この3人が他の子たちに、どれだけ酷いことをしていたか天童さんだって、観たでしょっ

廊下の外から監視カメラで

この子たちを放り出さないと他の子たちが、これからもずーっとイジメられ続けることになるよっ

この3人ムスメは仲間の少女たちをヤクザに売り飛ばすことまで話していたんだから

ち、ちくしょう

うな垂れる天童乙女

オレは呆然としている他の子たちに言う

みんな、オレの言うことをよく聞いてくれ

強い眼で、1人1人を見ていく

みんな顔を伏せて、元気がないままだ

この3人とはここでお別れだだから、さっきこいつらが話していたみたいなことにはならない

天童乙女と地味な子を途中で捨てて、関西へ戻り

園子さんとシゲヨさんには知り合いのヤクザのところで、売春させ

双子の中学生は売り払うという計画

それから、天童乙女さんがさっき言ってた計画も無しだ

この子たちが関西ヤクザの手の及ばないのどこか遠くに逃げて、そこでどうにか共同生活するっていうのも

そういうのは、全部無しの真っ白な状態に戻してあなたたち自身が、この先どうするか、どうしたいかを考えて欲しい

さっきも言ったけれど、関西には戻らない方がいいヤクザたちとは絡まない生活をした方が

少女たちはまだうつむいたままだ

オレの方を見ようとはしない

だから、例えば関西じゃないところに居る親戚を頼るとか自分のことを引き取ってくれそうな人がいたら、そっちへ行くとか

この鉄砲玉ヤクザの娘たちにそんな親類はいるんだろうか

とにかく、さっきも言ったけれどあなたたちの親は、もうダメだから二度と会うことはできないから

絶対ですか

ヤクザたちに犯され続けたシゲヨさんが口を開く

絶対にうちのお父ちゃんや、あのオッちゃんたちはもう戻って来ないんですか

ああ、悪いけれど

完全に蒸発させるネ死体どころか、髪の毛一本も残さないネ

父親を殺されるっていう時に娘にそんなことを言うのは

違うヨ、Darlingこのコはあの親たちと二度と会いたくないノネ心底、アイツラを憎んでいるノネ

お父ちゃんが生きていたらどこへ行っても、うちはまた捕まりますそんでまた色んなことをさせられます

色んなこと売春

ホントにホントですよねもう、お父ちゃん、うちの前に戻って来ないんですね

シゲヨさんは顔を上げ涙目でオレを見る

ああ戻って来ないいや、何があっても、あなたの前に姿を現さないようにするオレが約束するよ

ミナホ姉さんからは、まだ天童貞男たちの処分方法を聞いていない

シゲヨさんは、遺体の顔を見るのだって嫌なんだと思った

だから、オレは約束する

遺体でも、遺骨でも、遺髪でもDNAの一個ですら、あなたが見ないで済むようにそうするから

シゲヨさんは

だったら、うち新潟のお母ちゃんの方の実家を頼りますまだ、お祖父ちゃんとお婆ちゃんが元気ですから今まではお父ちゃんが怖くて、逃げられなかったですけどお父ちゃんが、お祖父ちゃんたちにまで迷惑を掛けるのが怖くてでも、もうお父ちゃんが戻って来ないなら

そして彼女は、天童乙女を見る

乙女ちゃん、堪忍な乙女ちゃんには、色々と助けてもらったけれどうちは、乙女ちゃんたちと一緒に行くのは嫌やなんよ

シゲヨ、あんた

だって、乙女ちゃんたちと一緒だといつまでも、お父ちゃんたちのことヤクザの人たちのこと、忘れられないから

シゲヨさんは言う

あたしもう嫌なんよヤクザもお父ちゃんたちと暮らしてたことも、乙女ちゃんたちとのこともみんなみんな、忘れたいんよ

父親たちに犯され続けた少女の言葉は重かった

嫌な記憶は、消すこともできますわ

月子が、シゲヨさんに言う

わたくしにはそういう力があります

でもせやかて、今更、みんな無かったことにしたってうちがバージンに戻れるわけやないし

犯された記憶を全部消去したら

シゲヨさんが、いずれ恋人とセックスする時に変に感じるかもしれない

うちにとっては、覚えていたくはない記憶ですけど忘れてしまうというのは、いけないことだと思うんです

それはゲンジツに起きてしまったことなのだから

でも、辛いだけの記憶を少しでも和らげることはできますわ

無理矢理に乱暴されたという事実は忘れられないとしても、犯された時の記憶は、消去することができます

何をサセラレタか全部覚えているヨリレイプされたけれど、その時のことは意識を失っていて覚えていないという方がマダイイネ

回数も最初の1回だけだったと記憶を変えた方がいいよそんなお父さんの仲間たちから何度もレイプされたなんてことを覚えていたら、辛すぎて恋人なんて作れなくなっちゃうよっ

うちに恋人なんてできるんやろか

シゲヨさんは寂しそうに言う

できるよていうか、できないと幸せになれないだろっ

もう、ヤクザのお父さんは戻って来ないんだ怖いことは、もう起こらないんだからだから、あなたは幸せになっていいんだよっ

でも、うちの身体は

関係無いよっやっと今までのしがらみから逃げられるんだろっだったら、シゲヨさんも前だけを向いて、生きていけよっ

はいお父ちゃんはもう帰って来ないんなら

では一度だけレイプされたことがあるけれど、その時のことは気を失っていてよく判らないという記憶に改変致しますわそれからお父様は、もう二度と帰って来ないし、お父様の怖いお友達たちももうやって来ないということもあなたの心にハッキリと刻み込みます

アンタがこれから生きていく勇気を掴み取るためにネ

判りました、お願い致します

公様細かい改変になりますので、少しお時間を下さい

レイプされた記憶なんて、心に大きな傷跡としてクッキリ残っているだろうから

それを改変するとなるとシゲヨさんの心を掻き混ぜ過ぎてしまうんじゃ

大丈夫です無かったことにするのではなく、あったことだけど、よく覚えていないに変えるのですから

その時の怖かった記憶を上から全て、真っ黒に塗りつぶしてしまえばいいのですわ

ああ犯された時の、辛さも痛みも恥ずかしさも怖ろしさも

全部、塗りつぶして何が何だか判らない記憶に変えてしまうのか

頼む、月子

月子はシゲヨさんのところへ行く

手を繋ぎますよあなたの心の奥深くまで入り込みますから

そして、月子は力を使い始める

シゲヨさんのことは、このまま月子に任せよう

さて、シゲヨさんはお祖父さんの家に行くことになったけれど他の人たちはどこか行くアテはあるか

残りの中学生の双子と地味な子、そして園子さんにオレは言う

そんなのないです

今度は、地味な子が口を開いた

あたしんとこお祖父ちゃんたちもヤクザでしたからそんで、父ちゃんはヤクザだらけの親戚の中でもメッチャ評判悪いですからあたしのことなんて引き取ってくれる人はいないです

そうか天童貞男の同類だもんな

ヤクザの中でも好きこのんで鉄砲玉みたいなことをしている連中は好かれていないってことか

どこにも行き場のない子はどうしたらいいんでしょうか

地味な子はオレに尋ねる

うーん、そうだなあどうすりゃあ、いいのかなぁ

オレも困る

だったらさあたしと園子と一緒に

天童乙女は、まだ共同生活の夢を捨ててないらしい

あたしも乙女さんたちと一緒に行くのは嫌です

地味な子はそう言った

だってそんなのは、今までと何も変わらないじゃないですか

変わらないことはないだろっオヤジたちは、もう付いて来ないんだよっ

あのあたしにとっては、同じなんです

地味な子は眼を伏せる

お父さんたちも乙女さんも同じように怖い人たちです

あたしが怖い

だって乙女さん、いつもあたしを怖い顔で睨むじゃないですかキツイ言葉で怒鳴り付けるじゃないですかっ

地味な子は天童乙女との会話を断ち切って、オレに振り向き

あたし何でもしますっ元の生活に戻らなくていいのなら、何だってしますっとにかく、あたしっ、もう地元には戻りたくないですっ家には帰りたくないですっお父さんたちにも会いたくないし、ヤクザの居るところへは帰りたくないっ

それは深刻な心の叫びだった

あの3人とももう二度と会いたくないですっ

床に倒れている金髪、赤髪、眉無しパーマを指差す

そんでっ乙女さんとも、もう一緒に居たくないないですっ

天童乙女は唖然として、彼女の叫びを聞いている

だって、みんなっあたしのこと、イジメるからっみんなみんな、大っ嫌いっあたし、大嫌いなんです

この子はマイナスな感情を、内面にいっぱい溜め込んでいたんだな

あたしもなのかい

天童乙女は、ようやくそれだけ言葉にした

そういうところが一番嫌いっいつでも、あたしのことバカにして何も出来ない子だって、あたしのことをいつでもバカにしてるから

天童乙女の仲間たちに対する思いは空回りしていた

全然、届いていない

あたしどこでもいいから、別の世界へ行きたいんですっ今までの人あたしの周りに居た人が1人もいない世界にみんな嫌いみんなの居ないところへ生きたいっそれで今より、もっとヒドイことになってもツライ目に合ったって構わないんですっこのままでいるよりはっここではない、どこかに行きたいっっ

彼女は喚く、泣く

感情が爆発する

でも、オレには

この子をどうして良いのか判らない

本当に、何でもするの

驚いて泣き止む地味な子

聞いているのよ今までと違う生活ができるのなら、どんなことでもするかって

ししますあ、あたし何でも

あたしは黒森御名穂上流階級の裕福な男性を対象にした娼館を経営しているわ

判る売春だけれどただの売春じゃないわ相手はみんなお金持ちでそうね、あたしの顧客は年輩の方が多いわ怖いことはしないというより、あたしの娼館では女の子に暴力的な行為を求めるお客様にはご遠慮いただくから

白坂創介時代のような経営には戻さない

ヘンタイ客は、受け入れない

そうね5年間だけ、働いてみない5年後にはそうね、最低でも三千万円貯まるわよあたしのところで働いて貯めたお金を元手に自分のお店を始めたという子も何人もいるし

ホントだよっ、お花屋さんとか、美容室とか今、パン屋さんの開店準備をしている人もいるしっ

5年間だけ頑張ればその後は自由よお金持ちのお客様が、娼婦を辞めた後に始める事業の支援して下さることもあるわそれに、皆さん権力者ですからヤクザからあなたを守るわうちの娼館の子になればね

おい、待てよあたしの仲間を、娼婦なんかにさせないよっ

あたしは今、そこの子と話しているのよ彼女の人生は、彼女が決めるべきものでしょあなたが口出ししていいことじゃないのよ

あたしは、こいつの

こいつじゃないですっあたしは乙女さんの子分でも手下でもないですっあたしは、黒沢直子ですっ

地味な子はそう叫んだ

でどうしましょうか黒沢直子さん

今のままならそうね、あなたはどこかの養護施設かなんかに送られることになるわそして、またその施設には天童さんみたいなお節介過ぎる子や、そこに倒れている3人みたいなイジメっ子がいて同じことの繰り返しよあなたは、また他の人に干渉され引きずり回されることになるでしょうね

あたしのところで娼婦になればもちろん、娼婦は男に身体を売る仕事だから、厳しいわよでも、あたしの店は高級娼館お客様も一流なら、あなたたちも一流のドレスを着て、一流のオンナになるように教育してあげるわ間違いなく、今とは人生が変わるわよそれは保証するわ

この子多分ミナホのオファーを受け入れるネ

金持ち相手だとしても、娼婦は娼婦だ

黒沢さんだって、まだ処女で若いんだから

娼婦になることには、抵抗があるはずだ

この子は、ヤクザの娘ネ身の回りに身体を売っているオンナの知り合いが、いっぱいいるノネ

そこに倒れている子たちだって多分、エンコーしているだろうって話なのネ

そうだそこの3人ムスメは、さっき話していた

自分たちは、はみ出しモノのヤクザの娘だから水商売以外に進む道が無いと

あのコだってもうちょっと大きくなったら、親に売春させられるんじゃないかって、ずっと思ってたはずなのネ

つまり娼婦になるかもしれないということを考えたことがある

ソンデただの娼婦ジャナク、ヤクザも絡まない金持ち相手の仕事なら心が動くネ

すると、黒沢さんは

でも、あたしこんな顔ですよ

自分の顔を両手で触る

あたしみたいなブスをお金持ちの人が相手にしてくれるんでしょうか

あら、お金持ちの上流社会の人だからこそあなたみたいな純朴な子を求めているのよ

お、おい騙されるなよ

ちょっと黙ってて下さい今、大切な話をしているんですからっ

黒沢さんは乗り気になっている

あたしの方の条件は3つだけ本気で一生懸命にやること絶対に、あたしやお客様には嘘を吐かないこといつでも5年後に娼婦を辞めた後のことを考えて準備を始めていること

さっき話した引退後にお店を始めた人たちも現役時代から、準備や勉強を始めていたからさっ

ええ、開業するための通信講座なんかを受講するのは構わないわ娼館の営業は、基本的に夜だけだから昼間は、自分の勉強に使っていいわよ

ただお客様は、上流の方々だから、あなたのことを気に入って下されば、色々と助けていただけるけれどもし、あなたが失礼なことをした場合は、大変なことになるからね

死ぬよりも、もっと恐ろしいことを体験してもらうわもっとも、あなたがお客様やあたしにとって良い娼婦のままでいてくれるのなら、そんな心配はしなくてもいいんだけれど

アメとムチの言葉を、交互に繰り出す

で、どうする黒沢さんやってみる

できるかどうか判らないですけれど

できるわよあなたはきっと人気のある娼婦になるわあたしはそう思うから、こうして声を掛けているのよ

判らない他の子にはあたし、話し掛けていないでしょ

3人ムスメやシゲヨさんの時には

ミナホ姉さんは、介入して来ていない

ごめんなさいね、公この子だけは、どうしても確保しておきたかったから

オレに任せると言ったのに、介入したことをミナホ姉さんは謝る

そういえば、ミナホ姉さんは最初から、この地味な子は使えると話していた

いや、いいんだで、黒沢さんいいのか

オレが、改めて尋ねると

あたし頑張りますよく判らないけれど一生懸命、頑張ってみますから

おい、待てよそんなに簡単に決めるんじゃないよっ

天童乙女の声は、黒沢さんには届かない

だって、チャンスなんですよあたしにとっては今までの世界から、抜け出すための

でも、娼婦だぞっオトコに身体を売るんだぞっ

黒沢さんは

今までの生活よりは、よっぽどマシですよっ

地獄だったんだもんあたしにとっては、ずっと

その彼女が捨て去りたい呪われた世界に天童乙女も入っている

あたし、何でもしますっよろしくお願いしますっ

天童乙女はまた1人仲間を失った

ここではないどこかへって、寺山修司さんが翻訳したアメリカの詩人の詩の中にあった言葉だと思ったのですが

**セントの列車の切符を買って

ここではないどこかへ行きたい

ここでないのなら、どこでもいいから

ここではない、どこかへ行きたい

みたいな感じの

本棚を引っ繰り返すのも何なので、今、コンピューターで検索したら

ここではないどこかへってGLAYの曲のことしか出ない

919.夜は楽し / メタモルフォーゼ

地味な女の子、黒沢直子さんはミナホ姉さんに娼婦としてスカウトされた

本人も、かなり乗り気だ

結局そういう仕事の人たちが、身近にたくさんいた環境で育ったコには、抵抗がないノネ

ヤクザの世界でもはみ出しモノだった父親と一緒に暮らしていれば

売春で生計を立てているような人たちを、子供の頃から何人も見てきているんだ

そしていつも、自分もそういう仕事に堕とされると覚悟していた

ロクデナシの親によって

ソウイウ未来像しか描いてこれなかったコはコウなるシカないノネ

イーディは、オレに言う

それでもDarlingはあのコのために、たくさんのお金と時間を費やして世の中にはもっと素晴らしい未来かある夢がある希望があるって教えてアゲルカ

それは無理だ

ヨッちゃんは、白坂創介によって歪んだ人生観を与えられてしまったアニエスに父親の性奴隷となる以外の人生を理解させるために何ヶ月も費やしているよね

寧も、オレに囁く

それで、ようやく今は、少しずつアニエスも変わってきたけれどヨッちゃんの努力がどれだけ大変だったのかは、あたしたちも知っているよだけど、それはヨッちゃんの中にアニエスに対する深い愛情があったからでしょ

あの子に黒沢直子さんにも、アニエスと同じくらい愛情を注ぎ込める

オレは黒沢さんを見る

年齢はオレと同じくらいだ1つ年上かもしれない

オレは、初めて気付く

アニエスにオレが強く関われたのはアニエスが、オレより4つも年下だからだ

だからオレは、強い意志でアニエスの人生に関わることができた

だけど、同い年の女の子に対しては

初対面の他人の人生に踏み込む勇気は、オレにはない

いや、同い年の女の子なら愛が居たけれど

愛は、初めっから他人に依存しまくる困った体質の子だったから

遠慮なく踏み込めたけれど可奈センパイも一緒だったし

でも、他の子たちは

オレは黒沢さんにあなたの人生観は間違っています世の中は、あなたが考えているようなものではありませんとは、言えない

黒沢さんと一緒に暮らして細かくケアしていくことは

家族にはなれないでしょあの子では

いいんだよ、ヨッちゃんヨッちゃんは、慈善家でも福祉家でもないんだからヨッちゃんが愛していたい人だけを愛せばいいんだよ

無理することはないノネ誰でも受け入れるのは、もうダメネ

家族として受け入れられる子でなければ

すでにいる他の家族たちに、迷惑を掛けることになる

その代わり受け入れられない子は、きっちりと見捨ててあげないとダメだよ

未練を残したらDarlingも見捨てられた子もツラクなるだけなのネ

縁が無かったと、キッパリ切り捨てていくしかないんだ

まあ大丈夫だよミナホお姉ちゃんが教育するんだから5年間だけ娼婦をやって、自分で稼いだお金を元手に商売を始める

変なヤツラに働かされて搾取されるよりはイイのネ未来があるヨ

それはその通りなんだ

このまま、気絶している3人ムスメたちのように

黒沢さんにも1万円札1枚だけ握らせて、オレたちに関する記憶を削って外に解放したとしても

彼女には行き場がないのだから

娼婦になる以外の道は無いのか

あたしたちにはこれ以上のことはできないからね

そうだヨDarling

ミナホ姉さん自身、12歳で誘拐されて来てからはずっと娼婦たちの中で生活してきたから

無理矢理に強制されて娼婦に堕とされるということには、激しく憤りを感じているけれど

娼婦という職業そのものには、抵抗が無いんだ

男に性的なサービスをして、充分な対価を娼婦自身が受け取ることができるのなら

お金も住む場所も無い女の子が、自分の力だけで生きていける仕事としてアリだと思っている

そして、オレにはミナホ姉さんに、どんな理由があろうと、身体を売ることは間違っているとは言えない

それは、ミナホ姉さんの今までの人生を全否定することになるからだ

白坂創介に圧倒的に虐げられていた少女のミナホ姉さんが

少しずつ反撃する力を溜め、ついに白坂創介に復讐を果たすことができたのは

娼館のビジネスを成功させたからだ

ミナホ姉さんが娼館の運営に才能を見せたからこそジッちゃんのサポートも得られたのだし

渚や克子姉、マルゴさん、寧たち仲間を手に入れることができた

黒い森が高級娼館だったからこそ大金と政財界の大物たちとのコネクションを手に入れることができたんだから

契約についての細かいところについては、後で直接話をするわ質問があればその時にあなたの要望も聞くわだから、考えておいて

ミナホ姉さんは、黒沢さんに言う

要望ですか

そうよ1週間に取るお客様の人数は何人にするかとかああ、うちは高級娼館だから、1晩にお相手する相手は1人だけよそのかわり、きめの細かい対応が要求されるけれどその辺は、全て教えてあげるから心配しないで

