あんっ旦那様のお鼻、汗でしょっぱい

旦那様が謝ることではないですみすずのために、一生懸命して下さったからこんなに汗だくになられて

みすずだって、汗だくだろ

オレはみすずの顔の汗の玉を舐める

美味しいですか

ああ美味い

オレの女の汗だ

うふっ大好きっ

みすずは、キラキラした眼でオレに微笑む

あたし旦那様に抱かれていると、どんどん裸になれるの

みすずは普段は心に分厚い服を纏っているからでも、旦那様と一緒に居ると安心して裸になれる今のみすずの心は、裸んぼですっ

無垢な子供の様な純真な微笑みでみすずは笑う

こういうみすず好きですか

どんな、みすずも好きだよ全部、みすずだもの

あたしも旦那様の全てが好きッ

今度は下からみすずがオレにキスしてくれた

二人ともそろそろあたしたちのことも、思い出してちょうだいっ

渚が、苦笑している

思い出すも何も、忘れてませんわ

みすずが、元気よく答えた

あたし渚様に見せつけているんですから

みすずがクスクスと笑う

あら覚えてなさいねっ

渚が口では怒った振りをするが顔は笑っている

男の世界ではセックスをして厄落としするという考えの人間もいるが

閣下が、絡み合ったままのオレたちを見下ろして言う

お前は本当に憑き物が落ちた様に、さっぱりとした顔をしているな、みすず

だって、本当に幸せなんですものっ

みすずが、オレを抱き締めて祖父に答える

あたしこの人だけ居ればいい後は、何も要りませんっ

オレの身体に縋り付く、みすず

おい、あんまり動くとみすずの中でまた大きくなっちゃうよ

そしたら、またみすずの中に出せばいいんですっ何回でも、気持ち良くなって

男の精を受けとめたばかりの少女の眼はセクシーに潤んでいる

そこまで、みすずを惚れさせるとはな確かに、どこかの名家の碌でもないドラ息子と結婚させるよりは、この黒森の小僧と掛け合わせた方が、みすずのためになるのかもしれん

閣下はまだオレとみすずの関係を、よく理解していない

香月家の立場からだけオレたちを見ている

みすず1回、彼と離れなさい

渚が命じる

もうちょっと、こうしていたいです

みすずはそう言って、オレを受け入れたままグイグイと腰を動かす

おい本当に復活しちゃうって

ダメよ今は、瑠璃子さんにセックスを見せてあげているんでしょ彼の精子があなたの中に入っているところを確認させてあげないとねっ

はーい、判りました

渚の言葉にみすずは、答える

抜くよ、みすず

旦那様と離れるのは、寂しいです

また、後ですればいいさ

オレはじゅぽっと愛液と精液で塗れたペニスを引き抜く

ペニスは半勃ちの状態だった

瑠璃子さん見てぇ

みすずが、瑠璃子に向かって大きく開脚する

今から旦那様の精子が、溢れてきますからね

そしてお腹に力を込める

細いみすずの腰とまだ肉の乗りきっていない少女のお尻がキュッと締まる

膣口からトロッと白い液が零れる

これが精子です旦那様の赤ちゃんの種です精液ともいいます

瑠璃子は眼の前で起きている動物的な状況に、すっかり強ばっている

これがみすずのお腹の奥の子宮と呼ばれる場所の卵子と結合することで、赤ちゃんになります

みすずは、人差し指と中指で零れた精子を拭う

そしてペロッと舐めた

うん美味しい

その様子を瑠璃子は、緊張して見つめている

舐めても、平気なのですか

旦那様があたしのために出して下さった赤ちゃんの素です汚くはありませんむしろ、神聖なものです零れたままにしておくのは、もったいないですわ

みすずは、にっこり微笑んでそう答える

そして、自ら膣口に指を入れさらに精液を掻き出す

瑠璃子さんも舐めてご覧なさい

わわたくしが、舐めるのですか

怯えている瑠璃子

はいみすずの旦那様の精子です舐めてごらんなさい

みすずは瑠璃子に精液の付いた指を差し出す

瑠璃子は椅子から腰が上がらない

みすずが忠臣を呼ぶ

はい失礼致します

美智はススッと前に出てみすずの指先の精子を、自分の指に移す

そして瑠璃子の顔の前に差し出し

お舐め下さいませ

瑠璃子は緊張に震えている

おいみすず

閣下が口を挟むが

あらシゲちゃんは見たくないの瑠璃子さんが、初めて男の精子を舐めるところを

渚が、先生モードで牽制する

わ、私は

引き下がる閣下

旦那様も瑠璃子さんに味わって欲しいですよね

みすずが、オレに振る

瑠璃子が、どうしても嫌なら無理しなくてもいいよでも、オレは舐めて欲しいな

素直な気持ちを述べる

この純真無垢な美少女に自分の精子を舐めさせたい

半勃起のペニスがまた、強ばっていく

お兄様がお望みでしたら

瑠璃子がビクビクしながら、小さなピンク色の舌を美智の指に伸ばす

ペロッと白濁した液を舐め取る

に、苦いです

顔をしかめて瑠璃子は、そう言った

それが赤ちゃんの素の味よこれから何回も味わないといけないんだから慣れなさいね

あたしは、もう大好きになりました毎日でもペロペロしたいですっ

みすずは言う

精子はね男の人の体調によって味が変わるのよだから、毎日味を確認していると彼の健康状態が判るようになるわよっ

渚が、そんなことを言い出す

じゃあ、毎日舐めますみすずに飲ませて下さいね、旦那様っ

確か、マナも毎日飲みたいって言ってたんだよな

美子さんには、差し上げませんからね

美子さんはまだ、自由になる道が残っていらっしゃいますから

どういう意味なんだ

オレが尋ねる前に美智が

切なそうな顔で、主人の前に跪く

判っているわあなたも欲しいのね

恥ずかしそうに美智が答える

美智は直接、旦那様からいただきなさい

旦那様のものを美智の口と舌で綺麗にするのよ中に残っている精子も、綺麗に吸い取りなさい

美智にお掃除フェラをさせようというのか

美智がオレの前にかしずく

ご主人様わたくしが綺麗に致します

オレの股間にしゃがみこんで、ペニスに触れようとする美智

美智ちょっと待て

美智がオレを見上げる

て、抵抗とか無いのか嫌ならしなくてもいいんだぞ

美智はご主人様の物です所有物です道具の様に使われたいんです

このマゾっ子もかなり歪んだ性癖を持っている

ただの道具じゃつまらないだろ

せめてオレのお気に入り愛玩物ぐらいにはならないとな

愛おしい玩具ですか

美智がブルッと震える

それ良いです素敵ですわたくしは、ご主人様の玩具《おもちゃ》になりたい

愛しい玩具というイメージが、ツボにハマったらしい

顔を真っ赤にして悦びに震えている

じゃあ、何をするにしてもまずキスからにしろキスが先だ

美智がオレにキスする

オレは舌を美智の口に押し込む

美智は受け入れ舌を絡める

小柄な身体をオレは抱き締めた

充分に堪能して

美智から唇を離す

では、ご奉仕致します

ああ頼むよ

美智が、再びオレの前に跪き

両手でペニスを捧げ持ち

口に含む

ペニスに付いていた愛液と精液が

美智の唾液に溶けていく

美智の可愛い唇が

オレの亀頭を優しくブラッシングしていく

そんなオレたちを見て、閣下は

みすずは、工藤の娘を下僕にしたのかまあ、いいお前は、元々レズの傾向があったものな

閣下の脳内ではあくまでも、みすずが美智にフェラチオをさせている

オレという黒森の男もみすずの支配下にいる人間としか思っていない

閣下の意識は、変わらない

つまり香月の人間が、それ以外の人間を支配する

その構図でしか全ての状況を理解できないから

オレとみすずと美智の関係が判らない

ご主人様わたくし、この様なことをするのは初めてですから

恥ずかしそうに美智が囁く

あまり上手くできません申し訳ございません

そんなことはない気持ちいいよ

オレは、優しく美智の髪を撫でてやる

きっと上達致します上達致しますから

わたくしをお見限りにならないで下さい

大丈夫だ一生大切にする可愛がってやるから

美智のフェラチオは、みすずのよりも丹念で丁寧だった

みすずのフェラチオは、オレと快感を楽しもうという心の連帯感があったが

美智は、奉仕精神の方が強い

探るような眼でオレを見上げてている

二人とも魅力的で、気持ちの良いことに変わりはないけれど

あの強い美智が、小動物の様にオレを見つめているのが可愛らしい

亀頭の先を、チュウッと啜る美智

尿道に残った精液まで、吸い取ってくれる

ああ半勃起だったペニスが

みるみる勢いを取り戻していく

美智は今はまだ見習い期間なんです

みすずが瑠璃子さんたちに言った

何の見習い期間なのでございますか

美子さんが尋ねる

瑠璃子はオレのペニスにフェラする美智に、すっかり集中している

旦那様の女になるためのですわ

みすずは平然と、そう言った

黒森家は、一夫多妻制ですから旦那様は、何人妻を迎えてもいいんですの

そんなの初耳だぞ

というかオレは本当は、黒森じゃないし

みすずの言葉を訂正したいけれど

美智のフェラチオが気持ち良すぎて言葉が出ない

一夫多妻って日本の法律では、許されていないはずなのではございませんか

美子さんが驚いて尋ねる

法律上はそうですがそんな物は、どうにでもなりますお役所の戸籍の上の紙の上だけの問題ですから

すると黒森様は、イスラム教徒でいらっしゃるのですか

ええっと美子さん

どうして、そういう発想になるの

いいえ宗教は関係在りません黒森という家が旦那様を中心とした、一夫多妻制でやっていくと決めたのです

オレはそんなの知らないけれど

ではみすず様の他にも、黒森様の奥様に成られる方がいらっしゃるのですか

その美子さんの声にフェラ見学に気を取られていた瑠璃子がハッとする

はいあたしは旦那様の妻の一人です一人にしていただきます

驚く瑠璃子、美子さんそして、閣下

おい、どういうことなんだねそれは

話に割り込もうとする閣下に、渚は

シゲちゃんは、しばらく黙っていてっ

おい私は

先生の言うこと、聞けないのっ

先生モードの強権で、閣下を黙らせる

あのみすずお姉様

黙らされた祖父の代わりに、瑠璃子がみすずに尋ねる

それでよろしいのですか、お姉様は

ええあたしは、全て納得しています

でもお姉様は、香月の家の娘ですわ妻の一人だなんて

瑠璃子にも日本有数の名家、香月家のプライドがある

あらどうしていけないの

みすずは、笑って答えた

旦那様の他の女って瑠璃子さんが知っている人もいるのよ

わたくしが知っている

ええさっき、劇場で会っているわ

考え込む、瑠璃子

香月の一族の方ですかそれとも他の名家の方

みすずが、ニッと笑う

恵美さんとマナさんよ

恵美さんとマナさんて

そうよ夕方、あたしたちの楽屋に遊びにいらっしゃったでしょ

驚く瑠璃子

ですがマナさんなんて、わたくしよりも年下ではありませんか

みすずは、答える

人生を決めるのに年齢は関係ありませんあなただって、15歳なのにお祖父様の決められた婚約者と結婚する覚悟をしていたではありませんか

みすずが、年下の従妹を叱る

はいそうでした

瑠璃子が、頭を下げる

苛酷な運命の中で生きているのは、あたしたち香月の家の娘だけではありません自分だけが辛い人生を生きていると思ってはいけないわ

恵美さんもマナさんもそれぞれ、辛い運命に遭われたのよそれを旦那様が受けとめて下さったの

黒森様が

美智ちょっとストップだ

美智が舌の動きを止める

ここから先はオレが話さないといけない

こんな大事な話をするのにフェラチオされている訳にはいかない

メグは実の父親に捨てられて、売り飛ばされる寸前だったんだ

性奴隷とか、売春婦という言葉は瑠璃子には、多分通じない

マナも家族から見捨てられましたあいつはもう、オレが守ってやるしかないんだ

渚が、フフッと笑う

あたしも彼の女よ彼の奥さんになりますっあたしももう、本当の家族のところへは帰れない女なのそんなあたしを彼は家族にしてくれるって約束してくれたのよっ

瑠璃子に美子さん、閣下までが渚の告白に驚いている

見た目は平凡な高校生のオレが、年上の渚を女にしているとはさすがの閣下も想像していなかったらしい

あたしだって同じですあたしは、香月の家の娘ですが香月の家には、家族の絆はありません本家も分家も心からは、信用できない互いに利用し合って、いつでも損得の駆け引きをしているそういう関係じゃないですかあたしは正直、自分のお父様すら信用できないんですあたしのこと香月家の中での地位を守るための道具としか思っていらっしゃらないから

瑠璃子がそっと呟く

あたしも本当の家族がうつろなんですだから黒森の旦那様の家族に入れていただいたんです

この人があたしの旦那様です世界中の人間があたしを見捨てたとしても、あたしの旦那様だけは絶対にあたしを助けに来て下さるそう信じられる、たった一人の家族です

あたしもそうよ自分が、今すぐ死んでしまうとしたら側に居て欲しい人それが彼なのあたしの主人よあたしの家族です

みすず、渚

わたくしはご主人様とみすず様をお守りする番犬です絶対にわたくしは、このお二人の幸せを守ります

番犬じゃないわあたしたちの家の中に入っていらっしゃい

美智だってもう、あたしたちの家族なんだから

オレが割り込む

みすず美智は、そういう言い方じゃダメなんだ

オレは、美智を見る

美智命令だオレの家族になれ

わたくしは下僕です忠犬です道具ですご主人様の玩具です家族なんて大それた

大それていない

オレは、きっぱりと言う

下僕でも玩具でも、何でもいいからオレたちの家の中にいろ家の中にいれば、犬でも猫でも玩具でも、みんな家族だ美智が幸せな気持ちにならないと、オレたちが幸せになれないんだそう思って一生懸命、幸せになれ

美智が身体を震わせる

もったいのうございますっ

もったいなくないっ

オレは、眼の前の美智を思いっきり抱き締める

どこにも行くなずっと、オレの側にいろっ

はいはいかしこまりましたぁぁ

美智がオレの腕の中で震えている

命令だからなっ美智は、オレの家族だっ

はいっ家族ですっ家族になります

そんなオレたちを見て渚が、瑠璃子に言った

こういう関係よあたしたち本当の家族ではどうすることもできない女たちを彼は受け入れてくれているの

そうですそれに旦那様は、誰でも見境なく受け入れていらっしゃるわけではありません旦那様が家族になさるのは心の美しい、だけど傷ついている娘だけですから

瑠璃子さんがお会いになった人たちでも旦那様は黒子さんは受け入れませんから

雪乃を受け入れていない

黒子さんだって身の回りの状況は、他の娘たちと大して変わらないんです

いや、みすず雪乃はマナの実の姉なんだから

状況が大して変わらないどころか同じくらいヤバイ

白坂本家は、雪乃にも抹殺指令を出しているんだから

でも旦那様は、ああいう下品な女性は家族にはなさいません

あんな面白衣装に、変なメイクをしているのは雪乃の趣味じゃないんだから

そこまで言うのは、可哀想なんじゃないか

そこまで、他の女たちと雪乃に差を付けているか

いや、みすずは自信満々に言っているし

渚も美智も、うんうん頷いているから

みんなからは、そう見えているんだ

自分では全然、気付かなかったけれど

今のお話をお聞きして、安心しました黒森様は、ちゃんと女性の本質を見る眼をお持ちなんですね

る、瑠璃子

他の人たちから見て、雪乃ってどんな女に映っているの

時間のある時に、じっくり聞かせて欲しい

しかしわたくしには、まだ納得できませんみすずお姉様は黒森様を独占なさりたいとは思われないのですか

瑠璃子の問いは、もっともだ

時々は、独占したいと思います

でも、あたし旦那様に相応しい女にならないといけませんから

相応しい

みすずの答えに瑠璃子は驚く

そうですあたしにはやらなければならないことがありますそれを一生懸命やらなければ、旦那様に愛していただくのに相応しい女になれません

あたしも、そうよあたしは今、お花屋さんをやっているの一生懸命、お店で働いてそして、あたしの可愛い娘今、隣の部屋で遊んで貰っている子ねあの子を幸せに育てていかないとねそれが、あたしのやらなくてはいけないことあたしの現実一人だけだと心細くって、夜にベッドの中で泣いたこともあるわでも、今は平気彼がいるから本当に心が辛くなった時は、彼が慰めてくれるって判っているから毎日、一生懸命生きられるの

あたしはそれでもやっぱり、香月の娘であることからは逃げられませんこれが、あたしの現実だから闘います香月の家に関すること恨みも妬みも陰謀も、全部きれいに吹き飛ばして、みんなが幸せになれるようにするそれがあたしの夢よ

あたしは香月の娘に生まれたという運命に流されないわ誰が従容として運命に負けるものですかあたしは闘いますそしてあたしだけでなく、香月の人間全てが幸せになるように努力しますもう、どんな相手も怖くはないわ本当に辛くなったり、悲しくなった時には旦那様にいっぱい甘えますからそして、旦那様からエネルギーをいただいて、またあたしは闘いに行くの

だからあたしは瑠璃子さんのことも決して見捨てないわあたしと旦那様は、あなたも幸せにするそう決めたんだから

みすずお姉様は、本当に香月の家を変えられると

変えるわあたし一人の闘いじゃないものあたしには、旦那様がいる旦那様の家族もいてくれるみんな、あたしを助けてくれるわ

みすずから渚へ

ええ何でも助けるわよあたしたちは彼を通して、みすずの家族だから血の繋がりは無いけれど命懸けで助けるわよ大切な家族だもの

渚から美智へ

はい何でもご命令に従いますわたくしたちには、掛け替えのない絆がございますから

瑠璃子の香月家を頂点とした、世界観がゆっくりと崩壊していく

そんな家族が世の中にはあるのですね

そうよ彼の他の女にはねこれからパン屋さんを始める子もいるわもちろん、あたしたち全員でバック・アップするわ

今日だってあたしの発表会のために、家族みんなで応援しに来てくれたのよっ恵美さんは、陸上部の部活を頑張っているんですって今度は、あたしが応援するわっマナさんは、スーパーモデルになりたいんだってだから、あたしこれから良い先生を探してあげないと

みすずに、渚が言う

家族ですものっ何でもしてあげたいものねっ

はいっだからあたしは、旦那様を独占しないし他のみんなも同じ気持ちなのよもう家族なんですものっその時に旦那様を必要としている人に旦那様は、元気を与えて下さるんだからあたしたちは自分の夢に向かってそれから、家族の夢のサポートに、精一杯突き進めばいいんですものっ

