瑠璃子は少し乱暴なセックスを好む

はぁうっ、はぁううはぁぅぅっ

可愛い子犬のように、瑠璃子が喘ぐ

あっという間に瑠璃子の全身に、球の汗が浮いてくる

お兄様ぁぁお兄様ぁぁ

最近の瑠璃子は、克子姉や渚の指導で腰使いが巧みになった

バックから犯されながらも腰をくねらせたり、自分からオレにお尻を押し付けてきたり

どんどん、セックスが上手くなっている

ああ、可愛い乳首の先端からポタポタと汗が垂れている

瑠璃子、そろそろ出したい

はいでは、形を改めましょう

オレが一旦、瑠璃子から引き抜くと瑠璃子は、ベッドに仰向けに横たわる

そして、大きく開脚して

オレにニコッと、微笑んだ

そう瑠璃子は、オレが射精する瞬間の顔を見るのが大好きなんだ

だから、瑠璃子とのセックスのフィニッシュは必ず、お互いの顔が見える体位となる

再び挿入する

はぁうううっ

瑠璃子の顔が喘ぐ

気持ちいいですわぁお兄様ぁぁ

そのままリズミカルに瑠璃子とセックスを楽しむ

オレの揺さぶりに、瑠璃子の可愛いおっぱいが、ぷるぷると踊っている

あんまり可愛いので、片手で揉む乳首を指で擦る

ああできることなら、このまま乳首をしゃぶりたいが

瑠璃子は小柄だから、正常位で繋がったままオレが乳首を舐めるのは無理だ

克子姉やレイちゃんなら、できるんだけど

瑠璃子が、下から腰を押し付けてきた

最近気持ちの良いところが、いっぱい判ってまいりましたぁぁっ

そうか、どんどん試してみろよッ

はい、お兄様ッ

元々、とても頭の良い子なんだ

性の悦びに目覚めたらさらに気持ち良くなるにはどうすればよいのか、自分で感じるスポットを見つけ出す

新しい刺激的なセックスを思い付いて、提案してくる

お兄様、いつものしてもいいですか

すつかり興奮して肌を上気させた瑠璃子がオレに言う

瑠璃子の眼を見ていて下さい瑠璃子も、お兄様の眼を見ています

見つめ合うオレたち

だが、腰の動きは止めない

一定のリズムで、身体を重ねたままだ

香月瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷ですお兄様に悦んでいただくために、瑠璃子は生きていますいつでも、お兄様に気持ち良く愛していただけるよう身体の管理は怠りません

瑠璃子はいつも、これを言う

瑠璃子自身は信仰告白と言っていた

今よりももっと、元気で、美しく、聡明になれるように日々、努力致しますどうぞ、この憐れな奴隷を末永く可愛がって下さいませ

最初、瑠璃子が考えて来た文句には、元気でという部分が無かった

オレが足したんだ

美しく、聡明になっても元気な瑠璃子でないと、オレが困る

わたくしの愛するご主人様お兄様ぁぁ

いつも瑠璃子は、信仰告白すると感極まる

あああっ好きです好きですずっと瑠璃子をお兄様の奴隷でいさせて下さいぃぃぃ

ああ、奴隷だ絶対にお前のことを捨てたりしないから

オレは一気にスパートを掛ける

腰を激しく突き込みながら

左手で、瑠璃子のおっぱいを揉み潰し

右手で、瑠璃子の脇の下を刺激するッッ

同時3点攻撃だァァッ

いやぁぁ、お兄様ぁぁ、それいやぁぁッッ

いつも慎み深い瑠璃子が、はしたなく喘ぐ

いやぁぁ、意地悪意地悪しないでぇぇ

意地悪なんかしてないだろ

はぁぁんダメ、ダメなの瑠璃子、これ弱いのぉぉぉ

あああっ、あああっ、あっああーっ、お兄様ぁ、お兄様、わたくし

瑠璃子が、オレにイク許可を求める

いいぞる、瑠璃子オレももうすぐだ

し、子宮に下さいッ瑠璃子のお腹を温かくしてぇ

オレは渾身の一撃を瑠璃子に与える

ぬぅぅんっ

あっあああっ、あうっ、あうっ、あうっ瑠璃子、イキますお兄様、瑠璃子イッ

オレの口が、瑠璃子の口を塞ぐ

瑠璃子の舌を強引に吸う

ああうぐぅぅんんんっっっっ

瑠璃子の肉体がエクスタシーに、飛ぶっ

うううっ、うううっううーっっっ

オレの舌を啜りながら絶頂に震えている

オレもイクぅぅッッ

瑠璃子が、膣奥に放出された白濁液の熱を感じた

ぬっぬぅぅあああぅぅ

まるで胎内で放尿されたかのようにオレの熱い精液が、瑠璃子のお腹の底に拡散していく

はぁぁ、ぅぅあぐぅぅっ

瑠璃子の細い腰がビクッと震える

ああ、15歳の子宮が収縮している

オレの精液をゴクリ、ゴクリと飲み干している

あああぅぅ

まだ絶頂の中にいる瑠璃子はオレの舌を啜って、オレの唾液も吸収していく

子宮と舌で上下から、オレの濃い体液を吸い上げようと

真っ白な和紙が、一気に色水を吸収するように

純真無垢だったはずのこの美少女がオレの色に染まっていく

ちゅぱっ

オレは、瑠璃子の口から唇を離す

瑠璃子は、激しく呼吸している

全身汗ぐっしょりだ

ミルクのような瑠璃子の体臭が、オレの肌に纏わり付いている

もう、お兄様ったら

いきなり、キスしていらっしゃるんですもの射精なさる瞬間の、可愛いお顔が見えませんでしたわ

ああ顔が近すぎたか

次は、わたくしにお見せ下さいね

うんとどうせ1回で許してもらえないことは承知している

はーい、そのまま

克子姉が、繋がったままのオレたちを撮影した

1回抜くよ、瑠璃子

オレは瑠璃子からぬぷっとペニスを引き抜く

はいはーい、撮すからちょっと待って

克子姉が大きく開脚したまま、だらんと脱力して横たわっている瑠璃子を撮していく

あ、目線をカメラにちょうだいそうじゃないとレイプされた子みたいだから

いや瑠璃子の割れ目から、オレの白濁液がとろろろと滴りだしているし

全身汗まみれで、ぐったりした瑠璃子はどう見たって、犯された直後だ

あ、ゴメン目線だけじゃ、ダメみたいちょっと笑ってそうじゃないと、シャレにならない写真ぽいから

そう言う克子姉の言葉に瑠璃子は、クスクスと微笑む

瑠璃子は、本当に美少女だな

写真もういい

え、いいわよどうしたの

ちょっと、心残りが

オレは、瑠璃子の胸に顔を近づけまだ固くしこっている乳首を、舐めた

あんお兄様

まだ身体が、敏感になっているらしい

瑠璃子は震える

もうホント、おっぱい大好きなんだから

克子姉が、瑠璃子の乳首を貪るオレと

感じている瑠璃子の顔を、カメラに納めた

しっかし瑠璃子ちゃんも、どんどん上手になるわねぇ

オレたちの様子を見ていた渚が言った

お姉様方のご指導の賜物ですわ

恥ずかしそうに、瑠璃子は言う

この秋には、学園祭も修学旅行もありますから短時間で、お兄様に射精していただけるよう、技術を磨いておかないといけませんし

旅行先でしたらちょっとおトイレに行くふりをして、物影でお兄様に犯していただくしかありませんし

もちろん、他のクラスメイトには気付かれてはいけないですから、時間は掛けられませんよねでも、お兄様には気持ち良く、瑠璃子の胎内に射精していただきたいですから克子お姉様にご相談致しまして

ああ、それで腰の使い方や、膣の締め方を研究しているのね

渚は、納得する

いや、まあ付いて行ってやるから、修学旅行へ行けと言ったのはオレだけど

そんなことになっているのか

学園祭の方は、日舞研究会のわたくしの楽屋で犯していただくように下準備をしておりますから

オレは日本一の超お嬢様校の敷地内で、中学生を犯すのか

ミッチィの方も、色々と考えているみたいですよみすずちゃんも、高等部の校舎の方でお兄様をお待ちしているはずですし

しかも3人と

さってと次は、あたしの番ね

克子姉がカメラを置く

渚は本当に、今日はしないのね

ネグリジェを脱ぎながら、渚に尋ねる

ええ、妊娠初期は気を付けた方がいいから

渚は、自分の下腹部を撫でる

この子は絶対に産みたいからどんなことも無理したくないのよ

すると克子姉は

じゃあ安定期に入るまで、セックスはお預けね

克子姉妊娠している子宮に、精液が入るのは良くないって、さっき言っていたよね

だから、てっきりオレは、渚とはもう出産までセックスできないんだと思っていた

そうよ精液が入らなければいいのよ

克子姉がニコッと笑う

瑠璃子ちゃんが、こんなにセックスが上達したんだからそろそろ、あなたも次のステージへ行きましょうね

次のステージ

もう一度、瑠璃子ちゃんとセックスして瑠璃子ちゃんだけをイカせなさいあなたは、瑠璃子ちゃんの中に射精しないそのまま、ガマンしてあたしに突き入れて、あたしの子宮に射精する

瑠璃子とセックスするがいつもみたいに、2人同時にイクのを止める

瑠璃子だけイカせてオレは、勃起を引き抜いて、克子姉の中に

そのまま克子姉の中に、射精する

確実にできるように、今から特訓しておきましょうそうしたら、安定期になったら渚とセックスできるでしょ

そうか渚の中に射精するのが、胎児に悪いのなら

セックスだけして、射精は別の女にすればいいのか

あなたはすっかり相手の女の子と気を合わせるのに慣れてしまったから、最初は上手くいかないと思うわ

つい、身体を重ねている女の子の絶頂に合わせて、自分も射精してしまうと思う

あたし以外でも明日からは、しばらく練習してみなさい

でも、射精の直前に引き抜いて他の子の中に出すなんて相手の子に悪くない

その女の子とのセックスで射精しそうになったのに

他の女の子に、射精するなんて

考え方を変えればいいのよ1対1のセックスをしているんじゃなくって1対2のセックスをしていると思って3人でセックスしているっていう感覚になれば、変じゃないから

例えば、みすずと美智のコンビとセックスするとしたら

1回戦目は、みすずとセックスして、美智の中に射精して

2回戦目は、美智とセックスして、みすずの胎内に射精する

そうやって、交互にすれば不公平ではなくなる

ていうかみんな納得するわよあなたが、それをマスターしないと妊娠期間中のセックスは不可能なんだからみんな、あなたの赤ちゃんを産むつもりなんだから、協力してくれるわ

でも、その練習は次の回からに致しましょう克子お姉様

えどうして瑠璃子ちゃん

驚く克子姉

克子お姉様はお早く、妊娠なさりたいのですよね渚お姉様のように

瑠璃子の視線が、渚のお腹に向かう

ですから、今夜は練習のことは忘れて、たっぷりお兄様に射精していただいて下さいせわしい練習をしながらでは、克子お姉様が幸せにお孕みになれないと思いますわ

瑠璃子とセックスして、瑠璃子だけイカして克子姉に射精する練習なんて

ついつい、ガマンできずに瑠璃子の胎内に射精してしまうだろうし

何とか瑠璃子からペニスを引き抜いて、克子姉の中に挿れようとした途端外で射精してしまうかもしれない

かといって、克子姉とセックスして瑠璃子に射精する訓練に変えれば

れはそれで、せわしくてセックスに集中できないだろう

そうね克子、今夜は絶対に妊娠するんだってっていう決意のセックスの夜にするべきだわ

あたしも手伝うからううん、手伝わして

そう言って寝着を脱ぐ

瑠璃子ちゃんに、色々と舌の技を教えてあげるわセックスしている男女に、女の子がもう1人加わって、2人とも気持ち良くしてあげるテクニックがあるのよ2人のセックスに邪魔にならないで、それでいて性感を高める方法がね

ご指導下さいませ

瑠璃子は、ベッドの上に三つ指をついて渚に頭を下げる

じゃ、まっしょうがないかっ渚に気持ち良くしてもらって、今度こそ妊娠するわっ

あなたは寝てていいわよあたしたち2人で、あなたを責めるから

渚がオレをベッドに押し倒す

これは絞り取られるな

そんな顔しないの天国みたいに気持ち良くしてあげるわよっ

オレはその時、別のことを考えていた

もし、克子姉の言う通りオレが、射精をコントロールできるようになったら それならば

オレは雪乃とも、セックスできるんじゃないか

しかも、それが3人でするセックスの形になるのなら

雪乃はオレだけでなく、他の女とも楽しめるんじゃ

そうやって、雪乃に女の友達ができれば

雪乃の孤独も晴れるかもしれない

起きて、朝よ

うううん

眠いでしょうけれど起きなさい

眼を開けると克子姉が、笑っていた

オレにキスする

2人を起こさないようにして仕込みに行くわよ

ベッドサイドの時計を見ると朝の5時だ

オレは、オレに抱きついて眠っている瑠璃子と渚の手を解いて起き上がる

シャワー浴びて10分後に、工房に来て

オレと克子姉は別々のシャワールームに向かう

一緒に入ったら、イチャイチャしてしまうからここは毅然と、別々に

肌に当たる熱い湯がオレの心と身体をリフレッシュさせてくれる

でも、今日は土曜日だから、余裕があるんだな

パンというものは生地から作って、すぐに焼いていいものではない

パンの形にしてから寝かしておく時間が必要だ

オレが毎日昼休みに焼きたてのパンを売るためには

この朝の時間のうちに、生地をパンの形にしておかないといけない

3時間目、4時間目の授業を受けないで、工房で作業しているのは

あくまでも、パンを焼く工程とできたパンを、小分けして並べるためだ

パンによっては、焼き上がった後にさらに加工したり、専用の紙袋に入れたりしないといけないものもあるし

それでも、今日は土曜日だから平日よりも、製作する数は少ない

鏡に向かって、パンッと自分の顔に平手打ちして気合いを入れる

清潔な下着と工房用の白い作業着に着替えてお屋敷内の克子姉のパン工房へ向かう

もちろん、頭にも白い帽子をきちんと被っている

オレの髪の毛がパンの中に入ったりしたら、大変だ

始めるわよ

克子姉は、もう来ていた

オレと同じ全身白ずくめで、マスクまでしている

オレも急いで工房の入り口に常備されているマスクを付ける

両手を洗ってアルコールで消毒する

はいこれが今日作るリストね

新製品が2つか

土曜日に売り出すと言うことは克子姉としても、まだ試作品なんだな

おっし、やろう

オレたちはそのまま作業に入る

7時半取りあえず、作業終了

このパンはバンに積んで、克子姉が学校の工房前まで運んでくれる

オレももちろん、一緒の車で登校して搬入をする

じゃあ、朝ご飯行きましょうか

少し疲れた顔で克子姉が、オレに微笑んだ

今日の朝ご飯当番は寧とイーディか

メグは、朝練があるからもう出掛けたはずだ

学校までは、マルゴさんが車で送ってくれることになっていたはず

パン工房から出て、食堂に向かうと

マナが、困惑した顔で現れた

おはようどうしたんだ

さっきねニキータさんとメグお姉ちゃんが、大げんかしちゃってたんだよ

すみません、ここのところ話がグダグダしていましたが

ここから、一気に動きます

イベントが続きます

エッチ回も増えます

今回もワンフェスに行きませんでした

気力と体力と財力が足りない

コミケも行かないかも

グッスマのネット放送だけ、これから観ます

610.体験入学実施中

メグとニキータがケンカってどうして

詳しいことは、あたしもよく判らない気が付いたら、食堂でお姉ちゃんたちが言い争っていたから

言い争い

それで今は、どうしているんだ

メグお姉ちゃんは、朝練があるからもう、学校へ行ったよマルゴお姉ちゃんが送って行ったそんで、渚お姉ちゃんも一緒

マナの説明は判りづらいが

マルゴさんは、渚を店に送り届けるついでに、メグを学校までピックアップしてくれたってことだろう

今日はお屋敷に残るって、土曜日だしあたしとアニエスちゃんと、お兄ちゃんの帰りを待つって

ああ、オレが昼過ぎには、帰って来るから渚の店には行かずに、待っているのか

お早うパパ

パパお早うですの

早速、可愛い娘2人がやって来る

ああ、お早う

オレが、身体を屈めると

アニエスが、オレの唇にチュッとキスしてくれた

それを見て、真緒ちゃんも

真緒ちゃんの場合は、ほっぺたの方が良い気がするのだが何でも、お姉ちゃんたちの真似をしたい年頃だから、仕方が無い

Morning Darling

その後ろから、イーディが現れる

ジャージ姿だから、朝稽古をしていたんだろう

あらお早うヨシダ

そしてメグとケンカしたというニキータも、豪奢な金髪を靡かせて現れる

アタシにもキスね

じゃあ、わたくしも

褐色の肌のアメリカ娘と、白い肌のロシア娘がオレにキスしてくる

どちらも、舌を絡めてくる濃厚なキスだ

メグとケンカしたんだって

とにかく、ニキータに事情を聞く

ケンカまっさかわたくしは、何の武道の嗜みの無い子をイジメるような趣味はないわよ

クックックと、ニキータは笑う

でもメグと言い争っていたんだろ

ああ、それはあの子がわたくしとヨシダのことで、ゴチャゴチャ言ってくるから、そんなことは、あなたの指図を受けるような事柄では無いって、言ってやっただけよそしたらあの子

ニキータは、さらに笑う

わたくしと勝負するって言うのよ

メグと勝負

もちろん、格闘戦ではなくてよそれから、お料理勝負とかでも無いわわたくしも、お料理には自信があるけれどこの国の人間の舌に合うかどうかは判らないから

自信あるんだ、料理

あの子は長距離走で、勝負をつけたいそうなのですから、これからあなたたちの学校へ向かうわ

長距離走って

いや、確かに走るんなら、学校じゃないと

しかしニキータをうちの学校へ連れてって、いいのか

はーい、体験入学中のネームプレート、プリントしてきたよっ

寧が名札を持って、現れる

ミナホお姉さんには、さっき電話して許可を貰ったからニキータちゃんは、今日は一日、うちの学校を体験入学しまーす

アニメーション学園じゃあるまいし普通の私立高校で、体験入学なんてアリなのか

マズくないのニキータを、うちの生徒たちの前に出すなんて

ニキータは国際指名手配の重罪犯キョーコ・メッサーの手先ということになっている

でも、ほら普通の人たちは、アレはヤラセの戦闘バラエティだと思っているわけだからさっ

アッケラカンと、寧は言う

確かに、レイちゃん対ニキータ(あるいは、恭子さん)の闘いは一般視聴者には、香月セキュリティ・サービスの宣伝のためのヒーローショーだと思われている

それと昨日からニキータ、ニナガワ・モトミ事務所所属の外国人モデルっていうことになっているから

あ、外国人モデルの斡旋で有名なニナガワ・モトミ事務所ってのがあるのねそこの所属ってことになってるし、日本の就労ビザも正式に取ったからだから、今回の来日に関しては一切、お咎め無しちゃんと彼女、今度は税関を通って入国してるし

