そういう話題でも、雪乃の番組は有名になっている

夏休みまでに、オレたちの学校は大改革された

特に校長を始め、白坂創介の手下だった連中は一掃された

みんな、白坂創介の行く末を見ているから大人しく、学校を去ってくれた

ミナホ姉さんも教師としては、学校を去った

今は、克子姉に代わって学校の理事長に就任している

夏休みも色々あった

まず、ミナホ姉さんと克子姉と翔姉ちゃんとメグでヨーロッパ旅行をしたミナホ姉さんを中心に、色々な美術館へオレを連れて行ってくれた

それから、寧とマルゴさんとイーディとマナ山の温泉郷へ行った

その次は、渚と真緒ちゃん、アニエス、レイちゃんで海辺のホテルへ泊まりに行った

そしてみすず、瑠璃子、美智、美子さんと

みすずが、どうしても南洋の小島のリゾートにオレを連れて行きたいと言うから

オレも、英語の勉強になるかなと思い行くことにしたんだけど

そのリゾート島はフランス語しか通用しなかった

しかも、みすずたちはフランス語もできたなんて

オレはレストランのメニューすら判らなくて、何もかも、みすずたちの世話になった

というか最終的には、トイレで尻を拭くのまでみすずたちにやられてしまった

3人がかりでまるで赤ん坊のように、何から何まで世話をされた

もう、おムコに行けない

あと海中セックスもした

オレは寧が戸籍を取り戻すのに付き合って、アメリカにも行った

考え事をしているオレを見て、イーディが声を掛ける

んいや、夏休みのことを考えていたんだ

オレの言葉に、イーディは

うん楽しかったネ

でも、今もこれからももっともっと楽しくナルネっ

5時間目の始業の鐘が鳴る

オレたちは、パン工房の裏口に着いた

遅いよ、ヨッちゃん

寧が待っていた

あれ、ヤッちゃん授業は

そんなことは、どうでもいいのっ

寧は、オレと腕を組んでいるイーディの間に割り込んでくる

どうせ、イーディが授業サボるのは判ってたからさっ

ニタッと笑う寧

2人きりにはさせないよーんっヨッちゃん

夏休みの話とかは、後日談ではやらない予定のエピソードを中心に書いていきます

思い付いたけれど、長くなりそうなので

みすずたちと南の島とか

ああ、いよいよ本編が終わるんだなあ

588.エピローグ・2 それぞれの再会

ヤッちゃん授業は

いいんだよっ今日ぐらいサボッてもっ

メグちゃんにバレないように、1回校舎まで戻って慌てて帰って来たんだからっ

ああ、メグと一緒に教室へ戻るフリはしたんだ

2学期が始まってからは、ヨッちゃん、このパン工房の仕事でドタバタしてたでしょ忙しそうだったらヨッちゃんのこと、全然、抱いてあげれてないし

マナやアニエス、瑠璃子は相変わらず、オレのベッドにやって来る

みすずと美智もお屋敷に来た時は、容赦無くセックスを求めてくる

渚の家には、週に1回は泊まりに行っているし

克子姉やメグは何となく時間の空いた時に、セックスしている

翔姉ちゃんとレイちゃんは、2人とも恥ずかしがり屋なのでデート日を決めて、会ってセックスしているし

そう言えば確かに寧とイーディとの回数だけ、ちょっと少ないかもしれない

意外と廻りに気を遣うタイプだからな、2人とも

2人とも片付けと放課後の準備、手伝ってくれる

もちろんヨッちゃん

判ってるネ

イーディを、チャシャ猫のようにククッと笑う

そんじゃあ奥の仮眠室へ行こう

オレは、パン工房の裏口の鍵を開ける

仮眠室じゃないでしょ、ヤリ部屋でしょっ

寧が、おどけて言う

違うネ、寧アタシたちは、ヤラれる方だからヤラレ部屋ネ

イーディが真顔で答えた

そういや、この3人て夏休みに一緒にアメリカへ行ったメンツだよねっ

仮眠室へ入った途端寧が言った

そうだオレと、寧と、イーディ

この3人は、この夏日本から密出国で、アメリカへ向かった

✕ ✕ ✕

寧はカナダ国籍の偽パスポートで、日本へ帰って来ていた

奈島寧子は、アメリカで行方不明になったままだから

もちろん、ビザの関係があるから数ヶ月に一度、マルゴさんと日本から出国してビザの延長をしていたらしい

寧は、その時に海外で、国際自動車免許を取ったと言っていた

また寧の落第は、ビザの取得のために日本から離れる期間が必要だったことも大きく影響していると

でもさ、ヤッちゃんの場合偽の国籍でアメリカへ戻って現地で偽造パスポートを破棄してしまって、日本大使館で再発行してもらった奈島寧子のパスポートで日本に帰って来るという手もあるんじゃないの

アメリカに向かう前に、オレはそう寧に尋ねた

でもさあたしの偽造国籍と偽パスポートは、このままいつでも使えるように残しておく方が良いと思うんだよねっ

あたしたちはほら、黒い森って、決して安泰なわけではないしょっ

今のオレたちはジッちゃんという大権力者が、オレたちの後ろ盾になってくれている

ジッちゃんの他にも、ミナホ姉さんも政財界の大物の顧客を何人も抱えている

それで何とか国家に存在をお目こぼしして貰っている犯罪組織だ

香月セキュリティ・サービスという、私的な武装組織もオレたちを守ってくれているし恭子さんという、世界中の裏組織に名の通っている国際犯罪者が、こっそりサポートしてくれていることにも、助けられている

でもこの状況が、いつまでも続くかどうかは判らないしねっ

ジッちゃんも、他の顧客たちも高齢だ

香月セキュリティ・サービスも、ジッちゃんが亡くなった後まで、オレたちを守ってくれるかどうか判らない

今の香月グループのトップの司馬さんは香月の本家と敵対する意志は無いけれど

ジッちゃんの死後の香月グループ内の政治的なバランスがどう変わるかは、ホントのところ、オレたちには推察しようがない

司馬さんが、グループから追われることだって充分、有り得る

もし、別の人間が香月家のトップに成り上がったとしたらそいつが最初に考えるのは、ヨッちゃんの謀殺だろうしねっ

オレが死ねばみすずはフリーになるそいつの望むまま誰とでも結婚させられる

その上、オレは瑠璃子とも仲が良く同じ家で、一緒に暮らしていることも、香月家の人間は、みんな知っている

正確にはミナホ姉さんが、ジッちゃんから瑠璃子と美子さんを預かっているという形になっているけれど

とにかく、みすずと瑠璃子と美子さん香月家の後継者である3人の孫娘が、全て黒い森が押さえているってことになっているんだからさっ

香月家を牛耳りたいと願っている野心家たちにとってはオレやミナホ姉さんは、眼の上のタンコブだ

ミィちゃんたちが成人して、香月家の中枢をコントロールできる立場になるまでには、まだ後10年は掛かるだろうし

それまでにジッちゃんが、不慮の死を遂げたりしたらとんでもない権力闘争が起きる

今はたまたま、絶妙にバランスが取れているというだけだ

あのさもし、ヤバイことになったらどうする

夏休みに南洋のリゾートへ行った時に、オレはみすずに尋ねた

オレたち専用のプライベートビーチで、真っ白な水着を着たみすずは

どうもしませんわそうですね旦那様としばらく海外へでも逃げることにします

サイアクの場合でも4、5年で何とかなりますわ

そうですわね結局香月グループは、わたくしたち香月家の血がなければ、まとまりを欠きますから

自分の名と同じ瑠璃色《ウルトラマリンブルー》の水着を着た瑠璃子も、そう言ってオレに笑った

いずれあちらの方から、わたくしたちに、帰って来て下さいと頭を下げることになりますわそれまでに海外でわたくしも、みすずちゃんも、お兄様の赤ちゃんを出産してしまえばいいんです

子供が産まれてしまえば荒っぽいアクションは、できなくなるか

皆様の安全はわたくしが守ります

美智幾らプライベートビーチだからって、全裸に首輪ってのはどうなんだ

首輪のとこだけ日焼けしないぞ

わたくしも、瑠璃子様のいらっしゃるところならどこへでも付いて参ります瑠璃子様の赤ちゃんのお世話もお任せ下さい

赤い大人っぽい水着を着た美子さんがそう答えていたっけ

再び、一緒に暮らすようになってから美子さんはお付きの意識に戻っている

オレと瑠璃子の肉体関係も理解してくれている

自分のご主人様の恋愛にお付きが口を出すべきでないと、腹を括ってくれたらしい

ただ、その場合はあたしたちの家族全員で海外へ逃げるしかなくなるかもしれませんが

誰か1人でも日本に残れば人質にされる可能性もある

国外逃亡は全員で、一気にやるしかない

大丈夫だよその時はその時でみんな納得してくれるさ

オレたちの家族全員正確には、幼児の真緒ちゃんと、世間を知らないアニエスを除いては

黒い森は反社会的な犯罪集団だということを自覚している

いつでも国家権力や、他の犯罪組織から攻撃される可能性があることを

家族がみんな無事で生き残るためにはオレたちは、どんなことでもする

国外逃亡くらい何でも無い

だっからさ生き残るための切り札は、なるべく残しておかないといけないもんねっ

寧があの夏の日を思い出して、オレに言った

常に危険と背中会わせという背景があるからこそ寧の偽造パスポートも、いつでも有効に使えるように残しておくべきなんだ

寧本人のためでなく他の家族に使い回すこともできるし

何より日本政府と敵対した時に、他の国を巻き込んで牽制することもできる

あたしはいいけどヨッちゃんも、よくもまあ、あんな大変なことに付き合ってくれたよありがとっ

寧の亡くなった双子の弟さんケイさんに成りすますためにケイさんの戸籍とパスポートを手に入れることを目的にして、寧と一緒に密出国の旅に出た

アタシはちゃんと日本に来た記録が無いからだったネ

イーディの場合はそもそもミス・コーデリアたちとの来日が、密入国だったから

改めて、アメリカから正規ルートで入国し直さないといけなかったのだ

しっかしホント今思うと、なかなかハードな旅だったよねぇぇ

仮眠室のベッドに座って寧が、制服の上を脱ぎながら、笑って言う

アタシもう一生、船に乗らないネ

イーディは、スカートを下ろして可愛いお尻をオレに向けて、ぷるぷる振る

うんオレ、外海って、あんなに波が凄いとは思わなかったよ

オレたちは千葉から、漁船で海に出て

もの凄い荒れた海を何時間も進んで

海上で、外国籍の貨物船に乗り移って

それからまた外国の金持ちの超大型豪華クルーザーに乗り移って

ヘリコプターで、どっかの島まで行って

とにかく、何度も船や飛行機やヘリを乗り継いで

それも色んな大きさの古いのから、最新型まで

そんな感じで約一週間掛けて、アメリカ本土へ上陸した

もちろん、上陸も船だ

というか、翔姉ちゃんが自分のクルーザーで迎えに来てくれたんだけど

まあゴルビーさんが付いててくれたから、助かったけれど

レイちゃんの好敵手となったゴルビーさんも、密入国で来日していたからちょうど、一旦、帰国するってことで、恭子さんの指示でオレたちに付いて来てくれた

そう助かったかなぁあの人

まあ、怖そうな外見と違ってすっごい気の利く、良い人だったけれど

怖いというか氷のような美貌というのは、こういう顔なんだなと理解できたぐらいのクール・ビューティさんだったけれど

ホント内面は優しい人だった

道中のトラブルは全部、ゴルビーさんが力で解決してくれたし

いいヤツだったネちょっと、寧のことスキスキ過ぎだケド

イーディも、ニッと笑う

そうなんだよなあ

ゴルビーさんは、ずっと寧のことを口説いていたからなあ

あたしあの人に、お尻、触られちゃったよっヨッちゃーん

お尻だけなら、いいネ

よくなーいほら、ここ、ここのとこヨッちゃん、触って

オレは、寧のお尻をぷにぷにと揉む

柔らかいけれど、ちゃんと筋トレを欠かしていないからキュッと引き締まった形の良いお尻になっている

Darling、あたしのお尻もアルネ

イーディのお尻も揉む

イーデイは鍛え上げられた生ゴムみたいに柔軟な弾力がある

筋肉でカチカチになるってのは、違うんだな

女の子だしな

こういうプニプニ感が素晴らしい

えへへじゃあ、ヨッちゃんのはあたしがペロペロしちゃおっと

あ、アタシもするネ

え、イーディフェラ好きなの

好きネDarlingを舐めるのも、舐められるノモ

白い手と褐色の手がオレのズボンとパンツを下ろす

肌の色も、眼の色も違うのに

舌のピンク色だけは、2人とも同じだった

まあ、毎日同じものを食べているし2人とも、とっても健康だし

いくわーっはむっ

ペロペロするネ

寧が亀頭を咥えイーディが根元に舌を這わす

アメリカにさえ着いてしまえば後は、全て段取りが終わっていた

ロサンゼルスで、恭子さんとミス・コーデリアに再会したし

翔姉ちゃんも居る

アメリカ側の手続きは恭子さんが

日本の大使館サイドは香月家によって

あっという間に奈島寧子のパスポートは、再発行された

と、同時にオレは奈島景人のパスポートと戸籍を得た

イーディも、ミス・コーデリアによって正式なパスポートと日本への留学ビザを取得した

その晩、ミス・コーデリアのロサンゼルスの屋敷に行って驚いた

日本から、ミナホ姉さん、メグ、マナが来ていた

アニエスは、まだ日本の国籍を作れていなかったから克子姉とお留守番だった

渚と真緒ちゃんは、お店で休めなかったらしい

ロサンゼルスのビーチでみんなで泳いだ

そして、その晩オレは、翔姉ちゃんを抱いた

ヨッちゃん今は、あたしたちとしているのっ

集中してネ

2人に怒られた

darlingどっちの乳から、舐めるネ

イーディと寧がおっぱいをオレに差し出す

これもまた褐色の胸と白い胸

されど、乳首は同じ桜色

寧の胸は、大きく豊かで美しい

イーディのはプニッと形が良い

うん、どちらも気持ち良さそうだ

じゃ、まずはヤッちゃんから

うん、おいで

オレは、寧の胸にむしゃぶりつく

豊かな山に、顔を埋めて

あんっ、可愛いなぁあたしのおっぱい舐めてる時のヨッちゃんが、一番可愛いよ

アタシの中に、ウッて射精する顔も可愛いヨ

それも可愛いっでも、おっぱいは母性本能をくすぐられるんだよっ

母性本能アタシはセックスの時は、一匹のメスなってるから、そういうのは判らないネ

イーディは言う

えー、判んないかなぁすっごく、可愛いのにうふふーん、ヨッちゃーん良い子良い子

寧は、乳首をしゃぶるオレの頭を優しく撫でてくれる

ヨッちゃん、クラスの子たちとは上手くいってるの

優しい姉の微笑みでオレにそう聞いてくれた

うんみんな、いいやつだからさ

みんなオレとメグとの婚約を、喜んで受け入れてくれた

オレがメグとの家庭を築くために、パン屋の技術を学びたがっているということも

パン技術者になるための特別コースへの編入も、みんな納得してくれた

そうだあれは2学期の初日だったっけ

おい、オレがこのクラスの担任になった以上は規律ある生活をしてもらうからな

理事長職のみになってしまったミナホ姉さんの代わりに新しく、30半ばの男の教師がオレたちのクラスの担任となった

というか校内に残っていた、白坂創介派の教師たちは一掃されたから

ゲロッパ校長も含めて

みんな、白坂創介の悲惨すぎる最期を知っているから逃げるように、学校から去って行った

ミナホ姉さんと黒い森がジッちゃんと手を結んで力を増したことも知っているし

そういうことなので、夏休み開けから教職員の何分の一かが変わったのだ

まずは全員、荷物検査をするカバンと机の中のものを全て出せ

その新担任はいきなり、そんなことを言った

いっとくけど、オレは柔道3段、空手2段だからな反抗は、絶対に許さないからな

さて、メンドくさいことになったと思った

ホントお前ら学校に何しに来ているんだ勉強に必要ないものばっかり持ち込みやがって

その教師はどういうわけか、女生徒の持ち物ばかりチェックしている

その化粧品とかは全部、没収するからなっ

えー、そんなの先生、横暴ですっ

横暴じゃねぇっオレは教師だぞっ教師に向かって、その口の利き方は何だっあった、こらふざけんじゃねぇぞ

ネチネチと1人ずつチェックしていく

あん何だお前、その指輪は

ついに、そいつはメグの指輪を見つけた

お前アクセサリーなんか付けてくるのは禁止だろっ

いえうちの学校の校則では、指輪はいいことになっています

メグが反論する

何だそりゃ、そんなわけがないだろ

新担任は、臭そうな息をメグに掛かりそうな位置まで顔を接近させる

いえ、先生、山峰ちゃんの言ってることは本当です

そうです生徒手帳の校則の48ページを見て下さい

メグの友達の女生徒が2人、教師に言った

あ、何だ

これです先生

担任の近くに居た、男の生徒が生徒手帳を開いて見せる

山峰さん吉田と婚約してますから

はいっ、婚約指輪の場合はいいんですっ

みんなが、口々にそう言ってくれた

確かに校則にはそう書いてあるがこんなの、どうでもいいんだよっ

担任は言う

一般常識で考えろ、一般常識で女子高生が、学校に指輪してきて言いわけがないだろっ

つーか、何なんだその、コンヤクってのは吉田ってのは誰だ

オレは席から立ち上がった

オレはそこに居る山峰恵美さんと婚約しています山峰さんの両親の許可も貰ってますし、学校にも認めて貰ってます

学校が認めたぁ

担任が、オレの方へ歩いてくる

そうです認めて貰ってます

ええ、こいつらのことは学校中、全員知ってますし

もう、2人で一緒に生活しているんだよねぇ

あたしたち愛の巣にもお邪魔しましたっ

うん、一学期の期末テストの後にみんなを招待してくれたんで

パーティしたよね、パーティ

あたし寝室までお邪魔しちゃった

あたしもベッド1つだけだったよねえ

クラスメイトたちは、オレたちの話で盛り上がっていく

何だ、そりゃあお前たち、高校1年生の分際で一緒に住んでるのかっ

メグの方に飛び火しないようにこの教師の注意をオレに引き付けないと

なななな、何だそりゃああああッッ

中年教師は、叫んだ

教師生活14年これほど、怒髪天を衝く思いをしたことは無いぞいいや、無かったありゃあせん

一般常識で考えろそんなこと、許されていいはずがないだろっお前とそこの女生徒がか

ええそうですが

ままま毎晩、同じベッドに入ってるってのかぁぁっ

と、メグがダンッと立ち上がる

毎晩じゃありませんっ

ジロッと、教師を見る

あたしは毎晩でも良いんですけれどヨシくんが

オレには、他の女もいるし

渚の家に泊まる夜もあるし

おおお、お前たちだだだ、男女不純異性交遊をしていると認めるのかっ

不純じゃありませんっちゃんと婚約していますからっ

いやいやいやいや、断固として認められないぞっ先生、許しませんっお、お前ら一般常識で考えろよ一般常識で

教師が喚く

ああ、本当にメンドくさいな

まあ、こんな中途半端な時期に採用した教師だからこんな感じの人しかいなかったんだろうけれど

んお前、それは何だ

不意に、担任はオレの机の上の物体を見つける

ああ、さっき持ち物検査をするから、全て出せって言われたから

ブン殴り棒ですけど

オレは、平然と答えた

ブン殴り棒だぁぁ

教師はゴルフクラブを切り詰めた、オレのブン殴り棒を見る

何に使うんだよ、それは

いや、ブン殴り棒ですから人をブン殴るのに使います一般常識で判るでしょ

新担任は

判るか、そんなのっ一般常識で、誰を殴るんだよっ

オレたちにケンカを売ってくるやつらをですよ

ハッキリと、オレは答えた

あのオレは、オレたちが一般常識とは違う生き方をしているってことは、充分理解していますでも、これがオレたちの選んだ生き方ですしオレ、後悔はしていませんから

あたしも後悔していないわ

ですから一般常識とは違うかもしれませんけれどオレたちの生き方が、納得できなくて腹立たしいって人もいるんでしょうけれどオレたちは、オレたちの生き方を貫き通しますから

