祖父の言葉に瑠璃子は

はい、お祖父様香月家のご当主として、まことに正しいご選択だと思います

お前が私の立場だったら同じことをすると思うか

わたくしは奴隷として譲渡するという、アイデアは思い付かなかったと思いますでも、誰かにそうアドバイスされたら間違いなく、この道を選びますわたくし自身の性格のことを考えてもこれが、一番、後顧の憂いの無い選択でございましょう

本当に瑠璃子は、合理的、論理的にしか物事を考えない

自分が奴隷として売られていくことを自分で肯定する

ではおい、早くしろ

ジッちゃんが、オレに早く署名しろと言う

大丈夫だよ、ヨッちゃん

ご安心下さい、旦那様

みすずも、オレに微笑んでくれる

ご主人様わたくしたちを信じて下さいませ

乗っかっちゃって、大丈夫だよこれだって、ミナホの想定の範囲だよ

受け取りに署名した

うむでは、これでその娘は、お前の奴隷だ好きにしろそれから、娘判っていると思うが、お前はもう私の孫娘ではないからな

はい香月様今まで、大変にお世話になりました

瑠璃子は、祖父に頭を下げる

そして美子さんにも

美子様も、ありがとうございましたどうぞ、お元気で

る、瑠璃子様何をおっしゃっているんですっ

美子さんは絶句する

さて、私とお前の契約は済んだがもちろん、これは私たちだけの秘密契約だ

ジッちゃんはオレに言う

支払いも、商品の受け渡しも終わったが外の連中は、まだこの子を香月瑠璃子だと思っている

もう、お前の奴隷なんだから何とかして、連れて帰れ私は協力はしておらんいいな

ジッちゃんは、オレに、ニッと微笑む

元々、この子を誘拐するつもりだったんだろ

ジッちゃんはオレたちを、どこまでも試すつもりだ

ああ、瑠璃子は連れて帰るよそして、もうジッちゃんには返さないからね

オレも、笑い返す

勝負は、これからだ

当たり前だ返品は認めないからな

瑠璃子とりあえず、告別式には香月瑠璃子として出ろ

ジッちゃん、構わないよねこいつに香月瑠璃子の演技をさせても

ああ、その方が私も助かるよできれば、精進落としまでは居てもらいたいな

周りの連中の眼もある

もちろん演技以外は許さんよ瑠璃子くん

ジッちゃんは、孫娘を他人行儀で呼んだ

判っております香月様

瑠璃子ははっきりと答えた

あたしには甘えてもいいのよあたしは、旦那様のペットですから美智は、玩具なの

みすずが、瑠璃子に言った

いや、瑠璃子順列は守れみすずも、美智も、お前より先にオレの女になった今のお前は一番末席だからな

瑠璃子は答える

みすずはともかく美智の下になるということは、瑠璃子にとっては大きな意味がある

瑠璃子は、まだ気付いていないみたいだけれど

何としても瑠璃子には、現実に、ノックダウンしてもらわないと困る

そこからしか

香月家後継者でない、瑠璃子の幸福は生まれないと思うから

さて、私はそろそろ行こう

ジッちゃんが、時計を見る

あ、ジッちゃん美子さんは、連れて行ってくれ

美子さんがここにいると瑠璃子の教育がやりにくいから

そうだな美子、私に付いて来なさい

美子さんは、瑠璃子さんの側から離れない

美子その子はもう、香月の家の子では無い

ジッちゃんは冷たく言った

お前は、しばらく私と行動を共にしろお前が、私の孫であることも、皆に伝える今日は、良いお披露目となるだろう

美子さんは震えている

美子様、香月様とお行き下さい

瑠璃子が、美子さんに言った

わたくしは大丈夫ですから

ドナドナ、売られていーくーよー

ということで、論理的過ぎる瑠璃子さんは、論理的に奴隷になりました

後は、身体に色々と聞いていきましょう

いきなり、ヴァージンは奪いませんが

父を連れて、選挙へ行って来ました

相変わらず、ボケてまして

投票所で、私にで、オレは誰に投票すればいいんだとか、大声で聞かないで

まるで、ボケ老人を無理矢理選挙に連れてきた、***みたいじゃないか

いや、そう思われた多分

386.おはよう、スパンキング

行くぞ、美子

ジッちゃんが、美子さんに命じる

美子さんは、瑠璃子から離れようとしないが

美子、私の命令が聞けないのかね

美子様、本当にわたくしは平気ですから

香月様をお待たせしてはいけませんわ

美子さんは、瑠璃子の変貌に絶句する

論理的な思考で何でも割り切ってしまう瑠璃子はすでに、自分が香月家の娘としての振る舞いを止めている

今の彼女は、三千円でオレに売り飛ばされた奴隷だ

後、30分はある時間ギリギリまで、ここに居ろこの子に奴隷としての振る舞いを教えてやれ

ジッちゃんは、オレに言った

判ってるそれと、処女はまだ取っておいた方がいいんだろ

もう、お前の奴隷だ好きにしろ処女喪失のままの身体で、父親の葬式の場に立たせるというのはどうだ

たくさんの会葬者に見守られ父の遺影を掲げる、15歳の美少女

中学校の制服のスカートの中は処女血とオレの精液で濡れている

それもいいかもしれない

これはジッちゃんの試しだ

軽々しく、乗ってはいけない

もう大切なオレの女だからねたった30分で、慌てて犯したりはしたくないセックスは、時間を掛けて、ゆっくりするよ

その方が瑠璃子にとっても、いいだろう

怖くて、痛いだけの初体験にはしたくない

瑠璃子の性感を目覚めさせる、有意義な儀式にしたい

もちろん、その様子をジッちゃんにも見ていて欲しい

そうかでは、今はお前の味だけでも覚えさせておけ

ジッちゃんは言う

うんフェラチオと精飲だけは、させよう

では、行くぞ美子

美子さんはまだ動けない

美子さんあなたが、お祖父様に従わないと瑠璃子が可哀想なことになりますよ

瑠璃子は、旦那様の奴隷そして、あなたは今日から香月家の令嬢ですもう立場が違うのですからあなたがそこに居れば、瑠璃子がますます惨めな思いをするだけですわ

瑠璃子が、美子さんに土下座する

どうかわたくしの分まで、香月様にご孝行なさって下さいませ美子様

それは決別の言葉だった

よろしいのですか、瑠璃子様

良いも悪いもありませんわたくしはもう、売り払われた身の上ですから

本当にこの子は人の情というものを、理解していない

判りました瑠璃子様の代わりとしてわたくし、香月様にお仕え致します

美子さんはあくまでも、自分は瑠璃子の代役なんだと思い込むつもりらしい

香月様ではないお祖父様と呼んでくれ美子

今日は一日ずっと私の隣に居ろ何があっても、離れるな親族たちへの説明は私がする美子は何も喋るないいな

はい全て、お祖父様のお言いつけ通りに致します

うむやれやれ、少し時間が押してしまった急いで会場に行こうお前たちは、式の開始時間まで、ここに居ろいいな

ジッちゃんが、開始時間ギリギリというのを強調するのは

みすずや瑠璃子が、会場入りするまでの間に美子さんの一族へのお披露目を済ませてしまうつもりなんだろう

それに、表面上は平静を保っているけれど奴隷に堕とされたことに、瑠璃子はやっぱりショックを受けているはずだ

こんな精神状態ではなるべく会葬者たちと接触させない方がいい

瑠璃子が、香月家の後継者の地位を失いオレの奴隷として売却されたことは、秘密だ

そんな事情を知らない香月家の分家の中は瑠璃子の後見人となって、一族内での自分の発言権を高めようと画策している人間もいるだろうし

この告別式の前の時間に、お前と話せて良かった瑠璃子を売却するのはこのタイミングしか無かった

うん瑠璃子のことはオレに任せて

任せるも何もお前の奴隷だお前が好きに使え他へ売り飛ばすのも、アリだからな

ジッちゃんの言葉に瑠璃子と、美子さんがと驚く

奴隷なんだ当然だろう

ジッちゃんは、平然と言った

そうね瑠璃子が旦那様にとって、役に立たない奴隷なら他所へ売り払うしかないかもしれないわね

みすずが、瑠璃子を見て言う

そういうことだな

ジッちゃんは立ち上がりドアへと向かう

慌てて立ち上がる美子さん

瑠璃子様を、よろしくお願い致します

そんなのあなたに言われることではないですもう、オレの奴隷ですから煮て食うか、焼いて食うかオレの勝手にさせていただきます

美子さんはキッとオレを睨む

早くしろ

美子さんは、瑠璃子とみすずに頭を下げてジッちゃんの後を追った

では後ほど、会場でな

ドアが閉められる

控え室内に残ったのはオレと、瑠璃子、みすず、美智、寧、マルゴさんだけ

瑠璃子今、どんな気持ち

みすずが、瑠璃子に尋ねた

覚悟はできておりますわたくしを、香月家から追放するという、香月様のお考えは正しいですし黒森様に奴隷として売却するというのは、いささか突飛な解決策ですが、イタズラ好きな香月様らしいご選択だと思います

瑠璃子何で、お前は自分で自分の状況を解説しているんだ

奴隷という身分になりましたがみすず様とわたくしが、共に黒森様にお仕えするというプランは以前からあったものですしこれがベストな選択だと、香月様がご判断なさったのならば、わたくしは粛々と全て受け入れます

まるで自分に言い聞かすかのように瑠璃子は語る

もちろん奴隷となりましたからには、誠心誠意、黒森様にお仕え致しますどうぞ、よろしくお願い致しますわたくし、何もかも仕方の無いことと、諦めておりますから

スッと、オレに頭を下げる

その物腰は、どこまでも上品で隙が無い

心が無い

瑠璃子、全然ダメねあなた何も、判っていないじゃない

みすずは、瑠璃子を叱る

瑠璃子は、きょとんとしてみすずを見上げる

あなたはまだ、心の中が香月家のお嬢様のままよ奴隷なら、奴隷らしく奴隷根性を身に付けなさい

そう、おっしゃられても

困惑顔の瑠璃子

わたくし、奴隷というものがどういうものか今、一つ、よく判っておりませんし

瑠璃子は、ニコっと笑う

あこいつ

オレの奴隷になるつもりは全然無いんだな

わたくしが黒森様の下で、どのように振る舞えば良いのかどうぞご指導下さいませわたくしは、全て、その通りに致します

瑠璃子の振る舞いはあくまでも、礼儀正しい

言葉では、そう言っているが

これは、つまりオレに、自分は香月家の娘だということを忘れるなと強調している

奴隷でなく、名家の令嬢として扱えと

そうなるように指導しろと

生まれてからずっと、香月家の姫君として隔離されて生きてきた

特別扱いされただ、与えられ、人々の前に君臨するだけの生活をしてきた

瑠璃子は、生まれながらの姫君だ

奴隷の身分に堕とされてもなお、気品でオレに自分の地位を守らせようとする

お前アニエスと同じなんだな

オレは思わず、呟く

今の瑠璃子を見てアニエスを思い出した

上品ぶって、自分の心を隠そうとしている瑠璃子の表情は地下室のベッドの上で、ツンとしてオレたちを無視しようとしているアニエスの顔によく似ていた

二人とも心の中に自分しか居ない

世界から孤立したまま

瑠璃子が、怪訝な顔をする

ああ、瑠璃子は知らないんだな

後で紹介するよそういう子が居るんだ

判っていると思うけれど今、ここで瑠璃子を甘やかしたら、ダメだからね

この子箱入りのまんま、ずっと大事にされてきたから判っていないんだよ奴隷になってもヨッちゃんに大事に、優しくして貰えるって思っているみたいだから

寧は、わざと瑠璃子に聞こえる大きさの声で耳打ちする

瑠璃子、あなたは旦那様があなたのことを、ずっと大切に扱って下さると信じているのね

瑠璃子は、にこやかに

もちろん、信じております黒森様は、香月様からわたくしを譲られたのですから黒森様のお家と、香月様とのご関係もございますし無碍にはなさらないと、信じています

やっぱり政治的に、考えている

それに、みすず様と黒森様のご関係もございますわたくしを酷く扱われれば香月様が、お二人のご交際に干渉なさる可能性もございますし

でも、香月のお祖父ちゃんは、最後に言ってたよね奴隷となったからは、何でも好きにして構わない瑠璃子を他に売り飛ばしても良いぞって

それは香月様は、とても冗談お好きな方ですから

瑠璃子は、作り笑顔でそう言った

瑠璃子心にもない言葉で誤魔化すのは、いい加減にお止しなさい

あなたはお祖父様が、どれほど厳しいお方か知っているはずです

瑠璃子の顔が曇る

お祖父様は、一度口にしたことは絶対に守るお方ですあなたは、もう香月家の娘ではありません旦那様の奴隷ですそう、お祖父様が宣言なさった以上今後、あなたにどんな恐ろしい運命が待ち構えていたとしてもお祖父様は、決して瑠璃子を助けないでしょう例え、あなたが死ぬことになったとしても

今、あなたがあたしたちに話したことは自分を大切にしないと、香月家との間にトラブルを抱えることになるぞという脅しですそうやって旦那様に、自分を丁重に扱うように、思い込ませようとしたのでしょう

はいみすず様のおっしゃる通りです

瑠璃子は、キッとオレを見る

香月家の後ろ盾をなくした以上わたくしは、わたくしで自分の身を守っていかなければなりませんから

確かに香月様は、わたくしを黒森様に売却なさいましたしかし、だからと言って黒森様がわたくしをいい加減に扱われれば必ず、香月様のご不興を買いますそれは、間違いありませんからねっ

