ぺこりと頭を下げる美智

どうぞ中へお入り下さい

青山葬祭場は、大学時代の友人のお父様が著名な方だったので

お葬式に行ったことがありますが

さすがに控え室とかは知らないので

自分の祖父母の時の、別の地方の葬祭場を元に書いています

あんまり気にしないで下さい

お通夜なのに、会場入りが早過ぎる気もしますが

まあ、昼頃には親族は準備に入りますから

特殊なケースなので、遺体もすでに葬祭場にあると言うことにして下さい

354.第一次正妻戦争

控え室の中は、和室になっていて、襖で手前と奥に区切られていた

その入り口側に、みすずが居る

来たぞ、みすず

お待ちしておりました、旦那様わざわざ、申し訳ございません

畳に正座をして、三つ指を付いてスッと頭を下げる

マルゴお姉様、寧お姉様もありがとうございます

今日のみすずはいつもの制服姿ではなく、黒い喪服のワンピースを着ていた

美智の方は、制服なのに

今日は、あたし、あんまり目立ってはいけないと思いましたので

オレの視線を感じて、みすずはそう答える

今日は、瑠璃子の父親の葬儀だ

親族席に同じ制服を着た瑠璃子とみすずが並ぶとまるで、姉妹みたいに見えてしまう

だから、みすずの方が普通の喪服を着て、自分は他の親族の参列者の中に埋没しようという考えらしい

どうぞ、皆様お上がり下さい

オレたちは靴を脱いで、和室に上がる

あたしたちも様子を見に来たから、みすず

畳に上がった寧が、みすずを呼び捨てにする

それを聞いて、みすずはハッとする

寧の変化に気付いたらしい

寧はまだ、オレの手をギュッと握っているオレに身を寄せている

美智は、ドアの前に立ったまま何も言わずにオレたちをジッと見ていた

マルゴさんは、おかしな緊迫感の漂う空間に苦笑している

それで瑠璃子は

みすずの差し出してくれた座布団に座りながらオレは取りあえず、瑠璃子の様子を尋ねる

奥に、美子さんと一緒におりますすっかり、塞ぎ込んでしまって

そうか襖の向こうに居るのか

心配だな

無理に呼び出すのはよくないなちょっと、待とう

先に、話しておかないといけないことを

美智お前、これからすぐマルゴさんにお医者さんに連れて行って貰え女医さんが診てくれることになっているから

ええ、あたしも初めての時に診ていただいたわ池田先生は、とっても良い方よ

みすずも、美智に言う

しかし、わたくしにはみすず様の警護の仕事があります

美智は、何か妙に緊張している

お通夜は、夕方からだろう今は、まだお昼ぎ過ぎださっと行って、診て貰って、戻ってくればいい

ああ、あたしが車で送るよ

オレの言葉に、マルゴさんがそう付け足す

わたくし、このまま妊娠してはいけませんか

美智は、オレにそう言う

美智はまだ中学3年だろ

出産する頃には、高校生になっておりますっ

ならないよ今すぐ妊娠したら、出産は3月だから

美智の言葉に、寧さんが答える

どっちにしても早過ぎるよオレが許可するまでは、妊娠は許さないからな

ちょっと強めに言ってみる

昨夜は、もっと聞き分けが良かったのにどうしたんだろう

そうそうヨッちゃんのオッケーが出るまではダメだからね美智

寧さんをジロッと美智は見る

オレにベッタリくっついている寧さんに脅威を感じているんだ

判りましたでは、お医者様に診ていただき避妊処置をしていただきます

美智は、暗い顔で答える

それだけじゃないぞ美智

オレは、立ち上がる

あれ寧が手を離してくれない

姉さんちょっと離して

あ、ごめーんっ

みんなの前では、ヨッちゃんと姉さんそういう設定だったうん

オレは、そのまま美智の方へ行く

美智こっちに来い

美智は、靴脱ぎの縁に居るオレの前へ

オレは、膝立ちになって、美智を迎える

美智お前、あの後、身体の具合はどうだ

すこぶる元気でございます

でも、診て貰わないとダメだお前は我慢強いし、痛みにも耐えられるがそれで、身体を悪くしてしまうこともある

オレは、そのまま美智の小さなお腹を触る

お前の身体は、一生大切にしたいんだちゃんと処女膜は綺麗に破れたのか、膣の中が傷ついたりしていないか、きちんと診て貰え

お前の身体が心配なんだ大切にしろ美智の身体は、もう美智一人のものじゃないからな

美智が、身体を震わせる

はいわたくしの身体は、全てご主人様のものです

そうじゃないオレだけじゃないんだよ

美智が、えという顔で、オレを見る

美智の身体は将来のオレたちの子供にとっても大切なものだろう

オレは美智を抱き寄せその可愛いお腹を撫でてやる

オレだって美智には、オレの赤ちゃんを産んで欲しいでも、それは今すぐじゃない今はまだ早い

早くはございません美智の身体は、もう大人です

処女を失い、女になったばかりの美智は、そう言うが

身体だけじゃない心もだそれから、知識も知恵もいる美智、ゆっくりでいいから、ママになるための準備をしろお前の中に、たくさん積み重ねるんだ

ママになるための準備

そうだオレは、オレの両親は、親になる準備をしないまま、オレを産んでしまったんだと思う

さっきまで寧といたオレの家が、フラッシュ・バックする

多分オレの死んだバァちゃんは、親になるための積み重ねがしっかりできていた人なんだと思うそういうバァちゃんに、幼い頃育てられたからオレは、おかしくならないで生きてこられたんだと思うんだ

それはわたくしにも、覚えがありますわたくしも、祖父母に育てられましたからそれに

美智が、悲しそうな眼でオレを見る

わたくしの両親も親になるための積み重ねが足りないまま、子供を産んでしまった人間だと思いますから

美智の両親はできちゃった結婚だっけ

それで工藤父は、工藤流の修行途中だというのに、裏稼業を始めるしかなかった

その上、次々と子供を作り

一番年下の美智は、祖父母に預けるしかなかった

そうですね、わたくしと同じ様な悲しみを、ご主人様の赤ちゃんに味わせてはいけませんね

わたくしは母のような女には、なりたくありませんから

美智の母はいい年をして、夫以外の男と不倫をし

しかも、その浮気相手を甘やかせてダメにしてしまい

二人とも、会社を解雇された

全て、ご主人様のおっしゃる通りに致しますわたくしご期待に沿えるよう、頑張りますご主人様が、わたくしに母親となれるだけの資質を充分身に付いたとご判断いただけるようにわたくしがその域にまで達した暁には、どうぞわたくしを懐妊させて下さいよろしくお願い致します

美智が、潤んだ瞳でオレに言う

美智愛しているぞ

オレの心が溢れて零れる

お前は可愛いいい女だな、美智

オレは美智とキスをする

ご主人様わたくし

紅潮した顔で、美智が言った

嬉しくて濡れてしまいました

子宮がご主人様の精子を呑みたいって言っております

それってあの

ご主人様があんまりにも、優しいお言葉を下さるから、わたくし

美智は、オレの口に舌を差し込む

オレの舌と絡めてお互いの粘膜の感触を楽しむ

抱いて下さいませ今すぐ

美智の眼が熱く、濡れている

でもお前これから、婦人科のお医者さんに行くんだから

今、セックスしたら

診てもらっている最中に割れ目から、精液が零れ出て来るぞ

わたくしは構いませんむしろ、はっきり見ていただきたいぐらいです

美智はちょっとマゾっ気が強い

池田先生なら大丈夫ですわあたしの時も、旦那様に処女を捧げた直後でしたから垂れてきましたが、先生は平然としていらっしゃいましたから

みすずが、笑ってそう言う

そりゃ、娼館の黒い森と提携しているお医者さんだから

そういう状況には、慣れているんだろうけれど

というか何か、オレの方が恥ずかしくなってきた

オレはまだ池田先生というお医者さんには会っていないのに

オレの精液だけは、何度も見られているというのは

しかも、毎回別の女の子だし

あ寧もさっきしたばかりだから

下手をしたら、二人連続で性器から精液が垂れるのを診察されることになる

ヨッちゃん、凄いねモテモテだねっ

寧が、ジトッとした眼でオレを見ている

ていうか膣内射精以外、頭の中に無いのが偉いっすっごいね、ヨッちゃん

何か、この感じは

寧は、オレが美智と抱き合っていることに嫉妬しているの

今までずっと家族の中で一人だけ離れた位置に居たというか冷めた眼で状況を見ていた寧が、みんなの中に入ると

こんなにも、素直に自分の感情を露わにするようになった

それはそれで、とても良いことだけれど

いや、でもあのとにかく、今はダメだ

オレは、美智に言った

どうしてですか、ご主人様

美智は、オレに小さな胸を擦り擦り押しつけながら言う

だってここは葬祭場で、もうすぐお葬式なんだろこんな処じゃあ

わたくしは構いません

まだ式にまでは時間がありますしここには、絶対に誰も入って来ませんよ旦那様

美智の次に、あたしもお願いします、旦那様

え美智の発情が、みすずにも飛び火している

美智だけは、ズルいですっ

じゃあ、ヨッちゃん、あたしもっ

寧が、みすずと美智を見てニターリと微笑む

あんたたちばかりに良い思いはさせないんだからねっ

あら寧お姉様こそ、今まで旦那様とお楽しみでいらしたんではございませんかっ

みすず見抜いている

寧お姉様匂いが変わられました

随分とご主人様との距離を縮められたようでございますね

気を測れる美智には完全にお見通しだろう

オレと寧との関係が、大きく変わったことは

そうだよーんっヨッちゃんとあたしは、もうベットベトにくっついて離れないんだからっ

寧がそう言って、二人に牽制する

いえ、現在物理的にご主人様とくっついているのは、わたくしです

美智はそう言って、オレをギュッと抱き締める

あっ、美智、ずっるーい

あたしも、旦那様とくっつきますっ

寧とみすずが、オレの処にドカドカと集結する

ヨッちゃぁーんっ

旦那さまぁっ

ご主人様っ

あ、マルゴさんが呆れた眼でオレたちを見ている

で、誰からするあたし、あたし、あたしぃっ

順番を守って下さいっ美智、あたし、寧お姉様の順ですっ

そんなのヨッちゃんに決めて貰おうよっ

寧とみすずの間に、火花が飛ぶ

ヨッちゃんは誰からしたい

いやいやいや

誰ともしないってダメだよこんなのダメに決まっているだろみんな、ちょっとは瑠璃子の気持ちを考えろよ

これから、お父さんのお葬式だってのに

控え室で、セックスなんて始められたらたまらないだろう

変な感情の盛り上がりと対抗心で、みんなおかしな方向にいっちゃってるぞ

わたくしは、気に致しませんわお兄様

スーッと奥の襖が開いて、瑠璃子が顔を出す

いつもの名門女子校の中等部の制服姿だ

やはりちょっと元気が無い

タオルケットと枕があるから畳の上に横になっていたんだろう

瑠璃子の後ろには、美子さんが控えている

美子さんは、みすずと同じくシンプルな黒の喪服を着ていた

やはり、葬儀の席で瑠璃子を際立たせるために同じ学校の制服を着るのは、避けたのだろう

皆様ご挨拶が遅れまして、申し訳ございません

瑠璃子は、スッと頭を下げる

いや、あのこちらこそ

オレは瑠璃子の方を向いて、頭を下げる

寧とみすずが、スススとオレの方に寄ってくるというか、ぴったりくっつく

右が寧左がみすず

オレの背中には、美智が身体をくっつけている

何だオレは、押しくらまんじゅうの中心か

原子核か

瑠璃子、起きても平気なのか

オレは寄って来た女たちを無視して、瑠璃子に尋ねる

はい特に身体の具合が悪いわけではございません少し、気持ちが沈んでいるだけでございますわ

瑠璃子は、答えた

お兄様こそ、お元気で何よりですわたくしも、みすずお姉様も、とっても心配しておりました

瑠璃子たちはオレが、シザーリオ・ヴァイオラを射殺して、気を失ったところまでしか知らないんだな

壊れたエレベーターの制御ユニットを直して地下の緊急避難室から外に出るのには、相当に時間が掛かったろうし

脱出後は、すぐに父の家に戻ったはずだ

香月重秋は、あのホテルではなく、自宅で急死したことになっているのだから

オレも朝は、精神的にダウンしていたんだけれど、色んな人が助けてくれて何とか立ち直った

そうでしたかそれは、よろしゅうございました

あ、本当に元気が無い生命力が尽きかけている

後ろの美子さんも、心配そうな顔をしている

こりゃ真緒ちゃんを連れて来るべきだったかもしれない

幼女は、万病に効くからな

瑠璃子お父さんのことは、本当に残念だったな

オレには、そんな風にしか言えない

父のことは仕方ございません

瑠璃子はうつむいて、そう答えた

香月の家を守るためにはお祖父様のご選択は正しいと思います家やお祖父様に対して、裏切る同然の行為を働いていたのは父ですから

シザーリオ・ヴァイオラを使っての、兄の暗殺

香月昇や角田の父を配下にして、香月グループの中でも色々と画策していた

香月セキュリティ・サービスの中におかしな連中を紛れ込ませていたのも、瑠璃子の父だ

それにわたくしは、子供の頃から父とはそんなに接してきておりませんからわたくしが日常の生活を共にしてきたのは、美子でございます

ジッちゃんはずっと、次男の野心に気付いていた

だから、孫娘たちは自分が直接教育すると言って、親から引き離した

みすずお姉様は、ご両親と一緒の家に住んでおられますがわたくしは美子と、お祖父様のおられる本家の屋敷で暮らして参りました

そこまでして、ジッちゃんは瑠璃子に香月重秋が接触しないようにしていたのか

ですからわたくし、父が亡くなったことについては、あまりショックではないのですあの方は、わたくしの生物学上の父ですが個人的な思い出は、ほとんどございませんから自分の父親でありながら、何だかとても遠くの存在に感じて参りました

たまに父に会って、話をしても父とは感覚が合わないんです言葉が噛み合わないというか、心が合わないというか父が本当はどういうつもりで話をしているのかお顔の裏に、どんな感情が隠されているのか少しも判らないんですただただ、あの人の品の無さが気持ち悪く感じられて

瑠璃子と父親の関係は完全に破綻していた

さっき襖越しに、お兄様と美智さんのお話を聞いておりました

えっとどの話だ

今すぐセックスするとか、しないとかかロクでもないことしか話していないと思うんだけれど

わたくしの父も人の親になる準備のできていない方だったと思います

ああその話か

そして昨夜、父の本性をまざまざと見せられて改めて、情けない方だったと思います父の死は、自業自得です香月グループを混乱させ結果的に、お祖父様に、司馬さんや多くの方たちの前での処刑を選択するしかない無い状況に追い込んだのも、父自身です

香月重秋は昨夜、羽田空港で、司馬沖達氏を襲わせた

次代の香月グループのトップになりそうな、司馬氏を暗殺するつもりだったんだ

香月重秋の方から先に仕掛けた以上ジッちゃんとしたら、司馬氏の眼の前で重秋を殺さなければ、グループの長として示しが付かない

ジッちゃんも辛かったろうと思う

わたくしはあんな男の娘なのですね

ぽつりと瑠璃子が呟く

わたくしは父とは違う人間です父とは離れて暮らしてきましたし父の生き方、考え方に何一つ影響されてはおりません

なのにわたくしは、自分の中に流れる父の血を強く感じるのです

父は謀略好きで、人を陥れることばかり考えていてそういう人だったと思いますそして、わたくしも人をどう動かすか、自分の言動がどう人に影響を与えるかいつも、そんなことばかり考えている心の醜い女です

瑠璃子は自分の心の中に、父に似た部分を感じている

ですから、わたくしは怖いんですこのままでは、わたくしきっと皆様に害を与えますみすずお姉様や、美子お兄様や、黒森家の皆様にもきっと

瑠璃子は、ブルッと身を震わせる

わたくしが原因で香月家の中に乱を起こすわけには参りませんでも、わたくしの中の血が心の醜さが皆様に迷惑を掛けるのではないかと瑠璃子は、それが恐ろしいのです

瑠璃子はそんなに、いつも頭の中で画策しているのか

はいわたくしは、いつもほとんど他人に本心を語りません何をどう話せば、相手が自分にとって有利に動くかそんなことばかりを考えています

確かに瑠璃子の言動は、いつもつかみ所が無い

そうかあれは、本心を語らず

常に相手の言動に対して、相対的に反応しているからか

じゃあオレたちの家族になってくれるって約束したのは嘘だったのか

いいえそれは、そうした方が香月家にとっても、わたくし自身にとっても良いことだろうと判断したからですその決意は、今も変わりませんただ

瑠璃子は、オレを見る

何でもかんでも利だけを見て、行動する自分が情けないのです

ああこの子は

まだ、心からオレたちの家族になっていない

いや瑠璃子は、まだ一人ぼっちなんだ

世の中に、自分と他人しかいない

だから自分にとっての利だけで、反応する

相手との相対的な関係だけに注目し、場の状況を見て発言する

そういう子なんだ

わたくし、今後、自分がどう生きていくべきなのかこのままでいいのか、それが判らなくて恐ろしいのです

このままではいずれ、みすずお姉様との間で後継者争いを引き起こすことになりますわたくしが望まぬともわたくしを担ぎ上げようとする人々は、次々に現れるでしょうし、わたくし自身も権力闘争を楽しみだすかもしれません

瑠璃子の言葉は、止まらない

そういう邪な心がわたくしにはありますわたくし自身の時には抑えきれるかもしれませんが子供の代になったらわたくしは自分の子供を当主にするために、みすずお姉様のお子様に酷い仕打ちをするかもしれません

瑠璃子はまだやってもいない自分の罪を恐れている

瑠璃子は瑠璃子なんだお父さんとは違うんだぞ

でもわたくしの血は

瑠璃子は、ジッと手を見る

わたくしの中には、そういう汚い血が流れているんですお父様の

瞬間寧が叫んだ

そんなもの無いってーのっ

瑠璃子が寧を見る

邪な血バッカじゃないの、あんた

あなたにはお判りにならないのです

瑠璃子が反発する

ああ、判らないよねっあんたみたいな夢の世界に居るお姫様の夢の話には付き合ってらんないよっ

遅刻しそうなので、もう行きます

355.ざ・らいばる

血が何だって言うんならあんたの家は、お祖父さんの段階から陰謀・裏工作大好きっ子じゃないっ

そうだ、寧の言うとおりだ

香月重秋が、どれだけ邪な計画を遂行していたとしても

ジッちゃんには敵わないいや、敵わなかった

全てにおいて、香月重秋の上を行き司馬沖達氏は助かったし、重役会の中の裏切り者も炙り出した

陰謀家としてはジッちゃんの方が、遙かに上だ

確かに、おっしゃる通りですそういうお祖父様がいらしたから、父の様な人間が生まれ、また、わたくしにもその血が引き継がれているのです

瑠璃子は、そう答える

そうじゃないってのっこのバカ娘っ

寧が、激しく瑠璃子を叱りつける

お父さんとかお祖父さんのせいにするんじゃないわよっ単純に、あんた自身が悪巧みが大好きってだけでしょ血がどうのって話じゃないわよっあんた自身の問題じゃないっ

寧の言葉に瑠璃子は大きく眼を開く

それにねあんたはもの凄ーく自分自身の評価が高いみたいだけれどあんたの悪巧みなんて大したレベルじゃないのよ腹黒さだったら、あたしの方が全然上だからねっあんたみたいな、お嬢様がどんなに悪ぶってみたところで、あたしたちからしたら悪者ごっこをしている幼稚園児にしか見えないんだから悪いんだけれどあんたが思っているほど、世の中は甘く無いんだよっ世間知らずのお嬢様が、ナマイキなこと言っているんじゃないってのっ

