薄いブルーのブラジャーが見える

だからあたしの身体、ヨシくんの好きな様にメチャメチャにしていいから

いやメグ

だってあたしには、身体の頑丈さぐらいしか取り柄が無いんだもの

メグも不安なんだ

克子姉は、克子姉のレベルで

メグは、メグのレベルで

オレとの関係をずっとキープしていきたいと願ってくれている

この関係が壊れてしまわないか心配なんだ

いやさっきのミナホ姉さんだって

みんな、それぞれに不安を抱え

それぞれの方法で、オレにアプローチしている

みんな必死なんだ

メグは可愛いよ

そんなことないわ他のみんなの方が、あたしなんかよりもずっと綺麗よ

メグは、うつむく

寧姉さんには、敵わないわ

寧って

ヨシくん、寧お姉さんとしたんでしょ

メグは気付いている

あんな綺麗な人には、あたしは勝てないわ

口惜しそうに、そう呟く

みすずさんは、あたしよりも可愛いし、気遣いの素晴らしい人だし、気品もあるし美智さんみたいに、ヨシくんを護ってあげることはできないし克子姉さんや渚さんみたいに、明るくて綺麗で優しくないしマナみたいに妹として、ヨシくんに甘えられないし

メグは他の女たちに対してのコンプレックスが深い

あたしには、この身体しかないから必死で、ヨシくんに尽くすわあたし、何でもするからあたしの身体、使って

メグにはメグにしかない魅力があるんだよ

そう言ってくれるのは、嬉しいけれどでも、あたしがあたしの魅力を信じられないんだものみんなより、劣っていると思うから

言葉では、どうすることもできないんだな

結局、オレはセックスするしかない

セックスして、メグに満足している姿を見せなければ

メグの心は、納得しない

メグお喋りが過ぎたなするぞ

メグが、真剣な顔で返事をする

ああっヨシくん、そんなの恥ずかしいよっ

オレは、メグをソファに押し倒し

メグのメイド服のスカートに顔を突っ込んでいる

白いニーソックスが、ガーターベルトで留められている

太ももからパンティまでが素肌だ

オレは、そのメグの太ももの内側を舌でペロペロと舐めた

ああんっそんなとこ、舐めないでっ

メグの足気持ちいいよオレ、大好きなんだっ

そうなの、ヨシくん

ああメグの足、スラッとしてて細くて長くてなのに、触り心地がとってもいいんだ

適度に筋肉の付いている足は生ゴムの様な弾力感に富んでいる

じゃあ、触ってヨシくんの好きなようにしてっ

オレは、自分の顔を太ももに擦り付ける

メグおっぱいを舐めたい

メグは、自らブラをずらしてくれた

ピンクの乳首が現れる

オレは、興奮に尖ったそれをチュウチュウと吸う

舌先で転がした

んんっあはっ

快感が、メグを唸らせる

メグのおっぱい好きだよ感度が良くて

いいよぉヨシくん、ペロペロしてぇぇっ

小振りのおっぱいは、手の平にすっぽりと収まる

それがいい

おっぱい全体を廻すように、揉む

そんなに丁寧じゃなくていいよおっ荒々しくして

あたし平気だからもっと、強くねっ

オレは、押し潰すように、ギュッとメグのおっぱいを揉みしだく

ああっいいよっこの方がいいのっ

ヨシくんいつも大事にしてくれ過ぎなんだよっあたしのことは、もっとぞんざいに扱って酷くしてくれていいんだからっ

そうか、オレ

相手を気遣い過ぎてかえって、心の距離が遠ざかっているところもあるんだ

判ったよメグ

オレは、メグのお尻をつからを込めてギュッと揉む

荒々しく、キスする舌を吸う

ああ、オレも興奮してきた

あたし、何をしたらいい何がして欲しいの

メグが、優しい眼でオレを見る

いいんだよっあたしにはヨシくんの欲望を、思いっきりぶつけてくれてあたしなら、ヨシくんがセックス中毒になるようなエッチはできないから遠慮しないで、お願い

しゃぶってくれないか

もっと命令するように言って

ふ、フェラチオしろよメグ

メグは、真面目な顔でオレを見て

はいフェラチオ致します

オレは、ズボンを脱ぐ

ソファに浅く座るとメグが、オレの前に跪く

メイド服の前を大きく開いて、おっぱいがハッキリとオレに見えるようにして

舐めるね

オレのパンツから勃起ペニスを出す、メグ

右手で竿を上下にシゴキながら

すでに先走り液で濡れている亀頭に、舌を這わす

亀頭の周りをれろれろれろれろ

舌で外周を舐め這わせる

その眼は、オレを顔を見上げていた

メグの切れ長の大人びた視線

ここが気持ちいいの

オレの反応を見ながら亀頭のカリ舌を舐め上げる

今度は、おしゃぶりするね

ぱっくりと唇を開いて、亀頭を頬張る

じゅぼじゅぼと唾液を垂らして、亀頭全体を舐めしゃぶる

ぷっくりとした唇で、ペニス全体を擦り上げていく

ああっ気持ちいいよっメグ

見てぇぇ、ヨシくんメグがフェラチオしているんだよおっヨシくんのオチンチン、食べちゃっているのっ

メグがオレを見上げている

美味しいよおっヨシくんのオチンチン、とっても美味しいもっともっと、ペロペロしてあげるからっ

オレに見えるように、メグは大きく舌を伸ばしてペニスを根元から舐め上げていく

あたし、ヨシくんのしか舐めないからねっヨシくんが望むのなら、いつでもどこでもするよっ教室でも、グラウンドでもみんなが見ていたって、構わないんだからっ

だからメグのこと、寂しくしないでっお願いお願いだからっ

それがメグの本音か

オレに捨てられるんじゃないかって、怖がっているんだ

周りの女と比較して自分が劣っていると、感じているから

判ったしたくなったら、いつでも頼むからな

そうとしかオレは、言ってあげることができない

頼まなくていいのっヨシくんは、メグに命令してくれればいいのっメグは、ヨシくんのものなんだからぁっ

自分に自信の無いメグはそういう形でしか、オレを繫ぎとめられないと感じている

ならば

メグそろそろ入れたい犯させろ

はいっ、ヨシくんっ

喜々として、自分からパンティを下ろしていく

へえパンティって、ガーターベルトの上から履くんだ

メグがパンティを丸めるようにして、足首まで下ろす

うんと克子姉さんも、正解はよく判らないって言っていたわでも、この方が脱ぎやすいし、ガーターベルトやニーソックスを着けたままアソコだけ丸出しにする方が、絶対にエッチだって

克子姉は、完全に正しい

オレは、今居る部屋の中を見廻す

ここは、少人数用の応接間だ

ええっと暖炉の上に、鏡があるな

メグそこの暖炉に手を付いて

メグは立ち上がって、オレにお尻を向ける

ああ立ったまましよう後ろから、犯すから

うんいいよ何でも、ヨシくんの言う通りにするから

オレは、まず暖炉の上の鏡の位置と角度を直す

メグの顔が、はっきりと見える様に

メグ眼の前に鏡があるな何が見える

あたしの顔ヨシくんの顔も、見えるわ

後ろからするからメグは、その鏡を見ていろ

うんヨシくんのお顔が見えないと、寂しいものねっ

オレは快感に身を震わせる、メグ自身の顔も見て欲しい

もう少し、お尻を突き出して足をピンと伸ばして

オレは、メイド服のスカートを捲り上げる

メグのスラッとした下半身は、この体勢のためにあるようなものだ

メグの女性器は、すでにとろとろと熱い汁を垂らしていた

メグいくぞ

はい犯して下さい

オレは、亀頭の先を膣口に当てる

メグは、自分から腰を浮かせて

男根を受け入れようとする

ああっ熱いよヨシくんの

メグのも熱くて、湿っている

亀頭の先だけが熱気に包まれる

ああっ焦らさないで一気に突いて殺してお願いっ

ずぶずぶすぶっと、メグに侵攻するっ

はぁぁっ入ってくるぅぅっ

まだ処女を失って数日しか経っていない膣は狭い

メグ痛く無いか

オレは、鏡の中の眉を顰めているメグに尋ねる

そんなの気にしないでっヨシくんの気持ちいいようにしてっ

メグは、痛くてもいいのっヨシくんが抱いてくれるんならっ

早く見せてメグを犯して、気持ち良くなっているヨシくんの顔メグに見せてぇぇ

オレは、メグの腰を掴んでゆっくりと動き始める

じゅっぽ

膣内の愛液を掻き出しながら、ピストンする

ううっあっあああっうんっ

今日のメグは、快感よりもまだ痛みの方が強い様だった

ああんっうふふふっ

痛みに耐える表情で鏡越しのメグが、微笑む

鏡の中のヨシくんメグを犯して、気持ち良さそうな顔をしているから嬉しくなったの

オレ気持ち良い顔をしている

嬉しいわあたしの身体で、ヨシくん、悦んでくれている

ああ、メグ

オレは、ドンッと大きくメグに突き込むっ

立ちバックによる性交

オレは手を伸ばして、下向きになったメグのおっぱいを触る

乳首をクリクリする

うんっ、うんっあっううんっ

メグが身を震わせる

ヨシくんこれいいねっ

立ったまま後ろから犯して貰うのこうやって、鏡があればヨシくんのお顔も見えるから

気に入ったのか、この体位

うんだって、これなら学校の中でもできるでしょ

学校には、鏡のある場所はたくさんあるし

メグの身体が、ゆさゆさと揺れる

亀頭の先が、ズンズンと子宮口を押し上げる

いっぱいしてねメグの中にも、いっぱい出して

にもって

メグは、いつでもヨシくんが求めてくれるのを待っているから

メグがコンプレックスを克服するのは、容易では無いんだな

自分に自信を持つようになるまでには、かなりの時間が必要だろう

オレは、急がず慌てず少しずつ、メグを変えていくしかない

覚悟しよう

この子には、時間が必要だ

ああしたくなったら、どこでもさせろよっいいなっ、メグ

はいヨシくんっ

結婚式の時はウエディングドレスを着たまんま、やろうなっ

忘れたのかオレたち、結婚するんだろ

でも、ヨシくんはみすずさんと結婚するんでしょ香月の家の方々の前で、あんな風に宣言しちゃったんだから

オレは、腰の動きを加速する

ああんっううっあああんっヨシくんっ

そうかメグ、それで自信をなくしちゃっていたんだな

オレは、ようやく自分のミスに気付く

メグの卑屈さの原因はそれか

オレみすずとも結婚するけれど、メグともちゃんと結婚するから約束通り、クラスのやつらを全員招待して、披露宴をやるからっ

みすずとは黒森の名前で結婚するメグとは吉田で

どんどん、突き込みのスピードを増していく

どういうことっ

ミナホ姉さんに頼んでっ戸籍を二つ手に入れるからっ

こ、戸籍を二つっ

みすずは、黒森家の嫁になるメグは、吉田の妻だだって、そうだろ学校の人たちは、オレを吉田だって思っているんだから

吉田の妻は、メグだけだメグ同じクラスで、一緒に学級委員をやっている男と結婚してくれるかっ

オレたちセックスしている

半裸で立ったまま、後ろから繋がり合っている

二人で一つの機械になったように突き込み、突き込まれ快感に身を震わせている

そんなセックスをしながらオレは、メグにプロポーズした

するっするよおっ喜んで喜んでするからぁぁっ

メグの膣内がキュゥゥッと締まるッ

愛液が、一気に滴る

メグ、濡れている

メグ、感じている

メグ、オレもう

いいよっヨシくんいいから中に、中に出してぇぇっ

メグの身体が、ビクッビクッと震える

メグに射精してっヨシくんのお嫁さんにしてぇぇぇっっ

メ、メグぅぅっっ

高熱が吐き出されるッッ

あっ、熱いの入ってくるぅぅ

鏡の中でメグが、オレを見ている

切ない表情でオレの精を受けとめながら

ドクドクいってるよおっヨシくんのオチンチン、メグの中で爆発しているよおっ

オレは、最後の一滴まで絞り出すためにさらにゴツゴツとメグの子宮に突き込むッッ

メグの膣がオレを締め上げる

出てるっまだ

ああああっ光ってるぅぅメグイッちゃううっっあああーっ

オレから少し遅れて

メグも、絶頂に達した

◇ ◇ ◇

はあ、はあ、はぁ

二人とも、汗だくだった

メグの中から、ペニスを引き抜く

じゅぽんっ

後ろ向きに高く突き出されたままの、メグのお尻

膣口からとろろろっと、白濁液が垂れてくる

白く糸を引いてつつーっと、床に垂れた

うふふっ、ヨシくんあたし、幸せ

鏡の中のメグは笑っている

それから、身体を起こしてオレに振り向いた

オレたち、キスを重ねる

メグは、メイド服のポケットに手を入れる

お財布を取り出した

何で、お財布なんか

あたし、ヨシくんはみすずさんと結婚するっと、思い込んでいたから

メグは、お財布の中から何かを取り出す

それは指輪

オレが、買ったやった安物の

この指輪は、一生大事に持っているつもりだったけれどみすずさんに悪いと思って、外していたの

オレそんなこと、気付いていなかった

ヨシくん、填めて

オレは指輪を受け取りメグの指に填める

メグは、オレの婚約者だそれは、絶対に変わらないから

心配掛けて、ごめんな

オレはメグの細い身体を、ギュッと抱き締めた

前も書きましたが、男と女は、ライトも点けずに暗闇の中を疾走する2台の車なので

常に相手の位置を確認していないと、お互いの距離が判らなくなって見失ってしまったり、ぶつかってクラッシュしてしまったりします

だから、こういうことは繰り返されていくのだと思います

みすずに寧が厳しいのも

あんまり安心していると、ヨッちゃん、誰かに取られちゃうからね

というメッセージですし

みすずや美智が、安定しすぎているのは、実際、恋愛初心者だからでしかありません

克子や、渚や、メグの様に関係をずっと保っていかれるのか不安で、必死でアクセクしている方が普通なんだと思います

そろそろヱヴァは観に行かないといけないなと思っています

これは、もう義務ですな

一方ゴシックなんちゃらは行きません

もう昔の熱気は、私の中に残っていません

363.少女はセックスで綺麗になる

オレは結局、セックスしかできないんだな

オレたちは、半裸のまま抱き合ってソファに寝転がっている

ソファから落ちないようにするためにぴったりと身体をくっつけ合って

メグが心配そうに、オレの顔を見上げる

オレさ頭悪いし、強くもないしみんなを護るって言ったって結局、セックスしかしていないじゃないか

何か、情けなくなる

セックスだけで誤魔化しているみたいな気がする

ほんの一時抱き合って快感を分かち合って

でも、オレはそれぞれの女の問題の解決には、役立っていないように思う

ヨシくんはそれでいいんだよ

メグか、オレの頬を優しく撫でる

ヨシくんはどっしり構えて、あたしたちの側に居てくれればいいのあたしたち、ヨシくんに愛されているって感じられることで、元気になれるからそれでも寂しくなったら、セックスして貰うしあ、ヨシくんも求めてね

ペロペロとオレの顔を舐めるメグ

黒い森のみんなって辛い思いをしてきた人ばかりだから、基本的に他の人のことを信じていないでしょついつい、相手を試すようなことばかりしちゃうじゃない御名穂姉さんが、そういう人だからみんなそうなんだと思うけれど