1週間に3日しか働かない人と、7日働く人では収入が違うのは当然でしょあたしの方は、なるべく3日は働いて欲しいけれど無理強いはしないわあなたの人生なんだから、あなたが決めなさいそうね5年後に娼婦を辞めた時に、具体的に幾らぐらい貯金ができたらいいのか、自分なりに想定してみなさいそうすれば、どれぐらい働かないといけないかが逆算して判るわ

黒沢さんの眼に生気がみなぎってくる

さっきまで3人ムスメにイジワルされて、へたり込んでいた子だとは思えない

もちろん、あなたが特にお金持ちのお客様に気に入られたりしたら、あなたの手に入るお金も増えるわよそういうお客様の中には他のお客はもう取るなと毎日予約金を支払って、娼婦を囲い込む人もいるしねそうなったら実際には、1週間に1度しかお見えにならないのに、あなたには毎日お金が入ることになるわよ

な、なるほどお客様に気に入っていただけるように、頑張りますっ

黒沢さんがそう言うと

徳大寺園子さんが口を開く

な、直子ちゃん直子ちゃんは、きっと、あたしのことも好きじゃないと思うけれど

園子さんは、黒沢さんを見る

でも、あたしもあたしも、直子ちゃんと一緒に働かせてもらいたいです

園子さんも娼婦に

お、おい何を言っているんだよ、園子

あんたは、あたしがあんたを娼婦になんかさせないよっあたしが、この腕で稼ぐからさあたしと一緒に暮らすんだよっ園子はっ

園子さんへの思いを喚く

あんたは今回のことで、オヤジたちにメチャクチャにされちまったんだからさあたしは、あんたを守れなかったからだから、今度こそな園子これからはずっと一緒だよそうじゃないといけないんだよっ

しかし園子さんは

乙女ちゃんの言葉は嬉しいけれどでも、ダメだよあたしは、乙女ちゃんとは行けないよ

一緒だとあたし、乙女ちゃんに頼ってばかりになっちゃうと思うし

いいんだよっ頼ってあたしは、あんたのことが好きなんだからっ

でも、それじゃあ幸せになれないよ

あたしは園子が一緒なら、それだけで幸せなんだよっ

天童乙女は大きな声で訴える

そうじゃないよ幸せになれないのは、あたし

寂しそうに、そう言う

園子

呆然とする、天童乙女

あたしは乙女ちゃんのことを友達としか思えないからあたしには乙女ちゃんの恋人になることはできないから

そんなの、どうだっていいんだよっあたしが好きなんだからっあんたの方が、そうじゃなくたってあたしは構わないんだよっ

ああこれが天童乙女の悪いところだ

とっても、情熱的な人だけれど

自分の思いばかりが燃え上がって相手の気持ちのこととかは、全然理解していない

判ろうとすらしない

あたしは構うよごめん嫌なの乙女ちゃんと一緒に生きていくのは

園子さんは

これが、天童乙女との別れになると感じている

だからわざとキツイ言葉を選んでいる

ちょっと、待ちなよ、園子

家族でも恋人でもない人を頼ってそんな人に甘えて生きていくことなんて、あたしにはできないよ

あたしは園子のことを家族だと思っているよこ、恋人っていうのは園子がそうじゃないっていうんなら、そうじゃないのかもしれないけれど

家族でもないよ違うんだよあたしと乙女ちゃんは

園子さんは、キッパリと言う

違わないよっ園子っ

違うんだよだって、あたしは女の子は愛せないもの

言葉の銃弾が、天童乙女の心を砕く

今まで、仲良くしてくれて本当にありがとうねでももう、おしまいっ元気でね、乙女ちゃん

園子さんの眼に、涙が溜まっている

別れのために、わざと酷い言葉を投げ掛けたけれど

この人は本当は、優しい女の子なんだと判った

あたしっあたしも、行く場所がありませんっ引き取ってくれる人もいませんしっお金もありませんっだからっこんなあたしだけど、一生懸命働きます何でもしますっ1週間に7日だって、お客さんの相手をしますっ言われたことには絶対に逆らいませんっだからっだから、お願いしますっ

園子さんが、天井を見上げて叫ぶ

あたしも娼婦にして下さいっもう、今まで同じところに戻るのは嫌なんですっあそこじゃない場所に行けるのなら少しでも上に行けるのなら

はみ出しモノのヤクザのそれも一番下っ端で、仲間たちに虐げられていた父親の娘に生まれて

今まで、園子さんはとてもツライ思いをしてきたんだろう

この数日は父親の仲間たちに犯され続けてきた

ね、直子ちゃんあたしも、娼婦にさせてお願い、お願いだから

園子さんは、先に娼婦になることが決まっていた黒沢さんに言う

黒沢さんは、ちらっと天童乙女を見て

園子ちゃんなら、いいよあたし前は、園子ちゃんのことが嫌いだったけれどあたしより綺麗で、みんなにチヤホヤされているのが憎たらしくてでも、東京へ連れて来られてから、園子ちゃんとシゲヨちゃんが酷い目に合わされているのをずっと見てきたし

お父ちゃんたちにあんなことされたら何度も、何度もそしたら、園子ちゃんもう娼婦にしかなれないと思うし

園子を娼婦になんかにしてたまるかよっ

キレた天童乙女が、怒りを黒沢さんにブツケようとするが

はい、お静かに

アグッぅぅっ

シゲヨさんの記憶改変を行っていた月子がサッと天童乙女を制する

そう黒沢さんは、徳大寺さんも一緒に娼婦になることは構わないのね

天井から、ミナホ姉さんの声がする

あ、はいあたしは

黒沢さんは、ミナホ姉さんに答えた

あのお願いしますどうか

改めて園子さんは、天井に向かって請願するが

さて、どうしようかしらあたしは黒沢さんには、どうしても来てもらいたかったのよだからこうやって介入しちゃったんだけれど

あたしホントに何でもしますっ文句は言いませんだから

公、あなたが判断してちょうだいこの子娼婦として使い物になるかしら

オレが決める

ええ、元々そういう予定になっていたでしょ

ミナホ姉さんに、そう指示されてオレは、ここに来た

オレは真っ直ぐに、園子さんを見る

園子さんもオレを見た

徳大寺園子さんは何歳なんですか

17歳です高校は行ってません

オレより、1つ上か

みすずと同じ

行きたかったんですけど行かせてもらえなかったんです

香月家のお嬢様のみすずとは全く違う人生が、ここにある

娼婦になるとしても5年だけです5年働いたら、別の仕事をしないといけなくなります徳大寺さんは、何かしたい仕事とかありますか

今はまだよく判りませんあたし自分は何にもなれないと思ってましたからコンビニとかでアルバイトしたこともあるんですけれど、お父さんの仲間たちがお店に来て嫌がらせをするんでいつも、すぐに首になっちゃってましたし

オレはふと、黒沢さんの方を見る

園子さんはかなり可愛らしい顔立ちをしている

それこそ、父親の仲間のヤクザたちが手を出してくるくらい

一方、黒沢さんの方はとても地味な顔立ちをしている

なのにミナホ姉さんは

黒沢さんを娼婦として確保するためには積極的に、全力で介入して来た

だけど、園子さんの方はオレが決めろと言う

かなり、消極的だ

ミナホ姉さんには地味な黒沢さんの方が、黒い森の娼婦になるための良い資質があることが見えているんだ

一方、可愛らしい顔立ちの園子さんの方はそうでもないと感じている

その着眼すべきポイントはどこなんだ

黒森様がご経営になる娼館は上流層のための高級娼館なのでございますよね

月子がオレの心を読んで、そう言う

だからなのではございませんか

金持ち相手の娼館だから

見てくれより性格が大事なのネ

お金持ちは美人には慣れている

ていうか、どれだけ美人でも

黒い森の娼館に来て、大金を支払って小狡かったり、我が儘だったりするような性格の悪い子と接したくはないだろう

渚にしても、克子姉にしても性格はとっても気さくで、明るい性格だ

そういう子でないと、政財界の大物たちが楽しめる応対はできない

オレは改めて、黒沢さんを見る

この人は、顔立ちは地味だけどとっても素直な性格の子だ

思ったことを言葉を繕って誤魔化さずに話す

どんなことでも、言われた通りに一生懸命するというのも心からの言葉だと思う

そういう黒沢さんの性格は黒い森の顧客には受け入れられるだろう

むしろ、地味な顔立ちも性格の素直さと合わされば、1つの魅力になる

特にジッちゃんたち年輩の世代は、こういう子が好まれるだろう

そうか、若者や中年ぐらいの男ならこの可愛らしさが売りになるんだろうけれど

政財界の人たちにとってはどうなんだろう

園子さんには暗さというか、陰りが強すぎる

17歳なのに、人生に疲れ果てたみたいな雰囲気が

一言で言うと貧乏臭い

こういう暗さは

少なくとも、ジッちゃんは園子さんを指名することはないと思う

今のまんまの徳大寺さんだとうちで娼婦をするのは難しいと思う

そんな、あたし頑張りますからっ

園子さんは、慌ててそう言う

だから徳大寺さんを商品として成立させるためには、色々と手を加えるというかアレンジしないといけないっていうか徳大寺さん自身も、変わるように努力してもらわないといけないんです

ミナホ姉さん、そういうことだよねそういう手間をかければ、徳大寺さんを娼婦にすることはできめけれど果たして、そこまでやる価値があるかってそれをオレに判断しろっていうことだよね

そういうことよ、公

ミナホ姉さんの声が、部屋に轟く

コストパフォーマンス費用対効果ということよお金や時間を費やしても、充分な収益が見込めるかどうかが大事なのよ

黒沢さんなら、来週からでも働いてもらえるわ黒沢さんが、東京や上流階級のことを何も知らないことだって武器になるからこの子が、お客様たちに教えて下さいって素直にお願いしたら教えてあげるということが、1つの娯楽として成立するから

ああ、何だ、そんなことも知らないのかよしよし、わたしが教えてやろうと

おジィちゃんたちが、ニコニコ顔で話している様子が眼に浮かぶ

黒沢さんの素朴で木訥な雰囲気がそういう雰囲気を醸し出すんだな

でも、徳大寺さんだと知らないと言うことが1つの罪悪のように見えるのよ

顔が可愛いのに、メチャクチャ暗くて、貧乏臭いから

上流階級の社交場にそぐわないんだ

おいおいそれぐらい勉強してから店に出なさいと

暗い雰囲気のせいで、お客にメチャクチャ嫌われることになると思う

なまじ顔が良い分かえって暗さと貧乏臭さが鼻につくんだ

いや、これが安いキャバレーとかなら暗い園子さんでも、可愛いだけで売れっ子になるんだろうけれど

黒い森の顧客たちとは望まれるサービスの中身が違うから

園子さんの事前教育には、大変な手間が掛かることは想像できるでしょ

この顔の可愛らしさだけを生かして、貧乏くささを消すのは

うん結構、大変だと思う

園子さんは、貧乏臭さがすっかり身体に染み込んでしまっているから

事前教育そんなのはいらないネ

あたしたちにはツキコがいるヨ

記憶が変えられるのなら性格だって変えられるはずなのネ

でも、性格が変わるっていうことは今の徳大寺さんがいなくなっちゃうってことになるんじゃないか

巫女の力で性格が変わればそれはもう別人だ

何か問題があるネ

イーディは、スタスタと園子さんの前に立つ

アンタ今の自分、好きカ

ジッと、園子さんを見る

自分のこと、嫌いなんダロダカラ、アンタは暗いノヨ暗さの原因は、そこにあるノネ

いいかネアンタは、変わることができるヨアンタが望むアンタが、自分で自分を好きになれるアンタにツキコの力ナラ

イーディに言われて、園子さんは月子を見る

月子は、シゲヨさんの記憶改変を続けている

もうすぐ終わりますわ最低限の情報だけを残してなくしてしまうべき記憶は全て消えてしまいます

シゲヨさんはレイプされて処女を失ったという事実だけを残して

それも、たった1度きりということにして

父親たちに犯されていた時の記憶は全て、消去している

レイプされたことは辛い現実だけど、その時のことは気絶していたので覚えていないということに改変している

その方が、今後、シゲヨさんが生きていくのには良いはずだから

あなたも残しておきたい記憶だけを残して、忘れてしまいたいものは全部消せますよ

思い詰める園子さん

アンタ、今のままのアンタでいいノカ変わりたくないノカ

それは変わりたいです

園子さんは答える

変わられるものならあたし、今まで生きてきたあたしが嫌だもの

悲しそうな眼で、天童乙女を見る

乙女ちゃんが、あたしのことを好きだっていうのあたしには理解できないものこんな、あたしがあたしがあたしを嫌いなのにあたしを好きになるなんて、変だよあたしのこと見えていないんだと思うもん

その言葉に、天童乙女は口惜しそうに奥歯を噛んだ

じゃあ、考えるネどんな自分なら、好きになれるかアンタは、今どんな自分にも変われるンダカラ

はいわたくしがいかようにも致しますわ

月子の言葉が園子さんの心に響く

実写のラブ&ポップの時

庵野監督が、主演の女の子をちょっと地味顔な女の子にしたのが正解というか、凄いというか

主演の子の友達役で、仲間由紀恵さんとかも出ているのに

というか、オーディションは同時にしているのに

美形でなく、地味顔を選ぶ

今考えると、凄いなーと思います

美人なだけの子とか、本当に面白くないんですよ

女優さんとか、ホントにそうですから

とくに美人でも、性格の暗い子は

女の子は性格の方が大切だと思います

920.夜は楽し / わたしは**になりたい

あたし今のあたしには、なりたい自分なんて判りません

大徳寺園子さんは言う

ただ今の自分は嫌ですこんなの嫌ですこんな人生は

ヤクザの中でも一番どうしようもないはみ出し者のグループの中のさらに一番立場の弱い父親の娘として生まれ

世間から疎まれ、父親の仲間たちに生活を脅かされついには、輪姦されてしまった彼女は

ナラ全部、忘れてしまうということもできるヨアンタの記憶の中の過去を全て消してしまうコトガ

あたしの過去を消すのですか

ソウヨアンタが、過去にあったことをツラかったコトも、悲しかったコトも、父親のコトも、全部忘れてしまえばアンタは、今の自分から解き放たれて自由にナレルネ

不安そうな顔をする園子さん

日常生活に支障が無いように過去の記憶だけを塗りつぶすことはできるハズネツキコの力で、人為的に記憶喪失にナルのヨ

記憶喪失

記憶喪失になったヒトは自分の過去のコトは忘れてしまっていても、普通に言葉は喋れるし、生活していくための知識についてはちゃんと覚えているモノネ

テレビドラマなんかで見る記憶喪失の人は普通に日常生活はできているもんな

特定の記憶は失ってしまっていてもトイレの使い方とか、電話の使い方なんかについては忘れていない生活能力はある

アンタの場合はソコまでやらないとダメだと思うネ一旦、頭の中の過去の記憶を消去して新規作成でやり直すシカ

そんな思い切ったことをしないと

園子さんの暗過ぎる重さは、なくならないのか

しかし、イーディはそう断言する

大丈夫ヨ記憶喪失になった後のアンタのことは、あたしたちがちゃんと面倒を見てあげるネミナホ、ソウダロ

イーディは、天井に向かって尋ねる

ええもちろん、5年間は娼婦として働いてもらうけれどそれは、あなたが新しい人生を買うための代償だと思いなさい新しい名前で新しい戸籍も作ってあげるわ今までのヤクザの娘としてのあなたは、死んだことにしてあげるお父さんのお仲間の関西の組織の人たちが、あなたの生存を追跡できないように徹底的に裏工作をしてあげるわあたし、そういうの得意なのよ

そうね何か事故にでもあって記憶を失ったけれど別に過去のことについては思い出さなくても良いと思っているという設定を、月子さんに植え込んでもらえばいいわ

巫女の力で、そう心に刻みつけられれば自分から過去を思い出したいとは思わなくなるだろう

あなた本当に真っさらな心で、人生を再スタートできるわよ

そうかも、しれませんね

ほんの少しだけ考え込んでそう呟いた

あたしみたいなホントに運の無いダメな子はそこまでやらないと生まれ変われないですよねそう、するしかない

ちょっと、待てよそんなことをしちまったら園子、あんたはあたしたちのことも思い出せなくなるんだぞ

天童乙女が、口を開く

あたしたち、仲間だろそりゃ、嫌なこともたくさんあったけれどでも、あたしたち仲良くやってきたじゃないかっあたしたちのことをあたしのことも、園子は忘れてしまいたいのかい

園子さんは暗い表情で、床を見る

天童乙女の方には、振り向かない

乙女ちゃんには、いっぱいいっぱい感謝しているけれど

でも、乙女ちゃんたちとの思い出はツラくて嫌なことの思い出とセットになっているから

だから悪いけれど本当に申し訳ないけれど忘れられるのなら、忘れてしまいたいのあたし

天童乙女は、絶句する

だって乙女ちゃんは乙女ちゃんは、天童さんの娘であたしやシゲヨちゃんみたいな目には合わずに済んだじゃない

あたしはあたしで死ぬ覚悟で香月の屋敷に潜り込んだんだよ

でも、乙女ちゃんは死なないで生きてるだけど、あたしとシゲヨちゃんはいっぱい酷いことをされた恥ずかしいことをツライことを

父親の仲間たちに犯され続けこと

自分の父親は、娘が慰み者にされているのに助けてくれなかったということ

乙女ちゃんには判らないんだよあたしがどんなにツラい思いをしたか情けなくて、悲しくって、怖くて仕方なかったか

園子さんは天童乙女を見ない

うんそうだよそうだよね、あたしホント、一度死んでしまわないといけないんだよ死ぬしかないんだよだって嫌だもんあんな記憶をこれからずっと引き摺って生きていくことはそんなの耐えられないよだけどだからって、あたし、自殺しちゃえるほど強くもないし

自殺するというのは強くないとできないことなのか

死ぬのにだって気力はいる

今の園子さんには、そんな生命力も残っていない

だから死ぬ代わりに、今までの記憶を全部消してもらうっていうのは、良いことなんだと思うあんなことは、全部無かったってことにして何もかも忘れてしまわないとあたし、一生、暗い世界から抜け出せないままになると思う

うつろな目で、イーディに振り向く

うんあたしの記憶消して下さいそれで、その後は娼婦になりますあんな思い出を消せるんなら5年じゃなくても、10年でも20年でも働きますだって、娼婦は自分からあたしが、そうなるって決めてなるんだもの今までみたいに、無理矢理にされるんじゃないもの

暗いオーラが、部屋の中に溢れていく

あの人たちあたしが嫌がると、それを面白がってもっと酷いことをしたわあたしが、反応しなくなると叩いたり、抓ったりしてあたしか痛がるのを楽しんでたそれから、あたしお父さんが見ている前でも、何度も犯されたいやらしいことをまるでヘンタイみたいな言葉をお父さんの前で言わされたの奥まで見てとか中に出してとかそんなこと言いたくないのにっ

