで良いのよ先のことは考えなくて良いわただ、セックスの対象として彼女のことを見るのよ

 今日だけの陵辱対象として

あんな偉そうな小娘でも、綺麗な子よメチャメチャに犯してやりたいと思わない

思うよあいつらには、さっき面倒な思いを何度もさせられたから裸にひん剥いて、思いっきり犯してやりたいって思う

 正直にオレは答える

まずは、それをしなさいあなた自身が楽しんで細かいことは、その後に調整すればいいんだから

移動の準備はできているわよ

 地下倉庫の中に戻ると翔姉ちゃんが、オレに言った  広い倉庫の中では、工藤父の部下たちが香月セキュリティ・サービスの反乱部隊と彼らと手を結んでいた警察関係者を取り囲んでいた  月子がそいつらを1人1人、巫女の力でチェックしていっている  彼らの記憶を探ることとオレたちに関する記憶を削除している  これだけ人数がいると、全員の処理には時間が掛かるだろう

とりあえず情報の漏洩の範囲が特定できたわ彼らも、わたくしたちに反乱が察知されることを恐れていたから、必要最低限の人員にしか情報を伝えていなかったようね

 つまり、黒森公と吉田良信が同一人物でこの高校に通っているという情報は一部の関係者にしか漏れていない

大丈夫よわたくしの方で何とかするから

うん、頼むそれと反乱の処理が終わった後の、香月セキュリティ・サービスの組織の再編のことも

 周りにオレが許した香月セキュリティ・サービスの職員たちがいるから  オレは、香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、翔姉ちゃんに命じる  そういう姿勢を見せておく  翔姉ちゃんは、嬉しそうにオレに返事してくれた

御名穂さんこちらの地下施設は、もう少し貸して下さい車は、奥のバンを使って下さい石神家のお二人も、もうお乗せしてあります

 ミナホ姉さんが、翔姉ちゃんに礼を言う

公様あちらのお二人にはとりあえず、公様のご命令には逆らえないようにだけしておきました

 月子が、オレに振り向いてそう言う  ああ、思考停止状態は解除したのか

判ったありがとう月子

 月子は、このままここに残って反乱部隊たちの処理を続ける

わたしが警護に付きまーす

 粉砕フレイルをガチャガチャ鳴らしながら、木下さんがやって来た

あたしたちは、ドリィとアナを連れてお屋敷に戻ってるよ

 キョーコさんがアーニャと装甲車の上から言う  さて指定されたバンの中を覗き込むと

むぐぐぐぐっ

 石神憲王と石神瑞希兄妹は、猿轡を嚼まされ後ろ手に縛られて  バンの座席に、強制的に座らされていた

なかなか厳しい夏が続いています

はぁぁ、何とか抜け出したい

ゲンジツは地獄よりも地獄的です

1352.処断 / ステージ

・岩倉幸代/18歳黒い森の娼婦淫乱変態、生徒会長

 バンの座席に猿轡を嚼まされ後ろ手に縛られて座らされている石神憲王と石神瑞希の兄妹  オレは、改めて石神瑞希を見て見る  なるほど、ミナホ姉さんの言う通りだ  オレには石神瑞希をオレの家族として受け入れることはできない  彼女は、とても性格が偏っているし、聡明でないし優しくもない

名家の令嬢として特別扱いされることを当たり前だと思っている困った娘だ

んぐぐぐっんんんっ

 石神瑞希は美しい娘だ  プロポーションも、なかなか良い  セックスの相手としては申し分無いと思う

オレ女の子を見る価値基準が、おかしくなっていたんだな

 周りにいる家族たちがみんな美しく、有能な女の子ばかりだから  家族でない女の子たちを見る時でも家族として受け入れられるだけの資質の有無で、女の子を評価してしまっていた  これではダメだ  オレは石神瑞希を馬鹿なお嬢様としか、評価していなかった  眼の前の普通の女の子が持っている魅力を完全に見逃してしまっていた

そうよ良いモノばかり見ていても、人の眼は狂っていくの

 運転席に座った、ミナホ姉さんが言う  木下さんは、警護役だから助手席に座った

眼が肥えすぎた結果普通のモノがとてもつまらなく思えてくるのよ

 美しすぎる女たち賢すぎる女たちに普段から囲まれているから  オレは、石神瑞希の頭の悪さ場をわきまえないことや、人に対する冷たさが気にくわなかった

でもね普通のモノの中にある魅力の輝きに気付かないとダメなのよ世の中の大半は、普通のモノ普通の人たちばかりなんだから

 ああオレの家族たちが、できすぎているんだ

あなたも、香月セキュリティ・サービスのオーナーになったんだからこれからは堪えなきゃいけなくなるわよ普通の人たちの判断の甘さや遅さ意味の無いことに対して頑固だったり、訳の判らないところで優柔不断だったりそういう普通の人たちの行動に慣れていかないといけなくなるから

 ミナホ姉さんは、ミラー越しにオレに言う

でも、そういう普通の人たちを愚昧だと決めつけて、低く見てはいけないのよ普通の人たちの中にも光り輝く部分があるんだからそれをどう生かしていくかを考えないといけないしこちらが、普通の人たちを馬鹿だと思っていることが伝わったら、会社全体の士気が落ちるわ

良かった探ししなくちゃいけないってことですよねっ

 石神瑞希には、性的な価値があるこれだって輝く力だ  軽々しく、馬鹿にしちゃダメだったんだ  また猿轡をカマされた石神兄妹が暴れ出す

そうだもう一度、挨拶からやり直そう

 この場にはオレの高校の関係者はいない  今のオレは吉田良信でなくていい  これからオレが、石神兄妹を処罰するのは  オレが香月セキュリティ・サービスのオーナー黒森公だからだ

はじめましては変だけどオレが黒森公だ

 オレは低い声で、2人に言う  ただの高校生でなく犯罪組織黒い森のメンバーであり  裏の世界の住人として石神兄妹に挨拶した  石神兄妹は、オレの雰囲気が変わったことに驚いている  騒ぐのを止めた