オレは、何度もミナホ姉さんに試された

寧や、マルゴさんにも

恭子さんていう人は、もっと直感で生きているよね相手の心とか、能力とか一瞬で見抜いちゃうから試したりしないもの

確かに、恭子さんはメチャクチャ強くて、頭もスバ抜けているから

敵だと感じた人には、全く容赦しないし

受け入れてもいいと思った相手には、とっても優しい

ミス・イーディとか

自分に戦闘を仕掛けて来たのに才能を認めて、すぐに弟子にしちゃったし

ミス・コーデリアのことだってそれまでのオレたちとのイザコザは全て無視して

再び、恋人になれると確信してあっさり受け入れてしまった

本当に大変だったんだと思うわ御名穂姉さんは

あたしは、まだ子供だったけれど白坂創介さんが、一番身勝手に振る舞っていた頃のお屋敷を知っているから

メグは無理矢理、お屋敷の娼婦にさせられた恵子さんの娘だ

幼い頃はここに居た

お屋敷のお姉さんたちは、みんなあたしに優しかったけれど男は絶対に信用するなって言っていたわ

オレの眼を覗き込む

あたしもそう思って生きてきた山峰のお義父さんにも、あたしはずっと壁を作っていたし今、考えると、悪いことしちゃったわね

メグが、ギュッとオレを抱く

あたしが信じているのは、ヨシくんだけだよヨシくんしか、信じられないだから、ヨシくんにも信じて欲しいと思うのあたし、ヨシくんのためなら何でもするからね

オレのことはいいからメグは、メグが幸せになることだけを考えればいいんだよ

オレは、今、この腕に抱いている少女も幸せにしたい

あたしは、幸せだよ

メグは、クククッと笑う

すっごい幸せもう充分幸せだよ

そして、真っ直ぐにオレを見る

あたし、本当だったら、連休明けには娼婦になっていたんだもの学校も辞めさせられて

もう、諦めていた何もかもあたしが白坂創介さんの言うことをきかないと、山峰のお義父さん、お義母さんに迷惑が掛かるし絶望するしかないって覚悟していたのよ

オレはメグの顔を触る

すべすべとした綺麗な肌

この身体が、もう少しで金儲けの道具にさせられていた

でも、ヨシくんが助けてくれた

オレは何もしていないよメグを助けたのは、ミナホ姉さんじゃないか

そうだけどヨシくんは、あたしに勇気をくれたのっ

メグが、オレのペニスに手を伸ばす

ヨシくんのお陰であたし、運命と闘うことができたんだから

優しく陰茎を撫でていく

あたしもう白坂の一族の機嫌を伺って、小さくなって生きていかなくていいのよっ雪乃の我が儘に振り回されなくていいのっ

マナみたいな可愛い妹もできたわっお姉さんたちもいっぱい居るあたし、やっと本当の家族と巡り会えたのよっ

メグにとってお屋敷こそが故郷だ

何より、今のあたしには大好きな人がいるっその人も、あたしのことを好きって言ってくれるのっこんなに幸せなことはないわっ

メグは、優しくオレに微笑む

ペニスに熱い血が流れ込んでいくのを感じる

ヨシくん、好きよ

あたしお嫁さんになるんだからっすつごい、幸せ本当に夢見たい

夢じゃないよ

メグにまさぐられて勃起してしまう

ヨシくぅんっ

メグが、オレの舌を求める

もう1回しよっ

朝から、寧とみすずと

メグのお腹がねヨシくんの精子、ゴクゴクしたいって言っているの

さっきねすごい気持ち良くなって、ヨシくんが出してくれた後に、子宮がビクビク動いて精液を呑んだんだよメグの身体どんどんエッチになっちゃってるの

それは感じている

メグは年少組の中では一番、真面目でエッチなことなんか何も知らなかったのに

まるで固く閉じていた蕾が大きく花開くようにどんどん、セックスに目覚めていく

ヨシくんは、エッチは嫌お口の方が良いお口の中にも、出して欲しいけれどできれば、子宮がいいのヨシくんに抱かれてお腹の底がゾクゾクしているの

こうなったら頑張るしかない

メグゆっくりしようゆっくりでいいか

ガンガン、ガシガシというセックスはちょっと体力的にキツい

うん、メグもゆっくりがいいヨシくんのオチンチンずっとお腹の中に感じていたいから

メグはソファの上で開脚する

メイド服のスカートを捲り上げ秘部をオレに晒す

オレはそのまま正常位でメグにのし掛かる

メグの膣は、すでにとろとろになっている

だけど開かれたばかりの穴は、まだまだ狭い

オレは濡れた隘路を、ペニスで押し広げていく

ううっはぁっ

メグは、全身の力を抜いてオレを受け入れる

スズッと、亀頭が最奥に達する

オレは、そのままメグを抱き締める

入ったよ、メグ

あたしこの体勢が一番好きヨシくんのお顔が、ずっと見ていられるから

正常位とか体位とかそういう言葉は、知らないんだな

メグこの体位は

いい教えないで

エッチな用語とか覚えちゃうとお友達との会話で口に出しちゃうかもしれないから恥ずかしいよ

メグはエッチな用語って、どれくらい知っているんだ

ええっとねセックスとフェラチオとそういうのは部活の先輩が教えてくれたの後は、レイプとわんわんポーズ

わんわんポーズ

え女の子が、ワンコみたいに四つん這いになるの、わんわんポーズって言うんじゃないの

言わないよ

えーっ、うちの部ではみんなそう言っているよ

まったく女子陸上部は

うちの部は、耳年増な子ばかりで実際は、処女の子ばかりだから何か、間違った情報も入ってきちゃうのかもねっ

うんほら、竹柴キャプテンが硬派だからエッチな話も、キャプテンの前では禁止なの

そういや、女子陸上部は、恋愛禁止だったっけ

隠れて彼氏のいる先輩もいるけれど一年生では、あたしだけだと思ううふふっ

あたしみんなよりも先に経験しちゃったなって

オレのペニスを包む膣肉が、キュッと締まる

あたしヨシくんとセックスしていること、みんなに話していい

オレはクラスの男に話しちゃったし

みんな、興味津々で聞いてくると思うわっ

何でも話せよメグの話したいことはさ

あんっあたしは別にエッチのことを話したいわけじゃないの

メグの身体が、オレの腰使いに合わせて揺れる

ただねヨシくんに愛されて幸せだって、みんなに伝えたいのおっ世界中の人に叫びたいくらいっあたし、今、幸せなのっ

メグぅッ

気持ちいいヨシくん、メグの中、気持ちいい

ヨシくんのも素敵だよヨシくんのに、ズブズブされると背筋がゾクッてなるの気持ちいい

オレは剥き出しのメグのおっぱいを揉む

乳首を指で、こね回して

ああっそれもいいいいよおっヨシくぅん

うっとりとした顔でオレを見つめている

メグのお腹の中ヨシくんのオチンチンしか、入ったことがないんだよおっこれからも、ずっとそうヨシくんとしか、セックスしない死んでもしないんだからぁ

身体を揺さぶられながらメグが言う

もう、メグの中ヨシくんのオチンチンの形になっちゃっているんだからぴったりなのおっヨシくんのしか、入らなくなっているのおっ

メグがセックスに溺れていく

あたしねクラスの女の子たちや、クラブのみんなの前でヨシくんとエッチしたいみんなに、見せたいのおっメグのここが、ヨシくん専用になっちゃっていることぉメグは、ヨシくんのなのおっ

それもまたメグの歪んだ独占欲だ

家族の中で、オレを独占できないから

メグは、自分のテリトリークラスや部活では、オレを独占したいと望んでいる

ヨシくんだけの、メグなんだからぁぁっ

それは裏返せばメグだけのオレが欲しいということなんだろう

うん一緒に楽しもうな高校生活

今、メグを幸せにするとしたら一緒に充実した高校生活を送るしかない

うん一緒だからねっ学園祭も体育祭も修学旅行も

ああずっと一緒だミナホ姉さんに頼んで、3年間ずっと同じクラスにして貰おう

ああんっ幸せだよおっヨシくんと、ずっと一緒なのっ

オレは、メグとでを重ね合わせる

ギュッとオレの手を掴むメグ

メグは、ヨシくんの彼女です恋人です婚約者です奥さんです

自分に言い聞かせるように呟いていく

一人じゃないって、いいね幸せだわあたしっ

より深く強くオレは腰を動かしていく

ヨシくんヨシくんあたし

メグが高まっていく

あたしあたし波が来るのおっ

怖くないからそのまま、その波に乗っかって大丈夫だよオレがここに居るから

うんヨシくんヨシくんが居てくれるっああっああんんっ

メグがオレを見ている

オレもメグを見ている

気持ち良さそうな顔をしているぞ、メグ

ああんっ、恥ずかしいっヨシくんだって、エッチな顔しているよっ

メグの方がエッチな顔をしているって

うんエッチなんだもんっメグ、ヨシくんと居ると、エッチになっちゃうんだもんっ

メグは、セックスしている時はちょっと幼児退行していく癖がある

普段の真面目な委員長の姿を知っているだけにギャップがいい

可愛いよ、メグ

うんもっと、もっと可愛くしてぇぇヨシくんのオチンチンで、メグを変えてぇぇああはぁぁッッ

ギューッと、メグの身体が弓なりにしなるっ

もう、ダメぇぇヨシくん、ヨシくぅんっ

オレも、一気にスパートを掛ける

どうせならメグと一緒にイキたいっ

メグぅぅ、メグぅぅ跳べぇぇぇッッ

うううッッあはっメグ跳ぶのおっ

メグの全身が痙攣するッ

膣内が締まるぅぅ

跳ぶ、跳ぶ、跳ぶぅぅッッイクぅぅッッ

メグがエクスタシーに達する

激しく、メグに突き込むッッ

あああっ出すぞっ、出すぞっ、出すぞっっ

身体の奥底から魂を絞り出すように

イッているメグの顔を見ながら射精する

熱ッッ

子宮に熱液の放出を感じてメグの身体が、ビュクッと跳ねる

あああ呑んでるぅぅ呑んでるよおっメグの子宮が

メグの膣がキュウ、キュウとオレを絞る絞る絞る

ううっメグぅ

ヨシくぅぅん

オレはばったりと、メグの身体の上に覆い被さった

ぐでっと、脱力する

その瞬間体内に溜まっていた最後の精液が、ピュッとメグの子宮を犯す

オレは、メグのおっぱいを優しく触る

メグの肌は、どこもかしこも上気して火照っていて温かい

まだ下半身は、繋がったままだ

自分の身体の上で、荒い息をしているオレにメグが囁いた

い、いやありがとうを言うのはオレの方だよ

なかなか息が、戻らない

ううんお礼を言うのはメグの方よ幸せにしてくれて、ありがとうっ

メグは満足そうに微笑む

オレの背中を、擦ってくれた

うふふ、ヨシくんスッキリした顔をしてる可愛い

メグだって、そうだよとっても幸せそうな顔している可愛いよ

だって、本当に幸せだもんっあたし、今、無敵だからっ怖いことなんて何も無いんだからっ

メグは、クスクスと笑った

セックスっていいね心配なことがあっても、ヨシくんにお腹の奥にピュッって出して貰ったら、安心できるのそれで、何もかも全部、温かい気持ちでいっぱいになるから

メグは、自分の下腹部を触る

ほらあっここに、いっぱい入ってるあたしヨシくんの女なんだよ

メグは下から、オレを抱き締める

小振りなおっぱいも、尖った乳首もオレの胸に押しつけている

だからメグが不安になった時は、また抱いてねお願い

ヨシくんがメグを欲しくなった時も、我慢しないで言ってねあたし、いつでもどこでも誰の前でもするから

オレはみんなには見せたくないよメグとのエッチは、オレだけのものだから

じゃあ、こっそりしようねっ

うんしような

オレは、メグとキスをする

恋人とのセックスを楽しむのも高校生活の一部だろう

そう、納得することにした

どうしてのヨシくん

いやセックス2回で、こんなに距離が縮まるんだなって思って

そりゃ縮まるよずっとヨシくんのことだけ見ているんだからヨシくんも、あたしのことだけ見ていてくれるし

見ているだけじゃないよ全身でううん、全身とチンチンで、メグのことを感じているから

あたしも全身とアソコで、ヨシくんを感じてる愛してる愛してるよ、ヨシくん

メグは、またオレにキスを求める

セックスの効力は凄い

あ今、ヨシくん、他の人のこと考えているっ

メグが、指摘する

誰のこと、考えていたのメグの身体と比べたりしていたの

そんなことしていないよ

ミナホ姉さんのことを考えていたんだ

御名穂姉さん

メグが不思議そうな顔をする

あ膣口が締まって、オレの小さくなったペニスがニュポンッと押し出される

ミナホ姉さんセックスのできない身体だろ

でも娼婦をさせられていた時期が何年もあってセックスの経験があるから

処女のままそういう身体になってしまったのなら、まだ救いがある

セックスの経験があって薬を使われて、犯されながら絶頂に達したことがあると言っていた

でも、それはセックスの本当の良さは知らないままなわけでなのに、経験だけは豊富にあって

うん好きな人に抱いて貰う幸せを知らないのは、可哀想だわね

今のミナホ姉さんには家族がいる

しかし、男女の関係で無いと埋められないものは確かに存在する

ミナホ姉さんの心を救う方法を、考えてあげたいんだ

白坂創介に復讐するだけではミナホ姉さんの魂は救われないと思う

メグが頷く

あたしも考えてみる

ああ、頼むよ

んんっ

いつの間にか眠ってしまっていた

うふっ、起きた

あメグ

オレはソファの上に寝転がっている

上からタオルケットを掛けてもらっている

メグが膝枕をしていてくれた

可愛いから、ずっとヨシくんの寝顔を見ていたの

メグは、にこやかにそう言う

飽きなかった

オレの顔なんて、そんなに面白げのあるものとは思えないんだけれど

うんこれからのことをずっと考えていたから

これからのこと

ヨシくんと、これからどんな学校生活をするか卒業したら、どうするか子供はいつ、何人産むかとか

どうしよう幸せなことしか思い付かないのあたし

メグは、オレの顔を愛しげに撫でる

あたし他の子たちに負けてると思って、落ち込んで馬鹿みたいヨシくんの学校生活だけは、あたしと一緒だものね高校が終わってからも、ヨシくんはちゃんとあたしとの時間を作ってくれるだろうし心配する必要なんか無かったんだ