今まで園子さんの内面に溜め込められていたドス黒い感情が、一気に噴き出そうとしている

まずいオレは、月子を見る

他の娘たちに、この黒いオーラが伝染してしまうのは

大丈夫です他の子たちの意識をカットしています

ああ、月子が改変中のシゲヨさんには園子さんの声が聞こえていないようだ

ボーっとした顔で、壁の方を見ている

この人は園子さんと一緒にレイプされていたのだから園子さんの黒オーラの影響を一番受けやすいだろうから

こうやって完全に、意識をカットしておかないと

地味顔の黒沢さんも、双子の中学生たちも今は何も聞こえていないようだただボーっとている

いじめっ子の3人ムスメは、気絶して倒れているまんまだし

天童乙女の眼は、生命力を失っていない

口惜しそうに奥歯を噛みしめて、ジッと園子さんを見ている

それじゃあ、いいのね記憶消去で、その後のことはあたしたちにお任せで

ミナホ姉さんの声が、スピーカーから響く

あなたは色々と吐き出したい思いもあるんでしょうけれどそれを全部、受けとめてあげるほど、あたしはヒマじゃないのよそれと

冷たい声で、ミナホ姉さんは言う

あたしは、あなたよりも酷い地獄を体験した子を何人も知っているわだからツラい思いをしたのは自分だけだなんて思わないでちょうだい

でも、あたし本当にツラかったんですっ

園子さんは、叫ぶ

あら、そうでも、そういう記憶は、もう全部消しちゃうんだからいいでしょそうやって、いつまでもグダグダ騒がれるのは迷惑よいい加減にしてちょうだい

ミナホ姉さんの強い言葉に園子さんは

す、済みませんごめんなさい

ヒートアップした頭が冷えたようだ気落ちして、そう答える

じゃあ、いいのね進めてしまって

ミナホ姉さんは追い詰める

だ、ダメだ、園子ああっ、あたしはバカだから言葉で上手く言えないけれど、とにかくダメだよっ記憶を思い出を捨てるなんて

天童乙女が必死に訴える

しかし、その思いが逆に、園子さんの背中を押した

全て、お任せしますあたし変わりたい変わりたいですから

天童乙女を見ないまま

彼女は、そう言った

今はまだ、こちらの子の途中ですしあなたの改変は、少し時間がかかりますからしばらく、眠っていて下さい

月子がシゲヨさんを頭を抑えたまま、そう言う

次に眼をさました時にはあなたは別人になっていますよ

園子さんはスッと眼を閉じる

月子が、ふわりと園子さんに力を放つ

園子さんは脱力して、ゆっくりと床に寝転がった

失神した園子さんを前にして

さて、どうしましょうか公

園子さんの希望は聞いたけれど別に、本当にそうしてあげることはないのよ

あなたは、この子をどうしたい

お、お前っ園子との約束を破るつもりなのかっ

天童乙女が喚く

うるさいわね月子さんしばらく、喋れないようにしておいてあたしたちの話は聞こえるままでいいから

ちょっと待てよ、こらぁぁっ

月子が、天童乙女の肉体を制する

さて、静かになったところでさあ、答えを出しなさいこの子を、あなたはどうする

どうするって記憶を全部消して、黒い森の娼婦になってもらうんじゃ

本当にそうするかどうかはあなたが考えて、決めるのよ

そうよ徳大寺園子という女の子が、心の中にどれだけの暗い思いを抱えているかもう判ったでしょ

このまま、この子の記憶を消して、あたしたちの店で働かせるということは良いことなのかしら善悪という意味ではないわよ損得での判断で

オレは倒れている、園子さんの顔を見る

こうやって見る分には可愛らしい外観の女の子なんだけれど

月子今、質問しても平気か

オレはまだシゲヨさんの改変中の月子に尋ねる

シゲヨさんの心を塗り替えながら天童乙女を制圧し、黒沢さんや双子の精神をストップしたままにしている

月子の巫女の力は姉妹の中で一番強くて、正確だ

はい、びっくりするようなことでなければ

ああ、月子の集中を削ぐように質問は避けないといけないんだな

率直に聞きたいんだ過去の記憶を全て消したら園子さんの心の中の重いものは全部消えるのか

いいえ、消えませんわ

月子の答えに、天童乙女はギョッとする

一度、精神に傷を負うと肉体にもストレスが残りますから記憶の消去は何が原因で、心に傷を負ったかということについて忘れてしまうだけで肉体に受けたストレスまでは消せません

おそらく本人には理由の判らない強い衝動が蓄積されたままになると思います

衝動

何でだか判らないけれど泣いたり、喚いたり、怒鳴り散らしたいっていう感情が、そのうち爆発するってことか

それが他人に向けられれば、攻撃の衝動となりますが自分自身に向けられれば、自傷行為になります

自分で自分の肉体を傷付ける

じゃあ記憶を全部抹消するというのは、園子さんの心を救う解決策にはならないんだな

天童乙女の眼が、憎しみに燃えて月子を睨む

じゃあ、何でそういう提案をしたんだ何か理由があるんだろ

理由無しに、月子やミナホ姉さん、それからイーディが勧めたりはしない

今の段階では、ああ言わなければ彼女の心が保たなかったからですわ

ホント、心の弱い子だよね黒沢さんが、娼婦になるって決めたから慌てて飛びついてきただけでさっ実際は、全然まだ覚悟できていないんだから

この世のどこにも行き場の無いこのコはとにかく、身の置き所を確保したかったダケナノネ

生きていける場所が手に入るのなら身体を売ってもいいと、頭では思っているダカラ、ミナホにそう言ッタデモ心で覚悟はできていないネ

それだけじゃないわよって寧もイーディさんも、本当は判っているんでしょ判っていて、どうして公に教えてあげないの

だってちょっと、言いづらいっていうか

Darlingは、自分で気付くと思うノネ

園子さんが何が何でも、これから先の居場所を大至急決めなきゃいけないと焦っていた理由ですわ

人の心の中ではしばしば、理由と結果が別になりますわ

園子さんはどうしても天童乙女さんと離れたいんだな

という顔をする天童乙女

今の彼女は、口が利けない

このままだと天童乙女さんに頼って、一緒に生活するしかなくなるからそうしなくて済むように、娼館でも構わないから、自分で稼いで生活できる場所に行きたいんだ

ソウイウことネ今は、たまたまミナホの娼館の話が出たから、慌ててそれに跳びツイだけで別に何でも良かったノネ

園子さんにとっては、これから先は天童乙女から自立するということの方が重要で

それこそ海底探検でも、火星開拓でも、オトメと離れる理由になるコトなら何でも飛びついたと思うヨ

どんな内容の仕事でも、別れる理由になることなら受け入れただろう

だからといって、本当に娼婦になる覚悟ができているというノトハ、ちょっと違うと思うネ

とにかく提示された話に乗っかってきただけで身体を売って生活するということについて、まだ深刻に受けとめてはいない

でもどうして、そんなに天童さんと離れたいんだろう

オレの言葉に、天童乙女は情け無さそうに下を向く

天童さんに言い寄られるのが、迷惑で嫌だからってことではないよな

うーん、3割ぐらいはそうだと思うよ天童さん、ちょっと愛情の押し売り状態だったから

でも、それ以上に嫌なんだと思う自分が、天童さんの重荷になるのが

重荷

ほら、天童さんはそこそこ強いわけだからさ生命力もあるしどこへ行っても、平然と生きて行けそうでしょ

天童乙女のバイタリティはそっちの床に転がっている3人ムスメと同じくらい強い

神経もブッ太いもんな

日本中、どこへ行っても、誰かをブッ飛ばしてのし上がって行く子だと思う

徳大寺さんは天童さんが自分のことを好きなことは判っているし、自分のためなら危ない仕事だって平気で引き受けるだろうってことは判っているんだよ

もし、2人が共同生活をしたら

だから、園子さんは天童さんが自分のために、そういうことをしたりするのが申し訳なくてそれで離れないと、天童さんに申し訳ないって感じていたのか

オレの言葉に、天童乙女がハッとして顔をあげる

うーん、そういうことじゃないんだよねー

Complexネ

このコはオトメに対して、コンプレックスを抱いているノネ

倒れている園子さんの顔を見てそう言う

自分よりも強くて生き抜く能力のあるオトメが羨ましいノネそして、弱くてオトコたちにレイプされた自分が恨めしいのネダカラツライし、嫌なのヨ

オトメが自分と一緒に生きていこうと言ってくれることは判っテルデモ、そんなことをしたら自分はずっと強いオトメと弱い自分を比較しながら生きていくしかナクナルそれがツラいのヨものすごく嫌なのヨ耐えられないノネ

イーディの言葉に、天童乙女はブルルッと震える

オトメはこの子と同じ高さの場所に立っていないノネオトメは、同じ高さに居ると思ってイテモ、このコにはソウなのネずっと見上げ続けるのはツラいヨ自分が、どうしょもなく弱い人間に思えるカラ

続いて、寧が

さっき、この子が自分で話していたけどさ、ヤクザたちにレイプされたことだけでも、この子には天童さんに対して物凄くコンプレックスがあるんだよ強い天童さんなら、自分みたいな目には合わなかったって思っているんだから

グループのリーダーである天童貞男の娘で武術のできる天童乙女なら、他のヤクザたちは襲わない

はみ出し者のあいつらは少しでもリスクのあることはしないから

そういう徳大寺さんだからさ娼婦になるっていう選択は、彼女がマイナスの体験をプラスに変えられることだったんだよっ

散々レイプされてしまった自分なら娼婦になったって仕方ないって思い込むことができるのと同時に強い天童さんは、娼婦になることはないってイメージしたんだよこれなら、自分と天童さんの人生が重ならないって、そう感じたんだと思う

幾ら天童乙女でも、園子さんを追って自分も娼婦になりますとは言い出さない

それに、ミナホ姉さんだって天童乙女を勧誘することはないだろうって、感じたんだな

で、その後の記憶を消します云々の話はさ

この子にとって一番忘れたいのはオトメのことなのネ

そうどんなツラい思い出よりも天童さんの存在を頭の中から消したいんだよ

自分が、メチャクチャにコンプレックスを感じている相手から求愛され続けるのは、トテモ嫌なコトなのネ

やっと意味が

園子さんは天童さんみたいな強いオンナになりたかったんだな

ある意味、憧れの理想像なんだな

ソウヨただこの子がこの人みたいになれればいいのにと思っているダケで乙女と暮らしたいとか、仲良くしたいとかは思ってないノネこの子の心の中にある手の届かにい理想像であって愛し合ったりする、生々しい存在ではナイノネ

だからこそそういう人から、過剰に求愛されたり、一緒に暮らそうとか言い出されるのは本当に嫌なんだ

そうヨ遠くに見上げていたい相手といつも一緒に居るのは、自分がミジメになるだけなのネ

どう、公徳大寺さんは、黒い森の娼婦としてやっていけると思う

ミナホ姉さんの声が、オレを揺さぶる

無理だと思う

黒い森の娼婦は、こんな中途半端な気持ちではできないよ

政財界の大物を顧客たちに大金を支払っていただく高級娼館なんだから

そうねあたしも、そう思うわ

ミナホ姉さんの言葉に、オレはホッとする

そうだよな園子さんには無理だ

天童乙女も、安堵している

じゃあ、徳大寺さんを娼婦にするためには何をしたらいいと思う

天童乙女の顔色が変わる

言っちゃわるいけれどこの徳大寺さんみたいな子は、うちの娼婦になるぐらいしか生きていく道がないのよ

そして、公黒い森が受け入れる娼婦候補者の8割は、娼婦には向いていないと判断するしかない子たちなのよ

いいえ高級娼館の娼婦に相応しい才能のある子は、みんな娼婦なんかにならなくても他の仕事で稼いでいけるような子ばかりなのよお父さんが何十億も借金しているとかでもなければ、そういう能力のある子が娼婦に堕ちてくるはずがないのよ

黒い森の娼婦は明るくて、気が利いて、優しくて、頭が良くて、顧客たちが喜ぶような話題が豊富に話せるような女の子でないといけない

そんな子は普通なら、大企業の会長の秘書とかになっているはずだ

あるいは、本人が起業したり、バリバリのビジネス・ウーマンとして活躍するだろう

実際に、黒い森を引退したお姉さんたちのほとんどが自分のビジネスを成功させている

だから、あたしたちは縁あって、あたしたちの前に現れた娼婦に向かないはずの子を教育して、黒い森に相応しい娼婦に育てあげなくてはいけないの

育てる

徳大寺園子さんを教育する方法を考えておきなさい徳大寺さんと黒沢さん、それから鞍馬さんのお姉さんの方ねこの3人は、セットで今後の黒い森のエースになってもらう人材なのよ

あの没落した名家の鞍馬美里さんか

いい、勧誘する時は一番、地味な子から声を掛けることそして、あなたが必要だと伝えるの自分が必要とされていると感じた地味な子は、使命感を持って働いてくれるわ

だから、ミナホ姉さんは黒沢さんから声を掛けた

そして、地味な子がコンプレックスを感じている可愛い子には少し冷たい態度で接しなさい自分よりも地味な子が必要とされている光景を見たから徳大寺さんは、自分からあたしに娼婦にしてくれと言ってきたのよ

ミナホ姉さんは最初から、園子さんも手に入れるつもりだった

あ、でも勘違いしないでねあたしは別に、黒沢さんを徳大寺さんを釣り上げるためのエサにしたわけではないわよ娼館には地味な子も必要なのよ全員が美人では、成立しないのもちろんメチャクチャな顔をした子はダメよでも、黒沢さんみたいにちょっとお化粧すれば映えるぐらいの地味な子は欲しいわ美人で気品のある子は、鞍馬さんが居るんだから

そんなことまでもう考えているのか

まあいいわ徳大寺さんのことは、気絶させたまま取りあえず保留にして残りの子たちの結論を出しなさい

残りの子

ああ、中学生の双子か

親にロリコン動画を販売されていた

見た目は、可愛いんだけれどほとんど喋らないから、よく判らない

一番年下だから、怖いお姉さんたちに萎縮していたんだろうな

うちは中学生の娼婦は使わないわよだからもし、うちで引き取るのなら、あなた専用のセックス奴隷としてになるわよ

そんな話もあった

ああ、天童乙女がオレを睨む

この双子のことも、彼女は自分が保護者みたいに感じているんだろう

それともう一人

あなたは、天童乙女さんをどうするのかしら

オレと天童乙女の視線が合う

トミノ監督は、最初のガンダムの段階で

地球圏を出た人間は、違ったセンスになるはずと考えていたので

木星帰りのシャリア・ブルはブラウ・ブロみたいな変な形のMAを使います

これはメカの形で、センスの違いを表現したかったわけで

だから、ゼータ・ガンダムでも

アストロイド・ベルトから帰還したアクシズのネオ・ジオン軍は、

キュベレイとガザCという異形のMSを使うわけです

こいつらは、地球の連中とはセンスが違うと言うことで

なので、ハマーンのネオ・ジオンが敵になったダブル・ゼータは

最初は、永野護氏デザインの異形のMSと戦う予定でした

ところがあんまりにも異形すぎて、キャンセルされます

この変更がどれだけ突然だったかというと

当時のコミック・ボンボンのダブルゼータの第1話は永野デザインのガルスjが描かれていましたから

マンガの制作時は、まだ永野MSがキャンセルされる前だったはずです

で、永野メカが却下された後の

現在、知られているネオ・ジオンのMSは、みんな慌てて作ったもので

出淵氏がデザインしたものも、なぜかクリンナップは別の人がやってて

Rジャジャなんて、改悪して書き直されているし

デザインのコンセプトがハチャメチャになったまま、迷走しました

最初の数話は、シナリオ段階では永野メカのイメージで書かれているわけですから

異形のMSが襲ってくるはずなのにコロニー内で、現在のガルスjとかだと

監督の最初のイメージに合ってるはずがないんです全然違うメカですから

ダブルゼータという物語自身、2クール、26話で終わる可能性もあったので

4クール分の契約が決まって、ようやくストーリーが落ち着いたように思いますが前半、ホント迷走しっぱなしなんですよね

劇場版新訳ゼータの時に、トミノ監督がダブルゼータのことはよく覚えていないと発言されたのは、ある意味当然で

最初に用意したコンセプトが、1つも上手く動かせなかったということなんだと思います

だから、今のガンダムUCで、ダブルゼータ時代のMSがカッコ良くリメイクされて出て来るのを観ると

何かチョット、複雑な気分になります

921.夜は楽し / 国会で決まった

天童さんのことあなたは、この先、どうしたらいいと思う

憎しみの眼で、オレを見上げている

ちっきしょうっあんたらはよぉっ、そうやってあたしらを見下して、何でもかんでも勝手に決めるのかよっ

天童乙女が、オレに叫ぶ

月子が肉体の支配を少し緩めているんだな

じゃあこのまま、あなたも外に放り出しましょうか

そこに転がっている品の無い3人と一緒に関西へ戻る

気絶している金髪、赤髪、眉無しパーマの3人ムスメと一緒に

一応、言ってくけれど関西へ戻ったら、あなたは大変なことになるわよ

関西のヤクザ組織は、全力で天童乙女を捕らえるだろう

彼女は東京へ派遣した鉄砲玉グループのリーダー・天童貞男の娘であり

香月家本家の邸宅への潜入に成功しているのだから

関西の親分さんたちは、あなたからどんな小さいことでも、情報を聞き出したいと思っているでしょうからだけどここからあなたを解放するのなら、あたしたちは当然、あなたの記憶を消去するわよそうね今日、香月家の門を潜ってからの記憶は全部抹消ね

パーティの席で見たことみすずや瑠璃子たちの様子や、その人間関係

名家のお嬢様たちでも誰と誰が親しく、誰と誰の仲が悪いのか

それぞれの名家の警護役の顔と能力

そんな情報だって、関西の連中に知られるのは困る

もちろん、徳大寺園子さんとどんな風にお別れしたかも、忘れてもらうわ今、あなたたちが居る部屋のことだって、覚えてもらっていたら困るから

ちょっと待てよっあたしはっ園子と別れるつもりはないよっ

天童乙女は叫ぶ

残念だけれどあたしのところで娼婦になると宣言したのは彼女よ徳大寺さんの意志は尊重しないといけないんじゃないかしら

そ、それはあんたが、そうするようにソソノカしたんだろっ先に黒沢に娼婦にならないかって誘って園子を釣り上げたんだっ

だから、何

ミナホ姉さんの声が、低く響く

あたしは娼館の経営者よあたしに道徳を求めるのは間違っていると思わない

そうだオレたちは、そもそも犯罪組織の人間だ

悪徳の側に立っている

あなただって、今まで散々、他人を利用して来たじゃないたくさんの人たちを巻き添えにしてきたはずよ

水島可憐さんや、高浜物産のお嬢様は

天童乙女の潜入工作のせいで、名家のお嬢様としての地位と名誉を剥奪されることになった

あたしはただ園子をいや、あたしの仲間たちを助けたかっただけさ

自分の身内のためなら、他人はどうなってもいいのふーんそれなのに、あたしを批判するのあたしだって自分の家族のために頑張っているだけなんだけれどね

ミナホ姉さんの言葉に、ムッとする天童乙女

ムカツクんだよっ頭に来るんだよっあんたのそのイヤミな口振りがさっふざけんなっバカにしやがって

ああ、感情に囚われて理屈で言い返すのを止めてしまった

ダメだ、こりゃ

ホントどうしようもないなあんたは

呆れてオレは、天童乙女にそう言った

キレそうになる乙女に、イーディが

オトメがどっかの名家の警護役にでもなれそうなら良かったのにネ

ていうかもうちょっと、思慮深い子なら、香月セキュリティ・サービスに入れてもらうようにお願いすることもできたんだよっ

でも、ダメだどれだけ武術が使えてもそんな性格じゃ、人を護る仕事はできないよ

オレは、ハッキリとそう言った

何だぁ誰が、そんなことを頼んだんだいっあたしがいつ、香月セキュリティ・サービスに入れてくれとかって頼んだんだよっ

天童乙女は、ヒートアップしている

だからさ、天童さんヤクザたちからの干渉されずに、あなたが大金を稼いでいくためには、そういうような仕事に就くのがベストだったんだよそう思わない

香月家側の人間になってしまえばヤクザたちは手が出せなくなる

ジッちゃんや名家の人間は警察なんかに対しても強いパイプがあるんだから

あなたさっき言ってたみたいにさこの部屋の人たちと、北海道か沖縄の端っこの方まで逃げて、そこでみんなで共同生活するとかよりあなたが、香月家に近いところで警護の仕事をして、その稼ぎでみんなを養う方がよっぽど現実的だったと思うよっ