みすずの言葉に、美智がうんと大きく頷く

本当にオレの女たちは良い人ばっかりだ

頭が良くて素直で優しくて

オレにはもったいない

ごめんみんな、オレ

オレこそ頑張るからみんなに相応しい男になるから

みすずと渚が顔を見合わせる

それから、二人で美智を見て

馬鹿ね

渚が、オレにキスをする

そうです旦那様は、そのままドシッとしていて下さればいいんです

みすずが、オレにキスをする

わたくしたちを信じて下さい

美智もオレにキスをした

瑠璃子が言った

みなさん本当に信頼なさっていてそれが、本物の家族なんですね

寂しそうに瑠璃子が言う

だったら、瑠璃子さんもこっちにいらっしゃい

そうよあなたも黒森の家族になりましょうっ

な、渚

あの、渚黒森の家族って

オレは渚に囁く

オレは吉田だ

今は黒森公之助の偽名を使っているけれど

黒森ではない

あなたも、そろそろ気付きなさい

渚がオレの耳にそっと囁く

あなたはもう黒森の人間なのよ

暑さが止みませんね

今までやった、一番暑かったバイト

1.花火大会の警備員

なぜか、午前中に現地に集合

午後7時からの花火大会にやって来るお客さんが会場の周りに車を路駐しないように、見張れと命じられる

昼過ぎから20メートルおき位に、一人ずつ、警備員が配置される

灼熱の中絶対に持ち場を離れるな住人以外の車は停めさせるなとの指示

一人、また一人と、熱中症で倒れていく警備員たち

持ち場に自販機のある人間は、缶ジュースも買えるが

何も無い民家に配置された私たちは、水分補給もできない

倒れた警備員の代員もいないので周りの警備員の持ち場が拡がる

そのまま7時まで、頑張る

地獄というのは、こういう場所なんだろうなと思った

2.チョコレート工場の煮釜係

チョコレート工場で、半生チョコレートの中身を作れと言われる

最初は2人体勢だったのに8月の猛暑の中で、さらにグツグツと大釜で煮る係だから暑すぎて

私のコンビになるバイトは、どんどん逃げて行く

ほぼ全員次の日から、来なくなる

代わりに来た正社員さん、こんな暑いのやってやれっかと、意味不明なことを言っていなくなった

気が付いたら半月後には、一人きりで煮ていた

こっちも初めてなので完成品がどんなものかよく判らないのに作らされる

材料を大釜に数十キロ単位でブチこんで、煮て、途中で薬品を足したりする

プリント一枚渡されて材料や薬剤の量も、バイトの私が自分で量って入れる

最後は、材料を倉庫に取りに行くのから、ポンプでコンテナに移し替えて運ぶのまで一人でやっていた

最初は1日限りで逃げたやつを根性ねえなあと思っていたが

ある日、パートの叔母さんがこんな非人間的な工場、あたし初めてよとブチ切れて辞めていく声を聞いて

ああ、そうか初日で逃げる方が、正しい対応なんだって気付いた

正社員も誰もいなくてバイト一人に作らせてるって異常だもんなあ

心が折れて、私も辞めました

以来その会社のチョコレートは死んでも買いません

ちなみに、3勤制でしたので3チームで作っていたのですがバイトのところは何故か一人体勢で、正社員だけ二人でやっている

ある日、交代したらなぜかすでに計り終わった薬剤が、ボールに入れられて残っていた

もしかしてと、思って、正社員に報告

案の定前のチームが入れ忘れていた

で正社員の対応

入れ忘れた完成品を煮釜に戻して、適当に薬剤を混ぜて終わり

絶対に、他の製品と味が違うと思う

本当にいい加減なところでしたね

この2つが、一番ブラックな思い出です

暑いなあ

253.ショウ→ウマ

あなた自身が本当の家族に捨てられた男の子でしょ

瑠璃子たちに聞こえるように少し大きな声で、渚が言った

だから、あたしたち家族になったのよ

弓槻いや、黒森御名穂に拾われた子供だ

だからあなたは、あたしたちに目一杯甘えなさい

渚の豊満な肉体がオレを抱き締める

そうです旦那様は、もっともっとあたしたちに甘えていいんですよ

オレはみんなに愛されるのに相応しい男なのかな

オレには自信が無い

急に不安が、オレを襲う

もう、馬鹿、馬鹿、馬鹿

渚がオレに言う

あなたは、いつも考え過ぎなのよ

オレ考えすぎ

まずあたしたちは、あなたが必要なの寂しくなったり、心が弱くなった時に、あなたに側に居て欲しいと思っているそれは判るわね

渚が、先生モードでオレに言う

うんもちろん

それは判っている

あたしがあなたを欲している時には、いつでも来てくれるわよね抱いて欲しい時には、いつでもセックスしてくれるわよね

うんそれは絶対にオレは渚が望むことなら、何でもするよ

渚がニッコリと微笑む

じゃああなたも、寂しくなったら思いっきり、あたしに甘えて

あたしのお願い聞いてくれるわよね

大人の情熱的なキス

あたしはあなたに縋りたい時ばかりじゃないのあなたに、たっぷり甘えて欲しい時もあるのよ

旦那様みすずもです

カーペットの上で全裸のまま座り込んでいる、みすずがオレを見上げて言う

みすずも甘えて欲しいです

でも、オレそんなのどうしたらいいのか、判らないよ

女に甘えるってどうしたらいいんだ

あら、簡単よもっと素直になってくれればいいのよっ

素直に

あたしのこと、抱き締めたくなったらいつでも、どこでも抱き締めてキスしたくなったら、その瞬間にキスして遠慮はいらないわあたしはあなたの女なんだから

そうですもっと、もっと心の壁を取り払って下さい旦那様って、まだまだあたしたちに遠慮なさっていらっしゃいますよね

二人がオレに言う

だって、それは

だってなあに

渚がオレに詰め寄る

だって、みんなオレにはもったいないくらい、綺麗で可愛くて優しくてオレなんかより、ずっとずっと頭だって良い人たちだから

オレの中でずっと溜め込んできた感情が、溢れる

オレこそみんなには、相応しく無い男なんじゃないかっていつもいつも思っているんだよオレなんかが、みんなの役に本当に立つのかなって

心の壁が壊れる

恐怖がオレを襲う

オレ本当にみんなを幸せにできるんだろうか

オレには確信が無い

オレメグやマナのために、生活費を稼がないといけないしでも、オレ、本当にちゃんとできるのかなオレみたいな男の働きで、幸せに暮らせるぐらい稼げるのかな

心の中の心配が一気に噴き出す

オレ寧さんを心の暗闇から救ってあげられるのかなミナホ姉さんの役に立っているのかなマルゴさんの足手まといになっているだけなんじゃないかな

それだけじゃない

オレメグが胸を張れる彼氏になれるのかなマナの良いお兄ちゃんになれるのかな寧さんの良い弟に克子姉の弟に渚の良い夫に美智の良い主に真緒ちゃんの良いパパになれるのかな

真緒のことまで、あなた

渚が、ハッとイキを呑む

オレみすずが恥ずかしくない相手になれるのかな

ダメだ、ダメだ、ダメだ

これ以上気弱になっちゃいけない

オレの心が、危険のシグナルを鳴らしている

こんなところで負けてたまるか

いやなるんだならなくちゃオレみすずが誰にでも恥ずかしくなく紹介できる立派な男に

オレの心中に光明が見える

吉田のままじゃ、もうダメなんだ

黒森になろう

吉田という情けないだけの男の人生は捨てて

オレは黒森になる

オレなるよメグの最高の彼氏にマナの素敵なお兄ちゃんに寧さんの弟克子姉の弟渚の夫美智の主真緒ちゃんのパパみんな、勤めてみせるから絶対に

オレにはもう家族がいるんだ黒森の家族が絶対に、くじけるもんか

負けるわけにはいかない

渚がオレを抱き締める

ごめんなさいあたしたちあなたの気持ちを、判ってなかったのね

申し訳ありませんっ旦那様

裸のままのみすずもスッと立ち上がり背中から、ギュッとオレを抱き締める

そんなに真剣に、あたしたちのことを一生懸命に考えていて下さっているなんてあたし、判っていませんでした

あなた、一人で溜め込みすぎなのよ

二人の言葉がオレの心に染み込んでくる

そうよねあなたも、ただの寂しがり屋の男の子で一人ぼっちで孤独だった少年でそれがいきなり、こんなことに巻き込まれちゃってずっと、無理していたのよね

オレの心を濡らしていく

何でだか判らないけれど涙が出て来た

オレオレ渚ぁぁ

涙がぼろぼろと零れる

あなたも苦しんでいたのにあなたは、傷だらけのあたしたちを受け入れてくれて必死にあたしたちを愛してくれたのよねごめんなさい

オレは渚の腕の中で泣く

背中から、みすずも抱いてくれている

苦しくて声が出ない

音を立てずに静かに泣く

大丈夫よあたしたちがいるからもう、絶対にあなたは一人にはならないわ一人になんてしてあげないんだから

渚がオレを強く抱き締めてくれる

裸のみすずが背中からオレの涙をペロッと舐めた

驚くオレにみすずが、ニコッと微笑んでいる

旦那様の涙は、みすずのものですだから旦那様の涙は、あたしが全部呑んで差し上げます旦那様が、みすずの涙を呑んで下さるように

みすずの言葉に涙が止まった

何もかも、重く考えないで下さいあたしは旦那様がいいんです旦那様でないとダメなんです側に居て下さるだけでいいんです世間体のことなんて、考えないで旦那様のことを悪く言う人なんて、みすず、絶交しちゃいますから

優しく微笑んでくれているみすず

そういう輩はわたくしが全員ブチのめしますっ

美智が叫んだ

ご主人様こそわたくしの生涯の主ですどうか、わたくしが粗相をした時はいつでも、ご処罰なさって下さいわたくしは、ご主人様に折檻されたいのですっ

いやご処罰に折檻て

それは、お前の性癖だろ

ご主人様じゃないとダメなんです

そうかじゃあ、折檻してやらないと

でも良かった

渚が、フフッと微笑む

あなたがあたしたちに心を開いてくれて

はい旦那様が、あたしたちに本当のお心を見せて下さいました

今度は、みんなのいないところでね二人っきりの部屋で、いっぱい、あたしの胸でお泣きなさいあたしも一緒に泣くから

あ、渚様、ずるいですみすずも、旦那様の涙をもっとペロペロします

みすずも微笑む

あなたまず、お金のことは、あなたが成人するまでは考えなくていいわ御名穂さんや克子やあたしに任せておきなさい

でもじゃないの恵美ちゃんやマナちゃんの生活費だって、ちゃんと出してあげるからあなたが大人になってから、返してくれればいいわ今は、あなたも精一杯、高校生活を楽しみなさい

だけどじゃありませんあなたの女に甘えなさいそれにね前も言ったけれど、あたしと克子は高校を途中で止めさせられたでしょだから、あなたたちにはあたしたちの分まで、高校生活を楽しんで欲しいのううん楽しみなさい今しかできないことを、今楽しむの

そんな顔しないであなたに甘えて貰えることが、あたしの幸せなのよ家族なんですもの

旦那様本当に、みすずに相応しい男性になって下さるんですね

みすずが、背後からオレの耳に囁く

ああみすずが満足してくれる男になるためなら、何でもするよ

もうお腹いっぱい満足していますでも、旦那様がそうおっしゃってくれるのなら

みすずと一緒に一流の世界へ行きましょう

一流の世界

はい一流のレストランへ行って、一流のお料理の味を学びましょう一流のマナーと一流の立ち振る舞いも一流の服も身につけましょう一流の音楽も美術も学びましょう一流の教養を身に付けますそうしないと一流の人たちに認められる様な、一流の人間にはなれません

みすずのためですから頑張って下さいますよね

ああみすずのためなら

何でもするよ

どんなことだって

うふふ旦那様っ

みすずが、オレに頬ずりする

楽しみです、あたしああ、どんどん幸せになる旦那様と一緒に、あたし、もっともっと幸せになっていくんですね

どうして、オレに一流の教育をすることがみすずの幸せになるのかオレには判らない

しかしみすずが、幸せならそれでいい

どうですっ瑠璃子さん

みすずが瑠璃子に振り返る

あたしたちの旦那様って、こういう人よ本当に純粋で、優しくて、真っ直ぐで、責任感があって一度受け入れた人間は、絶対に裏切らない人こういう人だからあたしたちは、一生一緒にいるって決めたのよ

ええあたしもそう

わ、わたくしもです

美智はちょっと違うだろう

でも、この難しい性格の娘のご主人様を本気でやろうとする人間は、オレぐらいしかいないんだろうな

こいつもオレが、一生面倒を見ないといけない子だって、思う

美智がちょこちょこと寄って来る

オレは、美智の頭を撫でる

どうしたのですご主人様

いや美智は可愛いな

いいから、撫でさせろ

ど、どうぞご存分に

美智は、恥ずかしそうに言った

それでどうしますか瑠璃子さんも、あたしたちの家族に入りませんか

みすずが瑠璃子を誘う

瑠璃子は祖父を見る

閣下は、暗い顔でジッとこちらを見ていた

わたくしはお祖父様の望まれるように、生きなくてはなりませんから

瑠璃子は自分の支配権は閣下にあると思っている

幼い頃から、それが当然として育てられてきたのだ

あたしもそうでした香月の家の娘として生まれこの身は、香月の家のためお祖父様のご意志のままに捧げなくてはならないって、ずっと思っていました

みすずが従妹に言う

でも違いましたあたしの人生は、香月ではなく黒森の家族のもとにあります

瑠璃子さんは、ジッとみすずの話を聞いている

閣下は、打ちのめされたように動かない

もちろんそれで、あたしが香月家に生まれた呪縛から、逃れられるわけではありませんしかしこの家族がいるから、あたしには運命と闘う力が湧いてくるんです

瑠璃子さんも、こっちにいらっしゃい旦那様とあたしとたくさんの姉妹があなたを待っていますよ家族の絆は、血よりも濃いですあたしたち家族は、絶対にあなたを見捨てません裏切りませんどんなことがあっても、助け合いますもう、一人じゃないのよ

みすずの必死の勧誘に瑠璃子は

で、でもわたくしには美子がいます

美子さんは悲しそうな顔で、瑠璃子を見ていた

美子さんは、これから幾らでも自由になれます美子さんは香月の血筋の方では無いのですから

ハッとする瑠璃子

美子さんは瑠璃子さんが自由にしてさえあげれば、本当に好きな方と恋に落ちて、普通の結婚をすることができますあたしたちとは、違うのよ

美子さんはあくまでも瑠璃子のお付きだ

香月の家の呪縛には縛られない

瑠璃子がお付きの役から解き放てば美子さんは、自由な恋愛をすることができる

でもわたくしは、ずっと瑠璃子さんのお側に居たいのです

美子さんが苦しそうに、呟く

美子さんのお気持ちは判るわでも、現実にはもし、瑠璃子さんがどこかの名家に嫁ぐことになったら、あなたたちは別れないといけないわ

香月家では無い家の嫁になるとしたら

その家は、お付きの美子さんまでは引き取らないだろう

瑠璃子と香月家の連絡を遮断するために

瑠璃子の夫となる男は、瑠璃子を自分の家の中に閉じ込めようとするだろうから

瑠璃子から自家の情報が、香月家に流れることを恐れて

また、瑠璃子が夫以外の人間を頼れない様に追い込んで、自分に依存させようとするだろう

後々の香月家との駆け引きに、妻である瑠璃子を手駒として利用できるように

もちろん瑠璃子さんとの繋がりだけを狙って、美子さんに求婚する馬鹿な男もいるでしょうしかし、美子さんには自分の人生を自分で決めることができますいいえ瑠璃子さんは、美子さんが自由に自分の人生を生きられるようにしてあげないといけないわ

瑠璃子は美子さんを見る

おっしゃる通りですわたくしは、いずれ美子を解放してあげないといけないのですね

瑠璃子様わたくしは

美子さんの言葉を、瑠璃子は遮る

美子あなたの忠節には、いつも感謝していますでも、あなたは香月の血筋ではないのだからあたしの宿命に付き合って、あなたまで不幸になることはないわわたくしは、そんなことは望んではおりません

瑠璃子の言葉に美子さんは黙り込む

あたしたちはただ生きているだけで、香月家と他の名家との力関係に利用されますだから生まれてからずっと、あたしたちは親友を作ることができませんでした男の人とは喋ることさえ許されなかった

はいそれが、香月の家の娘の宿命です

でも、そのままではあたしたちは幸せにはなれません

だからあたしは、黒森の家族になりました今のあたしは幸せですあたしには愛している人がいます信頼のできる家族がいます姉や妹たちが、たくさんみんなで幸せになります幸せになろうって、心を一つにしている家族なんです

あたしは、みすずお姉様が羨ましいですわ

瑠璃子は言った

お姉様の勇気と黒森様という素晴らしい男性に出遭われた幸運が家族と呼べる優しい人たちがいらっしゃることが本当に羨ましい

しかし瑠璃子は拒絶する

わたくしは香月家の嫡男の娘です本家の血筋の娘ですお姉様の様には、生きられません

瑠璃子

わたくしはすでにこの身を香月の家に捧げていますお祖父様のおっしゃる様に生きていきますお祖父様の決められた方に嫁いで結婚後は、夫の言う通りに生きていきます

瑠璃子さんそれでは、あなたは人形ではありませんか

みすずが叫ぶ

はい人形です人形の人生で構いません

瑠璃子は悲しげに微笑む

そんな人形の人生の中で美子やお姉様が、つかの間でも人間らしい思いをさせて下さいました感謝していますこの思い出だけで瑠璃子は、生きていけます

瑠璃子お前は

どこまでも香月家に人生を捧げる気なのか

人間的な感情を全て投げ捨ててまで

これでいいのシゲちゃん

香月の家って、そんなに大切なものなの家って言ってるくせにあなたたちには家族がいないじゃない

そうだ香月家は、普通の家とは違う巨大で複雑な人間関係のシステムがそこにはあるが私たちは家族ではない血が繋がっているからといって、それだけで心を許すことは決してできないいつ、裏切られるか判らない関係だ香月の家を束ねているものは利であって血縁者の信頼ではない

暗い眼で

だからシゲちゃんは、みすずと瑠璃子さんを息子さんたちから取り上げたんでしょ自分の家族にするために

渚の言葉に閣下の眼が大きく開く

子供の頃からずっと香月家の当主として、孤独だったんでしょシゲちゃんは一緒に笑い合う仲間が、一人もいなかったんでしょ心を許せる相手がだから、シゲちゃんは孫娘たちとお友達になりたかったのね

部屋の中の全員が閣下に注目する

長男を亡くした時に手塩に掛けて育ててきた後継者を失った時何もかもが虚しくなったんだ

閣下が呟く

なるほど渚くんの言う通りかもしれないな私は、みすずと瑠璃子に家族を求めていたのかもしれないな

フフッと笑う閣下

そうかだから、私は男の子ではなく、女の子を希望したのか男の子ならまた後継者作りのやり直しだ私の心は安まらない他の男たちから隔離したのも二人を私だけの家族にしたかったからかふふふ、ふはははは

閣下が、自分を笑う

何という愚かなことを香月重孝ともあろう男が、何と器の小さい

シゲちゃんの人間らしい一面が見えて先生は、とっても嬉しいわよ

そして渚は、切り札のカードを切る

ねシゲちゃんあたしたちの家族にならない

部屋の空気が強ばる

黒森の家族のお祖父さんにならない今なら、可愛い孫娘たちが揃っているわよ

渚を見る閣下

私を籠絡するつもりかね

シゲちゃんあたしとあなたの関係で、籠絡も何も無いでしょ先生、シゲちゃんのお尻の穴だって見たことがあるんだから

言っておきますけれど今、募集しているのは家族のお祖父さん役だけよ旦那様の役はもう、彼って決まっているんだから

閣下がジロッとオレを見る

でも、仕方無いでしょシゲちゃんはもう枯れちゃって男はやれないんだから実際、彼は大変なのよあたしたち全員の相手をしないといけないんだから

そのことは判っているさっきの様子も見たこいつは、とても頑張っているようだな

言葉では褒めているけれど閣下の言葉には、険がある

その点、お祖父さん役はお徳よ孫娘たちを、可愛がってあげるだけでいいんだから

渚の勧誘が続く

あたしたちシゲちゃんの孫娘になるわシゲちゃんに甘えるし優しくしてあげる家族として、シゲちゃんを受け入れるわ想像してみて

ニッと微笑む渚

黒森御名穂が、高梨克子が、片貝渚がシゲちゃんの孫娘になるのよ損得関係無く、シゲちゃんを慕い、シゲちゃんのために働くわもちろん、あたしたちの1番は彼だけどシゲちゃんのことは2番目に大事にしてあげるマルゴ・スタークウェザーが、奈島寧がシゲちゃんの孫娘になるのよ吉田恵美に、吉田マナ、工藤美智、片貝真緒っていう、今が可愛い盛りの女の子たちも、みんなシゲちゃんをお祖父ちゃん、お祖父ちゃんて慕ってくれるわよ