やっぱり、黒森様って面白いですねー

 木下さんが助手席から振り向いて言う

そういう、怖いオーラをちゃんと出すことができるのに普段は隠していらっしゃるんですもの

牙は普段はしまっていくものと教えてあるのよ

 ミナホ姉さんは、木下さんにそう言う

石神憲王、石神瑞希お前たちは、軽い考えで悪い連中にそそのかされて今日、オレとオレの家族、それからオレたちとは全く無関係の学園祭に来ている人たちまで危険に晒してしまったこれは、お前たちの罪だ

 きっぱりと姉弟に言う

お前たちのせいで、オレたちは多大な迷惑を被った従って、お前たちに懲罰を加える

 石神兄妹が、また暴れ出す  どうせ、自分たちは名家・石神家の人間なんだからお前のような人間に処罰されるのは納得できないとか  そういう類の主張だろう

黙れよ世の中、名家の世界の常識なんか通用しない場所の方が多いんだぞ

 オレは、低い声でゆっくりと話す  この方が、相手にプレッシャーを掛けられる

オレは、お前たちの命までは要求しない殺すのは簡単だし、お前たちの遺体を誰にも知られないように処理することだって、オレにはできる

ああ、簡単ですよ人を永遠に失踪させるなんてことは

 オレの言葉を、木下さんが肯定した

そういうことも、やっていますから香月セキュリティ・サービスは

 ニッコリと微笑む木下さんに、石神兄妹はブルルっと震える

お前たち兄妹は、オレにとってはサイアクだった馬鹿だし、イバッてるし、放っておいたら悪い連中にダマされ続けるだけだろうしとにかく、手が掛かったオレはメチャクチャ、頭に来ているんだよあんたたち兄妹のダメさ加減に怒りを感じている

 オレは感情を殺して、落ち着いて話す

だから、殺しはしないが罰は受けてもらう

 石神姉妹がウウッと唸る

その罰はもちろん金で解決できることじゃないし、オレはお前たちやお前たちの家を社会的に失墜させるつもりもないこれはお前たち兄妹の個人の罪であり、お前たちの家とは関係無いことだからだ

罰金の支払いを求めたところでその金を支払うのは、お前たちの親だろうお前たちが悪い連中にまんまとダマされたことを公表すれば、お前たちの名家での立場を失うことになるだろうけれどそんなことをしたら、石神家の名誉にも大きな傷が付くことになるオレはこんな下らないことに、石神家の人たちを巻き込むべきでは無いと思う

 石神兄妹は、ジッとオレを見つめている

だから、お前たちの罪はお前たち自身の身体で償ってもらう

 狭い車内に、オレの低い声が響いた

家の金でなく、家の名誉でもなくお前たち自身が有している、お前たちの肉体だけで、罪を償え

 石神瑞希が、何か言った  おそらく身体で償えって、何をさせるつもりなのよと喚いたのだろう

それはこの後のお楽しみよ

 ミナホ姉さんが笑ってエンジンを始動させる  オレと石神兄妹と木下さんとミナホ姉さん  4人だけを乗せたバンが廃棄されていた地下倉庫から、地上へ出る

ああこんな所に入り口があったんだ

 普段は立ち入り禁止になっている旧校舎の裏だった  ここなら高校の生徒たちでも、まず入って来ない

それでミナホ姉さんどこでするの校長室の下

 オレは運転席のミナホ姉さんに尋ねる

あそこへは連れて行かないわまだ他に、校内にスパイが潜り込んでいるかもしれないし

 校長室の下の隠し部屋はこの高校全体に防衛システムを制御している部屋だから  外の人間存在を知られたくない

今の地下倉庫みたいに、ここしばらくは使ってない秘密の施設が、まだあるのよそっちを準備させているわ

 この高校は、黒い森によって長年に渡り支配されていたから  毎年のように、新入生の中から娼婦に堕とす子を見出して誘拐、拉致、監禁していたわけだし  オレがまだ知らない施設が、幾つもあるんだろう

すぐ、そこよ地下に溜めた消火用の水を汲み出すためのポンプ室ということになっているけれど中身はセックス・ルームになっているわ

 ミナホ姉さんが、コンクリートで囲まれた窓の無い白い建物の前に車を進める  ああ、ここも生徒は絶対に来ない場所だ  設計の段階から、わざとそういう場所になるようにしている

前後左右、上下、誰も居ません

木下さんが、眼で確認して報告するとミナホ姉さんは、ポンプ室の入り口のシャッターをリモコンで開ける

 ジジジジジ  シャッターが上がりきる前に、バンを建物の中に入れ  またすぐにシャッターを閉ざしていく  シャッターが下りると室内灯が点いた

そこの奥の部屋から地下に降りられるわ地下は結構広いのよ

よし、行くぞ降りろ

 月子が巫女の力でオレの命令には従うように、石神兄妹に暗示を掛けてある  石神憲王と、石神瑞希はバンから降りる  元気な木下さんを先頭に、オレたちは奥の部屋に向かう  指紋認識と暗証番号のダブルロックになっているドアをミナホ姉さんが開けて  地下への通路は、さらに小部屋のロッカーの裏にあった

はい降りて

 オレたちは、狭い階段を降りて地下へ  あれ地下は、電灯が点いている  地下は中央がホールになっていて、そこから前後左右に幾つもの部屋があるらしい  そのうちの1つの部屋のドアが開いて人が出て来る

待っておりましたわ

 最初に出て来たのはヨミ  それから、マナとエリとリエの双子たちもいる

ヨミ、お前学校は

 ヨミはみすずたちと同じ、超お嬢様校に通っている

早退致しましたこちらに居る巫女が月子お姉様お一人では、大変でしょうから

あたしが、来てもらったのよ

月子さん1人じゃ、手が足りない可能性も考えられたから

 ああ、今月子は1人で、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊たちの記憶操作を担当している

ヨミは元から巫女の遊撃隊ですから

 月子はオレたちの学校に通うようになったし  超お嬢様校にはアニエスを中心にして、ルナとコヨミちゃんの2人の巫女が居る

あちらの学校の方は今日は、麗華お姉様が配下の方たちと完全警護なさっておりますわ

香月セキュリティ・サービスの反乱部隊があなたを抹殺すると同時に、みすずさんたちの身柄を拘束する可能性があったのよ香月家の支配権を奪取するには、それが一番有効な方法でしょだから、あたちは麗華さんに警護してもらっているのよ

