14歳の少女の裸身がオレの膝の上で、淫らなに跳ねるッ

殿っああっわたくしこれではもうっ!

 白い背中に玉の汗を浮かべて、激しく腰を動かすくるみ

ああ、イッていいぞくるみ、思い切りイッていいからな

 オレはまだ、ありすの相手をしなくてはいけない  アーニャと月子が、やっぱりしたいと言い出すかもしれないし  14歳の狭い膣で擦り上げられる快感を尻に力を入れて、必死て耐える  今、射精したらさすがにすぐにもう1発は出せない

ははいそれでは、お先にお先に失礼させていただきますああっ

 くるみは最後まで、礼儀正しかった

御厨くるみっ14歳イカせていただきますっああっ、あああーっ、あああーうっ!

 そしてくるみは

あっ、あああっ、あああーんっ!!!

 大きく喘いでエクスタシーに跳ぶッ  まるで小さな可愛い獣だった獣まように啼く

あぁぁっああああーんっ!

全身を痙攣させて震える、くるみ  14歳の膣がギュキュっと締まるッ!  オレはくるみの小さな体を後ろから抱きしめて必死で耐える  気を抜いたら精液どころか、魂まで吸い出されそうだった  くるみのエクスタシーは1分近く続いた

はっ、はぁぁ、はぁぁ

 ようやく脱力する、くるみ  オレはとんでもないセックス怪獣を目覚めさせてしまったのかもしれない

と、殿次の機会には、くるみの中に中に欲しいです

 とろんとした顔のままくるみが、そんなことを言った

当たり前だこの次は、絶対に膣内射精してやるからな

お約束ですよ

 オレの腕の中で息を整える

あ、ああんっ

 あ、またビクンと体が痙攣した  くるみの胎内で元気なままのオレのペニスを優しく締め付けた

仕方のない子ね

 くるみがオレと繋がったまま、腰が抜けて動けなくなってしまったので  素子とレイちゃんが、2人掛かりでくるみの体を持ち上げる

いきますよ

 小柄なくるみの体は軽い引っ張り上げられると、くるみの割れ目からオレのペニスが抜け落ちる  すかさずくるみの愛液で光っているオレの赤紫の亀頭を、ありすが舐めしゃぶってくれた  ありすは、すでに肌襦袢を脱いで全裸になっていた  ベッドに腰かけているオレの前に跪いて献身的にフェラチオしてくれる  くるみの激しいセックスを共感して、ありすの肉体も興奮しているようだ  すでに汗をかいているし、肌も紅潮している  さあ、次はありすの番だ

少し休まれますかお水を持って参りましょうか

 ありすが、オレの股間から顔を上げてそんなことを言ってくれた

オレは大丈夫だむしろ早く、ありすの中に入りたい

 オレが、そう返事すると

わたくしも早く、犯していただきたいです

 13歳の裸の少女が立ち上がる  ベッドに座っているオレのすぐ目の前に  オレは、正面からありすの細い裸体を抱きしめた  細いというより、薄い  キュッと力を入れて抱きしめたら、オレの腕の中で砕けてしまいそうだ  オレは目の前のありすの乳首を舐めしゃぶった  ありすの幼い乳首がオレの口の中で、鋭く固くなっていく  左右の乳首が、オレの唾液で光かるようになるまで舐めた

ありすはどんな風にしたい

 オレはありすの眼を見て、尋ねる

わたくしは抱っこしていただきたいです抱っこしていただく形で犯して下さい

 すっかり興奮しきっている、ありすは対面の座位を望んでいた

ありすので届かなかった

次話で夜のセックスが終わりで翌日のストーリーに入ります

午前中が美樹で午後が芸能事務所編で夜が水島家編ですね

伏線張りすぎてるので一つ一つ解決していきます

1455.子猫のセックス・6 ありす

・関翔 /香月セキュリティサービス統括現場責任者翔姉ちゃん

 ベッドの端に座っているオレにありすは、前から抱きつくように、のしかかって来る  オレも、ありすのすべすべの脇の下に手を入れて持ち上げて、抱き寄せる  まだ13歳の美少女の裸身は驚くほど軽い  一つ年上のくるみは、武道家少女だから筋肉や骨格がしっかりとしている感じがあったけれど  ありすの方は手足も細いし、体も薄いお尻や太ももにに肉も付いていない  ただ、最近オレとセックスを繰り返しているからか胸だけは、前よりも膨らんで来ている気がする  ギュっと抱きしめてありすのおっぱいの弾力を、オレの胸で感じ取る  膨らみ始めのまだまだ固い乳房だ  でも、固くなった乳首の感触がはっきりと判る

キスしたいです

 抱いたままオレは、ありすの要望通りにキスをする  始めは、唇に何度も軽いキスぷっくりとした、ありすの口の感触を楽しむ  それから、舌を差し入れてありすは、オレの舌に自分の舌を絡めてくれた  互いの唾液を交換する  突然、ありすがオレの眼を見て言った  抱き合うオレたちの眼は数センチも離れていない

今、判りましたキスしたら、背中にゾクって感じたんですこれ愛してるって感覚ですよね

ありすが、そう感じたんなら、そうなんだろう

はい、感じましたわたくしは愛してます

 真剣な眼でオレの眼を見ている

わたくしは、ずっと黒森様に色々なものを与えていただいていますだけど、わたくしも、黒森様に色々なものを差し上げたいそう感じましたそれが、愛してるっていうことなんです

そうだなセックスするってことは、そういうことだもんな

 相手から快感を得るだけでなく相手にも快感を与えたい  そうして、一緒に気持ち良くなりたい

でもなありす、その先もあるんだ

先って、どんなことです

それはセックスしてみれば、判るよ今なら、ありすにも判る

 オレはまた、ありすの脇の下に手を入れ、彼女の体を持ち上げオレの勃起の上に乗せる

えんとここですね

 ありすは、白くて小さな手を伸ばしてオレの亀頭を、自分の割れ目に当てた

どうぞありすを召し上がって下さい!

 オレはゆっくりと、ありすの肉体を下ろしていく重力に引かれるままに  腰の下降とともにありすの割れ目に、オレの亀頭が侵攻していく  亀頭の一番張っている部分が、膣口を越えた  ありすも、他の女たちのセックスを共感して内側はすっかり、潤っている  年齢の低い子の方が、膣内の体温が高い

ぁぁっあんっ

 オレのペニスが完全にありすの中に埋没する  腰かけているオレに抱きつく形での対面座位だ  脱力したありすの体重をオレは、膝とチンコの根本で感じていた  オレたちは、完全に一つになっている

ああ黒森様ぁ

 結合したまま抱き合ってありすは、またオレにキスを求めた  下半身でも上半身でも、オレとありすはお互いの粘膜をこすり合わせている  ありすは、母親の乳を吸う赤ちゃんのようにオレの舌を吸っていた  さすがに息が苦しくなったのかありすは、口を離すと大きく息をした  オレの腕の中でありすの胸が呼吸して肺が膨らんだり縮んだりする  そういうことまで判る感じる

ほら、ありすみんな、見てるぞ

 オレはオレたちの合体を眺めているたくさんの視線を、ありすに思い出させる  ベッドの上ではありすの姉たちの優しい視線  ベッドの下からは少女暗殺者たちの食い入るような視線  その二つのグループの間にクリトとオソソの視線もある

はいわたくし、今、皆様に見られています

 ありすは、オレの背中をギュっと抱きしめる

恥ずかしいか

はい恥ずかしいですでも、恥ずかしくないです

 相矛盾することをありすは、言った

だって、今のわたくしは愛されていますし、愛していますから恥ずかしがってはいけないんです

 オレは、ゆっくりとありすの体を持ち上げてまた降ろし  ピストン運動を開始する

あっああっああん

 どすんと降ろす度にありすの子宮口をオレのペニスの先が衝く  奥底をノックされるとありすは、可愛く啼き声を上げる

あんっあふんっああんっああっ

 ありすの愛液でとろとろとなった狭い肉壁に包まれオレのペニスは、強く擦り上げられていく

ああっあいしてるっああん好きぃあん好きなのぉ

 ありすの体に性感の火が燃えていく  膣の奥からとろとろとした小さな炎が全身に広がっていく

あぁぁっあはぁぁああんっ愛してるぅ愛してるぅぅ

オレも、愛してるぞ

 オレがありすの耳に、そう囁くと

わたくしもぉ愛してますあああっ好きぃ愛してるぅぅ

 瑠璃子がセックスの快感を気持ちいいということを楽しいと表現するように  ありすにとっては気持ちいいが愛しているなのだろう  でもそれで何も問題はない  ありすとセックスするのは生涯、オレ一人なんだから

あああっ愛してますっ愛してますっあああーっ!

 オレは、ベッドのクッションも使って下から、がつんがつんと、ありすを突き上げる  ありすの肌が汗ばんで女の子が感じている時の、淫らな匂いを発する  まだ13歳だけれどありすは、すでに女だ女の体になっている

ひゃあっ!

 ありすの体を抱きしめたままベッドから立ち上がる  体の軽いありすだからできる駅弁ファックだ

怖くないぞしっかり、オレに捕まってろ!

はいっはいぃぃあああっあああっ

 空中でオレに揺すられて、ありすは震える  恐怖感も快感に変わる  ありすの内側から、大量の愛液が滴りオレたちの結合点から、ぽたぽたと床に水滴を落とした

あああっあああっあああっんっ!!!

 オレの腰が限界になる前に  オレはくるっと体を廻して抱いているありすの体ごと、ベッドに倒れこむ  ありすの体を潰してしまわないように、気を配りつつ

あああっ!

 対面座位から駅弁ファックそして、正常位へ  後はラストスパートだ  一気に激しくありすへの突きこみを、加速させていく

あぁぁっあぁぁっっダメぇわたくしぃぃわたくしぃぃぃ

 ありすは快感の大波に揉まれて、とろけていく

ぁぁっふぁぁっ黒森さまぁぁわたくしぃぃぃ

 それでも快感に震えるありすの瞳は、しっかりとオレを見ていた  自分がセックスしている相手をはっきりと  自分に快感を与えている者に自分も快感を与えていることを感じて

イッていいぞオレも、イクから

はいぃぃぃああああっ、はいぃぃぃぃあああっ、きちゃいますっきちゃいますぅ!!!

溶けちゃうぅぅっ!!!!

 ありすの全身が、ビクビクビクッと大きく痙攣するッ!  ありすの膣が、オレのペニスを何度も絞るッ!

出すぞッ、ありすっ!!!

 うううっ! びゅるるるるっ、びゅるるるっ!  びゅるるるるっ!  オレは、張り詰めた亀頭の先をありすの子宮口に擦り付けて激しく射精するうッ!  ありすの狭すぎる膣の中で、オレのペニスが何度も脈動して白い熱液を、何度もありすの内側に噴出させていた

ぁぁッ!

 声にならない声を上げてありすは、胎内に広がる温かいものを感じていた

あああっううっあああっ

 ビクンビクンとありすの痙攣は続いている  何度も何度も、膣が締まる  オレのペニスの中に残った精液まで絞り出そうとする

ああっあああっぁぁ

 男の快感のクライマックスは射精している間の数秒間だが  女のエクスタシーの時間は男よりも、ずっと長い  ありすは今、快感の海に溺れている  汗まみれになったオレたちは繋がったまま、ベッドの上で脱力していた  熱い全身が熱い  呼吸がなかなか、治まらない  オレの下のありすの胸も、大きく何度も呼吸して上下に揺れている

はぁ、はぁ、はぁふーっ

 ようやく息が落ち着いてきた  部屋中の女たちも全員、ぐったりして伏せていた

ふーっ、キッツいわよまさか最後のありすさんのエクスタシーが、一番大きいとは思っていなかったわよ

 アーニャがむっくりと起き上がって、そう言った

申し訳ございませんわたくしも、こうなるとは思っておりませんでしたので年少のありすさんから受ける感度を高めておりました

 ベッドに倒れたまま月子が、言う  ああ13歳のありすだから、そんなに凄いエクスタシーの波がくるとは思わなかったんで  むしろ、他の子たちの時よりもありすから感じる共感のレベルを高く設定していたんだな  だから、みんなありすと一緒に、快感の波に溺れた  そう言えば部屋の中が、とんでもない匂いになっている  興奮した女たちの汗と愛液の匂いが  火を付けたら爆発するんじゃないかってぐらい溜まっている

黒森様ぁ

 オレの下でありすが眼を開けた  その瞳にはまだ、セックスの余韻が色濃く残っている

ぁぁ好きぃ愛してます、愛してます、愛してます

 ありすは下から手を伸ばしてオレを抱きしめる  オレの顔に、火照ったままの肌で頬ずりしてきた

ありすさんて、確かまで13歳でしょ13歳の子を、ここまで目覚めさせちゃっていいのかしらね

 アーニャが、ふふんと笑ってオレを見る

あら、女のセックスって35歳ぐらいまでは、どんどん感度を上げられるらしいわよ

 何とか復帰した翔姉ちゃんがアーニャに言う

13歳でここまでイッちやったんだから35歳までに、どこまで伸びるかしらね

 うーんちょっと怖い  すると、ありずオレに

あのね黒森さま、黒森さま、黒森さまあのね、あのね、あのね

 まだエクスタシーの影響下にあるありすは少し幼児退行したような口調で、オレに話しかける  ただしその表情は、無垢でおだやかでむちゃくちゃ可愛い

わたくし判りましたありす、判っちゃいましたうふふふふ

 えっと何を

さっき、黒森様がおっしゃったセックスの与えることと、与えられることのその先がわたくし、判りました

 にっこりとありすは、オレに微笑む  今、ありすの胎内にはオレのペニスが挿入ったままだし  ありすの胎内はオレの精液で溢れている

その先は溶けちゃうんですね溶け合っちゃうんですねわたくしと黒森様は、今は溶け合って一つになっちゃってます

 そう言って、またうふふと可愛く笑った

わたくしは、黒森様のものですだって、一つに溶け合ってしまってるんだもの幸せですわたくし幸せです世界中の人に伝えたいですわたくしは、幸せです

 それはセックスの快感による、思い違いありすの誤解なのかもしれない  今、オレがありすの胎内からペニスを引き抜けば  オレたちの体は1つではなくなる  オレとありすは、それぞれ別の個になる  オレたちは溶け合っているわけではない

初めて知りました幸せって、こういう感覚なんですね愛してます愛してます愛してますあなたを愛しているから、わたくしは、こんなに幸せなんですっ!

 このありすの笑顔をオレは否定できない

ありすオレに何かして欲しいことはあるか

はいお許しいただけましたら、また、お姉さまとわたくしとお姉さまとで、黒森様にご奉仕したいですっ!

ゆ候補生となっている

ミタマとキヌカも呼ぶか

 ミタマとキヌカは元々は鞍馬家のありすと美里の警護役だった  前にも4人でいや、あの時は可憐もいたから5人だ5人一緒に、オレとセックスしたことがある

それもしたいですけれどできれば、次は、美里お姉さまと2人だけで、黒森様にご奉仕したいです

 今夜もミタマたちは呼んでいない  ミタマやキヌカが居ると、ありすはどうしても主として振舞ってしまうようだ  ミタマたちがいないから今夜は、ただの女の子として、思いっきりセックスに溺れることができたのかもしれない

それはいいけれど別に、美里と会うのにセックスしなくたっていいんだぞ

 血の繋がった姉妹なんだから

でも美里お姉さまには、お勤めがあるのですし

 ああ美里は娼婦候補生だからオレを介したとしてもセックス研修以外の名目では、会ってはいけないと思い込んでるんだな

いや、今の美里はセックスしないで稼いでる方が大きいし

 実際のところ名家の令嬢が娼婦に堕とされたとしても、実際に客に体を売らせるわけにはいかないと  ミナホ姉さんの顧客の昔、鞍馬家と縁のあった名家のおじいさんたちが、みんなで美里の時間を買い取っている  そして、買い取った時間で美里と何をしているのかというと

美里はお客さんたちと碁を打ってるそれで稼いでるから

 ただ老人たちと碁を打つだけでなく  老人たちは、美里の碁の才能に気づいて最近は、本格的に碁を学ばせているらしい  プロの碁の棋士の先生なんかも招いて

ありすは碁は

美里お姉さまと、いつも一緒に楽しんでおりましたから

じゃあ、ありすも美里と碁を打てよオレがミナホ姉さんに話してやるから

 美里を支援している名家の老人たちはきっと鞍馬家の下の妹のことも心配しているはずだ  美里と一緒に碁を学ぶ会に行くことには歓迎してくれるだろう  ありすは、大きく眼を開けて驚く

ああ、ありすも頑張ってくれてるからな

 オレは、ありすの髪を撫でてやった  しかし、ありすは

碁も楽しそうですがわたくしは、やはり、美里お姉さまとセックス奉仕もしたいです

今夜、わたくしが感じた幸せを美里お姉さまとも感じたいんです

 そう言ってありすは優しく、オレに微笑んだ

美里お姉さまにも与えることと、与えられることのさらにその先を心と体で感じていただきたいんです

 今夜のセックスでありすは、変わった

夜のセックスは、これで終わりで次話から翌日のストーリーに入ります

来週、老父を老人施設に入れることになったんですが

今は入所する時に必要なものを買い集めたりしています

これから、それらに一つ一つ油性のなまえペンで、父の名前を書かなくてはいけません

書くところのないものには、名前シールをアイロンで貼ったり

情けないのですが認知症の要介護4になってしまったので

わたしが一人で父の介護をするのは、もう難しいというか

わたしの見落としで、父が亡くなったりするのが怖いので仕方ありません

1456.朝の支度・1 おはよう

・クリト・リリス/14歳ペルシャ系ビビリな性格少女暗殺者からペットに昇格

・アンネ・ロゼ・アゲマンダー/16歳ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶武闘派直情的

・アクメ・イク・エクスタシー/15歳母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体気だるいマダム風

 遠くでピアノの音がする  ああ、いいのか  昨夜から茉莉花と真樹が泊っている  二人が朝から、ピアノの部屋で練習しているんだな  昨夜は色々あって、練習ができなかったから  瑠璃子の財団の奨学生にしてもらえたから真樹は、今朝から早速、一生懸命ピアノに打ち込んでいるんだ  すっきりと透き通るような心地よい良い音色だ  やっぱり、真樹も茉莉花も才能がある  眼を開けると薄い布団をまとっただけの裸のアーニャが横たわって、オレの顔を眺めていた  ピアノの音色の響く部屋昨夜と同じベッド  振り向くと、月子ももう起きていた裸のまま、ベッドにうつ伏せで何かのファイルを読んでいる  ありすは、まだ眠っていた  翔姉ちゃんとレイちゃんはもういない香月セキュリティサービスの仕事に戻ったんだろう  素子とくるみもいない桜子も朝ごはんの支度へ行ったのか  大きなベッドの向こうにオソソとクリトも眠っていた  ベッドの下の敷かれたマットの上では、少女暗殺者たちもまだ眠っている

昨夜は、大変だったもんな

 ありすとセックスした後  少女暗殺者たちのアンネ・ロゼが何かわーわー言い出して  それを止めようと、リーダーのドリィと話しているうちに  イン・リンやイン・ランも会話に加わって、口論になって  他の子たちも、みんなお互いにひそひそ話をしだしたりして  最後には、お前ら、うるさいみたいなことをアーニャが少女暗殺者たちに言って  それから、どうなったんだろう