瑠璃子は必死に論理(ロジック)で自分を守ろうとする

わたくしは多くは望みませんただ、わたくしの生まれに相応しい生活を望みます

それって、贅沢したいってこと

物質的なことではございませんっわたくしに対し敬意を払っていただきたいだけです

瑠璃子は答えた

これって、アレだよね江戸時代とかに、徳川の将軍の娘を側室に貰った大名みたいなものだよね

自分の奥さんなのにそれも、側室なのに何か、お城の中で一番エバッてて、手が付けられないみたいな

うん確かに、そういう感じだな

でも残念だけれどあたしたち、香月家の権威なんて全然怖くないんだよね

もし、香月さんと全面戦争になってもあたしたち、勝てると思うし負けそうなら、外国へ逃げるしどうしても、日本に居座って、香月さんの庇護を受けなきゃいけない理由なんて、あたしたちには無いんだよ

そんなわけありませんっ

瑠璃子は、ビクッと震える

それがあるんだよあたしたち、ホンモノの犯罪組織だから

ヨッちゃん、とりあえずこの奴隷にお仕置きしないといけないよねっ

ニヤッとオレに微笑む

オレの背中をちょんちょんと誰かが、突っ付く

何だ美智

ご主人様提案をお許し下さい

うん、許す

こういう場合はお尻が腫れ上がるまで、叩くべきだと思います

美智お前

無表情だけれど怒っているのか

この奴隷は、ご主人様を愚弄しすぎております

眼の奥がメラメラと怒りの炎で、燃えている

オレがそこ答えると

それっ、捕まえろーっ

みすず、美智、寧が一気に、瑠璃子を抑え付ける

い、いやぁぁ、や、やめて下さいっ無礼ですよっ

叫ぶ、瑠璃子

無礼はあなたの方よ瑠璃子さん

ほーら、引っ繰り返せっ

寧の言葉に瑠璃子の身体か、持ち上げられうつぶせになる

やめてやめて下さいっ大声を出しますよっ

マルゴさんがスッと瑠璃子の顔面に、ナイフを突き付ける

殺すつもりはないけれど、あんまり騒ぐと傷を付けるよ一生消えないやつを

低い声でマルゴさんは、言った

それにねドアの外は、関さんが守っている香月さんは、関さんに部屋の中から瑠璃子さんの悲鳴が上がったとしても、絶対に中に入るなって厳命しているはずだよ君だって、そう思うだろ

瑠璃子の眼の前でナイフがキランと鈍く輝く

お尻を叩くだけだ腰を上げろ

肝心な命令は奴隷の主人である、オレがしなくてはいけない

どんな時でも、明確に

誰が主人なのか判らせないと

旦那様のご命令です早くなさい

瑠璃子は従わない

しょうがないなあ右手の指の骨、折っちゃってもいい

もう日舞の扇は持てなくなるけれど君が強情なせいだから、仕方無いよね

強ばっていた身体の力を抜く

何が判ったんだ瑠璃子

オレは、追い込む

黒い森の流儀で

お、お尻を叩かれます

叩いていただきますでしょ

みすず、今はいい瑠璃子は、そんなレベルじゃない

無理に言葉を強いても心の無い言葉が返って来るだけだ

まず肌で痛みを覚えさせようこいつの場合は、全部、それからだ

さあ、腰を上げなっ四つん這いになるんだよっ

寧が命じる

制服姿の瑠璃子が畳の上に、四つん這いになる

本当なら自分でスカートを捲り上げさせて、お尻を露出させるんだが

今の瑠璃子には、そこまでは望まない

瑠璃子、スカートを捲るぞっ

オレは、堂々とスカートを捲り上げるベロッと

そのまま、純白のパンティの上に手を乗せる

15歳の尻は、まだ充分に肉が足りていない

白くて透けて見えそうな肌だ

つるんとしていて、弾力がある

さ触らないで見ないで下さい

お前は、オレのモノなんだ見るのも触るのも、オレの自由だろ

わたくしは黒森様のモノではございません

瑠璃子は、口惜しそうに呟く

だったら、何でさっき、ジッちゃんがお前をオレに売り飛ばした時に、抗議しなかったんだ

結局、お前オレのことを舐めているんだろっ

ぴしゃんと、平手で瑠璃子の尻を叩くッ

こんなもんじゃないぞっ

もう一発ッ

痛い痛いですッ

瑠璃子が叫ぶ

旦那様、直接に叩くと旦那様の手が痛いでしょうこれをお使いになられませんか

みすずが、60センチくらいのプラスチックの定規を取り出した

ありがとうでも、いいこいつの尻は、オレの手で直接叩くそうでないと、こいつには伝わらないよ

だったらさ、パンツ下ろそう生尻に直接の方がいいよっ

や、やめて下さい

問答無用だ

オレは、ペロンとパンティを下ろす

瑠璃子の膝まで

瑠璃子の可愛い肛門と割れ目が見える

オレは、わざと瑠璃子の尻の臭いを嗅いだ

瑠璃子、ちょっと臭いぞちゃんとトイレに行った時、拭いているのか

瑠璃子は羞恥に真っ赤になる

瑠璃子はもう奴隷なんだからこれからは、旦那様にいつでも見ていただけるようにお尻の周りは常に綺麗にしておきなさい

さてと尻叩き、続けるぞ

も、もう、止めて下さい痛いんです本当に

ついに瑠璃子は、泣き出す

まだだ大丈夫だこれくらいじゃ、死んだりしないっ

バチィッ

バシシィッ

いぎぃぃッッ

同じところを何度も叩くから

真っ白な瑠璃子の尻に赤く、オレの手形が付く

そのまま、瑠璃子の尻を十数発叩く

まずはこんなものか

瑠璃子、ご覧なさい

みすずが、控え室の壁に置いてあった鏡を瑠璃子に見える様に持って来る

鏡の中の瑠璃子の尻は

真っ赤な手の痕が、残っている

ほら、これがあなたが旦那様の奴隷となった証よ見なさい

瑠璃子が、鏡の中の自分を見る

あーあ、これ内出血しているからきっと跡が残るねっ

きっと一生、このまんまだよっ

瑠璃子が、ポロポロと涙を零す

別に良いわよね瑠璃子あなたの身体は、もう旦那様のものなんだし一生、旦那様にお仕えするんだものね

えー、ヨッちゃんが楽しむだけ楽しんで、どっかに売っ払らっちゃえばいいじゃんか

寧は、わざとそう言う

ああ、ミナホがアラビアの石油王が、日本人の奴隷を探しているって言っていたよその人は、女の子の身体を切り刻んで殺すのが趣味の人だから、生きては帰って来れないけれどね遺体もサメの餌にされるし前に行った子の遺品は、サンダルを履いた右足だけだって

え、サンダルの右だけってことっ

違うよ、寧サンダルを履いた右足部分の肉塊だけ、帰って来たんだって

へー、瑠璃子さんも、そこへ行く

瑠璃子は怯えている

旦那様、どうします瑠璃子に、奴隷としての誓いの言葉を言わせますか

だからそういうのは、瑠璃子には全然まだ早いよまだ、こいつ心が折れてないから

心の無い誓いの言葉なんて何の意味も無い

そうだね、今の瑠璃子はちゃんと屈辱を知らないといけないよねっ

屈辱は、今、味わっておりますわ

瑠璃子は、答える

そんなのはまだ、全然屈辱じゃないんだよっ本当に判っていない子だねっ

寧も、カチンと来たらしい

お前を瑠璃子の指導係に任命する

ああ、お前は瑠璃子と同い年だしお前は、本当に短時間でオレの理想的な女になってくれた

ご主人様のお力です

恥ずかしそうに、美智は言う

だから、美智が瑠璃子の先生役に一番相応しいと思うんだ

本当は、もう一つ理由がある

やってくれるな

ご主人様のお望みでしたら美智は、どんなことでも致します

ありがとう、美智

オレは、美智の頭を撫でてやる

で、美智瑠璃子はまず、何から矯正するべきだと思う

美智は、瑠璃子を見て

言葉遣いですそれが、全ての基本ですから

うん、具体的には

ご主人様をご主人様と呼ぶように、徹底させるべきかと

それはオレは、瑠璃子にお兄様と呼ばれるのは、結構気に入っているんだこれからも、お兄様がいい

そうでございますか

それより、瑠璃子は指導係である美智を、何て呼ぶべきだと思う先生とか師匠はちょっとおかしいよな

そうでございますね

でも、やっぱり美智の方が、オレの女としては先輩なんだ瑠璃子は美智様と呼ぶべきだと思わないか

おっしゃる通りだと思います

美智は発想が武士だから

上下関係には、とてもうるさい

では、そうしよう美智、早速指導してくれ

美智が、瑠璃子を見る

瑠璃子これからは、わたくしを美智様と呼びなさい

瑠璃子がギョッとする

瑠璃子にとっては美智は、ずっとみすずの臣下だ

つまり、香月家の使用人だと、認識している

その美智に呼び捨てにされなおかつ、美智に様を付けて呼ぶことには、抵抗があるだろう

早くなさい瑠璃子

美智の声が、低く響く

わたくしは、百七通りの方法を知っています

人の身体に痕跡を残さずただ、苦痛だけを与える技をです瑠璃子は、わたくしが工藤流古武術の継承者であることは知っていますよね

もちろん知っている

美智が、どれだけ凄い技能を持つ武術家だと言うことも

3つ数える間に、返答しなければ最初の制裁を加えます12

み、美智様

美智様も、もう、止めて許して下さい

瑠璃子は、泣く

前のオレならこの涙を見ただけで、可哀想に思って、許してやったかもしれない

しかし、今のオレは雪乃との経験を経ている

まだ、平気だ

瑠璃子の心は結構、頑強だ

まだまだいける

涙の量がまだ足らない

では、次の指導を開始します

瑠璃子の涙を無視して美智は、言った

瑠璃子は自分の身体が、ご主人様のものであるということを、肉体をもって知るべきだと思います

ご主人様瑠璃子に、何を教育致しますか

瑠璃子はまず、オレの精液の味を知るべきだと思う

では、瑠璃子にはこれから男性器を舌と唇で刺激し、精液を嚥下していただきます

瑠璃子は蒼然としている

後、2週間では絶対に終わらないうーん

粛々と続けます

ショー・マスト・ゴー・オン重い言葉ですね

387.追い込みフェラ

ちょっと、待って美智

みすずが、美智を止めた

旦那様まず、瑠璃子に旦那様の匂いを覚えさせましょう

オレの匂い

はい今の瑠璃子は躾のなっていない、わがままな子イヌです動物同様に五感で誰がご主人様なのかを理解させないといけません

それは判るけれど

オレは自分の着ている制服の袖を、クンクンと嗅ぐ

オレそんなに匂うか

あ申し訳ございませんっ

みすずが、慌てて言う

汗臭いとかそういうことではございません旦那様は旦那様の匂いがします

うんあたしは好きだよっ

寧が、前からオレに抱きついてオレの臭いを嗅ぐ

うふふっヨッちゃんの匂いだっ

背中から美智も

はい、ご主人様の匂いを嗅ぐと、大変安心できます

ね、旦那様旦那様が、一日着ていらしたシャツを、みすずに下さいませんかあたし、それを枕元に置きます旦那様の匂いを嗅ぎながら、眠りにたい

そうだねっみすずは、シャツでいいらしいよっあたしは、ヨッちゃん本人を抱き枕にするから、匂いには困らないけれどっ

寧が、みすずを挑発する

く、悔しいですっあたしも、一晩中、裸で旦那様を抱き締めたいっ

みすずが、そんなことを言っている間に美智が

わたくし、いやらしい気分になってきてしまいました

背中から、オレに抱きついたまま片手で、オレの股間を擦り擦りする

やばい、オレの匂いを嗅いで欲情したのか

美智、ちょっと待て今は、瑠璃子の教育時間だ

ハッそうでしたっ申し訳ございませんっ

シャキッとする、美智

武士娘だけあって、精神は強い欲情に溺れきることはない

瑠璃子こっちへ来い

瑠璃子は、動こうとしない

しょうが無いのでオレの方から、瑠璃子を抱き締める

瑠璃子は、オレの腕の中で石のように固くなっている

瑠璃子の心はオレを拒絶している

オレは、オレの胸板に瑠璃子の鼻を押しつける

どう瑠璃子いい匂いでしょ旦那様の匂いよあなたのご主人様の匂いきっちりと記憶なさい

みすずは、そう言うが瑠璃子は、返答しない

しかし、これでいい

幾ら、みすずの言葉を無視しようとオレと瑠璃子の身体は、接触しているんだ

気にならない、はずがない

瑠璃子の髪の毛は良い香りがするな

オレは、クンクンと瑠璃子の髪を嗅ぐ

うん、フローラルの薫り

瑠璃子の黒髪は、さらさらで艶々で光っている

他の匂いも嗅がせろ

オレは瑠璃子の首筋をクンクンする

15歳の美少女の健康的な柔肌の匂い

何か甘い、ミルク菓子の匂いがするな

オレは瑠璃子の匂いに、そんな感想を述べた

みすずとは違うなみすずの匂いは、もっとハチミツの入っているミルクっぽい

ヨッちゃん、あたしは

姉さんはミルクっぽさが濃いんです値段の高い牛乳って感じ

それから、オレは美智を見る

美智は牛乳に、ザラメが入ってるな砂糖の甘さが強い感じがする

克姉は

克姉は牛乳じゃなくって、生クリームだよなバニラ・エッセンスとか入ってる感じ渚は、牛乳の他に、玉子とバターも入ってるでも、あれだな脂肪分のカットされてるバターだそんで、2人とも砂糖はそんなに入ってないそんな匂いがするよ

