あたし、知っているんだよお姉ちゃんが、お猿さんみたいにオナニーしまくっていた時のアンアン声を聞いているから

マナは雪乃と同居していた頃に、雪乃のオナニー声を散々聞いている

だだったら、何なのよ

雪乃は、妹を睨む

別に雪乃お姉ちゃんは、セックスできなくて可哀想だなあって思っただけ

そしてマナは、オレに抱きつく

裸のおっぱいを、オレの胸に押し付けて

あたしは、ほらしたい時には、いつでもお兄ちゃんに愛してもらえるから

雪乃は、ムッとして

舞夏、あんた恥ずかしくないのっ白坂家の娘としてそんな男とはしたないわよっ

はしたなくていいもんっ

マナは、オレにキスする

あたし今、とっても幸せだから

オレの頬を舌でペロペロと舐めた

それにさあたしも雪乃お姉ちゃんも、とっくに白坂家から放り出されているんだよ知ってるでしょパパ死んだんだし

あんたたちが殺したんじゃない

雪乃が絶叫する

仕方ないでしょパパはあたしたちのパパは、殺されても文句が言えないようなことをしてきたんだし

舞夏あんたのパパなのよっ

雪乃の言葉に、カッとなるマナ

でも、パパは助けてくれなかったじゃないあたしのこと、助けてはくれなかったんだからっ

あの人はいつも好き勝手やっているだけでさあたしが静岡で療養している時だって、一度も会いに来てくれなかったそれでたくさんの人を傷付けて、酷いことをいっぱいやって、みんなに恨まれてこうなったのは、自業自得だよ

だけど家族なのよパパなんだから

あたしの家族はここに居るよお兄ちゃんやアニエスちゃんたちだよ

舞夏はあんたは、まだ子供だから騙されているのよ

お兄ちゃんは命懸けで、あたしたちを守ってくれたんだよっ何度も、何度も雪乃お姉ちゃんだって、見てきたでしょ

マナが、オレを抱きしめる

あたしはこの人が好きっこの人の女になったんだもんっこの人を愛して、この人の赤ちゃんを産むんだよ家族になったんだよ

マナは、姉に断言する

アニエスちゃんもあたしの妹だ一生、大切に守るよ家族だもん

アニエスは、マナと雪乃の怒鳴り合いに、すっかり怯えている

アニエス、大丈夫だからほら、こっちへ来い

オレは身を起こして、アニエスを抱きしめる

怖くないぞパパが一緒だからな

オレは、アニエスの裸の背中を撫でてやる

あんたたちはみんな、頭がおかしいのよその男に、騙されているのよ

雪乃お姉ちゃんが、そう思うんならそうなんじゃない雪乃お姉ちゃんの中ではさ

でも、あたしはお兄ちゃんとエッチする度に感じているからお兄ちゃんに愛してもらっていることあたしも、お兄ちゃんを愛していることエッチすればするほど、絆が強くなっているのが判るもんあたしたち、ある日突然、いきなり家族になったんじゃないもん少しずつ、お互いに心を開いて、歩み寄って、寄り添ってそれで

オレたちは、少しずつしか判り合えなかった

オレの女たちの中でもマナは、特に時間が掛かったと思う

でも、最初に手を差し伸べてくれたのはお兄ちゃんだもんあたしからじゃないそして生意気で我が儘なあたしを見捨てないで、何度も何度もあきらめずに愛してくれた

感謝しているよ愛しているお兄ちゃんが、必死であたしを幸せにしてくれようと努力してくれているみたいにあたしも、お兄ちゃんを幸せにしてあげたいって思っているこの家族を守りたいって

馬鹿なこと言ってないで、ゲンジツを見なさいよあんたは、この男たちに利用されているだけなんだから利用価値がなくなったら、あんたなんて捨てられちゃうのよポイッてそういう連中でしょ、こいつらはさ

雪乃はそう思っているのか

雪乃お姉ちゃんこそゲンジツを見なよ

マナは姉に、はっきりと告げる

利用価値がなくなったらって、何時のことさ

パパは、もう死んだんだよ守次伯父さんは失脚して白坂家は、香月さんに完全に白旗を揚げたミナホお姉ちゃんたちの復讐は、もう終わったんだよ全部済んだんだよもう

雪乃が、ビクッと震える

その上さ、香月家のみすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんとの繋がりであたしたちの立場は安泰警察に追われることも無いよ香月さんが日本を動かすくらいの凄い権力者だってこと、雪乃お姉ちゃんも知っているよね

でも、正義は正義は、あたしたちにあるわよこいつらには、絶対に天罰が下るわよっ雷とか隕石とかが落ちてきて、こいつら全員、皆殺しになるのよっそうでないと

雪乃の眼から、涙が零れる

パパがパパが可哀想よ

雪乃の気持ちは判る

オレたちは、絶対に正義では無い

オレたちは犯罪集団だ

悪だ

白坂創介に酷い目に遭わされたからと言って、白坂創介に復讐するのは悪いことだ

法と倫理に背く

それでもオレたちは、この私刑を完遂しなければならなかった

そうでなければ白坂創介の無残な最後を観なければ

白坂創介に堕とされた多くの娼婦たちは、過去を乗り越えて前に踏み出すことはできないから

シザーリオ・ヴァイオラが死ななければ、寧の心が解放されなかったように

警察に逮捕されて、裁判で断罪されて刑務所で罪を償うとかじゃダメなんだ

白坂創介がこの世からいなくならない限り元・娼婦たちの心は休ませなかったと思う

あんたなんて自殺しちゃうばいいのよっ自分で死になさいよ恥知らずのクズ人間

何て言われようと、オレは構わないよでも、オレは生きるよ一生懸命、生きて幸せになるよ

あんたたちみたいな人間に、幸せになる資格なんか無いわよっ

それでも、オレは幸せになる

オレは、腕の中のアニエスを見る

オレが幸せにならないとみんなが、幸せになれないから

みんなオレの家族

アニエスが、オレの顔を撫でてくれる

パパと一緒だからアニエスは幸せですの

オレには、もう幸せにしなくてはいけない家族がいる

どれだけの罪を犯そうとどれだけの恨みと呪いの言葉を浴びせられようと

オレは、平然と毅然として、生きていかないといけない

オレが不安な顔をしたら、アニエスも不安になる

偽善者嘘吐き気違い

雪乃が何を言おうとオレは、受け流すしかない

雪乃お姉ちゃんは、そうやってギャーギャー喚いているだけでさ本当に、判っていないんだね

パパが死んであたしたちの利用価値は、期限切れになったんだよ判るもう、あたしたちを捕まえておかないといけない理由は無いんだってば

マナの言葉に雪乃は、ハッと息を呑む

それなのにお兄ちゃんは、あたしのことをちゃんと大切に扱ってくれているミナホお姉ちゃんや、克子さんたちもそうあたしのことを、ちゃんと家族だと思って接してくれているんだよ

そ、そんなの判らないじゃない

判るってさ今だって、あたしたちのことを観ていてくれているんだからそもそも、あたしのことを信用してくれなかったら、こんな風に雪乃お姉ちゃんと話す機会だって貰えなかったよ

雪乃お姉ちゃんと話す最後のチャンスをね

最後って舞夏

雪乃は、怯え顔で妹に尋ねる

判らないの利用価値がなくなって、賞味期限切れなのは雪乃お姉ちゃんでしょ

雪乃の顔が、サーッと青ざめる

雪乃お姉ちゃんこそどうするつもり、この後

一応言っておくけれど雪乃お姉ちゃんが、今、生きているのはお兄ちゃんのおかげだからねお兄ちゃんがいなかったら、普通に殺されていたと思うよ

そんなこと知らないわよ

雪乃は、下を向いてうつむく

でお姉ちゃん、どうするわけこの後

い、市川のお祖父様のところへ

ふうん精神病院に押し込まれて、残りの人生を送るわけね

し、白坂家の誰かの家へ

白坂家が、雪乃お姉ちゃんを匿うわけないでしょそんな香月さんに逆らうようなことをすると思う

雪乃が、妹を睨み付ける

さっき、その香月家のお嬢さんがあたしに言ったわよあんたたちの言う通りに道化を演じれば生きる保証はしてくれるって生活の面倒も見るって

そうだ今日の午前中、瑠璃子が雪乃にそう約束した

それで、いいんだねルリお姉ちゃんの道化で一度、道化になったら、一生抜け出せないけれど、それでもいいの

パパの最後の姿覚えているよね

もし、お姉ちゃんがあたしたちを裏切って、あたしたちの秘密を外の人たちに暴露しようとしたらああなるよ

白坂創介は舌と両手首とペニスを断ち切られていた

香月セキュリティ・サービスとかは、ともかく恭子さんとか、ミス・コーデリアは、本物の怖い人なんだよ美智お姉ちゃんやイーディちゃんだって、怒らせたら何をするか判らないし

雪乃は震え出す

そ、そんなの判っているわよっ

うんうん、判ってないよさっきあれだけ、ルリお姉ちゃんにキツク言われたのに雪乃お姉ちゃん、まだどうにかなるって思ってたもん

マナは姉に冷たく告げる

もう、どうにもならないんだよ腹を括ってよ

じゃあ、あんたあたしにどうしろって言うのよ

こっちにおいでよ雪乃お姉ちゃんのその、今となってはみっともないだけの尊大なプライドを捨ててさ

あたしは、お兄ちゃんのセックス奴隷ルリお姉ちゃんも、そうみすずお姉ちゃんは、お兄ちゃんの愛玩ペット美智お姉ちゃんは、お兄ちゃんの玩具

アニエスは何ですの

アニエスが、オレの腕の中からマナに尋ねる

アニエスちゃんは、何がいいお兄ちゃんの何

うーんとねぇ

お嫁さんとか言い出したらどうしよう

思い出しましたのアニエスも、パパのペットでしたの

白坂創介に、そういう風に育てられたんだな

うんじゃあ、いっぱい可愛がってやるな

あたしたちはみんな、お兄ちゃんの所有物になったんだよそうなることで、みんな、つまらないプライドを放り出したんだだから、お兄ちゃんの前では身も心も裸になれるし姉妹同士では、嫉妬したりケンカしたりしないんだよみんな、自分自身をお兄ちゃんに捧げているから

みんな、オレの下の立場に引いてくれているだから、ケンカせずに仲良く共存してくれている

ジッちゃんは、そのことが判っていたから瑠璃子を、最初から奴隷としてオレに売り払った

香月家の娘としてのプライドを、根本から捨てさせるために

だから何よ

雪乃がマナを睨む

雪乃お姉ちゃんも、余計なプライドを捨ててこっちにくればいいのにお兄ちゃんは、心の広い人だから雪乃お姉ちゃんが、心を入れ替えれば、きっと受け入れてくれるよ

マナの目的は、これだったのか

マナは雪乃を家族に勧誘するつもりだったんだ

あたしのことだって心を入れ替えたら、ちゃんと受け入れてくれたんだからお兄ちゃんは

自分がそうやって、オレたちの家族に入ることができたのだから

雪乃にもできると、思っているらしい

人は、自分の経験を基に何でも考える

マナと雪乃は違う人間だ

今が最初で最後のチャンスだよミナホお姉ちゃんも、1回限りで許してくれたみすずお姉ちゃんたちが、帰って来るまでのこの時間しか無かったんだ

みすずたちが居れば雪乃を家族に勧誘するアプローチは、きっと却下されたろう

寧がいたら、確実だ

オレの女たちはみんな雪乃のことを嫌っている

あたしは雪乃お姉ちゃんを、見捨てたくないんだよっ

マナは雪乃の実の妹だ

何もしないまま、姉を見捨てることはできない

あたしに、そいつの奴隷になれって言うの

そうだよあたしがしたみたいにお兄ちゃんの奴隷になるって宣言してみんなに土下座して許してもらって最初は、上手くいかないかもしれないけれど、一生懸命に頭を下げれば、きっといつかはみんなも認めてくれるよ雪乃お姉ちゃんのこと

あたしは嫌よ

そんなの死んでも嫌殺されたって、嫌よ

そう断言する

雪乃お姉ちゃんの馬鹿ッ判らず屋ッこのまんまじゃ、本当にどうしようもなくなっちゃうだけなんだよっそんなことも判らないのっ

嫌なものは、嫌なのよ

雪乃は、オレを拒絶する

何でよ雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好きでしょ

はぁ何であたしがこんなやつを

だってお姉ちゃん、さっきのオナニーだって、お兄ちゃんを観ていたでしょあたし、判っているんだよ雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんとセックスしたいんでしょ

あ、あたしはこんなやつと、したくないわよっ

だってあんなに激しくオナニーしていたじゃないっ

マナは指摘する

それはあたしは、単純に身体が火照ってそうよ、身体がうずいてセックスしたくなっちゃってただけよ別に、その男としたいわけじゃないのよもっと、美男子であたしに相応しい立派なオトコとセックスしたいのよそいつが欲しいわけじゃないわっ

雪乃は、そう反論する

嘘だよ雪乃お姉ちゃんは、もうお兄ちゃんでなければダメなはずだもんっお兄ちゃんとのセックスじゃないとイケないんだよっ夢の中だって、お兄ちゃんに抱いてもらっているんだよっ

何で、舞夏にあたしのことが判るのよっ

だってあたしが、そうだもんっ

あたしがそうなんだよあたしは、絶対にお兄ちゃんとしかセックスしないっていうより、できないよお兄ちゃん以外の男の人なんて怖いし、気持ち悪いもん

マナが、オレの背中に頬擦りする

あたし今でも、セックスそのものは、ちょっと苦手でも、お兄ちゃんとするのは好きお兄ちゃんとのセックスだから好きあたしのお腹の中に、お兄ちゃんが射精する時の気持ち良さそうな顔を見るのが好きセックスの時の、優しいお兄ちゃんが好き心が通じ合うのが穏やかで優しい気持ちになるのが好き

マナは、背中からオレを抱きしめる

お兄ちゃんが好きなのお兄ちゃんに愛してもらうのがお兄ちゃんを愛することが裸になって、身体をぴったりくっつけてあたしの一番深いところまで、お兄ちゃんを受け入れてあたしはセックスが好きなんじゃないよお兄ちゃんが好きなのお兄ちゃん大好き

アニエスもパパが大好きですの

オレの内側と外側で2人の美少女が、裸身をオレに擦り付ける

あたしだけじゃないよお兄ちゃんの女は、みんなそうお兄ちゃんとセックスして心と身体を通じ合わせるのが好きなのお兄ちゃんが大好きなんだよっ

そして再び雪乃に対する

雪乃お姉ちゃんもそうでしょ雪乃お姉ちゃんだって、お兄ちゃんとセックスしてるんだからお兄ちゃんのセックスが、どれだけ優しいのか心と身体で感じているはずだよっ

残念だけれどあたしは、ずっと一方的にそいつにレイプされてただけだから

冷たい眼で、オレを見る

こんな男に愛情を感じるはずがないじゃない

それは、あたしだって最初はそうだったよあたしだって、ロスト・ヴァージンはレイプだったもんでも、お兄ちゃんはお兄ちゃんは、違ってたんだよあたしの特別な、大切な人になってくれたんだよ

あら、そうあんたって、すっかりそいつに洗脳されちゃったのねそいつなんて、ただ単にセックスが上手いだけのクソ男よこんな男世の中には、いっぱいいるわ全然、特別じゃないわよ

雪乃は、そう返す

雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんとセックスして、何も感じなかったの今でも、他の男の人とセックスしたいと思うのお兄ちゃんじゃない人と

そうねあたしは別に、こいつじゃなくたっていいわよだって、こいつはあたしに相応しいオトコじゃないものあたしにはもっと格好良くて、もっと顔が良くて、もっと家柄の良い人じゃないとこんなやついらないわよ

こいつは舞夏は、知らないかもしれないけれどあたしのことが好きだったのよこんなみっともないオトコに好かれて、こっちは迷惑よ大迷惑よそれで、好き放題あたしのことを弄んで今は、他の女の身体に夢中だから、あたしにはもう興味が無いんですって、馬鹿にしているわよ

雪乃はそう思っているらしい

ま、仕方ないわよね誰だって、あたしなんかより、香月家のお嬢さんの方を選ぶわよね何たって、名家中の大名家ですものねそういうゲスなオトコなのよこいつは

ギッとオレを睨む、雪乃

あたしのこと好きだったくせに

お兄ちゃんは今でも、雪乃お姉ちゃんのことが好きだよそれは、変わっていないよ

だったら、あたしを助けなさいよあたしが助かるように、弓槻や香月家と交渉なさいよそしたら1回ぐらいは、相手してあげるわセックスでも、何でも

雪乃は、涙目でそう言った

ちっくしょうあんたなんかに頼らないといけないなんて、情けないわよ死にたいぐらい、情けないわよ

眼からぽろりと、涙の粒が落ちる

あんたが、あたしを犯したいのなら幾らでも、犯されてあげるわよあたしの身体を好きにすればいいじゃないでもあたしは、絶対にあんたたちには屈しないからあんたの奴隷になんかならないあたしは、誇り高き人間なのよ白坂家の女なのよ人間としてあんたに犯されてやるわあたしは、あんたなんかよりも遥かに上等な女なんだからあんたとは、格が違うんだから

雪乃、いい加減にしろよオレはお前を抱かないもう、セックスはしない雪乃には勃起できないそう言ったろ

あら、無理しなくて良いのよしたいんでしょほら、レイプしなさいよあんた、いつもガツガツと野良犬みたいに、あたしのことを犯していたじゃない

もうそんなことをしている状態じゃなくなったんだよ

雪乃にそう告げる

オレはもう雪乃ことなんか好きじゃないお前なんて、大っ嫌いだよ

お兄ちゃんも、雪乃お姉ちゃんも違うよそうじゃないでしょ

2人ともそれは恋だよ恋だから、そんなになっちゃっているんだよどうして自分のことに気付かないの

マナが、雪乃を見る

雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんに愛されたいんでしょお兄ちゃんに、自分だけを見ていて欲しいんだよ恋しているんだよお兄ちゃんに

違うわよ、舞夏

お兄ちゃんだって雪乃お姉ちゃんが、こんな風に高飛車だからまっすぐにお兄ちゃんの恋心を判ってくれないから諦めるしかないって、思っているんでしょ本当はまだ、恋しているんでしょ

そうじゃないよ、マナ

オレもそう答える

そういうことじゃないんだ

じゃあ、どういうことなの

マナお前は、自分自身に置き換えて、オレと雪乃のことを考えすぎているマナにとってはそうなのかもしれないけれどオレと雪乃は、違うんだよ

わ、判らないよお兄ちゃん

マナが真剣な眼で、オレを見ている

例えばマナは、一生、オレとしかセックスしない他の男とは、生理的にセックスすることができないって言ってたよな

うんそうだよ、あたしは

でも、雪乃は雪乃は、きっとそうじゃないんだよ

雪乃はオレじゃない男とだって、セックスできるよむしろ、オレよりもセックスが上手くて、自分に快感をもたらす男を探すと思う

お兄ちゃんよりも、気持ち良くしてくれる人なんていないよ

それは、マナの考えだろ雪乃はオレという人間を否定したいから、オレとのセックスを否定したいから他の男に、オレよりも快感の深いセックスを求めるよ希望に合う男を見つけるまで何人とでもセックスするよ

お前はそういう女だろ

そうね少なくとも、世の中には、あんたよりもセックスの上手い男が居るだろうとは思っているわあんたなんて、大したことないはずよ

どうして、そう思うのよ

雪乃はマナと違って、誰も信じていないからだよ

マナは人間を信じているだからオレが、マナを助けようとした時に、オレのことを信じてくれたそれで、オレもオレのことを信じてくれたマナのために頑張れた

信じることが信じてくれたと感じたことがお互いの関係を強化してくれる

絆が、生まれる

でも、雪乃は最初から、自分しか信じていないからこいつは誰も信じていないから

今、こうやってマナが機会を作ってくれたことがマナの実の姉に対する愛情だってことすら、理解していないこれは、マナが自分を陥れに来ているあるいは、マナがオレたちに騙されて、自分を陥れる計画に利用されているそうとしか、考えられないから