香月様も、今日はご本家の邸宅から外に出ないように、お願いしたわ

 今回の敵は香月家の内部にも居た  だから、あらゆる可能性を考えてあらかじめ対応策が組まれていたのか

ですから、ヨミはこっちに来ても大丈夫なんです

それに早速、一仕事してもらっているのよ

はい出て来て下さい

 ヨミの言葉に、別のドアからゾロゾロと人が出て来た  ああ娼婦候補生の住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の3人に德大寺さんと黒沢さんの2人  黒い森の現役娼婦で変態さと、底抜けの人の悪さに定評のある

幸代あたしとの約束は、ちゃんと守っているわよね

 ミナホ姉さんがペットである岩倉さんに言う

もちろんですわというより守るしかありません何かしようとすると、そちらの子に身体をコントロールされてしまうんですから

 岩倉さんは、ヨミを睨む

娼婦候補生たちには、余計なことは何も話しておりませんしおかしな策謀なども一切しておりません

 ああ、岩倉さんは放っておくと、娼婦候補生の子たちに変態行為ばかり教え込みそうだからな

ミナホ姉さん美里がいないけれど

 娼婦候補生の鞍馬美里がいない

ああ、美里さんは今日は、もうお仕事に行ってもらっているわ

 新しい娼館のオープンまでは娼婦候補生たちには、客を取らせないんじゃ

お仕事って言っても碁のお相手の方よ歌晏様が主宰なさっている碁の会に、ゲストとして呼ばれたのよ

 碁  ああ、美里は碁が強いんだっけ  それで名家のおジィさんたちの碁の相手のアルバイトに行ったのか

思った以上に、需要がありそうね皆様自分の孫娘みたいな年頃の子に、碁を教えたくてたまらないみたい

碁のプロには女性棋士も居るけれどプロには教えてもらうという形になるでしょ美里さんのような綺麗な女の子に、碁を教えるというのが魅力的みたいなのよ

 ミナホ姉さんは、わざとこの場に美里が来られないようにしたんだろう  名家の血筋である美里には娼婦に堕ちても、客は取らせないつもりなんだ

それで、御名穂様その男性ですわねわたくしが、この子たちに調教のやり方を見せるのは

 岩倉さんが石神憲王を見て、ニヤッと笑う

ええ、そうよいいところのお坊ちゃんで童貞よ幸代、この人を好きに調教して良いわ

 ミナホ姉さんは石神憲王を岩倉さんに任せるのか

大丈夫よあたしも見ているから

御名穂様、調教なんですけれどこれも使っちゃっていいですよね

 そう言って岩倉さんは太いペニスバンドを取り出した

ええ、もちろんよ童貞くんのお尻の処女を奪っちゃいなさい

 石神憲王は童貞なのに、岩倉さんに尻を掘られるのか

ついでに、変態の客が来てしまった場合のあしらい方なんかもこの子たちに教えるからいいわね

 岩倉さんは、ニターッと笑う

やっと、御名穂様にお仕事をいただけましたわあたしの高校最後の学園祭良い思い出になりそうです

 岩倉さんは、時々ガス抜きしないとトンデモないことをしでかすからな  うん、石神憲王にはカワイソウだけれど、犠牲になってもらおう

ということであたしと幸代で、こっちの部屋でお兄さんの方の調教をするわ娼婦候補生の子たちも一緒よ

公は、そっち側の部屋で妹さんの方を好きになさい部屋の中には、たいていのモノが揃っているはずよ

ヨミたちが、サポートしますっ

 ヨミとマナ、それにエリとリエがニコッと微笑む

んががががっ

 石神瑞希と石神憲王はこれから自分の身に起こることを想像して  恐怖にうち震えている

久々の岩倉さんで、やっと次話からエッチシーンです

ちょっと、ここのところゲンジツがハードなので更新が2日に1度とかになっています

先月の母の入院と父の認知症の悪化で日々、てんてこ舞いです

何とか9月までには立ち直したいと思っているのですが

1353.高飛車お嬢様の懲罰セックス / 厳罰ストリップ

ぬぬぬぬぬーっ

いいから、こっちへ来なさいっ

 石神憲王は、岩倉さんに引きずられていく

天国のような地獄を体験させてあげるわ

じゃあね公あなたたちも行くわよ

 ミナホ姉さんが娼婦候補生たちを連れて岩倉さんたちと同じ部屋に入って行った

では、わたくしたちはこちらのお部屋に

さあ、行きますよ

 巫女の力が発動して石神瑞希は、ヨミに連れられて反対側の部屋へ入る

うちらも行きますわ

 エリとリエの双子も、中へ

行こう、お兄ちゃん

 マナが、オレに声を掛けた

あのわたしも見学させていただいて、よろしいですか

 木下さんがオレに言う

あの後学のために

 木下さんはオレとセックスする覚悟をしたと話していた

ああどうぞ

 オレは笑顔で答えた  セックスを見られるのは慣れている

では失礼致しまーす

 オレたちも部屋の中に入りドアを締める  部屋の真ん中に大きなベッドがあって  周りに、ビデオカメラなんががすでに準備されている  白坂創介が黒い森を支配していた頃は  毎年、うちの高校の新入生を拉致して、娼婦に堕としていたという  この部屋は、その頃に作られたものなのかもしれない  教職員の中に、白坂創介の配下が何人も居たんだし