オレはブン殴り棒を握りしめる

もし、オレの女に危害を加えようとするやつが居たらこいつで、いつでもブン殴ることにしています

しています

だって、ほら殴らないと判らないやつって、結構いるじゃないですか

オレの言葉に担任は

先生の眼がちょっとばかり、おかしいのかもしれないけれどその棒、何かちょっとグニッて歪んでないか

歪んでますよ

それってもしかして

ええブン殴るのに使ったんでブン殴り棒ですから

オレは、軽くブンッと振る

ブン殴るったって、ホントに殴ったことがあるのは工藤父ぐらいだけど

最近は美智やイーディとの稽古にも、よく使ってるし

あははは常識的に考えたら、やっぱりそうかね

担任は変な汗をかいている

ガラガラガラ

ミナホ姉さんが現れた

あ、ごめんなさいちょっと連絡が遅くなったけれど、転校生と長期休学していた生徒を連れて来たわ

え、理事長先生そんな話、聞いていないですけれど

新担任が言う

それはそうよあなたには言わなかったのサプライズにしたかったから

サプライズって誰を驚かせるための

ミナホ姉さんは、オレを見てニッと微笑む

DarlingDarlingDarling

イーディが、教室の中に飛び込んで来てオレに飛びついて来る

いや、ホントに文字通り

そして、チュッとオレにキスをした

ええーっ

騒然となる教室

吉田、何なんだよこの外人

何なのよこの女の子

恵美は、どうなっちゃうのっ

と、イーディは今度は、恵美にも気付いて

MEGUMI

メグに飛びつきやっぱり、メグにキスをする

おい、この子って5月のゴールデンウィークに、お前が連れてた子だろ

ああ、田中は連休中にイーディと会っているんだっけ

確かお前の家にホームステイしている子とか言ってたよな

ほら、その後ヨシくんは、あたしと一緒に暮らすために引っ越したから

メグナイス・フォローだ

いや、あのオレの実家にホームステイしていて、うちの学校に転校してくる予定だったんだけど色々、書類上の問題があったから2学期からになっちゃって

オレは、取りあえずそんな説明をする

まあ、間違ってはいない

イーディが、正式な留学ビザを取って日本に来るには時間が必要だったんだから

でも、今吉田くんにキスしていたわよね

女生徒の1人が言う

いや、それはイーデイさんはアメリカ人だから、キスは親しい人との挨拶なのよっ

メグが、慌てて言う

だけど吉田くんのことダーリンとか呼んでない

ごめんその理由は、あたしにも良く判らないわ

メグ投げるな

あ、オレも判らないです

イーディ本人は、ニコニコしてメグと抱き合っている

それからみんな、懐かしい人が戻って来たわよ

ミナホ姉さんの後ろから、現れたのは

雪乃は髪の毛を金髪に染めていた

みんな迷惑だと思うけれど、あたしのことは放っておいてくれればいいから

ブスッとして、そう言う雪乃

クラス全員がシーンと静まる

おおお、お前白坂雪乃じゃないかっ

新担任だけが、興奮して雪乃を見た

雪乃はすっかり、テレビタレントとして有名になっている

もちろん、父親の一件と彼女自身の体験についても、みんな知られている

何で、このクラスに

ああ、ごめんなさいそれも、あたしが伝えるのを忘れたのよ

り、理事長

ミナホ姉さん完全に遊んでいるな

あら新任の服部先生も、雪乃さんのことはご存じなのね

いや、それはもちろんネットでいや、あのて、テレビでたまたまテレビを点けたら、この女生徒が映っていたかなーっとか

ネットっていうのは

流出した雪乃のセックス動画を、観たことがあるってことだな

ああ、そうあんたも観たのね

ギロッと、雪乃が新担任を睨む

ええいや、あのお、オレの場合は1教育者として、社会の現状を鑑み、若者たちの性の乱れをですねぇり、理事長先生違うんですよおっ

イーディが、オレを見る

Darling何、コイツこいつは、敵カ

敵よッッ

怒りに任せて、雪乃が叫んだ

ブァァッと、イーディがスカートを翻すッッ

イーディのハイキックが、新担任教師の側頭部にヒットする

むぎゅうう

そのまま失神する男教師

すげぇ黒

レースのパンティなんて、大人っぽい

イーディ、パンツ丸見えだよ

もう、イーディ見えてるでしょっ!早く隠してっ

メグが、イーディを叱る

見えてル

そうよあたしたちだけじゃなくって、みんなに見られちゃってるでしょっ

ワアアアアアッ

慌てて、足を下ろすイーディ

ゴメンネDarling

いや、まあいいけど

よくないですっ

メグが、姉の立場でイーディを叱る

ええっとあのネ、サービス、サービスゥ

寧が困った時は、そう言えばいいって教えてくれたネ

そんなの何のサービスにもなってませんっ

いや、男子生徒たちにはかなり刺激的なサービスだったような

ハン、いい加減にしなさいよ、あんたたちあたしの席、前のまんまよね

雪乃は、プンプンして以前の自分の席に座る

あら服部先生は、ダメみたいねちょっと待って誰か、他の先生に来て貰うわ

ミナホ姉さんは、楽しそうに笑っていた

新任の担任教師・服部はわずか1日で、オレたちの高校を辞めていった

本編、終了まで後1話

翔姉ちゃんの初体験は、番外編に廻します

あと、工藤姉も

ワイン買ってきました禁酒して1年半以上やっと飲めそうです

589.エピローグ・3 あなたの名前 (本編エンド)

あんたは、鈍い男だでも、それは精神のタフさを示している

夏休みに、レイちゃんとの死闘を繰り広げるために一時帰国した恭子さんがオレにそう言った

場所は、お屋敷の食堂

みんなで取った夕食後夜の7時過ぎだったな

恭子さんが居ると、イーディが食堂に近付かないから

寧やアニエス、マナたちと別の部屋で遊んでいたはずだ

メグは、克子姉と台所

ミナホ姉さん、マルゴさん、瑠璃子はまだ帰宅していなかったジッちゃんの家の方へ行っていたんだと思う

タフさってのは、大切なのさ肉体的にも、精神的にもね

真夏の東京の暑さは、ブラジル育ちの彼女にも堪えるらしい

緑のタンクトップに、白いホットパンツというラフな格好で、グビグビとビールを飲んでいる

あんまり本気にしちゃダメよ恭子さん、あなたをからかって楽しんでいるだけなんだから

克子姉が、台所からおつまみの入った小鉢を恭子さんの前に運びながらオレに言った

プハァッやっぱり日本のビールを飲むと、この屋敷に戻って来たって感じがするねっ

お好きなんですか日本のビール

別に酒なんてのはその国ごとの味を楽しんだ方がいいのさその国の風土、気候、そこに住んでいる民族の文化に合わせてそこの土地で飲んだら、一番上手い酒に洗練されてきたんだからさ

だから、日本では日本のビールを飲むそんだけのことさ

なるほど世界中を渡り歩いている人の言うことは深い

ま、これはあたしの持論だから別に、信用してくれなくてもいいよ人によっちゃ、世界中どこに行っても、いつもと同じ食事がしたいって人もいるだろうしさでも、実際の話世界中、どこへ行っても売っているコーラやチェーン店のハンバーガーだって、国によっては微妙に味が違ったりするそれぞれの国に合わせて、味付けを変えるし何たって、作っているのはそこの国の人間だからねやっぱり、味は変わる

それを外国から来た人間が、この国の連中の舌は、劣っているとか勘違いするんだよ自分の方が異邦人でそこの土地ので暮らしている人たちとは、舌の感覚が違うということが判らない馬鹿な人ほど、自分の感覚を世界基準だと思い込んでいるからね

恭子さんは、またビールを煽る

あらあらこの人が鈍いとか、心がタフとかの話はどうなったんですか

克子姉が、恭子さんのグラスに瓶ビールを注ぎながら言った

うん、ちゃんとラベルを上にして注いでいる

あ、そうだった、そうだったっ

恭子さんはニカッと笑った

あたしらみたいな仕事だとさタフってことは、とても重要なんだよ身体が資本て言うか心も身体も強靱でないと、すぐに死んじまうからね

それは、そうだろうな

世界中の裏社会の人たちと接触しているんだから

敵対したり、仲間になったり時には、裏切りも

でもさこのタフってのと、打たれ強いってのは、ちょっと違うのさ

生きている限りさ絶対に、傷を負わないってのは、やっぱり無理なんだよどんなに気を付けていても、思わぬ時に大ケガをすることもある無傷のままで生きていける人間なんかいやしないのさ

恭子さんは、オレに背中を見せる

ほら、あたしにだってここに大きな傷があるだろ

肩甲骨の間に白い大きな傷があった

それ敵にやられたんですか

うんにゃ痴情のもつれで、その頃付き合ってた女の子にヤられた

コンバットナイフで就寝中で、こっちは全く無警戒だったから、危うく死にかけたよ

は、はぁ

やっぱり、女心を理解するにはいっぺんぐらい、背中に切られ傷を負わないとダメだって、その時に感じたねえ

うんうんと大きく首を振りながら、また恭子さんはビールを飲む

本気にしちゃダメよそれ、カワシマ・ユウゾウのエピソードだから

もうっ、克子いいとこなんだから、バラさないでよっ

恭子さんは、ケラケラ笑う

あんたは、台所で仕事があんだろ恵美ちゃん1人だと可哀想だよっ

克子姉は、オレに微笑んで台所へ戻って行く

すると恭子さんは

話を戻すよ、いいね

グラスをテーブルに置いて、真顔で言った

雰囲気の変化に、オレはドキッとする

どこまで話したか覚えているかい

えっと人間は無傷のままではいられないそれとタフと打たれ強いは違う

よっし、気は緩んでないね上等上等

ニカッと、恭子さんはオレに微笑んだ

ボクシングでさ顔の綺麗な選手の方が強いって話、聞いたことないかい

ほら、殴られたらやっぱり、顔は腫れるんだよ試合ごとに、殴られる数が多い選手の方がやっぱり、だんだん腫れた顔になっていくダメージは蓄積していくからね

で良い選手は、殴られないように相手のパンチを躱す技術が優れているから、顔の腫れも少ないもちろん、ノーダメージでずっといけるわけじゃないよあくまでも、相手のパンチを受けた割合の問題だけどさ

恭子さんは、ビールをゴクッと飲み手酌で注ぎ足す

それに脳へのダメージもあるしねたくさん顔を殴られた選手の方が、脳へのダメージが大きいこのダメージは蓄積するパンチドランカーになる確率が増える

だからさ自分は打たれ強いボクサーだって、頑張って相手のパンチを受けて耐えちゃうような選手の方がやっぱり、選手寿命は短いんだよどんなに回復力に優れていても身体にダメージは残るから元が頑健でも、どんどんダメになっていくやっぱりさなるべく相手のパンチを受けないように、躱す技術があった方が良いんだよだから、結果的に顔を打たれずにすんだ選手の方が、大成することが多いんだ

そういうこともあるんだ

だからね打たれ強くなっちゃダメなんだよ躱せるパンチは、可能な限り躱さなきゃそういうことができる人間がタフなんだって、あたしは思うのさ

ボクシングの世界のことだけじゃなくって人生においてもさまともにゲンジツに立ち向かおうとすれば、不意打ちでパンチの2、3発も食らうことは常に覚悟しないといけないだろそれは、しょうがないあたしのこの背中の傷と一緒さ絶対に、躱せない一撃ってのはある

躱せない一撃

もちろん、その不意打ちの2、3発を食らったことぐらいで、ノックアウトされるわけにはいかないよねそんな、最初の一撃で負けちまうようじゃ生き残っていく価値は無いあたしは、そう断言するよ

真っ直ぐに、恭子さんはオレの眼を見て言う

だから、大事なのはその次のパンチなのさ最初の2、3発の不意打ちを食らったとしてそれ以上のパンチをもらっちゃいけないんだガードで受けるのもダメ全て、躱すんだよパンチが当たらなきゃダメージは増えないんだから

当たらなければ、それ以上ダメージは増えない

ボクシングのタフであることと、打たれ強いことを同じだと思っている馬鹿と一緒さ自分は頑強だからって、不意打ちの後のパンチまで耐えきろうとしたらどんどん、ダメになっていく本人には、きちんとダメージ・コントロールができていると思えてもゲンジツのダメージは、どんどん蓄積する一方だからねいずれは、崩壊する

ああ、耐えきれるってことは無いんだ

心と肉体には限界がある

若い内は、休息さえ取れば回復できるって思い込むんだろうけれど元に戻らないものも多いからさ

恭子さんは、再びオレに背中の傷を見せる

この傷のせいであたしは、左手での射撃が使えなくなった昔は、左右どちらの手でピストルを撃っても確実にターゲットを捉えることができたそこまで訓練したんだだけど、今は無理あたしの左は、牽制にしか使えない昔、確実にできたことができなくなっているんだよ

恭子さんは、左右の手をギュッと握りしめる

オレには左の手が不調なようには見えない

しかし、射撃みたいな正確な作業が要求されるものに関しては恭子さんの感覚では、安心して使えなくなっているんだろう

ナイフ投げは、まだ右と同じぐらい当たるでも、そのうちダメになってくるんだろうね

恭子さんは、クスッと笑った

普通に年を取るだけでもどんどん、若い内にできたことができなくなっていくんだよあたしは、そろそろ自覚があるあんたは、まだ10代だからこういう感覚は判らないだろうけど

いや、いいんだよだから、あんたに伝えておきたいのさ若い子にこういう話をするのが、年上の人間の仕事だからね

恭子さんは、またグビリと、ビールを飲む

誰でも生まれてきた時は無傷だでもどんなに親が注意していたって、成長する中で傷を負っていく心も肉体も人間が生きていくってことは、傷を増やしていくってことだからさ

オレの傷

オレたち家族の傷

そして、それぞれの負った傷は自分でも癒やせる家族や、仲間、恋人の存在によっても癒やすことができるでも、癒やしても癒やしても新しい傷は、どんどんできる

生きていれば何かにぶつかりまた、何かに不意打ちされ傷は増えていく

子供の頃から、苛酷な環境で育った子供は傷付くことに慣れているから、タフになるそれは別にどれだけ傷付いても平気ってことじゃないよそれじゃ打たれ強さを誇っている馬鹿と一緒さ本当のタフさってのは傷付くことから、回避する力のことさ不意打ちはくらっても、その続きは受けない全て躱す当たらなければ、ダメージにはならない

人間の心や肉体はどんなに鍛えていようと、突然、パキッと砕けてしまうような脆いものなんだ水晶みたいなものさそれなりの硬さを誇っているはずなのに、特定の角度からスパンと力を入れるとあっさり割れてしまうそりゃ、ある意味人間て強いな凄いなって思う時もあるよそれでもさ自分自身や、自分の周りの人間についてはその強さより、脆さの方を基準にして考えるんだね心も肉体も一度、治癒できないレベルの傷を受けてしまったら、もう元通りには戻らないんだからあたしの左手みたいに

あたしが見たところあんたっていう人間は、まあ、タフな方なんだと思う心が多少の傷を負っても、ビクともしない不意打ちの2、3撃くらいは平気で耐えられるだからそこまでにしておきな

それから先はもう、真っ正面から受けとめるなってことそりゃ、あんたならさらに何発かのパンチを受けても平気だろうさだけど

ギロッと、恭子さんの眼がオレを見る

そうやって不意打ちのダメージを負っているところに、さらに不意打ちを食らったらあんたの心と肉体は、耐えきれるだろうか判らないよね耐えられるかもしれないし、耐えきれないかもしれない結果が判らないならリスクは犯さない方がいいよ

自分の家族のためなら、どんな危険にも飛び込むべきだと思う

ねもし、今、突然あんたが、無茶をやって死んだとしたら、それはあの子らにとってどれぐらいのダメージになると思う

そんな不意打ちのダメージはあの子たちの、何人かの心を確実に壊すよ再起不能になる子もいるだろうね

自分のためでなく、家族のために自分を大切にするんだよヤバかったら逃げてもいいのさ一旦退いて他の家族の知恵や力を借りてもいいだろ

でも、オレはなるべく、みんなに迷惑を掛けたくないんです

バーカあんた、ホントタフだけど、鈍いよね

人間生きてりゃ、必ず誰かの迷惑になるんだよっさっき言った、人生の不意打ちの過半数は、誰かから食らわされた迷惑だだから、迷惑を掛けることも、掛けられることもそんなに重く考えるんじゃないよ