心が頑なになる

雪乃みたいな人間には何を言ってもムダなんだよ何をしてやっても、意味が無いんだよこいつは、誰も信じていないんだから

そしてプライドが高くて、美しい娘だから他人に与えられるのが当然だと思っているそのくせ、他人に奪われることをいつも恐れている

人には善意や愛情があるってことが、理解できないから雪乃には、マナの話は判らないんだよ雪乃は、人間は損得勘定でしか動かないって思っているから

雪乃は黙って、ジッとこちらの様子を見ている

瑠璃子は、雪乃がそういう人間だって判っているから午前中の交渉は、徹底的にドライな損得勘定だけで話をしたんだ

死にたくなければ、こちらの命令に従え

シンプルで判りやすい提示だ

道化として命令に従うのなら生活の保証はしてやるよくよく考えたら、馬鹿げた話だろそんな面倒なことをするより、雪乃を殺した方が楽だし、費用も掛からないでも、雪乃は自分には価値があると信じ込んでいるから香月家が、自分を利用するメリットがあると思い込んだんだ

実際にはメリットなんてあるはずがない

雪乃みたいな娘は、口を塞いでしまった方が、後顧の憂いはなくなる

そうだね今の雪乃お姉ちゃんには道化としてでも、生かしておく価値は無いよね

マナが雪乃を見る

でも、マナは雪乃が道化として、残りの人生を支配されるのは可哀想だと思ったんだろそれで、いっそのこと自分みたいに、心を入れ替えて、みんなの前で土下座すれば雪乃もオレたちの家族になれるかもしれないって、思ったんだな

だって、あたしは

マナの認識が甘いのは仕方無い

マナだって、白坂家のお嬢様育ちだ

自分がそれで助かったのだから雪乃も、何とかできると思ったんだろう

でも、この通りだよ雪乃は、雪乃だマナの優しさすら信じていない

オレは、雪乃を見る

ふんっ、つまりこういうこと全部、あたしが悪くてあたしが馬鹿だから、こんな酷い目に遭っているって何でもかんでも、あたしのせい

あんたいい加減にしなさいよそうやって、あたしを見下して、馬鹿にして許さない、許さない、許さないわよっサイテイよ、あんた

見下しているのは、いつもお前の方じゃないか

雪乃はオレをサイテイのゲスのクズだと思っている

何一つ信用できない人間だと

そういう認識で凝り固まっているから

雪乃とは、何一つ建設的な会話ができない

瑠璃子がしたみたいに

あるいは、ミナホ姉さんがいつもしているように

雪乃には、圧倒的に力で抑え込むことしかできないんだろうか

それ以外に、アプローチの方法は無いんだろうか

でもお兄ちゃん

あたしはお兄ちゃんなら、何とかしてくれるって信じているよお兄ちゃんなら、きっと

お兄ちゃんなら、もっと良い形で雪乃お姉ちゃんが、生きていく道を作ってくれるって

マナの眼が、必死にオレに訴えている

どうしても姉を見捨てたくないんだな

マナオレには、そんな力は無いよ

まだ、雪乃編の途中なので感想欄に雪乃が可哀想これはおかしいとか書かないで下さい

途中ですから

本当に、人は自分の経験だけを基に話をするので

留学したことで道が開けた人は、若い子に留学を勧めるし

コンクールの受賞で道が開けた人は、コンクールのことばかり勧める

業種によっては、留学もコンクールも関係なかったりするんですけれど

私は実際に、国費留学を申請して留学したけれど帰って来たら、元の会社に戻れずに、留学して勉強したこととは別の仕事に再就職するしかなかった人を知っています

527.裁かるる、雪乃・2

オレのことを、信頼してくれるのは嬉しいけれどオレは、そんなに強くないよ

オレは、どこにでもいるようなただの高校生でいや、普通の高校生よりもちょっと劣っているぐらいの男なんだから

でも、お兄ちゃんはお兄ちゃんは、いつでもあたしたちのことを守ってくれているよお兄ちゃんは、凄いんだよ

マナが、オレに縋り付く

それはマナたちが、オレのことを信じてくれているからだよ信じてくれていることが伝わって来るから、オレは必死で応えているだけだよ

もし、みんながオレを信じてくれなかったら

オレは、きっと途中で挫折している

オレ、昨夜さみすずの家へ行ったんだよ

マナと雪乃の家にも行ったことがあるけれどマナたちの家は、まだオレの理解できる範囲にあったよ

白坂創介の家も、大きかった

でも理解を超越するような、大豪邸ではなかった

雪乃はオレのクラスメイトだし同じ高校に通う生徒の中のお金持ちの家ということで、納得ができた

だけど、みすずの家は何かもう、違うんだよ豪華のレベルが生活水準が根本から違ったんだよ

あの超高級マンションの広すぎるリビングから見た、目映い夜景を思い出す

ふかふかのカーペットに、パーティが開けるほど広いベランダ

本物の油絵の掛かった壁

調度品の何もかもが、超一流の品で揃えられていた

ああ何ていうのかなとにかく、王侯貴族様っていうか、セレブの世界なんだよそのセレブっていうのも、国内版じゃなくって国際的って言うか、グローバルに拡がっているっていうか

何を言っているんだオレ

とにかく、ジッちゃんの三男の家であんななんだから、香月家の本家の家・屋敷なんて想像もできないよ

庭でクジャクとか飼ってても、驚かないぞ

っていうか、庭だって東京ドーム10個分とかかもしれないし

家なんか、大阪城より大きいかもしれない

みすずも瑠璃子も、本物のお嬢様いや、お姫様なんだよもう、ビックリして腰を抜かすしかないレベルの

昨夜改めてそう思った

普段暮らしている家を見ることほど、その人の本質が判ることはない

そして、あいつらは香月家の娘として、ずっと抑圧されて生きてきたろ対等に話をしてくれる友達はいないしそれなのに、誰に対してもニコニコしていないといけない

みすずや瑠璃子が、もし他の女生徒とイザコザを起こしたら

その女生徒は、親兄弟家族もろとも、恐ろしい目に遭う

みすずや瑠璃子の意志とは関係無く

周囲の生徒や教師や大人たちが香月家の報復を恐れて、勝手に動き出す

だから、みすずも瑠璃子は誰とも、ケンカできない

同時に、普通の子とは仲良くなれない

みすずたちと仲良くしていることが知られたらその子が、やっかまれて酷いことになる

だから、周囲の人たちにはいつも鷹揚で、ニコニコしていてそれでいて、誰にも心が開けないというのが、香月家の娘の宿命だった

オレと、出会うまでは

オレの女になったことでオレの家族になったことでみすずも、瑠璃子も自由に心を開くことができるようになったんだオレたちの前では

お兄ちゃんの前では、だよ

お兄ちゃんだけだもん香月家の権威とか、そういうのが全然関係無く裸のお姉ちゃんたちを真っ正面から愛しているのは

いや、オレだけじゃないだろみんなだって

ううんミナホお姉ちゃんたちは、どうしたって香月家の力や影響を考えないといけない立場だしあたしやメグお姉ちゃんだって、香月家のお嬢様たちには一歩退いちゃうもの

マナは、アニエスをチラッと見て

アニエスちゃんやイーディちゃんは、そういうのは判っていないと思うけれどお兄ちゃんみたいに、お姉ちゃんたちを抱き留める立場じゃないしさ

確かに、アニエスやイーディには、香月家の権威なんて判らないだろうけれど

結局、お兄ちゃんなんだよあたしたち家族の要はお兄ちゃんが、あたしたちを大きく手を広げて抱きしめていてくれるからあたしたちは、まとまっているんだよ

でもそれだって、限界はあるよ

昨夜のみすずや瑠璃子たちは今は、嬉しくてたまらないことが判るんだずっとずっと、心を押し殺して生きてきたんだから、心を解放できることができて嬉しくてたまらない何か春が来て花が咲いたみたいな、華やかさを感じたよちょっとハメを外しすぎだったかもしれないけれど、今までのあいつらのことを考えたら、今は思いっきり羽を伸ばさせてやりたいって思った

ベランダでオシッコとか監視の人に見つからないようにセックスとか

やり過ぎな感じのことも多かったけれど

オレができることなら、何でもしてやりたいって思ったし本当に、全部やったよ

オレには彼女たちの期待に応える義務がある

オレはあいつらの男だから

でも、みすずたち多分、気持ちが高ぶっているから冗談で言っていたんだと思うけれどオレの女をもっと増やしたいって言っていたあいつらの学校の気に入っている女の子たちを、どんどん連れてきたいって

いいじゃんみすずお姉ちゃんたちなら、人を見る眼はあると思うしみんな名家の女の子でしょ何も問題は無いじゃない

みすずたちの通うのは、名家の子女しかいない日本一の超お嬢様校だ

その中で、みすずたちが選抜した子なら絶対に、良い子ばかりだろう

美人で、頭が良くて、性格も良い

オレはどうなるんだオレは、やっぱりその子らを全員、受け入れないといけないのか

オレには限界がある

精神的にも肉体的にも

いやもし、そうなったとしても受け入れるよみすずや、瑠璃子はオレが何人でも女を受け入れられると信じているんだからだから、オレは期待に応えないといけないから

あいつらがオレを信じてくれるのならオレは、やり遂げないといけない

ごめん、お兄ちゃんあたしも、お兄ちゃんなら何人でも大丈夫だって思ってた

いや大丈夫だよマナが、そう信じていてくれるなら

オレはみんながオレを信じてくれるから、頑張れるんだどんな大変なことも、恐ろしいこともオレは、やってみせるよ

だから、オレはこの数日の混沌の戦いを、必死に生き抜いてきた

みんなの期待に応えるためだけに

だけど、雪乃は雪乃のことは、無理だマナは、オレだったら雪乃だって受け入れることができるって思ってくれたみたいだけれど雪乃は無理なんだ

雪乃は、黙ってオレたちを見ている

どうして、お兄ちゃん

雪乃はオレを信じていないから雪乃には本当は心の中でガクガク震えている、怯えたオレが丸見えだから

あいつにはオレの本性が見透かされているんだよ

オレは雪乃を犯した

怯えて震えながら縋り付くように、雪乃の身体を抱いた

ズタボロのオレを散々見られている

雪乃にとってはオレは、ただの無力などうしようもないクズな男子高校生でしかないんだ雪乃だけが、ゲンジツのオレを見ている知っている

最初に雪乃を犯した時の絶望しきったオレを

さあ、どうかしらね

雪乃は、そう言った

あたしは、あんたのことなんて、何も知らないわよ知りたいとも思わないし興味がないわ今までも、これからも

冷たい眼で、オレにそう言う

でも、とにかくあんたが救いようのない馬鹿で、気が狂っているってことだけは判っているわだから、あんたにだけは用心しているの気違いなんだもの、いきなり何をしてくるか判らないしね

雪乃はオレがシザーリオ・ヴァイオラを殺したことを知っている

とにかく舞夏、あんたがあんたなりに、あたしのことを心配してくれたってことは判ったわありがとう迷惑極まりないけれど、一応はお礼を言っておくわ

雪乃が妹に言う厳しい顔で

雪乃お姉ちゃん

舞夏は、香月家や弓槻に尻尾を振って、何とか生きていくのねそれが、舞夏の決めたことなら、あたしは反対しないわいいんじゃないそんな、奴隷みたいな人生、あたしは真っ平ゴメンだけれど舞夏には、他に選択肢が無いんでしょあんたは身体も弱いし、取り柄も無いんだからそいつに媚びて、どうにか生きていけばいいわよペットだの奴隷だの、あたしにはバカバカしくてたまんないけれど反吐が出るわよ

雪乃は、妹に悪態を付く

ホント、くっだらないわよあんたたち家族ごっこが、そんなに楽しいのあんたたちがしているのは、傷の舐め合いじゃない弱っちぃ人間が肩を寄せ合って、ペロペロお互いの涙を舐め合っているだけじゃない偉くも凄くも無いわよみっともないだけだっての馬鹿じゃないのあんたたちみんなみんな、頭がどうかしちゃっているのよ

ああ、雪乃お前の言う通りだよオレたちは、おかしくなっているオレたちのしていることは、全部間違っている

でも、オレたちはこの道を行くんだこの間違った道を法律も倫理も、全て踏みにじって断固として生きていくんだそして、オレたちは幸せになる絶対に幸せになるんだ

オレは、腕の中のアニエスをギュと抱きしめる

アニエスは、大きな青い瞳で不思議そうに、オレを見上げている

幸せになるですってふざけないでよあんたは人殺しじゃないのっ

オレはこの手で、シザーリオ・ヴァイオラを殺した

パパだってあんたたちに、殺されたのよっ

雪乃はオレを、オレたちを糾弾する

それがどうした

オレは、ハッキリとそう言う

罪の償いもしないで、のうのうと生きていくつもりあんたたちには、幸せになる資格なんかないのよ

雪乃が、オレに叫ぶ

幸せになる資格が無くとも幸せにしなくちゃいけない義務がある

オレの腕の中のアニエスの温かさが、それを教えてくれる

オレは、極悪人だきっと地獄に墜ちるだろうだけどオレは、オレの家族を絶対に幸せにする何が何でも絶対にそのためには、何だってするまた、誰かを殺さないといけなくなったら、ためらわずに殺す

オレはもうそういう世界に生きている

オレは犯罪集団黒い森のメンバーだ黒森家の男なんだ

そうこの家の、たった1人の男だ

気違いっあんた、気が狂っているわよ

雪乃は、ブルルっと震えて、そう言う

何とでも言えよ今のオレは、何て言われたって平気だよオレには、守らなければならない家族がいるオレは、オレの家族が大切なんだ、オレ自身の命よりも

お兄ちゃんもういいからもういいから

マナが、オレの背中に抱きついた

内側にアニエス、背中にマナ二つの温もりが、オレの心を支えてくれる

はん馬鹿みたいよ、あんたいい加減なことを言って、カッコ付けているだけじゃない何が家族よ偽善者エゴイスト

あんたはただ、自分が可愛いだけなのよ生まれて初めて、チヤホヤしてくれる人たちに出会ったから、舞い上がっているだけなのよそんなことも判らないのバーカ

雪乃の眼が、オレを見ている

あんたなんてさいいようにおだてられて、そのうち使い捨てにされるのがオチよだって、世の中にはあんたなんかよりもマシな男は、いっぱいいるんですからね香月のお嬢さんたちが、それに気付いたらお払い箱よご愁傷様ねそしたらさ、あんたも弓槻も、香月家に見捨てられるわ一気に地獄へ急降下よ

いずれ、そうなるわそうなったら地べたを這いずり回って、みすぼらしく死になさいねあたしのパパよりも、もっとミジメで情けなく死になさいゲスなあんたに相応しい死をあんたには、そんな最期がお似合いよ

ハァ、ハァと雪乃が息を荒げている

溜め込んでいた怒りと憎しみを一気に噴き上げてオレに叩き付ける

うん、そうだろうな雪乃の言う通りだきっと、そうなる

お前、やっぱり鋭いな自分のこと以外だと、本当に分析する力が凄いと思うよ

雪乃には察する力がある

どうして、自分自身のことにはその力が発揮できないのかが判らないけれど

お兄ちゃん何を言っているの

いや、雪乃が正しいよみすずも瑠璃子も、まだ色んな男の人に会って来ていないからいずれ、オレなんかよりも、もっと出来の良い男に出会うよそしたら、オレがダメでどうしようもない男だって気付くよそして、オレから離れていく

何言っているのよお兄ちゃん

でも、みすずも瑠璃子も優しいから黒い森を見捨てるようなことはしないと思うよもちろん、マナのことも一生助けてくれるだろう2人とも、一度約束したことは絶対に守る子だから

マナもだ今は、オレに思いっきり頼ってくれでも、オレにマナの人生を捧げる必要なんか無いんだぞもし、他にマナに好きな男ができたら、オレに義理立てしないで、いつでもいなくなっていいんだからな

オレは天井を見上げる

みんなを幸せにする覚悟っていうのはそういうことだよ今の家族には、オレは必要なのかもしれないマナの言うとおりオレは家族の要なのかもしれない

あくまでも、今はだそのうちにきっとオレは、みんなにとって要らない存在になるそうなったら、みんなはオレを卒業してもっともっと幸せにならないといけないんだ

マナが、必死でオレに縋り付くオレの背中に、頬を擦り付ける

いいや、でもそうじゃないといけないオレは、人よりも劣ったダメな人間なんだから今は、オレが必要でもみんなが強くなったら、いつまでもオレみたいな人間の相手をしているべきじゃないんだもっともっと、素晴らしい人のところへいかないと

お兄ちゃんよりも良い人なんていないよっ

いるさだってオレは本当に、ダメな人間だもの

みんなに、愛される資格なんか無いんだ

こんなにも、綺麗で、可愛くて、頭が良くて何よりも優しい女たちに

へえ判っているのねどうせ、いつかは女たちに捨てられるってこと

捨てないよっあたしはお兄ちゃんと添い遂げるもんっ

マナが怒りの眼で、姉を睨む

怖い怖い舞夏、そういうことを言っている女に限って、良い男が現れると真っ先に鞍替えするのよ

あたしは、そんな女じゃないわよ

マナの叫びを雪乃は笑う

で何どーせ、いつかは捨てられるってことが判っているからあんたは、そんなに女たちに尽くしているってわけ少しでも、捨てられるまでの時間を引き延ばそうとご苦労さんなことね

オレのことも笑う

そうじゃないよ

オレはただ悔いがないようにしたいんだ

雪乃の眼を見て

多分、いつかはみんな、オレから離れて行くそして、みんな幸せになるオレのことなんて、忘れてしまうだろういや、忘れないといけないオレのことなんて

オレは記憶から消される消えなくてはいけない

でもオレは覚えているからきっと忘れない忘れられないだから愛した人たちには、みんな精一杯尽くしたいそう思うんだ

そうでないと後悔する

後悔が悪夢になって永遠に消えなくなる

はん、あんたの言うことあたしには、よく判らないわねまあ、判るわけが無いわよだって、あんた気が狂っているんだから最初っから、あたしには判りっこない世界にいるんだもの判るはずが無いわよ

吐き捨てるように、雪乃は言う

あら、そうかしら

不意に、ドアがガチャッと開いて、克子姉が現れた

あなたと彼は、とても似ているわ人を信じ切れないところがね

そう言ってパシャリと、カメラでオレたちの姿を撮る

家族の写真を撮っておきなさいどうせ、みんな忘れてしまうんだから写真家の荒木さんの言葉よ

そしてまた、写真を撮る

困惑しているオレたちの写真を

議論が大分煮詰まってきたから、そろそろ行ってあげなさいってお嬢様に言われたのよマナちゃんのアプローチも、上手くいかなかったみたいだしね

マナの雪乃を家族に勧誘するという計画は、完全に失敗した

克子姉は、傍らにカメラを置く

あたし、雪乃さんが全然人を信用しない人間だって言うのは、よく判るのよ

そういいながら、雪乃を見る

何てったって、父親があの人だしお母さんがどんな人なのかも観たしねあれだけ利己的で、人を見下して、何でもかんでも損得勘定でしか判断しない人たちに育てられたら、こんな子に育っちゃうわよね

雪乃が反論しようとするが、克子姉は無視してマナに振り向く

その点、マナちゃんは療養先の静岡のご親戚の家が良かったのよねだから、大人とか自分を保護する人を信頼することができる子に育っている

うん静岡の家は、マナにとっては良い環境だったんだと思う

東京の本当の家族たちよりも

判らないのはあなたよ

あたしたちはあなたの過去を知っているわあなたは、お父様にもお母様にも存在を無視されて成長してその上、捨てられた本当なら、雪乃さんみたいに誰も信用しない心の冷たい子になっていたはずよ