公様が、お疲れで眠ってしまわれたんでお話合いは、お開きになったんですわ

 月子がオレの心を読んで、教えてくれた  読んでいたファイルも閉じる

あれ結局、あいつらは何を話していたんだ

 少女暗殺者は自分たちの言語東南アジア訛りのフランス語で、それも物凄い勢いで話していたから、オレには何を言っているのか、まったく判らなかった  そもそも昨夜のオレは、学園祭からの疲労が溜まってたから、少女暗殺者たちの話に耳を傾ける気力も体力も残って無かったし

アンネ・ロゼと何人かの子がねベッドの上に行きたいって言いだしたのよ

 アーニャがオレに体を寄せて、そう言う  ツンと尖ったおっぱいを、オレの胸に擦り付けた

つまりねもうベッドの下で見ているだけは嫌だ自分もセックスを体験したいってね

 昨夜の少女暗殺者たちはオレとオレの女たちとのセックスを見せられ  月子の巫女の力でセックスの快感を強制的に共感させられ  エクスタシーも、翔姉ちゃん、くるみ、ありすと3人分も味わうことになり  しかも、最後のありすのエクスタシーが一番大きかった

クリトとオソソだけベッドの上に居ることを許されてるというのも、効いたみたい

 アーニャは笑う

アンネ・ロゼはベッドの上に居るのに、何でもっと積極的にならないのかって、クリトとオソソに文句を言ってたわ自分だったら、絶対にセックスしてもらえてたって

 アンネ・ロゼは直前に、オレのペットになりそこなっている  どうしようかと逡巡している隙にオソソに先を越された  だから、オレのペットになったオソソとクリトに特別な思いを抱いている

それでその後は、どうなったの

 茉莉花たちのピアノの音を聞きながらオレはアーニャに尋ねた  少女暗殺者たちは、全員、一撃必殺で人を殺す戦闘能力を持っている  もし、変に仲たがいをしてケンカでも始めたら、シャレにならない

どうもこうもないわよ肝心のあなたが眠ってしまったんだもの

 アーニャは苦笑するピアノのリズムに合わせて、バタバタと素足を上下させた

少女暗殺者たちがオレとセックスしたいとか、オレに認められてベッドの上に行きたいととか話している最中に

オレが、一人でガースカ眠りこけてしまったんじゃ

 セックス見学で興奮していたアンネ・ロゼたちの気分も萎えるか

わたくし、言ってやったわよあなたたちに女としての魅力が無いから、この通り眠ってしまったってアンネ・ロゼたちは、ガックリ落ち込んでいたわよ

 それはすまないことをした  でも、仕方がない眠かったんだから

ついでに言っておいたわあなたの気を惹きたいのなら、まずは日本語を覚えなさいって

 アーニャは、ベッドの下の少女たちを見下ろす

あなたたちは努力が足りなすぎるってねイーディが、あなたと話すために3か月で日本語をマスターしたことも話しておいたわよ

 イーディはあいつは天才すぎる  3か月で日本語どころかオレよりも、現代の日本文化に詳しくなった  でも、少女暗殺者たちはイーディの超人的な身体能力のことは、肌で感じて知っているけれど  頭脳の方も、超天才児だということはまだ気づいていない  イーディにできたことなら自分にもできるはずだと、日本語の勉強を頑張ってくれれば、とても助かる

素子様とくるみ様が眠る前に、あの子たちに幾つか日本語を教えていらっしゃいましたわ

 素子もくるみも超お嬢様校の生徒だから、フランス語は話せる  オレたちが話している声で少女暗殺者たちが、眼を覚ましたようだ  一人が目覚めると気配を感じて、次々に目覚めていく  ピアノの軽快な音が聞こえている中で  少女暗殺者は、一人、また一人と体を起こして

それから、仲間同士で顔を見合わせて

 どうしようか迷っているような表情をしていた  明るいピアノの曲が終わって  また今度は、穏やかな曲が鳴り始めた  するとまずは、ドリィがオレの方を見て

オハヨウゴザイマス

 日本語でそう言った  本当にこれでいいのか、間違っていないかと心配そうな声で  少女暗殺者たちのリーダー役をやっているけれどドリィも、まだ16歳なんだよな  昨夜教えてもらった言葉が間違っていないか、不安なんだろう

ああおはよう

 オレは、真っすぐにドリィの眼を見て朝の挨拶を返してやった  ドリィの顔がにっこりと微笑む

オハヨウゴザイマス!

 姉のドリィに続いて2歳年下の妹のアナが元気に挨拶する

おはよう、アナ!

 オレもベッドの上から明るい声で返事する  アナは、14歳の少女らしく満足そうに笑った  ピアノの音が強くなる

オハヨウゴジャリマッス

 今度はベッドの上のアフリカ系の肌の黒いオソソがいつもの無表情な顔で、挨拶した

ああ、おはようオソソ

 オソソはトンと、足で隣に寝ている同い年のクリトを突っつく  ビビりの14歳クリトは、慌てて

オハヨウゴザーリマス

 何で疑問形

おはよう、クリト

 オレが挨拶を返すとホッとした顔になる

オハヨーゴザール

オハヨーゴザイマール

 間を置かずにベッドの下からイン・リンとイン・ランの13歳の双子が、微妙に間違った挨拶をしてきた

おはようイン・リンおはよう、イン・ラン

 オレは、それぞれの眼を見て挨拶する  双子は、お互いの顔を見て喜び合う  今までは、オレと少女暗殺者たちとの会話は常に通訳を通していたけれど  こうやって、間に入る人間なしで直接、言葉が通じるのは気持ちがいいことだ

オハヨーゴザーイマーッ!

 年下の双子に先を越されたのが悔しかったのか大きな声で、16歳のアンネ・ロゼが言った  最後のスが抜けてるけど

おはよう、アンネ・ロゼ

!

 オレに挨拶されて満足そうな顔になった

オハヨーゴザイマッ

 低血圧なのか17歳のヴァギィナが、小さな声でそう言った  まずい、アンネ・ロゼの真似をしたからなのかスが消えたままになってる

ヴァギィナおはようございます

 仕方ないから、オレはお手本になってやる

オハヨーゴザイマス

 ヴァギィナは、もう一度言い直す

オーケーそれでいいグッドだ

 オレはヴァギィナに手でまるを作って示す  金髪だけど顔は東洋系のハーフの彼女にそれで通じるのかどうか分からないけれど

オッハヨッゴザイマースッッ!!

 逆に13歳のイタリア系のペニー・スゥは朝から元気だった

おはよう、ペニー・スゥ

 オレに名前を呼ばれてニコニコしている  物凄い気だるい雰囲気でギリシャ系15歳のアクメが言った  ああ、こういうタイプの子なんだ

おはよう、アクメ

 オレの返事にも小さく、うなずくだけだった  挨拶と同時にスっと頭を下げたのは11歳のクンニ一番年下なのに、一番落ち着いた雰囲気を持っている妙に大人っぽい

ああ、おはようクンニ

 南インド系の濃い肌の美少女はもう一回、オレに一礼した

オハヨゴザイマス

 きっぱりハッキリと喋るのは  12歳のオルガだった  きっちりと言葉にしてはいるけれど義務でやっているだけという感じで  挨拶らしい親しさは皆無だ

だが、彼女が緊張しているからそうしているのか、本当にオレに対して少し怒っているのか判らないので

ああ、おはようオルガ

 オレは、他の子と同じように挨拶する  オルガは無反応  さて少女暗殺者の最期の一人は  15歳のフェラ・千代はきちんとした日本語の発音で挨拶した

お前ホントは日本語が喋れるのかよッ

 今まで喋れないふりをしていた  こいつは日本人とロシア人のハーフだから  日本語が喋れても、おかしくはない  千代は言う

カンタンな言葉だけ少し喋れるけれど、書いたり読んだりはできないです

 ああ本当に幼い頃に、親の話している言葉を覚えたぐらいなのか

今まで黙っててごめんなさい千代は、とても悪い子でしたごめんなさい

 いや千代だって、オレたちを信用していいかどうか迷っていたんだから  日本語が判らないフリをした方が得策だと考えてたんだろう

いや、別に構わないできれば、他の子が日本語を学ぶのを手助けして欲しいけど

はい判りました千代を許してくれて、ありがとうございます

 ピアノの音が物悲しく聞こえた  直感で千代は、親から日本語で叱られれてばかりだったんじゃないかと感じた  虐待されていた可能性もある  悪い記憶があるから千代は、わざと日本語を使わなかったのかもしれない

千代

 たおやかなピアノの音色が高鳴る  千代は心配そうに、オレを見る

おはよう千代

 もう一度、千代に新しい朝の挨拶をする  千代は

はいおはようございます!

 オレの気持ちが判ったのか明るく返事をしてくれた  ピアノが、また明るい曲調に変わった

おはようございます!

 するとオレが少女暗殺者たちと話しているうちに眼を覚ましたありすが  元気にオレに挨拶してくれた

うんおはようありすアーニャと月子もまだ、おはようって言ってなかったよな

 そうだ二人にも

おはようアーニャおはよう月子

ええおはようゴザイマース

 アーニャは、わざと挨拶の後半を、日本語が上手くない外国人風にした

おはようございます公様

 月子も改めて、オレに挨拶する

あの昨日の疲れは取れました

 ありすがオレに尋ねる

わたくしが最後にとっても、お疲れになるようなことをしてしまったから

 昨夜、自分が激しくイッたことを思い出し顔を赤らめて、ありすは言う

一晩寝たら回復したよ今朝も良い朝だピアノの音も心地よいし

 そこまで言ってずっと聞こえて来ているピアノの音について、ハッと気づいた  このお屋敷は、娼館だ  各部屋は完全に防音されていて、他の部屋に音が漏れることはない  それぞれの部屋でのセックスの様子や、娼婦との会話が別の部屋の客に聞こえたら、とんでもないことになるから  このピアノの音は誰かが、スピーカーで流している  茉莉花と真樹が練習している部屋の音をこの部屋だけに

おっはよーヨっちゃん、起きたっ

 スピーカーから、聞こえてきたのは寧の声だった

起きたら、シャワー浴びて食堂にみんな集合っ

 学園祭の代休日だから今日は、月曜だけど学校は休みだ  だから朝のパンの準備もする必要は無いけれど  真樹の妹の松下美樹さんの件で、朝から彼女の中学校へ行かないといけないんだ  美樹さんが彼氏に送った下着写真の画像を破棄させるために

そういうことだからっありすちゃん、朝のおはようフェラとかしてちゃダメだよっ!時間が押してるんだからねっ!うっしっし

 寧の笑い声がピアノの音色と一緒に、スピーカーから聞こえた

誕生日だったんだけれど

父を入所させることになった施設の事務の人と電話しただけ

まさか実家なのに一人暮らしすることになるとは思わなかった

1457.朝の支度・2 シャンプーorシャワー

 ■この章の主な登場人物

あの子たちは、わたくしが大浴場へ連れて行くわ

 アーニャが、バスローブを着ながら少女暗殺者たちを見て、言う  11人もいるんだからこのペッドルームに付属している風呂場を使うより、大浴場に行かせた方が良い

そこの二人は、あなたが面倒を見なさいペットにした子とそうでない子に、差を付けておくのよ

 今度はクリトとオソソを見る  うんオレのペットは、オレが洗わないといけない

わたくしもあの子たちに付き添います

 アーニャが、物理的に力で少女暗殺者たちを制し  月子が、精神的な力であの子たちの暴走を防ぐ  クリトとオソソは、オレ一人で大丈夫だろうか

それはご心配なさらなくても大丈夫だと思いますわ

寧さんが何もしていないはずがありませんもの

 そうだ寧は、今、この瞬間も監視カメラでオレたちのことを見ている  スピーカーからのピアノの音は、まだ続いていた

そのとおーりっ寧お姉ちゃんにぬかりはないよっ、くふふっ

 天井の隠しスピーカら、寧の声がするとコンコンと部屋のドアがノックされた

わたくしが開けるわ

 アーニャが、ドアへ向かう  この部屋のドアは夜中に少女暗殺者たちが、勝手に部屋からいなくならないように厳重にロックされているはずだ  朝方に、翔姉ちゃんやレイちゃん、素子、くるみ、桜子たちが部屋から抜け出した時も一度部屋のロックを開けて外に出てから、再度、カギを掛け直しているだろう  そういう慎重さが無ければ香月セキュリティサービスのトップ・エリートにはなれない  アーニャもすっかり、オレたちの家族になっているからお屋敷のセキュリティシステムは熟知している  ドアの指紋認証と暗証ナンバーの両方のロックを解除して、ドアを開ける

工藤美智、参りました

 朝から相変わらずの無表情のままの美智が居た  美智はすでにいつもの超お嬢様校の制服に着替えている

おはよう、お兄ちゃん!

 朝から元気なマナと少女暗殺者たちを怖がっている様子のメグ14歳と16歳の母親違いの姉妹二人とも、まだパジャマ姿だ

失礼いたしますおはようございますッ

お背中を流しに参りました旦那様

 警護役として、きりっとした表情のハイジとみすず  13歳のハイジも、美智と同じ超お嬢様校の中等部の制服に着替えていた  みすずは浴衣姿だ  美智が強い気を発しながら、部屋に入って来たので  少女暗殺者たちは、即座にサッと立ち上がり部屋の一方に固まる  美智の強さが、肌で感じられたんだろう  空いた空間に美智は、みすずたちを入れた  さらにハイジがガードしている

そこまで警戒しなくても、もう大丈夫よこの子たちは

一昨日、昨日と大分、この人に骨抜きにされたから

 少女暗殺者たちに暗殺以外の生きる道があることを示して  彼女たち自身が、ここに居たいと思うように色々やって  セックスも感覚だけ共感させて、自分からしてみたいと思うように誘導した  特にセックスは  少女暗殺者のほとんどが、東南アジアの売春窟の生まれだから  セックスが、金銭を受け取るために我慢して男の欲望を受け入れるものだと思っている可能性があった  そういう子たちだからここに居ることの代償は、オレとセックスすることと、思い違いはして欲しくなかった  オレたちの家族ではセックスは、義務でも権利でもない  オレとセックスして、将来オレの子を産むということは家族に加わるための最低条件だ  みんな嫌々オレとセックスしているわけではなく誰もがセックスを楽しんでいることを、見せたかったし、感じさせたかった  そういう意味では、一昨日と昨夜のセックス見学会は上手くいったと思う

でもそろそろ、この人をこの子たちの視線から解放してあげないといけないわね

 アーニャの言う通り朝のオハヨウの挨拶大会で、また少しオレと少女暗殺者たちの距離は縮まったと思う  美智を警戒して、美智の方を見ている子よりオレの方を見ている子が多い  アーニャがフランス語で、何か言った  少女暗殺者たちはアーニャにウィーと言って、うなずく

この子たちに体を洗いに行くわよ臭いままだと、この人に嫌われるわ嫌われるのは嫌でしょって言ったのよ

 だが例のアンネ・ロゼが、クリトとオソソを指さして何か言う  すぐにアーニャが何か言い返してアンネ・ロゼを黙らせた

あの二人だけ残るのはズルいっていうから昨夜、ペットになりそこなったあんたが悪いって言ってやったのよ

 アンネ・ロゼはオレが、クリトをペットにした後の他にもオレのペットになりたいやつはいるかという問いかけに  迷っているうちに、オソソに先を越されている  オソソよりも先にペットになると表明できなかったアンネ・ロゼが悪いのだ  しばらくは、後悔させておいた方がいい

はいじゃあ交代ね

 アーニャが、美智に言う  あくまでもオレの警護役の交代をするという意味だ

後はお任せ下さい

 美智もアーニャに一礼する  月子もアーニャと一緒に退場しようとするから

ああありがとうアーニャ、月子色々と面倒なことばかりやらせて、ごめん

 二人とも昨夜はずっと、この部屋でのセックス大会の調整役をしてくれた  それなのにアーニャと月子とは、オレはセックスしていない  セックスしてしまったら、調整役としての仕事ができなくなると感じたからなんだろうけれど  アーニャと月子はオレの言葉を聞いた後に、顔を見合わせくすくすと笑いだす

公様は、勘違いをなさってますわ

そうよわたくしたちは、とても幸せな気持ちで朝を迎えたわ

わたくしとアーニャさんで公様に添い寝させていただきましたし

男の人は挿入したり、射精したりしないと満足できないんでしょうけれど女は、そういう肌の触れ合いだけでも満足できるのよ

はい満足できております

 そう言って微笑んでくれた

あわたくし、色々していただいて申し訳ありません

 ずっと黙っていたありすが慌てて、アーニャたちに頭を下げる  昨夜のセックスの最期に思い切りイッてしまったことを思い出して、恥ずかしくなったんだろう

ありすさんはもっと公様に甘えていいんですよ

そうだよあなたは、わたくしたちの妹なんですから今は、甘えてなさい度が過ぎたら、叱ってあげるけれどあなたは、ここのところ我慢の方が多かったと感じているわ

 月子とアーニャは言う

ですから素子様たちは、ありすさんだけ起こさずに、ここに残されたんですよ

 月子の言う通りオレが起きた時に、まだ眠っていたのは、ありすと少女暗殺者たちだけだった  翔姉ちゃん、レイちゃん、素子、くるみ、桜子は先に退出して  アーニャと月子は、もう起きていた

あなたもこの人に洗ってもらっいなさいああ、この人をあなたが洗っちゃダメよそれは、こちらの人たちのお仕事だから

 アーニャは笑って美智、マナ、メグ、みすず、ハイジたちを見る

そういうことですから早く交代して下さいっ!