あ、あたしは嫌だねっ香月家に尻尾を振るような人生はマッピラさっあたしは、誰の飼い犬にもならないからねっ

それが親に香月家の邸宅の中で自殺して来いって命じられた人間の言うことかよ

一度も、自立できていなかった人間が飼い犬になりたくないとかさホント、あんただけは、どうしようもないな

ダカラ、ソノコもアンタと一緒に生きていくのは嫌だって断ったノネ

イーディの言葉が、天童乙女の心に刺さる

アンタは口だけで信頼感が全然無いのヨ

うん天童さん自身が、何をどうしたいのかはよーく判るんだけれどそれを実現するために、天童さんが何をするかっていうのは全然アヤフヤなんだよねそんなんで、他の子たちが天童さんを信用して付いていくはずがないってば

あげくに自分の思い通りにならなければ、怒鳴って喚くのよね上手く行かない理由を、全部他人のせいにして

イーディ、寧、ミナホ姉さんが彼女に告げる

自分の気持ちだけを常に優先にしていて周りの状況とか、周りの人たちの気持ちとかは無視しているでしょ

そういう人には警護は無理だよ

娼婦もね

徳大寺さんが娼婦になるのなら、自分も娼婦になりますぐらい、言い出すと思っていたわ彼女1人だけに、そんなツラい思いをさせたくないとか徳大寺さんに身体を売らせるのなら、自分が先に身体を売るとか

そういう発想が無いノヨオトメはコンナ状況でもまだ、自分は強いと思っているカラ

イーディ、それって

これまで腕力だけで、自分の居場所を築いてきたコだからもちろん、自分よりも強いヒトには勝てないってことは、もう判っているヨ今日のパーティで、怖いヒトたちをいっぱい見たカラ

キョーコさんやミス・コーデリアマルゴさんに、レイちゃん

美智やイーディに不思議な力で人を支配する月子たち

デモ、オトメは上は見ないカラこのコは、世の中には自分よりも弱いコがいっぱい居るって判っているカラダカラ、日本中ドコへ行っても弱い人をシメ上げれば、自分は生きていけると思っているノネ

ああ、見知らぬ遠い土地へ行っても、何とか生きていけるはずだっていうこの子の変な自信は、そこから来ているのね

あたしは腕力派じゃないから、判らなかったわ

ソノコたちも、判らなかったネテイウカ普通のコは、オトメみたいに世間をナメていないから、理解できないノヨ

そっかそういうトコの考え方は、お父さんの天童貞男さんと同じなんだっ

いつもその場しのぎの感情任せでそれでも、自分の思い通りの幸運な結果が付いてくると身勝手な妄想に浸ってしまうのは

父親の生き方をついつい真似てしまっているのか

とにかく今のままの天童乙女さんなら、何者にもなれないわよ

ミナホ姉さんの言葉が重い

ミナホ姉さん、天童乙女の結論も保留にしてもらっていいかな

いいわよただし明日の朝までには答えを出しなさい

明日の朝か

徳大寺さんのこともその時までにね

オレは、気を失っている園子さんを見下ろす

園子さんと天童乙女は2人でセットにして考えないといけないと思うんだ

あたしとしては鞍馬さんたちの方も同時に進めたいのよ

鞍馬美里さん

お嬢様から娼婦に堕ちる

一緒に娼婦になる仲間がいないとあの子がパンクしちゃうわ気が弱い子でしょ

ああ、鞍馬美里さんはずっと、妹のありすさんに支えられていたもんな

言葉に詰まっていた天童乙女が、オレたちに言う

絶対に、あんたたちの思い通りにはならないからなっ絶対に

結局オレたちが、どんな状況を見て、何を話し合っているのか

全然、理解できないし理解する気も無い

ただ、自分のフラストレーションを怒りを吐き散らかすことで解決しようとしている

これでは動物だ

月子は、にっこりと微笑んで

しばらく、眠っていて下さいませ

天童乙女もウウッと、意識を失う

さて中学生の双子の意識を回復させてくれ

まだ、この子たちの話だけ聞いていない

はい意識を戻します

ポケッと天井を向いたまま意識を飛ばされていた2人が

あへ

こんにちはいやもう、とっくにこんばんはか

オレは年下の女の子たちに対して、間抜けな挨拶をした

あれ、あれれれ

みんな、あれ

周囲を見渡して、驚く双子

2人が意識のあった時に、気絶させられた3人ムスメだけでなく

いつの間にか、天童乙女や園子さんたちも気を失っているから

シゲヨさんは記憶改変の途中

黒沢さんは、意識を飛ばされたまま

君たちにうるさくするお姉さんたちは何も聞こえないようにしてあるから

ちょっと、君たちがどう考えているのか聞かせてくれないかな

わ、わたし

それともうち

同じ顔で、キョトンとして尋ねてくる

いや、2人ともだよあのもう判っていると思うけれど、君たちの親は、もう戻って来ないだから君たちは、今後どうするか決めないといけないんだけれど

えー、そんなの困る

うちも困る

ヨッちゃん、まず名前とかから聞いた方がいいよっ

ああ、そっか

ちょっと突然すぎたな

うんオレは黒森公君たち、名前は

わたしエリ

うちリエ

エリとリエ

うっわぁ

天童貞男の仲間のこの双子の親の子供に対する愛情が、よく判る

お父ちゃんたちもう戻って来ないの

リエちゃんこの兄ちゃんが、今、そう言うたろ

でもホントかしら

多分、ホントだよだって、お父ちゃんたちみたいな極道は、とっ捕まったら処分されるって決まっているもん

で、エリちゃんわたしら、どうなるん

そんなんうちに言われても、判らんわー

ああのんびり喋る子たちなんだなあ

でも、やっぱり天童乙女や3人娘みたいな怖いお姉さんたちの前だと

緊張して、全然喋ったりできなかったんだな

いや、だからこれから、どーするのかを相談しようと思って

でも、さっき乙女さんが、わたしら全員でどっか遠くで暮らすって言うてなかった

そんなん嫌やわぁうち

わたしかて嫌よでも、言うとおりにしないと乙女さん怖いし

うん、怖いな乙女さんは

だから、それは気にしなくていいから天童乙女が言ってたみたいにはならないよ

他の人たちがみんな断ったんだよっ天童さんとは一緒に行きたくないってさっ

寧が、間に入ってくれる

園子さんも

園子さんは

ああキーマンが誰かは、判っているんだ

徳大寺園子さんも断ったよ

園子さんが行かないんならみんなで、どっかで暮らすっちゅう話はご破算になったんとちゃうかな

そうかな乙女さんのことだから意固地になって、園子さん抜きでも行くぞってうちらだけ連れて行こうとするかも

うんあるかもな

どないしようエリちゃん

2人で顔を見合わせる双子たち

だから天童乙女とは行かなくていいんだよ

オレが行かせないからだから天童乙女のことは気にしなくていいんだ

双子は

うん乙女ちゃん、メッチャ怖いもんなぁ

だから、平気だって言ってるだろ

また面倒な子たちだな

だってえーと

黒森さんだよ確か

黒森さん乙女さんて、すっごい強いんですわ

そんで怒りっぽいんです

怒ったら何言うても聞いてくれないもんなあ

うち乙女さんに叩かれるの嫌です

ああ天童乙女の真逆なんだ

ずっと、上から力で抑圧されてきたから

自分がどうしたいかでなく

どうすれば、怖い人にイジメられないかしか興味が無い

ソンナン平気ネアタシは天童乙女の十倍強いヨ

イーディが、双子に言った

ソンデアタシは、このDarlingの言うことなら何でも聞くノネ

天童さんが何か変なことを言ってきたら、ヨッちゃんが許さないからだから、もう大丈夫なんだよっ

ホントかな

なかなか信じてはくれない

テイウカ、見ての通りヨオトメ、気絶しているネ

えっとお姉さんが叩いたん

グーでかグーで乙女さん叩いた

上目遣いにイーディを見る2人

デコピン1発ネ

イーディは、クックックと笑う

ホンマかいな

ホンマなのネッ!!!

瞬間、イーディはブワッとジャンプして

高速でシュッシュッとシャドウ・ボクシングし

鋭い回し蹴りの型を見せる

スゴイ

乙女さんより強そう

イーディのスピードと身体のキレに双子は驚嘆している

ダカラ10倍強いノネ

イーディは、ピタッとハイキックのポーズを保ったまま2人に言う

ということだから天童乙女のことは、もう気にしなくていいから

オレは、何とか話を戻そうとする

だから、君たちエリさんとリエさんか今後のことなんだけれどどうしたい

ということはリエちゃん

そうやなエリちゃん

わたしら、今後はこの10倍強いお姉さんに付いていけばいいんか

そういうことになるんかな

ならんわっ

アタシはDarlingの言うことしか聞かないからアタシに付いて来るんなら、Darlingに従ってもらうことになるヨ

双子は、ようやくオレを見る

この兄さんにかぁ

でも、さっきからこの兄さんが代表して、うちらに話し掛けておったしなぁ

うんこの兄さんがやっぱりアタマなんやろなあ

ちゅうことはこの兄さんの言う通りにせなあかんのかなぁ

そうするしかないんとちゃうかぁ

しゃーないかリエちゃん

しゃーないわエリちゃん

そしたら、あたしらどうしたらいいですか

うちら何したらええですか

この子らの思考回路はオレには、よく判らない

ソウいう時は、まず、自分が何ができるかそれを報告するノネ

ああ、そうやな確かに

10倍のお姉さん、ありがとうございますぅ

ペコッとイーディに、頭を下げる

わたしらに何ができるかっていうとリエちゃん

やっぱ、あれかなぁエリちゃん

顔を見合わせる双子

わたしら、お父ちゃんに言われてロリコンさん向けのエッチなビデオに出てますの

結構、人気あるらしいですお父ちゃんより、稼ぎが良いらしいですから

売り上げは、お父ちゃんに丸ごと取られちゃってましたからあたしらは良く知らないんですけれど

でも、とにかく売れてるみたいですぅ

それは聞いていたけれど

でお父ちゃんは、もう帰って来ないんですよね

そしたら、そのシノギは兄さんが、続ければ良いと思います

お父ちゃんわたしらなら、もう1年くらいは稼げるはずだって言うてましたから

どうぞ、うちらのロリコンビデオで大儲けして下さい

あ、残念だけれどそういうビジネスは、オレはやってないから

だったら、始めればいいです

うん、もったいないですやっと売れるようになったんですし

わたしらファンが全国にいっぱいいるみたいですから

みんなロリコンですけど

そうやな、みんなロリコンなんやな

ちょっと情けないな、エリちゃん

仕方ないよ、リエちゃんロリコンでも、ファンはファンやで

あたしらの動画にお金払ってくれるもんなぁ

そうやお金くれる人は、みんな神様やでぇ

うーんまさか

今まで全然喋っていなかった、この双子が一番の難敵になるとは

あ、それからなもうちょっとしたら、わたしらロリコンの人にエッチされるんよ

そうやエッチされるとこも動画配信するってお父ちゃん言うてたな

今はリエちゃんとわたしで、体操服や白のスクール水着でチラチラ、えっちぃ姿を見せてたらええんやけれどな

それから、ちょっと紐みたいな水着とか着てな

そうそう、ブラジルのな水着

それで、えっちぃポーズしたり

2人でレズッ子みたいな真似をしてたらそれで良かったんやけどな

しかし、この双子は全然、笑わない

眼に生気がない

心が死んだままになっている

でもなそんな動画ばかりだと、ファンに飽きられちゃうってお父ちゃんが言うて

つーかお父ちゃんが、ちょっとまとまったお金が欲しいからとちゃうのか

あー、リエちゃんもそう思うかわたしも、そう思うわ

ほんで今、ネットでオークションしておるんよ

オークション

うちらの初めてロリコンさんたちに値付けさせとるんよ

そんでその人たちに、わたしにエッチなことをされるんよ

そんで、その様子も動画に撮って売るらしいねん

そういう風に、宣伝しちゃっているんですわ

双子の処女をネットオークションにかけて

処女喪失動画も、売りさばくつもりだった

それもお父ちゃんがもう戻って来ないんなら

お兄さんが続きをやったらええと思います

お父ちゃんの計画だと随分、儲かるはずですわ

あ、でも組へのジョーノー金を取られるとか言うてなかった

お兄さんはどっか、上納しなくちゃいけないトコとかあるんですか

いや無いけれど

この子たちは

オレも、どこかのヤクザ組織の人間だと思っているのか

いや父親が属していた、ヤクザの世界のことしか知らないんだ

だから、そういう発想になる

でも嫌やな、リエちゃん

うん嫌やわ、エリちゃん

初めての相手がロリコンさんなのはな

知らん人やもんな

向こうはわたしらの動画観ているやで

でも、うちらは判らんもん

そやな

そうや

でも、仕方ないなお父ちゃんが、ネットでもう盛んに宣伝してしまったから

うん、今更、中止とかしたらロリコンさんたちがお怒りなさるわ激おこぷんぷん丸やで

やっぱ、そうやろな

期待している人たちに申し訳ないもんな

でもな、わたしらなんかまだマシなんよリエちゃん

そうなんエリちゃん

何か、聞いた話だと初めての相手が、自分のお父ちゃんだった人もおったらしいで

それも動画配信

それは、嫌やわぁ

お父ちゃんは嫌やな

でも、前に撮影している時に、うちらのお父ちゃんもエロい眼して言うてたわ

金になるから仕方ないけれど、本当ならワシがお前らのヴァージンを奪ってやりたいんだって

ゲロゲケロゲケロや

うんゲロゲケロやな

ああ、そんでお父ちゃん、園子さんやシゲヨさんをイジメてたんか

エロ親父だもん

もう戻って来なくて良かったな、リエちゃん

まったくやエリちゃん

それ全部、中止にするから

君たちのロリコン動画の配信も中止、処女のオークションも中止全部、終わりにするからな

でも儲かるんやで

お兄さん、うちらで儲けなくていいんか

いいっ

キッパリと、オレは言った

そういうビジネスはしないんだよっオレは

でもなぁリエちゃん

うん、もったいないんとちゃうかエリちゃん

あのね君たちが知らないうちに、そういうロリコン・ビジネスは全部禁止になったんだよっ

え禁止

どこで禁止になったん

国会で完全に禁止になったからっ処女をお金で売り買いすると、罰金1億円だからっ

嘘ぉん

嘘やわぁ

ホント、ホントホントだからっだから、その話はもう忘れちゃってオークションに集まっている人たちも、みんなもう知っているはずだからっ

ソウヨダカラ、もういいノネ

でもね、リエちゃん

うんエリちゃん

再び顔を見合わせる双子

ロリコン動画も、初めてオークションもなくなったら

うちら何の稼ぎもないんよ

他に何もできないし

そんな子要らないんとちゃいますかお兄さん

天童乙女なんか放っておいて

さっさと、このロリ双子の話を進めれば良かった

児ポ法の改正については、ノーコメントです

とりあえず、今回はマンガ・アニメは除外されましたが

まだ狙っている議員はいるんですよね

922.夜は楽し / 双子のタンゴ

何の稼ぎも無いのに、わたしらみたいな子なんか引き受けてくれはる人なんかおらへんしなぁリエちゃん

そうやな、エリちゃんうちら、ヤクザの子だもんなぁせやから、友達だぁれもおらへんもんなぁ

家庭訪問も、うちだけ先生、パスするもんなぁ

お父ちゃんが、よく駅前で暴れてるからだと思うよ

というか、不良の兄ちゃんたちとよくケンカしとるしなぁ

お父ちゃん、すぐ刃物振り回すから不良の兄ちゃんたちからも、キチガイ扱いされてるしなぁ

それに、あんなお父ちゃんかて、ゴッツウ怖い組の一員だっていうことは、みんな判っとるもんなあだから、うちらには不良も近付かん

ここんとこ、わたし、リエちゃんとしか喋ってないわぁ

うちもやエリちゃんとしか話してないわぁ

今日は珍しいな、こんなお兄さん、お姉さんたちがわたしらに話し掛けとるわ

ホンマやなぁ

双子の中学生姉妹は、ポーカーンとした会話を続けている

あのさ、一応聞くけれど君たち、親戚とかで引き取ってくれる人って思い付く

わたしらを

引き取る

顔を見合わせる姉妹

うーんうちらの親戚はエリちゃんとうちを引き取ってくれると思うか

やっぱ無理とちゃうみんな、貧乏やもんな

しかも、うちのお父ちゃん親戚の中でも、メッチャメチャ嫌われとるからなぁ

ヤクザの半端モンではみ出しモンで役立たずのスットコドッコイだっけ

人間のクズっちゅうたら、人間のクズに失礼だって言われたで

人間のクズ以下やもんな

人間以下やわ

何を言うねんお父ちゃんより、まだ犬や猫の方が何千倍もマシな存在やわ

コオロギ、バッタにも勝てんかもしれんな

ゲジゲジくらいになら勝てると違うかぁ

神戸のオバチャンなんてあんたんとこのお父ちゃんは、フンコロガシのフンにも劣るって言うてはったで

何や虫の方じゃのぉて、糞の方かいな

それも、フンコロガシが転がしている大きい玉になっている方の糞じゃなくてホンマに、フンコロガシがヒン出している方の糞や

そりゃまた小っちゃいなぁ

でも、うちにのお父ちゃんはホント、そんぐらい小っちゃい人間やよ

心狭いもんなぁ

みんなうちらのエッチな動画を売って稼いでいるのを、一番怒っとるみたいやでぇ

まあ年頃の娘のエロ動画でロリコンさんたちから、小銭を巻き上げてるかやからなぁ

みんな、情けない、情けない言うてるらしいわ

そりゃ、そうだわなわたしも、そう思うもんなぁ

だから、うちらの家全部の親戚から絶交されとるんよ

オレの顔を見て、そう言う

それでもさお父さんはもう帰って来ないんだからさお父さん抜きで、君たちだけなら引き取ってもいいとかそういう人が現れる可能性は無いか

なあ、お兄さん、お父ちゃんたちが二度と戻って来ないっちゃーのは

そやお兄さんそれってつまり、思いっきりヘマこいたってことやわな

そっくりな顔の美少女2人が、大きな瞳を4つ並べてオレを見る

つまり、ヤクザの世界的には不始末をしでかしたってことですわな

相当、アカン失敗をしたってこたになるん

まあ、そうだと思うよ多分

親分から命じられた使命を果たせなかったンダカラダメダメなのネ

イーディが、オレの背後から断言する

そしたら組の関係の家だと、お父ちゃんの娘のわたしらを引き取るのは、嫌なんとちゃうかリエちゃん

そうやな、エリちゃん上の人たちに睨まれるもんなぁ

わたしら親戚の半分は、ヤクザだもんなぁ

そうなるとホント、引き受けてくれる家は無いなぁ

そうやなぁ

同じポーズで考え込む、2人

あ、リエちゃん親戚と違うけど、ミナミのオッチャンはどうだろか

うん、エリちゃんあのオッチャンなら、お父ちゃんとも仲良かったしお父ちゃん並みにはみ出しまくっとるからなぁ

わたしらを引き取って、上の人に睨まれたりするのをむしろ、面白がったりしてくれるんとちゃうか

でもなぁ、エリちゃん

そうやなぁ、リエちゃん

ミナミのオッチャンロリコン病だし

かなりこじらせとるもんなぁ

うちのこと、いつもかなりえっちぃ眼でジロジロ見てるねん

そんなら、わたしのこともえっちく見てはるよ

うちの方を、見てるんよ

わたしの方ね

じゃあエリちゃんに、ミナミのオッチャンやるわ

要らんわあんなハゲチャビンリエちゃんにやるわ

うちも要らんでも

そうやな

ミナミのオッチャンの家へ行ったらうちら2人とも、えっちぃことされてしまうわ

ついでに、動画販売も継続や

ミナミのオッチャン、お父ちゃんの真似してあたしらの画像、売るわな

その後ロリコンさんたちのお客も取らされるわきっと

ミナミのオッチャン15歳過ぎたオンナは、みんなオバハンって言うてたもんな

オマエがオバサンになっても、ワタシはロリコンって歌ってたもんな

わたしら、後2年したらどっかに、売られることになるわ

それまで散々、ミナミのオッチャンの相手して動画とかロリコンさんにもヤられて、いっぱい稼いだのに年を食ったからって、一文無しで放り出されたりすんのは、ちょっと嫌やわなぁ