可愛くない男の孫も付いてくるのだろ

しょうがないでしょうその子が核なんだからそしてねシゲちゃんあなたの可愛い、香月みすずがあなたの孫娘として帰ってくるわよ

はいっお祖父様お祖父様があたしたちの家族に入られるのなら、みすずは喜んで歓迎致しますっ

みすずも、勧誘に加わる

孫娘全員でシゲちゃんを歓迎するわ

そうよね美智

みすずが美智に振る

はいっわたくしはそんなに可愛くないですが

美智に閣下が言う

いや、お前も可愛いぞ黙っていればな

ポッと赤くなる、美智

褒められたところだけ受け入れたらしい

黙っていればの部分は、無視か

さーてどうするシゲちゃんそうそう忘れていたけれど

お祖父ちゃんには、あたしたちと彼のセックスは全部、公開しますわよっいつでも、見放題

みすずの処女喪失の時の映像もお見せします渚様に撮っていただいた映像があるんですっ

あそう言えば、撮ったな

その後のもお祖父様には、みすず感じているところ、全部お見せしますからっ

みすずの言葉に閣下は

多少騙されているような気もするがふん確かに悪い申し出ではないな

閣下の口元が緩む

君たちがどういう人間なのかは良く判った信頼できる取引のできる人間の集まりだということを何より、みんな美人揃いだいいだろう、君たちを私の孫として受け入れるよ

渚が反発する

そうじゃないでしょ、お祖父ちゃんお祖父ちゃんが、あたしたちの家族に入るのあたしたち、別に香月家とかどうでもいいんだからっ

判った、判ったでは、私を黒森の家族に入れてくれ

はい、いらっしゃいお祖父ちゃん

渚がニコニコ笑って、返事をする

ようこそお祖父様

よ、よろしくお願いしますお、お祖父様

美智も閣下を受け入れる

オレは閣下に頭を下げた

いや私の方が新参者だよろしく頼むぞ

閣下はオレに、そう言ってくれた

こうして閣下が、オレたち家族の一員となる

ではお祖父ちゃん今、あたしたち孫が、お祖父ちゃんに何を求めているか判るわよね

瑠璃子さんお祖父様のご命令なら、何でも聞くのよね

みすずが瑠璃子に

閣下が瑠璃子を見る

瑠璃子お前も、黒森の家族に入りなさい

しかし、お祖父様

お前は勘違いをしておるよ

祖父が穏やかに、言った

香月の家の将来などどうでもいいことだ私の代で潰してしまったって構わんよ家族の機能しない家など家では無い

瑠璃子はジッと祖父の言葉を聞いている

だが香月の家の呪縛が、お前には幾重にも掛けられているお前は、普通の結婚は出来ない普通の恋愛もだ

ですからわたくしは

もし、瑠璃子が幸福になる選択肢があるとしたらそれは香月でなく、黒森の家族に飛び込むことだろう少なくとも、ここにはお前を愛し、受け入れようとしている人間が何人も居る

それで香月の家は、どうなるのですか

瑠璃子の問いに、閣下はみすずを見る

お前は、どうするつもりだどうせ、もう何か思い付いているのだろ

はい、瑠璃子さんにはヴァージン・クィーンになっていただきます

ヴァージン・クィーンというのは、英国のエリザベス1世の愛称だったな

はい17世紀のエリザベス女王は、生涯結婚をしませんでしたもっとも、若い時分にはロンドン塔に幽閉されていましたし、寵臣たちとの浮き名も多かったですからエリザベス1世が本当にヴァージンだったと思っている者はおりません

エリザベス1世が、結婚しなかったのは国際的な戦略のためだったな

はい、お祖父様何度も、他の国家の元首と結婚を考えているという素振りをしてみせて巧みに、ヨーロッパ内での英国の立場を強化致しました

周囲の者どもに結婚を匂わせることだけで緊張感を保ったまま、優位を築くか

はい瑠璃子さんの場合も、その戦略が有効だと思います

元々瑠璃子には、閣下の定めた婚約者がいることになっている

しかしそれが誰なのかは、誰にも公表されていない

本人も知らない

うむ内外の連中に、誰が瑠璃子の婚約者なのかを匂わせたり、否定したりすることでこちらの優位に立つことができるな

それで時間を稼ぎます

みすずが瑠璃子を見る

あたしが香月家の全権を握ります30歳無理でも、35歳までには今は晩婚ですから瑠璃子さんが、その年まで結婚なさらなくても、別に誰も文句は言わないはずですそれまでに、婚約者候補の方々に散々潰し合いをしていただきます

そしてみすずが、香月家の当主となり

瑠璃子を香月家の呪縛から、解放する

良い計画だ私も協力する

閣下が言った

あたしたちも全力でお手伝いするわ

渚もそう言ってくれた

じゃあそういうことで、いいわね瑠璃子さん

みすずが瑠璃子を追い詰める

そうそう瑠璃子さんが、あたしたちの家族になるということは旦那様だけを愛して、旦那様の赤ちゃんを産むって約束することなんだけれどもちろん、構わないわよね

チョコレート工場の秘密

チョコレート工場は、あちこちにチョコレートが落ちている

床の泥みたいな染みも、チョコレートだ

だから、お湯で擦るとみんな綺麗に取れる

チョコだから

私がバイトしていた時は、なぜか現場責任者の正社員さんは、50過ぎの正社員さんだった

普通は、50過ぎたら夜勤のある工場は担当しないんだけどよ会社は、オレを辞めさせたいもんだから、わざとこういう仕事につけているんだ

と、本人は言っていた

その人は、ずっと同じ会社のアイスクリーム工場に勤めていて、チョコレートのことは何も知らないという

だからさ、機械のことなんて全然判らないんだよ

ということで1週間に1度くらい、チョコが洪水になる

タンクの栓を開けるのを忘れてタンクの縁から、トバーッと溶けたチョコが2トンぐらい溢れたとか

途中の機械からチョコが漏れて、床中チョコ塗れとか

その度に全身チョコまみれになって掃除する

本当に作業員全員で、茶色くなる

作業着が真っ茶色になる

もうバケツとか、ちりとりとかで、チョコをかき集めて捨てる

甘い匂いが、身体から取れなくなる

タンクに余ったチョコは、セメント袋に入れて捨てる

私たちが袋を持っているところに、直接溶けたチョコを落としていく

チョコは結構重い

で、熱いチョコでたぽたぽになった袋を冷蔵室で冷やして固まったら捨てる

運ぶ途中で転ぶとまたチョコの掃除大会になる

賞味期限の切れていないチョコは、他のチョコにブチ込んだりする

だいたい工場プラントで、他のブロックからチョコがパイプで圧送されて来たりする時は

プラントの中のパイプなんて、一々洗えないので最初は、パイプに残っている前のチョコと混じったチョコが出てくる

それを全部捨ててチョコの色が完全に変わるのを確認して、次のチョコの作成に入る

もう無駄だらけ

毎回、トン単位でチョコ捨てさせられていたもんなあ

254.瑠璃子、心を開く

わたくしはお祖父様が、お望みになることに従うだけです

瑠璃子はそう答えた

全身が緊張している

心からの言葉ではない

うん、良い答えねこれであなたもあたしたちの家族よ

と渚は言うけれど

瑠璃子私はもう年だこの先、そう長くは無い

閣下が、瑠璃子に言う

お祖父様、何をおっしゃるんです

本当のことだよ82歳というのは、明日倒れてもおかしくない年齢だ

閣下は立ち上がり、瑠璃子のところまで歩いてくる

お前とみすず私の我が儘で、人生をねじ曲げてしまった許しておくれ

そんなこと、おっしゃらないで下さい

悲しそうな顔で、うつむく瑠璃子

私が死んだ後の、お前たちの行く末だけが心配だったしかし御名穂くんたちに託すというのは、良い選択だと思う彼女たちは、身内を命懸けで守るきっと、お前たちのことも守ってくれる

ふふふと、閣下は笑う

思えば私が黒森の屋敷へ行くことを楽しんでいたのも、彼女たちにもてなされている間は香月の当主であることを忘れられたからだ渚くんも克子くんも数十年前に初めて接した黒森の女もみんな、私をただの一人のエロジジィとして受け入れてくれた

それが初代・黒森公之助の遺訓でございますから

渚が、答える

ミナホ姉さんの祖父高級娼館黒森楼の創設者、黒森公之助

あたしたちは、お屋敷にいらっしゃったお客様には絶対に差を付けませんどんな身分の方でも、お屋敷にいらっしゃえば等しく、あたしたちのお客様です

うむ公之助翁の作られた世界は、素晴らしかったあの暗愚な二代目と白坂のところの小僧が全てを破壊してしまったが御名穂くんは、よく再生してくれた

それも香月様のお助けがあったからですわ

白坂創介がミナホ姉さんの父親をそそのかして黒森楼にクーデターを起こし、黒森公之助を追放した

後は、やりたい放題でお屋敷の中は、メチャクチャになった

ほとんどの昔からの顧客はお屋敷に来なくなり白坂創介の変態仲間だけが、たむろする救いようのない時期がしばらく続いたらしい

それを救ったのが閣下の介入だった

閣下が、追い払われていた黒森公之助時代の番頭、森下さんを呼び戻し、女たちの警護役兼監査役として恭子・ドスノメッキーさんを送り込みそして、黒森御名穂を運営者の一人に抜擢した

以後お屋敷は白坂創介の変態路線と、ミナホ姉さんの高級娼館復古路線の2本柱で運営されてきた

しかしまさか、自分の孫たちを託すことになるとは思わなかったよ

閣下は、自嘲気味に笑う

ご安心下さいみすず様も瑠璃子様も、屋敷の女には決して致しませんからこの子たちは、彼の女ですあたしたちの妹ですわ

渚が閣下にみすずたちを娼婦にしないことを誓う

信用しよう君たちはみな望んで現在の運命を受け入れた女たちではないものな

はい運命の巡り合わせで苛酷な状況に陥りましたがでも、幸せになります彼と一緒に

みすずが、オレの手を握って、ニコッと微笑む

美智はオレが長い黒髪を撫でてやっている

この小僧は黒森の礎石か

はいあたしたちの幸せの起点であり終着点ですわ

閣下と渚の言葉はオレには、よく判らない

暗い顔の瑠璃子が椅子から降りて、床に手を付く

ふつつか者でございますがどうぞ、よろしくお願い致します

声と手が震えている

祖父に売られた様な心境なんだろう

いきなり黒森の家族になって、オレの女になれって宣告されたんだから

瑠璃子

はい黒森様

瑠璃子が怯えた表情で、顔を上げる

黒森様じゃないお兄様だろオレは、お前のお兄様だ

瑠璃子はジッとオレを見上げている

そうお望みでしたらその様にお呼び致します

そういうことじゃない

オレは、お前を女奴隷みたいにしたいわけじゃないんだよっ

ちょっと怒りを込めてオレは瑠璃子に言った

は、はい申し訳ございませんお兄様

瑠璃子はすっかり、心を閉ざしている

このままじゃあいけない

瑠璃子立て

オレは命じた

おそるおそる立つ瑠璃子

15歳の少女はまだ小柄だ

とっても色白の綺麗な肌をしている

でも、つるぺたの美智と違って出るところは出ている

美智は、日本人形みたいな美少女だけれど

瑠璃子は綺麗だな

オレは、心の中に浮かんだ言葉をそのままぶつけることにした

瑠璃子は巫女さんみたいなんだな神聖な神々しい感じの美少女なんだ

うん瑠璃子の純真無垢さは

聖域の巫女の美しさに通じている

わたくし美少女などではございません

瑠璃子は謙遜して、そう言う

オレの眼には美少女にしか見えないよ本当に綺麗だ

瑠璃子が頬を赤く染める

抱き締めるよ

瑠璃子が答える前にオレは、彼女の身体を抱く

ギッと身体を強ばらせる瑠璃子

オレが怖いのか

怖いですわ

瑠璃子が小声で言った

大丈夫だみすずも渚も見ているお前のお祖父さんもいるし美子さんもいる美智もいる無茶なことはしないよ

オレはそう言って抱き締めたまま、瑠璃子の黒髪を撫でる

さらさらとした艶やかな髪から緊張している背中を撫でていく

瑠璃子はまず、オレに抱き締められることになれないとな

瑠璃子が綺麗だから可愛いから、抱き締めたくなっちゃうんだぞ

抱き締めて、髪と背中を撫でる以外はしない

今は

キスしたり胸やお尻を触ると、きっと酷い拒絶反応が出る

いいなあ、瑠璃子さんあたしもそんな風にだっこされたいなあ

いつでもするよ渚

うふっあなたなら、そう言ってくれるって思ってたわっ

あっあたしもお願いします旦那様っ

みすずも言う

判っているよみすず

美智はジトッとこっちを見ている

美智お前もやってやるからな

ニッと笑う、美智

子犬が尻尾を振っているみたいな笑顔をしている

あ、あのお兄様

瑠璃子がオレに言う

わ、わたくしはもう結構ですからどうぞ、他の方にして差し上げて下さい

馬鹿なことを言うな瑠璃子

今は、お前の時間だ

オレはもう一度、ギュッと瑠璃子を抱き締める

でもいつまで、わたくしを抱き締めていらしゃるおつもりですか

心配そうに瑠璃子が尋ねる

瑠璃子が納得するまでだ

オレが瑠璃子のことを、本当に可愛いって思っているってことをだ

瑠璃子がハッとする

はっきり言っておくけれどオレは世間のことに疎い人間だそんなに頭が良くないだから、香月家っていうのがどれぐらい凄い家なのか、全然知らないんだ

っていうか一週間前には、存在すら知らなかったし

だからそこにいるお祖父さんも、みんながスゲェ、スゲェ言うから、きっと凄い人なんだろうってことは判るけれど具体的に、何がどうスゲェのかは全然判らない

うんどうしてみんな閣下の言うことを聞くんだろう

権力者の力ってどこから湧いて来るんだ

金なのかコネなのか

でも、金をたくさん持っているからってそれをどう使ったら力になるのか、オレにはよく判らない

ミナホ姉さんなら、そういうことに詳しいんだろうけれど

つまりつまりだオレはそこの爺さんの命令には従わないよ

ハッキリと言う

爺さんの話に一理あると思ってそうした方が良いと思えば、言われた通りにするかもしれないけれどでも、単純に頭ごなしに命令されたって、絶対に従わないだって、オレ香月の家とは関係無いんだから

香月の家とは関係無い

うんオレは普通のどこにでも居るありきたりの高校生なんだから別に名家がどうとか、そんなこと一々考えていられないよ馬鹿馬鹿しい

でもお兄様は、みすずお姉様の

オレは、みすずが好きなんだ香月家のみすずを好きになったんじゃなくってオレの好きなみすずが、たまたま香月家の娘だっただけだからもちろん、みすずのことは応援するけれどオレと香月家は関係無いないだろ

みすずお姉様の夫として香月家を支配しようとは、思わないんですか

瑠璃子がオレの腕の中で、そう尋ねる

だから、言ったろオレは頭良く無いんだからそういうのは向いて無いし、興味も無いんだ

ではお兄様は、何に興味がお有りなんですの

それはえーと

どうしたらみんなで幸せになるかだな

オレさつい、この前まで一人ぼっちだったんだ親に捨てられてね自分一人だけだと何だか何もかも、もうどうでもいいって投げやりな気分になっちゃうだけなんだよだから、全然一人の時は幸せになる努力をする気になんてなれなかった

あの頃

誰も帰って来ない暗い家で

一人でソファで寝起きしていた頃

まだ一週間も経っていないのに遠い過去になっている

今は違うオレには家族がいるから幸せになるために、頑張らなきゃぶーたれてらんないよ一人じゃないんだもの幸せにしてあげなきゃならない家族が何人もいるんだもの

家族ですか

オレは腕の中の瑠璃子をジッと見る

もう一度しっかりと、この娘を見よう

流されないでちゃんと

そうでないと間違える

な、何を見ているんですか

恥ずかしそうな瑠璃子

確認しているんだ

オレはお前のこと、本当に好きかどうかって

これから一生瑠璃子の面倒を見るんだもの香月さんに言われたからじゃないみすずや渚に勧められたからでもないちゃんと、オレがオレの意志で瑠璃子のことを好きだから受け入れるんじゃなけりゃ瑠璃子に失礼だろ

うん瑠璃子は

瑠璃子は、可愛い

マジで可愛い

瑠璃子、お前すっげぇ、いい女だなあっ

改めて見るといや、改めて見なくても

瑠璃子は、美少女中の美少女だ

わ、わたくしいい女ですか

うん美少女ってだけなら、みすずや美智だって、とっても綺麗だけど瑠璃子は、清楚さと羞じらいが良いすっげぇ、可愛いよお前

瑠璃子は耳まで赤くなる

それに頭も良いし、優しいし全然、悪いところが無い

そ、そんなことないですわたくしにも、心の汚いところはあります

瑠璃子はそう言う

判ったじゃあ、それは今度見せてくれ

瑠璃子の心のそういう部分まで含めて、好きになるから

瑠璃子の眼が大きく見開かれる

オレは、瑠璃子の頭を抱き締める

うん大丈夫だオレ、やっぱり瑠璃子のことが本当に好きみたいだからお前を幸せにするためなら、何でもできるよ

ようやくオレの中で、確信が湧く

と、同時に他の家族への愛も強く感じる

愛の感情が爆発的な連鎖反応を起こしていく

みすずオレ、お前のこと大好きだっ幸せになろうなっ

みすずは即答する

渚大好きだよっ真緒ちゃんのことも好きだっ二人とも幸せにするからなっ

もうあたしがあなたを幸せにするのよっ

渚も、ニコニコと微笑む

美智大好きだぞっいっぱい粗相しろお前が満足するまで、お仕置きしてやるからっ

はいっわたくしもご主人様をお慕いしておりますっ

子犬少女が尻尾を振る

香月さんオレは正直、名家とか血筋とか後継者とか、全然判りませんっ興味も無いですでもあなたが、本当にみすずや瑠璃子のことを愛しているってことは判りましたっ

オレは閣下を見る

ですから歓迎しますようこそあなたも、オレの家族です

改めて瑠璃子を受け入れたことで

何もかもが、客観的に見えた

うんオレは、この状況を全て受け入れられる

何もかもオール・オッケーだ

ふんっそうかなら、私もお前の祖父さんになってやる

閣下は、そう答えた

お前は頭の働きは遅いが、身の程知らずでは無いのだな状況に流されることなくちゃんと、自分の心を確認する努力を怠らない自分が納得できることなのかどうか、ギリギリまで判断するそういうことのできる男なんだな