オレが寝ている間にメグは心の整理が付いたらしい

窓の外は夕方だオレンジ色の陽光が斜めから射している

この光の中で見るメグは綺麗だ

オレ、何時間ぐらい寝ていたの

3時間くらいかなもう、6時近いから

起きなけりゃ

シャワー浴びようよこのままだと、みんなに会えないでしょ

ああオレもメグも、性臭がするかも

克子姉さんが、ヨシくんとあたしの着替えを持って来てくれたから

克子姉来たの

オレが、寝ている間に

うんヨシくんの寝顔見ていたわ

ヨシくん次は、克子姉さんを幸せにしてあげてね

幸せにしないといけない人がオレにはいっぱい居る

メグと近くのシャワールームへ行って洗いこした

このお屋敷は、元娼館だから風呂場とトイレは、あちこちにある

メグの裸は、やっぱり綺麗だよな

スポーツマンらしく、均整が取れている

だけど、筋肉モリモリというわけでもない

メグは元々、長身でスタイルが良くて、手足が長いからモデルさんみたいだ

でも、あたし胸無いよ

メグはメグらしい裸をしてして、オレが気に入っているんだからそういうことは言うな

だいたい、メグで胸無いのなら美智はどうなる平地か

さすがに、今日は何度もセックスしているからもう勃起しない

純粋にメグの裸身を眺めて楽しむ

あたしもヨシくんの足の形好きっ

足の形

うんふくらはぎのところ、キュッとしているでしょ後、手も好き

そんな良い形だと思わないけれど

えーっ、ヨシくんの手ってセクシーだよあたしには、そう見えるのっ

メグの感想だからまあ、そうなんだろうな

シャワーから出て、次はバスタオルで拭きっこをして

それから下着の着せ合いもする

克子姉がオレに用意してくれたのは、動きやすいジャージの上下だった

これブランド物だよ結構高いと思う

メグは、そう言うがジャージのブランド物とかって、意味があるのか

運動着でしかないのに

メグの方はさっきとはまた違うメイド服に着替える

これは夜用なんだって

夜用

ホンモノのメイドさんは、昼と夜とで制服が替わるんだって克子姉さんが言ってたわ

だから夜は夜のお申し付けをしてくれてもいいからねっご主人様っ

冗談よこれ以上、ヨシくんを独り占めするのは悪いものそろそろ、みんな帰って来るだろうし

ああマルゴさんや寧も戻って来るだろう

さ、食堂の方へ行ってみましょう

メグと食堂に行ってみると

おっお邪魔してるわよっ

ミス・コーデリアが、ズルズルとラーメンを食べていた

二人の部下女のヴァイオラたちも、控えている

ええっとあの、何で

えっああ、夕ご飯前に、ちょっと小腹が空いたから

えっそのラーメン、繋ぎなの

この後、さらに夕飯も食っていくつもり

いや、そうじゃなくって何でここにいるんです

ミス・コーデリアは、ナルトを食べながら

ここは、日本でのキョーコの家なんだろだったら、あたしが泊まるのは当たり前のことじゃないか

泊まるのか

久しぶりだからね今夜はたっぷり、キョーコに可愛いがって貰うのこの子たちもね

ミス・コーデリアは、二人の部下を見る

この人たち全員レズなんだっけ

あ、一応紹介しておくわねそっちがイーニーで、こっちがミーニー

イーニー&ミーニーもコードネームで、本名じゃないんだけれどまあ、便宜上、名前がはっきりしていた方がいいでしょ

いーにーデス

みーにーデス

二人の白い女たちは、たどたどしい日本語で挨拶した

あ、二人とも日本語はまだそれしか知らないからあんたたちも挨拶しなくていいよこの子たちには、何言っているか判らないから

眼が覚めた

台所から、克子姉が入って来る

克子姉タオルケットと着替え、ありがとう

オレは礼を言う

うんちょっと寝て元気になったわね良かったわ

寝るってSLEEPの方それとも、その子とSEXしたってこと

ミス・コーデリアが、あからさまに尋ねてくる

あらま

ミス・コーデリアは、呆れ顔で笑う

ところでカツコちょっとスープの味がイマイチよ、これダシが良くないんじゃない魚介系のスープとか、試してみたら

この人ロサンゼルス在住なのに、何でラーメンに詳しいんだろ

麺もさあこのスープなら、もうちょっと細麺の方が良いんじゃないかしら

ミス・コーデリアが、そんなことをネチネチと言うと

ゴチャゴチャ文句を言うやつには、食べさせなくて良いからね克子

恭子さんが、帰って来た

ミス・イーディーも一緒だ

あれ何か不機嫌そうな顔をしている

まいっちゃったよそこの学校からの帰り道、この子が突然あたしに決闘を申し込んできたから高校の正門前で、大立ち回りになっちゃってさ

校門前で闘った

まさか2回戦になるとは思わなかったのですが

2回やらないと、メグが満足しなかったので

まあ、連休ですしこれでいいかなと

メグのセックス回でしたが、御名穂との比較させるためなので御名穂編のままです

吉田くんの心のメンテも終わりました

次話こそはアニエス登場、だといいな

いや、登場させます

364.捧げられる美少女

あ、大丈夫、大丈夫10秒もしないうちに、ふん捕まえたから

恭子さんが、ミス・イーディの首根っこをクイッと引っ張り上げる

学生の何人かには見られたけれど、何が起きたかは判らないと思うよ自分の記憶の方を疑うだろうね普通じゃない、闘いだったから

ど、どんな闘いだったんだ

そのまま英語で恭子さんは、ミス・イーディに話し掛ける

多分まだまだあんたはあたしに敵わないんだから、じっくり修行しなとかだろう

ミス・イーディは、不機嫌そうだが大人しく受け入れる

圧倒的な力の差を思い知ったんだろう

ところで克子、晩ご飯は何

恭子さんが、克子姉に尋ねる

クリームシチューにしたんですけれど

おっ、いいね付け合わせにサラダとか作った

それは、これからです

じゃあ、それはあたしがやるわ

恭子さんが料理を作る

克子は、ちょっと休みな台所借りるよ

いえ恭子さんこそ、外から戻られたばかりじゃないですか

いいんだよ、あたしは体力だけは自信があるから

いや体力は、もちろんスバ抜けているけれど

恭子さんは、何から何まで規格外だ

ええっと恵美ちゃんだっけお手伝いしてくれる

メグが、恭子さんに呼ばれる

んお肌、艶々しているねもしかして、エッチしたばかり

そんなに、緊張しなくて良いよあたしは家族内が円満ならそれでいいんだからいいんじゃない、一夫多妻とか面白いと思うよ

恭子さんは、オレの方を向いてニヤッと笑った

ちょっと恵美ちゃんを借りるよ代わりに克子を置いていくから

克子御名穂は、またお籠もりだろ

はいちょっと気分が優れないとおっしゃって、お部屋で休んでいらっしゃいます

オレは、さっきの悲しげな様子を思い出す

しょうがないね御名穂は、三歩進んで二歩下がるタイプだから

一々、自分のやったことを細かく思い返して、分析して反省して、自己批判して、客観的な評価を下さないと、次の行動に移れない子だからね

ああそうなんだ

オレには、よく見えていなかったけれど

ミナホ姉さん、何かする度に毎回考え込んでいるんだ

まあ、ノリでスバズバ突っ走って、脱線して崖から落ちるようなお馬鹿さんじゃないだけいいか

それあたしのことかしら

ミス・コーデリアが、ブスッとして言う

あんたは、猪突猛進なところが可愛いんだよ

チョトツ何あたしの知らない日本語使わないで

とにかく可愛いって言ってるんだよコーデリア

恭子さんの言葉に、ミス・コーデリアは頬を赤く染める

もうキョーコは、すぐに誤魔化すんだからっ

あんたも台所に来なっタダメシ食っていくんだみんなのために一品ぐらい、作りなよ

久しぶりにあんたの作るメキシコ料理が食べたいんだよっ

もおつしょうがないわねっ

ミス・コーデリアは、席を立つ

この子たちにも手伝わせるわ

二人の部下イーニーとミーニーにも、声を掛ける

みんな料理とかするんだ

何か、軍隊食の缶詰とかぶっ太いハムを、そのまま丸かじりするとかそういうワイルドなイメージがあった

勝手にそう思っていて、申し訳無い

克子は、この子にアニエスのレクチャーよろしくねっ

恭子さんが、克子姉に言う

えっとそれは

オレとすれば、願ったり適ったりだけれど

どうせ、御名穂はレクチャーしてくれなかったんだろ

まあ今日のあの子は、移送のことで頭がいっぱいだったろうからね

移送

ミナホ姉さんの父親黒森公一郎の

薬で廃人になった黒森公一郎を、香月グループの病院で引き取って貰うって言ってたけれど

移送は、もう終わったの

克子姉は、ミナホ姉さんの復讐計画に最初から関わっている

ミナホ姉さんが、実の父親に毒薬を盛ったこともそのまま、この屋敷の地下に拉致監禁したことも知っているはずだ

あるいは薬を呑ませた実行犯は、克子姉かもしれない

いずれにせよメグには、このことは伏せておくべきだと思った

だから移送とだけ言った

ええあなたが寝ている間に

やっぱり、ミナホ姉さんは自分が廃人化した父親の姿を、オレには見せたくなかったんだ

メグにも

だから、オレたち二人きりで、隔離されていたんだなこの数時間

メグは勘の良い子だからオレと克子姉の会話を聞いているけれど、詳細を尋ねてはこなかった

うんこの一件を、メグや他のみんなに話すかどうかは、ミナホ姉さんが決めることだ

今はこれまでにしておこう

さっそんじゃあ、あたしたちは台所へ行くからっ後、よろしくねぇーっ

そして、恭子さんはゾロゾロと他の子を連れて、台所の方へ移動していく

克子姉と顔を合わせるとちょっと、何を話していいか判らなくなる

さっき、メグから克子姉が懸念を抱いていることを聞いてしまった

つまり自分の娼婦時代に培ったテクニックが、オレをセックスに溺れさせて悪い状態に陥れてしまうのではないかという

あのさ、克子姉

克子姉も、ちょっと緊張しているみたいだ

多分考えすぎだよオレ、そんな簡単にエッチ中毒とかにはならないから

でもあなた、あたしの全テクニック・リミッター解除・フルパワーを知らないでしょ

それは確かに知らない

じゃあちょっとずつやってみて

ちょっとずつ

うん少しずつ、小出しにして完全版は、慣れてからってことで

そうねその方がいいわよね

いきなりじゃあやっぱり怖い

でも、あたしノリ過ぎちゃうと、ブレーキ効かなくなるから

いっそのこと誰かに付いていて貰うとか

克子姉とのセックス中は、必ず、誰かに見ていてもらって克子姉が暴走したら、止めて貰う

そうねその方がいいかもね

ええっとマルゴさんとかかな

いえそれは悪いわ

そうだなマルゴさんは、男とのセックスに興味がある人じゃないし

見ていて貰うだけなのは、悪いよな

あたしの時は、渚が渚の時は、あたしが見ていようかしらしばらくは

そうだねそれがいいいよあ、そうだ、ついでに年少組の子も何人か呼ぼうよ

オレは提案する

年下の子が見ている前なら克子姉だって、簡単に暴走できないだろ

うん姉としての威厳に関わるものね

オレたちが、こんな変な会話を続けている横で

ミス・イーディが、オレたちをジィーっと見ている

恭子さん、何で、この子も一緒に連れて行ってくれなかったんだろ

オレの素朴な疑問に、克子姉が答える

あたしたちを、二人きりにするとお互いに照れちゃって、会話が進まないと思ったんじゃないかしら

第三者の眼があるからとりあえず、会話ができている

その上イーディは日本語が判らないし

克子姉は、台所の戸棚を開けてクッキー缶を取り出す

ニカッと微笑んで缶を開いて、ミス・イーディに差し出す

ミス・イーディもニカッと笑って

クッキー缶ごと、引ったくった

部屋の壁際へ、ツツツーッと逃げ去り

ムシャムシャと缶の中のクッキーを食べる

猿だ

動物園の猿みたいな行動をする

まあ、あれでしばらく放っておいても平気だと思うわ

克子姉は、ミス・イーディを見て、そう言う

あ、そうだあれもあった

さらに戸棚をゴソゴソして

真緒ちゃんにあげるつもりで買ったのよ、これ

取り出されたのは知恵の輪

ほいさっ

克子姉は、組み合った金属輪をミス・イーディの前に放り投げる

チャリラーン

キラキラと光る銀色の物体をミス・イーディは何だと見つめる

そしてクンクンクンと臭いを嗅いで

ひょいっと、知恵の輪を拾い上げる

クッキー缶を横に置いて眼の位置まで金属の輪を持ち上げて、両手でカチャカチャやり始めた

うんこれでしばらくは平気よ

克子姉は、うふふふんっと微笑む

ええ、あれをクリアしたら、次はこれがあるから

克子姉は、オレに戸棚の奥のルービック・キューブを指差した

アニエスのことよね

克子姉が、食堂に置いてあったノートパソコンを開く

お嬢様は地下のお部屋の入り口までは、連れて行って下さったんでしょ

うん、アニエスの居るっていう部屋を覗き穴から見たんだけれど死角になっていて確認できなかったんだ

そうねアニエスは、1日のほとんどはベッドのあるコーナーに居るから

克子姉はノートパソコンに、アニエスの監禁部屋の監視カメラをの映像を映し出そうと操作している

驚かないでね

克子姉が、カチカチとマウスをクリックすると

赤い文字でLIVEと表示された画像が映し出される

そこは、間違いないさっき行った地下の部屋だ

床面の赤い色を覚えている

天窓から夕方のオレンジ色の光線が、ぼんやりと部屋の中を照らしている

カメラがズーッと移動する

ベッドに腰掛けている小さな少女の姿

ぼーっと、何かを見上げている

淡い乳白色の長い髪の毛

白い肌

アニエスは不思議の国のアリスの様な、可愛らしいエプロンドレスを着ていた

でも、足は素足だ

母親が白人の彼女は眼が大きい本当に、フランス人形みたいだ

整った顔で無表情に、部屋の壁の上の方を見上げている

感情が見えないところが余計に、人形っぽく見えるのだろうか

しかし、この人形は安っぽくない

本当に人形だったら恐ろしいほどの価値を持つだろう

それぐらい少女アニエスの姿は、神々しかった

痛々しいまでの美しさを感じる

12歳という話だけれど見た目は、もう少し幼く見えた

綺麗だ、アニエス

見た目は、美少女天使だけれどサキュバスだから、あの子

サキュバス

淫魔よ淫らな悪魔まだ、そこまで成長しきっていないけれどね

うん見た目は、幼い感じだよね

幼いああ、カメラでこうやって観ると、可愛い子供にしか見えないんでしょうけれどあれで、ちゃんと身体は成長しているのよ、あの子

もう初潮も来ているしおっぱいだって、張ってきているわもう、充分にセックスできる身体よ

こうやって映像で観ている限りはただの小学生にしか見えないけれど

アニエスオナニーだってするから

なっ

オナニーは2年前からしているわそういうことを教えた人がいるのよ

ほら始めるわよ、あの子そろそろ時間だから

アニエスは、上の方を見上げたまま自分の胸をまさぐり出す

あっはぁ

そしてスカートの中にも、手を

んんんっぬふぅうううっ

12歳のハーフ美少女が自分の幼い肉体で一人遊びを始める

ああっあああっああーんっ

切なそうに身を震わせて、喘ぐアニエス

感じている時は、なるべく大きな声でそう教えられているのよ、あの子

アニエスは恥じらうことなく、声を上げる

ううっあはぁぁああんっはぁぁっ

壁の高いところを見上げて

何を見上げているんだ、彼女

今、別の画面に映し出すわ

克子姉は、モニターの画面を分割して喘ぐアニエスを撮す他に、別のカメラを起動させる

アニエスの見上げる壁が映った

その壁には等身大のブロンズ像があった

壁の中に埋め込まれるように像が安置されている

一人の男の裸像

オレは、その男を知っている

それは白坂創介

アニエスの父親

ああっパパンパパンッああんっああっ

ブロンズの白坂創介は全裸で隆々と勃起したペニスを尽きだしていた

そして、ニカッと笑って娘を見下ろしている

あれどうして

白坂創介、本人がああしたのよ娘が毎日、自分の裸の像を見上げてオナニーする様にさせてたのこの夕方の時間は、あの壁に陽の光が射すでしょだから、あの子は必ずオナニーするの日課なのよ後、朝と寝る前に、オナニーするわイクまで止めないように、躾けられているのよ

そうじゃなくてどうして

どうして、そんなことを許しているんだ

何で、止めさせないんだ

あれがアニエスの知っている唯一の日常生活だからよ

あたしがあの子の世話をするまでは、あの子はあの部屋で白坂創介の乳母に育てられたの

乳母

昌代さんて言うんだけどね元は、白坂創介の父親の愛人の一人だった人よそれが乳母になったの子供の頃から白坂創介に仕えてきてどんな命令でも聞くっていう人だったその昌代さんにアニエスは育てられたの

思い出したくないという表情で克子姉は言った

アニエスは、物心付いた時から白坂創介を愛することしか教えられていないわ白坂創介が、この世の神だと思い込んでいるのそういう風に教えられてきたから

アニエスは白坂創介が、女を犯すところを見せられて成長したわそれも、すでに白坂創介に屈服した女とのセックスだけを白坂創介が、女を家畜のように扱っている姿だけを見せて自分もそうなるのが当たり前だって、思わせたのよ昌代さんと二人で

画面の中のアニエスが父の裸像を見上げて、自分を慰める

ああやっているのも半分、宗教的な儀式なのよアニエスにとっては神白坂創介の像の前で、オナニーすることがね

あふぅぅあふぅぅあふぅぅッッ

アニエスは自ら、パンティを脱ぎ、スカートを捲る

高所のブロンズ像に見えるように、大きく足を拡げて秘所を晒す

み、見て下さいですのぇぇ、パパンっアニエスのいやらしい処を、見て下さいですのぉパパン

無気の割れ目を開いて幼い指が、感じる場所を刺激する

あああっああんっパパンっ許してくださいのぉいやらしくて、はしたないアニエスを許して下さいのぉああーっ

アニエスは少し変な日本語を喋る

指を奔放に動かして自らの肉体を神である父に捧げようとしている

アニエスは学校に行ったことがないわ

お友達もいない

お屋敷の中でも他の娼婦と隔離されてきたの

毎日、一緒にいるのが白坂創介の下僕みたいな女で

白坂創介の性奴隷になることだけを、教えられてきた

呟くように克子姉が言う

でもこのままじゃいけないだろ何とか、助けてやらないと

白坂創介の呪縛から救ってやらないと

判っているわでも、今までは余裕が無かったのよ判って

オーストラリアに出発するまで白坂創介は、黒い森の中に一定の影響力を持っていた

白坂創介を油断させて、オーストラリアに送り出すまではミナホ姉さんや克子姉は、迂闊なことはできなかったんだろう

変に白坂創介に警戒されれば復讐計画は根本から、失敗することになる

アニエスを教育していた乳母って、今はどうしているの

オレは心を抑えて克子姉に尋ねた

死んだわ病気で癌だったの昌代さんが死んでから、アニエスの食事係をあたしがする様になったの

白坂創介がよく了承してくれたね

だってお屋敷の中には、他にそういうことができる人は居なかったし白坂創介にとっては打撃だったのよ昌代さんが死んだことはあの男が、何から何まで甘えられるのは、昌代さんだけだったしそういう人が居たからこそ、あそこまで傲慢なヘンタイ男になったんでしょうけどね

許す人間がいるから人は、増長する

人間は、勝手に傲慢にはならない

環境が周囲の人間の対応が、その人間の性格形成に強く作用する

あの頃のあたしは、酷くエキセントリックで、クレージーな女だったからわざとお嬢様と仲違いしているようなお芝居もしていたのよ

そんなことまでしていたんだ

今はあたしが食事を持って行っても、警戒しなくなったけれどでも、アニエスいまだにあたしとは口をきいてくれないわ

じゃあ、森下さんとも

この数日、克子姉が不在の間アニエスの食事は、森下さんが用意していた

森下さんは部屋の入り口に食事を置いていくことしかできなかったそうよそれで、後で食器を回収する森下さんが部屋に入って来ると、アニエスは警戒してベッドのところから動かなかったそうよ森下さんの眼の前では、絶対に食事しなかったって

モニターの中のアニエスはそろそろクライマックスを迎えようとしている

はぁぁッ、パパンッ許して下さいのぉパパンツアニエスが、気持ちよくなるの許して下さいですのぉぉパパぁンッ

グリグリと中指でクリトリスを擦っている、アニエス

あの子膣の中には、指は入れないのよそう指導されているの間違って、自分の指で処女膜を破ってしまうのを白坂創介が恐れたから

どこまでも、自分勝手な父親なんだ

あの子もそろそろ、白坂創介に犯される予定だった時間切れ寸前だったのよ

メグと一緒でそれが、ミナホ姉さんの復讐決行の引き金になったのか

あの男自分の性奴隷として、育て上げた娘を犯すのを、本当に楽しみにしていたわ

克子姉の眼は怒りに燃えている

アニエスが生まれて12年いいえ、白坂創介がアニエスのお母さんを無理矢理レイプした時から計算すれば、13年よあたしたちは、白坂創介の13年掛かりの計画をメチャクチャにしてやりたいの

美しい異国の少女を犯して娘を産ませる

その娘を自分の性奴隷として育てて犯す

何て下衆な男なんだ

お願いアニエスを白坂創介の眼の前で、犯して

それがミナホ姉さんの復讐の最終ライン

社会的に抹殺し一族からも追われるようにし

妻とその一族からは、離縁され

長女の雪乃はオレに犯され、妊娠させられる

次女の舞夏も処女を奪われた

白坂創介が娼婦に堕とす予定だった、隠し娘の恵美は無事に黒い森に救われ、オレの女になった

そして最後に残った、もう一人の隠し娘がアニエス

それであの男の全ては、失われるわお嬢様の心も救われる

アニエスが激しく喘ぐ

全身を痙攣させる

ああっパパンっお願いなのぉイッてもいいのですかアニエス、イッてもいいのですかパパンの前でイッちゃってもいいのですかッ

半泣きの瞳で父の勃起した裸像を見上げる、アニエス

ああっイグぅぅイグぅぅイグですのぉぉアニエス、イッちゃってますですのぉぉぉぉッッ

幼い肉体が爆ぜるッッ

はぁぁんんんっっ

世界が制止する

肩で息をしながらアニエスは父親の像を見上げる

今宵もまた、パパンのお陰でアニエスはイッてしまいましたですのありがとうございます、パパン

アニエスは、神に感謝する

早く、アニエスを犯しに来て下さいですのアニエスは、ずっとパパンに犯されることを夢見ています

心から、そう思っているのか

そう言うのが、決まりになっているのかオレには判らない

会いたいですのパパンアニエスは、寂しいですの

その呟きには、心が感じられた

アニエスは白坂創介にしか、心を許していない

パパンアニエスは、シャワーを浴びさせていただきますの

そして、アニエスは服を脱いでいく

エプロンドレスを脱いで裸に

夕方の淡い光の中に、アニエスの裸身が浮き上がる

まだ肉の付ききっていない、幼い裸身

しかし、ハーフ美少女のスタイルは純粋な日本人とは違う

高い腰の位置細く長い足

腰はくびれ始めている

胸は膨らみ始めている

そこには、確かなセックスアピールが感じられた

アニエスはセックスできる身体に、成長している

幼いだけの肉体なのにそんな実感が感じられる

白坂創介が、刈り取る寸前だった処女の身体よ

この12歳の肉体はいつ処女を破られても良い段階まで、成長させられている

ねどうやって、犯す

克子姉が、オレを見て尋ねる

その眼はとても悲しそうだった

陰獣アニエスは、オナニーシーンから

アニエスの言葉遣いをずっと悩んでいたのですがペルシャでいきます

もう、これで押し通します

白坂創介ブロンズ像は某ガンダムの影響ですね

最終回のラストが、主人公の銅像という

大昔に、大英博物館へ行ったときにニンフを襲う、サチュロスの石像を見たんですが

サチュロス像多分、勃起ペニスがあったんでしょうね

大理石の像なんでチンコ、もげてました

いや、1体じゃなくて、サチュロス像何体もあったんですが

みんなことごとく、チンコもげてました

ローマ時代の古い像なので勝手に折れたと思いたいですが

キリスト教時代になって、折られたのかもしれません

何か思い出しました

ビクトリア朝のポルノに、寄宿学校の少女に勃起ペニスのある像を見せて、その子が興奮したところで襲いかかるっていうのもありましたね

パール傑作選・1だと思います

勃起ペニスの男性像というのは、密かに需要があったのかもしれません

365.晩ご飯はまだ

ピンポーンッ

不意に、壁のスピーカーが鳴る

ミス・イーディが、ブルッと身体を震わせた

あら誰か来たわね

克子姉は、手元のパソコンを操作する

監視カメラが、お屋敷の入り口の様子を映し出した

画面に映ったのは、青いマセラッティ

助手席にも人が乗っているのが見える

寧も一緒らしい

美容室へ寄ってくるっていう話だったけれど意外と早かったわね

そう言いながら、克子姉は、遠隔操作で鉄扉を開く

ブッと、1回だけクラクションを鳴らしマセラッティは、お屋敷の敷地へ

すぐにこっちへ来るわ夕飯は、みんなで一緒に食べられそうね

克子姉が、ニコッとオレに微笑む

マナたちは渚のところで食べて来るのかな

マナと麗華は、お花屋さんの手伝いに行っている

そうね渚のお店は、8時半までだから麗華お姉さんには、渚や真緒ちゃんやマナちゃんをここまで連れてきてもらわないといけないし

渚たちも、こっちへ来るんだ

しばらくは、警戒していた方がいいわ夜は、なるべく固まっていた方がいいと思うの

克子姉は、心配そうに答えた

確かに、シザーリオ・ヴァイオラや白坂本家など直面する危険はなくなったけれど

香月セキュリティ・サービスや、公安警察の監視も始まったし

白坂本家のスキャンダルの報道も続いている

まだ、気を緩めてはいけないよな

今日は、麗華お姉さんに行って貰ったけれど明日は、また別の人に警護に行って貰うわ渚のお店が、一番狙われそうだからでも、お店を休みにするわけもいかないしね

今は、どんな相手を警戒しているの

確か、黒い森はジッちゃんの力で、日本のトップ・シークレットになるんじゃなかったりか

一番は、白坂創介が提携していた暴力団組織よすでに、香月様の方から組織のトップには話が通っているけれどああいう人たちって、根に持つから白坂創介から黒い森の顧客リストを手に入れて、政財界に脅しを掛けて大儲けするつもりだったでしょ

それが全部パーになっちゃったんだから腹いせに、あたしたちに何か嫌がらせしてくる可能性があるわけもちろん、トップでなく、末端のチンピラを使ってね組織の下の連中が勝手にやったことだって、言い訳するつもりなのよ

そういうことが、考えられるんだ

今までは、あたしたちの正体が向こうには、はっきり見えないようにしてきたから良かったけれど香月様からの裏社会への通達と、公安警察からの情報リークで、色々と伝わってしまうことになるから白坂創介を通じて黒い森を知っていた暴力団の人からすれば、頭にくると思うわよあたしたちが、自分たちのレベルを飛び越えて香月様の庇護下に入ったこととかね何が何でも嫌がらせしてやろうと思うんじゃないかしら

暴力団は、白坂創介を馬鹿にしていたわけだし

黒い森は、その白坂創介のものだと思っていたのだから

いずれは、自分たちが黒い森の運営を奪取するつもりだったんだろうな

それが娼館の女たちによって、全て覆ったとなれば頭に来るだろう

まあ昨日の今日で香月様からの通達が正式に出たのは、今日のお昼過ぎくらいだと思うわそれで、今回の事件の概要が、裏の世界の連中に何となく知れ渡って時間の経過から考えると、暴力団のトップの人たちは今頃、会議していると思うわだから、何らかのアクションがあるとしたら今夜からよね