でも、ミナミのオッチャンなら、きっとそうするで

うちのお父ちゃん並みのはみ出しモンのクズやからなぁ

フンコロガシのフンや小っちゃい方の

つまりどこにも、行き場が無いんだな

うん多分な

ちょっと思い付かんわ

15歳マイナス2年だから今年、13歳の双子はそう答えた

むしろ、わたしらがお兄さんに聞きたいわ

うん、うちも聞きたい

お兄さんわたしらをどうするつもりです

どうしますうちら

よし正直に言おう

オレらは売春婦のビジネスをやっているそれも、普通の人を相手にしているんじゃなくってお金持ちだけを専門にした高級娼館ていうやつだ

スゴイな、リエちゃん

うん、エリちゃん

言葉だけで、眼に生気が無い

まだ、オレの言葉を信用していない

それで徳大寺園子さんと黒沢直子さんは、オレたちのところで娼婦として働いてもらうことになった

その辺の過程は、この双子もこの部屋の中に居たんだから、聞いていたはずなんだけれど

改めて説明することにした

シゲヨさんは、本人の希望で親戚のところへ行くそっちに転がっている3人は使い物にならないから1万円札1枚だけ握らせて、外に放り出す

順番に話していく

乙女さんは

そうや乙女さんは、どうなるん

ああ、天童乙女の話をしていた時だけはこの双子は月子に意識をカットされていた

オレたちの会話の内容を聞いていない

天童乙女の処遇は、まだ保留だよ

警護役にも娼婦にも使えないのならどうするべきか

外に放り出したら、面倒だしなこの子は

園子さんを取り戻そうととんでもなく過激なことをやりかねない

乙女さんが売春したりとかはないんですか

そうそう、それが知りたいわ

双子は、オレに尋ねる

それは無いよこの人に向いているはずがないだろそういう仕事

そんなら決まりですわ

うんうんそうやな

わたしらも売春して働きますわ

ちゃんとお給料もらえるんですよねお兄さんのとこ

もちろんいっぱい貰えるよーんっお金持ち相手だからねっ

なら、決まりやないですか

ロリコンさんよりも、条件良いわな

うんどうしてだかお父ちゃんのお客のロリコンさんは、そんなにお金持って無さそう人ばかりだったしな

お父ちゃんが、そういう人ばかり集めてたんとちゃう

うーんむしろ、お金持ちのロリコンさんはわたしらのお父ちゃんはウサンクサ過ぎて、近寄りなかったんと違う

ああ、そうかもな

そうやわきっと

2人は、ウンウンとうなずく

どうせ、今のままでもお父ちゃんの命令で、その内にロリコンさんたちの相手をすることになってたからなぁ

しかも、うちらがえっちぃことされて稼いでもどうせ、稼ぎは全部、お父ちゃんたちに巻き上げられてたもんなぁ

お金持ちの相手をしてちゃんと、お金がもらえるんなら

うちらは全然、オッケーですわ

売春婦になります

身体売ります

2人はそうオレに言う

ゴメン、悪いけれどうちの娼館では、中学生は働かせてないんだ

えー、何でです

高校生がオッケーなら、中学生もオッケーでええやんか、なぁ

そうですわ構わへん、構わへんですわ

何か違う

この子らは喋っていることと、心に差があると思う

ていうか年齢とは関係無しに、君たちみたいな子はうちでは使えないよ

えー、何でですわたしもリエちゃんもごっつう可愛いですやんっ

そうやわうちら、ロリコンさんたちのファン、いっぱいいるもんな

みんな、可愛い、可愛い言うてくれてはります

そんなうちらを雇うのは絶対勝利ですわ、お兄さん

迷うたらありませんここは買いの一手ですわ

うちらを雇わんなんてもったいないですわ

もったいないオバケが出ますわ

もったいなーい

だって君たちみたいな嘘吐きを売ったら、お客さんたちに怒られちゃうからね

わたしらが

うちらが

わたしら嘘なんか吐いてませんわ

そうですわ何を言うてはりますんや

側にあったパイプ椅子を、思いっきり蹴り飛ばした

はぁぅっ

双子が恐怖に震える

イーディが、一瞬で双子の眼の前に迫る

彼女たちの眼前に隠し持っていた手裏剣の刃を突き付けた

動くナッ動くと殺すヨ

双子は金属の刃の輝きを見て

ガクガクと震え出す

2人とも、奥歯がガチガチと鳴る

なかなか面白かったけどさ君たちの芝居は、3流ヤクザにしか通用しないよ

オレは双子に言った

まあ、今まで3流以下のヤクザにしか会って来ていないんだから、仕方ないんだろうけれどさ

怯えている可愛い双子

うんようやく13歳らしい表情になった

何とか、オレたちにとって得になる話をして何もかも、オレたちにに屈服しているフリをしてそうやって、オレたちを安心させて隙ができるのを待っていたんだろ

ち、違いますわ

双子は小さな声で答える

それで様子を見ながら、どこかで途中でオレたちから逃げ出せそうなチャンスがあったら、2人で脱出するつもりだったんだろ

見た目の上では、全面降伏している中学生に警戒はしないと思ったんだろう

この子たちの常識では

この子たちが生きてきた半端ものヤクザ世界では、そういうところもヌルそうだし

一流の人たちがする完璧な仕事を見たことがないから

どうにかなるはずだと、思ったんだろう

そうかそうやって2人で演技をして父親たちから受ける被害を最小限に留めてきたんだな

うちには、よう判らんです

口ではそう言っているが、顔は真っ青になっている

足は震えている

父親にロリコン男たち相手に売春させられないように、色々と提案していたのは君たちの方なんだろ動画配信とかネット・オークションで値を釣り上げるとか少しでも、売春させられるのを遅らせようとして

後、1年ぐらいは処女のままにしておいた方が動画がよく売れるはずとか

自分たちから、父親に主張して

そのために、普段の動画はわざとエロくする

セックスや男との絡み以外のことは、何でもする

肉を切らせて骨を切るじゃないけれどある程度までのことを我慢することで、大切なものを守ってきたんだろそういう遣り口なんだよな君たちは

どうして、そんなことが判りますんっ!

そうやわうちらのことなんて、お兄さんに判るはずがないですわっ

これも無理して頑張っているだけの演技だ

オレが売春という言葉を出してから君たちの表情の中に、ぎこちないものを感じた口では売春して働きますって言っているけれど顔にはそんなことしたくないって書いてあるよ

オレは追い詰める

そんなんそんなん、お兄さんの勝手な意見じゃないですか

そうやわうちらは、うちらは全然、嘘なんか吐いてませんわ

必死になってシラバくれようとする双子

オレは、月子に振り向く

はい、公様全て公様のお見立ての通りですわ

やんわりと微笑む月子

双子を見て

あなたたちは、わたくしの力を催眠術みたいなものだと思っているのね違うわわたくしには本当に、あなたたちの心が読めるのよ

そんな、わけないですわ

そんなんあり得へんわ

怯える2人

そうやっていつも、2人で悪い大人たちに必死で嘘を吐いて虚勢を張ってそうやって、生き延びてきたのねあなたたちは可愛いわ

でも、ダメな大人としか出会ってきていないから圧倒的に、経験値が不足しているノネそんな芝居じゃダマされないヨアタシたちのDarlingハ

イーディは、双子の眼の前で刃のちらつかせる

で、ヨッちゃんどうするの、この子たち

もちろん、家族にはしないこの子たちを連れて帰ったら、アニエスや真緒ちゃんたちに悪い影響しか与えないだろうから

双子で2人で論理を補強し合って、他の人に嘘を吐くのだから始末が悪い

うちの年少組は素直な子ばかりだからこの双子の嘘を、あっさり信じてしまうだろう

そうやって何度もダマされると心に傷を負ってしまうかもしれない

ジャア捨てるカ

イーディが、わざと殺気を発して言う

コノママ、父親たちと一緒に殺すというテもアルヨ

ニヤッと笑う、イーディに

はわわわわわわ

あうううううう

双子はオシッコを漏らした

汚いノネ

イーディは、スッと後ろに下がる

が、いつでも手裏剣を放てるように殺気は消さない

い、いやぁぁ

し、死ぬのは嫌です

双子の太ももから足にかけてオシッコが垂れていく

部屋の床を塗らして

おいおい、さすがに小便臭くするのは可哀相だろ

そっちに引っ張っておこうっ、ヨッちゃん

倒れていた3人娘のところまで、オシッコが拡がりそうだったので

オレと寧で、3人の身体をずりずりと引いていく

ごめんなさいです

力なく、自分のしたオシッコ溜まりに、ペタンとへたり込む双子

あーあ、服がオシッコまみれだ

この子ら、今のまんまじゃ使い物にならないけれどちゃんと鍛えれば、オレたちの裏の仕事に使えると思う

オレはそう判断した

この双子のチームワークと

状況を見ながら、巧みに嘘を吐いていく能力は役立つと思う

お前ら売春はしなくていいから

オレの言葉に双子がハッと顔を上げる

オレの女になれ

犯罪組織黒い森の人間としてそう告げた

お、お兄さんの

お、オンナですか

ああ、双子の頭の中でまた次の芝居が始められようとしている

ここは何とか、オレの機嫌を取って

何とか、この窮地を脱しようとする

その前にオレたちをダマそうとした罰を受けてもらうそうだな2つほど、お前たちの心に命令を刻み込む

オレは、月子を見る

はい、いつでもどうぞ公様

微笑む月子

一つ目お前たちは今後、オレに一切嘘をつくことは許さない

ギョッとしてオレを見る双子

二つ目お前たちは、オレとしかセックスしないキスもだ男と女がする性的なことは、全部、オレとしかできない

今は、まだ13歳の少女たちだが

この子たちは放っておくと自分たちの肉体も、他人をあざむくために使い始めるだろうから

オレが引き取ることする

今は、それだけでいいオレのことを好きにならなくていいし嫌々、従っているだけで構わない罰としてその2つを命じる

わたしらが今の2つを約束すればええのん

そ、そんなの約束するわなあ、エリちゃん

うん、リエちゃんわたしら、約束するよ、お兄さん

お兄さんにこれから先は、嘘は吐かんそれでええんよな

それと、えっちぃことはお兄さんとだけ判ったわ

悔しいけどうちの初めて、お兄さんにあげるわ

わたしもしょうがないから、あげるわ

約束しますわ

約束するわな

この子らはまた

その場しのぎだけで、そう答えているだけだ

だからオレの命令は、心に刻む

お2人も、わたくしの眼を見て下さい

そして巫女の力が放射される

双子は、自分がしたオシッコの中に倒れ込んだ

公様心の深いところに刻みましたそれとこの子たちには、公様の命令には絶対に従うという命令も書き込みました

そうしておかないと、この悪戯っ子たちはとんでもないことをしでかしますわ

オレに嘘を吐くなだけじゃ、足りなかったか

いずれにしてもこの子たちは、一生、公様のものですわ

月子が微笑む

ああ、また大変な子たちを拾っちゃったな

こうしてオレは13歳の双子の美少女奴隷を手に入れた

ご苦労様良い判断だったと思うわあたしも、その子たちは黒い森にしっての良い人材になると思うし

天井からミナホ姉さんの声が響く

今、木下さんにお願いしてその部屋に人を廻してもらったわ

ああ、掃除しないと汚れちゃったもんね

双子のオシッコで、床が濡れてしまった

そうじゃないわ必要の無い3人は、ここで放出シゲヨさんは、香月セキュリティ・サービスで保護してご親族のところまでお届けするわ黒沢さんは、月子さんの記憶改変が残っているから、別室へ徳大寺さんと天童さんは保留のままだからこれもそれぞれ別室へ双子は、シャワーを浴びせて着替えさせた方がいいでしょ