前回は、密入国で密出国だったよね

今回は、ちゃんと入国してきても前回の時の罪で、捕まるんじゃないのか

あ、前回のニキータと今回のニキータは、別人ていうことになっているから公安警察には、そう伝えたってさ

別人

今度、レイちゃんと闘うニキータ・ゴルバチョフはこの前、来日した人とは別のお姉さんていうことだよっ

そんな理屈が通るのか

ほら、ラジエッタちゃんが初登場の時と、2度目以降と違う女優さんだったでしょあれと一緒だよだから、今あたしたちの目の前に居るのは、2代目ニキータってこと

寧、その例えはよく判らない

判らないのじゃあ40話までの虎錠之介と42話以降とか

もっと判らない

ほら、大場久美子さんのコメットさんに登場した時の東光太郎役は、篠田三郎さんじゃなくって、マッハバロンの主役だった人だったじゃんあれと一緒だよっ

とにかく今、あたしたちの眼の前に居る人は、今回、日本に来日してきたばかりだから公安警察は手出しできないよまだ何の罪も犯していないんだから

一般論としては、それでいいけれどでも、オレたちとニキータが仲良くしているところを公安警察に見られるのはヤバいんじゃないか

うちにはレイちゃんも、よく泊まりに来るんだし

大丈夫だよ公安さんも、イーディのことを知っているんだし

ああ、公安警察にはイーディは、ジッちゃんが恭子さんから買い取った護衛役だということになっている

昔馴染みのイーディに会いに来たってことで、オッケーだよ直接、レイちゃんや翔お姉さんと会話しているところを見られなければ問題ないって

黒い森はレイちゃん対恭子さんの闘いに関しては、全く関わっていない

これまでの3度の闘いも、全て、無関係だったアリバイがある

まあ、オレは1回目のグリーン山スタジオの闘いの時に現地にいたけれど

公安警察は、ただの高校生のオレのことなんかマークしていないし

公安が注目しているミナホ姉さんやマルゴさん、克子姉や渚といった大人たちは、あの時全員、都心のホテルの中華レストランに居たことが確認されている

2度目のレイちゃん対ニキータの初対戦、3度目の恭子さんとの再戦もオレたちは、イーディまで含めて、公安警察の監視下で別の場所に居た

黒い森は、どっちの勢力とも繋がりがあるけれど別にどっちの味方でもない、ニュートラルな立場なんだって示しておけばいいのさっ

そう言えば瑠璃子は

瑠璃子の送迎でレイちゃんたちとニキータがカチ合わせしたらマズい

もう、お迎えが来て学校へ行ったよっヨッちゃんに朝のご挨拶をしたがってたけれど、パンを作っている最中だからって諦めてた

パンを作っているときに性的なことをされたら困る

主に衛生面で

で、今日は誰が護衛役だった

うんとチーフは、瀧さんだったよ

寧は、ちょっと思い出してそう言った

ああ、ジッちゃんは京都に泊まっているんだ

レイちゃんは、京都に残ったのか

それなら、みすずの送迎の方に、翔姉ちゃんが付いているのかもしれない

判ったそれなら、問題はないよな

今日、これからニキータと鉢合わせしないように今の内に、連絡しておけばいいんだし

ダカラニキータは、今日、アタシたちの学校を観に行くのネ

はぁまったく

なるようにしかならないか

ああそうだ女子陸上部とかの朝練が終わった直後に、わたくしとの勝負をしたいって言ってたわあの子

ニキータが言う

陸上部のグラウンドの使用は、竹芝キャプテンの許可が要るものな

朝練の終わった後でしか、話はできないか

もう、そんなに時間的な余裕は無いぞ

イーディ、早く制服に着替えてこいあ、ちゃんとシャワー浴びるんだぞ

オレはバンに今日のパンを積み込むから

焼くのは、学校のパン工房だけど

とにかく、今作った分を運んで休ませておかないと

あ、お兄ちゃん手伝うよ

マナが、そう言ってくれる

克子姉、どこに居るの

オレが、天井のスピーカーに向かって叫ぶと

話は聞いていたわ着替えて終わったら、すぐに車の方へ行くわ

ああ、さっきまで寝起きでシャワーを浴びてそのまま、パンを作っていたものな

克子姉の年なら、外に出るには色々と準備が必要だ

克子お姉ちゃんとヨッちゃんの朝ご飯は、サンドイッチにしておいたからっガレージの方へ持ってっとくよっ

さすが寧用意が良い

オレも急いで、学生服に着替えに自分の部屋へ戻る

ドタバタと、着替えていると

携帯が鳴る

おはようございます、旦那様昨夜は失礼致しました

今朝のみすずは元気だった

おはよう、みすず京都は大変だったのか

みすずが、いつもの夜のおしっこ電話をお休みするくらいだから

はいとてもあ、詳細は、今日の午後にでもお話し致します長くなりますので

その方が助かるこっちも、今、大騒ぎなんだ

まあどうなさいました

詳細は後で話すよ長くなるからとにかく、これから急いで学校に行かないといけないんだ

かしこまりましたでは、すぐに放尿致しますねっ

おしっこはするのか

大丈夫ですわわたくしも美智も、すでにパンティを下ろして、下半身裸で待機しておりますから

そしてみすずの放尿音と、気持ち良さそうな声を聞く

あん、今朝も旦那様のおかげで気持ちの良いオシッコができましたわありがとうございますでは、美智に替わりますねっ

急いでくれとは思うがそれで、美智が全力で放尿して、身体の具合を悪くしてはいけないから、何も言わない

お早うございます、ご主人様

美智の声は、暗かった

おはよう、美智どうしたんだ何かあったのか

それは取り急ぎ、放尿してからお話し致します

だから急がなくていいから、オシッコはゆっくりしろ身体に悪いだろ

シャァァァァ

可愛い水の跳ねる音が聞こえてくる

美智の一息吐く声も

さっぱりしたか

はいさっぱり致しました

このオシッコ披露は、みすずの趣味で毎朝夕やっているわけで

美智は、みすずに付き合っているだけだ

ホントみすずが好き過ぎて、色々と大変だよな美智は

で何があった

わたくしの姉工藤遙花のことを覚えていらっしゃいますか

美智の姉

ああ、国立劇場の地下で、美智に負けた

あの後、しばらく入院しておりましたが夏前に退院し、夏休み中には全快致しました

美智にやられて骨折とかしたんだっけ

それで鈍っていた肉体を、ようやく鍛え直したと先日、わたくしに姉から連絡がありまして

美智と再戦したいとか言っているんじゃないだろうな

そういう話では、ございません

やっぱり、覚えていらっしゃらないようですね

何か美智の姉と話したっけ

姉はわたくしとの勝負に負けたら、一度だけ娼婦になるという約束を、ご主人様と交わしておりました

姉は完全に肉体が快癒した以上、約束を果たしたいと申しております

いや、でも美智

あのお姉さんは頭でっかちで、面倒な性格なんだよな

というかご主人様のもとへ伺うと申しておりました

この週末ですいつが都合がよろしいか、お尋ねするように言われました

この週末って

ただでさえ、ニキータが来て大変なことになっているっていうのに

とにかく今すぐは無理だから

はい、これから学校へ行かれることは判っております

そうじゃなくって今日は、午後も無理

では今夜ですか

ちょっとさミナホ姉さんが帰ってきてから、相談したいから明日にしてくれ、明日に詳細は、今夜までに決めておくから

とにかく、今は時間が無い

かしこまりました姉にはわたくしの方から、連絡しておきます

ヨッちゃん遅いよパン、全部積み込んだよっ

ガレージへ行くともう、みんな揃っていた

じゃあ、マナちゃんお留守番お願いね警備システムは、最大にしてあるから問題ないと思うけれど何かあったら、連絡して30分ぐらいで、あたしは戻るから

はいお兄ちゃん、行ってらっしゃい

パパ、早く帰って来てね

うん、アニエス寂しいですの

オレは、いつものように家に残るマナたちを、1人1人抱き締める

良い子で留守番しててくれよマナお姉ちゃんの言うことを、ちゃんと聞くんだぞマナ、頼むぞ

オレは、バンに飛び乗る

この車は、パンの輸送のために夏以降に買った車だ

ルノー・トラフィックだっけ

白い車体に、黒森製パン研究所の文字が書かれている

じゃ、行こう

運転席に、克子姉助手席にオレ真ん中に寧

後ろの荷室に、イーディとニキータが乗っている

今日は、パンの数の少ない土曜日で良かった

いつもなら、もっと積むからニキータは乗れなかったろう

克子姉が、エンジンを掛けながら遠隔操作で、ガレージのシャッターを開いていく

行ってらっしゃーい

真緒ちゃんとアニエスが、オレたちに手を振ってくれた

いつものように、学校の裏口からバンを敷地内へ入れる

そのまま学生食堂の脇に新設された、オレのパン工房へ

よっしゃ、運び込むよっ

オレ、寧、イーディー、ニキータの4人で

バケツリレーの要領で、パンの入ったパッドを、工房の奥の涼しい部屋に入れていく

克子姉こっちはオーケイだよ

じゃあ、あたしはマナちゃんたちだけにしておけないから、一旦、戻るわ10時過ぎには、ミナホお嬢様が京都からお戻りになるから

まだ、パンを焼くのはオレ一人では任せられていない

手順の確認や、味のチェックのために克子姉が毎回、来てくれている

判ったじゃあ、後で

克子姉のバンが、お屋敷へ戻って行く

オレたちも、急ごう

もう8時過ぎだ後片付けや、着替えがあるから、朝練も終わっている頃だろう

オレたちは、慌てて女子陸上部のグラウンドへ行く

えあれって

あの人そうだよね

すでに、校内にはかなりの生徒たちが登校して来ている

みんなニキータに気付く

当たり前だニキータは制服を着ていない

胸に体験入学中のネームプレートは付けているけれどいつもの純白のツナギみたいな服、ジャンプスーツって言うんだっけそれに、ロングブーツだ

スーツの胸元は、開けているから綺麗なおっぱいが零れそうになっているし

ホント目立つよな、ニキータ

オレが、そう呟いたら

当たり前じゃん金髪碧眼のロシアっ娘なんだからっ

寧に怒られた

そうだった、そっちの方が遥かにインパクトがある

おい、パン屋その子、もしかして

上級生らしい男子生徒が、オレに声を掛ける

この夏休み開けから、学食でパンを売っているからオレの名前は知らなくても、パン屋と認識されているらしい

そうだよっニキータ・ゴルバチョフちゃんだよっ

オレの代わりに寧が叫ぶ

えっ、寧様のお友達なんですかっ

この声は女生徒だ

屋上の金髪の不良少女から更生して黒髪の寧には、下級生の女の子のファンも増えているらしい

イーディのお友達だよっ

寧は叫んだ

え、でもWIKIには、ニキータ・ゴルバチョフは、ロシア人だって

眼鏡を掛けた男子生徒が叫ぶ

何か、そんなページがあるのかよネット上には

ニキータちゃんは、ロシア系アメリカ人なのっだから、ニューオリンズ出身のイーディと顔なじみでもおかしくないでしょ

なるほど、じゃねぇ

その理屈なら、アメリカ人は全部、顔なじみになっちまうだろッ

WIKIの方は、訂正しといてっ

眼鏡の生徒は、なぜか寧に敬礼して答える

ああイーディさんのお友達なのね

それで、体験入学なんだ

もしかして、ニキータちゃんもうちの学校へ編入してくるってことか

それは体験入学してみてから、彼女が決めるだろ

うちの高校も、国際的になってきたなあ

いやいや、去年までだってマルゴ先輩が居たろ

っていうかうちの高校に来る外国の人は、みんな武闘派だな

何だ、おい

みんな何となく、納得しちゃっている

オッ見えてきたネ

そして、木立ちの向こうに

広大な女子陸上部のグラウンドが見えてくる

あらららん

寧が、スットンキョな声を上げた

グラウンドの正面に女子陸上部の竹柴キャプテンが、仁王立ちで立っていた

校章と女子陸上部の名前の入ったジャージ姿で

陸上部員でも無いくせに、女子陸上部員に陸上競技で勝負しようとしている愚か者は、あんたかい

オレたちを、キッと睨んで竹芝キャプテンは、そう言った

あらそこのお嬢さんが、わたくしに勝負してくれと懇願してきたのよ

挑発的に、ニキータは言う

メグはトレーニングウェア姿で、念入りにウォーミング・アップをしている

あれ何でメグ

グラウンドの中で無く外の土の上で、アップしているんだ

わたくしはどうせ、自分が勝つと判っているような勝負は、あんまりしたくないのよだって、みっともないでしょ自分の力をひけらかすみたいで

ニキータの言葉にいつの間にか集まって来た観衆たちが、おおっと、どよめく

ほ、本物だ

テレビで観た通りっ

本当にニキータ・ゴルバチョフだ

ああ、レイちゃんともこういう、傲慢丸出しなやり取りをしていたっけ

あのニキータが、来ているという噂を聞きつけ生徒たちが、どんどん集まって来る

アタシの友達ネニキータ・ゴルバチョフ本物ナノネ

イーディの声に、また歓声が上がる

ええっと、今日一日、うちの学校に体験入学するからっ理事長先生の許可は、もらってるよっ

寧も、笑顔でそう言った

だから恵美ちゃんと勝負させたいんだけどっいいよねっ、竹柴さんっ

寧の言葉に、竹柴キャプテンは

体験入学してるのなら、うちの学校の生徒も同然なんだろうけれど残念ながら、あたしは陸上部員以外を神聖なるグラウンドに入れる気はなくてね

どうしても勝負したいっていうのならこのグラウンドの外を走りな

グラウンドの外

いや、確かに走れないことはないけれど

デコボコの段になっている所や、土のところもあるし

こんなのメチャクチャ、走りづらいぞ

ていうかあたしは、山峰が私怨を陸上に持って来たのが許せなくてね

竹柴さん

陸上は、武道だよっただ一人孤独になって己の記録と闘う、ストイックな競技だ誰かと競い合うためにあるもんじゃない

ニキータは、ニッと笑う

同感だわわたくしも、そう思うわよでも、舐めた口を叩かれた以上は、きちんとお仕置きしてあげないとね

メグがスッと顔を上げる

すみません、キャプテン全て、キャプテンのおっしゃることは正しいと思います思いますけれどあたし、一人の女として、この勝負は負けられないんです

ですからグラウンドの外を走りますそういう勝負で構いませんね

キッと、ニキータを睨む

わたくしは、何でもいいわよ道がどんなでも平気だしで、どれくらい走れば良いの

竹柴キャプテンが答える

もうすぐ始業だからねそうだな、グラウンド外を3周ってのでどう

正式なトラックじゃないから正確な距離は、判らない

でも、まあ1キロぐらいはあるんじゃないか

それっぽっちでいいの

ニキータは、クククと笑った

一応、あたしが見届け人をやらして貰うよ

竹柴キャプテンがグラウンドの中から出て来る

スタートは、ここのベンチの前にしようそんで、全力疾走で3周それでいいね

問題ありませんわ

ニキータが答えた

あたしもいいです

あたしも走るネ

面白そうネダカラ、アタシも走るノネ

昨夜のネット放送はまさか、同じ番組でムラカミ氏とやま寛氏が見れるとは思いませんでした

グッスマの社屋にビビるムラカミ氏ってどれだけオタク文化を知らないんだというか、本当は興味無いくせにオタク文化の理解者みたいな顔をしているんだなぁ

カイヨードーと付き合いがあるだけで、ガレージキットの世界を理解している気になっていたからグッスマの勢力を知らなかったわけで

あの人は、全てそうですけれど

だから、平気で偽プリキュアの製作ができるわけで

611.あんたこいつの何なのさ

それじゃあ始めるよ

スタート位置に立った、メグ、ニキータ、イーディを見て竹柴キャプテンが言う

すでにグラウンドの周囲には、たくさんの生徒たちと

心配そうに経過を見守る、女子陸上部員たちが居る

オレと寧も勝負の行方を見つめている

ニキータは勝負して、自分に勝った相手には最大限の敬意を払う少女だ

今回の競走は、グラウンドの周囲のデコボコの道を3周する持久走

短距離走なら、瞬発力のあるニキータが圧倒しそうだが

中距離なら、普段から練習しているメグにも勝機があるかもしれない

位置に付いて

短パン、ランニング、陸上用スパイクの女子陸上部の正装3点セットでキメたメグだけが、クラウチングスタートの体勢となる

制服姿に革靴のイーディは、ポケっと突っ立ったまま

純白のジャンプスーツに重そうなロングブーツのニキータは、ニコニコ笑顔で一般学生たちに手を振っている

用意

メグの可愛いお尻が、クッと持ち上がる

褐色と白い肌のアメリカ人2人は、全く緊張感の無いままだ

竹柴キャプテンが、首から掛けていたホイッスルを加える

鋭く、笛の音がスタートを示す

飛び出したのはイーディだった

何だ、お前

サバンナのチーターか

もの凄い勢いのロケットスタートでダッシュしていく

ズババババババババーッ

ああ、もう最初のコーナーをターンした

大きく隆起のあるデコボコの土の上を、飛ぶように駆けて行く

2位はメグだった

メグは、ハチャメチャなスピードのイーディに引きずられないように自分のペースを守って走っている

ハッ、ハッ、ハッとリズミカルな吐息で

両手を大きく振って、大きな歩幅で走っている

そのすぐ背後をニキータが追い掛けているが

ニキータは、両手を頭の後ろに組んでニコニコ顔で

まるで、散歩でもしているような雰囲気だ

なのに、足だけが高速で地面を蹴ってメグにぴったり、くっついている

あの野郎ナメやがって

ニキータを見て、竹芝キャプテンが叫ぶ

この野郎、真面目に走りやがれっ勝負してんだろっ、こらぁぁっ

ニキータは、笑顔で竹芝キャプテンに手を振りつつ

あーら、わたくしは真面目に走っているわよ

それでいてメグの背後1メートルの位置から外れない

ていうか勝てばいいんでしょっ

ニキータは、オレたちに向かってルンルンと手を振っている

Lap2ネ

その間に早くもイーディが、グラウンドを一周して来た

何だこいつ

全然スピードが落ちない

スタート時の勢いのまま2周目に突入する

おおお、何だアリャア

競馬馬みたいな迫力だぜ

つーか、イノシシみたいだぞ

通常の3倍のスピードかよ

精神コマンド、加速✕2、覚醒、集中、気合い✕3ぐらいじゃないか

黒い稲妻《ブラック・ライトニング》か

イーディさん凄い

観衆たちは、もう爆走するイーディしか見ていない

あ、今、メグとニキータを周回遅れにした

レースに行方を見ているオレに寧が囁く

右の人だかりの真ん中辺り目立つ子がいるでしょ

ああ、確かに制服姿の綺麗な女の子がいる

ショートカットに、頭にカチューシャをしている

周りの女の子たちと、1人だけ際立って美人だ

上級生かな

あれが2年生の星崎可奈さんだよっ

星崎さんて

今日中にあの子の子宮に、ヨッちゃんの精液を流し込むからね

あ、一応処女のはずだよ後で、もう一度確かめておくけれど

いやメグが頑張っている時に、オレの浮気の計画とか

うんヨッちゃんより一つ年上なのに、子供っぽい感じのところが、かえってエッチだよねあ、今年の身体測定の資料によるとああ見えて、結構プロポーションが良いんだよ足も長いし足首も細いヨッちゃん知ってる足首の細い子は、アソコの締まりが良いって話だよっ