恵美とマナは

うーん恵美はクッキーみたいな匂いがする焼きたてのカラっとした感じマナは、ジャムパンだな

ジャムパン

うんやっぱり焼きたてでふっくら、すべすべしていてイチゴジャムみたいな甘い匂いがするんだ

オレは、それぞれの女たちの匂いを言葉で、表現する

それでもみんな甘い匂いがするよな女の子って

君は、やっぱりセンスがあるね

ちゃんと全身で女の子の違いを、理解しようとしているんだ

理解しようとするとかじゃなくって実際に、違いますよどの子も嗅いでみれば判りますよ

どれどれっ

寧が、みすずと美智の匂いを嗅ぐ

うん確かに、違いはあるねっミルクとか砂糖ってのは、よく判らないけれど

まあ、彼は男の感性で話しているからね女同士だと、そんなに判らないものかもしれないよ

寧の言葉に、マルゴさんが答える

逆に、女の子の方が男の子の匂いの個体差に敏感かもしれない

そうだね男子の運動部の部室とかの男臭さはたまらないけれどヨッちゃんの匂いは、好きだもんなあたし

あたしも美智も女子校暮らしですから、そう言うのはよく判らないんですけれど男臭いっていうのが、あるんですか

あるよおもう、鼻が曲がるね練習が終わったばかりの運動部の男の子たちとか汗臭いとかの数億倍だから完全に異臭毒ガス人を殺す臭さの集団が、歩いてくるんだから動物臭いんだよ

大丈夫、ヨッちゃんは、そんな匂いはしないからちゃんと、毎日、お風呂に入れてるし

寧は、自分がオレの世話係のように言う

そうですね、旦那様はお日様の匂いがしますもの

お日様

お天気の良い日に、お洗濯して干して、ふんわり乾いた白いシャツの匂いがします

みすずは、にっこりと笑って、そう言った

わたくしはレモン味だと思います

匂いの話をしているのに味

ご主人様は、キュッとレモンを搾ったみたいな匂いがします

オレの背中に顔を当てそう言う

そうかなあ、あたしは焼きたてのトーストの匂いだと思うけれど

寧は、そういう意見らしい

結構、みんな違う意見なんですねもう一度、嗅いでみましょうか

うんそうしようったら、そうしようっ

みすずと寧がオレの両脇から、クンクンする

やっぱり、レモン味です

お日様です

トーストだよくっきりキツネ色の

あ瑠璃子は気になったんだろう

オレの腕の中でクンクンと、オレの匂いを嗅いでいる

凄いぞ、寧・みすず・美智の連係プレーは

本当に、心が和らぎます

うんポカポカしてくるの

幸せな気持ちになれるんだよねっヨッちゃんの匂いを嗅いでいると

4人の美少女に匂いを嗅がれている、オレ

よく考えるとシュールな光景だ

仕方無いから、オレも瑠璃子の匂いを嗅ぐ

クンクン

ククク、面白いねえ君たち

そんな、オレたちを見てマルゴさんが笑った

んしばらく、抱き締めたままになっていたから

瑠璃子の肉体の緊張が解けてきている

腕の中の少女はふんわりと柔らかい

では、また固くなって貰おう

瑠璃子には緊張と緩和を、何度も繰り返させる

それで、彼女の心の殻をブチ壊す

オレは瑠璃子のお尻に、手を伸ばす

男の手で、尻肉をギュッと摘まれて瑠璃子がビクッとなる

オレの抱き締めている身体が一気に、硬直する

な、何をなさるのですっ

瑠璃子が、オレを見上げる

忘れたのかお前の身体は、オレのものなんだ好きに触るぞ

オレから身体を離そうとする瑠璃子

しかし、オレはそれを許さない

左腕で、ギュッと瑠璃子を抱き締める

右手は、瑠璃子のお尻を撫で回したまま

みすずと寧も、瑠璃子を左右からオレの身体に抑え付ける

ややめて下さいお願い致します痛いんです

そうだ15歳のお尻は、オレの十数発の平手打ちを受けている

真っ赤に腫れている

オレに触られると、痛みを感じるのだろう

瑠璃子が、クッと身体を強ばらせる

何か痴漢しているみたいだな

オレは、そんな気持ちになって来た

ち、チカンとは、何のことですか

怯えた眼で、オレを見る瑠璃子

瑠璃子は、祖父によって性的な知識を極端に知らされずに育ったんだっけ

瑠璃子お前、電車に乗ったこと無いんだっけ

日本一の名家の箱入り娘だったんだもんな

じゃあ、判らないよていうか、判らなくていいから

瑠璃子の身体に痴漢するのは、オレだけでいい

さらに、ぐいっと尻を揉み上げる

い、痛いっお尻はもう、許して下さいっ

そうか、それなら

オレは尻から右手を離し、瑠璃子の制服の裾へ潜り込ませる

な、何をなさるのですか

怯える瑠璃子

お前のおっぱいを揉むんだよ

揉むな、なぜです

オレが、揉みたいからだよっ

オレの手が瑠璃子の制服の中裸のお腹に触れる

うん、やっぱり良い肌触りだ

きめ細かい張りのある肌

これが、おへそか

や、やめて下さいませそんなところ、美子にも直接、触られたことがないのに

そうか、服の上からは触られたことはあっても、直接は初めてか

オレは、瑠璃子の耳元に囁く

おへその周りを指でくるんと撫でおへその窪みにも、指を入れる

ほ、ホントにもう、止めて下さい

ホテルの地下室では瑠璃子に、セックスが気持ち良いモノだということだけを教えた

しかし、あの場は

ジッちゃんの庇護下であった

瑠璃子は、自分の身に付いては完全に安心していた

従姉であるみすず、自分の付き人である美子さん、香月家の使用人である、関さんや麗華、美智が居た

ジッちゃんが見ている前では、オレが瑠璃子の身体を痛めつけるようなことはしないと彼女は、確信していた

だから、瑠璃子は安心して肉体の快楽を体験できた

だが、今は

ジッちゃんは、ここにはいない

みすずも、美智もオレの味方だ

瑠璃子はオレという得体の知れない人間に、身体を自由にされることを恐れている

また肉体を傷付けられるのではないかと、恐怖している

瑠璃子、可愛いぞ

オレの手が制服と瑠璃子の肌の間を、這い上がっていく

瑠璃子は、ゾゾとしている

おそらく、オレの指が触れた場所は鳥肌になっているに違いない

ブラジャーのカップの上から、瑠璃子のおっぱいの量感を確かめる

うん手の中にすっぽりと収まる

中学3年生らしい、可愛らしいサイズだ

指で、カップの上をなぞっていく

瑠璃子ここが乳首か

瑠璃子は答えない

そうか、じゃあ、実際に見て確かめよう

瑠璃子の顔に、恐怖が走る

後ろから、瑠璃子の制服を捲り上げろ

みすずが、瑠璃子の制服の裾を掴む

やめて下さい、みすずお姉様

美智が瑠璃子の背後にしゃがみ込む、パンッと軽く彼女のお尻を叩く

痛みに唸る瑠璃子

わたくしが、本気で叩けばこの十倍の痛みとなります

や、やめて下さいませ美智様本当に痛むんですお尻が倍の大きさになったみたいなんですっ

では、ご主人様の命令に逆らうような真似は、お止め下さい

そうよあなたは旦那様の奴隷なんですからね

みすずは、そう言いながら瑠璃子の制服を脇の下まで、捲り上げる

うん可愛いブラだな

今日の瑠璃子はシンプルなデザインの白いブラジャーをしていた

まあお父さんのお葬式の当日だもんな

レースとかの付いた、派手なものは付けられないだろう

お前下着は毎日、自分で選んでいるのか

瑠璃子は震えたまま、返事をしない

瑠璃子が、叫ぶが

美智は、ペシッと瑠璃子の尻を叩く

痛いぃぃッッ

震え上がる瑠璃子

いい加減にしろ聞かれたことには、即座に答えろ

瑠璃子は、もう半泣きになっている

で質問の答えは

よ、美子に美子に選ばせています

美子さんに下着を

下着だけではありませんわたくしは、毎日、美子が用意した服を着るだけでございますから

そうかお嬢様は、自分で用意しないんだ

今からは、お前の着るものは、全てオレが選ぶ

オレは宣言する

とりあえず、このブラジャーは気に入らないな

うんっ、じゃあ、脱がすねっ

寧が、瑠璃子の背中のホックを外す

ぽよんと零れる美乳

瑠璃子のピンク色の乳首はまだ陥没していた

うん、可愛いおっぱいだな気に入ったぞ

オレは瑠璃子の前に、膝立ちになり

右手で、瑠璃子の生乳の感触を楽しむ

瑠璃子は、屈辱に耐える

舐めるぞ、瑠璃子

オレは、瑠璃子の返答を待たずに

瑠璃子の乳首に唇を付ける

吸う

乳輪の廻りを、舌でベロベロと舐めた

瑠璃子は、全身を硬直させたまま耐えている

奥歯をギュッと噛みしめて

眼を閉じるなオレを見ろ

眼を開かないと美智にまた叩かせるぞ

瑠璃子はオレを見る

眼に溜まっていた涙がぽろりと頬を流れて行く

このおっぱいも、オレのものだこの乳首は、オレとお前が生む、オレの子供にしか吸わせないからな

ハッとなる瑠璃子

そうだお前は、オレの子供を産むんだここに、オレの子ができるんだぞ

オレは、瑠璃子の下腹にそっと手を置いた

オレは、本気だ

あたしも、本気だよっ

あたしもよ、瑠璃子そして、お祖父様もね

みすずが告げる

もう、覚悟なさいあなたは旦那様の子供を産むの旦那様が望まれるなら、何人でも一生を旦那様に捧げるのよ奴隷なんだから

瑠璃子の眼から涙が零れる

お祖父様も、あたしももう、あなたのことは助けないわあなたは、自分で選んだんですものね覚えているでしょお祖父様に言ったわよねもし、自分がお祖父様の立場でも、きっとこうしたって

ぶるぶると小刻みに、震え出す

ちゃんと旦那様を見なさい

この方が、瑠璃子のご主人様なのです

もう、戻れないからねっ

瑠璃子はオレを舐めていた

言葉では奴隷ということになってもジッちゃんの孫娘である自分を、オレは重く扱うと信じていた

みすずや美智もそうなるように、オレに仕向けてくれると信じていた

瑠璃子の論理だけでの想定は、そうなるはずだった

いきなり、オレに尻を腫れ上がるまで叩かれ

服を捲られ、おっぱいを弄ばれるとは考えていなかった

ましてやオレの子を孕ませられると、宣言されるとは

美子、助けて

小さな声で、瑠璃子は呟く

美智、瑠璃子を跪かせろ

また、パンッと美智が、瑠璃子の尻を叩く

ひ、ひぃいっ

瑠璃子が、痛みに跳ね上がる

ボーッとしていてはいけません早く、ご主人様の前に跪きなさい

わ、判りました判りましたからっ

瑠璃子が、慌てて跪く

逆に、オレは瑠璃子の前に仁王立ちになる

ズボンのベルトを外し

瑠璃子の眼の前に勃起したペニスを突き出す

瑠璃子は声も出ない

本当なら、ここで瑠璃子にお口で、ご奉仕しますと宣言させたいところだ

しかし、今の瑠璃子は

こいつは平然と心の無い言葉を吐くから

本当の痛みと恐怖と快感を覚えるまでは、言葉の教育はしない

瑠璃子の場合は、まず身体だ

身体に刻みつけないと心まで通じない

瑠璃子フェラチオって、判るか

瑠璃子は、突き付けられたオレのペニスを見たまま呆然としている

パンッ

瑠璃子が、尻の痛みに我に返る

こっちを見ろ

瑠璃子が怯えた眼で、オレを見る

これから、お前にはオレの味を覚えて貰う

瑠璃子震えている

美智指導係として、手本を見せてやれ

美智が、オレの横に跪く

お口にて、ご奉仕させていただきます

美智は、両手でオレのペニスを持ち亀頭に、チュッとキスする

舌で先っぽをペロペロと舐め

口の中に含む

うんもういい気持ち良かった美智は、どんどん上手くなるな

はい、ご主人様にいつでも気持ち良くなっていただきたいですから

ニコッと微笑む美智

みすず様のやり方を参考に致しましたご主人様のお顔を見て特に、どのポイントを舐めれば良いのか、一つ一つ記憶致しました

美智は、武闘家としての観察力と応用力を、セックスにも生かしている

う、ヤバイ美智に負けちゃうっ

旦那様、あたしもお口ご奉仕致しましょうか

うんうん、フェラするよっヨッちゃん

美智の技術の進歩に寧とみすずが危機を感じている

いや、今は瑠璃子の時間だから

えー

じゃあ、あのオレ、瑠璃子の口の中に出したいから、みんな、協力してくれるかな

そうこなくっちゃっ

やる気満々の3人

て、ことだから瑠璃子、舐めろ

オレは、再び瑠璃子の眼前にぶるんと、勃起を突き出す

泣き顔の瑠璃子はまた停止している

何だ、こんなことさえ瑠璃子はできないのか

オレは、わざと強く瑠璃子に言った

そうだよオチンチン舐めるのなんて、基本中の基本だよっ

寧が、ペロッとオレの亀頭を舐める

そうよこれができなくては奴隷なんて、とても無理ね

みすずも、オレのペニスを口に頬張る

ご主人様の生命力を、間近で感じられる素晴らしい時間ですのに

美智も、チュッと勃起にキスをした

何だよできないのか、瑠璃子は

瑠璃子はまた泣き出す

究極の箱入りお嬢様はこの状況は、本当にキツイだろう

じゃあ、しょうがないなあジッちゃんに言うしかないなせっかく買った奴隷だけれど、オレに奉仕するつもりは無いみたいだって

さあとことんまで、追い詰めるぞ

瑠璃子は、ただエバっているだけで、自分では何もできない女の子なんだよこんな役立たず、どうしょもないよっってさ買い取ったオレとしては、売った人にそれくらいの苦情を言うのは当然だよな