克子姉は、そう想定する

そして、嫌がらせなら渚のお店にするのが一番でしょあの子の仕事は、表の商売なんだからお屋敷の方は、現在休業中だし

この屋敷には、警備も監視も付いているしここを攻撃しても、嫌がらせにはならない

その点、渚のお店は誰でも入れるんだから鉄砲玉みたいな連中に突っ込むだけで、被害甚大だ

暴力団の直接の構成員でないチンピラを使えば、ジッちゃんからの手を出すな指令に反したことにもならないし

まずいね

もう、お嬢様が情報集めに動き出してていらっしゃるわどの辺のチンピラ連中を使うかは、大体判っているから向こうが嫌がらせに来る前に、こっちから潰しに行くわ

相変わらず、ミナホ姉さんの仕事は早い

あっ、克子、それあたしたちでやるわ

台所から、恭子さんが顔を出す

ついでに、その元締めの暴力団も丸ごとブッ潰しておくわこういうのは、一罰百戒だから

いちばつひゃっかい

香月のジィさんの後ろ盾がなくとも、黒い森はヤバ過ぎて手を出したらマズイっていう評判を作ればいいんだろ

ええっと恭子さん、何をするつもり

克子、その暴力団て潰したら困るような組織かい今後の日本国にとって必要な存在

いえ、そんなことは無いと思いますが

じゃあ、決まりだねえ、コーデリア、明日、暴力団一つ潰しに行くからっ

恭子さんは、台所の中のミス・コーデリアに言う

あんたもどうせヒマでしょ手伝いなさいねっ

あたしこのままバカンスにするつもりだったんだけど

ミス・コーデリアも顔を出す

そう言わないで今夜は、たっぷり可愛がってあげるからさっ

ニマァと微笑むミス・コーデリア

もおっ皆殺しにすればいいの

ううん生まれてきたことを後悔させてやるんだよっ

恭子、あんたのそういうところ、大好きっ

この規格外の二人に関しては考えたら、負けだ

ミーニーとイーニーも連れて行くわこの子らも、退屈していたところだし

そこのお猿も連れて行くよ少しは元気を発散させないと、あたしに突っかかって来るからね

恭子さんは、ミス・イーディを見てそう言った

彼女は部屋の隅で、またカチャカチャと知恵の輪と格闘している

克子たちは、明日は香月のジィさんの息子の葬式に行くんだろ

はい、その予定です

あらあたしも行かなくていいのかしら

だってあたしが蹴り殺した人のお葬式でしょ

たははっあたしとあんたが参列したら、警備の人数が3倍になっちゃうっての

えー、あたし別に騒ぎを起こす気はないわよ

そうじゃなくってキョーコ・メッサーとミス・コーデリアが二人並んで現れたら、警備担当者はパニックを起こすよちょっと気の毒だろう

そうねえじゃあ、いっか暴力団潰しの方が面白そうだし

メグが、お皿の乗ったワゴンを押して台所から出て来る

すげぇ、緊張している

まあこの人たちと一緒に台所に居るのは怖いよな

よ、ヨシくんごはんできたわ

オレの方に、身を寄せる

確かに、台所の方から美味しそうな匂いが漂ってきた

クンクンクンミス・イーディが反応する

ポイッと知恵の輪を投げ捨てた

おっベスト・タイミングで帰って来たみたいだねっ

寧とマルゴさんが、部屋に入って着た

髪を黒く染めている

あら、黒に戻したのいいんじゃない可愛いわよっ

恭子さんが、寧に言った

でしょ、でしょっねえっ

寧が、オレにニコッと微笑む

うん綺麗だよ

可愛いとかいう、レベルじゃない

人工的な金髪と、カラーコンタクトが寧の自然な美しさを隠していたんだ

黒髪に、ダークブラウンの寧はナチュラルに美しい

とんでもない美少女だ

懐かしいね、出会った頃のあんたに戻ったねもっとも、あの頃の寧は、そんなにニコニコ笑っていなかったけれど

恭子さんが、寧の顔をしげしげと見て言う

うんやっと、心の底から笑えるようになったのヨッちゃんのお陰だよっ

そう言って、寧は後ろからオレに抱きつく

うふふっヨッちゃん、だぁい好きっ

その光景を、恭子さんはミス・コーデリアに指し示し

あの通り、あの子はヘテロだから手を出すんじゃないよあたしの妹分なんだから

判っているわよっ

ミス・コーデリアは、恭子さんに腕を絡める

ヘテロって何です

ノンケってことだよ

恭子さんは答えた

よく判らんぞ

メグが、暗い顔をしている

寧さんが、黒髪の超少女になって帰って来たことにショックを受けているのか

オレが声を掛けようとすると寧が、オレを制した

ちょっと恵美っ

寧から今までのメグちゃんではなく、恵美と呼ばれたことに、メグはハッとする

あんたさぁまさか、こんなんで負けたとか思っているんじゃないでしょうねっ

そ、そんなこと思っていないです

寧は、オレを抱き締めたままふっふふーんと、メグに微笑み

恵美さあんた、自分が本気になったら、今の何割増しで綺麗になれると思っている

何割増し

本気で美容について勉強してファッションセンスとかも磨いて、やれることぜぇーんぶやったら、あんたは今のあんたより何割増しまで綺麗になれると思うわけ

そんなの、考えたことはありません

メグは、暗い顔で答える

じゃあ、今考えなよっ5割増し6割増し2倍とか3倍いける

せいぜい3割増しぐらいだと思います

ふーん

寧が、ジロジロとメグの顔を見る

今より3割増しには綺麗になれるんだね

でも、あたしがどんなに頑張ったって寧お姉さんほど、綺麗にはなれません

メグの言葉に、寧は

ふざけんなっバーカ

そういうのはねっ、本気でやってみなけりゃ判らないでしょっ最初からあきらめて、どーすんのよっ、あんたはっ

寧お姉さん

クスッと、寧がメグに微笑み掛ける

今日からあたしか教えてあげるからっ恵美が綺麗になるために、あたしが知っていることは何でも教えてあげるっ美容体操も一緒にやろっそんで、とっとと3割増しになってよ女を磨いて磨いて磨き上げてっグダグダ落ち込んでるヒマなんか無いんだからねっ

メグは、呆然としている

みすずにも宣戦布告してきたから、恵美にもするねっあたしたち姉妹は、助け合うだけじゃダメなんだと思うんだっ今のままなら、ヨッちゃんの優しさに、みんなで甘えるだけの怠惰な女になっちゃうよそんなあたしたちなら、ヨッちゃんが疲弊して倒れちゃうっての

寧は、優しくオレの頭を撫でてくれる

あたしたち、ヨッちゃんの女は競い合って、磨き合って、どんどんいい女にならなきゃヨッちゃんのためにね

ヨシくんのために

そうだよっ落ち込んでいるヒマなんて、無いんだからねっ

寧が微笑む天使の様な笑みで

いい女になろ一緒にさっ

恭子さんが感心して、マルゴさんに言う

へえ成長したもんだねあたしたちに隠れて、いつも小さくなっていた寧が、こんなことを言うようになって

寧も成長したんですよ今では、妹が何人も居るお姉さんですから

オレがやって来るまでは寧は黒い森の最年少の妹だった

今では年少組の少女たちを束ねる、立派なお姉さんだ

メグ寧お姉さんによろしくお願いしますって言うんだ

オレは、メグにそう促す

それとも闘わずして負けを認めるのかそういうのって、メグらしくないぞ

よろしくお願いしますあたし頑張ります寧お姉さんみたいに、綺麗にはなれないと思うけれどでも、精一杯、努力しますっ

うんっかかってきたまえっぬふふふっ

さてそれじゃあ、ご飯にしましょうか

克子姉が、席を立つ

ミナホは

マルゴさんが、ミナホ姉さんを探す

お嬢様は、お部屋にいらっしゃいます今はお忙しくしていらっしゃいますからお食事は、後であたしがお運び致します

そうそう、ここに居るメンバーで食べちゃおうっ

あのさ克子姉

オレはちょっと、考えていることがあった

オレアニエスの部屋で食べたいんだけど

アニエスの

克子姉は、びっくりしている

アニエスはいつも、あの地下室で一人で食事をしているんだろ

ええそうだけど

だったら、一緒に食べたいアニエスとは、そういうところから始めないといけないって思うんだ

アニエスと向き合うには

日常生活から共にするしかないと思う

でも他の人が一緒だと、アニエスはご飯を食べないわよ

だったら、そのままずっとアニエスの部屋に居るよずっと居れば、アニエスもお腹が空くだろうから、食べるだろオレに、攻撃してくる意志が無いって判れば

何時間もかかるわよ

構わないさというか明日、お葬式に行く以外は、連休の残りの時間はアニエスの部屋で過ごすつもりだよ、オレ

一気に片を付けるには、その手しか無いと思う

一緒に寝起きして食事するそうやって、オレと居ることに慣らしていくしかないよあの子の場合

克子姉は、心配なようだった

最初はオレと克子姉の二人で部屋に入って克子姉は、アニエスに食事を届けたら、部屋から出てってくれていいよ後は、オレとアニエスの根比べだ

オレは覚悟する

うんいい手を思い付いたねあの子の閉じた世界をブチ壊すには、日常から変えるしかないんだろうからねやっぱり

恭子さんが何か考え込んでいる

でもさあの地下室は、いわばアニエスの心の世界なわけだよそこに、君が異物として侵入してそう簡単に、あの子は変わるんだろうか

それはまず、オレが入っていくことから慣らして行って段々に、他の人とかともアニエスの部屋に入る人を増やしていけば

オレは、そういうが

そんな悠長なこと、やってられないだろしかもそれだと、結局、アニエスはあの部屋に閉じ籠もったまま、自分から外へは出て来ないんじゃないかな

アニエスの地下室に人を増やしてもあの部屋は、アニエスの世界だ

他の人間が近くに居ることに慣れても部屋からは出て来ないだろう

むしろ、あの地下室の中に、さらに自分のテリトリーを作って例えば、ベッドの周囲だけとかねそうやって、より狭い自分だけの領域を作ることで、さらに心を閉ざしていくんじゃないのかな

じゃあ、どうするんです無理矢理、アニエスをあの部屋から引きずり出すんですか

馬鹿言っちゃいけないよそんな荒療治をしたら、あの子の心はパンクしちまうよ

どうしたらいいんだ

あの部屋そのものを変えるしかないね

アニエスをあの部屋に置いといたまま部屋そのものの意味を変えちまうんだ

意味を変える

あんたが、アニエスとあの部屋で食事したいって言ったのは、確かに良いアイデアなんだよそれは間違いないさ

ただあんた一人じゃあ、ダメだってこと

コップの中に、透明の水があるとするよねその水に黒いインクを一滴落とす黒い粒は、コップの中に落ちた瞬間拡散してしまって、消えてしまう水は、元の通りの透明のままさ

だけどコップの透明な水に、黒いインクをドバドバ注ぎ込んだら透明な水は、黒いインクを拡散と切れない水は少しずつ黒く染まっていく

透明な水が今のアニエスが支配する地下室なら黒いインクは、あたしたちだ変えるなら、一気に注ぎ込まないとね無色透明な地下室を黒い森に染め上げるんだよっ

恭子さんが、オレたち全員に指示する

料理もお皿も、みんなアニエスの部屋に運び込むよっ

アニエスの部屋で

了解ですわ恭子さん

克子姉、寧、マルゴさんの三人がさっそく動き出す

あの部屋って、下は板だよねクッションとか持っていく

いや、丁度良いサイズのカーペットがあるからそれを敷こう運ぶの手伝って

そうね後は、クッションをたくさん持っていきましょうカーペットに座って、それでお食事しましょう

これは克子姉

うふふんっ、中央アジアの遊牧民みたいだねっ

寧が笑った

なら、食事とお皿はあたしとイーニーたちとで運ぼうか

アニエスのことはよく判らないがとにかく、別の部屋で夕食にするということは理解してくれたらしい

地下の部屋には、あたしがご案内しますわ

克子姉が、ミス・コーデリアに言う

じゃあ、あたしクッション、持って来ます

ミス・コーデリアたちと一緒よりは、そっちの方が良いな

うん、あたしに付いて来て、恵美っ

クッションのある場所は、寧が知っているらしい

あたしたちも行こう

マルゴさんが、オレを促す

オレたちは、カーペットの運搬係だ

克子あたしは、何をしたらいい

恭子さんが、克子姉に尋ねた

恭子さんはあの子を運んで来て下さいっ

克子姉の指の先にはミス・イーディが転がっていた

恭子さんは、ササッと動いてミス・イーディの首根っこを引っ張り上げる

ミス・イーディーは、バタバタ暴れるが

そのまま平然と肩に担ぎ上げる恭子さん

ほんじゃあ、さっさと移動するよっ

オレはこの時大切なことを忘れていた

白坂雪乃の存在を

365話ですが最初の数話は、同じ日に投稿したので厳密にはまだ1年は経過していません

終わらないですねえ

確実に終わりに向かっていますが

じっと手を見る

ぴったり365話、1年で完結したら格好良かったのになあ

この感じだと400話ですかねえ

何としても、年内には完結させたいと思っています

別の話も書きたいんですよ

いや、もう構想はあるんですが

短期間で、さらっと終わるのがいいですよね

ここまで長くなっちゃったのは、キャラクターが自己主張してくれるせいです

イーニーとミーニーは、森薫先生のエマに出て来るインドの女の子たちをイメージしていますマハラジャの王子が連れてきていた、おんなじ顔をした女の子たちですねハキム・ガールズでしたっけ

何故か、ガチャポンサイズでフィギュア化されてまして3体持っています

秋葉原の中古屋さんで見掛ける度に買っていますがなかなか見掛けません

あのガールズは3人じゃ足りないんですが

代わりに、エレノアさんの頭を他の人形に挿げ替えたりしていますプラグスーツとか

そういえば、エマ本人を持っていない

というか、エマ本人の人形は中古屋さんで見たことがありませんね

366.アニエスとの夕食 (その1)

オレと克子姉、メグ、寧、マルゴさん

恭子さんとミス・イーディミス・コーデリアにイーニー&ミーニー

10人でぞろぞろと地下へ向かう

ミナホ姉さんだけは、参加していないがどうせ、監視カメラで観ているだろう

克子姉を先頭に、ミス・コーデリアと二人の部下はそれぞれ食事やお皿の乗ったワゴンを押していく

階段は、どうするんだろうかって思ったら

ああ3人とも、体力は有り余っているお姉様たちでしたね

1台ずつワゴンの前後を、イーニーとミーニーの二人でひょいと持ち上げて、そのままスススと階段の下へ下ろしていく

普段から息の合ったコンビな上に、戦闘術で徹底的に体幹を鍛え上げられている二人だからワゴンは少しも揺れない

床に対して水平をキープしたまま、何事も無く運ばれていく

オレはマルゴさんと丸めたカーペットを抱えているけれどマルゴさんが軽々と担いでいるのに、オレの方はヒーヒー言っている

カーペットって、こんなに重いんだ

オレの後ろでは、寧とメグがクッションを両腕に抱えていた

1回だとこれだけしか持てなかったから、場所が判ったらもう一回取りに行くわっ

片腕に2つずつ、計4つ寧も同じ数持っていて、合計8つ

うん10人分だもんな

いや、後でミナホ姉さんも来てくれるかもしれないし

麗華や、マナや、渚や真緒ちゃんも合流してくる可能性がある

クッションは、多めにあった方がいい

オレたちの列の一番後ろが、ミス・イーディを肩に担いだ恭子さんだ

イーディは、さっきまで手足をバタバタしていたが、今は不機嫌そうな顔でドベーッと脱力している

くたくたのぬいぐるみみたいになって、恭子さんの肩にへばりついている

恭子さん、そんな風にしなくてもちゃんとお話すれば、その子は大丈夫だと思うけど

寧が、そう尋ねると

いや、いいんだよっこの子は、このまま異物として連れて行った方がいいアニエスに対してはね

恭子さんには、何か考えがあるらしい

ミス・イーディは心の友だと(イーディが勝手に)思っている美智がここにはいないし

お気に入りの真緒ちゃんもいない

渚も優しい真緒ちゃんのお母さんとして、イーディは好意的に受けとめているらしいが、やっぱり不在だ

むしろ作戦行動中に逃げ出すくらい、馬の合わないミス・コーデリアのグループが一緒だし

全然、武術で敵わない恭子さんもどちらかと言えば、苦手なんだろう

現在のミス・イーディはとてつもなく、アウェイの状態にある

あんたたちも、この子優しい顔をしないでねっ寧もマルゴも、英語で話し掛けちゃダメだよっみんなで、この子の理解できない日本語でくっちゃべってどんどん疑心暗鬼にしちゃいなさいっ

恭子さんは、ニヒヒと笑う

ああ、コーデリアたちは英語以外の言語で喋ってこの子、多分、スペイン語は判ると思うんだよ

日本語が喋れないイーニーとミーニーについて、恭子さんはそう指示を出した

何がなんでも、イーディを情報遮断するつもりらしい

コーデリアのことだからちゃんとその子らに教育しているだろ

ええ、もちろん言語は複数喋れるように指導しているわでも、この子、ニューオリンズの暗殺教団の出身でしょフランス語は、何となく教え込まれていると思うのよ

じゃあ、ロシア語かスワヒリ語だね

ウルドゥ語でもいいわよ

それじゃあ、あたしが判らないですせっかくの機会だから、そのお二人とはお友達になっておきたいんですけれど

マルゴさんが、師匠に言った

マルゴ、あんた最近、語学は何を勉強しているんだい

ドイツ語とイタリア語です

マルゴさんそういう勉強もしているんだ

じゃあ、ドイツ語にしよう

恭子さんは、そのままとてつもなく流暢なドイツ語で話し始める

イーニーとミーニーは、すぐに納得したらしくドイツ語で返事する

マルゴさんが2人に、ドイツ語で話し掛けた

何かのジョークが入っていたらしく、ドイツ語の判るメンバーだけが笑う

くくっあたし、ドイツ語は判らないんだよねっ

口惜しそうに、寧が言った

そんなことを言ったらオレは、日本語しか判らないぞ

ヨシくんは、あたしと日本語でお喋りしようねっ

メグが、オレにそう言う

あっ、ズルいよ、恵美っあたしも、ヨッちゃんとお喋りするんだからっ

寧がツンとして、割り込んで来る

そんな会話をしながら地下の廊下をみんなで進んでいく

しかし、こんなにたくさんの人数で押し掛けたらアニエス、びっくりするだろうね

オレは、克子姉に言った

そうねあの子の部屋に入ったことのある人間は、本当に少ないからちょっと、心配なのそれに

克子姉は、料理の乗ったワゴンを見る

あの子、こういうお料理は初めてだから食べるかしら

克子姉は、ちょっと暗い顔で

アニエスは、食事も制限されていたから美しい少女に成長するように、カロリー計算されて、栄養のバランスが良い特別食を食べさせられていたのほとんどが、スープとゼリーとジュースみたいなものばかりよそういう食事と、決められた毎日の運動がセットになっていて人工的に美少女を作る計画が組まれていたのよ

そんなことまで

アニエスの育ての親だった昌代さんは、食べ物とかに無頓着な人だったから味オンチというか食べることに全然興味が無い人だったのあの人家族と一緒に、和気藹々と食事をするって経験の無い人だったらだから、アニエスはずっと味気ない病院食みたいなものしか食べてきていないのよ

克子姉は、ハァと溜息を吐く

あたしが食事係になってから何度か、普通のお食事を作ってアニエスに出してみたんだけれど食べなかったわあの子にとっては、病院食みたいなものが食べ物なのよそういう風に、刷り込まれているのよ

そんな克子姉に、恭子さんが

そりゃあ、克子の食事の出し方が悪かったのさ

きょとんとする、克子姉

どうせ一食分だけ盛りつけた皿を、アニエスの前に出してみたんだろ

ええそうですけれど

それじゃあ、ダメなのさ

恭子さんは、ククッと笑って肩に担いだイーディを見る

アニエスは、見た目は天使みたいだけれどこの子と、おんなじような存在だって思わないといけないよ

アニエスがミス・イーディと同じ

この子もアニエスと同じで、閉じ込められて育てられてきただけど、躾のなっていない野生動物だよねそういう生き物だと思って、相手してやればいいんだよ

野生動物

ああ、今の話で思い出したけれどマナちゃんて子を、スーパー・モデルみたいな美人さんにするんだろそのための食事や運動のデーターは、そこそこ揃っているんだアニエスの時のデータでね