寧の言葉にオレは、つい星崎さんを眺めてしまう

星崎さんは、他の女生徒と同じ様にスカートを少し短くし、身に付けている

膝小僧のすぐ上のつるつるとした太ももが白い

ちなみに星崎さん、今、同じ学年の男子と付き合っているから交際1ヶ月まだラブラブな時期だよね

え、寧星崎さん、恋人がいるのか

その彼氏を押しのけて、ヨッちゃんが星﨑さんの初めてを食べちゃうんだよっくくく、楽しみだね

グラウンドの反対側辺りでメグの悲鳴が聞こえた

ああ、不整地のランニングで草に足を取られて、滑ったらしい

ほいっとさ

そのまま、転びそうになるメグをすぐ後ろに付けていた、ニキータが支える

メグの腰を両手で、ポンと推すようにして

バランスを崩したメグは、ニキータのサポートでツッ転ぶこともなく、そのまま走り続けることができた

あのロシア野郎っ

竹芝キャプテンが、苦々しい顔で遠方のメグたちを見ている

そういう理由で、山峰の真後ろに付いているのかい

あ、またメグがデコボコ道に、足を取られた

はいよんっ

それを後ろに付いていたニキータが絶妙なタイミングで、ポンと押し上げる

だからメグは転ばずに走り続ける

Lap3ネ

その頃、イーディは最終ラップに突入していた

相変わらず、スピードは落ちないままの大爆走を続けている

そういや、あの色黒の方の外人革靴じゃねぇか

1人の男子学生が、イーディの異常性に気付く

あんな靴で何で、あんなゴツゴツした所を猛スピードで走れるんだ

竹柴キャプテンが、その男をキッと睨み

走り慣れてるからだろあんな靴で、山道とかをさ

そういやお屋敷の周りをよく走り回っているよなあ

裏の方は、表の道からお屋敷まで小高い上り坂になっているし

デコボコ道の散策路もある

それより、問題なのはあっちの白い方だよあいつなんて、あんな重そうなブーツを履いて走ってるんだよそれで軽装の山峰にぴったり、くっついている余裕たっぷりでさ

確かにニキータの方が、さらに異常だ

顔は笑ったままだし手は相変わらず、ブラブラ遊んでいるオレたちや周囲の観衆に手を振ったり、転びそうなメグを助けている下半身だけの力で、両手両脚を大きく振って走っているメグに追いついている

はい、ゴールなのネッ

メグとニキータが、まだ2周目に突入したばかりだというのに

イーディは、ゴールラインを越えオレに飛びついて来る

おい、よせってこんなところで、じゃれつくなよっ

いいじゃんか、好きにさせてあげなよヨッちゃん

だけどさん

オレの背中に抱きつき、頬擦りしてくるイーディにオレは違和感を感じる

イーディお前、全然、汗かいてないな

イーディは、キョトンとして

当たり前ネアタシ、汗をかくような運動してないネ

これには、竹柴キャプテンもギョッとなる

あんた、今この広いグラウンドの外周を、全力疾走で3周してたろがっ

周りにも響くような大きな声でイーディにツッコんだ

ゼンリョクシッソーって何ネ

だから、イーディ今、全力で思いっきり、力一杯走って来たろ3周

オレが噛み砕いて説明すると

ノンノン全然、思い切り走って無いネ

まだ朝だからねここで、力一杯走ったら、授業中に眠くなるネお昼までにお腹が空くネだからハラ8ブンメで走ったヨ

あれで8割

それと汗臭くなると、Darlingに嫌われるノネダカーラ、汗かかないように身体をコントロールして走りマシタ

お前そんなことできるのか

当たり前ネ

あこいつは、暗殺教団の暗殺術を極めた女だった

長期間に渡って、暗殺対象をマークするような場合は脱水症状にならないように、汗をコントロールする技術とか、マスターしているんだ

おっメグミたちも戻ってくるネ

ああ、メグたちも最後の3周目を終えてこちらに向かって来る

うわんっ

あれさっと

はれるやっ

メグは、すっかり疲労困憊して走るスピードも落ちている

デコボコ道や、草に何度も足を取られている

そうして、メグが転びそうになる度にニキータがメグを掬い上げている

ほらっ、山峰スパートだよっ

最後の30メートルぐらいはグラウンドの正面だから、きちんと舗装されている道だ

ここなら、転ぶことはない

メグが、一気に気合いを入れて加速するが

Good-bye、メグミ

ニキータが残り10メートルで、メグを抜き去る

両手を大きくオレたちに振りながらサザッとゴールする

5秒以上遅れてメグが、ゴール地点を通過する

そのまま地面に転がった

メグは全身汗まみれだった

全身で息をして今は、喋ることもできない

心臓がドクドクと鼓動を鳴らしているのだろう

全身を熱い血液が駆け巡るダバダバと汗が零れる

残念そうに、竹芝センパイはメグを見下ろした

一方、イーディとニキータは

あちょーっ

といやぁっ

同じ距離を走ったというのに全く疲労を見せずに

二人して、観衆たちに対してカンフー・ショーを見せている

イーディのハイキックを、バク転して避けるニキータ

全く、息は上がっていない

今度はニキータの方が、イーディに連続してパンチを繰り出す

イーディは、その全てを躱してニキータに跳び蹴りを

あまりの鮮やかな2人の殺陣ショーに、観衆から歓声と拍手が起きる

帽子を置いておいたら、おひねりが飛んで来そうだ

もう止めなっ

竹芝キャプテンが、鋭い声で2人を制する

ニキータは、ニコッと笑った

ああ、そうだったわねメグミと勝負していたのよね全然、勝負にならないんで、すっかり忘れてしまっていたわ

いつもの高飛車な態度でニキータは言った

ほらほら、メグちゃん大丈夫

寧がバッグから、スポーツドリンクを取り出して、メグに飲ませる

こういうのを用意してきたってことは

寧は、メグがニキータに完敗することを予測していたのか

そんなことよりちゃんと説明してもらおうか

竹芝キャプテンが、ニキータを睨む

確かにあんたの方が、山峰より鍛えているし、力があるそれは認めるよなのにどうしてこんな、山峰を貶めるような真似をするんだい

ニキータは、ククっと笑って

何か勘違いしているんじゃないのわたくし、そんなに嫌な女じゃなくてよ

竹芝キャプテンは

あんた、本気を出して走ったらそっちの色黒娘と同じぐらいのタイムが出せるんだろ

イーディが、めぐとニキータと一緒に走ったのは

ニキータの本当のスピードを示すためか

何言ってるのよイーディが、全力で走っていないことは明らかでしょそれに、わたくしが思いっきり走ったら、イーディより速いわよ持久走ならね

だったら、何で真面目に、山峰と勝負してやらないんだよっ日本女子なら、相手が自分よりどんなに力が劣っていたとしても、常に全力で勝負する獅子、欺かずそういう、大和魂があんたらには無いのかいっ

竹芝キャプテン

2人ともアメリカ人です

だからさ根本的なところから、あんたは判って無いのよね

ハッと、ニキータは鼻で笑った

竹柴キャプテンの鼻息は荒いが本物の犯罪組織の人間であるニキータには通じない

わたくしはメグミと勝負したんだよだったらさ、メグミよりもコンマ一秒でも早くゴールしたら、わたくしの勝ちだろ別に、タイムに拘る必要なんか、一つもありゃしないのさ

というより今のレースの前に、あんた自身が言ってたことだけど陸上競技は、本来、自分自身との闘いだってのそれはつまり隣のコースに誰が走ってようと、自分の自己ベストの更新だけを目指して頑張るってことだろ

でも、今のは陸上競技じゃないあんたが、あたしとメグミの競走は、陸上競技とは認められないって言ってこの綺麗に整地されたグラウンドの外を走らせたんじゃないか

竹芝キャプテンはウッと、黙り込む

でこのグラウンドの外周は、何メートルあるんだい正確な数値を、あんたは知っているのかい

いいや

じゃあ、こんなところタイムを競ったりする意味は無いでしょ馬鹿馬鹿しい

ニキータは、クククと笑い声を上げる

ただメグミに勝てばいいだけなら一番効率的な方法を取るべきだろあたしは、イーディみたいに、エネルギーの有り余っている人間じゃないからね

だから山峰の後ろをヘロヘロ追い掛けて、ラストスパートで追い抜くことにしたのかい

あんた目玉付いているのそれは何ガラス玉

ニキータが、竹柴キャプテンを挑発するが

竹柴キャプテンはスッとニキータに頭を下げ

いやあたしが悪かったよ申し訳ない

山峰を助けるために、後ろに付いてくれたんだね

あんたのせいなのよメグミは競技トラックの練習しかしたことが無い子なんでしょ整地された平たいグラウンドしか走ったことの無い子に、こんな危険なことをさせて

ニキータが怒っている

わたくしは不整地のクロスカントリーの練習もしてきているわそれも、何十キロっていう装備品を抱えてねあんたたちの陸上競技とは、別の闘いのための鍛錬をしてきているのよだからメグミがケガしないように気を付けながら、走ることだってできるのよっ

ニキータはミス・コーデリアの配下だ

山岳地とかで銃や弾薬や食料や水を背負って、野戦行動する訓練だって、積んできている

あんたが陸上競技というものに対して、どれだけ神聖な気持ちがあるのか、わたくしには判らないけれどメグミがケガするような勝負をやらせようっていうのは、間違っているんじゃないの

いやあんたの言う通りだ済まなかったこの通りだ

竹柴キャプテンは、ニキータとメグに、それぞれ頭を下げる

あたしはここまで深刻なレースになるとは、思わなかったんだ

どうせ、あたしの格好がチャラチャラしているからメグミが勝つに決まっているって、思ってたんでしょ

面目ない

そうか竹柴キャプテンは

メグのスピードに、ニキータが追いつけないだろうと思っていたんだ

だから、メグが慌てて足を滑らせたり疲労困憊するとは、考えていなかった

それが実際は

メグのペースに、ニキータはぴったり付いて来たから

メグは、ニキータを振り切ろうとペースを上げるしかなかったんだ

そして、ペースを上げても、ニキータは同じ感覚で付いてくるから

苦しくなっても、ペースを落とせない

だから、想像以上に疲労が蓄積してレースの後半は、足にきていたんだ

あたしの配慮が欠けていた悪かった、山峰

自分に頭を下げる竹柴キャプテンを見上げてメグは

はぁ、はぁ、はぁ悪いのは負けたあたしですはぁ、はぁキャプテンのせいではありません

メグの呼吸は、まだ元通りにはなっていなかった

とにかくありがとうニキータのお陰で、メグがケガをしないで済んだよ

オレもニキータに頭を下げる

まっ、しょうがないわよっ

ニキータは、サバサバとした笑顔でオレに言った

メグミは、ヨシダの一番大切な女の子なんでしょヨシダの見ている前で、ケガをしたりしたらヨシダが悲しむものねっ

周囲の人たちに聞こえるような大きな声でそう言った

マッタクなのネ

イーディも、ニヒヒと笑う

あのさ今朝の山峰は、あたしにガーピー喚いて、何を言っているかよく判らなかったからきちんと把握していないんだけど

竹柴キャプテンが、オレを睨む

この外国人娘たちは、お前の何なんだ

一気に周りの観衆たちの視線が、オレに集まる

山峰の話だと、どうもこの子らが、あんたにチョッカイを掛けてきて、それで山峰が、頭に来てたってひとなんだとしか、理解できないんだけどね

それはその

なぬニキータさんが、あいつにチョッカイ

そんな、馬鹿な

だってあの子たちって、例の婚約している子たちでしょ

そうそうパン屋の子だろ

1年の吉田と山峰だよな

いやあの1年が、あの可愛い子と婚約しているってのが、まず信じられないんだけど

もう一緒に住んでるんでしょ家に遊びに行った子がいるって聞いたわ

つーか、同じベッドで寝ているんだろ

そうそう、婚約しているとセックスやり放題だって

アッタマ来るよな、だからオレ、あいつのパンは買わないんだよ

オレも買わねえあいつだけは許さない

うんちょっとハレンチだよねえ

パンの売り上げが上がらないのはそんな理由もあったのか

いや、オレはパン買ってるぜあのパン食うと、御利益で彼女ができるっていうから

お前本気にしているのか

だってあいつに、あの子だぞしかも、毎日セックスやりまくり

毎日は、していませんっケホケホッ

メグまだ、呼吸が万全じゃないんだから

でも、ほらしてることはしてるんだよっ

オレあいつのパン買うの止めるわ

うん何か、納得がいかなくなってきた

勝手なこと言ってるんじゃないよっ

そんなヤジウマたちを竹芝キャプテンは、一喝する

こいつと山峰は、本気で好き合って親も学校も説得して、人生を決めたんだパン屋だって、将来山峰と生きていくために、今から手に職を付けておきたいって思いからなんだろ

オレはとりあえず、竹柴キャプテンに答える

だったら、この外人たちは、お前の何なんだよあたしに、納得できるように説明してごらんよ

それはね竹柴さん

寧が、オレたちの間に入ろうとしてくれるが

あんたも、こいつの何なんだよいつの間にか、山峰とこいつの近くをウロチョロしてるけれどパン屋の手伝いもやってるんだって

ああ、竹柴さんはメグを中心にして、オレたちを見ているから

寧とオレたちの関係が、理解できないのか

手伝いって、あたしは売り子だけだよっ

知ってまーす、寧ちゃーん

オレ、寧ちゃんだからそいつのパン買っているんだぜ

つーか、マジそいつ、奈島さんの何なのさ

みんな、ずっと不思議に思っていたんだな

奈島さんは、その子のせいで金髪止めちゃったって聞いたわよ

えっ、でも今の黒髪の方が素敵です

あたしも今の方が好ききゃっ、言っちゃった

あたしも金髪の頃から奈島先輩のファンでした

つーか、寧ちゃん、可愛い可愛いよ

寧ちゃッネネッネネアアーッネネアーッ

ああファンが多いなあ

こりゃ、金髪時代も隠れファンが多かったんだな

それが黒髪化して具現化してきた

あんたの場合は山峰とも親しそうだから、変な心配はしていないけれどでも、あんた、昔から悪い噂の多い子だったからねえあんたが、この子らの近くに居るのはちょっと心配なんだよ

竹芝センパイは、そう言う

どう説明したら、良いものか

あたしはさっヨッちゃんとメグちゃんのお姉ちゃんになりたいって、思っているだけだよっ姉として、好きなのっ

寧が笑顔で、そう言う

姉として

怪訝な眼で、寧を見る竹柴キャプテン

そうだよっ、姉として

寧の笑顔は清々しい

おおっ、てことは寧ちゃんが、オレの彼女になってくれるっていう可能性も微粒子レベルでは

それは無いっ鏡見てから発言してねっ

寧の言葉に、ヤジウマから笑いが起こる

そんなこと言わずにさぁ

無い無いなーいガンジス川の全ての砂と同じ数のガンジス川の全ての砂の数分の1ほどの可能性も無いよんっ

あべしっ

そうそこまで姉だって言うんなら、それ以上聞かないけれど

いや竹柴さん

このとっても愉快な姉は、弟とセックスするのが大好きなんですけれど

でそっちの外国人コンビは、何なんだい山峰が、あたしに泣いて怒るんだから何か問題はあるんだろうと思うけれど

ニキータがニコッと笑って

まあ、皆さんすでにお判りだと思いますけれどわたくしは、まずイーディの親しいお友達ですわ

2人とも外国人だ

まず、このことにはみんなうんと納得する

そしてそちらに居るヨシダも、わたくしの大切なお友達です

ニキータは、オレにニコッと微笑む

ホントにお友達なんだね

はいお友達ですわたくし、こういうことで嘘はつかないですわよ

セックス・フレンドも友達の内なんだけど

まあ判ったよそしたら、そこの色黒っ子あんたはどうなんだい

イーディは竹柴キャプテンに問われて

アタシ

そう、アンタだよ5月にこの学校に顔を出した癖に、9月になってようやく編入してきたあの時は、こいつの家にホームステイしているとか言ってたけれど今は、こいつと山峰は一緒の家に住んでいるんだから、あんたは違うところに住んでいるんだろ

イーディー、頼むぞ

こんなたくさんの人たちの前で変なことは言うなよ

アタシはね、Darlingが大好きっ愛しているノネ

ニコッと、無邪気な笑顔でそう言った

そして、Darlingもアタシのこと大好きって言ってクレルノネ

90年代にハーレムアニメのブームがあったのですが

基本的に主人公は、女の子に好かれるだけで人畜無害

自らは、何のアクションもしなくなっていくという傾向にありました

まあ、女の子同士の嫉妬や共闘、駆け引きの方が、観ていて楽しいですし

この作品の本編が終わった時に、ヤバイと思ったのは

このままでは、吉田くんの人生は、全て家族に囚われて、奪われてしまうかもしれないということでした

それはやっぱり、良いことでは無いと思うのです

だから、この番外編の中ではもう一度、全てのキャラクターに、自身のアイデンティティを問い詰めて貰おうと思っています

吉田くんと各キャラの関係や、立ち位置をもう一度揺さぶって

簡単に壊れるモノなら、一旦壊してもっと強固な関係に変えていかないと

ニキータは完全に、メグを揺さぶることを役目としています

同様に、みすずの揺さぶりのために鷹倉家令嬢が登場します

雪乃とのストーリーも、まだ終わっていません

どうぞご期待下さい

612.ラブナノネ

全周囲の観衆たちから、えーっという声が挙がる

ちょっとちょっとどういうこと

あの1年の子そっちの陸上部の子と婚約しているのよね

これって不倫

ていうか二股

そういや、あのアメリカの子パン屋なにいつも、ベタベタくっついているもんな

許すまじ

あの1年生爆発しろっ

ヤバいヤバいこいつはヤバいぞ

オレに向かって、険悪な空気と視線が

おい、どういうことなんだお前

竹芝キャプテンが、ジロッとオレを見る

アタシ、アメリカでグランマを亡くして、テンガイコドクなのネ

ニコッと微笑んでイーディが答えた

テンガイコドクで合ってるカ

チラッとオレに振り返る

合ってるよ親族が全部死んじゃったんだから、天涯孤独イーディは、そうなんだよな

そうですなのネッ

イーディは、えっへんと胸を張る

アタシ、とっても寂しかったのネ独りぼっちで、この先、どうしようって思ってたのネそしたら、Darlingがアタシを自分のFamilyに入れてくれたのネアタシ、とっても嬉シイヨ今は、新しい家族と、毎日とっても楽しいのネ

イーディの言葉に竹芝キャプテンは

あんた山峰だけでなく、この外人娘とも結婚の約束をしていたのかい

ちょっと、待って

えっとそういう話じゃなくって

ノンノンノーン違うのねアタシは、DarlingとはケコーンはしないのネDarlingは、メグミとケコーンするそれは、アタシ、よく判っているのネ

トイウカ、メグミもアタシの大切なfamilyねアタシ、大好きだヨメグミのコト多分、メグミがアタシのことを好きよりも、アタシの方がメグミのことが大好きネリスペクトしてるヨメグミは、とっても素晴らしい人なのネ

イーディが、メグを見る

メグミは、とってもお料理が上手ネお掃除も、お洗濯も上手ネいわゆる、一つのカテイテキな女の子ネアタシは、メグミには敵わないヨアタシ、カテイテキでないからとっちかとイウと、戦闘的ネダカラ、メグミがDarlingのオヨメサンになるのは当然ネアタシ、それくらいのことは判っているヨ

ニコニコと、温かい眼でメグに語る

でも、familyネアタシたちはメグミが、カテイテキな女なら戦闘的なアタシが、外からfamilyを脅かす敵を撃退するネこの腕と足はそのための武器なのネ

イーディが、クルッと回転してニキータに回し蹴りを放つッ

そのキックを、ニキータは笑顔で受け止めるッ

パシッ

まったく軸のぶれない破壊力を秘めた蹴りだということは、誰の眼にも明らかだ

ええっとあたしには、今一つ、この子の言うことが判らないんだけど

竹芝キャプテンは、困惑している

それはねちょっと、メンドイ話なんだけどさっ

寧が口を開く

あたしね今度、家庭の事情である人の養女になることになってんのつーかもういいやっ、せっかくだからブッちゃけちゃうけどさあたし、帰国子女なんだけどねアメリカに家族で赴任していた時に、向こうで犯罪に遭って、両親を暴漢に殺されているのねっ