はい、あたしたちの旦那様ですから

みすずが、祖父に答えた

オレは瑠璃子を見る

で瑠璃子は、どうなんだ

瑠璃子は戸惑っている

瑠璃子もじっくり考えて、答えを出してくれ瑠璃子はオレでいいのかオレたちの家族になりたいか

瑠璃子はジッとオレの眼を見上げている

香月さんの命令とかそういうのは抜きだ瑠璃子自身の気持ちを教えてくれ

もし、わたくしが嫌だと申し上げたらお兄様は、どうなさいます

残念だけれどその時は、諦めるよそれが、瑠璃子の選択なら瑠璃子が自分の人生をどう生きるのかは瑠璃子自身が決めるべきことだから

わたくしがその結果、不幸になったとしても

瑠璃子がオレたちの家族に加わらないとしたら

瑠璃子は、香月家の中の後継者争いでメチャクチャにされるだろう

できる限りのことはするオレが瑠璃子を好きなことには変わりないからみすずや他の人たちにも協力して貰って精一杯のことはするでも

家族でないのならオレは、瑠璃子のために命は懸けられないオレは何よりもまず、自分の家族を守らないといけないから

それを聞いて安心しましたお兄様は、本当に正直なお方なのですね

もう一度、お尋ねしますお兄様は、瑠璃子のことをお好きですか

ああオレは、瑠璃子が好きだ

一点の曇りも無くはっきりと答える

瑠璃子はどうだオレのこと、好きか

わたくしはまだ、よく判りません瑠璃子は男の方とお喋りするのも初めてですから

そそうか

愛とか恋とか無縁な人生だったんだもんな

でも、わたくしの生涯はお兄様と共にあるということは、今、はっきりと確信できました

お側において下さいませわたくしも、お兄様の家族になります

今度は瑠璃子からオレを抱き締めてくれた

オレの子供を産んで貰うぞ

はい、喜んで

オレは瑠璃子に、キスをする

震えながら瑠璃子はキスを受けた

あたしこんなこと、初めてです

顔を赤くして瑠璃子は言った

純真無垢な真っ白な美少女を

オレはこれからオレの色に染め上げていく

これからいっぱい初めてのことに挑戦してもらうぞ

はいよろしくお願いします、お兄様

こうして瑠璃子もオレの女になった

ま、待って下さい

美子さんがいたたまれなくなって、声を上げる

わ、わたくしもどうか、黒森様の家族にして下さい

美子さん

わたくしも連れて行って下さい

どうしたら、いいんだろう

美子時間を掛けてゆっくり考えなさい簡単にそんなことを言ってはダメよ

オレの腕の中から瑠璃子が言った

今のあなたは状況に流されているだけですから

そうだ美子さんは

自分だけ、置き去りにされてしまいそうな気がして

それで、思わずこんなことを言い出しただけだ

美子はお兄様のことをお慕いしているわけでは無いのでしょう

それはこれからお慕いします

無理をすることは無いのよあなたには、あたしやみすずお姉様と違って、別の選択肢もあるのですから

瑠璃子様のお側にいられない未来など、意味はありません

美子さんは、キッパリと答える

その言葉は嬉しいけれどやはり、もっと良く考えるべきだと思います

今のままのあなたではわたくしのお兄様に失礼ですよ

瑠璃子の言葉がお付きの少女に刺さる

はいご無礼致しました

何もかも急いで決めるのは止めましょう美子さん

笑顔で、美子さんにそう言った

どんなことも熟成するまでには、時間が掛かるんですから

タイム・イナフ・ラブか

閣下が呟いた

何ですの、お祖父様

愛に時間をということさ

老人は、ククッと笑う

さて家族になったわけだし瑠璃子さんっ

渚が瑠璃子に言う

は、はい渚、お姉様

早速、瑠璃子は渚を姉と認めた

うん、可愛いっいっぱい、可愛がってあげるからねっ

恥ずかしそうに、瑠璃子は身を捩る

だから瑠璃子さん、パンティを脱いでっ

あ、いきなりセックスしろとかは言わないから安心してね大切な物は、もっと良い機会が来るまで取っておきましょうね今はまだ、みんな揃っていないし

じゃあ何でパンティを脱ぐ

せっかく、彼の女になったんですもの女の悦びを、少しでも教えてあげないと可哀想でしょ

そうださっき瑠璃子の局部を下着越しに触ったけれど

イクまでには至らなかった

あなた瑠璃子さんのアソコ、舐めて上げてっ

渚がオレにニコッと微笑む

今度はちゃんと絶頂までねっ

うんそういうことか

勇気を奮って、あたしたちの家族になってくれたのよ瑠璃子さんの男として、ちゃんとご褒美をあげないとね

シゲちゃんも見たいでしょ

ああ、もちろんだとも

オレは瑠璃子に命じる

瑠璃子スカートを捲れ下着は、オレが脱がしてやるから

白い肌を耳まで真っ赤にする、瑠璃子

大丈夫だオレを信頼して、身を任せろ

オレは瑠璃子に言った

気持ち良くなるだけだから

瑠璃子は、真っ赤な顔で怯えている

ということで、次話は瑠璃子の初絶頂です

処女喪失は、もう少し後

一気にやるのは、もったいないです

美子さんの焦らしプレイも、しばらく続けます

暑いけれど

255.瑠璃子、身体を開く

あのこ、こうですか

瑠璃子が恥ずかしそうに、制服のスカートを捲っていく

瑠璃子の細くて白い足が剥き出しになる

瑠璃子の足は、綺麗だな

オレがそう感想を述べると

そんなことないです

瑠璃子はまた、頬を赤らめる

オレが綺麗だって感じて、そう言っているんだから、本当に綺麗なんだよ

オレがそう言うと瑠璃子は

あの済みません、お兄様

何のことだ

わたくしにお気遣いしていただいて

瑠璃子お前は、自分がどれぐらい可愛いのか、全然判っていないんだな

やっぱり全然判っていない

瑠璃子オレはお前の大きな眼は、可愛いと思う形の良い鼻も小さな口もとっても綺麗だ耳の形も良いな

あの何をおっしゃっているんですか

そのサラサラとした黒髪も素敵だ瑠璃子の白い肌に合っているそうそれから

オレは続ける

オレは瑠璃子の声も気に入っている喋り方も丁寧で、礼儀正しいところも好きだその上、瑠璃子は芯のしっかりした子だものな瑠璃子の性格も、とっても良いって思っている

瑠璃子は耳まで真っ赤になって、オレを見下ろしている

どうしてそんなことをおっしゃるんですか瑠璃子恥ずかしいです

もっと、自分に自信を持って欲しいからだ

オレは、きっぱりと告げた

オレの眼から見た瑠璃子は間違いなく、綺麗で、可愛くて、魅力的なんだ

お前にはお前が気付いていないだけで、良いところがいっぱいあるんだこれからオレがお前の良いところを見つけたら、全部、言葉にして報告してやるからな

とにかく瑠璃子の美点は、全部口に出して褒めることにする

そういう方針で行く

瑠璃子は、香月の娘というだけで、周りの人たちから敬遠されてきている

美点を美点として正当に褒められていない

それは、日舞の発表会の時によく判った

だから、まずオレは、瑠璃子の良いところを褒めてやらないといけない

悪いところもご指摘下さい

世間からやたらと注目される香月家の娘として、生まれた瑠璃子は常に、控えめな態度で居るように教育されてきたのだろう

それはそれで美点だが

家族と一緒の時まで、謙遜し続けるのはやり過ぎだ

もちろん、悪いところがあれば、言うだが今のお前には、良いところしかない

もっと気楽に、心を開いて欲しい

オレは、瑠璃子という人間が大好きだ

うんこの足も最高だ

オレはつるんとした生足に、ツーっと指を走らせる

あっな、何をなさいます

触っただけだよ本当に綺麗な足だから

おっお兄様あんっ

ぷにっとした太ももの感触を楽しむ

ほらもっと、スカートを上まで引き上げて

あっはい

するすると引き上げられるスカート

ついに白い布地が見えてくる

瑠璃子の純白のシルクのパンティは

さっき受けた刺激で、大きなしみを作っている

さあ下着を脱ごうな

不安げに、オレを見下ろす瑠璃子

大丈夫だオレには判ってる瑠璃子のここは、絶対に綺麗だって

そんなこと、ないです

いいから脱がすぞ

オレは、瑠璃子のパンティに手を掛ける

ピクッと震える瑠璃子

ど、どうぞお兄様

15歳のお尻は、まだ肉が付ききっていない

そのお尻を越えてパンティを引き下ろす

秘部が見えてくる

瑠璃子は生えているんだな

薄い陰毛が割れ目の上にある

うんちょろっとした茂みだけど

瑠璃子には、要らないな

瑠璃子この毛は、剃るからな

そ、剃るんですか

ああ、瑠璃子のここはつるつるの方が可愛い

オレは、瑠璃子の陰毛を指でなぞる

毎回、オレが綺麗に剃ってやるから

わ、判りましたお願い致します

瑠璃子は了承する

それから女性器を見る

温かい汁がとろとろと垂れている

瑠璃子は、もうぐっしょり濡れているな

あ、あのどうしてそうなるのか判らないのですけれどお腹が、きゅんと熱くなっているんです

大丈夫だ女の子の身体は、こうなるようにできているんだから

うん瑠璃子は、他の子よりもよく濡れる体質かもしれないけれど

わたくし変なんですか

そうじゃないよむしろ、よく濡れる方が良いんだとっても、敏感てことなんだから

オレは恥じらう瑠璃子を見上げる

何でございましょうお兄様

お前の身体は最高だオレが保証する

最高

最高にいい女だってことだよここも

瑠璃子の割れ目の周りに指を這わす

あ、あんっ

また、割れ目からとろりと愛液が零れる

気持ちいいか瑠璃子

まだよく判りません

瑠璃子は、熱い眼でそう答える

じゃあ判るまで、とことんやってやる

オレは命じる

椅子に浅く座って大きく足を拡げろ

椅子に腰掛ける瑠璃子

ほら、早く足を拡げるんだ

いえあの

怖いのか身体をもじもじさせているだけの瑠璃子

じゃあ、オレが開いてやるよ

オレは、瑠璃子の前に跪き

細くて柔らかい足を掴む

ほら開くぞ

瑠璃子はオレの前に身を開く

恥ずかしさの余り顔を背ける

オレを見ろ瑠璃子

羞恥に耐えながら開脚した瑠璃子が、オレを見下ろす

これからお前のここを舐めしゃぶってやるお前は、ちゃんとオレが舐めているところを見ていろよ

み、見ないといけませんか

他の誰でもないオレに舐められるってことを、しっかり心と身体に刻みつけて欲しいんだ

お前はもう、オレの女なんだからな

瑠璃子は震えている

みすず瑠璃子の手を握ってやってくれ

みすずが瑠璃子の右手を掴む

大丈夫よあたしが付いていてあげるから怖くはないわ旦那様は、瑠璃子さんに女の悦びを教えて下さるだけだから

女の悦び

そうよ女の子に生まれてきた幸せを、身体全体で感じさせて下さるわ

美子さん瑠璃子さんの左手を握っていてあげて

みすずが、美子さんにそう言った

呆然とオレと瑠璃子を見ていた美子さんが、そそくさと瑠璃子の左手を両手で握りしめる

ほらあたしがいる美子さんもいるお祖父様も見ていて下さる何も怖くないわ

みすずが瑠璃子に優しく言った

旦那様も瑠璃子さんの身体を傷付けるようなことは絶対になさらないから旦那様の愛に思いっきり溺れなさい

愛に溺れるのですか

あたしたちの旦那様の愛は、それくらい深くて大きいんですよ

さあ、始めよう

舐めるよ、瑠璃子

まずは、太ももの内側から唇を付ける

ひゃあっんく、くすぐったいです

瑠璃子の太ももは柔らかい

女の子の足は、男よりも体温が低いのだろうか

ちょっとひんやりしていて舌触りがいい

オレの舌は太ももから局部に向かう

割れ目の周りを大きく円を描くようにして、ぐるっと舐めた

陰毛が舌に引っ掛かって、しゃりしゃりする

わたくし何か、とてもいけないことをしているような気がします恥ずかしいです

自分の淫部を舐めるオレを見下ろして瑠璃子が羞恥の言葉を述べる

いけないことをするのは、気持ちいいだろ

お前はオレとだけは、どれだけいけないことをしてもいいんだ恥ずかしいことも、いっぱいするんだからな

恥ずかしいって気持ちいいだろ

だけどでも、こんなこと神様がお許しになりませんわ

瑠璃子は身体を震わせる

だから神様にも秘密でやるんだ

オレたちだけの秘密で気持ち良くなるんだ

瑠璃子の理性はまだ、抵抗している

瑠璃子さん神様の愛と人間の愛は違うのよ

人間の愛

そうよ神様は、瑠璃子さんの感じるところを、舐めて下さったりはしないでしょ

フフっと微笑む、みすず

肉体の愛瑠璃子さんの身体を気持ち良くして下さるのは、この地上であたしたちの旦那様だけなのよ

肉体の愛

ほーら、いっぱい愛していただきなさいね

今だ

オレは瑠璃子の割れ目に、むしゃぶりつく

大きく身体を反らす瑠璃子

反射的に太ももを閉じようとする

オレは手でギュッと瑠璃子の足を押さえつける

オレの舌は瑠璃子の秘部にロック・オンしたままだ

瑠璃子のお汁は美味しいよ

舌で瑠璃子の愛液を味わう

ツンとした酸味のある刺激

そ、そんな汚いですわ、お兄様

瑠璃子の身体から湧き出してくるものが、汚いわけないだろ

オレは瑠璃子に見えるように、舌で割れ目をほじる

そ、そんなこと

瑠璃子の身体は神聖なんだから

うん瑠璃子には、聖女の色気がある

巫女さんの清らかな雰囲気が

わたくし神聖なんかではありません

判っているだから、降りてこい

瑠璃子はずっと孤高に居すぎた少女だ

香月家の娘として誰も近寄れない、高みに

身も心も完全に、オレに捕まってしまえよ

オレは瑠璃子のお尻に手を廻す

柔らかい尻肉をギュッと掴んでオレの顔面に陰部を開かせる

瑠璃子の淫臭を鼻に感じる

お前は一人の女の子なんだとっても、綺麗で可愛いオレの女なんだから

舌でクリトリスを剥く

ひっな、何ですっ

ゾクッとする快感に戸惑う、瑠璃子

可愛く啼くんだぞ

オレは瑠璃子の紅玉色の小さな核を、舌で責める

あっあああっな、何ですこれ

今まで、オナニーもしたことが無いのだろう

その純潔の肉体に女の快感を教え込む

クリトリスを舐めるしゃぶる吸う

いやぁお兄様もう、やめてやめて下さい

やめるわけが無い

さらに激しくオレは舌を使う

ああっあっ何これ怖い怖いです

キュウッと身体を捻って耐える瑠璃子

瑠璃子の左手を握る美子さんが心配そうに、みすずを見る

大丈夫よ何も問題は無いわ旦那様は、優しくして下さっているから

みすずは美子さんに微笑み問題は無いことを示す

ああっああっやめて下さいお願いですお兄様もう、止めてぇぇ

そんな簡単にギブ・アップされてたまるか

どう瑠璃子さん、どんな気持ち

みすずが中学3年生の従妹に尋ねる

判らない判らないです身体が熱くてビクビクしちゃうんですああんっ瑠璃子変になっちゃうぅぅ

いいのよ変になってそれが、気持ちいいってことですから

瑠璃子の耳にみすずは囁く

瑠璃子さん気持ちいいって、言ってご覧なさい

そ、そんなああんっああ

気持ちいいんでしょ旦那様に舐めていただいて

あっああそれはああんっ

認めなさい気持ちいいって言うのよ

瑠璃子は羞恥と快感に悶えている

真っ赤な顔と熱い吐息おでこと首筋に、汗が玉になって流れていく

ほら旦那様を見て旦那様は、一生懸命、瑠璃子さんを気持ち良くして下さっているんだからちゃんと感謝の言葉を言いなさい気持ちいいですって、報告するのよ

瑠璃子の熱い眼がオレを見る

ああんお、お兄様き、気持ちいいですぅぅ

その言葉にオレは一気にスパートを掛ける

堪えきれなくなった瑠璃子が、全身を強ばらせる

みすずと美子さんに握られている手に、力が入る

絶頂は近い

気持ちいいっ気持ちいいのおぅルリちゃん、気持ちいいよぉぉぉぅ

初めての性の快感に瑠璃子は、幼児退行していく

普段は大人びた聖少女は心の裏側に、こんな可愛い幼女を隠していたのか

ちくしょう、可愛いぜルリちゃん

あああっあああんっルリちゃん、変になってくよぉぉ怖い、怖いよああああんっ

怖くないわあなたの大好きなお兄様がして下さっていることよ何もかも、お兄様に身を任せなさいもっともっと気持ちよくなるわ

みすずの言葉が瑠璃子の心に染み込んでくる

ああんっお兄様んっルリちゃ、変なのぉ白いのぉ白い光がこっちに来るのぉぉ

それは、絶頂の予感だ

オレは、最後の力を振り絞って瑠璃子の秘部を責める

舌はクリトリスを

両手でお尻とふとももを揉みほぐす

ああんっああんっ白いの白いのが来るのぉぉあっあああああああっいやぁぁっいやぁぁんっああああんっ

全身を痙攣させ

瑠璃子が生まれて初めての絶頂に舞う

オレは、顔中を愛液塗れにしながら

エクスタシーの海に溺れる瑠璃子の身体を、しっかりと抱き締める

舌の愛撫はまだ止めない

ああっあああーっルリちゃん、飛んでるのぉぉ気もちいいよぉぉ

女の絶頂は男の射精と違って、しばらく続く

だからその間も愛撫は続ける

ああっあああーっああーんっ

やがて瑠璃子の肉体の中で大きく輝いた打ち上げ花火が、シュッと暗い海に落ちていく

絶頂の快感が治まっていく

はぁ、はぁはぁ

心臓はバクバクしているだろう

瑠璃子は、肩で大きく息をしている

とろんと溶けた眼をしている

快感にとろけた瑠璃子にはあの人を寄せ付けない孤高さが抜けていた

うんただの15歳の少女だ

飛びきりの美少女だ

瑠璃子さん旦那様を見て

みすずに促されて瑠璃子の眼が、オレを見下ろす

気持ち良かったか

は、はいぃぃお、お兄様ぁん

瑠璃子は、身体に力が入らないらしい

脱力したまま、椅子に座っている

心は半分まだ悦楽の中で溺れている

美智バケツを持って来て

みすずが美智に言う

美智はスカートの中に手を入れて

また、オナニーしていたんだな

ちょっとぐったりしているところを見ると、美智もイッたのか

そこの壁の物入れの中にあると思うから急いで

美智が、ハッとして立つ

この部屋は元々、貸し会議室として作られている

部屋の片隅にお茶をいれるための給湯施設があった

そこの壁が物入れになっていた

きっと、掃除道具なんかも置いてあるはずだ

美智がガチャガチャと、備え付けの物入れの扉を開けていく

ありました

こっちへ持って来て

美智が急いで、ブリキのバケツを持って来る

オレはすぐにみすずの意図が判った

瑠璃子は、みすずの従妹だ

体質も似ているはずだ

オレは、美智からバケツを受け取ると

瑠璃子の開かれた足の間に差し入れる

お、お兄様何

とろけたままの瑠璃子がぼんやりとオレを見ている

さあ、ルリちゃんシーシーしよう

オレは幼女に話し掛けるように、瑠璃子に言った

ルリちゃんおしっこでちゃいそうなんだろ

オレのその言葉に瑠璃子は

うんあのねぇ、ルリちゃん、お腹の中がゾクゾクしているのぉぉ

やっぱり幼児退行は、そのままだ

生まれて初めて女性器を弄くられた快感が排泄の欲求に転化している

そうかじゃあ、ここにオシッコ全部出しちゃおうな

えルリちゃん、恥ずかしいよう

大丈夫だオレがちゃんとバケツを持っててやるから

オレは足と左手で、しっかりバケツをキープする

右手で瑠璃子の体勢を直して柔らかいお腹をそっと撫でてやる

ほーら出してごらん気持ちいいぞ

半分夢の世界にいる瑠璃子が気持ちいいと言う言葉に惹かれる

うんルリちゃん、オシッコしちゃうオシッコが出ちゃうのぉぉ

ジョロ、ジョロロロ

熱い噴流が瑠璃子の股間が弧を描き、ブリキのバケツを底を叩く

ほら気持ちいいだろ、ルリちゃん

オレの言葉に、瑠璃子は

うんお兄様、気持ちいいルリちゃん、オシッコ気持ちいい

香月老人が太い声で孫娘を呼ぶ

おい、瑠璃子

祖父の声に、瑠璃子はハッと我に返る

はいあ、わたくし

自分が何をしているのかに気付く

いやぁぁっみ、見ないで見ないで下さい

それでも放尿は止まらない

ダメだ最後まで見せるんだ

オレは、瑠璃子に命じる

そうよほら、あなたのお兄様がじっくり見て下さっているのよ

みすずが、瑠璃子に微笑む

そんなわたくし

瑠璃子がオレを見る

わたくしもう、お嫁に行けません

羞恥に震えるがオシッコは止まらない

お嫁には行かなくていいんだ瑠璃子は、もうオレが貰ったんだから

気持ちいいでしょ、瑠璃子さんあたしもいつも、旦那様の前でおしっこしているのよ

みすずの言葉に瑠璃子が驚く

旦那様には、心も身体も隠し事は無しよどんな恥ずかしい姿も、みっともない姿もあたしたちの旦那様は、平然と受け入れて下さるから本当にあたしたちのこと、愛して下さっているのよ