ああ、この部屋でするべきことは全部終わったってことだね

後は、さっさと大人のヤクザたちを片付けてしまいましょ

天童貞男たちと猪鹿蝶一郎たちのグループか

ま、こっちは処分するだけだから簡単に終わるわ

あかん、双子を書くのは楽し過ぎます

ヤクザの処理は、さっさと終わりにして

早く、夜のエッチ大会へ行きたいです

923.夜は楽し / あるとしか言えない

はーい、ヨミが来ましたっ

わたくしも参りました

はーい、次はこっちでーす

天童乙女たちの部屋から移動して

オレとイーディは廊下の途中で、ヨミとハイジさんと木下さんに合流した

月子は、シゲヨさんたちの記憶改変に時間が掛かるので別室へ移動した

双子のエリ&リエは、漏らしたオシッコまみれになってしまったので寧がシャワールームに連れて行った

例の金髪、赤髪、眉無しパーマの放出は、香月セキュリティ・サービスの方でやってくれるらしい

天童乙女は、気絶させたまま別室で監禁する

ということでオレたちは、捕まえたヤクザたちの処分に向かう

ああ、ヨミが緊張している

大人のヤクザたちとの対決を14歳の少女が任されたんだから

オレがそう声を掛けると

うん平気ですわわたくしは自分で裏の仕事で生きていく道を選んだんですからちゃんとやりますっ

鷹倉神社の巫女にならなかったヨミが、この先、色々な人間の介入をハネのけて生きていくためには

自分が持っている巫女の力を全面的に肯定していくしかない

他人の意志でコントロールされるのではなく、自らの意志で力を武器に生き抜くということ

巫女の力を持った両親のいない可哀相な少女でなく

巫女の力のあるプロの警護役として、自立していくためには

ヨミが簡単には打ち倒すことのできない強い人間であることを示さないといけない

あいつは不思議な力は持っていても、所詮、ただの小娘だと思われたらまた、ヤクザたちに執拗に狙われることになるから

だから恐ろしい汚れ仕事を、ヨミは平然とこなしていくしかない

ヨミだってずーっとヤクザの人たちを怖がり続ける人生は嫌ですから

鷹倉姉妹は、子供の頃からずっとヤクザたちに脅かされて生きてきた

そのトラウマとコンプレックスも薙ぎ払わないといけない

どっちのグループの部屋から行きますかっ

木下さんが、粉砕フレイルをジャラジャラ鳴らしながらニコニコ顔で、オレに尋ねる

天童貞男たちの方から行きます

関西の組織の幹部である猪鹿蝶一郎にはメッセージを持ち帰ってもらわないといけない

でも、天童貞男たちとはここでお別れだから

少し緊張気味なヨミが、多少、やりすぎの命令を心に刻みつけても問題は無い

天童貞男たちで変格を体験してから落ち着いて、猪鹿蝶一郎たちに向かえばいい

どういう命令をするのかもう、決まっているのか

オレがヨミに尋ねると

は、はいっ御名穂お姉様と寧お姉様が、事前に作られていたものをいただきましたさっきから、何回も読み返していますからもう、ちゃんと暗記できてますっ

ミナホ姉さんと寧が作った

アタシも参加したよアイデア出しデ

何か悪い予感がするけれど

別にいいのか

天童貞男たちに対することなんだし

ま、ナルようにしかナラナイノネ

相変わらずの迷路構造になっているビルの中を進み

階段を上がったり下がったり、エレベーターを何度も乗り降りして

オレたちは、天童貞男たちを拘禁している部屋の前に着いた

ドアが開いたらアタシが気を放って、中の連中の意識を惹くネその瞬間に、ヨミは全員の心を掴むノネ

は、はいっイーディお姉様

ああ、やっぱり肩に力が入り過ぎている緊張しているなぁ、ヨミは

ソンデ、キノシタとハイジはドアが開いた瞬間を狙って、外に飛び出そうとするヤツラがいないかチェックするネドアの真裏とかに隠れているかも、しれないカラ

木下さんは全然、余裕の表情だが

ハイジさんは、緊張している

イーディ、オレは何をしていたらいいんだ

決まってるネDarlingは、ヨミのバック・アップネ

ヨミ、ちょっと来い

オレは、ヨミの小柄だけどプニッとした肉体を抱き締める

ほら、深呼吸しろ

う、うんはぁぁ、すぅぅ

はぁぁ、すぅぅ

くふっ

ヨミが、オレの顔を見て微笑む

だってわたくしに合わせて、先生まで深呼吸するんだもん

ああ、オレヨミと一緒に深呼吸してたか

ギュッとして、先生

キスも

ヨミはオレの舌を求めた

おでこに汗をかいている

あーん、緊張する

怖くないか

怖くはないです先生が一緒だからイーディお姉様たちも居るし

やっとヨミに笑みが浮かぶ

でも、もしヨミがトッチラカッちゃったら先生が助けて下さいね

ああ、任せろ

ソレジャア、始めるネ

イーディが、オレたち全員の顔を見る

ドアの正面に、イーディとヨミ

ヨミの背後にオレ

左右は、木下さんとハイジさんが付いた

ドアのOPENはレイカが操作するノカ

イーディが、木下さんに尋ねる

はーい、わたくしがこっちに来たのでそのはずでーす

ああ、ミナホ姉さんたちが監視していたあの部屋で

レイちゃんが、コンピュータを経由して遠隔操作するのか

レイカ、聞こえるカ

ええ、こっちはいつでもいいですよ

廊下のスピーカーから、レイちゃんの声が聞こえてきた

ヨミ、ハイジいいネ

改めてイーディは、ヨミとハイジさんの様子をチェックする

ホント、面倒見の良い子なんだよな

自分だけで、どんどん物事を先に進めたりはしない

ちゃんと、経験不足の子のことを気にしている

わたくしは大丈夫です

ハイジさんが答える

オレは、ヨミの肩を後ろからポンと叩く

ひいやっ

力を抜けガチガチになっているぞ

オレは、ヨミの耳に囁く

もう一度、深呼吸だ

はぁぁ、すぅぅはぁぁ、すぅぅ

深い息でヨミの身体が、ゆっくりと解れていく

ヨミ、後でセックスしような

オレは、14歳の少女の耳にそう囁いた

ヨミは、どんなセックスがしたい

ヨミは、先生に思いっきりお仕置きされたい

うん、紐でおっぱいを縛られてお尻を先生に叩かれながら、犯されたい

判ったお仕置きしてやる

うんしてして下さい

よしもう大丈夫だ

レイカOPEN SESAMEネっ

拘禁室のロックがカチャッと外れるッ

ドアが自動でツツツツツーと開き始めた

な、何じゃいっ

部屋の奥天童貞男の顔を、肉眼で確認する

他のヤクザのオッサンと、ケバイオバチャンたちもオレたちに注目している

だが、みんないい年だから

ササッと立ち上がって、こっちへ向かって来るヤツはいないか

あっ、あの女

お前、カラオケ屋の天井から飛び降りてきて、ワシを蹴飛ばした

そっちのムスメは鷹倉神社の子じゃねぇスか

イーディとヨミに気付いたヤクザがいる

ヨミの顔は、関西を出る時に組織から教えられたのか

ミナホ姉さんが人質役に使ったから、顔を覚えていたのか

ちぃぃぃっ、巫女はマズいよっ

武闘派のイワサキ・ヒロミが飛び上がり

オレたちに方に襲い掛かって来るっ

今ネっHAWWOO

イーディが拘禁室の内側に気を放つ

あわわ

たわばっ

るえっ

意識を引っ張られるッ

くそぉぉっ

イワサキ・ヒロミも真っ直ぐにこちらを睨んだまま、動きを止める

さあ、ヨミっ

皆さんわたくしを見て下さい

白い風が吹いたように感じた

ヤクザたち全員がポカーンと呆けた顔になる

しかし、ヨミも表情を歪ませる

どうした、ヨミ

気の逆流ネあのヤクザたちの心から、ヨミの方に

こいつら全員ハチャメチャナ性格をしているから

たくさんのはみ出し者のオッサンとオバサンの記憶と感情が

一気に、ヨミの心の方に流れ込んで来ているのか

ヨミ、しっかりしろっ

オレは、後ろからヨミを抱き締めて

ヨミの14歳とは思えないロリ巨乳をグイッと強く握るッッ

ひゃううっえっ先生

そうだヨミ落ち着けっ

オレは、ヨミの胸を揉み揉みしながら耳の後ろをペロペロ舐める

お前の肉体はここにあるオレの腕の中にだから、安心しろ

ヤクザたちの心の洪水に押し流されないように

オレがヨミを大地と繋ぎとめる重りになる

うん、ギュッとしててギュっとしてて先生

ああ、大丈夫だここに居るからな

オレの手の中で服の布地越しに、ヨミの乳首が固くなっていくのが判った

うん、大丈夫ヨミ平気でも、このまま抱き締めてて

判っているヨミ次に何をするか判っているか思い出せるか

うん、大丈夫大丈夫です

ヨミは天童貞男たちの方を向いて

ニューヨークへ行きたいですかぁっ

あ、違ったニュー・ファンドランド島だっ

ソレモ違うヨヨミ

イーディが叱る

ああニュー・ファンドランド島というのは、ニュー・ファンドランド犬の原産地ですねえカナダのラブラドール半島の先にあるんですけれどラブラドール・レトリバー犬の原産地もその島です

キノシタッ余計なことを言ワナイッ

ヨミ島が違うネ

ハッとする、ヨミ

改めて

みなさーんっニュー・ペカペカ島へ行きたいですかーっ

そんな島ホントにあるのか

ソウヨそれでいいのネッ

はい、皆さんわたくしに注目して下さい

ヨミの力がヤクザ&オバチャンを支配する

皆さんは徳川埋蔵金のことは、もうご存じですよね

今度は埋蔵金

もう噂は知っていますよねそして、その眼で確かめたいですよね

ヨミの声が天童貞男たちの拘禁室の中に響いていく

ドッキリするほど、たくさんの金塊ギックリするほど、溢れるロマンですわ話題騒然、空前絶後、平成時代のショッキング・アドベンチャーですわっ

な、何を言っているんだ

いや、すっごく寧やイーディの趣味を感じるけれど

徳川埋蔵金というのは、幕末に勘定奉行、小栗上野介が隠したと言われている360万両もの幕府御用金のことです幕府最高のための資金として密かに隠されましたが兵法、八門遁甲の偽計が張り巡らされ平成の世となった現在でもまだ発見されておりませんっ

しかし、徳川埋蔵金は実在するのですいいえ、あるとしか言えないのですっそして、我々取材班はついに徳川埋蔵金の在処を突き止めたのですっ

そうですっ徳川埋蔵金は、ニュー・ペカペカ島の南、沖合1000キロメートルの海底にありますっそう、ニュー・ペカペカ島こそ、かつて繁栄を極めながらも、神の怒りによって沈んだと言われている幻の黄金伝説・ブロンソン大陸の地上に残った最後の一片だったのですっ

ぶ、ブロンソン大陸

天童貞男が呟く

言葉だけでなくヨミの力が、ヤクザたちの心に浸透しているんだ

そうですそこへ行けば、どんな夢も叶うという迷わず行こう、行けば判るその大陸の名はブロンソン、南の海にあるユートピアですっ

どうしたら、そこへ行けるんじゃい

お、教えて欲しい

ついに、ヤクザたちがヨミに叫ぶ

ニュー・ペカペカ島はアフリカ沖、南太平洋のセントヘレナ島から南に700キロの位置にありますっ

アフリカ沖セントヘレナ島の南

そこに徳川埋蔵金360万両は、今も眠っているのです皆さんに、発見される日を待って

ヨミはニッと微笑む

ほら、どうですか皆さんの頭の中は、もう徳川埋蔵金のことしか考えられなくなっていますよねニュー・ペカペカ島のブロンソン大陸に眠っている大量の小判のことで頭がいっぱいですこの埋蔵金を見つけたら皆さんは、大金持ちですよぉしかも、世界的な英雄になりますもう、凄いんです世界の歴史に名前が残りますほーら、皆さんはもう埋蔵金を探しに行くしかありませんだって、それは絶対にそこにあるあるとしか言えないのですから

ああ、こうやって

こいつらを狂わせるつもりなんだ

ホンモノの廃人に

セントヘレナ島の周りには、何も無いネダカラ、ナポレオンが幽閉されてたノネ

し、質問っその江戸時代の人はどうやって、そんな遠くまで金を運んだんじゃい

1人のヤクザが、ヨミに尋ねる

あ、良い質問ですね答えはどこでもドアを使ったからです

ヨミは答える

ちなみに、ニュー・ペカペカ島の島民との会話には、翻訳コンニャクを使いました

どこでもドアかぁ

なら、しょうがないのぉ

ああ、ヤクザたちは思考力も奪われている

この人たちの心の一番中核になっている場所にニュー・ペカペカ島で埋蔵金を見つけ出すということを刻みつけているノネそれだけが人生の目的で他のことは、もう何も考えられなくなるネ

ニュー・ペカペカ島で徳川埋蔵金を見つけ出すまでは今の名前は、捨ててしまいましょうはい、一番端の人から順番にペカペカ・チャレンジャー1、隣の人が2です自分のナンバーを確認して下さいそれだけが、あなたの名前です今の名前のことは、全部忘れちゃって下さい埋蔵金が見つかるまでは2度と思い出すことはありません

徳川埋蔵金というのは、どこかに埋まっているかもしれないけれど

間違いなく、ニュー・ペカペカ島には無い

だって、ニュー・ペカペカ島という島は実在しないのだから

だから、このヤクザたちは永遠に自分の名前を失う思い出すことは二度とない

おっし、ワシはペカペカ・チャレンジャー13じゃなっ

嬉しそうに、天童貞男は言った

巫女の力で一度変化してしまった心は2度と元には戻らない

ほんでそのニュー・ペカペカ島には、どうやったら行けるんじゃ

天童貞男はヨミに尋ねる

それは皆さんを東京に送った、親分さんがご存じですわ

お、親分が

そうです皆さんの親分さんがご存じですからご自分の力で、聞き出して下さい

オレは、しっかりとヨミを抱き締める

ヨミは今天童貞男たちの死刑判決を読み上げているのだから

急いで聞き出さないと親分さんが、先にニュー・ペカペカ島へ向かってしまいますよそうしたら、徳川埋蔵金を全て盗られてしまいますよ世界からの賞賛も、名誉も皆さんが受け取るべきものであったものが、全て奪い取られるのです

そんなこと許せるかっニュー・ペカペカ島の埋蔵金は、全て、ワシらのもんだぞっ

そうだ、そうだ例え、親分でも渡すわけにはいかねえっスよ

ああ、どんなことをしてでも島の位置を聞き出さないといけないねっ

あのイワサキ・ヒロミまでがヨミによって、狂わされている

こうしちゃいられねぇオメェら、関西へ戻って親分と直談判だっ

そして、その足でそのまま、ニュー・ペカペカ島へ向かうよっ

関西の親分は発狂した天童たちが、殴り込みに来たとしか思わないだろう

何を話しても、天童たちにはもう埋蔵金のことしか頭に無い

ニュー・ペカペカ島のことを聞き出すまでは例え、相手が組織の上の人間でも

はい死んでも頑張って来て下さいね

天童たちは、このまま親分たちによって殺されるだろう

いや、殺さない限り死ぬまで、ありもしない埋蔵金のことで親分を付け狙うことになる

はーい、出口はこっちでーすそれで、外に出たらレンタカーのお店の位置を教えますから、自分たちで車を借りて、分乗して関西へ帰って下さーい

おおっみんな行くでぇ輝かしき、ニュー・ペカペカ島への出発じゃぁっ

徳川埋蔵金絶対にゲットするからねっあれはあたしらのものだっ

ぶわっと立ち上がるヤクザたち

これなら、香月セキュリティ・サービスの関与の証拠は何も残らない

全て、天童貞男たち自身による行動だ

このまま天童貞男たちは、勝手に関西へ戻りしかも、まっすぐに自分たちの親分のところへ向かう

明日の関西は、大変なことになるだろう

わけのわからないことを叫びながら詰め寄って来る天童たちを親分は、どんな思いで受けとめるだろう

これでもう関西のヤクザたちが、鉄砲玉を派遣してくることはなくなるはずだ

東京へ放ったはずの弾が凶弾となって、戻って来るのだから

はい、ドアの前を開けて皆さんは、あちらに下がって下さい

木下さんが、粉砕フレイルでオレたちの前をガードしてくれようとするが

徳大寺さん徳大寺園子さんのお父さんは、どこにいますか

えっと一斉にヤクザたちが立ち上がったから、見えなくなった

あの園子の父親は私ですが今の私はペカペカ・チャレンジャー9です

徳大寺という名前は、もう失われてしまったから

ヨミ、この人だけ別ルートで行かせてやってくれ

オレの顔を見るヨミ

このまま天童貞男たちと行ったらこの人は、最後の最後まで天童たちの使いっ走りにさせられる

もちろん、オレにはこの人だけを助けてやることはできない

この人も、この鉄砲玉グループのメンバーである以上

このまま死んでもらうしかないんだ

判った、先生ペカペカ・チャレンジャー9、アナタだけは高速バスに乗って関西へ戻りなさい

皆さんもこのペカペカ・チャレンジャー9とは、同じ車では帰りたくありませんよね

力が放射される

おう、ペカペカ・チャレンジャー9オメェだけはバスで来いただし、ワシらはとっとと親分のトコに行くからな後から遅れて来たらよオレたちは、とっくにニュー・ペカペカ島へ向かった後かもしれんが、悪く思うなよ

天童貞男は、ニカニカ笑いながらそう言った

関西へ戻るまでだけでも園子さんのお父さんが、天童貞男たちの束縛から逃れられるのなら

それぐらいは、してあげたかった

天童貞男たちを外に解放して

今度は、猪鹿蝶一郎たちの方へ

猪鹿たちにはこのまま関西へ戻って、まっすぐに警察へ向かい

自分が知っている組織や自分の親分、兄貴分たちの犯罪行為を全て告発するように命じた

見聞きしたことならどんな小さい犯罪でも

自分の罪も、仲間たちの罪も

そして、香月家のことはひょうたん島

鷹倉神社のことは、ホテル・カリフォルニア

天童貞男のことはデビッド・ハッセルホフ

というように、脳の中で言葉が入れ替わってしまうように記憶を操作した

東京の香月家に、鷹倉神社のことで恨みがあったので天童貞男たちの集団を送り込んだ

と、供述しようとしても

東京のひょうたん島に、ホテル・カリフォルニアのことで恨みがあったのでデビッド・ハッセルホフの幻影騎士団を全機、抜剣して光速突撃《ワープ》

みたいな会話しかできない

完全に心と記憶を、巫女の力で変えられてしまっているのだから

警察も、何がなんなのか事態を把握することはできないだろう

彼らも全員関西ヤクザたちから殺されることになるだろう

オレたちの命令は1度だけ、組織の犯罪を暴露しろではない

猪鹿蝶一郎たちは、これから死ぬまで何度でも

周りに誰がいようと、人の多い繁華街だろうと警察官の姿を見掛けたら

自分と組織がこれまでに犯してきた犯罪を延々と暴露し続けることになる

親分たちが生かしておくはずがない

こうして、ヤクザたちは関西へ送り返された

香月家からの死の使者として

新作が書きたくて、準備をしています

でも、なかなかこっちが終わらないうーん

ホント、1日は短いですね

いや、毎日更新をやっているからなのは判っているんですけれど

ツイッターで手塚治虫先生が、もしツイッターをやっていたらというネタがありましたが

しかも、才能ある若手に嫉妬してあれぐらい私にも描けますみたいなネタばかりなんですが

手塚先生は、きっとマンガを書くのに忙しくて、ツイッターは全然やらないと思います

若手とかに嫉妬の言葉とかも、ツイッターでは呟かないんじゃないかなぁ

だって、ああいう話は後に、編集者とかから出て来た話なわけで

それも打ち合わせとか、パーティの席での話で

公の場では、手塚先生は問題発言はなさっていないはずですから

マンガ家の代表として、言葉には気を付けていらっしゃったと思います

924.夜は楽し / 双子の処遇

ヤクザ2グループの処理を終えてオレとイーディとヨミとハイジさんは、元のミナホ姉さんの監視ルームに戻った

木下さんは、他の香月セキュリティ・サービスの警護員とヤクザたちを建物の外部に誘導している

天童貞男たちも、猪鹿蝶一郎たちもここから、勝手に近くのレンタカー屋に行き

関西へと戻る

そして、天童たちは自分たちに東京行きを命じた親分の所へ押し掛け、架空の島ニュー・ペカペカ島の位置を教えてもらうまで暴れ続ける

猪鹿たちは、関西の地元の警察へ自分と組織の犯した罪を全て報告しに

そして、両方のグループとも東京で見聞きしたことについては、何も話さない

いや、話せなくした

天童たちはニュー・ペカペカ島にあるという徳川埋蔵金のことしか、考えられなくなっているし

猪鹿たちは、地元に戻った瞬間から警察官の姿を見つけたら、いつでも、どこでも、何度でも、公衆の面前だろうと、自分たちの罪を告発し続けることしか頭にない状態になっている

東京で何があったと問われても、いや、そんなことよりと、自分たちの主張しかできない状態に改造されている

そして、この改造は絶対に元には戻らない

これで良かったのかな

だって、あたしたちにはこうすることしかできないでしょ

一罰百戒関西のヤクザたちに、2度と鉄砲玉を派遣させないためには

正攻法でなく香月家や黒森家に手を出そうとすると鷹倉神社の巫女によって発狂させられるということを示しておかないといけない

ヨミが、オレに身体を寄せる

大きな瞳が下からオレを心配そうに見上げている

いや、ごめんヨミが一番大変だったんだよな

ヤクザたちの身勝手で暴力的な思考を受けとめながら事実上の死刑を宣告したんだから

良くやった助かったよ

みんなで生きていくためだもん

あの人たちを可哀相とか思っちゃダメだよ、先生気を許したら、嚙み付かれる家族や仲間を奪われたり、殺されたりするんだよ

ヨミは両親をヤクザに殺されている

だから、ヨミは闘うんだよ負けたらヨミだけでなく、家族のみんなが傷つけられるんだから

ああ、やっぱり気が高ぶっているんだ

何十人ものヤクザたちを狂わせたことで

うんありがとうずっと一緒だぞ、ヨミ

うん先生

ヨミもオレをギュッと抱き締めた

そんなオレたちの様子をハイジさんが、ジッと見ている

はーい、連れて来たよーんっ

と寧が、例の双子の中学生エリとリエを連れて来る

オシッコを漏らしたから、シャワーを浴びに行かせたんだった

ヤッちゃん何で、白スクール水着それに

エリとリエは白いスクール水着に、首輪をしていた

首輪には、カランコロンと大きな鈴まで付いている

判りやすくするためだよっ蛍光オレンジの首輪がエリちゃんで蛍光グリーンがリエちゃんだからっ

ま、まあ同じ顔だからな

うう何で蛍光なのん

うち、普通に赤とかが良かったわぁ

赤の首輪は、みぃちゃんて決まっているんだよっ我が家では

みすずは今でも、首輪プレイを楽しんでいる

赤い首輪を付けて、全裸でお屋敷の庭をお散歩とか

樹木にしがみついて、後ろから犬の様に犯されるのも好んでいる

何か、2人とも元気が無いんじゃないか

さっきみたいに、2人で軽口をたたき合ったりはしない

妙に雰囲気が暗い

ああ、着替えながら自分たちの親が、ヨミちゃんに変えられていく様子をモニターで見せたんだよっ

ああいう不思議な力を持っているのは、月子さんだけじゃないってことを教えておかないとね

月子の力は直接見ている

だから、今度は同じ力をヨミが使うのを見せたのか

ちなみに、月子さんとヨミちゃんの2人だけでもないから

ソウヨ、この力が使えるコはまだまだいるネ

アンタたちも悪いコのままだとアタマをおかしくシテ、外に捨てるネ

巫女の力が使える子はあと、ルナとコヨミちゃんがいる

しかし誰が力を使えるのかは、今はまだこの双子には教えない方がいいだろう

この双子には、少しプレッシャーを掛けておかないといけない

ほら、挨拶しなっあの人があたしたちのボスだよっ

寧が、双子にミナホ姉さんを示す

こ、こんばんは

こんばんわですうちたちは

名乗らなくて良いわあなたたち、もう今までの名前は捨てるんだから上の名前、苗字わね

ミナホ姉さんが、冷たい微笑で答える

もう元の家には帰れないし、あなたたちの親はまもなく死ぬわいいえ、精神的には、すでに死んでいるのも同然よ頭がおかしくなっているんですもの

強力なプレッシャーを、双子に与える

公、あなたのセックス奴隷なんだからあなたの好きな名前を付けなさい

そうだよこの際だから、ヨッちゃん一号と2号とかキキとララとかジュンとネネとかユウコとヤヨイとかリンリンとランランとかファインとレインとかタツヤとカズヤとか

もういいよ寧

面倒だから、下は今と同じエリとリエのままでいいよ苗字は

オレは、2人を見る

取りあえず、吉田ってことにしておこうか

えわたし、吉田エリになるん

うち吉田リエ

不満そうにオレを見る双子

いやなら、タノムサク・エリ・ギャラクシージムとリエ・ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジに改名させるよっ