お、お願いですお祖父様には、言わないで言わないで下さい

さっきまで香月様と呼んでいたのにお祖父様に戻る

やっぱり、こいつの本心は香月家のお嬢様のままなんだ

だって、しょうがないだろう瑠璃子が、こんな役立たずだとはオレ、思っていなかったんだからさお前、奴隷としてオレの役に立つ事なんて何もできないじゃんか自分から、しようとしないだろ

ご、ご命令とあればな、何でも致します

現に今、やってないじゃないいかっ

オレは、勃起チンコを瑠璃子の眼の前で揺らす

瑠璃子は、口籠もる

また、涙の粒が床に落ちた

瑠璃子奴隷に堕ちた人間が、汚れないで済ませようとするなんて間違っているわ

汚れる

旦那様を舐めなさいそうしたら、判るわ

瑠璃子は、オレのペニスを見る

しかし、怖いのだろう

固まったまま動けない

しょうがないなあジッちゃんは、精進落としまでは待てって言ってたけれどみんなに、瑠璃子がオレの奴隷になったことを公表しよう

もう、ほとんど来ているんだろ香月家の分家の連中会社の重役さんたちも

はい、いらしています皆さんの前で、瑠璃子が香月家から追放されたことと旦那様の奴隷になったことを公表しましょうその上で、お祖父様に香月に関わる人間は、今後一切、瑠璃子とは縁を切るように命じていただきましょう

みすずも、言う

ほ、本気なのですか

瑠璃子は驚愕する

うん、それがいいんじゃないっその方が、瑠璃子も覚悟ができるだろうし

仕方無いです

寧と、美智も言う

ていうか彼の奴隷になったと知った時点で、誰も瑠璃子さんのことを相手にしなくなるよ瑠璃子さん価値なんて、香月家の継承者であることしかないんだから

マルゴさんも瑠璃子を責める

さ、じゃあジッちゃんに話してくるよジッちゃんも、判ってくれると思うよまさか、瑠璃子がここまで何もできない子だとは思っていないだろうからジッちゃんも、残念に思うだろうね

オレの言葉に瑠璃子は

オレは、瑠璃子に鋭く尋ねる

黒森様のそれを舐め舐めさせていただきます

黒森様オレは、お前に何て呼ばれたがっていたんだっけ

瑠璃子は決して、頭の悪い女の子ではない

むしろ良過ぎる子だ

さっき聞いた話を忘れているわけがない

お兄様の

オチンチンだよっ

お兄様のお、オチンチンオチンチンを舐め、舐めさせていただきます

よし、判った

オレは、三度瑠璃子の眼前に、勃起を突き出す

さっきの美智の手本は見たなできるな

瑠璃子の眼から、ぽたぽたと涙が零れ続ける

ならとっととやれよ

はい失礼します

瑠璃子が唇を突き出して、オレの亀頭にキスようとする

だが、勇気が足りない

唇は張り詰めた男性器に接触しない

泣きながら震えながら瑠璃子は固まっている

オレの方から、腰を突き出した

ぷちょ

瑠璃子の唇に亀頭の先が

たらっと光る、先走りの液が付着する

んんんっ

不快そうに、顔をしかめる瑠璃子

そのまま舐めろ

もう、そうなったら何をしても同じだよペロペロしなっ

舐めるのよ瑠璃子

お舐め下さい

瑠璃子の舌がオレの亀頭を這う

口の中がカラカラに乾いているのだろう

ザラッとした、感触だった

瑠璃子それを舐めたまま、オレを見ろ

泣いている瞳がオレを見上げる

これが奴隷になるっていうことだ

瑠璃子は、もう一生オレの奴隷だからな

瑠璃子の眼から、絶望の熱い涙が零れる

姉さん、みすず、美智とっとと、トドメを刺してしまいたい

判ったよみすずとあたしが横から舐める美智は、後ろからヨッちゃんのお尻を舐めて

オレに這う舌が、4つになる

瑠璃子お前はもう、舌を使うのはいい口を開けて、オレのチンチンを咥えてろ眼は、オレを見るんだ

絶望の瑠璃子は命令通りにする

その間に寧とみすずが、横からオレの肉茎を

美智が、肛門を舐めてくれた

オレは、自分でペニスの根元を持ってしごく

瑠璃子、瑠璃子、瑠璃子ぉぉ

オレは瑠璃子を見下ろしている

瑠璃子も、命令通りオレを見上げている

今の瑠璃子には、オレは鬼に見えるだろう

瑠璃子の眼から、涙が途切れない

熱い涙がオレの中を高揚させる

あっという間にマグマがたぎるっ

瑠璃子、出すからなお前の口に出すからなお前は、大きく口を開けていろ

瑠璃子には、射精の瞬間も見せたい

顔面と口内に吐き散らかしてやる

オレは、瑠璃子の口から、ペニスを引き抜く

そのまま、オレを見ろ口を開いたまんまだっ

い、イクぞっっっ

第一撃が瑠璃子の口内に、飛び込むッ

第二撃が瑠璃子の顔と黒髪に飛び散る

第三撃が瑠璃子の口元から、首制服に飛び散る

白濁液に清純な美少女が汚されていく

ぃぃぃぃ

瑠璃子は恐怖に声さえ出ない

うむ、フェラまでしかいかなかった

このままイカ臭い状態で、瑠璃子には公式の場に立たせます

イカ娘ということで

次話は、告別式です

瑠璃子の追い込みは、続きます

388.奴隷教育

うぐぅぅ

口の中に入って来た精液を瑠璃子は、吐き出す

げほっげほげほっ

咽(む)せている姿も瑠璃子は、愛らしい

はい、写真を撮るよ

マルゴさんが、小型のデジカメを撮りだして精液まみれの瑠璃子を撮影する

制服を捲り上げられて、可愛いおっぱいが剥き出しになった、瑠璃子

美しい顔から黒髪にまで、精液を受けている

ダメねぇ、瑠璃子ちゃんと旦那様の味を、感じないと

みすずが、瑠璃子の鼻筋に付いたオレの精液をペロリ、ペロリと舐めていく

わたくしも、頂戴致します

美智は、口元から首筋に付いた精液を舐めていく

瑠璃子は2人の美少女に舐められることに、また身体を固くする

その様子も、マルゴさんはカメラに収める

うふっ美味しい

はい、大切なご主人様の赤ちゃんの素ですから

赤ちゃんの素

瑠璃子が、呆然としたまま呟いた

そうよこれが瑠璃子のお腹の奥に入って赤ちゃんになるの

みすずが、ニコッと笑いながら説明する

その唇には、白濁した液がテラテラと輝いていた

あたしは、こっちをお掃除するねっ

寧は、オレのペニスをしゃぶる

尿道に残った精液を、啜ってくれた

その様子も瑠璃子に、見せ付ける

瑠璃子は、完全にオレたちに怯えている

まずは、痛みと恐怖を

次は快感だ

みすず、美智瑠璃子のパンティを脱がせて、仰向けにしろ

かしこまりました、ご主人様

2人が、瑠璃子の下半身に襲いかかる

や、やめて下さいっみすず様美智さんっ

美智様です

美智が、ビシッと瑠璃子の尻を叩く

鋭い痛みに震える、瑠璃子

その隙に、美智が練り子のパンティを剥ぎ取る

じっとしていないと、もっと叩きますよ

美智の言葉に瑠璃子は、ただ泣きじゃくるだけだった

足を開かせろっ

オレは、命じる

両脚を大きく開かせられる、瑠璃子

右足をみすず左足を美智が抑えている

オレは、その足の間に入り込む

床に抑え付けられて瑠璃子は、絶望の表情でオレを見上げる

お願いですもう、やめて下さいませっ

ボロボロと涙を零す

心配するな、舐めるだけだこの間と、一緒だよ

ホテルでもオレは、瑠璃子の女性器を舐めた

でも、あの時は瑠璃子は、安心して快感に身を委ねることができる状況に合った

オレも強要はしなかった

今回は、無理矢理する

瑠璃子の意志など、完全に無視して

瑠璃子は、奴隷になるということを身をもって、理解しなくてはいけない

ヨッちゃん瑠璃子を抑えている係、みすずと交代するよ

寧が、笑ってオレに言った

みすずは渚さんに、教育されているからさっ

そうかみすずには、女同士の経験と知識がある

瑠璃子絶対に、イかせないといけないでしょ

ヌフフフーンと、寧は笑った

うん、オレの舌だけではなくみすずにも、参戦して貰おう

みすず瑠璃子を責めろ

はーい、旦那様っ

みすずと寧が、ポジションを変える

瑠璃子舐めるぞ

オレは、大きく拡げられた足の中心瑠璃子の秘部へと手を伸ばす

割れ目を、くぱぁと拡げた

今日は、恐怖しか感じていないだろう

ピンク色の内側は、全然濡れていない

だからオレが舌で湿らせていく

唾液をたっぷり付けて瑠璃子の秘部を舐め上げる

じゅるりじゅるり、と

うふふどう気持ちいい瑠璃子旦那様が、あなたのアソコを舐めて下さっているのよ

みすずが、瑠璃子の耳に囁きながら可愛いおっぱいを揉んでいく

陥没した乳首の周りを、指でコリコリと刺激する

ひぃっやめてもう、やめて下さいっここんなこと

判ってないのね瑠璃子あなたには拒否する権利は無いのよそれどころか、もうどんな権利もあなたには無いの奴隷なんだから

みすずが囁く

そのことを、あなたは、身体で理解しないといけないのよもう、香月家の娘じゃないって

その言葉に、また瑠璃子の眼からぽたぽたと涙が零れる

悔しい情けない辛いでも、仕方が無いでしょうお祖父様の前で、旦那様の奴隷になることを受け入れたのは、あなたよ自分で決めたことなんだから

オレは瑠璃子のクリトリスを舌で、剥く

そこはっひぃぃっ

チロチロと湿った舌で舐めているうちにクリトリスは、大きくなっていく

うふふ、やっぱり瑠璃子にも、香月の家の血が流れているのねエッチなことが、大好きなのよほーら、早く、堕ちちゃいなさい旦那様に

みすずも、瑠璃子の乳首をペロペロと舐める

やめてぇやめてぇぇお願いしますお願いしますからぁぁ

言葉とは、裏腹に瑠璃子の奥底から、泉が湧いてくる

瑠璃子濡れてきたぞああ、瑠璃子の味は酸っぱいな

オレは、わざと聞こえるようにぴちゃぴちゃと、音を立てた

そんなそんなこと言わないでぇぇ恥ずかしい恥ずかしいですぅぅ

瑠璃子は身体の奥底から湧き上がる快感に、混乱していく

こいつにはもう、政治的なことを考える余裕は与えない

頭の中の論理だけでは割り切れない世界肉体によって感じられる世界を教えてやる

自分には、血肉があり肌や粘膜で感じる領域があるということ

それを理解しなければ人間の情なんて、判りはしない

いゃぁぁ、いゃぁぁこんなの嫌ですぅぅ許して堪忍して下さいませぇぇ

ほんの数日まで、セックスの存在を知らなかった少女は怯えながらも、快感に屈していく

いゃぁぁいゃぁぁっ

それでも肉体は快楽の階段を昇って行ってしまう

ダメぇぇいけませんっいけないのおっこんなの嫌なのにぃぃ

オレは、小刻みに舌を振るわせてクリトリスを責める

あああっあああっかはぁぁッ

身体を弓なりに、ググッと反らせて

瑠璃子が飛翔する

ひぃぃぃっっっっ

最後まで責め続けるッ

絶頂に達した瑠璃子の秘部をさらに舌で攻め込むッッ

だめっだめっいはぁぁッッ

びゅくんっびゅくんっと、瑠璃子の膣が痙攣し

とぷとぷとぷっと、愛液を滴らせる

あがぁぁうっ、うっああああっ

瑠璃子のエクスタシーは、一分近く続いた

瑠璃子は控え室の畳の上に、だらんとして横たわっている

おっぱいも秘部も剥き出しだ

顔には精液、股間からは自らの愛液の匂いを全身は、びっしょりと汗をかいていた

身体を洗いたい

瑠璃子は、そう呟いた

ダメだ、瑠璃子お前はそのまま、式へ出るんだ

さあ、拭いて上げるわ

みすずが脱がされていた、瑠璃子のパンティで彼女の顔を拭いてやる

それ、もう穿けないよな瑠璃子、今日はそのまま下着無しで過ごせ

ブラジャーも外しますか旦那様

ああ、頼む

オレの言葉に、みすずと美智が瑠璃子の制服の上を脱がしブラジャーを剥ぎ取る

瑠璃子は、脱力したままされるがままになっている

わたくし、こんなことをこれからずっとされるのでしょうか

ぽつりとそんなことを呟いた

お祖父様の命とはいえこんなの、あんまりですあんまりですわ

瑠璃子の眼は、涙で潤んだままだ

瑠璃子あたしは、あなたはもっと賢い女の子だと思っていたけれど違ったみたいね

はいここまでお馬鹿さんだとは思いませんでした

美智も言う

今のはただの教育よ旦那様は、わざわざ瑠璃子のために、色々と教えて下さったというのに

そうだよ瑠璃子は、ヨッちゃんのために、まだ何も奴隷らしいことをしていないじゃんか

ギョッとする瑠璃子

ヨッちゃん、瑠璃子の教育期間はいつまでにする

寧が、尋ねた

こんなに物覚えの悪い子教育するだけ無駄かもしれないよっ

そうですわ奴隷として何をするべきか、自分から学ぶ意志を示さないのなら処分することを、考えるべきかもしれませんね

瑠璃子は言葉の意味が判らないらしい

瑠璃子お前、今日からどこで暮らすんだ

ジッちゃんは、お前をオレに売り払ったんだもう、香月の家には帰れないそれは判っているな

瑠璃子は黙っている

オレの奴隷になったんだからオレが、お前を引き取るで、お前、どうするつもりだ

瑠璃子判らないのか

お前食事だってするだろ風呂だって入るだろ寝床だって必要だろお前の食事代とか、お前が使う水とかガスとか電気代とか、誰が払うんだ生きていくっていうのは、タダじゃないんだぞ