恭子さんが、オレを見る

アニエスの場合は、幼児からのデータだけれど14歳からの肉体改造のプログラムは、発展系として組めると思うよ病院食みたいなマズい味は、これから克子に改良させればいいし

そうかアニエスで、すでに美少女育成プロジェクトが進行していたのなら、マナには、それを流用して貰えば良い

ゼロから計画を始めなくても、確実なプログラムが組める

現実にアニエスが、とんでもない美少女に成長しているんだから

マナだって下地は良いし

きっと、すごい美人になる

でも、そのことはマナちゃんには、内緒にしておくんだよ

オレだけでなく寧や、マルゴさん、メグにも

そうですね元々は、白坂創介がアニエスのために作らせたプログラムだと知ったらマナちゃん、悲しむでしょうから

実の父親が腹違いの妹を、美しく育てた上で犯すのを目的としたんだもんな

そんなものを流用して、自分も体験するというのは気分が悪いだろう

判りましたマナには内緒にしておきます

うんあくまでもマナちゃんのために、あたしたちがゼロから組んだプログラムっていうことにしておいて

マルゴさんも、そう言う

寧も、メグちゃんもいいね

判ったよマルゴお姉ちゃん

2人も納得してくれた

やがて、オレたちの一団はさっきミナホ姉さんと訪れた、並んだ二つの扉の前に到着する

オレはミナホ姉さんの父親が監禁されていた部屋のドアを見る

大丈夫よもう運び出した後だから

薬で廃人になった黒森公一郎はもう、ここにはいない

それでも、その部屋の中には黒い怨念が残っているような気がした

さてとそれでは突入するよ

恭子さんの言葉に克子姉が、アニエスの部屋の鍵を開けようとする

あ待って、このまま普通にゾロゾロ入り込むのは、面白くないね

あたしに良い考えがあるんだけれど

ヌフフと、恭子さんは微笑む

みんなで歌を歌いながら、登場しまーすっ

ミュージカル形式でね

みゅじかる

誰か恭子さんを止めてくれ

オッケーかいみんな、歌詞の確認と、自分が何番目か、覚えたねっ

恭子さんがオレたち一堂を睨む

あのっ恭子さんこの歌じゃなくて、普通にHappy Birthday to Youの歌とか歌いながら入って行くとかじゃダメなんですか

寧が困惑顔で言う

ダメだよっ

な、何でですっ

こういうタイミングで、Happy Birthday to Youとかって、ありがちじゃないか意外性が無いよっそれに

Happy Birthday to Youの歌は、まだ著作権が切れていないんだよ

えそうなのか

いや、恭子さんアメリカでは確かに、著作権保護期間が延長されたので、あの歌は2030年まで権利切れにならないんですけれどここは、日本ですから

マルゴさんが、説明する

2007年で、著作権は切れています

そんじゃあさっ、Happy Birthday to Youでいいじゃんかっ

と、寧は歌の変更を強く要請する

ダメダメやっぱり、ここは初志貫徹でしょうあたしのプランで決行しますっいいじゃんか、ちょうどぴったりの人数なんだしさ

恭子さんは、うひうひ笑っている

こうなったらダメだよ、キョーコは絶対に、自分の計画を曲げないからあんたたちも、この人の性格はよく判っているだろ

ミス・コーデリアが、オレたちに言う

しかしこの歌、あたしにはシャレにならないんですけれど

マルゴさんが、ギッと師匠を見る

そう言えば確かに

そんなの気にしない、気にしないっただの童謡じゃないのっ

恭子さんは、ガハハと豪快に笑った

ほらっみんな準備して、リハーサルは無しだからねっ

覗き穴から部屋の中のアニエスの位置を確認する、恭子さん

うんアニエスはやっぱり、奥のベッドにいるねということだからみんな、扉を開けたら、順番にアニエスの前まで行くんだよ

オレも、中の様子を確認する

扉から5メートルぐらいは、早足で進まないといけないな

最終確認するよONEがあたしTWOがマルゴTHREEが少年FOURが克子、FIVEが寧、SIXが恵美ちゃんSEVENがコーデリア、EIGHTがイーニー、NINEがミーニー、TENがあたしの肩に乗っかってる小猿だけれど、この子は多分歌わないから全員でいいわねっ

あたしもう覚悟を決めたわ

克子姉が、力なくそう呟いた

よっしいっくよーっ

恭子さんが扉の鍵をガチャリと開ける

部屋の奥に居るアニエスは、ビクッと身構えているだろう

鉄のドアを恭子さんは、開く

デデデデンッあっ、それデデデデンッあっそれ

変な合いの手を入れながら恭子さんが、ツツツと部屋の中に入っていく

肩には、イーディを担いだまんまだ

アニエスのベッドの正面へ立ってニッと笑って、ポーズを取る

よし、スタートだ

オレはマルゴさんと、カーペットを持ったまま、内部に突入する

このタイミング出ないと歌に合わない

恭子さんが大きな声で歌い出す

♫One little,

慌てて、マルゴさんが

♫two little,

オレも続けて、

♫hree little

3人で、

♫Indians

続いて、克子姉、寧、メグの3人が飛び込んで来て

♫Four little, five little, six little Indians

ミス・コーデリアとイーニー、ムーニーは、ゆっくりワゴンを押しながら

♫Seven little, eight little, nine little Indians

最後に、恭子さんがイーディーを高く掲げて全員で

♫Ten little Indian boys

そして、思い思いにポーズ

何じゃこりゃあ

確かに10人居るけれど

実際には、マルゴさん以外インディアンじゃないし

オレ以外、ボーイでもない

タハッ、決まったねっ

嬉しそうに、恭子さんは笑う

オレは改めて、ベッドに腰掛けていたアニエスを見る

アニエスは

眼をまんまるにして、驚いている

突然、歌いながら現れたこの集団は余りにも異様すぎる

はい、侵入成功フロア内を制圧マルゴと少年、アニエスの正面にカーペットを敷いて

オレはマルゴさんと、指示された位置に運んで来たカーペットを敷く

この絨毯、拡げてみると大きいな10畳ぐらいか

克子、適当にランチョンマットとかを敷いて寧と恵美ちゃんは、適当にクッションを並べて

恭子さん、あたし足りない分のクッション取ってくるからっ

寧が、そう言うと

今はいいよっドタバタ出入りすると、その度にアニエスが緊張するからあ、ドアは開け放しにしておいてドアが解放されていることを、アニエスに見えるようにしてコーデリアとマルゴ、だからと言って、この小猿が逃げ出さないように監視しておいてね

アニエスには扉の世界があることを示してやる必要がある

しかし、そこからイーディが逃げ出してドタバタするのは許してはいけない

はい、みんな適当に座って克子、料理の覆いを取って美味しそうな匂いが部屋に充満するようにするんだよっ

はい、恭子さんちょっと温め直しますね

ワゴンの一台には、克子姉の作ってくれたシチューの大鍋が乗せられている

そこのコンセントにコードを繋いでこのワゴン、IHヒーターになっているのよ

オレは言われるまま、ワゴンのコードを壁のコンセントに差し込む

克子姉が、加熱のスイッチを入れ大鍋の蓋を取って、大きなお玉で掻き混ぜる

シチューの良い匂いが、ぷーんと漂う

じゅるり

ぐーっ

唾を飲み込む音と、お腹の鳴る音が同時にした

どっちも、イーディからだった

ミス・イーディさっき、クッキー食ってたじゃないか

こっちは、あたしたちの作ったタコスよ

二つ目のワゴンの上の、大きな丸い金属の覆いをミス・コーデリアが外した

うん、大皿に何やらいっぱい乗っている

これは、あたしと恵美ちゃんで作ったサラダねタコス用のトルティーヤが余っているから、挟んで食べても美味しいわよ

三つ目のワゴンの覆いを開けて、恭子さんが言った

ワゴンの下の方から、克子姉がシチュー皿やスプーンを取り出す

克子いいかい、アニエスにはっきりと見せるんだ

みんな同じ鍋から掬ったシチューを配る様子をきっちりと全員が、同じものを食べるってことを、この子に理解させるんだ

アニエスは、自分用に盛りつけられている料理しか見たことが無い

他のみんなが同じ鍋の同じシチューを食べているということが判れば

アニエスだって、一緒に食事してくれるかもしれない

今はまだ

警戒心たっぷりの眼で、オレたちを見ている

いつでも、ベッドの後ろへ逃げられるように身体を固くして

はい、シチューのお皿、廻して

克子姉がお皿に取ってくれたシチューを一人一人に手渡していく

アニエスにとって、現在の食事係は克子姉だ

匂いから、これが食べ物だってことは判っているだろう

克子姉が食べ物を配っているということは、アニエスのイメージを刺激するはずだ

このアニエスの部屋の外でも、克子姉はみんなに食事を届ける係だという認識

外の世界のイメージが、少しでも湧き上がってくれれば

おっし、みんなお皿を持ったね

恭子さんが言う

ミス・イーディとアニエスがまだです

おおっと忘れていたよ

恭子さんが、担いでいたミス・イーディを下ろす

わざと、アニエスに近い方へ

はいイーディさん

克子姉が、ニコッと微笑んでイーディに、シチューの皿を手渡す

ビクビクしながら、受け取るイーディ

ふふふんっコーデリア

恭子さんとミス・コーデリアが何気なく、イーディに近付いて牽制する

ンカガッ

イーディは、二人の接近を嫌ってアニエスのベッドの方へ

アニエスは、ギョッとするがイーディの素早さに反応できない

そのまま、ベッドの縁から動けないでいる

イーディもアニエスに接近しすぎることを嫌う

結局アニエスのベッドから、ちょっと離れた位置に、どっしりと座る

そして気付くのだスプーンを持っていないことに

はい、今、持っていくわ

克子姉が、イーディに見える様にスプーンを取り出す

克子姉は、アニエスのためのシチューを大鍋から掬う

そして、スプーンを付けてアニエスの方へ持っていく

アニエスは、緊張してジッとこっちを見ている

克子姉は直接、アニエスにシチュー皿を手渡すことはせずに

アニエスの足下に、皿とスプーンを置いた

そのついでにイーディにスプーンを手渡す

イーデイは、さっそくシチューを食べようとするが

STAY

恭子さんが、恐ろしい形相でイーディに叫ぶ

イーディは、ビクッとして凍り付く

え、ステイって

オレの質問に、寧が応えた

犬の躾けに使う命令だよ日本語だと待てかな

ミス・イーディ小猿扱いの次は犬か

あ恭子さんの一喝に、すぐ近くのアニエスも固まっている

自分が怒られたんじゃないってことは、判っているみたいだけれど

みんなあたしは、神様ってのが本当に居るのかどうかは判らないただ、何でも神様に感謝するのは嫌だって思っている神様に感謝を捧げる前に感謝しなければいけない人間が、この世にはたくさんいるからね

恭子さんが、オレたちに言った

彼女の言葉をミス・コーデリアがドイツ語で、イーニー&ミーニーに通訳している

何よりもまず食事を作ってくれた人に感謝だよありがとう克子、ありがとうコーデリア、イーニーとミーニーも恵美ちゃんもありがとう

恭子さんだってありがとうございますっ

オレたちは、みんなそれぞれに感謝の言葉を捧げた

それではいただきますっ

恭子さんが号令する

オレたちは、シチューにスプーンを入れ口へ

うん美味しい

イーディが、食事を始めたオレたちの様子を眺めている

恭子さんが、OKを出す

イーディは、もの凄い勢いでシチューを掻っ込んだ

そんな姿を、アニエスは呆然と見ている

アニエス食べてご覧なさい、美味しいわよ

克子姉が自分もシチューを食べながら、アニエスに言った

そうか、この子は日本語は判るんだな

外見が完全に外人だからついつい、イーディと同じで言葉が通じない気がしていたけれど

うん、美味しいわよっアニエス

寧も、ニッコリと笑ってアニエスに言う

アニエスは、ジッと足下の皿を見つめている

父が倒れる前から行きたがっていましたので、上野のツタンカーメン展に連れて行きました

人混みが凄すぎて、父も私もくたびれました

多分、ツタンカーメンの呪いなんでしょうね

展示は主催のフジテレビの匂いがキツくて

訳の判らないオープニング映像とか見せられる割りには

何じゃこりゃということも

つーか

ツタンカーメン時代のエジプトの宗教問題を解説するのに

アメンホテップ4世とイクナートンと同じ人間だっていうのを説明しないとは

まあ、ミュージアムショップでツタンカーメン麺とか打っているような世界ですから

フジが絡むと、そういうノリになっちゃうんでしょうね

367.アニエスとの夕食 (その2)

あれさどうにかなんないかね

恭子さんが、天窓に近い壁の上方にある白坂創介裸像を見上げて言った

あいつの勃起チンコ見上げて、ご飯てのはちょっとね

あたしが登って、ブチ折ってこようか

ミス・コーデリアが、平然と言う

あんな高いところまで、どうやって登るのか判らないけれど

その上、あれ、一応金属製だと思うし

そんなに簡単に折れるもんじゃないと思うけれど

でも、ミス・コーデリアの体術なら、何でもやってのけそうな気もする

えー、埃とか破片が飛び散るのは困るってのっ

恭子さんは、眼の前の料理を見てそう言う

確かに、料理の上にバラバラになった破片とかが落ちてくるのは困るよな

それじゃあ、取りあえずパンツだけ履かせてくるわ

ミス・コーデリアは、余っていたランチョン・マットを一枚取り上げる

これ、借りるわね

克子姉にそう言って2人の部下にドイツ語で声を掛ける

イーニーとミーニーが、スッと立ち上がった

誰か髪留めのゴム輪とか持ってない

ミス・コーデリアの言葉にメグが

あ、あたし持ってます

ポケットから、ゴム輪を取り出す

サンキューさってと

ミス・コーデリアは、軽く屈伸して膝を回す

羽のように軽く舞うわ埃一つ散らさないからね

イーニーとミーニーが、ミス・コーデリアの指示した場所にスタンバイする

レデイセット

うわっと軽やかに助走するミス・コーデリア

イーニーとミーニーに向かって加速する

2人の直前で、軽くジャンプしたミス・コーデリアを

イーニーとミーニーは、2人掛かりで虚空に放り上げるっ

ここまでの動きにまったく音が無い

足音を立てずに走り、跳び、2人の部下も無音のまま、主人を跳ね上げるッ

ぶわぁぁっ

ミス・コーデリアもイーニーたちも、見た目を遥かに越えた恐るべき身体能力を有している

宙に飛び上がったミス・コーデリアは軽々と白坂創介像の高さまで、飛び上がる

ずっと無表情で心を閉ざしていたアニエスが、ハッとする

大丈夫だよ壊しはしないから

恭子さんが、アニエスに言った

ミス・コーデリアは、像の台座に降り立ち白坂創介裸像の勃起ペニスにランチョンマットを被せてゴム輪で留める

どうかしら

上から、ミス・コーデリアが尋ねる

いいんじゃない何かパンツ履いたまま、勃起しちゃってるみたいな、みっとも無い姿だけど丸出しにされてるよりはいいわよ

恭子さんは、そう返事をする

そうだ明日、障子を持って来るわ

逆の発想でさ障子で像そのものは隠してしまって、チンコだけ障子紙を突き破って露出させとこうよ

キョーコ、それ何か日本のオマジナイか何かなわけ障子っていうのが、日本建築で使う紙製のウインドゥだっていうことは知っているけれど

高い場所から、ミス・コーデリアが尋ねる

あ、そっかあんたたちは、そんなの知ってるはずないか

恭子さんが笑う

日本人だって、若い人は知らないですよ

うん、オレには何の話をしているのか全然判らない

メグも寧もキョトンとしている

そうだよねえ、大昔のベストセラー小説だからね今の子が知ってるわけないかあたしが知ってるのだって、ブラジルのお祖父ちゃんの本棚にあったからだし

なに勃起したペニスで障子に穴を開ける小説なんてあったの

コス・コーデリアが尋ねる

うん、あったんだわ

何それ、ヘンタイポルノ小説

うん、まあそんな感じ

そんなのがベストセラーになるなんてやっぱり日本人は、ヘンタイっぽいものが好きみたいね

いやいや、一過性のものだよ見ての通り、この子らは全然知らないみたいだしねえ、克子、あの小説家ってまだ作品書いているのっていうか、生きているの

生きてますけど今でも小説を書いているかどうかは、知らないです他の仕事を頑張っていらっしゃることは、知っていますけれど

オレには、誰の話をしているのか全然判らない

そうですねえ、今ではあの人の小説なんて、若い人たちには全く読まれないですねえ

ふうんまあ、そんなもんなんだろうね

克子姉の言葉に、恭子さんは納得する

降りるわCome on

ミス・コーデリアが、イーニーたちを呼ぶ

2人の部下は、落下地点で待ち受ける

スッ

ミス・コーデリアは、床に向かって降下する

2人は、下で待ち構えて

いや、2人の方から、落下するミス・コーデリアに向かってジャンプする

もちろん、足音は立てない

上から落ちてきたミス・コーデリアの肉体を2人は空中で下から押し上げる

落ちる力と、押し上げる力が相殺される

そのまま、3人は3方向に散って

音も無くスッと床に着地する

うんお見事っ

恭子さんが、拍手する

オレやメグ寧やマルゴさん、克子姉も

アニエスは、父の像が股間に布を掛けられただけで済んだので、ホッとしている

ミス・イーディは、シチューを食べる手を止めて、ミス・コーデリアをギッと睨んでいる

どうも口惜しいらしい

あれぐらい、自分にもできるという眼をしている

でも、ミス・コーデリアや恭子さんと話をするのは嫌みたいで再び、シチューをガツガツと掻っ込み始めた

アニエスのお皿は、足下に置かれたままだ

彼女はまだ一口も食べていない

イーディは、あっという間に一皿ぺろりと平らげてしまう

そしてシチューの大鍋の方を見る

お代わりが欲しいのほら、お皿を貸してよそってあげるわよ

克子姉が、ニッコリと笑ってお玉を持った手で、イーディにゼスチャーで示す

恭子さんやミス・コーデリアたちを警戒しながら大鍋に近寄る

空になった皿を克子姉に差し出した

克子姉がよそってやる

皿を受け取るとミス・イーディは再び、元の位置に戻る

アニエスの近くへ

どっしりと腰を下ろし再び、シチュー皿と格闘する

イーディ、タコスもあるのよ

メグが、タコスを小皿に取り分けてイーディに示した

イーディは、ジロッと皿を見て

シチュー皿を一旦、横に置くとそろりそろりと、メグに近寄る

どこまでも、恭子さんたちを警戒しているんだな

もっとも、当の恭子さんたちは

ミス・コーデリアにイーニー&ミーニーに、マルゴさんまで加えてドイツ語で楽しく談笑している

時々、笑い声も起きるがもちろん、オレには何の話をしているのか判らない

イーディは、メグからタコスの皿を受け取るとそそくさと元に位置に戻る

結局、恭子さんたちが突然イーディを襲撃して来たとしても身を躱して逃げられるポジションがあそこなんだな

恭子さんたちはわざと、イーディがアニエスの近くに行かざるえないように、わざと彼女にプレッシャーを掛けているんだ

だからイーディは、あそこに居る

というか料理を受け取って戻る度に、イーディは少しずつアニエスに近付いている気がする

これって恭子さんたちが、何気なくイーディへのプレッシャー量を増やしているってことなんだろう

さっきの、白坂創介裸像へ飛び上がるパフォーマンスだってイーディを刺激するためのものだとは考えられないか

イーディは、クンクンとタコスの匂いを嗅ぐ

大丈夫よあたしたちだって、食べているものっ

寧が、イーディに見えるようにタコスを頬張る

うんっ美味しいっ

同じ大皿から、メグが取り分けたタコスだ

同じものを他のみんなも食べている

メグがスパイとか工作員の教育を受けていないことは、身のこなしで判るだろう

イーディに渡したものだけ、毒とかを混入することはできない

ほらっ、食べなよ、美味しいんだからっ

ニコッと微笑む寧にイーディは、安心したらしい

タコスをガブリと食べる

ンンンンンッ

思っていたよりも、辛かったらしい

あ、ここにお水あるわよっ

メグが、500ミリのペットボトルの水を取り出す

イーディは、転がるようにメグに走り寄ると、水のボトルを受け取る

口を開けて、一気にゴクゴクと飲む

プハァっ

そして、ボトルを持って警戒態勢で、元の位置へ帰って行く

しかし見ていて飽きないわよね、この子

そうですね表情豊かっていうか

何か動物の観察をしているみたいだけれどねっ

寧の言葉はちょっと酷い気もする

イーディは、元の位置に戻って

いやまたアニエス寄りになった

食事に戻る

シチューを食べタコスを頬張り水を飲む

辛いのも、どうにか平気みたいだな

ヨッちゃん、見て、アニエス

寧が、オレに囁く

アニエスは、まだ食事に手を付けていない

しかし、豪快にバクバクと食べ続けるイーディをジッと見ている

うん、上手くいってるみたいだね

寧が、オレにニッと微笑む

ヨッちゃん入学試験とかでさ、アガらないようにする一番良い方法って知ってる

え知らないです

メグも、オレたちの話を聞こうと寄って来る

自分よりも、もっともっとアガっている子を見つけることだよっ人間てさ、自分よりも、もっと切羽詰まっている人を見ると落ち着いて冷静になれたりするんだよねっ

今の場合はアニエスが、自分の世界に乱入して来たあたしたちに警戒しているのは当然でしょ

アニエスはずっと、ベットの位置から動かずにいる

だからアニエスよりも、もっともっと警戒心でいっぱいいっぱいになっている子を用意してみました

しかも、その子はどうしてだか、恭子さんたちにハブられているみたいですあたしたちの方に近寄らないで距離を取っているアニエスから、すれば自分の立場に近いような気がして来ない