ところでお前たちは、何でこっちに来たんだ

 ヨミは巫女の力があるから呼ばれて来たのは判る  エリとリエとマナは

だって、うちらは学園祭とか、そんなに興味が無いですし

わたしらが表を歩くと大騒ぎになってしまいます

 双子は雪乃のテレビに出演している  雪乃以上に毒舌で、どんなヤバイことでも話すので人気が出ている

でも、テレビに出ているのはミタマたちだって同じじゃないか

 ミタマも極小ビキニに日本刀という姿で、番組のカバーガールを担当している  妹のキヌカ、ステルス・キヌカという名前で覆面忍者キャラで出演しているが  2人が並んでいれば、みんなキヌカがステルス・キヌカだということに気付くだろう

ミタマさんは、ええんですわあの人は清純派ですから

そうですわいつも凛としてて、水着姿でも全く動じないですし中高生の女の子のファンがいっぱいできてるんです

ミタマさん、スタイルが良くて、カッコ良いですし大人っぽいですから

キヌカちゃんも忍者キャラですから、小学生に大人気ですわ

ところが、うちらはなあ、リエちゃん

うん、エリちゃんファンのほとんどが、大人のお兄さんたちですから

うちらも、ミタマさんと同じでいつも衣装は極小ビキニですけれど

わたしらの方がエロく見えるらしいですわ

 13歳の美少女姉妹は言う

うちらもう、処女じゃないことも公表してますし

初体験が無理矢理だったこことも公言してますから

怖いお兄さんのセックス奴隷になっとることも

 ホント、この双子はタヴー無しに、何でも放送で話している

せやからな最近、ネットではわたしらのこと

児ポ法の治外法権て呼ばれとるらしいんですわ

まあ、確かに普通なら、テレビに映してはいけない物件ですから、うちらは

存在自体がヤバヤバですし

 父親も母親も銃撃事件を起こして、死んでいるし  その両親はネットで、エリとリエのエロ動画を販売して生活していたし  今は正体不明の闇の存在に奴隷として飼われていることも話している

せやからなあんまり、表に出ない方がええんですわ

変な兄ちゃんや、オッサンたちばっかり寄って来ますから

 そうだなうちの高校だって、不良やバカがいっぱいるから  エリとリエを見つけて酷いことを言うやつらも出ると思う  ミタマやキヌカなら、テレビで2人の戦闘能力の凄まじさをアピールしているから  突っかかって来るやつは、まずいないだろうけれど

エリとリエのことは、判ったマナは

 オレは今度は、マナに尋ねる

あたしはこの間、パンの作り方を女子テニス部の人たちに教えたでしょ

 克子姉に用があったからマナに、講習会をしてもらった

女子テニス部の人たち、あたしがまだ中学生だって知らないから

 マナは黒い森のプログラムによって、この半年で見違えるほど大人っぽく、美しくなった  だから克子姉の代役ということで、マナには大人のフリをして講師をやってもらった

だから、中学の制服を着たままお兄ちゃんの高校の学園祭をうろつくわけにはいかないよ

 マナも双子たちも、新しく通い始めた中学から直行して来たらしく制服を着たままだった

それでマナも、こっちに来ることにしたんだよ

 それなら仕方ないか

どうせ、ほら撮影係とか必要でしょ

 いつもは瑠璃子がライフワークとして、ハメ撮りを担当している  でも、今日は  香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が、ここに来ることが予見されていたから  瑠璃子たち、香月家の娘たちはうちの高校には来ない

マナがやるよカメラの使い方とかも、習ってるし

うちらもお手伝いしますわ

うちらお兄さんにエロいことをされる側やったから

今度は、エロいことをする方も体験したいんです

うちらって、結構Sですから

そうやろかエリちやんはSでもわたしはMっ子だと思うけれど

えー、リエちゃんかてSっ子やわ

とにかく、撮影とかは任せてお兄ちゃん

うん、頼むよマナ

 ここに居るメンバーなら、マナが上手く掌握してくれるだろう

あ、わたしも何かしましょうか

 木下さんが、そう言ってくれたが

いや、とりあえずは見てて下さい

あ、そうですか

 木下さんは、残念そうな顔をした

えっともしかしたら、何かお願いするかもしれませんのでその時は、よろしくお願いします

はい、何でやりますわたし

 この人もなかなか大変だ

では、周りのことはマナさんにお任せしてこちらの方のことは、わたくしにお任せ下さい

先生のご要望のままにわたくしが支配致しますから

 オレは、石神瑞希を見る

よし、ヨミ始めようか

 オレは石神瑞希の猿ぐつわと拘束を解いていく  ヨミが彼女の肉体をコントロールしているから  石神瑞希は、抵抗せずになすがままになっている  そして、彼女をベッドの縁に座らせた