嫌やん、そんなの

ていうかうちら、何人

あなたたちは、公のセックス奴隷としてのみ受け入れるわだから、公をセックスで満足させている間は、あなたたちの衣食住を保証するわ関西の怖い人からも守ってあげる

でも、公があなたたちとのセックスに飽きたら捨てるわよもちろん、あたしたちについての記憶は全て消して、あなたたちの頭もおかしくしてからね

ニッと微笑むミナホ姉さんに、双子はゾッとする

あたしたちは犯罪組織の人間だけれど香月家の庇護下にいるわ国も警察も、あたしたちには手出しはできないヤクザもねだからせめてもの嫌がらせとして、あなたたちの親を鉄砲玉として送り込んで来たわけだけど、こういう結果になったわ

黙り込むエリとリエ

あたしは無能な人間と裏切り者が大嫌いよまあ、普通は誰でも、そうだろうけれど逆に一生懸命、あたしたちのために働いてくれる人には、ご褒美をあげるわ

アメとムチ

あなたたちに対する最低保障は、飢え死にしない程度の食事と、雨がしのげる程度の住居と、寒くないだけの服だけよあなたたちが、ギリギリ生きていくための最低のものだけは無償で与えてあげる

ま、待ってぇなそんなんじゃ、わたしら死んでしまうん

そうやわうちら、このお兄さんとえっちぃことをせーへんといけないよ

抗議する2人に

そうよあなたたちの仕事は、公への性的奉仕よだからセックスの回数で、お金をあげるわ最低保障以上の生活をしたいのなら、公への奉仕で稼ぎなさい

そうね公を1回射精させる度に1000円あげるわ

うそ、安いわそれ

そうや、1回1万円はもらわんと割に合わんわ

あら公、あなた一晩でだいたい何回ぐらい射精する

うーんと大体、10回前後かな

学校から帰って来て夕食前に、誰かとセックスするし

夜は寝る前に2~3人相手にするし

真緒ちゃんと一緒じゃなければ、風呂場でも誰かに膣内射精する

この子、絶倫なのよこの子に奉仕するってことは、それぐらいするってことよ

いや相手が1人じゃないから、そうなっているわけで

この双子だけを相手にしているわけにはいかないんだけれど今のオレは

て、ことは毎日、10回ずつしてたら1晩で1万円か

でも、そんなんしたらお股がすり減ってしまうよ

そんなことないってハマダのオバチャンがソープに勤めてた頃は、毎日、⒎人ぐらいは相手してたってゆーてたわ

そうか10回ってゆーても、うちら2人居るから

1人5回なら、楽勝や

そもそも、セックスして1晩1万円で興奮しているところがすでにおかしいんだが

この子らはまだ13歳だし、売春業の相場の金額とかは知らないのか

両親は、この双子を使って稼ぐことばかりに夢中でこの子らには、全然、お金を与えていなかったみたいだし

でも、わたしら2人とも初めてなんよ

そうですわ初めての値段だけは、もうちょっと欲しいですわ

どうする、公

じゃあ、ロスト・ヴァージンだけは、3万円払うよ

オレの言葉に、エリ&リエは

ホンマか、お兄さん

2人で3万ですかそれとも

1人ずつに3万円ずつやるよ

その代わり痛いから、もうヤダとか言うなよオレが満足するまで、キッチリ相手してもらうからな

ええっでもしゃーないか

3万円やもんなぁ

どういう生活をしてきたんだ

いや、この子たちの暮らしていた世界はかなり異常だったから

親が双子の娘の処女をネットオークションで売ろうとしていたくらいだし

それから言っておくけれど、避妊はしないからな

ヒニンて何

エリちゃん、アレやゴムつけないで、中で出すっちゅうことや

そんなん、赤ちゃんできちゃうやないか

そうですわお兄さん、大変なことになりますよ

慌てる2人

大変なことになんか、ならないよ

だってわたしら

そうですうちらは

赤ちゃんができたら、産むんだだから、問題無しだ

うへーっ

もちろん、実際には毎日、避妊薬を飲ませる

しかし、この双子にはそのことを教えない

お前たちは、オレがお前たちの身体に飽きるまではオレのセックス奴隷だそれで、もし飽きたら頭をおかしくして、捨てる死ぬのと同じだ判るな

どうせ、この双子はまた

この場の流れだけで、相づちを打っている

本気で、一生、オレの奴隷でいるつもりはない

とりあえず、オレたちの言う通りにしておいて

いつか、隙を狙って逃げだそうとしている

あるいは、オレたちが今は怖いことを言っているけれど

その内、情が移れば自分たちを解放してくれるかもしれないと

甘い期待を持っている

その望みを崩す

いいか、オレに仕えるっていうことはもうお前たちの一生はオレのものだっていうことだこの後、10年も20年もずーっとオレに奉仕するってことだお前たちが、オレに奉仕することを忘れたらオレはいつだって、お前たちを放り出すからな

そんな10年、20年て

20年も経ったらうち、オバサンになってしまうわ

いや、今13歳なんだからまだ33歳だろ

オバサンになっちゃったらお兄さん、絶対にわたしらのこと飽きるわ

そんなんで、頭をアホにされて死ぬのは嫌やわ

だから年を取る度に、変わっていくんだ今は、ただの子供だけど可愛い女から、可愛いお母さんになっていけそうしたら、オレはお前たちが何歳になっても可愛がってやる

この双子の問題は

親から受けた影響なんだろうけれど刹那的過ぎるんだ

今のことしか、考えていない

10年後、20年後という長期間の未来のことを考えていない

年を取って可愛いお母ちゃんになれって

そんなん、うちら判らへんよ

可愛いお母ちゃんなんて、見たことないもんなぁ

ケバくて、脂ぎってるお母ちゃんなら、よう知ってるけれど

知らなきゃ、勉強するネ

世の中に生きているニンゲンはアンタたちがこれまでに見てきたヒトたちより、もっともっとたくさん居るのネ

そうそう悪いけれどあんたたちの暮らしてきた、関西のせまーいエリアのことだけを基本に物事を考えてたらダメだよっ

でもなあ、リエちゃん

これってもし、お兄さんが死んでしまったら、どうなるねん

オレが死ぬ

そうやお兄さんがヤクザとかに殺されたりしたら、うちらはどうなるん

2人の眼が、オレを見上げる

ああ、この子たちの生きてきた世界は

身内が突然、死んだり殺されたりする世界でもあったから

死なないノネDarlingハ

真顔で、イーディが言う

アタシが守るカラ

そうだよ、ヨッちゃんは死なないよっ絶対に

寧も、ぷんぷん怒っている

でもなあ

守るゆーてもお姉さんの方が先に死ぬかもしれへんしな

アタシが先に死んだら、ミチがDarlingを守るネあるいは、レイカがショウがハイジがツキコやヨミもいるネ、他のコたちも

はいヨミもいますっルナたちだって

ヨミがそう答える

Darlingのオンナはたくさんいるノネイッペンに全員を仕留めることは、どんな殺人鬼にも無理なことネそして、もし誰かが倒れたら残されたニンゲンが復讐するネ

もし、公が先に誰かに殺されてしまったとしたら、あたしたちは全力で復讐するわそして、復讐を遂げたらあたしたちも死ぬわ

ギョッとする、双子

公のいない世界なんて生きている意味はないもの

そうだよっあたしも死ぬよっヨッちゃんが居ないなんて、耐えられないもんっ

アタシもダヨソンデ、その時は

アンタたちも、一緒に死んで貰うネアタシが先に死んでたバアイは、他のコがアンタたちを殺すヨちゃんと伝えておくネ

わたくしが殺します

ずっと黙って見ていたハイジさんが口を開く

わたくしがこの双子を殺して皆さんの後を追いますお約束致しますから

こ、怖いわ

嫌やぁ

双子は2人で抱き合って、ガクガクと震える

あなたたちは、もう戻れない場所に来てしまっていることを理解するべきです

ハイジさんは、そう言った

もちろんわたくしも、覚悟できております

オレたちの家族に入ったら

オレの女になったら

もう、元には戻れないということを

死ぬまで家族でいるしかない

黒森家の秘密を知っている人間を外に出すわけにはいかないのだから

ま、アンタたちは馬鹿じゃないネただ、育った環境が悪すぎて今まで、色んなコトを深く考えていなかったダケネ13歳ダッケ

ナラ、まだ全然、修正が効く年齢ネDarlingのセックス奴隷から家族に昇格できるかもしれないヨ

この双子は、頭の回転は良い周りの空気を見る能力もある

単純に、ちゃんと教育されてきていないだけだ

ああ、今は無理だとにかく、セックス奴隷として、きっちり奉仕しろよふざけたことをしたら、本当に捨てるからな

今のままのこの子らはオレの大切な家族と接触させるわけにはいかない

アニエスや真緒ちゃん、ルナやコヨミちゃんたちに悪影響を与えるだけだ

この双子は、自分よりも弱そうな子をイジメルと思う

うちの子たちが仲違いするような悪口や嘘を、わざと広めると思う

そうやって、自分たちの立場を固めようとすると思う

なぜなら、天童乙女たちの少女グループがそうだったのだから

あの金髪や赤髪や眉無しパーマと同じ世界の考え方をしている

この双子の監督役を誰か決めないといけないよな

あたしがやろうか

ヤッちゃんはダメだよ

寧の不良少女は、付け焼き刃だ

本当の寧子は気が弱くて、大人しい少女だ

この双子は、すぐに寧の本質に気付くだろう

そして、ネチネチと寧をいたぶっていくと思う

ヤッちゃんは、ほらマルゴさんとのアメリカ行きも控えているし

あ、そっかあたしにはずっと付いててあげるのは無理だもんね

取りあえず、そういうことにしておく

ヤッパ、アタシかネ

いや、イーディも合わないと思うぞ

イーディは、頭が良すぎるから

この双子の方が、反発すると思う

わたくしの仕事ですわ先生

この子たちと居るのは良いお稽古になると思うんです

稽古って

人の悪意を受けとめて流す、お稽古です

さっきはヤクザの人たちの、ギトギトした思考が流れ込んで来て、溺れそうになりましたそういうのを受けとめるだけ受けとめて、ささっと脇に流してしまう練習をしないといけないんだと思うんです

ヨミはそう言う

月子お姉様はああいう人たちを前にしても、心がまったく動じませんわあれは鷹倉神社に居た頃にお母様と親分さんたちと面談する機会が多かったからだと思います

そうだ月子は

ヨミよりも4歳年上で

本当の父親のヤクザの親分なんかとも、面談していた

そして、ヤクザたちの邪な思考が自分の中に流れ込んで来るのと、必死で闘っていた

ヤクザの親分たちは月子を次の巫女にして、犯すことを考えていたのだから

この子たちはさっきから、心の中ですぐにグチや悪口を言っていますわ先生のことも、わたくしたちのことも小馬鹿にして

そ、そんなことないわ

この姉ちゃん勝手に話を作っておるわっ

悪いけれどわたくしには、判るのよ

ヨミは、双子を見る

そんなはずはない絶対、嘘や

ヨミに心を読まれてギョッとする、エリ

嘘、嘘、そんなん困る何やのこの姉ちゃん

リエもハッとする

だから、そういうことを考えちゃダメですわ言葉にしたら、許さないわよ

ヨミは、ニッと微笑む

確かに、この双子のトゲトゲとした思考を読むのは

ヨミにとっては、良い稽古になるだろう

ヨミもある意味、お嬢さん育ちなんだよな

品の無い双子のバイタリティに、1人で対抗できるのか

ヨミさんだけではダメねマナさんにも来てもらいましょうか

マナに監督させる

本当に適任なのは、雪乃さんだと思うけれどあの子は、身体のことがあるから

ああ、雪乃の登山ロープのように太い神経ならこの双子に動じないと思う

でも、雪乃は妊娠中だからな

双子がキレて暴れたりしたら危ない

マナさんも最近は落ち着いてきたしあの子には、悪意への対応力があると思うのよ

ミナホお姉ちゃん、マナちゃんこっちに呼ぶ

そうね、そうしましょうか顔合わせは早い方がいいわよね

ヤクザのお父さんたちは解放したけれどこの子たちは、このままこの建物に残すしかないものね

この双子も、天童乙女たちも香月家の本家の邸宅に連れて行くわけにはいかない

明日の朝になったら例のホテルの地下の黒い森の施設に連れて行くわ

ああ、前に一度行ったことがある

オレたちの街の駅前の大型ホテルの地下にある娼館の外部施設だ

あそこが、新しい黒い森のメイン施設になるから

今のお屋敷は、オレたちが住んでいるから

いくら広大な屋敷だと言っても、みすずや瑠璃子が暮らしている場所で娼館を営業することはできない

まあ、克子と渚がビルを建てたらあなたたちは、そっちに引っ越して、娼館はお屋敷に戻してもいいんだけれど

克子姉のパン屋と渚の花屋を中心としたビルを街の中心部に建てる計画がある

でも、ビルの建築なんて簡単にはできないから

予定では、オレが高校を卒業する2年後をメドに完成させる予定になっている

ミナホ姉さんの娼館は、5年間限定だから

いずれお屋敷での営業を再開することになるだろう

シゲヨさんは解放して黒沢さんは娼館に入るわ徳大寺さんは、まだ決定ではないけれど本人がやると言ったんだから、娼婦にしたいわ

だから、園子さんと天童乙女の処遇は明日の朝までに決めないといけないんだね

そういうことよあんまり長く、このビルを借りているわけにはいかないもの

ここは香月セキュリティ・サービスの持ちビルだから

いつまでも、黒い森の娼婦候補者を置いておいてもらうわけにはいかない

でも、慌てなくて良いわよあなたも少し落ち着きなさいそうね

先にその双子の味見でもしてみたらどうかしら

黒い森の娼館の方へ行く少女たちは

ミラージュ騎士団のレフトグループみたいにしたいと思っています

表の家族たちとは別の集団ですね

少し毛色の違う感じになると思います

さて、感想の返信が全然できていなくて申し訳ありません

なかなか、時間が取れなくて

先に、最近のものを返信して

かなり時間が経ってしまっているものは後回しにするかもしれません

ちょっと溜まりすぎてしまっているので

書かれた方も、もうその時のことを忘れてしまっているかもしれませんし

うーん、いつやろう

925.夜の火遊び / MORE & MORE

隣の部屋が仮眠室になっているから、自由に使っていいわよ

畳の部屋だし、お布団もあるしこの子たちも、せめてお布団の上で処女を失いたいでしょうから

ビクッと震えるエリとリエ

そっと強ばった顔で、お互いを見る

どないしょ、リエちゃん

困ったな、エリちゃん

ミナホお姉ちゃん、ビデオカメラとかデジカメの機材ってあるのかなっ

香月セキュリティ・サービスの機材を借りることができると思うわ

じゃあ、カメラのセッティング何かはあたしがやるよっ

ああ、処女喪失は記念撮影するのがオレたちの流儀だ

マジでするん

このお兄さんにヤられちゃうん

双子はわざと大きな声で、心配そうにそう言う

オレたちに同情してもらおうとしていることは明白だから無視する

今、手配してもらうからちょっと待っててお茶でも飲んでなさい疲れているでしょあなたたち

ミナホ姉さんは、館内電話を取る

そういえばレイちゃんの姿が見えなくなった

解放した天童貞男たちが、ちゃんとレンタカー屋へ向かったか確認しに行っているんだろうか

ここの冷蔵庫の中の物自由に飲んでいいわよ冷蔵庫の上の箱の中には、お菓子もから適当に食べなさい

ああ、確かに部屋の片隅にホテルなんかに置いてあるような、ミニ冷蔵庫がある

その上に、洋菓子の入っていそうな箱も

ええー何があるん

うち、喉がカラカラやー

暗い顔をしていた双子が、いきなり冷蔵庫に注目する

勝手に開けたりはしない

こういうところは、徹底的に彼女たちの暮らしてきた世界のルールに則っているらしい

なあお兄さん冷蔵庫の中開けて見てええですかぁ

そんで何か飲んでもいいですかぁ

媚びた眼で、オレを見る

その場における人間関係の上下は動物的に守る群れの中のケモノと同じだ

ここでの1番は、ミナホ姉さん

でも、ミナホ姉さんは怖いから直接は話さない

2番がオレだと空気から感じたらしい

で、ミナホ姉さんがオレに自由に飲食するように勧めてくれたから

全力でオレに媚びる

ハイジさん、冷蔵庫を開けて中に何が入っているか見てくれないか

オレは、双子を無視してそう言う

ハイジさんが立ち上がり、冷蔵庫へ向かう

ガチャッと扉を開け

オレンジ・ジュースが2本、炭酸飲料が2本、缶コーヒーが5本後、お茶のペットボトルが4本入っています

ハイジさんが、冷静に報告してくれる

それから、マカロンみたいな洋菓子が7つありますね

冷蔵庫の上の箱も開けて確認してくれた

ミナホ姉さんやレイちゃんは、ずっとこの部屋に詰めていたから

すでに何か飲んだり、食べたりしているのかもしれないけれど

あ、わたしオレンジ・ジュースが欲しいですわあと、マカロンも

うちは炭酸のシュワッとするのが欲しいわマカロンも

いきなり、そう言い出す双子

ミナホ姉さん、何かいる

まず最初にオレたちのボスに尋ねる

あたしはいいわさっき、コーヒー飲んだばかりだから

ヤッちゃんは

寧はオレの大切なお姉ちゃんだ

お茶もらおうかなっマカロンはいらなーい夕飯の後には、甘い物は摂らないことにしているからっ

恭しく、ハイジさんがお茶のペットボトルを差し出す

あんがとっ

オレは次にイーディに尋ねるが

Darling、先に選びナヨ

いいんだよイーディは、今日は頑張ってくれているからさ

昼間のパーティからずっと、オレに付き合ってくれている

ソンジャ、COFFEE下さいネマカロンも食べるヨアタシは、チョット糖分を脳に供給したいから

だったら、炭酸とかの方が甘いよ

サイダー類は、糖分が入り過ぎネシカモ人工甘味料ダシ缶COFFEEでイイヨアタシは

ハイジさんが、イーディに缶とマカロンが1コずつ小分けにされて入っている小さな袋を手渡す

Thank Youね

ヨミ、先に選べ

オレは、ヨミに微笑む

いいんですの

いいんだよお前も、いっぱい頑張ったんだから

ヤクザの処理で14歳の少女が、力を必死でコントロールしながら精一杯やってくれたんだから

精神的には、かなりグッタリしているはずだと思う

じゃあ、オレンジジュースをそれからマカロンも食べます

ハイジさんが手渡す

あ、オレンジジュース、後、一本になってしもうた

うちの炭酸は、まだ残っとるわぁ

ふん、炭酸はギョーサン、砂糖が入っているらしいでリエちゃん

うち、ダイエットなんてしなくても細いモンエリちゃん

これも演技だ

ハイジさんも、好きなのを選んで

いいえ、わたくしは最後で結構です

いや、いいから選んでくれ

では、お茶をいただきます

ペットボトルのお茶を選ぶ

お菓子は

いえ大丈夫です

そう言うハイジさんに、イーディは

アンタは、作戦中には飲食しないタイプなのネ

いえ、あのそうするように、アカデミーで指導を受けましたから

ああ、ハイジさんは

デモ、今は作戦中ジャナイのネ

ヤクザたちの処理の緊張感が、まだ抜けていないで緊張したまんまなんだ

怖イデショ人の人生を終わらせてシマッタンダカラ

カラオケのお店の方が、バトル・アクションは多かったケレドアッチは成り行きで、殴る蹴るしたダケネデモ、今のは確実に、人の生き死にに直結するコトに直面シタんダカラ

想像力の問題だ

カラオケ店の戦闘は、ヤらなくてはこっちがヤられるんだから闘った

その結果、天童貞男たちがケガをしたり、死んだりしたとしても割り切れる

しかしさっきのは

圧倒的な巫女の力デぷちっと虫を潰すように、アイツラを死に追い込んだネ怖いよネ

天童たちが、実際に狂っていく様子を見てそして、この後、死に向かって突進していくことが想像できるから

ハイジさんは、小さくうなずく

アタシたちのこと怖くナッタカ

ハイジさんは、オレを見る

いえ怖くはないです

ドウシテ、そう思うネ

イーディは、笑顔で尋ねる

皆さんが力に溺れて、暴走しないように黒森様が、安全装置としていつも付いていらっしゃることが判ったからです

オレが安全装置

ソウヨヨミやツキコの力も、アタシやミチの武力もミナホの知力も、ミスズたちの持っている権力も全部、凶器なのネ普通に使ったのナラ、死人がドカバカ出るネアタシたちほらみんな、ブレーキが欠けている人間ダカラ