だから、恭子さんは、わざとイーディを

あたしたちのリーダーは、恭子さんだってわざと大げさにアピールしているのよ最初からでその恭子さんとイーディの人間関係に隔たりがあることも、最初から示している恭子さんイーディを担いで、現れたんだから

アニエスから見れば拉致されてきた子にしか見えない

最初のミュージカルも、イーディだけ強制的に参加させられていたし

そしてイーディが、恭子さんたちをもの凄く警戒しているでしょアニエス以上に、表情豊かにね

イーディってそんなに警戒しているんですか

オレには、彼女の様子はコミカルに見えすぎて実際、どんなものなのか計りようが無い

もう、すっごい状態よだから、あんなに料理が憎いみたいに、バクバク食べ続けているじゃない

イーディストレスで大食いしちゃうタイプみたいよねっ

寧が、悪戯っ子の笑みを浮かべる

いつでもフルタイム、大食いなわけじゃないんだ

でイーディが、ああやってムシャムシャご飯を食べているからアニエスも、そろそろお料理に手を付けると思うよっ

自分と同じように、恭子さんたちから圧迫されている子が平然と食べているんだからお料理に対する警戒は、しなくなるわよほら

アニエスが自分の足下の皿に近付く

すぐ横に、ガツガツと食べるイーディ

2皿目も空になった多度、警戒しながら、克子姉の居る大鍋の前へ行く

はいお代わりね

克子姉が、シチューをよそう

また警戒しながらアニエスに近付く、イーディ

パクパクと、シチューを掻っ込む

ふと、アニエスを見る

イーディとアニエスの眼が合う

ほら、イーディの眼がアニエスに言ってるよ何で食べないんだって

寧が、そう解説してくれた

アニエスが足下に置かれていた、シチュー皿とスプーンを取る

おそるおそるだが

シチューの中にスプーンを入れ

スッと掬う

イーディは、アニエスを見たままパクッとシチューを食べてみせる

そしてニッと微笑む

こいつは美味いんだぜと言わんばかりに

それを見て

アニエスも、口にシチューを入れる

克子姉が作ったシチューだ

美味いんだってのこれは

アニエスが口の中のものが、毒では無いと確信する

これは美味しいものだと

そうだろという眼で、イーディがアニエスを見る

イーディーが、パクッとシチューを食べる

それを見て、アニエスもパクッとシチューを食べる

これでいいんだよアニエスは、まず、みんなと一緒に同じものを食べるっていうところからスタートしないといけなかったんだから

アニエスっ

寧が、アニエスに声を掛ける

振り向いたアニエスの前で寧がシチューを食べる

美味しいよねっアニエスっ

アニエスに見える様にシチューを食べる

うん、美味しいっ

メグも続いた

美味しいわっ

もっと欲しかったら、ここにいっぱいあるからねっ

克子姉が、シチューの大鍋をアニエスに示す

みんな同じ鍋のシチューを食べているんだということを、改めて示す

アニエスの顔は、まだ警戒しているが

それでも、シチューを食べる手は止まらない

これは、彼女が物心付いてから初めて食べる人間的な料理なんだから

イーディが、ふと何かを思い付いたらしい

再び、警戒したままメグのところへ行く

イーディは、メグが英語が喋れないことは知っている

だから、身振り手振りで意志を伝える

すなわちあの子の分のタコスを小皿に取ってくれ

ああ判ったわ

メグが小皿に、タコスを取り分けてミス・イーディに渡す

すると、イーディは

おいおい、水も付けてくれなきゃ困るじゃないかという、アクション

あ、はいお水ね

メグはワゴンの下から、ペットボトルを一本取りだして、手渡す

再び、恭子さんたちを意識して、そろりそろりと戻って行くイーディ

アニエスの前に、タコスの小皿と水のボトルをスッと置く

アニエスは、新しい皿に警戒している

イーディは、自分の小皿のタコスを取ってアニエスの前で、食べて見せる

こいつは辛いぜということを示すために、ホーッ、ホーッと息を吐く

いやHOT、HOTと言っているんだな多分

それでも、アニエスが食べないから

イーディは、英語で彼女に何か言った

緊張しているのか、異常に早口だったので

オレにはホッチャン、ホッ、ホーッ、ホアアーッホアーッとしか、聞こえなかった

多分、とっても辛いけれど、美味しいから食べてご覧て言っているんだろうと思うけれど

大丈夫だよっそれも美味しいからっ

寧が、タコスを食べて見せる

メグも、オレも

うわっ、辛っ

トウガラシに頭を引っぱたかれたような衝撃を受ける

あ、ヨッちゃん、タコス初めて

ヨシくん、はい、お水

メグが、ボトルを開けてオレに手渡してくれる

オレは、ゴクゴクと飲む

うふふーんっ辛いものはね、水と交互に食べると止まらなくなるんだよーんっ

その頃、ついにアニエスがタコスに口を付ける

パクッと頬張って

ンンンンムンッ

ずっと無表情で死んだような顔をしていたのに

タコスの辛さに驚いて、眼をぱちくりさせる

イーディが、ペットボトルのキャップを外して彼女に手渡す

アニエスは、慌てて水を飲む

そしてイーディを睨む

何てものを勧めたんだと

しかし、イーディは平然と彼女の前でタコスを食べ続ける

自分にとっても辛いんだということを示すために、食べた後にプハァと息を吐く

そして、水をゴクゴク飲む

それから、次のタコスへ

アニエスに向かって、ニコッと微笑みながら

うんいい傾向だねシチューだけだと、よくないからね世の中には、色んな味覚があるんだっていうことを示すためには、タコスで良かったんじゃないかな

恭子さんがアニエスの様子を見て、そう言った

アニエスも、再びタコスに挑戦してみる

しかしやっぱり、口に合わなかったらしい

一口で止めてシチューに戻る

克子、後でデザートで何か甘い物を出してあげてこのまま味覚の刺激を教え込みたいから

いっそ、アイスクリームとかどうです冷たいのと甘いの、一遍に体験できますから

おっ、それは良い考えだねっ

恭子さんと克子姉で、アニエス味覚を高めるプランをどんどん組んでいく

しっかしあの子たちが、あんなに仲良くなるとは思わなかったよねっ

寧がそう言った

いつの間にかミス・イーディとアニエスは、くっついている

アニエスは、もうイーディに対する警戒心を解いている

彼女は敵では無いと、理解したらしい

イーディの方はアニエスが床に零した水を、紙ナプキンで拭いてあげたりしていた

ミス・イーディって、意外と面倒見がいいんだよな

野生児みたいに思っていたけれどアニエスが怖がらないように、微妙な距離感を保ってあげているし

すごく、アニエスに気を遣って対応していることが判る

オレの呟きに、恭子さんが

あら、あたしは最初から知っていたけれどね

あんたもさ、今朝の真緒ちゃんと遊んでいるイーディの姿を見たろあの子は、自分より年下の子には優しいんだよ

確かにイーディは、真緒ちゃんとずっと遊んでいた

オレは、真緒ちゃんが気に入ったんだと思っていたけれど

それだけじゃないんだ

ミス・イーディからすれば、年下の女の子がいれば、率先して面倒を見てあげなくてはいけないという感覚だったのかもしれない

あの子は、暗殺教団の中で育ったからね教団の中では、年上の子が年下の子供たちの相手をしてあげていたんだろう

年長者には、年下を保護する義務があるとかそういう教団の教えが、彼女の根底にあるんだと思うよ

そう言えば、彼女マナにも優しいですあたしとは、態度が違っていて

確か最初に、ミス・イーディに年齢を聞かれましたHOW OLD ARE YOUって

年齢を聞かれた

ヨシくんが気を失ってた時よあたしたちが、ホテルの地下の部屋から出られた後自己紹介したら、ミス・イーディにそう聞かれたの

そんなことが、あったんだ

そうね、最初に年齢を尋ねて年下のマナと、同い年のあたしで違う対応をすることにしたのねそういう考え方で、育てられた人なんだわ

恭子さんイーディにプレッシャーを掛けたら、自動的にアニエスに近付いていき

一度近付いてしまったらどう見ても、年下のアニエスを、イーディは面倒見るようになるだろうって

これは最初から、そういう計画だったのか

とにかく1人でも心を開く相手ができればいいんだよっ後は、開いたところに手を突っ込んでガタガタ言わせてやればいいんだからさっ

恭子さんは、ガハガハと豪快に笑った

色々とバタバタしていて済みません

溜まっている感想欄への返信は、今夜中にやりたいと思います

食べ物で釣ったので次話から、エッチシーンに入る予定です

368.第二次正妻戦争

うまい

さて、アニエスが一皿のシチューを食べ終わる

すると、すかさずイーディが手を差し出した

アニエスは、お皿を回収するつもりなのかと思いシチュー皿をイーディに手渡した

イーディは、克子姉の前へソソソと行き、アニエスの分のお代わりを貰う

そしてさあ、食えとばかりに、アニエスに差し出す

ニッという、笑顔と共に

大食いのイーディとしては、アニエスが一杯のシチューで足りるはずが無いと判断したらしい

アニエスは、仕方無く皿を受け取り食べ出す

タコスは、最初に一つ食べた切りで小皿の残りには手を付けていない

これはもう辛いから口に合わなかったんだろうと、イーディは思っているらしい

タコスの方は、無理に勧めない

まあミス・コーデリアが作ったものというのもあるんだろうが

その他にも、アニエスのペットボトルの水が残り少なくなったと思ったらすぐにメグにボトルを貰いに行く

ホント面倒見が良い

何か良い感じになってきたよね

オレは、寧に言った

うんイーディは、表情豊かだから悪意が全然無くって、さっぱりした感じが、アニエスにも伝わっているんだと思うよっ

しかし暗殺教団で、暗殺者としての教育を受けてきたんだよねあんなに、開けっぴろげな性格でいいのかな

オレの疑問に寧は

だから彼女のお祖母さんは、イーディに体術だけを教えて、暗殺者としての心の教育は一つもしなかったんだよ自分が死んだ後に、孫娘を教団の道具にされるのが嫌だったんじゃないかな

恭子さんにケンカを売るときも、真っ正面からで絶対に、相手の隙を突くとかしないもんな

わざとプロの暗殺者としては、落第する様に育てたんだと思うだから、教団はイーディが使い物にならないと判断して、ミス・コーデリアに売り払ったわけでしょ

一方恭子さん、イーニーとミーニー、マルゴさんの4人はドイツ語で盛り上がっている

何が可笑しいのか、ガッハガッハと豪快に笑っている

マルゴさん、楽しそうだね

うんマルゴお姉さんにとっては、恭子さんは絶対的に信頼できる師匠だしイーニーさんたちも、実際は良い人みたいだねミス・コーデリアも、マルゴお姉さんが恭子さんの恋人じゃなくって妹分だって判ってくれたみたいだし

ミス・コーデリアが、やたらにマルゴさんに敵対的だったのは勝手な思い込みからの嫉妬だったんだもんな

姉さんはドイツ語は判るの

ここはメグと克子姉が居るから姉さんと呼ぶ

あたしは日本語と英語だけだよっ

そうなんだマルゴさんが何カ国語も勉強しているって言うから寧も、3カ国語くらいできるのかと思った

あたしはマルゴお姉さんみたいに、頭良くないもんっ英語だって、ずっとアメリカに住んでいたから話せるだけで難しい言葉を読んだり、書いたりするのは苦手だよっ

寧は、うつむく

日本人で日本語喋れるからって、みんな国語の成績がいいわけじゃないでしょ

確かにそれはそうだ

普通に生活できる程度の読み書きは、できるけれどほら、あたし、学校へ行っていない時期が長いから

寧はシザーリオ・ヴァイオラによって監禁されていた時期がある

だからあたし、あんまり頭良くないのよっ

寂しそうに、寧は言う

いや、姉さんは頭良いよすっごく、機転が効くし物分かりが良いしオレなんかより、ずっとずっと頭が良いと思うよ

そういうことじゃなくってあたし、普通の日本の学生が知っているようなこと、全然知らないのよ高校の入学試験も先生の力で、無理矢理パスしたでしょあたしの本当の学力じゃ、入れないから

えっ普通の学生が知っていることって

例えば日本史の知識とか、全然無いから日本の学校に通っていたのは、小学生の時でしょだから、小学生が知っている様なことは判るわよ中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)とか織田信長とかはねでもアリハラ・ギョウヘイとかになると全然良く判らない

アリハラ・ギョウヘイ

明治の文豪とかか

ヨシくん、多分、在原業平(ありわらのなりひら)のことじゃない

横から話を聞いていたメグが、オレたちの会話に参加する

そうそう、それっ

寧が微笑む

とにかくさあ、漢字の名前の人はよく判らないんだよっあと、世界史とかのカタカナ表記の名前もねアルファベットで答案を書かせてくれればいいのに日本語だと、変になっちゃってるパターンが多いから

変になっちゃってる

例えばさどうして、日本人はモザートのこと、モーツァルトって書くの

それは、アメリカでの英語圏だけでの呼び方だと思います

メグが、言う

日本では、なるべく外国の人名は、その人の本国の発音に合わせて表現するっていうルールがあるから英語圏ではモザートでも、ドイツ語ではモーツァルトなのよ

オレは、世界共通でモーツァルトだと思っていた

それはいいけどさジュリアス・シーザーがユリウス・カエサルになっちゃうのは納得できないよっ

確かシーザーも英語読みのはずですカエサルは、ラテン語の発音だったと思います

ラテン語なんて、今は誰も使ってないじゃんかっ

そうだけど日本は、そういうルールなんですレーサーのミハエル・シューマッハさんだって、新聞ではミヒャエルになってたりしますからその方が正しい現地の発音らしくて

えーっ、あの人はマイコー・シューマッカーじゃんか

寧の発音はマイケルがマイコーになっていた

それも英語読みです多分

面白そうな話をしているわね

克子姉が、オレたちに加わる

思い出したんだけれど昔、ローマ法王でヨハネ・パウロ2世っていう方がいらしたんだけれどCNNの放送を観ていたら、ジョン・ポール・セカンドって発音していて驚いたことがあるわ

ヨハネ・パウロ2世がジョン・ポール・セカンドか

何か、神々しさが消えて、庶民的になったな

じゃあジョージ・リンゴ3世とかもいるかもねっ

寧が笑って言うがオレには、よく判らない

ジョージは、ゲオルギウスだと思うけれどリンゴは聖書に出て来る名前じゃないと思います

真顔で、メグが答えた

じゃあ、ジョージ・アップルでいいじゃないっ

ぐふふふと寧は笑う

そういうことだからさあたし、教科書とかでカタカナで書かれると全然判らなくなっちゃうんだよね英語のスペルを見たらすぐに判るのにさ

大変なんだな寧

物理とか化学の教科書もそう何とか酸化何とかリウムとかさ、言葉で覚えられないんだよね同じ内容の英語の教科書を買って来たら、すっごい良く判ったんだけど

そうですね、論理的な文章は英語の方が判りやすいかもしれないですね日本語だとすぐに漢字を組み合わせた用語になっちゃいますから

恵美そういう話は、もういいからさっ

寧が、メグを見る

もうちょっと、こっちへ来てヨッちゃんに甘えたら

あたしに気を遣わなくていいからさ

でも寧お姉さんが、もうヨシくんの横にいらっしゃるから

その微妙な敬語もやめてくんないっあたしたち、姉妹でしょ

それは判っているんですけれど

寧は処女喪失で変わった

積極的に、姉として妹たちに関わろうとしている

急な寧の変化に、ただただ戸惑っているようだ

ていうかさ今のうち、ヨッちゃんに甘えておかないと大変だよっ

寧が、わざとオレの腰に手を廻して身体を押しつける

もうすぐさマナと渚さんが来るんだし麗華お姉さんもね一気にライバルが増えるよっ

あたしは別に

メグは下を向く

どうせ、恵美のことだからマナが帰って来たら、ヨッちゃんの隣の席は譲ってあげちゃうんでしょ

多分そうなるな

マナは、遠慮しない子だからそうなったら、今夜はずっとヨッちゃんを独占されちゃうかもねっ

ぬふふふっと、メグに笑う寧

別に構いませんよ

ふーん、そうなんだっ明日になったら、みすずや美智ちゃんていう強敵も現れるよ今日のお昼に会ってきたけれど瑠璃子もかなり手強そうだし

あたしは大丈夫ですから別に

メグは、虚勢を張る

もしかしたら連休が終わって学校が始まっちゃったら、こっちのものとか思ってる恵美はヨッちゃんと同じクラスだから

お思ってないです

でもねえあたしだって、おんなじ学校へ通っているんだし恵美は、部活が忙しいんだもんね放課後は、ずーっとヨッちゃんを独占しちゃおうかなっ

オレを後ろから抱き締め寧は、オレの耳の後ろにキスをする

慌てるメグ

それから教室の中だって、恵美の天下じゃないからねっイーディ、多分、あんたたちと同じクラスに編入することになるでしょ

イーディをうちの学校に入れるって話があったっけ

イーディはオレやメグと同い年だ

そしたら学校の中で、彼女の面倒を見るのは誰かしら

えっとオレかな

そうだよねヨッちゃんが、手取り足取り教えてあげないといけないよねっ日本の高校のルールをさっ

悪戯な眼で、寧はメグを見る

そんなのっあたしがしますヨシくんだけに負担を掛けたくは無いですから

メグが、少し強い声で答えた

ふーんじゃあ、今の内から、もっとイーディと交流を深めておけば

寧は、わざと突き放すような口調で、そう言った

恵美ってさ気が利かない子だよねっ

メグは、ハッと息を呑む

もっとさ、色んなことを先回りして考えて、ガシガシやってかないといけないんじゃないつーかさ、そんなとこに座って、あたしがヨッちゃんとイチャイチャしている姿を憎々しげに見ているぐらいなら、ヨッちゃんの隣に座りに来なよっあたし、あんたのためにわざわざヨッちゃんの右側は開けてあげているんだからねっそんなことも気付かないわけっ