寧は、凄い剣幕だった

何でこんなに怒っているんだ

瑠璃子は、すっかりうろたえている

色んな事がいっぺんにバタバタと起こったからね気持ちが不安定になっているのは判るよでもね

ずっと話を聞いていたマルゴさんが、瑠璃子に言った

君は、君自身の心を保つためにメチャクチャな理屈を持ち出しただけだよ君は少しも陰謀家じゃないし人の反応に合わせて、対応することなんて誰でも普通にやっていることだ血がどうのとか言ってたけれどじゃあ、君も誰かを陥れるために、殺人依頼とかしたことがあるわけ

ございません

そうだあるわけがない

君は、人の顔色を見て対処することがいけないことみたいに言ったけれどあたしが見てきた限り、君はいつも相手の気持ちを理解して、あいてが喜ぶように応対していたと思うよ心の汚い悪い人間どころかとっても良い子だと思っているけど

マルゴさんの言葉に、瑠璃子は

いいえ、わたくしは悪い女です出来の悪い娘です

だっからさあ、そういう態度で人の気を惹こうとするのやめてくんないっ

寧がまた、瑠璃子を責める

つーか、こんなの子供に言っても無駄かみすず、あんたが甘やかすからいけないんだよっ

寧はギロッとみすずを見る

あんたがちゃんと叱ってあげないといけない時に、叱らなかったらこういう甘ったれた子になっちゃっているんだそれから、そこの女もっ

寧の視線が、美子さんを射貫く

わたくしでございますか

あんたさあ自分も香月のお祖父ちゃんの孫の一人だって、もう知ってるわけでしょみすずや瑠璃子とは、同じ立場だよね

いいえわたくしは、あくまでも瑠璃子様のお付きですから

寧がジトーッと、美子さんを見る

だから何

子供の頃から、ずっとそういう立場で生活して参りました今更、香月家の血筋と知らされましてもわたくし自身には、関係ございませんこれまで通り、瑠璃子様にお仕えしていくだけです

あーん、本当に

寧がさらに、突っ込む

は、はいわたくしの本当の父を重秋様が謀殺なさったことなど、少しも気にはしておりません

寧は、ハッと鼻で笑う

してるじゃんしてるから、そんなことを言うんでしょ

いえ、わたくしは瑠璃子様が、そのことでお心を痛めていらっしゃるのではないかとそれが心配で

そういうのを気にしているって言うんだよっ

寧が、グサッと言葉を投げ掛ける

瑠璃子と美子さんを睨んで

あんたも、あんたも自分の方が世の中の誰よりも聡明だと勘違いしてさっ大人を舐めんなよっ

寧の怒りが炸裂する

わ、わたくしは別に

そうですそんな風には、思っておりません

瑠璃子と美子さんは、反論しようとするが

瑠璃子さんはね世の中の色んなことを深読みしようとし過ぎているだけなんだよそれでいて、他の人たちのことを信用していないから自分から、自分の立ち位置を定めようとアプローチしているんだただそれだけのことだよ

確かに香月家のお嬢さんなら、悪い人も寄って来るだろうし、色々と警戒はしなくちゃいけないだろうけれど世の中、悪い人ばかりでもないよ信頼できる人は、信用するべきなんだろうね

それだけじゃないよこの子、お嬢様として自分は高い身分に居るって思っているから他人が自分の人生の行く末に影響を与えるのではなく、自分が自分の人生の全ての選択権を握っていると思っているだから、考え方が高飛車なんだよっ一人っきりで生きていると勘違いしているから、こんなバカな考え方になるんだ

寧の言葉は、厳しい

いいかい、どんな人だってね他の人たちと、アクセスして繋がって生きているんだよっお互いに影響し合って生きているんだっあんたみたいな子供の悪巧みに唆される様なバカは、そうはいないから世の中の人たちは、あんたが考えているよりずっと利口だし、強(したた)かなんだからねっ

マルゴさんが、割って入る

一例を挙げよう例えば香月さんは、君の性格をよく理解しているだから、香月さんは、遺産の配分でみすずさんにだけ、香月グループを実効支配する株式を残すことにしたんだ君には、金銭や土地が残されるが香月グループへの影響力を持つような資産は無いだから、君がお得意の考えすぎで、香月グループに何らかの陰謀工作を行うことはできないわけだ君が、受け継いだ資産を悪い人の口車に乗って、失うことがあったとしてもそれはあくまでも、君の自己責任での問題香月グループには、波及しないグループ企業で働く人たちに迷惑が及ばないならば、それでいい香月さんは、そこまで考えていると思うよ

わたくしには、企業経営は向いていないと

向いていないね君は、あんまり人の話を聞かないで、自分の見知った範囲の判断だけで、独断専行するタイプでしょいや、君が頭が良いのは知っているし、分析力も判断力もあるのは判っているただ、圧倒的に自分から、物事の実態を知ろうと対象に近寄って行く能力が不足している君は、いつだって自分の居るところから一歩も動こうとはしない上から見下ろしてそこから見えることだけで、物事を判断しようとする傾向が強いね

君と知り合ったばかりのあたしにだって、それぐらいのことは見えているんだよ君は、自分の本性は隠しているつもりみたいだけれどほとんどの大人には、お見通しさ君がどんな子が判っている上で君に応対している君が人の顔色を見て、相手に合わせている様に相手だって君に合わせてくれているそのことに、気付くべきだと思うな

それから、美子さん君は思考停止し過ぎ瑠璃子さんにお仕えする云々はいいけれど本当は、どうしたらいいのか判らないんでしょ心の中では混乱しているのにとりあえず今まで通りのポジションに居れはいいって思考停止しちゃっているんだよねそのうちに自分の行く末は誰かが決めてくれるだろうそれまでは、何も考えないで待つっていうのは、あんまり褒められた態度じゃないと思うよ

わ、わたくし

マルゴさんの言葉に、美子さんは困惑する

だから香月さんは、君には何一つ遺産を残さないことにしたんだ君に何か残しても君は自分でどうにかしようっていう意志は無いから、誰かに奪われるだけだろうからね多額な資産や香月家の家名は、君を幸せにはしない君がそういう性格だって判っているから香月さんは、君を自分の正統な孫として法的に認知はしないし、遺産も残さないんだ

そうか、だからジッちゃんは

大丈夫だよ美子さんのことは、一生、みすずさんが支援するだろうからみすずさんが、香月さんから引き継ぐ遺産の中には美子さんの保護も入っているはずだよ当主を継ぐということは、一族に対する全ての義務も引き継ぐということだからね

はい美子さんのことは、あたしが全て良いように致します

いえ、みすずお姉様美子は、わたくしのお付きです美子のことは、わたくしが致します

瑠璃子が、反射的にそう答えるが

違うよっ美子さんは、あんたの従姉だよあんたの家来じゃないんだからねっ

寧が、強い声で言う

あんたがそういう風にしか、美子さんのことを見られないからだから、香月のお祖父さんは、美子さんをみすずに託すしかないんだっ

寧の言葉に、打ちのめされる瑠璃子

もう1回言うけれどやっぱり、みすずがいけないよこういうのは、あたしたちが来る前に年長者の姉であるあんたが優しく諭しておいてあげることじゃないか

寧が、みすずを見る

申し訳ございません寧お姉様の、おっしゃる通りだと思います

みすずは、あっさりと自分の非を認める

何でもかんでも、ヨッちゃんに背負わせちゃダメだよあたしたちでできることは、どんどんやっていかないとヨッちゃん、倒れちゃうよっ

あたしちゃんと、みんなの姉をやることにしたから憎たらしいって思ってくれていいよだけど家族の年長者として、言うべきことは言っていくしやるべきことは、やっていくからね

寧は、そう覚悟を示す

はい本当に申し訳ございません

みすずが、寧に頭を下げる

うん罰として、みすずにはしばらく、変な仇名を付けることにするからっ

うんと恵美押勝(えみのおしかつ)とアバデデ・グリマデとアルベオ・ピピニーデンと偉大なるワンドゥードル最後の一匹の中から、好きなのを選んでっ今日からその名前で呼ぶからねっもう家族全体で徹底させるからっ

ニタァーっと、寧はみすずに微笑む

あの寧

何ですか、その仇名は

あの寧お姉様

みすずが、真剣な顔で尋ねる

なあに、決まったのっ

いえあたし、恵美押勝以外は、良く知らない名前ばっかりなのですが

あらそっあたしが言い出しておいて何だけどあたしは、恵美押勝だけ、何だか判っていないから多分、教科書で見た名前だと思うんだけれど

姉さん恵美押勝、知らないの

寧は、ギョッとして

えっヨッちゃん、知っているの

知ってるよ恵美押勝って、藤原仲麻呂のことじゃないか

それって中国へ留学へ行ったまんま帰って来れなかった人

それは、阿倍 仲麻呂

ヨッちゃん、何でそんなこと知っているの

いや、だってオレ、ついこの間まで受験生だから

今の高校は、ちゃんと入学試験を受けて入ったんだ

受験勉強ぐらいは、やっている

うそぉっ、ヨッちゃんて勉強とか全然できない子だと思っていたぁっ

おい、おい、おーい

姉さんこそ、学校の勉強とかちゃんとやっているの

何か、すごい不安になってきた

寧は帰国子女だしシザーリオ・ヴァイオラに監禁されていた時期もあるし

あたしはほら、授業サボってることが多いから

寧が、高校を卒業しないと言った理由が判った

卒業しないじゃなくって、卒業できないんだ

もう、そんな眼で見ないでよおっ判ったわよヨッちゃんに心配掛けないように、勉強するからぁっ

寧が、擦り擦りとオレに身体を押しつける

豊満な胸が、オレの腕に当たる

あ、当たってますよ

へへっ、当ててるんだもーんっ

そんな寧を見てみすずは

寧お姉様あの

ん何よ

寧が、みすずに振り向く

寧お姉様どうして、あたしに厳しくなさることになされたのですか

なあにみすず、不満なの

いいえただ、突然、変わられたので戸惑っています

寧は、ニコッと微笑んで答える

みすずは、ライバルだと思っているからあたしっ

そうヨッちゃんの正妻の座を狙う強力なライバルよね、あたしにとっては

寧が、そう宣言する

だから、正々堂々と真っ正面からぶつかることにしたの切磋琢磨しましょうっヨッちゃんのためにはあたしたちは、あたしたちでお互いを磨き上げていくべきだと思うのよっ

みすずが、ジッと寧を見る

そういうことで、ございますか

そうよっ昨日までの状態だとあたしたちが、ヨッちゃんにフォローして貰うばかりでしょこのままだとヨッちゃんに甘えるだけの女の集団になってしまうわそれだと、ヨッちゃんが可愛そうでしょあたしたち、協力し合うことはもちろん大事だけれど競い合うことも必要だと思うのっ

誰が、旦那様の正妻に相応しいかということですね

うっふふーんっそういうことだよんっ

申し訳ございませんが、それはわたくしでございます

オレの背中で、美智が呟く

美智お前ずっと、オレの背中にしがみついているけれど

ご主人様の正妻はわたくしがなります

みすずが、美智に微笑む

いいえっ、許しませんからねっ旦那様の正妻の座は、わたくしが手に入れますっ

克子お姉ちゃんや渚お姉ちゃんも、思いっきりアオるからねマナとメグもスーパー正妻戦争スタートだからねっ

ちょっと、待ってそんなこと、家族の中で争わなくても

正妻とかオレは、区別するつもりは無いし

いや、良い考えだと思うよ家族の中が活性化して

マルゴさんは、寧の提案に賛成のようだ

みんな気心が知れてきたしそういうアクションが起こるのは、良いことだよ

でも、それでケンカとかになって険悪な関係になったら

ならないよそんなことになったら、君が悲しむことは、みんな判っているから君を困らせない範囲で、お互いに研鑽していくことになるんじゃないかな

マルゴさんは、そういう分析する

じゃ、そういうことでいくからね恵美押勝ちゃーん

さっそく寧は、みすずを仇名で呼ぶ

そういう仇名は止めて下さいっそういうのは、違うと思いますわお姉様

何が違うのーん

せめて、恵美押勝が何時代の人で、どんなことをした人か調べてからにして下さい

あそりゃ、確かに正論だあたしの負けぇぇっ

というより変な仇名で呼ぶというのは、明らかに妹イジメですお姉様

キッと睨むみすずに、寧はニコッと微笑み

うん、ごめんねこれからも、あたしが間違っていると思ったら、どんどん文句を言ってきてっ

あたしみすずとは、隠し事の無い活発な姉妹になりたいんだっ

はい判りましたっお姉様

二人の様子を見ていたマルゴさんが、クククと笑い

ところでいいの下の妹くんが、置き去りになっているけれど

瑠璃子が、呆然とした顔で、こっちを見ている

その後ろから、美子さんも

あ、ごめんごめーんすっかり、忘れていたよで何の話だったっけ

寧が、わざとそう言った

あの、わたくし

泣きそうな顔で、瑠璃子が言う

なあに思っていることがあったら、何でも言いなさいあたしたち、どんなことでも聞いてあげるから

みすずが、優しく瑠璃子に言った

お姉様あたし、この先、どうすればいいのでしょうか

それが、瑠璃子の本音か

実の父が、裏切り者であったということ

その父を、祖父が処刑したこと

美子さんとの、今後の関係

本当は、何をどうしたら良いのか悩んでいたんだ

どうするも、こうするもないよ今、眼の前にあることを、一つ一つ解決していけばいいんじゃないのっ

寧が、笑って言った

そうやって悩んだフリをしているのは、ただの思考停止だからね甘えないでよねあたしたちだって、これからやらなきゃいけないことがたくさんあって、忙しいんだから

でも、わたくし

今度は、みすずが答える

瑠璃子は、考えすぎですあなたの将来のことなんて、お祖父様やあたしたちに任せなさいみんな家族なんですからあなたの悪いようにするはずがないでしょあたしたちを信頼なさい

オレも、みすずの言葉に付け足す

一人で悩んだって、何の解決策も出てこないだろ

でも、わたくし自分が、何を今するべきなのか、それが判らないんです

瑠璃子に、寧が答える

バッカだねえあんたが、今、しなくちゃいけないのは、自分から家族に溶け込もうとすることあたしたち、必要以上は手を貸さないからねあんたが、あたしたち家族と打ち解けたいと思うのなら自分から寄ってこないと

そして、ニヤッと微笑む

具体的な方法としてはねまず

瑠璃子が、寧の言葉に集中する

ヨッちゃんに処女を捧げなさい瑠璃子の最初のハードルは、それだからねっ

月曜まで入院していたと言うのに

母は、前から予定していた友人との京都旅行に行ってしまいました

母は強し

15、16、17と京都だから、お父さんのことよろしくね

と、出掛ける前に何度も言っていました

15、16、17だから

15、16、17よ

あんまり何度も言うので、話私の頭の中では、ずっと夢は夜開くの歌が流れ続けています

同じ歌が、頭の中でずっとヘビー・ローテーションで流れ続けるということ私には、よくあります

ちなみに、父ですがリハビリの散歩の途中に、デジカメで近所の公園の紅葉の写真を撮っていました

うん、上手く撮れたら、来年の年賀状に使おう

父よ紅葉の写真を年賀状に使うのは

季節感が合ってないのでは

まさか、この年でサイド6でテム・レイに再開した、アムロの気分を理解するとは思いませんでした

356.抱き合いセックス

それで本当に何かが変わるのでしょうか

瑠璃子は、尋ねた

あたしの場合は、変わったわ旦那様に初めて抱いていただいた時、あたしはまだ旦那様のことについて何も知らなかったけれど旦那様は、あたしを優しく満たして下さったわあの頃のあたしは、今の瑠璃子と同じだったと思うの自分の境遇に悩んでいるつもりで実際は思考停止していた渚様に、自分の全てを委ねるだけでだから、渚様は、あたしを旦那様に引き合わせて下さったのよ

みすずが、優しく年下の従妹に語る

渚様との関係は、あたしがただただ渚様に甘えるだけだったけれど今のあたしは、旦那様に甘えるだけでなく、旦那様のことを支えたいと願っているから旦那様と旦那様が護って下さっている家族全員の役に立ちたいと思っているの自分から、アクティブに旦那様と家族のために働きたいと思っているわあたしもう、一人じゃないんですから

旦那様が、あたしを愛して下さっている愛されているという自覚があるから、あたしも思いっきり、旦那様を愛して差し上げたいのあたし恋をしています今、とっても幸せよ充実しているの自分が、旦那様と家族のために何をすればいいのか判っているから自分のためだけに生きるのなら、こういう充実感は感じられないと思うわ一緒に生きてくれる人が居るからあたしは変われたのこの気持ちを、瑠璃子にも判って欲しい

瑠璃子は、困惑している

でも、お兄様は

心配そうに、オレを見る

本当にわたくしのことが好きでいらっしゃいますか

好きだよ瑠璃子は、可愛いからな

わたくしが可愛い

うんお前は、可愛いと思う外見だけじゃなく、心も

わたくしは心の綺麗な人間ではございません

まだ、そんなことを言うのか

あのな瑠璃子は、理想が高すぎるんだよ

世の中の人間はみんな、そもそもそんなに心が綺麗じゃない自分の心は汚いって思い込んでいる瑠璃子の方が、よっぽど綺麗な心をしていると思うよ

ね、ヨッちゃん今の瑠璃子にとって、何が問題だと思う何が原因で、この子は停滞しちゃっているんだと思う

寧が、オレに聞く

そんなの決まっているよ

香月家だ

香月家の本家の嫡流の娘だという意識が強いから

瑠璃子は、常に高いところからの目線で物事を考えてしまう

香月家の本家の娘というのが、悪い意味で瑠璃子を縛っているまあ、しょうがないんだろうけれど

昨日、劇場でオレは見た

香月家の娘であるが故に、瑠璃子の素晴らしい舞踊に対して、観客は誰も賞賛しようとしなかった

うかつに褒めることすら憚れる特別な存在香月家

日本を代表する名家長い伝統と強大な権力の両方を持つ家

瑠璃子は幼いときから、その象徴となっていた

瑠璃子はそれでも、真っ正面から香月家を引き継ぐ覚悟をしていたんだろ

瑠璃子はジッちゃんに、謀殺された長男がいることを知らなかったんだよなそれは、もちろんジッちゃんが徹底的に隠していたからだけれど

ロサンゼルスで、シザーリオ・ヴァイオラに殺された香月重春氏

美子さんの実の父親

だから、瑠璃子は自分の父香月重秋が、香月家の嫡男だと思っていたんだよなつまり、ジッちゃんが死ねば、自分の父が次の当主となるってそして、その次は瑠璃子自身が香月家を受け継がなくてはならなくなる

子供の頃から、そう覚悟して瑠璃子は、継承者としての矜持を持って生きてきた

昨夜、瑠璃子は最悪な形で真実を知ってしまった

香月重春氏の暗殺を企んだのは自分の父親だった

ジッちゃんは、そのことを知っていて家の名誉のために、自分の次男を処刑した

つまり、香月重秋には、香月家の時期当主となる資格が無かった

瑠璃子のお父さんが、こんなことになってしまったから瑠璃子の中で、自分自身の存在意義がグチャグチャになってしまったんだろ自分も、香月家を継ぐ資格は無いんじゃないかって不安になったんだだから血がどうのとか、訳の判らないことを言い出したんだよ