そうじゃなかったら瑠璃子さんのオシッコしているバケツを持って下さったりはしないわ

そうだ今、瑠璃子は

オレの差し出しているバケツに向かって、放尿している

だから、旦那様には何でもさらけ出していいのよさあ正直になりなさい旦那様にオシッコする姿を見ていただくのは、気持ちいいでしょ

瑠璃子は、オレを見ている

放尿がちょろちょろと小さくなり止まった

最後の一滴までオレはバケツで受けてやる

気持ちいいです

瑠璃子は自分の中の快感を、認めた

瑠璃子オレに舐められるの、気持ち良かったか

おしっこも

はい、お兄様

瑠璃子が羞恥に頬を染める

また、しようないつでも舐めてやるしおしっこも、いつでも見てやる毎日だっていい

そうよみすずは毎日、旦那様にお見せしていますセックスだって、あたしが欲しい時に、満足するまでしていただいてますからっ

セックスはね慣れるまでは、痛いけれど今、舐められたのの何百倍も気持ちいいのよっ

みすずの言葉に瑠璃子は息を呑む

でも毎日なんて癖になったら困ります

瑠璃子は恥じらって、そう答えた

癖になっていいんだオレたち、一生一緒にいるんだから

瑠璃子が真顔でオレを見る

本当に本当に、いいんですね

約束するよルリちゃん

オレの言葉に、瑠璃子の背中がビクッと震える

ああわたくしお兄様にルリちゃんて呼ばれると、背筋がゾクゾクするんです

オレと居る時はお前は、ルリちゃんだいいだろ、ルリちゃん

瑠璃子が身体を起こす

そして、自分からオレにキスしてきた

はいルリちゃん、お兄様にいっぱい可愛がって欲しいのぉっ

この幼女のままの心が瑠璃子の隠してきた本当の姿なんだろう

オレは、抱えたままのバケツを見る

これどうしよう

バケツの中には、瑠璃子のオシッコがたんまりと入っている

ちゃぽんと音を立てて

いやぁん、恥ずかしいですぅぅ

瑠璃子が、身を捩る

うん瑠璃子のオシッコはツンと臭うな

ということで瑠璃子、完全陥落です

長かったですが論理的な理詰めの頭による攻防から、最後は身体を開かせました

もう、吉田くん以外の男はダメでしょうね

次話はこの部屋でのストーリーの伏線回収をして家族集合となります

チョコレート工場の思い出・補話

そういえば、最初から変だったんですよね

バイトの契約をする時にサインさせられた紙の中に

*以下の項目に該当しないことを誓います

1.身体の一部(指など)に欠損がある

2.入れ墨のある

3.正社員に対して反抗的な態度を取らない

ええっと、1と2は普通に、元ヤクザの人が受けに来るってことで

3は

反抗的な態度って誰が判断するのでしょうか

しかも、反抗的だと判断されたら即、首ですか

ちなみにチョコレート工場が夏場に大量にバイトを雇うのは、正社員に順番に夏休みを取らせるためです

なので8月も終盤になると

使えないと判断されたバイトの人から順番に、8時間ずっと重さ30キロのココアやグラニュー糖の袋を人力で積み上げるだけの現場に送られます

そして本人が辞めるか、身体を壊して仕事に来られなくなる(一定日数以上休むと自動的に解雇)ようにして人数調整をしていました

ブラック企業ですねホワイト・チョコレートも作ってましたけれど

256.美子の秘密

ほら、あなたこれで顔を拭いて

渚がニコニコ微笑んで、オレに小さなハンド・タオルを差し出してくれた

オレは一先ず、瑠璃子のオシッコ入りのバケツを床に置いて、タオルを受け取る

自分の顔についた愛液や、汗を拭う前に

ほら、ルリちゃん拭いてやるからな

オレは瑠璃子の股間にタオルを当てる

そんなお兄様、自分でできますっ

瑠璃子は、恥ずかしがるが

いいんだオレにやらせてくれ

これからは、ルリちゃんの面倒はオレが見るんだから

有無を言わさず瑠璃子の足を再び開脚させて、濡れた股間を拭いてやる

丁寧に

そのタオルは、ルリちゃん用ねあなたは、こっちを使って

渚は、オレ用にもう一枚別のタオルをくれた

渚は、何枚もタオルを持っているんだな

オレが尋ねると、渚は

小さな子を連れて歩く時は、必要なのよいつも、3、4枚は持ち歩いているわ

判ったオレも、そうするよ

オレは真緒ちゃんのパパになるんだから

うん真緒ちゃんは3歳でも、しっかりした子だから

連れて歩くのも、そんなに困らないけれど

保育園への送り迎えとかオレも手伝うから公園に連れてって、一緒に遊ぶとか渚はお店があるからさそういうことは、どんどんオレに言ってくれよ

渚が、じーんと感動している

他にもさ、小さい子の面倒を見るのに気を付けないといけないことがあったら教えておいてオレ、弟妹とかいないから、よく判らないんだ

オレ自身は親に放置されて育ったし

子供の頃から両親に遊んで貰ったことなんて、無いもんな

うん、うんありがとう、あなた

渚が、そう答える

さてオレは足下のバケツに眼を落とす

このバケツの中のオシッコをどうしよう

ツンと臭う液体が、ブリキの容器の中に、たっぷんたっぷんしているけど

わたくしが、捨てて参りましょうか

美智が、そう言ってくれるが

いやいいよオレが自分でやるから

オレは、バケツをひょいと持ち上げる

うんあそこのシンクに流してしまおう

給湯施設の壁まで、えっちらおっちら運んで行く

よいしょっと

オレは、ザバーッと流しにおしっこを捨てる

水道の蛇口を捻っておしっこを洗い流す

バケツの中も、たわしで擦って綺麗にした

シンクの中も、ちゃんと洗って

うん、これでいい

綺麗になった

自分の手も綺麗に洗って、渚のくれたタオルで拭く

瑠璃子さんあたしね、旦那様のああいうところが一番好きなの

みすずが、瑠璃子に言う

はいお兄様は、心の底から尊敬できるお方です

おいおい、瑠璃子

褒めすぎだよただバケツの中のおしっこを処理して、洗っただけじゃないか

オレはバケツを元の場所にしまってみんなのところへ戻る

いや、なかなかできることではないぞ私なら、自分では始末しないな

閣下までが、そんなことを言う

だから、シゲちゃんは女の子にモテなかったのよ

渚が、ニコッと閣下に微笑む

さもありなんこいつの方が、私よりも人間ができているな

閣下も、オレのことを褒め殺しにしようとする

止めて下さい香月さんには、何でもやって下さる部下の人がいっぱい居らっしゃるからでしょオレは何でも自分のことは自分でやらないといけませんから

自分のこと

当たり前だろ瑠璃子はもう、オレの家族なんだから

家族の世話をするのは、当然のことだ

彼の中では、それが普通みたいね

渚が笑う

わたくし本当に愛していただいているのですね

瑠璃子が、感慨深くそう言った

でどうだった瑠璃子さん最後のオシッコはともかく、初めて絶頂に達した感想は

渚がニッと笑って、瑠璃子に尋ねる

絶頂

彼にアソコを舐められて頭の中が爆発したみたいになったでしょ

瑠璃子は、まだ裸の股間を晒したままだ

ぐったりとして、椅子にもたれて座っている

はい何か身体が白い光に包まれたみたいな感じになりましたとても気持ち良かったんですけれどちょっと疲れました

瑠璃子は、微笑む

でも、気分がスッキリしたでしょうあたしは旦那様に気持ち良くしていただくと、その後、何をするのも、とっても集中してできるのよ

あ、判りますそうですわね何か、気分が落ち着いて今は、どんなことでも頑張れそうな気がしています

にこやかに、瑠璃子は答える

それが、旦那様の愛の力よ今は舐めていただいただけだけど早く本当のセックスをなさい

セックスですか

そうよ、旦那様をお腹の中に受け入れて精子をたっぷり注いでいただくのとっても気持ちいいのよ

最初はちょっと痛いけれど、すぐに慣れるわそうしたら、とっても気持ち良くなるから旦那様の精子を、子宮に注いでいただく瞬間には幸せな気持ちで一杯になれるのよ

あのセックスというものは、どれくらいの頻度でするべきものなのですか

あたし今は、一日一回は、必ずしていただいているわ旦那様に抱いていただくようになってからは、お肌がしっとりするようになったし、夜はスッと眠れて、朝もスッキリ眼が覚めるの身体もどんどん、女らしくなっている気がするしいいことばっかりよ

確かにみすずは、どんどん魅力的になっている

わたくしにもできるでしょうか

瑠璃子がオレの半勃起したままのペニスを見る

そういや、オレもずっと裸のままだな

家族の前で裸でいるのには、すっかり慣れてしまった

大丈夫よ瑠璃子さんは、とっても濡れやすい体質だし問題無いと思うわ

渚が、瑠璃子にそう言う

でもわたくしはまだ15歳ですし

あら、マナちゃんなんて14歳だけど彼とガンガン、セックスしているわよそうよね

うんマナとは、1日1回どころじゃないな昨日ぐらいからは、あいつの方からやりたがって来るし

最初は、無理矢理レイプで中出し3連発だったんだけど

いつの間にか、マナの方が主導的になってきているような気がする

羨ましいですみすずも早く、旦那様と一緒に住みたいですそうしたら、いつでもお相手していただけるのに

オレの身体が保つのか

そんなことになったら

瑠璃子さん、セックスというものは毎日したくなった時に、したいだけした方がいいのよどんどんセックスなさいそうすれば、身体も赤ちゃんを産むの相応しい、魅力的な体型に成長していきますからねっ

渚が、また嘘知識で瑠璃子を誘う

あもちろん、彼としかしちゃダメよ他の男の人とは、絶対にしないでね

お兄様以外の男性なんて、考えられません

瑠璃子は頬を赤らめて、そう答える

わたくし決めましたもう、お兄様以外の男性とは決して口を利きません

わたくしはお兄様のものですから瑠璃子の全てを、お兄様に捧げます

上目遣いでオレを見上げる

あ判った

瑠璃子もみすずの血筋だ

こいつもマゾッ気が強いんだ

おいおい、私とも口を利かないつもりかね

慌てて閣下が口を挟む

瑠璃子は祖父に返事をせずオレを見て

お兄様お祖父様との会話は、お許し下さいますか

すでにオレに全てを委ねている

うん、もちろんオレたちのお祖父さんなんだから、喋っていいよ

閣下は、少し不機嫌な様子で

私も、お前に礼を言うべきなのかな

シゲちゃん、そういうことでヒガまないのっ孫娘たちの好感度が下がるわよっ

おっと、それはいかん

香月老人は、口を閉ざす

それから学校の先生とか、お店の人とか、どうしても話す必要がある時は、他の男と喋ってもいいからな

こう言っておかないと瑠璃子の生活に支障が出るかもしれない

ありがとうございますうちの学校は既婚で子供のいる年輩の方しか、男性の教師は採用されませんので、ご安心下さい

うん前に、みすずもそんなことを言っていた気がする

日本一の超お嬢様校というのは、そんなことまで徹底してやっていると

それにわたくしは、女性店員の居る店でしか買い物は致しません通学には、自家用車を使っておりますし絶対に、他の男性と会話しないように心して生活致しますお兄様に、ご安心していただけますよう努力致します

瑠璃子は、元々、閣下によって男とは徹底的に隔離されてきたんだっけ

今更、そういう生活は変えられないか

これからの瑠璃子は、お兄様のためだけに生きて参りますから

ちょっとだけ軌道修正しないといけないな、こりゃ

じゃあ、オレのためにもっともっと、魅力的な女の子になれ

瑠璃子はどんな女の子が、魅力的だと思う

はい、お兄様そうですね、いつも綺麗で、服装のセンスも良くて、お料理や裁縫が上手でいつもお友達に対して優しい

瑠璃子が、自分の理想の女の子の要素を数えていく

それなら、そういう女の子を目指せどうしたら、そういう女の子になれるのかを考えて頑張ってみろオレのために

始めはオレのためということでいい

それがきっと瑠璃子のためになるはずだ

はい、お兄様のために瑠璃子は、頑張りますっ

瑠璃子は可愛らしい笑顔で、オレに微笑み掛けてくれた

お一人だけ、先に行ってしまわないで下さい

横からの声に、みんなハッとする

その悲しげな声の主は美子さんだった

瑠璃子様美子を置いていかないで下さいませ

美子さんは、すっかり泣き顔になっていた

美子わたくしは別に、あなたを見捨てるつもりはありませんよ

瑠璃子が急いで、年上のお付きに近寄る

美子さんの手を握って

美子にはまだ、しばらくはわたくしの側に居てもらいます

しばらくは

驚く美子さん

美子は、もう高校3年生18歳ですそろそろ、わたくしと離れてお嫁入りの支度を始めるべきです

瑠璃子はオレの家族になったことで決心が付いたらしい

美子さんを解放してあげることに

わたくしは嫌ですどこかの家に嫁になんて行きたくはありませんわたくしはずっと死ぬまで、瑠璃子様にお仕えしたいのです

美子さんは、必死で嘆願する

美子の言葉は、本当に嬉しいですでもあなたは、わたくしとは立場の違う人間ですこれからのわたくしは、みすずお姉様と香月の家の中で闘っていかねばなりませんその争いに、香月の血筋では無い美子を巻き込みたくないのです

うん瑠璃子がオレたちの家族になったのには

香月家の中での後継者争いの問題が大きく関係している

みすずや瑠璃子は閣下の後釜を狙う一族や重役たちに狙われている

みんな自分の息子や血縁を、みすずたちと結婚させようとしている

だからそいつらの思惑を躱すために、みすずと瑠璃子は結託し黒森の家族になることとなった

しかし美子さんは、香月の血縁者では無い

瑠璃子さんとのコネを狙うやつはいるだろうが

自由意志で好きな相手と結婚し、幸せな家庭を築くことは許されている

そんなことをおっしゃらないで下さい美子は、美子は

美子さんは、捨てられた子犬の様に泣く

お祖父様お尋ねしたいことがございます

何だね

美子さんのご出生についてです

美子さんにはかねてより、お祖父様の隠し子では無いかという噂がございます

そんな噂もあるんだっけ

どうか、あたしたちに真実をお話下さい

美子さんも、香月の血筋の娘となれば話は別だ

みすず、瑠璃子そして、美子

香月老人は三人の少女たちを見る

本当のことを教えようその噂は、間違っている美子は、私の子供ではない

がっくりとうな垂れる美子さん

美子は私の死んだ長男、重春が秘書に産ませた娘だ

じゃあ、美子さんはみすずと瑠璃子の従姉

さっきも話した通り重春は、アメリカで家族共々謀殺された美子は、その時まで母親の胎内に居た重春が自分の若い女秘書に手を付けたんだ重春が生きていればあいつは、堕胎を命じていたかもしれんしかし、私は重春が残した最後の子供を何としてもこの世に残してやりたかっただから美子の母親を、信頼できる部下である小森雄三に引き取らせ、その家の娘として戸籍に登録させたんだ

ではわたくしの本当のお母様は

美子が乳母だと思っている人が実の母親だよ

浩美さんがわたくしのお母様

そうだ美子間違いなく、お前も私の孫娘だお前が産まれた後に、DNA鑑定も行っている重春の娘であることは証明されている

瑠璃子が美子さんの肩を抱く

美子もあたくしのお姉様なのですね

みすずも、真実に喜んでいる

しかし3人目の後継者候補が現れるのは、香月の家を混乱させることになるしかも、美子は故人の隠し子だ真実が明るみになれば、世間からどう評価されるか判らない

苦しげに、閣下は言った

隠し子というのは、そんなに立場が弱いのか

守ってくれる存在の父親が、すでにこの世にいないのでは香月家の中でのパワー・ゲームでグシャグシャにされる可能性は高いだろう

幸い美子の養父である小森は、忠節な男だ誰がどれだけ詳しく調べようと、美子が小森の娘であることが、動かしようのない事実になる様徹底して、工作してくれただから、美子は香月の家に縛られてはいない

香月重春の隠し子というのが真実だとしても世間にそのことが知られていない以上

美子さんは、今後の人生を自分で自由に決めることができる

お前は好きに生きていいのだぞ金なら、私が幾らでも出してやるしたい勉強があるのなら、留学でも何でもさせてやる気に入った男がいるのなら、持参金付きで妻合わせてやってもいい

香月老人は、3人目の孫娘にそう言った

わたくしはこのまま、ずっとこのままがいいのです

美子さんは、そう答えた

瑠璃子様のお付きとして一生涯、お仕えしたいんですそれが、わたくしの定められた運命なのでございますから

美子さんあんまり、思い込んじゃいけないよ

美子さんがオレを見る

絶対にこうだとかそうでないといけないとかそういう定めなんだとかそういうのって、単なる思い込みだから

あなたに何が判るというのですっ

美子さんが、オレに怒りをぶつける

判るよオレもつい最近、自分の人生観が引っ繰り返ったばかりだから

オレは、真剣な眼で美子さんを見る

オレはほんの一週間前まで、オレの人生はもうダメで、オレにはもう何も無いって思い込んでいたんだから

誰も帰ってこない、あの暗くて冷たい家で

一人ぼっちのソファで、毎晩、朝になるのを待っていた

だから、落ち着いて冷静になって、ゆっくり考えた方がいいよ

オレは、みすずと瑠璃子を見る

二人もまずは、美子さんに一人で考える時間をあげてくれ自分たちの意見を、美子さんに押しつけるようなことはしないで美子さんのためを思ってしたことでも、そういうのは美子さんを苦しめるだけだから