それなのに、あなたが優しい子に育ったのは幼い頃に、あなたの面倒を見て下さったお祖母様の存在があったからでしょ

オレのバァちゃん

お祖母様が、あなたに愛情を注いで下さったからその記憶があるから、あなたは優しい子になったそうよね

克子姉の眼が、オレを見ている

そうよ、あなたはとっても優しい子それは、間違いないのなのに、どうしてあなたは、人を信じていないのどうして、あなたからあたしたちが、みんないなくなるなんて思い込んでいるの

あなたの中に何か理由があるはずよあたしたちに、話してご覧なさい

どうしても言いたくないあたしたちには、言えないこと

そんなことは、ないけれど

じゃあ、話して

うん、話してよお兄ちゃん

克子姉とマナがオレを見つめている

雪乃も、冷たい眼でオレを見ている

ミナホ姉さんもきっと監視しているな

オレのバァちゃんは、本当に優しい人だったんだオレをいつも、助けてくれてオレのことを愛してくれて

オレはバァちゃんの笑顔を思い出す優しい笑顔を

でもバァちゃん、オレのことを忘れてしまったんだ

病院のベッドの上のバァちゃん

オレを見る冷たい顔

どういうこともっと詳しく説明して

オレが小2の時に、バァちゃんは亡くなったんだけれど最初は、家で倒れたんだ夕方、突然、具合が悪くなってそれで、病院へ救急車で運ばれてああ、オレが呼んだんだよ、救急車家の中の電話は、オレやバァちゃんは使っちゃいけないことになっていたから、外の公衆電話まで行って

オレは怖かった

バァちゃんが死んでしまうことが

救急車の中で、バァちゃんはずっとオレの手を握ってありがとうね、ありがとうねって、オレに言うんだよオレのことを見上げてあの時のバァちゃんは、オレのことが判っていたんだ

病院に着いて親父が会社から慌てて来てくれたそれで、緊急手術になってそのまま何時間もの大手術になって

親父と一緒に、朝まで病院で手術が終わるのを待っていた

オレはバァちゃんが、治りますように、生きていますように、死にませんようにって必死で祈ったずっと手術が終わるまで

あの病院の廊下の冷たさをオレは忘れない

そして、手術が終わってその日は、バァちゃんは目覚めなくて意識が戻ったのは、3日後だった

眼が覚めたらバァちゃん、オレのことを忘れてしまっていたんだ

オレを誰だという眼で見ている、あの眼

忘れてしまった

うん、完全に記憶から消えていた親父のことは判るんだちゃんと名前で呼ぶしでも、オレのことは名前も、孫だってことも、完全に忘れてしまっているんだ親父が説明しても、判らないんだ

オレのことが頭の中から消えていた

そりゃ、そうだよなバァちゃんにとっては親父が結婚してからオレが生まれてからの年月は、辛いことばっかりだったもんなオレの母親に、散々いじめられたんだから

バァちゃんは、母親に奴隷のように、こき使われていた

それに、オレはまだ9歳でバァちゃんとは、10年も暮らしていない30年以上、一緒に暮らしてきた親父のことは覚えていても、オレのことは忘れてしまうよな

バァちゃんは、親父が結婚したことすら覚えていなかった

バァちゃんの記憶は、親父が独身の時の母子2人暮らしの時のままで

だから、オレは存在しない

結局、そのまま体力が衰えていって、バァちゃんは病院で死んだんだ最期まで、オレのことは思い出さないで

あんなにオレを愛してくれたのに

オレのことは

だからあたしたちも、あなたのことを忘れてしまうと思っているのね

何とも、悲しそうな表情で

だって判らないじゃないか人間、どうなるかなんて

でも、オレは覚えている救急車の中で握っていた、バァちゃんの手をしわしわで、カサカサで、骨張っていたけれど温かい手だったオレにありがとうって何度も言ってくれたオレは、覚えている

入院した後の、オレを忘れてしまったバァちゃんは

オレに触れられることを嫌がった

オレは知らない人間だったから

オレは忘れないだから、オレはどんなことがあっても、精一杯頑張るんだオレは、忘れない絶対に別れないから

みんながオレを忘れてしまっても

アニエスは、パパのこと忘れないですの

ジッと黙って、オレの話を聞いていたアニエスがオレを見上げている

ずっとずっと、忘れないですのだから、元気を出して下さいのパパ

ニコッと、微笑むアニエス

アニエスがあんなに崇拝していた、白坂創介のことをすっかり忘れてしまっていることを

アニエスの記憶の中にあったパパはオレという人間に、全て上書きされてしまった

アニエスはもう、白坂創介を思い出さない

どうしましたのパパ

オレのことだっていつかは忘れてしまうかもしれない

いや、きっと忘れてしまうだろう

悲しい顔をしないでくださいのパパアニエスは、パパが大好きですの

オレの顔を優しく撫でてくれるアニエス

私の祖母は、2人とも私のことが判らなくなって亡くなりました

幼い頃に優しくしてくれた人に、忘れ去られるというのは辛いものです

528.裁かるる、雪乃・3

よく話してくれたわねこれで、あなたの心の中で恐れているものの正体が判ったわ

理由さえ判れば後は対処するだけよあたしたちに任せなさい

そう言って、ニッコリと微笑む

いや、だけどオレは

オレはこんな幸せな時間が幸せな生活が、ずっと続くとは信じられない

みんな、いすれはオレを見捨てていく離れて行く

そうなることは判っている

明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしいってセリフ、知ってる

オレはもちろん知っているはずがない

マハバラータ

そうよマナちゃんは、知っていたのね

学校で校長先生のお話で、聞いたことがあります

マナは、穏やかに答えた

そう人間にとって、本当は明日のことなんか判らないわ突然、事故で死んじゃうかもしれないし急病に臥せることになるかもしれない自分の命が、明日まで続いている保証なんて、誰にもないわ

克子姉が、まっすぐにオレを見て言う

だけど、人間は平気で、明日の約束をする一週間後、一ヶ月後、一年後の予定を立てるこれって凄いことよね

人間は来ないかもしれない未来を、来るものとして信じることができる

このセリフはねマハバラータの中の湖の精とユディシュティラの問答の最期に出て来るの湖の精が出した問いが、この世で一番素晴らしいものは何かで、それに対するユディシュティラの答えが、明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしい

それがこの世で一番素晴らしいこと

あたしたちはあなたの心配について、何一つ保証してあげることはできないわ

だってお嬢様やあたしだって、いつ死んでしまうか、自分では判らないもの渚や他の人たちだって交通事故や火事、誰かに刺されるとか泥道で滑って頭を打ったとか、隕石が落ちてきてあたしの身体に直撃するとかね

クククと、克子姉は笑う

確か昔、イタリアのお坊さんで実例があったはずよ隕石に当たって死んだ人さすがに、天罰が当たったんじゃないかって言われて、ちゃんとしたお葬式をしてもらえなかったって聞いたわ

そんな、無茶苦茶な死もありえる

誰だって本当は日々、死に直面しているのよマンチェスター・ユナイテッドのミュンヘンの悲劇って知っている

これもかなり昔の話だけれど、遠征中のイギリスのプロ・サッカーチームを乗せた飛行機が墜落したのよ乗客44名中、23名が死亡その中に、トップチームの選手が8人含まれていたわさらに、2人の選手が再起不能そういう物凄い航空機事故があったわけ

チーム丸ごと墜落事故

奇跡的に助かった選手たちだって、ケガしていたり、精神的なトラウマが残ったりマンチェスター・ユナイテッドが再建するまでに10年も掛かったって言うわ

そんなことがあるんだ

飛行機って、そういうリスクがあるわけでしょだから、歌舞伎の俳優さんとかは親子では、絶対に同じ飛行機に乗らないのよもし、乗った飛行機が墜落してしまったら親子が一緒だと、家が断絶してしまうからヨーロッパの王家とかもそうね国王と王子は、同じ飛行機には乗らないアメリカの大統領と副大統領もそう大統領にもしものことがあった時には、副大統領が職務を引き継ぐことになっているんだから同じ飛行機に乗るわけにはいかないのよ

これは、みんな死の可能性に、直面しているから人はみんな、いつ死ぬか判らないっていうことを常に考慮しているのよそういう人たちは

死と直面する

あなた、お能とか見たことある無いわよね

お能の舞台には、後見と呼ばれる黒い着物の人が常に控えているの何のために居るか判る

判るはずがない

もし、舞台を勤めている能楽師に何ががあった時突然、倒れるとか急死したりした時に、代わりにその役を演じるためよ

お能は、武士の芸能で神様や大昔に死んだ武士の魂を舞台に下ろしているということになっているから、ちゃんと演じきって神様や魂を天に返さないといけないのよ不慮の事故があったりそれこそ、敵の軍勢が急に攻め込んできたりしたとしても、絶対に最期まで演じきらないといけないのだから、常に舞台に代役を勤められる人が控えているのよ

それもまた死に直面するということ

人間は、最期はみんな死ぬわ死なない人はいないお葬式は悲しい人の人生の最期は悲しいものだって決まっているわでも、みんな楽しく生きているわよね

明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしい本当にそうあたしたちは、突然の悲劇に見舞われる可能性が常にあるのに未来を夢見て生きている幸せになろうと努力しているそれは、いけないこと

そんなことは無いと思う

そうでしょみんな、そうやってゲンジツと闘って生きているのよ

あなたの考えは、それはそれでいいんじゃないかと思うわみんないつか、あなたと離れる別れていくと思うから、今は一生懸命尽くしてあげたいそれでいいと、あたしは思うわ

これが、みすずさんや瑠璃子さんだったらそんなことはない絶対に一生、あなたから離れないって泣きながら宣言するんでしょうけれどあたしや渚やお嬢様は、ほら

寂しそうに、唇を歪める

家族と一緒の当たり前の日常をある日突然、奪われた経験があるから

克子姉たちはみんな、白坂創介に誘拐・監禁されて、娼婦に堕とされた

世の中には絶対ってものは無い眼の前の幸福は、いつ消え去るか判らないものだって、肌で知っているから

オレたちの家族が永遠では無いという感じているのは、オレだけじゃない

寧もそうねあの子もある日突然、両親を殺されて監禁されたんだから

でも、あたしは努力するわよ世の中には、絶対なんてないどんな幸せも儚いものなのかもしれないでも、だからって幸せになることを、諦めなきゃいけないことなんてないんだから

あたしはあなたが、あたしたちを信じられないのなら、それでも構わない信じてくれるまで、努力するだけだからどれだけ時間が掛かっても構わないわあたしが死ぬ、最期の瞬間までにほんの一秒でも、あなたにあたしの愛を信じてもらえればいいんだもの

あ、あたしがあなたよりも先に死ぬわよできる限りでも、安心してもし、あなたがあたしよりも先に死んだら、一秒後には追い掛けるからあなたがいない世界なんて、あたしには何の価値も無いんだから

ごめん克子姉

あなたが謝ることなんてないわだって、全部、これからのことだものあたしたちが、これからどうやって一緒に生きていくかってことで何も問題は無いのよ

あたしたちは、今のあなたに何の不満も無いのよあなたの心の中の暗い影まで含めて、あなたを受け入れるわだって、あなたはそうやって、あたしたちを受け入れてくれているじゃない

でも、オレは男だし家族に対する義務がある

無いわよ、義務なんて家族は家族だから家族なのよあたしは、あなたに優しくしてあげたいだけあなたも、あたしたちに優しくしたいと思ってくれているだけそれでいいの

義務なんていうのはね、お父さんになってから考えなさい今は、家族でいること、家族がいることを楽しみなさい

楽しむ

あなたには、もうたくさんの家族がいるのよあなたが、あたしたちを守りたいと思ってくれているように家族一人一人が、この幸せを守りたいって感じているのあなたは、とっくに一人じゃないのよ

オレは一人じゃ無い

もしかしたら色々なことで、家族が減るかもしれないあたしたちから離れていく人もいるかもしれないでも、多分、大丈夫よいつの間にか、びっくりするくらいの大家族になっちゃっているから全部いなくなるなんて、地球が爆発しない限り無いと思うわ保証はしないけれどでも、あたしたち生命力だけは誰にも負けないから、地球が爆発したって生き残るかもしれないわよ

ニッと、克子姉がオレに微笑む

それととにかく、今は未来は判らないけれど、今はあなたがいないと生きられない子がいるんだから面倒見てあげなさい

克子姉の言葉に、アニエスがオレを見上げる

パパがいないと、アニエスは困りますの

あたしもだよ、お兄ちゃんお兄ちゃんが、今、いなくなったら、あたし、生きていく自信が無いよ

ごめんオレ、弱音を吐いて

いいんだよ、弱音を吐くのはっていうより、もっと弱音を吐いてよお兄ちゃんのバカ

マナが、オレをギュッと抱きしめる

と、いうように彼には、あたしたちが付いているわ

克子姉が雪乃を見る

彼もあなたも人間というモノに絶望していて、人を信じる力がなくなっているそういう意味では、似ているのよねあなたたち

雪乃は、ジッと黙っている息を殺して

でも、彼は人が信じられなくても、あたしたちを愛し、一生懸命尽くしてくれただから、あたしたちが彼を支える決して、見捨てないわ

オレには家族がいる未来は判らなくても、今日と言う日今、この瞬間には

でも、あなたはあなたの殻に閉じ籠もってそこは随分高い塔みたいなところなのねあなたは、そこから周りの人間を見下しているだけで一歩も、そこから出て来ようとはしない

克子姉は、雪乃をそう評する

今までは、それで良かったわあなたには、白坂家という後ろ盾があり一流企業の部長さんのお父さんが居て、あなたの身勝手なプライドを社会的にも金銭的にも裏打ちしてくれていたからあなた自身には、何の値打ちも無いのに上流階級の一員として、好き勝手に生きてこられたものね

でも、これからはどうするのあなたは、もう何の後ろ盾も無いのよそれどころか、世間から後ろ指を指されるような身分に堕ちてしまった今のプライドを保って生きていこうとしたら、発狂するか自殺するか2つに1つよ、あなた

ゆっくりと、雪乃が顔を上げる

大きなお世話よっ

大きく胸を張って、雪乃は大きな声でハッキリと言う

あたしのことなら、あたしが何とかするわあんたにとやかく言われる覚えは無いわよッ

ああ、そうじゃあ、もう知らないわあなたのことなんて、考えないからね

そうしてくれると助かるわ

雪乃はどうしようもなく、雪乃なんだな

だってさあ、戻りましょう雪乃さんのことは放っておいてそれが本人のお望みらしいから

克子姉が、オレたちに言う

克子さんお兄ちゃんと、あたしと、雪乃お姉ちゃんの3人だけにしてもらえませんか

マナちゃん残念だけれど、あなたの計画雪乃さんを家族に迎えるっていうのは、もう無理よどう考えても

それは判っていますだけど

マナは、姉を見る

あたしちゃんと、お姉ちゃんとお別れしたいんです

雪乃お姉ちゃんあたし、さっきミナホお姉ちゃんとお話ししたの

真剣なマナの眼雪乃は、ジッと見つめている

それであたし、黒森の家の子にしてもらうことになったのもう、白坂の家の子じゃなくなるんだよ

戸籍ごと操作するわ白坂舞夏という娘は、アメリカに行って行方不明になるのそして、アメリカから1人の女の子が来日して、お嬢様の戸籍に養女として入ることになるわ

寧の時と一緒か

寧は、今でも恭子さんが取得してくれたカナダ人の戸籍で生きている

だから、うちの学校の在校生名簿に奈島寧という名前は、記載されていない

本当の奈島寧子の戸籍はアメリカで行方不明になったままになっている

だから雪乃お姉ちゃんを、お姉ちゃんて呼ぶのは、今が最後になると思うの

へえそう

雪乃は、それだけ呟いた

克子さんお願いですしばらく、3人だけの時間を下さい

あなたどうする

オレは、雪乃とマナを見る

マナの気持ちは判るそして、だからといって、雪乃と2人きりにさせるのは良くないと思う

雪乃がキレて、何をするか判らないし

雪乃は白坂家の中では、ずっと、マナが自分の支配下にいると思ってたんだし

マナの言うとおりにさせてやろうよ

アニエス克子姉と一緒に、食堂に戻っていてくれるか

心配そうな顔のアニエス

睨んでいる雪乃が怖いらしい

オレは大丈夫だからそうだ、お風呂の準備をしておいてくれよ

アニエスと入ってくれますの

判りましたですの

オレは、アニエスのおでこにキスをする

克子姉頼むよ

ええアニエスちゃん、いらっしゃい

アニエスは脱ぎ散らかした自分の衣服を拾って、克子姉の方へ

お嬢様が、監視して下さっているわそのことは忘れないでね

克子姉は、アニエスを抱いてそう言った

うん、判っているよ

今、この瞬間もミナホ姉さんは、オレたちを観ている

じゃあ行くわ

克子姉が、そう言った瞬間オレは、ハッと気が付く

待ってアニエス

アニエスの青い瞳がオレを見る

あそこのお姉ちゃんにさよならって言うんだ

いいからお別れをするんだ

でもあのお姉ちゃん、アニエスを睨んでいますの

だからさよならって、言ってあげてくれ

アニエスもまた、雪乃の異母妹だ

これで最後ならアニエスとは二度と会えなくなるだろう

お姉ちゃんさよならですの

アニエスは、雪乃に言う

ええ、さよなら誰だか知らないけれど、バイバイ

雪乃は冷たい声で、そう答えた

克子姉とアニエスが退室した

部屋の中にはオレとマナ、そして雪乃の3人だけが残っている

あたしには別に話さないといけないことは何も無いわよ

白坂の名前を捨ててあんな女の養女になるなんて、バッカじゃないのとしか言えないし

そういうお姉ちゃんはどうするのよホントにホントにこれからさ

マナが、姉に問う

そんなの判らないわよ

判らないじゃ済まないでしょ

どうにかなるわよ、こんなの

どうにかなってないから、こんなことになっているんじゃない

マナの言葉は、鋭い

う、うるさいわよ舞夏のくせに

あたしはマナだよ白坂舞夏は、もういなくなるのだって、白坂舞夏のまんまじゃ、あたしの未来は真っ暗だもん

それでもお姉ちゃんは、白坂雪乃のまんまで生きていくんだね

だって悔しいじゃない

悔しい

これであんたみたいに、名前を変えて生きていくなんてこいつらに負けたみたいで、悔しいじゃない

オレを指差して、雪乃は言う

負けたんだよなあに、お姉ちゃん、勝っているつもりなわけ

あたしが、負けを認めない限り負けてないわよ白坂家は

白坂家はって雪乃お姉ちゃん、白坂家の代表ですら無いじゃんか白坂の本家は、香月さんに白旗を出したんだよ完全敗北だよ

あたしの心が負けてないのよっ

雪乃は大きな声で叫ぶ

だって、あたしは何も悪いことをしていないのに何で、あたしがこんな目に遭わないといけないのよっ

今更、何言ってるのよ雪乃お姉ちゃん

マナは呆れている

それに、あたしは雪乃お姉ちゃんが、メグお姉ちゃんのことを散々イジメてたのも知っているしバチが当たったんだよ

何言ってるのよ恵美なんて、パパの隠し子なんだからもっともっと、酷い目に遭って、苦しむべきなのよっ

恵美が、白坂創介の隠し子だったことだってメグ本人には、何の罪も無いじゃないか雪乃に対しては、何も悪いことはしていないだろメグは、むしろずっと雪乃と仲良くしようとしていたじゃないか