お兄ちゃんカメラのスタンバイ・オッケーだよ

 エリが動画のビデオカメラで、リエが静止画のデジカメ担当  マナがパソコンの前に座って、固定カメラなんかのコントロールと録画をやるらしい

ああ、撮り始めてくれ

ヨミ石神瑞希さんを喋れるようにしてくれ

ぅぅわ、わたくしをど、どうするつもりなの

 ベッドの上の石神瑞希は乾いた声で言った  本当は、もっと大声で喚き散らしたいのだろうけれどヨミに制御されている

さっき言ったろうお前たちのやった不祥事の懲罰をお前の身体で支払ってもらう

今から、お前をレイプするお前を犯して、お前の胎内にオレの精液を注入する

 黒森公としてのオレの強い意志のこもった言葉に、石神瑞希は一瞬怯むが

そ、そんなこと、許されるはずがないでしょ

 高飛車な名家の令嬢らしく、なんとか建て直そうと踏ん張る

わたくしは名家・石神家の娘よあなたのような下賤の男には、身を任せないわ

 キッとキツイ眼で、オレを睨む

だいたい、わたくしには婚約者がいるのよ

 大きな名家の令嬢ならよくある話だ

婚礼の夜までは操を守り続けなくてはならないのよあなた、そんなことも知らないのっ

 自分の世界の常識を世界のルールだと勘違いしている

そんなことは、どうでもいいんだ

 オレは彼女に告げる

お前にはその身体以外、大した価値はないだから、その身体をフルに使って、オレを楽しませろ

ば、馬鹿なこと言わないでちょうだい誰があなたなんかと

ヨミ石神さんにストリップさせろ

す、ストリップストリップって何なのよ

 石神瑞希の知らない言葉なんだ

何ですの、お姉さんそんなことも知らないんですか

ストリップっていうのは服を脱いで、丸裸になることですわ

自分で服を一枚一枚、脱いでいくとこをお兄さんに見せるんです

そういう、セクシーなエンターテインメントのパフォーマンスですわ

 双子が、笑いながら解説してくれた

ふ、服を

 絶句する石神瑞希

男の人がいる前で、そんなはしたないことはできませんわ

 そう言いながら、立ち上がり  着ていた純白のワンピースのボタンを、自分の手で外し始める

ち、ちょっと何これ

 自分の行為に、石神瑞希は驚いている

わ、わたくしこんなことをするつもりは無いのに

 本人の意志とか関係なく服を脱いでいく

服は綺麗に脱げよ家の人間たちに犯されて帰って来たことがバレると困るだろ

 石神瑞希の足下に、白いワンピースがストンと落ちる

石神さん何歳だったけ

 石神瑞希は、必死でオレに答えまいとするが

はーい、あなたは今から先生に聞かれたことは、何もかも包み隠さずに正直に答えなくてはなりません

 ヨミが彼女の精神に働き掛ける

じゅ、16歳よ

 オレとタメか

うん、16にしてはなかなか良い身体をしているじゃないか

 プロポーションは良い

す、スタイルには人一倍、気を遣っているわ

 苦しそうに、石神瑞希は答える

だけど下着のセンスが悪いな今時、中学生だって、もっと大人っぽいのを付けているぞ

 石神瑞希の下着は白い無地のシンプルなものだった

うう、し、下着は全て、ばぁやたちに任せているのよ

 自分で選んでるわけじゃないというか  お洒落な下着を穿くなんていう思考が、石神瑞希には無いのだろう  彼女にとっては家の決めた婚約相手が居る以上  他に恋愛体験などする必要はないのだから  服装は、自分のためにするもので男の眼を惹き付けようなんていう考えは、全く無い

明日からは、もう少し大人っぽいのを穿けよこから、石神さんは大人の女になるんだから

男の精液の味を子宮で覚えた女はこんな下着を穿いたらダメだ

その通りですわうちらも、もっとエロいのを穿きたいみんな、リエちゃん

 13歳の双子たちは、セクシーな下着に興味があるのか

今着ている下着は、没収する家に帰る時は、下着無しだ

 オレは、石神瑞希にそう宣言した

そ、そんな恥ずかしいことできないわ

 彼女は激しく反発する

いいから脱げよ脱いで下着をオレに献上しろ

さあ脱いで下さい

カメラの準備、できていますわ

こっちもOKです

 双子が叫ぶ

ほら早くしろ

 石神瑞希は、震える手でまずはブラジャーに手を掛ける

まさか、服を脱ぐのも使用人に委せているから下着の外し方が判らないのか

ば、バカにしないでわたくしだって、学校の水泳の授業の時には自分で下着を外します

 つまり家では、使用人に脱がしてもらっている

確か夏休み前まで、スイスの全寮制の学校へ行ってたんだよなその時は、どうしてたんだ

 一応、尋ねてみた

スイスの時は安寿にやらせていましたわ

警護役で雇われている黒瀬安寿さんにそんなことまでさせていたのか

 あの子の能力を考えると  このまま石神瑞希に仕えているのは、実にもったいない

判った判ったから、早く脱げ

 石神瑞希の手がブラを外す  ぽよんと、おっぱいが弾けた

うん、なかなか、ええ形をしとるじゃないですか

 エリが、笑いながらカメラで記録していく

ちょっと乳首が陥没してますから後でお兄さんに、吸い出してもらって下さい

ほら、次下も脱げ

こ、これは嫌よ

 激しく抵抗する石神瑞希

脱いで下さい

 ヨミが力を放つ  石神瑞希は、震えながらパンティに手を掛けた

はーい、そのまま下に下ろすんですわ

ゆっくりでいいですから

 双子に全身を舐めるように撮影されながら  石神瑞希の震える手がズリズリと下りていく  白くてプリンとしたお尻  ちょっとお尻が大きいけれど、この態度のデカい娘には似合っている  そして彼女の恥ずかしい部分が  オレたちの前に、公開されていく