家族ってのはお互いに、迷惑を掛けられるために存在しているんだから

どんなに迷惑を被っても家族なんだから、しょうがねぇなって笑って対処してやるのが家族さ他の人には頼めないけれど家族だから、申し訳ないけれどお願いができるんだよ

迷惑を掛け合うことを肯定的に受けとめられるのが、家族

だから、あんたの本当の両親はあんたの家族にはなれなかったんだろあんたが、両親からどれだけ迷惑を被ってもあんたは、自分の両親に迷惑を掛けられなかったんだから

オレが、オレの父親と母親を憎んでさえいないのは

あの人たちが、オレが迷惑を掛けてはいけない存在

つまり他人だからだ

これからはさ盛大に迷惑を掛けなそんで、あんたも盛大に迷惑を掛けられなよだって、あんたには今やこんなにたくさんの家族がいるんだからねっ

恭子さんは大きな声で笑った

もう、1人で抱え込むのは、馬鹿らしいってことあたしの話は、それだけさっ

ああんっ、ああーんっヨッちゃぁぁんヨッちゃぁぁん

オレはパン工房の仮眠室で、寧と正常位で繋がっている

2人とも、制服を全て脱いで全裸だ

オレたちの横で、全裸のイーディが、ニコニコ顔でオレたちを見ている

気持ちいいよおっヨッちゃんのオチンチンがねあたしの気持ちいいところをゴシゴシしているのっあはっそこおっそこいいよっ

オレの背中に手を廻してギュッとオレを抱きしめる

オレは腰を大きく突き動かしながら寧の豊満な胸に舌を這わす

寧の乳首を舐める

ヨッちゃんあたしのおっぱい好き

好きだよヤッちゃん

あたしもヨッちゃんが好きぃぃぃ

すっかり汗に濡れた火照った顔でニコッとオレに微笑みかける

そんな寧を見ながらあの夏の夜の恭子さんの話を思い出していた

あんっ、あんっ、あんっ

パンパンパンと下腹を叩き付けるように、寧の膣奥を突く

いいよっ、いいよっいいっ

人間の心も肉体もどんどん傷付いていく

癒やしきれないダメージを負えばいつだって壊れる可能性がある

ヨッちゃんあたしのヨッちゃぁぁんっ

寧はすでに心に大きなダメージを負っている

この上、もし、再び大きなダメージを負えば間違いなく、崩壊する

だから、オレは死んでも寧を裏切ることはできない

オレへの信頼が寧の心を、ゲンジツと繋ぎとめているんだから

ねぇ、お姉ちゃんて呼んでお姉ちゃんて

寧はニッコリと安堵の笑みを浮かべる

あたしのケイちゃん

そうだアメリカでケイさんの戸籍を引き継いだオレは

寧の弟奈島景人でもある

ケイちゃんお姉ちゃんの中、気持ちいいお姉ちゃん、ケイちゃんの役に立っている

気持ちいいよお姉ちゃんオレ、お姉ちゃんがいないと生きていけないよ好きだよ、好きだよお姉ちゃん

嬉しいケイちゃんお姉ちゃんの中に出してねお姉ちゃんのことはいいからいつでも、お姉ちゃんの中で気持ち良くなって

オレは、腰の動きをスパートさせる

一緒にイケないと嫌だよお姉ちゃん

お願いだからオレとオレと一緒にイって寧子お姉ちゃん

もう甘えん坊さんなんだからっ

これが愛し合うということ

迷惑を掛け合うということ

ああっ、ああっ、ああーっお姉ちゃんもうすぐ、もうすぐだよ

オレもオレももう

待って待って待ってあああ、ケイちゃん、ケイちゃん

寧の手が、オレの腰をギュッと掴む

ケイちゃんお姉ちゃん、イッちゃうイッちゃうイクぅぅ

オレもオレも、オレもお姉ちゃんあああ、出るぅぅ

オレの愛が寧の子宮の壁に降り注ぐ

熱いシャワーとなって

ああんっ来てるぅぅケイちゃんの熱いよぉぉっ

出るよ、まだ出るよもっと出るよお姉ちゃん

お腹の中温かいよおっ温かいのが、拡がっていくよおっああああ

寧の全身が歓喜に痙攣する

どうするのお姉ちゃん、妊娠しちゃうよぉぉ

ごめんごめん、お姉ちゃん

あ孕んじゃうよおっ、ケイちゃんの赤ちゃんできちゃうううっ

膣がキューッと締まってオレのペニスから、精液を絞り出す

寧の子宮がゴクリゴクリと、白濁液を呑み込んでいく

はぁ、はぁ、はぁああん、ケイちゃん

はぁ、はぁ、はぁお姉ちゃん

好き好き大好きっ

寧は、オレに熱いキスを求めた

オレたちセックスで癒やされていく

セックスが無ければ心も身体も、もどかしいままだろう

ああーん、もう今日からピル飲むのやめてホントに妊娠しちゃいたいよっ

オレのペニスを受け入れたまま、寧がオレに言った

でも卒業までは、我慢ていうのが約束だろ

もう判ってるよっそんなことはさっ

オレは、もう一度寧を抱きしめる

だけど好きなのホントに好きなのっあー、ホントヨッちゃんに食べられるか、あたしがヨッちゃんを食べちゃうかどっちかになりたいっ

寧は、無茶なことを言う

オレはずっと一緒がいいよ

えへへあたしも、そっちの方が良いなっ

寧は、汗ばんだ顔でニッコリと微笑んだ

次、アタシ

そろそろ離れろとイーディが、オレたちを睨む

結局オレたちの家族は、2種類に分かれる

寧のように心に大きなダメージを負っていて、家族の庇護下でなければ生きていけない女

マナもそうだ

マナもオレのセックス奴隷だという認識の中でしか、生きていけない

家族から離れて、外の世界に出せば心が壊れる

メグは、普通の女の子だから

自分の生まれや、黒い森との関わりが受けとめきれないでいる

おそらく山峰家に戻したら自分の過去に取り殺されるだろう

メグの中の心の中のギャップ誘拐拉致され娼婦にされた母が、レイプされて生まれた娘が自分だと言うことしかも、自分の実の父親から、ずっと虐げられてきたというゲンジツは外の人間では、癒やせない

メグは同じ背景を持つ黒い森の人たちの中から出られない

オレが責任を持って、一生、側にいてやるしかない

逆に心はタフだけれど、普通の生活が送れないという女たちもいる

みすずと瑠璃子がそうだ

2人とも、ジッちゃんの支配と香月家のプレッシャーの中で育ったのにタフだ

いや、そういう育ちだからかえってタフになったというか

だけど特別な育ちをしたあいつらには、居場所が無い

オレとの関係だけが裸のあいつらが、何もかも忘れてリラックスできる時間なのだ

だから、オレはあいつらを甘やかせてやりたいと思う

美智とイーディも、こっちのタイプだ

精神はタフしかし、この時代に闘う女として鍛え上げられた2人は、普通の生活ができない

やっぱりオレが側にいてやるしかない

Darling、早くネ

この仮眠室の壁の一方は鏡張りになっている

これは、自分たちのセックスがよく見えるように

イーディは、鏡に向かって四つん這いになってオレを招こうとしている

バックがいいのか

ドギースタイルで犯されるアタシを、アタシが見てみたいのネ

イーデイは笑う

後ろからイーディに侵入する

ううっ湿った肉の圧力が凄い

もっと押し込んでェッ

オレはイーディの褐色のお尻を、グニュッと掴んで

ムニムニムニッと剛直を押し込んで行く

うはぁッ入って来たねッ

イーディの中へ

鏡の中で、イーディのおっぱいがぷるんと揺れている

ううっ、奥まで入ったぞ

オレが、根元まで入れると

待って、繋がってるところ見たいネ

イーディは、犬のように片足を上げて鏡に結合部分が映るようにする

ワーオホントに、アタシ犯されてるゥッ

嬉しそうに、イーディは言う

Darling、動いてネッ

オレは、腰をゆっくりと

ああっ、スゴイネ鏡の中アタシ、犯されテルDarlingに、ガシガシ揺さぶられてるネェッ

イーディは、うっとり後ろからオレに責められている自分を見ている

気持ちイイヨDarlingDarlingいいのネッ

ああ、褐色の武闘少女をオレは犯している

後ろから、揺れる乳房を揉む

もうっ、牛みたいにおっぱい絞らないでネッ

乳首をクリクリしたら、イーディがそう言った

嫌なのかこれ

嫌じゃないけれどアタシ、動物みたいネ

だってそういうのがいいんだろ

オレは腰の動きを速くする

イーディもっと腰を上げられるか膝じゃなくって足の爪先で四つん這いに

こうネ

イーディは、両手をベッドに付いたまま尻を高く上げる

あん、何アタシ、もっと動物みたいネ

膝立ちでなくつま先立ちで尻を突き出す姿は、カモシカのようなシルエットを作り出す

いや、実際イーディの足や太ももは、カモシカのような優雅さと、しなやかさがある

Darling、これ嫌恥ずかしいねっ

口では、そう言いながらイーディの身体は、悦んでいる

トポトポと愛液を内ももに滴らせながら尻をオレの腰にグイグイ押し付ける

イーディの狭い膣肉が、キュキュッと締まった

ねえ、Darling

うんどうした、イーディ

鏡の中のイーディは快感で、眼を潤ませている

このドギー・スタイルとっても恥ずかしい恥ずかしいネだから

また、トプッと愛液が零れる

今度外でしたいネ

外屋外セックスか

判ったお屋敷の中庭でやろうな

お屋敷は嫌学校昼間の学校の中が良いネ

さっきの体育館の裏がイイネッ

授業時間中にミナホ姉さんに、監視カメラで近くに誰もいないことを確認しながらすればいいか

判った約束するよ今度な

YESNEXT TIMEネ

イーディは、すっかり興奮しているようだった

ああん、Darlingアタシアタシ

イキそうなのか、イーディ

うん、アタシイクのねイッちゃうヨ、Darling

ああ、いつでもイッていいぞ

ヤダ、ヤダDarlingDarlingも一緒でないとイヤ

オレは一気に快感をスパートさせる

ああ、オレもオレもイクぞっイクぞイーディ

HOTなのたくさん欲しい欲しいヨDarling

あああっ、Darlingアタシアタシィィィ

鏡の中のイーディの顔が、歓喜に震えている

ほらっ、受け取れっイーディ

オレは、思いっきりイーディに射精するッッ

あああっ、熱いッッ熱いデスぅぅ

身体の最奥に、男の熱液をくらってイーディの身体がゾクッと震える

ほらまだだ、まだだまだ出るぞ、イーディ

オレは、さらに思い切りイーディの弾力のある尻に、自分の腰を擦り付ける

擦り付けながらピュッピュ、ピュッピュと射精し続ける

ああーん、アタシの身体Darlingでいっぱいになってイクのおっ

イーディは、オレの精を受ける自分の姿を鏡で見て激しく興奮している

オレの残りの女たち

ミナホ姉さんも、克子姉も、渚も娼館の犠牲者だ

辛い体験がタフな精神力を作った

でも、その正体は可愛い女性たちだ

オレはあの姉たちに思いっきり、甘えたい

そしてまたオレも、あの人たちに甘えられたいと思う

それから、レイちゃんと翔姉ちゃん

普通の男たちよりも強すぎたあのお姉さんたちは

やっぱり、自分の居場所を失っていた

廻りの男たちが、あの2人に勝手なイメージを押し付けたから

だから、オレの元では素顔のまま、気楽に過ごして欲しいと思う

さらにアニエス

心も身体もまだ無垢なままのアニエス

精神的には、幼女の真緒ちゃんと同じだ

なのに、セックスの知識だけを植え込まれた12歳のハーフ美少女

やっぱり、外には出せない

悪い大人に掴まったら酷いことになる

オレたちの元で、ゆっくりと普通の女の子にしていくしかない

そしてオレ

オレは壊れているっていうより、欠けているんだと思う

普通の人間が普通にもっているものがオレには無い

だから、やっぱり

オレも、この家族の中で癒やしてもらうしかないんだろう

オレだってここしか生き場の無い人間なのだから

ヤッちゃん、オレ、ここに居ていいんだよね

イーディと3人で、裸で川の字になってベッドに横たわっていた

うーんていうか、あたしこそヨッちゃんの側に居ていいんだよね

寧が、オレに答える

みんな自分のことに関しては、不安なんだ

Darlingも寧も、居てくれないとアタシが困る

イーディが、そう答えた

2人とも、何でヨシくんと一緒に居るのよッッ

ガバッと仮眠室のドアを開けてメグが入って来た

やっぱ、本妻さんに怒られたッ

えっとメグ

5時間目が終わったから、走ってここまで来たのよっイーディが授業に来ないからっ

アタシ英語は別に困ってないネ

イーディは澄ました顔で、オレの胸に裸のおっぱいを擦り付ける

だからって、何でヨシくんとエッチしているのよっ

メグが切れる

ヨシくんも、ヨシくんよっあたしには、パン工房の仕事があるって言ってたじゃないっ

いや、それはホントにあるんだでも、イーディには、さっき助けてもらったから

ジロッと寧を見る

確か授業へ行くって、一緒に校舎へ戻りましたよね

あははははごめーん、メグちゃーん

ゴメンじゃないですっ

もう、みんなバカぁあぁ大嫌いっ

それから、メグの機嫌が直るまで必死で謝って

寧とイーディは、次のオレとの時間をメグに譲ることで許してもらった

オレはメグと次の連休に一泊旅行することになった

じゃあ、あたしたちは授業に戻るわっ

次、古文アタシ、よく判らないよ

判らなかったら、あたしが教えてあげますっ

でも、ヨッちゃん1人で準備するのは大変でしょあたし、手伝おうか

寧お姉さんまた留年するつもりですかっ

メグが睨む

判ったよーんごめんね、メグちゃーん

結局、寧とイーディはメグに連行されて行った

オレは急いで仮眠室のシャワーを浴びて

パン工房へ戻る

昼休みにできなかった片付けをしながら放課後のパン部の仕込みも

ねえ、入ってもいい

不意にドアを開けて入ってきたのは

時間が開いたから学校に来たけれどあたし、やっぱり居場所が無いから

金髪の雪乃だった

入れよその辺座ってろ

オレは椅子を示す

授業に出てるよ

そうねあの子、真面目ちゃんだもんね

雪乃は、安心した素振りで椅子に座った

お前出席日数足りているのか

大丈夫よちゃんと、計算してサボッてるから卒業しろってのが、弓槻の命令だけど別に皆勤しろとは言われてないもの

雪乃はそう言って笑う

雪乃はたまに、こうやってオレのところに来る

確実に、メグや寧が居ない時を見計らって

今の雪乃は1学期までの寧みたいに、授業をサボるのが当たり前の不良少女になっているから

雪乃の姿が見えなくても、メグは気にしていない

もしかしたら、オレのところに来ているのかもと思っているかもしれないが

まあ、さっきの寧やイーディのようにムキはならない

それが、オレの本妻としてのメグの意地なんだろう

ほら、これ食えよ

オレは、パンを一つ雪乃の前に置いた

何これ売れ残り

売れ残りなんかねえよおかげさまで、今日の昼は完売だ

メグと寧が揃って売り子をやっているんだぞ

売れないはずがない

黒髪に戻してからの寧は各学年に熱狂的なファンを作っているし

試作品だよ

元・良家の娘らしく、小さくちぎって雪乃はパンを口に含む

ふんそこそこ美味しいじゃない

これ売り出すの

雪乃が、オレに尋ねる

いいやそれはボツだって

ボツ

克子姉に、ダメだって言われた

雪乃は、さらに一口食べて

何でダメなのよ結構、食べられるわよ

しょうがないよオレのパンの師匠は克子姉だから克子姉の方が、オレより舌も良いし

はん、すっかり尻に敷かれちゃってだらしないわね

雪乃は、工房の中を見渡す

で、あんた、何をやってんのさ

今日は放課後に、パン部があるからその仕込み

1人で

ああ、1人で

あたしここに居てもいいのかしら

ほんの数秒間が開く

居たけりゃ居ればいい

まあ、いいからさパン食えよパン

そう言えばさ

あたしあんたの名前って、知らないままだったわ

オレの名前

いや吉田だけど

そっちは知ってるわよ今は、黒森だってことも

オレという人間に関心を持ってくれている

あたしが知らないのは下の名前よ

あんたあたしの名前は知っているわよね

当たり前だろ白坂雪乃

そうよあたしは、白坂雪乃

自分に納得させるように穏やかに自分の名を告げた

で、あんたは吉田何なの

ここから始まるんだ

オレたちは今、やっと友人になる

お互いの名を知って対等な立場になる

吉田良信《ヨシダ・ヨシノブ》だよ忘れんなよ

は、そんな名前だったんだ吉田良信ね

雪乃はクスッと笑った

ま覚えておくわ

※本編・終わり

全ての音楽は、神様のところまで届いてしまうので一度始めた音楽は、ちゃんと最後まで演奏しきらないといけない

と言った、音楽家がいます

この言葉の音楽を小説に置き換えてとにかく、完結だけはさせないといけないと思っていました

作品的には、これ以上ないぐらいの場当たり的に、日々の思いつきと瞬発力だけで書いていますから酷いできであることは、重々承知しています

それでも、無事に本編が終わって本当に良かったです

結局、吉田くんの名前は今決めました

ずっと、吉田ヨシオでいいやと思ってたんですが最後に変えました

この作品は、仕事の勤務時間が夕勤という変な時間帯になったことがキッカケで書き始めました

午後出社で、深夜までという

そういう時間だと、帰りが終電ギリになりますから、同僚に飲みに誘われることも無いので

しかも、帰宅しても眼が冴えているのでじゃあ、エロ小説でも書くかとそんないい加減な理由で始めました

もっとも、その後父の大動脈瘤破裂の緊急入院から自宅療養

その会社も辞めざる得なくなったり人生色々とありました

お陰様で、ようやく父も回復して参りました

母の店の方も来年にはビル建て替えで、閉店せざる得ないのですが

それまでお店をやってくれる人が見つかりそうなので

そろそろ、私は就職活動を始めないといけません

客観的に見れば、間違いなく私にとって人生最悪の時期なのですが

そういう時に、こういう作品が書けてとても嬉しく思います

この作品なり、キャラクターたちに随分励ませられてきましたから

と、言ってもまだここは通常エンドで

この後、番外編とトゥルーエンドが待ち構えています

もう少々、お付き合い下さい

こんな、長いだけの作品を最後まで呼んで下さり本当にありがとうございました

では、これから飲んだくれます

されどまた明日

590.夢のロサンゼルス

夏休みに話は戻る

オレと寧とイーディ、それに案内役のゴルビーさんと4人での日本密出国&アメリカ密入国大作戦の後

オレたちは、ロサンゼルスで現地に滞在していた恭子さんたちと、日本から通常ルートで追い掛けて来たミナホ姉さんたちと合流した

大使館の方の手続きは、明日までに終わるそうよ

豪華な洋館のプールサイドで、ミナホ姉さんがオレに言った

金持ち用の貸別荘なんだそうだ

この区画は、警備員によって完全に護られ住民以外は入れないようになっているらしい

安全はお金で買うのが、アメリカ式なのよね

ミナホ姉さんは、白いガーデンチェアに座って、冷たいコーヒーを飲みながらパソコンを覗いている

ロサンゼルスは、今日も良く晴れている

陽射しが熱い

お兄ちゃんもおいでよおっ

マナとメグが水着姿でプールで泳いでいる

マナは、かなり際どいマイクロビキニだ

メグの方は学校指定のスクール水着だった

メグお姉ちゃん、せっかく西海岸なんだからさもっとエッチな水着で、お兄ちゃんのことノーサツしちゃえばいいのに

だって夏休みが終わったら、また水泳の授業があるし陸上部の着替えの時だって、他の子に見られちゃうもん変な日焼けになってたら、みんなに夏休みはヨシくんと何してたのって聞いてくるわ

恥ずかしそうに、メグは言う

確かに、真面目っ子のメグにセクシー水着の跡が残ってたら、大騒ぎになるな

オレも、そういうのを着せる趣味があるのかとか追求される

だから、スクール水着でいいのよ学校のお友達には、あたしはヨシくんの田舎に行っていることになっているんだから

オレたちが、ロサンゼルスに海外旅行とかイメージが合わないもんな

まあ、お屋敷の下の一軒家に2人で暮らしているっていう設定になっているんだけれど

黒い森のお屋敷をぐるっと囲む警備システムの一部として建てられてたカムフラージュ住宅の一軒を、ミナホ姉さんから貸してもらったんだ

幸い、その家はちょっと古くてボロかったから

ミナホ姉さんのお祖父さんの黒森楼時代の建築らしい

だから、たまたま親戚が持っていた古い家に住まわせてもらっているという説明でみんな納得してくれた

メグのクラスの友人や部活仲間は、よく遊びに来ている

1学期の終わりには、クラスの子たちとパーティもした

ただ、みんな泊まらずに、帰宅していった

いや、親のいない家だから、ハメを外して朝まで騒ごうとするやつもいるかと思って、覚悟はしていたのに

オレとメグの愛の巣だと思うと照れるというか、気が引けるらしい

まあ、みんなまだ高校生だからな

オレたちの寝室のダブルベッドを見るとみんな黙り込む

色々と生々しいらしい

女子陸上部の方は、竹柴キャプテンが全員を集めて

山峰の家が学校に近いからって、泊まるんじゃないよっ朝、ギリギリまで寝て山峰に起こしてもらって、朝練に来るとか、あたしが許さないからねっ

と、言ってくれたんだそうだ

だから、みんな遊びには来ても、節度を守って、遅くならずに帰る

っていうかメグが、甲斐甲斐しくオレたちの家のことをやっている姿を見ると、邪魔しちゃいけないと思っているらしい

男のクラスメイトは、パーティの時以外、全然来ないなあ

やっぱりオレとメグが一緒に住んでいるということが、色々とショックらしい

いや、あの家にオレの部屋とかがあれば、来やすいのかもしれないけれど

家の中全部メグの手が入っているからなあ

ヨシくん、紅茶が入ったわ**くんもどうぞ

なんて、若奥さんをやられると居たたまれない感じがするんだそうだ

田中が、そう言ってた

普段、同じ教室にいる委員長だからなあ嫁モードは困るんだよこっちが照れるわつか、それで吉田にベッタリだから男同士のヤバい話はできねえじゃないか

それは、まあその通りだ

なかなか、申し訳ないと思う

ちなみに、オレとメグの家の隣は少し大きめの洋館で、そこは外国人向けの女子寮ということになった

マルゴさん、イーディ、アニエスついでに、帰国子女ということで寧も住んでいるということになっている

なっていると言うだけで今はまだ、みんなお屋敷の方で暮らしているけれど

オレとメグも誰かが尋ねて来ない時は、お屋敷に居ることの方が多い

まあ娼館が再開すれば、また変わるんだろうけれど

黒い森の再出発は9月に決まった

昔からの顧客が、みんな高齢なので暑い時期の再開は避けたのだ

新しい娼婦の選別と研修もオレたちがロサンゼルスから帰国した後、ということになっている

マナは日焼けの跡とか、気にする必要はまだないもんね

マナの顔は笑っているが眼は悲しそうだ

マナの新しい学校は、まだ決まっていない

とりあえず、マナの祖父の市川老人と料理評論家をやっていた母親からマナの親権を放棄させることには成功した

今のマナは黒い森の番頭の森下さんの養女ということになっている

今回の旅行は森下舞夏としてパスポートを取得した

ねえねえ、お兄ちゃんも泳ごうよっ

ヨシくん水が気持ちいいわよ

メグも笑って、オレを誘う

海が眼の前なのに何で、プールがあるんだろうと思って

オレたちの借りた家は、少し小高い丘の上にある

メグとマナの泳ぐプールの向こうにはビーチと広大な海が拡がっている

ビーチまで下りたって、ほんの数分だろしかも、あそこプライベートビーチらしいしプールを作る必要なんて無いと思うんだけど

ていうか、プールに張った水がもったいないような

競泳プールほど大きくはないけれど、10メートル以上の幅はあるもんな

こういうところがアメリカなのかな

あら、日本にも結構あるわよ海辺のホテルにプールって

あたしが子供の頃には、湘南の海水浴場の脇に大きなプールがあったわ屋内プールじゃないわよ屋根の無い屋外のプールそれがね、ホント砂浜のすぐ横にあるのよあたし、子供心に海へ入るのならタダなのに何で、こんなところにプールがあるんだろうって思ったわ確か子供の入園料が900円って書いてあったのよね