オレはずっと前に、メグを罵っている雪乃を見たことがある

メグはオレにレイプされて気落ちしている雪乃を励まそうとしていた

そのメグの気遣いを雪乃は嫌ってメグに酷いことを散々言った

恵美の存在そのものが罪よあんな女、生まれてくるべきじゃなかったのよ

じゃあ、白坂創介の娘として生まれてきたお前も罪の存在だなオレたちに、メチャクチャにされたこと何も文句が言えなくなるぞ

白坂創介が、メグのお母さんをレイプしたことでメグが生まれた

メグには、何の罪も無い

そんなメグの存在そのものが許せないというのなら

白坂創介に対する恨みから、娘である雪乃にまで苦しめたオレたちの行為も正当化されてしまう

はぁ、何でよあたしと恵美じゃ、人間の格が違うじゃないのっ

雪乃は高い塔の中に住んでいる

そうだね雪乃お姉ちゃんとメグお姉ちゃんならメグお姉ちゃんの方が、何倍も良い人だもんね

マナ、あんたはこいつらに洗脳されているのよっ

雪乃お姉ちゃんこそいい加減に、ゲンジツに戻って来てよ

あんたたちのゲンジツなんて、あたしにとっては異常世界なのよっ

マナが、溜息を吐く

あたしの場合はちょっと前までは、今の雪乃お姉ちゃんみたいな考え方だったから何で、こんなに頭でっかちで頑ななのかも判るんだよねだから、辛いんだよどうしたら眼が醒めるんだろ

眼が曇っているのは、舞夏の方でしょあんたバカじゃないのこんな、バカ青

男に付いていったって、どうせポイ捨てされるだけよ

バカ面じゃないわよっあたしのお兄ちゃんだよっ

バカ面じゃないちゃんとよく見てみなさいよっ

バカ面じゃないですーっ

いや、バカ面でいいからもう

バカはお姉ちゃんだよみんな怒らしちゃってせっかく、色んな人が手を差し伸ばしてくれたのにギャーギャー喚いて、全部ダメにしちゃったじゃない

いいのよだって、こいつら全員偉そうに助けてあげましょうかみたいな態度でさ、頭にくるじゃないあたしには、こっちから頭を下げて、助けて下さいなんて言うのは、絶対に嫌よだいたいさ、あたしにマトモなご飯すら食べさせないじゃない、こいつら

それはお姉ちゃんが、夜中に勝手に台所に入り込んで、ご飯を盗み食いしたからでしょ

お腹が減っていたんだから、しょうがないでしょっ

もうどうしようもないな

じゃあ、そこのうまい棒と水も抜きにして餓死するか、雪乃

そんなんだって、タダじゃないんだぞオレたちには、もうお前に飯を食わせる理由も無いんだから

無料じゃないって言ったってうまい棒は、一本10円だけど

そうだよ雪乃お姉ちゃんには、もう利用価値が無いんだからね

マナが、雪乃を攻める

な、何よあ、あたしを殺すつもり

こいつは、心の中ではオレを恐れているんだっけ

いつか突然、オレがキレて雪乃を殺す決定を下すんじゃないかって

だって今の雪乃じゃ、どうしようも無いよ生かしておく値打ちも無い

オレはそう言ってみた

お、脅すつもりそんなことで、あたしはあんたたちに屈しないわよ

ごめんオレ、頭が悪いからさ交渉ごととか苦手なんだよ

脅しとかじゃない

ミナホ姉さんが、オレたちを監視しているんだよ今だって今の雪乃じゃ、外で何を喋り出すか判らないから、解放はできないだろだからといって、このままこの屋敷に監禁しておくのも食事代のムダだろ

そんなことで、あたしを殺すっての

そういう結論にしかならないじゃないか

何でよあたしは白坂雪乃よ白坂家の人間よあんたたちとは、全然違うレベルの人間なのよ

そんなわけねーだろ

オレは、知っているぞお前の身体の隅々まで、全部知っているお前、お尻に2つホクロがあるんだぞ見たことないだろオレは、ある

オレは雪乃の心は判らない

しかし雪乃の身体は、何もかも判っている

オレは、お前のオシッコの匂いだって知っているしな

雪乃の顔が、みるみる青ざめていく

あ、ウンチはまだ見たことがないけれど

浣腸する馬用の浣腸器があるわよ

克子姉もミナホ姉さんと、オレたちの様子を観ているんだな

今はいいよありがとう、克子姉

オレは天井に向かって、叫ぶ

そういうので肉体的に屈服させても雪乃の場合は、すぐに忘れるから身体の調子が身元に戻れば、また今の通りの雪乃にさ

雪乃は変わらない

雪乃オレは知っているお前は、普通の女だよオレたちと同じ

雪乃は納得しない

むしろ、雪乃お姉ちゃんの方が劣っているよ

美しさでも、上品さでも、聡明さでもみすずお姉ちゃん、ルリお姉ちゃん、寧さん、克子さんや渚さんたちに完全に負けているでしょ可愛らしさだって、美智お姉ちゃんや、アニエスちゃんに負けているし

自分でも判っているでしょお姉ちゃんが一番ダメだって

そんなことあるってのだから、お兄ちゃんにだって抱いてもらえなくなったんじゃない

お姉ちゃんに女としての魅力を感じなくなっちゃったんだよお姉ちゃんは、ギャーギャー喚くだけで、醜くて、みっともなくて嫌いだよ大っ嫌いだよお姉ちゃんなんか、大っ嫌いだ

眼に涙を溜めてマナが叫ぶ

パ、パパがいつも、あたしのことを褒めてくれるわよ雪乃は、可愛い雪乃は最高のお嬢様だオレの天使だって

父親

白坂創介に、ちやほやされたことが

雪乃のプライドの原点になっている

そうよパパに聞いてご覧なさいよパパは、あたしのことを一番判っているんだからっあたしのことが大好きで、あたしの言うことなら何でも聞いてくれるんだから舞夏よりも、あたしの方を愛しているんだから

パパは、もういないんだよっパパは、死んだんだからっ

雪乃の心が絶望に揺れる

そ、そうよねあ、あんたたちがあんたたちが、パパを殺したんだ

雪乃が震えながら、オレを見る

あたしは許さない絶対に、絶対に許さないんだから

うん許さなくっていいからで、どうすんだよ、お前

オレの言葉に、雪乃は呆然とする

雪乃をちやほやしてくれて、雪乃の魅力を認めてくれていた白坂創介はもういないお前のことがお気に入りだったっていう、白坂守次も強制的に引退させられたもう、お前を助けてくれない

うん雪乃お姉ちゃん、どうするのこれからいや、ホントにホントにあたし、知らないよ

雪乃はようやく自分の置かれているゲンジツに直面する

世界中で、雪乃お姉ちゃんに価値があると思っている人雪乃お姉ちゃんだけだよこの先、どうやって生きていくのお姉ちゃんが、白坂創介の娘だってことは日本中の人が知っているんだよ

雪乃の映像は、インターネットで拡散しているしお前、朝のワイドショーにも生中継で出演したもんな

ネットなんか全然判らない、田舎のお爺ちゃんお婆ちゃんたちまで雪乃お姉ちゃんのことは知っているんだよ

青ざめる雪乃

お姉ちゃんどこにも、もう逃げ場が無いんだよ

もう2話ぐらい必要かも

雪乃編、今は起承転結のまだ承ぐらいです

しかしまあ、毎日、続きをどうするか悩むところで終わっています

明日までに、また考えよう

アニエスのお別れは、どうしても入れたかったので

今朝は、父の付き添いで大学病院の検査へ行きました

前回よりは、全然回復しています

帰りに、パスタ屋さんで昼食を食べたのですが

うーん、この店は味がイマイチだなあ

退院直後は、食べ物の味とかにも全く興味を示さなかったのに

それでも手術前の方が、様々なものに対する興味が強かったように思います本や雑誌を全く読まなくなりましたしテレビは、ボーッと観ていますが

呆けるということは、世の中の色んなことから興味を失うことなのかもしれません

529.喪服の似合うエレクトラ

そ、そんなこと判っているわよ

雪乃は、自分が現在置かれている状況について理解しているようなことを言うが

いや、お前、判ってないよ本当にお前崖っぷちなんだぜ

うるさいわねえッ判っているって言っているでしょッ

逆ギレして、喚く

お姉ちゃん、そんなんじゃ誰も助けてくれないよちゃんと真剣に考えてよ

あたしは真剣よちゃんと考えているんだからッあんたたちの世話にはならないわよッ

妹に、そう言い返す

何をどう真剣に考えているんだよ雪乃

雪乃は考え込む

あ、あれでしょほら、さっき香月家のお嬢さんが、あたしに約束してくれたじゃないあたしが、あの人たちの言う通りに道化を演じれば、生活の保証はしてくれるって

それって瑠璃子の言ったことだよな

ああ、そっか、雪乃にとってはオレたち黒い森と香月家は一体じゃないんだな

ルリお姉ちゃんの言うことなら、聞くんだ

それはしょうがないでしょ相手は、香月家よ従うしかないじゃないそれで生きていけるんならさ

呆れたルリお姉ちゃんだって、お兄ちゃんの女だよそんなのお兄ちゃんに頭を下げるのと変わらないのにさ

違うわよッあたしは、香月家に負けるのは納得できるけれどその男に負けるのは嫌なのッあたしの白坂家の血が魂が許さないのよッ

雪乃は、オレを指差してそう言う

では、やはり白坂家の血に殉じて、死んで貰おうかしら

不意に壁のモニターが点く

ミナホ姉さんの姿が、現れる

ここまでずっとあなたたちの会話を聞かせてもらったけれどこれ以上は、審議が進まないみたいね雪乃さんの処遇を決める結審を、そろそろしないといけないと思うわ

画面の中のミナホ姉さんがククッと微笑む

な、何よあたしの結審て

雪乃の言葉に、ミナホ姉さんは

あら、判らないあたしたちは、ずっとあなたの裁判をしていたのよ

裁判

雪乃さんを今後どうするか生かしておくか殺すかのね

ミナホお姉ちゃん、待って下さい

マナが、モニターに向かってそう言うが

マナさん、ご苦労様あなたのお陰で、雪乃さんの内面がよーく判ったわ

このままじゃ生かしておくのは、無理よね瑠璃子さんの示した道化役としてマスコミ相手に立ち回らせるというアイデアは秀逸だったけれど

え、道化って

な、何よ道化って、香月家のお嬢様たちを笑わせればいいんじゃないのッ

オレも、そう思っていた

違うわよ本当に馬鹿なのね

マスコミはまだ、今回のことで大騒ぎをしているわそれを鎮静化させるために、雪乃さんに働いて貰おうっていう計画よ

雪乃はすでに、世間に顔が知られている

ついでに裸身もセックスの痴態まで

あなたが、マスコミの前でインタヴューに応じてだけど、絶対にあたしたちや香月家のことを話さないで、あたしたちが用意したストーリーだけを語るのなら瑠璃子さんは、あなたを生かしておいてもいいって約束したのよ

確かに道化服姿の雪乃がみすずや瑠璃子に侍って、ギャグを飛ばすとか、あり得ないもんな

なあにまさか、毎日、黄縞黒子の姿で、瑠璃子さんにお追従していればいいとか思っていたんじゃないでしょうね

ミナホ姉さんは笑う

思っていたわよッ

あらあなたの頭の悪さは、底知れないわね

いや、オレもそれに近いことは考えていた

何て言っても、ホテルの闘いの時の黄色と黒の縞々模様の服を着た雪乃(黄縞黒子)は、本当に面白かった

雪乃には、笑いの神が降りて来ていると感じたぐらいだ

でも、残念だけれど瑠璃子さんの提案は、却下するしかないわね

ミナホ姉さんは、笑顔でそう言う

今の雪乃さんは何を言い出すか判らないものマスコミの前になんて、怖くて出せないわ

雪乃はその場の感情だけで、生きている

眼の前の状況とかに関係無くセルフコントロールが効かなくなる

何かの拍子に、黒い森や香月家のことを喋り出すかもしれない

やっぱり、雪乃さんは猿轡を咬ませて全身を拘束して、グリーン山スタジオへ連れて行くしかないわね

グリーン山スタジオ

恭子さんが選んだ香月セキュリティ・サービスと暴力団の決戦地

あなたには、そこで死んで貰うことにするわ恭子さんか、ミス・コーデリアがトドメを刺してくれるでしょうマスコミのカメラの前で、白坂創介の娘が死ぬこの一連のスキャンダルの幕引きには、ちょうどいい見せ物になると思わない

雪乃はブルブルと震え出す

い、いやよ死ぬのはいや

我が儘を言ってはダメよあたしたちはかなり厳正な審査をしたんだからあなたに、チャンスをあげたのよ

何よチャンスって

彼と妹のマナさんたっぷり、話をする時間をあげたじゃないそれに、あたしがあなたたちを監視しているっていうことも、伝えてあったはずよ

そうだオレたちは、ミナホ姉さんに観られていることを知っていた

あなたが、対マスコミの道化として使い物になるかどうかきっちりと判断させてもらったわ答えは無理ねあなたみたいな馬鹿な子には、道化なんていう高度な役目は任せられないわ残念だけれど

マナさんも、納得してちょうだいチャンスはあげたのよ活かせなかったのは、雪乃さんそういうことだから

マナは、オレを見る

あなたもいいわね

ミナホ姉さんが、オレに同意を求める

オレは犯罪組織黒い森の人間だ

オレたちが今後平穏に生きていくためには

雪乃の口は塞がないといけない

雪乃を生かしておいたら絶対にこいつは、どこかで誰かに喋る

それはもう、確信している

殺すしかない

白坂創介みたいにするわけにはいかないの

雪乃を言葉が喋れなくして字とかも書けないようにして

あんた、何ていうことを言うのよっ

雪乃は父親が舌と両手首を切り落とされた瞬間を、その場で見ている

でも、それなら殺さずに済むだろっ死なないで済むんだぞ、雪乃ッ

オレは、雪乃に怒鳴った

あなた白坂創介の最後を忘れたの

もし、雪乃さんを白坂創介と同じ状態にして解放したら白坂家の人に殺されるだけよ

白坂創介とその家族は今や、白坂家の汚点だ

雪乃が無残な姿で解放されたら白坂家は、マスコミの餌食にされる前に、雪乃を処分する

じゃあ、解放しなければいい

アニエスの居た地下室があるだろあそこに監禁するのは

そういう話ずっと前にもしたわね

そう言えば連休の始めの頃にも、ミナホ姉さんと雪乃を監禁するという話をした覚えがある

あの時、ミナホ姉さんが寂しそうな顔をしたのは

お屋敷の地下には、すでにアニエスとミナホ姉さんのお父さんが監禁されていたからだろう

でも今となっては、みんながそれを許してくれるかしら

オレの女たちはみんな、雪乃を毛嫌いしている

仕方ないことよねあたしたちが、雪乃さんと仲良くするチャンスは幾らでもあったのよあたしか克子のことを嫌っているのは構わないけれどみすずさんや、瑠璃子さんとお友達になることもできたはずよ香月家のお嬢さんたちには、雪乃さんは恨みは無いはずだから

そうなんだオレたちは、かなり長い時間を過ごしてきた

マナさんを頼ったり、恵美と和解することだってできた翔さんや麗華さんに、保護を求めることだってできたはずよ香月様にだってでも、雪乃さんは自分から積極的に何かをするっていうことは無かったわいつも、誰かが手を差し伸ばしてくれるのを、女王様のように待っているだけでだから、あたしたち段々、あなたに優しくするのが嫌になってしまったのよ

何で、そんな粗末な食事しか出さなくなったのかあなたには、あたしたちのメッセージが何も届かなかったみたいね

雪乃はうまい棒とミネラルウォーターだけの食事を強いられている

あなたみたいな、どうしようもない娘には何もしてあげる価値は無いのよ

ミナホ姉さんの低い声が、部屋に轟く

あっ、あたしは許さないっ許さないんだからっ

己の存在を全否定されて雪乃は、身体を震わせる

眼に、大粒の涙を溜めている

許さなくて結構よすぐに殺してあげるわそしてあなたのことなんて、もう一生思い出さないから

いいえあたしだけじゃないわあなたが死んで3ヶ月もしたら、みんなあなたのことを忘れてしまうわよ白坂家は、あなたとお父さんのことは抹消するでしょうしあなたの友達だった人たちも、みんなあなたのことは忘れたいと思うはずよ警察の捜査は、あたしたちが裏から手を廻して止めるわだから、本当に誰もあなたのことなんて覚えていないようになるわよそうねインター・ネットに出回っているあなたの恥ずかしい映像だけが、10年後も20年後も残っていくんでしょうねでも、あなたがどこの誰でどう生きて、どう死んだかは誰も興味を持たなくなるただのイヤらしい動画の無名の出演者としてだけ、残っていくのよ

雪乃は、泣きながら震えている

オレは覚えているよ

オレにはそういか言えない

お姉ちゃん、あたしだって

ふざけないでよ

あんたなんかに覚えておいて欲しくないわよっ

大っ嫌いよあんたなんて、大っ嫌い

でも、オレは覚えている雪乃の匂いや、肌触りや重さや汗の味感触も声も涙も、覚えているよ

お前は覚えていないのか、オレのことは

あたしは忘れたいわよあんたのことなんて、何もかも

そこまでよ

成長したわね、あなた立派になった

あたしはあなたを試していたのあなたは、ここのところ、あたしたちの一員として犯罪組織のメンバーになろうと、一生懸命やってくれていたわそのことは嬉しかったでも、だからといって、犯罪グループ人間としての利己的な考え方に染まってあなたの心が死んでしまうのが怖かった

犯罪者としての利己的な考え方

雪乃さんを殺すしかないから殺すって、安直に見捨ててしまうような人間に、あなたはならなかった

そうだ犯罪者としての考え方なら、雪乃はもう切り捨てるしかない

自分自身と組織と家族を守るためには

あなたは、何としても雪乃さんを殺さずに済む代案を必死に考えてくれたそして、そのどれもが不可能だと判ったらちゃんと口をつぐんだ

雪乃さんみたいに心の動揺に任せて、喚き散らすんじゃなくって心を抑えてどうしたらいいのか、もう一度冷静に考えようとした本当に成長したわね

違うよ、ミナホ姉さんオレはもう、何も良い方法が見つからなかったから

そういう時に、感情を爆発させないで抑えて様子を見ることができるというのは、大切なことなのよ思い出してみなさい雪乃さんは、いつもそれで敵ばかりを作ってきたでしょ

そうだ、雪乃は追い詰められたときに、泣き喚くことで

周りの人間に嫌悪感を与えてきた

泣いているだけで、貴重な時間は過ぎてしまうし助けてくれそうな人のことも、拒絶してしまっているんだから

オレは雪乃を助けたいんだ何とかして

雪乃さんのことなんて、どうでもいいのよあたしはあなたのことしか興味が無いから

はぁ結局、恭子さんにヤられたわ昨夜からあなたと一緒に、みすずさんの家へ送られてあたしは隣の部屋だったけれど、一晩中、あなたのことが気になってしょうがなかったわそして、この屋敷に戻って来てあなたが大切な人なんだって、再確認もしたわ

オレはさっき、ミナホ姉さんと

全部、恭子さんの計画よあたしに復讐を果たした後の喪失感を感じさせないために今のあたしは、あなたのことが心配で他のことが考えられないもの

昔あたしが娼婦になった頃、とてもよくお世話をして下さった先輩がいるのその人が、よく言っていたわ自分のことに精一杯になっちゃいけないそうしたら、何も見えなくなる一歩も動けなくなる人のことを気遣ってあげなさいそうしたら、どんな辛い世界も生きる価値のあるものだって判るからって今のあたしには、その意味がよく判るわ

あたしは、白坂創介を殺したら、自分も死ぬ予定だった黒い森も解散するつもりだったでも、もうそんなことはできないあたしには、あなたがいるしあなたの世界を守りたいから一緒にどんなに辛いことがあろうと、生きていきたいと思うからあなたの姉としてあなたのことを心配し続けたいから