すみません、次話は明後日の予定です

月末までは、バタバタと忙しくしております

何とか月末で片を付けたいのですが

しかし、もう若くないですね徹夜の作業ができなくなりました

1354.高飛車お嬢様の懲罰セックス / 無視される裸身

さてとやるか

 オレも脱がないと

あ、お兄さん

そういうことは、わたしら奴隷に任せて下さい

 エリとリエの双子が、オレの服を脱がしてくれる

な、何をしているのよあなた

 震え上がる石神瑞希

お前だけ裸になるんじゃ悪いだろ

これからセックスするんだからオレも裸になるよ

 犯されるということが、どんどんリアルな現実として石神瑞希に迫っていく

お兄ちゃんあたしも脱いじゃった

 振り向くとマナが下着だけの姿になっていた

マナお前

 こうやって石神瑞希の裸体と並ぶと

マナお姉さんどんどん綺麗になりますわなぁ

ホント素敵です

 エリとマナが驚嘆している  元から、プロポーションのバランスが良い子だったけれど  この半年で、背も伸びたし  とてつもなく綺麗なボディラインになっている

肌も白くて綺麗です

うん、つるつるですわ

 肌の艶も良い、髪もさらさらとしてて美しい  それでいて完成されてはいない  14歳の美少女らしい、瑞々しさがちゃんと残っている

頑張ってるもんそれに、お兄ちゃんにいっぱい犯してもらってるし

 恥ずかしそうに、マナは言う

やっぱりねセックスした次の日は、お肌も体調も良いんだよ全身が潤う感じ

ああ、判りますわうちらもお兄さんと一緒に寝た次の日は、一日中気分がええですから

うん、心と身体の中の悪いモノが、全部消えちゃったみたいな感じがします

実際、先生とのセックスで精神は浄化されてますよわたくしたちには、見えていますから

ホントあたしは、ヨミちゃんや双子ちゃんたちよりも前からお屋敷に居るけれどお兄ちゃんとセックスするようになった子は、みんなどんどん綺麗になっていくもんね

心が穏やかになって肉体が活性化するんですわたくしも、月子お姉様も、ルナもコヨミちゃんも京都時代とは比べ物にならないくらい安定していますから

 確かに、精神のバランスを崩しやすい鷹倉神社の巫女たちが  お屋敷で暮らすようになってからは、穏やかになっている

でも、それはオレじゃなくてたくさんの家族と一緒に暮らすようになったからだろ

ルナとコヨミちゃんに関してはそういうところもあります

あの子たち、ずっとアニエスちゃんと一緒にいるじやないですか

 ルナとコヨミちゃんはアニエスのお付きという設定で、みすずたちの学校にも通い始めている

アニエスちゃんは先生や先生の家族は、絶対に自分を裏切らないって信じ切っていますそういうアニエスちゃんの心をいつも見ていますからルナとコヨミちゃんも、精神に影響を受けているんです

 一方的にルナたちが巫女の力で、世間知らずのアニエスを守っているのではなく  ルナとコヨミちゃんもアニエスから力をもらっている

可憐さんもアニエスちゃんの側にいることで、何とか安定を保ってますねでも

 ヨミが、オレを見る

可憐さん結構、色んな念が溜まってきてますから、そろそろ兄さん解放してあげて下さい

 ああ、12歳の小学生なのに家の不始末のせいで、オレのセックス奴隷になっているんだから  ストレスも溜まるか  名家・水島家の令嬢なのにうちには水島家よりも、ずっと格上のみすずたちが居るし  鞍馬家のありすに、鳥居家の桜子今度は、栗宮家の素子まで来た  名家の中でも弱小の水島家の娘だと肩身が狭いのかもしれない

判った可憐のための時間を作るよ

あのセックスすると綺麗になるって、女性雑誌の広めたウソなんだと思ってたんですけれど

 横で話を聞いていた木下さんが言う

あれって本当だったんですか

うーん、お兄ちゃんとコンスタントにセックスしている子に関しては確実にみんな綺麗になってます

 マナが代表して答えた

うちの雪乃お姉ちゃんでさえ半年前より、安定してて綺麗になっちゃってますから妊婦だけど

 雪乃もそうなんだ  確かに、昔みたいに些細なことでキレて泣き喚くようなことはなくなった

はぁ、そうなんですか実は、今度わたしも黒森様の直属になったんでわたしも黒森様にセックスしていただこうと思っているんですけれどコンスタントに

お姉さんなら大歓迎ですわ

 リエとエリが木下さんに言う

こんなわたしでも今より綺麗になります

 木下さんは、恥ずかしそうに言う

なりますよていうか、木下さん今だって、とっても綺麗じゃないですか

そそそ、そんなことないですよあたしなんて、粉砕フレイル一筋の脳筋女ですから

 いや、木下さんは  小柄で、現役女子高生にしか見えない可愛らしさを持っている  そういうところがロリコンのタダドムゥおじ様を惹き付けているんだし

もっともっと綺麗になりますよお兄ちゃんのセックスは、女の子を変える力がありますから

 マナが、笑顔で言う

ああ、そっちのお姉さんは無理かもしれませんわ

 エリが石神瑞希を見る

コンスタントやないですからお兄さんに抱いてもらえるのは、今日だけですすもんな

ホンマですわ1回きりなんて、カワイソウ

 エリの言葉に、リエが付け足す  さて、そろそろ石神瑞希の対応に戻ろう  全裸に剥かれたのに平然と無視されたままなのは、このお嬢様にとっては相当な屈辱だったはずだ  自分は丸裸なのに下着姿のマナの方が美しいと注目されたことも

石神さんアレだよなちょっと、惜しい身体をしているよね

ああ、お兄ちゃんの言う通りかももうちょっと引き締まってたら、プロポーションのポワワンとした印象がなくなるかも

あたし、美人化プログラムを半年やってきたから何となく、何をどうしたら良いのか判ってきたんだよね

なねわど、そうですねぇ石神様のお身体、確かに悪くはないんですけれどちょっと印象がぼやけた感じになっていますものねぇ

 木下さんも、石神瑞希を裸身を見て言う

それはさこの人の場合、人に見られているっていう意識が弱いからだと思うよ

でも、名家のお嬢様ならいつも誰かに見られているっていう感覚なんじゃないの

 マナがオレに尋ねるが

そういう感覚は、当然あるだろうけどさ石神瑞希さんの場合は、人前に出たときは見られているじゃなくて、自分から見せているっていう感覚なんだと思うよ

 石神兄妹は自分たち自身にしか、興味が無い

眼の前の相手が、自分のことをどう思っているかなんてことには、興味が無いみたいだから

 他者には文句を言って、命令するだけだ  自分よりも身分の低い人間のことなんて、どうでも良いと思っている

ただ、自分のことをこういう風に受け入れさせたいというイメージだけを押し付ける

そういう人間だ

まあいいやこれから、オレがあんたが特別な人間じゃないってことを教えてやるよ

 双子が、オレの服を上手に脱がせてくれた  最後に残ったパンツは、自分で脱いだ  オレの股間はすでに勃起している

きゃああ、そそそ、その汚いモノを早くしまいなさい

 オレのチンコを見て、石神瑞希が大声で叫ぶ

何言ってるんだよこれから、これが石神さんの中に入るんだぞ

そんな醜いモノが、わたくしに

そうだよ、オレたちセックスするんだからな

 オレは、ツカツカと彼女近寄る

いやぁぁ、こっちに来ないで

 裸の石神さんは、巫女の力の制御がかかっているからその場から動けない  オレが石神さんのおっぱいに触っただけで  彼女は悲鳴を上げる

うん大きからず、小さからずでも、この感触悪くはない

プニプニとした、良いおっぱいだ

でも、アレだなもう少し、筋トレして身体が引き締まっていたらもっと胸の形が綺麗になるのにな

 もっとツンと乳首が上を向いてた方が良いのに

さ、触らないでわ、わたくし婚約者がいるのよ

 石神瑞希は肌を振るわせながら、オレに言う

それは、さっきも聞いたよ

 オレは、親指で乳首を擦りながら言う

い、いやぁぁ、な、何をしているの

婚約者がいようが、いるまいが今のオレたちには、関係無いだろ

オレは男で、あなたは女だから、やるべきことをするだけだ

マナビデオカメラを石神さんに向けてくれ

 まずは、レイプ前の様子から記録していく!