ダカラ危険を承知で、現場にDarlingに来てもらっているノネDarlingに判断を仰ぐウウン、Darlingの顔を見ていれば、アタシたちはどんな時でもやり過ぎないで済むカラ

そうそうそう、あたしたってどんなにテンパッた状況の時でも、ついついヨッちゃんの顔を見ちゃうからねっヨッちゃんがヤバッって顔をしていたら暴走しないもん

テンドウ・オトメがダメなのは、ソレヨ自分の内面だけに集中してシマウト、外の状況を感じる力が失われてしまうノネダカラ、あのコはいつも自分のコトダケになるノヨアタシたちは、いつだってDarlingのことが気になるカラネDarlingの位置、健康状態、表情どんなコトを考えているのかを、いつも気にしているヨダカラ、修羅場にナッテもイッパイイッパイにはならないノネ

はいヨミも先生が、背中から抱き締めて支えていて下さったから先生の体温を感じていられたから、心が暴走せずに済みました

あんなたくさんの数のはみ出し者ヤクザと心をリンクさせるのは、本当は怖くて危険なことなんだよな

ヨミの方が多人数のヤクザたちに、心を引っ張られてしまう可能性もあったんだから

今のアタシたちは1人1人が、トテモ危険な存在ネデモ、その中心に重しとしてDarlingが居てくれるから問題無く機能しているノネ

だから、香月のオジィちゃんだってあたしたちの存在を許してくれているんだよ

ちゃんと安全装置のある力なら有効に使えるからねっ

なるほど、理解できました

最初は、危険な現場にどうして黒森様が立ち合われるのか、ずっと不思議だったんですけれど

公は重しとしては適任なのよそれに、今の年齢から修羅場を経験しておけばますます、強い重しになるわ

あたしはこの子をとことん鍛えたいのよ安全なところに匿ったって、温室育ちのひ弱な男にしかならないわだから、危険を承知で現場に出しているのよ

オレはオレの女たちだけに危険な思いをさせたくないから

オレも現場に出ているだけなんだけれど

ハイジちゃんと切り替えるノネもう、一番危険なコトは終わったノネ後は、ショウやレイカたちに任せればイイアタシたちの作戦は終了したノネ

でも、まだ天童乙女さんが残っています

え、ハイジさん

ソウネモシカシタラ、眼を醒ましたオトメがソノコを連れて、ここから逃げだそうと大暴れスルかもシレナイノネそういう可能性は残っているヨデモオトメの監視は、ミナホたちがやっているノネ

天童乙女が今、拘束されている部屋もミナホ姉さんは、チェックし続けている

ハイジは、今までは何でも1人でヤッてキタから何もかも気になってシマウんだろうケド分担している仕事は、担当の人に任せるノネそんなに、ずーっと緊張していたら、心がマヒしてしまうヨアタシたちはというより、ヨミとDarling、それとハイジは、今ちょっとキツめの仕事をして、心が縮こまっているノネだから、ミナホはリラックス・タイムをくれたノヨ切り替えなきゃダメここで緊張をホグしておくノネ

あはいなるほど

納得するハイジさん

お茶とお菓子で休憩してDarlingは、その後セックスもするノネリラックスには一番デショ

すると、あのパーティの後、皆さんでお風呂場でその

ハイジさんは、風呂場でのオレたちのセックス大会を鳥居さんと見学していた

ソウヨ昼間のパーティが終わってみんな緊張を緩めたかったカラネミスズたちも、アニエスたちもダカラ、リラックスしたい子はミンナ、セックスしてたノネ

あの時、イーディと寧はオレとセックスしていない

今度は、ヨミとツキコがリラックスする番ネデモ、ソレダケじゃDarlingが楽しめないからそっちの双子も犯すノネ

イーディが、エリとリエを見る

そその

そろそろ、わたしらも

うちらは貰えませんの

ああジュースとマカロンか

こいつら、今のイーディとハイジさんの会話を聞いていなかったのか

いや、飲み物に夢中になっているフリをしているだけだ

オレたちの人間関係を理解しようと、必死で聞き耳を立てている

月子が帰って来る

ご苦労様どうだった

シゲヨさんの記憶は改変しました今は、香月セキュリティ・サービスの方がご親戚の所へお届けするために連れていかれました黒沢さんの方も、わたくしの力での処理は終わりました今日はこのまま、朝まで眠られた方が良いと思いますのでそう暗示してあります少し記憶が混乱するかもしれませんので明日また、微調整は致します天童乙女さんと徳大寺園子さんは、まだ手つかずで眠らせてあります2人とも、わたくしが命ずるまでは、眼を醒ましません

ああ、月子疲れているようだな

ヨミの方はヤクザ相手だから、かなり荒っぽい力の使い方で良かったけれど

ヤクザの娘たちの方はこれからの人生があるから

かなり繊細に心と記憶を操作していったんだ

こればかりは、鷹倉姉妹の中で一番力が強くて、安定している月子でないとできない

ほら、月子ここに座れよ冷たいものでも飲まないかマカロンもあるんだぞ

オレは、月子に椅子を勧める

あ、あのオレンジジュースと炭酸飲料と、缶コーヒーとお茶がございます

あわてて、ハイジさんが飲み物の種類を告げる

じゃ、オレンジジュースをいただきますわ

月子が、そう言った瞬間

あ、あかんわ

エリちゃん、残念やな

最後の一本を取られてしまったエリが悲鳴を上げる

なあにああ、あなたが欲しかったのねごめんなさい

疲れているから双子の心を読んでいなかったらしい

いいから月子が飲みたいものを飲め

一生懸命頑張って来た人が優先だ

すると双子は

ちょっと、お兄さんそれはないわ

そうやな、エリちゃん

不服そうに、オレを睨む

わたしらかて頑張ってたんやでぇ

そうや乙女ちゃんとかあのイジワル3人組とかと、ずーっと一緒に居て

堪えておったんや

ツラかったわぁ

それに、園子ちゃんとか直子ちゃんがメッチャ、辛気臭かったかなぁ

ごっつー、陰気やったんやぁ

そんでも、わたしら一番年下だったから

うんずーっと我慢しとったん

頑張ってたんやぁ

そうや、そう

双子は、そうアピールする

じゃあ、選べよただし、オレンジジュースをは、もう月子のだからな

オレは、そっけなくそう言う

もおっ、ぷんすかっ

ぷんすかっ

怒っとるんやで

ムカついとるんやで

双子は、オレを睨む

じゃあ何も飲むなマカロンも食うな

うー、お兄さんのイケズ

あー、酷い人やぁん

と、月子が

あなたたちその作戦、良くないわよ

双子に、ニコッと微笑む

な、何のことですぅ

うちら作戦とか使こうてないもんなっエリちゃん

そうやこれが自然なんやもんなっリエちゃん

身を寄せ合うエリとリエ

あなたたちが今、わざとやっているそういう喋り方とか、そういう態度は公様には響かないわよ

うんあなたたちはロリコンのオジサンたちが、そうしたら喜ぶからって

、そんな風にしているけれど先生は別に、ロリコンじゃないし

ヨミも双子の心を読んでいる

ウッソやぁだってな、リエちゃん

そうやわ、エリちゃん

わたしらまだ13歳や

13の子とエッチしたがる男は、ロリコンに決まっとる

双子は、お互いの顔を見てウンウンとうなずき合う

そうヨミだって、まだ14歳だけれど先生とセックスしてるよそれに先生、12歳の子とだってしてるし

アニエスとルナは

うわっ、ガチでロリコンやわぁ

怖い、怖いわぁ

でも、ヨッちゃんはあたしともセックスしているよ

あたしのこの身体を抱いてそれでもロリコン

豊満な胸を、自分で持ち上げる

ホンマか

アタシも、Darlingとセックスしているネ

え、そうなん

て、ことはお姉さんも

リエが、ハイジさんに尋ねる

いえ、わたくしはこれからです

ハイジさんは、そう答えた

何や、全員、ヤられているんかと思って、ドキドキしたわ

そんでも、ビックリやなエリちゃん

うん、ビックリやリエちゃん

ちなみにあたしも、公と寝ているわよ

最後に、双子に存在を無視されたミナホ姉さんが、そう言った

セックスはしていないけれど

あたしだって公にご奉仕しているんだからっ

ツンとしてそう言う

あわわわ、リエちゃん

うわわわ、エリちゃん

もしかして、このお兄さん

ロリコンじゃなくて

何でもアリの来る者拒まずかも

そうでもないネ

うん、ヨッちゃんちゃんと人を選んでいるもんね

ですから、あなたたちも公様のセックス奴隷に選ばれたことを誇りに思うべきですよ

イーディ、寧、月子が言う

見るべき所の無い人間は先生は、救いませんから

ヨミもクスッと笑う

そんなこと言われてもなあ

そうやだってな

うんリエちゃん

セックス奴隷とかなるんは嫌やもんな

仕方ないのは判ってるけれど

うちらまで小さいコたちだしな

エッチなんて、もっと大人になってからするものだもんなぁ

まだ、早いわ

そうそう早いですわ

そんなことを言い出す双子に、月子は

だから、ダメなのですよそういう可愛い子ぶって、同情を誘おうとする作戦は

うん、ヨッちゃんそういうの一番嫌いだもんねっ

だ、だから作戦じゃないです

そうですうちらが可愛いのは

元から可愛いからですわ

可愛い子ぶったりはしていません

可愛いんだから可愛いのは、仕方ないですわ

ああ結局

親とか、親が連れて来たロリコンの客とかしか大人と対話していないから

こういうノリと態度で、何とか生き抜いてきたんだろうけど

pipipipipi

館内電話が鳴る

ミナホ姉さんは、受話器を取り

はい、黒森ですそう判ったわ直接、ここへ連れてきてええ、最短ルートでいいわもう館内の迷路化は解除しているから

月子が起こすまでは目覚めないと言う以上

天童乙女のことも心配しなくていい

ミナホ姉さんは、受話器を置き

今、すぐに上がって来るそうよ

え誰が

木下さんに迎えに行ってもらっていたのよ

ああマナか

この双子の監督役にするんだっけ

香月家の本邸は、このビルのすぐ先だから

警戒態勢が、最高レベルから落とされた今なら、すぐに車で往復して来られる

そんでお前ら何を飲むんだ

オレは、話を戻す

そんならわたしも炭酸でいいわ

うちも、炭酸マカロンも欲しい

カラオケボックス以来、飲まず食わずの双子は大きな声で要求する

ハイジさん、渡してやって

オレの命に、ハイジさんが2人にペットボトルとお菓子を渡す

うわー、冷え冷えやぁ

やっと、冷たいものが飲めるわぁ

双子は、礼も言わずにボトルのキャップを外す

んぐぐぐぐっ

冷とうて美味しいなリエちゃん

喉がシュワシュワするわエリちゃん

マカロンも、袋を乱暴に破って貪るように食べた

はぁ、甘いわっ

うん、これなかなか高級品だと思うわ

前に、こんなのロリコンのファンのオッサンがくれたわな

でも、あれは怖くて食えんかったもんな

うん、お店の製品なのに何でか封が切られてたもんなぁ

菓子の中に、何の汁が混入されているか判らんもんなぁ

だから、あん時は綺麗なお菓子なのに見るだけだったわぁ

情けなかったなぁ

今日は食べられたわ

マカロンてこんな味なんやな

ホント、マカロンって感じの甘さやわぁ

2人だけで勝手に盛り上がって騒ぎ出す

あんなぁ、お兄さん

あんた、ホンマにうちらのこと判っとらへんみたいだけれど

わたしら可愛いんや

ホントにギョーサン、ロリコンのファンがおるんや

みんな、可愛い、可愛いって言うてくれはるんやで

裏ロリコン界のキラキラ星なんやうちらは

そりゃ普通の大人の女なら、そっちのお姉さんの方が美人やと思うわ

うんそこのお姉さんには、確かに色んなところの成長で負けてるわ

双子は、寧を指差す

寧の美貌は認めるんだ

でもなぁ、わたしらは

そうや未成長ということでは、そのお姉さんを凌駕しとるんや

綺麗さや、巨乳さ加減では負けてるかもしれんけどな

可愛らしさと、微乳の美ではうちらの勝ちや大勝利や

お兄さんは、ホンマ、幸せモンや

こんな可愛くて、成長未満のうちらを自由にできるんだから

せやからなぁあたしらのその価値を認め

うちらの待遇を改善するべきだと思いますぅ

ああ炭酸とマカロンから、糖分を吸収しただけで

こんなに雄弁になるんだ

いや、判ってますホントは、お兄さんも

うちらの可愛らしさは認めてくれとおるんよな

だからわたしらが欲しいんやろ

でもだったら

不意にドアがノックされた

ああ、来たわね

ミナホ姉さんは、監視カメラでドアの向こうの廊下に居る人間を確認する

部屋のドアの電子ロックを解除した

はーいお連れ致しましたーっ

木下さんの言葉に続いて

来たよーっ

参りましたわ

マナだけじゃない

瑠璃子まで来た

お兄様が、新しいセックス奴隷をお選びになったと聞きましたので

どんな子が、セックス奴隷の先輩として確認しに来たよーっ

究極の箱入りお嬢様である瑠璃子と

ここ最近、グングンと美しさを増しているマナ

15歳と14歳の少女が入って来る

瑠璃子とマナの登場に

リエちゃん、こりゃアカンわ

うんエリちゃん、アカンかも

呆然として呟く

わたしらより可愛いやん

うちらより可愛い子が来ちゃったわ

ということで、瑠璃子+マナ参戦で双子の陵辱になります

今日知ったこと

コンバトラーVのデザインは、元々はバンダイ(ポピー)のムラカミ氏がデザインしたものを安彦氏がアニメ用に書き直したもので

ムラカミ氏のデザインは、目玉と口があったが、安彦氏がカッコ悪いと、書き直してしまった

そのことをムラカミ氏はとても怒っていたと言われていましたが

実はコンバトラーVは、元々、手塚治虫先生の弟子が起こしたひろみプロの企画で

その段階から、手塚治虫・原案になっている目玉と口のあるロボットのデザイン画が存在する

つまり、デザインの最初期から、ムラカミ氏が関わっていたのではなく

目玉と口は、元デザインから受け継いだもの

知らなかったです

926.夜の火遊び /それぞれの選択

瑠璃子やマナは、間違いなく可愛い美少女だけど

オレからすると寧の方が、見た目はズバ抜けて美しいと思う

顔の造形や、肉体美が

18歳ということもあり、今まさに美女として完成する寸前の美しい少女の頂点を極めようとしていると思う

なのに、エリとリエの双子姉妹は寧には、特に対抗意識を持っていなかった

いや、月子やヨミ、イーディやハイジさんだって普通の子たちよりは、際立って可愛いし綺麗だ

それぞれ特徴的な魅力を有している

でも、双子姉妹は彼女たちのことを全然意識していなかった

どうして、瑠璃子とヨミの出現にこんなに反応するんだ

方向性が同じだからですわ

瑠璃子が、オレの心を読んでそう言う

うん、カブッているのヨ

イーディ被っている

この子たちは、自分とは違う種類の魅力の持ち主のことはライバルだとは思っていないんですよこの姉妹割と自信家ですから

寧の美しすぎる魅力や

月子の落ち着いた魅力

イーディの明るさと肉体美

ヨミの素直さと発育の良い肉体なんかとは

双子姉妹のロリロリとした可愛らしさとは、魅力の種類が異なっている

被ってはいない

うんこのお姉さんたちが、動画配信したら

そうやなうちらよりもぎょーさんファンが付くと思うわ

不安そうに、姉妹は言う

エリとリエはそういう意味で、瑠璃子とマナに脅威を感じているのか

人間てさ、どんな馬鹿げたことでもさ人に評価されたら、嬉しくなっちゃってそれを自信にして、前向きに生きていったりするもんねっ

この双子は親たちに、自分たちのエロ動画をロリコンの人たちに売られていたけれど

自分にはファンが居て、高く評価してもらえているというとが双子姉妹にとっては、存在意義の柱になっているのか

あたしたちはさロリコン層には、受けないタイプだもんねっ

なるほど寧も、月子も、イーディもちょっと違うのもしれない

ヨミには巫女の力があるし、ハイジさんに戦闘力があるだから、2人とも絶対に大人の男に媚びるような顔はしない

そういう意味ではルリコとマナは、自分たちと同じジャンルでしかも上位互換のできる人材だと思ったんだろうネ

瑠璃子は香月家本家の娘としてたくさんの大人たちに笑顔を振りまいている

いつも、愛想良くにこやかに応対しなくてはいけない

マナも白坂舞夏の時は、そうしていたろうし、今はスーパー・モデルを目指しているから

2人とも大人を相手にして、強く自分をアピールする魅力を身に付けている

そういや、こいつらいつも、姉妹で会話しているフリをしてるけれどあれって結局、オレに自分たちの存在を強くアピールしようとしているだけなんだよな

双子だけの会話の形をしたアピールだ

オレに自分たちの魅力を認めさせ少しでも立場を良くしようとする

そうそう、この子たちは意識して、そうしているよねっ

そこがダメなところネルリコなんて、意識してないのに、人に影響を与えているネ

ただ居るだけで、人から注目される

発言が注視される

瑠璃子の意志に従って、状況が変化していく

それが香月家の娘の生活だ

この子たちが目指している存在をルリちゃんは、もう達しているんだよね

そして、マナも近付いているノネ

マナもずっと、お屋敷の中での様子しか見ていなかったけれど

この数ヶ月で、爆発的に美しさが増している

現在のマナが、共学の学校とかに編入したら大騒ぎになるだろう

それぐらいの美少女になっている

そして周囲がどれだけ騒ごうと、平然と対応していくだけの心の強さを、今のマナは持っている

どっしりとした安定感と、余裕が

なるほどそれで、可愛いの方向性が、カブッているということか

オレは双子と、瑠璃子+マナを見比べて納得する

こいつらの自信は自分たちにはたくさんのファンがいるっていうことだけれど

双子がギロッとオレを睨む

でも、そんなのやっぱり大した自信じゃないんだな不安なんだだから、さっきからずっとキャンキャン吠えてたんだな

わたしら、犬じゃないもん

そうだよ吠えてなんかないもんね

そんな言葉にすら媚が見える

ほら、可愛いでしょわたしたちというような、小賢しいアピールが

お兄様素地は良いと思いますけれど、躾のなっていない子たちみたいですわね

瑠璃子が、ニコッと優しく微笑む

そうだね可愛いけれど、可愛げのない子たちだよねお兄ちゃん

マナは、余裕たっぷりに微笑む

か、可愛いもんなわたしらなぁ、リエちゃん

そうや、可愛いもんなうちらエリちゃん

Загрузка...