お兄様のおっしゃる通りだと思いますわたくし、自分を見失っておりました

そっと呟くように答える

瑠璃子は、自分は、香月家の継承者だから、それに相応しい人間にならなくてはいけないって思い込んで生きてきたんだだから、色んなことも我慢しなくちゃいけないって、心を押さえ込んでそれなのに、突然、自分には後継者としての資格は無いのではないかっていう疑問が湧いてきてしまったからこの先、どうして良いのか判らなくなって、思考停止してしまったんだよ

瑠璃子お前、香月家を捨てちまえ

瑠璃子の驚きの顔

オレは裸のお前が欲しいんだよ香月家なんて見捨てて、素っ裸でオレのとこに来い

瑠璃子を救うには、それしかないと思う

瑠璃子は、香月家という家の重さに囚われている

わ、わたくしは香月家の後ろ盾がなければ、何もありませんただの無力な少女です

その無力な少女だけでいい大丈夫だお前のことは、オレとオレの家族が一生護るから

ああ、もうじれったい

昨日の夜に約束した通りにするみすず

瑠璃子を誘拐する無理にでも、こいつはオレの女にする

誘拐するベストのタイミングはいつだと思う

明日の告別式の後火葬場からの帰りの精進落としの時が良いと思いますお父様とも、きちんとお別れした後ですし瑠璃子は体調が悪くなったので、先に帰ったということにすれば誰も不思議には思いません

よし、じゃあ、そのタイミングで瑠璃子を掻っ攫う

じゃあ、具体的な作戦はあたしがマルゴお姉さんと組むわいいわよねっ

了解だよ

寧とマルゴさんが、すぐに反応してくれた

ではわたくしは、香月セキュリティ・サービスの牽制をします

オレの背中に引っ付いたままの美智が言う

明日は麗華にも動いて貰おう関さんは、こっちに付いてくれるかな

それは、お祖父様次第です

ああジッちゃんには、オレから話すよ瑠璃子は、オレたちが誘拐するって

ジッちゃんだって家族なんだ

この誘拐劇は、何としても承認して貰う

本気なのですか、お兄様

瑠璃子は、言った

当たり前だもう、瑠璃子の意志なんて聞かないからなお前は、オレが誘拐する力尽くでオレの女にするから香月家のことは、もう忘れろ

しかし、わたくしは香月の

大丈夫だよお前一人いなくなったって、香月家は潰れないから香月操とか、香月仁とか分家もいっぱいるじゃないか

あの人たちでは、家は守れません

だから、ジッちゃんは香月グループの経営の実権を司馬さんに預けることにしたんだろ大丈夫だよ司馬さんなら香月の分家たちに口出しさせずに、立派にグループ企業をまとめ上げてくれるさ

今の私塾のやつらはイマイチでもそのうちに、分家の中から有能な人材が出て来るかもしれないそうしたら、そいつが司馬さんの次に香月グループのトップになればいいし一人一人は弱くても、私塾の連中が一つにまとまれば、将来的にはそれなりに強い団結力を持った集団になるんじゃないかなジッちゃん、ああ見えて、20年後、30年後のために布石を打っているんだと思うよ

オレは段々、ジッちゃんの意図が読めてきた

あらゆる可能性を考えて家を存続させるための努力をしている

瑠璃子かみすずが、香月家を継いで香月グループをまとめ上げるなんてジッちゃんからすれば、たくさんある想定の中の1つのプランでしかないんだジッちゃんは、同時並行でありとあらゆる可能性を探っているその中で時代の流れに沿って、最終的にベストな選択をすればいいと思っているんじゃないかな

多分そうだ

だから瑠璃子が、何もかも我慢して、無理に香月家を継ぐ必要なんか全然無いんだ

ていうか、その可能性はオレが摘み取るから瑠璃子は、もう香月家のことなんか考えなくて良いからな

それではわたくしは、この先、何をすればいいんですか

瑠璃子は、ヨッちゃんを幸せにすることだけ考えていればいいんだよっ

そうね旦那様が、瑠璃子を幸せにして下さるのだから瑠璃子は、旦那様を幸せにして差し上げないとね

幸せですよご主人様に抱いていただくのは

美智も、恥ずかしそうにそう言う

本当の家族になろう瑠璃子

そうだ今の瑠璃子に必要なのは、家族だこっちへ来いよ

わ、わたくしには、ちゃんと家族がおります美子が

美子さんの手を握る

美子さんも、後ろから瑠璃子の背中を抱いてあげている

残念だけれど主従関係のまんまなら、家族にはなれないよ

寧が、言った

美子さんは、瑠璃子を庇うだけで厳しいことを言ってくれたりはしないでしょ

美子さんがうつむく

それにね今の瑠璃子に必要なのは、護ってくれる男の人だと思う香月家の男の人たちは、みんなだらしないからヨッちゃんみたいな人に護られないと、瑠璃子は安心できないと思うよ

寧が言うほど、オレはできた人間では無いけれど

とにかく、瑠璃子はオレが護るいや、護るためにまず香月家から奪う明日には、身も心もオレのものになってもらうからな

瑠璃子は、ブルッと身体を震わせる

ゾクゾクするでしょっ瑠璃子っ

ヨッちゃんが、あなたを誘拐してくれるんだよっ

瑠璃子は、大きく眼を見開く

口だけじゃないんだ、この子はヨッちゃんは、いつも本当に身を張って、あたしたちのために行動してくれるだから、ゾクゾクするのっあたし、ヨッちゃん大好きっ

オレのことを、ギュッと抱き締める

あたしだって、大好きですっ旦那様ぁんっ

みすずも、オレにしがみつく

わたくしもお慕いしております

美智も背中からオレを抱き締める

瑠璃子は、迷っている

よしでは、トドメを刺そう

とにかく、そういうことになったからっジッちゃん、聞いているんだろっ

あのスケベジジィが

オレたちが瑠璃子を訪ねてきたことを知って、盗聴していないはずがない

ああ、聞いていたよ

スピーカーから、声がする

やっぱりな

今、話した通りだよ瑠璃子は、オレが誘拐して、オレの女にする構わないよね

好きにしろただし香月セキュリティ・サービスには、私からは何も言わんぞお前たちの力で、警備の連中を出し抜け関くんは、お前たちの味方で構わん

判っているよジッちゃんが、簡単に瑠璃子を誘拐させてくれるとは思っていない

欲しければ、自らの力で道を開け勇気を持って、闘って勝ち取ったものでなければ、価値は無いからな

勝ち取るんじゃない奪い取るんだよオレたちは、黒い森(ブラック・フォレスト)だからね

ふん楽しみにさせて貰うただし瑠璃子の処女喪失は、私が見ている時にしてくれよ

ああ、その約束は守るよ

そうだジッちゃん、音声だけでなくて、映像も見えているの

お前の正面の壁に絵が掛かっているだろうそこの額縁にカメラを仕掛けてある

なんだずっと見ていたんだ

いや、単に瑠璃子たちのことが心配だったのかもしれないけれど

ジッちゃん今は、ヒマなの

葬儀社との打ち合わせは済んだ10分ぐらいなら、時間がある

そうじゃあ、いいものを見せてやるよ

美智セックスしてやる10分しかないぞ

美智の顔が、紅潮する

あたしがサポートします

みすずが、さっそく美智のスカートの中に手を伸ばす

じゃあ、あたしはヨッちゃんの方をっ

寧は、オレのベルトを外す

ズボンを脱がせて

あっ、もうヨッちゃん、元気になっちゃってるねっ

美智もグッショリ濡れているわ

抱いていただけると思ったら溢れて止まらないです

寧が、オレのパンツを脱がせて勃起を取り出す

見ろよ、瑠璃子明日には、これをお前に突っ込むんだからな

瑠璃子は、怯えた眼で剛直を見つめている

その後ろから美子さんも

瑠璃子も、こういうことをするんだからねっ

寧が、はむっとオレのペニスにしゃぶりつく

瑠璃子によく見えるようにぺろぺろと舌を使う

美智は制服を全て脱ぎ捨てて、全裸になった

ふとももにまで、愛液が垂れている

挿入を待ち望んでいる

来いよ、美智

美智が、オレにキスをする

舌と舌を絡め合うオレたち

オレは、平たい胸の上のピンクの突起を舐め転がす

ああはんっ

美智が、身震いする

好きですご主人様に、乳首を舐めていただくのわたくし

オレも好きだよ

あたしも舐めてあげるわ

もう一つの乳首を、みすずが舐める

ああっみすず様ぁぁっ

美智可愛いわよ

その間に、寧がオレの服を脱がせてくれた

オレも、全裸になる

美智上から乗ってこいだっこしてやるから

和室に全裸であぐらをかいて座るオレ

その上に、美智が乗ってくる

あ、待ってヨッちゃんのオチンチン、美智の中に入るように誘導してあげるっ

寧が、オレのペニスの根元を掴んで美智の割れ目に誘導する

亀頭の先が熱気のある濡れた秘肉に接触する

美智まだ痛いかもしれないぞ

2回目のセックスだ

しかも、15歳の美智は小柄だし

大丈夫よ、あたしも2回目の時には、気持ち良かったから

みすずが、明るく美智に微笑む

痛くても平気ですわたくし、痛いのが好きですから

そのままヨッちゃんに腰を落として

寧がオレのペニスを掴んだまま、美智に指示した

はぁぁっ

ズズッと、亀頭が美智の胎内に入り込む

美智の方が上の位置にいる緊張しているのか、身体が硬い

美智力を抜けそのままじゃあ、入らないぞ

はい、判っているのですが

オレは美智のお尻を掴む

うん、筋肉に力が入って、キュッと締まっている

これじゃあ、入らない

オレは、美智の可愛いお尻を揉む

よし、少し緩んできた

美智にらめっこしよう

美智が、びっくりした顔をする

別に変な顔とかしなくていいから見つめ合うだけでいい先に、笑った方が負けだからな

問答無用だ、ほらスタートだ

そう言って、オレは真顔でギッと美智を見る

美智も、真剣な顔でオレを見る

うん美智は、真剣な時の顔が一番良い

凛とした美少女だ

きっと、これからますます綺麗になる

この小柄な美少女が

あたしのご主人様

美智が小さな声で、呟いた

美智も、オレを見て同じようなことを思ったらしい

くふふっ

何の邪念も無い幸せそうな笑顔だった

ご主人様、好きっ

オレもだよ美智

強ばっていた美智の全身が、そっと柔らかくなる

あっあああーっ

美智の中にじゅるじゅるとオレのペニスが侵入していく

やがて根元まで、ぴっちりと埋まる

オレは対面座位のまま改めて、美智を抱き締める

わたくしご主人様を全部呑み込んでしまいました

うん呑み込んだよ

オレは美智の背中をさわっと撫でる

美智の身体がビクッと跳ねる

美智動くぞ

はいご主人様のお好きにして下さい

美智が、濡れた眼でオレを見る

だっこしていただきながらのセックスとても、素敵です

オレは、美智のお尻を下から掴んで

自分のペニスに打ちつけるように、ピストンする

はぁぁっ、ああっああっ

美智痛いのか大丈夫か

痛いっ痛いですぅもっと、痛くして下さいっ

美智の割れ目から、ドクドクと潤滑油が溢れる

オレのペニスを包んでいく

そらっもっと、突き上げてやるッ

オレは腰を使って、美智の奥にグイグイ突く

ああっそれいいっ痛いですっ痛くて、いいのっ

美智も、腰を動かせくねらせるんだっ自分の中の良いところにオレのペニスを当てるようにして

はぁんぁぁこ、こうですかっ

美智の腰が、いやらしく蠢く

う、上手いぞ美智ぃぃっ

美智がオレの膝の上で、淫らに踊る

オレの舌を求める

オレたちはキスし舌と舌を絡ませる

好き、好き、大好きぃぃ大好きなのっご主人様ぁぁっ

美智は、すっかりセックスに陶酔している

ご主人様ぁぁわたくしいぃ

判っている判っているから

オレたちは、欲情しきった眼を見つめ合う

そして、呼吸を合わせて

美智とのセックスは心月の奥義へと向かう

あああっあああっご主人様ぁぁっ

うううっうううっ美智ぃぃぃぃっ

オレの中の高ぶりを美智は、感じる

もうすぐ胎内で爆発が起こる

その予感に、美智の心も盛り上がっていく

あうあああああっクルんですねご主人様ぁっ

ううううっううっイクぞ、もうイクぞ美智ぃぃ

判るぅぅ判るのぉっ美智は、美味しいですかご主人様美智の身体、美味しいですかっ

ああっ、気持ちいいよっ温かで、グチョグチョで、それなのにキュッと締まっていて美味しいよ、美智の身体、とっても美味しいよっ

食べて下さい全部、差し上げますっ美智は、ご主人様のものなのおっ

美智、美智、美智ぃぃぃっ

出して、出してぇっ美智の中に、温かいの下さいっ

出るぞ、出るぞっ美智ぃぃ

あああーっご主人様ぁぁッッ

美智の子宮に噴き上げるッ

噴水みたいに、精液が吐き出されるっ

あああっ熱いですっご主人様の出ていますっ

美智は身体を硬直くさせながら、ギュッとオレにしがみつく

オレも、ガシッと美智を抱いて離さない

最後の一滴まで美智の胎内に流し込むっ

入ってるっわたくしの一番奥に届いていますっ

どっくぅぅ

どくぅぅ

どくぅ

全部、出ましたか

美智が、ニコッとオレに微笑む

はぁ、はぁうん、全部出た

ご主人様ぁぁ

ごめんオレ、先にイッちゃって

いいんですご主人様、とっても気持ち良さそうでしたから

いやもうちょっと頑張ったら、美智も一緒にイケたろ

心月で心が繋がっていたから、美智の状態が良く判った

わたくしはよく判りませんイクという状態を、まだはっきりと体験していませんから

いや、オレがもうちょっと耐えていたら美智はイケていたよオレには判った

美智は、オレのほっぺたにキスをして

では、それは次の時に

わたくし、楽しみです抱いていただく度に、新しい体験をしています旦那様に、わたくしの女を磨いていただいているのがよく判ります

美智は、またオレにキスをする

いっぱい抱いて下さい少しずつ、学ばせて下さい一気に、奥義に達してしまうのはもったいないです

美智は、可愛らしく微笑んだ

わたくしはご主人様と、ゆっくり学んでいきたいのです

うんそうだなそうしよう

急ぐことはないものな

ずっと一生、一緒に居るんだから

何て可愛いんだこの15歳は

美智の胎内で、オレのペニスがまた硬くなっていく

耳元で、みすずの声がする

みすずは、オレたちのセックスを見ながら自分を慰めていた

それとっても良さそうですあたしも、してみたい

えみすず

旦那様にだっこされてみすずも、セックスしたいですっ

急に寒くなりましたね

皆様、どうかご自愛下さい

私は、一昨日ぐらいから、また体調を壊しています

精神的にも、色々と厳しいことが続いておりまして

済みません、感想欄の返信が滞っております

何とか、今夜中には全て返信しようと思っています

357.トイレで (その1)

あたしとも、お願いします旦那様っ

みすずは、すっかり欲情している

交代致しますみすず様

美智が、オレから身体を離す

ペニスが狭い膣口からスポンと抜ける

どうした、痛いのか

オレが、美智の身体を案じると

ご主人様がお腹の中からに感じられないとちょっと、寂しい感じになります

美智が、恥ずかしそうにそう言った

でもまだここに余韻が残っておりますから

美智はそう言って、自分のつるんとした下腹部を擦る

オレは、もう一度美智を引き寄せてキスをした

幸せですわたくし幸せにして下さって、ありがとうございますご主人様

美智は、嬉しそうにそう言った

旦那様みすずのことも、幸せにして下さいませ

美智に替わって、みすずがオレに抱きついて来る

はむっ

強引にオレにキスしてくる

みすずのキスは、荒々しい

激しくオレの舌を求める

みすずも、抱っこして下さいっ

あのみすず

この体勢でセックスするの、結構、腰に負担が掛かってツライんだ

2連続は、体力的に厳しい

それにみすずには言えないが

小柄な美智だから、お尻から抱きかかえてセックスができたけれど

みすずは、美智よりも背が高いから

多分、ちょこっとばかし、重いのではないかと

みすずを持ち上げてするのは、今のオレには、ちと大変かもしれぬ

だから連続で、この体勢はちょっとカンベンして欲しい

さっき、寧に3回射精して今また、射精

オレにも限界というものが

も、申し訳ございません旦那様のご負担を考えずにあたし

みすずが、オレに詫びる

いや、別にいいんだけど今度、もっと元気な時にやろうなっ

それまでに、腕の筋肉をもっと付けないといけない

バーベルとか持ち上げて、特訓しないとな

いやみすずはまだいい

どっちかというとスレンダーなボディだから

これが豊満ボディで身長もある、克子姉や寧だったら

同じことを望まれたらどうする、オレどうなる、オレ

では旦那様がお疲れにならないように、あたしが上になって動きますっ

ええっとみすず

今すぐセックスしたいという気持ちは、変わらないのね

さて、残念だが私は、そろそろ仕事に戻らねばならぬお前たちは、時間の許す限り自由に楽しんでいてくれたまえ

ジッちゃんの声が、スピーカーから聞こえる

その部屋には、しばらく誰も入らせないようにしておくもっとも、部屋の外で関くんがガードしているんだったな

ジッちゃんは、オレたちがここに居る方が、瑠璃子たちにとって良いと判断してくれたらしい

お祖父様、わたくしは

当の瑠璃子が、祖父に声を掛ける

悪いが、今はお前の話を聞いてやるわけにはいかんこんな葬儀の席まで、私の決裁を求めて書類を持って来る連中が列をなしているのでな

うわ大変そうだ

昨夜、私は司馬くんに香月グループの経営のトップの座を譲ると宣言したが実権の委譲など、そんなにすぐにができるわけがないからなもうしばらくは多忙な日々が続くことになるだろうそうだな、秋の株主総会が司馬くんのお披露目の場ということになるだろう