この箱入りの美少女に生まれて初めて、現実と向き合わせる

それも、まあオレが払うんだろうなっていうか、ミナホ姉さんにツケにしておいて貰うしかないんだろうけれどとにかく、借金してでも、オレが払うそうじゃないと、お前、死んじゃうからな

瑠璃子は呆然としている

日々の生活のための費用なんて今まで、考えたことはないんだろう

で、お前はオレに何をしてくれるんだ言っておくが、お前はオレの奴隷だぞ奴隷のお前を生かしておくために主人のオレがアレコレしてで、お前は何をするんだ

死にます

そんな風に、人に頼って生きるぐらいならわたくしは死を選びます

これが香月家の娘のプライドか

美智が、瑠璃子の身体を引っ繰り返す

な、何をするのですっ

腫れたお尻を、こちらに向けさせて

3発だ

ひぃぃっ

むぎいっ

痛いぃぃぃっもう、やめてぇぇ

尻の痛みに震える、瑠璃子

瑠璃子、お前は奴隷なんだよお前の命もオレのものなんだ勝手に死んだら、ジッちゃんが悲しむぞジッちゃんは、オレに不良品を押しつけたことになるからな

あなたが自殺したらお祖父様の名誉を汚すことになります許しませんよ、瑠璃子

みすずの言葉が、瑠璃子に突き刺さる

それ以前ですお尻を叩かれただけで、こんなに泣き喚くような子供に自殺なんか、できるはずがございません

さてとで、瑠璃子はオレの奴隷なんだが瑠璃子、お前、オレのために何ができるんだ

瑠璃子はうつむいている

瑠璃子お前、料理は何か作れるか

答えなさい、瑠璃子

みすずの声に渋々と

洗濯は洗濯機を使ったことは洗濯物を干したことは

そうよねあなたは、みんな、家の人にやっていただいているものね

じゃあ、お前何ができるんだ

そうよ、旦那様のために何ができるのあなたを生かしておくために、旦那様が支払わなければいけないものに対してその対価として、あなたは何ができるの

みすずの言葉が瑠璃子に浸みていく

何もできないと思います

日本一の箱入り娘は、答えた

そう瑠璃子は、それでいいわけあなた、誇りは無いの

また、ぽろぽろと瑠璃子は、涙を零す

その顔を、マルゴさんはカメラで撮る

泣いたって、何の解決にもならないよ奴隷なんだからさ、せめて生かして貰っている分くらいは、ヨッちゃんにお返ししないといけないとは思わないのっ

だから肉体を使って、奉仕しろとおっしゃるのですね

泣きながら、瑠璃子は言った

彼女の論理思考はそういう結論に達したらしい

あのさあヨッちゃん、肉体奉仕の相手には、全然困っていないんだけれど

そうよお相手なら、あたしがするわ

わたくしもいつでも、ご主人様の赤ちゃんを産む準備はできています

3人の美少女が瑠璃子を見下ろす

瑠璃子さあ自分が、あたしたちよりも魅力的な女の子だって自信があるわけ

香月家の後ろ盾を失くしたあなたにどんな価値があるって言うの

はっきり申し上げますがわたくし、負ける気は致しません

3人、絶妙のチームワークで瑠璃子を責める

瑠璃子は、何もできないんでしょだから、せめて肉体で旦那様にご奉仕する方法を教えてあげようとしているのにさっ

そうですわそれぐらいしか、今の瑠璃子にはできないんですから

本当に何も無いんですねあなたは

瑠璃子は泣く

ビシャリッ

また、尻を叩く

泣くな泣いたって、思考が停止するだけだからなっ甘ったれるんじゃないっ

オレは、瑠璃子に告げる

どうしたの返事は

みすずが、瑠璃子を問い詰める

か細い声で瑠璃子は、答えた

はい、お兄様でしょ

気持ちが籠もってないな美智

待って、待って下さい

ビシィィ

ひぃぃっ、申し訳ございませんっ申し訳ございませんでしたお兄様ぁぁ

美智が、お尻を抑えて、泣きながら返事する

瑠璃子お前は、これからオレを喜ばすことだけを考えろ

奴隷になるっていうのは、そういうことだろ

オレは、ジッと瑠璃子を見る

瑠璃子も、泣き腫らした眼でオレを見ている

他のことは何も考えなくていいっていうか、お前にはもう、他のことを考える資格が無い奴隷なんだから香月家のこととか政治的なことは、もう何も考えなくていいんだ

瑠璃子は真っ直ぐに、オレを見ている

その代わりお前の幸福については、オレが考えるオレだけじゃない、オレの家族がオレがもし、突然死んだとしてもオレの家族が、オレの意志を引き継いで、お前を守るだろう

約束するよっ

それ以前にご主人様は、わたくしがお守り致しますが

3人が答えた

あたしもだよミナホや黒い森は、彼の意志を尊重する彼が瑠璃子さんを大切に扱う限り、あたしたちもあなたを大切にする保証するよ

その上で理解して欲しいんだがオレは、瑠璃子にオレの子を産ませたいと思っている

瑠璃子はドキリとする

それはご自分の子を、将来の香月家の後継者にするためですか

瑠璃子はまた政治に走る

マジで馬鹿なんでしょ、あんたみすずが、もう居るのにそんな理由で、ヨッちゃんが、あんたを孕ませる必要はないじゃないのっ

はいあたしは絶対に旦那様の赤ちゃんを産みますから

みすずが、ニコリと微笑む

ですがわたくしとみすず様の双方を妊娠させれば、確実に後継者のお父様となることが

あのさああんたは、もう香月のお祖父ちゃんに、後継者候補から外されたの判ってないなあすぐにそうやって、政治的にしか物事を考えない女だから、家の中に置いとけないって、処分されたのに