 マナがふざけた感じで、そう言った

はいはいでは、わたくしたちは退散するわまた、後でね

 アーニャと月子が少女暗殺者たちを連れて、退散する

気が付くとスピーカーから流れていたピアノの音色が止んでいた

 真樹と茉莉花のピアノの練習は、終わったのか  急がないと  茉莉花たちは今日、学校がある  彼女たちの音楽科高校は、このお屋敷から車で一時間ぐらいかかるから  他の子たちよりも、早く、出発しなくてはいけない  オレと会わないまま帰らせるわけにはいかない  今朝になって真樹やイズミが、どういう心境になっているか確認したいし

よしシャワーに行こう

 オレはベッドから立ち上がって裸のまま、奥の風呂場へ向かう  裸のありすを連れて後ろから、裸のオソソとクリトも付いてくる

あ、待ってお風呂の準備はあたしがするわ

マナも手伝うよ

 メグとマナが小走りでオレたちよりも先に、風呂場に飛び込む

ご主人様この者たちに、シャワーを浴びる時には首輪を外すように言って下さい

 ああ、クリトとオソソは裸だけど、昨夜オレがハメた首輪を付けたままだった  この首輪は革だからお湯で濡らさない方がいいよな

美智が言ってまれよオレが言っても、こいつらは言葉が通じないだろ

 オレは日本語しかできないし  クリトとオソソは東南アジア訛りのフランス語しか喋れない  千代みたいに、本当は別の言語も喋れる可能性もあるけれど日本語は無理だろう  親の片方か日本人だった千代と違いクリトはペルシャ系だし、オソソはアフリカ系  過去に日本文化に触れた形跡は無い

良いのですまずは、ご主人様が話してわたくしが通訳致しますそういう関係を形成しておくことが、重要なのです

 美智の言うそういう関係  それは、つまりペットと飼い主の関係  クリトとオソソへの命令は全て、オレから発せられているということを、今は徹底して覚えこませた方がいいのか

クリト、オソソ

 オレが呼びかけると二人がオレを見る

シャワーを浴びるから首輪を外すぞ首輪外すそれはお湯が掛かると良くないだから、外す

 オレの言葉を美智が通訳する  オソソが先に、ふんふんとうなずいてそれから、クリトを見る  クリトもうなずいた  理解したらしいん  オレに対して二人が首を差し出す  外すのもオレが、やってやらないといけないのか

あら、うらやましい

 みすずが横から眺めて、そんなことを言う

みすずも自分の首輪を持って来いよ今夜、帰ってきたら首輪パーティをしよう

 みすずの他にも自分の首輪を持っている子は何人もいる

それは嬉しいですけれど今夜は、止めましょう

 みすずが浴衣を脱ぎながら、言う

今夜は水島家の件で、遅くなるかもしれませんから

 ああ今夜は、みすずたちと水島家に行く  水島家本家の可憐が分家の子たちにイジメを受けていた件で

そうだなじゃあ明日の夜だ

 オレはそう言いながらオソソとクリトの首輪を外して、脱衣所の籠に入れた

美智とハイジは、入らないんだな

 みすずの他はメグとマナも裸になっているが  美智とハイジは、制服を脱がないで立っている

今は警護役でございますので

先に体を洗ってから参りました

しかしもう一つの方は、参加させていただきたいと思っております

えーとわたくしは、あのお望みでしたら

 ハイジも、頬を赤くしてそう言った  みすずがいるんだからアレだよな  時間がないんだからここで全部済ませてしまった方が良い

いいけどとにかく、先に体を洗わせてくれ

 オレは昨夜のセックスで、汗まみれのまま眠ってしまった

はーい、シャワーもうお湯になっているよっ

 風呂場の中から、全裸のマナが顔を出してタイミング良く声を掛けてくれたのでオレは、裸のありすを連れて中に入る

はい、お兄ちゃんシャワー

 マナからシャワーノズルを受け取ってまずは、ありすを洗う  温かいお湯を浴びて13歳の少女は、体を震わせる  オレは全身にシャワーを掛けながら手でありすの裸身を洗っていく  オレの唾液が乾いてこびりついていた桜色の乳首お湯が、唾液を溶かして清めていく様子を、指で感じる

下も洗うぞ

 オレはありすの股間も、綺麗に洗い流してやった

はい、ヨシくんスポンジ

 やはり先に裸になって、スポンジにせっけんを付けて泡立てていたメグが完全に泡々な状態にしてオレに手渡してくれた

ヨシくんは、こっちのスポンジで洗うからちょっと待ってて

 メグは、二つ目のスポンジにボディシャンプーを付けて泡立ててくれる  オレは、ありすの背中からスポンジで優しく擦っていく  13歳のありすは、オレに振り向いてニコっと笑う

気持ちよくてわたくし、濡れてしまいそうです

はいはい、我慢してねありすちゃん

 マナがさらっと流してメグからスポンジを受け取って、オレの背中を洗い出す  メグは、さらに次のスポンジを取り出していた

セックスに慣れていくのは、いいことだと思うけれどあんまり、夢中になり過ぎるのは良くないよな

 オレはありすに腕を上げさせ、脇の下を洗いながらそう言った

ヨシくんそんなの無理よ覚えたての子は夢中になっちゃうのは、仕方ないわあたしも、最初の頃はそんな感じだったもの

 メグが泡立てたスポンジで、オレの足を洗いながら言う

そうだよマナもそうだったしアニエスちゃんなんて、大変だったよね

 マナの言う通りアニエスは処女喪失後、しばらくセックス中毒になっていて毎日、膣内射精してやらないといけなかった

でもアニエスちゃんだって、しばらくすれば落ち着きましたわ

 ようやく、裸のみすずが浴室に入って来てそんなことを言った

みすず、それ

 みすずは頭に

シャンプー・ハットだっけ

ぷぷっ!

 オレの言葉にマナが噴き出す

ちょっと、お兄ちゃんシャンプー・ハットは河童みたいになるやつでしょっみすずお姉ちゃんがしているのはシャワー・キャップ!

 みすずは髪の毛が濡れないように、白い帽子みたいなものを、もあっと被っていた  シャワー・キャップと言うのか

今日はこの後、あたしは学校ですので、今は髪を濡らしたくないんです乾かしている時間がありませんから

あの旦那様、おかしいですかこれ

 みすずが心配そうに、オレに尋ねるが

いや、そんなことはない可愛いそれは、それで可愛いぞ

 みすずの綺麗な裸身に、頭だけ帽子を被って髪を隠しているというのもまた魅力的だ  というより妙にエロくて良い  みすずは、ホッとした顔をする

はい、みすずお姉ちゃんお兄ちゃんの前は、全然洗ってないから

 マナが、自分の使っていたスポンジをみすずに手渡す

ありがとう失礼します

 みすずは、オレの首と胸から洗ってくれた

旦那様の大切な部分は恵美さん、お願いいたします

はいお願いされました

 メグが笑って足の次に、オレの股間を洗ってくれた

ありすも、今日学校なんだから髪の毛濡らしちゃダメだったのか

 ハッと気づく  すでに結構お湯を掛けて濡らしてしまった  今日は世間は、通常の月曜日  昨日、一昨日と学園祭だったオレの高校だけが休みで  ありすの通っている中学も、通常授業だった

わたくしはすぐに乾かしますまだ中学生ですしみすず様たちの学校の様に、身だしなみを完璧にして行かなくても平気ですから

 ありすは、そう言って笑ってくれた  ありすもほんの数か月前までは、超お嬢様校の生徒だった

そうそうマナたちは、基本的に他の生徒たちとは隔離されてるから、無理してオシャレして学校に行かなくてもいいんだよ

 ありすは、マナやエリとリエの双子やキヌカたちとミナホ姉さんが見つけてくれた私立中学校の特別クラスに通っている

ところでさっきの話だけどさ

 マナは、今度は自分の体を洗いながら言う

セックスを覚えてさ何回もしてったら、どんどん感じやすくなるのは当たり前のことだよ人間なんだからさどんなことでも、続けていったら上手くなってっちゃうんだよ下手になる方が難しい

お料理なんかと同じ食べさせる相手がいて、相手に美味しいものを食べて欲しいと思ったらどうしても、上手になっちゃうそこからプロ級に上手くなるのは、才能が関係するんだろうけれど、ある程度まではみんな上手くなるよ相手のことを考えてしている限りは

逆に相手のことを考えないで嫌々していることは、何年たっても上手くならないって言うわよね

 メグがオレの玉袋の裏を洗いながら、そう言った

そうそう、そういうことだよだから、お兄ちゃんとセックスする子は、みんなセックスが上手くなるしどんどん、感じやすくなるのも仕方がないんだよていうかお兄ちゃん、判ってる

 全身泡塗れのマナがオレを見る

お兄ちゃんも前よりも、どんどんセックス上手になっているんだよ

 メグも鼻に泡を付けたまま、オレを見上げてそう言った

あたしも、そう思いますわ旦那様、どんどんお上手になられるのであたしも、前よりずっと気持ちよくなっています

 みすずが、ニコッと微笑むと

あ、みすずお姉ちゃんちょっと換わって

 マナが泡だらけになったおっぱいで、オレの背中を擦る

こういうこともしておかないと

 メグとみすずも自分のおっぱいに泡をつけて、オレの体に擦り付ける  ありすがみすずたちを見る

もちろんいいわよありすちゃんもどうぞ

 メグの言葉にありがとうございますと言って、ありすも泡だらけの体をオレに擦り付けてきた

そろそろ、次の段階へ移って下さい

 脱衣所から美智がㇺッとして、浴場の少女たちに言う  ハイジは美智の後ろで苦笑してた

そうだなお前らも、洗ってやるからこっちに来い

 オレは風呂場の片隅で裸のまま、ずっとオレたちの様子を見ていたクリトとオソソに言う  美智がすぐに通訳してくれた  クリトは躊躇していたが、オソソはオレの方へ来る  オソソに怖くないとスポンジをよく見せてから体を洗う  黒い肌のオソソはとにかく小顔で手足が長い  小ぶりだけど、形の良いおっぱいをしているがとにかく全身スレンダーだ  アフリカの戦士っぽい肉体をしている  だがハーフのオソソは髪は金髪で、瞳は青そして乳首の色は鮮やかなピンクだった  でも、時間がないから頑張って、急いで洗う  その間にみすず、メグ、マナは自分の体を洗っていた  ありすが3人の姉の背中を洗うのを手助けしている  オソソの次はクリトだ  オソソが、困惑して立ち止まったままのクリトの足を自分の足で軽く蹴って、早くオレの前に行けと促す  さらに、みすずがフランス語で優しく声を掛けたのでクリトもオレの前に来た  オソソと同じようにクリトの体も洗う  オソソよりも小柄だがまだ14歳なんだから、こんなもんだろうオソソも14歳だけど  ペルシャ系だから肌は浅黒いけれど、この子もハーフだから日本人とは違う、綺麗なプロポーションをしている腰が高くて足が長い  乳首は陥没しているけれど恥毛は少しだけ生えている

よし、これでオーケイだ

 マナがシャワー係になって、順番にみんなの体の泡を洗い流してくれた  裸の全員が綺麗になったところで

さてそろそろ、美智も参加できるようにしてあげないといけないわね

えーとみすずそういうことだよな

はい申し訳ありませんがこれが、あたしのライフワークですので

 オレに朝の放尿を見せるのがみすずのライフワーク  香月家のもう一人の令嬢の瑠璃子はライフワークがハメ撮り撮影だし

それでは、旦那様みすずの恥ずかしいところを、ご覧下さいませ

 みすずは、そう言うと風呂場の隅にしゃがんで、オレによく見えるように開脚する

ぁぅ

 小さく熱い息を吐いてオレの前で、おしっこをする  しゃあああっとみすずの割れ目から、透明な尿が弧を描いて風呂場のタイルに落ちて弾ける  クリトが驚いて、ビクっとなるがオソソが長い足で、クリトのお尻をペシっと叩いて落ち着かせる  みんな平然としているんだからお前も、平然と見ていろというサインだ

ぁぁ、旦那さまぁぁ

 みすずは、放尿しながら濡れた眼で、オレを見上げていた

あれお兄ちゃん、オチンチン勃ってるよ

 マナがオレの股間の変化を指摘する  みすずの放尿なんて同じ建物で寝起きした日は、毎日見ているんだけれど

なんか全裸にシャンプー・ハットでおしっこしてる姿が新鮮ていうかその

 妙に色っぽかった  髪の毛だけを隠した裸身での放尿姿が

嬉しいですわ旦那様

 みすずはおしっこしながら、悦んでいた

ヨシくん違うわシャンプー・ハットじゃなくって、シャワー・キャップよ

 あまた、間違えた

というわけで朝のいつもの儀式から

父の施設入所の準備で施設から貰ったご用意いただくもののリストに

ひざ掛けとあるのですがこの8月に、どこへ行ってもひざ掛けは売ってません

帰りにブックオフへ行ったら、アニメグッズを売っているコーナーに

進撃の巨人の小型ブランケットというのがあって大きさ的には車椅子に乗った父に丁度いいサイズなんですけれど

ブランケットの絵がリヴァイだったのでこれだとお父さんが可哀そうなので買うのはやめました

1458.朝の支度・3 そして、オレも

 風呂場の隅でМ字開脚でしゃがんで、おしっこ披露をする、みすず  ようやく股間から放射されていたオシッコが尽きる  ちょろちょろとした流れがぽたぽたに変わり、止んだ

お粗末なものをお見せいたしました

 みすずは、潤んだ瞳でオレを見上げてそう言った  自分の放尿姿を見て、オレが勃起したことが嬉しかったらしい  マナがみすずの股間と、おしっこで濡れた風呂場の床をシャワーの湯で清めていく

それでは、わたくしの番でございますね

 脱衣所から、みすずの放尿を見ていた美智がそう言って、おもむろに制服のスカートを捲り上げパンツを脱ごうとした  みすずと美智の仲だから美智は、最初から自分も放尿披露する気満々で来ている

あたしもオシッコするわ

 美智を制したのはメグだった

ヨシくんが、みすずさんのオシッコ姿を見ておちんちんが大きくなったのが、ちょっと悔しいのよ

それにヨシくんは、今日は1日忙しくて、ずっと外に出てるって聞いてるから

 オレの今日の予定をメグは、寧にでも聞いたのだろう  昨日までは学園祭の準備やら何やらで、ずっと忙しかったし  今日は、学園祭の代休で1日休みなのにオレは、朝から晩までスケジュールが詰まっていた  それもメグを一緒に連れて行くことはできない案件ばかりだ

そうだねじゃあマナもメグお姉ちゃんと一緒にオシッコするよ

 マナがシャワーの湯を止めながら、言った

マナだってマナのオシッコ姿で、お兄ちゃんにオチンチン勃てて欲しいもん

 そう言ってオレの半勃ちになったチンコの先を、濡れた指先で撫でる

仕方ないわねじゃあ、一緒にしましょう

 メグはマナには弱い  母親の違う妹であるマナをメグは大切に思っている  マナも生まれながらの姉である雪乃より、メグとの方が気が合うみたいだ

はい、マナはそっちあたしは、こっちね

 ということでみすずが放尿したばかりの風呂場の隅で  今度はメグとマナが並んでМ字開脚して、しゃがみこむ  姉妹によるダブル放尿披露だ

ヨシくん見て

お兄ちゃんもうすぐ出るからね

 陸上部女子のメグのスレンダーだけど、骨格のしっかりした16歳の裸身  マナはスーパーモデルを目指すための体質改善で、すっかり手足が長くなった服を着ている時は、大人と間違えられることもある

しかし、裸になればまだ14歳の少女だ胸やお尻の肉が足りてない

うんと、ちょっと、待ってメグお姉ちゃんもうちょっとで出るから

早くしてマナあたしは、もう出ちゃいそうよ

 姉妹は放尿のタイミングを合わせようとするが

別に同時にオシッコ始めなくていいから体に悪いだろ出そうなら、すぐに出せばいいし出ないなら無理するなよ

 オレが、慌てて注意する

ごめんなさいじゃあ、あたしするわねんんっ

 メグの股間からシャーっと、熱い奔流が噴き出す

大変お待たせ致しましたマナもオシッコ出るよっ

 マナも割れ目から、水流を作る  クリトとオソソが呆然とした表情で、オレたちの様子を眺めていた  まああの子たちからすれば何をやっているのという感じだろう  女が放尿を男に見せる文化は世界でも、そんなにないだろうし  オレも、毎日、みすずの放尿を見ながら何でこんなことしているんだろうと思うことが、しばしばある  それでもみすずが悦ぶことなんだから、オレはそれを受け入れなくてはいけない

あお兄ちゃん、オチンチン、小さくなった

ちょっと、ヨシくんどういうことなの

 全裸で放尿しながらマナとメグが、怒り出す

いや、あの二人並んで、おしっこしてるのは思ってた以上に、迫力があるから

 うん情景として、何かスゲェ圧迫感があるナイアガラの滝を見ているようだ  メグが、むくれると

あーあお兄ちゃんメグお姉ちゃんが、もうオシッコ見せてくれなくなっちゃうよいいの

 いや、そもそもオレはそんなに女の子のオシッコ姿を見たいのか見たがっているのか

マナはいつでも、見せてあげるけどねっおしっこしているところも他のことも

 クククと笑うマナにメグが

あたしだってこれからだって、いつでも、オシッコしてるところ見せるわよ他のことだって、ヨシくんには何でも見せるわ

 妹が相手でも、すぐに対抗意識を持って熱くなるのはメグの可愛らしいところだ

だから、見てヨシくん

お兄ちゃんマナのことも見て

 オレは二人の放尿姿を、全身全霊を使って鑑賞する  やがてマナの方が、先にオシッコが止まった  メグも少し遅れて、放尿を終える

はい、おしまいっ

ちょっと、待ってろよ

 オレは、シャワーの湯を出して二人の股間と床を洗い流す

臭う臭ったらごめんなさい

 急に素に戻ったのかメグが、そんなことを言い出す

気にしないよオシッコなんだから、オシッコの匂いがするのは当たり前だしメグとマナのオシッコだから、オレは平気だよ

そうそうメグお姉ちゃん、いまさらだよそんなこと言うのは

 マナは、大きく笑った

いよいよわたくしの出番ですね

 すでにパンツを脱いだ美智が靴下も脱いで、素足になって風呂場に入って来た

もちろん超お嬢様校の深い緑色のセーラー服のまま

ま、まさかこの期に及んで、わたくしに放尿するなとおっしゃるのでは

 黙っていれば、日本人形の様に美しい子なのに何でこんなに威圧感があるんだよ

いや、放尿するなとは言ってないそんなことは言ってないが

ありす今、オシッコ出るか

 13歳の裸の少女に言う

えーとはい、多分出ます

それなら悪いけれど、美智と一緒にここでオシッコしてくれ

わたくし一人では物足りないと

違う違う逆だ

 オレは美智をなだめる

お前一人だと迫力があり過ぎそうだから、ありすも足して緩和するんだよそれに

 オレはありすの裸の肩に手を置き

こういう馬鹿なことを一緒にやると仲良くなれるんだよ良い機会だから、美智とありすに仲良くなって欲しい

 美智は15歳名家・香月家の警護役  ありすは13歳没落してしまった名家・水島家の令嬢  かつてはありすも、超お嬢様校の生徒だったけれど  その頃は、学年や立場の違う美智とは特に交流は無かったはずだ  今は、ありすが別の私立中学に移ったからさらに接点はなくなっている  お屋敷の中でも、美智とありすが喋っていることなんてまず無いし

なるほど、そういうことでしたら仕方ありませぬありす妹、こちらに参りなさい

 メグとマナが放尿したばかりの隅に今度は、美智とありすが行く

それでは構え

 美智がしゃがみ込み、オレによく見える様にスカートを捲り上げて大きく開脚する  それを見てありすも同じように、М字開脚してしゃがむ

は、はい構えます

 13歳の裸の少女はオレ視線を感じて、恥ずかしそうだった  オレの位置からは、美智とありすの無毛の恥部が丸見えだった

続いて放尿位置確認わたくしはあそこのタイルを目掛けて放尿するので、ありす妹はあの辺りのタイルを狙うように

 美智風呂場のタイルを指で指して、ありすに説明する  ありすは緊張している  美智は、左手でありすの背中を撫でてやる  そして、右の手は自分のお腹に当てて

下腹部に意識を集めるのです尿の溜まっている位置を感じなさい

そこから尿の進むルートを、自分なりにイメージするのです良いですか

はいイメージできました

よろしいそれでは、安全装置解除セーフティロックゼロ

 美智お前の尿道には、安全装置が付いてるのか

再度、放尿目的位置を確認角度修正右1度上下角3度

 美智はしゃがんだ腰の位置を直す  ありすもつられて、お尻をくねらせた

発射10秒前耐ショック、耐臭防御

 もう、好きにやれ

5、4,3,2,1放尿開始!

ジョワワワワ!