まだ、3ヶ月以上ジッちゃんは、最高経営者でいなけれはならない

待って下さい、お祖父様わたくしは

瑠璃子お前のことは、そこにいる家族たちに任せた私は何もしてやれんそう思ってくれ

ジッちゃんは、瑠璃子を突き放す

美子もだ私は、お前たちを見守るだけだ助けてはやらん全て黒森の家族の決定に従うことにする私自身も、家族の一員だからな

ジッちゃんの言葉に、美子さんは怯え震えている

おい、お前頼むぞ

ジッちゃんは、オレにそう言った

オレは、ジッちゃんの期待に応えないといけない

ああ、判っている

ではなみすず、瑠璃子、美子の三人は、後ほどな通夜の式の前に、食事をしよう

オレたちも、参列するよ

いや、お前たちは明日の告別式の方に来てくれ今夜の方が混雑する香月グループ各社の従業員や取引企業からも人が来るだろうしマスコミの取材も来る

黒い森が、うろついていると問題を引き起こすかもしれないもんな

判ったじゃあ、オレたちは明日来るよ

なるべく目立たない格好で来てくれいいな

うん、その辺は克子姉に相談するから

それなら安心だでは、そろそろ失礼する

ああ、ありがとう、ジッちゃん

そして、スピーカーの声は途切れた

瑠璃子が、嘆息する

美子さんも、真っ青な顔をしている

二人とも、ジッちゃんに見捨てられたような気分なんだろう

さてとヨッちゃん、みすずとセックスしておいでよっ

えしておいでって

この部屋でみんなが見ている前でするんじゃないのか

みすずさあヨッちゃんと、二人きりでセックスしたくない誰にも見られずに

寧の言葉に、みすずは

それは、あのしてみたいですけれど、でもどこで

ああ、この部屋の外は葬儀の準備の人がいっぱいいる

どっかで隠れてセックスしていて、もし誰かに見つかったらみすずの破滅だ

何言ってるのさみすずには、大好きな場所があるでしょ

寧がニタッと笑って部屋の隅のドアを示す

ここの葬祭場は日本一大きい施設だから大きな会社の社長さんとか、芸能人とか政治家しか使わないんだよねっだから、控え室にはそれぞれ専用のおトイレが付いているってわけ

この控え室用のトイレ

おトイレの中で旦那様と

そうだよっそういう、レイプっぽいシチュエーション、みすずは好きでしょっ

えっと、あの好きですあたし

じゃあ、してらっしゃいあ、ちゃんとヨッちゃんにお願いしてからだよっ

寧に言われて、みすずがオレを見る

顔を赤らめて大きな瞳が潤んでいる

旦那様お、おトイレで、みすずを犯して下さいませお願い致します

畳に手を付いて、頭を下げるみすず

わ、判ったしよう

もう、しょうがない

ちゃんと勃起するかどうか、自信が無いけれど

ヨッちゃん、安心してこの子たちは、あたしとマルゴお姉ちゃんと美智が相手しているから

寧が、オレたちにそう言ってくれた

いいよね、美智っ

はい、寧お姉様わたくしは、すっかり満足させていただきましたから

美智は全裸のまま、オレに微笑む

割れ目から、愛液と精液を滴らせたまま

うんっ、では行っておいでっ

みすずが、オレの手を取って立ち上がる

さあっ、行きましょうっ旦那様っ

オレたちが、トイレに入ろうとすると

待って下さいっ

声を掛けたのは美子さんだった

オレは、穏やかに尋ねる

わたくしにヒントを下さいませ

ヒント

わたくしと瑠璃子様はどうするべきなのでしょうか黒森様のご意見をお聞かせ下さいませ

美子さんはずっと悩んでいるんだな

まあ、そうだろう

オレも、ジッちゃんも徹底敵に、美子さんを突き放している

美子さんは瑠璃子の何になりたいの

何ってわたくしは、瑠璃子様のお付きです

じゃあ、オレもジッちゃんも美子さんに話すことは何も無いよ

美子さんは、青ざめる

美子さんが、瑠璃子の姉いや、せめて、ちゃんと血の繋がった従姉をやる覚悟をしてくれない限り、オレたちは美子さんの手助けはしないから

オレは、厳しく言い切った

そして、瑠璃子を見る

瑠璃子美子さんが、お前の家来だっていうのなら、これからはお前が責任をもって美子さんの面倒を見ろよ

瑠璃子は、ギョッとする

オレたちは、瑠璃子の面倒だけは見る一生なだって、瑠璃子はもうオレたちの家族なんだから絶対に、ひもじい思いはさせないし、幸せにしてやるでも、美子さんは違う美子さんは、オレたちの家族に入っていないからな

ここは、きっちり二人に諭してやらないといけない

お前が、美子さんとの主従関係を解消するのなら美子さんの将来は、みすずが香月家の後継者として責任を持つでも、主従関係をこれからもキープしていくっていうんなら、美子さんのことは主人であるお前が責任を持たないといけないそうだろう

瑠璃子は苦しそうに

でも、美子はずっとわたくしの子供の頃からの

そんな理由だけで、美子さんを縛っていいわけが無いだろうお前たちの主従関係っていったって、実際には今まではジッちゃんが、瑠璃子と美子さんの生活の面倒を見てきたんだろ瑠璃子は、美子さんに対して、主人としての責任は何も果たしてきていないってことじゃないか

わざと意地悪に、オレは言った

それはあんまりです黒森様瑠璃子様は、わたくしにとって、いつでもお優しくして下さいました

美子さんが、キッとオレを睨んで反論する

優しくするのなんて、主人なら当然だ瑠璃子を甘やかすなよっ美子さんが、そんなじゃ、こいつは成長できないままになっちゃうだろ

オレは、強い言葉を美子さんに叩き付ける

明日、誘拐した後瑠璃子の生活費は、オレが払うしばらくは、ミナホ姉さんに肩代わりして貰うことになるだろうけれど、将来働いて絶対に返済する瑠璃子の生活は、オレが護るでも、美子さんの分は出さないからな美子さんが瑠璃子に付いてくるのは勝手だし、瑠璃子がそう命令するのかもしれないでも、オレたちは絶対に美子さんの面倒は見ないからどうしても一緒にいたいのなら、瑠璃子が自分のご飯を美子さんに分けてやるんだなそういう覚悟でいてくれ

瑠璃子が、オレを睨む

どうしてどうして、そんな酷いことをおっしゃるんですお兄様

バッカじゃないのっ

寧が、横から口を挟む

あんたたちさあ自分が、色んな人のお陰で生かされているってことに、いい加減気付くべきだよヨッちゃんは、そう言っているのずっとお嬢様として生きてきて、人に何かして貰うことが当たり前になっちゃっているから、大人になれないんだよっあんたたちは

自分で、自分が選んだ人生に責任を取るということだからね大人になるということは君たちは、幼い時からずっと香月さんに護られてその状態が、当たり前だと思い込んでいるでも、そうじゃないから香月さんの後ろ盾無しに、君たちの主従関係は成立しないわけだし

どうであれ、瑠璃子は明日、オレが誘拐する美子さんは、明日までに自分の身の振り方を考えて置いて

オレは、そう告げた

わたくし誘拐されません

瑠璃子が、オレに反発する

美子と離れるくらいなら

いや、ダメだお前は、オレに誘拐されるオレの女になるんだよ瑠璃子

わたくし大声で叫びます泣き喚いて、助けを呼びますから

ああ、何でもやれお前が泣こうが、暴れようが、関係無く誘拐してやるから

睨み合う、オレたち

美子さんは、おろおろとしている

ほらほら、時間がもったいないよっ二人は早く、エッチして

この分からず屋は、あたしたちが見ているからさっ

オレとみすずはトイレに入る

トイレは洋式便器が一つあるだけの、狭い部屋だった

オレたちは、抱き合うしかない

あれで良かったのでしょうか旦那様

みすずが、心配そうにオレに言う

オレは、みすずの唇にキスして

あれでいいんだよ落ち込んで、ぐったりしているよりはぷりぷり怒っている方が、まだ元気だから

とにかくあの頑固な娘は、徹底的に凹ませないと今のままでは、ねじ曲がった子になっちゃう美子さんという絶対に自分の味方になってくれると判っている人が、いつも側に居ることで瑠璃子は、悪い方向へ向かっているよ美子さんとの主従関係は、止めさせないといけない

そうですわね

オレの唇をぺろぺろ舐めながらみすずは言った

美子さんが、瑠璃子の姉にならないといけないことを自覚してくれればいいんですけれど

うん、そうじゃなかったら本気で、二人を引き剥がすことを考えないと

みすずがオレの舌を求める

オレは、可愛い舌を吸ってやった

あたし、今日の寧お姉様がよく判りません

あたしにとても厳しく当たられるかと思うとこうやって、旦那様と二人きりになることを許して下さいますし

寧お姉さんはみすずのことを気遣っているんだよ

みすずの前ではオレは寧を、そう呼ぶことにした

あのどういうことですか

昨夜までの寧お姉さんはオレたちの様子を、少し離れたところから観察していてくれたから何が今、一番問題なのか、よく見えているんだよ

問題

みすずは、自分から率先して年少組のリーダーになろうとしてくれているだろもちろん、みすずが献身的にそうしてくれていることで、オレたちは助かっているんだけれどでも、悪いこともある

どんなことですか

一つは、みすずが何もかも一人で背負おうとして無理をしているということ

無理なんてしていませんよ

うんと無理っていう、我慢しているだろ

我慢

オレや家族のために我慢しなくちゃって思うこと何回もあったろ

それは自覚があります

みすずは、認めた

そういう我慢は、みすずの心によくないから寧お姉さんが、みすずの心を掻き混ぜてくれたんだよ

そうじゃなかったら瑠璃子のお父さんのお葬式の前に、みすずからオレにセックスしたいって求めて来ないだろまんまと、寧お姉さんの作った雰囲気に乗せられたんだよみすずは

顔を赤らめるみすず

お前、今日最初に顔を見た時には、瑠璃子たちと同じくらい青ざめていたんだから全然、楽しくセックスしようなんて気分じゃなかったろ

みすずは、納得する

第2にみすずがリーダーだと、みすずの我慢が他の子に伝わるんだよ何か、みんなオレに気を遣って、自分の気持ちは抑えて我慢しないといけないみたいな雰囲気になっているだろ

そういう傾向は、ありますね

でも、それだとみんなの心の中に、色んな感情が沈殿して溜まっていってしまうからメグやマナだと、そのうち暴発するぞ

はい確かに

本当は、みすずが我慢しきれなくなって暴発するのが一番怖いんだけれど

そのことは、黙っている

寧お姉さんはオレたちに積極的に関わる覚悟をしてくれたんだだから、現状のオレたちに対して、自分がどういうポジションに付けは最適かを考えてくれた

それであたしにライバル宣言をなさったのですね

ライバルになってくれたんだよ寧お姉さんの方から

実際は寧や姉さんの方が、みすずより大人だよどっちかっていうと、年少組の最年長というより、年長組の最年少というポジションだったろ寧お姉さんは

確かに、そうですわね

寧お姉さんの方から、みすずのレベルに下りて来てくれたんだよそして、みすずやメグや美智やマナと競い合うことで、年少組を活性化させようとしているんだと思う

これも、みすずには言えないけれど

みすずが年少組のリーダーのままなら、メグとマナが辛い

美智や瑠璃子の様に、元々香月家系の子なら抵抗が無いだろうけれど

メグもマナも、みすずに対してコンプレックスがあるから

みすずがリーダーだと、みすずに対して萎縮してしまう

内面に不満を溜め込んで、また暴発してしまうことになる

寧の乱入は、年少組の現況をシャッフルするのに有効だと思う

あたし全然、ダメですね寧お姉様のこと、何も判っていませんでした

みすずが、反省する

気にするなよみすずはみすずで、一生懸命考えて、やってくれていたじゃないかオレは、全部見てきたから判っているよ

一生懸命やったことなんだから仕方無いだろ間違っていたと気付いた時に、すぐに反省して修正すればいいんだよどんなことだって、失敗を繰り返しながら、少しずつ修正して、ちょっとずつ前に進むしかないんだから

みすずが、良いやつだってことはオレが一番知っているそれでいいだろ

大好きです、旦那様ああっ

オレの身体をギュッと抱き締める

あなたで良かったあたし、あなたが大好きよ

みすずは、本当に感極まった時だけオレをあなたと呼ぶ

みすずみすずのおっぱいが舐めたい

オレは、みすずに甘える

はい、今すぐ

みすずは、自分で喪服の前ボタンを外してくれた

今日は下着も黒なんだ

はい、旦那様に見ていただきたくて

うん、可愛いよ大人っぽくて、素敵だ

オレは、黒いブラの上からみすずの胸を揉む

あ、コリコリした乳首が布地の下に勃起しているのが判る

旦那様あたしのおっぱいお好きですか

好きだよ手の中にぴったり収まってぷるぷるしてて

もっと、もっと触って

オレは、みすずの背中に手を廻して、ブラジャーのホックを外す

ぷるんっと弾ける乳房

旦那様は、そこに腰掛けて下さいませ

みすずは、全裸のオレを便器に座らせる

はいおっぱいですよ

喪服の前から飛び出した生乳を、オレの眼前に差し出す

桜色の乳首をペロペロと舐める

ああんっ気持ちいいです乳首良いです

右の次は左の乳首も

空いた方の乳首は、親指の腹でコネコネする

旦那様、好き

オレは、みすずの足を触る

今日のみすずは喪服のスカートの下に、黒いストッキングを穿いていた

旦那様、ストッキングは予備を持って来てありますから

ビリビリにしちゃって下さいませ

ハアハァと、みすずはすでに興奮している

あたしここで犯されたい

ほら、見て鏡にあたしたち映っています

狭いトイレの中には、小さな手洗い場と鏡が付いていた

みすずは、そこを覗き込む

みすずは、レイプ願望とかあるのか

旦那様だけです

熱い眼で、オレを見る

今朝も夢に見ました旦那様に、無理矢理犯される夢

オレに、犯されるのか

はい、旦那様ですみすずは、旦那様じゃないとダメですから

オレは、ストッキングの上からみすずの秘部を触る

ストッキングとパンティ二つの布越しでも、そこが潤っていることが判った

どんな夢だったんだみすず

いや恥ずかしいです

みすずは、顔を赤らめる

いいから、教えろ知りたいんだ

もう旦那様のエッチ

エッチなのは、みすずだろ

オレは秘部を撫でながらチュッチュとみすずの乳首を吸う

ああんっはい、エッチですエッチなのぉみすずは旦那様のことを考えると、エッチになっちゃうんです

ブルブルと身体を震わせて、みすずは告白する

次話に続きます

たっぷりやります

トイレで、レイプごっこです

トイレなので、放尿もします

瑠璃子の処女喪失は、久々に陵辱系でいこうと思っています

この子はガツンとやらないと、目が醒めません

ただし、誘拐は翌日なので

この日は、この後はお屋敷に戻ってアニエス編に突入します

母が、京都から戻ってきました

私はまだ体調が治らないので、今日は早めに寝ます

358.トイレの中で(その2)

で今朝の夢は、どんな夢だったんだ

オレに問われ、みすずは淫夢の内容を語る

朝の電車の中で

電車の中で

みすずは一番混む時間は避けて早めに登校しているので、乗ったことは無いんですけれど満員電車の一番凄い時って、ギュウギュウ詰めなんですよね

ああそうらしいな

オレは中学は全寮制だし、今の高校まではバスだったから満員電車というのは、よく知らない

夢の中で旦那様とみすずは、一緒に満員電車に乗っているんですよそれで、旦那様が突然ここでしたいってみすずの耳元で囁かれるんです

それでどうなるんだ

周りにみんな居るのに電車の中は、みんな、みすずの学校のお友達ばかりなんですみんな良いお家のお嬢様ばかりです自動車で送迎されている子もいっぱいいるのにどうしてだか、みんなその電車に乗っているんです

みすずは、興奮している

オレは、みすずの乳首をペロリと舐め上げ

それでみすずが恥ずかしいから、許して下さいって、お願いするのに旦那様は、無理矢理みすずのアソコをお触りになって

どんな風にだ

後ろからみすずの背中に立たれて、後ろからお触りになるんです

みすず実際にやってみようか

みすずは、顔を真っ赤にして

オレは、便器から立ち上がりみすずを背後から抱く

このトイレは、高齢者が使うことも考慮されて壁にバーが設置されている

みすずは、それを電車の中の手すりに見立ててギュッと握りしめる

こんな風でいいのか

オレは後ろから右手を廻してみすずの、はだけた胸を揉む

勃起したペニスを可愛いお尻に押しつける

左手で、みすずの尻を擦る

はいそうです旦那様ああ

みすずの息が荒くなる

みすずは痴漢されたいのか

後ろから耳元に、そっと囁く

違いますみすずは、そんな女の子じゃありません

でも、オレに痴漢される夢を見たんだろ

興奮におっぱいが張ってくる秘部の湿り気も増えている

それは旦那様だからです旦那様は、みすずのこと痴漢してみたいですか

ううん電車の中は嫌だ

オレのみすずはオレだけのものだから家族じゃない人間の前で、みすずを抱くのは嫌だよ

人前で知らないオッサンとかに、みすずの痴態を見せるのは嫌だ

みすずのエッチな顔は、ずっとオレだけのものにしておきたい

みすずは見て貰いたいんです他の人に

あ、全然知らない人の前では嫌ですみすずが見せたいのは学校のお友達たちです

みすずが通っているのは日本一のお嬢様女子校だ

みすずの学校はとても校則が厳しいですから、お友達はみんな男の方とお付き合いしたことはありません

はい少なくとも、みすずの親しくしているお友達はみんなううんっ

オレの指が、みすずのクリトリスを刺激する

みんな処女です

ストッキングに、ねっとりとした染みが拡がっていく

みんなみすずのことも、処女だと思っています清純で、エッチなことなんか何も知らない女の子だって思い込んでいるんですああっ

みすずの乳首は、コリコリと固く尖っている

あたし、あの子たちの前で旦那様に犯されたい

はいみすずが、メチャクチャに犯されるところを見て欲しいんですお友達たちに

電車もいいですけれど学校でみすずの教室でも、犯されたいです

エッチだな、みすずは

はい、エッチです旦那様に、いやらしいことをしていただいている姿を見せ付けたいんです

あ、でもみすずからじゃなくって、旦那様に無理矢理レイプされたいんです旦那様が、荒々しくみすずを求められる姿を、みんなに見せたいんですあたし、旦那様に犯されたいんです

ストッキング、破るぞ

はい破って下さい

オレはみすずの黒ストッキングのお尻の部分を両手で引っ張る

何度がやつているうちにビリッと破けた

ストッキングの破れた隙間から黒いパンティが見える

愛液に濡れて、ベトベトだ

指を突っ込んで、パンティをずらす

みすずの底は、熱い泉が湧き出していた

オレは、勃起ペニスを擦り付ける

亀頭に、熱気のある愛液を纏わせて

はいそのままそのまま、貫いて下さい

みすずは、両手で左右のバーを握りしめて、後ろ向きのまま、オレの方に尻を突き出す

開いた膣口に、亀頭がキスをする

そうじゃないそうじゃないよ、みすず

みすずが、物欲しそうな顔でオレに振り向く

犯されたいんだろセリフはやめて下さいだ

みすずの眼が、妖しく潤う

オレは、いきなり入れずにもう一度、みすずの身体を両手で抱く

おっぱいと秘部を触る

ああっやめてやめて下さい

みすずが痴漢ごっこを開始する

したいんで我慢できないんだみすずいいだろ

オレもみすずの耳に、囁く

いけません旦那様、ああ

ほら、みすずの身体すっかり、セックスしたいって言っているよ

そんなことないですああっ

だって、みすずこんなに濡れているじゃないか

違います違うんです、旦那様

何が違うんだみすず

ここではここでは許して下さいみんながお友達が見ていますから

誰が見ているんだ

オレはみすずの耳の後ろをペロッと舐める

ひやんっそれはあの

誰がオレたちを見ているんだ

クラスメイトの吾妻さんと里見さんと後輩の千鶴さんです

みすずはレズっ気が強い

もちろん、学校の友達の中でも気になっている子たちが、いるんだろう

みんな、みすずを見てどんな顔をしている

恥ずかしそうな顔をしていますでも、眼をそらさずに、ジッとあたしと旦那様を見ています千鶴さんは、あたしのことを呆れて、軽蔑していますそんな眼で見ないでぇ千鶴さぁん

その千鶴さんていうのは、どんな子なんだ

同じ美化委員会の子であたしのことを慕ってくれているんですあたしを純真な女の子だと思っているみたいなんですあたし千鶴さんの期待を裏切って、セックスを覚えてしまいましたエッチな女の子になっちゃいました