お母さんと奈生実と3人で行ったのよちょうど夏休みで、たまたまお母さんが休みが取れたのよねだから、海水浴へ行こうってことになったのあたしたちは、まだ小学生だったからスクール水着ね今、メグが着ているのとは、ちょっと形が違うけれど

ああ、いわゆる旧型スクール水着というやつか

何がどう違うのかは、よく知らないが

それで、その大きなプールの脇を抜けてビーチへ下りたんだけどね

ミナホ姉さんが、クスクス笑い出す

海は、遊泳禁止で入れなかったのよ

ちょうど8月の後半の今ぐらいの時期だったわ三角波が立っちゃって、泳ぐと危ないから、海には入るなって言うのよそれでもビーチには、たくさんの水着の人たちが寝そべってたわもう、砂浜の端から端まで海水浴客でいっぱいなのでも、海の中には誰もいないのよ

それはまた、シュールな光景だな

だけど、あたしたちせっかく来たんだから、泳ぎたいでしょそれで、お母さんあたしと奈生実を、さっき前を通った大きなプールに連れてってくれたわ海は遊泳禁止でも、プールは通常営業だったからね意外とそんなに混んでなかったわっていうことは、ホントに泳ぎたいっていう人より、浜辺を水着でウロウロしたい人の方が多いってことよねそれでお母さんと奈生実と泳いだのよ楽しかったわプールの端っこのフェンスの継ぎ目から、海が見えたわやっぱり海は、遊泳禁止のままでビーチを裸の人たちがウロウロしているだけでそれなのに、囲われたプールの中にいるあたしたちは、水に飛び込んで涼しげに泳いでいるの面白い気分だったわ

ミナホ姉さんは、12歳で白坂創介に誘拐されている

だから、これは本当にまだ小学生の頃の思い出なんだろう

ありがとうね

不意に、ミナホ姉さんがオレに言う

あなたのお陰で笑って、昔話ができるようになったわ

そんなオレは何もしていないよ

ほんの数ヶ月前までは子供の頃のことを思い出すと、悔しくて悲しくて堪らなかったからこんな風に、笑っては話せなかったわ

この旅に出る前

ミナホ姉さんは、警察から取り戻した奈生実さんの遺骨をお母さんと同じ、弓槻家の古いお墓に納めた

墓石は、立派なものに替えたという

ミナホ姉さんのお母さんが亡くなった時は誰も家族が側に付いていてあげられなかったから

お葬式もちゃんとできないまま弓槻家のお墓に、そのまま納骨されたらしい

あたしは神も仏も信じられない女だから

ミナホ姉さんはそう言って特に、お坊さんを呼んで法要してもらったりはしなかった

ただ、お母さんと妹の眠るお墓にたくさんのお花を捧げた

オレと克子姉だけがミナホ姉さんのお供をした

ただいまぁっ

と、家の玄関の方から寧と、イーディと、翔姉ちゃんがやって来る

イーデイ、どうだった

3人は、イーディの戸籍について調べに行っていた

とりあえず出生届だけは、出てた

でも、そんだけぇって感じ後は、何の記録も残って無いよ

暗殺教団も、出生届だけは出しておかないとアメリカ国籍が取得できないですからね

翔姉ちゃんが答える

アメリカの国内で生まれた人間は、全員、アメリカ国籍を得る資格がありますから暗殺者に鍛え上げるとしても、アメリカ国籍を持っていた方が色々と有利ですもの

当のイーディは、外が暑かったのかその場でどんどん服を脱ぎ出す

そして白いブラとショーツの下着姿になると

そのまま、タタダーッって走ってプールに飛び込んだっ

ドボーンッ

大きく上がる水しぶきに、メグとマナは驚く

もうっ、イーディちゃんたらっ

イーディは水の中から、顔を出し

プハッDarlingCome on

オレに向かって、ニコニコと微笑む

褐色の肌に、白いブラが水に透けている

桜色の乳首が、水の冷たさに尖っているのまでハッキリと見える

ま、何も経歴が無いのなら恭子さんとミス・コーデリアが適当にデッチ上げて下さるそうですその後は、留学ビザを取得するかいっそ、黒森家の養女にしてしまうか、黒森のお姉様の方で決めて下さいとおっしゃっていました

翔姉ちゃんが、そう報告する

とにかく、イーディの将来は何とかなりそうなんだな

うーん、こっちに近付くにつれて、イーディ英語ばっかに戻っているねっ

せっかく覚えた日本語忘れちゃってたら困るなあ

確かに、ロサンゼルスに到着するまでもゴルビーさんとは英語で喋ってたもんなあ

まあ、大丈夫だと思うよ

え、どうしてヨッちゃん

だって、イーディオレと2人きりの時は、日本語で頑張ってるし

ヨッちゃんと2人きりで、頑張る

寧が、ムフフフと笑う

それって、やっぱりベッドの中

ええっとまあ

ていうかイーディに変な日本語を教えているの、ヤッちゃんだろ

昨夜なんてセックスして、オレが射精しそうになったら

お願い致シマス中に熱いのいっぱい、出して下さいデス赤ちゃんの素、ドクドク出して下さいデシタッッ

とか言い出した

イーディが、オレに敬語を使うのは何か新鮮な気分がしたけれど

最後のデシタで、引っ繰り返ったぞオレ

じゃあ、ヨッちゃんが教えてあげなよ今のイーディなら、どんなエッチなことでも言ってくれると思うよっぬっしっし

いや別に淫語を教えたいわけじゃない

お兄ちゃん、もうお話終わった

ヨシくんもいらっしゃいよ

プールから、3人がオレに手を振る

ヤッちゃんも泳ぐ

オレが寧に振り向くと

あたしは、こんな外から丸見えのところで肌を晒しませんっヨッちゃん以外の人には、見せてあげないのっそう一生に1回だけは、例外を作る予定だけど

例外

オレ以外に肌を晒す予定がある

あ、そうだあっちは大変だったんだよゴルビーが、またあたしにベタベタして来てさっ

ああ、ミス・コーデリアの部下のゴルビーさんは

寧にご執心だっけ

だからさゴルビーが、ヨッちゃんに処女を捧げたら、1回ぐらいは相手をしてあげるって言っておいたからっ後、よろしくねっ

もおっ、大丈夫だよっゴルビーも、ガチで同性愛者なんだからっそう言っておけば、こっちには近付いて来ないでしょ寧は、女と女が愛し合う快感を知らないのがもったいないとか言うからさ、あんただって、男と女の愛し合う快感を知らないよねっって、キツーク言っておいたからっゴルビー、あたしの剣幕に大泣きしちゃったのよ帰り際まで、イーニーとミーニーに慰められていたからっ

えー

普通の人ならそれで引き下がるかもしれないが

恭子さんやミス・コーデリアたちは規格外だからな

性に対する貪欲さも

いいじゃん、もしもの時はラッキーでしょヨッちゃんだって、ロシア系の美少女とはまだしたことないんだしゴルビーなんて、多分、今が一番の旬だよ

ちょっと、頭を冷やしてくる

オレは、着ていたアロハシャツを脱ぐ

下はすでに、水着のハーフパンツだ

背後から、翔姉ちゃんがオレに声を掛ける

すると、翔姉ちゃんは顔を赤らめて

今夜はわたくしに付き合って

ダイエットの成果あなたに見て貰いたいの

おっ目標達成ですかっ

寧が、ニコッと笑う

ええようやく、達成よ

今夜は翔姉ちゃんとの初セックスか

うん判ったよ、翔姉ちゃん

いずれにしても、頭を冷やそう

夜の7時に迎えに来るわ

ああ、待っているよ

じゃあね一度、香月セキュリティ・サービスの支社に戻ります

翔姉ちゃんは、ミナホ姉さんに頭を下げると退出して行った

メグ、マナ、イーディいっくぞおっ

オレも全速力で駆け出して、プールの中へジャンプする

ドッバッシャーン

クハハハハハッDarling

笑いながら、イーディが抱きついて来る

あ、そうだあんたたちっプールの中でのセックスは、禁止だからねっ

寧が、叫ぶ

マナが、不平を言う

こういう個人宅のプールだと掃除が大変なのっ明日またプールに飛び込んだら、ヨッちゃんの精液がプカプカ浮いてたら困るでしょ

それはオレも嫌だ

判ったエッチは、他でする

マナが、オレの背中に抱きついて来る

ね、お兄ちゃんどこでするお庭でするマナにおしっこさせて、後ろから犯したりする

それじゃあ、みすずだ

いや、今日はダメだ

え、何でマナのこと、もう飽きちゃった

そんわけないだろ

オレはマナの小柄な身体を抱きしめキスする

今夜はね翔お姉ちゃんの記念日になりましたっ

寧が、オレの代わりに言う

やっとダイエットが完了したんだってさ

それだけで、マナも理解してくれた

じゃあ溜めといて、いっぱい出してあげないといけないもんね

いや、1回ぐらいなら平気だよメグとマナで1回、射精させてくれないか

ロサンゼルスまでの道中で寧とイーディとは、散々セックスしてきている

メグとマナは、せっかくここまでオレを迎えに来てくれたんだから

ええ、判ったわこのまま、ベッドルームへ行きましょう

そうだねじゃあ、あたしたち姉妹でお兄ちゃんに気持ち良くなってもらうねっ

マナとメグは腹違いの姉妹だ本当の

7時に、翔姉ちゃんがオレを迎えに来た

真っ赤なスポーツカーで

翔姉ちゃん自身も、同じ真っ赤なドレスを着ていた

オレの方は、Tシャツに短パンの普段着なのに

というか、普段着しか持って来ていない

いいわよ、それであなたらしくていいわ

翔姉ちゃんは、ニコニコしている

いつもより、輝いて見えた

乗って

これもアメリカの車

翔姉ちゃんと言えば、アメ車が大好きなはずだけど

今日は、ちょっと趣向を変えたわこれはフェラーリよフェラーリ512BBイタリアの車よ

へえ、翔姉ちゃんがイタリアの車っていうのも珍しいね

オレは、車の中に乗り込む

うわ、やっぱ高級車だ革のシートの触感から違う

イタリアの車って言ってもフェラーリの場合は、ずっとアメリカが一番の顧客だったからね特に、西海岸にはフェラーリが似合うわこの車とか、フェラーリが一番、フェラーリぽかった時代の車だしね

そうよ512BBの後のテスタロッサの頃は、だんだん日本のバブル期に突入していくし段々、アメリカよりも、アラブの石油王とかの方に売り込みを掛けていくようになるしね

翔姉ちゃんがエンジンを掛ける

バゥゥゥゥゥゥゥゥッッ

やっぱり、エンジンは色気があるわ12気筒だものね

そして、オレたちは夜の中へ走り出す

今夜はみんなあたしにお任せでいい

もちろん翔姉ちゃんのための夜だよ

車はそのままヨットが並ぶマリーナのレストランに着いた

そこで、2人きりで夕食を摂った

よく、オレみたいな格好で入れてくれたよね

ここは平気よあんまりそういうことに、うるさくないからあたしは、ロサンゼルスに来たときはいつも寄るからここのお店

それにフェラーリで来たお客を追い返したりはしないわよアメリカは景気が上向いて来ているって言っても、お客を選んでいるような状況じゃないから

オレは結局、英語のメニューがよく判らないので

翔姉ちゃんが、全て注文してくれた

ウェイターが、何か言う

翔姉ちゃんが、返答するとOHと驚いてから、大笑いして帰って行った

いえ、今の人あなたを見てニホンから弟さんが来たのかいって言ったのよだから、弟じゃないわ、わたくしの恋人よって答えたの

ああ、そりゃあOHってなるな

でも、その後大笑いしたところを見ると本気にしなかったんだろう

弟じゃないのなら夏休みでアメリカに旅行に来た親戚の男の子ぐらいに思ってるな

実際

赤いドレスを着た翔姉ちゃんはとても華やかで、綺麗だ

一方オレはいつもの垢抜けない高校1年男子のままだ

ま、とにかく食べましょここはシーフードが美味しいのよ

食事の後そのまま、マリーナへ歩いて行く

車は、レストランの駐車場に預けたままだ

夜の潮風が気持ちいい

ああ、空に月が輝いている

よく、ここに来るって言ったでしょ

翔姉ちゃんが、オレに言う

ワインを少しだけ飲んだからほんのり顔が赤い

マリーナの水銀灯と月の明かりが、翔姉ちゃんを優しく照らしている

あそこにねあたしのクルーザーがあるの

そう言えば翔姉ちゃんは、自分の船を持っているって言ってたっけ

あれでも、船はハワイにあるって言ってなかったっけ

翔姉ちゃんはは、クククと笑って

今日のために、こっちへ持って来てもらったのよそういうヨットの回送を専門にしている人たちが居るのよ

運んでもらった

運ぶって言うよりその人が、あたしの代わりにハワイからここまで船を操縦して来てくれたってことあたしは、ハワイのマリーナとロサンゼルスのこのマリーナどっちの権利も持っているから休暇をどっちで過ごすか予定を立てて、それまでに持って来てもらうってわけ

あたしどうしても、ここがいいから

停泊している一艘のクルーザーを翔姉ちゃんは示す

これが、あたしの船メアリー・セレスト号ねそんな名前を付けるなって、谷沢さんには怒られたけれど

海洋上で乗組員が全員行方不明になった、さまよえる船の名前なのね縁起が悪いってだったら、エルドリッジ号にするって言ったら、もっと怒られた

フィラデルフィア計画って知ってる

知らなくていいわよアメリカの都市伝説みたいなものだから

翔姉ちゃんが、自分のクルーザーに乗り込む

麗華は、慌てて初体験しちゃったけれどあたしは、違うわよっ

月の光、穏やかな波に上下する船の上で真っ赤なドレスの翔姉ちゃんが、オレに微笑む

あたしどうしても、自分の夢の初体験をしたいのっ長いこと守り続けてた純潔ですものっ

オレも素敵な体験にしてあげたい

ああ何かとっても、良い気持ちよ今のあたしドキドキしているっ

そうだ、いつの間にか翔姉ちゃんのわたくしがあたしに変わっている

姉ちゃん興奮しているんだ

ということで、翔姉ちゃんから番外編スタートです

美智の姉の件と、新娼婦のことは、必ず書きます

それ以外にあれはどうなったんだということがありましたらお知らせ下さい

作者が忘れていることが、たくさんあります

前話も、遠藤を出すの忘れてたし

しかし、1年半以上禁酒していたらお酒に弱くなりました

ワイン半分も飲まないまま、轟沈してしまいました

感想の方が溜まっていますので、今夜、できる限り返信します

591.翔姉ちゃんとの初めての夜

翔姉ちゃんが、クルーザーの船室の中に入って灯りを点ける

といっても船舶用のランプだけだ

船内は、薄暗い

寒くない

あ、平気だよ

柔らかい黄色の光に照らさせて翔姉ちゃんが、オレに微笑む

何か飲む冷蔵庫に色々入っていると思うわ

あ、オレはいいよ翔姉ちゃんは

あたしも止しとくちょっと、シャンパンでも飲みたい気分だけど酔いすぎたらいけないから

そして、オレの手を掴む

こ、こっちよベッドルームは

翔姉ちゃんの声は、乾いていた

翔姉ちゃん緊張しているの

そりゃ緊張するわよあたし初めてなんだもの

翔姉ちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめる

だったらオレに任せて

オレは、優しく翔姉ちゃんを抱きしめる

そんなに身体を固くしないで大きく息を吸って吐いて大丈夫だよオレはいきなり嚙み付いたりしないから

本当に心臓がドキドキしているんだね

してるわよ一生に一度のことなんだから

オレは、優しく翔姉ちゃんの背中を撫でる

鮮やかな赤いドレスの背中は、大きく開いている

翔姉ちゃんの背中を背骨を一つ一つ撫でるように、上から下まで擦っていく

ほら、怖くない怖くないだろ

オレは翔姉ちゃんの耳に、そう囁いた

温かい手パパみたい

翔姉ちゃんは、そっと呟く

呼吸が整っていく心臓の動悸も

何が聞こえる

波の音あはっ、さっきは緊張してて、外の波の音だって判らなくなっていたわ

やっぱり、揺れているね

クルーザーの中だもの揺れるのは当然よ

翔姉ちゃんのクルーザーだよ

そうここは、あたしだけの世界この船の中だけは

翔姉ちゃんが、ギュッとオレを抱きしめる

このあたしの世界であなたのものになりたい

うん好きだよ翔姉ちゃん

ベッドに行こう

オレたちは抱き合ったまま、ベッドルームへと向かう

でも、すっごい身体が引き締まってる翔姉ちゃん、頑張ったんだね

オレも、もう色んな子を抱いてきているから感触で判る

ただダイエットしただけじゃない

相当筋トレもしている

頑張ったわよおっぱいは、ツンと上向きでロケットみたいになるようにお尻もキュッと上に引き上がっているように自分の理想の体型になるまで、本当に頑張ったんだから

翔姉ちゃんは、照れている

これからもできる限り、キープするわあなたに嫌われたくないから

そんなことで嫌いにならないよ

でも克子さんや渚さんには負けたくないし麗華にも

レイちゃんにも

あの子、凄い綺麗な身体をしているでしょ女のあたしから見たって、シャープでキリリっとして見えるもの

翔姉ちゃんだって、格好いいよ

そんなことないわよあたしなんて

翔姉ちゃんは、ベッドに座る

オレも隣に

あたしなんて、ほら女だてらにとか男勝りとか、そんな風にしか思われていないから

それを言ったら、レイちゃんの方が

男装の麗人をやってたんだし

今だって、悪と闘う、正義の隊長さんを演じている

麗華は男装姿がセクシーなのよでも、あたしは普段から女の格好をしているのに、男の人たちから避けられっぱなしだから

翔姉ちゃんはできる女過ぎて隙が無いんだよな

レイちゃんは、凛としてて格好良いけれどポロっと隙を見せる時があるから、可愛らしいキリリとした女隊長とのギャップが可愛い

だから今、どんどんファンが増えている老若男女を問わず

学生時代も、ヨーロッパに留学してた時も翔は、真面目過ぎてつまらないってよく言われたわ他の子たちが恋愛話で盛り上がっていても、あたしが現れるとそういう話は止めちゃうのよね敬遠されるのよ