 美智は気の力を使ったありすの背中に置いた手から気を発して  だから、美智とありすは完全に、同時にオシッコを放出した  オシッコの噴き出す量も水流の弧を描く角度も完全に同じ  二人の美少女のオシッコが風呂場のタイルに弾け、湯気が上がる

さすが、美智ね

 シャワー・キャップを被ったみすずが、腕組みして自分の警護役を褒める

ありす妹ご主人様が、わたくしたちの姿をご覧になっていますよ

 美智は放尿したまま、隣のありすに声を掛ける

どうです恥ずかしいですか

 ありすはオレを見上げて

恥ずかしいですとても

恥ずかしいことは心地良いでしょう

 さらに美智は13歳の少女の耳に囁く

心地良いです

それではご主人様に感謝を申し上げなさい

はい黒森様ありすのありすの恥ずかしいところを見て下さってありがとうありがとうございますありすはとても気持ちいいです

 熱く潤んだ瞳でオレに言った

あお兄ちゃん、またオチンチン勃ってる

 マナがオレの勃起に気づく

ちょっと、ヨシくんどうしてよあたしたちの時は、小さくなったのに何が違うのよ!

 メグがぷんすか怒るが

恵美姉とマナ妹は、最近、恥じらいがいささか不足しているように感じます

 美智はオシッコを止めることなく、2人に言った

うん確かに、そうかも気を付けなきゃいけないね、メグお姉ちゃん

 メグとマナは、美智の指摘に納得したようだが  美智お前も全然恥じらいがなくなってるぞ  恥じらってるのはありすだけじゃないか

まもなく放尿終了致します5、4、3、2、1終了

 オシッコの終わりも美智は、ありすとぴったり合わせた  美智の気の支配から解放されて、ありすは膝を床に付けてへたり込む  ありすの体力だと、М字開脚でしゃがみ続けていただけでも疲れてしまったはずだ

ありす、頑張って腰を上げろそこは、お前らのオシッコで濡れてるから

 オレは二人にシャワーを掛けながら、そう言う  ありすは何とか体を起こして、立ち上がろうとする  すぐ隣に居る美智は制服姿だから、裸で濡れているありすの手助けはできない

はいはい、ありすちゃん立つよ

 最後はマナが近寄ってありすを背中から抱きかかえて、立ち上がらせた  マナも裸のままだから、濡れても問題ないオシッコが付いても洗い流せばいいし

よっしこれでいいな

 オレは念入りに、風呂場の床タイルをシャワーで流していく

ハイジさんはどうするの

 みすずが脱衣所から、ずっとオレたちを見ているハイジに声を掛ける

ハイジさんもする

 ここまで来るとオシッコ披露しない方が仲間外れみたいな感じになって来た  もちろん、そんなことではいけない

ハイジ無理することないぞ

 オレは何が何でも、女の子たちのオシッコ姿が見たいわけではないんだから  こんなことが、強制になってはいけない

はいわたくしは無理は致しません

 笑ってそう言った

わたくしにはまだ、恥じらいも奥ゆかしさも残っておりますのでそういうことは、黒森様と二人きりの時に致します

 フフンと笑うハイジ  そうだハイジは、ちょっと皮肉屋の面があった

あらあら言われちゃったわね

 みすずが笑ったけどメグとマナは反省している  美智に恥じらいが足りないと言われたのが、相当効いてるようだ  とりあえず、これで朝の放尿大会は終わりか  美智がフランス語で、オソソとクリトと何か話してる

ご主人様この二人も放尿披露するそうです

 いや美智の判断が正しいのか  ここで、オソソとクリトにもオシッコさせないと二人は、自分たちだけ仲間外れになったと思い込むかもしれない

そうだな二人にも、そこでオシッコするように言ってくれ

 オレは、身振り手振りでオソソたちに、風呂場の隅に行ってしゃがむ様に指示する  美智が言葉でさらにオレの意思を伝えた  オソソはすぐにうなずいて、行動しようとするが  クリトの方は怯えてしまって、体が動かせなくなっている  それをペシっと軽く、オソソがクリトの可愛いお尻を足で蹴ることでクリトに促す  クリトはオソソを見てそれから、オレを見て  オソソの後ろについて、風呂場の隅へと進んだ

よししゃがめ

 オソソが先に動きクリトも観念して、しゃがみ込んだ

もっと足を開けオレによく見えるように

 こればっかりはオソソも恥ずかしそうだったが、何とかМ字開脚する  クリトも足を開いた  オソソはアフリカ系だから、肌が黒いけれど割れ目の中は、ピンク色なんだな

じゃあ、オシッコだ

 オレの命令を、美智が伝えるが  二人とも、緊張しているのかなかなか出ない  オレたちは、家族になって日が経っているからお互いに慣れてきているけれど  オソソとクリトにとってはまだ、よく知らない人たちだもんな  なのにオレ、美智、ありす、メグ、マナ、みすず、ハイジの視線の中で放尿するというのは、なかなか難しい

美智出させてやれ

 こういう時は美智の気の力に頼ろう

かしこまりましたそれでは

 美智はМ字開脚している、オソソとクリトの前に立つ  オソソとクリトは何だろうという表情で美智を見上げた

ハァッ!

 美智が鋭い気を二人に放つッ!!!

ッッッッ!!!!

 数秒間を置いて  ジョジョジョジョジョジョジョーッッ  オソソとクリトがオシッコを漏らした

!!!!!!!

 二人は自分の意志に関係なく、オシッコが出てしまっていることに驚いていた

お兄ちゃんもオシッコ漏れてるよ

 マナの指摘通り  そして、オレも美智の気で、膀胱が緩んで  小便を漏らしていた  ぬぬぬぬぬぬぬ

某現代アート団体の会社で37歳の既婚の代表が若いアーティストの女の子にセックス関係を強要して

関係が奥さんにバレると女の子だけを追放しようと会社ぐるみで女のに圧力を掛けたというセクハラ+パワハラ問題が話題になっています

うーん、何だかなあ

もちろんこういうポルノ小説を書いているわたしが何かコメントするべきては無いことは分かっていますが

想像の世界においてはどんなハレンチなことも想像して表現するのは個人の自由ですが

現実の世界でやってしまうとただの罪です社会的に抹殺されます

ブレーキが掛けられない人は、ダメです

何か、すごく考え込んでしまいました

1459.今日の序奏

 クリトとオソソがオシッコ披露するのと同時に放尿開始してしまった、オレ  オレもクリトとオソソの前にしゃがんで、一緒に小便する  クリトの褐色の無毛の股間とオソソの漆黒の肌に金髪の陰毛の股間その下の割れ目から噴き出している透明なオシッコが床に落ちて弾けている  オレも彼女たちのオシッコが滴っている床のタイルを目掛けて、じょろじょろと尿を出す

何かこういう感じって新しいよね

 マナが、オレとクリトとオソソのトライアングル放尿を見て、そう言った

あたしも次の機会には、旦那様と一緒にオシッコしたいです!

 まずいみすずが、新しい性癖に目覚めそうだ

男の人のオチンチンてホント、不思議よね

 メグは、そんなことを言う  オレからすればついてて当たり前のものだし、毎日使っているものだけれどチンコの無い女の子からすれば、オシッコもするし、勃起射精もするチンコは不思議な存在なのかもしれない  オレの正面で放尿しているオソソがクスっと笑った  今まで一度も笑った顔を見せなかった少女暗殺者が  自分とクリトのオシッコとオレのオシッコが床で混じり合っているのを見て  それからオレの顔を見てさらにクスクスっと声を出して笑う  確かに、改めて考えてみるとこの連れションは、笑えるなのかもしれない  クリトが不思議そうに、同い年の黒人少女の顔を見る  オソソは笑い続けたまま、隣のペルシャ系美少女の頬を指で突っつき、何か言う  これはオレにも意味が判ったこんなの、おかしいだろお前も笑えと言ったんだ  クリトは、いつものように困惑した顔のままだった  オソソは、そんなクリトの口元を指で押して無理に笑顔を作らせようとする  そして、また大きく笑った

この人たち良いコンビになれそうですね

 脱衣所からオレたちの様子を見ていたハイジが言った  いつも冷静沈着なハイジがそう判断するのなら間違いないだろう  怖がり屋でビビりのクリトにはオソソみたいな子が、いつも側に居ることが助けになる  やがてオレたちのオシッコは終わり

マナ、シャワー貸して

 オレはマナからシャワーノズルを受け取りオレたち3人の股間と、床に零れたオシッコを丹念に洗い流していく  オソソは、まだ笑っていた  この連れションで完全にオレたちに対する緊張が解けたらしい  しかし柔らかで良い笑顔をする

はいはいはーい、失礼しまーすっ

 香月セキュリティサービスの黒スーツ姿の木下さんが脱衣所の外から入って来た

あんまり遅いんで、寧さんの指示で参りましたーっ寧さん、メッチャ怒ってますよーっみすず様は、どんだけ長時間に大量のオシッコをなさっていらっしゃるんだって

 そうだった!  寧には急ぐように言われてたんだっけ  もちろん、寧はここにみすずが来ていることも、みすずの毎日の日課のオシッコ披露のことも知っている  だけどみすずのオシッコの後に、そのまま全員で大オシッコ大会になったことは知らない

ほーんと、ここのお屋敷のルールは変わってますよねぇセックスは、誰でも見て良い公開イベントなのにオシッコの方は、プライベートなことだから盗み見ちゃいけないってのはよく判りません

 木下さんは、かはははと笑う  ここのお屋敷は監視カメラだらけだから例えば、昨夜のオレのありすたちとのセックスは、寧も監視カメラの映像を観ていたんだろう  だけどみすずがオシッコするところは、勝手に観てはいけないと判断して観ていない  監視カメラも隠しマイクも切っているからオレに早くしろという伝言するために、木下さんに直接ここまで来てもらった

うちではオレだけが、プライバシーが無いんですよ

 オレがいつどこで誰と何をしているかは家族の中枢部に居る人はみんな把握している  また他の子でも知っている人に尋ねれば、オレの現在の状況を話せる範囲で教えてもらえる

オレ以外の子のプライバシーは、きちんと守らないといけないんで

 そうでないと家族の女の子同士の信頼関係にヒビが入る  だからそうか  ルナたち巫女が、可憐が学校でイジメに遭って苦しんでいることを可憐の心を読んで知っていたのに、なかなかオレに話せなかったりしたのか

そういうことなんですよねー面白いですよねーハーレムのご主人様に当たる人が、一番大変な目に合ってるなんて

 と、木下さんが言うと

歴史的には、最高権力者にプライバシーが無いことは、よくあることでしたルイ14世は、毎朝排便中にも人に面会しなくてはなりませんでしたしマリー・アントワネットは、出産の瞬間を貴族たちに公開しなくてはいけませんでした

でも、オレは王様とかじゃないぞ

 ルイ14世とか、マリー・アントワネットとかではない

何言ってるんですかぁボスはもう、王様みたいなものですよっ

 木下さんはくかかかと笑う

あ今日から、ボスと呼ばせていただきます実際、ボスなわけですし

 木下さんは香月セキュリティサービスのトップ・エリートで、オレの専属警護人  今のオレは香月セキュリティサービスのオーナーでもある

とーにかく、急いで皆さん、体を拭いて服を着て下さい寧さんが待ってますからっ

 オレたちは慌てて、風呂場から出る

みすずさん、ヨシくんのお手伝いは無しですよ!

 いつもなら、みすずの下着を付けてやったりするのだが  メグが先に制してくれたので、オレはオレの服を着ることに集中する  というかオレ用に用意されていた着替えはいつもの学生服  この後の午前中の行動は学生服で行けということか  メグは、今日は学校も部活もないから普段着に  みすずやありすは超お嬢様校のセーラー服に  マナも通っている中学校の制服を着る  クリトとオソソにはお揃いのジャージが用意されていた

ほい、では参りましょうっ

 全員が服を身に着けると元気よく、木下さんが言う  みすずやありすは髪を整えたりするのが、まだだけれど学校へ向かう車の出発時刻まで、まだ余裕があるから大丈夫だろう

えっと食堂へ行くんだっけ

 ペッドルームで、寧がスピーカーで話していたのは食堂へ来いだったけれど

それがボスには、先に食堂でご朝食を召し上がっていただく予定でしたがその時間がなくなりましたので、上のピアノのあるホールへお越し下さいとのことですご朝食は、そちらの方に持って行きますからと

 ピアノのホール  昨日、茉莉花と真樹が家族のみんなに、ペットのイズミを全裸紹介させた  そう言えば、さっきまでスピーカーから聞こえていた茉莉花と真樹のピアノの練習も  あの部屋でやっていたはずだ  お屋敷には、他にグランドピアノのある部屋は無い  食堂に置いてあるのは、エレクトーンだし

それではーっ、レッツゴーですっ!

 早歩きで廊下に出る木下さんにオレたちも、早足で付いていく

ほーら、遅いよっ、遅いよっ、遅いよっヨッちゃん、何やってんのっ

 2階のピアノのあるホールに着くと寧が、オレたちを待っていた  寧だけではない  昨夜と同じように家族のほぼ全員が集まって、椅子に座っていた  いや、昨夜は夜遅まて居なかった真緒ちゃんまで居る  居ないのは昨夜は駅前ホテルに泊まったミナホ姉さんと、香月セキュリティサービスの業務に戻った翔姉ちゃんとレイちゃんマルゴさんとキョーコさんもいない  それと雪乃も

はい、みんなせーのっ

 寧が音頭を取ると全員がオレに微笑んで  と朝の挨拶をしてくれた  もちろん端の方にアーニャと居る少女暗殺者たちも  おはようと言わなかったのは松下美樹さんだけだろう

う、うんみんな、おはよう

 オレも挨拶して、手を振る

ほらほら、ヨッちゃんの席はそこっサンドイッチとアイスティーがあるから、それで朝ゴハンにしてっ

 寧の指さす空席にはサイドテーブルがあって、朝食の用意がされていた  オレの席の周りは空席になっている  一緒に遅れて来た、みすずやメグたち用の席だろう

他の子は、テキトーに空いてる席に座って朝ゴハンは、ここが終わってからで間に合うからいいよねっ

 つまりオレだけは、このホールでのイベントが終わったら、次の仕事に入らないといけない

さあ、早く早くもう予定より、10分も押してるんだからっ

 寧に促されてオレが自分の席に座ると

ちょっと何なのよ今日は、学校が休みなんだから、朝寝坊できると思ってたのに

 部屋の入り口から遅れて来た雪乃が  ネグリジェ姿で、ボサボサ頭のまま枕を抱えたままの姿で、やって来て  とオレの隣にドカッと座って、オレ用に用意されたサンドイッチを摘まみ食いする

おい、それオレの

 と、オレが文句を言おうとすると

あたしじゃないわよお腹の中の子が食べたがってるんだから、あんたは我慢しなさいよ

 雪乃はさらに、オレのアイスティーも飲み始める

無理してこうやって起きて来たのだってお腹の赤ちゃんのためなんですからねっ

お腹の子のため

そうよ胎教よ、胎教

 雪乃はニッとオレに微笑んだ

ピアノの生演奏を聴いたりするのはお腹の子に良いって聞いたのよ、あっちの人がさあたしの部屋に内戦で連絡して来たのよだから、頑張って起きて来たのよ

 雪乃が指さす方向には同じく妊婦の渚が居た  真緒ちゃんと二人で、オレに微笑んで手を振ってくれる  オレも手を振り返している間に雪乃は、オレのサンドイッチをも一つ食っていた

おい、それ以上は勘弁してくれ

 全部喰われるとオレの朝食がなくなる

おはよ

 サンドイッチを食いながら、オレに言った

オハヨって言ったのよまだ言ってなかったでしょ

あ、ああおはよう

 オレが挨拶を返すと雪乃は笑って、次のサンドイッチを口に放り込んでいた  この朝食は諦めるしかない

はーい、それでは大変長らくお待たせ致しましたっヨッちゃんたちが到着したので第一回、チキチキ朝の音楽会っはっじまるよーんっ!

 寧が司会をすると音楽科高校の制服を着た茉莉花と真樹が、ピアノの前に現れる  オレたち全員に深く礼をしてそれから、二人並んで、ピアノに座る  さっきまで聞こえていたピアノはこのための練習  本気でピアノ奏者を目指している彼女たちは練習や音合わせ無しで、いきなり聴衆の前で演奏したりはしない  これから始まるのは二人の本気の演奏!!!  ピアノの鍵盤の上に手を出す二人  茉莉花と真樹の集中に部屋の中の全員が引き込まれ、静まる  そしてピアノ少女たちはおもむろに連弾演奏を開始する  昨日、二人がミナホ姉さんの前で演奏したモーツァルトの曲だった  昨日と同じ曲だけど、昨日と同じ演奏ではない  昨日の真樹の演奏も素晴らしかったけれど  昨日の真樹の演奏には明日への不安が感じられて、弱さが見えた  今日の演奏は自身に満ち溢れている力強い音が、透き通って響く  茉莉花の演奏もそんな真樹の音に、同じ力強さで溶け込んでいる  昨日よりも、ずっとずっとレベルアップした演奏がそこにはあった  音楽に詳しくないオレでも、はっきり違いが判る  二人のピアノにオレたちは、圧倒される  たった一晩で大きく成長した真樹も、茉莉花も  ほんのわずかな時間でわずかな切っ掛けで  人の才能が大きく飛躍することがあるということをオレは思い知らされた

ブラボーですのっ!