みすずがオレに処女を捧げてまだ何日も経っていない

ああんっ見ないでぇぇあたし、本当はエッチな子なのおっ旦那様に、力尽くで犯されるのが大好きなのぉ淫らなみすずを見ないでぇぇ

みすずはすっかり、妄想の中にいる

ほらみすず入れるぞオレとみすずが、繋がっているところを、その子たちに見せてやるんだ

改めて、オレはペニスをみすずの秘部に当てがう

ああんっ嫌ぁぁっやめてやめて下さい旦那様

ダメだ、どうしてももう、みすずの中にブチ込みたいんだよっ

オレもすっかり興奮していた

いやぁぁ見ないで見ないで、千鶴さん恥ずかしいみすずの姿を見ないでぇぇ

オレは、立ちバックでみすずの中にペニスをネジ込むッ

狭い膣口に、ヌヌヌッと亀頭が押し入るッ

膣の中の愛液が押し出されて、ペニスの茎にジュワッと垂れていく

ああんっ嫌ぁぁやめて、やめて下さい旦那様ぁぁっ

オレは、ズンと突き込むッ

みすずの柔らかいお尻の感触を感じてペニスは根元まで押し込まれる

ああっ繋がってるぅぅみすず、旦那様と繋がっていますぅぅっ

そうらっ

オレは、ぬぷっ、ぬぷっとピストンを開始する

嫌あっ嫌、嫌、嫌ぁぁっみすず、旦那様にレイプされていますっ犯されているところ、みんなに見られてるぅぅ

ほうら、みすずの可愛いおっぱいもオレたちが繋がっているところも、しっかりと見てもらえよっ

オレは、みすずの喪服の前をさらに拡げ二つの肉球を完全に露出させる

ストッキングも、さらにビッと破いて繋がっている秘所を露呈させる

恥ずかしい恥ずかしいです旦那様ぁぁっ

恥ずかしいのが好きなんだろみすずは

美智は、ちょっと痛いのが好きだが

みすずは、恥ずかしいのが好きだ

それぞれの好みが何となく判ってきた

違う違うのおっみすずは、そんなにエッチな子じゃないのおっ

オレに後ろから、激しく揺らされながらみすずは叫んだ

でも見られたいんだろ、みすずは

ああっ、見ないでぇぇエッチなみすずを見ないでぇぇ

みすずが、高ぶっていく

オレは今日はすでに5発目だ

そう簡単には射精しない

ああっあたし旦那様っ、みすずみすず、飛んじゃいますっ

いいぞっ、ほらっみんなに見られて、イッちまえっ

そんな恥ずかしいっ恥ずかしいのっ嫌ぁぁ嫌ぁぁ

オレにレイプされてイク顔をお友達たちに見て貰えっ

恥ずかしいっ見ないで、みんな見ないでっ千鶴さん見ないでぇぇっああっああっあっ、キちゃうっクルのおっ

オレは、スパートを掛けるっ

みすずの細い腰をしっかりと掴んで

全身汗だくで、みすずの中に突き込むっ

ああっ、当たってるぅ旦那様の、みすずの一番奥まで届いてるぅセックス、セックスしているのおっ、あたしぃぃ

セックスじゃないレイプだぞっ

旦那様にレイプされてイッちゃうあああっ

みすずの身体が、キュウッと締まるぅぅっ

イクぅぅ、イクぅぅ、イクぅぅ

オレは、思いっきり突き上げたっ

あああっみ、見ないでぇぇみすずのイク顔を見ないでぇぇぇっ

絶叫しながら、みすずは全身を痙攣させた

はぁ、はぁ、はぁ、はあ

オレは、汗まみれで息をする

みすずはしばらく、絶頂の世界に飛んでいる

オレは、繋がったままみすずの身体を抱き締める

おっぱいや、お尻やふとももを優しく撫で回す

後ろから、みすずの頬にキスをする

みすずみすず愛しているぞ

思わず呟いた言葉に、みすずはハッと我に返る

ごめんなさいあたし気持ち良くって、一人だけイッちゃいました

申し訳なさそうに、オレに言った

いいんだよ気持ち良かったか

はい旦那様あの

恥ずかしそうに、顔を背ける

あたし、エッチでごめんなさい

何言っているんだよ

オレは、みすずをギュツと抱く

みすずは、ちょっとエッチなところが可愛いんじゃないか

みすずは、頭の良すぎる子だから

肉体よりも、精神派妄想チックなセックスが大好きだ

ごめんなさい、いつもみすずの、ヘンタイっぽいエッチに付き合っていただいて

だから、気にするなってオレも楽しんでいるんだしみすずのしたいことは、何でも言ってくれ何でも付き合ってやるから

みすずは、オレの手を握ってチュッとキスをした

何だ何か、思い付いたのか

あたし本当に、吾妻さんや里見さんや、千鶴さんの前で、旦那様に犯されたいです

その子らは、お嬢様女子校の普通の生徒だろ

そんな子の前でセックスしたらみすずは退学になっちゃう

例えばマジックミラーの部屋を作って、鏡の向こうに千鶴さんたちを呼んでセックスするとか

みすずは妄想を開始する

秋の学園祭までに何か方法を考えておきます

みすず本気なのか

いいですよね旦那様

ああ、みすずがしたいのなら

しょうがねえなっ

その代わり、絶対にバレない方法を考えてくれよそんなことで、みすずの将来を台無しにするわけにはいかないんだからな

香月家の令嬢が、名門女子校の校舎で、男とセックスしていたことが発覚したら大スキャンダルになる

最悪の場合は、千鶴さんたちも巻き込んじゃえばいいんです

それもダメだみすずの学校の子なんだからその子らも、どっかの名家のお嬢さんなんだろ

千鶴さんの家は、名家では無いですあのクオリティアって会社がありますよね

ああ、家電メーカーだろ

コンピューターや、テレビや、オーディオ機器を作っている技術力の高さでは、世界的に有名な会社だ

千鶴さんは、そこの創業者のお孫さんです

名家じゃないかっ

思わず突っ込む

いいえ千鶴さんのお家は、昭和になってからですから名家ではありません

名家って

いや、考えても始まらない

とにかく、ダメだからな

これ以上、無闇矢鱈に家族を増やすのは

一度、お会いしてみて下さい旦那様

みすずの親しいお友達たちですもちろん、会って下さいますよね

恵美さんのお友達とは、お会いしていらっしゃるのでしょう

メグとの付き合いについて女子陸上部まで行って、メグの部活仲間や竹柴キャプテンにも挨拶したんだ

普段、みすずがお世話になっている人たちなら挨拶ぐらいはしないといけない

会うだけなら、会うけれど

何か、みすずのペースに誤魔化されている気がする

まあ、オレがしっかりしていれば問題は無いだろう

旦那様、まだ気持ち良くなっていらっしゃらないですよね

別に射精しなくてもいいんだけれど

それじゃあ、みすずが納得しないか

今度は、みすずが動きますお顔を見ながらしましょう

旦那様がお出しになる瞬間の気持ち良さそうなお顔が見たいんです

一度、みすずの中からペニスを引き抜き

オレは、便器に座る

みすずが、座ったオレに跨がってくる

対面座位になるんだろうけれど

さっきは畳の上で、オレが胡座をかいているところに美智を抱き寄せたからオレが美智の身体を下から抱きかかえるような体位になってしまった

今度はオレもみすずも足がしっかり床に付いている

身体をしっかり保持するためのバーもあるし

みすずが、動きますから旦那様は、そのままでいて下さいね

そして、みすずは自ら、破れたストッキングの中にオレの勃起を入れようとする

あっ、さっきよりもちょっと柔らかくなってますね

みすずは、細い指先でオレの亀頭をしごく

同時に、オレの口にキスをする

みすずの中にドクドク出して下さいませ

黒い喪服のみすず

はだけた胸の桜色の乳首

破れたストッキングの中の黒い下着

それを無理矢理にズラして愛液の滴る膣口を晒している

今度はみすずが、旦那様をレイプしちゃうのおっ

みすずが、潤んだ眼で微笑む

旦那様の食べさせてぇっ

ああ、オレは

あ、硬くなってきましたぁ

みすずか、右手でオレのペニスを持って、自分の割れ目に当てる

左手は、しっかりとバーを掴んでいる

うふふっ食べちゃいますっ旦那様を犯すのおっ

熱いうねりのの中に亀頭が囚われていく

あっあっあっ入って来るぅぅ美味しいよぉっ旦那様あっっ

みすずは、ゆっくりと腰を落とした

オレの全てがみすずの胎内に格納される

キスしちゃいますねっ

根元まで呑み込まれたままみすすがオレの唇を吸う

あんっあたしの旦那様っ絞っちゃうんだからっ

キュッと、みすずが膣に力を入れる

ああっ、ペニスが絞られる

き、気持ちいいよみすず

じゃあ動きますねぇ

みすずが、腰を動かす

ピストンではなく、まずは腰を廻すように

オレの亀頭を膣の内壁に押し当てて擦る

あっこれもいいっ

それからZの字を描く様に、腰をグイグイと

あっ、ここ良いです気持ちいいっ

膣内の気持ち良いポイントを探っていく

旦那様のオチンチン気持ちいいですっこれいいこれ欲しいですあたしのものにしたい毎日、毎晩、セックスしたいですっ

旦那様だけですっ旦那様だけが、みすずとセックスして良い人なのおっあたし、旦那様以外の人に襲われたら舌を噛み切って死にます絶対に死ぬんだからっ

大丈夫だそんなことには、絶対にならないから

オレは、みすずの腰をそっと掴む

一生、愛して下さいますずっと、みすずのご主人様でいて下さいますか

みすずは、腰を揺らしながらオレの眼を見て尋ねる

ああみすずは誰にも渡さない絶対に、他の男とはセックスさせないからな

オレも、みすずの眼を見てそう言った

みすずの腰の動きが少しずつ派手になる

みすずのお腹の中に下さい

みすずが、絞り出してくれよオレのこと、レイプするんだろ

えへへそうでしたじゃあ、思いっきり犯して差し上げますねっ

みすずは、両脚をしっかり床に踏ん張って

オレの上で腰を振り始める

弾力のあるお尻がオレの上でバウンドする

可愛い胸が、くるんくるんと揺れていた

オレの亀頭が一番、感じやすい部分が

みすずの湿った膣肉に磨き上げられていく

みすずすう、すう、はぁの息でやってみろ

オレは、寧に習ったことを言ってみる

すう、すう、はぁですか

ああ、そういう息遣いで動いてくれ

はぁで力が抜けるからペニスの先が、ズンッと子宮口に突き刺さる

ああっ、これいいですっこのリズムだと、深い深くまで、みすずの中を抉っていますっああんっ

みすずは汗をかき出している

暑くないか脱いだ方が良いんじゃないか

いいえ、このままの方が良いです犯してる、犯されている感じがして

狭いトイレの中の窮屈なセックス

オレは全裸で、みすずは半脱ぎ

そういう異様なシチュエーションが妄想派のみすずの性感を刺激しているらしい

ああっあんっひやあっんああっ

みすずのよがる声が高くなっていく

オレは、みすずのおっぱいを掴んだ

握りつぶすように、キュッと揉む

それ、いいですっもっと、力を込めてぇぇっ

玉の汗を滴らせるみすず

狭い個室の中に女の子の甘いフェロモンが籠もっていく

ミルク菓子の様な匂い

女の子の汗の匂いは、どうしてこんなに良い香りがするんだろう

みすずみすずみすずぅぅっ

どう出ちゃいそうですか旦那様ぁぁ旦那様ぁぁ

ああ眼の前のみすずの顔が、快感に溶けていく

オレが、みすずを蕩かせている

みすずが、オレを蕩かせている

オレたち、繋がっている

ああんっ旦那様ぁあたしあたしぃぃ

みすずみすずぅぅ

旦那様ぁぁあたしまたぁ

オレももうすぐだっ

早くぅぅ早くして下さぁい

もうすぐもうすぐなんだぁっ

オレの中に快感が溜まっていく

身体の奥に爆発の種が

ああっ早く出してぇぇみすずの中に旦那様の熱いの、出してぇぇ

みすずが、激しく腰を振るっ

オレも、もう我慢できないっ

下からグイグイッと突き上げるっ

二人のリズムが噛み合う

組み上げられた、一個の機械のように

欲しいですっ精液っ旦那様の精をみすずの子宮に注いでっお願いしますっお願いしますからっ

みすずは、もう泣き出している

お願いっ意地悪しないでっ

みすずみすず、もう出るうっイクよおっ

みすずもイキますっイキますからっ

先に跳んだのは堪えていた、みすずの方だった

んぁぁっイクぅぅっっ

みすずの膣が、キュキュツと締まるッ

その瞬間オレも

ああああっみすずっみすずぅぅっっ

白濁が噴き出すッッ

ドッピュッッ

あぅんっ熱いぃぃぃいッッ

子宮で男の精の熱さを感じる、みすず

ドビュュッ

2撃目3撃目

オレは、腰をグイグイと押し込んで子宮に届けと、精を吐き散らかす

あああっみすず、ママになっちゃうううっっ

みすずの中の女が、そう叫んだ

旦那さまぁぁ、好き好き愛してるのっ大好きぃぃぃ

みすずは、オレの背中に爪を立てて、ギュッとオレを抱き締めた

みすずの中からニュポンとペニスを引き抜く

途端に、愛液と精液がツツッと溢れた

トローッと尾を引いて便器の水の中に、零れ落ちる

透明な水の中に、白い精液が浮いた

気持ち良かったですかいっぱい出ました

ニコニコして、オレを見る

ああ、気持ち良かったいっぱい出たよ

旦那様のも気持ち良かったですみすず、いっぱいイッちゃいました

憑き物が落ちた様に、みすずはサッパリとした顔をしていた

やっぱり、旦那様は最高です旦那様のいない生活なんて、もう考えられませんっ

みすず幸せです

オレもだよ、みすず

オレたちはまた、唇を重ねる

どうしたんだ、みすず

あたし身体がすっかり緩んじゃってますおしっこしたくなっちゃいました

うん、しろよ見ていてやるから

みすずとポジションを入れ替える

みすずは、ビリビリのストッキングとパンティを脱いで

便器に座って大きく開脚する

オレは、そんなみすずの局部を見つめる

出ます、ああっ

シャアァァァァ

みすずの中から、湯気を出して水が零れる

ああ、見えるよみすず

みすずは、また顔を赤らめる

意地悪しないでぇ見ていて、最後まで見ていて下さいぃぃ

オレは、みすずが出し切るまで見ていた

それから、トイレットペーパーを持って、みすずの割れ目を拭いてやる

あんっありがとうございます

みすず、オレも小便したくなった

みすずは、ワクワクした眼でオレを見上げる

旦那様、みすずに見せていただけますか

うんいいぞ

またポジションを交換して

オレは便器に向かって、放尿する

うわぁ、男の人のオシッコって初めてみました

みすずは、興味深そうにオレのおしっこする姿を見ていた

出し終わるとオレのペニスを紙で拭こうとするから

いや、男は拭かないんだこうやって振れば、水気は切れるから

みすずの前でチンコを揺らす

馬鹿みたいだなオレ

みすずが、オレを優しい眼で見ている

本当に旦那様は、あたしの前では裸になって下さるんですね

いや確かにオレは全裸だけれど

だから、みすずも旦那様の前では、全て裸になれますっ

ニコニコと笑っていた

大好きっ旦那様

みすずは、服装を整えて

二人で、トイレの外へ出る

15分ぐらいは、二人でイチャイチャしていたと思う

みんな、どうしているだろう

瑠璃子は、まだ落ち込んでいるかな

トイレのドアを開けると

寧と美智が、ドアのすぐ前に居た

ドアに耳を付けて、中の様子を伺っていた

ど、どういうこと

どういうことも、へったくれも無いわよっ

寧が、吠えた

瑠璃子と美子さんは、真っ赤な顔をしている

マルゴさんは、苦笑していた

コホンと咳払いをして、寧は言った

みすず、声、大きすぎっ

寧が、さっきのみすずの叫びを真似する

横で、美智が真剣な顔でうんうんと頷いていた

全部聞こえてました

レイプごっこから、おしっこ見せ合いまで、丸聞こえだよっ

その瞬間みすずは耳まで真っ赤になる

この、ヘンタイ娘っ

まあ、人の欲望に歯止めは効かないということで

みすずたちの欲求を、常に晴らしていかないと

大変ですね、吉田くん

359.ブレイク・タイム

でみすず、気持ち良かったのっ

寧の問いに、みすずは

はい、とっても気持ち良かったですいっぱい、満たしていただきましたっ

笑顔でそう答え、自分の下腹部を押さえる

いっぱいというのは子宮の中の精液のことだよな

うん何かスッキリした顔をしているよねっそれに比べ

ヨッちゃんは、随分お疲れみたいだねっ

知ってるくせに

ここへ来る前に、オレに3回も射精させたのは寧じゃないか

みすずお姉様、セックスというものは、そんなに心地良いものなのですか

瑠璃子が、尋ねる

瑠璃子、迷っているな

明日には、オレに誘拐される

もちろん、その後にはオレに犯されるということは理解している

だから、セックスについて知りたいのだろう

セックスが気持ちいいのではないわ旦那様とするのが良いのよ

みすずは、晴れやかな笑顔でそう答えた

どういうことなのです

旦那様は、セックスの間ずっと、あたしだけを見ていて下さるからどうしたら、あたしが気持ち良いか、一生懸命探ってくださるから香月家の娘ではないただのあたし、裸のみすずを愛して下さるのよっ

みすずが、オレに身体を寄せる

だから、あたしもセックスの間は、旦那様の姿だけを見ているわあたしの身体肩書きも何も無い、ただのあたしあたしの裸の肉体それで、旦那様を気持ち良くして差し上げているっていうのが、とっても嬉しいの女に生まれてきて、良かったって思うわ

みすずは、美しい従姉に答える

最後にね、旦那様があたしの子宮に赤ちゃんの種を注いで下さる時には、全身がしびれるの旦那様の切なそうな顔を見ていると、愛おしくて、愛おしくて抱き締めて差し上げたくなるわっ

呆然としている、瑠璃子

そして、その後ろに控えている美子さん

マルゴさんが、二人に

正直、彼は男の人の中でも珍しいタイプなんだよ普通の男の人は、セックスをしている時は自分本位で自分の快感だけを追求して、相手の女性のことなんか気にしない人も多いんだだから、女性も眼を閉じてセックスの間中、相手を見ないで顔を背けていたりする人も多いね

黒い森の警護役として娼婦たちのセックスを監視カメラで観ていたマルゴさんは、そんな感想を述べた

まあ、そうなんですか

ああみすずさんも彼としかしたことないものね彼が、本当に相手の女の子に集中するから女の子の方も、思わず彼に集中してしまうものねみんながみんな、そういうセックスをしているわけではないんだよ

あたしセックスというのは、ずっとお互いを見つめ合ってするものだと思っていました

わたくしもです

ご主人様は必ず、わたくしの状態を感じて下さってわたくしに、合わせて下さろうとしますとっても、献身的にいつも、感謝しておりますご主人様のそのようなお心遣いがなければ、わたくしは心月に到達することはできませんでした