寧が、ここで弟のケイさんの話をしないのは

オレが、ケイさんの身代わりだからだ

だから夏休み前まで、あたしが荒れてたのはそれが原因なのっあたしも、天涯孤独だったんだよっそれが、今度養女として引き取って貰うことになって

突然の寧の重い話に周りの生徒たちは黙り込む

黒森さんていう家なんだけど、知っている人いるかなっうちの高校の理事長をやってる人なんだけど

黒森家が、この高校を支配していることはこれまで完全に隠されてきた

学校案内には、まだミナホ姉さんの実父の名前が掲載されているままだ

新理事長・黒森御名穂の名前が公に告知されるのは来年度の学校資料からになる

克子姉が理事長だった時期は、完全に黒歴史として葬り去られた

でねっイーディも、その黒森さんの家に引き取られることになりましたっ

寧がイーディに抱きつく

ってことは、つまり

ポカンとした顔の竹柴キャプテンに、イーディは

Familyなのネっ

今度は、イーディの方から寧に抱きつく

そしてヨッちゃんもね

ヨッちゃんも家庭の事情が複雑で個人情報だから、あたしからは詳しくは言わないけれどさっこの度、黒森さんの家に引き取られることになりましたっ

寧が、大きな声ではっきりと宣言する

えお前も、養子に行くのかい

驚く、竹芝キャプテン

違うよヨッちゃんは吉田のままだよっ戸籍は、そのまんまで黒森の家に引き取られたんだよ保護されているっていう感じかなヨッちゃんとメグちゃんが一緒に住んでいる家だって、黒森さんの持ち物だし

寧はそう説明する

実際は親父が印鑑を押したから、今のオレは戸籍上も黒森になっている

でも学校内では、吉田のままということにしておくことにした

複数の姓が使えるようにしておいた方が(そして、周囲に認知されていた方が)、オレたちのこれからの活動には役立つからだ

オレたち黒い森は犯罪集団だ

全員の姓を黒森に統一してしまうと人々の記憶に残って、色々と厄介なことも生じる

だから、オレはこの高校の中では、永遠に吉田のままなのだ

ほらっ、みんな何で、このヨッちゃん1人のためだけに、学校にパン技能士養成コースみたいのが作られたのか不思議だったでしょそれはね、ヨッちゃんがこの高校の理事長の黒森家の保護下に入っているからだよっ

だから、特別に優遇されているってのかい

竹柴キャプテンが、尋ねる

違うよ実験台として、利用されているんだよっ

寧は叫ぶ

元々、今の少子化による入学者の低減に対して高校内に色んな専門コースを作って、新たな入学志望者を増やすっていう計画はあったんだよっ来年から、色々とコースが増えるらしいからっ

ミナホ姉さん本当になでしこ科を始める気なんだな

ヨッちゃんは、そのテストケースとして半年前倒しで、パン技能士コースに編入されたんだよっこういうモルモットみたいなこと身内の子にしか、させられないでしょっ

笑顔の寧の明瞭な言葉には説得力があった

もちろん、パン屋さんのコースを選んだのは、ヨッちゃん自身だよヨッちゃんは、将来はメグちゃんとパン屋さんをやって暮らしていくのが夢なんだから

ああ、みんな寧のペースにハマッている

理事長家に保護されているから、優遇されているという理屈に、優遇されていないむしろ、身内だからってモルモットとして使われているという解釈で対抗したが

落ち着いて考えればどう考えたって、オレ、優遇されているだろう

オレ1人のためだけに、パン工房を新設してもらったんだし

メグとの家も、黒森理事長家に提供されてるって、ことなんだから

はーい、今の話を、もう一度まとめまーすっ

寧が、パンと手を叩く

まずあたしとイーディは、同じ家に養女に行きまーすっつまり

familyなのネ

そして、ヨッちゃんも同じ家の人に保護されていますっつまり

家族だっていうのかい

竹芝キャプテンが、尋ねた

あたしは姉としてヨッちゃんを愛しているって言ったでしょっ

アタシもDarlingのこと、愛しているヨッ

寧とイーディが、キャプテンに微笑む

ああ、そうか判った、判ったつまりこいつの山峰に対する感情は恋人に対するLOVEで、あんたたちに対する感情は家族に対してのLIKEなんだね好きの意味が違うんだな

イーディが、寧を見て

ネイコイツは何を言ってヤガルのネ

竹芝さーん恋愛も、家族愛も、友人愛も、英語ではみんなLOVEだよ愛しているは、みんなLOVEだってば

LOVEなのネ

帰国子女のあたしが言うんだから、間違いないって

アメリカ人のアタシが言うんだから、間違いないネ

12カ国語喋るわたくしもそうだと思うわよ

ずっとニタニタ笑って、ネイの話を聞いていたニキータが口を開く

つーまーりー、あたしはヨッちゃんが大好きっ

アタシも、Darlingが大好きネ

イーディも、オレに飛びついて来る

そういうことならあたしもヨシダが大好きよ

ニキータまで

ちょいちょい、ニキニキあなたはfamilyじゃないでしょ

何言っているのよ友人愛もLOVEの内って言ったのは、あなたじゃない

この子、本当に良いわよ優しいし、一生懸命だし、絶対に手を抜かないでしょ真面目な人って、あたし大好きよっ

ニキータが、オレのほっぺたにチュッとキスする

おおおーっ

歓声が挙がる

イヤイヤイヤっそんなの嫌なのっ

まだ地面に引っ繰り返ったままだった短パン姿のメグが

土の上で、手足をバタバタさせている

ヨシくんは、あたしのなのっあたしが一番、ヨシくんのことが好きなのっヨシくんも、恵美のことが一番でないと嫌なのっ

バカバカバカッみんな大っ嫌い世界中に、あたしとヨシくんだけになっちゃえばいいのよっみんな、ヨシくんから離れなさいよっバカァ

あの真面目で、大人しくて、優等生のメグが

自分の感情を爆発させて、泣き喚いている

おい、メグ

慌てて、メグの所に行くと

メグは飛び起きて、オレに抱きついて来る

あーん、ヨシくーんもっとギュッとしてよっ離れないでっ他の子とイチャイチャしないでよっヨシくんのバカぁぁッッ

あ壊れた

メグが、壊れている

そしたらイーディが、オレたちの方にトコトコと歩いて来て

メグの肩をちょんちょんと突っつく

メグミは、アタシのこと嫌いかもしれないケレドアタシは、メグミが好きだヨ

うんあたしも、メグちゃん大好きっ

そうねあたしも、嫌いではなくてよ

寧とニキータも、メグに微笑んでいる

ほら、メグみんな、メグのことが大好きだってさ

オレは、メグの細身の肉体をギュッと抱き締める

ヨシくんは

好きだよメグ

あたしも、好きっ

メグが力を込めてオレの背中にしがみつく

ホント、こんなたくさんの人が見ている前で恥ずかしいけれど

でも、ちゃんとオレは、メグの夫であることを示さないといけない

愛ってのは、言葉でなく行動だから

口では何とでも言える

メグミ、メグミ

また、イーディがメグの肩をちょんちょんと突っつく

メグミ、汗臭いネ一度、シャワー浴びてきた方が良いヨそんなにベタベタしているとDarlingにメグミの汗臭さが移っちゃうヨ

あれだけ大爆走して汗一つかかない化け物娘が、よく言う

クックック、ウフフフ、あはははは

観衆の中から1人の女の子の笑い声が聞こえる

うふふふおっもしろーいとっても、笑えるぅぅ

それは星﨑先輩だった

寧がオレの愛人候補のターゲットとしている

すっごく、みんなキャラが濃くて受けるぅぅ

ああ、この人にとっては

今のオレたちは、笑える見せ物なんだ

星﨑さんの笑い声で緊迫していた場の雰囲気が和んだ

はっ何だい結局、山峰がこいつらにジェラシってて、それで不機嫌だっただけみたいだね

竹芝さんは、そう結論付けた

そうそう、なーんにも問題は無いよ家族内の小さなゴタゴタだからさっご心配をお掛けして申し訳ございませんでしたっ

年長者として寧が竹柴さんに言う

寧は、竹柴さんと同い年だし

判ったあたしは口出ししないよあんたたちで勝手にやんな山峰も放課後の練習までに、シャキっとしてきなっ

竹柴さんは言う

山峰のこと、頼むよ

頼むも何もオレの大事なメグですから

そうだったねまあいいさ

リン、ゴン

予鈴が鳴る

5分後には、ホームルーム開始だ

うわっ、ヤベ

大変だわ

急がなきゃ

走れぇぇ

オレたちの様子を眺めていたヤジウマの生徒たちがみんな慌てて、校舎へ走っていく

あたしも行くよ

オレたちはちょっと家族の会話をしていきます

オレは、竹芝キャプテンに言った

そうかい山峰は、堅すぎる子だからねたまには、サボりもいいだろ

あのキャプテン

オレは、メグを抱いたまま竹芝さんにお礼を言った

気にすんじゃないよあたしにとっても、部員は家族だからねそれと

竹芝さんは、ニキータを見る

次はあたしと競技トラックの中で、勝負しようよちゃんと、あんたの実力が知りたいね

あら、あなたそんなに負けたいのもしかしてマゾ

言ってやがれ白いの色黒っ子あんたも、たまには遊びに来な

竹芝キャプテンは、イーディにもそう言う

そんじゃあね山峰女子陸上部ダマシィだよっ

そうメグに言うと竹柴キャプテンも、校舎に向かって走って行った

綺麗なフォームでやっぱり速い

キャプテン、着替える時間が無いよな

今日は、このまま部活のジャージで授業を受けるんだろうか

まあ、あの人の迫力なら先生たちも、文句は言わないだろうけれど

さてわたくしたちは、どうするの

ニキータが、オレに尋ねる

とにかく、メグにシャワーを浴びさせて落ち着かせないといけないし

じゃあ、とりあえず校長室の

下の秘密の監視室へ移動しようと、言おうとした

あそこなら、シャワーもあるしコーヒーぐらい飲める

あそこはダメだよっ

寧が、オレの言葉を遮る

あそこには、部外者は入れられませんっ

ニキータは、ミス・コーデリアの配下だもんな

黒い森の学園支配の中枢部には、通せないか

でも、あそこに恭子さんが、ミス・コーデリアとイーニーさんともーニーさんを連れて、泊まった日もあったぞ

別にミス・コーデリアに隠さないといけない施設じゃない

そうじゃないってニキニキを通すのがマズいんだよあそこの機材は多分、ニキニキ、一目見ただけで自在に使えると思うから

あそこには学園内のありとあらゆるところに張り巡らせた監視システムと

ネット上の情報を収集する一方で、こちらの足跡を残さずに情報攪乱することのできるシステム

それと黒い森のこれまでの犯罪活動の記録が、丸まる残っている

ニキータに、面白半分に検索して観られたりしたらマズいものも多い

じゃ、オレのパン工房だ

あそこの休憩室には、ベッドとシャワーもある

この人数で入ると少し手狭だけどまあ仕方が無い

はいメグミ、行こうネ

オレにしがみついたままのメグに、イーディがそう言った

一旦、メグの着替えや荷物を取りに女子陸上部の部室まで行く

とっくにチャイムは鳴っている

ホームルームは始まりオレたちは、欠席扱いにされているだろう

ほらほら、メグちゃんカバンはあたしが持ってあげるから

メグは、相変わらずオレにしがみついたまま誰とも口をきかない

困ったな

とにかく、そのままオレのパン工房へ連れて行く

と言っても工房の中に、そのまま通すと非衛生なので

裏側の出口から、廊下を抜けて、休憩室に直接入るコースを取る

う4畳半の部屋に、5人はやっぱり狭いな

へえシャワールームは、この奥

興味深そうに、ニキータが見ている

そう1人用のユニット式のシャワー室になっているんだよまあ、たまにはヨッちゃんと2人で入ることもあるけれど

豊満ボディの寧とだとホント、キツキツで抱き締め合ってシャワーを浴びるような状態になる

克子姉となら多分、入れないな

じゃあ、メグミ、さっさと浴びてきなさいよわたくしが、その次にシャワーを使うわ

えニキータ

そんなに汗かいてたのか

イーディが、大爆走しても全く平然としていたから

ニキータも、そうだと思っていた

顔とか、全く汗をかいてないし

でもニキータは、ぴっちりとした白のジャンプスーツ姿だし、足もロングブーツだ

外からは判らなかったけれど、服の中は汗だくだったのかもしれない

何言ってるのよこれから、汗まみれになるのよあなたと

ここにはベッドもあるんだし当然するわよねセックス

メグが、ビクッと反応する

いや、あのていうか、あんなに走っても汗をかかないのに、どうしてセックスしたら汗だくになるんだよ

オレは慌てて、話を変える

それはちゃんと肉体をコントロールしているからよ

さっきの場は全く汗をかかないで、平然としている方がイメージ戦略として効果的でしょ だから、わたくしとイーディはそうしたの戦略によって、体質をコントロールできるようにしているのよ砂漠地帯での差軍行動なら、なるべく汗をかかないようにするし水分補給が容易な現場なら、普通に汗を流して体温調節するわよあたしの場合は、セレブのパーティに潜するような任務もあるからそういう場合も、なるべく汗は出ないようにするわね

そういう世界なんだ

イーディの方が、凄かったけれどねあなた心拍数までコントロールしていたでしょ

ニキータが、イーディを見る

モチロンなのネ

フォーミュラー・ワンのレーサーや、自転車レースの選手なんかも、そういう訓練をしているそうよ激しく運動している時に、心臓の負担を減らすために意識的に心拍数を落とすのよ心臓が、あんまりバクバクすると思考力も低下するから脳に血液が送り込まれ過ぎるのも、問題なのよだから、全力でルームランナーで持久走しながら、テトリスみたいなパズルゲームをやり続けるような特訓をするそうよ

ヨシダとのセックスはむしろ、汗をどんどんかいた方が良いでしょ

ニキータは、恥ずかしそうに微笑む

だってあなたの汗とわたくしの汗が交わるのが、とっても興奮するんですもの

それにわたくし、ヨシダの汗の匂いを嗅ぐのが好きよ匂いだけで、濡れてきちゃうわ

アタシも好きネDarlingの匂い

イーディが、笑う

精液の匂いも好きネ

その気持ちはわたくしにも段々判ってきたわ

アメリカ人同士で勝手に盛り上がっている

もう嫌よっヨシくんは、あたしのなのっ

メグが、また切れる

あら、そういう考えは間違っているわよ

ニキータは、真顔でそう答えた

メグミは悪い子では無いんだけれど、ちょっと頭の悪いところが難点ね

あのネメグミ

イーディが、メグに優しく微笑む

Darlingはメグミのものではないのネメグミが、Darlingのものなのネ

メグの顔が、ハッとなる

アタシも、そうアタシは、DarlingのものだけどDarlingは、あたしのものじゃないネ寧もDarlingのものマナも、アニエスも、ミスズも、ルリコも、他の人もみんなそうアタシたちは、みんなDarlingのものだけど、Darlingはアタシたち1人1人のものでは無いノネ

どうしてよあたしが、ヨシくんのものならヨシくんだって、アタシのものでしょ

違うよDarlingは、ミンナのものナノネfamily全体のものナノネ

あたしだって家族の1人よ

そうダヨだけど、家族の1人であることと、家族全体のものであるDarlingを独占することは、イコールでは無いノネ

メグちゃんは、この高校の生徒だよねそして、この高校の公共物は例えば、学生食堂の机なんかは、この学校の生徒たちのものでしょ 生徒なら、誰でも使っていいんだから

寧が、メグに説明する

でも、だからといってメグちゃんが、生徒全体の公共物である机に、自分の名前を書いてこれはあたしのものって言うのはおかしいでしょ

ヨシくんは学食の机とは違うわ

でも家族みんなのものなんだよ

むしろあたしたちの家族は、みんなヨッちゃんの女だっていうことだけで繋がっているもんねそのルールが無ければミナホお姉ちゃんとマナちゃんが、同じ家族にはなれないしイーディちゃんだって、入れなかったよ

ミナホ姉さんとマナは家族を奪われた仇同士の関係だ

イーディは、元々はミス・コーデリアの配下でオレたちとは敵対していたはずの子だし

家族第一だよこの家族の絆を守ることが、一番大切なんだ

そんなことは判っています、あたし

うんにゃ判っていないメグちゃんとミィちゃんはヨッちゃんのことを、強い人だと思いすぎてるから

あたしたちに家族の絆が必要なようにヨッちゃんだって、今の家族が居るから、精神が安定しているんだよ家族がもし崩壊したらヨッちゃん、きっと耐えられないと思う

だからさあたしたちは、ヨツちゃんの心に一番負担なの掛からない家族のあり方を考えていかないといけないなんだよっ

メグちゃんは、ヨッちゃんに甘えるばっかりで家族の枠組みを壊そうとしているんだよっ

あたしどうしたらいいんですか

だからあたしたちは、ヨッちゃんのものだけどヨッちゃんは、メグちゃん1人きりのものにはならないってことに納得しなさいっての

ヨッちゃんは、これからメグちゃんといっぱいセックスするだけど他の子とも、いっぱいセックスするそんなことに、一々嫉妬してる場合じゃないんだよっ

次話は、多分、イーデイとニキータとの3Pの予定

褐色の肌と、白い肌の共演

久々に、父の付き添いで大学病院へ

血液検査の結果待ちで、1時間空いたのでコーヒー飲んで

昼過ぎに、病院を出て昼食食べて、コーヒー飲んで

家へ帰ってから夕食の買い出しに行って、コーヒー飲んで

一日、コーヒーばかり飲んでいました

誕生日なのに

613.獣の数字

さてととにかく、メグちゃんはシャワー浴びてそんな汗臭いまんまじゃ、何もできないでしょ

あたしは、ちょっくら予備の制服を取ってくるからっ

そう言って、ニキータを見る

ニキニキ、あたしの制服なら着れるよねサイズってどんなもん

ニキータに制服

せっかく体験入学してんだからさっ格好もそうした方がいいってば

そうねその方が面白いわよね

ニキータが、自分の服のサイズを寧に伝える

オッケイそれなら、倉庫にぴったりのがあるよっ

校長室の下の秘密の部屋か

じゃあ、ちょっと取ってくるねっ

ニコッと笑う寧

それまで、ここでみんなで仲直りのセックスでもしてなさいっ

そんな寧お姉さんも居て下さい

イーディ&ニキータの外国人コンビのハイテンションには1人では太刀打ちできないと思っているのだろう

ダーメメグちゃんは、自分で自分の立ち位置を決めないとねっ

寧が、笑顔でメグに言う

今まではヨッちゃんが、なるべく自分の隣にメグちゃんの居場所を用意してくれてただけなんだからあたしたちも、それを尊重してきたけれど

寧の眼が、ニキータに移る

ニキニキみたいに、ちょっと強引な子が来れば、そんなバランスは崩れるしそもそもニキニキは家族じゃないんだから、家族内の人間関係のバランスなんか気にしてくれるはずがないもんねっ

ニキータはお友達ヨ家族よりも、優遇してあげないとネ

イーディも、メグに微笑む

いつも、アタシたちと一緒に居るわけジャないンだからネ

そうだニキータは、オレたちと離れて行く

ずっと一緒には居られない

午後には帰るわミナホが帰って来るんでしょわたくし、あの人は苦手だから

ニキータはレイちゃんとの再戦のために来日した

ミス・コーデリアの用意したアジトで連携するバービーさんたちとの打ち合わせがあるのだろう

だからもう1回くらい、ヨシダとセックスしたいのよしばらくできないしコーデリアお姉様たちが来日したら、可愛がっていただけるでしょうけれど子宮の奥にピュッと熱い液を撃ち出される感覚は、女同士では味わえないから