 演奏が終わると、アニエスが立ち上がって二人に拍手した  オレも部屋の全員も力いっぱい拍手する  拍手していないのは真樹の妹の美樹さんだけ  姉の演奏の変化に呆然としている

続きまして、もう一曲どうぞっ

 司会の寧がそう言うと  ピアノから、茉莉花だけが立ち上がって後ろに下がり  代わりに、ピアノの前にイズミがやって来て、オレたちに向かって一礼する  真樹の華やかな前奏が始まり

そしてイズミが歌い出す

 この曲はオレでも知っているさくらだ

さくら さくら やよいの空は 見わたす限り

 イズミの声も昨日、無理矢理スクール水着柔道大会の国歌斉唱をやらせた時とは違う  本気で歌っている美しい声だ  広い部屋全体に響く  イズミだって、音楽科高校の声楽部門ではトップ3の実力の持ち主だったもんな

いざや いざや 見にゆかん

 歌と演奏が終わると余韻を残した後に、イズミがさっと一礼する

素晴らしかったわイズミちゃん

 今度は昨夜セックスを供にしたまり子が、率先して拍手した  オレたちも、大きく拍手する  真樹もピアノから立ち上がって、茉莉花とイズミの顔を見る  万雷の拍手の続く中三人は顔を合わせて、ニコッと笑い合った  三人にとっても、演奏が上手くいった手ごたえを感じたんだろう  それから改めて三人並んでもう一度、オレたちに深く頭を下げる  オレたちの拍手は続いた

昨日のままでは、いけなかったものね

 オレの椅子の後ろに座っているメグが言った

そうね茉莉花さんたちにも、プライドがあるでしょうから

 メグの隣のみすずも、そう言う

学校の寮にお戻りになる前にあたしたちに、全力でご自分たちの才能を示さないといけないと思ったんでしょうね

判るわあたしだって、そうすると思うもの

 みすずの言葉に、メグは同意した  真樹もイズミも自分たちの音楽の才能を、他の家族に知って欲しかったんだ  自分たちが、オレたちの家族に加わるだけの価値のある人間であることを証明しないと学校の寮に帰れなかった  彼女たちは、すでに音楽家になる夢に向かって歩き出しているのだから  昨日のまんまでは特に、真樹と茉莉花のペットとして、ここに居ることを許されただけのイズミの立場がツライ  イズミだって才能がある子なんだということを茉莉花も真樹も、オレたちに伝えておきたかったんだ

でも、これでいよいよ、あの子たちもお尻に火が付くことになります

 みすずの脇に立っている美智が無表情で、少女暗殺者たちを見る

今後はペットですらこれほどの才能を示さねばなれないということになるのですから

 確かに少女暗殺者たちは、みんな暗い表情で、お互いに何か話している  あの子たちは、昨夜全裸でペットになりましたと家族の一人一人に挨拶していったイズミたちの姿を見ている  それは決して、格好の良い姿ではなかった  そんなイズミでさえ他の人間に勝る才能がある  少女暗殺者たちは戦闘能力では、イーディや美智やアーニャに勝てないことはもう完全に判っているし  美貌でも寧やアニエスたちに勝てないことも知っている  自分たちより後からやって来たのにいつの間にかペットとして承認されたイズミにさえ、特別な才能の有無で負けていることも判った

ああ例の子が、こっちを見てますね

 ハイジの指摘通りアンネ・ロゼがオレたちの方を見ている  正確にはちゃっかり運よくオレのペットになってしまったオソソとクリトを睨んでる  クリトが昨夜まで自分がこの先どうなるのか不安で、暴走行為を繰り返していたように  他の少女暗殺者たちもそろそろ、本気で自分の今後について考えるだろう

あいつらのことも今日一日が勝負だな

 オレは、そう呟いた

しばらく開いてしまって申し訳ありません

父を介護施設に入所させたのとそれに関する契約で思いっきりトラブルがありまして

肉体的にも精神的にも、思いっきりダメージを食らってました

ホント精神的に追い詰められてる時は書けないですね

今年の夏もメチャクチャ厳しいです

1460.行ってきます

 家族たちの前でピアノ演奏と声楽の披露をした茉莉花・真樹・イズミの三人  拍手が止むと三人揃って、オレの方へやって来る  部屋中の女たちの視線もオレに集中する  みんな、オレが茉莉花たちの音楽にどんな感想を言うか知りたいんだ

どうだった公くん

 三人を代表して茉莉花が、オレに尋ねる

ああとても良い演奏だったよ

 オレははっきりと言う

茉莉花と真樹は、昨日よりずっと良かった特に真樹が迷いが吹っ切れていて、音が透き透っていた茉莉花も、真樹との音の調和が良くなってた

 それから、イズミを見て

イズミも本気で歌ったら、こうなんだな昨日の国歌斉唱よりも、はるかに良かったぞ

 オレの言葉に真樹とイズミは、ホッとしたようだお互いの顔を見て、微笑む  イズミはオレに褒められていることの意味がよく分らないらしく、困惑した表情で飼い主である真樹たちを見る

わたしたち、昨夜、遅くまで話し合ってやっぱり、寮に戻る前にみなさんの前で、本気の演奏を見てもらいたいってそれで

朝からここのピアノを借りて、練習していたんです

 茉莉花と真樹は、興奮気味にオレに言う  やっぱり二人とも自分たちの音楽の才能を、家族のみんなに判って欲しいと思ったんだ  昨夜の、全裸のイズミを連れたご挨拶だけでなく  茉莉花と真樹が、自主的に朝の演奏会をやろうと考えたことは評価できる  イズミも二人のちょっと頭の弱いペットではなく、声楽の技術があることを示した方が、これからお屋敷の中で暮らしやすくなるだろうし

えっらそーにあんたに音楽の良し悪しなんて、判んないでしょうが

 オレの隣の席でオレの朝食のサンドイッチを食いながら、雪乃が言う

ああ、オレは音楽に詳しくないよでも今の演奏が良かったって思ってるところで

雪乃はどう感じた今の演奏を聴いて

 サンドイッチを掴んだまま雪乃は硬直する  部屋中の女たちの視線がオレから雪乃に移った  雪乃もそれを感じ取っている

ああたしだって、ピアノとかクラッシック音楽のことは、よく判らないわよっ

判らなくていいから雪乃が、今の演奏や歌を聞いて、どう感じたかそのまま感想を言えよ

えあー良かったんじゃないの一生懸命であたしたちに聞いてくださいっていう気持ちでやっているのは、よく判ったわ

ほら、雪乃も褒めてるだから、良い演奏だったんだよ

 オレの言葉に、茉莉花と真樹は嬉しそうに微笑んだ  部屋中の女たちも和やかな眼で、オレたちを見てくれている

ホントにホントに、白坂雪乃なんだ

 ちょっと、おバカなイズミは空気が読めずに、心の中で思ったことを口に出してしまった

イズミ失礼でしょ!

今のはイズミが悪いわ謝りなさい

 慌てて飼い主の二人茉莉花と真樹が、イズミを叱る

ひぃー、ご~め~んなさ~い真樹お姉さま、茉莉花お姉さまぁぁ~

わたしたちに謝るんじゃないわよ

そうよ、雪乃さんに謝りなさいっ!

あたしは、いいわよ慣れてるから珍獣を見るような目で見られるのは

 苦笑してそう言う  この半年父親の白坂創介のスキャンダルが世の中に暴露されてから、ずっと雪乃はツライ環境に置かれてきた  だから、こそ

いや、良くない

 オレは椅子から立つ

雪乃はオレたちの大切な家族なんだイズミだって、茉莉花と真樹のペットっていう形でも、オレたちの家族になったんだから、雪乃に失礼な態度をするのは許されないことだ

そうですのっ!雪乃ちゃんは、大切な家族ですのっ

 オレの言葉にアニエスが反応して、叫ぶ  アニエスは、雪乃の異母妹の一人だアニエス本人は、そういう意識は薄いけれど  アニエスにとって家族の世界が全てでありその世界には、調和が取れていないといけないと感じている  家族は仲良くというルールは絶対だ

イズミ罰として、お前の尻を10回叩くから、パンツを脱げ

 イズミは、昨日オレが松下美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたクリトの尻を叩いたのを見ている  だから、一番判りやすい罰にした

え、ええっとあの

早くなさいイズミ

公くんが、お尻を叩いてお仕置きしてくれるんだから早く

 飼い主二人に命じられてイズミは  昨夜は、全裸挨拶までやったんだ  今更家族の前で、裸尻を披露するぐらいできなくては困る  オレは観衆たちにお尻を向けたイズミの、制服のスカートを捲り上げパンティをずるんっと引き下げる

いやいやいやっちょっ、ちょっと待って下さぁい

 待ってられるか  そのまま、思いっきり力を込めて平手でイズミのお尻を叩いた

きゃあんっ!!

 イズミは叩かれる度に、可愛く鳴いた  オレは構わずに、どんどん叩く

ほらっ、10発目だっ!

 すでにオレの手形が付いて赤く腫れあがったイズミの尻に、最後の一発を食らわせるッ!

ひぃややぁぁんっ!!

 お尻を出したままイズミは、床に崩れ落ちた

こんなことされ続けたらマゾになっちゃうニャン

 イズミは昨夜命じられた、語尾にニャンを付けることを思い出して、そう呟いた

マゾでいいのよイズミは、これからずっと週末には、公くんに犯されにここに来るんだから

そうよねマゾになっちゃった方がいいのよねイズミの場合は

 茉莉花の言葉に、真樹がうなずくそれから

公くんペットのイズミがしたことは、飼い主であるわたしたちの責任ですわたしたちのお尻も叩いて下さい

うん茉莉花と一緒に、わたしのことも叩いて下さい

 茉莉花と真樹は自らオレに尻を向け、自分でパンティを下ろして生尻を見せる

ちょっ、ちょっと待ってお姉さまたちは何も悪くないですニャン

 慌ててイズミが立ち上がって、飼い主たちにそう言うが

そう思うのなら、これからはわたしたちに恥をかかせないように注意なさい

はい、公くんして下さい

 茉莉花と真樹の意思は固い

一人三回ずつ叩くぞ

イズミと同じ数でいいです

いや、ダメだオレが三回って決めたんだから三回ずつだ

 ホールに集まっている家族全員の前で茉莉花と真樹の裸尻を三回ずつ平手で叩いた  二人はイズミの様な、変な悲鳴は上げなかった  歯を食いしばって、痛みに耐えた  真樹の妹の松下美樹さんが、呆然としてオレに尻を叩かれている姉の姿を見ている

お仕置き、ありがとうございました公くん

ありがとうございました、公くんほら、イズミをお礼を言いなさい

お仕置きありがとうございましたニャン公くんさん

 そして音楽科高校の三人娘による演奏会&お尻叩き大会は無事終了した

はい、茉莉花ちゃんたちそろそろ時間ですよ

 ホールの入り口からスーツ姿のレイちゃんが入って来る

今日は始業前に学校の先生方に、色々とご報告しなくてはいけないんで、いつもより早く出発します

 茉莉花だけなら毎週末、寮からここのお屋敷に泊まりに来て、月曜の朝に始業時間に間に合うように車で送ってもらっているけれど  真樹とイズミは、正式な外泊届を出さないまま昨夜は、ここに泊まってしまった  真樹が、香月家の文化財団の奨学生なったということについての詳細な説明もしなくちゃいけないし  だから今日は、いつもよりずっと早く出立する

レイちゃんが送ってあげるの

はい、わたくしが行った方が茉莉花さんたちの学校の人たちに、説明しやすいと思いますから

 レイちゃんが、香月セキュリティサービスの人間だということはキョーコさんと戦う特別番組で、日本中の人が知っている  本当に香月家が真樹の後ろ盾になたということを示すには最適だ

うんお願いするよレイちゃん

はい、お願いされましたっ

 レイちゃんの元気な声に部屋中から笑い声が上がった

それでは皆さんまた、週末に戻って参ります昨夜と今朝とわたしたちのためにお集まりいただき、ありがとうございました

皆さんの一員として恥ずかしくないよう、これから日々研鑽して参りますどうぞ、よろしくお願いいたします

 茉莉花と真樹が改めて、家族に対して深く頭を下げた  イズミも二人に合わせて、頭を下げる

行ってらっしゃいませお気をつけて

 家族を代表して瑠璃子が三人に声を掛けた

いってらっしゃいですの

お気をつけて

 部屋中の女たちが口々に見送りの挨拶を返す

皆さん、ありがとうございます

 茉莉花と真樹は、目に涙を貯めてもう一度、頭を下げた  イズミも一緒に

じゃあ、参りましょう

 とレイちゃんが、言った瞬間

ちょっと待って!

 オレは茉莉花たちの退室を制する

イズミ、お前、今、ホッとして溜息を吐いたろ

 イズミはこれでやっとオレから逃れて、茉莉花と真樹と三人の学校生活に戻れると感じで気を緩めた

そういうとこだぞ!

そういうとこですのっ!

 遠くの席からオレの言葉に呼応して、アニエスも突っ込む

レイちゃんイズミは、腹の具合が悪くて午後から学校に行くことにする

 すぐに決意する  鉄は熱いうちに叩かないとダメだ  今度の週末まで待ってられない  イズミには、ペットとしてのシツケを徹底的に仕込まないと  茉莉花と真樹は、困惑しているが

オレに任せて二人は学校へ戻ってイズミも午後には、戻らせるから

 きっぱりとそう言った

任せておいて大丈夫ですよ学校の先生にはわたくしから話しますから

 レイちゃんが笑顔で、二人にそう言った

判りました公くんにイズミを預けます真樹もいいわね

うんイズミのこと、お願いします

えっ、えっ、えーちょっと待ってニャン

 イズミは飼い主たちに縋り付こうとするがもう遅い  美智とハイジが、スッと入り込んでイズミを二人と引き離す

じゃあ、今度こそ行きますよ

 レイちゃんが、二人にそう言うと

少しだけ、ごめんなさい美樹!

 真樹が離れたところに座っている妹に声を掛ける

わたしはあなたと公くんの初めてを見ていてあげることはできないけれど頑張りなさい公くんを信じて全てを委ねればいいのよ

 真樹は週末にお屋敷に戻って来るまでの間に、美樹さんの処女がオレに奪われると確信している

お姉ちゃん、わたしは

 美樹さんが、強い口調で何か言おうとしたが

もういいわわたし、今のお姉ちゃんが判らないから何を言っても無駄なんだと思うから

美樹もすぐに判るわ

 真樹は妹を優しく見つめる

週末には美樹さんも一緒に、公くんにご奉仕しましょうね

 茉莉花も笑顔でそう言った

その時はわたしも参加しますっ!

 遠くから、茉莉花の妹のエリカが手を振っている

わたしと茉莉花お姉様と真樹さんと美樹さん2組の姉妹でご奉仕って、新しいと思うんですっ

 超お嬢様校の中等部のスターと呼ばれている美少女はヘンタイ的なセックスを好む

そうねそうしましょう

 茉莉花が、妹に約束した

では、皆さん失礼いたします

イズミのこと、よろしくお願いします

 もう一度、茉莉花と真樹は一礼してレイちゃんと一緒に、部屋を出て行った

お姉さまたち、イズミは悲しいですニャン

 一人置いてきぼりとなったイズミは、そう言ってからオレを見て

わたし、またレイプとかされちゃうんですニャン

 心配そうに尋ねる

レイプだけで済むと思うなよ

 オレはイズミにそう告げた

あんたも毎度毎度大変ねぇ

 元の椅子に戻ると雪乃がオレの朝食のサンドイッチを完食していた  アイスティーも全て飲み干されている  オレは、がっくり来て椅子に座った  イズミは申し訳なさそうにオレの前に立っている

はーい、学校のある人は準備してぇぇっ

 寧がそう言うと超お嬢様校に通っている子たちは、一斉に立ち上がり1階へ降りていく  茉莉花と真樹の送迎車の次は  超お嬢様校へ向かう車列が、この屋敷から出発することになる  その次はマナやエリとリエたちといった私立中学校へ通っている子たちの送迎車が出る

みんなすでに制服に着替えているし、朝食も済ませているんだろうけれど女の子は、出かけるまでの身だしなみを整える時間が長い

 出発する前には、また行ってきます大会になるだろうし

しかし、あんたも次から次へと、一芸のある可愛い女の子ばっかり、よく見つけてくるわねぇ

オレが見つけてるわけじゃないよ

 最近はどんどん知らないうちに集まって来ている

でも、今の子たちのピアノもスゴかったし正直、そこの子の歌も上手だったわこうなるとさ何の芸もない子なんて、あたしだけなんじゃない

雪乃お前だって、この半年、テレビで活躍してるじゃないか

 雪乃はノーカット生放送、スポンサー無し、CМも無しという謎の番組をやっている

あんなのあたしは何もやってないわよただ座って、好き勝手なことを言ってるだけだしトークの才能なんて、あたしよりあっちの双子の方があるでしょ

 雪乃は部屋から出ていくエリとリエを指さす

最近じゃそっち姉妹も人気があるし

 それからミタマとキヌカの安城姉妹も  この二組の姉妹も、最近、雪乃の番組に出ている

そうかなオレは、雪乃にはテレビの世界で生きていける才能があると思うけどな

 オレは雪乃の眼を見て、そう言った

な、何よ褒めたって、何も出ないわよっ

 雪乃はオレの言葉に戸惑っている

大丈夫だ雪乃には才能があるオレの言葉を信じろ

そこまで言うのなら、責任を取りなさいよね

 責任か  オレは雪乃を何度もレイプして、妊娠させている  来年には雪乃はオレの子を産む

ああ判っている雪乃と雪乃のお腹の子は、絶対に幸せにするから

い、言ったわね絶対だからねっ!

ああ絶対だ

 オレたちの会話をイズミは、不思議そうに聞いていた

はいはい失礼っヨッちゃん、御名穂お姉ちゃんから電話っ

 寧がオレに、コードレスの受話器を持ってきた

もしもし良信

どうしたのミナホ姉さん

 ミナホ姉さんからの連絡ということは今日の夕方に行く芸能プロダクションの件だろう

寧からあなたの提案を聞いたわいいのね香月セキュリティサービスの名前を使って

 オレは昨夜寧に、芸能プロの手に入れるのに、香月セキュリティサービスがオレたちの後ろにいることをバラしても構わないと言った

オレはそろそろ、そういうタイミングだと思うんだ

 雪乃の謎の番組もレイちゃんとキョーコさんが戦う特別番組も昨日のイーディのスクール水着柔道大会の放送も  全て白坂家が持っていたテレビ局で放送されている  あのテレビ局の実質的な支配者が香月家だということに、そろそろ勘付く人も出て来るだろう

昨日イーディが、放送にミタマもレイちゃんも出演させちゃったろあれでもう判る人には判ると思う

 これまで別の番組に出ていた二人が仲良く一緒に映ってしまった

ていうかあれはイーディがオレにもうバラシてしまった方が良い時期だって教えてくれてるんだと思う

 そうでないとあの慎重な天才児が、あんな思い切ったことをするわけがない

もう次のステージに行くべきだって

 テレビの世界にオレたちが香月セキュリティサービスが、深く関わろうとしているということを明確に示す

それに手に入れた芸能プロを白坂雪乃事務所とかにするのは、やっぱり良くないと思うんだ

 オレは妊婦である雪乃に、これ以上精神的な負担を強いたくはない

判ったわあなたが、そう考えるのなら、それに合わせて計画を練り直すわ

あなた決断が早くなったわね良いことだわ

 オレを褒める

いやそういう時こそ、油断しないように落ち着いて行動しなくちゃいけないって判ってるよだから、今のオレにはミナホ姉さんが必要なんだ

 ミナホ姉さんがもう自分は必要ではないなんて考えないように、はっきりと言っておく

今のオレは経験が足りてないし、頭も良くない今、オレが調子に乗って、余計なことをやらかしてしまったら家族のみんなに迷惑を掛けることになるだからミナホ姉さんには、今まで通り、オレを導いていて欲しいんだ

 オレという間違えやすい人間の行動修正は信頼できる家族にお願いするしかない

そうねわたしにはまだ、あなたにしてあげられることがあるわねいいわ午後の件の計画変更は、また後で連絡するわあなたは松下美樹さんの件を片付けるんでしょ

 オレはこれから美樹さんの中学へ行って、朝練中の美樹さんの交際相手から美樹さんの恥ずかしい画像を取り上げる仕事がある

うん行ってくるよミナホ姉さん

 オレは気が付くと、いつの間にかオレの周囲に人が集まっていることに気付いた  香月セキュリティサービスの木下さんと黒瀬安寿  月子とイーディ  それから美樹さんを連れてきた、寧  これが美樹さんの中学へ向かうチームか

暑いですね東京も35度とかだし長雨が続いたせいで野菜が高いです

家族で住んでいた家に気が付くと一人暮らしになってしまいました

東京の一軒家に一人暮らしというのもある意味贅沢なのですが

喋る相手がいないというのは、なかなかツライです

父の居る施設はコロナ対策で見舞いが禁止になってしまってますし

1461.早朝の出発

朝のチームは、このメンバーねっあ、イズミちゃんも連れて行くのっ

 オレは、不安そうな顔のイズミを見て

ああ、そのつもりだよ

 イズミにペットとしてのシツケをするために、お屋敷に残したけれど午後には、茉莉花たちの音楽科高校に届けると約束してしまった  オレはこれから松下美樹さんの中学へ行かなければならないのだからイズミを置いて行くわけにはいかない  シツケと言ってもオレたちの怖さを肌身で感じさせて、イズミが簡単に気を緩ませないようにさせたいだけだし