寧は、カラッとした笑顔でそう言った

言葉はキツイがトゲは無い

これもまた、寧の妹に対する愛情表現なんだと思う

メグは、シュンとうな垂れて寧に頭を下げる

恵美はさ自分で思っているよりも、ずっと感情表現が豊かなんだよ思っていることが、顔に出ているわけ自分では、セルフ・コントロールして抑えているつもりなんだろうけれど

寧の分析は正しいと思う

あんたは、何でも、自分が我慢すればいいって思っているんだろうけれどそれ、我慢じゃないから他の人からは、あんたの心の中は丸見えなんだもの勝手に我慢して、嫌な気分になっている姿を見せられるのはちょっと嫌だよねっ

あたし、そんなことをしてますか

してるってのちょっとは、みすずを見習いなよっあの子はあの子で、かなり強引だけれど自分の中の良く無い感情を垂れ流すみたいな下品なことは、絶対にしないから

みすずさんは香月家のお嬢様ですから

あんたさバッカじゃないのみすずの何を見ているわけ

寧が、今までとは違う厳しさでメグを叱る

みすずの気品は生まれた家とは関係無いよ昨日、ホテルで香月家の一族お兄ちゃんたちを何人も見たでしょみんな、良家のボンボンだったけれど気品はあった

メグは答える

みすずは自分の周りの人に対して、ずっと気遣いをしているんだよっ自分のことで、不快な思いをさせないようにってねそういう優しさと分別のある子だから気品があるんだよ

そうだみすずは

常に、自分の周りに居る人たちに気を遣っている

自分の身内であるジッちゃんや、瑠璃子、美智にまで

ちょっと、強引なところはあるけれど

みんなにとって、何が一番良い選択なのかを考えて行動している

みすずっていつも、自分のことを一番にはしない子だよな

オレはポツリと呟いた

その言葉にメグは、ハッとする

そうだよね今日だって、美智や瑠璃子のことを考えて、色んなことを提案してくれたよちょっと思い込みが強いから、先走ったことを言い出したりもするけれどいつだって、みすずは他の子を第一に考えているよ

だからみすずは、ヨッちゃんと二人きりの時は、徹底的に甘えるんだよヨッちゃんにだけは、心も身体もヌードになれるんだよねヨッちゃんのこと、心から信頼しているし愛しているから普段のセルフ・コントロールを全部、フッ飛ばして全力全霊を込めて、ヨッちゃんに甘えまくるんだ可愛いよねヨッちゃん

みすずは確かに、オレと二人きりの時だけは、心を全開に解放してくれる

オレはそんなみすすが可愛くて仕方が無い

美智もそうでしょ美智にとっては、みすずが全てのお手本だから普段は、キリッとして警護役に徹してヨッちゃんに愛して貰える時には、全開で甘えてるもう、ヨッちゃんに対しては、何の遠慮もしていないよね

二人とも、素直で可愛いよねっ

寧は笑う

だからさっあたしも、そうすることにしたわけっ

あたしも、もうヨッちゃんの前では素直になることにしたのっだって、あたしヨッちゃんのこと、大好きなんだもんっ

寧が、自分の豊かな胸をオレに押しつける

メグは、それを寂しそうに見ている

だっからさそういう顔をするぐらいなら、とっととヨッちゃんの隣に座んなってのちゃんと、ガチで競い合おうよ恵美だって、おっぱい付いてるじゃんかっ

あたしのは寧お姉さんみたいに、大きくないですから

ふーん、ヨッちゃんにそう言われた

いや、オレはそんなこと言ってないよ

そうだよねっヨッちゃんなら、恵美のおっぱいは、恵美らしくて可愛いよ気に入っているとか言うもんる

はいその通りです

だっからさあ恵美が、劣等感を感じているんだよ一人で勝手に

オレも、ずっと困っている

あたしはね恵美に、ちゃんとライバルの位置に立って欲しいの勝手に、コースから外れて、ヨッちゃんの方が気になって恵美を追い掛けるんじゃなくあたしや、みすずや、美智たちと同じでちゃんと正妻の座を競いたいんだよっ

寧は心の内を吐露した

寧お姉さんあたしは

メグが、泣き崩れる

はい、そこまでよ寧

振り返るとミナホ姉さんが立っていた

アニエスの部屋でお食事会というのは、良い作戦を思い付いたわね

ミス・イーディをアニエスに近づけたのも、良い選択だわ

それは恭子さんが考えてくれたプランだよ

そう監視カメラで観ていたけれど良い感じだから、あたしも、こっちへ来てみることにしたのよ

どうやらミナホ姉さんの心の陰りは、少しは回復したらしい

克子あたしにもシチューをちょうだい

克子姉が、ミナホ姉さんにシチューをよそる

御名穂そのタコスは、コーデリアが作ったんだよっ

恭子さんが、少し離れた位置から言う

ええいただくわ

ミナホ姉さんは、オレとメグの間に座ろうとする

あ、これ使ってよ

オレは、自分のクッションを渡す

ミナホ姉さんは、腰を下ろす

さてと寧

まずは、寧を見る

なあに先生

寧はちょっと急ぎ過ぎよそれから、恋愛というものに夢を持ちすぎね

ニコッとミナホ姉さんは、微笑む

恋ってね別に努力とかしなくていいのよ

何で恋っていうのは、愛する2人がお互いを磨き合って高め合っていくもんなんじゃないのっ

寧は反発する

それは理想よ現実は、そうじゃないわ

ミナホ姉さんは、ぴしゃりと即答する

例えばね男女が付き合い始めて、しばらくしたら女の子が男の子に不安を感じてあるいは、不満を溜め込んじゃうとするでしょそれを男の子が一緒に何かして遊んだり、ご飯を食べたり、セックスしたりして解消してあげるだけど、またそのうち女の子は不安と不満を溜め込んでそれを男の子が、解消してあげるそんな繰り返しを、延々と続けるそういうのって、寧はどう思う

男の子も女の子も、馬鹿だと思うそれって、全然学習能力が無いじゃんか

寧は答えた

そうでもね世の中の、9割の恋愛がそんなものよ不安や不満を抱えるのは、女の子だけじゃなくって、男の子の時もあるけれどとにかく、不安と不満は溜まっていくものよそれをお互いにあるいは、男女どちらかが献身的に解消してあげるのそうやつて、2人の関係は維持されていく不安と不満が溜まりすぎて、どうしようもなくなったら破局よ恋は終わり簡単よね

確かにそんなものかもな

お互い努力し合って、研鑽し合う恋なんてなかなか無いのかも

愛ってどんな状態のことだと思う寧なりに、定義してご覧なさい

ミナホ姉さんの言葉に寧は

お互いを必要とすることだよっあたしは、そう思う

必要って例えば全然働かないヒモみたいな男の人を愛しちゃう女の人だっているでしょ

そういう女の人は、そういう女の人でそんな男でも必要としているんだよっ

なぜ必要なの

それは自分の心の中の、何か空虚で空っぽなところを埋めてくれるからだと思う冷たい心を、温かくしてくれるんだよっヨッちゃんは

寧が、オレの身体をギューッと抱き締める

そうね、今の寧には彼が必要なのねでも、彼の方は、寧のことを必要としている

あなたの定義だとあなたが彼を愛しているのは判ったけれど、彼の方があなたを愛しているかどうかは判らないわそうでしょう

それは判らないけれどでも、あたしはヨッちゃんがいないとダメなのヨッちゃんが、居なくなったらきっと死んじゃうよ、あたし

それは、あなたが彼に依存しているということでしかないわよ

ミナホ姉さんは、優しくそう言った

これは昔あたしが娼婦だった頃に、優花さんから聞いたんだけれど

優花さんは、お屋敷の元娼婦だ

かなり古参の

優花さんは白坂創介が、このお屋敷をメチャクチャにしてしまう前のお祖父様の代からいらした方でしょう娼婦になる前も娼婦になってからも、いっぱい恋をしたっておっしゃっていたわ

ミナホ姉さんが、懐かしそうに言う

それでねある時に、こんなことをおっしゃったの愛というのは、どれだけ迷惑を掛けられても、喜んで受けとめることができることだって

迷惑を掛けられても、喜んで受けとめられる

子供に対する母の愛がそうでしょどんなに、迷惑なことでもお母さんは、子供のためなら受けとめてあげるわよねまあ、ちょっとは怒るかもしれないけれどでも、男女の愛は違うんだそうよ

寧が、真剣な顔でミナホ姉さんの話を聞いている

男女の愛ではねある時から、相手に迷惑を掛けられたことが嬉しく感じるんですって自分を頼ってくれたこと自分が相手を助けてあげられることが、本当に嬉しくて堪らないんだそうよ

この優花さんの定義に従ったら寧や恵美を愛しているのは、彼の方よね彼は本当に献身的にあなたたちに尽くしてくれているからどんな迷惑を掛けられても受けとめてくれるでしょ、彼

2人もオレを見る

良かったわね、あなたたち彼に愛されて

ところであなたたちは、本当に彼のことを愛しているの

ドキリとする2人

依存することと愛することは、別よ

寧もメグもじっと、自分を顧みる

はいはい考え込むのは、それまでねそんなの考えても意味が無いことだから

ミナホ姉さんの言葉に2人は、えっと顔を上げた

ちょっとまた別の話をするけれど将棋の棋士になりたい人が、一日10時間、将棋の研究をするのは努力かしら

ミナホ姉さんは、メグに尋ねた

それは努力だと思います

そう本人に聞いたら、そうは言わないと思うわよ棋士になりたいのなら、1日10時間ぐらい将棋盤の前に向かうのは当たり前だわというか、10時間ぐらい普通に将棋を指し続けられないと、棋士になんてなれないわ

例え練習だろうと将棋を指すことを嫌嫌やってる人なら、棋士なんて無理どんな時でも将棋を指すことが当たり前で、日常生活の一部になっているからこそ棋士なわけでしょ

彼もそうよ彼は、あなたたちの望むことを何でも受け入れるし、どんな時だって全力で頑張ってくれるけれど嫌嫌やっているとか、努力しているとかっていう感覚はないはずよそれが当たり前だと思って、普通にやっているだけよそうよね

うん別にオレ、努力とかしていないよその時、その時に、そうしたいって思っていることをしているだけで辛いとか、嫌だとか思ったこと無いし

ていうかみんな、綺麗で優しくて、最高の女ばかりだし

オレが文句を言ったら、罰が当たる

ほら彼は、そう言ってるわよ、寧

ミナホ姉さんは、寧を見る

だから、あなたはしゃちほこ張って、彼や妹たちのために、自分が努力しようと思うのはやめなさい自然体でいいのよどうせ、なるようにしかならないっていうか最後には、この子がどんなことでも受け入れちゃうから

恵美も何が起きたって、この子はあなたのことを真っ正面から、受けとめてくれるわそのことは、もう判っているでしょ

メグは、神妙な顔で答えた

彼は、あなたに迷惑を掛けられることは全然苦じゃないのむしろ、あなたに迷惑を掛けられることを喜んでいるんだからね

メグがうんと頷く

だから後は、あなたの中だけの問題だけなのあなたが彼と他の子たちと、どんな関係になりたいかを考えなさい無理はしなくていいわ寧みたいに、理想を追ったって現実は、そんな風にはならないから恵美はまず、自分がどんな女の子なのかを理解するべきね

過大評価したら困るけれど、今みたいにやたらと卑下するのも困るわそうね自分が彼のためにできることを箇条書きにしてご覧なさい

あたしができることですか

そうよそりゃ、料理とかは克子の方が上手いんでしょうけれど他人との比較は、今はいいから、とにかく自分のできることを書き出しなさい結構あるはずよ彼が喜んでくれそうなことがね

ミナホ姉さんは、メグに微笑む

エッチ・シーンまで行かなかった

私の父は、病気前から母校の大学の社会人講座に通っていました

友達もいるらしく、残りの授業が少ないので、どうしても行きたいと言います

まあ、父が倒れたことは、誰にも言って無かったらしいので久しぶりに、友達に会いたいらしいのです

私が、今日、大学まで付いていくことになりました

まあ、今日は夜勤だからいいんですけれど

昨日の段階では、授業は10時半から12時までと言っていました

なので゛、そのつもりでいたのですが

今朝になって、父があれ、もしかしたら9時30分だったかもしれないと突然言い出しまして

どっかに授業時間を書いたものは無いの

判らん、どっかへやってしまった

時計を見ると、もうギリギリなので慌てて出掛けました

大学へ着いてみるとやっぱり10時30分開始です

そこの大学は、学食も開いておらず

父と2人で、ベンチで缶コーヒーを飲んでました

で時間に父を、社会人講座の教室へ届けて

私は、自分の母校ではない大学で2時間過ごさないといけないという

これがなかなか辛い

勝手が全然判らないですし

変に女子大生とかを見ていたら逮捕されそうだし

まあ、大学内に小さな博物館とかあるところだったので

そういうところで時間を潰しました

で、授業終了時間に父を拾いに行って

父と学食で昼食を取りました

オレが学生だった頃は、ここは**だったんだよ

ホント、いろんなことは忘れてしまっているのに昔のことは、よく覚えています

それって、いつ頃のこと

昭和28年だな

とにかくくたびれて帰って来ました

369.白坂雪乃、30円

ミナホ姉さんの話を聞いていたマルゴさんがオレたちの会話に加わる

確か有名な作家の先生が書いていたんだけれどさ童話のシンデレラの最後ってさ、その後、シンデレラは幸せに暮らしましたってあるじゃない

マルゴさんは、オレたちに微笑む

その幸せって、一体何だろうっていうのをテーマにした文章を読んだことがあるよ

ガラスの靴を履いて、王子様と結婚したシンデレラは、その後どうなるか王子様の浮気に苦しめられるかもしれない生まれてきた子供たちの育児に追われるかもしれない義父や義母になった王様や女王様と上手くいかないかもしれない自分や家族が、病気になるかもしれない多分その後のシンデレラの人生にも、波乱は続くよ毎日毎日、色々な現実に直面してあくせくしながら、一つ一つ解決していくことになる

シンデレラのその後の人生か

でも仕方無いよねそれが、人生だからみんな、そうやって生きているんだから絶対に、良いことばかりじゃないもの生きていれば、どうしたって、悲しみや辛いこと出会わざる得ない

でも、そういう色んな苦労を経験したとしてもそれでも、シンデレラの残りの人生を一言でまとめたらそれは幸せに暮らしましたという言葉になるんだって、その作家の先生は書いていたよ

苦労の体験が幸せなんですか

メグが、マルゴさんに尋ねる

違うよ自分の家族と一緒に生活して苦労を共にしてそれでも、生き続けていくことが幸せなんだよ

マルゴさんはそう答えた

そうですよねオレも、そう思います

オレは、寧やメグを見る

オレは家族が家族をやっていない家に育ったから、みんなとはちゃんと家族がやりたいんだ

このまま、この家族を続けていけば、ずっとずっと大変なことが続いていくのは判っているよ子供だって産まれるだろうし、家族から離れて行く子だって、きっと現れる悲しいことや、落ち込むことだって、きっとあるだろうでも、オレそういうことに立ち向かっていくことを恐れていないよ面倒だとも思わない一つ一つ、みんなと一緒に解決していきたいんだ

なぜなら

それがオレの幸せだから

家族に関わっていくこと

家族の痛みを理解すること

家族の傷に手を当てること

助け合うことは愛し合うことだ

死ぬまで、ずっとみんなに迷惑を掛けられたいよ、オレ一生懸命、頑張るからさ

2人が、オレを見る

そうねだから寧は、こうじゃなきゃいけないとかこうしなければいけないとか思い込みに縛られないでね自然体でいいのよどうせ、ずーっと何かしらトラブルが起き続けて、理想の状態になんかならないんだから

ミナホ姉さんが、寧に言った

メグも劣等感を感じることなんてないの慌てず、焦らず、あなたがなりたいと思う大人を目指しなさい彼には、どれだけ迷惑を掛けてもいいんだから

今度は、メグに

それから克子、あなたもよ今の関係を壊してしまうのが怖いから、彼に近付くのが躊躇うなんて無意味ですからねあなたたちの関係なんて、どんどん変わっていっているでしょ停滞なんかしないのよ自然体で、思い通りにどんどん彼にぶつかっていきなさい

ミナホ姉さんは、克子姉にもエールを送る

大丈夫よあなたとのセックスにマヒして、この子がおかしくなっちゃったってその時は、その時で家族全員でケアするから

やっぱりミナホ姉さんは、克子姉の懸念に気付いていたんだな

というより彼のセルフ・コントロールは、凄いからこれだけの数の女の子の相手をしているのに、冷静でいられるのよ

この子はセックスには、溺れないわこの子は最初のセックスが、トラウマになっているから

ミナホ姉さんが深刻そうな顔で、そう言う

最初のセックスって雪乃のレイプか

あなたは自暴自棄な状態で、雪乃さんをレイプしたわね

そうだオレは、本当の家族に見捨てられて

自分の未来が何も見えなくなっていた

本当に、何をどうしたらよいのか判らなくなっていて

だから最初の雪乃さんのレイプの時のあなたは、メチャクチャだったわ自分の心の中の絶望や不安を、全て雪乃さんの中に吐き出そうとしていた

オレが雪乃にしたセックスはサイテイだった

人間として、恥ずべき行為だ

あたしは、最初、あなたは精神的に欠陥のあるセックス依存症なのかもしれないと思ったわ

うん一晩で、10回以上も、雪乃を犯したもんな

雪乃は処女だったのに

異常者としか、思えない

でもそうではなかったわだって、あなた雪乃さん以外の子とのセックスの時は、普通だったものいえ普通の男の子よりも、何倍も女の子に気遣っているセックスをしているわ

結局あなたの中の孤独や不安が、雪乃さんの時だけ爆発して、ああなったのよでも、あなたの本質は優しい男の子だからああいう初体験をしてしまったことを、心の中で後悔しているのよだから、他の子とのセックスの時は、とっても相手の女の子に優しいのよ

雪乃に酷いレイプしたことがトラウマになって他の子には、優しくしているのか

最近は雪乃さんとのセックスだって、優しいものねあなた

昨日のホテルでのコーデリアさんに強要されたセックス監視カメラの映像に残っていたから、見せて貰ったわあなた雪乃さんとも、普通にセックスできるようになったじゃない

ミナホ姉さんそれって、一体

つい、この間まではあなたにとって、雪乃さんだけが特別だったのよ相手のことを無視して、自分の中に溜まった感情を吐き出す対象としてあなたは、雪乃さんを見ていた雪乃さんとのセックスの時だけは、感情が暴発していたでしょ