ニキータは、言う

それにイーディと一緒っていうのも、興奮するわね一度やってみたかったのよそういうセックスところで

ニキータが、メグを見る

わたくしたちお尻を並べて、ヨシダに犯してもらうつもりだけど、メグミはそこに自分のお尻を並べる気は無いのね

挑発的な笑みにメグは

すぐにシャワーを浴びてきますっ待ってて下さいっ

不機嫌に、ババッと短パンとランニングを脱いで

シャワーのユニットの中へ入って行く

ドアを、バンッと強い音を立てて閉めて

ホントにバカねわたくしたちが待つわけないじゃないの

ニキータは、クスクスと笑う

じゃあ、あたしは制服取ってくるねぇヨッちゃん、後よろしくっ

寧は、部屋を出て行く

いやよろしくって言われても

ヨシダ、わたくしとイーディの食べ比べしてみたくないの

普通の白人よりもさらに白いロシア系アメリカ人のニキータが言う

褐色の肌のイーディも、妖しく笑っている

わたくしたちの中に交互に押し挿れて感触の違いを確かめてみたくない

2人とも美人だし、プロポーションも良い

そりゃしてみたいけれど

ニキータとイーディが、オレに抱きつく

ヨシダはメグミに気を遣いすぎて、心が囚われているわね

したいことは、何でもすればいいのよヨシダには、それを可能にするだけの力があるのだから

左右からオレにおっぱいを押し付けオレの耳を舐める、2人

あなたは誰かが、自分のお皿に乗せてくれたご馳走しか食べないそれではダメよそろそろ、自分で食べ物を奪い取って来ないとね

ニキータの指が、オレの股間を優しく撫でる

イーディが、オレのお尻をさわさわ触る

そうだヨDarlingは、LIONなんだヨ肉食のケダモノなんだからネ

イーディが、オレの唇を舌でペロペロ舐める

もっともっと欲望に身を任せていいんだヨ

オレの欲望

そうよヨシダわたくしたちは、犯罪者なのよもう普通の人間には、戻れないのだから

オレは犯罪者

オレが黒い森の家族でいられるのは

数々の法を犯し、社会的な倫理を無視してきたからだ

白坂創介に対する、ミナホ姉さんたちの私刑に関与した

シザーリオ・ヴァイオラをこの手で殺害した

寧と密出国して、ケイさんの戸籍を不法に取得した

たくさんの女たちをオレのものとして、日々、抱いている

何一つこの国においては、法的にも倫理的にも、許されるべきではないことばかりしている

メグミとの関係は、あくまでも世間を騙すためのカモフラージュのはずなのネ

イーディが、言った

そのことを、しっかりと心に刻んでおいてくれないとアタシたちが困るのネ

高望みをしていた

パン技能士コースへの編入も、メグミとの婚約もあくまでも、オレたちが普通の高校生の中で生活するためのカムフラージュでしかない

この高校の中でオレたちが、どうにか認知されて生きていくための

オレやメグの本当の姿黒い森の正体は、誰にも話せないのだから

わたくしが、あなたたちに出会って本当に嬉しいのはねわたくしみたいな育ちの人間を、理解してくれる同世代の子に初めて会えたからよ

わたくしはコーデリアお姉様の身内にしていただいた時から、OUTLAWになったんだもの

アウトロー法律の外に居る者

すなわち、法律を守る者、社会秩序とは常に敵対している

アタシもそうネDarlingやミチに初めて会った時とても嬉しかったヨこの人たちなら、アタシのこと判ってくれるって思ったネ

イーディとは、お台場のホテルでの戦闘中に知り合った

いや、イーディの方が、オレたちに付いてきたんだ

とても親しげな笑顔で

ヨシダ、あなたはわたくしたちの側の人間なのよそのことを、見失ってはダメだわ

そうだヨ、DarlingDarlingは、普通の子じゃないネ人を食べるLIONなんだよ

そうかオレが、高校を卒業して、パン屋になって

普通に街の中で普通の市民として暮らしていこうとしても

オレの今までの罪が、消えるわけではない

ミナホ姉さんや、克子姉や、渚が生涯、娼婦の時の記憶に苦しめられるように

オレもオレの罪を背負い続けないといけない

黒い森の一員としての公安警察の追跡は、生涯続くだろう

アタシたちは、今更、犯してきた罪を法律で裁いてもらうわけにもいかないノネ

イーディの言うとおりだ

オレはもう、警察に自首することすらできない

雪乃を犯した罪、白坂創介を見殺しにした罪、シザーリオ・ヴァイオラを殺した罪その他、もろもろ

それらの罪を警察に申し出て裁判の場で明らかにするわけにはいかない

オレがそんなことをしたら家族はどうなる

ミナホ姉さんたちも逮捕されるだろう

マナは白坂家に返される

アニエスは施設に入れられるだろう

家族がバラバラになってしまう

そんなことには絶対にさせられない

悪党なら悪党らしく自分の欲望を認めなさい

ニキータが言った

ヨシダは、ここでわたくしたちとセックスするとメグミが傷付くと思っているホント、メグミには優しいわよねあなた

でも、Darling、したくないノカアタシとニキータ、いっぺんにセックスしたくないノカ

したいよニキータも、イーディも、とっても魅力的だオレ、2人を一度に抱いてみたい

なら、しなさいよ

ニキータが、笑う

そうダヨミナホが心配してたネ

Darlingは、パン屋さんをやるようになって黒い森の流儀を忘れてしまったみたいだッテネ

黒い森の流儀

オレたちは犯罪組織だという自覚

このままジャDarlingは、日常生活に囚われて、心が閉ざされてしまうッテ

そうか自分の不在時に、お屋敷にニキータが訪れるように手配したのは

ミナホ姉さんか

おそらく、ロサンゼルスの恭子さんやミス・コーデリアに相談して

判ったオレが縮こまっていたんだな

メグを暴走させてしまったのも、オレの煮え切らない態度が原因なんだ

夏休みが終わって、高校が始まってパン屋の業務を始めたオレは

どうしょもなく、小さな男に成り下がっていた

そうだよパン屋さんのことなんて、そんなに悩みながらすることじゃナイのネ

イーディが、言う

何年かかったっていいし別にDarlingが、完璧にパンが焼ける人にならなくてもカツコは、どうにかするノネ

克子姉は、自分で美味しいパンが焼ける人なんだし

克子姉がパン屋を始めるのならすでに充分な技能と経験のある職人さんを雇ってもいい

オレがこの高校時代に学ぶべきことは克子姉と一緒にパン屋を経営していくための下準備であり

オレが慌てて、美味いパンを焼ける職人になることではない

それなのに、オレは

眉を顰めて、ひたすらパン作りに没頭していた売り上げが増えないことに悩んだり

カツコはもっとDarlingに、生きることを楽しんで欲しいと言っていたネ

うん楽しめては、いなかったな

アタシたちとのセックスも義務じゃナイヨもっと楽しんで、Darling

イーディが、オレの鼻の頭にキスをする

DarlingのしたいようにDarlingのしたいことをしてネアタシたちは、Darlingが気持ちいい方が、気持ちいいンダヨ

ほら、早く脱いでセックスしましょうよ

わたくししたいのヨシダと世界中で、あなただけよ、あたしがセックスしたいと思う男は光栄に思いなさいね

ニキータがジャンプスーツの胸元のジッパーを下げていく

ああ、黒いブラジャーが見えた可愛いおへそも

アタシも、そうネDarlingが大好きッ

イーデイは、チュッチュとオレにキスをする

メグが、シャワールームから出て来ると

オレたちは全裸で仮眠用のベッドで絡み合っていた

ニキータの白い肌と、イーディの褐色の肌がオレの視界を隠している

イーディは、オレのペニスをしゃぶっているし

ニキータは自慢の美乳を、オレに舐めさせていた

もう、あたしが出て来るまで待ってって言ったでしょ

メグが、ぷんぷんと怒る

待ってたネだからまだ、誰の中にも入れてもらってないネ

ちゅぱちゅぱと、亀頭をねぶりながらイーディは言った

そうよ、まだ誰も子宮に注いでもらっていないわ

ニキータも笑う

反論しようとするメグに、オレは

メグ静かにしろ

こっちに来いよメグのおっぱいも舐めたい

恐る恐る、やって来るメグ

オレは、バスタオルを剥がしてメグの可愛いおっぱいを露出させる

そして、いきなり乳首をくわえた

あんっヨシくん

ペロペロと舐めるとあっという間に、メグの乳首が固く尖っていく

ああ、美味しいよ

オレは、そう言うと今度は、ニキータのおっぱいを吸う

ああいいわ、ヨシダ

ニキータの柔らかな乳房は、メグよりも大きい色も白い

ヨシくん、比べないでよ

恥ずかしそうに自分の胸を手で覆い、メグが言った

メグオレは、たくさんの女とセックスしているんだ比べるのは、仕方ないだろ

でもじゃないメグは自分を基準に、何でも考えすぎだよ今はメグよりおっぱいの大きいニキータだから、そう言うんだろうけれど同じこと、アニエスに言えるのか

12歳のアニエスはさすがにメグより、おっぱいは小さい

それでもすでに、14歳のマナと同じくらい成長しているのがアニエスの将来有望なところなんだけれど

だって、アニエスちゃんは

だってじゃないよ

イーディがフェラチオを止めて、メグに言う

メグミはDarlingに望み過ぎネDarlingに望む前に、自分を磨くことを考えた方がイイノネ

自分を磨く

どんどん綺麗にならないとDarlingに嫌われるヨ

イーディは、笑う

アタシカツコや寧に、お洒落について勉強させてもらうことになったネアタシ、可愛くなって、もっともっとDarling好みのオンナになるノネそうでないとDarlingに愛してもらえなくなるノネ

またペロッと、オレの亀頭を舌で舐める

そういうドリョクをしないとアタシみたいな武闘派少女は、Darlingに愛してもらえないノネ

いや、そんなことはないぞイーディオレは

反論しようとするオレの口を、ニキータが巨乳で塞ぐ

イーディが努力するって言っているんだから、それでいいじゃない可愛いでしょヨシダのために頑張るって言っているんですもの

でメグミは何か頑張っているわけ努力とかしているの

ニキータが尋ねる

あ、あたしはヨシくんの、奥さんになるために

なるために何をしているの

お料理とか

家事ならルリコやマナもやっているネアタシも当番があるシそしてお料理は、ルリコのも美味いヨあの子、どんどん上手になってルネ

イーディそんな忌憚の無い意見を言うなよ

いや、メグはオレの高校生活を少しでも良いものにしてくれるために色々と助けてくれているから

正直真面目で、誰にでも優しくて、友達の多いメグだから

婚約相手のオレが、クラスで浮かないで済んでいるんだと思う

前から思ってたけれどDarlingは、どうして学校を続けているノネ

イーディが尋ねる

パンの練習なら、お屋敷でもできるネお店の練習なら、実際にお店を借りてやってみればいいのネ

別に高校にパンのコースを作ってもらったり、学食でパンを売る必要は無い

それはミナホ姉さんや克子姉、渚が、自分たちは高校生活を楽しめなかったからオレたちには、高校は辞めて欲しくないって

実際のところオレは、パン屋になると決めた段階で、高校の卒業資格には拘っていない

だったら、何で他の高校へ転校しないノネ

マナは今新しい学校を探しているんダヨネ

ああ、あいつの場合は戸籍も名前も変えて、新しい学校へ通った方がいいから

白坂創介の娘、白坂舞夏のままでは生きられないから

それならDarlingだって、そうした方がヨクナイカ

せっかく、アメリカへ行って、別の戸籍を手に入れたノネその名前で、違う高校へ行って、新しく人間関係を築き直した方が良かったんじゃナイノカ

それは何か今までの人生から逃げるみたいで、嫌だよ

そうナノカナソレだけジャないネ

Darlingは、メグミの生活を守りたかったノネ今の学校の生活の方が、メグミには良いって思ったンデショウ

正直、Darlingに今の学校への拘りは無いネ

オレは校内にほとんど友人はいない

クラスメイトや、竹芝キャプテンだってオレよりも、メグとの関係の方が強いわけだし

初めて、自分でパンを作って売った日に、思い知ったよな

オレが作りましたって、1人で売り子をしても全く売れなかった

それが、メグや寧が売り子をしてくれたらどんどん売れる

クラスメイトだって、メグから買うオレじゃない

オレは、この校内では何でもない人間なんだ

つまりこの学校にヨシダが居るのは、メグミのためってことね

ニキータが、メグを見て笑った

愛されているわねぇ妬けちゃうわ、メグミ

メグはムスッとしている

Darlingはもっと校内の人間に知られないといけないノネ悪名でも構わないカラ

だから、今朝の騒ぎは必要だったノネ

まさかメグがニキータに勝負を挑んだ経緯に、イーディが絡んでいる

うんそうね良いプロモーションになったわねヨシダとメグミが婚約しているだけでなくヨシダのことを、わたくしもイーディも寧も大好きだっていうことがアピールできて良かったわ

えだって、さっきその話は誤解がないように話しただろ

竹柴キャプテンは、納得してくれてたぞ一応

ヨシダ一般人はね、言葉の論理で物事を理解することはないのよメグミのボスあの女は頭の良い人だから、論理で押し切って誤魔化せたけれどね一般人は、雰囲気でしか物事を見ないからね

と、いうことは

アタシたちが、みーんなDarlingにメロメロなことはちゃーんと伝わっているネ

自慢じゃないけれどわたくし、それなりに美しいつもりよもちろん、寧は素晴らしいわイーディだって、飛びっ切りの美少女よメグミもまあ、そこそこ綺麗ね

ニキータがそう言う

こんなに美しいわたくしたちが、みんなヨシダに夢中そりゃ、セックスする仲だってことは、ボカしておいたけれどこの騒ぎで、ヨシダのことがクローズアップされることは間違いないわ

しかもその後、全員で授業をサボッているしネ

そんなオレ、マズいじゃんか

これだけの美少女集団を独り占めしていることが、バレたら

学校中の注目を浴びる

いいのよヨシダは色男なんだから堂々としていなさい

ソウソウDarlingは、可愛くて素敵なんだから、みんながDarlingの魅力に気付くのはいいことナノネ

まずいぞこんな所で、授業をサボッてセックスしている場合じゃない

今からでも、メグと授業に顔を出せば

逃がさないよDarling

イーディが、オレの亀頭をパクッと咥える

そうよもう遅いわよヨシダの学校生活は、変化してしまったのよ

メグミも覚悟なさいね

メグは震えている

ンフフDarlingのこんな大きく固くなっているヨ誰から挿れたいノネ

覚悟を決める

3人ともだみんな、そっちの鏡に向かって壁に手を付いてお尻を突き出せよ

3人の味比べをやってやる

くふふ、ようやくその気になったわね嬉しいわ

早くDarling

ニキータとイーディが鏡に向かって立ち、オレに尻を突き出す

立ちバックの体勢だ

アレレメグミはなぜ並ばないネ

イーディが、メグに言う

早くしろよ、メグ

メグもオレの女だろ

うんもう、メグを特別扱いしないそう決めたんだ

それが嫌ならオレの女は辞めてくれてもいいぞメグ

心を鬼にして言った

ああ、昨日からのみんなの言動が、全て繋がる

みんなオレのメグに対する特別扱いを憂慮してくれていたんだ

オレメグのためだけに生きるわけにはいかないから

あたしだってガマンしてきたのよ

そういうガマンなら、しない方がいいんだよみんなに迷惑を掛けるだけだから

ホントヨシダって良い男よねますます好きになっちゃうわ

ニキータが笑って、オレに向かって白い尻を振る

Darlingは、あたしたち家族全員のDarlingだモノネメグミドウスル

ポロポロと涙を零しながら

判ったわよいいわよ、みんなと同じでみんなと同じでいいわ

メグミわたくしとイーディの間に入りなさい真ん中にどうぞ

スッと、メグの場所を空けてくれた

メグお礼を言うべきだろ

はいありがとう

メグが2人の間に

2人と同じ様に、壁に手をついてお尻を突き出す

メグミから挿れてあげてネ

イーディが、ニコッと笑う

オレは、メグの膣口に亀頭を合わせようとするが

ああ、メグのそこはほとんど濡れていない

イーディ、ニキータ借りるよ

オレは、それぞれの手をイーディとニキータのヴァギナに向ける

2人のそこはたっぷりと湿っていた

その2人の愛液を手で掬い上げ

オレのペニスに擦り付ける

根元まで完全に

入れるぞメグ

オレはメグの腰を掴みまだ固い割れ目に、押し込む

メグのそこはキツかった

ヨ、ヨシくん待って

待てないっ早く、メグと一つになりたいんだ

頼むからオレのものになってくれよ

まだ亀頭すらメグの中に入りきらない

あたしはとっくにヨシくんのものだよ

違うメグはずっと、メグ自身のものだったんだ

でも、もう嫌なんだ身も心も全部オレのものになってくれよ

あたしどうしたらいいの判らないのよヨシくん

だからメグはオレのものになるけれど、オレはメグのものにはならないそれを判ってくれ

メグはオレの一部になるんだオレに全部、食べ尽くされてくれよ

オレは、全部食べ尽くしてしまいたいぐらい、メグが好きだ

でも、メグにはオレを食べ尽くすことは無理なんだよ

オレはそういう男だからだメグも食べたいけれどイーディやニキータも食べたいそういう身勝手で、自己中心的な男なんだよ

だから今だって、メグの返答は待たないオレが食いたいんだ、メグをこの身体を、この心を食い尽くしてオレの精液を流し込みたいメグをオレの一部にしたいしたいからするオレは、そういう男だ普通の人間じゃないケダモノなんだよ