そうよどっちにしても、瑠璃子の赤ちゃんはもう関係無いのよ

ていうか、瑠璃子、美子さんのことを忘れている

ああどうしょもなく、瑠璃子にとっては、美子さんは自分のお付きでしかないんだな

美子さんの子が、後継者になるという可能性は考えられないんだ

あくまでも、自分よりも低い身分の娘だと思っている

ではなぜ、お兄様は、わたくしを妊娠させたいと思われるのですか

お前が、可愛いと思うからさ

一生、可愛がってやるもう、オレのものだしな

瑠璃子は信じられないという顔をして、オレを見ている

うん、第1ラウンドは、ここいら辺までにしておこう

とにかく、今からはオレのことだけを考えろ

返事は

みすずが、そう言った瞬間に美智が尻を叩く

返事遅いわよっ

済みませんお兄様

旦那様のお言葉に、答えなさいっ

判りましたお兄様のお兄様のことだけを、考えます

また、ボロボロと涙を流す

マジック無いかな

ここにあるよっ

寧が、オレに黒の太マジックを手渡してくれた

オレは、キャップを外し

瑠璃子の裸の腹に売却済みと書いた

うんこれでいい

瑠璃子は、呆然としてその文字を、眺めている

そろそろ式の開始時間だ

急いで、瑠璃子の支度をさせる

はい、タオル濡らしてきたよっ

顔だけは、綺麗にしないといけない

寧が、瑠璃子の顔を拭いていく

汗や、涙やオレの精液を

これ、染みになっちゃうわね

瑠璃子の制服の胸元に垂れた精液を、濡れタオルで擦りながらみすずが、言った

まあ、遠くから見ている分には判らないでしょうけれど

みすずは、自分の着物を直してずいぶん、動き回ったから、着崩れているよっ

確かに、みすずの黒の和服は胸元か開いて、色っぽくなっている

はい帯から、締め直しますわ

みすず、自分で着付けできるの

みすずは、しゅるしゅると帯を解いて改めて、着物を着直す

だからいつでも襲って来て下さいませ旦那様っ

オレに、ウインクする

瑠璃子の方は、寧と美智が服を直す

美智、ブラシ持ってるっ

櫛でしたら

それでいいわっ

こちらに

美智が寧に櫛を手渡す

寧は、丁寧に瑠璃子の乱れた髪を梳いてやった

瑠璃子はただ、人形の様にされるがままになっている

もう、泣いていない

まこんなもんでしょっ

うん泣き腫らした顔は、そのままだけれど

取りあえず、元の箱入り美少女の外見に戻った

とても、男の熱い精液を顔に引っ掛けられたばかりには見えない

ノーパン・ノーブラだけどねっ

寧が、クククッと笑う

瑠璃子、あんた今、ちょっと匂うから他の人には近付いちゃだめよっ

寧の言葉に、瑠璃子は自分の匂いを嗅ぐ

あんた今、ヨッちゃんの精液の匂いと、自分の愛液の匂いがツンとするから近付くと、いやらしいことをして来たばかりってバレるからねっ

この後は、ずっとあたしの隣に居なさいいいわね

美智瑠璃子が勝手な行動を取るようなら、いつでも尻を叩け誰が見ていようが、構わない

美智が、返事をする

お尻を叩く時は、あたしがスカートを捲り上げて、瑠璃子の裸のお尻を皆様に披露しますいいですね

美智が、瑠璃子に言う

小さな声で、瑠璃子は答えた

今日はもう、ジッちゃんとも美子さんとも話をしてはいけない2人から、話し掛けられてもだいいな

ここからは、時間差で出た方が良いあたしたちが先に出るからみすずさんたちは、1分後に

じゃあ、頼むよみすず、美智

瑠璃子お前も、いいな

じゃあ、あたしは参列者の席で、ヨッちゃんとイチャイチャしているからみすずと美智は、壇上からヤキモキしててねぇ

寧が、笑う

くーっ仕方無いです

ご命令通りヤキモキさせていただきます

じゃあ、行こう

マルゴさんを先頭にオレと寧は、控え室から出る

関さんが、待っていた

みすずたちも、すぐに出て来ますから

ええ、そろそろ時間ですものね

じゃあ、オレたち先に会場に行きます

ええあ、待ってこっちから廻ってその方が近道だから

関さんは、そう言いながらオレの手に、何かを握らせる

あなたたちが通ることは、制服組の人たちに伝えてあるからわたくしは、このまま瑠璃子様、みすず様をお連れするわ

関さんに会釈して通路を行く

オレは、そっと声を掛ける

今はダメまだ監視されているからね会場まで、待って

小声で、マルゴさんは答えた

ここは香月セキュリティ・サービスのど真ん中だもんな

さっきの控え室みたいに、香月家のプライベート空間ならともかく

こんな廊下じゃ誰がチェックしているか、判らないな

オレたちは、そのまま会場へと入る

うわっすっごいねっ

巨大な祭壇山のように飾られた花

たくさんの企業や個人名の書かれた札が並んでいる

そして高さ5メートルはある、香月重秋の遺影

その前に安置された棺

さすが香月家だね突然の葬儀なのにこんなに人が集まっている

会場内には、まるで卒業式みたいにパイプ椅子が並べられている

そのほとんど全てに喪服を着た会葬者たちが座っていた

あの辺が空いているよっ

寧が、オレの手を引く

何だ、お前も来ていたのかよ

どっかで聞いた声がした

振り向くと香月仁と角田文和

ジッちゃんの私塾の女好きコンビか

お前、いい女連れているなみすず様だけじゃなくって、こんな女にも手を付けているのかよ

香月仁が、寧をジロジロと見る

いや、この人はオレの姉さんだ

みすずに迷惑を掛けるわけにはいかない

変な想像をされる前に、はっきりと言う

姉さんだぁ

香月仁は、改めて寧をとくに、豊満な胸を見る

仁さんオレ、思うんですけれど

うん、角田もか

たまには制服姿の女子高生って、いいですよね

ああ、自分が高校生の時は何とも思わなかったけれど卒業して1年も経つと、色々懐かしく思えてくるもんだよなっ

この大学生たちは

なあ、確かお前には、貸しがあったよな

貸し

みすず様の件でオトシマエを付けて貰うってさ

ああそのことか

貸しでも、何でもないじゃないか

つーことでよこの女、オレたちに貸せ

まさか、嫌とは言わねえよな

こいつらまったく

はーい、オレ、香月仁うん、お気づきの通り香月の一族の人間です

オレは、角田って言うんだわこの式が終わったらさ、オレたちと飯でも食いに行こうぜ

ああ、六本木に良い店知っているんだよ

こいつも行って良いって言ってるしよ

オレたちと、遊ぼうぜ

オレたちの遊びゼッタイ、面白いからよっ

ナンパ・モードで格好つける、2人

何よ、あんたたち髪の毛が黒くなったら、あたしが誰だか判んなくなったわけ

あたしだよ、あたし一昨日のホテルでも会ってるじゃんかっ

ようやく、角田が気付く

あっ、この女あん時の金髪女です

ああっ、お前か

2人とも寧を思い出す

うわぁじゃあ、ダメだ

ええ、萎えちまいますね仁さん

寧は、ホテルで私塾の連中がやり込められる様子を見ている

自分たちのカッコ悪い姿を見られているから

なあに、あんたたち高校生と遊びたいわけ

ならさ良い子を紹介してあげようか

寧誰を紹介するつもりなんだ

瑠璃子の教育は1話で終わらせるはずだったのに

3話もやっている

こうやって、伸びていくんですねこの作品は

寧が紹介するのは多分、ご想像通りの人物です

389.ご出勤でーす

えっとさ、この子なんだけどっ

寧が、自分の携帯を操作しメモリー内の写真画像を探す

ブサイクじゃねぇだろうな

香月仁が言う

そうだぜ、あんたみたいな綺麗な子がいいなあ

角田も

あ、あったあったこの子だよっ

へえいいじゃん

うん、清純女子高生って感じっすね

いやそれは

売春大好き淫乱女子高生岩倉幸代だ

いや、携帯画面の写真は真面目な生徒会長モードの制服姿で写っているけれど

あ、あのお姉さんをこいつらに仕向けるのか

うちの学校の生徒会長なんだよねえっ

ニタァと、寧は微笑む

この子だったら紹介してもいいけれど

マ、マジかよ

現役女子高生かぁ

食い入る様に、寧の携帯を見る寧

多分さ、今日はヒマしてると思うんだけどマルゴお姉ちゃん、聞いてみてくれるっ

寧は、マルゴさんに振り向く

何で、自分で岩倉会長に連絡しないんだ

マルゴさんが、自分の携帯を取り出す

もしもしナンバー4あたしは、ナンバー3そういうこと今日はヒマかなできれば、今すぐ出て来て欲しいんだけど

完全に、お仕事の依頼だなこれ

そうか、だから寧じゃなくてマルゴさんが電話しているのか

相手は名家のお坊ちゃん2人君の今後のためにも、知り合っておいた方がいいと思うけれど

大丈夫よ絶対来るからその子、あたしたちの命令には、逆らえないからさっ

何だよまさか、同級生に売春とかさせてるんじゃないだろうな

大学生の坊ちゃん2人は心配そうに、オレたちを見る

そんなわけないでしょ岩倉さん、うちの学校の生徒会長様だよっあたしは、デートの相手を紹介してあげてるだけだよっ

寧は、とぼける

へえ、生徒会長真面目っ子なんだ

うーん、ガチガチの優等生でもないよあたしみたいな、不良娘とも、ちゃんと交流のある子だし話が判るって言うか

なら、いいか

でもこの子は、普通のお家の子だからさ香月家の人とデートするなんて知ったら、舞い上がっちゃってどこにでも、フラフラ~って、付いてっちゃうかもしんないなあっ

なになにそういうタイプなのか

うん、割りとミーハーかもでも、全然遊んでいる子じゃないから仕事熱心だし

確かに岩倉会長は、遊んでいる女の子ではない

プロだから

彼女が男と寝るのは遊びでなく仕事だ

そして売春という職業に関しては、とても熱心だ

うん、相手の1人は、香月家の一族の子だよそれと、香月グループの重役の息子さんどう、悪く無い相手だと思うけれどこれを機に長いお付き合いができるかもしれないよ

マルゴさんが、電話に向かってそう言う

長いお付き合いってこいつらを顧客にしちまえってことか

うんうん、この子だったらオレ、付き合ってもいいかもなぁ

角田が、写真画面を見て呟く

この写真絶対、商売用の宣伝写真だよなあ

彼女、すぐ来るって

おっし

じゃあ、すぐに支度して女子高生らしい、清楚な格好が良いらしいよいっそ、制服の方がいいかも準備が出来たら、折り返し連絡して場所と時間を指定するから

そう言うとマルゴさんは、ササッと電話を切る

何で切るんだよそこから先は、オレたちが直接話したのによ

そうだ、そうだすぐ、かけ直せよっ

仁も角田も喚き出す

ダメダメ、この子普通の女子高生なんだからウブなんだよいきなり、君たちと話なんかしたら、怖がってこないかもしれないよだから、ちゃんとあたしたちが君たちと顔合わせさせるから

マルゴさんと寧は、そう言った

そうかじゃあ、いいやあんたに、任せるぜ

ああ、しっかり頼むぜオレたちのこと、悪く言うんじゃねぇぞ

香月仁も角田もオレたちも、どっかの名家の一員で、マルゴさんはそこの警護役だと思っている

使用人だと思っているから気安く、命令する

うんうん、話を合わせてあげるしアシストしてあげるってば

あれでもさっあんたたちって、本当に今日、この後、空いているのっ

大学生2人が、顔を見合わせる

そうだね角田さんはともかく、仁さんは香月家の一族だから、告別式が終わった後、火葬場とか精進落としとか参加しないといけないんじゃないの

それは別にいいよそんなの告別式が終わったら、逃げるから

香月仁は、不機嫌に言った

マジで言ってるの香月閣下がいらっしゃる席でしょサボったら、ヤバイんじゃないの

寧が意地悪そうに言う

どうしよう彼女には、もう家を出るように言っちゃったしじゃあ、取りあえず角田さんにだけ紹介することにしようか

マルゴさんの言葉に角田は、香月仁を見て

いやあの仁さんを差し置いて、オレだけ、女に会うわけにはいきませんよ

このナンパ大学生たちの主従の絆は意外と太い

角田の父が失脚してしまった今角田は、もう仁にくっついていくしかない

ジッちゃんの私塾香月グループのエリート候補としての道を進むのなら

角田そこまでオレのことを気にしてくれるのかよっ

やだなあ、オレは仁さんの一番の舎弟っすから

ああ何か、気持ち悪い

じゃあ、こうしよう岩倉さんは、直接、火葬場か精進落としの会場に連れて行くよそこで顔合わせして君たちに引き渡すよ

え、マジかよ

あたしたち、車で来ているし岩倉さんを最寄りの駅で拾って、連れて来るつもりだったからここじゃなくって、別の場所に連れて行くぐらいはしてもいいよあたしたちだって、君たちとは仲良くしておきたいからね

彼とみすずさんの関係もあるし私塾の皆さんとは、友好関係を築いておきたいのさ

ああ、そういうことか

マルゴさんの言葉を仁は、あっさりと納得する

この男は自分たちの価値を高く評価しているから

火葬場はともかく精進落としなんて、最初の献杯さえ付き合ったら、途中抜けして帰ったって問題ないだろ閣下は、その後はお忙しいだろうし

まあそうだな

遺骨を持って、家に帰らないといけないもんな

じゃあ、それで行こう

よし、じゃあ角田は、精進落としまでオレに付き合え角田も行くって、伝えておくから

親族じゃないけれどまあ、いいだろう

仁とセットみたいな関係だし

あ、ちょっと待てよてことは、女は火葬場じゃなくて、精進落としの店の方に連れて来るんだよな

角田が尋ねる

それはちょっと待って岩倉さんの到着が、何時頃になるか判らないからもしかしたら、火葬場の方へ連れて行っちゃうかも

えっ、火葬場で顔合わせってのは無いだろ

そう別に気にしないよ、そんなの

寧が否定する

それよりさ火葬場って、待ち時間が長いんだよっ確か

待ち時間

ああ、焼いて骨になる時間か

2時間ぐらいどうせヒマでしょだから、その間に火葬場のロビーか何かで顔合わせしてで、岩倉さんはそっちに引き渡すから

確か精進落としの会場は、火葬場の眼の前のお店だよねだったら、岩倉さんには店の前で待っていて貰って君たちが献杯して、抜け出してきたら合流すればいいじゃないか

マルゴさん火葬場の位置も、精進落としの会場も、もう知っているんだ

オッケー、それでいこう

仁が、言った

じゃ、そういうことでこれ、あたしの名刺、何か変更があったら、ここに連絡して

マルゴさんが、電話番号の書かれた名刺を手渡す

何だよ、あんたは教えてくれないのかよ

角田が、寧に絡むが

あったり前じゃんあんたたちみたいな人には、教えてあげませんっ

ベーッと舌を出す寧

しょうがねえな連絡は警護役とするのが、常識だもんなオレたちの世界じゃ

香月仁が、名刺を取り出す

オレの連絡先は、これだから一応、渡しておくぜ

あ、オレも渡すわ

角田も、名刺を出す

こいつらどうして大学生なのに、自分の名刺を持っているんだ

2人とも、寧に名刺を差し出すが

あいよはい、マルゴお姉さん持ってて

寧は、受け取った名刺をそのままマルゴさんに渡す

そういうものらしい

じゃあ、連絡、待ってるからな

しくじるんじゃねーぞ

偉そうな態度で2人は立ち去って行く

ふふ面白いねえ、これ

マルゴさんが、2人の名刺をオレに見せてくれた

それには、こう書かれていた

インカレサークル・スーパーフリーダム 副リーダー **大学政治経済学部 2年 香月仁

インカレサークル・スーパーフリーダム 副リーダー **大学政治経済学部 2年 角田文和

インカレサークルって、何です

色んな大学の学生を集めたサークルってことINTER COLLEGEの略だよ

マルゴさんが教えてくれる

ほら、あの子たち割りと頭の良い方の大学に通ってるだろだから、自分の大学だけでなく、色んな学校の女の子をナンパしているんだよ**大学の学生ってだけで、引っ掛かって来る子もいるから

いやあの、サークルって何なんです

そもそも、それが判らない

ああ同好会とか、そういうのだよクラブほど厳しくなく、みんなで集まって何かする

しかしスーパーフリーダムって、何の同好会だ

彼らの場合は飲み会とか、テニス合宿とか、海へ行くとか、バーベキュー大会とかとにかく、女の子と仲良くなるためには何でもする会なんじゃないのかな意味不明な名前のサークルは、たいていそうだからちゃんとしたサークルは、放送文化研究会とか映画研究会とか、名前を聞いただけで会の目的が判るし

そう言えばマルゴさんも、一応は大学生なんだっけ

籍を置いているだけで全然、通ってないらしいけれど

でも2人とも、副リーダーなんですね

香月仁なんて、そんなナンパ・サークルなら、率先してリーダーになりたがりそうなのに

いや2人ともまだ2年生なんだから、副リーダーってのは凄いのかもしれない

これは多分ね本物のリーダー以外の男の子は、全員副リーダーなんだと思うよ

まあ、一年生は違うだろうけれど後々、就職活動をする時に有利なんだよ大学では、サークルの副リーダーをやっていましたって、アピールするのが

そろそろ座ろう始まっちゃうよっ

しかし広々とした会場は、すでに人で埋め尽くされている

でも思ったより、人が少ないね

え、マルゴさん

いや香月さんの息子さんのお葬式だよ本当だったら、この3倍くらいは人が来るよ

政財界の重鎮から裏社会の人間まで

やっぱり急な訃報だったしねしかも、昨日の今日で慌てて本葬だみんな、これが凶事だっていうことに気付いているんだろうね

ヨッちゃん香月家くらいの名家になると、普通だったら、亡くなってから何日かしてからお葬式するよ

香月重秋氏は昨日の未明に、自宅で急死したことになっているその日のうちにお通夜で、翌日が告別式なんて急ぎすぎだよ何か、裏で問題があったってことは、みんな判っている

マルゴさんはぐるっと周囲を見渡す

だから政治家なんかは、みんな代理を寄越しているよねまあ、連休中だからほとんどの政治家は地元に帰るか、外遊中なんだろうけど財界の人たちは、半々だなトップが自ら来ている会社もあるし重役で済ませているところもある一番出席率が良いのは、裏社会の人たちだね