雪乃が顔を上げる

馬鹿みたい何言ってるのよ、あんた

ギッと、モニターの中のミナホ姉さんを睨み付ける

あんたはパパを殺したんでしょなら、あんたも死になさいよそれが正義ってもんでしょう

ごめんなさいねあたしたちは、最初っから犯罪組織の人間なのよ

正義とは、反対側のポジションに立っているの

悪魔鬼気違い

雪乃は、また喚く

ねえ、あなた

ミナホ姉さんは、オレに呼び掛ける

どうして、あなたがこんな、どうしようもない娘に、ここまで惹かれるのか判っている

あたしねあなたたちの会話を聞きながら、もう一度調べてみたのよあなたのことを

オレのこと

あなたの生まれ生きてきた環境もう一度ちゃんと、調べないといけないって思って

ミナホ姉さんの眼が、優しくオレを見ている

男の子は自分の母親に似た女の子に惹かれるって、聞いたことない

母親に似た女の子

雪乃さんはあなたのお母様に似ていない考え方や性格が

オレの母親

自己中心的で、我が儘で自分の気に入らないことが起きると、ヒステリーを起こすいつも攻撃的に誰かに怒りをぶつけていて周囲の人間は、誰も信用していない

寧に聞いたわあなたの家お母様の使っている部屋は、全て施錠してあるそうね他の家族が一切入れないように

そうだ、オレの母親はオレや親父だって、信用していない

あなたのお母様が、あなたのお祖母様をイジメていたって話恵美をイジメ抜いていた雪乃さんと重ならない

あなたのお母様はあなたやお父様を自分の所有物だと思っていたから、あなたたちを庇護するお祖母様を憎くく感じたのよ雪乃さんが、異母姉妹である恵美を父親の愛情を盗まれたように感じて、イジメたように

雪乃とオレの母親

そして、雪乃さんは深いエレクトラ・コンプレックスの持ち主だわ

エレクトラ・コンプレックス

判りやすい言葉で言うとファザ・コン自分のお父様が好きで好きでたまらなくて、父親に庇護されることを望むそして、自分以外に父親が愛している人間に対して、敵意を抱く

父親に対するコンプレックス

オレの母親は、確かにそういう女だった

さっき雪乃さんがパパは、あたしのことを褒めてくれたって言ってたでしょそれで確信したの雪乃さんの困ったプライドの原点は、全て父親との関係にあるって

雪乃は父親にチヤホヤされて育った

名家の出身で、広告業界のエリートで、見栄えの良い美男子の父親は雪乃にとっても誇りだったんだろう

その父親が、どんな我が儘も許してくれるから雪乃の自意識は肥大した

それに覚えている昨夜の白坂創介はあの男から、権力もプライドも全部剥ぎ取ってみたらまるで、品の無いチンピラみたいだったでしょ言葉も態度も

昨夜の縛られてていた白坂創介は

あの人いつもは、上等な服を着て、偉そうな態度でカッコつけてばかりいたのにね一皮剥いたら、本性が出たわまるで、高校生みたいないえ、あの人のメンタリティは男子高校生レベルのまま成長していなかったのよ

あれって誰かに似ていなかった

遠藤くんみたいだったでしょ

そんな名前、すっかり忘れていた

雪乃さんも自分のお父様に似た男の子に恋してたってわけつまり、そういうことよ

ああなるほど

白坂創介の本質は遠藤の頭の悪さに通じている

結局、ほら親っていうのは、一番身近な人だから子供にとっては、男とか女とか、人間のスタンダードになってしまうのよ

親を人の基準にしてしまう

あなたが、女の子に捨てられるかもしれないっていうコンプレックスを抱えている原因もあなたのお母様が、あなたを捨てたからでしょ

そうか確かに、そうだ

あなたが雪乃さんに惹かれたのはお母様に似ていたからよそして、あたしたちは全員、喚き散らすだけの雪乃さんに辟易しているというのに、あなたにだけ耐性があるのはあなたが、お母様から酷い対応をされることに慣れていたからよ

オレは慣れていた

そしてあなたが、どうしても雪乃さんを見捨てられないのは、お母様があなたを捨てたようにあなたが雪乃さんとの関係を喪失することを恐れているからそれだけのことよ

オレは雪乃の中に母親を見ていてだから、見捨てられないのか

何よそれっ気持ち悪い冗談じゃないわよっマザコン

あら、彼の執着があったお陰で、今の今まであなたは生き延びてきたってこと、判らないの

でももう、殺すんでしょあたしのことだったら、何も変わらないじゃないあたしは絶対に感謝なんてしないからねこんな男に

さあまだ判らないわよ

あなたたちいつの間にか、大切なことを忘れているわよ

大切なこと

あなたは、すっかり膣内射精するのが当たり前になっているから

お兄ちゃん、何のこと

オレの表情を見てマナが尋ねる

マナさんあなたや他の子たちはみんな、ロスト・ヴァージンの後に池田先生に検診していただいたけれど雪乃さんだけは、診ていただいてないのよ

当然避妊のピルも、雪乃さんだけ貰っていないわ

ハッとして、マナは雪乃を見る

むしろ、あたしは雪乃さんに妊娠しやすくなる薬を飲ませていたからそもそも、この計画は、雪乃さんの受胎可能期間に合わせてスタートしたし

雪乃は妊娠している可能性がある

もちろんまだ妊娠しているかどうかの判断はできないけれどねフライング検査をするにしたって、排卵日から一週間以上は経たないと判別できないのよ

雪乃だって、処女喪失からまだ十日も経っていない

今はまだ、妊娠しているかどうかを確認することはできない

でも、あなたの家系に不妊症の人はいないしねあたしは、雪乃さんの妊娠を確信しているわよ

堕ろせばいいのよこんな男の赤ちゃんなんて

そう、なら殺すわ

ミナホ姉さんの声は、重い

あなたを生かしておく可能性がまだ残っているとしたらあなたが、出産するって確約してくれることだけねそれなら、殺さないでおいてあげるわ

雪乃さんに出産させて、あたしの殺された赤ちゃんを取り戻すっていう計画今となっては、どうでもいいのよどうせすぐに、渚や克子が彼の赤ちゃんを産んでくれるし恵美や寧だって、高校を卒業したら産みたがると思うのよ別に、慌てて雪乃さんに出産させることもないなあって今は思っているの

ミナホ姉さんは、笑っている

でもあたしがけしかけて、雪乃さんを散々レイプさせて妊娠させちゃったわけでしょう多少は、道義的な責任も感じているのよだから、どうしてもあなたが生みたいっていうのなら、殺さないであげるわよどうする雪乃さん

ああ、今までも何度も雪乃を孕ませ、出産させるっていう話をしてきたけれど

最初の頃のオレは、自暴自棄だったし

その後も、明確なイメージが湧いていなかったな

雪乃を孕ますという性的な欲求だけに身を任せていたけれど

出産するということは

つまり、赤ちゃんが産まれるオレの子が

オレは父親になる

雪乃は母親になる

あなたたちは、セックスの時に赤ちゃんのことをよく話しているけれど、本当はまだ親になるということに対して、明確なイメージはできていないでしょ

オレの女たちはみんな赤ちゃんを産むという話をよくする

だけど確かに、まだオレたちの中に明確なイメージはできていない

そうだねあたしたち、今はピルを飲んでいるから

池田先生から避妊ピルを処方されているから言葉だけになっている

でも、雪乃はピルを飲んでいない

あなたたちは親になるということについて、もう一度冷静に考えてみた方がいいと思うわ

ミナホ姉さんが、オレと雪乃を見る

生まれた子供を育てろとまでは言わないわ雪乃さんは、産むまででいい後は、あたしたちが幸せに育てるからそのための家族なんだし

オレたちの家族は、雪乃の産んだ子だって大切に育てる

そのことには、自信がある

オレは、絶対にその子を見捨てないだろう

今のオレに父親になる勇気はあるのか気概は自信は

これはシリアスなゲンジツだ

もう一度、よく考えないといけない

オレのことはいい

雪乃のことは雪乃次第だ

問題なのは産まれてくる子

その子はこんな両親の下に産まれることを、望んでいるのだろうか

雪乃さん自分のことばかり考えているから、そんなに心が荒れているのよもし、あなたのお腹の中に赤ちゃんが居るとしてすでに新しい生命が宿っているとしてその子のことを考えて見なさい

雪乃はそっと自分の下腹に手を当てる

あたしの話は、とりあえずここまでさあ、話し合いなさい

ミナホ姉さんのモニターが、消えた

ここで起承転結の、転です

お互いのコンプレックスを知ってその上で、親になるということを突き詰められどうなる

また明日までに、考えないといけない

530.恋は恋

雪乃お姉ちゃんお腹を触らせて

最初にマナが口を開いた

オレから離れて、雪乃の方へ行く

驚いて、妹を見上げる雪乃

いいから、お腹触らせてよ

マナは全裸のままだ

股間からは、愛液と精液さっきのオレとのセックスの痕跡を残している

雪乃は脱ぎかけの下着を纏わり付かせているだけの裸身

こっちも、股間はオナニーしたばかりで愛液塗れになっている

マナの手が雪乃の下腹部に触れる

ちょうど、陰毛を剃られ嘉甲のグリーンのタトゥが刻まれている辺りを

あたしお姉ちゃんのお腹に触るのなんて、何年ぶりだろうね

マナが、雪乃に親しげに微笑む

ここにお兄ちゃんの赤ちゃんがいるんだね

雪乃とは一切、避妊をしていない

まだ判らないわよ

雪乃は、呟く

羨ましいなあお姉ちゃんが

マナが、雪乃に微笑む

あたしも避妊のお薬、飲むのやめようかなあそうしたら、お姉ちゃんと一緒に赤ちゃんが産めるでしょ

妹の言葉に、雪乃はゾッとする

あたしがさ双子を産んだことにすればいいよお乳もあげるし、幼稚園のお迎えとかも、全部あたしがするから

舞夏、あんた何を言っているのよ

現実的に考えようよここにもう、お兄ちゃんの赤ちゃんがいて新しい命が宿っていて、来年には産まれるってことを前提に、これからのことを考えないとね

それはもう、やってしまったことで

それを前提に、先のことを考えないといけない

過去を後悔したり恨んだり泣き喚いたりしても現実逃避にしかならないからさお姉ちゃんもあたしたちも、腹を括らないといけないんだよもう

マナは、真剣な顔で姉にそう言う

オレ、全然、なっちゃいなかったよ

家族を守るとか、みんなのためにとか真緒ちゃんやアニエスのパパになるとか格好の良いことばかり、平気で口にしていたけれど

父親になるということをオレは、頭でしか理解していなかった

気構えが、できていなかった

改めて、雪乃のお腹にオレの子供がいると想像してドキッとしている

命を作ってしまったっていうのはこんなにも、重いことだったんだな

今はあんなに細い雪乃の腰の中にオレの子供が生きている

オレ最初に、雪乃をレイプした頃はあの頃のオレは、自暴自棄で将来のことなんか何も考えていなかった雪乃を自分の物にしたら、それでもう死んでもいいと思っていた来年まで自分が生きているっていう実感が無かった

入学式の日に、親父が失踪して残された貯金通帳の残高だけが全てで

これから先、どうやって生きていけばいいのか何も思い付かなかった

未来が見えなかった

雪乃を妊娠させるって言っても自分が、来年もまだ生きていて、産まれてくる赤ん坊を育てていくっていう実感は全然無かったんだただ、自分が生きているっていう証として、雪乃の中に自分の精子を注ぎ込みたいって、暗い思いがあるだけで

赤ちゃんに対する思いなんて無かった

雪乃が産む赤ん坊は、ミナホ姉さんが育てるっていう話だったしそれならそれでいいかって、オレはあんまり深く考えていなかったいや、考えないようにしていたんだと思う

意図的に考えないようにとしていた

渚が、オレの子を産みたいって言ってくれたことは渚は、本当にもうお母さんだし、渚となら上手く赤ちゃんを育てられそうな気がていたオレが何をしたらいいのか、ちゃんとアドバイスしてくれると思うし

渚はオレよりも年上だし、しっかりしているから

だから、渚と子供を育てるということは、イメージがあった

他の女たちは、みんなピルを飲んでくれているし子供ができるのは、何年も後のことだと思っていた

だからみんなの妊娠したいという言葉は、願望であって今、眼の前にあるゲンジツとは違う

これは重いゲンジツだ

雪乃が妊娠している可能性を、忘れていたわけじゃないでも、必死で頭の中から消していた、だって

雪乃とはこの先、一緒に生きていけないことは判っていたから

雪乃は、オレたちの家族にはなれない

雪乃のプライドが、それを許さない

他の女たちも、雪乃に対して深い嫌悪感を抱いている

雪乃とは、別れないといけないって思っていたから

オレには雪乃とこの先生きていく、イメージが無い

そんなオレを雪乃が見ている

でも、オレはどうしても雪乃を死なせたくなかったもう会えなくなっても、生き続けていて欲しかったそれも本当だよ

今だって、オレは雪乃に生きていて欲しいと思う

どこか、オレの手の届かない世界に行ってしまったとしても

二度と会えなくなったとしても

雪乃には、生きていて欲しいと思う

それって、あたしがあんたの母親に似ているから

雪乃が、オレに言う

自分の母親とは和解できないから代わりに、あたしと打ち解けたいってこと

違うと思う

オレも、雪乃の眼を真っ直ぐに見る

確かに、ミナホ姉さんの言うとおり、オレが雪乃に惹かれたのはオレの母親に似ていたからなのかもしれないでも、雪乃は雪乃だオレはこの10日ぐらいの期間で、お前のことをたくさん知ったよ今は、オレの中で、雪乃って言う女の子を見ている母親じゃないオレは、雪乃を見ている

ふぅんあたしのことを知ったって、あたしが我が儘で身勝手で救いようがないバカ女だってことでしょ

いいやそれだけじゃないよ

言葉にならない思いが、込み上げる

オレの中の雪乃に対する思いが

絶対にそれだけじゃないよ

嘘よあんたはあたしのことを見下しているのよあたしのこと、バカだと思ってさ

雪乃の眼に、またクワァッと涙が溜まる

雪乃は、マナの触れている自分の下腹部を見て

子供は堕ろすわよ

あんたの赤ちゃんを産むなんて死んでも嫌よ

こんなの嫌よ絶対に受け入れられないわ

嘘だよお姉ちゃんは産むよ

だって、雪乃お姉ちゃんの赤ちゃんだもん

雪乃お姉ちゃんが、自分の赤ちゃんを殺すはずがないもん

いいえお姉ちゃんは、そういう人だもんあたしは、判っているよ

あたしが静岡で療養していた頃東京の家族は、一度もお見舞いに来てくれなかったけれど

そうよ、あたしはあんたに会いに行ったりはしなかったわよ

でも、雪乃お姉ちゃんはあたしのこと、忘れていなかったじゃないっ

姉妹は見つめ合う

お姉ちゃんが、パパたちと海外旅行に行った時は、必ずあたしにお土産を買ってきてくれたじゃないメールをくれたりハワイで撮った写真を送信してくれたり他にも、お正月と誕生日には、必ずプレゼントと電話をくれた

それはだって、あんたは妹だからあたしの

そうだよ今だって、あたしたちは姉妹だよお姉ちゃんは、あたしのことを妹だって思ってくれてる

それは、だって当たり前でしょあんたは、あたしの

雪乃と舞夏姉妹

そうだよ雪乃お姉ちゃんは、自分のものだって思っているものには優しいんだよ大切にしてくれるんだよだから

マナが、雪乃に迫る

雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんから離れられないんだよ

雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんを自分のものだと思っているから

ば、バカなこと言わないでよあたしは

だったら、何でここにいるの市川のお祖父ちゃんの家から逃げ出して来て、どうしてこのお屋敷に戻って来たの

それから、今朝だってお兄ちゃんを見るなり、どうしてパパを助けてくれなかったって怒ったでしょ自分の身内だと思っていなかったら、あんなことは言わないよ

じゃあ、恭子さんやコーデリアさんにあんなこと言えるのっ

言えるわけないでしょ

あいつらだったら笑ってあたしの首をヘシ折るわよそういう、悪魔みたいな連中なんだから

お兄ちゃんだってそういう人たちの仲間なのに

だってこの男は

お兄ちゃんなら、どんな酷いことを言っても、雪乃お姉ちゃんに危害を加えたりしないって判っているんだもんねっ

雪乃はオレを完全に敵だと認識していない

だから、オレには憎々しげに、文句を言う

文句を言っても許される相手だと考えている

本当は悔しいんでしょお兄ちゃんをメグお姉ちゃんや、香月家のお姉ちゃんたちに取られたみたいで

そんなことないわよそんな男、あたしは要らないんだから

要らないとか言っている段階で自分のものだって思っているんじゃないのお姉ちゃんホント、困った人だよね

だってその男は、あたしをレイプしたのよっだったら、このまま一生、あたしに人生を捧げるべきなのよっあたしは、千年経ったって、そいつを許さないんだからっ

ふぅんお姉ちゃんはそういう恋をしているんだね

ま、舞夏あんた、何を言ってるのよこんなの恋なはずないでしょこんなのが恋なんて、あたしは認めないわよ

お姉ちゃんが認めなくてもそれも恋だよお兄ちゃんに執着しているんだから

お兄ちゃんが、欲しくて欲しくて仕方がないんでしょお兄ちゃんが、自分の方を振り向いてくれないことが、憎たらしくて仕方がないんでしょ

そいつはだって、この男はいつでも、ずっと、24時間、あたしだけを見ているべきなのよっそいつは、それだけのことをしたんだからっ

そうして欲しいんでしょほら、やっぱり恋だよ

でも、雪乃お姉ちゃん、ゲンジツは悪いけれど、お姉ちゃんの望むようにはならないのよお兄ちゃんは、もうあたしたち家族の大黒柱になっちゃっているの雪乃お姉ちゃんが独り占めすることはできないのよ

そんなこと判っているわよ

うつむく雪乃

あたしは別にそんな男、何とも思っていないんだから

それなら、お姉ちゃんお腹の赤ちゃん、どうするの

マナが、雪乃のお腹を擦りながら言う

この子をお姉ちゃんは、どうするの

雪乃も、自分の腹に手を当てる

雪乃いや、白坂さん

オレは全てが始まる前の呼び方で、雪乃に話し掛けた

オレは、知っているよ白坂さんが、優しい人だってこと

親父がいなくなって、入学式の日に教室で気落ちしてヘバッていたオレに、優しく声を掛けてくれたのは白坂さんだから

前も言ったけれど、それはあんたの勘違いよあたしは、そんな女じゃないわただ目障りだったから、とっとと保健室にでも行って欲しかっただけ

いいやあの日の白坂さんは、優しかったオレは、覚えている忘れないよ

雪乃はオレから眼を外し再び、自分の下腹部を見る

雪乃お姉ちゃんこの子は、お兄ちゃんの赤ちゃんだけれど、同時にお姉ちゃんの赤ちゃんでもあるんだよ

お姉ちゃんこの子を殺すのお姉ちゃんの大切な赤ちゃんを

そうね舞夏の言う通りね

もう一度、優しく自分の腹を撫でる

産むわあたし多分

そして、マナを見る

でも、それは赤ん坊を産んだら、あたしを助けてくれるって弓槻が言っていたからよあたしは、死にたくないから、この子を産むのあたしは本当は、産みたくなんかないんだからっ