今、修羅場ですシュラバってますたーすーけーてー

りある・いず・へる

1355.高飛車お嬢様の懲罰セックス / 処女レイプ

 オレは、裸のままベッドに腰掛けると

ヨミ、石神さんをオレの膝の上に座らせろ

え、そ、そんな

 全裸に剥かれた石神瑞希は、自分の意志とは関係無くオレの膝の上に座る  彼女の16歳のまだ肉がつききっていない尻が、ぷにっとオレの膝に乗る

判るかお前の背中に当たっているのが、オレのチンコだ

 ペニスの熱さを背中で感じて石神瑞希はブルッと震えた

リエ、エリカメラを持って、前に来い

はいなっ

 双子が、オレたちの正面に来てカメラを構える

さあ、石神さん足を広げるんだ

広げる

はいご開帳です

 巫女の力によって  オレの膝の上で石神家の令嬢が、大きくM字開脚していく  カメラのレンズに石神瑞希は、恥ずかしい部分を晒していく  さらにオレが石神瑞希の秘部に手を伸ばした

割れ目を開くんだよ

 オレの指が彼女の敏感な部分に触れる

このままじゃ、奥まで見えないだろ

 ぴったりと閉じた処女の割れ目をくぱぁと開く  とろろっと、温かい液体がオレの指を湿らせた  石神瑞希の肉体を支配しているヨミが性的興奮を強制的に高めている

うん、よく見えてますわ

ああ、処女膜ちゃんとあります

 双子が、石神瑞希の恥部をアップで撮影していく

うん石神さんは、処女だったんだな

 オレは後ろから、彼女の耳に囁く

あ、当たり前ですわわたくし、まだ結婚していないんですから

 名家の令嬢は、顔を真っ赤にしてそう言う

ほら、ビデオカメラに向かってご挨拶しろ

 オレは、後ろから彼女の裸体を抱き締めたまま命じる

ご、ご挨拶

 石神瑞希には、オレの言葉の意味が理解できないらしい

そうだなまずは名前と年齢と処女だってことを宣言しろ

な、何のためにです

いいからヨミ

 ヨミがニコッと微笑み力を放つ  石神瑞希は、カメラに向かって

こ、この映像をご覧の皆様はじめましてわ、わたくしは石神瑞希でございますわ

 オレの膝の上で、震えながら全裸の少女がご挨拶をはじめる

年齢は16歳です男性経験はございませんしょ処女ですわわたくし

 肉体をコントロールされているが自分が何をしているかは、はっきりと理解している  石神瑞希の顔は、恥辱に染まっていた

ヨミ続けろ

 ヨミが、オレの心を読んで石神瑞希を喋らせる

わ、わたくしはこれより、黒森様にれ、レイプされますしょ、処女を犯されて犯されてしまいますわ

 自分の口から出る言葉に石神瑞希は、ぷるぷると小刻みに身体を震わせる

ひ、避妊はしていただけませんのわ、わたくしの赤ちゃんがてきるところに黒森様の精を赤ちゃんの素を注がれてしまいますのううっ

 ああ、白い肌が性的興奮で、どんどん赤く上気してきた  汗も、じんわりと浮き上がる  石神瑞希の身体から、ほんのりと女の子の甘い匂いが湧き上がってきた

そ、そんなわ、わたくしあああっ

 オレは、右手で石神瑞希の股間を愛撫していく  左手は、後ろから石神瑞希の乳房をムニニっと揉んだ

そうだ、お前は今からオレに犯されるんだ

 オレは背中から石神瑞希の耳に、そう囁くと  ペロッと耳の後ろを舐めた  石神瑞希は可愛く喘ぐ

気持ちええやろ、お姉さん

このお兄さんに犯されるのはとっても気持ちいいんですわ

このお兄さんだけですわレイプされて、気持ち良すぎてハマってしまうのは

ええんですよエッチに溺れてええんですお兄さんに犯されてるんですから

 魔法をかけるようにカメラを抱えたエリとリエが、石神瑞希に囁く

い、いやぁわ、わたくしは石神家の娘ですわぁこ、こんな辱めを受けて

 骨の髄まで名家の令嬢な少女は必死に、性的快感に抵抗している

ハズカシメ何言ってるの恥ずかしいのが、気持ち良いんだよ

 マナが、わざと石神瑞希の視界に入って彼女に言う

ほら、気持ち良いでしょこうやって、みんなに見られながらエッチなことをされるのは

 下着姿の美しすぎる少女  マナが艶やかな微笑みを浮かべて、石神瑞希に囁く

あたしたちが見ててあげるからねお姉さん

 13歳のエリとリエに  14歳のマナとヨミ  ここに居る子たちはみんな、16歳の石神瑞希よりも年下だ  だから見た目には、圧迫感は無い  さっきまで一緒に居たミナホ姉さんは大人の強いプレッシャーで、石神瑞希を圧していた  マナやヨミや双子たちは、みんなにこやかに笑っていて年下の少女たちで表面上は怖さが見えない  この子たちは、石神瑞希の想像を越えた世界で生きてきた子たちだ  白坂創介の娘だったせいで、この世の地獄を体験させられたマナ  鷹倉神社の巫女のおぞましい運命に翻弄されてきたヨミ  ハミ出し者ヤクザの娘で実の親が誰よりも信用できなかったエリとリエ  修羅場を潜り抜けて来たこの少女たちは精神力が強い  石神瑞希というお嬢様世界でのうのうと生きてきた少女には、理解できない強度を持っている