お兄様のおっしゃる通りに致します

二人は、即決で了承してくれた

香月さんも今はそれ以上は、お話にならないで下さい合理的な提案も、今すぐでは美子さんを混乱させるだけです

閣下も納得してくれた

美子さんどんな未来を選ぶのも、美子さんの自由ですから、ゆっくりと穏やかな心で考えてみて下さい大丈夫です美子さんがどんな結論を出したしても、瑠璃子が美子さんを見捨てることはありません瑠璃子と美子さんの絆は、今まで通りですそれは、オレが約束します

美子さんが少し落ち着いて、オレを見る

オレは美子さんから瑠璃子を取るつもりはありません瑠璃子も、美子さんを捨ててオレのところに飛び込んできたわけでもありませんオレと瑠璃子の関係と、瑠璃子と美子さんの関係は全然別のことですから安心して下さいね

はい取り乱しまして、申し訳ございません

美子さんが、一同に頭を下げる

では、この件はしばらく保留ということにしよう

閣下が話をまとめる

しかし、お前見た目は普通の子供なのに、調整者としては完璧な判断をするのだな

香月老人が、オレに言う

毎日、鍛えられていますから

オレは笑って、答えた

閣下もニヤッと微笑む

じゃあ、それはそういうことにしておいてとりあえずの今すぐに解決しなくてはならない問題は何もないわね

渚が、確認する

閣下とみすずの対立は解消された

オレとみすずの仲も許して貰ったしというか、瑠璃子と閣下まで、黒森の家族に入ることになった

美子さんの問題は、美子さんがじっくり時間を取るということでとりあえず、保留

うむ早急の問題は、何も無い

あ、急ぎの問題が一つありますわ

みすずが、渚に言う

え、どんなことだい

オレが尋ねるとみすずは

美智が気配を消して、隣の部屋とのドアへ向かう

何をするんだ

いきなり、ドアをガチャっと開ける美智

ドアの向こうにへばりついていた関さんと、藤宮さんと、真緒ちゃんが

ころろんと、こちらの部屋に転がり込む

あらら

あれれっ

床に、どしんと転がる三人

三人とも、盗み聞きしていましたね

みすずがニッと笑う

い、いつから

えへへへっ

笑って頭を擦る、真緒ちゃん

わっわたくしは

盗聴の指摘に動揺する、藤宮さん

わたしは別に藤宮さんが、聞き耳を立てていたから

関さんは、藤宮さんのせいにしようとする

先に、ドアに耳を当てたのは関さんのはずですっ

藤宮さんも、必死で関さんに罪を押しつけようとする

ごめんなさい、真緒なの

真緒ちゃん

真緒がね絶対に、お部屋の中でお兄ちゃんたちがエッチなことをするから、こっそり聞こうってお姉さんたちに言ったのっ

言い出しっぺは、真緒ちゃんなのか

幼女にそそのかされてお姉さんたちは、ついつい盗み聞きに参加してしまった

あら関さんも藤宮さんも、そんなにエッチなことに興味がお有りでしたの

みすずが、二人の警護役を責める

わたくしは別に、興味はありませんが藤宮さんが

関さんの方が、興奮して聞いていたじゃないですか

この二人は

仲が良いのか、悪いのか

でどこから聞いていらっしゃったのですか

今、この部屋で話されたことは香月家の今後を決める、とても大切な機密事項ばかりだったのですが

緊張する二人

ああ、確か美子様が、香月重春様の忘れ形見だという辺りからですわそうですよね、藤宮さん

関さんその嘘は無いだろ

それって、ほんの2、3分前の会話じゃないか

あのねえママが香月さんのことをシゲちゃんて言い出したぐらいから

それってかなり前だよな

それから、お兄ちゃんとみすずさんのエッチの声とかそこのお姉さんのエッチな声とか、ずっと聞いていたよっえへへっ

オレとみすずのセックスも

瑠璃子の絶頂も全部聞かれていた

瑠璃子が、顔を真っ赤に染める

うひひねっ、ルリちゃん

真緒ちゃんが瑠璃子にニコッと微笑む

真緒もお姉さんのこと、ルリちゃんて呼んでもいい

瑠璃子は、オレの顔を見る

オレは、うんと頷いた

真緒ちゃんもオレたちの家族だ

よろしいですわ

あたし真緒ちゃんよろしくねっ

ええよろしくお願い致します

私も、真緒ちゃんのお祖父さんになったんだぞ

閣下が真緒ちゃんに近寄る

どれ、抱っこしてやる

香月老人が、真緒ちゃんを抱こうとすると

お祖父ちゃん、お口くちゃーい

真緒ちゃんは、閣下から逃げてオレの方へ

お兄ちゃん、抱っこして

オレは仕方無く、真緒ちゃんを抱いてやる

あ閣下が凍り付いている

ファイトだ頑張れ

ごめんなさい香月様入れ歯の良い消臭剤を探しておきますねっ

渚が、そう言うが閣下は、まだ再起できないでいた

幼女の一撃は、ダメージが深い

さて関さん、藤宮さんあなたたちは、本来知るべきでない、あたしたちの秘密を知ってしまいましたね

みすずが、二人に言う

もう戻れませんよ、お二人とも

ハッとして二人が、みすずを見る

ご処分は、いかほどでも

藤宮さんが、頭を下げる

慌てる、関さん

警護人の本分を忘れついつい、自らの興味から主の秘密を盗み聞きしてしまったのですもはや死んでお詫びするしか無いでしょう

いや何で、死ぬところまでいくんだよ

いやよ、わたくしはこんなことで死にたくはありませんっ

ならば、わたくしが介錯致します

藤宮さんが、撲殺ステッキを握る

関さんも、すぐに撃退の体勢に入って

あなたに殺されるのだけは、ごめんよあたしの美貌が、その馬鹿棒でぶっ潰されちゃうわ

では、原形を留めないほど破壊致します

睨み合う、二人

やめなさいあたしはあなたたちにそんなことは命じていません

香月家後継者の威厳を持ってみすずが、二人に言った

は、申し訳ございません

平伏する藤宮さん

ごごめんなさい申し訳ありませんでした

関さんも頭を下げる

ところでお二人にお尋ねします

お二人ともまだ処女でいらっしゃいますよね

二人が警護の仕事も忘れて、盗み聞きしてしまったのは

二人とも処女で、セックスに興味のあるお年頃だったからです

257.やったね麗華ちゃん家族が増えるよ

みすずにいきなり処女かと聞かれて、関さんが戸惑う

藤宮さんは、黙ってみすずを見上げている

お二人は、処女ですかとお尋ねしているのです

みすずは、絶対統治者の貫禄でもう一度、問い直す

あ、あのそりゃあ、藤宮さんはどうせ処女だろうと思いますけれどわ、わたくしは

関さんが、裏返った声で返答する

何だ、このおかしなテンションは

ああ、やっぱり処女なんですね関さんも

みすずが、ニヤリと微笑む

あたし、ずっと女子校育ちですから、こういうことには鼻が利くんです関さん、男性との交際経験が一度も無いですよね

えっそれはあの

しどろもどろになる関さん

関さんて優秀すぎて、男性と恋愛するチャンスを逃して来られた方独特の雰囲気がありますから

そういうの判るんだ

あははは、うふふふえへへへ

笑って誤魔化そうとする、関さん

せっかくの美貌が台無しだ

関さん一流大学を出て、海外留学までしたのに、そういう経験は一度も無かったんですか

藤宮さんが、フフッと同僚を笑う

だって、男ってみんな馬鹿だしみんな、わたくしのことは避けていくんですもの

関さんが、ムッとして答える

他の女の子はデートに誘ったりするのに誰も、わたくしには声を掛けて来ないんですから

あっそうか関さんの場合は頭が良過ぎる上に、武術も強いときている

いくら美人でも男の人からは敬遠される様な存在なんだろう

それは、関さんが学ばれたのが、全て頭の良い人ばかりの学校だったからですよ

藤宮さんが、クールに言った

藤宮さんそれ、どういうことっ

もっと、程度の低い男子のいる学校なら関さんぐらいの美貌の持ち主なら、なりふり構わずアタックしてくる子も多いでしょうね

藤宮さんの代わりに渚が答える

そういう子は、最初っから勉強でも運動でも関さんには敵わないって判っているんですから関さんみたいな才媛に憧れて、ダメ元でも一か八かに賭けるっていう子は、割といると思うわよ

逆に関さんの様な高嶺の花を、騙してでも毟り取ってやろうという下劣な男もいるでしょうしね

藤宮さんが、そう付け足す

しかし関さんが学ばれた大学や、留学先は超一流のエリートしかいませんからそういう所の男たちにとっては関さんはライバルというより、むしろ目の上のタンコブでしょう

ククッと笑う、藤宮さん

エリートで将来が嘱望されていて、能力のある男性はプライドも高いです関さんの存在は、その方たちのプライドを傷付けるだけで

香月セキュリティ・サービスに入社なさった後も、言い寄ってくる人はいなかったの社内には、関さんよりも能力のある男性はいるでしょう

関さんは香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの最高峰、香月様の三人の直衛警護人のお一人ですから

藤宮さんが、答える

つまり他の連中はみんな、関さんよりも立場が下ってことか

しかも関さんは、入社後半年でその地位まで昇り詰めてしまわれましたし

ああ、関さんは本当に能力は抜群の人なんだ

こうして見ていると、面白いお姉さんなのに

ころころ表情が変わってとっても、愉快だ

直衛警護人の他のお二方は

大徳さんも、張本さんも男性しか愛されません

渚の質問に、藤宮さんが答える

ホモかホモなのか

お二人で、深く愛し合っておられますそういう方たちとチームを組んでいらっしゃいますから社内の男性たちは、関さんとはなるべく近付かないようにしています

藤宮さんの説明に、関さんが暴発する

ああっ、もういいわよっどうせ、わたくしはモテない女ですっ

逆ギレする関さん

あたしのことなんて、どうでもいいわよっそういう藤宮さんは、どうなのよ

わたくしは、ずっと剣一筋の女でございますから

だから処女なのか

そう言うと何だか、格好良く見えるけれど

あなたのは剣じゃないでしょ撲殺女

失敬なわたくしにとっては、これも剣です

藤宮さんは、撲殺ステッキを構える

剣一筋って男から、相手にされないだけじゃないっ

わたくしの方から、男性を遠ざけるようにしているんですっ

あーら、言葉は言いようねっだから、いつもそんなおかしな格好をしているわけ

英国趣味は、わたくしの人生のメイン・テーマですっ

とにかく藤宮さんも、男からは敬遠されるタイプだよな

デートに誘おうと思っても

藤宮さんの方が、颯爽と英国紳士の出で立ちで現れるんだろうし

男よりも、徹底して男装がキマっている女性って

うん一緒に歩くのは大変だよな

二人とも、すごい美人なのに

何て、もったいないコンビなんだ

はいはい、ケンカはしないでねめんどくさくなるから

渚が、二人を止める

うん、年の近い渚でないとこの二人は捌けない

そうですねこんな人を相手にしている場合では、ございませんね

藤宮さんは、みすずを見る

みすず様わたくしたちが処女であるということが、どんな意味を持つのですまさか

藤宮さんの視線が、みすずからオレに向かう

わたくしたちも黒森様の女になれという、ご命令ですか

ビクッとする、関さん

えっな、な、何よ、それ

みすずはふふんと、微笑む

いきなり、あたしたちの家族になれとは言いませんあたしたちの旦那様が、あなたたちを愛されるかどうか判りませんしあなたたちの意志も尊重致しますただ仲間になっていただけませんかあたしたちの部下でも、臣下でもなく仲間に

みすずは、そう言って二人を勧誘する

仲間でございますか

関さんは言葉の意味が、判らないらしい

はいお二人とも、盗み聞きをなさっていたのですから、すでにご存じでしょうがあたしは、これから香月家の一族や各派閥の重役たちを騙して香月家全体を手中に収めなくてはなりませんもちろん、お祖父様はあたしたちにご協力して下さいますでしょうがまだまだ仲間が足りません

香月様がご命令下さればわたくしは、みすず様に従いますが

藤宮さんがそう、閣下に言う

藤宮さんの魂は、武士だ

主の命には、絶対に従う

いいえ、あたしたちが必要としているのは臣下ではありません仲間ですあたしは、あなたたち二人にご自分の意志で、あたしたちの仲間になっていただきたいと願っています

どうしてですのわたくしも、藤宮さん同様、ご命令でしたら従いますわ

不思議そうに関さんが、みすずに尋ねる

命令されれば従うのになぜ、わざわざ仲間になれというのか

言葉が足りていないようですねごめんなさいあたしはいいえ、あたしたち家族には、臣下はいらないんですあたしたち家族は運命共同体ですだから、全員で協力して幸せになるしかないんです

幸せ

藤宮さんが、ぽつりと言う

はいあたしが香月家を乗っ取るというのは、男性的な野心からではありませんあたしや瑠璃子さんがこの先幸せに生きていくためには、それが必要だからやるしかないのですもちろん、あたしが香月家の当主となった暁には、香月グループに関わる全ての人間が幸せになるように必死に努力しますそのことは、お約束します

みすずは、真剣な顔で話す

あたしたちが求めているものは幸福な生活だけです心を許しあい、いつも笑い合って、家族で安心して暮らすことのできる生活が欲しいんですそこには、臣下は要りませんそういう人が一緒だと常に気を引き締めていないといけないですから

うん判るような気がする

みすずお前、彼女らが盗み聞きすることを最初から判っていたな

閣下が、ククッと微笑む

主は、常に臣下を監視しなくてはいけないしかしそれは同時に、臣下からも監視し続けられることも意味するこれは、主従関係の基本だこの部屋の中で、香月家の機密に関わる会話がされるなら真緒ちゃんにそそのかされなくても、そこの二人は盗み聞きしようとするだろう警護人という立場の臣下なら、当然のことだ

そうか、内密の話で閣下の中でのみすずや瑠璃子の重要度が変わったら

今後の警護体勢に影響する

緊急事態での警護対象の優先順位を変えなくてはならないかもしれないし

新たな警護対象が増える可能性もある

常に閣下の意志の先回りをして、率先して最適な警護体勢を築くのが、関さんたちトップ・エリートだ

閣下に命じられる前に判っていなければならないし行動していなければならない

そういう飛び抜けた仕事ができるからトップ・エリートなんだ

だからこっそりと、会話を盗み聞きしているぐらいのことは当然なんだ

盗み聞きしていることが判っていてその上で、彼女たちがただの警護人としては、知ってはならない以上の話をした全て、お前の策だな

みすずは初めから、この二人を仲間に引き入れるつもりだったんだ

はいお祖父様このお二人が知ってしまったことは今後の香月家に関わる重大な事柄ばかりですただの臣下警護人が知って良い範疇を遥かに超えています

うんオレとみすずの関係

瑠璃子との関係

瑠璃子をヴァージン・クィーンとして擁立し、その間にみすずが香月家の全権を握るという計画

香月老人の黒森の家族加入

美子さんの秘密

全てが絶対に外部に漏らすわけにはいかないトップ・シークレットだ

みすず様は意図的に、全ての秘密をわたくしたちに聞かせて下さったのですか

はいあたしは、あなたたちを信じていますから

みすずは、ニッと微笑む

ありがとうございますみすず様

藤宮さんが、みすずに礼を言う

それから、関さんをチラッと見て

関さんはどうなさるのか判りませんが

みすずを見上げる、藤宮さん

わたくしはみすず様たちの仲間になりますわたくしごときの力でお役に立てるかどうか判りませんが、精一杯努力します

ニッと微笑む撲殺剣士

ちょっと、藤宮さんいいの、あなた

関さんは、戸惑っている

いいも悪いもありませんみすず様のご計画は結局、香月の家を女の帝国に造り替えるということでしょう面白そうじゃないですかロマンがある

藤宮さんは、同僚にそう言う

正直最近のわたくしは、いささか退屈していたのです武の道で身を立てようとしても、日本国内では香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの警護人以上の道はありませんかといって、自衛官や警察官となって国家に縛られるのは嫌ですし人殺しがしたいわけではありませんから、他国で軍務に就くわけにも参りません実戦の緊張感を知った身で、今更競技者に戻るつもりもありませんし、わたくしには指導者は向いておりませんこの先の人生をどう生きるべきか、悩んでいたところなのです

藤宮さんの言葉に、関さんは驚いている

あなたそんなことを考えていたの

そんなトップ・エリート中のトップ、直衛警護人になれないくせに、偉そうなことを言わないで

関さんは直衛警護人が、トップ・エリートの最上級者だと考えておられるのですか

藤宮さんは、意外そうに尋ねる

当たり前でしょう香月様の一番お近くでお守りするお役目よ

それはそういう任務に適している人材が、選ばれているだけだと思いますが

馬鹿なことを言わないで頂戴っ

関さんは、直衛警護人であることにプライドがあるらしい

すまん関くん

君がなぜ、私の直衛に選ばれたかということなんだが

な、何だ

君の前に着任していた警護人は若い男性でね

はいそうだと聞いています何か、問題があって退職なさったとか

関さんが答える

その若い人に問題があったわけではない問題を起こしたのは、大徳くんと張本くんたちだ

ほら二人とも同性愛者だろうあの二人が、若い男の取り合いをしてね

それで、その若い人はいたたまれなくなって退職したんだよ勤務中にお尻を触られるのは、もう耐えられないってね

ホモのセクハラか

しかし大徳くんも張本くんも、警護人としてはビッグ・ネームだしね実際、非常に能力は高いその上、ホモだから私の気に入っている女性たちに色目を使ったりしないしねいや、昔、そういう事件があったんだ私の警護人が、私の愛人と通じるという事件がその警護人には、オホーツク海の底の方へ行って貰ったそれ以来、私はなるべく、ホモか女性の警護人を選んでいるんだどうしてもノンケの男を選ばざる得ない場合は、なるべくブサイクで口下手な男に決めているしかしまさか、あんなブサイクな男を大徳くんたちが取り合いするとは思わなかったんだ

関さんの眼が点になっている

ではわたくしが、その方の次に選ばれたのは

うん入社半年で早過ぎるという意見もあったが大徳くんたちと上手くやってくれそうな女性というと、君ぐらいしか見当たらなかった藤宮くんだと、絶対にケンカになるからな

うんホモ男二人と、このマイペース英国男装女史は合わないだろうなあ

それに君は綺麗だし、あとフランス語とドイツ語が堪能だろういつも助かっているよ

閣下の言葉に関さんは

はははあ、ありがとうございます

関さんは、プライドを打ち崩されてがっくりしている

もちろん君の能力は高く評価しておるんだよ私は

いや、閣下今更、そんなフォローをしても

あのお祖父様

瑠璃子が尋ねる

ホモとは何ですがドーセイアイシャとはノンケというのは、どういう意味なのでございますか

ルリちゃんそれは、後でオレが教えてあげるから

はい、お兄様では、後ほどお教え下さい

純真な笑顔で瑠璃子はニコッと微笑む

いいのか

こんな子に、教えても

あ、あたしの方が詳しいからあたしがちゃんと教えてあげますっ

渚が、立候補してくれる

きっとまた嘘知識を教えるんだろうけれど

この純真な瞳が曇るよりはいいか

オレが説明すると、ドギツクなりそうだし

じゃあ、頼むよ、渚

そこへ真緒ちゃんが

ママ、真緒にも教えてっ

真緒はダメよっもっと大きくなってからね

えー、どうして

そんな年から、変な趣味に目覚められては困りますっ今はダメっ

むむーっママのけちんぼ

真緒様、こちらへ

美智が、真緒を抱き締めて頭を撫でてくれる

すぐに大きくなりますよ

うん何か

美智って、いいお母さんになりそうな気がしてきた

さて話を戻しますが

藤宮さんの言葉に場の注目は、再び彼女に戻る

わたくしは、皆様の仲間になりますいえ、仲間にして下さいわたくしも、みすず様を擁立する計画に参加させていただきたいと思います

藤宮さんは、はっきりとそう言ってくれた

あたしの方からの条件は一つだけです仲間である間は、外部の男性と交際なさらないで下さい女性は特に処女の方は、お付き合いしている男性には弱いと聞いています秘密が漏れるような危機は、絶対に避けたいのです