そんな浅ましいモノがオレの本質だ

そんなにあたしが食べたい

食べたいよメグ

その瞬間メグの内側が、和らぐ

オレをススッと、受け入れる

はぁぁあうんっ

背中を大きく反らして喘ぐメグ

ああ愛液が、とろとろと溢れ出す

それならもういいわあたしのことメチャクチャにしてヨシくんの好きにしてぇぇ

ずっぷ、ずっぷ、ずっぷツ

オレは、メグの胎内をえぐるように荒々しく腰を動かす

夏バテなのか体調が良くないので、今日はここまで

体調悪い日は、エロはツライですすみません

614.ヤー・チャイカ

あんっっあんんっあんっあん

後ろから、オレに犯されメグの身体が、揺れている

メグミとってもいやらしい顔をしているネ

正面の鏡に映るメグの顔を見て、イーディが言う

ホントわたくしも早く欲しいわ

ニキータが、愛液をトロトロと溢れさせているお尻をくねらせる

オレはガツガツと貪るように、メグの胎内をペニスでえぐっていく

クラスメイトで婚約者細身の陸上選手

メグの胎内は、ぐっしょりと湿っていて熱い

オレの亀頭の先から根元まで完全にハマっている

ヨシくんヨシくんあーっあんっ

鏡に向かっての、後背位セックス

鏡を通して、見つめ合うオレたち

オレは後ろからメグのおっぱいを揉む

乳首をコリコリと摘まんだ

あんっそんなことしないでぇぇ

メグの膣が、キュキュッと締まる

メグは優等生なのに、授業をサボッてオレとセックスしているんだぞ

すでに1時間目の授業は、始まっている

いつもなら、机に向かって真剣に授業を受けている時間だ

こんなにも、いやらしい行為に励んでいる

優等生じゃないもんあたしは悪い子なの悪い子なのよあたし

だから、ヨシくんもっと、あたしをイジメて思いっきり、犯してぇぇ

ぬっちゃ、ぬっちゃ、ぬっちゃ

結合部から、愛液が滴になって周囲に飛び散る

パンッパンッパンッ

オレの下腹とメグのお尻がリズミカルにぶつかって小気味の良い音を立てる

あああっ、あんっあっ、あんああっん

メグが背中を反らして、快楽に震えている

そろそろ、いいだろう

メグ、一旦、抜くぞ

オレは、メグの中から勃起を、ズニュッと引き抜く

驚いて、オレに振り向くメグ

ずっとメグだけじゃイーディとニキータが可哀想だろ

オレはメグの横の黒と褐色のお尻を見る

イーディからでいいわよ

ニキータが、笑顔でそう言ってくれた

Come on,Darling

イーディがニッと笑ってお尻を振る

オレはイーディの腰を掴んで

ズズズ、ズボッっと熱い割れ目に、押し込んでいく

ああイーディのは、キツイ

下半身が鍛えられているから

それと、イーディは最近、締め付けるコツを覚えてきたようだ

Darling、もっと奥までCome on

熱さも違う

イーディの中は、熱いな

オレの呟きにメグは

ヨシくん比べないでよ

恥ずかしそうに言った

いいやどんどん比べた方が良いと思うわ

ニキータが、横から笑ってそう言う

でもあたしより気持ち良いんでしょ

そう言うメグを、ニキータは笑う

人が違うんだからメグミがイーディに負けているところもあれば、勝っているところもあるはずなんじゃないの自分を卑下するだけじゃ、何も変わらないと思うわよ

ニキータの言葉に、メグは戸惑っている

メグミとヨシダのセックスを見てわたくしは、とても勉強になったわ腰の動かし方とか、筋肉の使い方とかどうしたら、ヨシダが気持ち良く感じるのか、的確に学べたわ

そういえば、ニキータが

この3人の中では、一番、性体験が少ない

ロサンゼルスでの初体験は、オレに一方的に犯されただけだし

昨日の5連続膣内射精だって、オレにヤられるだけだった

イーディはメグミとは違う、身体の使い方をしているわね面白いわ

他の人のセックスのやり方を観察したくてニキータは、イーディに先を譲ったのか

人のやり方を見て学ぶのよ良いことは、自分も採り入れればいいし自分には合ってないと思ったら、やらなくていいでも、知識としては持っていた方が良いでしょヨシダとわたくしとのセックス・ライフは、これからも続いていくんだから

何事も学んでおいて損は無いか

すごく、前向きなんですね

メグが、ニキータに言う

違うわ相対的なのよ

わたくしたちは人間同士でそれぞれ違うのよ成長速度も、思考の方向性もしかも、人間はその時その時で、慣性モーメントまで付いているから

慣性モーメント

ええその時、気に入っているものの方に向かって、身体が流れちゃったりするでしょ自分の意志とは関係無く、色んな流れに押し流されたりしているものだから

ニキータは、メグに言う

だからパースペクティブな視点が必要なのよ客観的に、外から自分の状態を見る力がね

外からの視点

メグミは視点を変えて見ることを学ばないといけないようねずっと、同じ場所に居て自分の殻から外に出ないから苦しいのよ

ニキータは、メグを無視して

イーディ気持ちいい

アゥゥ気持ちいいねオマンコ、蕩けちゃうヨ

イーデイは、うっすらと汗をかき始めている

Darlingのオチンチンがアタシの子宮をグイグイ突いてくるノネアタシのお腹が、キュンキュン疼くヨ

オレは、さっきのメグの時のように後ろからイーディの胸を揉む

ああ、こうやって立ちバックでセックスしている体勢だと、乳房が下向きに垂れるからよく判る

イーディのおっぱいは、鍛えられた胸筋の上に乗っている

だから、見た目は大きいけれど実際は2重になっている

柔らかいぷにぷにとしたおっぱいの層と生ゴムのようにしなやかな弾力のある筋肉の層に分かれているんだ

アンンッ、クフゥDarling、アタシの身体のこと、よく判ッタ

鏡の中で、イーディがニヤッと笑う

全部は判らないけれどまた一つ、発見したことがあったよ

O.K.アタシも3つ、新しくDarlingのことについて判ったことがあるネ

ここでは教えないネメグミとニキータが見ているカラ

クククと、子犬のようにイーディは笑う

アタシは収穫があったネだから、次はニキータとセックスしてネ

オレはイーディの膣から勃起を引き出す

ちゅぽんっ

すっかり、タコ壺のような吸引力を身に付けているな

ハーイ、いらっしゃい待ってたわ

ニキータが、笑顔でオレを招く

どうぞ、思いっきり、ドスンて突き込んでわたくし、荒っぽいのが好きみたいなの

オレは、ニキータの秘部に亀頭を押し付け

ふんっ

ニキータの膣口がオレの亀頭の形に、押し広げられていく

あああっ来てるわたくしの中に入って来るわ

亀頭の一番膨らんでいる部分が膣の中に埋まる

後は、じゅぼじゅぼと膣奥まで突き進むだけだ

ああっ熱いヨシダの熱いわ熱いのがわたくしのお腹の中を貫いていく

ニキータの胎内は、イーディほど体温が高くはない

ただ、とにかくふんわりと柔らかい

赤ちゃんのぷっくりとした手で、亀頭を優しく掴まれているような感覚だ

ほらここがゴールだっ

ズフブッとオレの亀頭が、ニキータの子宮口に到達する

ああんわたくしまた、ヨシダにレイプされているのねああっんわたくし、こんないやらしい女になっちゃっているわ

鏡の中には、背後からオレに犯されているニキータの白い裸身が

その顔はすっかり、快感に溶けている

ニキータ、身体を起こして

どうしたの、ヨシダ

オレたちが繋がっているところ見たいだろ

ニキータが身体を起こしオレが少し、腰を落とす

鏡の中に、オレたちの結合部がはっきりと映っている

なんて素晴らしいのヨシダのペニスがわたくしの中に全部入り込んでいるわ

ニキータの真っ白い肌と薄い金髪の陰毛

その真下淡いピンク色の陰部の中に、オレの浅黒いのペニスが深々と突き刺さっている

ほら本当に入っているんだぞ

鏡でよく見える様にオレは、ペニスをゆっくり出し入れする

ああ、わたくしまたレイプされているヨシダに

ニキータの眼は、とろんと蕩けていた

気持ちいいヨシダに犯されるのは、とっても良いわ

オレは、ニキータのおっぱいを鷲掴みにしてピストン運動を続けた

ああ、ニキータの乳房は水風船のような感触がする

丸く張りがあってでも、柔らかく、重みがある

ぷにぷにとした触感の中で、乳首だけがコリコリしているのを手の平で感じる

ああん気持ちいいわわたくし、これ好きI LOVEヨシダとのセックス素晴らしいわ

オレは、ニキータの身体をまた倒す

壁に手を付いて後ろから犯される立ちバックの体勢に戻す

そろそろ射精したくなったこのまま、一気にイクぞ

ええよろしくてよ

鏡の中で、ニキータが不敵に笑う

オレは、ニキータの腰を掴んで荒々しく、腰を振る

あああん、あんあんいいわっもっと激しくっわたくしの身体がバラバラになるくらい突いてぇぇぇっ

ああ、やってやる

いいわっあんっヨシダあなたは最高よとってもいいわっいいっああっ、そこそこ、感じちゃうんっ

ビクッと、ニキータの身体が跳ねるッ

ここか

そうよっそこ突いて擦って犯してああああんっヨシダ、わたくしをレイプしてっ

してるだろっこんなにっ

もっとよ頭の中が真っ白になるくらいいいえ、違うわ頭の中が、ヨシダだけになるまでわたくしを犯して犯し尽くしてぇぇぇ

さっき、あんなに走り回った時には汗一つかかなかったくせに

ニキータ身体中から、汗をかいているぞニキータの身体、グッショリ湿っているぞ

だってヨシダがヨシダが、わたくしをゾクゾクさせるんですものっあんっ、わたくし魂が、魂が燃えているのよはぁぁっ

ニキータが、ゆっくりと上昇気流に乗ったのが判った

ああんっあはぁくぅぅヨシダねえ、ヨシダわたくしわたくしね

どうしたんだ、ニキータ

はぁぁっ白いのが白いのが来るのぉぉ白い光が

オレは、一気にラストスパートをかけるっ

ニキータオレもオレももうニキータぁぁ

あはぁぁはふぅぅあうううっ光るっあああんっ光るわぁぁっ

ニキータがエクスタシーに溶けるゥゥッッ

ヨシダヨシダあああっЯ чайка!

ニキータが、ロシア語で何か言った

あああっ出る、出る、出るぅぅっっ

熱い液がオレの亀頭の先から、びゅるびゅると迸るッッ

はあああうっ

子宮に灼熱を感じて、ニキータの身体がガクガクと震える

ああ、膣が蠢く

オレの精液を呑み込もうと

出るまだ出るぅぅ

第2波が第3波が

ニキータの胎内を溶かしていくッッ

ううううあぐぅぅああああーっ

ニキータは、壁に付いた手にギュッと力を込めて

快感に波に犯されることに耐えていた

鏡の中の眼が、切なそうに堪えている

可愛いぞニキータ

オレの精液を受けとめる女はみんな可愛い

オレは、腰をブンブンッと振って最後の一滴まで、流し込んだ

ニキータが脱力して、そのままへなへなと床にへたり込む

オレのペニスがスポンと抜けた

ヨシくんニキータさんの中に出したのね

寂しそうに、メグが言った

そうよねニキータさんは、お客様ですものね

何言ってるんだ、メグ早く、しゃぶって大きくしてくれ

ニキータと愛液とオレの精液にまみれたペニスをメグに突き出す

オレが1回の射精で満足するわけがないだろ

メグとイーディの子宮にも、射精する次は、お前たちの胎内を交互に突くからな30回ずつで交代だそのまま、気持ち良くなったら射精するから

ニキータが、復活するまで時間が掛かるだろうから

次は、メグとイーディとの交互セックスだ

オレが満足するまでは、セックスは終わらないからなほらっ、早くしろよメグ

は、はいヨシくん

メグが、急いでオレのペニスを咥える

じゃあ、アタシはDarlingとキスするね

イーディは、オレの唇をペロペロと舐めた

そしてイーディとメグの膣を交互に犯して

メグの子宮に射精した

その頃には、ニキータが復活してきたので

次は、イーディとニキータで交互にセックス

イーディの中にも、射精する

オレたちは4人ともすっかり、汗と愛液と精液にまみれてドロドロになっていた

大丈夫ヨシくん

メグがオレに声を掛ける

はぁ、はぁおっぱい

おっぱい、舐めさせろよ

メグが、オレの顔の前におっぱいを差し出す

汗に濡れててかてか光っているメグの胸

これまた汗でぐっしょりのオレの顔を埋める

はぁおっぱいに顔を埋めていると安心できるんだ

メグは嬉しそうに、オレの頭を抱き締めた

おっぱいなら、ここにもあるネ

わたくしのもどうぞ

イーディの褐色の胸ニキータの白い胸

それぞれに、顔を埋める

Darlingくすぐったいネ

でも気持ちいいわわたくしも、心が穏やかになる

3人は汗の匂いが違う

汗の味も

メグは、純粋な日本人だし

ニキータは今はアメリカ人だけど、出身はロシアだ

イーディは肌は褐色だけど、髪は金髪つまり、アメリカらしい人種の混交を肉体で表現している

それぞれが特徴的だ

こんなにも違っているのか

メグキス

オレは、メグにキスを求める

チュッと、メグはオレの唇にキスする

イーディも

イーディとも、キスする

ニキータ

わたくしも嬉しいわ

ニキータは、舌まで絡ませてきた

ヨシくん、どうしたのすっごい、甘えんぼになっちゃって

メグが、オレの変容に驚いている

Darlingは、これくらい甘えんぼの方がいいのネむしろ、今までがガマンし過ぎだったヨ

ええ今の方が、可愛いわ

ニキータが、ペロペロとオレの顔を舌で舐めてくれた

ねヨシくん、あたしね

不意に、メグが口を開く

あたし、今色々、判ったのううん今まで、自分が色々判っていなかったってことが判ったええっとあのねあたし、判っているつもりで全然判ってなかったのよ

メグミそれじゃあ、アタシたちには全然判らないネ

イーディが笑う

えっとほら5月のあの大変だった時あの頃だって、ヨシくんはあたしに家族の主婦になれとか家族の委員長になれって、言ってくれてたよねあたしそれは、克子お姉さんを手伝ったり、ヨシくんのお嫁さんになるための修行をするとかあるいは、マナやアニエスちゃんの面倒を見ることだと勘違いしてたわずっと

そうじゃなかったのよねヨシくんは、あたしにあたしたちは、普通の夫婦にはなれないからあたしがヨシくんを独り占めするのは、ダメなことなんだってそういうことを言ってたのよね

メグは真剣な眼で、オレを見ている

あたしは言葉だけでは、判っているつもりになっていたわ頭で判っているつもりででも、本当は全然判っていなかった

そうネメグミは、ずっとガマンしていたものネ

イーディが言う

でも、ガマンするは違うネガマンは納得していないというコトだからネ運命を受け入れていないからガマンしているノネ心の中に、澱が溜まっていくだけナノネ

そうね運命を受け入れるのなら、ちゃんと絶望しないとダメよね

ニキータは絶望と言った

その通りですあたしは、きちんとヨシくんを独り占めすることはできないってこと諦めて、絶望しないといけなかったんですよね

メグは俯く

ちゃんと絶望しておけばこんなに苦しむことも、みんなに迷惑を掛けることも無かったのに

そんなメグの額を、イーディがペチンと叩く

メグーミーアナタはまた、自分の視点だけネパースペクティブだーヨ

イーディが、苦笑する

アタシはDarlingとは結婚できないネだって、Darlingは、メグミと結婚するからだから、アタシはちゃんと絶望しているよきれい、さっぱり諦めているネ

イーディさん

その代わり、ちょっと悔しいからメグミの前でも、DarlingのことをDarlingて呼んでいるのネ

クックックと笑い出した

アタシは闘うオンナだからネハウス・キーパーには向いていないのネだから、仕方ないネアタシが、familyの中に生かさせてモラウためには、DarlingのWifeになることは諦めないといけないノネ絶望ナノネ

そう言いながら、オレの顔に自分におっぱいを押し付ける

でも、いいのネDarlingとはLOVERSだしfamilyのみんなと一緒で、アタシは幸せネ

するとニキータは

メグミさっきも言ったけれど、視点を変えるのよ一つのことだけ絶望してしまえば、後は結構、幸せになれちゃうものよ人生なんて

だって、あなたって幸せに見えるものわたくしの眼から見れば

ニキータさん

ニキータでいいわよいいえもういいわアーニャって呼んで

アーニャ

ニキータ・ゴルバチョフというのは、コードネームよ当たり前でしょ、こんなバカみたいな名前もっとも、今回はこの名義のパスポートで来日しているけれど

偽名なんだ

そりゃそうだそう言えば、オレたちはミス・コーデリアの本名だって知らない

ていうかもう、わたくしには本名なんて無いのよ本当の戸籍は抹消済みだしアメリカに登録してある戸籍は偽名毎回、仕事ごとに名前が変わるしねでも、コーデリアお姉様や親しい人たちにはアーニャって呼ばれているわ

ニッと、オレたちに微笑む

それが子供の頃に、親に呼ばれていた名前だから

ニキータがロシア時代に両親に呼ばれていた名前

もちろん、アーニャっていうのは愛称で本当の名前は別にあったんだけどまあいいでしょ、だからこそアーニャなのよ

戸籍の名前は捨ててしまったから愛称だけが、残った

ここにいるヨシダと、イーディと、メグミにだけ許すわわたくしをアーニャと呼ぶことを

ニキータは、メグを見る

ホント手の掛かる妹ができたみたいだわでも、あなたみたいな不器用な子、わたくしは好きよメグミに負けた気は全然しないんだけどでも、お友達になりたいわ

すっと、手を差し出す

よろしくて、メグミ

こ、こちらこそお願い致します

2人は握手する

その手の上に、イーディも自分の手を重ねる

アタシもねそれから

3人の重ねた手をイーディが、クイッと動かす

この手の位置はここネ

3人の手はオレのペニスの上へ

ニキータが、オレの萎えかけたペニスを掴む

イーディも

ほらメグミも、オチンチン触ッテ

メグミには、意味が判らないらしい

もう一度、大きくしないといけないネ

そうよ自分だけ身を引いてわたくしたちだけにしてくれた人がいたでしょその人のために

ニキータは、部屋の天井に向かって叫ぶ

あなたも、わたくしのことアーニャって呼んでねっネイ

ああ寧は

自分だけここから離れて

でも、きっとオレたちの様子は、見ているよな

ストップ、ストップ今は大きくしなくていいから

ニキータが、怪訝な顔でそう言う

寧とは後で、ゆっくりするから

わたくしはせっかくだから、ネイとヨシダのセックスも見たいわ

ああ、ニキータは元々から寧が気に入ってたっけ

でも寧には寧のプランがあるみたいだから

さっきのメグの話だけど他の人から何回も注意されたり、指摘されたり、こうした方がいいって助言されても自分で何を言われているのか納得して理解するのに、時間が掛かるってことは、よくあると思うんだ

頭で判っているつもりになっていても実は、ちゃんと理解できていないっていうことが

それである時に、ハッと判るああ、みんながオレに言ってくれてたことは、こういう意味だったんだって何で、今まで判らなかったんだ恥ずかしいなって思っても、もう遅いいや、遅くはないのか気付かないままでいるよりは、遅くなっても判った方がいいもんな

キョトンとして、メグがオレを見る

オレ浮気してみようと思うんだ

昨夜から色んな人たちが、オレに家族以外の女の子と浮気がした方が良いって言ってくるんだオレはどうして、そんなことが必要なのか全然判らないでも、ここまでみんなが言ってくれるから