お姉さん、可愛いですわ

ホンマですわそんなに恥ずかしいですか

気持ちええでしょ恥ずかしいのは

これから、もっともっと、恥ずかしいことをお兄さんにされるんですわ

 双子も囁く

み、見ないであ、あなたたちわたくしを見ないで

 自分の痴態を見ているのが、年下の少女たちだからこそより恥ずかしく感じる  特に石神瑞希のようなプライドが人一倍高い少女は

それはウソですわお姉さんの心はもっと見てって言ってます

うん、見て欲しいんだよねエッチで淫ら自分を判っているよあたしたち

 マナもニッと微笑む

ち、違うわたくしは

 石神瑞希は、必死に否定するが

何を言ってるんだお前の身体が、欲しがってるぞ

 オレは、わざとピチャピチャと音を立てて石神瑞希の秘所を弄ぶ

いやぁぁああああっ

 16歳の裸の肉体に情欲の炎が灯った

ほら瑞希

 オレは石神瑞希の裸身をベッドに、するりと転がした  流れるように仰向けになった彼女の身体に覆い被さる

オレにも見せろよ瑞希の処女膜

 オレは、グイッと石神瑞希の割れ目を開いて

ぁぁは、恥ずかしいですわ

 ああ、マンコはすっかりトロトロだな  テラテラと愛液で輝く膣口の奥に白っぽい膜がある

うん、綺麗な形をしているか、可愛いぞ、瑞希

そ、そんなこと言わないで下さい

 この膜はもうすぐ破られる

さあ次はおっぱいだ

 待たない待つわけがない  オレは、そのまま石神瑞希にのし掛かると、右のの乳首に吸い付く  石神瑞希は、ビクッと震える

気持ち良いでしょお兄ちゃんに舐められるのは

お姉さんおっぱいを舐められるのは初めてですか

 リエがカメラを石神瑞希の顔に寄せて尋ねる

初めてこんなことああっ

気持ちええですか乳首を舌で転がされとるんでしょうちも、お兄さんによくしてもらってますわ

おっぱいが、だんだん張ってくるんですよねそれから乳首の先が、どんどん固く尖って

それをザラザラした舌で舐められるとお腹の底にジンジン響くんですわ

 双子の言葉通りのことが石神瑞希の肉体に起きている

あっあああわたくしどうなってしまうの

 快感に溺れていく令嬢  緊張がほぐれていく

恐怖に張り詰めていた身体の力がスーッと抜けてきた

ああっぁぁ

 石神瑞希は喘ぐ

うんそろそろだな

判ってます先生

ヨミがすーっと石神瑞希の足を大きく開脚させていく

石神瑞希は、勝手に肉体がコントロールされていることに気付いていない

 オレは、チュパチュパと彼女の乳首を舐りながら  勃起ペニスを、石神瑞希の割れ目に向ける準備に入る

瑞希、キスするぞ

 オレは手で、彼女の乳房を愛撫しながら彼女の顔に唇を近づけようと、身体を伸ばす

ぁぁ、せ、接吻は

 彼女は、キスされることに注意を傾けて  オレのペニスが、挿入体勢に入ったことに気付いていない

ぁぁそ、それはダメですダメですわ

何でダメなんだ

 オレは挿入後に石神瑞希の身体がズリ上がらないように  彼女の肩を抑えながらそっと尋ねる

わ、わたくしまだしたことがありませんから

 婚約者にも唇は許していないのか

ああ、したことがないことをするんだよ

 オレはそのまま石神瑞希の唇にキスする

んっんんんんんっ

 彼女が拒絶する前にヨミの力が働く

んんんんん

 石神瑞希の唇が開いた  オレは彼女の口に舌を差し入れる

そう舌と舌を絡ませるんですわ

 ヨミの指示通りに石神瑞希は、オレと舌を絡ませる  口と口、舌と舌を吸い合う  彼女がいや、彼女の肉体がオレのキスを受け入れた  石神瑞希の身体から力が抜けていく  ぬぶっ  オレの亀頭が石神瑞希の秘唇に割り込むっ

んんんんんんッッ

 石神瑞希の顔に、恐怖が奔った  何がこれから起きるのか、一瞬で悟ったんだ  オレは、彼女の唇から顔を上げてッ

いくぞ、瑞希ッ

いやぁぁ、いや、いや、いやぁぁ

 ぬぐぐぐっ  オレは張り詰めた怒張を潜り込ませるッッ

い、痛いっっ

 ずぬぬぬぬぬッ  オレの亀頭が瑞希の膜をブチ破った

ああああ、いやぁぁッッッ

 逃げようとする瑞希の裸身を抑え付けて  オレは、そのままさらに奥へ奥へ

やめてぇぇぇ、やめて下さい処女なんですわたくし処女ですからぁぁ

 違うもう、処女じゃない  瑞希の膣は、オレ侵入を許している

ううっほら、根元まで入ったぞ

 オレの下腹と瑞希の下腹が接触した

いやっ、いやつ、いやっ

 瑞希はゲンジツが受け入れられないらしい  オレは身体を起こして結合部分がよく見えるようにする

おー、ズッポリ入ってますわ

処女喪失、おめでとうございます

 双子が、オレたちの結合をカメラで記録していく

これで大人の女ですわ

それは、まだだよまだ、お腹の中にお兄ちゃんの精子を出してもらってないもん

ううっ、痛いですいや止めて下さいませ

 あの高飛車だったお嬢様が涙目で、オレに言う

いや瑞希のマンコはこの感触だとそんなに痛くないはずだ

 うん思ってたよりも、女性器の発育が良い  オレも、もう何人もの処女を犯してきているから判る

狭すぎないしよく濡れてるこれなら、大丈夫だ

 ねっとりとペニス全体に絡みつく膣の具合から判断する

瑞希お前のマンコ、なかなか良い

いやぁぁ、そんなこといわないで

 オレは、ズンズンと瑞希の肉体を突き上げていく

はううっ、はぅぅああっ

 瑞希のおっぱいが、オレの攻撃にぷるぷると揺れている

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