オレ合わせている

自分では自覚が無い

そうだよねヨッちゃんは、自分のことより相手の女の子の方を優先するからいつも、合わせてくれているんだろうね

寧も、そう言う

今の若い男の子って自分は、全然相手に合わせる気が無いのに、どうして、オレに合わせてくれないんだって甘ったれている子ばかりだからね彼みたいな子は、貴重だと思うよ

マルゴさんが、そうまとめた

さて、そろそろ出発しないといけない寧、美智ちゃん

マルゴさんが、二人に声を掛ける

黒い森が懇意にしている女医の池田先生との約束に間に合わせるには、もうここを立ち去らないといけないだろう

うん行かないとなみすずじゃあ、今夜のお通夜には来ないからな明日のことは、また後で電話するよ

はい、お待ちしています旦那様

それから、みすずは寧を見て

済みません、寧お姉様あたしと美智だけ、旦那様に愛していただいてしまって

時間切れで、寧の順番が来なかったと、思っているらしい

うふふふーんっごめんね実は、ここに来る前にあたし、ヨッちゃんに愛して貰って来たのっだから、全然問題無しだからっ気にしないでねっ

まあ、そうだったんですか

ていうかみすずの居ない時に、これからもヨッちゃんとイチャイチャするからっ今夜とかねっ

寧は、みすずの嫉妬心をわざと刺激する

旦那様、寧お姉様と何回したのかメモしておいて下さいねっ

あたしも同じ回数、していただきますっ

えーっ、同じ回数でいいのっじゃあ、ヨッちゃんあたしたちは、たっぷり時間を掛けてしようねっ一晩中、裸で抱き締め合おうっ

寧お姉様っそれはズルいですっ

寧のからかいに、みすずはつい本気で釣られる

みすずさん、大丈夫だよお屋敷には、克子さんもメグちゃんもマナちゃんも居るんだからあの人たちが、寧一人に彼を独占させるわけがないでしょ

マルゴさんが、優しく間に入ってくれた

ううっライバルが多いですっ旦那様ぁっ

みすずが、オレの胸に顔を埋める

オレは、みすずを抱き締めて

大丈夫だよみすずのこと、忘れたりしないからちゃんと、他の子と同じだけ時間を作るからなっ

約束ですよ

オレは、みすずの唇にチュッとキスする

うふふ旦那様、大好きっ

みすずの機嫌が直る

もう、晴れたり曇ったり大変だ

美智、お前の時間もちゃんと作るからな

はいお願い致します

美智の方が、物分かりが良い

というか、美智の方が本当に欲求不満になったら、無理にでも襲って来る気がする

この小柄な美少女の正体は、野獣だから

本来の、内面のエネルギーを隠すために普段は、大人しく礼儀正しい少女を演じているような気がする

瑠璃子明日だからな

瑠璃子は、オレに返答しない

迷っている

うつむいたままオレを見ようとはしない

美子さんが、おろおろしている

お前の意志は、関係無いオレは、お前を誘拐する絶対に

オレは、きっちりとそう告げた

廊下に出るマルゴさん、寧、美智と

関さんが、さっきのまま待機していてくれた

ずっとここでみすずと瑠璃子の控え室に、誰も来ないようにしてくれたらしい

ありがとうございます関さん

もう、いいの

はい一通り、話はしました

オレは廊下の先を伺う

うん、近くにはオレたちしかいない

関さん、お話があります

明日告別式の後、瑠璃子を誘拐します

ジッちゃんの了解は得ていますだけど、香月セキュリティ・サービスには連絡しないそうですオレたちだけの力で香月セキュリティ・サービスを出し抜いて、瑠璃子を連れ出せということです

関さんは、一間置いて

なぜ、そんなことを

オレは、真っ直ぐに関さんの眼を見る

瑠璃子には、香月家の庇護下から離れた生活を体験させるべきです香月家の呪縛から解き放ってやらないとあいつの人生は、始まりません

関さんも、オレの眼をじっと見返す

判ったわあたし、あなたたちのサポートをすればいいのね

関さんは、了承してくれた

詳細は、今晩中に連絡します

マルゴさんが、関さんに言った

了解ここにメールをして

関さんが、メモ用紙を取り出して、メールアドレスを書く

そのページを引きちぎり、マルゴさんに手渡す

個人的なアドレスだしこれは、香月セキュリティ・サービスの人には知られていないから

判りましたよろしくお願いします

マルゴさんが、メモを見て

すぐにスタスタと廊下の端の喫煙コーナーへ行き

灰皿の上で、ライターで火を付ける

え燃やしちゃうんですか

うんもう、覚えたから

マルゴさんは、オレにニヤッと微笑んだ

ボワッとメモが燃え上がる

さすがねそれも、キョーコ・メッサーの教え

関さんの問いに、マルゴさんは

黒い森の流儀です

黒い灰になったメモを、確実に粉々にする

元の道を通って駐車エリアへ

マセラッティに、戻る

マルゴさんは、車に乗る前にチェックをする

うんやっぱりね

あっという間に、3つも不審な機器が発見される

それって、あの

ジッちゃんの指示なんだろうか

それとも、谷沢チーフの

今は喋らないでこれとこれは発信器だけどこれは、盗聴器だから

あはい

さすがに爆弾とかは仕掛けてないみたいだよ

はいいいよ、乗って君は、助手席寧と美智ちゃんは、後部座席ね

よく判らないけれどとにかく、マルゴさんの言うとおりにする

それじゃあ、行くよ

マルゴさんは、マセラッティのエンジンを掛け出口の検問へ

香月セキュリティ・サービスの制服警備員が現れると

君、悪いけれど、これ返しておいて

警備員に、さっき見つけた発信器と盗聴器を手渡す

君の会社の備品だと思うんだよ多分

慌てる、警備員

それから、窓から顔を出して、車の後ろへ

おいっ、何をやっているんだっ

見ると別の制服警備員が、いつの間にか忍び寄り、マセラッティの後部に触れようとしていた

下手な真似をすると殺すよ

マルゴさんの殺気に怯えた警備員は、動きを止める

ゲートを開けなっ

寧が叫んだ

はい、ただ今

最初の制服警備員が、入り口のゲートを開く

うんご苦労様

マルゴさんは、マセラッティを急発進させる

危ないところでしたね

いや、発信器を付けられたよ

後ろに居た警備員顔はビビッた振りをしていたけれど、しっかり発信器は取り付けてる右手をあたしたちによく見えるように強調して左手で車体の下に付けたよ

これって、ジッちゃんの指示ですか

違うよ香月さんは、こういうことはしない谷沢さんだよ

谷沢さん恭子さんが怖いんだよまあ、仕方無いよね東京の街中に、人食いライオンが野放しになっているようなものだから今の恭子さんは、ミス・コーデリアとも繋がっているし谷沢さんとしては、あたしたちの動向を常に監視しておきたいんじゃないかな

じゃあ、明日、瑠璃子を誘拐するのは難しいですか

オレたちのことを常に見張っているのならその監視の眼を潜り抜けて、瑠璃子を連れ出すのは

いや、それは何とかするよさすがにちょっと頭に来るからね谷沢さんには、あたしたちの首に鈴は付けられないことを知って貰わないと、さすがに窮屈だよ

マルゴお姉ちゃん後ろ、2台、尾行だねっ

白と青の車です

美智も、尾行車がはっきり判っているらしい

ねえ寧と美智は、あたしが責任を持って池田先生の医院に連れて行くから、君は尾行を半分引き受けて

引き受けるって

大丈夫そのまま電車で、お屋敷に帰ってくれればいいあいつら、手は出してこないよあたしたちは、香月家と敵対しているわけではないから

オレたちに危害を加えたら、ジッちゃんに怒られるだろうしな

とにかくうざったいだけだから気にしないで、真っ直ぐ寄り道せずに帰るんだよお屋敷まで付いたら、恭子さんが何とかしてくれるだろうから

どっちにしろ池田先生のところへ行ったって、君は診察が終わるのを待っているだけだしその後は、寧を美容院に届けて美智ちゃんをまた葬祭場まで帰してあげないといけないしねあたしがやっておくよ

いや、別に待つのは構わないですけれど

尾行を、半分受け持って欲しいだけだよ追尾が半分ならあたしが、追っ手を巻くから

そうかそれなら

もしもの場合は、すぐに携帯で電話してあたしでも、克子さんの方でも構わないから

ええっとさっき渡された、携帯電話はちゃんと持っているよし

寧と美智ちゃんもいいね

うん、ヨッちゃんがいなくなるのは寂しいけれどあんなのが、ずっと付いてくるのは嫌だもんね

仕方ありません

二人とも、納得してくれる

地下鉄の青山一丁目の駅の前で、車を停めるから君、帰り方判る

だいたい判ります

東京の地下鉄は複雑だけれどまあ、路線図を見ればなんとかなる

ヨッちゃん、お金持ってる

上着を確かめると昨日、ミナホ姉さんに渡された封筒が、そのまま入っていた

一万円だけ持っていきますあんまり大金を持っていると怖いし

オレは、一万円札を1枚だけ抜いて残りを寧に預ける

持っててよ、姉さん

寧が、封筒を受け取る

車を降りたら、マセラッティの後ろを見て多分、バンパーの下に発信器が付いていると思うから、引き剥がして

引き剥がして、どうするんです

その辺に放り捨ててくれればいいよ君を追う尾行者が拾っていくだろうから

さ停めるよ

マルゴさんは、大通りの大きな交差で車を停めた

いや、信号待ちの時間に合わせて普通に停車する

じゃあよろしくっ

はい美智ちゃんと診て貰うんだぞ

かしこまりましたご主人様

美智は、真剣な顔で頷く

姉さんもまたね

うんヨッちゃんまた後でねっ

寧は、ニッコリとオレに微笑む

マルゴさんよろしくお願いします

君も、気を付けるんだよ

オレは、車を降りる

マセラッティの後部に廻り込んで

車体の下を覗き込む

確かに、小さな機械がくっついている

オレは、それをむんずと掴んで車から、剥ぎ取る

後ろの窓越しに、マルゴさんたちに見せた

寧が、オレに手を振っている

ドドドドゥゥッ

マセラッティは、信号が変わったのを確認して

オレを残して、発進する

オレは、急いで歩道へ上がって

発信器は、ガードレールに引っ付けた

周りを見回す

あホンダのショールームだ

祝・優勝の大きな垂れ幕が出ている

何だか知らないけれどレースでホンダの車が優勝したんだろう

ふっと、後ろを振り向くと

オレたちを尾行していた車の片割れ

青い車が、道の反対側で停車している

中から、スーツ姿の男が3人下りて来た

あああいつらが、オレを尾行する担当なのね

まあいい

ホンダのビルを背にしてオレは、地下鉄の入り口へ降りて行く

何の問題も無く、切符を買って地下鉄のホームへ

休日だから、人はまばらだ

あ、こんなところに鏡がある

オレは、何気なく鏡を覗く振りをしながら背後を伺う

うん尾行者は、付いて来ている

このままお屋敷まで、ご案内だな

どうせ谷沢チーフの配下だ

黒森のお屋敷のことは知っているから、連れて行っても問題は無い

寄り道しないように

それとオレの知り合いには、会わないように気を付けよう

オレの正体は、谷沢チーフもまだ確認していないはずだ

自分の中に、そういう言葉が浮かんでみて

あれれと思う

オレの正体って

オレは、改めて鏡を見た

鏡の中に映るオレ

ちょっと、くたびれた顔をしている

昨日から、大変なことばかり続いたもんな

口元を歪めて、無理に微笑んでみる

はっ相変わらず、冴えない顔だ

うんでも、これはオレの顔

これはオレだ

大きく、溜息を吐く

しっかりしろ、オレ

勘違いするんじゃないぞ

今オレの周りにたくさんの女の子が居てくれる

みんな、オレを求めてくれる

みんな美人で、才能溢れる、魅力的な子ばかりだ

ミナホ姉さんや、マルゴさんたちみたいにオレを助けてくれる人もいる

本当に、スバ抜けた能力の人たちだ

そういう人たちに囲まれているからといって

別に、オレ自身が凄くなったわけじゃない

オレはマルゴさんや美智たちよりも、弱い

寧やみすずたちよりも頭が悪い

あの子らみたいな、魅力は無い

鏡を見ろ

情けない顔をした情けない小僧がいる

これが、オレだ

オレは両親に捨てられた、ただの高校一年生

無力な存在だ

自分が、弱っちぃ人間だっていうことを思い出せ

忘れるな

オレは、オレなんだ

まもなく、電車が参ります

ホームに、アナウンスの放送が流れる

自分という人間の小ささを再確認したら、気が楽になった

尾行のやつらなんか、どうでもいいや

電車の中は、寝て帰ろう

そういや、ちょっと眠いや

ドゥドドドゥゥ

地下鉄が、ホームに滑り込んでくる

ああ空いてるこれなら座れるな

ドアが開くと、オレは車輌の隅っこのシートに座った

そして眼を閉じる

地下鉄から、JRへ

そして、私鉄へ

私鉄の駅から、バス

お屋敷へ戻る道中、オレはほとんど眠っていた

目的の駅に着く度に、慌てて下車するのを繰り返す

尾行のことは、無視していた

バス停から、お屋敷へ向かう道すがら

オレは、ふと気付いた

この尾行者には殺気が無い

ヴァイオラの配下に追い掛けられた時には、もっと緊迫感があった

そういう怖さを感じない

だから、オレ居眠りできた

あ、オレマルゴさんに、騙された

オレの後ろに居るのは尾行者じゃない

護衛だ

谷沢チーフは、ジッちゃんに対して気を遣って

部下に、オレたちの護衛をする様に命じているんだ

オレがみすずの相手だから

もちろん大きなお世話だし

発信器とか付けてくるのは、論外だけれど

谷沢チーフに悪気があってしていることではない

って、ことは

マルゴさんは、尾行者の数を減らして、巻くためにオレをマセラッティから下車させたんじゃない

オレが、一人きりになる時間を作ってくれたんだ

一人になって、ゆっくり過ごす時間を

ここんとこ、ずっとオレは、誰かと一緒に居なくてはいけなかったから

もしも、不意に何かのトラブルに遭遇したら谷沢チーフの部下が、オレを助けてくれるだろうし

あ全然、ダメだなオレ

オレやっぱり、女の子の前だと格好つけているんだな

さっきの車中みたいに、無防備に居眠りとかできないもの

あいつらの前では

あの子らの視線を感じていつも、緊張している

マルゴさんは、それを知っているから

オレが一人になって、リフレッシュする時間をくれたんだ

まだまだダメだなオレ

道の向こうに、お屋敷のある小高い丘が見えてくる

あそこへ着いたらまた、キリッとして、心を集中しないといけない

うんちょっと、まだ気持ちが整っていない

オレは、一旦、立ち止まる

道端の自販機で、冷たいコーラを買って飲んだ

炭酸がシュワッとして眼が冷める

オレは、自分の頬をパンと叩く

しっかりしろオレ

さあ行くぞ

お屋敷に向かって、再び歩き出す

ここからは黒森の男に戻らないといけない

次話から、アニエス編です

360.二つの監禁室

しっかし

よく考えたら、お屋敷に玄関から徒歩で入るのは、これが初めてじゃないか

いつも、車だし

メグと登校した時は、裏口からだったし

どうやって、入ったらいいんだ

尾行が付いて来ているから、スッと入りたいけれど

とりあえず、鉄の門の前まで行く

おこんなところに、呼び鈴がある

とにかく、スイッチを押してみよう

ポチっとな

それだけで、ホッと安心する

何か、格好悪いが他に返事が思い付かない

ええ見えているわ

オレからは判らないけれど監視カメラが、あるんだな

今開けるからはい、どうぞ

鉄の扉が、ガチッと鳴り自動的に、キーッと開く

オレが敷地の中に入ると、扉は自動的に閉まった

香月セキュリティ・サービスの尾行の人たちとは、ここでお別れだ

手でも振ってあげた方がいいのか

いや、無視してあげた方がいいんだろうな

オレも、あの人たちも余計な気遣いをしなくて済む

緑の中を、屋敷に向かって歩く

ここはいつも車で通っているから、よく知っている

うん、今日も天気がいいな

空は青空寒くもない、熱くもない

理想的な五月の休日だ

身体が、かなり疲労している

裏庭の芝生にでも引っ繰り返って、日向ぼっこしながら、ゆっくり昼寝でもしたい心境だ

オレが屋敷の玄関に着くと

ドアが、ガチャッと開いた

お帰りなさいませっ

出て来たのは、メイド服を着たメグだった

恥ずかしそうに、オレの方を見ている

後ろから、お揃いのメイド服衣装の克子姉も現れる

どうメグちゃん、似合うでしょう

克子姉が、自慢げに言った

どうかな、ヨシくん

うんすっごい良く似合っているよ

メグは長身で、細くて、足が長いからコスプレ衣装が似合う

うんあたしは、やっぱりお嬢様じゃないから高価なドレスよりも、こういう仕事着の方が似合うよね

メグは、そう謙遜する

そうじゃないってすっごい可愛いよっメグ

オレは、グルッとメグの周りを廻って、じっくり観察する

うん健康的な溌剌とした肉体が良い

ヨシくん気に入ってくれた

もちろんさ

オレが、そう返事をすると

ほらっ、あたしが言った通りでしょはいメグちゃん、ご挨拶して

克子姉が、メグを促す

でも、恥ずかしいです

いいから、絶対に喜んでくれるから

メグは、克子姉の言葉にスカートをちょこんと摘んで、オレに礼をして

メグは今日から、ヨシくんだけのメイドさんになりますよろしく、お願いします

違うでしょ、そこはよろしくお願いしますご主人様でしょっ

だって恥ずかしいしご主人様は、美智さんが使っているから

じゃあ、英語でMasterとか呼ぶ

やめてくれよ、克子姉オレがマスターじゃ、田舎の喫茶店みたいだよ

うんカンベンして欲しい

ええヨシくんは、ヨシくんです

メグも、そう答える

本当のメイドさんじやなくってメグは、オレのお嫁さんなんだから、呼び方まで変えなくていいよ

そうねメイド嫁でいいか

克子姉は、納得してくれた

じゃあ、あたしはメイド長奥さんね

上機嫌に微笑む

色々とご指導下さい、メイド長さま

メグが恭しく、克子姉に頭を下げると

この克子姉さんに、まっかせなさいっ

克子姉は、ポンと自分の横腹を叩く

さ中へ入ってあなた、お昼は食べた

いや今朝は朝食が遅かったし、缶ジュース一本飲んだだけだよ

じゃあ、何か用意するわ

克子姉とメグと一緒にお屋敷の中へ入る

建物の中を抜けて中庭のテラスに出る

そこには、ミナホ姉さんが紅茶を飲みながら、ノート・パソコンを拡げていた

あら、お帰りなさい

ただ今、姉さん

家族として、ごく当たり前に挨拶する

大変だったでしょ尾行されながら、帰って来るのも

いいや、全然帰りの電車は、ずっと寝てきたよ

だって、あの人たち護衛なんでしょ

そうよよく気付いたわね

フフっと、微笑む

香月セキュリティ・サービスの情報部の人たちよあたしたちは、香月様のご命令で特別に秘匿・保護すべき集団に認定されることになったから

特別に秘匿・保護すべき集団

香月グループにとっての特別な集団ではないわよあたしたちは、日本国家にとってのトップ・シークレットになるわけ

に、日本の機密

今回の事件は政財界のご年配の方たちにとって、衝撃だったらしいのつまり、あたしたちの持っている顧客名簿や記録写真がね戦後の日本の政財界の皆様の夜の交友録が全て判ってしまうわけでしょうああいう世界だと、70代、80代でも現役でお仕事なさっている方も多いし代替わりしても、息子さんが事業や政治の地盤を引き継いでいらっしゃる方も多いしねあたしたちの持っている記録は、いつでも大きなスキャンダルを引き起こせるわ

白坂創介は、馬鹿だからそれをすんなり暴力団に渡してしまおうとしたけれど

ミナホ姉さんのお祖父さんが運営していた頃の、黒森楼の全盛期にはこの屋敷に、日本の大物たちが通い詰めていたんだ

ただの娼館でなく、一流の社交場であったという

ならば、政治家や事業家たちによって、ここで多くの裏取引も行われたのだろう

どうする思い切って、全て公表してみる与党も野党も、大物と言われる政治家は全員ダメージを負うわよ政権交代どころか、歴史のある政党は全て潰れるわね大企業もそうよ世襲の社長さんや会長さんたちが軒並み、引責辞任しなくてはならないことになるわね