何か理由が、意味があるはずだ

みんな、オレのために言ってくれているんだから

一度試してみるべきだと思うんだ

ああ寧は何か作戦を練っているのネ

イーディが、勘付く

わたくしも、協力してあげるわよ時間の許す限り

ニキータは、昼過ぎにオレたちと別れると言っていた

メグミはどうするネ

イーディが、ニヒッと笑う

判ったわよあたしヨシくんが他の女の子とセックスすることは、諦めたんだもん絶望したからだからいいわよ

ヨシくんの浮気なんて40人でも、50人でも受け入れるわよっ

いーや、メグミ100人だヨ、100人ネ

褐色の金髪少女が、冷やかす

100人になっても、安心ナノカ

オレはプレハブ物置か

大丈夫よっあたしたちのヨシくんだもんっ

メグは、オレの手を取り自分のおっぱいへ

ほら、ヨシくん揉んで揉んで

はいいい

アーニャとイーディのおっぱいも揉みなさいよっ

オレは心ゆくまで、3人のおっぱいを揉みまくった

後になって判ることとかってありますよね

私は20歳の時の最初の彼女に言われたこととか、今頃になって思い出してハッとすることがあります

あれは、ああいう意味だったんだとか

だったら、こうしてあげれば良かったとか

後悔しても、完全に遅いのですが

人生なんて、そんなものです

615.カメダ

じゃ、先にわたくしたちがシャワーを浴びるわ

そう言ってアーニャが、メグを連れてシャワールームへ入る

時間が無いから、2人ずつということになった

メグも、神妙な顔でアーニャに付いていく

ここは、アーニャと親睦を深めておく方が良いと判断したのだろう

オレとアーニャの組み合わせになるより、オレとイーディの方がまだマシだと思っているらしい

シャワーの使い方、アーニャに教えるんだぞ、メグ

判っているわよ、ヨシくん

メグは、笑顔でシャワー室へ入っていく

イーディは、いつまで舐めているんだ

その頃イーディは、オレのペニスを舐め続けていた

中の精液を吸い出しておかないといけないのネ

真顔で、チュウチュウと亀頭を吸っている

イーディは、フェラチオが好きだな

Darlingだって、おっぱい好きじゃなイカ

まあその通りだけど

ほら、Darlingのオチンチン、アタシの唾ですっかり綺麗になったネ

ニコニコ笑って、オレに抱きついて来る

今度は、オレの首筋や胸の汗を舐める

おい、よせよイーディ

Darlingも、アタシの胸を揉んでもいいヨ

じゃあ、揉ましてもらうか

うん、ぷにぷにしてて気持ちいい

狭い四畳半で、4人で組んずほぐれつのセックスをしたんだ

部屋の中には、すっかり淫臭が籠もっている

女の子の汗の匂いってエッチだよな

人ぞれぞれで匂いが違うけれどどれも、オレの性感を刺激する

そうアタシはDarlingの汗の匂いにしか、コーフンしないネ

イーディは、そう言った

他の男の汗なら、気持ち悪いヨDarlingだから、ドキドキする

イーディは、ニコッと笑ってオレの耳の後ろをペロペロと舐める

だけどメグミ、良かったネ判ってくれたネ

メグが、オレを独占したいという気持ちを諦めてくれたことは前進だと思う

本当にアーニャとネイのお陰ネ

アーニャと寧

本当はネイが一番、アタシたちとDarlingのこと、良く判っているネだから、ネイがDarlingのメインのWifeになるのがBESTなのにネ

寧の方がオレの正妻に相応しいと思っているのか

でも、ネイがメインのWifeになるとDarlingがダメになるネネイは、それが判っているからゼッタイにElder Sisterの位置から下りて来ないネ

それだけじゃないんだよ、イーディ寧は

寧には弟を守れなかったというトラウマがある

寧はお姉ちゃんでないといけない子なんだよ恋人よりも、弟を心の底から愛しているんだ

so Complex ネ

コンプレックス

ノーノー、とても複雑っていう意味ネ

イーディは、オレの胸に頬を寄せてクククと笑った

それから、英語で天井に向かって何か言う

ネイにお話したのネどうせ、観ているノデショウダカラ次のアナタの計画は何アタシは何をしたらいいノカそろそろ、話に来ナサイって連絡したのネ

そう言えばアーニャのために制服を取りに行くと出て行ってから、随分になる

アタシも、ネイのSisterだからネイロイロと協力しないといけないノネ

そして、メグとアーニャがシャワーを終えて

交代して、オレとイーディがシャワールームに入った

2人でキツキツだ

イーディ裸になるとグラマラスだからな

備え付けのボディソープで、イーディの全身を綺麗に洗ってやった

イーディは、オレに背中を擦られてクスクスと笑う

その次には、イーディがオレを洗ってくれた

シャワー・ルームから出ると

おっ、ヨッちゃんどうアーちゃん

寧が戻って来ていたというか

アーニャが、オレたちの高校の制服に着替えていた

うんすげぇ、可愛い

ぶっちゃけ今までのアーニャの格好は

純白のジャンプスーツに、ロングブーツ

まるで、アメリカンコミックスの闘うスーパーヒロインみたいな格好だった

さっきまでの格好だとテレビや映画の世界の人みたいだったでしょだから、ヤジウマの生徒たちもちょっと引いた感じで見ていたんだと思うのよっ

寧の分析は、正しいと思う

さっきの観衆のアーニャに対する視線はたまたま、テレビのロケがやって来たのを横から見学するとかデパートの屋上のヒーローショーを見るみたいな

ゲンジツとのギャップがあった

だから星﨑さんは、オレたちを笑ったんだ

あの人には、メグとアーニャの競走は自分とは違う、よその世界の人たちのショーとしか思えなかったんだろう

でも、ほらこうやって、うちの高校の制服に着替えたらリアルな17歳の可愛いアーちゃんだもんねっ

制服姿のアーニャはむしろ、その美貌とプロポーションの良さが強調されていた

それでいて、普通の外国からの留学生として校舎内に居ても、おかしくない存在感がある

これが、さっきまでのジャンプスーツなら校舎内の、それこそオレたちの授業中の教室内に居たって、バトル物映画の1シーンにしか見えないもんな

ホント、女の子って着るもので雰囲気が変わる

ほら、ヨッちゃんたちも早く服を着てもうすぐ、1時間目が終わっちゃうよ

ああ、そうだね

オレは、慌てて制服を着る

寧が、アーニャのことをアーちゃんと呼んでいるということはやっぱり、校長室の監視室で、オレたちの様子を観ていたんだな

そして、頃合いを見計らってアーニャ用の制服を持って、帰って来た

ニコッと、オレに振り向く寧

オレは、オレたちのことで一生懸命考えて行動してくれている寧が愛おしい

愛おしすぎて言葉にならない

オレは、寧を抱き締めた

どうしたのよ急に

なあにお姉ちゃんに甘えたくなっちゃったの

うんそうだよ、ヤッちゃん

オレは、寧の髪と背中を優しく擦ってあげる

Darlingは、今までみたいに変なガマンはしないことになったのネ甘えたい時に、アタシたちに甘えたいだけ、甘えるコレ、一番ナチュラルなコトなのネ

イーディが、そう言って笑った

そうそうわたくしたちは、いっぱいおっぱいを揉まれたからネイも揉んでもらっておきなさい

ええ寧お姉さん

アーニャとメグまで優しい眼で、オレたちを見守ってくれた

そーおっんじゃ、ヨッちゃんあたしの胸に、おいでっ

オレは、寧の豊かな膨らみに顔を埋める

あはは、可愛いなあっヨッちゃん、いつでも甘えておいでよヨッちゃん可愛いんだからいつでも大歓迎だよっ

寧は、満足そうにそう言った

1時間目が終わらないうちに学食脇のパン工房を出る

かといって1時間目の担当教師と顔を合わせるのもツライので

校舎の入り口で、1時間目の終了のチャイムを聞く

休み時間になったばかりの校舎をオレたちは行く

げげっ

何なのあれ

廊下に出て来た生徒たちが、オレたちを見てみんな驚いている

それも、そのはずだ

オレの両腕にはイーディとアーニャが抱きついている

2人とも、オレに大きな乳房をぐいぐい押し付けるようにして

そんなオレたちの後ろを、メグと寧が追って来る

ちょっちょっとあの子、あなたの婚約者なんでしょいいの

3年生の女子が、メグに尋ねた

何がです国際交流しているだけじゃないですか

メグが、ケロッとした顔で答えた

国際交流

外国の方はスキンシップを大切になさりますから

結局一緒に裸になって、セックスしたことが効いているんだな

だから、もうアーニャに対しては、メグは嫉妬しないだろう

頭で理解するよりも肌で感じて納得するタイプだから、メグは

本当にメグもSo Complexだと思う

おお、あれニキータ・ゴルバチョフだよな

朝のグラウンドでの死闘って、オレは見ていないんだけど

オレは見てたでも、さっきより全然可愛いぞ

さっきはちょっと怖かったもんな

アレはテレビ用の顔でこっちが素なんじゃねぇの

えっと外タレなんだっけ

外国人タレント

オレは、本業はモデルって聞いたぞ

やっぱり綺麗だよな

うちの高校に編入して来るのかな

一応体験入学中らしいぞ

じゃ、今日の結果次第か

お気に召せばあるいはじゃね

えー、あんな綺麗な子が同級生とか、たまんねーよな

ゲーノージンだもんな

ゲーノージンなら白坂雪乃が居るじゃねえか

あれは別枠だろう

うんあれは、人権侵害、憲法違反で野党が次の国会で追及するって言ってるから

え、そうなのかオレ、毎週観ているぞ

うちはオレよりも、オフクロたちが熱心に観ているよ

雪乃のテレビ放送は無茶苦茶過ぎるからな

あんなに違法放送なのに何故か、バラエティとして成立している番組は珍しい

雪乃には、放送禁止用語も、テレビ業界のタブーも関係無いし

ところであの小僧は、何なんだ

ていうか例のあいつだよな

あいつ死ねばいいのにとか、思わねえ

うん勝手に爆発すればいいのにな

ああ**の****みたいに

オレは**製の****かよっ

綺麗な子に囲まれて、ちょっとあの男の子、良い気になっているよねっ

そうねちょっと、どうかと思うわよねあそこまでいくと

とにかく男子生徒の憎しみの眼と女子生徒の蔑みの眼に晒されながら

オレたちはどうにか、オレとメグの教室へ到着する

はーい、ニキニキはここまでねっ

そうか、他人の眼のある場所ではアーニャでなく、ニキータか

え、どうしてよ、寧わたくし、このままヨシダと勉強したいわ

アーニャは、オレの腕をギュッと握り締めてそう言う

だって、ニキニキ17歳でしょあたしと一緒に2年生のクラスに行かないとさっ

そうか学年は違うんだな

あったり前でしょ体験入学なんだからほらっ、おいで

寧が、アーニャをオレから引き剥がす

ちょっとうんっヨシダぁ

また後で会えるからメグちゃんイーディ、後よろしくねっ

寧が、アーニャを引きずっていく

ていうか、抵抗しないところを見るとアーニャは、遊んでいるだけだな

あのニキータさん

1人の男子生徒が、思い切ってアーニャに話し掛けるが

ちょっとネイ

アーニャは、それ以降もの凄い勢いで、英語で寧に文句を言っている

寧も、流暢な英語で答える

2人の英語のやり取りに話し掛けた男子生徒は、唖然として、それ以上何も話し掛けられなくなってしまう

ああやって何を聞かれても、英語で誤魔化すつもりなんだ

寧と同じくらい英語で流暢に喋れる子なんて、そうはいないもんな

ほら、Darling、メグミ行くヨ

イーディが、オレたちを教室に引っ張り込む

それで、オレたちに話し掛けようとした上級生や他のクラスの連中を引き離すことができた

おはよう、恵美お早いお着きね

メグの友達が、笑ってメグを迎えてくれた

まさか、恵美が1時間目をサボるとは思わなかったわ

あのごめんなさい

いいのよ色々あったんでしょ

山峰さん、あたしも朝見てたわよ

ヤダヤダ、ヨシくんはあたしのなのっ凄かったわ

メグが真っ赤になる

ええっとそれは

いいのいいの山峰っちが、吉田っちのことが大好きだってことは、よーく判っているからさっ

あたしたちは、ほら4月の段階から、あんたたちの恋の成長を見せられ続けているんだからね

ラブラブなのは、よーく判ってまーす

ていうか、吉田っちはいっつも、キッツイ子にばっかり気に入られるよねえ

奈島センパイとか、今は更生したけれどあたしたちは、ほら、うちの教室にまで脅しに来たのを知っているし

あそんなこともあったなあ

あの時は怖かったよねえ

綺麗だけどヤンキーの血は抜けてないでしょ、あの人

そういう評価なんだ

過去2年以上この学校の中では、伝説の不良少女だったんだし

いやいや、この街のか

マルゴさんと2人で、夜の街を不良狩り、チンピラ狩りしながら、定期的に廻っていたんだから

男は、黒髪になっただけで寧の美しさにコロッと参るけれど

普通の女子生徒からすれば、まだまだ怖い人のままなんだ

でも、奈島さんが間に入って下さってニキータさんとは、仲良くなったわ

つーか、あのセンパイ吉田くんには、ずっと優しいもんね

あの人が言ってた理事長の家に保護してもらっているっていうのは、本当

ええ、本当よあたしとヨシくんの家も理事長先生に貸していただいているの

なぁんだ、そうだったんだ2人の家、とっても立派だったからずっと不思議だったのよだってほら、恵美ちゃんの家って

山峰家が貧乏なことはうちのクラスでは、みんなに知られている

そうよだからヨシくんが、理事長先生と知り合いなのそれで、貸してもらえることになったのあたしの家やヨシくんの実家じゃ2人で暮らせないから

そうだったんだぁ

やっぱり、メグの普段の行いの良さというか積み重ねというか

うちのクラスの女子はメグに対して、好印象のままでいてくれる

まあ、良かったんじゃないああやって、みんなの前であたしのヨシくんとか叫んでみたり授業サボって、心ゆくまで話し合ったりさたまにはねメグちゃん、スッキリした顔しているもの

うん夏休みが明けて、吉田くんがパンコースに移ってから、ヤマミーきっつい顔しっぱなしだったもんね

もちろん吉田っちも

ま、慣れないパン作りに学食でパンの販売までやることになっちゃったんだもんね余裕が無いのはよく判るけれどあんまり溜め込み過ぎずに、たまには発散しなよ

えっ、何それいっぱい、エッチしまくれってこと

やーだそんな話はしてないわよっ恵美ちゃんも吉田くんも、真面目っ子だからあんまり、根を詰めると今朝の恵美ちゃんみたいに大爆発しちゃうよってことだよ

オレ、そんなに切羽詰まってたか

そんなにみんなでイジメるなよ吉田は自分がいっぱいいっぱいだって判らなくなっちゃうぐらい、今、大変なんだからさ

ああ男子の田中が、オレたちの会話に加わる

家のことだっていきなり、2人きりで暮らせってのも大変だろうしさパンだって、何から何まで吉田ひとりでやれってのも、メチャクチャだよなその上、吉田は何でだかイーディの面倒まで見ているしさ

イーディは、さっきからオレの背中にしがみついたままだ

いや、田中別にオレ、イーディの面倒は見ていないぞ

むしろ、イーディに守ってもらっているわけだし

アホか吉田の行動を見ればどう見ても、お前の方がイーディの世話をしているわっ

うんアタシ、Darlingに世話されているネ

イーディが、ニコニコ顔でそう言う

そのことも、長年の謎だったが今朝、ようやく解明できた

え田中

イーディちゃんて、理事長先生のところの子だったのね

朝の騒ぎを見ていたという女子生徒が言う

だから、吉田が理事長にイーディの世話を頼まれたんだろ

はいぃ

お前、ホント何でも引き受けちゃうな少しは断れよ

断れないでしょ家を借りているんだから

女子生徒が笑う

でニキータ・ゴルバチョフを連れてきたのは、イーディか

田中が、イーディに尋ねる

そうそう、アタシネ

そうよねっ、すっごい仲良さそうだったもんね

女子たちも納得している

アメリカのトモダチネ

イーディは平然と嘘を付く

いや、嘘でも無いのか

2人ともミス・コーデリアの配下だった時期がある

もしかしたら、どこかで一度くらい擦れ違っていたこともあったのかもしれない

夏にロサンゼルスで再会してホトボリを冷ましたのネ

イーディ、違うその場合は旧交を温めるだ

オレは突っ込む

そうそう、ソレなのネ温めますかなのネ

それじゃあ、コンビニだ

そういうことなのね

そういえば、あの子の吉田くんへの態度イーディちゃんにそっくりだもんね

アメリカの人って、みんなああなのかしら

ニキータさかて、アメリカ人なの

ロシア系のアメリカ人よそうよねヨシくん

うんそうらしいよイーディとは昔、格闘技を習っていた先生が同じらしくてさ

慌てて、話を誤魔化す

まあ正確には、ミス・コーデリアはイーディの師では無いけれど

へえ、そうなんだ

吉田、ちょっと来い

田中がオレを呼ぶ

オレが、田中の方へ行こうとすると

イーディは、こっち来んな男同士の会話だから

ああ、背中にイーディが貼り付いたままだった

イーディ、自分の席へ戻れ

えー、いいじゃないカ田中アタシDarlingの背中にくっついてないと、エネルギーが切れるネ

吉田は、お前の充電器じゃねぇそっち行ってろ

むう

仕方なく、イーディはオレから離れる

もっと、こっちへ来い吉田

田中に教室の後ろの方へ連れて行かれる

すると、他の男子生徒たちも集まって来た

話というのは、他でも無い

田中は、もったいぶって話し出した

お前遠藤が、この街に帰ってきているっての知っているか

遠藤って誰だっけ

男子は、みんなズッコける

バカお前遠藤だよ遠藤ケンジ元オレたちのクラスメイトの

その遠藤か元、雪乃の彼氏の

あれ、あいつってどういうことになってたんだっけ

遠藤のことなんてすっかり忘れていた

確か雪乃のレイプ中継の時に、オレが気絶させて

家の人が迎えに来て学校から居なくなったことまでは、覚えているけれど

あの後、オレは

シザーリオ・ヴァイオラとの対決とか

瑠璃子やアニエスの問題や

白坂創介のこともあったし

遠藤のことなんて、思い出す余裕は無かった

そう言えば5月の連休明けから、見ていないよな

あいつは、ほら放送室の隣の部屋で、白坂さんをレイプしたけれど

ああ、雪乃のレイプ中継は遠藤の仕業ということになっている

本当はオレだけど

白坂さん、そのままヤクザに拉致されちゃったろだから、被害者が行方不明だから学校側も遠藤を告発するわけにはいかなかったらしくて

被害者の女生徒の将来を考えたら本人と本人の家族の意向を聞かずに、学校が勝手に警察に訴えるわけにもいかないし

ていうかその後、白坂、もっと大変なことになっちゃったけど

本人も本人の家族も

とにかく遠藤の起こした一件は、うやむやになっちまったんだよ

連休明けてすぐに、校長が急病で交代したり先生が何人も辞めたからなあ、この学校

白坂創介派だった、ゲロッパ校長はもういない

じゃあ、遠藤は

学籍はまだうちの学校にあるはずだ

田中は答えた

でもなあほら、あいつの家、メチャクチャになっちゃったろ

例の市会議員の叔父さんが汚職で逮捕されたしそれで、あいつの親父、その叔父さんから市の工事を優先的に請けてただろなもんで、癒着が問題になって

遠藤の家の建築会社、倒産しちまったんだそうだ

倒産

ミナホ姉さんが遠藤の家を徹底的に追い詰めるって言って

あちこちに指示を出していたはずだ

その後

あミナホ姉さんも、忙しかったから

追い詰める指示を出したまんま、放置してて

だから、遠藤の家追い詰められすぎて、倒産しちゃったんだ

それで、親の会社の債権者から追われたりしてしばらく、一家で他の街へ夜逃げしていたらしいぜ

だから、ずっと学校には来ていなかったんだよ

その遠藤が戻って来た

でな酒井、お前、昨日、遠藤に会ったんだろ

田中が、酒井という男子生徒に声を掛ける

ああ、駅裏のゲーセンで会ったあいつの方から、オレに声を掛けて来たんだ

遠藤から

遠藤、もうすっかりヤサグレててさ格好もチャラくてさ

酒井は言う

高校球児だったのにさ、頭なんかすっかり、エグザイル風になってたし

タカヒロ風か

いや、アツシ風の髪型だしかも、もう夜なのに何故かサングラスを掛けていた

さすが、遠藤だな

田中が、唸る

ああ、オレが何で、お前サングラスしているんだって聞いたら、これは夜用のサングラスだから問題無いとか意味不明なことを言っていた

間違いない本物の遠藤だな

男子全員、うんと頷く

しかしそれ本当に、エグザイルのアツシ風を狙っていたのか遠藤の顔だとどっちかっていうと、カメダになるだろ

ああ、そう言えばカメダの兄によく似ていた

まあ、それで何かよく判らないんだけど遠藤がオレに、吉田のことを聞いてきたんだよ

オレのことを

あいつすっげぇ、恨んでたぜ吉田のこと、必ずブッ殺すって

あいつ

オレにやられたこと気付いていたのか

フジテレビは本気でこれで良いと思っているのだろうか

最初の1時間だけ観たけれどメイン・パーソナリティの女芸人の大半が、一言も喋らない

本番中に堂々とトイレへ行った、アイドルも凄い

昔は、面白かったんだけどなあ

616.ニャポレオン党

とにかくさ、ちょっイッちゃってる感じだったんだよ遠藤のやつ、言ってることも変でさ

街で遠藤と会ったという、酒井は言う

何かさオレは、今、どん底にいるだが、ここから下は無ぇ後は、上を目指して這い上がっていくのみだぜ今のオレは、ニャポレオンなんだニャポレオンみたいに這い上がってみせるぜとか、言ってんだ