有能過ぎる女性だと廻りが引くのか

日本だと、仕事中はずっと真面目じゃないといけないけれど西欧では、明るくジョークを言い合いながらだったりするでしょあたしが居ると、みんなそういうことをしなくなっちゃうのよだから、日本に帰ってきたんだと思うわ日本は、優等生には居心地の良い国だから

オレは翔姉ちゃんを敬遠したりしないよ

翔姉ちゃんが、オレの肩に頬擦りする

あなたとは自然にいられるわ何でも受けとめてくれるからだから、あたし

もうあなただけでいいのあなたの特別になれたらあたし、何でも頑張れるわ

翔姉ちゃんはもう、オレの特別だよ

オレは、翔姉ちゃんを抱きしめる

心はね身体もそうして

待って、脱ぐから

翔姉ちゃんが、立ち上がりオレの前に立つ

このドレスどうやったら脱がせられるのか全然判らなかった

翔姉ちゃんが、ドレスから腕を抜きストンと床に落とす

下着姿になる

綺麗だよ、翔姉ちゃん

さっき触覚で感じ取った肉体を視覚で確認する

うん、あなたのために仕上げてきたんだから誰かのためにダイエットしたのなんて、あたし初めてよ

いや、みんなそうだろう

処女喪失のために、3ヶ月近く掛けてダイエットしてくる人なんてそうはいない

やっぱり、翔姉ちゃんは凄いなあ頑張り屋さんなんだなあ

オレは、ベッドに座ったまま姉ちゃんの腰を抱きしめる

そしてとってもセクシーだよ

翔姉ちゃんは、優しくオレの頭を撫でる

あなたも脱いで

位置を交代する

今度は翔姉ちゃんがベッドに座りオレが、その前で服を脱ぐ

すでにパンツの中で、ベニスは大きく勃起している

その隆起を見て、翔姉ちゃんは身を堅くする

脱ぐよ

翔姉ちゃんの眼の前でパンツを下ろす

薄暗い寝室の中でも、オレの肉棒がビンッと勃っていることは判る

やっぱり大きい

翔姉ちゃんは、これまで何回かオレのセックスを見学している

オレのペニスだって、もうお馴染みだろう

だけど、こんなに近くで凝視するのは、これが初めてだろう

こんなに大きいのあたしの中に入るのかしら

入るよアニエスやマナにだって入るんだから

小柄な2人の少女と比べれば、翔姉ちゃんは成熟した女性だ

そ、そうねあの子たちにできて、あたしにできないわけがないわよねうん頑張れ、あたしできないなんてことはないんだわ

そして、指でちょんとオレの亀頭に触れてみる

つい、ビクッとペニスが反応する

うわっ、ビクッとなった

なるよ生きているんだから刺激したら、大きくなったりもするのっ

ああ、そうそうなのね

翔姉ちゃんは、しげしげとオレのペニスを観察する

えっとここ、おしっこが出るところ

自分に向かって勃起しているオレの亀頭の先っぽを見て翔姉ちゃんは言った

確かにそこには、切れ込みがある

そこからは、おしっこも出るけれど精液も出るよ

ああここから、出るんだ

翔姉ちゃんは、ゴクリと唾を呑み込んだ

見たい一度、射精するところを見せようか

オレが自分でペニスをシゴこうとすると

い、今はいいわまた、今度、そのうちね

ちゃんとあなたのをあたしの中に受け入れてからにするわそうじゃないとびっくりすることが多くて、いっぱいいっぱいになっちゃうから

あはははと、苦笑する

今は、ちゃんと順番通りに基本に忠実に覚えたいのあたしほら初心者だから

本当に真面目な性格なんだなあ

それであの次は、あたしこれを舐めるんだっけ

強ばった表情で、オレのペニスを凝視している

ああすっかり緊張している

この緊張を、解さないと

いいや基本に忠実にやるんなら、次はオレのターンだから

ターン

そう、オレが翔姉ちゃんをペロペロする方が先だよ

オレは、翔姉ちゃんの身体をベッドに押し倒す

あっ、あたし押し倒されちゃった

ううん嫌じゃないわむしろ押し倒してくれてありがとうございます

翔姉ちゃん大好きだよ

オレは、翔姉ちゃんの耳の後ろを舐めながら抱きしめる

おっぱい触っていい

ええ何でもしてあたし、よく判らないからあなたの好きにして

オレの好きにすると基本に忠実なセックスじゃなくなっちゃうかもしれないよ

いいのよどうせ、一生、あなたとしかしないんだからあなたのしたいセックスが、あたしのセックスの基本なのちゃんと覚えるからお、お姉ちゃんに教えて

オレは翔姉ちゃんのブラを外し、おっぱいを揉む

判らない変な感じ

オレは、すでに尖っている乳首を親指の腹でコリコリ擦る

それはくすぐったいわ

じゃあ、こうしたら

オレは右の乳首から吸い付く

翔姉ちゃんは、素肌に氷を付けられたようなリアクションをした

美味しい、美味しいよ翔姉ちゃんのおっぱい柔らかくて、コリコリしていて

あんっ、恥ずかしいわそんなこと言わないで

オレは、チュバッチュバッと大きく吸い付く

ツンと上を向いたおっぱいは、弾力も良いし形も最高だ

おっぱい好きのオレには、たまらない

ああん、ああんっ、変な声が出ちゃう

変な声を出していいんだよもっと聞かせて

いやぁんあんっ、ううんち、乳首が、こんなに感じるなんてちょっ、ちょっと待って休ませて

ダメだよ、まだ始めたばかりじゃないか

だって、そんなにペロペロされたらあたし、おかしくなっちゃうわよ

おかしくなってよ可愛いヨ、翔姉ちゃん

ああん、ああーっあんっ

今まで誰にも触れられてきていない胸舐めしゃぶられていない乳首

全部、オレのものにしてやる

オレは乳首を責めながら手を翔姉ちゃんの股間に

そ、そこはダメぇっ

ダメなの

ダメじゃないけれどちょっと待って

だって濡れちゃってるんだもん

翔姉ちゃんの顔はすっかり、紅潮している

羞恥に震えている

濡れてていいんだよもっともっと、濡らさなきゃね

オレは、パンティの上から指を這わす

確かに、布地はぐっしょりと湿っていた

いゃぁん

翔姉ちゃんの手が、オレの手を止めようとするが

触りたいんだよ翔姉ちゃんの一番大事なところ触らせてよ翔姉ちゃん

お許しが出たので、オレはさらに激しく

待ってやっぱり、待って

オレは、翔姉ちゃんの口にキスして言葉を遮る

んぐぅ

翔姉ちゃんの口内に舌を送り込む舌と舌を絡め合う

その間に、右手は翔姉ちゃんのおっぱいを

左手は、パンティの上から股間を責めていく

ぐぬぅあうっんんーっ、んんーっ、んんーっ

あ、ちょっと息苦しそうだ

オレは、翔姉ちゃんの口から唇を離す

ああー、あっ、ダメよダメよいやぁぁいやぁぁ

再び、オレの唇は翔姉ちゃんの乳首に吸い付く

右手は、脇の下の性感帯を責める

左手は、ブルブルとバイブレーションを加えて

同時に3箇所責めこの技は、克子姉に習った

いやぁぁ、いやぁぁあああんっあああああああっ

翔姉ちゃんの股間から、ビュクビュクと愛液が零れる

レースのパンティが、じっとりと湿って重くなる

翔姉ちゃんイッたな

はぅぅはぅぅあうぐぅぅっっ

身体を何度も痙攣させながらオレに抱きついて来る

あああっあなたぁぁ

眼からボロボロと涙を零している

男と比べて女のエクスタシーは長い

オレは、翔姉ちゃんの快感の波が治まるまでずっと抱きしめ、愛撫した

はっ、はっ、はーっ

すっかり全身に汗を浮かべている翔姉ちゃん

大人の女性の甘い匂いが、この船室の中を漂う

少女のミルクっぽい甘さでは無い

高級な赤ワインのような芳醇な甘さだ

落ち着いた

オレが、翔姉ちゃんに微笑むと

ううう、あたしカッコ悪い

あなたより年上なのにこんな、みっともない顔を見せちゃって

ホントに困った姉ちゃんだな

オレは、翔姉ちゃんの頬にチュッとキスする

カッコ悪くなんかないよ可愛いよ可愛いって翔お姉ちゃん

うん、気持ち良さそうな翔姉ちゃんとっても可愛い

嫌いにならない

嫌いになるどころかもっと可愛くしたいよ

オレは、乳首をペロっと舐める

ほら、可愛い

もう、こうなったら何でもいいわよっ何でもきやがれ、ドンと来いよっ

潤んだ眼で、オレに言う

どうにも、あなたの好きにしてよっああーんっ

だったらさペンライトある

驚く、翔姉ちゃん

翔姉ちゃんと一つになる前に見ておきたいんだ

えっとそ、そこの引き出しに、ペンライト入ってるわ

恥ずかしそうに、そう答えた

ど、どうあ、あたし変じゃない

薄暗い翔姉ちゃんのクルーザーのベッドルーム

ベッドの上で、裸で大きく開脚している翔姉ちゃんの股間を裸のオレは覗き見ている

ペンライトの光で

それ、明るすぎるわよLEDのじゃなくって、豆電球のライトにすれば良かった

そんなこと言っても、今更どうしようもない

しかし、本当に発光ダイオードのライトだから、光が強い

翔姉ちゃんの女性器を、くっきりと照らしている

ああ、ビクッビクッと震えている

たぷたぷと愛液が滴る

濡れやすい体質なんだな

中を見るよ

オレは指で割れ目を拡げる

さっき、ミナホ姉さんに言われてきたんだよな

処女膜ってね、思春期に激しい運動をすると破けてしまうことがあるのよセックスしなくてもね

それはオレも聞いたことがある

あたしは、今までたくさんの女を見てきたから翔さん、もしかしたら破けているかもしれないと思うの体質的にあたしの勘だけど

ミナホ姉さんは、真面目な顔でオレに言った

それに麗華さんやイーディとは、身体の使い方が違ってたからあの子たちは、逆に処女膜が残ってるって判ったわお台場のホテルで、彼女たちの動きを見た時に感じたんだけど

娼館に16年居る、ミナホ姉さんの眼は正しいと思う

でも、オレ別に気にしないよそれが翔姉ちゃんの初めてだってことは、変わらないんだし

チンチンで処女膜を突き抜ける時の感覚とかそんなに気にしてないし

というかむしろ、この方がいいのよ血も出ないし、痛くないしそれに処女膜っていうものは、若いときの方が破れやすくて、年を取ると段々厚くなって破けにくくなるんですって人によっては、外科手術で切除しないといけなかったって人もいるらしいわ

いえ、別に翔さんは、そこまで処女膜が硬化しちゃうような年齢では無いけれど成熟した女性だから、最初から感じる方が良いでしょうし

だけど、翔さんもやっぱり女は、膜が破れる痛みに耐えてっていうイメージを持っていると思うのあなたに純潔を捧げるっていうイメージが

そういう、翔さんの気持ちをよく考えて、抱いてあげてね

ああミナホ姉さん

ミナホ姉さんの勘は正しかった

翔姉ちゃんの処女膜は、大きく穴が開いていた

処女膜の痕跡は、しっかり残っているけれどこれなら、すんなりとオレのペニスを受け入れてくれると確信する

膣もすっかりリラックスして緩んでいるし愛液も多い

これなら、最初から気持ち良くできると思う

ね、あたし変じゃないちゃんとできるわよね

翔姉ちゃんの声は不安そうだった

大丈夫だよこれならそんなに痛くなく、できると思う

オレは、翔姉ちゃんの心の中のイメージを大切にしてあげないといけない

でも、処女膜裂けちゃうんでしょ血だって

大丈夫だよこれだけ濡れていれば

オレは、ペンライトを消す

入ってもいい

あ、う、うんあ、でも待ってもう1回、キスして

オレは、翔姉ちゃんにキスする

それから、翔姉ちゃんの身体にのしかかる

翔姉ちゃんが、恐怖でベッドの上にズルズルと逃げないように左手を翔姉ちゃんの背中の下に回して、肩を押さえ込む

右手はペニスを掴んで、翔姉ちゃんの大きく開脚した秘部に押し当てる

ああーんっ、カッコ悪いどうしてこんなカエルが天日干しされてるみたいなポーズなのかしら

なるべく大きく足を開いてくれた方が痛くないから慣れてきたら、格好いいポーズでセックスしよう

どんなのが格好いいセックスか、よく判らないけれど

翔姉ちゃんの瞳が、オレを見上げる

あたしをあげるあたしを食べてえっと、違うなうん抱いてあなたの特別になりたい

オレは、腰をグイッと送り込む

翔姉ちゃんの膣口にオレの亀頭が侵入していくッ

ぬぷりぬぷりと埋没していくペニス

だんだんに、翔姉ちゃんの温かな胎内に沈んでいく

ぐぅ

一番大きな部分が膣口の中に潜り込むッ

いやぁぁっ痛ッッ痛くない

あれれれという顔をする翔姉ちゃん

翔姉ちゃんッッ

オレは、一気に子宮口まで突っ込む

ジュワワワワッと、愛液が膣口から押し出される

子宮の入り口に亀頭でキスされる感覚に、翔姉ちゃんはゾクゾク震えている

うん、痛くないみたいだな

翔姉ちゃん気持ちいいよっ

オレは、ゆっさゆっさと翔姉ちゃんの身体を揺する

腰をぐいぐいとピストンさせる

ま、待ってあああんっ、あんっ

切なそうに、顔を歪める翔姉ちゃん

大丈夫痛くない

そう尋ねながらもオレは、腰の動きを止めない

痛くないの気持ちいい気持ちいいのどうして

ああ、翔姉ちゃんのおっぱいがぷるんぷるん揺れている

もう、恐怖で身体が逃げたりはしないな

オレは肩を抑えていた手を外し揺れるおっぱいを掴むムニムニと揉むコリコリと乳首を刺激する

あたし初めてなのに処女なのに痛くない

でも気持ちいいの気持ちいいんだろ

うん気持ちいいどうしてあたし変なの

変じゃないよ気持ちいいなら、それでいいじゃないか

オレも翔姉ちゃんが気持ちいい方がいいよ

もっと、もっと気持ち良くなって

翔姉ちゃんが、オレの背中に手を廻す

ギュッとオレを抱きしめる

ああんっ、あーん気持ちいい気持ちいいよぉぉ

きっとオレたち身体の相性がいいんだよだからだよ

そうに決まってるじゃないか

翔姉ちゃんありがとうすっごく良い良いよ

翔姉ちゃんの身体すごく気持ちいいよ今日のために頑張ってくれて、ありがとう

本当に気持ちいい

ああすっごく良いよ最高だよ

引き締まった身体はオレのペニスをキュウキュウ締め付けている

抱き心地も最高だ

汗ばんだ肌はオレの肌に吸い付いてくる

船室の中はすっかりエッチな匂いで包まれている

もっとガンガンやってもいい

ええ、多分大丈夫だと思うわ

オレは激しく腰を打ち込む

あああっ、あんっあああっ

痛くない

大丈夫気持ちいい気持ちいいからぁぁっ

もっとしてぇぇ翔の身体、貪ってメチャクチャにしてぇぇぇ

セックスがこんなに気持ちいいなんてああんどうしよう、あたし癖になっちゃう

なっていいよオレがいつでも抱くからッ

ええ、抱いてぇぇあなただけよっあなたじゃないとこんなに気持ちいいはずがないものっ本当にあたしたち身体の相性が抜群なのよっ

翔姉ちゃんは悦びに震えている

あああああんっああんっあああんっあなたぁぁ

しょ、翔姉ちゃんお、オレもう

で、出るの出しちゃうのあたしの中で射精するのぉっ

出したいよっ翔姉ちゃんの中で

あたしあなたの赤ちゃん、孕んじゃうの

孕んでよ、お願いだからぁぁ

お願いされなくても、孕むわよっ

あああっ、オレ

いいわ、いいわよ出しなさいあたしにちょうだい

見ててよ見ててオレが翔姉ちゃんに射精するところ見ててっ

うんっ見ててあげるっ

い、イクよイクよ翔姉ちゃん

いらっしゃいっ、あなたぁ

出るゥゥゥゥッ

ビュクゥゥゥ、ビュクゥゥ、ビャクゥゥゥッッ

ああっ、熱いィィ

ビクビクュゥビクゥビュクゥゥ

出てる、出てるのねっ判るわ温かいの、拡がっているぅぅ

嬉しそうに、翔姉ちゃんが微笑む

うふふ気持ちいいあなたが、あたしに射精しているとっても気持ち良さそう

気持ちいい気持ちいいよ翔お姉ちゃん

ああんっ、これが女になったっていうことなのね

翔姉ちゃんは、嬉しそうにオレを抱きしめる

オレは、翔姉ちゃんの上で脱力する

腰が勝手に、ビクッと痙攣する

尿道に残った精液を翔姉ちゃんの子宮に流し込む

オレは、すっかり汗まみれだ

それでも、ゆっくり起き上がって

翔姉ちゃんにキスする

気持ち良かったよありがとう翔姉ちゃん

あたしもよありがとう

翔姉ちゃんが、オレの顔を撫でる

オレは、翔姉ちゃんのおっぱいを優しく揉む

ちょっと休憩したらもう一回しよう

驚く翔姉ちゃん

今はあんまり気持ちがいいから、オレが先にイッちゃったけれど次は、翔姉ちゃんも一緒にイケると思うんだ

でも、あたしロスト・ヴァージンしたばかりよ

大丈夫だってオレたち、身体の相性が抜群なんだから

オレは、言い切る

もちろん翔姉ちゃんが、もうしたくないならガマンするけれど

ガマンとかしなくていいわよ

慌てて、翔姉ちゃんが言う

身体平気痛くない

それは平気どこも痛くないわ

じゃあ、していいオレ、もっともっと翔姉ちゃんの中に出したいよ

あたしも、出されたい

翔姉ちゃんは言った

そ、そうなのよね相性が良いんだから、大丈夫よね

もうあたしあなたとのセックスのことしか、考えられなくなっちゃいそう

考えなくて良いよ朝までは、2人きりなんだから

今夜は翔姉ちゃんのための夜だ

うんあたし、あなたのオチンチンを舐めたりするのもしてみたい

それは後にしようオレ、また

翔姉ちゃんの胎内で、オレの勃起が強ばっていく

ああんっしてあなたぁぁ

オレは再び、腰を突き動かす

サザァ、ザザザァァ

遠くで波音がする

船室が揺れている

オレたちだけの揺りかごの中で

激しいセックスが続く

すみません本編完結で、たくさんご感想をいただきました

ホントにたくさんありがとうございます

100通超えているみたいです

昨夜では、全部のご感想に返信できませんでした

何とか、数日中に全て返信致します

少々、時間を下さい

必ず、返信致します

592.海の向こうに

はぁぁ、はぁぁ、はぁぅぅ

3回連続のセックスを経てオレと翔姉ちゃんは、ベッドの上にぐったりとなる

全裸で身体を絡み合わせたまま

汗だくのオレたち

翔姉ちゃんの匂いだ

オレは、翔姉ちゃんの首筋の汗の玉を舐め取る

もうあなたの匂いよ

翔姉ちゃんは、オレの鼻の頭をペロッと舐める

オレたちの匂いが混じり合っているんだ

そうよいっぱい交じり合ったもの

ニッと、翔姉ちゃんが微笑む

ああーっ、セックスがこんなに気持ちいいものだったなんてっ

ガシッと、オレを抱きしめる

翔姉ちゃんの裸の胸に、顔を埋めるオレ

乳首をペロペロする

あーん、気持ちいい

船室のランプの光の中にうっとりとした顔の翔姉ちゃんが浮かんでいる

もっと早く、セックスしておけば良かったって思っている

翔姉ちゃんは確か、24歳だ

この瑞々しい肉体はとっくにセックスを楽しむのに充分成熟していたはずだ

最初から、こんなに感じるのだから

全然今で良かったというよりあなたで良かったわ

翔姉ちゃんが、オレにキスする舌を絡める

あたし、判ってるからあなただから、こんなに気持ちいいのよあたし4回もイッちゃったわ

処女喪失したばかりなのに翔姉ちゃんは

あなたに会えて良かったこの年齢まで、ずっと処女を守ってて良かったわそれに

翔姉ちゃんは、ニコッとして

今日までガマンして良かったダイエット頑張って、あなたに一番良いあたしをあげられたわ焦らなくて良かったこのあたしのクルーザーでできたのも良かったホント何もかも良かったあたし幸せよ