じゃあ8人だねっいいんじゃないっ、ちょうど車に乗れる人数だしっ

 オレと寧イズミイーディ、木下さん、黒瀬安寿、月子そして、松下美樹さん

車の運転は、わたくしがやりまーすっ安寿ちゃんにも、そろそろ非合法活動の研修をさせたかったですし

 木下さんが、いつものニコニコ笑顔で言う

非合法なんですか

 心配そうな表情の黒瀬安寿

アンジュも香月セキュリティサービスに籍を置く以上は合法も非合法も両方できるようにならないとダメなのネ

公様のお昼間のお仕事は、わたくしがお供致します夜のお仕事は、ヨミをお連れ下さい

 今日は平日の月曜日だ  学校が休みなのは、昨日まで学園祭をやってて、今日が代休のオレの高校の生徒だけだ  月子以外の巫女はみんな、それぞれ学校に行かなくてはいけない  だから、朝の松下美樹さんの中学の件と午後の芸能プロの件は、月子に来てもらうしかない  それで巫女の力を使って、月子が疲れるかもしれないから夜の水島家本家での可憐のイジメ問題の件には、ルナに来てもらう  今は、ルナもお付きとして超お嬢様校に通っているんだからみすずや瑠璃子に付き従って、水島家に行ってもおかしくないだろうし

了解だよろしく頼むよ月子

 オレが月子にそう言うと

それじゃあ、10分後に出発ねっあたしと木下さんと月子さんとイーディは、変装してもらうから付いて来てっそれからっ、安寿ちゃんは松下美樹さんの中学の体育着によく似たジャージの上下を見つけといたから、それに着替えてっ

オレはこの格好で良いのかイズミも

 オレはいつもの高校の学生服姿だ  イズミは音楽科高校の制服に、昨日着て来た革ジャンを手に持っている  松下美樹さんは昨日から中学の制服姿だからこれから自分の中学に行くのには、何の問題もない

ヨッちゃんたちは、それでいいんだよっ

今時はさ部外者が学校に忍び込むのは、色々と大変なんだよっ絶対に、学校の入り口には監視カメラが付いてるしねっ

だったらオレたちも、変装した方がいいんじゃないか

 寧たちはこれから、着替えるのだから

あのねもし潜入途中で、学校の人に見つかって捕まっちゃったりしたらさっ

ヨッちゅんたちが、自分の学校の制服を着ていればテキトーに誤魔化せるし、向こうも裏のことまで深く考えないでしょっ

 よその高校の生徒が何かしらの理由で入り込んだだけ、ということになる

もしもの時は香月セキュリティサービスから敏腕弁護士に来てもらいますから、ボスたちの身柄は確実に保護します

 木下さんもそう言う

だったらヤっちゃんたちも制服で行けば

 と、そこまで言ったところでオレは気づいた

あ変装しないと、目立っちゃうのか

 寧は究極の美少女だし、イーディは褐色の肌に金髪のアメリカ人だ  普通に制服を着ているだけでもとにかく目立つ

そういうことっ目立たなくするために、変装するんだよっそれなら、月子さんも、あたしたちと同じ変装をしている方が動きやすくなるしっ

 月子が上手く巫女の力を使うためには相手の心の隙を突けるように、事前に警戒されない恰好の方が良い

じゃあ10分後に地下通路の入り口に来てねっ

 地下通路

正面からは出られないデショ特にこの時間ハ

 イーディの言葉にオレは納得する  お屋敷の正門の前には常にキョーコさんを追っている公安警察と、香月セキュリティサービスの警護員が車を何台も停めて監視している  しかも、これから香月家のお嬢様たち&名家の令嬢たちの登校のための車列が出発する  そんなところに、オレたちが予定外の車を出せば公安警察の尾行車に追い掛けられることになるだろう  出発時から問題を抱えるのは困る

ということだからっまた後でねっ

 寧たちが、着替えに行ってしまったので  オレは取り合えず、イズミと松下美樹さんとオレのペットとしてくっついて来ているオソソとクリトそれから雪乃も連れて1階へ降りた

さて朝ごはんにしようかしらっ

 階段を降りた辺りで、雪乃が言う

まだ食うのかよっ

さっきも言ったでしょあたしじゃないのよお腹の子が、もっと食べたいって言っているのよ

 オレは、朝食を雪乃に全部喰われてしまったから何か食べるものが欲しいけれど  食堂の方へ向かう前に

あんまり食べると子供を産んだ後に肥満体になるわよ

 渚と真緒ちゃんに出会ってしまった

妊娠中に大食いが習慣になってしまうと出産後も、食べるのを止められなくなるっていうから

気、気を付けるわ

 凹む、雪乃

パパ、お出かけ

 真緒ちゃんが、オレを見上げて言う

ああ、仕事なんだ

頑張ってねっ、うっしっし

 4歳の可愛い幼女が、微笑む

気を付けてね、あなた

 オレは、渚とキスをした

行ってらっしゃいませ、旦那様

 みすずたち超お嬢様校への登校グループに見つかってしまった

お気をつけて、お出かけ下さい

お兄様お気をつけて

 みすず、瑠璃子、桜子、素子、まり子、アニエス、エリカ、美智、ヨミ、ルナ、くるみ、ハイジと順番に、みんなオレにお出かけのキスを求めて来たので応えてやる  キスしないのは美子さん、シエさん、それと

わたしもキスします

 まだ体が幼くてオレとセックスしていない12歳のコヨミちゃんもお出かけのキスをしてくれた

あー、お兄さんわたしらもしたいです

うちらもお願いします

 そこへリエとエリの双子や、マナやキヌカ、それにありすたち私立中学への登校組も合流して来る  仕方ないから、この子たちにも全員並ばせて、順にキスしてやる  そんなオレの様子をイズミと美樹さんは、驚いた顔で見ていた

吉田くぅんあのねこれ

 愛が克子姉とメグを連れて、やって来た

試作のパン、みんなで食べて

 愛が紙包みをくれた助かる

飲み物もあるから飲んでね

 メグが大きな水筒渡してくれた

それからはい、これ

忘れちゃダメよ必要なものでしょ

 克子姉は、オレのぶん殴り棒を渡してくれた  半年前に、マルゴさんに指導されて作ったオレの隠し武器

今朝は久々に黒い森のお仕事だって聞いたから

 そうだこれから行くのは非合法の仕事  犯罪組織黒い森の仕事だ  隠し武器は要る  オレは克子姉とメグと愛にもキスをする

主様ペットの二人を預かりに参りました

 さらにミタマが来た

残りの子たちはアーニャ姉が見ています

 少女暗殺者たちの監視のためにアーニャは、ここに来られない

うん、よろしく頼むと伝えておいてくれ

 オレは、そう言ってミタマともキスする  それからミタマがフランス語で、オソソとクリトに、オレはこれから仕事で出掛けるから、お前たちはお屋敷に残れと伝えてくれた  オソソは、悲しそうな顔をしてオレに寄って来る  オソソの気持ちは、判ったオソソも、他の子たちと同じようにオレにキスしてもらいたいのだろう  だけどペットは甘やかしてはいけない  オレは、オソソの唇をそっと指で触るだけにしてオソソの頬と髪を撫でてやる  クリトはオレの方に近寄って来ない  そんなクリトの尻を、オソソが細くて長い足先でポンと蹴って前に進ませる  クリトの唇にも手で触れて顔と髪を撫でてやる

良い子にしてるんだぞ問題は起こすなよ

 オレの言葉をミタマが通訳してくれた

さてとそろそろ行かないと

 オレが地下通路の方へ向かおうとすると

ちょっと、待ちなさいよあたしは

 雪乃がオレを呼び止める

お前、オレとキスしたいのか

そんなの別にしたくないけれどどっちかっていうと嫌だけどあたしだけ、仲間外れは嫌なのよっ!

 雪乃はぷりぷりして言う

真緒もキスしてないよ

 真緒ちゃんも、不満そうにオレを見上げていた  オレは、しゃがんで真緒ちゃんにキスして

行ってくるよ雪乃

 雪乃とも久しぶりに、キスをした

はいはい、こっちマルゴお姉ちゃんの家に行くよっ

 地下通路への入り口で白い作業ツナギに着替えた寧が、オレたちを待っていた  頭にも作業帽を被っている  イーディや月子や木下さんも同じ姿  遠目には、ただの作業員にしか見えない  黒瀬安寿は、中学生らしい運動ジャージに着替えていた  この子は、スイスで飛び級してすでに中学を卒業している  でも年齢はまだ15歳だから、この格好だと、見た目は本当に女子中学生らしか見えない

木下さんと安寿ちゃんは、初めてだよねっ通路の入り口とか、覚えてねっ

月子イズミには、逆に覚えないようにしてくれ

 お屋敷には隣接する家に繋がっている地下通路が何本もある  もちろん、それは存在自体が秘密のものだ  緊急事態の時の脱出口になっているのだから  だから地下通路への入り口は、外部の人間が見ただけでは判らないように偽装されているし  通路を開くためのシステムも、複雑なものが用意されている  通路の中にも、幾つも解除しなくてはいけないドアがあるし

暗いから、気を付けて通ってねっ

 地下通路の先  お屋敷の周りを囲んでいる家は全て、黒い森が所有している  その中には、オレとメグが暮らしていることになっている家もあるし  イーディが、暮らしているはずの家もある  そしてマルゴさんの家も

ほい、着いたっ

 寧が最後のドアを開けてマルゴさんが暮らしていることになっている家に入る

そのまんまガレージまで行くよっ

 家と繋がっているガレージは、出入り口のシャッターが閉じられていて暗い

寧が電灯を点けるとそこにあったのは

この車ここにあったんだ

 最近、見掛けないと思ってたら  それは、マルゴさんが黒い森の非合法活動で使っていた白い業務用バンだった  マグネット式で会社名を貼り換えて、偽装することができる  今は丸子設備という名前が貼られていた

マルゴお姉ちゃんが、自由に使っていいってさっほいっ、木下さんっ

 寧が木下さんに車のキーを渡す  マルゴさんはもう格闘技の選手になるから  オレたちの非合法活動には加わらない  マルゴさんは、ケジメをしっかり付けている人だ  同じ大会に出場するはずのイーディは、ガッチリ参加しているけれど

ほんじゃあ、乗ってすぐ行くよっ

助手席は月子さんでイーディちゃんと、安寿ちゃんは、後ろで後方確認よろしくぅ!む

 木下さんの指示でイーディと黒瀬安寿は、後ろの荷室へ  まあ、ジャージ姿の女子中学生や、顔が思いっきり外国人のイーディが前に乗ってたら目立つから当然だな

先に乗って下さいイズミも、その次に乗れ

 オレは松下美樹さんとイズミを後部シートに座らせる

ヤっちゃんも座ってオレは、イーディたちと荷室でいいから

うんガレージのシャッターを開けるよっ

 寧がリモコンの遠隔操作で、ガレージのシャッターを開ける

はーい、出発でーすっ!

 明るい声で木下さんが言った

F1でレッドブル・ホンダが久々に優勝しました

F1はメルセデスが優遇されてからは、ホント、面白みが全くなくなってツライです

全世界的に人気が下降しているそうなのですが何とかする気はないんだろうなあ

昔フェラーリが勝ち続けた時は5年目にフェラーリが不利になるように規約を変えたのですが

現在はメルセデスが6年独り勝ちを続けてもメルセデスが不利になるような変更はしない

むしろ他のチームが苦しむように規約を変更しているという

呆れてしまうほど暑い日が続いております

みなさま、ご自愛ください

1462.あなたのためだから

 オレたちを乗せた白い業務バンが早朝の街を走って行く

朝早くて眠くないっうちは毎朝、みんな早起きする家だからさっ

 白い作業ツナギ姿の寧がシートの隣に座る、制服姿の松下美樹さんに尋ねる  オレたちのお屋敷は早朝から、パンの仕込みやイーディたちによる護身術のトレーニングなんかがあるから、いつもみんなとても早く起きる  みすずたちの超お嬢様校や、マナたちの市立中学校へは、毎日車で送り迎えしているから道路の混雑なんかも考えて、どうしても早めに出発しないといけないし

わたしの家も寝坊はしない家ですから、大丈夫ですお父さんが、そういうことには厳しい人でしたから

 松下美樹さんの父親はすでに亡くなっている  だから、彼女は姉の真樹と一緒に音楽の勉強を続けたくて、オレたちを頼った

そうっ、ならいいんだけどっ

 寧は、美樹さんに微笑むツナギ姿で変装していても、寧は美しい

眠っててもいいですよっ着いたらお知らせしますから

 運転席から木下さんが言う彼女は、作業ツナギ+作業帽に、さらにサングラスをかけて変装している  助手席の月子も、作業着に目は悪くないはずなのに、黒メガネをかけていた変装なんだろうけれど意外と、メガネが似合ってた

あ安寿ちゃんは、起きてて下さいね後方監視の仕事がありますから

はい、やってます

 木下さんに言われるまでもなく、体育ジャージ姿の黒瀬安寿はバンの後部ドアの窓から後方を見ていた  尾行車などは、いないようだ

安寿ちゃん、あんまり後ろの窓に近寄らないでっあたしたちが、可愛らしい中学生を車で拉致してると思われたら困るからっ

ああ、ハイエースするってやつですねこのバンはハイエースじゃないですけど

 運転席で、木下さんも笑っていた

実際わたしが拉致されてるニャン

 オレの隣のイズミが、ブスッとした顔で呟く  茉莉花や真樹たちと音楽科高校へ帰らせないでオレが無理矢理連れて来たことを根に持っているらしい

イズミ黙ってろ

 オレが睨むと

うー、ごめんなさいですニャン

 音楽科高校の制服を着た声楽少女は体を丸めて、小さくなった

次にふざけたことを言ったら、裸にして外に放り出すぞ

もうしませんですニャン

 いや、絶対にこいつは余計な時に余計なことを言う  注意して見ていないと危ない

ところで美樹さんの中学校へは、どうやって潜入することになってるんです

 オレは木下さんに尋ねた  この後の作戦内容を、オレはまだ聞かされていない  木下さんや寧やイーディたちは事前に作戦会議しているんだろうけれど

とりあえず行ってみて何とかするノープランですっ

 木下さんは、明るく答えた

知らない街のよく知らない中学校のコトなんて実際に行ってみないと判らないノネ

 黒瀬安寿の隣のやはり作業ツナギ姿のイーディが言った

監視カメラがドコにあるノカとか、警備員さんがドウ配置されているノカとかそういうコトは、インターネットじゃ調べられないノヨ

 そうだなそんなことは、中学校のホームページに載ってるわけがないし  町の中学校の警備体制を詳しく調べているホームページなんかもあるわけがない

トリアエズ、ネイの調査で今朝、確実にターゲットが柔道部の早朝練習に参加していることは確実ネ時間もダイタイ、練習が始まって40分ぐらい経った頃にアタシたちが到着するように調整してるヨ

柔道部の子たちのSNSは、みんな見たからさっ今日は、朝練やってるし、サクラギ君も昨夜の時点で健康そうだから朝寝坊でもしてない限り、朝練に参加してるはずだよっ

 寧は、そう言ってタブレット端末を開いた

あ20分前にも、ネットで呟いてるっ柔道部の友達に貸りたマンガは忘れずに持ってきたぞだってさ画像も付いてるけど部室の中っぽいね画像の位置情報で確認はい、サクラギ君が、間違いなくもう学校に居るよっ

 交際していることになっている中学生男子の話に松下美樹さんは、困惑した表情で、タブレットを操作している寧を見ていた

中学校の門の位置と柔道場の位置は調べてあるからっ、とりあえず敷地の中に入っちゃえば問題ないよねっ

はい、位置は把握してますからっ、問題ありませーん

 寧の言葉に、木下さんはノリノリで返事した

ダカラ中学校の中に入り込むコトだけが問題ナノネ

車をどこかに停めて裏門から入るとか、塀をよじ登って入るとかなのか

 オレが尋ねると、イーディは

ソンナノは、ダメなのネ学校の周りには、監視カメラがあるのに決まってるヨその場は上手くいっても、後から警察沙汰になるようなコトにはシタクナイのネ

忍び込むところの映像が残ったり、裏門から入るためにカギを壊しているところを撮られたりするのはマズイですよねー

基本的には、車ごと正門から入るつもりでーすっ

 木下さんの眼が、バックミラー越しにオレを見る

正門にだって、カメラはあるだろ

でも正規の理由があって、中に入った風に見せ掛けることができれば良いでしょっ

 オレの問いに、寧が答える

とりあえず学校から依頼を受けた工事会社のフリをして、車ごと全員で入り込んじゃうことにしまーすっ

 木下さんが笑う

何かしらの理由があったっていうことで、中にさえ入っちゃえば後は幾らでも誤魔化せますからっ

 なるほどだから、業務用バンに丸子設備の文字か

早朝練習の生徒が登校しているってことは正門は、もう開いているはずだもんねっ

ただ車が入れるほど、大きく門が開かれてないかもしれないカラその時は、アンジュが、中学生のフリをして門を開けに行くノネ

 イーディがバンの最後部に居る黒瀬安寿に言う  だから、安寿は美樹さんの中学校のものに似た、体育ジャージを着ているのか  そこの中学校の生徒に成りすますことができるように

それで、まあ学校の先生なんかに見つかっちゃって、どうしてもその場で問題になっちゃいそうな時はっ

はいわたくしが対処致します

 と月子が言う  巫女の力で、無理矢理押し通すのか

ただわたくしの力は、直接相手に近づかないと使えませんので

 巫女の力は、離れた位置からでは相手に届かないし電話や映像を通しても、効果がない

その辺はチームワークで何とかするしかないノヨ

 イーディの言う通りだ後は現地で、臨機応変に対処するしかない

中学校侵入作戦は以上だよっ

 寧は明るく言うが松下美樹さんは、暗い顔のままだ

美樹さんサクラギ・ケンイチってやつから、美樹さんの画像を回収しなければいけないってことは判っていますよね

 美樹さんは交際していることになっている中学生男子に求められるまま、自分の下着姿の写真を送ってしまった

こんなことをしていいのかって思っています

 美樹さんはサクラギという柔道部男子に交際を迫られて、とりあえずオーケイしてしまった  しかし、父親の急死など色々と大変なことが続いてしまったので  サクラギとは、交際らしいことは何もしてきていない  そのことについて、サクラギに負い目を感じている  名目上は美樹さんとサクラギは、恋人関係のはずだから  だから、つい自分の下着の写真を送ってしまったんだろうし  今も、オレたちが朝練中のサクラギのところへ急襲しようとしているのを悪いことだと感じている  交際しているはずの人に迷惑を掛けることだから

美樹さんが、気にすることは何もないんだよ

これは全部、オレがやりたくて勝手にやっていることだから美樹さんには、何の責任もない

そうだよっ美樹さんが、どう思おうとあたしたちは、ヨッちゃんがしたいことをするだけだからさっ

アナタが気にするコトでは無いノヨ

 美樹さんは納得がいかないようだ

昨夜も話したけれど悪いけど、オレはオレのしたいようにするから美樹さんのことは、オレの女にするしオレの女の恥ずかしい画像を他の男が持っていることは許せないから回収する全部、オレが決めたことだから美樹さんには、オレの言う通りに従ってもらうよ

そんなのズルいですわたしが、断れないからって

 美樹さんは、怒りの眼でオレを睨んだ  美樹さんは瑠璃子の香月家の財団の支援がなければ、音楽を続けることはできない  まだ中学生で、コンクールなんかでの実績が足りない美樹さんには、瑠璃子の財団以外から奨学金が出ることはない  問題だった祖父との関係が修復できたからドラッグストア・チェーンを経営する祖父から支援してもらうこともできるかもしれないが  昨日、香月家の財団から奨学生にしてもらえるという話をしたばかりなのにやっぱり、止めたそれも、美樹さんの方から断ったとは、祖父に言えないだろう

そうだ断れないそんなことは、美樹さんだって、とっくに判ってるだろ

 美樹さんは昨夜から今朝にかけて、オレたちのお屋敷に泊まって  オレたちの家族の大きさ・厚さを知ったはずだ  オレたちが実際に恐ろしい力を持っていることも

あのー、こんなことわたくしが言うのも何なんですがー

ほら、わたくしは昨日、結構、美樹さんと一緒に居ましたから、それでよーく判るんですけど美樹さんは、お姉さんの真樹さんが、ボスとセックスした途端に変わってしまったことに驚いていたみたいなんですけれどー

 姉の話をされて、美樹さんはハッとして木下さんの方を見る

あれは変わったんじゃないんですーあなたのお姉さんは、腹をくくったんです覚悟を決めたんですそういうことなんですー

 真樹は音楽をこれからも続けること茉莉花を自分のパートナーとして生きることオレの女になることオレたちの家族の一員となることイズミを茉莉花と二人でペットとして飼うこと  その全てを呑み込んだ  全部、受け入れて生きていく覚悟を決めた  その中には、自分の妹の美樹もオレの女になるということも含まれている

ですからー、まだ中学生の美樹さんにこんなことを言うのは酷かもしれないんですけれどー早くとっとと覚悟しちゃった方がいいですよもう逃げられないんですからっ

正確には逃げられないじゃなくて逃げられないですねうちのボスは、一度、受け入れることにした人は、最後まで面倒見るタイプですからー

美樹さん、判ってますー今やってることは、美樹さんのためにやっているんですよ朝からこんなメンドくさくて思いっきり、非合法なことをこんなにたくさんの人を集めてーっ

わたしが頼んだことできありませんっ!