瑠璃子の父が変死だということは、みんな判っている

だからあえて、トップが参列しているところもあるし

部下に代行させているところもある

その辺はケース・バイ・ケースか

それでもまあ、みんなお香典だけは、ちゃんと届けに来るんだろうけど

香月家に不義理をしたらこの国では、生きていけないからね

そんな家の大切な箱入り娘をオレは、折檻した

裸の尻を叩き、精液を浴びせた

あ、来たよあの子たち

壇上の親族席に向かってみすずたちが現れる

ああ、壇上に座れるのは本家の人だけなんだねっ

寧の言うとおり香月家の人間でも、仁たち分家は、段の下の一番前に座らされている

そして棺を安置した祭壇の左右に、それぞれ親族席はあるのだが

向かって左側にジッちゃんと、美子さんと、女性が1人座っている

右側にみすずと瑠璃子それから、品の良さそうな夫婦が一組

美智は、少し離れたドアのところに立っている

美子さんの隣の人が、瑠璃子さんのお母さんだよ

じゃあ、みすずたちと一緒に居るのが、みすずのご両親だねっ

何か、変だぞ

瑠璃子と、美子さんの座る位置が逆なんじゃないか

瑠璃子のお父さんのお葬式なんだから

瑠璃子は、ジッちゃんと自分のお母さんと並んで座るべきなんじゃないのか

そして、美子さんはみすずの隣に居るべきなんじゃないか従姉なんだから

香月のお祖父ちゃん、本当に徹底しているねぇこれは、キクわ

見ている方は、何か変だなあって思っても文句の付けようがないことじゃんかでも、これ当事者は辛いよ

本当に、後継者候補から外された香月家を追い出されたということを、今、瑠璃子は実感しているだろう

お尻、痛いんだろうねさすっているよっ

瑠璃子は、オレと美智に腫れ上がるほどお尻を叩かれしかも、ノーパンだ

壇上の席に座っているのは、辛いのだろう

顔は真っ青で今にも泣きそうな顔をしている

あみすずが、瑠璃子の耳に何か囁く

すると、瑠璃子はしずしずと泣き出す

ヨッちゃんみすずが、何て言ったか判った

うんだいたい

みすずは、おそらくこう言ったんだろう

瑠璃子これが、あなたが香月家の娘として公の場に立つ最後の機会ですからねこの壇上からの眺めを、しっかり見ておきなさい

瑠璃子はこの大観衆が、自分をまだ香月家の娘だと信じていることに泣いたんだ

本当のことを、誰にも言えない悲しみに

まあ、お可愛そう瑠璃子様、泣いていらっしゃるわっ

どこかの上品そうなオバサンが、大きな声で言った

本当、可哀想ねぇ

別のオバサンも

昨夜のお通夜の時は、お父様が亡くなったばかりで呆然となさっていたのかただ暗い顔でうつむいていただけだったけれど

ええ、ちょっとご心配でしたわよね

落ち込んでいらっしゃるというより無表情でいらっしゃいましたものね

ああやっぱり、昨夜の瑠璃子はそうだったんだ

父の死は当然だと判断し自分のことだけに悩んでいたから

でも今日は

ええ、瑠璃子様やっぱり、悲しくて泣いていらっしゃるのね

そりゃそうよ、15の子が父親をなくしたのよ

可哀想ね

ほんと可哀想に

でもわたくし、瑠璃子様があんなに素直に感情を表現なさっている姿を見るのは初めてですわ

そう言えば、そうですわね

他の参列者の意見も、おおかた同じ様だった

みんな瑠璃子の涙を

父を失った悲しみからくるものだと勘違いしてくれている

香月のお祖父ちゃんの作戦うまくいっているねっ

寧がオレの耳に、囁く

だから、ヨッちゃんも瑠璃子に容赦しなかったんでしょ

瑠璃子が、人の情を知るためには肉体の痛みと、心の痛みの両方をまず知らないといけないと思っただけだ

まあ、こうなるだろうってことは想像できていたけれど

今日の告別式も、昨夜のお通夜と同じく瑠璃子が父親の死を悼まずに、自分のことだけで落ち込んでいたとしたら

その異様さはこの参列者の全員に目撃されたろう

おそらく、瑠璃子の情の無さに気付く人もいたはずだ

ジッちゃんは、それをマズイと感じた

だから、昨夜帰宅後に、瑠璃子を呼んで、尋問したんだ

それで今のままの瑠璃子では、危険だと判断した

みすずも、判っているみたいねまた、瑠璃子に何か囁いているわ

瑠璃子は自分が香月家から追われることの実感に、悲しみを感じているだけだ

尻の痛みが下着を奪われた屈辱が、その悲しみを増幅している

お腹に文字を書かれた憎しみとそんなことをした男の舌で絶頂に達してしまった羞恥心

さらに、これからずっとその男の奴隷として生きていかなければならない現実

身体の痛みと心の痛みが、融合して瑠璃子を責める

しかも、この大観衆を前にして誰にも助けを呼べない

ジッちゃんも、美子さんも、お母さんも棺の向こう側にいる

みすずが瑠璃子を言葉で責めるし何かすれば、美智に叩かれることも判っている

瑠璃子は八方ふさがりだ

もう泣くしかない

お可哀想に瑠璃子様

その涙が観衆には、違ったメッセージを送る

ずっと、高いところにいらっしゃるお嬢様だと思っていたけれど

ええ、あたしたちとは別の世界に住んでいらっしゃる方だと思っていましたわ

瑠璃子様も普通の女の子でいらしたのね

みんなでお守りしていかないとね

ええ、あたしたちのお姫様ですもの

香月家を追放された今になって

瑠璃子は、香月家の本当の姫君として人々に受け入れられていく

ねえさっき、関さんから渡されたものをちょうだい

今なら、チェックしていても変じゃないから

マルゴさんは、コンピューターの端末機を取り出す

式が始まるギリギリの時間に携帯を見たり、コンピューターを開いている人、結構居るでしょ

確かに、廻りにはそういう人が多い

オレは、ポケットから取りだした小さなものをマルゴさんに渡した

それをマルゴさんは、コンピューター端末に接続する

日本じゃあ、火葬にする場所は自治体の認可が居るからね場所は限られている例え、香月家の人間だとしても一般人と同じ火葬場を使うしかないんだ

マルゴさんが、小さな声でオレに言う

昨夜のうちに、関さんから火葬場の場所は、教えて貰った精進落としの会場もねどうしたって、火葬場の近くになるし団体で行くわけだから、部屋も料理も、前もって予約しておかないといけないということで、それも昨夜のうちに判っていたんだ

だから、知っていたんだ

問題は今日の警備態勢だよこればっかりは、ギリギリにならないと判らないからね人数配置とか現場責任者が誰かってことはね

それを記したメモリーを関さんは、オレにこっそりと手渡した

マルゴさんは、端末機の画面を見ていく

えでもさっき、関さんは今日の制服組の責任者のことは知らないって言ってましたよね

あれは嘘だよあそこではあたしたちは、監視されていたから

ホテル内では、関さんはずっとあたしたちと行動を共にしていたからねあたしたちと繋がっているんじゃないかって、考える人もいるだから、関さんはわざと知らないって言ったんだよアリバイ作りのためにね

つまり本当は、知っている

みすずさんたちの控え室の中はその人には、盗聴されていないあそこは、香月家のプライベートルームだからねそんなことをしてバレたら香月さんに処分されるからでも、駐車場からこの葬祭場の建物の中に入って、通ってきた廊下なんかには、みんな盗聴器が仕掛けてあったんだと思うよ

待って下さい昨日来た時には

無かっただから、今日から就任した新しい警備部長さんが仕掛けさせたんだと思う

関さんが視線で教えてくれていたんだよそれで、あたしは気付いたし新しい警備部長のことも、話に振ってみたんだ

え、今は大丈夫なんですか

そりゃ、控え室廻りの廊下とかならともかくこの馬鹿広い会場内の、それもいっぱい人がいるところに盗聴器を仕掛けるのは無意味だよそれに今、あたしたちは、ひそひそ話をしているんだし

そっか、こんな小声なら聞こえないか

えっとああ、これだ

新しい警備部長さんは浅見麻美さんか

そして、警備員の配置図からマルゴさんは、右側の壁を見る

あの人だね

それは、香月セキュリティ・サービスの制服を着た20代後半の女性だった

母による父への食事制限が、過激なので

というか、母の献立にレパートリーが無さ過ぎるので

ちょっと可哀想なので、先日、父を連れて母に隠れてこっそり外食に連れ出しました

カプリチョーザのスパゲッティを美味しい、美味しいと食べていました

いや、健康も大事なんですけれど生活の潤いは必要だと思います

今日帰宅すると、父が腰を抜かして倒れていました

椅子に座ろうとして、そのまま尻餅を付いて動けなくなったらしいです

5時間ぐらい、そのままでおしっこを漏らしていました

手術で大きく開腹したので、腹筋が全部切断されているのです

尻餅をつくとも1人では起き上がれない

なかなか、大変です

母は、また今すぐ救急車を呼べと喚いたのですが

とりあえず、外傷も無いし、意識もはっきりしているので

明日、私が父に付いて病院に行くことになりました

390.お葬式

浅見新部長は縁無しの眼鏡を掛けた、生真面目そうな女性だった

香月セキュリティ・サービスの制服が全然似合っていない

要人警護の警備員というより大企業の秘書課の課長という感じだ

うん、背が低くて強そうじゃ無いけれど貫禄だけはある

あんまりジロジロ見ないで、気付かれるから

マルゴさんが、オレに囁く

オレは、急いで視線を変える

浅見麻美さん、28歳へえ東大を首席で出て、香月グループのシンクタンクである香月総研へ入社経済政策についての研究をした後、去年、香月セキュリティ・サービスに籍を移すなかなか、異色な経歴の持ち主だね

マルゴさんが、画面の情報を読む

野心のある人ってことだねっ

寧が、オレに小声で言う

将来的に政治家とかになりたいんじゃないかな経済政策が専門なのに、国家官僚にはならなかったんだし研究者を目指すのなら、そのままシンクタンクに残ったでしょ多分、香月セキュリティ・サービスの仕事をしながら、上流階級の人たちとコネクションを作って、将来的には国政にとか、そういうことを考えているんだと思うよっ

ま、何かしら挫折があったんだろうねそうじゃないと、こういう経歴の人が、こんな思い切った転進はしないから

マルゴさんは、浅見部長のデーターの先を読む

あ、判った彼女野党の大物代議士だった人の娘なんだよ

お父さんは3年前に、政治資金規正法違反で裁判になって、その途中で亡くなっているああ、あんまり突然に亡くなったんで、暗殺されたんじゃないかっていう噂もあるみたいお父さんの地盤地元の後援会なんかの組織は、全部、個人秘書だった人に奪われていて今は、その人が国会議員になっているらしいそれで、浅見さんは、その元秘書の人が、お父さんを裏切って殺した犯人なんじゃないかって、思っているらしい

そんでお父さんの仇を取って、政治家になろうってしてるわけっ

まあ、そうだろうね元秘書の人が居る限りは、同じ政党の候補者にはなれないし政治資金も、地盤も、後援者も、有力者とのコネクションも、今の彼女には無いわけだから一か八かの賭に出ないと、仇は取れないって思ったんだろう

確かに、すっごく頭の良さそうな顔をしているけれどどんなことでも、自分の思い通りにしてやるという、意志の強そうな眼をしている

一昨日のホテルは現場には、付いてないね山岡前部長が、外したんだろうけど

どうみても、シザーリオ・ヴァイオラみたいな人間と対峙する様な武闘派じゃないしでも、能力は高いんでしょ山岡さんの次に部長に推されるくらいだから山岡さんとしては、自分のライバルになりそうな子が活躍しないようにホテルの現場からは除外したんだと思うよ

うん心が小さいからなあ、山岡前部長

しかし多分、谷沢チーフの趣味だと思うけれど制服組のトップは、毎回、頭の固そうな人を選ぶね

そりゃ、しょうがないよっ裏部隊の工藤さんたちが、スチャラカなんだから制服組の方は、ド真面目な人にしておかないとさっ

マルゴさんに、寧が微笑む

そうだね制服組の方は、常識的な人でないと勤まらないよね

マルゴさんは画面を読みながら、呟く

その辺に付けいる隙があると思ううんこの関さんの資料、よく調べてくれているよ例えば浅見新部長が決めた警備員の配置図だけで、浅見さんていう人の考え方が透けて見えてくる山岡さんよりも、遥かに細やかだでも、残念ながら経験値が足りていない危ういポイントが幾つかあるね