今、雪乃のお腹にすでに命が宿っているのなら

ためらうことさえ、許されない

ああ、産んでくれよオレが育てるから絶対に、幸せにするから

マナも手伝うよマナも一緒に、赤ちゃん産もうか

雪乃は、妹を抱きしめ

そんなのは、いいのよあんたは自分が望んだ時に、望まれた赤ちゃんを産みなさいよこんな思いをするのは、あたし1人で充分なんだから

姉妹は抱き合う

お兄ちゃん、セックスしようよ3人で

舞夏あんた

いいでしょあたし、雪乃お姉ちゃんと一緒にしたい

雪乃は、オレを見て

だけどあいつは、もうあたしじゃ勃たないんだってさあたしには、女としての魅力が無いっていうのよ

そうじゃないよお兄ちゃんは

お兄ちゃんは、本当に雪乃お姉ちゃんのことが大好きなんだよだからオチンチンが勃たなくなっちゃったんだよ

お前がオレのことをセックスのための道具だとしか思っていないから

オレは正直に話す

オレを気持ち良くなるための道具としてしか、見ていなかったから

それはその通りじゃないあんたとのセックスは気持ちいいけれどでも、あんたは本当にそれだけの男なんだから

冷たい眼で、オレを見ている

あんたなんて、セックスしか取り柄の無い男でしょ顔も頭もいらない、オチンチンだけあれば充分よ

雪乃にとってのオレはそんなものなのだろう

どうせ、あんたは誰とだって、セックスするんだしさ見境無いのよ女なら誰でもいいんでしょケダモノなんだからさ

そう言う雪乃に、マナは

あれお姉ちゃん、知らないの

ニッと、微笑む

お兄ちゃん、本当に好きな子一生付き合っていくつもりの女の子としか、セックスしないよ

なっ何言ってるのそんなの嘘よ

本当だってだから、みんなお兄ちゃんを信頼して、一緒にいるんだよ

おかしいと思わないのみんな、お兄ちゃんの女なのにジェラシーでケンカしたりしていないでしょむしろ、みんな仲良くしようと頑張っているあたしだって、パパの娘なのに、お姉さんたちから、とっても優しくしてもらってるよ

妹の言葉を、雪乃はジッと聞いている

みんな、お兄ちゃんとずっと一緒に居たいから一緒に居るためには、仲良くしないといけないって判っているからお兄ちゃんは、本気であたしたち全員を幸せにしようって頑張ってくれているんだからあたしたちも我が儘を言わないで、協力しないといけないんだよ

だからお兄ちゃんを独り占めしたくて、本気でジェラシー全開なのは、雪乃お姉ちゃんだけなんだよ雪乃お姉ちゃんが、そういう態度だからみんな、雪乃お姉ちゃんを敵視しちゃっているんだし

あ、あたしはその男にジェラシーなんて

本当に判っていないんだねさすが、雪乃お姉ちゃん

そして、お兄ちゃんは雪乃お姉ちゃんのことも愛しているから今まで何回崖っぷちに追い詰められても、ずっとお姉ちゃんのことを見捨てないでくれたんだよ

いやまて

マナオレは、雪乃のことは

オレは、雪乃を憧れていたけれどどうしても自分のものにしたくて酷いことをしたし、ここまで色んなことがあったけれど

でも、これは愛じゃないよ雪乃を愛しているとか、愛していたからとかそういう言葉で片付けていいことじゃないんだよ

オレは雪乃をレイプした極悪人で

雪乃に愛を語るような資格は無い

こんなのは愛じゃない恋でもないもっと、みっともなくてドス黒い欲望だよオレは、そういう後ろめたい心で、雪乃を犯したんだからこんなの絶対に、愛なんかじゃない

マナは、オレにニコッと微笑む

お兄ちゃんて、本当に純情だよねっ大好きっ

お兄ちゃん世の中の愛は、純愛だけじゃないんだよお兄ちゃんが、今言ったみたいなドス黒い欲望だって愛だよ愛の1つなんだよ

それじゃあ、お兄ちゃん好きな人のことを思って、オナニーするのは罪その人とセックスしたいって妄想したら、それは恋じゃないの

お兄ちゃんの場合本当に、雪乃お姉ちゃんをレイプしちゃったのは罪だよそれだけは、本当に大きな罪でも、雪乃お姉ちゃんを思う気持ちは本物の恋でしょ愛だよ

お兄ちゃんは、あたしたちの相手をしながらだってずっと、雪乃お姉ちゃんのことを悩んでいたものあたしは知っているよどうしたら、雪乃お姉ちゃんが幸せになるかそればっかり、考えていたよね

マナは姉に振り返り

雪乃お姉ちゃんも、判っていないよセックスが気持ちいいんじゃないよお兄ちゃんがしてくれるから、気持ちいいんだよ

あたし、他の男の人となんて気持ち悪くてできないもんお兄ちゃんは、あたしとセックスする時は、心まで抱いてくれるもんお兄ちゃんには、心も身体もさらけ出せるのお兄ちゃんがあたしを優しく見つめてくれているのを感じてあたしもお兄ちゃんを抱きしめてあげるのお兄ちゃんが、あたしの中に射精してくれる時の気持ち良さそうな顔を見るのが好き大好き、愛してるって、心から言えるのっ

あたしたちにとってお兄ちゃんは、そういう人だよ大切な人あたしたちはみんな、もうお兄ちゃん無しでは生きていかれないよだって、お兄ちゃんだけが本当のあたしを見てくれるんだもんお兄ちゃんにしか、本当のあたしは見せられないしあたしだけじゃない、メグお姉ちゃんや他のお姉ちゃんたちもみんなそうだよだから、あたしたち、お兄ちゃんから離れられないんだもんっ

あたしは別に、その男じゃなくっても

そこまで言って言葉を呑み込む

はぁ嘘よあたしだって、判っているわよ

ケンジに襲われた時にケンジは乱暴なだけで、眼をギラギラさせて、あたしのことを犯そうとしていただけで

校長室の隣の放送室での遠藤に襲われた時のことか

あたしは、怖いだけでケンジはあたしの彼氏だったのに

雪乃は、痛々しい表情を浮かべる

途中で、その男がケンジを気絶させてケンジに代わって、その男があたしをレイプしたわでも気持ちいいのよその男だとそいつどんどん、セックスが上手くなるの頭にきちゃうわかゆいところに手が届くみたいにあたしのことを気持ち良くさせてくれるのよ

ええその男のセックスの良さは認めるわあたしたち多分、身体の相性も良いんだと思うそいつに犯されるのは好きよ自分の手でする時は、そいつに抱かれている時を想像しているわでも

それだけよあたしはその男のことをセックスだけしか認めていないわ他のことは、全部認められないわ顔も嫌い性格も頭の悪さも声も姿形も全部、あたしの好みとは違うんだから好きになれる要素なんて、1つも無いんだからッ

雪乃がオレを好きになるはずがない

ふーん、じゃあ雪乃お姉ちゃんの前の彼氏は、どこが好きだったのさ

えケンジ

そうその人のことはどこが好きだったの

えっと顔とスポーツマンなところと後は、顔かしら

頭の良い人だったの

バカだったわそこ抜けの

お兄ちゃんと比較したら

ケンジの方が、遥かにバカよ

性格は

とっても自信家のところが、パパみたいで気に入っていたんだけれどでも、その自信も圧倒的な頭の悪さから来ていることが判って

信用できる人だった

ううん救いようがないくらい、ゲスな男だったわ

他に何か、一押しできるポイントはあったの

えっと顔くらいかな

遠藤は顔だけなのか

じゃあ、お兄ちゃんの方が全然マシじゃない

見た目は、ケンジの方が全然マシよ

そうかなあお兄ちゃんだって、いい線いってると思うよ

時々、すっごいカッコ良くてドキドキすることがあるもんあたしは大好き

それは舞夏あんたは、学校での普段のこいつを知らないからよ

雪乃お姉ちゃんお兄ちゃんは、どんどん変わっているんだよ多分もう、学校でもカッコいいよあたしはそう思う

そう言って、マナはオレにニコッと微笑む

お兄ちゃんも考えすぎ雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんをセックスの道具とか考えていないよそういう風に感じちゃう純情は、とっても可愛いけれど

雪乃お姉ちゃんは、もうお兄ちゃんとのセックスでメロメロなんだからきっちり堕とし切ってあげれば、それでいいんだよ

雪乃をセックスで、堕とす

純情なままじゃ、このじゃじゃ馬お姉ちゃんは堕とせないんだからっ

マナ、お前

セックスでメロメロになって、離れられなくなるのだって恋だよあたしは、そう思う

とにかくさ、セックスしてみようよそれで判るよ、きっと

だけどオレは

昨夜は雪乃で勃起しなかった

ああ、不安なんだねお兄ちゃん

マナが、オレの方に戻って来る

大丈夫だよお兄ちゃんのオチンチンはあたしが大きくするから

ペロッとオレのペニスを舐める

ねえ雪乃お姉ちゃんとあたし、食べ比べしてみて

妖しい瞳で、オレを見上げる

あたしやメグお姉ちゃん、あたしとアニエスちゃんもお母さん違いの姉妹だけど雪乃お姉ちゃんとは、ママも同じ本物の姉妹だからね

そういうの興奮しないあたしは、もう興奮しているよ

チュパチュパと、亀頭を舐っていく

うふふ、固くなってきたお兄ちゃんも、興奮しているんだ

雪乃お姉ちゃんも、こっちにおいでよこっちのベッドの方が広いよ

雪乃を呼ぶ

舞夏あたしは

雪乃は、まだ迷っている

お姉ちゃんが来ないんなら、あたしが1人でもう一度愛してもらっちゃおうかなあ

14歳の少女がオレの亀頭を自分の乳首に擦り付ける

それとも、雪乃お姉ちゃんあたしと一緒じゃ嫌恥ずかしい

あたしは雪乃お姉ちゃんと一緒がいいのに

マナの瞳が、雪乃の心を動かす

もおっ、仕方ないわね

起き上がる雪乃

脱ぎかけだった、プラとパンティを投げ捨て

オレの女たちの中で、たった1人

実の妹であるマナに対しては雪乃は、警戒心を抱かない

他人を信用しない雪乃も自分の支配下にあると感じている妹にだけは、心を開く

マナのアプローチを許したんだ

はーい、お姉ちゃん到着ぅ

オレたちのベッドにやってきた雪乃を、マナが明るく出迎える

雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんの右側ねあたし左

ニコニコ笑って、ポジションを決める

じゃあ、愛し合おうお兄ちゃんとねっ

マナは、雪乃に明るくそう言った

次話は、姉妹丼セックスということで

もちろん、これで雪乃が家族入りするということはありません

それは他の家族が許さない

どの辺に落としどころを作るかまた考えないと

531.雪乃とのセックス/恩讐のかなたに

マナが、雪乃の胸に顔を寄せる

うふふ、お姉ちゃんのおっぱい

ペロペロペロと、桜色の乳首に吸い付く

ほら、お兄ちゃんはこっちおっぱい、2つあるんだから

オレは、雪乃のもう一つの乳首に舌を這わす

あんっ両方同時になんて

気持ちいいでしょ、お姉ちゃん

マナは上目遣いで、雪乃の表情を見ながら舌を使う

舞夏あんた、こんなことまで覚えちゃってあんたは、まだ14歳なのよ

関係無いよあたしもお姉ちゃんも、もうそういう普通の世界の人じゃなくなっちゃったんだから

だからいいんだよ気持ち良くなって、お姉ちゃん

オレは舌先で、雪乃の乳首が固く尖っていくのを感じる

あたしね雪乃お姉ちゃんのことが、好きだったんだよ今になって、そう思うんだあたし、ずっとお姉ちゃんみたいになりたかった

何、言ってるのよあたしみたいになったって、しようがないわよ

雪乃は呟く

舞夏はあたしのことを、バカだと思ってたんでしょあたしのこと嫌ってたじゃない

違うよあたしは子供の頃からずっと、雪乃お姉ちゃんが羨ましかったんだよだってお姉ちゃん、綺麗だもんホントに羨ましいよこのおっぱいもこのおへそも

チュッチュツと雪乃の裸身にキスしていく

羨ましいよずっとずっと羨ましかったんだ

雪乃は不思議そうに、妹を見る

あたしは病気がちだったから、身体が幼いもんね背だって低いし、おっぱいだってだから、元気で綺麗な雪乃お姉ちゃんにずっと憧れていたんだよ

マナの舌が、雪乃のへそをくすぐる

あたしね静岡で療養している頃から、ずっと雪乃お姉ちゃんと仲良くしたかったいつも元気で、明るくて、自信たっぷりで大きな声で笑う雪乃お姉ちゃんが、あの頃のあたしの憧れだったんだよあたしはずっと元気で綺麗なお姉ちゃんのことを見上げていたんだ

よく言うわよあんた

雪乃は、苦笑する

病弱だった頃のマナには、雪乃の健康的な快活さは眩しかったんだろう

性格的に問題があっても、雪乃の決してへこたれない明るさは魅力がある

本当なんだよホントにホントそれで、あたし、ようやく身体が治って、東京に戻って来てお姉ちゃんと一緒に暮らすようになって、まだ2年も経ってないんだよね

そう言えば、そうね

雪乃は、自分の腹の上の妹にそう言う

で一緒に暮らすようになったらさ雪乃お姉ちゃんは我が儘だし、お部屋は汚いし、何でもいい加減だし、お手伝いさんに意地悪して辞めさせちゃうし、メグお姉ちゃんにも酷かったし

そうよ、あたしはそういう嫌な女よ

でも、あたしには優しかったよいつもニコニコしてて

そりゃあんたは身体が弱くて、小さかったから

マナは、寂しそうに

あたしはそれが一番、悲しかったんだだって、あたしはもう治ってたんだもん普通の身体なのにあたしだって、もう中学生なのにお姉ちゃん、あたしのことを子供扱いするんだもの

だってあんたはまだ子供じゃないの

違うよあたしは

マナは最初に出会った頃、大人っぽくなることを望んでいた

早く大人の女になりたいと、背伸びをしていた

だから、あたし克子さんや寧さんに惹かれたんだなあ雪乃お姉ちゃんよりも、大人っぽい人たちと知り合いになって早く大人になって、雪乃お姉ちゃんに認めて欲しかったんだ

あたしが認める

うん、あたし対等な姉妹になりたかったんだよお姉ちゃんだけがお洒落して、あたしはお子様扱いじゃなくって一緒にお洒落したかったお姉ちゃんと同じくらい綺麗になって、2人でお出かけしたかった街へ行ったりパーティとかもね