ミナホ姉さんは、意地悪そうに笑った

止そうよそういうの、オレは興味が無い

あたしはあなたたちが幸せに暮らしていく場所を護れれば、それでいいわ

とりあえずは形式上は、あたしたちは香月様の傘下に入ったということになったわだから、今後は黒い森の持っている記録類は、全て香月様が管理するということで政財界の人たちには、そう伝えることになったから

香月家の威光で、オレたちを護ってくれることになったのか

それで香月セキュリティ・サービスの警護が付くことになったの

そうよちゃんと香月家のガードが効いていることを示さないと、抜け駆けする人が現れるでしょ

黒い森が、スキャンダルの火種を持っていることが広く知られてしまったんだ

ジッちゃんを出し抜いて、オレたちに直接接触してこようする輩も出る可能性がある

今後はおかしな連中があたしたちに接触する前に、香月セキュリティ・サービスの方で追い払ってくれるから香月様がご引退なされた後も、その体勢は変わらないわそのために、香月様はあの場に司馬様を呼ばれたんですもの

ジッちゃんは、香月グループの次のトップになる司馬氏に、オレたちの保護を引き継がせる

司馬様は、頭の切れる人よこのスキャンダルの火種は、活用しないで秘匿しておいた方が得だということは判っていらっしゃるわ色んな組織の人たちに、恩を売ることができるし脅しにもなるんだから

本当に、大丈夫

平気よ香月様は、あたしたちが独立した組織だということを司馬さんにお話になっていないでしょ司馬様は、あたしたちが香月様の支配下にあると思っていらっしゃるんだから香月グループが完全にジョーカーを掌握しているのなら、無茶な勝負に出る必要は無いと思っていらっしゃるはずよ持っていることで、有効に機能するカードなんだから

むしろ一度、使ってしまったら、それきりで取り返しのつかないことになるカードよ現在の日本の政財界を大混乱に陥れたところで香月グループも司馬さんも、良いことは何もないでしょ

だから、窮屈だけれど香月セキュリティ・サービスの人たちに追い掛けられる生活をするしか無いわまあ、お屋敷と学校の中には入って来ないからそれに、香月セキュリティ・サービスの警護の人たちが付いていてくれればもう一つの組織の人たちを牽制してくれるしね

もう一つの組織

日本の公安警察よ

ホテルで、恭子さんが自分の素性をバラしてしまったでしょ今夜には、香月セキュリティ・サービスの警護に加えて、公安警察の人たちもあたしたちを見張りに来るわよ

恭子さんは、有名な国際犯罪組織のメンバーなんだっけ

多分最終的には、うちの屋敷の前に交番が立つわよそれで、二十四時間、警官があたしたちを見張ることになるでしょうねこの辺の治安は、良くなるでしょうけれど

もちろん、香月様から日本政府に対して通達が行っているわだから、あたしたちは特別に秘匿・保護すべき集団として承認されることになる公安警察が、やって来るのもあくまでも名目は警護よでも、現場の職員さんたちは、内心ではあたしたちや恭子さんを捕まえたいと思っているでしょうから

ミナホ姉さんは、苦笑する

ホント警察の人たちだけは、完全には抑えきれないから公安警察の監視に対して、常に圧力を掛け続けるためにも、香月セキュリティ・サービスの警護がお屋敷の前に常駐することは必要なのよ

公安警察と香月セキュリティ・サービスに、常に睨み合いをさせ続けることで

双方の力を削ぐ

はは恭子さんが、警察官の前で自分の素性をバラしたことで大変なことになっちったね

いいえあれは、必要なことだったのよ

恭子さんが、警察官の前で国際犯罪組織マランドロの一員であることを明かし警官が、それを認めたこれで、あたしたちの背後には、マランドロが付いているということが広まるわあたしたちにチョッカイを掛けてくる人間はいなくなるわねどっかの企業家や政治家が、あたしたちに手を出そうとしてもそれなりの規模の裏組織は、絶対に協力しないでしょうからマランドロなりキョーコ・メッサーという名前に近付く危険性は、みんな知っているから恭子さんは、わざとあの場で名乗ってくれたのよあたしたち家族を護るためにね

恭子さんは肉体派だし、度胸も素晴らしいけれどあの人の一番の凄さは、頭の切れよふざけているフリをして、ピンポイントで状況を有利に導いていくから

そう言えば、恭子さんは

確か、ミナホ姉さんと一緒に、白坂創介を連れに行ったんじゃ

今は学校よ校長室の下の監禁室に、白坂創介を閉じ込めておくことにしたから

ああ前に、雪乃が捕らえられていた部屋か

天井が低くて、気が滅入るんだよなあ

簡単なものだけれど、ご飯を作ってきたわ

克子姉とメグが、オレのために食事を持って来てくれる

ホットケーキとベーコン・エッグとサラダ朝ご飯みたいなもので、ごめんなさい

いや、いいよ全然克子姉が作ってくれるご飯は、いつも美味しいし

そのホットケーキは、メグちゃんが焼いたのよ

うん食べてみて、ヨシくん

オレは、ナイフで切って食べてみる

うん美味しいよ、メグ

克子姉もメグも、立ってないで座りなよメイドさんは、今はいいから二人とも、お昼はもう済ませたの

ええ、1時間ぐらい前に

オレは玉子を口に放り込みながら、他の子たちのことを考える

寧と美智はマルゴさんと、途中で何か食べるだろう

みすずと瑠璃子はジッちゃんが一緒に食事するって言ってたから平気だな

マナと麗華は渚が何か食べさせてくれるだろう

うん問題無い

オレは、サラダの葉っぱをシャリっと噛んでハッとする

あの雪乃は、どうしてる

雪乃は今、どこに居るんだ

雪乃なら、ここの二階に居るわ一応、監禁してあるわご飯食べたら、眠いって言ってグーグー寝ちゃったわ

メグが、そう教えてくれた

食事はしたんだじゃあ、いいか

あなたもご飯を食べたら、少し休んだらどう昨日からずっと大変だったんだし

克子姉が、オレの身体を気遣ってくれる

ありがとうでも、オレ

オレは、ミナホ姉さんを見る

ミナホ姉さんは、パソコンに向かっていた

何かの仕事に集中している

ミナホ姉さんは、パソコンの画面に眼を向けたまま返事をした

アニエスに会いたいんだ

オレは静かに答えた

マルゴさんに聞いたよアニエスのことを何とかしない限りミナホ姉さんの復讐は終わらないって

ミナホ姉さんは、無言でノート・パソコンを閉じる

そして、顔を上げてオレを見て

そのことを、あなたにどう話すかずっと迷っていたのよ

フッと溜息を吐く

ご飯が済んだら、行きましょうアニエスに、会わせてあげるわ

ミナホ姉さんと地下への階段を下りて行く

克子姉とメグは、台所の仕事があるからと遠慮してくれた

今は、ミナホ姉さんと二人きりだ

この地下通路が、ガレージの裏の方に繋がっているのよあなた、ガレージの裏って行ったことある

ええっとまだないと思うけれど

行けば監禁室の真上の天窓があるから、すぐに判るんだけれど

天窓

人間の身体って、太陽の光を浴びないと具合が悪くなってしまうのよ学校にある監禁室は短期間の監禁にしか使わないけれどこっちの地下監禁室は長期間用よだから、天窓から陽光が入るような設計になっているの

というより地下の部屋を監禁室にしたのは、白坂創介なのよ元々は、アトリエだった部屋だから

アトリエ

お祖父様の黒森楼の頃は、趣味で油絵を描かれるお客様も多かったから娼婦をモデルに、絵を描く部屋だったのあなた、クリムトっていう画家を知っている

知らないよ

十九世紀の終わりから二十世紀の始めにウィーンで活躍した画家なんだけれどねクリムトは、秘密のアトリエを持っていてねいつも、そこに裸の女のモデルをウロウロさせていてねハッと思い付いたら、その場でポーズを取らせて絵を描いたの

そのクリムトのアトリエの様子を見て、エゴン・シーレという若い画家が自分もそうしようと思って、自分のアトリエに若い女の子を裸でうろうろさせてみたんだけれどね

近所の人にバレて、ハレンチだっていうことで裁判になって負けたわ

まあ、エゴン・シーレの話はいいんだけれどお祖父様は、ここにクリムトのアトリエみたいな空間を作りたかったのねいつも裸婦がうろうろしていて、思い立ったら絵を描くそれに飽きたら、セックスみたいな

昔の絵のモデルは、画家と寝るのが普通だったしね

そういう多少芸術的なことを好む、お客もそれなりにいたってことか

廊下の突き当たりのドアの前で、ミナホ姉さんが立ち止まる

本当は、広い部屋だったんだけれど白坂創介が監禁室に改装した時に、中を2分割したのよ

ドアの鍵穴にキーを差し込み開く

ドアの向こうにはさらに2つのドアが並んでいた

そのドアは、入り口のドアよりも新しい

明らかに後付けのドアだ

ドアの上には、覗き穴が付いていた

右の部屋を覗いてみてアニエスが居るはずよ

オレは、覗き穴を覗いてみる

部屋の中は天窓からの光が、ぼんやりと差し込んでいた

うん本当は、本当にバスケット・コートぐらいの広さがある部屋なんだな

その真ん中に板を立てて部屋を真っ二つに区切ったんだ

あ部屋の隅に、シャワーも付いている

お湯が出るんだ

ええモデルに化粧させたりすることも、あったから今は、アニエスが毎日シャワーを使っているわ

というかトイレも剥き出しで付いている

どうなっているんだこりゃ

元々は、トイレとシャワー室は、壁で囲われていたの白坂創介が、壁を取り払ったのよ監禁した女の子を辱めるために

そうか拉致してきた、女の子をこの部屋に閉じ込めて

どうしても我慢できなくなった女の子が、剥き出しの便器で排泄するのを眺めて、楽しんでいたんだな

シャワーも、そういう使い方をしていたんだろう

だから壁を取ってしまったんだ

しかし、アニエスはどこに居るんだろう

オレは、さらに部屋の中を見廻すが

覗き穴の範囲には、見えない

アニエス見えないよ

じゃあ、ベッドの方に居るんだと思うわその覗き穴からだと、死角になるから

それじゃあ、しょうがないね部屋の中へ入るしかないのかな

オレが、覗き穴から眼を離すとミナホ姉さんは、区切られたもう一つの方の監禁室を覗き込んでいた

酷く、緊張した顔で

ミナホ姉さんそっちの部屋にも、誰かいるの

大きなアトリエを板で分けられた、二つの監禁室

それぞれに誰かが、監禁されているのか

父よ

父ミナホ姉さんの

そうよ黒森公一郎あたしの実の父よ

ミナホ姉さんのお父さんはオーストラリアに居るんじゃなかったのか

ヤクザの娘に手を出して、日本に居られなくなって逃亡して

白坂創介は、黒森公一郎に会いにオーストラリアへ行ったんだろ

黒森公一郎が黒い森の顧客リストを持っていると聞いて

父がオーストラリアへ向かったというのは、全部嘘よ白坂創介を、国外へ出すための

そうだ当時の白坂創介は、日本の暴力団と付き合いがあったから

白坂創介をガードする勢力を排除するために日本から出国させた

国外なら、恭子さんが自由に立ち回れるし

つまりミナホ姉さんの父親は、ずっとここに居た

白坂創介が、ゴールデンウィーク明けに恵美を娼婦にする計画を立てていたでしょ

ミナホ姉さんは暗い声で言った

だからどうしても復讐計画を急ぐ必要があったの

メグを白坂創介の魔の手から救うために

父には強い薬を使ったわ

父はもう一生、眠ったままよ仕方無いでしょ白坂創介に唆されてお祖父様から、黒森楼を奪ったのは父よ

これまでずっと誰も、黒森公一郎の話をしてこなかった

そして白坂創介と一緒に、たくさんの女の子たちを地獄に堕としてきたのが、あたしの父黒森公一郎

何度も何度も、憎しみの言葉で語られる白坂創介とは対照的に

みんな、黒森公一郎の話を避けていた

あたしが白坂創介に拉致された時も犯された時も、父は助けてくれなかったそれどころかあの人は、白坂創介の次にあたしを犯したのよ

奈生実の時もそう父は、あたしたち姉妹を助けてくれなかった娘を奪われて、一人取り残された母を見殺しにしたそして、奈生実が死んだ時だって

ブルブルと身体を震わせながらミナホ姉さんは、父親の居る部屋を覗き込んでいる

これは、仕方のないことだったどうしようも無かったんだって自分に言いきかせて自分の罪から逃れようとしたのよあの人は

ミナホ姉さんが、絶対に白坂創介を許さないのは

雪乃やマナやアニエス白坂創介の娘まで、復讐に巻き込むのは

ただ単純に白坂創介が憎いだけじゃない

あの人は実の父だけれどあたしにはあたしや、お母さんや奈生実にとっては、悪魔でしかなかった人間じゃないわ、あんな人

自分の父親への、激しい憎悪が根底にあるんだ

父親に家族ごと地獄に堕とされたという思いが

父親としての、白坂創介への憎悪に繋がっている

だから、あたし薬を呑ませたのあの人に

黒森公一郎はすでに復讐されていた

一生眼を覚まさずに悪夢の中で苦しんで、苦しんで、死ねばいいのよ

だからマルゴさんも、克子姉も、恭子さんも

誰も、ミナホ姉さんの父黒森公一郎について、話さなかったんだ

あの人にはそうするしか無かったわ他には何も思い付かなかった

ミナホ姉さんは、ずっと父親の部屋の覗き穴を見たままだ

オレの方には振り向かない

憎んでも、憎んでも憎しみ抜いても

父には黒森公一郎には、苦しませて殺す以上の復讐はできないんですもの

だって黒森公一郎には、愛する家族がいないんだから

愛されるべき家族であったはずのあたしたちは

とっくの昔に、父によって、粉々に打ち砕かれていたんだから

ミナホ姉さんが、細かく肩を揺らしている

だから苦しんで、苦しんで死ねばいいのよあの人なんて

実の父親が自分の家族をメチャクチャにした

その父親の家族に復讐は出来ない

ミナホ姉さんの中で、憎しみと怒りがループする

ミナホ姉さんの憎しみは、愛すべき家族娘をもった白坂創介に、より深く突き込まれた

雪乃たちに

ミナホ姉さんはぽろぽろと涙を零す

自分の呪いの言葉が、自分自身を打ち叩く

そんな風に見えた

オレは、背中からミナホ姉さんを抱き締めた

どうして、あんな男があたしの父親だったのよどうして、あたしたち、あんな男に苦しめられなければならなかったのよ

人は誰も親を選べない

ミナホ姉さんの父、黒森公一郎のことはここまで徹底的に隠してきました

白坂創介は、自分勝手な馬鹿で娼婦たちを悲劇に突き落とした首謀者ですが

彼にそうすることを許した黒森公一郎は、同じくらい罪深い人物です

そういう親を持ってしまったこと親に身体も心も徹底的に犯されたと言うことが、御名穂のコンプレックスの原点です

さて、吉田くんは彼女をどう救うのか

物語は、佳境に入ります

今日は、朝から父の検査と検診に付き添って、大学病院まで行ってきました

術後の状態を見る検査と検診ですね

まあ、大動脈瘤破裂で手術は50パーセントの生還率

手術後も、当初は、このまま寝たきりになるのは避けられないと言われていましたから

自分の足で、歩いて病院まで行けるだけで幸せなんだと思います

ボケは治りませんが

結局、ヒゲ剃りは行方不明のままなので今日、新しいのを買ってあげました

付き添いも、しばらくは誰かがやらないとマズイみたいです

黒森公一郎は、お屋敷の地下で薬で植物人間にされているという設定は、父が倒れる前から決めていたのですが

今となっては、何かとても心苦しいです

361.傷

あたし恐ろしい女でしょ実の父を廃人にしたのよ

力なくミナホ姉さんは呟く

恐ろしくなんかないよ

そんなはずないわ

ミナホ姉さんは、オレの方を見ない

じっと自分が手を掛けた父の眠る部屋の中を覗き込んでいる

自分の罪を見据えている

だってミナホ姉さんは、オレの姉さんだもの

一生ずっと永遠に姉さんは、姉さんなんだから

ミナホ姉さんの罪は、オレの罪だオレも一緒に背負っていくよ

ミナホ姉さんが、ゆっくりとオレを見る

オレには家族が必要なんだその家族の家長がミナホ姉さんだろだから

家族を必要としていたのは、あたしの方よ

オレの言葉を、ミナホ姉さんは遮る

だから、あたし克子や渚を、ただの娼婦として扱うことができなかったのよマルゴや寧を、拾って来てしまった恵美が、白坂創介の餌食になるのを見過ごせなかったしあなただって

みんな、家族にしてくれたんだろ

違うわあたしは、自分自身のために自分が寂しいから、そうしただけよあたしの自分勝手なエゴで憐れみでも、優しさでもないわあたしはあたしのために、あなたたちに近付いたのよ

ミナホ姉さんは、思いを吐露する

だから別にいいじゃないかミナホ姉さんが手を差し出してくれたおかげで、みんな、最悪の状態にはならなかったんだからオレたちは、みんな、ミナホ姉さんに感謝しているよ

あたしは人に感謝されるような人間ではないわあたしは心の薄汚い女よ酷い人間なんだから

でも、姉さんだオレの

オレはミナホ姉さんを、抱き締める

オレは、死んだってミナホ姉さんの弟であることを、やめないからね

ミナホ姉さんの身体は本当に細い

12歳で娼婦にさせられ無理な妊娠中絶手術を受けさせられた

二度とセックスのできなくなった肉体

順調な第二次性徴を遂げることの出来なかった少女は針金のように細く、痩せた女になるしかなかった

姉さん

強く抱き締めたら砕けて粉々になってしまいそうだ

いいのね本当に、こんなあたしの家族のままで、いてくれるのね

耳元で、ミナホ姉さんが囁くように言う

オレはもう、ミナホ姉さんの家族になったんだ家族は、一度なったら辞められないよそうだろ

ミナホ姉さんは、再び、実父の部屋を見る

あの人はあたしの生物学上の父親だけれど家族じゃないわあたしは、あの人を家族と感じたことは一度も無いわ

オレだってそうだよオレの家に居た家族は、死んだバァちゃんだけで親父も母親も、オレの家族にはならなかったんだと思う血が繋がっているとかだけじゃ、ダメなんだよ家族ってのはもっと大切なものだから