 木下さんの言葉に、美樹さんは反発する

そうです美樹さんが頼んだことではないですーうちのボスが勝手に命令してやってることですーでもこれは、美樹さんのためだけにやってることなんですー

 ヘラヘラ笑いながら運転席から、木下さんは言った

そこのあたりのことよーく、考えてみて下さいねー

 美樹さんは黙り込んでしまった  しばらく、車内は無言になる  しばらくしてオレは、寧に

そう言えばさ朝、木下さんが言ってたけれど、ヤッちゃんは昨夜のオレたちの様子は観てたの

 監視カメラでオレたちの昨夜のセックスを

あたしはやんなきゃいけないことが無い時は、ずっとヨっちゃんのことを観てるよっ

まあ昨夜はサクラギくんと美樹ちゃんの中学についての情報を調べながらだけど最初から終わりまで、観てたよヨッちゃんが寝ちゃった後まで

 オレが、女たちをセックスした後見学させてた少女暗殺者たちが特にアンネ・ロゼが色々と文句を言ったらしい  それでアーニャたちと討論になったらしいがオレは疲れてたので、眠ってしまった

いや、アンネ・ロゼたちのことはいいんだけれどその前のことでさ

 昨夜のセックスで年少組のくるみやありすが、物凄く激しいセックスをした

ああ、そっちのことねっそれはさっ、ヨッちゃんが思っている通りだと思うよっ

 オレが思っていること  くるみやありすが、激しいセックスを求めるようになったことについてみすずやマナたちは、セックスに慣れてきたからだろうと言っていた  どんどんセックスをすれば、どんどんセックスが上手くなるから年少組の二人でも、あんなに激しく感じるようになったんだと

ちょっと心配なんだくるみや、ありすのことが

 正直に寧に言う  みすずやマナたちの話も理解できるけれどありすとくるみに関して、不安に感じたことは事実だから  調子が良いと感じることには、錯覚でしかないことが多いけれど不安に感じたことは、何かしらの問題が存在するのだと考えた方が良い  楽観的に考えてはいけない  大切な家族のことなんだから

ヨッちゃんが心配するほどではないと思うけれどヨッちゃんの懸念は正解だと思うよっあの子たちは、ちょっとストレスが溜まり過ぎてるんだよねっ

最初の頃のアニエスと一緒だよっ覚えているでしょっ

 アニエスは生まれてからずっと、地下に幽閉されていた  だから、オレたちが地下から連れ出した後も他の人たちと暮らしていくことに、強いストレスを感じていた

アニエスはどうなったっ

 アニエスは数か月間、毎日、オレとのセックスを求めた  ほとんどセックス中毒のようだった  しかし、それで何とかストレスを発散して今は、学校に通えるぐらい人に慣れた

くるみとありすも同じってこと

ていうか昨夜は、普段、冷静沈着な翔お姉ちゃんまで変だったでしょっ

 そう言えばあの翔姉ちゃんが、みんなの前で自分からオレの上に跨って来て最後は、激しくイッていた

翔お姉ちゃんも色々大変なことを片付けたから、ストレスが溜まってたんだよっ

 翔姉ちゃんはオレの学校の学園祭で起きた、香月セキュリティサービスの反乱部隊の対処で大変な業務をこなした後だった  事前に反乱部隊の行動を感知していたのにあえて、膿を出し切るために反乱を実行させて鎮圧したから心労はかなりのものだったろう

たからっ、翔お姉ちゃんあんなに乱れちゃってたわけっ

 ようやく全部片付いてホッとしたところだったからか

元々、昨夜はストレスが溜まってそうな子を集めて、ヨッちゃんのところに行ってもらう会だったんだよっ

 オレは昨夜のメンバーを思い出す  アーニャ、桜子、素子、月子、翔姉ちゃん、レイちゃん、くるみ、ありす  このメンバーを、寧は家族の中で特にストレスが溜まっていると感じていた

それでまあその中でも、乱れまくっちゃったのが、翔お姉ちゃんと、くるみちゃんと、ありすちゃんだったんだよねっ

その3人が一番、ストレスが溜まってたってこと

だと思うよっ

 寧は断言する  翔姉ちゃんの事情は判っている

翔姉ちゃんとありすのことは、判るよ

 ありすも家が没落して、両親や姉とも離れ離れになっていて、一人だけオレのセックス奴隷になっているという事情がある  しかも、元臣下であるミタマやキヌカの前では、主として毅然とした態度でいないといけないから  そりゃ、ストレスも溜まるだろう

でもくるみは

 栗宮家の令嬢素子のお付きとして素子と一緒に、オレの側室になりに来た武闘派の少女は  いつも素子と一緒でニコニコと明るく微笑んで、お屋敷の調理場で美味しい御飯を作ってくれているのに

くるみちゃんはまだ14歳の女の子なんだよっ

主の素子さんに付いてあたしたちの家族になったけれどもちろん、あの子はしっかりとした性格の子だし、覚悟も定まっているんだろうけれど

頭でした覚悟に心がついてってないんじゃないかなっ

 一生、素子と生きていく覚悟をしたから素子と同時に、オレの女になったけれど  14歳の精神に気持ちが追い付いていないのか

それでオレは、どうしたらいいと思う

 オレは率直に、寧に尋ねた

そんなのアニエスの時と同じだよっ

 アニエスの時と同じ

ヨッちゃんは、今まで通りあの子たちのセックスの相手をしてあげればいいんだよっあの子たちが、落ち着くまで

あたしは中毒になるところまで達しないんなら、依存することはアリだと思うのっ無理に、今のあの子たちに何かしたら心が壊れちゃうものそんなことになるぐらいならしばらくは、ヨッちゃんに依存しまくっててくれた方が良いと思うセックスし過ぎて死んだ人はいないんだからっ

 心が弱くなっている時に何かに依存することは悪いことではない  心を壊さないためのセーフティ・モードとして

だから、ヨッちゃんも楽しんでいいんだよもっと、思いっきりおバカさんなセックスとかしちゃってもいいんだからねっそういう方が、あの子たちも楽しんでくれるしストレスの発散になるからさっ

 オレが、そう言うと寧は手を伸ばして、オレの頭を撫でて

あたしたちがヨッちゃんに依存しちゃっているようにヨッちゃんも、あたしたちに依存していいんだよっあたしたちは、ヨッちゃんのお姉ちゃんなんだからね

 そう寧が言った瞬間にオレは気づいた  寧はさっき昨夜は、ストレスが溜まってそうな子を集めたと言ってた  そうか・  オレもストレスが溜まっている子なんだな  今のオレも  寧の眼から見れば

くるみのことなんだけれど一度、素子と引き離してみるよ

ありすも昨日は、ミタマやキヌカと引き離したから、色々と溜まっていたものを吐き出せたと思うんだ

そうだねっお姉ちゃんも、ヨッちゃんに賛成だよっ昨夜は、まだちょっと怖かったから素子さんと一緒にしたけれど一度、くるみちゃんだけにしてみるのは良いと思うよっ

 寧は、オレの頭を撫でながらオレに微笑んでくれた

また朝早起きして書くことに

しかし暑い

今日も37度とかなんだろうか

1463.正門を抜ける

Darling、そんな顔をしていたらダメヨ

 松下美樹さんの中学校へ向かう業務用バンの車内  寧とオレの話を聞いていたイーディが、オレを見て笑う

セックスは、楽しいコトなのヨ楽しい話をするのに、そんなマジメに悩んだ顔をするのはヨクナイヨ

クルミのコトも、アリスのコトも一番大切なのは、Darlingが二人とのセックスを楽しむコトネDarlingが、セックスを楽しんで気持ちよくなってくれレバ、アタシたちも楽しいしDarlingが楽しめないセックスなら、アタシたちも楽しくないノネ

そうだなイーディの言う通りだと思う

 オレが悩んだって、何も解決しない話なんだな

ソウヨ楽しくセックスすることだけ考えれば良いノネ

いやぁやっぱり、ボスは底抜けに面白いですよねー

 運転席で木下さんが、笑っている  見ると松下美樹さんも、イズミもドン引きした顔をしている  黒瀬安寿も、後方監視に集中しているフリをしているけれどオレたちの様子を気にしているようだ

わたしこんなにマジメにセックスの話している人たち、初めて見たニャン

 呟くように、イズミが言う

イズミ黙っていろと言ったろ

ごめんなさいですニャン

 イズミは、小さくなる

でも、やっぱいいですわメチャクチャ、面白いですーっ

わたくし昔は、バービーさんたちが世の中で一番メチャクチャでブッ飛んでると思ってたんですけれどボスの方が上ですっさすがです脱帽です

 いやバンバルビー3の皆さんの方が、オレよりずっと凄いと思うけど  半裸でバイクに乗って、火炎放射器とか振り回す人たちだったし

突き抜けてますよねーっ今、これからやることだって女子中学生のために、中学校に不法侵入ですよっこんだけの人間でこんなバカなことを、大真面目にやるんですから、ボスは凄いですメッチャクチャ面白いですっワックワクしてまーす

 木下さんがノリノリなら別にいいけれど

ちなみに中学校に侵入した後は、どうするんです目的の柔道場に着いた後は

とりあえず、火炎放射器の小さいのは乗せてありますけどやっぱり、火を点けます

 木下さんの言葉に、松下美樹さんがえと驚く  オレは荷室の横に置いてあるケースを見る  ああこれか

うーん状況によるなあんまり頭に来るようなことがあったら柔道場燃やして帰るかもしれないけれど

冗談、ですよね

 松下美樹さんがオレを見る

いや、選択肢としてはあり得るよ

ソウネサイアクの事態に陥った時ハ、脱出する時に火を点けて、騒ぎに乗じて逃げるのもアリネ

その場合は、この車は乗り捨てねっマルゴお姉ちゃんにも了承取ってあるからっ

女子中学生の画像1枚のために、車を捨てるのも想定済みですかーっ、いやぁ、ロマンですねーっ

 木下さんが、また笑う  ますます暗い顔になる美樹さんに寧が

心配いらないってばっあたし、剣道場なら全焼させたことあるからっ

 ああ、そういう話もあったなぁ  オレが高校に入学する前のことだけど寧とマルゴさんで剣道場を燃やした話  不良少女・奈島寧伝説のスタートになった事件だっけ

なーんて話しているうちにーっ間もなく到着でーすっ

 木下さんの声に、車窓の外を見るとああ、向こうに学校らしい建物が見える

一度停めまーす

 そしてオレたちを乗せたバンは、中学校の正門が正面に見える場所を探して道路の路肩に停車する

大丈夫です工事業者さんが、早朝に時間調整で道端に車を停めていることはよくあることですからー

 木下さんは、そう言いながら小さな双眼鏡を取り出す  正門の様子を見る

まだ早朝ですから登校する生徒は、そんなにいないですね監視カメラ、確認しました門の右上のポールに付いてますねそれから学校の敷地内の左奥にあるのも、カメラですね今、絵に描きます

 と木下さんは、スケッチブックを取り出し、正門の周辺の状況をさらさらと描いていく  松下美樹さんが口を開く

さっきから、ずっと思っているんですけれど

んー、何っ

 バンのシートの隣に座っている寧が、美樹さんを見る

わたしの中学校のことなのにどうして、あなたたちはわたしに聞かないんですか

 オレたちはこれまで美樹さんから、何一つ彼女の中学に関することを聞いていない

ああ、あんまり意味がないことだからだよっ

で、でもわたしが毎日通っている学校のことですよ

 美樹さんはすっかり不安になっているオレたちの心の底が見えないことに

それは、そうだけどっ美樹さん、この時間に登校したことって何回あるっ

今は朝練があるような部活の子しか、まだ登校していない朝の早い時間でしょっ美樹さん、この時間に正門通ったこと何回ある

 朝練があるのは運動部だろう  美樹さんは運動部員ではない

美樹さんから情報をもらってもそれで、逆に変な思い込みをしちゃうとマズイからさっだったら、何の情報も無しに、どんな状況にでも対応できるようにした方が良いと思うんだよねっ

 寧が、そこまで言うと

はい、できましたーカメラはこことここです変に意識する必要はありませんが、カメラにはっきり顔が映らないようにして下さい

 木下さんが正門の周囲の状況を描いたスケッチブックを、オレに渡してくれる  オレは、寧とイーディと見てカメラ位置を確認するとスケッチを最後部に居る黒瀬安寿にも見せる

イズミは見なくていいていうか、お前は顔を出すなオレが良いと言うまで隠れていろ

 イズミがスケッチを覗きこもうとするから、そう命じる

イズミさんしばらく隠れていて下さいね

 助手席から月子が振り向いて、イズミに巫女の力で暗示をかける  イズミはバンの荷室に伏せて隠れる

それと残念ながら、今は正門が、この車が通り抜けられるほど広く開いてませーん

 確かに今は、生徒が数人入れるぐらいしか開けられてない

やっぱり、カメラがある正門のところは、するするするーっと抜けちゃいたいので安寿ちゃん、出動でーすっ

 木下さんが黒瀬安寿を見る  中学校の体育ジャージを着ている黒瀬安寿が正門を車が通れる幅に開けてオレたちは、一気に車で学校の敷地に入り込む  そういう作戦で行くんだな

そんで安寿ちゃんは、悪いけれど徒歩で柔道場まで来て下さーい目立ちますから、走らなくていいですだけど、5分以内にわたくしたちに合流して下さーい

 黒瀬安寿はバンの荷室の後部から、スライドドアの方へ移動する  この子も警護役としての教育を受けてきているから中学校の中の建物の位置なんかは、すでに把握している

何かあればフォローするノネダカラ、落ち着いて行くネ

 イーディに気合を入れられて黒瀬安寿は、スライドドアを開けて車外へ  正門に向かって目立たないように、ゆっくりと歩いて行く  安寿の前にも、登校中の制服姿の男子生徒が一人歩いていた  後ろには生徒はいない

ウーン慌てないで、良いテンポで歩いているけれどアンジュの歩き方は、綺麗すぎるネ

 イーディの言う通り体育ジャージ姿なのに、黒瀬安寿の歩く姿には気品があり過ぎた

あの子、夏前まではスイスの上流階級向けの寄宿学校へ居たでしょっ

 寧の言う通り黒瀬安寿は、名家令嬢の石上瑞希のお付き兼警護役として、スイスの学校に居た

そういう学校だと綺麗に歩くためのウォーキングの授業まであるっていうからっ

歩きが綺麗なのは良いことだけど普通の中学生っぽくは見えないよな

 オレは黒瀬安寿の揺れる小さなお尻を見ながら、そう感じた

後で色んな歩き方について、アンジュにレクチャーしておくネ

 イーディはニューオリンズの暗殺教団の出身だからそういうこともマスターしている

ん、着いたね

 黒瀬安寿が中学校の正門に到着する

あの子きちんと、他の生徒が完全にいなくなるタイミングになるように歩きを調整してました感心感心でーす

 うんうまい具合に、前後の登校していく生徒が途切れた時に、正門に着いた  そのまま、黒瀬安寿は正門の端に手をかけ

足を踏ん張ってぐいいっと押して

 大きな門がゆっくりと、開いていく

こっちもスタートします

 木下さんがバンのエンジンをぶるるんと始動させ  ゆっくり、走り出す  低速で

黒瀬安寿が通れるぐらいに門を開けたところで

するりと正門を通り抜けようと

おいっ

 見ると門の左側外からは死角になっていた方から、中学校の教師らしい巨漢の男が黒瀬安寿に向かって、ドカドカっと走って来る

勝手に門を動かすなッ

生活指導の大谷先生です

 バンの車内で松下美樹さんが言った

あちゃー、登校してくる生徒が見えないところに隠れて服装とか持ち物とかチェックしてたんだねっ!

 怖そうな先生だマズイな

木下さんそのまま車を進めて、正門に入り込んだところで車を停めて下さいっ

 月子はそう言うと急いで、助手席の窓を開く

らじゃーっスっ!

 木下さんは、バンをグっと加速させて生活指導の教師と黒瀬安寿の間に、車を突っ込ませ

あらよっと!

キキキキキーっと急ブレーキをかけて停車させるッ!

なっ、何なんだっ

 大谷教師の注意が黒瀬安寿から、オレたちの車に移る

おはようございます水道の点検に参りました

 月子はそのまま、助手席の窓から大谷教師に話しかけた

す、水道

はい柔道部顧問の山下先生から、柔道場で水漏れが起きているかもしれないから点検するようにと

 月子の力が発動する

そのことは、大谷先生もご存じですね

 生活指導の教師は

ああ、ああ聞いてるうんそうだ柔道場の件はああ

 記憶を書き換えられていく

はいだから、この車が中に入ることは問題ありません点検は、ほんの30分で終わりますその間だけこの水道工事会社の車が、校内にありますけれど何の問題もありません

うん問題ない問題ないぞ

職員室で、他の先生方や職員さんに聞かれてもそう教えて差し上げて下さい水道工事会社の車が点検に来ているだけ

ああ判った聞かれたら、そう答えておく

では、職員室にお戻り下さい今日の登校指導はお終いです

そうだなうん戻る戻るよ

 大谷教師は、くるりと校舎の方へ振り向いて歩いていく  黒瀬安寿を見たことは丸ごと記憶を消してしまったようだ  松下美樹さんは、驚いている

ああ、月子さんのはいわゆる一つの催眠術みたいなもんなんだよっ

 寧は笑って、誤魔化した

安寿ちゃん、乗ってもう、その方が早いからさっ

 一度停車してしまったんだからここで、黒瀬安寿を回収した方が良い

申し訳ありませんわたくし驚いてしまって

 バンの中に乗り込みながら黒瀬安寿は、そう言った  突然現れた大谷教師に対して、何も反応できなかったことを反省しているらしい

気にするなこういうのは慣れだから

 オレは黒瀬安寿にそう言う  黒い森のメンバーになったばかりの頃は

はいはーい再び、発進しまーすっ

 木下さんが車を発進させる  車は中学校の敷地の中をゆっくりと走っていく  今度こそこのまま、ノンストップで柔道場へ向かうぞ  校舎を回り込んで中学校の敷地の裏側へ  体育館の脇を通り

はいはーい長いご乗車、お疲れ様でしたー間もなく、柔道場前―、柔道場前でーすどなた様も、お忘れ物のないようにお願いいたしまーす!