雪乃は、マナの頭を優しく撫でる

ごめんねあたし、舞夏の気持ち、気付いてあげられなくて

いいんだよこうやって一緒にセックスできるんだもんっ

マナは雪乃の秘部に、顔を埋める

お姉ちゃんここでしょここが気持ちいいんでしょ

子犬がミルクを飲むように、ぴちゃぴちゃと雪乃の割れ目に舌を入れる

判るよあたしも、ここが感じるから

マナは、妖しく微笑み雪乃の愛液を啜る

うん気持ちいい気持ちいいわ舞夏

雪乃は両手でマナの頭を掴んで舌を受け入れる

あんた、上手いわよ舞夏ああんっ

舞夏は、雪乃の秘部を舐めながら四つん這いになって、尻を高く突き出す

お兄ちゃんこのまま犯して

雪乃お姉ちゃんと繋がる前にマナの中に入って来て

オレは、マナの後ろに廻り込み

挿れるぞマナ

うん来てぇ

マナの膣は、さっきのセックスで愛液と精液に塗れたままだ

オレのペニスを膣口に押し当てると

ぬぐぐぐぐっと、剛直を呑み込んでいく

あふぅっお兄ちゃん

オレのペニスを突き込まれながらも、マナは雪乃の割れ目を舐める

ぬぐっ、ぬぐっ、ぬぐっ

ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ

すっかり湿っているマナの膣は、オレが腰を突き入れる度にいやらしい水音を立てる

ああん舞夏、あんたそいつに犯されているのね舞夏

雪乃は、マナに舐められながら犬の様に交尾しているオレたちを見ている

そうだよっあたし、もう大人なんだよっお兄ちゃんにレイプしてもらっているんだもんっ

オレは後ろか手を廻して、マナの可愛いおっぱいを揉む

乳首を親指の腹で、こね回す

ああっ、気持ちいいっお姉ちゃん気持ちいいよっセックス気持ちいいっ

マナが姉に叫ぶ

ああん本当に気持ち良さそうあたしもしたい犯されたい

ダメだよ今は、マナが犯してもらっているんだもんっああうあんっ

マナの小さな身体が、快感にビクッと震える

そんなこと言わないでよあんたは、さっきだってしてたじゃない舞夏

雪乃は、自分で自分の乳房を揉み始める

ハァハァと熱い息を吐いて

その瞳は完全に欲情して、とろんと蕩けている

じゃあ、ちゃんとお兄ちゃんにお願いして

ちゃんとお兄ちゃんにお願いしないんなら、代わってあげないよこのまま、最後までまた、あたしの中に出してもらうんだからぁぁあんっ

ちょっと待ちなさいよ、舞夏

ちゃんとお願いしてお姉ちゃん、誰とセックスしたいの

男の人なら誰でもいいの気持ち良くしてくれる人なら誰でもいいのそんなんだったら、お兄ちゃんとはセックスさせてあげないんだからね

オレに後ろから、激しく突かれながらマナが姉に告げる

困惑する雪乃

あたしは、お兄ちゃんが好きぃお兄ちゃんとしかセックスしないもんっお兄ちゃんに抱いて貰うのが大好きだからっ

マナの身体が、汗ばんでくる

小さなおっぱいをぷるぷる揺らしながら四つん這いのマナが宣言する

雪乃お姉ちゃんはどうなのっ

雪乃が、オレを見上げる妹を後ろから犯しているオレを

あっ、あっ、あーっ気持ちいいよっお兄ちゃんお兄ちゃん好きぃぃ

マナは、自分からも腰をオレに打ちつけてくる

マナの熱い愛液が、結合部からベッドのシーツの上に、ポタポタ落ちている

マナのまだ肉の付ききっていない白い太もものにも垂れていく

雪乃お姉ちゃん気持ちいいよお兄ちゃんに犯されるのとっても、気持ちいい

ついに耐えきれなくなる雪乃

あたしもしたいのっ舞夏お願いあたしと代わってよっ

あたしじゃなくってお兄ちゃんにお願いして下さいっはうっ

雪乃が切ない眼で、オレを見ている

あ、あんたあたしのことも犯しなさいよ

震えながら、オレに言う

そんなんじゃダメだよっお姉ちゃん

汗まみれのマナ

おっぱいの先に、汗の玉が乗っている

ちゃんとお願いするのっお兄ちゃんじゃないとダメなんでしょっお兄ちゃんに、犯して欲しいんでしょっちゃんとお兄ちゃんを見てお兄ちゃんだけを

妹の言葉が雪乃の心を動かす

そうよっ、あたしあんたに犯されたいのよっあんたじゃないとダメなのっあんたじゃないと、気持ち良くなれないんだからっ

雪乃が、オレに訴えている

熱い眼でオレに

あんたが、欲しいのよっ

雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんじゃないとダメなんだってさセックスしてあげて

マナ、でも

マナとのセックスは途中だ

あたしはいつでも、お兄ちゃんとできるからマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷なんだよっ

狭い胎内から、ぬぐぐっと

ぽたぽたぽたっと、大量の愛液が滴って来る

名残惜しいけれどまた後でねっ

マナは四つん這いから向き直り、オレの勃起にキスをする亀頭を舐める

はい雪乃お姉ちゃんの中に、いってらっしゃい

雪乃は、大きく開脚してオレを待っていた

妹を呼ぶ

あたしの手、抑えていてその方が、犯されてるって感じがするから

マナは、雪乃の頭の方へ行き雪乃の両手を上から押さえつける

ずっとレイプしかされてきてないんだもの犯されないと、気持ち良くない身体になっちゃったのよどうしてくれるの

雪乃が、オレを見上げてそう言う

そりゃ悪かったな

そうよ悪いわよ

オレは雪乃の上に覆い被さる

それもあんたにあんたに犯される夢しか見ないわホントサイテイよ

サイテイだな

オレは、雪乃の膣口に亀頭を押し当てる

そのままヌリヌリと、膣口からクリトリスをの辺りを亀頭で擦っていく

ああ、気持ちいいあんたのオチンチンね

やっとあたしのところに帰って来たわ

セックスの相手としてでもオレという人間を、見てくれている

行くぞ、雪乃

は、早く早くなさいよっ

オレの亀頭が雪乃の狭い穴に、潜り込んで行くッ

は、ああんっ

ぬっ、ぬぬぬぬぬっ

一番狭い入り口を亀頭の膨らみが、潜り抜ける

雪乃の胎内は温かい

入って来たわっ

オレは、そのまま腰を前に

オレのペニスが雪乃の狭い膣道を、開いていく

胎内の愛液が、ペニスの侵攻の圧力に押し出される

それを潤滑油にして、さらに奥へ奥へ

ほらっ、ゴールだぞっ

最後は、勢いを付けてゴスッと子宮口を打つっ

あああ、これよこれが欲しかったのよっ

雪乃の身体が、歓喜に震える

ずっとずっと欲しかったんだからねっ

そう言って、オレを睨む雪乃

オレが雪乃にキスすると、雪乃はすぐに舌を絡ませてくる

雪乃お姉ちゃん、気持ちいい

雪乃の手を押さえつけているマナが、尋ねる

そんなの舞夏だって、知っているでしょ

だから気持ちいい

ニッと、微笑むマナ

気持ちいいわよっ気持ちいいに決まっているじゃないっ

だってやっと、犯されているんだものっ

誰に

雪乃の眼が、オレの顔を見る

こいつよああ、頭にくる何で、こんなやつに犯されるのが、こんなに気持ちいいのよっ

マナが囁く

恋しているからだよ

これだってやっぱり恋なんだよ愛の形なんだよっ

ああっそうよもっと擦って擦り付けなさいよっ

雪乃お姉ちゃんも下から腰を動かすんだよ自分で、お腹の中の気持ちいいところに当たるように

マナがアドバイスする

犯されているからって、脱力して寝っ転がっているだけじゃ、気持ち良くなんないよ自分からも、もっと色んなことを試してみなくちゃ

雪乃が腰を動かす

上下だけじゃなくってもっと腰を大きく廻してみる感じとかあと、お尻の穴に力を入れてお兄ちゃんのを締め付けるんだよっ

オレと繋がった回数は、マナよりも雪乃の方が多い

でも、雪乃とのセックスは、基本的にレイプばかりだから雪乃は、一方的に犯されることしか知らなかった

マナとのセックスは、純粋なレイプから始まって今は、愛のあるセックスに変わっている

さらにマナはオレと他の女とのセックスも観てきている

マナは今、雪乃にただ犯されるのではなくセックスの時に、女性の方から積極的にアプローチする術を教えている

一方的なレイプを2人でするセックスに昇華させるために

あっ舞夏の言う通りねこれっ、いいわそこ、感じるっ

雪乃が、気持ちの良いポイントを発見する

ああっ、いいわっあんっねえ、胸も触っておっぱいをギュツと握りつぶしてっ

雪乃が、オレにリクエストする

オレは、腰を動かしながら雪乃の胸を揉む

手の中で、雪乃の乳首がコリコリしている

気持ちいい気持ちいいわよっ、このバカっ

雪乃が、またオレを罵る

どうして、こんなに気持ちいいのよっああんっあはぁバカぁ

雪乃の身体だって気持ちいいよ

雪乃は、マナに言われたとおりにオレのペニスを締め付ける

当たり前でしょあたしが、犯されてあげているのよっああっ

違うよ、お姉ちゃんお兄ちゃんが、犯してくれているんだよ

マナが、そう訂正する

そんなのあふっどっちだって、おんなじよっ

もおっホント、意固地なんだから

マナが雪乃の耳の裏、首筋を舐める

ひぃやあうっ

ビクッとなる、雪乃

感じるでしょ、ここやっぱり、お姉ちゃんもあたしと一緒なんだね

雪乃の性感帯を舌で責めるマナ

ああっ、あんっや、やめなさいよっ感じちゃうっはんっ

じゃあ、ちゃんとお兄ちゃんに言ってどうして、こんなに気持ちいいの

あ、あんたがあたしを犯してくれているからだからだから、こんなに気持ちいいのよっ気持ちいいのっ

ヤケクソになって叫ぶ

バカぁ

雪乃が、濡れた瞳でオレを見上げる

オレの動きに合わせて、リズミカルに雪乃の裸身が揺れている

ぷるるんと乳房が

股間は、ビチャビチャに濡れている

亀頭は、コンコンと何度もぷっくりとした子宮口とキスをしている

雪乃の白い肌は、情欲によってピンク色に上気している

口からは、はぁはぁと熱く湿った息を吐いている

全身がじっとりと汗ばんできた

あんたなんてマザコンのくせに

雪乃だってファザコンだろ

オレは、ゴムッと強く腰を突き込む

あんっあんたは、誰のことも信用できないんでしょいつも人に見捨てられると思って、必死で尻尾を振りまくるイヌみたな男なのよねっ

雪乃だって自分以外の人間は誰も信じていないくせにっ

そうよっあたしは余所の人間なんか、信用できるはずがないじゃないっ

今度は雪乃が下から、オレを突き上げる

どうせ、世の中みんなバカばっかなんだし

大嫌いよ、大嫌いよ、みんなみんな大嫌いよっ

また、雪乃の瞳から涙が、ぼあっと滲み出す

オレは、その涙を唇で掬って、呑んだ

雪乃の涙はしょっぱいな

うるさいわねあんたに呑ませるために、泣いているんじゃないわよっ

あたしあんただけは、よく判らないあんただけはどういう理屈で生きているのか、全然判らないわ

何で、あんたは弓槻みたいな悪党女とくっついているのかしかも、最初は弓槻に言いようにコントロールされてたはずのあんたが、いつの間にか弓槻とさえ仲良くなって姉さんとか言ってるどうかしているわよ普通のバカのレベルを超えているわよ

そうかもな

しかも、香月家のお嬢さんたちとも仲良くなってあんな、名家の人たちに対しても物怖じしないし2人ともモノにしちゃうしどうなっているのよ

自分でもよく判らないよ

危険な場所にも平気で突っ込んで行くしあげくに、あんた人を殺した

雪乃の膣が、キュッと締まる

平然と、ためらわず

平然とじゃないよあのままじゃヤバイと思って、引き金を引いたら、たまたま命中しただけだ

オレだって当たるかどうかは判らなかったんだ

でも、あんたは人を殺しても全然平気なのよずっと平然としているわ

雪乃はオレがシザーリオ・ヴァイオラを撃ち殺した翌日の朝を知らない

オレは、渚と真緒ちゃんのお陰で何とか立ち直ったんだ

平然としているしかないだろオレには守るべき家族がいるんだから

やせ我慢でも家族の前では、平気な顔をしていないと心配を掛けてしまう

その家族ってのが一番判らないのよあんたたちの、どこが家族よ行き場の無い寂しい連中が、肩を寄せ合っているだけでしょそんないい加減な集団を家族って呼ぶなんてホントにホントにバカじゃないの

バカでいいんだよオレたちは、それでもこうやって突き抜けていくんだから

本当に判らないわあたしには、あんたって男はよく判らない

ケンジはあの男は、よく判ったのよ判りやすいものあの男はカッコつけてチヤホヤされたがっているか、お腹が空いて機嫌が悪くなっているか、どっちかしかない男だからあの男もバカよバカだから、扱いやすかったあたしよりも、バカな男だからだから付き合ったのよあたし

あんただってバカよケンジよりも、何倍もバカだと思うケンジは、あんなんでも世の中の何が得で何が損かちゃんと判っていたからあんたは、その辺ハチャメチャだものねっ

あたしには、あんたが何を考えているのか次に何をしでかすのか、全然判らないわあんたのことだけは、本当に理解できない

結局、オレたちは理解し合えない人間なんだ

オレたちの人生がどこか1点でも交わることは無い

だから、ドキドキするの

あんたを見ているとドキドキするのよあんたは何をしでかすのか、あたしには全然理解できないから

あたしは弓槻のことは憎んでる恵美は嫌い香月家のお嬢さんたちも嫌いあんたの女たちは、みんな大っ嫌い

マナが、姉に尋ねる

舞夏は身内よ妹なんだから、好きとか嫌いとか、そういう関係じゃなくって

あたしはお姉ちゃんが好きだよ

マナは、寂しく微笑む

雪乃は、カッとオレを見て

あたしはあんたのことも嫌い嫌い大嫌いッ

うん、そうだろうな

雪乃はオレから視線を外し

やっぱりバカ

もう一度オレを見つめる

嫌いじゃないわよ好きでもないけれどただ、あんたのことはバカ、バカ、バカこのバカ男って思っているそれだけよ

オレは今自分が交わっている、少女を見下ろす

その顔髪裸体を

オレは雪乃のこと綺麗だなって思っている

オレはこの10日ぐらいの間に、雪乃のことをたくさん知ったよ正直、遠くから見ていただけの時の印象のままでは無かった雪乃は、オレが最初に思ってたような女の子じゃなかったから

悪かったわね我が儘でガサツな女で

雪乃は、プイッと唇を尖らせる

だけど雪乃は綺麗だそれだけは、最初に出会った時からずっと今でも変わらずにそう思うよ本当に綺麗だよなお前

な何よ、いきなり

雪乃は綺麗だ

オレは、雪乃にキスをする

雪乃がオレが最初に想像していたような可憐な美少女じゃないと気付いた後

それでも、この心の強い少女に惹かれ続けてきたのはミナホ姉さんが指摘した通り、オレの母親に似たメンタリティを持っていたからだろう

それは認める

でも、オレはそれ以前に

この少女は、美しいと思う

白坂雪乃は綺麗だ

雪乃雪乃

オレは、その美しい肉体を貪るように犯していく

ああっあんもう

雪乃もオレに応えていく

オレは右手で雪乃の乳房を揉みしだき

唇で乳首を吸う

雪乃の脇の下に舌を這わす

尻を揉みほぐし太ももを撫でる

気持ちいい気持ちいいわぁぁ

雪乃も快感の波に、溺れていく

あたしも、ペロペロしちゃおっと

マナも雪乃の首筋に、舌を這わす

あんあああああんっ

雪乃の性感が上昇していく

うんもうすぐよもうすぐ

雪乃がオレの眼を見て言う

スパートを掛けるぞ

うん、メチャクチャにしてぇ

オレは、荒々しく雪乃に突き込むっ

結合部から、愛液が飛沫となって周囲に飛び散るっ

あっああああっくぅんううっはぁぁっ

雪乃雪乃雪乃

判っているわよねな、中に中に出しなさいよねっ

雪乃の眼が、オレに求めている

あんたの赤ちゃん産んであげるから

オレはオレはオレは

はぁぁっはうっ、はうっ、はぅぅあがぁうううっあくぅはぁぁっ

大きな声でよがり狂う雪乃

はぁぁんああんっああ来るわ来るわ来るわっ

汗だくの肉体が、クククッと痙攣するッ

あああーっい、いっくぅぅ

雪乃が飛ぶ

オレも、オレも、オレもイクぞ、イクぞ雪乃ぉぉぉッッ

早く出しなさいよっ、バカぁぁッッ

白い塊がペニスの先から噴き上がるッ

雪乃の子宮口を潜り抜けて

雪乃の一番深いところに、弾けるッ

熱いの、来たわぁぁッッ

第2撃が膣奥を襲うッ

ああん熱いのが、お腹の底に拡がっていくぅぅ

あああっ気持ちいいっ気持ちいいのぉぉ

雪乃の膣が痙攣してオレのペニスを締め上げる

最後の一滴まで、絞り出そうと

少女の裸の肉体が受胎したいと望んでいる

気持ちいいよおっこのバカぁぁ

エクスタシーの余韻に浸りながら

オレは、雪乃の上に脱力する

雪乃のおっぱいに顔を埋めて

オレも雪乃も、汗でびっしょりと濡れている

弓槻、聞こえているどうせ、観ているんでしょ

オレのペニスを受け入れたまま雪乃は天井を見上げて、そう言った

ええ、観ていたわ

スピーカーから、ミナホ姉さんの声がする

あんたのさっきの提案乗るわ

あんたたちの道化になるわマスコミの相手でも何でもするそれであんたたちや香月家のことは、絶対に口に出さないわ約束する

オレは、顔を上げる

雪乃の胸の向こうに天井を見上げて、真剣な顔があった

あたし1人のことなら絶対に、あんたたちに屈しないわあんたたちのことを死んでも許さないだけど

あたしのお腹の赤ちゃんに、罪は無いからこの子は産んであげたいから

だから、お願いお願いしますあたしを、生かしておいて下さいあたしの赤ちゃんを殺さないで産ませて産ませて下さい

雪乃は、そう言ってくれた

ゼータガンダムの本放送の時のことですが、カミーユとフォウのストーリーで

戦闘中に、カミーユがサイコガンダムに取り付いて、コクピットを開いて生身でフォウと話をする場面があります

そこで、カミーユが自分の名前に対するコンプレックスについての話をフォウにするのですが

当時の視聴者で、それを超展開だと感じた人がいて某アニメ誌に、あそこで何であんな話をするのか判りませんと投稿したことがありました

それを編集者が、トミノ監督へのインタビューの時に見せたところ

トミノ監督の答えは

初恋を経験すれば、判ることですだったと思います

それがずっと心に残っています

吉田くんと雪乃のストーリーが、こういう形で落着(まだ終わっていないですけれど)していくことになった時に、それを思い出しました

次話から、ストーリーの展開は加速していく予定です

終局に向かって

532.長ぁい眼で見て下さい

判ったわあなたの望み通りにしてあげる

スピーカーから、ミナホ姉さんの声が響く

これからのことについての詳細は、後で説明するわいいわね

そろそろ、雪乃さんとの面会時間は終了よ戻ってらっしゃい

オレのペニスは、まだ雪乃の胎内にある

行きなさいよあたしはもう平気だから

お腹の子はあたしが守るから

雪乃の膣が、キュッと締まった

この先子宮の中で、オレの精子が雪乃の卵子と結合している

だから、あんたは舞夏のこと頼むわよあたしの大切な妹なんだからいい加減なことをしたら、許さないんだからね

マナが、寂しげに呟く

ほらっもう、離れなさいよあたしの中から出てって

オレは雪乃の中から、ペニスを引き抜く

じゅっぷっ

亀頭が抜けた途端に、雪乃の膣口から大量の白濁液がとろろっと滴り落ちる

マナが、オレのペニスをしゃぶって綺麗にしてくれる

雪乃お姉ちゃんも

マナの舌が、雪乃の割れ目を舐めていく

膣の中の精液を、唇で啜った

そんなこと、しなくていいから舞夏

ううんあたし、綺麗にしてあげたいの

マナは雪乃の秘部を丹念に舐め取っていく

もういいわ、舞夏もういいから

雪乃の言葉に、マナはようやく舌を離す

舞夏おいで

雪乃は、ギュッと舞夏を抱きしめる

元気でねその男に酷いことされたら、お姉ちゃんに言いなさいよお姉ちゃんが、そいつをブッ飛ばしてあげるから

雪乃お姉ちゃんお姉ちゃん、大好きっ

マナは、姉の胸の中で涙を零した

ほら、もういいからあんた、何やっているのよ舞夏を連れて行って

オレは、後ろからマナを抱きしめる

行くぞマナ

オレは、マナを抱いて立ち上がる

外に通じるドアへと

ドアの前で、雪乃に振り返る

雪乃は、オレたちの方を見ていない

自分の下腹部に手を置いたまま無表情で、天井を見ている

雪乃、オレは雪乃のことが好きだった好きだったと思う

そうあたしは、あんたのことなんか大っ嫌いよ

天井を見上げたまま、そう答える

いや、まだ好きだよオレ

雪乃が、ゆっくりとオレを見る

雪乃のことはずっと好きだよ一生、好きだと思うよでも、好きなだけじゃダメだから

好きと愛しているとは違う

マナのことは、愛している寧も、みすずも、瑠璃子も、美智も、アニエスも、メグも、克子姉も、渚も、真緒ちゃんも、ミナホ姉さんも、イーディに、レイちゃん、翔姉ちゃんだって、オレは愛しているみんな命懸けで守らないといけない、オレの家族だから

雪乃とは家族になれない

雪乃のことは好きだけど愛することはできないから

この子は、どうするつもり

雪乃は、オレに自分のお腹を示した

雪乃の胎内の子は

もちろんその子は、オレの家族だオレが責任持って守るよ

雪乃が産んだ子は、ミナホ姉さんが引き取る

そうなったらオレの子として、一生幸せにする

そうそれならいいわ

雪乃は、また天井を見上げる

もういいでしょさっさと出て行きなさいよ

オレはドアを開ける

オレと雪乃の人生はどこまでも交わらないものだと思っていた

だけどほんの一瞬、この部屋の中で重なった時間があったように思う

オレと雪乃のクロッシング・ポイントが

部屋の外に出ると

そこには、4人の女が待っていた

克子姉とみすず、瑠璃子、美智

もう帰って来ていたんだ

はいちょっと前に

真面目な顔で、みすずが答える

瑠璃子と美智も、表情は固い

克子姉は、苦笑している

何もおっしゃらなくて結構です中での会話は、ずっと聞いていましたから

色々と思うところはありますが愛していると言って下さったので、気にしないことに致します

お兄様、お帰りなさいませ

お風呂へ参りましょうお風呂へ

お風呂へ入って、ご主人様のお肌を洗って差し上げなくてはなりません

そうね、美智雪乃さんの匂いを、洗い流さないといけないわね

大浴場お湯を入れてあるわよ

では、参りましょうお兄様

瑠璃子が、オレの手を引っ張る

マナ妹、何をしているのです

美智が、うつむいているマナに言う

あ、あのあたし、皆さんが居ない時に、お兄ちゃんを雪乃お姉ちゃんと引き合わせて

申し訳なさそうに、みんなに言う

頭を下げるマナに美智は

そんなことは、どうでもいいのですマナ妹もお風呂へ行きますよ

美智は、不機嫌そうに

そうです、わたくしはあなたのお姉ちゃんですこれからも、一生ずっと、そうなんです妹のイタズラに、一々腹を立てたりはしません

マナちゃん行きましょう

瑠璃子が、マナの手も引っ張る

雪乃さんは、あたしたちの家族を本物じゃないって笑っていたけれどあたしたちは、とっくの昔に本気なんですからっ

みすずが、マナを見る

マナのもう一つの手を取り

マナちゃんの手だって、絶対に離さないわよ

お姉ちゃんたち

感激するマナ

さ、行きましょう

優しく克子姉が、そう言った

ミナホ姉さんや克子姉は、こんな風な結果になると思って、オレたちを雪乃のところに送ったの

風呂場へ向かう廊下で、オレは克子姉に聞いた

まさかこんな結論になるとは思わなかったわ

雪乃さんとの交渉は正直、決裂すると思っていたわそれでも、ほらこれが、あの子と話す最後の機会だから

もう、雪乃とは

マナちゃんが、雪乃さんと話す

あなたはだって、雪乃さんとクラスが一緒でしょ

あなたたちの会話を聞いて、お嬢様が決めたのよ雪乃さんには、これからも白坂雪乃としての人生を生きてもらうってだから、学校も今まで通りに通ってもらうわ

でも、マナちゃんとはもう白坂舞夏という女の子は、いなくなってしまうんだから

マナは新しい戸籍を手に入れる白坂舞夏は消える

もし、どこかで出会うことがあっても他人よ姉妹としての会話は、もうできないわ

克子姉の言葉に、マナは答えた

雪乃お姉ちゃんとは、ちゃんとお別れをしてきましたありがとうございます

克子姉と、盗聴しているであろうミナホ姉さんに礼を言う

あなたのお陰よあなたが、お嬢様の心を和らいでくれたから

そうよあなたのお陰で、お嬢様が中長期的な未来について考えて下さるようになったから昨夜までは、今日以降のことは頭の中にはあっても、具体的にイメージすることはできない状態でいらしたから

復讐だけが、ミナホ姉さんの生きる目的だったから

未来のことを考える余裕が無かった

今はどんなことも、ゆっくり時間を掛けて解決していけばいいって思っていらっしゃるわだから、今は思い残しが無いように急ぐことだけを優先的に処理なさっているのよ

ゆっくり時間を掛けて解決する

思い残しが無いように急ぐことだけを優先的に

あなたの心の問題とかねこんなの時間を掛けて、ゆっくり治していくことだものそうでしょ

克子姉は微笑む

今は、マナちゃんに雪乃さんとの最後の機会を作ってあげるそれから、あなたとも例え決裂したとしても、あなたが雪乃さんとの関係をとりあえずでも納得できたら、次の段階へ進めるでしょそれで心が傷付いたら、あたしたち全員でケアするし