愛しげに、裸のオレを裸の翔姉ちゃんが抱いてくれる

それなら、オレも良かった

翔姉ちゃんが、満足してくれたなら

でも、どうしようこんなんであたし、セックスにハマッちゃったら

ハマっていいんだよオレ、翔姉ちゃんといっぱいしたいよ

もうそんなこと言われたら、また子宮がゾクッてなっちゃうわよ

翔姉ちゃんは、股間をオレの腰に押しつけて来る

いいよもう一回する

オレが、そう言っておっぱいを揉むと

ちょっと休憩今は、あなたと裸でゴロゴロしたいのーっ

こんなに可愛い人だったんだ翔姉ちゃんて

ああ、どうしようホント、どうしようあたしっ

あなたが好きっ大好きっ

もうチュッチュしてあげるっ

翔姉ちゃんは、オレの顔に何度もキスする

あーん、朝になったらみんなに返さなきゃいけないのが辛いわこのまま、この船で逃げ出してしまいたい

また、トンデモないことを言い出す

どうするホントにそうしようかこのまま出港して、南の島とかへ逃げてもちろん無人島よあたし、その島であなたの赤ちゃんをいっぱい産むのっ

それはまた大変だな

島にはいつか行こう一緒に

オレは、優しく答えた

そうねちょっと無理な夢よね

翔姉ちゃんは、寂しそうに言う

そうじゃないよ翔姉ちゃんは、オレを他の女たちに返す必要は無いんだよ他の子たちだって、翔姉ちゃんの家族なんだからオレたちは、家族のところへ戻るだけだよ

そうだよもちろんまた、こうやって2人きりの夜も過ごそう他の女たちだって、みんなそういう夜を過ごしているからミナホ姉さんだって

え黒森のお姉様、セックスなさるのは難しいのでしょ

うんミナホ姉さんが、フェラチオしてくれてオレの精液を、美味しそうに飲んでくれてオレはお返しに、ミナホ姉さんの身体をマッサージしてあげるんだそれで、裸で抱き合って眠るんだよオレの腕の中だと、ミナホ姉さんぐっすり眠っちゃうんだいつも

でも、それじゃああなたの方は、もっとセックスしたいんじゃないの

セックスなら夜の前に、3、4回はしているからそれに次の日の朝になれば、また誰かがしたくなって求めてくるし

オレは、笑ってそう言う

だから、いいんだよミナホ姉さんとは、フェラチオの口内射精1回ででも、克子姉や渚とも、最近は1回セックスするだけだよ克子姉からは回数より、1回ごとの質を高めることを学びなさいって言われてるしだから、正直瑠璃子や、マナや、イーディと3回連続でセックスするより、克子姉や渚との1回の方が、たっぷり時間を掛けて内容も濃いし、射精した後の満足感と爽快感が高いんだ

瑠璃子たちは、まだセックスが覚えたてだからどんどん、快感を求めるから、すぐにイッちゃうだろそれで、回復したらもっと、もっとって、何度も欲しがってくるんだよ

あ、それ判る今のあたしがそうだから

今はどんどんセックスしたいあたしの気持ちいいところと、あなたの気持ちいいところをいっぱい見つけたい知りたいのよもっと

オレの半萎えのペニスを、人差し指でちょんと突っつく

メグは急に、求めてくるから

急に

例えばメグが、家の中を掃除していて、オレの前で掃除機を掛けてたりするだろそれで、何かオレの方に寄って来たなあって思ったら、突然、したいって言い出したりして

だから、部屋の床に掃除機を掛けている自分を後ろから犯して欲しいとか、急に思い付くみたいでそうしたら、想像通りにしたくてたまらなくなるみたいだよ

家事をしている最中なのが、お気に入りらしい

お風呂掃除している最中とか

洗濯物を干している最中とか

メグ的には、可愛い奥さんな自分を見てオレがムラムラして襲いかかってくるっていうシチュエーションが良いらしいんだけど実際には、メグの方が先にムラムラしちゃってるから

メグの方から欲しがってくる

へえみすず様たちは

翔姉ちゃんみすずちゃんだよ今は家族なんだから

あ、ゴメンなさいみすずちゃんたちの場合は、どうなの

みすずと美智は基本的に、うちには泊まれないだろみすずには、みすずの家があるし美智もみすずだけ帰して、自分だけ泊まっていくわけにもいかないから

美智はみすずの護衛役だ

それに、みすずは忙しいしジッちゃんに付いて、香月グループの会合にも顔を出しているし

瑠璃子は、パーティとか華やかな場限定だが

みすずは、もっと堅苦しい会議にも同席している

だから、みすずと美智は毎回、オレとの時間を制限いっぱい有意義に使おうと色んなことを考えてくるよまあ、あいつはアイデアが豊富だから

それに毎回付き合って差し上げているの

だってオレと会った後は、リフレッシュして、満足な笑顔で帰してあげたいよみすずも美智も

本当に毎回、セックスが終わるとみすずは、晴れやかな顔になる

あいつは色々背負っているんだよな

美智もそれが判っているからみすずに常に付き従っている

それと寧は寧は、みんなのお姉ちゃんだから自分よりも年下の妹たちを優先するんだよだから、寧だけはオレの方から、2人だけの時間を作るようにしているあ、その代わり他の子と一緒にセックスしようって誘うと、必ず来てくれるホント、寧は家族が大好きだから

そういう子よね

その逆なのがアニエスであいつは、どこでもセックスしたがるしあいつが欲しがってる時は、できる限りしてあげないと

アニエスは、まだセックス依存から脱していない

あいつがセックスしたがるのは、寂しがっている時だから抱きしめるぐらいじゃ、今はまだダメみたい肌を合わせて、膣内射精しないと不安な気持ちが消えないんだって

仕方ないわねアニエスちゃんの身の上なら今はどうしているの

ここしばらくは、オレは日本から出ている

今は、渚と真緒ちゃんが来てくれているから真緒ちゃんに対しては、自分の方がお姉ちゃんていう意識があるから、頑張れるみたいそれと、電話は毎日しているよネット回線で、お互いの顔が見えるようにして

大変ね

大変じゃないよ家族なんだからオレだって、毎日、アニエスや真緒ちゃんの声を聞かないと心配になるし

オレはパパなんだから

でもいいのあたしに、他の皆さんのセックスの話をしちゃってて

不意に、翔姉ちゃんがそんなことを言い出す

いや、だってオレたち、隠し事は何も無いし

学校内やお屋敷の中でのセックスは他の女たちに全部観られてるんだしお互い

あちこちに隠しカメラがあるんだから

過去のセックス映像だって、自由に観られる

外でのセックスも必ず、今日はどんなことしたのって聞かれるから、素直に答えるしかないよ

みんな、オープンなのねそりゃそうかそうじゃなきゃ、あなたを中心としたハーレムが、上手く機能しないわよねむしろ、何でもオープンにし合える間柄だからより結束するのかしら

というわけだから翔姉ちゃんとのセックスも、みんなに話すよ

うん、いいわよあたしも、もっと他の人の話も聞きたいし

そして翔姉ちゃんは

あの麗華は麗華は、どんな感じ

今は、セックスが楽しくて仕方ないみたいいつもニコニコしているでも、自分からああしたい、こうしたいっていうアイデアは特に無いみたいあ、最近はグループセックスが好きみたいだな

グループ・セックス

マナやアニエスにレイちゃん、次は、こんなポーズでセックスしてとかアイデアを出してもらって、その通りのセックスを観られるのにハマッてる感じ

麗華らしいわね

ていうか、レイちゃんも年下の妹たちが好きだから一緒に遊ぶ感覚でのセックスの方が、気が楽みたいだよ

オレとの初体験の時に見せた幼い少女のような心を

マナやアニエスたちの前でも、見せるようになってきている

もっともみすずやメグたちとは、したがらないけれどみすずのアイデアだと、トンデモないことをさせられるのが判っているし

そのトンデモないセックスが大好きなのは、美智だけだ

瑠璃子も放っておくと暴走するけれどセックスに関しては、オレに従順だ

自分がオレのセックス奴隷だということが、魂に刻みつけられているからだろう

美智はペットだから動物的に自由なんだな

美智もセックス奴隷のはずなんだけれどあいつも、子ネコっぽいし

グループ・セックスはよくするよ色々、メンバーを変えてみんなが仲良くなるのには必要なことだし意図的に組み合わせを変えないと近い子たちだけで固まってしまうから

みすず、瑠璃子、美智の香月家トリオに

メグ、マナ、アニエスの腹違い3姉妹

イーディと美智の武闘派、心の友

克子姉と渚の元・同級生コンビ

そういうのだけで固定化してしまうのは、よくない

それに年長組の中の一番年下であり、年少組の一番年上の寧が、どこの組にも入りづらくなる

誰よりも寧と親しいマルゴさんは家族だけれど、オレの女じゃないからなぁ

そうねえあなたと2人きりのセックスは素敵だけどずっと独り占めは、できないものねあたしも、グループ・セックスに混ぜてもらうことを考えないと

楽しいよみんなと一緒だと

それは判っているわよみんな、美女と美少女ばかりだものねっ

翔姉ちゃんが、クスッと笑う

何言ってるの、翔姉ちゃんだって綺麗だよ

ありがとでも、本当に、あたし、あの可愛い人たちの中でやっていけるかしら

平気だよ翔姉ちゃんも可愛いもの

ななな、何よあたしはかかか可愛くないわよ

可愛いって

オレは、翔姉ちゃんを抱きしめてキスする

あーんもう、判ったわよあなたがそう言ってくれるのなら、あたし、可愛くなるわよっなってあげるからっ

だから、もうすでに、とっても可愛いんだってば

すると翔姉ちゃんは

あれ、あたし血が出てない

不意に、自分の股間とベッドのシーツを見て、そんなことを言い出す

処女で血が出る量は、人によって様々なんだってさ

誰が言ってたの

ミナホ姉さんたくさんの女性を見てきた人だから、信用できるよ

そ、そうでも、全然出てないわよこの白いのはあなたの精液よね

しげしげと、自分の股を見る翔姉ちゃん

気にしない、気にしない

だけど、あたし初めてなのに痛くなかったし

それも体質だってばさっきも話しただろ

あたし、ホントに処女だったんだからね

心配そうに、そう言う翔姉ちゃん

ようく判っているよオレのチンチンが、翔姉ちゃんの処女膜を破った時の感触をちゃんと覚えているから

真っ直ぐに翔姉ちゃんの眼を見てそう言う

判るの

判るよチンチンて、すごい良く感じるんだから翔姉ちゃんは、処女だったよオレに処女をくれて、ありがとう大好きだよ翔姉ちゃん

オレは、翔姉ちゃんをギュッと抱きしめる

あ、あたしこそ貰ってくれて、ありがとう

頬を赤らめて、翔姉ちゃんは言う

これからもよろしくね

うんいっぱい、可愛がってねあなた

乳房を揉む

翔姉ちゃんを押し倒す

オレたちの休憩時間は終わった

ザザザーッ

静かに揺れる船の中で目覚めた

湾内のマリーナは、穏やかでいいなあ

ロサンゼルスへ密入国するまでは、何度も荒れた海の上で眼を覚ました

どうしてだか、寧やイーディは船酔いに強かった

三半規管が優れてるからだって、ゴルビーさんが言ってたな

オレだけは、慣れるまで散々だったのに

眼を開けると翔姉ちゃんが微笑んでいた

裸のまま、オレの顔を覗き込んでいる

外は朝の光になっていた

船窓から、明るい光が差し込んでいる

おはよう、愛してるわ

翔姉ちゃんが、朝のキスをくれた

ね、ちょっと外へ出てみない

翔姉ちゃんが、そんなことを言い出す

オレたちは、裸だ

あたしはこれでも羽織るわあなたは、これをどうぞ

翔姉ちゃんは、多分、パジャマ代わりにしていたらしい男物のYシャツを羽織る

オレには、ヨットパーカーを貸してくれた

下は

平気よ遠くから見られても、上だけ着ていれば判らないわ

翔姉ちゃんがキャビンのドアを開ける

朝の潮風は涼しい

さあ来て

オレたちは、デッキへ出た

ここは西海岸だから陽は、陸側から昇るのよ日暮れ《サンセット》を見るのには良い街なんだけれどね、ここは

翔姉ちゃんは、そんなことを言った

でも風が気持ちいいわ

デッキの椅子に座ってしばらく2人で海を眺める

あなたの寝顔、ずっと見ていたのよ

それから、眼を覚ましてあなたは眼が良いのね真っ直ぐに、あたしを見てくれるからあたしだけじゃないか誰に対しても、眼を背けないものねセックスの時だって、ジッと見守っててくれる

クスクスと笑い出す翔姉ちゃん

麗華が言ってた通りだったわあなたに見つめられていると、心まで抱かれているのが判るって

眼、か

オレの両親はちゃんとオレを見てくれない人たちだったから

海の果てを見てオレは言う

この向こうに、日本がある

バァちゃんが死んだ後はホントに誰もオレのことなんて、誰も見てくれなかったからオレ、全然お金を持ってなかったからさ小6の時かな自分で髪の毛を切ったことがあるんだ鏡を見ながら、ハサミでもちろん、上手く切れなくてジャギジャギのザンバラのメチャクチャな頭になっちゃったんだけど

母親とは、同じ家に暮らしていても接触が無いけれど父親とは、朝とか顔を合わすから顔を合わすってのとは違うなだって、オレの親父オレの髪の毛がジャギジャギのザンバラのメチャクチャなのに気付かなかったから

気付かない

見ていないんだよオレの顔なんて一緒に住んでいるのに

同じ部屋で朝食を摂っているのに視線を向けない

結局そういう人だったんだよなあ

オレは、大きく息を吐く

会ったんですってお父様に

翔姉ちゃんが尋ねる

このロサンゼルスの旅に出る前に

オレは、失踪していた親父と再会した

では、この条件でよろしいですわね

白髪の弁護士さんが口を開く

ミナホ姉さんと、香月家が紹介してくれた弁護士のお爺さんと3人で都心のホテルで親父と会った

親父との交渉はその日の前に、すでに終わっていた

あらかじめ、ミナホ姉さんと弁護士さんで

え、ええ全て、そちらの条件通りで、け、結構です

ミナホ姉さんは、オレの高校の担任という名目で親父に接していた

弓槻御名穂として

こ、この子がそ、それで良いっていうことでしたら

ミナホ姉さんは、オレが親父によって育児放棄されていたことに気付き

オレを保護してくれたことになっていた

そして、子供を欲しがっている黒森という家がオレを養子に迎えても良いと言っていると

ど、ど、ど、どうしてもぼ、ぼく1人では、この子を育てることは不可能な状況ですし

親父は俯いたままだった

オレを見ようとはしない

では、こちらの養子縁組の書類に、サインと印鑑をお願いします

弁護士さんが手渡した書類に、慌てて親父は署名しようとする

しかし、親父の安物のボールペンはインクが出ない

どうぞお使い下さい

見かねて、弁護士さんが自分の万年筆を貸してくれた

親父は、震える手で急いで署名し印を押す

できる限り早く、この場から立ち去りたいらしい

はで、で、で、できましたぜ、ぜ、全部サインしました

弁護士の出した全ての書類に、サインした

これで、あなたは吉田良信くんの親権を失いましたもう彼は、黒森家の養子です今後、どこかで出会うことがあったとしても言葉を交わしたりはしないで下さい他人なんですから

弁護士さんの言葉に親父は

は、は、は、はいそ、そ、そ、それはもちろん

今後の良信くんの生活は、黒森家が責任を持ちますご安心下さい

あは、は、は、はいそ、それはもう、信じておりますから

何故、一度も会ったことの無い黒森家を信用できるのだろう

ミナホ姉さんはわざと、黒森御名穂でなく弓槻御名穂として、この場に来ている

実の父親との親権放棄と養子縁組の場に、新しい養家の人間が来ないというのは異常だ

普通に考えれば判る

黒森という家が、どんな家なのか確かめもせずに厄介者のオレを引き取ってくれるということだけで、親父はホイホイとこの養子縁組話に飛びついてきた

それでもちろん、今後、良信くんが吉田さんの資産を引き継ぐということは、ありません吉田さんは、土地と家をお持ちのようですが今まで、良信くんが1人で生活していた場所です

親父は、オレを置き去りにしたことを申し訳ないと思っているのか、小さな声で返事をした

そちらは、どうぞ吉田さんの方でご処分下さいとのことです良信くんの人的な荷物はまあ、段ボール箱1つ分の衣類と勉強道具、それと寝具代わりのソファだけですが、全て運び出しましたそれ以外の屋内の物には、一切手を付けておりませんので