 ようやく、オレたちは  松下美樹さんの交際相手のいる柔道場に到着した  目の前に見えているものを偶然だと思うな  どんなものにも意味はある

盆休みというか母の命日です

父のいる介護施設に書類を届けに行ったのですが

前回までと違って、対応が悪い

施設への入所金を払うまでは、対応が丁寧だったけれど

入所金が入ってからは雑になるのね

世の中は世知辛いのです

1464.しかみ顔

 木下さんが柔道場の前に車を停める

ヨッちゃん5分で片付けるよっ!

 中学校の正門で、生活指導の先生に引っかかってしまったことがどう影響するか、判らない  あの先生が月子に記憶を改変された通りにオレたちが、柔道部の顧問の先生に呼ばれた、ただの水道工事業者だと、他の先生や学校の職員に話してくれたとしても  不審に思って、柔道場まで確認に来る人がいるかもしれない  だいたい、普通は事務室に寄って、中学校の中へ入る許可証とかを受け取りに行くものだろうけれどオレたちは、そういう過程を無視している  現状はさっさと松下美樹さんの交際相手の件を片付けてすぐに、この中学校から逃亡した方が良いだろう

安寿ちゃんは車に残って、見張りしてて誰か来たら、すぐに教えてっ

イズミは連れて行くから月子、イズミが勝手な行動をしないようにしてくれ

 月子が巫女の力でイズミの言動を抑制する

ほんじゃあ、行きましょうーっ

 先に運転席から下りた木下さんは、バンの後部ドアを開けて自分の主武装である爆砕フレイルを取り出した  オレも学生服の背中に隠したブン殴り棒を手で確認する

アタシが先攻月子は二番目、Darlingたちはその後ヨリョーコは、後方警護ネ

美樹さんも降りるよっ

 オレたち全員に勢いがあるから松下美樹さんも、寧に引っ張られるようにバンから降りた  車に残った黒瀬安寿以外の全員が柔道場の入り口の前に集まる  うん、中から柔道部員たちが、練習をしている音が聞こえる  投げられて、ドスンと音とか気合の声が

みんな中で練習してるってことは入り口の鍵はかかってないよっ

 練習中に、あえて鍵をする意味がない

ヨッちゃん、オーケイっ

 寧の言葉で、イーディ、月子、木下さんがオレを見る釣られて、イズミと美樹さんも

よし突入だ

 オレが命じた瞬間、まずはイーディがガチャっとドアを開けて、柔道場の中に飛び込むッ!!!

Haaaaaッッ!!!

 柔道場全体に強い気を放つッ!  屋内に居た柔道部員と顧問の先生はイーディの方に振り向いたまま、硬直する!  そこへ月子がイーディと共に、つかつかと柔道場の中に入り込んで  巫女の力の発動範囲に屋内の人間たちを入れる

はいみなさん、静かにして下さい黙って、そのままの態勢でわたくしの話を聞いて下さい

 柔道部員たちの中には、組み合ったままの者もいたし寝技をかけている最中の者もいたが  全員、月子の命じた通りにそのままの状態で、月子の方を見ている

柔道部の顧問の山下先生でいらっしゃいますね

 月子は柔道部員を指導していた、体格の良い教師に声を掛ける

わたくしたちは、水道工事会社の者です先生からのご連絡で、こちらの柔道場の水道の検査に参りました検査は、すぐに終わりますのでお気になさらないで下さいよろしいですね

あ、ああそうだな水道の検査オレが頼んだそうなんだな

 巫女の力が記憶を書き換えていく

はいところでわたくしたちの検査は、少々、普通のものとは変わっていますですが、ただの水道検査ですので何が起きても、気にしないで下さい

う、うむ判った

 顧問の先生が了承すると月子は、オレに振り向く

公様どうぞ

ああ、ありがとう月子

 オレは前に出る

あたしたちも、前に行くよっ

 寧が松下美樹さんを抱えるようにして、前に進んだ  イズミは、フレイルを構えて臨戦態勢の木下さんと一緒にオレたちを見ている

月子今、ここに居る人たちは、オレや美樹さんのことを認識しているのか

 顧問の先生も、柔道部員たちも月子のことしか見ていないままだ

いえ全員、わたくしにのみ注目するように暗示をかけておりますので

 この中学校の生徒で柔道部員の一人と交際しているはずの、松下美樹さんが居るのに誰も美樹さんを見ていない

判ったサクラギ・ケンイチっていうのは誰だこの中に居たら、前に出てこい!

サクラギ・ケンイチさん前に進んで、公様に尋ねられたことを正直に答えて下さい

 立ったまま組み合っていた柔道着の男が一人、前に出て来る  中学校3年生のはずだけど、体格は良い坊主頭にニキビ顔  それから格闘技系の運動部員特有の、ふてぶてしい雰囲気  オレの中学にも居た

普通の生徒よりも、柔道が強いということだけで妙に態度がエラソーなやつ

今の高校はイーディが君臨しているので、運動部の男たちは最近大人しくなっている

お前がサクラギ・ケンイチか

そうですけど何すか

 サクラギは、不機嫌そうに答えた

お前松下美樹って女の子の下着姿の画像を持ってるだろ

 時間がもったいないから、ストレートに聞いた  サクラギの顔が硬直する  寧の隣で、オレたちの様子を見ている美樹さんも

正直に話して下さい

 月子が力を増す

持ってますけどそれが何なんスか

 サクラギは認める

それはどこにあるスマホの中かパソコンに画像を移したり、他に転送したり、ネットに流したりしてないだろうな

 サクラギは

スマホだけです他には移したり、送ったりしてないですけどそれが何だって言うんです

 画像はスマホだけか  月子を見ると、小さくうなずいたサクラギは、嘘を言ってない

美樹さんのその画像誰かに見せたか

 美樹さんがぶるっと震えた寧が、美樹さんの背中を支えている

見せたんだな

見せましたけれど、それが何だって言うんですかあんたには、関係ないことじゃないですかっ

 サクラギは反発する

画像を見せたのは、何人だ今、ここに居るか

いいから聞かれたことに答えろっ!

 オレが怒鳴るとサクラギは

4人です全員、ここにいます

 柔道部の親しい仲間にだけ見せたのか

でも、それが何だって言うんですかっオレの彼女の画像を、オレが誰に見せようとオレの勝手じゃないですかっ!

 サクラギは、オレを睨んでいる

松下美樹さんがお父さんが亡くなって、大変なことになっていることは知っているんだよな

知ってますけどそれが何だって言うんですか

 こいつは交際中の彼女が、大変な時に  恥ずかしい画像を送らせてそれを自分だけでなく、仲間にも見せた

こいつに松下美樹さんの下着姿の画像を見せられたやつ、手を上げろ

 オレは他の柔道部員に言う

心当たりのある人は、手を上げて下さい

 月子の声に4人の柔道着の男が手を上げた

間違いありません

 月子が彼らの記憶を確認した

よし手を上げている4人とサクラギ、今すぐ自分のスマホを持ってこい

ダッシュだ持って来いッ!

急いで持ってきて下さい!

 4人の柔道部員とサクラギは、全力で柔道場の奥の更衣室に走って行った

外にちょうど良いのがあったはずネアタシが取ってくるヨ

 イーディが、柔道場の外へ出てコンクリートのブロックを2つほど持ってきた

ほいヨ

 オレの前に重ねて置く

持って来ましたけど

 サクラギと4人が自分のスマホを持って帰って来た

松下さんの画像を出せ

オレと月子の命令でサクラギはスマホを操作する

これですけれど、何です

スマホを寄越せ

公様に渡しなさい

 オレはサクラギから、スマホを受け取る  画面には、松下美樹さんが自室で白の下着姿で自撮りした姿が映っていた  お父さんが亡くなった後だから、顔色は悪いし眼に力もない  自分の彼女が、こんな表情をしているのにこいつは、この画像を仲間に見せびらかしたのか

美樹さんこの画像ですね

 オレは美樹さんに、サクラギのスマホを見せる  美樹さんは寧に支えられたまま、スマホを見て答えた  眼に涙が溜まっている  今の月子に支配されているサクラギには、美樹さんは見えていない

こんな画像は消してしまった方がいいな

 オレはサクラギのスマホを、イーディが持ってきたコンクリートブロックの上に乗せた  そしてブン殴り棒を取り出す

こんなものッ!!!

 オレはブン殴り棒を振り上げて、力いっぱいスマホをブッ叩いた  バベキッ!!!  一撃で、サクラギのスマホは砕けるッ!

何すんですかッ!

 サクラギが叫ぶが

黙ってろッ!

黙っていなさい

 オレは何度も何度も、サクラギのスマホをブッ叩く  バキッ!バコッ!ガンッ!ダンッ

 サクラギのスマホが完全に粉々になるまで、徹底的に粉砕した

Darling、もう大丈夫ヨメモリーの部品も完全に砕けてるネ

 イーディが、スマホが絶対に再生できなくなっていると教えてくれた

ああこれがSIMカードなのネ

 イーディが粉砕した残骸の中からカードを摘まみ上げる

貸してくれ

 オレはイーディからカードをもらうとさらに、そのSIMカードをブン殴り棒でガシガシとブッ叩いて潰す  もう絶対に使えないように徹底的に

次お前らも、スマホを持って来い

 残りの松下美樹さんの画像を見せられた4人の柔道部員たちを見る  部員たちは、オレがサクラギのスマホを粉砕したところを見ていたから震えている

早く公様にお渡しなさい

 月子に命じられて柔道部員は、強制的にオレのところにスマホを持ってきた  柔道部員たちのスマホはブン殴り棒で1撃だけブッ叩く  バキッ!バコッ!バガンッ

 どのスマホも、液晶画面が砕けて、ケースが割れた  でもSIMカードは、このままにしておいてスマホを買い替えれば使えるようには、しておいてやる

月子こいつらから、松下美樹さんについての記憶を消してくれ

 オレは月子に頼む

いや、美樹さんのことを思い出そうとしたら、徳川家康のことしか考えられないようにしてくれそれでも、無理して思い出そうとしたら、徳川秀忠のことも思い出すようにしてくれ

 巫女の力で記憶を削るより上から別のことを上書きしてしまう方が、作業が早い  こいつらの心を壊してしまう可能性も減らせる  月子がサクラギ・ケンイチの頭に触れ

はい松下美樹さんの画像の記憶と徳川家康の三方ヶ原の戦いの後の肖像画が入れ替わります美樹さんのことを考えても家康のしかみ顔しか思い出せません

 そのまま残りの4人の頭も、月子は順番に触れていく

公様、終わりました

よし撤退だ

 急いで、ここから脱出しよう  予定の5分は、もう過ぎている  月子は、再び柔道部の顧問の山下先生を見る

山下先生水道の点検は、終わりましたわたくしたちが、全員、退出したことを確認したら先生も皆さんも、自由に体が動くようになりますよろしいですね

お、おう、判った

 山下先生は月子に支配され、呆然とした状態のまま答えた

母の命日に母が死んだことを知らない人から電話が掛って来る

まあ、そういうものなんだろう

1465.面倒見ます

撤収するよっ!

 寧の声に従って、オレたちは柔道場を出る  松下美樹は体に力が入らないようだったが寧とイーディの二人が、抱えるようにして外へ連れ出す  イズミは、オレと月子で引っ張って行く

向こうから生徒が来ます、急いで乗って下さい

 丸子設備という名前で偽装された業務用バンの中から、黒瀬安寿がオレたちに言った  作業ツナギを着ている木下さんとイーディがやってくる生徒たちに、美樹さんやイズミが見えないように隠して、車に乗せた  オレとイズミもバンに飛び込む

リョーコ、フレイルを預かるヨ

任せます

 イーディは、木下さんから武器を受け取ってバンの後部ドアを開けて中にしまうとドアを閉める  その間に、木下さんは運転席へ  月子は助手席に  イーディが飛び乗って、スライドドアを閉めると同時にバンは発進した

ネイミキを隠すネDarlingたちは、頭を下げて隠れて

 水道工事会社の作業員に化けているイーディたちは、生徒たちに見られても問題ないが他の学校の制服を着ているオレやイズミましてや、ここの中学の制服を着ている松下美樹さんや、中学の体育ジャージ姿の黒瀬安寿が車に乗っていることを知られるわけにはいかない  中学生を拉致・誘拐していると勘違いされたら大騒ぎになる  オレたちを乗せたバンは不審に思われないように、ゆっくりと徐行して

オーケイ通り過ぎたヨ

でも、校門を出るまでは、そのまま隠れていて下さい

うんっさっきより、登校してきた生徒が増えてるよっ

 この中学校に入り込んだ時はまだ時間が早いから、登校者は少なかったはずだけど  ほんの数分で正門前に生徒が増えている

ちょうど中学の前のバス停に、バスが着いたみたいっ

正門はさっきのままですねこのまま出まーす

 黒瀬安寿が手で押して、車が通れる幅に広げた正門はそのまま  ガタンッと車が揺れる

はい、今、外に出ましたーっでも、もうちょっと、隠れていて下さーい

 オレたちは、頭を低くしたまま車に揺られる

はいっもう、良いですよー

 オレは頭を上げて、後ろを向く  美樹さんの中学校が遠くに小さく見える  隣を見るとオレの隣で、イズミが過呼吸になっている苦しそうだ

月子!

はいイズミさんもう話をしてもいいですよ

 月子が巫女の力で騒がないようにイズミに暗示を掛けたまま慌てて行動させたから、体が混乱して、過呼吸状態に陥ってしまったんだろう

あああああー、ああーっ!

 イズミはいきなり、大声を上げた

怖かったぁぁ、すっごく怖かったんだからぁぁ!!!

 眼に涙を溜めて叫ぶ

騒ぐなそんなに怖くはなかったはずだぞ

 オレも、寧も、イーディも、月子も、木下さんも平然としている

怖かったわよぉぉ、柔道部の男子たくさんいたし、あの顧問の先生だって、メチャクチャ壊そうだったじゃないっ!

 オレは、あの先生より怖い人をいっぱい知ってるけど

なによりーっ、あなたが一番怖かったわよっ!

 涙目のイズミが、オレを指さす

そうよっ、何であんな状況で他人のスマホをバキバキにできちゃうのよっ!

 オレがサクラギたちのスマホをブン殴り棒で破砕したのが怖い

ヤッちゃんオレ、怖かった

 オレは前のシートに座る寧に尋ねる  寧は、まだ松下美樹さんの背中を抱きしめていた

うんうんヨッちゃんは、いつも通り可愛かったよっ

Darlingは、いつも通り面白かったネ

わたくしなんて、大笑いしちゃいそうになりましたよー

 イーディと木下さんもそう言う

そんなことないわよっわたしは、怖かったのよ!

 イズミは、一度、大きな声でそう言ってからハッとして

いいえ怖かった怖かったですニャン

 慌てて語尾にニャンを付ける

もう、逆らわないですニャン公くんさんには

 そのまま大人しくなる

わたしも怖かったです

 と寧に抱かれた松下美樹さんが口を開く

わたしもあなたがあなたたちが、こんなに怖い人たちだとは思っていませんでした

 美樹さんは震えている

そんなに怖いことかな中学校に不法侵入して、柔道場に突撃して、スマホ取り上げて、ブッ壊して帰って来ただけだけど

 オレには彼女たちが、そんなに怖がるようなことをしたつもりはない

そうですよねーわたくしなんてあのサクラギって子の両手両足の骨を折って、柔道場に放火して帰るぐらいはやると思ってたんでスマホを打ち壊したのは、正直、意外でもう、おかしくておかしくて笑っちゃってもいいですか

うひゃひゃひゃひゃひゃひゃサイコーにおかしかったですーさすが、ボスは面白いっ!

 木下さんは、運転しながら笑っている

そういうことじゃなくってわたしが怖いと思ったのはニャン

公くんさんは美樹さんに見せるためだけに、こんな恐ろしいことをやったんですよねそういうことニャンですよね

美樹さんのエッチな画像を回収するだけなら公くんさんたちだけ、どうにでもできるのに美樹さんに見せるために、わざわざ、こんな朝早くから柔道場まで行ったんですニャン!

 イズミの言葉に美樹さんが、オレの方を見る

そんなの当たり前じゃないかオレたちだけで月子の力があれば、放課後にでもサクラギが一人になったところを狙って、あいつのスマホを回収したりすることはできただろうけれどさそんなんじゃ、美樹さんにとって良くないじゃないか

 美樹さんが、オレに尋ねる  だが、オレが答える前に寧が美樹さんに

美樹ちゃんはさっもう一度、サクラギくんに会わないといけなかったんだよっサクラギくんとの交際関係を保ったまま

 美樹さんは寧の言葉の意味が、判らないらしい

美樹さんはっサクラギくんのことが好きかどうかはっきりしないまま、サクラギくんに押し切られて、交際することを受け入れちゃったんだよねっ

大事なことだから、はっきり言ってあたしの言ってることはと違うかなっ

いえおっしゃる通りだと思います

 美樹さんは小さくうなずく  彼女は父親の急死や、自分が音楽の勉強を続けられなくなるかもしれないということで、心が不安になっていた  だから、サクラギの申し出を受け入れてしまった

でもっ美樹さんは、色々と忙しくて、サクラギくんと会ったり、デートしたりする時間が取れなくてっそれで、何となく彼に負い目を感じてしまってサクラギくんに求められた下着の画像を送ってしまったんだよねっ形式上はお付き合いしてるはずの交際相手だからっ

 美樹さんは自分のしたことが、情けないと思ったのか、うつむいて答えた

そんな美樹さんだからヨッちゃんは美樹さんに、もう一度、サクラギくんと会わせないといけないって考えたんだよっ

 優しい笑顔で寧は、美樹さんに言う

どうしてですわたしには、よく判らないです

 寧を見る美樹さん

だーかーら、美樹さんはとりあえず形式的に交際関係を結んじゃっている以上は、一応、交際相手として相手のことを尊重しなくちゃいけないって頭の中だけで考えて、自分を縛り上げちゃうタイプなんだよねっ

 交際することは了承したが美樹さんは、サクラギと具体的に恋人らしいことは何もしていない  それなのにサクラギから求められたら、自分の恥ずかしい画像を送ってしまった  頭の中ではサクラギは、自分の交際相手だと認識していたから  そうしなければ、サクラギに申し訳ないと思い込んでいた

頭の中では、どう思っていたとしても実際に会ってみたら、ハッキリすることってあるんだよな

 オレは美樹さんに、言う

さっき生のサクラギ本人に会ってみて、どう思ったオレたちと一緒に、柔道場に入り込んでサクラギの顔を見た時にどう感じた

あたしたちよりもっ、サクラギくんの方が親しく感じられたっ

 オレに続いて、寧も尋ねる  美樹さんにとってオレたちは、昨日の午後に知り合ったばかりだし正直、姉の真樹と違って、美樹さんはまだオレたちのことを信用していないはすだ  美樹さんの頭の中の認識が正しいのなら前からの知り合いで、交際相手のサクラギの顔を見たら、ホッとするはずだ  オレたちよりもずっと親しく感じられるはずだ

わたしは変な気持ちでした何だか知らない人を見ているようでした

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