何なんだ、ニャポレオンて

一応、尋ねてみる

オレもまあ、多分、ナポレオンのことだと思うんだが、一応聞いたみたよ

そしたら、遠藤はお前、知らないのかニャポレオン英雄だぜ足軽から天下人になったんだ

ギリギリ、合っているような、無いような

田中が呟く

まあ豊臣秀吉のゴッチャになってるってことはないよな

オレも、さらに不安になったから遠藤に何をやった英雄なんだって聞いてみたんだそしたらさ

遠藤曰く戦争やって、勝ちまくって皇帝になって後は、瓶詰めと法律とコニャックを作って、オーダーミックス戦闘で、不眠症で、不可能で、辞書を持って無い後、最初の嫁がケバい

何だ一応は、判っているんみたいじゃないか

田中は、言う

いや言ってることが、スゲェ浅いから多分、あいつマンガか何かの、うっすい知識だけで喋っていたんだと思う

酒井は、溜息を吐く

だって、オレがそいつは、どこの国の英雄なんだって尋ねたらさ遠藤は、こう言うんだよそんなの決まってるだろ、ヨーロッパの南の方の島だ長靴の横っちょ辺りとか

また、大雑把だな

だから、ホントのところはよく判ってねぇんだと思うんだよ

名前だって、うろ覚えなんだから

ナポレオンが、ニャポレオンだし

なのにさ延々と、オレに言うんだよニャポレオンは、素晴らしいニャポレオンは、格好いいだから、オレもニャポレオンのように蘇るんだそして、いつか必ずニャポレオンのように天下を取ってやるってまた、大きな声で騒ぐんだよゲーセンの中なのにバカ笑いして一緒に居るオレの方が恥ずかしかったよ

ああ、あいつホントに、マンガの影響だな、それしかも、まだ連載途中だから遠藤、オチを知らねえんだな

田中が言う

そりゃナポレオン一度は皇帝まで昇り詰めてから、戦いに負けてエルバ島に追放されたけれどそんで、まあそこから、再起して不死鳥のように蘇って、もう一度、皇帝に復位するんだがそこまでは、本当に遠藤の言う通りの輝かしい復活劇だけどよ

その後、ナポレオンすぐにまた負けて、セント・ヘレナ島に流されてそのまま、寂しく死んだんじゃなかったっけ

最後は負けたまんまだよな

あー負けて終わるのを知らねぇんだなあいつ

そこまでまだマンガになってないからなあ

遠藤ナポレオンを目指したら、悲しい結果になるだけだぞ

でもよそういうのは、遠藤らしいっていうか、いつものベリー・平常進行で遠藤ワールドが炸裂なだけじゃないか全然、イッちゃってはいないと思うぞ

別の男子が、酒井に言う

まあ、そうだなこれがオレは斎藤龍興になるとか劉禅になるとかなら、かなりヤバいと思うけれど

あるいは、ナポレオンでも、ボナパルトじゃなくってナポレオン・ヒルとかクモ・ナポレオンとかなら

最初のはビジネス哲学書の元祖で、後のは仮面ライダーの怪人だ

酒井が、そうオレに教えてくれた

とにかく、何にせよナポレオンにオレはなるぐらいじゃ、いつもの遠藤が言いそうな戯言の範疇だな

田中が、改めて酒井に言った

まあ、そこまでならなイッちゃっているのは、ここから先さあいつ、オレはニャポレオンになるの話を散々した後にオレに、こう言ったんだぜ

男子生徒たちの視線が、酒井に集まる

オレはニャポレオンになって、天下を取るだからお前もニャポレオン党に入らないかって

ニャポレオン党

何だニャポレオン党って

代表して、田中が酒井に尋ねる

世界を大いに盛り上げる、遠藤ケンジ(ニャポレオン2世)のための党だそうだ

あいつ世界史上には、ナポレオン2世がいることを知らねえんだな

うん世界史の教科書には載ってないけれどナポレオン3世はテストに出るだろ3世がいるなら、2世もいたはずだって気付くだろ普通は

歴史好きの男子たちが、怒りに燃える

まあ、その辺が遠藤クォリティだな

田中が、呆れている

で、何だ遠藤はそのニャポレオン党っていう、不良のチームか何かを作ろうとしているのか

それがよ遠藤が言うにはすでに、ニャポレオン党はこの街の中で、300人を越える党員を獲得したそして、オレがその党首兼総裁兼軍団長だとか、言い出したんだわ

300人

えあいつ、メンバーが300人居るチームのボスだとか言ってるのか

いや300人って言っても、半分以上はサポーターで実働部隊は精鋭100人って言ってた

何だ、サポーターって

何をサポートするんだ

サポーターになると、党首選挙の時に投票できるらしい

だって党首は遠藤なんだろ

遠藤のための党なんだから

ああ、だから投票用紙に遠藤の名前を書いて、遠藤に投票する権利をくれるらしい

どんな独裁国家だ

全員、呆気に取られている

いや、でも全部、遠藤の妄想だろどう考えたってこの街に、遠藤に従うようなバカが、100人もいるわけねぇだろ

男子の1人が言う

ああ、市会議員の叔父さんも逮捕されちゃったし金持ちの親父の会社は、倒産したんだよな

今の遠藤にはコネも金も無い

オレも、そう思うよでも、遠藤本人は自信満々なんだよ余裕綽々で、ガッハガッハと高笑いするんだよオレどんどん気味が悪くなっちゃって

酒井の気持ちはよく判る

そんであいつは言ったんだニャポレオン党の最初のターゲットは、吉田お前だって

遠藤近々、全戦闘部隊を引き連れてコロシに行くから、耳の後ろを良く洗って待っていろって、吉田に伝えろってオレに

遠藤それを言うなら首を洗って待っていろだ

とにかくお前と山峰ちゃん、気を付けた方がいいな

田中が、オレに言った

まあ、遠藤のことだからほとんどフカシだと思うけれどあいつ、バカだけど行動力はあるからな

ああ、何か気持ち悪いよな

遠藤妄想が高まりすぎて、頭がおかしくなってんじゃねぇのか

でもよそんなんで街中で刃物とか振り回されても困るしよ

うん吉田はともかく、山峰ちゃんが心配だ

そうだな、吉田は遠藤に刺されても別に良いけれど

むしろ刺されとけ

山峰ちゃんは、可哀想だよな

まあメグという美少女を独り占めにしているんだ

何でもいいやがれ

判った気を付けるよメグにはイーディに付いてて貰うことにする

オレは、そう決心した

ああ、それがいいなイーディちゃんなら、遠藤の振り回すナイフぐらいは蹴り飛ばしそうだし

でも、マジ、気を付けろよ相手はマジでイッちゃってる可能性があるからな

オレたちも、また何か判ったら連絡するわ

つーか、酒井お前、潜入捜査員としてニャポレオン党に入ってこい

嫌だよそんなの遠藤の子分になるんだぜ

確かにそれだけは嫌だな

男子生徒みんなで、笑い合う

リンゴン

そこで、2時間目のチャイムが鳴った

とにかく今、話した通りだからな吉田

ああ、ありがとう気を付けるよ

2時間目は普通に授業を受けた

色々と考えていた

遠藤のことは学校内に関しては、心配しなくて良い

この学校の中には、黒い森の警戒システムが張り巡らされている

遠藤がまだ、この高校の学籍を有しているとしても

システム上で、遠藤ケンジは、要注意人物として監視対象になっているはずだから

もし、遠藤が校内に侵入しようとしたらただちに警報が鳴るはずだ

克子姉が、そのアラームを見逃すはずがない

ミナホ姉さんも、そろそろ京都から戻って来るはずだし

今、オレたちの通学は必ず車を使っている

部活のあるメグは校門前で、渚の車にピックアップしてもらうことが多いけれど

校門前で待つのは、止めさせよう

必ず、教職員用駐車場の隠しガレージを使う

それなら、遠藤もしくは(存在するかどうか判らないが)遠藤配下のニャポレオン党に待ち伏せされる心配は無い

この2時間目の授業が終わればオレは、3、4時間目はパン工房でパン作りだし、克子姉が指導に来てくれる

そこでこの件は、相談すればいいな

あの人、ゼッタイに絡んでるんだろうな

オレは小声で呟く

遠藤が、そんなに意気揚々とこの街に戻って来てなおかつ、ピンポイントでオレを狙っているなんて

普通では、考えられない

多分遠藤を陥れたのはオレだということをあいつに伝えた人がいる

こういうことしそうなの1人しか思い付かないもんな

生徒会長、岩倉幸代

多分、あの人が裏で動いている

5月の騒ぎから4ヶ月

そろそろ、何かしら仕掛けて来る頃合いだろうし

ことによるとニャポレオン党は実在するかもしれない

ボスが、遠藤でなく岩倉さんで

オレは、教室の後方を見る

うちのクラスの不良コンビはお休みだ

あいつらって確実に岩倉さんと繋がっているだろうしな

さて困った

岩倉さんが校内の警備システムに手を加えて、遠藤を潜入させるかもしれない

さすがに秘密の地下通路や、校長室の下の監視室へのアクセスは教えないだろうけれど

そんなことを、あのバカの遠藤に教えたら遠藤は、校内の秘密施設のことを、他の生徒たちに吹聴しまくるだろうから

あいつが、秘密を教えられて黙っていられるはずがない

だから、岩倉さんもそこまでは、やらない

黒い森の秘密の監視システムが使えなくなるのは、岩倉さんも困るだろうし

そんなことを延々と悶々と考えているうちに、2時間目の授業が終わった

すぐにメグとイーディを呼んで簡単に説明する

とにかく、イーディはメグの警護を頼む

了解ネ

イーディは、ニコッと笑った

メグが心配そうに、オレを見る

オレは平気だよパン工房には、克子姉も来るし昼の分のパンを売って、後片付けをしたら、さっさとお屋敷へ戻るから

今日は、土曜日だ

幸い、パン部の活動予定も無いし

それで、遠藤のことはミナホ姉さんと相談するよ

ミナホ姉さんはこの街の暴力団とも付き合いがある

遠藤の動きを調べてもらうこともできるだろう

岩倉さんのことも、相談できるし

今日は、昼まではアーニャもいるしネ

イーディが、微笑む

アタシがメグミを見ているからアーニャにDarlingを見てもらおうカナ

いや、せっかくだからアーニャには、日本の学校を楽しんでもらおうよ

その方がいいよ

アーニャは寧に任せた方が良い

寧のことだから、きっとアーニャが楽しいように、気を遣ってくれているだろうし

メグも、納得してくれる

じゃ、そろそろオレ行くから

ええ、お昼になったら手伝いにいくわ

メグたちの部活の練習は午後からだ

昼のパンの売り子は、いつも通りにメグと寧に頼むしかない

土曜日は、そんなに売れないしそもそも数も焼かないから、すぐに売り切れるだろう

まあそれも、メグと寧という美人が売っているからで

オレが売り子なら売れ残るんだろうけれど

イーディが、オレのカバンの縁をコツコツと叩く

そこにはブン殴り棒が隠してある

制服が冬服の時は、袖の中に隠せたけれど

夏服は半袖だからカバンにしまっておくしかない

これ、出しておいた方がいいネ

ニッとオレに微笑む

おっ、吉田今日もパン作りか

カバンを抱えて、教室を出ようとするオレに田中が声を掛けた

ああ今日のは良いできだと思うから、買ってくれよな

オレは、笑って返答する

たまにはようちのクラスの人間だけ、50円引きとかにならないのかよ

ゴメン値段付けているのは、オレじゃないんだ

パンの価格は克子姉が決めている

一度、値段を決めた以上はその値段相応のパンを焼きなさい売れなきゃ、値下げすればいいなんて、気軽に考えないで

そう、きつく言われている

これが、本当の商売なら売れ残りは、安くして処分するしかない

しかし、今のオレは教育を受けている身だ

納得をして付けた値段で客に売れなかったなら

その屈辱を、きちんと心に刻みつけなければならない

だから、値下げはしない

まあ、幸い今のところは、オレがまだたくさんのパンを焼けないので、数を搾っているから

売れ残りが出ることは、ほとんどないけれど

しゃあねぇなあまあ、頑張れよ

田中は、笑って見送ってくれる

吉田くん、この間のレモンクリームのパン、美味しかったよあれ、また作らないの

ドアを出たところで、別の女の子がオレに尋ねる

えっと、来週の火曜日にまた出す予定だよ

まだ、克子姉のレシピをオレが全て作れないから売っているパンのレパートリーは、コロコロ変わっている

そういうのってさ、事前に一覧表とかで発表できないの何曜日には、どんなパンを売りますとか

ありがとう、来週から用意するよ

学食の壁に、貼り出すか各クラスに配るか

高校のサイトに載せてもらうって手もあるな

うん期待しているよっ

本当に、クラスメイトたちには助けてもらっている

みんな、オレとメグを応援してくれている

ありがたい

ホームがあるということは、それだけで救いになる

オレは、学生カバンを小脇に抱え

その影に、ブン殴り棒を隠す

何かあったら、瞬時に振り回せるように

自分の教室を一歩出たらいつ襲われるか判らない

そういう覚悟でいないとな

3時間目のチャイムが鳴る

オレは慌てて、パン工房へと向かった

授業が始まった途端に、校内は静まる

各教室から、教師の声だけが聞こえる

それでも人の気は感じる

校内に、たくさんの生徒たちが集っていることが、気で判る

校舎は若い生気で満ち溢れている

オレも、工藤流古武術6級だ

最近は、なるべく視覚だけでなく、気で物事を捉えようと訓練している

通用口で靴を履きかえ校舎の外へ

そのまま屋根のある外廊下を真っ直ぐ行けば、学生食堂だ

外廊下なら、上履きのままで建物の中に入れるけれど

オレのパン工房は、学生食堂に隣接して建て増しされている

そっちにはまだ、校舎から廊下が繋がっていない

だから、外履きに履きかえて裏口から入らないといけない

パン工房の裏口のドアの辺り木の茂みの向こうに、人気を感じる

今は授業中だ

一般生徒が、歩き回っているはずがない

そしてこの時間に

オレが、パン工房へ来ることは調べれば判る

オレを待ち伏せしているのか

この気の色は知っている

あの茂みの向こうに居るのは

おい、雪乃どうしたんだ

オレは、彼女に声を掛けた

木の陰から金髪で制服姿の雪乃が現れる

えっとおはよ

雪乃は、そっけなくオレに言った

お早うってもう、3時間目が始まったところだぞ

じゃあこんにちわ

お前授業を受けに学校へ来たんじゃないのかていうか、何でこんな時間に

昨夜はフランシーたちとカラオケ行ってバカ騒ぎしたから、さっきまで寝てたのよ

ああ、番組が終わった後で

あのオカマのタレントさんたちと、遊びに行ったのか

そしたらほら、香月セキュリティ・サービスのあの偉い人あの人から電話が来て叩き起こされたのよ

え谷沢チーフか

あんなナイスミドルのオッサンが女子高生に電話してくる

違うわよ女の人すっごい、キッチリしているあーんと、あれよ、あの人そうそう、関さんよ

ああ翔姉ちゃんか

翔姉ちゃん、すっかり香月セキュリティ・サービスのトップの仕事をこなしているもんな

関さんにメツチャクチャ、怒られたのよ不貞寝してないで、ちゃんと学校に行きなさいって

雪乃は今香月セキュリティ・サービスの施設で暮らしている

職員住宅と、外国から短期滞在する警護対象用の宿泊施設が併設されている建物で

セキュリティは、完璧だ

24時間、いつでも香月セキュリティ・サービスの職員が在駐しているし

それで手の空いている職員さんに車で送って来てもらったんだけど

じゃあ、教室に行けばいいじゃないか

あんたさ馬鹿じゃないの今日、土曜日よ土曜日の3時間目から授業を受けるなんてあたし、マヌケみたいじゃないのっ

いやいいんじゃね

オレは1時間目をサボって、セックスしてて

2時間目だけ、授業を受けて

3、4時間目はパン作りだし

あたしは嫌よ何か、カッコ悪いじゃないそんなのさ

雪乃は相変わらず、他人の目を気にする

気にする必要なんてもう全然無いのにな

雪乃は雪乃なんだから

だからお昼に迎えが来るまで、居場所が無いのよっ

判ったじゃあ、オレのパン工房に居るか

変なこと、するつもりじゃないでしょうね

そんな余裕は無いオレ、4時間目が終わるまでに、パンを焼かないといけないんだぞ

パンによっては、焼いた後も加工があるし

袋詰めしないといけないパンもある

忙しいんだからお前に構ってられないからな

ふん、その方がいいわよっあんたなんかに構われたくないわよあたし

なぜか、プンプン怒っている雪乃

しゃあねぇなあ

オレはパン工房の裏口の鍵を開ける

ドアをガチャッと開き

まあ、とにかく中へ入れよ

お、お邪魔します

と、工房の中に入って来た

えっと本当にあった、なぽれおん党とは何も関係無いですから

気にしないで下さい

(検索に引っ掛からないように、ひらがなで書いています)

そう言えば、昔チョコレート工場で働いていた時に60歳過ぎの元なぽれおん党の人に会ったことがあります

何かの本でなぽれおん党の人は当時、よくオレ、マモルの友達って言っていたと書いてありましたが

あれから40年経ってなお、その人が私がなぽれおん党を知っていると知ったら

じゃあ、君、マモル知ってるオレ、マモルの友達

と言ったのには驚きました

マモルの友達であることが、ステイタスだったのですね1968年当時は

617.第2の壁

その辺に座ってろよというかこっちの作業テーブルの方には来るな

オレは、雪乃にそう言う

これからパンを作るんだから衛生上の問題ってもんがあるんだ

この間、雪乃が来た時はもう片付けの時間だったからいいけれど

今日は、今から焼くわけで

色々、あるんだよ

オレは手を洗い白衣と帽子を付ける

これだって、髪の毛が入らないようにするためのもんだしさ

ちゃんと帽子の中に、髪の毛をスッポリと納める

それからマスクもする

手も、もう一度、今度はアルコール消毒する

おっし、やるか

克子姉は、まだ来ていない

だがオレだけでも、できる仕事はある

オーブンを温めておかないといけないし

奥の倉庫から、今朝作った焼く前のパンを持って来て、チェックもする

オーブンに入れる前に加工しないといけないパンもあるし

オレは、黙って作業を続ける

全てのパッドの中のパンを確認した

遅くなったわ

ドアが開いて克子姉が入って来る

あら居たの

克子姉は、部屋の隅に座っている雪乃を見て言った

雪乃はつまらなそうに、携帯をイジッていた

邪魔だったら、出て行くけど

雪乃が、ギロッと克子姉を見る

別に良いわよ居るだけなら

克子姉は、笑顔で言った

あなたとあたしの仲じゃない

余裕の表情の克子姉に雪乃は、不機嫌そうに俯く

克子姉のことが、苦手なんだよな

でも、部屋から出て行く気は無いようだった

まあ他に居場所が無いんだろう

Загрузка...