め、め、め、面目ございません

それはオレの悲惨な生活を、この弁護士に見られたということだ

高校生が、台所のソファで寝起きし、段ボール1つ分の物しか所有していなかったという

虐待だと思われても仕方が無い

良信くんの個人的な所有品の持ち出しは、お認めいただけますね

そ、そ、そ、それはアハハこ、こいつの物ですから

では、その旨、ここに書いてありますのでご署名下さい

弁護士は、また別の紙を取り出す

これで、あのボロソファは正式にオレの物になる

後で、母親が訴えてきても親父から貰ったものだと、突っぱねられる

そして、弁護士はミナホ姉さんを見て

何か、ございますか

今は地方で非正規雇用のお仕事をなさっているそうですわね

は、はいあ、あははよ、四十過ぎて会社を辞めるとも、も、もう、そんな仕事しかありませんのであははは

いや、親父は会社を辞めたんじゃない

失踪したんだ

オレの入学式の日に

ではお金にお困りなのではありませんか

い、いやあ、あ、あ、あの、それは

ミナホ姉さんが、オレを見て

吉田くんいえ、今はもう黒森くんね吉田さんに、アレを渡してあげなさい

オレは親父の前に、通帳と印鑑を差し出す

こ、こ、こ、これは

親父は、通帳だけを見るオレのことは見ない

家に残してってくれた通帳だよ少し生活費に使ったけれど、まだかなり残っているから

い、いやで、でもこ、これは、お前にぼくが残したものだから

でも、もう必要ないから

これからは、黒森さんに面倒見てもらうからオレには、もういらないものだから

親父は

そ、そ、そ、そうかじゃ、じゃあ、折角だから返してもらうよ

小刻みに震える手で通帳と印鑑を取る

そして、自分の薄汚れたカバンに入れた

ももう、良いですか

親父は、弁護士さんに尋ねる

ええ、後はわたくしの方で処理致します本日は、ご苦労様でした

弁護士さんは、穏やかに言った

じゃ、じゃあい、行きますええっと

立ち上がる親父それでも、オレから眼を背けている

げ、げ、元気でなアハハハ、何か、変だなそれは変だよなで、でも元気でな

吉田さんも、お元気で

言葉なんていいんだ

一度でいいオレを見ろよ

あんたオレの親父だろ

しかし親父は

あ、ここのお、お勘定は

それは、わたくしの方で致します

これは経費として黒森様からいただいていますから

そ、そうですかで、では、ご馳走になります

そう言うと立ったまま飲みかけのアイスコーヒーをゴクゴク飲み干し

ついでに、コップの氷水も飲み干す

し、失礼致します

親父は息子をお願いしますとすら言わずに

走り去るように、ホテルの喫茶室から逃げて行った

では、わたくしも席を外します

弁護士さんも立ち上がる

ありがとうございますよろしくお願い致しますね

ミナホ姉さんが、頭を下げる

はい閣下直々のご命令ですので可及的速やかに、全ての処理を完了させます

弁護士さんも、ミナホ姉さんに一礼する

オレも、頭を下げた

弁護士さんも立ち去った

2人きりになると、ミナホ姉さんは

あたし1000万円持ってきてあるのよあの人が、ゴタゴタ言った時のことを考えて

弁護士さんにももし、あの人が要求してきたら、黒森家からとして300万円振り込む用意があるって言ってもらう予定だったのに

あの人の前職を考えて良い再就職先も見つけてあったのに、馬鹿な人

あなたのお父様でしょ寒空に裸で放り出すみたいなことはしとたくなかったのなのに

ミナホ姉さんが、口元を歪める

あの人あなたのお父様じゃないわ

今日見た物

小学校中学年ぐらいの少女2人組の会話

**ってさ、**とかどう思ってるわけ

別にどうとも思ってないよ

ホントぉ

だってどんなに好きだって、どうせいつかは別れるんだからさ

これが通学帽にランドセル背負ってる子たちのセリフとは、信じられなかったです

中学生2人の会話多分、野球部の先輩と後輩

お、オレさ外野やったことないから判らないんだけどさ

あのさ、外野のグローブって指と指の間が、メッシュっぽくなってるだろあれって、フライが上がった時に、あそこの穴の間から透かせて見るためだからか

えーと

違うのか

いや、そういう観点で考えたことがなかったのである意味、そういう可能性も無きに非ずとは思うんですが

サラリーマンの言い訳か

593.ゲット・オープン

それで思ったんだけどさ人の顔ってさ、しばらく見ないと判らなくなっちゃうよね

朝翔姉ちゃんのクルーザーから、フェラーリで戻って来た

ロサンゼルスの郊外ここは、ミナホ姉さんの借りている豪邸

そのプールサイドのテーブルで、オレたちは朝食を終え、お茶を飲んでいた

ミナホ姉さん、寧、メグ、マナ、イーディそして、翔姉ちゃんとオレ

翔姉ちゃんは昨夜の赤いドレスから、クルーザーの中にあったTシャツと短パンのスポーティな格好に着替えている

お父さんのこと、そんなにショックだったの

オレは、翔姉ちゃんに話したオレと親父との別れの顛末を、みんなに話していた

ロサンゼルスへ出発する直前のことだったから、メグとマナには話していなかった

というかオレ自身が、心の整理をするのに時間が掛かった

寧にはハワイを出発した後の船の中で話した

イーディは判っているのかなニコニコ笑っている

4月に失踪して今、8月だろ約、4ヶ月なのにさ久しぶりに見た親父の顔は、何か違ったんだよ

違った

うん、メグ何て言うのかな、顔が歪んじゃってたっていうか、ダルダルになっちゃってたっていうかとにかく、オレの記憶の中の親父の顔とは違ったんだ前は、もっと背筋が伸びてて、シャンとしてて、顔とかもスッとしていたはずなのにいつもうつむいて、猫背ですみませんとそうですかとよろしくお願いしますしか言わなくなっちゃった感じで

生気が無かった

あの日の親父は

いや、もちろん親父なんだよオレの親父だ顔はそうなんだでも別人みたいなんだよこの人誰って思うくらい、雰囲気が違ったんだ

そう、親父というより親父の幽霊に会ったみたいな気がした

サラリーマンが、自分の仕事場から逃げ出して全然知らない土地で、働いていたんですものそれも所持金わずかで、泊まる場所も決まっていない、身元の保証の無い人間を雇ってくれるような職場に潜り込んでいたんだから精神状態もおかしくなるわ

まあ、40過ぎで知らない土地で新しい仕事ってのは、キツイよね

慣れない作業で、自分よりも年下の人に怒鳴られたりするんだろうし自分の今までの人生は何だったんだって、プライドもズタズタになってたんだよ

それは判らなくもない

でも親だったら子供の前では、しっかりしてて欲しかったミナホ姉さんや弁護士さんの前であんなに、みっともない態度を見せるなんて

卑屈なだけで心を閉ざしていて

俯いたまま、自分自身の内側しか見ていなかった

子供であるオレのことなんて、まったく見ていなかった

あたし、今になって客観的な眼で見て思うんだけどあなたのお父さんの方も、あなたが判らなくなっていたんじゃないかしら

だって、あなたお父様が失踪された時とは、全然違ってしまっているもの

オレはずっとオレだよ

そうよ、あなたの心はずっとあなたよでも、あなた外面は、随分変わったわ

オレの外面が変わった

ええ昔は、そんなに背筋を伸ばして堂々としてなかったわよいつも自信が無さそうで、ボソボソっと小さな声で喋っていたじゃない

髪の毛だって、今はきちんとしているわあの日は服装も、学生服じゃなくって、克子の用意してくれたスーツだったでしょ

せっかく親父に会うのなら

黒森の家に養子に入ることで、親父が心配しないように

立派なスーツを着て行った方が良いと克子姉が

あなたのお父様の方こそこれが本当に自分の息子かって、驚かれていたんだと思うわそして、恥ずかしくなってしまわれたんだと思うわ

恥ずかしく

失踪した自分はひたすら惨めな境遇に居る東京に見捨ててきた、あなたもきっと惨めな状態になっていると、お父様は想像していたはずよ

それは、そうだろう

親父は銀行通帳一つしか、オレに残さなかった

高校生になったばかりの息子がこの先、1人で生きていける残高は無かった

あの家にだって、いつまで居られる判らなかったし

親父と離婚した母親が色々と難癖を付けてくる可能性もあった

親父には、親戚が居ない

母親の縁者はみんな母親を嫌っているついでに、オレのことも

父親が勤めていた会社は、母親の実家と関係しているし

オレには、世の中に頼れる人間が1人もいなかった

あのままではオレの人生は、ほぼ詰んでいた

ついにどうしようもなくなって、あなたが学校に相談をしたそれで、学校からそういう施設にでも話をされてそれで、あなたを養子として引き受けるという篤志家がたまたま見つかったあなたのお父様としては、それぐらいの認識しか持てなかったと思うのよ

養子縁組を受け入れてもらえるのならあなたの今後の費用は、全て養家が支払うし、東京に残っている吉田家の家や財産は全て放棄するって言っている東京まで来る交通費と宿泊費も、あたしが送っておいたしお父様としては、それならそれで良かったこれで、息子の問題は片が付いたもう、東京に見捨ててきたことで心は痛まない幸運だったラッキーだったってそういう気持ちだけで、ホイホイと東京へ戻って来たのよ多分

そういう状態だったのにあたしが対応を間違えたのよあなたのお父様とお話するのは弁護士の先生の事務所か、公共施設の貸し会議室を使えば良かったわだけど、あたしつい、いつもと同じ感覚で一流ホテルの喫茶室を使ってしまったから

ミナホ姉さんの普段接している顧客はみんな、政財界の名士たちばかりだ

だから、そういう人たちと会談するような場所を選んでしまった

そして、あの弁護士の先生も香月様が選ばれた、超一流の先生だったからあなたのお父さんのイメージでは、役所の相談係が紹介してくれるような、もっと庶民的な弁護士さんが来ると思ってたんじゃない

あげくに、あなたもあたしも正装して現れたから

うん、オレはスーツでミナホ姉さんも、オレの親父に会うんだからって、高価そうなブランド物のスーツ姿だった

え、どういうことヨッちゃんのお父さんはヨッちゃんが、ボロボロの格好で現れてそこに学校の先生と、役所の紹介で来た弁護士さんが居て

寧が、混乱している

彼を養子にしようとしている黒森という家も極端に貧しくはないだろうが、そんなに大した家では無いだろうって考えていらしたんでしょうね

ところがこの人が立派な姿で現れたからそして、あたしと弁護士の先生の話で、黒森家がとっても裕福な家だって感じてガックリきちゃったのよ

え何でっ

寧には判らないらしい

オレのことだからさ

オレみたいな子供に自分が捨てて来た子にそこまでの幸運が訪れるなんて、理解できないし、納得できないんだよ

ええこの人と別れて同じ4ヶ月で、自分は社会の底辺で苦しんでいるというのに、息子には幸運そうな話が舞い降りてきている何でこうも違う納得できないそういう感情が起きたんでしょうね

だから、ミナホ姉さんたちに対してあんなに卑屈になる

オレのことは無視する

でも、あなたのお父様が品性下劣な人間だったら腹が立つから、あなたの養子縁組の話を潰してしまおうとか、あたしから大金を巻き上げようとかそういう悪い働きかけをしてくるはずよそれなのに、あなたのお父様は、そういうことはなさらなかったわけだから

ミナホ姉さんは、フォローしてくれるが

違うよ何にしたって、オレを見捨てて失踪したってことが先に罪悪感としてあるんだよだから、そういうことを言い出さなかっただけだよ

ここでゴネたところで子供を置き去りにした父親が何を言うと反論されたら、返事のしようがない

あの弁護士さんは、なかなか貫禄があったしミナホ姉さんだって、迫力がある

もはや、黙ってオレの養子縁組の話を受け入れるしかないのだからますます卑屈になる

そんなだって、お兄ちゃんのお父さんなんでしょ親なのにそれじゃあ、結局、お兄ちゃんのことなんて何も考えてないじゃないっ

マナが憤る

考えていたらそもそも、オレを見捨てて失踪したりしないよ

うん最初から最後まであの人は、そういう人だったオレとあの人は血が繋がってはいるけれど親子じゃない家族でもなかったんだよ

メグが、オレの肩を抱く

だから、これで良かったんだよあの人にミナホ姉さんが再就職の世話をしてあげないで済んだことも弁護士の先生にお願いしていた手切れ金を出さないで済んだこともあんなやつには何も渡さないで済んで良かったんだよ

吉田家の家と土地それと、親父がオレに残した銀行通帳は返した

もうあの男とは貸し借りは無い

きっぱりと別れられる

そんなの可愛そうだよお兄ちゃんが、可哀想だよっ

マナが泣いている

マナも、家族に見捨てられた過去がある

でも、あたし1つ気付いたことがあるの

あの暗くて、イジイジしていて猫背で俯いてて心を閉ざしていて、自分の内側に閉じ籠もって居てボソボソと小さな声でしか喋らない、あなたのお父さんの姿を見ていたら

うん、酷かった親父の様子は姿は

情けなかったみっともなかった

眼を背けたくなるぐらい暗澹としていた

昔のあなたを思い出したわ高校に入学してきたばかりの頃のあなた

あんなだったわよあなた

ミナホ姉さんが、ニコッと笑う

それが今はこんなに堂々と立派になったわ

オレあんなだったか

ああ、そうだオレは

あなたはお父様に見捨てられて、独りぼっちで置き去りにされてお父様はあなたを見捨てて、独りぼっちで東京から逃げ出してそれで、鏡で映したように2人とも同じ様な状態になったんだと思うわ孤独で心を閉ざした

オレが、あの真っ暗な夜を独りぼっちで耐えていたように

親父も、東京を遠く離れてやっぱり独りぼっちで苦しんでいたんだ

あなたは、あんな酷い状況からたくさんのことを克服してきたわだから、今のあなたがあるあたしは、あなたが誇らしいわそのことが判ったからあなたのお父様と話せて良かったと思うわ

ミナホ姉さんは、そう言ったくれた

いや、オレのオレが自分一人の力でどうにかできたことじゃないもの全部、みんなのお陰だよみんなが居てくれたからオレを導いてくれたから、オレはあの暗い地獄から這い出すことができたんだよこれは、みんなの力だオレの方こそみんなに感謝しているよありがとうみんな

もし、オレが家族たちと出会わなかったら

オレはまだ、あの暗黒の泥沼の中に居る

親父みたいに

ミナホ姉さんありがとうあんな酷い状態だったオレに声を掛けてくれて

オレは、ミナホ姉さんに感謝する

そんなあの時のあたしは、あなたをただ利用しようとしていただけよあたしの方こそあなたのお陰で救われたわ、ありがとう

ああ、もうっ、止め止めそれ以上続けると、ありがとう大会が止まらなくなるからっ

寧が、オレとミナホ姉さんの間に入る

むふふっ、でも、ちょっと今となっては懐かしいよねっそうだったわねぇヨッちゃん、最初の頃はあたしと話すといつもドキマギしててさっそうだ、ドモる癖があったんだよねいつの間に治ったんだろ

そうだったっけ

そう言われたらそうだったかもしれない

え、お兄ちゃんドモる癖なんて無かったよ

じゃ、マナちゃんと知り合った頃には、もう治ってたんだっ

いえ、寧お姉さんそうじゃないです

メグが不思議そうな顔で言う

あたし、ヨシくんとはこの4月からずーっとクラスメイトですけれどヨシくんにドモる癖なんか、無かったです

メグ、それは単純に

もうすっかり、その当時のオレのことを忘れてしまっているか

その頃は、オレに全然興味が無かったから印象に残ってないか

どちらかだろう

多分両方なんだろうな

でも、確かに入学当時は、少し暗くてみんなと喋らない子だったわいつから、こんなに格好良くなっちゃったんだろ

え、メグオレは格好良くないだろ

格好いいわヨシくんを見ているとあたし、ドキドキが止まらなくなるもの

うん、お兄ちゃんは格好いいよあたしも、そう思う最初に会った時は、髪型が変だったけれど今は、ちゃんとしているし

あれはみすずの趣味だ

いつも、みんなでヨッちゃんのお手入れをしているからどんどん格好良くなる一方だよねっ

寧の言葉に、ミナホ姉さんがクスクス笑う

寧気付いてないのね

お屋敷に居るときあなたが毎朝、彼の髪の毛を右分けにするでしょそしたら、その後で恵美が左分けに直しているのよ

オレが黙っていたのに

それを見て、寧がまた髪を直すその後で恵美に会ったら、また髪を直すあなたたち、一日中、何度も彼の髪の毛を直しているのよ

そうなんだけどね

えっ、全然気付かなかったっ

あ、あたしもです寧お姉さん、ヨシくんの髪、分けてたんですか

いやだってヨッちゃんを見たら、髪を直すのが習慣になってたから

2人がバッティングする、昼休みのパンの売り子タイムは

オレは、調理帽を被っているからな

どっちも、髪には触らない

あたしは知っていたよていうか、みすずお姉ちゃんも、同じ癖があるお兄ちゃんに会うとまず、お兄ちゃんの髪の毛を触るから

みすずにも、オレの髪型はこうでないといけないというこだわりがあるんだよな

ミッちゃんやルリちゃんはしないのっ

美智お姉ちゃんやルリお姉ちゃんは自分から触るんじゃなくって、触られたいタイプだから

そうなんだよなマナの言うとおりだ

あいつらは、ちょこちょこオレにくっついて来る

そして触って下さいという眼をする

そういうマナちゃんは、どうなの

あたしは分を弁える女です

寧の問いに、マナが答える

マナは、触るのも触られるのもオレの好きにさせてくれる

オレの視界の中に入って声が掛かるのを待っている

アタシは、Darlingに会ったら飛びつくヨ

うん、イーディお前はそういうやつだ

オレの身体そのうちにポキンと折れるな

ちなみに、いきなり現れてパパ、セックスして下さいですのというのが、アニエス

克姉は克姉の方が、ヨッちゃんの髪の毛とか直しているイメージがあるけれど

克子姉は朝とか、出掛ける時だけだよヤッちゃんやメグみたいに、出会う度にオレの髪に触ってきたりはしないよ

あっ、そっかだから印象が強いんだっ

寧は納得する

渚さんはお兄ちゃん、毎週1回は渚さんの家に泊まるでしょ

渚は朝、オレの髪の毛が変だったら、ヘアブラシをオレに手渡してくれるよ

手渡す

自分で鏡を見て、直せってこと真緒ちゃんにも、なるべく自分のことは自分でするように教育しているからオレも

さすが、お母さん

メグが、感嘆する

あたしもそうよこの子の自主性を尊重しているから髪型やファッションに口出しはしないわ

ぬふふふっところでっ今朝は、どうだったの

寧が、ニヒヒと翔姉ちゃんを見る

わ、わたくしの方が髪を梳いてもらいました

恥ずかしそうに、翔姉ちゃんが答える

ヨッちゃんの髪は

次回には必ず

翔姉ちゃんオレの髪、直したかったの

だって女が男の髪の毛に意見するのは生意気って思われるかもしれないって思って

シドロモドロになる翔姉ちゃん

いや、オレはそういうの気にしないから

う、うん判ったわ

そういえば、レイちゃんはどうなのお兄ちゃん

うーん、レイちゃんは

レイちゃん、今はまだセックスに夢中でしかも、ほら、とっても体力のあるお姉さんだろ

だからいつも、慌てて起きて準備することになるからお互いの髪を直したりする余裕は無い

朝も、時間ギリギリまでセックスしているから

女たちはシーンと黙り込む

あたしも、次からそうしよっ

ダメですっ寧、お姉さんっ

寧とメグが睨み合う

午後になってから恭子さんが、来訪した

ミス・コーデリアと不機嫌そうなゴルビーさんを連れて

いやねこの子が、どうしても寧を抱きたいって、コーデリアに泣きついてね

えー、いやだってばっあたしは

寧が、恭子さんの言葉に反発する

ウソウソそれは諦めさせたんだけどこの子、最近ちょっとオイタが過ぎるからお仕置きしようと思ってねイーディ居る

恭子さんたちの気配を感じて、隠れています

イーディは気を感じる達人だ

そして、恭子さんたちを苦手にしている

というかレズビアンの皆さんを

ちょっと、連れてきてくれないかなあの子に、このニキータ・ゴルバチョフちゃんをコテンパンにして貰おうと思ってね

イーディに

ハンあの娘の実力は判っていますわお姉様ロサンゼルスに到着するまで、ずっと、あの子と一緒だったんですからっ

ゴルビーさんが、流暢な日本語で答える

中途半端な技を使う、出来損ないの色黒娘じゃないですかっわたくしの相手ではありませんことよっ

ふんわりとした乳白色の金髪に、青い眼

びっくりするぐらい白い肌

今日は、何か身体にフィットした白いライダースーツみたいなのを着ている

誰が見てもロシア系って判るスラッとした美少女なんだけれど

この人はとにかく、口が悪いメチャクチャ悪い

ま、そこそこ可愛らしいことは認めますでも、コーデリアお姉様がコレクションから手放してしまわれた子でしょ所詮はそれだけの存在石炭を磨いても、宝石にはなりませんものそれよりこちらの子寧は素晴らしいですわねえ、お姉様せっかく来たんですものっやっぱり、この寧を持って帰りましょうよこれはお姉様の宝石箱に収めるのに相応しい人材ですわぁ