そうかもね

そこへオレたちの後ろから、声を掛ける人物が現れる

お嬢様香月セキュリティ・サービスの担当者と打ち合わせ致しました

年老いた男性の声

振り向くと黒い背広を着た、森下さんが立っていた

黒森楼時代からの娼館の番頭さん

白坂創介に追放されていたのを、ミナホ姉さんが連れ戻したという

あ、こんにちわ

オレは、慌てて挨拶する

このお屋敷に来た初日以来森下さんには会っていない

その時は、このお屋敷の執事さんかと思っていたから

ちゃんと、話をするのはこれが初めてだ

いや優花さんたちが来て、雪乃の妊娠パーティとかをした時にも、会っているな

でも、とにかくお屋敷の中では、ほとんど姿を見ていない

すみませんあのオレは

ご安心下さいわたくしは、全て、存じ上げております

森下老人は、やんわりとそう言った

わたくしも監視カメラの映像は、観ております

そうかこの人も、元祖黒い森だもんな

オレの雪乃レイプ以来の行動は、全て観られているんだ

御名穂お嬢様の弟君になられたのですねよろしく、お願い致します

いや、あの、こちらこそお願いします

オレは、森下老人に頭を下げる

森下はずっと、お父様のお世話をしていてくれたのよ

ここに、昏睡状態の黒森公一郎が居たから

この部屋ならアニエスと一緒に様子を看ることができるからあたしや克子は、どうしてもずっとお屋敷に居ることはできない状況だったから

普段はアニエスの食事などの世話は、克子姉が担当しているんだっけ

でも、この数日はどうしても、お屋敷を出て活動するしかない状況が続いたから

黒い森は、元々、人手不足だし克子姉は、とても有能な女性だ

アニエスの世話のためだけに、お屋敷に残って貰うわけにはいかなかったんだろう

それで

森下さんが、この2つ並んだ部屋をずっと看ていてくれたんだな

お坊ちゃまは今夕、香月様の病院へ運び込むことになりました

お坊ちゃま

そうか森下さんは、ミナホ姉さんのお祖父さんに仕えていたから

黒森公一郎は、主人の息子お坊ちゃまなんだ

はい公安警察が、この屋敷の監視体勢を固める前にということでした

判ったわありがとう

白坂創介の身柄は、確保できたわだから、もう、ここにお父様を閉じ込めておく必要はなくなったのよ

オーストラリアに居るという嘘の設定はもう、いらない

恭子さんの力を信じていなかったわけではないけれどもし、万が一、白坂創介を白坂本家に奪回された時のことを想定していたのよ

白坂家の当主だった白坂守次氏は、愛する甥の白坂創介を救出するために、オーストラリアに部下を派遣していた

もし、何らかのトラブルで白坂創介が、恭子さんの監禁から脱出したとしたら

それでも白坂創介の目的は、黒森公一郎が持っているという黒い森の顧客リストだ

黒森公一郎が、オーストラリアに居ると思い込んでいる間は現地に留まったままだろう

恭子さんなら、再び白坂創介を捕らえるチャンスを見出すはずだ

しかし黒森公一郎が、日本の黒森家のお屋敷に居ることがバレたら

白坂創介は、即刻、日本に帰国しただろう

それは、白坂創介に鉄壁のガードが付くことを意味する

少人数の組織である黒い森では、白坂創介に手が出せなくなる

さらに、黒い森は身内に手を出された白坂本家と、白坂創介が関わっていた暴力団組織からの攻撃を、真っ正面から受けとめることになっただろう

顧客リストを欲しがっていた張本人が、その暴力団なのだから

その上、シザーリオ・ヴァイオラの一団が、オレたちへの攻撃に加わればまず、護り切ることは不可能だ

だから、全ての案件が解決するまで黒森公一郎の所在は、徹底的に隠されていたんだ

お父様は、病院に入っていただくわそして、病院で死んでいただく

お坊ちゃまのお支度は、わたくしが致しますお着替えをしていただいて、こちらの部屋から、一階のお部屋にお運び致します

そうね香月セキュリティ・サービスの方に、この地下の部屋をお見せするわけにはいかないわね

ですのでしばらく、わたくし一人にしていただけますでしょうか

森下さんは、ミナホ姉さんに頭を下げる

わたくしはお坊ちゃまがお生まれになった時にはもう、黒森家にお仕えしておりました大旦那様より、お坊ちゃまの教育係を仰せつかったことはございませんがお坊ちゃまが、この様なご性格になられてしまわれたのは、わたくしにも責任があると思っております

森下

今では、大旦那様にお仕えした使用人は、わたくし一人になってしまいましたお坊ちゃまの最後のお見送りはわたくしが、しなくてはならないと思います大旦那様のご恩に報いるためには

産まれた時から知っている主人の息子に森下さんは、お屋敷を追放され

主人の孫娘であるミナホ姉さんにお屋敷に呼び戻された

だから、主人の息子をお屋敷から見送るのは自分の仕事だと思っている

黒森公一郎が、このお屋敷に戻って来ることは、二度と無いのだから

判りました森下に任せます

ミナホ姉さんは答えた

悪いんだけどアニエスのことは、お父様の移送が終わってからにしていいわね

元来た地下通路をミナホ姉さんと、戻る

森下さんに声が届かない距離まで離れてからオレは、ミナホ姉さんに尋ねた

アニエスの居る監禁室にも、監視カメラはあるんでしょ

ええあるわ

ミナホ姉さんは、無表情で答えた

じゃあ、わざわざ部屋の前まで行かなくてもアニエスの様子は、カメラで確認できたんだよね

というか部屋まで行ったけれど

アニエスは、扉の覗き窓の死角に居たから姿を見ることは、できなかった

カメラはどうせ複数あるんだろうから見えないなんてことは無いだろう

じゃあ、わざわざオレを地下に連れてきた理由は

ミナホ姉さんはアニエスじゃなくて、黒森公一郎さんをオレに見せたかったんだね

あたしが、あなたに見せたかったのはあたしよあたし自身の醜い心よ

黒森公一郎の部屋の覗き穴は、ずっとミナホ姉さんが覗いていた

オレは黒森公一郎の姿を見ていない

あなたにあたしの傷を見て欲しかったのよ

オレは前にミナホ姉さんの身体の傷を見たことがある

腹部下の大きな手術跡

絶対に赤ちゃんが産めない証し

あれと同じぐらい大きな傷がミナホ姉さんの心にも、ある

傷は癒えていない

今も疼き、時折赤い血を噴き出す

うん傷だらけだね、ミナホ姉さんは

オレは、立ち止まる

ミナホ姉さんも、オレを見たまま立ち止まった

でも、オレは好きだよ傷だらけのミナホ姉さんが

大好きだよミナホ姉さん

オレはこの傷だらけの魂を、抱いてあげないといけない

ミナホ姉さんを抱き寄せ

オレは、その唇にそっと、キスをした

あたし男の子とキスしたの、初めてよ

娼婦としてなら男の人となら、何度もあるけれど

陵辱され尽くしたミナホ姉さん

心と身体

ミナホ姉さんは、もう娼婦じゃないよ

オレは、ミナホ姉さんを見つめる

そうねあたしは、もう違う

今度はミナホ姉さんが、オレにキスしてくれた

あたし好きな人にキスをしたのは、生まれて初めてよ

何度も何度も唇を交わす

いいわね、これキスがこんなに素敵なことだって、知らなかったわ

好きじゃない人にどれだけキスを強要されてきたんだ

そんな顔しないで全部、昔のことよ

やっと昔のことになるのよ

長い長い年月を掛けて練り上げた復讐計画

これが終わらないとミナホ姉さんは、救われない

お父様のことも、済んだから後は、アニエスだけよ

アニエス

白坂創介が、自分の欲望を満たすために生ませた娘

そうだね、アニエスだけだね

オレがアニエスを白坂創介から奪う

白坂創介に残された最後の娘を

それで、終わりだ

頑張るよオレ

ごめんごめんなさいね

いいんだよミナホ姉さんのためだから

それで少しでも、心の傷が癒えるのなら

オレは、何でもする

オレはまた、ミナホ姉さんにキスを求める

一階へ上がる

ミナホ姉さんは、いつもの冷静な表情に戻っていた

夕方まで休みなさいあなた、疲れているでしょう

次の予定は、香月セキュリティ・サービスの人が来てからにするわあたしも少し休むから

ミナホ姉さんは、スッとオレから距離を取る

オレは、もう少しミナホ姉さんの温もりを感じていたかったのに

ごめんなさいこれ以上は、あたしには辛くなってしまうから

身体の奥が痛むのよ痛むはずの器官は、あたしにはもう無いはずなのに一生、この痛みはなくならないらしいわ

ミナホ姉さんはセックスができない

だから許して

そう言うとミナホ姉さんは、立ち去ろうとする

待って、ミナホ姉さんオレは

オレは別にミナホ姉さんとの、セックスを望んでいるわけではない

あなたの気持ちは判っているわこれは、あたしの問題なの

あたしは、12歳で娼婦にさせられて無理矢理、身体を開かれて色々な、薬も使われたわ快感を増幅させるような薬も

あたしセックスで、イッたことはあるのよ好きでもない相手に犯されて何度も絶頂に達したわ

ミナホ姉さんは、セックスの快楽を肉体で知っている

頭の中に、記憶として刻まれている

オレとのセックスを望んでいるのはミナホ姉さんの方だ

だけど、あたしこういう身体でしょ

なのに今のミナホ姉さんは、セックスができない

身体と心の傷が、今でもジクジクと痛んでいる

ありがとうあなたのお陰で心が温まったわ穏やかな気持ちで休める2時間ほど眠るわあなたもそうしなさい

ミナホ姉さんオレ

ミナホ姉さんは、穏やかな眼でオレを見て

そんな顔しないで愛しているわあなたを

オレもだよ、ミナホ姉さん

ミナホ姉さんが微笑んで、オレを見る

そしてスッと、廊下の向こうに消えて行った

しばらく、その場に立ち尽くす

オレは何て無力なんだ

不意にメイド服姿のメグが現れる

どうしたんだ、メグ

克子姉さんが行きなさいって

克子姉がメグを寄越した

あのね克子姉さんが言っていたんだけれど

メグが、オレに近付いて来る

男の人には、色んなことでムシャクシャしている時があるからそういう時は、積極的に女の子の方から、ご奉仕しなさいって

メグの中に吐き出していいのよあたし、ヨシくんの性のはけ口になりたい

いやそんなのよくないよ

メグが、オレの手を掴み自分の胸に当てる

小振りだけれどしっかりと、おっぱいが自己主張している

高校一年生の弾力のある感触

しよ

ここでいいわよ

だって廊下じゃないか、ここ

気にしないわ誰に見られたって構わないもの

メグは、周囲を見廻す

じゃ、そこの部屋へ行きましょう

そこって何の部屋

何でもいいわヨシくんと二人きりになれるのなら

メグは、ガチャッとドアを開く

部屋は小さな応接間らしい

ソファと低いテーブルが置かれている

窓から、明るい外光が差し込んでいた

いいじゃないここで

メグは、オレを引っ張り込みドアを閉めた

カチッと鍵を掛ける

これでヨシくんとあたし二人きりだよヨシくんが、あたしを犯してもあたしは、この部屋から逃げられないんだからね

あぁぁっ

オレはメグの胸に飛び込む

なあにどうしたのヨシくん

メグは、ニコニコ微笑んでくれている

どうやらオレとミナホ姉さんのやり取りを見ていたのは、克子姉だけらしい

メグは、何も知らないんだ

ごめんオレのことじゃないから、勝手には教えられないんだ

ミナホ姉さんが、実の父親、黒森公一郎にしたことを克子姉は、メグに知らせたくはないのだろう

克子姉、マルゴさん、寧黒い森の古参メンバーは、おそらく真実を知っている

この3人は、最初からミナホ姉さんの復讐計画に携わっていたのだから

渚は判らない

うん、判ったじゃあ、聞かない

メグは、笑って受けとめてくれた

抱いてモヤモヤしている、ヨシくんの気持ちあたしの身体で、吹き飛ばして

荒々しく、メグの唇を吸う

メグは舌を絡めてオレの欲求に応えてくれる

いいよ、服破いちゃっても克子お姉さんが、好きにしていいって

ということで、次話はメグとのエッチです

モヤモヤしている気持ちのまま、雪乃を犯すというパターンも考えたのですが

もっと、モヤモヤしそうなので

昨夜、父が病院の診察券が無いと大騒ぎ

どっかに入れてあるんだろうと、家中捜索するが出て来ず、次に行く時に、再発行して貰うという話に

と今日になって、警察から電話

落とし物で、父の診察券が届けられたらしい

で仕事帰りに、私が取りに行く

どうやら、昨日、病院に検診に行った時にそのまま落としてきたらしい

拾われた場所が病院のすぐ近くだった

家に戻ると、父が

おう、なくなってたヒゲ剃りが見つかったぞ

というので、ホッとしたら

父よ、そのヒゲ剃りは無くしたやつじゃなくって、昨日、オレが買ってやったやつだ

昨日、新しいのを買ったことすら、忘れている

どうしたもんだか

362.リング (メグとセックス)

克子お姉さんが、ヨシくんのこと心配しているの

オレを抱き締めながら、メグが言った

克子姉が

うん早く元気になって欲しいって

元気だよオレは

違うわヨシくん、疲れているわよあたしにだって、判るわ

さっき、克子姉さんが教えてくれたんだけれどセックスには、人の心の傷を癒やす効果があるんだって

心の傷

うんあたしも教わったばかりだから、あんまり上手くは説明できないんだけれどセックスは、究極のスキンシップだからって、克子姉さんは言ってた

メグの胸にオレは顔を埋めている

そんなオレの頭を、メグは優しく撫でてくれていた

人は、みんな孤独で寂しいから抱き締め合って、お互いの体温で温め合うことが大切なんだって

でもそれがきちんと効力を発するのは、本当に愛し合っている男女同士だけとも言っていたわ好きじゃない人とセックスしても心の中の澱みを吐き出して、気持ち良くさっぱりできることもあるけれど、それは良いことじゃないって

やっぱり、お互いをいたわり合う心とか信頼関係が大切だって言っていた本当に信頼できる相手じゃないと、心まで裸になれないから

心まで裸

克子姉さんが娼婦だった時はお客様が心まで裸になってリラックスできる様に、場を和ませることを大事にしていたって言っていたわ黒い森の御名穂姉さんたちが再建した本当の黒い森の方よお客様は、ただ性欲を満たすために娼館へいらっしゃるわけではないから心穏やかに、安心できる相手に、心の澱みを吐き出して、リフレッシュするために来館なさるんだって

娼婦としての克子姉の考え

それは当然、ミナホ姉さんの指示なんだろう

だから、克子姉さんは細やかな心配りをしてお客様が、心を解放できるようにいつも考えていたって

克子姉の娼婦時代の話はあまり、聞きたくない

でも、それはもちろん演技よ娼婦という職業上のだって、克子姉さんは、お客様を愛してはいないんだものどのお客様も、好きにはならなかったそうよセックスに金銭が介在していることは判っているからそれが、白坂創介さんの資金源になっていることもね

娼婦として人気が出れば大金を稼ぐことができる

しかし、その金は克子姉を拉致した、白坂創介の手へ

ミナホ姉さんが娼館の運営に携わるようになって、娼婦の待遇は大幅に改善されたというけれど稼ぎの何割かは、白坂創介に搾取されていたのだろう

だから克子姉さんは、とても辛かったみたい

あの通り、克子姉さんてサービス精神の塊みたいな人でしょだから、お客様に対しては、いつも笑顔で気分良くお帰りになられるよう、精一杯頑張ってでも、そういうセックスをしても、克子姉さんの心は満たされないのよ一方的に、克子姉さんが相手に奉仕するだけのセックスだから顔は笑顔でも心は渇いていく表情と心の中がどんどん乖離していったそうよ

出会った頃の克子姉を思い出した

いつも、上機嫌で笑っていたメイド服姿の克子姉

でも、その笑顔は空虚で深い悲しみを秘めていた

ヨシくんとセックスして救われたって、言っていたわヨシくんとの間には、金銭も利害関係も無いし何より、ヨシくんが自分の欲求に身を任せずに、克子姉さんの心を抱いてくれようとしたからってそう言ってた

オレは、普通にセックスしただけだよ

特別なことなんて、何もしていない

だけど娼婦ではなく、一人の女として愛して貰えたことで、救われたって

そう言って貰えるのは嬉しいけれど

だから今ヨシくんと、セックスするのは怖いんだって

オレは驚いてメグの顔を見上げる

ヨシくんが、元気な時ならちゃんと、同じだけ与え合うセックスができるだろうけれどヨシくんがくたびれている今だと、克子姉さんの方が与えすぎてしまうんじゃないかって

与えすぎる

ついつい、娼婦の頃に培った色んなテクニックを駆使してしまってヨシくんをメロメロにし過ぎてしまうんじゃないかって恐れているのよ

何で、それが怖いんだ

だってそれで、ヨシくんが克子姉さんのテクニックだけに溺れてしまったらもう、心の繋がったセックスは、できなくなるかもしれないじゃない

オレが、克子姉のテクニックにハマッて、セックス中毒になる可能性があるのか

そしたら克子姉さんとヨシくんの関係は、恋人じゃないでしょそれって、娼婦に戻ったのと同じじゃない

うんセックス中毒になったオレは、もう克子姉の心を見ようとはしなくなるかもしれない

ただただ性の快楽だけに溺れて

克子姉のしてくれることに、身を任せるだけの猿になってしまうかもしれない

だからヨシくんの心が元気になるまでは、セックスは我慢するってあたしをヨシくんのところに送り出してくれたの

あたしならまだ、セックスに慣れていないから今の弱っているヨシくんの相手をするのに、丁度良いって

克子姉さん不安なのよヨシくんと自分の関係は、慎重にしていないと壊れてしまうと思っているの

そんなことないよ何があったって、オレは克子姉を

娼婦だった過去に、克子姉さんは怯えているのよ

過去

ヨシくんに嫌われるんじゃないかって恐れているの

そんなことじゃ嫌わないよ、オレ

克子姉さんの方がヨシくんに見られたくないんだと思うわずっと、隠しておきたい記憶なんでしょうねでも、セックスの時に何かの拍子で、娼婦時代の狂気的な自分が克子姉さん、そう言ってたわ時々、セックスの最中に、狂気的なものが取り憑いていたって娼婦時代はそんな風な姿をヨシくんに晒してヨシくんを壊してしまうんじゃないかって

克子姉、そんなことを悩んでいたんだ

渚もだ

オレは、呟いた

今朝、ホテルで目覚めた時渚は、オレにセックスを求めてこなかった

真緒ちゃんと、お風呂に入る様に勧めただけだ

やっぱりオレの心が、弱っているから

今のオレとセックスするとオレが、渚のテクニックに溺れてしまうと感じたんだろう

渚も元娼婦だ

克子姉と、考え方は同じなんだ

オレは溜息を吐く

つまりオレは、ずっと元気じゃないといけないんだな克子姉や、渚が心配せずに、オレにセックスを求められるように

メグが、チュッとオレの頬にキスする

そんなに考え込まなくていいわよヨシくんは、昨日、大活躍だったんだから少し休んでまた、明日には瑠璃子さんのために行動するんでしょ

いや夕方には、アニエスのための計画を始めないと

アニエスを何とかしないとミナホ姉さんの復讐は、終わらない

じゃあ、ほんの数時間だけでもここで、あたしとお休みしましょう

1回、エッチしましょうあたしの中に出してそれで、寝ましょうあたしが、ずっとヨシくんを抱き締めていてあげるから

モヤモヤしている気持ちあたしの中に吐き出してあたし、まだセックスは上手くないと思うけれど一生懸命、頑張るから

そう言って、メグはオレの股間を触る

あたしがするそれとも、ヨシくんがあたしを犯すあたしは、どっちでもいいよ

可愛いメイドさんが、オレに言う

いいのかな、オレメグに甘えて

もおっ、怒るよ、ヨシくん甘えてくれなかったらあたし、困るもんっ

困る

メグは、うつむいて言う

あたし知っているわヨシくんてみすずさんや美智さんとエッチする時は、とってもあの人たちのこと気遣っているでしょ

マナの時もマナがまだ14歳で、身体が小さいから、とっても気を付けて大事にセックスしている

メグにはそう見えるんだ

ヨシくんあたし、身体は丈夫だよ鍛えているからヨシくんが、少しぐらい乱暴にしたって、壊れないからねっ

メグは、片手でメイド服の胸元を開いていく

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