別に構いませんこの身を捧げたいと思うような男性とは、今までも巡り会っておりませんし今後も無いと思います

藤宮さんは答える

それと仲間から家族の一員には、いつでもなれますから藤宮さんが、ご希望なさったら

みすずは、艶やかに微笑む

それは確か、黒森様と契って、黒森様の子供を産むというのが条件でしたね

はいあたしたちの旦那様の女になるというのが決まりです生涯、他の男性は愛さないと約束していただきます

しかしわたくしだけでなく、黒森様のお気持ちもお聞きになさるべきでは黒森様は、わたくしの様な暴力女はお好きでは無いでしょう

そんなことはありませんあたしたちの旦那様は、藤宮さんの様な真っ直ぐな性格の方はお好きですから

そうですわよね旦那様

あ、あのオレは、藤宮さんはとっても綺麗なお姉さんだって思っています暴力女とか、思ってません

しょうがないから、正直に答える

こんなこと嘘は言いません

藤宮さんがオレを見る

少し考え込んでそして、言った

いいでしょう黒森様の女になりましょうみなさんの家族になります

藤宮さんは真顔でそう答えた

ちょっちょと、藤宮さん

関さんが呆然としている

人生には、ターニング・ポイントというものがあります今がわたくしの人生を賭けるポイントなのでしょうみなさんの家族になる方がこのまま警護人をやっていくよりも楽しそうですから

でもこの子にヤられちゃうのよっこんな子の赤ちゃんを産むのあなた

あたふたしている関さん

関さん何も判っていらっしゃらないですね

藤宮さんは、ククっと嘲笑う

この家族が香月グループの次の王族になるんですよ

そうだオレたちの家族には、閣下も二人の後継者候補の孫娘たちも入っている

わたくしの産む子はみすず様、瑠璃子様のお子様の兄弟姉妹になるんですよ

オレたちは黒森の家族であり香月ではない

しかしみすずや瑠璃子が、オレの子供を見捨てるはずがない

みすず様のお誘い臣下ではなく、仲間仲間を越えて家族それが、どれほど光栄なお申し出なのか、関さんの頭では理解できないのですか

あなたの女になりますわたくしの純潔を捧げますよろしいですね主様

藤宮さんは、オレを主様と呼んだ

彼女の眼に迷いは無い

元々、さっぱりとした性格の人だ

一度約束したことはこの人は生涯守る

あなたを受け入れます、藤宮さん

オレは彼女の眼を見て、そう誓った

麗華とお呼び下さい

うん麗華か

うん、よろしく頼むよ、麗華

オレはみんなに振り向く

瑠璃子、美智、真緒ちゃんこれからは麗華お姉ちゃんだからな

麗華お姉様

綺麗ですお姉様

麗華お姉ちゃんっうっふっふー

妹たちは喜んでいる

あたしは麗華さんとお呼びしていいですか

はい、構いませんわたくしも、公式な場では今まで通り、みすず様、瑠璃子様とお呼びさせていただきます

普段はどうするんだ

普段はどういたしましょう

麗華は兄弟はいないだろう

はい、わたくしは一人っ子です両親を早く亡くしましたから子供の頃から、祖父と二人きりで育ちました

うん兄弟がいたら、こういう人にはならない

堅い性格は、お祖父さんと二人暮らしだったからか

この人も家族というものをよく知らないで成長した人なんだな

じゃあ、普段はみすずちゃん、瑠璃子ちゃんと呼ぶんだ

ちゃんですか

驚く麗華

それから美智ちゃんと真緒ちゃんだみんな、麗華の妹なんだからな

麗華は、戸惑っている

みんな家族なんだからそれが当たり前だろ

あー、あたしも麗華ちゃんて呼ぼうっ

そう言えば、麗華ちゃんて幾つ

22歳です

えー、あたしよりもお姉さんじゃないじゃあ、あたしもやっぱり麗華お姉ちゃんにするわ

そんな麗華と呼び捨てで構いませんから

渚の言葉に麗華は照れている

いーえ、そうはいかないわよっ麗華お姉ちゃん

渚も嬉しそうだ

ずっと克子姉と家族の姉役をやってきたから

年上の姉の加入は嬉しいんだろう

うむ私も家族の一員だからなお祖父ちゃんと呼んで貰おう

閣下が強面で麗華に迫る

お祖父様ではないぞお祖父ちゃんだ

そんな香月様、それは

さすがに、麗華もあたふたする

麗華家族だから

呼んであげるんだ

麗華が閣下を見る

お、お祖父ちゃん

顔を真っ赤にして麗華は言った

うわっ何これ

あの男装の麗人が何だ、この可愛らしさは

どういうことだか閣下まで顔を赤くしている

成人の美女にお祖父ちゃんて呼ばれるのは照れるよな

これでみんな家族ですよ

みすずが麗華に言う

はいとても良いものですね、家族ってみすず様

麗華が返事する

みすずちゃんでしょ

渚が、クスッと笑ってそう言った

あ、はいみすずちゃんわたくし何だかとても、楽しいですわ

新しい家族得たことで藤宮さんの中で、何かが変わろうとしている

さあところで

渚が関さんを見る

あなたはどうするのかな

思ったよりもスッキリと藤宮さんが家族入りしました

やっぱ性格が真っ直ぐな人は、楽ですね

それに比べて、関さんは

私事ですが、父が急に入院・手術することになりました

明日入院で、月曜日手術です

コミケとか行ってる余裕なくなりました

せっかくの夏休み期間も吹っ飛びそうです

ちょっと、付き添いとかに行かないといけないので

ここ数日は、枚数が減るかもしれません

更新は続けるつもりです

258.恋愛の才能

わたくしは少し、考えさせて下さい

関さんは答えた

というかここまで、香月家の秘密を知ってしまった以上、わたくし、もう抜け出せませんよねぇ

関さんが、上目遣いで閣下を見る

当たり前だ私が情報漏洩を見逃す様な人間だと思うかね

香月家の現当主が、厳しい眼で彼女を睨む

やっぱりそうですよねぇ

関さんは、トホホという顔をする

でどうなさいます関さん

みすずが、穏やかに尋ねた

いや、あのとにかく、皆様の仲間にはなりますもちろん、これが良いお話で、香月様やみすず様、瑠璃子様にお味方するべきだということは、わたくしにも良く判っておりますから

力なく、彼女は答える

ああ、良かった関さんが、それさえも判らないようなトンチンカンな方だったらどうしようかと心配しておりました

先に、一気に家族入りしてしまった麗華が、ニヤリと笑う

関さんは、そんな麗華を睨み返し

でも、わたくしは藤宮さんの様に簡単に人生を決めてしまいたくはないんですっあの家族になるというのは、大変なことですし

うむ、君の気持ちはよく判る

麗華みたいに、即決する方が変わっている

まあ、麗華は竹を割ったような異常に思いきりの良い性格だから、こうなったんだけど

普通の女性ならやっぱり、相当悩むことだろう

関さんは、チラッとオレを見る

こちらの方とその、生殖行為をして子供を孕むというのも

オレを見て関さんは、顔を赤らめた

判りましたでは、とりあえず関さんは、あたしたち家族の仲間にだけなっていただきます家族の件は、保留のままで構いません

ホッとする、関さん

仲間になっていただくのですから、報酬は今まで以上にお支払い致しますし将来的な地位も保証しますお祖父様、よろしいですわね

みすずが、祖父に確認する

ああ構わない関くんは、もはや私の臣下ではなく同じ目標を達成するための仲間だその代わり私たちに君の人生を懸けてもらうことになる

ただの臣下や使用人なら主が変わっても、地位や役職は保証される

閣下やみすずたちが香月家内での権力闘争に敗れて、支配権を誰かに奪われても臣下のままなら、関さんの地位は揺るがない

しかし仲間になった以上、閣下が失脚したり、みすずが家から追放されたりすれば関さんも運命を共にしなければならない

逆を言えば

臣下のままなら、みすずが香月家の全権を握ったとしても、順当な出世しか望めないが

仲間になった以上はみすずの身近な存在として、香月グループの運営に関わることになる

覚悟はできておりますわたくしの命、お預け致します

関さんは、凛とした顔でそう答えた

関さんて、本当に真面目な方なんですねえ

オレは、思わず感想を述べてしまった

はいわたくしが真面目

関さんは、きょとんとした顔をしている

真面目も真面目鉄壁のくそ真面目だよ、彼女は

閣下が、オレに言う

あの自分では、ごく普通なつもりなのですが

関さん自身は、真面目と言われたことに納得できないらしい

いや、だって関さん、真面目に考えて、とりあえず仲間にだけなって、家族になるかどうかは保留にしたんですよね

オレは、尋ねる

ええそれが普通の一般的な判断だと思います

チラッと麗華を見て

わたくし藤宮さんほど、安直な人間ではございませんからっ

関さんオレは、関さんの判断が一般的だとは思えないんですけれど

関さんは、意外そうな顔をする

だって、ほらこの場では、軽く仲間になります、家族にもなりますって約束だけしておいてその後の状況の変化に合わせて、身の振り方を変えることだって、できるでしょ

まだ舞夏だった頃のマナが、そうだった

オレたちの仲間になるというような言動をしていながら実際には、オレたちから逃げ出すことを考えていた

あの時の舞夏の経験があるからオレには、よく判る

そんな卑怯な振る舞いは、わたくしにはできません

関さんは、ムッとしてそう言う

いやでも、普通の人はそうしますよみんな香月さんのことは怖いんですからとりあえず、香月さんを喜ばせるために仲間になることも家族になることも承諾して、状況を見るというのが、普通の人の考え方だと思います

ふっふふーん、それはちょっと違うのよね

渚がオレたちの会話に割り込んで来る

あなたが今言ったのは特定の集団に属している人の中でも、特に自分の能力に自信があって、それでいてズルい人の取る行動ねそういう人は、シゲちゃんのご機嫌を損ねることを恐れるから何でも、ハイハイ従うわよ言葉だけはねそして、無責任なのどこの集団にも一人や二人は、そういう困ったちゃんはいるわでも、そういう人って、決して多くはいないわよ

渚が、オレたちに微笑む

企業の様な集団に属している大半の人たちは自分に自信が無くて、善良なのよだから、シゲちゃんみたいな立場の人から仲間になれ、家族になれって言われてもほぼ全員、辞退するわよ

辞退

自分にはできませんとか、そんな才能はありませんとか、責任が取れませんとかねシゲちゃんの仲間になるなんて普通の人には、恐ろしくてできないわよ

何が、恐ろしいのです

誰かに使われている立場なら、命じられた仕事に対する責任だけ果たしていればいいのよそれでお給料が貰えるし、家族も養えるそれだけで充分なのもちろん集団内での出世はしたいって、みんな思っているわよでも香月家みたいな大きな家の権力争いに巻き込まれてまで、出世したいかって言われればそういう苦労をわざわざしたいと思う人は、なかなかいないわよ

そういうものか

オレ自身は、学校以外の集団を知らないから、よく判らないけれど

普通の人には、閣下の仲間になるのは、重荷よましてや、家族なんていったら、卒倒してしまうわ

渚が、微笑む

というか自分がそうなっている姿が想像できないでしょうね

想像できない

知ってる人間は、何かの行動を起こす前には、必ずその行動をする自分の姿を想像するのよ具体的に行動するイメージが湧くことしか人は、自分の意志で行動できないわ

それはよく判る

ほとんどの人はシゲちゃんに家族になれと言われても、自分がそうなっている姿を想像できないわ想像できないから行動できないのそれが、とんでもないビッグ・チャンスに見えたとしても辞退するわ

それが普通の人の反応

では渚様は、関さんのご判断をどう思われます

そうだ関さんはどういうタイプの人なんだ

関さんはとてつもないレア・ケースねこの人は、自分に自信があって、なおかつとても善良な人なのよ

ぜ、善良わたくしがですかっ

言われた本人が、スットンキョな声を上げる

そうよだから、あたしたちの家族になるということについて、本気で悩んでいるのよ

即答しないのはそんなことで、閣下の機嫌を損ねても、自分の価値は変わらないから問題無いという、自信の表れなんだ

そして本気で悩んでいるのは

そうか、今、関さんの中では

オレたちの家族になるという可能性もきちんとあるからなんだ

何パーセントか判らないけれど

家族になっている姿が想像できている

だからこの人は、本気で悩んでいる

こういう状況で、茶化したり、誤魔化したりしないで本気で悩んでいるんですもの、それだけでもこの人は善良な人だって思うわ

関さんは、ぽかーんと大口を開けている

そんな評価を得たのは、初めてなんだろう

というよりもわたくし、思うのですが

麗華が、関さんを見る

関さんて多分重い女ですよね

関さんの表情が、一転する

わたくしそんなに重くはないですわっ

違います体重のことではなくて

麗華が、低い声で言う

関さんて男の人にお茶に誘われただけで、この人、わたくしに気があるとか思われているんじゃないですか

男の人と社内の廊下を歩くだけで噂になったらどうしようとか

あ覚えがあるんだ

あ何でもかんでも、恋愛の導火線に見えちゃうタイプなのね

渚が、納得する

直衛警護人に選ばれた後しばらく、張本さんにベタベタなさっていましたよね

張本さんと服の色を合わせようとかなさったり社員食堂で、同じメニューを注文したり退社時間を無理矢理合わせようとかなさってましたよね

どうして、あなたがそれを知っているのっ

社内で、知らない人はおりません

うぐぐぐぐ

ふーん、同僚にときめいちゃったんだぁ

渚が茶化す

だってぇあんなホモ野郎だって、思わなかったんだもんっ

関さんは、ドンと机を叩く

いつもは、違うんですからっホモに当たってしまったのは、これが初めてですっ

いつもはでも、関さん確か、男性とお付き合いしたことは無いんですよね

そうです、ありませんっみんな、絶対にわたくしの方に寄って来ては下さいませんからっだからわたくしの方から、近寄る努力をするんですけれどそうすると、男性はますますわたくしから遠ざかっていくんですっ

近寄る努力って

服の色を合わせるとか同じメニューを頼むとか

何と、判りにくい

そして判ると、どう反応したらいいのか困る行動ばかりだ

なるほど関さんは、恋に恋する乙女のままなのですね頭の中が

麗華が、そう言った

関さんて、意外と恋愛体質なんだ

なのに、男性側からは一切アプローチが来ないから

自分の方から、訳の判らないアピールをする

それで、男の方が引いてしまって

うん確かに重い女だ

この年齢まで処女だったのも、よく判る

何よぉぉぉあなたにだけは言われたくないわよっあなただって処女でしょおっ

関さんが、麗華に怒る

わたくしはそういうことには、一切興味がありませんでしたから

麗華は笑う

それにわたくしは、もうすぐ経験致しますし

オレを見る麗華

もう彼女の中ではオレとセックスして、子を孕むことは決まっている

麗華は割り切りが良すぎる

ちょっと、ストップ

オレは麗華に言った

麗華は、もうオレたちの家族だそれは、もう変わらないけれどオレとセックスするかどうかは、まだ保留にしよう

何故です主様

麗華が、驚いた顔をする

麗華は関さんもそうだけど、まだちゃんとした恋愛を経験してきていないから

恋愛を経験してきていないのにセックスだけしちゃうのは、よくないよ

わたくしは構いませんが

麗華はそう言う

もう、一生、この身は主様に捧げると誓いましたから

オレは麗華と関さんを見比べる

麗華は、割り切りが良すぎる

関さんは、考えすぎて自爆する

二人とも、極端過ぎる性格なんだよな

だけど、二人とも恋愛というものを知らないまま、大人になってしまった女性だ

麗華の気持ちは嬉しいし、オレも尊重するけれどでも、少し様子を見よう

主様

今の麗華に家族が必要だってことは、よく判っているんだだから、今は家族に溶け込むことにだけ集中してセックスのことは後回しにしよう

麗華が、今求めているものは家族愛だ

まずは、それを充足させよう

オレとのことはそれからでいい

しかし、わたくしは

オレは愛が無いのにセックスしてしまって、後悔している相手がいるんだ

オレが、雪乃とだけは関係がグチャグチャになっているのは

最初のレイプのせいだ

自暴自棄だったオレが愛するのではなく、雪乃を肉欲のまま犯してしまったから

オレたちの関係は、最初から躓いてしまった

ああいうことは二度としてはいけない

オレも麗華のことをもっと好きになるからだから、麗華もオレの色んな部分を見てくれそして心がちゃんと合ったなら、その時には抱き合おう無理矢理でなく、自然にそうなったら

それが主様のご命令でしたら従います

麗華は、そう答える

そういうことじゃないんだよな

さっきは麗華さんは、あたしと旦那様のセックスは、声しか聞いていらっしゃらなかったんですよね

みすずが、麗華に尋ねる

では旦那様とあたしのセックスを御覧に入れます愛のあるセックスというものを、実際に間近で御覧になった方がいいですわ

それはいい考えかもしれない

みすずあなたばっかりはズルいわよっ次はあたしよっ

渚が、ムッとして言う

このまま、ここで絞り取られるわけにはいかない

いや、一度家族全員と会わせようセックスを見て貰うのは、その後にしよう

ミナホ姉さんたちの姿をしばらく見ていないし

とにかく、麗華は早く家族たちと引き合わせた方がいい

関さんも今居るメンバーよりも、克子姉やマルゴさんの方が気が合うんじゃないだろうか

オレは、閣下に振り向く

麗華と関さんが、こういう人だってことは当然、ご存じだったんですよね

香月老人は、ふふんと笑う

はて何のことかな

閣下は、瑠璃子と美子さんを男から徹底的に隔離していた

みすずに対しても、似たようなことをやっていた

そういう方針のみすずと瑠璃子に恋愛経験ゼロの二人が送り込まれてきたのは、偶然なわけがない

当然閣下の意志が介在しているはずだ

このお二人が恋愛経験が皆無でそれでいて、善良な性格の持ち主だからそれで、二人をみすずと瑠璃子の警護役にしたのでしょう

それだけではないこの二人は飛び抜けて優秀なんだよ香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの中でもね肉体と技能は抜群だ精神的には、まだ未熟なところがあるがそれは、発展の余地があるのだと大目に見てやって欲しいまあ、エリート特有の読みの甘さや、性格が善良すぎて真面目過ぎる欠点もあるがその辺は、上手く御名穂くんがコントロールしてくれるだろう