次の段階へ

ゴールデンウィークの連休は、今日で最後なんだから何にせよ、モヤモヤした関係のままではいられなかったでしょ

この段階で、何としても決着を付けておかないといけなかった

まさかあなたが、雪乃さんと和解してしまうとは思わなかったけれど

和解はしていないよ

オレも雪乃もお互いの生き方を理解できないもの雪乃には、オレが何でこんな風に生きているのか判らないんだ

オレやオレたち家族の関係が雪乃には、茶番劇にしか見えない

だけど、オレたちやっと、お互いが違う人間なんだって認め合ったんだ

雪乃は、やっとオレを1人の人間として見てくれた

ミナホ姉さんの策略の道具でなく

快感をもたらせてくれるセックスの道具でもなく

1人の人間として

オレたちは、似ているところもあるし、理解不能なところもある違う人間だからでも、やっと認め合ったんだよオレはオレで、雪乃は雪乃だってことを

克子姉は、ニッコリ微笑んでそう言ってくれた

うん良かったよ

雪乃とああいう時間が持てて

ああ、そうだあたしも、中長期的に物事を考えることにしたのよ

不意に、克子姉がそんなことを言い出す

だから、あたし、妊娠するわ来年には、あなたの子を産むから

みすず、瑠璃子、美智、マナに動揺が走る

慌てて子供を産むことはないって思っていたんだけれど先のことを考えたら、先に出産した方が良いなって

あたしのパン屋さんだってあなたと一緒に経営するなら、2年半後になるでしょ

2年半

だって、あなたまだ高校1年生でしょ高校はちゃんと卒業するっていうのが、あたしたちとの約束なんだから

ああ確かに、後2年半は掛かる

それとほら、前にビルを一棟丸ごと買って、渚のお花屋さんと半分こするっていう計画があったでしょ香月様も協力して下さるって言って下さった

そうだ、そういう話もあった

ジッちゃんが、土地探しを助けてくれるって約束してくれたっけ

あれもさどうせなら、ビルごと建てたいのよ設計の段階から、あたしたちの希望を盛り込んでもらって

ビルごと、建てる

このお屋敷とは別のあたしたちの新しい住処が必要でしょここは、子供を育てるのには適している場所ではないから

ここは娼館だ売春組織としての、長い歴史を封じ込めている

子供を育てていくには悪影響が大きすぎる

土地探しから初めて、ビルを建設したら2年半なんて、あっという間よ

克子姉は、笑ってそう言う

パン屋のお店ができてからは、ガッチリ稼がないといけないんだからこの2年の間に妊娠して出産しておく方が良いと思うのよ

いや、でも子育てが

開店時に、幼児が居るっていうのは

何言ってるのよ、うちは大家族なんだから子供の相手には困らないでしょ

大家族か

でも、パン屋の方はあたしとあなたで切り盛りするしかないんだからお店が軌道に乗ってから妊娠しようなんて思ったら、10年とか経っちゃうかもしれないものだったら、先に産んじゃうのも、1つの手でしょ

それと渚と雪乃さんの赤ちゃんと、年齢を揃えた方が良いと思って

年を揃える

3人一緒なら寂しくないでしょ幼稚園の送り迎えも、一緒にできるし

あたし、思ったんだけれど渚と雪乃さんの赤ちゃんだけだと、ケンカしそうでしょでも、そこにあたしの赤ちゃんが加われば、3人仲良しになると思うのよ

ミナホ姉さんは雪乃が産んだ子を、奪い取るつもりだ

でも、本当のお母さんに育てられる渚の子と

ミナホ姉さんに育てられる雪乃の子では

2人きりだと、確かに合わないかもしれない

雪乃さんの赤ちゃんはお嬢様が引き取るってことになっているけれど、実際はあたしが面倒を見ることになると思うのよお嬢様赤ちゃんの世話とか苦手だと思うからだったら、いっそのことあたしも渚や雪乃さんと一緒に、出産しちゃってもいいなって

克子姉はそう言うが

克子さんもっと先のことを考えているんでしょ

先って何だよ

産まれた赤ちゃんの戸籍のこととか将来の学校のこととか

戸籍

ええ雪乃さんの赤ちゃんは、戸籍上はあたしが産んだことにするわあたしの赤ちゃんと双子を産んだってことにすればいいでしょ渚も同じことを考えるでしょうけれど、渚には真緒ちゃんがいるんだから本当の妹は一人の方が良いと思うの混乱しちゃうでしょ

それに3人一緒なら、心強いでしょ学校でも絶対にイジメられないわよ幼稚園でも小学校でも、いつも同じクラスになるように、あたしとお嬢様で手を廻すから

3人で固まっていれば、イジメっ子にも対抗できるか

うちの子をイジメる者は、わたくしが容赦致しません

美智が、そう呟く

お前、イジメっ子の小学生をムチでシバく気か

いや、美智ならやりかねないが

ということで、克子、妊娠しまーすっいいでしょ、あなたっ

克子姉がオレにウインクする

それとも誰か他に妊娠させたい子がいるの

ご主人様工藤美智、妊娠を希望しますっ

美智と瑠璃子が、オレに言う

あらみすずちゃんはいいの

克子姉が、みすずを見る

あたしも雪乃さんが、旦那様の赤ちゃんを産むことについて対抗意識がありますそれは本当ですでも、あたしも中長期的に物事を考えないといけないって思いますから

旦那様とあたしたち家族のことを考えたら今のあたしたちは、妊娠することはできないわ美智ポン、ルリたん判るわよね

みすずと瑠璃子は、香月家の後継者であり美智は、その警護役だ

今は、妊娠することは許されない

みすずや瑠璃子が妊娠したら、香月家の内部で大騒ぎになる

美智が妊娠したらみすずたちを直接的に守る人間がいなくなる

何しろ美智は、みすずや瑠璃子と同じ学校に通っているのだから

ですから今すぐの妊娠は克子お姉様、渚お姉様にお任せしましょうあたしたちは、産まれてくる赤ちゃんを精一杯可愛がってあげればいいんだから

そうですわね、みすずちゃん

みすずお姉様、わたくしの考えが浅はかでございました

瑠璃子と美智は、反省する

マナも可愛がってくれよ

オレは、元気の無いマナに言う

うん、そうだねお兄ちゃん

マナはオレに微笑んで、そう答えた

風呂場へ行く途中食堂の脇を通ると

Go ahead. Make my day

あはははあはははは負けないですのっ

イーディとアニエスが、水鉄砲で撃ち合っていた

二人とも服がビショビショになっている

イーディもアニエスも服が胸に貼り付いて、乳首が透けて見えている

ああ、さっきお買い物の時に買いましたイーディちゃんが、アニエスちゃんと真緒ちゃんにお土産を買いたいって言うので

ああ、レイちゃんもいる

レイちゃんが、和やかな笑顔で二人を見ている

ホント年下の子の面倒を見るのは好きなんだな

レイちゃんなら英語もできるし適役か

レイちゃん、ありがとうございますじゃあ、あなたたちはお風呂に行ってらっしゃい

克子姉とは、ここでお別れらしい

アニエスも風呂に行った方がいいんじゃないかな

アニエスも、さっきオレが舐めてやって、盛大にイッてたし

大丈夫よアニエスは、別にこの後お出かけするわけじゃないから

そうかアニエスは、今夜のパーティには行かない

旦那様はあたしたちと行って下さいますよね

この後のオレの選択肢は3つある

みすずたちとジッちゃんの出席するパーティに行くか

雪乃が引き出される、香月セキュリティ・サービスと暴力団の闘いに付いて行くか

それとも、アニエスたちとこのまま屋敷から出ないか

雪乃さんのことは、心配しないでお嬢様と翔お姉さん、それに恭子さんが何とかしてくれるわよ

雪乃自身がミナホ姉さんたちの計画に協力すると言ってくれた

お腹の子の存在を感じたんだ

もう、手の平返しはしないだろう

オレも中長期的に物事を考えないとな

今、オレたち家族の最大の問題は何だ

それは瑠璃子とジッちゃんの和解だろう

正確には、ジッちゃんに瑠璃子に対する失恋から立ち直ってもらわないといけない

瑠璃子との関係を祖父と孫娘の通常の関係に戻さないと

瑠璃子の主人として、オレはジッちゃんの前に姿を現さないといけない

オレもパーティへ行くよ

やらなくてはいけないことをやる

それだけで、人生は精一杯なのかもしれない

4人の全裸の美少女が同時にオレの身体を洗おうとする

みんな手に泡の付いたスポンジを持って

雪乃さんの匂い全部、洗い流しますからねっ

お兄様のお背中流します

わたくしは足を失礼致します

マナは腕を洗ってあげる

よってたかって泡泡になる、オレ

前はどういたしましょう

瑠璃子が、みすずに尋ねる

それはやっぱり、順番に手でね

まずは、みすずがオレのペニスを洗う

あ、わたくしにもやらせて下さい

続いて、瑠璃子の細い指がちゅるんとペニスを

マナ妹先にどうぞ

あたしは、さっきお兄ちゃんにしてもらったばかりだから美智お姉ちゃん、お先にどうぞ

いざっ

な、何だよ美智

オレのチンコを洗うのにいざは無いだろう

最後に、マナがオレのペニスを洗う

はーい、お湯で流しまーす

みすずと瑠璃子が、それぞれシャワーを持ってオレの身体のセッケンを洗い流してくれる

美智とマナは、手でゴシゴシと

はーい、おしまいっ

みすずが、シャワーのハンドルを閉める

うん、お兄ちゃん、綺麗になったね

雪乃さんの匂いは、もう致しませんね

マナと瑠璃子がオレの匂いをクンクンと嗅ぐ

どうしたの、美智ポン

みすずの言葉に振り向くと、全裸の美智が仁王立ちでオレを見下ろしている

まだ足りない気がします

このままでは、物足りません

美智お姉ちゃん何が物足りないの

恐る恐る、マナが問うと

舐めましょう

美智な、何を舐めるんだ

ご主人様の肉体を、隅から隅まで舐めましょうっわたくしたちの舐めていない場所が無いくらいくっふっふ

おい、誰か美智を止めろ

美智ポンそれは良い考えねっ

では、わたくしは左の足先から

美智が四つん這いになって、オレの後の親指を舐める

では、わたくしは、お兄様のお背中を

瑠璃子が、オレの背中をペロッと舐める

じゃあ、あたしは右の手から

みすずが、オレの人差し指をパクッと咥えるチロチロと舌を這わせる

じゃあ、あたしは左手ねっ

マナが、オレの左手を取ってペロペロと手の平を舐めていく

同時に感じる4つの舌ゾクゾクする

お兄ちゃんのオチンチンがゴールねっ

そこは、みなさんで順番に

おい、マナ瑠璃子

お尻の穴はわたくしが舐めさせていただきます

そうそう、克子お姉様に聞いたんだけど男の方も、乳首は感じるらしいわ

美智みすず

あ、あたしお兄ちゃん乳首舐めたいっ

うふふ順番にしましょうね

4つの裸体がオレに襲いかかる

おい、ちょっと待ってみすず

大丈夫ですよ、旦那様ちょっと気持ち良くなっちゃうだけですから

みすずの舌が、オレの脇を

身体中全部あたしたちが綺麗に舐めてあげますからねぇ

はいご主人様ぁ

美智の舌が、オレの太ももの内側へ

あ、お兄ちゃんの大きくなってきた

オレは美少女たちにまた昇天させられるのか

これで、パーティと戦闘が同時進行で最後の大きな花火となります

そして、本編の最後はまた学園編で

ということなので、これが吉田くんと雪乃の最後の会話にはなりません

その後に、番外編として取りこぼしを幾つかやって

トゥルー・エンドと後日談が入る予定です

うん何とか終わりそうですというか、終わらないと

雪乃編をやっていた間は、ご意見に左右されないように、感想欄の方を見ないようにしていました

これから、返信を書きますお待たせして、申し訳ありませんでした

533.お風呂の中の乱入者

ルリたん、お顔に付いているわよ

みすずが、瑠璃子の頬に付いたオレの精液を舌で舐め取る

あひがほうございはふ

瑠璃子はマナと、オレのペニスのお掃除フェラの真っ最中だ

みすずお姉様美智にも下さい

美智の要請に、みすずは美智に口移しで

苦くて美味しいです

美智が、ニッとオレに微笑む

はーい、お兄ちゃん、全部綺麗になったよ

ペニスの裏を舐めていたマナが、オレに言う

これでもう旦那様の身体は、全身くまなくペロペロ致しました

みすずも、満足そうだ

はいわたくしたちのご主人様でございます

美智が、亀頭の先にキスをする

何かよく判らないことになっているがオレは、身体の隅々まで美少女たちに舐められてしまった

あたしの旦那様ぁ

みすずが、オレの右腕に擦り寄って来る

わたくしのお兄様

瑠璃子が、オレの背中に肌を寄せる

わたくしのご主人様です

オレの左手を掴むマナ自分の胸にオレの手を当てる

悔しいですわたくしも、早く旦那様の赤ちゃんが欲しい

足下の美智が、つるぺたの胸をオレに擦り付けながら、そう言った

美智ポンそのことは、さっき克子お姉様に注意されたばかりでしょういずれにせよ、来年には旦那様の赤ちゃんが3人も産まれるのですよあたしたちは、いかにして赤ちゃんたちのお世話をするか、そのことを考えるべきです

そうですわねいずれ、わたくしたちも妊娠出産をするのですから、お勉強させていただくことはたくさんありますわ

瑠璃子もそう言う

克子お姉様のおっしゃっていた赤ちゃんを産む年を合わせるというのは、良いアイデアだと思いますわ

旦那様みすずは、恵美さんと同じ年に赤ちゃんを産みたいですいいですか

みすずとメグが、同時に出産する

そうすれば、赤ちゃんの世話や、幼稚園の送り迎え学校のことも、全て協力してできますから

それでしたら、わたくしたちは一緒に妊娠致しましょうか、ミッチィ

瑠璃子が、美智に尋ねる

ご主人様がお許し下さるのならば、そう致しましょう

美智はマナを見る

マナ妹は、どうしますか

マナは、少し元気が無い

わたくしとルリルリと一緒にしますかそれとも、アニエスちゃんと一緒にしますか

本当にみんな、一人ずつ赤ちゃんを産んだら、どうなるんだ

いや、一人で終わらない女もいるだろう

オレの子供は何人産まれることになるんだろう

覚悟しないといけない

あたしはいいです雪乃お姉ちゃんが産んだ赤ちゃんを、自分の子供だと思って育てます

マナは、うつむいてそう言う

それは違いますよ、マナ妹

美智が、マナに言う

あなたも女として産まれてきたのなら、ご主人様の子種で孕ませていただきなさい

そう言って、オレのペニスを優しく撫でる

ご主人様は、赤子がどれだけ増えようと、多大な愛で包み込んで下さるお方です何も心配することはありませんあの女の子供も、わたくしたちの子も、マナ妹が産む子供も全て、等しく愛して下さいますから

そうですわよね、旦那様

マナちゃんは、お兄様に全てを委ねればいいのよ何も心配することはありませんよ

本当に香月家の3人は、オレのことを過大評価している

だがそう思われているのなら、期待に応えなければならない

オレには、この子たちを自分の女にした責任がある

ドンと任せろマナ

オレは、マナを抱きしめる

何も心配はいらないオレが付いているから

マナは、さっき雪乃の部屋でオレが弱音を吐いたことを知っている

オレが本当は、どれだけいっぱいいっぱいかということを

うん判ったマナも、お兄ちゃんに付いているからずっとずっと離れないから

マナがオレを抱きしめる

あーっ

風呂場の入り口から、アニエスが飛び込んで来た

両手に水鉄砲を持って

アニエスの服は、すっかり水浸しだ

パパひどいですのっ

オレたちに向かって、ピュッピュッと水鉄砲を発射するアニエス

冷たい水が肌に掛かる

女たちが、オレから離れる

パパは、アニエスとお風呂に入ってくれるって約束でしたのに

水流が、オレの顔にビシャビシャ当たる

だってアニエスは、イーディと楽しそうに遊んでいたから

ひどいですのっひどいですのっひどいですのっ

両手の水鉄砲を乱射して、オレを追っ掛けるアニエス

HAHAHAHAHAChill out, dickwad.

いや、来ると思ってたよ

イーディが電動式の水鉄砲を抱えて、風呂場に乱入してくる

AHAHAHAHAHA

大笑いしながら、みすずや瑠璃子やマナに水を噴射していくッ

ちょっとイーディちゃん

美智だけが、軽やかなフットワークで水流から逃げる

イーディの表情が変わる

やばい、こんなところで美智が心月を発っしたりしたら

オレは慣れてきたけれど、アニエスやマナたち年下の子たちはショックを受けることになる

止めなきゃ

いい加減になさいっあなたたちっ

お風呂場で走り回ったら、危ないですわっ

そ、そっちかよ怒る理由は

それに、ここはお風呂場です二人とも、ちゃんと服を脱いで入って来なさいっ

同じことを、イーディに英語でも言う

ははいですの

瑠璃子の剣幕にびっくりする乱入者の2人

ほら、マナがお洋服を脱ぐの手伝ってあげるわ

マナが、笑顔でアニエスにそう言う

お兄ちゃんもまだ湯船には浸かってないからアニエスちゃんが来るのを、待ってたんだよ

本当ですの

お兄ちゃんが、アニエスちゃんとの約束を忘れちゃうわけがないよ

マナの言葉に、アニエスはニコッと微笑み

お洋服、脱いできますのっ

あっ、ダメだよ走っちゃお兄ちゃん、行って来るね

マナが、アニエスに付き添ってくれた

イーディは、まだ瑠璃子に英語でこっぴどく叱られている

ルリたんが一番、お母さんに向いているのかもしれませんね

イーディも、反省して脱衣場へ向かう

あ、ごめんなさいレイちゃんがお嬢様と、今夜の打ち合わせに行ったので、2人をそっちに行かせたんだけれど、大騒ぎになっちゃったみたいね

大丈夫、もう解決したから

あたしもお台所でお料理していたから一言、あなたたちに連絡しておけば良かったわね

もう平気ですお気遣いありがとうございますわ

瑠璃子が克子姉に言う

そうじゃあ、アニエスちゃんとイーディちゃんのこと、よろしくね

ああ、任せといてよ、克子姉

克子姉との通話が途切れる

さて旦那様

みすずが、オレのところに戻って来る

アニエスちゃんのことですけれど

アニエスのこと

アニエスちゃんの今後についても、中長期的に考えないといけないと思うんです

そうですわねアニエスちゃんの場合は、ずっと地下室に閉じ込められていたのですから、すぐに学校へ通うというわけにもいかないですわね

アニエスは全く友達のいない環境で育った

世の中についての知識も、ほとんど無い幼稚園児並みだろう

戸籍の問題もございます新しい戸籍を手に入れるのにも、少々時間が掛かることになろうかと思います

このお屋敷の中で産まれて、外に出してもらえなかったんだからアニエスには、戸籍も無い

お勉強の方は、わたくしたちもできる限りお手伝い致しますがそれでも、少し時間が必要だと思いますキリの良いところで、来年中学校へ進学するところから、学校へ通わせるというのはどうでしょうか

瑠璃子が、そう提案する

でもできることなら、わずかな期間でも小学校へ通わせてあげたいな小学校生活を全然体験していないというのも、良くないと思うよ

中学進学は、やっぱり少し大人の世界に入る感じがするものな

電車だってバスだって、小学生までは子供料金なんだし

アニエスが大人になった時に、周りの人たちが小学校の時ってどうだったっていう話をしたら何かしら答えられる方が良いと思うんだほんの数ヶ月だけでも、小学校に通っておけば、雰囲気は判るだろうし

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