寧に対して不埒に笑う

あたしは嫌だって、何度も言ってるでしょっ

抗う、寧

もうっ男なんかに騙されて可愛そうな子お姉様のお許しさえあれば、いつでもわたくしが真なる喜びを与えてあげるのに

ゴルビーさんは17歳だから寧の方が、年上なんだけれど

でも、このレズビアン至上主義のお嬢さんにはそんなことは関係無いらしい

世の中の序列は主であるミス・コーデリアたち→自分→その他の女となっている

男はこの世から絶滅しろと思っている

あなたと一緒で楽しい旅だったわ1人だけ、臭いのがいて興醒めだったけれど

オレのことだな

ちなみに、10日間の旅程でゴルビーさんは、男のオレには一度も口をきいてくれなかった

話があるときは、寧かイーディを通してしか話さない

しかも、オレに判らないように必ず英語で

こっちは、レイちゃんと闘った様子をテレビで見ているからゴルビーさんが、日本語が上手なことは知っているのに

むしろ、日本語能力が高いからレイちゃんのライバルに抜擢されたんだろうに

それが今は日本語で喋っているのは恭子さんとミス・コーデリアに強要されているんだな

だから、わざとオレに突っかかるようなことを言う

だっからさあんたはダメっ子なんだよ

そうねやっぱり、高く伸びたこの鼻を、一度へし折られないとダメなようね

ゴルビーさんの飼い主ミス・コーデリアもそう言う

もおおっ、コーデリアお姉様まで、そんなことをおっしゃるのっ嫌いっどうしてお二人ともわたくしの気持ちを判って下さらないのかしらっ

ゴルビーさんはそう言う

あなたは、あたしの可愛い子ネコちゃんだけどちょっと世間知らずに育てすぎたかもって反省しているのよだから、今回、日本へ行かせたんだけど

お姉様わたくしは、日本へ行って、わたくしの実力がよーく判りましたわっあの島国には、わたくしに勝てるような実力の持ち主なんて1人もいないようですわあの麗華という娘は、日本人としては良い方ですけれどクククッわたくし、あの方と対等な闘いを演出するために、随分、手を抜きましたのよっホント、レベルの低い方たちを相手にするのは大変ですわねっ

この場にいない、レイちゃんの悪口まで言い出す

ではあなた、イーディには簡単に勝てるわねあの子は、あなたよりも一つ年下の16歳よまさか年下の子に負けちゃったりは、しないわよね

ミス・コーデリアは煽る

当たり前じゃないですかぁさっきも言いましたけれど、わたくし、ロサンゼルスに到着するまでの道中で、あの子の実力は見切っていますから

へえじゃあ、もし負けたらどうする

恭子さんがニヤリと笑う

負けるはずがないですわクククっ恭子お姉様、それはどういうご冗談ですのアハハハ、面白い面白いですわね

恭子さんがオレを見る

ちょっとさ、賭をしないかいイーディ対この子で

そうだなこの子が勝ったら、寧が取られるイーディが勝ったら

この子をあげるわ

あら、賢明なことこの臭い人わたくしとあの娘の実力差がちゃんと判っているみたいね

ゴルビーさんは言う

そうじゃないですオレの家族は、賭の対象にしていい存在ではありませんから寧は賭けられません

オレはまっすぐにゴルビーさんを見る

それから、うちのイーディはゴルビーさんより何倍も強いですよ

ゴルビーさんの頬が、ピクッと震える

あーら、やっぱりこの臭い男は底抜けのバカ犬みたいね

とにかく、恭子さんたちはイーディとゴルビーさんを闘わせたいらしい

理由は判らないけれど

何でもいいからあの色黒娘、連れてらっしゃいよわたくしが瞬殺して差し上げるから

ホントゴルビーさん、目が悪いみたいですね

イーディなら、さっきからそこに居ますよ

イーディが、オレたち家族を護らないはずがない

気配を殺してこの場に隠れていただけだ

O.K.、Darling

樹の後ろからスーゥッと現れる

寧がゴルビーさんの意識を引き付けていた間にマナやメグたちの避難も終わっている

殺すなよ

オレは、イーディに命じた

選挙もたけなわですが

私のところの駅前に、某政党の選挙カーが来ていました

本日は、この**駅前に**議員が応援に来て下さいました本日は本当にありがとうございました

ちょうど、その応援に来た議員の演説が終わったところの様でした

その議員は、にこやかに候補者と握手すると廻りの後援者たちにも挨拶をして、選挙カーから下り

すみません、次の応援へ向かいますんでと

そのまま、スイカで改札口を通り過ぎ駅の中へ消えて行きました

ああ、政治家って電車移動もアリなんだ

判らなくもないのですが選挙カーから、ソソッと改札口に走っていく光景は、シュールでした

594.ご開帳

殺さない程度に、ボッコボコにしていいよ泣くまで、ぶっ叩いてやんな

恭子さんがニヤニヤしながら、そう言う

あら、珍しいですわね恭子お姉様が、そんなことをおっしゃられるなんてまあ、せっかくのご命令ですけどここまで戦闘力が違えば、一撃で仕留められますわそちらの色黒娘に、泣いている余裕なんて無いと思いますけれど

ゴルビーさんは、高飛車な態度を崩さない

うんにゃあんたに言ってんじゃないよあたしは、イーディに話しているんだ

恭子さんは、イーディに微笑む

All Right

ゆらりと、褐色の美少女が動き出す

な、何よっわたくしは、コーデリアお姉様直下のプロよあんたみたいな素人に負けるはずが

と、ゴルビーさんが言った瞬間にはもうイーディの攻撃が始まっている

何よッッ

イーディの女豹のような素早さの跳び蹴りにゴルビーさんは、慌てて身を躱す

こっちが話している途中で突然、突っかかってくるなんてあんた、ちょっと小狡いんじゃないのっ

今度は、ゴルビーさんの方から攻撃を仕掛ける

まあ、色黒娘に正々堂々なんて発想は無いんでしょうけれどねっ

イーディは、ゴルビーさんの正拳を受け止めそのまま、投げ飛ばすッ

ぶせんと宙を舞う、ゴルビーさん

しかし、ネコの様にくるんと回転してやんわり着地する

あら思ったよりも、やるようねそろそろ、本気で掛からせてもらうわよ

ゴルビーさんが、ニヤッと微笑む

あんた、ちょっと喋りすぎネ

ニコニコ笑顔でイーディは、答える

あら、わたくしがあなたに指導してあげているんだから先生が、よく喋るのは当然でしょ

ゴルビーさんは、この場に及んでも自分の優位を確信している

シドーシドーって何のことネ

イーディが、尋ねる

イーディが、美智から色々と教わってるだろああいうことだよ

なーるほどねそれじゃあ今度は、アタシがこの白いオンナに教えてあげればいーのネ

ゴルビーさんの言葉を、真逆に理解したようだ

イーディは、全然、リラックスしている

ゴルビーさんからは、全くプレッシャーを受けていないようだった

あなたに教わることなんて、何も無いわよッッ

ゴルビーさんが、キッとなってイーディに飛び掛かる

ゴルビーさんの攻撃を、ぶぅわんっと受け流す

ハゥゥッ

そのまま、するっとゴルビーさんの足を払い突っ転ばす

ゴルビーさんが、地面に倒れ込む寸前でゴルビーさんの服をグイッと掴み上げる

ケガはさせない、約束ナノネ

そのまま、ふんわりと地面に下ろす

な、何よ、これっ

ゴルビーさんは、慌ててダダッと飛び起きるイーディを睨む

工藤流古武術なのネアタシ、今、1級ネ

1級って言っても、美智の認定だし認定状も手書きなんだけど

しかし、6級のオレにだって今の2人の攻防は、よく判った

相手の発する攻撃の気を反らせ受け流して生じた隙を衝くのが、工藤流古武術の神髄だ

アナタは気を発し過ぎなのネそれでは、アナタの弱さが丸見えになるのネ

イーディの言葉に、ゴルビーさんは

わたくしが弱いですって

激しく、怒りを燃やす

イーディは、ニコニコしながら

そうじゃないのネ人はみんな弱いのネだから、強さを誇ってはダメなのネ弱さが、相手に丸見えになるカラ

再び、イーディの方から攻撃に出る

何よっあんたの攻撃なんてわたくしには全て、お見通しなんだから

ゴルビーさんは、なおも強がるが

ええっ

イーディの動きがブオンッと、あり得ない軌道でゴルビーさんを襲う

この異常に気持ちの悪いアクションは

BANGアナタはこれで死んだネ

イーディは、ゴルビーさんの眼前で拳をピタッと止める

そのまま打ち抜いていたらゴルビーさんの形が良くて高い鼻筋が、粉砕されていた

そんなバカなっ

ゴルビーさんが、膝蹴りでイーディに反撃しようとするが

イーディの身体は、また気持ちの悪い方向へ瞬間移動する

グラッと体勢を崩したゴルビーさんの足をイーディは刈る

ひいやぁっ

可愛らしい悲鳴で、後ろに転びそうなゴルビーさん

また、イーディが彼女の服を掴んで引き上げる

まだまだ、やるヨ

ニィィと、笑うイーディ

アナタが、泣くまでだからネ

再び、イーディの攻撃ターンが始まる

恭子さん今のイーディの技って

オレが尋ねると、恭子さんは

ああ、あんたの想像通りダダドムゥの技だよあれは

異次元の動きでお馴染みのダダドムゥおじ様の技

でも、何でイーディが、ダダドムゥおじ様の動きを

美智さんとずっと研究していたみたいよ麗華が言ってたわ

確かによく、美智とイーディは組んで稽古している

翔姉ちゃんも、お屋敷に泊まった日は、必ず一緒に朝稽古しているし

相手の気を反らして、隙を衝く工藤流と相手の予想できない死角から攻撃を仕掛けるダダドムゥの異次元闘術は意外と近いのさダダドムゥだって、相手の気を感じて、相手の思考の真逆を攻めているわけだからね

恭子さんが、解説してくれる

美智ちゃんは天才だからねあの年齢で、工藤流古武術の免許皆伝、継承者になったってのはダテじゃないよあの子は、特に解析力に優れているんだ一度見ただけで、相手の技の本質が判るんだろうね

美智はホテルの闘いで、ダダドムゥおじ様の闘いを見ている

監視カメラの映像の映像でも、異次元闘術の解析をしたんだ

あら、イーディさんだって、天才ですよ抜群の身体能力ですし美智さんの言うイメージを、あっという間に理解して再現する力があるって、麗華が褒めていたわ自分には、とてもイーディさんみたいにはできないって

そうよだからあなたにあげちゃったのが、ちょっと痛いのよ

ミス・コーデリアが、オレに言う

今更、それは無いってコーデリアあんたの指導じゃ、あの子はこんなハイレベルには、仕上がらなかったよあの子は、警戒心の塊だからねこの子のオンナになって、他の子とも家族になったから、伸び伸びとやれてんだよ

それは判っているけれど逃がした魚は大きいっていうか

しょうがないよレズっ子じゃなかったんだからどうにも、あんたにゃ分が無かったんだよ諦めな

ミス・コーデリアは、キッとオレを見る

一応、言っておきますけれどニキータは、あんたにはあげませんからねっ

あの子は、筋金入りのレズビアンなんですからっ

いや、別にいいけれど

当の本人ニキータ・ゴルバチョフさん17歳は

どうして、こんなことになるのよおっ

自分の攻撃を全て、躱され

逆に、イーディに体勢を崩して倒れそうになると助けられる

イーディは、ゴルビーさん気を巧みに反らす工藤流と

ゴルビーさんの予想を壮絶に裏切る謎の動きをするダダドムゥおじ様の技を

使い分けて、翻弄し続ける

ククク、楽しいネェ楽しいネェ

顔は、満面の笑みだ

こんなのもできるヨはっ、ハァァァ

今度は、鋭く直線的なだが凄まじいスピードの突撃を披露する

こ、このスピードは

そうだネレイちゃんは、いつもこんな風だよネ

ゴルビーさんは、レイちゃんとは対戦経験がある

レイちゃんの華やかな突進力をイーディは、完璧に再現していた

結局、イーディさんには、守るべき流派が無いから

翔姉ちゃんが、解説してくれる

美智ちゃんは他の人の技を研究・解析はするけれど、自分はあくまでも工藤流古武術・継承者であるっていう自負があるでしょだから、実際の闘いではピンチになった時のフェイントぐらいでしか、他流派の技は使わないわ

でも、イーディさんの場合はお祖母様から暗殺術を習ってきたけれどそれは、暗殺教団の中で習える体術がそれしか無かったからでしょイーディさんのお祖母様も、他の技を学んじゃいけないなんて言い残されてはいないでしょうし

同じ気を重視する技を使う、美智に惹かれたし

美智や他の人との稽古で学んだことは、どんどん貪欲に自分のものにしている

新しく出会った技を、人前で使うことにも躊躇が無い

もう暗殺教団の暗殺者じゃないのよね自分のことを、あなたたち家族の守護者としか思ってないから何でもアリなのよ、あの子

だから、正直、今のあの子なら、あたしの配下に欲しいけれど

無理だってばこの子たちのところに居るからこそあれだけ強いんだからさ

恭子さんが、パートナーに言った

香月セキュリティ・サービスだって欲しいわよイーディさん、多分、今、あたしたちの中で一番強いもの

翔姉ちゃんが、言った

あ、もちろん恭子さんたちには敵いませんよわたくしと、麗華、美智さん、イーディさんの4人の中ではって言う意味です

あれれ、マルゴは

恭子さんが、笑って翔姉ちゃんに尋ねる

マルゴさんは、恭子さんたちと同じですあの人はわたくしたちに、絶対に能力の全てを見せてくれませんから

本当に闘える人間は何ができて、何ができないか、隠しているものさ強い人間がそうだっていうわけじゃないよ闘うってことを、職業にするプロはね

プロは能力の底を見せない

やったことがなくても、やったことのあるフリをするできないと思ったら、もっと、こうした方が合理的なのにと対案を示すだけでできませんとは言わない何ができないか知られるのは弱点を示すのと同じだからねそれを衝いて、殺されることになる

マルゴさんは本物のプロなんですね

プロだよそういう風に、あたしが教育した本人も望んでいたあの子は、どんなことがあっても男に屈しない力を求めていたから

マルゴさんは12歳で輪姦された

その中の1人は実の父親だった

あの頃は、鋭いだけで危なかったけれど寧やあんたたちに出会って、随分、丸くなった落ち着いてくれたよねそれに今はあたしたちとは、違う道に進もうとしているし

マルゴさんは、裏社会を離れ表の世界で、生きていこうとしている

残念ですかご自分の後継者になさりたかったんでしょ

翔姉ちゃんが、恭子さんに尋ねる

全然あたしの後継者なんて必要ないよそれにね、人は若いときに修行して、自分の身体で学んだことは忘れないからね

恭子さんは、笑顔でそう言った

例えば、あたしが今すぐ裏社会から引退してそうだねブラジルでドラッグストアか何かの商売でも始めるとするだろそうなったら、あたしはもう裏社会の人間じゃないただの市井の中にいるお店のオバチャンだでもあたしの行動原理は、裏社会の闘士だった時と何も変わらないよ誰を信用して、誰を信じないか不正を見た時に、どう反応するかお店のオバチャンとしての損得勘定ではなく、あたしは裏社会の理屈で動くよ死ぬまでねそれが、あたしの魂に刻まれているルールなんだから

魂に刻まれているルール

マルゴだって、そうだろうどんな道に進んだってあたしが教えた、生き残っていくためのルールは忘れないよあたしがあの子にした教育は、どこへ行ったって花を咲かすはずさだからあたしは満足だ

て、言ってるけれど今回、あの子が顔を出さなかったことを悲しんでいるのよキョーコは

マルゴさんは格闘技の試合に出るための調整が必要だからと言って、今回のロサンゼルス旅行には参加しなかったそうだ

仕方ないっての今はあたしから、なるべく離れていないといけないって思ってんだろ可愛いじゃないかマルゴらしくて

その代わりにあの子をあたしに鍛えてくれって送ってきたんだろ

恭子さんの眼が、イーディを見る

それとうちの娘が、あんまりにも不甲斐ないから鍛え直せってメッセージよねこれ

ミス・コーデリアは、ゴルビーさんを見た

まったく10日近くも、一緒に寝起きしてあの子の力の底が見えなかったなんて

ま出自が暗殺者だからね本能的に、ニキータみたいな娘に対してこそ、自分の能力を見せないようにしたんだろあの子ニコニコしていて、実はメチャクチャ頭が良いし

イーディはまだ、ゴルビーさんを翻弄している

すっかり、ゴルビーさんは焦って汗だくで、イーディに立ち向かっているが

イーディは、汗一つかかずにニコニコしたまま、ゴルビーさんをいなしている

自分の本当の強さを知ったら、ニキータがあんたや寧を放ったらかしにして、決闘を仕掛けて来る可能性があったからね

日本からロサンゼルスまでの密航

ゴルビーさんが案内役なのにイーディと対決するようなことになったら、オレや寧が困る

だから、イーディはゴルビーさんの前では、強い気を発さずに、ずっと弱いフリをしていたのかその結果、ゴルビーさんに馬鹿にされることになっても

まったく恐ろしい子だよそもそもの肉体が良い上に、美智さんの解析した技をどんどん覚えていて稽古相手にも、全然不自由していないねあれでまだ16歳だろこれからも、まだまだ伸びてく一方だろうね

恭子さんは、イーディをそう評した

でもイーディには、危険な仕事はさせませんよ

判ってるあたしだってあの子のお姉様なんだよ

ニッと、恭子さんはオレに微笑む

それでも、あたしが教えてあげられることは全て伝えるさそれをどう生かしていくかは、あの子の勝手だあの子の人生だからね

キョーコが教えたいだけでしょ

ミス・コーデリアが、クスッと笑う

ああまあ、お姉様の我が儘に付き合ってもらうさそれが妹ってもんだろ

わたくしも妹ですが

翔姉ちゃんが、恭子さんに言う

判ってるよあんたも、別メニューで鍛えてあげるから覚悟しておくんだね

さてそろそろだね

イーディとゴルビーさんの闘いは

ゴルビーさんは、全身汗まみれで片膝を付いている

一方、イーディはまだまだ元気だ

シュッシュッと、軽いフットワークでシャドーボクシングみたいなことをしている

アナタ、ホントに弱いネ

ニタァと、ゴルビーさんに微笑む

な、何よっあ、あんたが底なしに強いんでしょっ

半ギレ気味に喚くゴルビーさん

大体、どういうことなのよっわたくしは、日本で一番強いのは、あの麗華って女だって聞いていたわよっなのに、あの女は大したことなかったじゃないっだからあんたみたいな女に、つい油断しちゃったのよっこのっ卑怯者っ

アナタ、何も判ってないネェ

憐れみの眼で、ゴルビーさんを見る

レイは強いネアタシより強いヨ

そんなこと無いわよっわたくしは、実際にあの女と闘っているんだからっ

ハァハアしながらも、ゴルビーさんはそう叫ぶ

たかだか1回それも、範囲の決められた状況でダロ

この間のレイちゃん対ゴルビーさんの闘いは

サッカーの試合のハーフタイムに行われた

だから、時間にして10分程度

闘う場所も、試合会場の芝生を痛めないようにグラウンド外のあらかじめ決められた場所だった

テレビ中継するカメラの位置の問題もあったし

レイはアタシよりも、持久力とスタミナがあるネもし、24時間ブッ通しで闘ったらアタシの方が負けるねレイは、防御も上手いし、耐久力もある守りに徹して、アタシが疲労するのを待つダロウネ

イーディは、そう分析する

アタシは、それをセックスの時に理解シタネアタシや美智は、Darlingとセックスしたら3回連続が限界ね腰が疲れて、クッタクタになるネだけど、レイはこの間、5回連続でも、全然元気だったネ全部、中出しされてDarlingのこと、優しく抱きしめていたネあれを見たら勝てないって判ったネ

ななな、何の話よッッ

ゴルビーさんが、喚く

セックスは大切ネセックスすれば、するほどアタシたちは強くなるネアタシも、美智も、レイもそうネ

イーディが、翔姉ちゃんを見る

ショウは、強くなっタカ

いえ、あの昨日の今日だから、まだよく判らないわ

きっと強くなっているネアタシには判ル

そして、ニコッとオレに微笑む

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