そう言って、老人は笑っている

いずれにせよ私たち家族にとっては、必要な人材だと私は考えているが君はどう思う

オレも、そう思います香月さんの人を見る眼は、正しいです

麗華も関さんも、最初から閣下のお墨付きなんだ

そうじゃなけりゃ、大事な孫娘たちに接触させるはずがない

心の薄汚い人であるはずがない

恋愛経験欠乏症なのはちょっと、問題だけど

さてでは、そろそろ御名穂くんの顔を見に行くかきっと、びっくりするだろうよ

閣下は、悪戯っ子の様な顔をしてそう言った

急いで、身支度を整えて

全員で部屋を出る

先頭が麗華と関さん

オレとみすずがその次に続く

瑠璃子と美子さん

渚と真緒ちゃんが閣下に付いて

殿は美智が守る

また、エレベーターを何度も乗り換える

違うエレベーターで降りたり上がったりを繰り返して

27階で降りる

ここは、普段は結婚式場になっておるんだよ

閣下がみんなに言った

御名穂くんたちは、ここで待たせている軽食も用意させてあるから、君たちも食べなさい

助かったそう言えば、ちょっと腹が減っていた

香月セキュリティ・サービスの制服警備員は全然見掛けないな

20階から30階までは、今日は私専用にしてある私は、それらの階のどこかに居るということだ山岡の部下は、ここには入れさせんよ

閣下が、オレの心を察して、そう説明してくれた

制服組の仕事は、私専用のエリアに敵を上がってこさせないことだ

そういう風になっているんだ

あの大徳さんと張本さんは

関さんが、閣下に尋ねる

私が呼べば、すぐに来るようにはなっている今は、素晴らしい孫娘たちとの時を楽しんでいるんだあの二人の顔は、今は見たくない

まあホモだし

そこだ鷺の間ドアを開けてくれたまえ

麗華と関さんがドアを開く

広い結婚式場の真ん中に、寧さんだけが居た

他の人の姿は、見えない

んー、何何、どうしたのっ

寧さんがオレたちに振り返って、愛嬌のある顔でそう言うから

これは、マルゴさんのいつもの手だ

寧さんを囮にして

脱出のキッカケを狙っている

マルゴさん、オレたちです大丈夫ですから問題なしですっ

大きな声で、そう叫ぶ

オレたちの入って来たドアの近くの丸テーブルの下から、メグとマナが顔を出す

香月さんとの交渉は上手くいきました全て、オッケーです

本当です、嘘ではありませんお祖父様は、あたしと旦那様を認めて下さいました

みすずも一緒に、叫んでくれた

御名穂さん本当に、問題はありませんから

渚の呼びかけでようやく、他の人たちも顔を出した

みんな、あちこちの机や演壇の後ろに隠れていた

克子姉ミナホ姉さん雪乃もいる

上に居た

照明の機材を吊す鉄パイプの間からスッと姿を見せる

ロープを使って、スルスルスルッと降りてくる

みんな揃っているわね

ミナホ姉さんがオレとみすずと渚と真緒ちゃんを見て、ホッとした表情をする

うむちゃんと連れて来たぞ

閣下が、ニヤッとミナホ姉さんに微笑む

ありがとうございます香月様

恭しく頭を下げる、ミナホ姉さん

寧さんたちは、まだ不安そうな顔をしている

閣下との交渉の結果が、判らないからだろう

それでどうなりましたか

ミナホ姉さんが、代表して閣下に尋ねた

彼とみすずさんを、お許しになって下さったと聞きましたが

うむ実は、そのことでな

閣下は、もったいぶって喋る

君たちに要求したいことがある

ミナホ姉さんたちは息を呑む

これは今後の香月家と君たちにとってとても重大な影響を及ぼすことだ

どのようなご用件でございましょう

真剣な顔でミナホ姉さんが、尋ねる

ああよく聞いてくれ

香月家当主香月重孝は、言った

私のことはお祖父ちゃんと呼んでくれ

次話で、家族懇親会です

しかし、まさかの鷲羽ちゃんネタとは

朝から入院する父に付き添っていました

医師の手術の説明に立ち会ったり親族の承諾書にサインしたり

そのまま夕方まで、ドタバタしていました

手術は、月曜日に決まりました

早ければ、翌日には退院できるそうですが

大変ですけど、しょうがない

頑張ります

259.家族結集

突然の閣下のお祖父ちゃん発言に

克子姉も寧さんも、ぽかーんとした顔をしている

メグとマナに至ってはの嵐だ

どういうことでございましょう

ミナホ姉さんが、無表情で閣下に尋ねる

どんな時でもポーカー・フェイスでいられることが、ミナホ姉さんの強さだ

言葉の通りだ私も、黒森の家族に参加することにしたお祖父ちゃん役としてな

閣下は楽しそうに、笑っている

渚、あなたの仕業ね

ミナホ姉さんが、渚を見る

うふふ何もかも、うまくいきましたっ

渚は、満足そうに笑っている

克子くんが良く知っていると思うが現在の私には、もう男性的な機能は無いいや、私は、克子くんには大変感謝しておるのだよここ数年克子くんは、わたしのお気に入りの女性であることを演じ続けてくれた

閣下の言葉に、克子姉は寂しそうに微笑む

今、この部屋に居る人間の中で最近まで、娼婦として閣下の相手をしていたのは、克子姉だけだ

克子姉はすでに、香月老人がセックスできない身体になっていることは、誰にも言わなかったのだろう

閣下の自尊心を傷付けないように閣下は自分の生殖能力が枯れてしまったことを臣下たちに知られたくなかったから、平然とそれまで通りお屋敷通いを続けていたに違いない

克子姉は、そういう閣下の気持ちがよく判っていたから外部の人間たちには、ずっと閣下とセックスしている振りをし続けていたのだと思う

私が、すでに女を抱けない身体であることは谷沢すら知らない私の大切な秘密の一つだよ

わたくしも知りませんでした

申し訳ございません、お嬢様

克子姉が、ミナホ姉さんに頭を下げる

いいのよお屋敷の女としては、正しい対応です

ミナホ姉さんは、穏やかにそう答える

君や克子くんのそういう実直さが私が君たちを信用するに値する人間たちだと判断させたのだ克子くんを責めないでくれ

責めたりは致しませんむしろ、誇らしく思っております

実際のところ私は、無理をしたらできないこともないのだよ今は良い薬もあるしなしかし82歳にもなって、心臓に負担を掛けるのは良く無いどうしても私は長生きせんといけないのだみすずや瑠璃子、そしてお前たちのために

閣下はオレたちを優しい眼で見た

だから、大変残念ではあるが黒森の一家の主人が、こいつであることを受け入れることにした黒森の家族が、こいつを要にして成立していることは判っておるしな

そう言ってオレを見る

こいつとか言っているがオレを見る視線には、親しさがあった

こいつは私の孫である、みすずの心を射止めたしかし、どうもこいつはあんまり賢そうでは無いし野心家でも無い香月家の婿として香月家の当主となるのなら、知性、品格、家柄、全てに渡って失格だがこいつは、香月家に入り込む気は全く無いという

閣下がミナホ姉さんたちに心の中を説明していく

そして香月家の未来は、みすずが背負うこととなったみすずが女当主として君臨するのならその亭主には、こいつの様な穏やかな性質の方が良いこいつは、基本的に控え目だしみすずや瑠璃子の話を良く聞くそれでいて、本当に必要だと思うことは物怖じせずに話す何より、自分の欲求を満たすことよりも女たちの希望に応えることに喜びを感じているようだみすずのバック・アップには適任な男だと思う香月の血筋と私が偏った教育をしたせいでどうせ、まともな結婚は望めまいそれならば、こいつに任せるのは間違っていない選択だと思った

閣下の言葉にみすずが続く

みすずは旦那様の女ですですから、あたしはすでに黒森の人間のつもりです今後は、黒森の一員として、みなさまの家族にしていただいて、生きていきます黒森の一員のまま香月の当主を目指します

みすずは自分の中の優先順位は、香月家よりも黒森の家族の方が上位なのだとはっきりと発言した

みすずにそう言われて私はハッしたよ私はこの世に生まれてからずっと、香月家の中心に居た香月の家こそが、他の何よりも重大なものだと思っていたしかしこうして今、みすずとこいつの関係を見てみると、黒森の家族の方が香月の家より楽しそうだ君たちは結束している受け入れ合っている溶け合っているとても、羨ましく感じたよそうしたら、渚くんが

閣下が、渚に話を振る

はいあたしが、シゲちゃんを誘いましたいっそのこと、シゲちゃんも香月から黒森に移籍しちゃわないって

ククッと微笑む渚

ということだ私は現在もなお香月家の当主であり、香月の家の全てを背負っているがその立場のまま、君たちの家族となる君たちの祖父役として私の持っている権限の全てを使って、君たちを庇護する約束しよう

ミナホ姉さんは閣下を見て

大変有り難いお申し出ですがそれで、香月様は何を得られるのです

慎重なミナホ姉さんは香月老人の言葉をまだ疑っている

それは家族だよ

オレが答えた

香月の家は巨大な家なのに、家族が成立していないお互いに疑心暗鬼で、心の許せない相手になってしまっているだからオレたちは香月さんの、穏やかに心を開くことができる家族になってあげればいいんだ

ジッと、オレの眼を

それから閣下に

そもそもこの子を弟にしたのは、わたくしです

今ではこの子がわたくしを姉さんと呼ぶことも許しています本当に心から愛しい弟と思っています健やかに育てていきたいと

だからこいつに黒森を名乗ることを許したのかね

閣下が、尋ねた

はい大切な弟ですから

その瞬間色々なことが判った

なぜ、ミナホ姉さんが亡くなった黒森公之助のスーツをオレに貸してくれたのか

劇場へ行ってから黒森と名乗らざるを得ない、状況が続いたこと

オレは黒森の男として、認識されている

それは、全てミナホ姉さんの意志なんだ

もう吉田じゃないミナホ姉さんの弟、黒森になったんだと伝えるために

ですから香月様が、彼と女たちの関係に家族を見出されたということは、よく判りますご自分も、それに参加なさりたいというお気持ちも

ミナホ姉さんが、閣下を見る

よろしゅうございます香月様をわたくしたちの家族として、受け入れます

うむ感謝する

満足そうに、閣下は笑った

というわけだから、メグもマナも香月さんに甘えてあげてくれ自分のお祖父さんだと思って

二人はまだ、呆然としている

まあ、仕方無いんだけれど

ああ私が君たちのお祖父ちゃんだたっぷり、甘えたまえ欲しい物は何でも買ってやるぞ

そういう閣下に、渚が

シゲちゃん甘やかせ過ぎるのはダメよ家族なんだから

厳しくするのは、渚くんたちでやってくれ私は孫娘を甘やかせることを専門でいくお祖父ちゃんなんだからな

閣下は、悪戯っ子の様に微笑んだ

うそうそ、ホントに何でも甘えちゃっていいのっ

寧さんが食い付く

いや、寧さんは戸惑っているメグやマナの気持ちを和らげるために、わざとおどけている

こういうところが寧さんの優しさだ

ああ君も今日からは私の家族だ何でも甘えなさい

うんっそんじゃあねえマンション買って

まあ、冗談なのは判っているけれど

いいとも今度、私の車で一緒に都内を廻ろう君が欲しいと指差したマンションをビルごと買ってやる

日本有数の名家・香月家の当主ってやつは

いや、あのビルまでは要らないかな

さすがの寧さんも、話のスケールのでかさに困惑している

それなら克子くん、私の所有している不動産のリストをこの子に見せてあげてくれどれでも好きな物件を君にあげよう都心部の高級マンションでも、湾岸部の高層マンションでも構わん

もしかして別荘とかもあったりするっ

寧さんの眼が、キラーンと光る

温泉が出て、お魚の美味しいところとか

それなら、伊豆の別荘がいいだろうな

うわぁぁ、ヨッちゃん、そこへ行こうよ温泉とお魚だよっ

寧さんは、大喜びだ

他の者たちも私の持ち物は、君たちの自由に使ってくれて構わん

うっわー、やったぁぁ

寧さんは喜んでいるがメグとマナは、ぽかーんとしたままだ

ただし未成年は必ず、御名穂くんの許しを得ることそれからたまには、お祖父ちゃんも連れてってくれ

うんうんっ連れてく、連れてくお祖父ちゃぁぁんっ

寧さんは、ニコニコと閣下に擦り寄る

ところで君は何という名前なのかね

老人は尋ねる

えーっ知ってるでしょあたしのことなんて

香月老人が、事前にオレたちのことを調べていないはずがない

しかも、寧さんは今回のシザーリオ・ヴァイオラの襲撃の中心人物だ

知っておってもちゃんと本人から名前を教えて貰いたいものだよ

閣下は、言った

あっ、そうだよねっごめーん、お祖父ちゃんあたしねっ、寧奈島寧って言うのっ

香月重孝だよろしく頼むよ、寧

みんな、お祖父ちゃんかシゲちゃんて呼んであげてねっ

じゃ、あたしもシゲちゃんて呼ぼうっと

ぬふふふと、寧さんが笑う

そうか家族全員の紹介をしないといけないよな

でも、メグとマナがまだ引いているから

先に

それからオレたちの家族になったのは、香月さんだけじゃないんだほらっ、瑠璃子と美智、こっちへ来て

まずはメグとマナが知っている人から、紹介した方がいい

瑠璃子もオレの女になってくれることになったんだ

その言葉にマナが反応する

えっ、本当

瑠璃子は、顔を赤らめて答えた

それから全員に一礼して

香月瑠璃子でございますわたくしも、黒森様に全てを捧げることに致しました若輩者でございますが、皆様の妹として精一杯頑張りますどうか、よろしくご指導下さいませ

礼儀正しく、深々と頭を下げる瑠璃子

やったぁマナ、瑠璃子さんみたいな綺麗な人が、お姉さんになってくれたらいいなあって思っていたんだっ

そんなマナに寧さんが

あれれっそれじゃあ、あたしたちが綺麗じゃないみたいじゃん

あっあの、そういう意味じゃ無くって

まったく、マナは

マナみんなに全裸土下座だ

えー、お兄ちゃん、またぁ

凹む、マナ

ほら、早くしろ

うん判ったぁ

服を脱いでいくマナ

瑠璃子は、驚いている

マナは、すぐに調子に乗る悪い癖があるから瑠璃子も、気が付いたことがあったらすぐに叱ってやってくれマナは、瑠璃子の妹なんだから

そうだろ瑠璃子は中学3年で、マナはまだ2年生なんだから

わたくしに妹が

だから、マナが他の人に対して失礼な態度を取った時は、すぐに叱ってやってくれそれがお姉さんの仕事なんだから

は、はい判りましたっ

瑠璃子は、みんなの妹だけではなく姉にもなるということに感激している

あのあなた

克子姉がオレに尋ねる

みすずさんだけでなく瑠璃子さんまで

うん、そういうことになった

オレは、そう答えるしかない

みんな、びっくりしているまあ、そうだろうな

それじゃあ香月様のお孫さんは二人とも

ああ、こいつにくれてやることになったその方が瑠璃子にとっても幸せだろう

閣下が克子姉に、そう答える

みすずは、全然気にしていませんし瑠璃子さんと一緒に、旦那様を愛して差し上げることができて幸せです

はい瑠璃子も、とても幸せです

二人は、自分たちが納得していることをみんなに示す

それで、ミナホ姉さんや年上組の人たちは、一応納得してくれたみたいだけれど

メグは暗い顔をしている

おっと

話をしているうちにマナは全裸になった

ほほうまだ若いのに、よく発達しているきっと将来は素晴らしいプロポーションになるぞ

マナの裸体を見て閣下が楽しそうに言った

マナは、ウッと両手で胸と股間を隠す

うん、オレと居る時は、最近完全に羞恥心を無くしていたから

こういう反応は、新鮮だ

ほら、早くみんなに謝れ

はいっ、お兄ちゃん

マナが急いで土下座の体勢になる

マナは、軽はずみにもまるで、お姉さんたちがみんな、そんなに綺麗じゃないみたいな言葉を言ってしまいましたごめんなさいマナのお姉さんたちは、みんな綺麗です

綺麗で、優しくて、麗しいでしょ

寧さんが笑って、突っ込む

はいマナのお姉さんたちは、みんな綺麗で優しくて麗しい人ばかりですっ

マナは、額をカーペットに擦り付ける

うん許してやるでも、罰としてしばらくは、そのままの格好でいろ

オレは、マナに命じた

えー、でもお兄ちゃん

マナは床に土下座したまま、顔だけ上げて閣下を見る

だから、手で隠すのだけは許してやる自分で隠してろ

マナは、胸と股間を手で隠す

それから美智も、正式にオレの女になったから

美智がスッと前に出る

工藤美智はご主人様とみすず様の忠実な番犬となりました

こいつも面倒な性格をしている

美智番犬だけじゃないだろ

オレの言葉に、美智は

番犬だけでなくいつでもご主人様にご満足していただける様な玩具として玩具に玩具にしていただきます

赤面する美智

言ってることが、ワヤクチャだぞ

あ、気にしないで下さい美智は、あたしと同じでちょっとマゾなんです旦那様のことが大好きですっと、言っているだけですから

みすずが、そう美智の言葉を解釈してくれるが

あのうみすずお姉様

瑠璃子が、従姉に尋ねる

マゾとは何でしょう

ああこの子も性知識の欠如も、大変だ

それはね旦那様に対する愛情の求め方の違いを意味するのよ

自分から積極的に、旦那様を悦ばせようとする態度をサド自分が受け身になって、旦那様に気持ち良くしていただきたいという態度をマゾというの

学術的な言葉ですか

うーんと専門用語ではないわ一般的な言葉では無いから、あたしたち以外の人の前で使ってはダメよ

瑠璃子さんは自分はどっちのタイプだと思う

ちょっと考える瑠璃子

瑠璃子も割と受け身な方だと思いますので、マゾのタイプだと思います

それじゃあ、旦那様にそのことを報告なさい

可憐な瑠璃子がニコッと微笑んで、オレに言う

お兄様瑠璃子はマゾのようです

うんそうか

どうか、よろしくご指導下さいませっ

いいのか、こんな可愛い15歳にそんなことをしてしまって

いや、やる

絶対にしてやるぞ瑠璃子

よ、ヨシくん

メグが不意に、口を開く

暗い顔で、心配そうにオレを見ている

あの、それってもう

メグはおどおどしながら、尋ねる

瑠璃子さんや美智さんともう、しちゃったの

メグは気になって仕方ないらしい

まだだよとりあえず、オレの女になるって約束してくれてみんなの家族になって貰ったんだそういうことは、これからだよ

ホッとしているメグ

やっぱり、自分の知らないところでオレが他の女と関係するのは嫌らしい

実際オレの女の中では、メグが一番独占欲が強すぎる

それでいてメンタルが弱くて、自己主張が下手な子だから

メグの中でグルグル感情が駆け回って、すぐにセックス依存症に陥る

何か、良い解決策を考えないとな

はい、わたくしの処女喪失はみすず様と皆様にお見せいたしますっよろしく、お願い致しますっ

そして美智も大変な子だ

まあ、大分慣れてきたけれど

まあ、みんなもう美智のことはよく知っていると思うしちょっと変わった子だけれど、素直で正直で真っ直ぐな子だからみんなの妹として可愛がってあげて欲しいんだ

美智の黒髪を撫でながら、オレはみんなにお願いした

とにかくこいつは、子犬を可愛がるように愛してやらないといけない

了解だ彼女のことは、あたしに任せて

マルゴさんが、そう言ってくれた

武の道に生きるこの少女の指導は、マルゴさんにお願いするのが一番だろう

美智ちゃんこれからは、本当の姉妹だからねそのつもりで鍛えてあげるから

よろしくお願い致しますマルゴ様

瑠璃子が、オレを見る

あのお兄様

何だい、瑠璃子

わたくしにも、家族の皆様をご紹介下さい

瑠璃子は、劇場でもミナホ姉さんや克子姉たちには会って無いんだっけ

お祖父様は、皆様をもうご存じのようですが瑠璃子は存じ上げませんので

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