そういえば最初の頃は、そうだった

雪乃との時だけ何もかも、止まらなくなって

それが段々雪乃さんとも、普通のセックスができるようになったわのめり込まずに、ほどほどの状態を保ったセックスよねつまり、もう、あなたの中で雪乃さんは特別じゃないのよ

ああ、あの子が、ヨッちゃんにとってのお気に入りのクマの縫いぐるみじゃなくなったんだねっ

寧が、嬉しそうに言う

そういうこと盲目的な愛着は消滅したわ

じゃあ、もうヨシくんは雪乃と離れられるんですねっ

というか離れているわよだって、この子アニエスや、あたしたち家族のことに気持ちが集中して、雪乃さんのことすっかり忘れているんだから

ミナホ姉さんがニッと微笑む

そうだ、雪乃

オレは夕食の席に、雪乃を呼ぶことをすっかり忘れていた

克子姉、雪乃にもご飯食べさせなきゃ

慌てるオレにミナホ姉さんは

大丈夫よさっき、雪乃さんにはうまい棒を三本渡して来たから

うまい棒3本

雪乃さんの夕ご飯なんて、30円で充分よ

いやミナホ姉さん

うまい棒3本じゃお腹が空くだろ

いいのよ今夜ぐらいは、お腹を空かせた方があたしたち、今まであの子には優しくし過ぎていたんだから

あくまでもあなたが望むから、雪乃さんを苦しめる様なことは極力避けてきたのよまあ、変な格好をさせて、笑いものにするぐらいはしてきたけれど今までは、食事の待遇は、あたしたちと同じにしてきたわ

でも、もうおしまいあなたが、雪乃さんのことを思い出さなかったんだからもう、あなたの中では、雪乃さんは重要な存在ではないのよそれなら彼女には、彼女に相応しい正しい状態に戻って貰うわ

白坂雪乃は黒い森の復讐の対象に戻ったのか

もう人間扱いはしないわよ雪乃さんは、あたしたちの敵なんですから

オレが、雪乃のことを忘れていたことで

その先は、言わないであなたの気持ちは判るけれどここからは、雪乃さん自身に決めさせるから

雪乃自身に

彼女に罠を仕掛けるわそれで彼女があたしたちに対して敵対的な行動を取るのなら父親と一緒に処分します

処分

前に話したでしょうあの子は、うまい棒3本で身体を売るような生活に、堕ちて貰うわ

ああ東南アジアのスラム街に、格安の娼婦として売り飛ばすのか

そこまで心の腐った女の子だったら妊娠させるのも止めるわそんな人間の赤ちゃんなんて、あたしは欲しく無いもの

奈生実の身代わりいいえ、もしかしたら流産させられたあたしの子供の代わりかもしれないけれど、赤ちゃんが欲しいという気持ちは今も変わらないわでも、あなたが来てくれたおかげで、状況が変わったでしょう無理に雪乃さんに出産させなくても後、何年か待てば、寧や恵美やみすずさんたちが赤ちゃんを産むんだしああ渚と克子が先ね慌てる必要は無いっていう気持ちもあるのよ

強制妊娠の計画がなくなれば雪乃は、お払い箱だ

もちろんあたしが仕組んだ罠に対して、あの子が、分を弁えた行動をした場合は最初の予定通り、来年の出産までは面倒を見るわ学校にも通わせてあげるその後はお母様の家の方にでも、引き取らせるわ

雪乃はどうなる

もういいじゃない、雪乃のことなんて御名穂さんに任せて、ヨシくんは忘れてしまえばいいのよっ

だけどそれでいいのか、メグ

いいわよあの子はあたし、大嫌いだもの

メグは雪乃に虐げられて生きてきた子だ

メグの姉妹なんだぞ

いらないわよあんな姉妹なんて

メグは突っぱねる

あたしには、ヨシくんと新しい家族がいるもの本当の家族が

そんなメグに

マルゴさんがふっと囁く

恵美ちゃん、そういう意固地なところ雪乃さんにそっくりだね

ゾッとする恵美

そうね、マルゴの言う通りよ恵美は雪乃さんとよく似ているところがあるわ

似てないですっあたし、雪乃なんかに

恵美、必死で否定するが

ううん似ているよ考え方とか意地っ張りにところとか

もちろん恵美ちゃんは、雪乃さんみたいに我が儘で、傲慢じゃないし何より、他の人の気持ちがちゃんと判る子だよ雪乃さんは、自分のことしか興味が無い人だからね

ミナホ姉さんが、さらに続ける

でもあなたたちは、似ているわよ顔やスタイルは、違うけれど耳や指は、よく似ているわそれに仕草なんかでも、同じ様なことをよくするわよやっぱり、姉妹なのね

その言葉にメグは、ぶるぶると身体を震わせる

姉妹父親が同じ

白坂創介の娘

ねえ、恵美あなたは、一度、自分と雪乃さんの立場が、もしも逆だったらというこを考えてみるべきだと思うわ

ミナホ姉さんが、メグに告げる

もしあなたが、白坂家の正式な娘で雪乃さんの方が、隠し子だったら逆の立場で生まれて、それぞれの環境の中で成長したらあなたは、今の雪乃さんみたいな性格にならない自信はある

ならないよ

メグと雪乃は、違うもし、白坂家のお嬢様として生まれたとしても、メグはメグだ優しい子だよ雪乃みたいには、ならないさ

メグが、オレに縋り付く

オレも、優しくメグを抱いてやる

あらどうして、そう言い切れるの

だってマナっていう前例があるじゃないか

同じ家の姉妹として暮らしてきても雪乃とマナは、違うマナも確かに、雪乃みたいに自分勝手で自分中心なところはあるけれどでも、マナは人に気遣いができる子だよ雪乃とは違う

雪乃さんとマナちゃんの違いは優しさだけじゃなくて、知性の差だよ雪乃さん、人の気持ちが判らない上に、馬鹿だからね

人間は、何から何まで全て環境に左右されるわけじゃないその人本来の持っているもの、もちろん知性も含めてそういう個人の力でも、運命は変わるからね

自分の運命は、自分自身の力で変えられる

だから、ミナホは恵美ちゃんをちょっと脅かせ過ぎだね恵美ちゃんと雪乃さんなら、恵美ちゃんの方が断然、頭がいいものその代わり、芸人的な面白さは雪乃さんの方が上だけれど

マルゴさんは、ジョークを交えて、場を和ませようとしてくれる

そうね、あたしの言葉が過ぎたわでも、考えてみてね、恵美あなたが、雪乃さんを毛嫌いしているのには、同族嫌悪なところもあるんだってことを

メグは、オレの腕の中で震えている

さあさあデザートにしましょうっ

克子姉が、大きな声でそう言った

アイスクリーム、持って来ますねっ

克子、あたしはいいから仕事に戻るわ

ミナホ姉さんは、そう言うと部屋から出て行った

ミナホ、本当に恵美ちゃんが大切なんだね

恵美ちゃんは、恵子さんの娘さんでこの娼館で生まれた子だから、特に気になっているんだと思うよミナホマナちゃんや、みすずさんには、こういう厳しいことはしないものね

相手がメグだから特に、わざと突き放すようなことを言っている

ミナホが恵美ちゃんに言っていることは、さっきからずっと一貫しているんだよつまり自分がどんな人間なのかを、ちゃんと見つめ直しなさいっていうことさ

オレの胸に顔を埋めていたメグが顔を上げる

自分の過去生まれや育ちは、どうすることもできないんだから否定しても、意味が無いんだよ仕方が無いことだったって、まずは受けとめてみないとね現実にあったことを否定して、無理矢理に忘れようとしたって過去は、いつまでも君を追い掛けてくるからねまず、受け入れないと良い方向に変えていくことだって、できないから

マルゴさんの言葉を聞いてオレは、メグに尋ねる

メグは雪乃が嫌いか

嫌いよ

メグは、即答する

どうして嫌いなんだいじめられてきたからか性格が嫌なのか白坂家の娘だからか単純に、雪乃の顔が嫌いなのか

全部だわ

それは判ったでも、全部一緒にしちゃダメなんだと思うそれぞれ嫌いな理由を分けて、おかないとただ反射的に雪乃を嫌うだけの人間になってしまうから

雪乃なんてただ嫌いでいいわよ

オレは、メグにそんな雑な感性の女の子にはなって欲しくないよ

雪乃は基本的には、どうしょもないけれどでも、優しいところだってあるんだぜ

ヨシくんは雪乃が好きなの

メグが、ジッとオレを見上げる

だから、そういう感性だけで見ちゃだめなんだって

高校の入学式の日の朝にオレの親父は失踪したんだ

思い出す

どうしょもなく不安でどうしていいか判らなくて、オレは教室で震えていたんだ

雪乃との、出会いを

そんなオレにどうしたのって、声を掛けてくれたのは雪乃なんだ

メグの顔が、強ばる

ごめんなさいあたし、気が付かないで

あの日のあの教室にメグも居たんだよな

そういうことを言っているんじゃないよメグ

オレが伝えたいのは

あの日の雪乃は優しかったんだあいつは、そういう優しいところもある子なんだよ

オレは雪乃を愛していない

絶対に、雪乃を家族にしたいとは思わない

雪乃を見捨ててはいけないと思う

雪乃は、あの日オレに声を掛けたことなんて覚えていない

雪乃は、その場その場の感覚だけで生きている

瞬間的に、思ったことを行動するがほとんどのことは、忘れている

でも、オレはあいつに恩を受けたそのことに、間違いは無いんだ

克子姉が、台所から自家製のアイスクリームを持って来てくれた

お皿に丸く乗せてウエハースを突き刺す

本格的なバニラアイスだ

はい、みなさん、取りに来て下さい

克子姉が、皿を配る

案の定ミス・イーディが、アニエスの分まで取りに来てくれた

アニエスにこいつは美味いんだぜという表情で手渡す

イーディが、ニコニコ微笑みながらアイスを舐めている様子を見て

アニエスもアイスを食べてみる

そして冷たさと甘さと美味しさに、驚嘆する

あ、イーディさんに、アイスはお代わり無しって伝えて

克子姉が寧に言う

冷たいものを食べ過ぎたら、お腹を壊しちゃうわ

おっけー

寧が、英語でイーディに告げる

イーディは、不満そうだったが恭子さんと、ミス・コーデリアに何か言われて、大人しくなる

イーディ、何て言われたの

オレが寧に尋ねると

アイスのお代わりが欲しいなんて、まだまだ子供だなって言われたんだよっそれで、しょげてるの

あミス・イーディも、今年16歳だもんな

子供って言われると、傷付くんだ

部屋の入り口の方が、どやどやと騒がしい

たっだいまぁっ

マナが、飛び込んで来るっ

御名穂さんが、みなさん、ここに居るって言うから

MAO

ミス・イーディーが、大喜びで真緒ちゃんのところへすっ飛んで行く

本当に、真緒ちゃんがお気に入りなんだな

ただ今、戻りました主様

麗華も、戻って来た

あら麗華は

かなり疲れているようだ

やっぱり、花屋の仕事は勝手が違うんだろうな

あ、渚みんなご飯は

ああ、お店の方で軽く食べたわお店の子たちに、順番にお食事させないといけなかったから

渚は店員さんやアルバイトの子の夕食は、いつも作ってあげているらしい

良かったシチュー、いっぱい作ったつもりだったんだけれど、今日はよく食べる人たちが多いから

大鍋には、ほとんど残っていない

もちろん、一番の大食いはミス・イーディなのだが

恭子さんとミス・コーデリア、イーニーとミーニーもよく食べている

戦闘系の人は、どうも大食いらしい

タコスは、まだ残っているけれど

あっ、あたし食べるぅぅ

マナが、手を上げる

そのまま、オレの膝の上に座ってくる

えへへっお兄ちゃんっ

マナ、お行儀悪いわよっ

メグが、マナを叱るが

メグお姉ちゃんは、お兄ちゃんとイチャイチャしたんでしょだから、今度は、マナの番っ

オレにギュッと甘えてくる

メグお姉ちゃんと、した

14歳の少女が、オレの股間にお尻をぐりぐり押しつけて尋ねる

えっと2回

ちょっと、ヨシくん

メグが怒るが

なーによおっメグお姉ちゃんだけのお兄ちゃんじゃないんだからねっ

マナは、全然平気だ

じゃあ、マナとも2回するお兄ちゃん、マナのこと犯したいマナのお腹の中にピュッピュしたい

小悪魔が、妖しい眼でオレを見る

したいよ

いいよ幾らでも犯してマナお兄ちゃんに犯されるために居るんだから

マナの小さな手が、オレの股間を擦る

そんなマナを見ながら改めて、考えていた

マナと雪乃は似ている

マナとメグも

もちろんメグと雪乃も

母親違いの3姉妹だ

似ていないはずが無い

3人とも、意地っ張りだし強引なところがある

思い込みも強いし

何より

セックスに貪欲だ

どうしたのお兄ちゃん

いや、マナ

オレは、アニエスを指差す

あれが、アニエスだよ

アニエスのところにはイーディが、真緒ちゃんを連れて行っていた

まるで自分の妹のようにアニエスに紹介している

アニエスも、さすがに可愛すぎる幼女には警戒していない

こんにちわっあたし、真緒ですっ

アニエスは黙ったままだ

お姉ちゃん、とっても綺麗ですねっ

真緒ちゃんにとっては12歳のアニエスも、年上のお姉ちゃんだ

お前の妹だよ、マナ

マナはジッとアニエスを見る

うん本当に可愛い子だね天使みたいだ

それから、オレを見た

お兄ちゃんあの子、どうやって犯す

あたしが両手を押さえておこうかそれとも、足の方が良い

最初の時はしょうがないもんね

そうかマナの初めては

レイプだった

だから、マナはアニエスの処女喪失も、無理矢理レイプされるものだと思っている

次話から、久々のマナ・セックスになる予定多分

交通整理に2話使いました済みません

父が手術を受けたのは、大学病院ですが

普段は、その大学病院を紹介してくれた別の病院に通っています

先日、私が検診に付き添いで行ったのは大学病院の方の術後のチェックでした

で大学病院の先生は、父に色々と食事制限をしたのですが

地元の病院の先生の方は、もう高齢なんだから、食事制限なんかしないで、本人の好きなものを自由に食べさせなさいという考えで

父は、もちろん好きなものを食べたいので地元の医師の方が嬉しいわけです

でも、母は大学病院の先生の言う通りにしないと、寿命が縮まると思っていて

家庭内バトルです

今日は、なぜか父に付き添って、地元の先生に大学病院の先生がこう言っていると主張しに行きました

あちこちにご迷惑をお掛けしているみたいです

人生は大変です

370.動物のもり

とっころでさあどうだったのお花屋さんのお手伝いはさっ

寧が、マナに尋ねる

うん、マナ、一生懸命働いて来たよっお店のお姉さんたちにも、褒められたんだからっ

渚の店には、4人の店員&アルバイトの女性がいる

みんな、渚のペットだ

渚さんも他の人たちも、とっても優しかったしすっごく、楽しかったよっお兄ちゃん

マナは白坂家のお嬢様として、生活してきたから

お店の手伝いをするなんていうのは、とっても新鮮な体験だったんだろう

渚問題は無かった

一応、渚に聞いてみる

とにかく、すぐに調子に乗ることに定評がある、マナだ

何か、色々としでかしているかもしれない

大丈夫よ今日は、お店の内側のお仕事だけして貰ったから

接客はさせてないわマナちゃん、まだ14歳ですものお店に出したら、あたしが怒られちゃうわよ

確かに、マナに花を買いに来たお客さんの相手をさせるのは無理だよな

あたしは、やりたかったんだけれどな

でも、マナあなた、お花の知識なんてあるの

メグが、そう尋ねる

うんとちょっとだけ

てへっと、笑うマナ

それじゃあ、ダメよ専門的な知識がちゃんとないとお客様にお花を勧めることなんてできないでしょ

メグが、マナに厳しく言う

知識だけじゃないわフラワー・アレンジメントの技術も無いとねお客様の目的とご予算に合わせて、色んな種類のお花を組み合わせないといけないんだから

渚が、言う

赤いバラの花だけの花束を下さいなんていうお客様も、いないわけじゃないけれどあたしたちに、お任せになるお客様も多いわそういう時は、なるべく季節の花を使うしお祝いのお花や、お見舞いのお花、お供えのお花とか、それぞれ使うべきお花と使ってはいけないお花があるのよそういうのをちゃんと判っていてお花を組み合わせるのああ、見た目の量があって派手な方がいいのかこじんまりしていても、ゴージャス感を出すかお客様のご希望にも応えないといけないし

うん大変なんだよねそれは、お店の裏から見ていても判った

マナちゃんが、お花のやお勉強をしたかったら、あたしが教えてあげるわよ簡単なフラワー・アレンジメントとか、本格的な華道まで

うん、教えてっ渚さんっ

マナにとっては渚さんなんだな

渚お姉ちゃんにはなっていない

今日一日、お店の手伝いをしたことが影響しているんだと思う

お店の手伝いでは、渚はオーナー店長だから

お姉ちゃんと呼ぶと、他の店員さんが気にすると思ったんだろうか

マナは、そういう人間関係には目ざといし

渚のペットしかいないところへ入り込んだんだ

あんまり親しげにすると反感を買うかもしれないしな

まあ、マナの様子を見ている限りは他の店員さんとトラブルになる様なことは無かったんだろう

麗華は、どんな仕事をしていんだ

オレは、麗華に尋ねる

麗華の方は平気だったのか

お店の人たちに、上手く受け入れて貰えたんだろうか

わたくしは力仕事ばかりです他には、取り柄がありませんから

また、麗華は自分を卑下する

重い菊の入った段ボール箱の整理とかそういう仕事です

そんなことないわよ麗華お姉さんには、お店の方にも立って貰ったから

早速、お客様の中にファンができたのよ麗華お姉さん、格好いいからっ

マナが笑った

いやわたくしは失敗続きで、皆さんに迷惑を掛けるばかりで

反省する、麗華

仕方無いわよ今日が初めてだったんですもの

渚は、そう言うが

でも、わたくしはお店屋さんには、向いていないと思います

大丈夫よお店の子たちも麗華お姉さんのこと、とっても好きになってくれたみたいだし

しかしわたくしは

麗華はもう、花屋に行くのは嫌みたいだ

麗華気付いていると思うけれど、この屋敷の周りに香月セキュリティ・サービスと公安警察の監視が付いた

はい主様帰宅時に確認致しました

麗華はトップ・エリート警護人の顔に戻る

屋敷の方は、恭子さんも居るし、マルゴさんも居るもし、何者かが襲撃してきても対応できる

香月セキュリティ・サービスも公安警察も決して、オレたちの敵ではない

ジッちゃんが、オレたちの庇護を命じているからだ

しかし味方でもない

特に、警察は

オレたちは、犯罪組織なんだから

みすずや瑠璃子たちには、関さんや美智が付いている谷沢チーフだっている警護は万全のはずだ

麗華は、うんと頷く

問題なのは渚の店だしばらくは、夜はこの屋敷で寝泊まりすればいいが日中の警護は誰かがしなくてはいけない黒い森のことを知って、オレたちにちょっかいを掛けてくるやつらが裏社会に居るとすれば渚の店にアプローチしてくる可能性は高い

何と言ったって渚の花屋は、表の商売だし

渚のお店は繁盛していて顧客は、安定している

前にも、ヤクザの花屋に眼を付けられていたこともあったんだその時は、マルゴさんがブッ潰したけれどいつまた、そういうことが起きるか判らない

あたしの力だけじゃないよ君や寧だって、手伝ってくれたじゃないか

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