マルゴさんは、攻略法を考えているようだ

と言っても浅見新部長の底力は、実際に当たってみないと判らないからあたしたちも、なるべく手堅い方法で攻めるしかないか

そんな会話をしているうちに

告別式が始まる

お坊さんが何人も現れて読経を始めた

寧が呟く

さすが、美智この大観衆の中で、ヨッちゃんを見つけたみたい

おお、確かに美智が、こっちを見ている

オレが、うんと頷くと遠く、壇上の隅に立っている美智もうんと頷く

うわ、本当にオレが見えて、判っているんだ

鷹みたいな眼だねあの子

寧が、そう言ってオレに身体を寄せてくる

オレの手をギュッと握って

ならイチャイチャして、見せ付けてやろうっぐっしっし

そんな、後で不機嫌になった美智の相手をするのは、オレなんだよ

いいじゃん相手してあげなよっ

オレの首筋に、寧はチュっとキスをする

寧の甘い匂いがする

今はあたしの相手をしてっ

オレは、寧の手を優しくさすった

美智は、無表情でオレたちを見ている

まあ、その無表情が一番怖いんだけれど

一方、みすずは泣いている瑠璃子の相手をしている

この数百人の会葬者の中からオレの姿を見つけることよりオレの命令を守って、瑠璃子を監視することに全力を注いでくれている

うんうんみすずも、後でたっぷり可愛がってやろう

というかオレのみすずは、本当に可愛い

あっちは、相変わらずだねっ

寧の見ている方は

喪服のジッちゃんは数珠を握りしめて、黙祷している

その隣の美子さんは泣いている瑠璃子が気になって仕方がないようだ

しかし、壇上の二人の席は棺を挟んで、離れている

美子さんには、どうすることもできない

ねこのキトウ、どれぐらい続くの

亀頭

いや、ほら仏教の僧侶が、呪文を唱えているじゃないか

ああ祈祷か

つーか、仏教の僧侶って

いや、マルゴさん的には、色んな宗教の僧侶がいるのか

マルゴお姉さん、あれはお経

オキョーごめん、あたし、仏教の形式のお葬式は、初めてだから

そりゃアメリカ人で、インディアンの血筋の人だもんな

あれはね、お釈迦様の話したこととか、やったことのストーリーを読み上げているんだよっ

キリスト教の儀式での、聖書朗読みたいなもの

そうそうただ聖書の朗読は、一節だけだけどお経は、長いんだよねえ

寧が、うんざりした顔をする

そんなに長いの

えっと、20分から30分ぐらいだと思いますよオレの祖父さんの時は、そうでしたから

母方の祖父さんは香月家ほどではないけれど、一応は会社の社長だったから

それなりにお葬式の規模も大きかった

もっとも、オレと親父は親族席には座らせて貰えなくて

受付とかの仕事をしていたんだけれど

オレの母親は祖父さんの棺の横に、ずっと座っていて

もう、思い出したくないな

バァちゃんの時は

お葬式らしい、式はやってないし

ああ、聖書朗読よりもchantなんだね音楽性が感じられるなるほど、判ったよ興味深い

そのマルゴさんの言葉の意味はオレには、判らない

では、ご焼香をお願い致します

司会者のアナウンスで、焼香が始まった

まずは、ご遺族・ご親族様、どうぞ

ジッちゃんが、一番に焼香する

それから、瑠璃子の母親

美子さんが3番目

会葬者たちの中から、小さなどよめきが出る

本当なら故人の娘である、瑠璃子が先に焼香するべきだ

続いて、みすずの父母

瑠璃子は、遺族の最後に焼香した

抹香を香炉に落とした瞬間に瑠璃子は、わっと、泣き出す

やばい、そのままへたり込んだらノーパンのお尻が、観衆に丸見えになる

美子さんが、慌てて飛び出そうとするが

ジッちゃんが、サッと手を出して制する

代わりに、みすずと美智が飛び出す

参列者席からは仲の良い従妹と、そのお付きが、瑠璃子を助けに来たようにしか見えないだろう

だが、実際は強制連行だ

美智が、こっそり瑠璃子のお尻をポンと叩いている

瑠璃子は、腫れた尻の痛みに耐えながら自分の席へと連れ戻される

続きましてご親族様、お願い致します

まずは、香月家の分家筆頭香月操の父親から焼香する

あれ、何をやっているわけ

マルゴさんは、お葬式の作法に興味を持ったらしい

えっとお香を、火の上に落としているのかなっ

1回きりじゃ無く、何度もやっているよねどうして

うんと良く知らない

オレも知りません

理由なんて

そうなんだこんなことなら、昨夜のうちに日本のお葬式について詳しく調べておけば良かったな昨夜は、ちょっと忙しかったから

そう言うマルゴさんに、寧は

何言ってるの、マルゴお姉ちゃんもやるんだよあれ

ていうかここに列席している人、全員やるんですそういうルールなんです

やらないと宗教儀式的にマズイとか、そういうこと一人でもやらない人間が出ると、死体がゾンビ化するとか

そういうのはちょっと判らないですでも、みんなやることになっています

マルゴさんは、困った顔をする

あれかなその儀式に参加すると、あたしも仏教徒って認定されちゃうのかな

そんなことないから大丈夫だよ多分

寧が、答える

いいのかなあたし、アメリカ人だけど

気にしなくていいと思いますよ

ていうかあたし、できるかなあれ、何をどうやっているわけ

あははあたしは、前の人のすることを見て、真似するだけだから

オレもそうです

そんなんでいいのホントあたしが儀式の手順を間違えて、それでゾンビになっても知らないからね

大丈夫ですよ誰かの焼香の仕方が変で、それが原因でゾンビ化してたら日本中、ゾンビだらけになってますから

うん平気だって日本には、ゾンビ居ないから見たことないもんねっ

オレと寧で、そう断言した

続きましてご会葬の方々のご焼香となります

アナウンスと共に、順番に焼香となる

ほらっ、あたしたちも行こうっ

寧が、オレたちを引っ張る

あ大丈夫みたいあたし以外にも、外国人の人来ているわ

焼香の列の中に白人の顔を見つけて、マルゴさんは安堵する

そう言えばさ、遺体には刃物を持たせておくんだよね

あバァちゃんの遺体は、何か持っていた気がする

あれってさ、刃物を持っていないと悪魔が遺体に取り憑くからだってさ

寧は言う

後、ネコも遺体に取り憑くって言うよね遺体を、踊らせるとか

ってことはそれが日本版のゾンビなのかもしれないねっ

焼香の順番が近付いて来る

さすがにこれだけの人数だから大きな香炉に、一度に5人ずつ焼香している

ジッちゃんや、瑠璃子やみすず遺族たちは、その度ごとに焼香者に頭を下げる

うん大体判ったよ

前の数人の焼香する様子を見てマルゴさんが、そう言った

さて、オレたちの番だ

寧はそれまで繋いでいたオレの手を離す

みすずが、ギロッと睨んだからではない

故人とご遺族に礼をして焼香

また、礼をする

ジッちゃんたちも頭を下げる

瑠璃子は、泣きすぎてもう、心が半分飛んでいってしまっている

その姿がまた、会葬者たちの憐れみを誘っている

美子さんが、オレをもの凄い形相で睨んでいる

瑠璃子さんと引き離された恨みはジッちゃんには、ぶつけられない

だからオレに

寧が、オレの腕を引っ張る

あ、いかんいかん

次の人たちに場所を譲らないと

オレたちは元の席へ戻る

見ているね、彼女

マルゴさんの言う彼女とは浅見新部長か

うん、オレたちを見ているな

まああたしたちは要注意人物だもんねっ

寧がそう呟く

小柄な眼鏡っ子のお姉さんがオレたちを注視している

瑠璃子の誘拐は、あのお姉さんを出し抜かないといけない

私の長男は、異国の地で亡くなりましたそして、今度は次男が父親である私よりも先に逝ってしまいました

全員の焼香が終わるとジッちゃんの喪主挨拶となる

どんな理由であろうとも親不孝なことであることに代わりはありません

そのまま、ジッちゃんは死んだ香月重秋との思い出と重秋氏が、香月グループの中で果たした功績について、簡潔に述べた

こうやって、こんなにたくさんの皆さんに見送っていただいて息子は、とても幸せだと思います

実際は会葬者のほとんどは、ジッちゃんを目当てに来ている

日本有数の名家・香月家の当主香月重孝の息子の葬儀だから、これだけの人が来ている

香月重秋自身の知人・友人は、10分の1も居ないだろう

今回のことで、私もいささかくたびれました今すぐというわけにはいかないでしょうが来年度の株主総会をめどに、私は香月グループの会長の座から退こうと思います

会場全体に激震が走る

後任には司馬沖達くんを推薦していますすでに、重役会の諸君の賛同を得ています

香月重孝、経済界引退の意向明日の新聞には、大きく記事が載るだろう

ところで、私の隣におります、美子はこれまで、事情があり伏せておりましたが、私の長男、香月重春の忘れ形見です私の孫です

瑠璃子が、大きな声で号泣した

美子さんはもう瑠璃子のお付きではない

私は、この美子もみすず、瑠璃子と同様、香月家の娘として育てていくつもりです皆さんも、そう接してやって下さい美子

美子さんは無表情で、一礼する

言葉は、発さない

本当は、こんな形で発表されるのは不本意なのだろう

瑠璃子は、激しく泣いている

もっとも、会場内はジッちゃんの引退宣言の余波に、まだ揺れている

美子さんに注目する人はそう多くは無い

むしろ、親族の方にどよめきが拡がっていた

て、ことはこれってさ、オレが美子と結婚したら、本家の後継者になれるってこと

香月仁声がでかいぞ

馬鹿者、これからは美子様と呼びたまえっ

ほーら、香月操に怒られている

皆さん、今日は私の息子のために、来て下さって本当にありがとうございます出来の悪い息子でしたが私は、あいつを愛していました本当に残念です情けないお友達の皆さん、どうか、あいつのことを忘れないでやって下さいお願いします

淡々と語るその言葉の中にジッちゃんの心情がある

しかし、会葬者たちのほとんどは気付いていない

いや、だからこそジッちゃんは、本心を語っている

重秋はコニャックを好んで飲んでいました私は、もう死ぬまでコニャックを飲みませんあいつはもう、コニャックが飲めないんですなのに、どうして私に飲むことが許されましょうか

それはジッちゃんが、自分に課す罰だ

いやウイスキーも、ブランデーも、私は断ちます重秋が愛していた酒は、全て

ジッちゃんの眼に、光るモノが見えた

本日は本当に、ありがとうございました

そして告別式は終わる

会場の外に、霊柩車が用意される

ジッちゃんや瑠璃子、遺族と親族それから、本当に香月重秋と親しかった友人たちが最後のお別れをする

棺が運ばれる

葬送の音楽に合わせて

香月操と昴の兄弟、香月仁ああ、香月健思もいるな

香月一族の男たちが、みんなで棺を担いでいる

そのまま壇上の祭壇から外へ

ヨッちゃん、隠れて

あの子、見つかるとメンドくさいからさ

ああ、香月健思か

確かに、あいつは面倒だ

ていうか、君はそろそろ行動開始だよ

えはい

会場内は、今が一番混乱している浅見新部長も、ここから香月さんたちを送り出すことの方に集中しているから

棺と一緒にジッちゃんたちも、火葬場に移動だ

今の内にあそこの出口から外に出て関さんが待っているから

あたしと寧はこれから、岩倉さんをピックアップしてくる合流は、火葬場の予定だけれど浅見さんの出方次第では、精進落としのお店の方にするかもしれない

とにかく慌てたり、急いだりしないでトイレにでも行くフリをしてゆっくり向かって

棺がオレたちの脇を通って行く

ヨッちゃんみすずたちに、よろしくねっ

今度は、あたしの方がヤキモキする番だからさっ

よし作戦開始だよ

マルゴさんの言葉に背中を押されて席から立ち上がる

会場内は棺の葬送に集中している

オレは、ごく普通の足取りでマルゴさんの示した出口に向かう

あ、壇上から美智が、オレを見ている

みすずは、泣き止まない瑠璃子の世話で手一杯のようだ

美子さんは、うつむいている

ジッちゃんは、遠ざかる棺を眺めていた

待ってたわよ

出口から外に出ると関さんが、待っていてくれた

さ、急いであたしの車へ行くわよ

えっとどこに

呆れた火葬場に決まっているじゃない

火葬場って

親族以外は、行かれないんじゃ

今、ちょうど香月セキュリティ・サービスの先乗りの警護員が向かっているところだから

飛ばすわよ閣下やみすず様、瑠璃子様たちが到着する前に、潜入するわ

香月家の親族でないオレが、ジッちゃんたちと一緒に火葬場へ行くのは変だけれど

だったら、先回りして会場内に入り込んでしまえばいいんだ

手はずは、あたしが組むからとにかく、向かいましょう

関さんが小走りで、駐車場へ向かう

大丈夫よ新部長の浅見さんは、どうせ恭子さんの弟子であるマルゴさんにしか注目していないからマルゴさんが、上手く牽制してくれるわよ

オレはただの高校生だ注目すべき、相手だとは思われていない

まさか、エロ小説のために、お葬式を調べることになるとは

自分の祖父の葬式の時は人が足りないので、私は駅前で看板を持って立っていました

**家 →の

祖母の時は親族席に居ましたけれど

391.バニシング・イン

これが、わたくしの車よ

今日の関さんの車は黒塗りの大きな車だった

仕事でお葬式に来ているのだから、派手なスポーツカーとかではダメなんだろう

でも、やっぱりやたらと大きいし、角張っているし見た目は古そうだけど

これ、やっぱりアメリカの車なんですか

ええ、1974年型のダッジ・チャージャーSE外側だけはね中身は、別物に交換しているわエンジンも、足回りもごっそりとね

関さんは、自慢げに微笑む

姉妹車のクライスラー・コルドバとどっちを買うか迷ったんだけれどこの車、昔のアメリカの有名なアクション映画に出て来るのよそれで、こっちにしたの

へえこんな、でっかい車でカー・アクションとか、迫力ありそうですね

スティーブ・マックィーンとか知らないでしょ

いいのよ、昔のスターだからマックィーンのブリットっていう映画で主人公が、初代のマスタングでこの車を追っ掛けるシーンがあるのよ追われる方だけれど、何か印象が強くて、気に入ったのよあたしは、マスタングも持っているけれど2代目のマッハ1だからしかも、レモンイエローに黒ストライプのエレノアカラーにしているから、今日みたいな場には乗ってこられないわそれにマッハ1の方は、中身もオリジナルのまんまだし

今度、実車を見せてあげるわマックィーンの映画も、ディスクを持っているから、一緒に観ましょう

そこまで言って関さんは、赤面する

あ別に二人きりでって、そういう意味じゃ無いわよ他の子も、一緒でいいから

あ、はい判りました

オレなんかと、二人きりで映画を観たって面白く無いもんな

とにかく乗って

関さんは、運転席に乗り込む

オレは、助手席に

いえ、後部座席に隠れてて毛布があるでしょ、それ被ってて

わたくしが、あなたを連れ出したところを見られたくないのここは、警備員の配置で駐車場内の死角になっているポイントだから特に、今は閣下や香月家の皆様の移動準備で制服組の人たちは、そっちにかかり切りになっているわだから、わたくしの車に、あなたが乗ったことを確認できる人はいないのよでも、駐車場の出口のゲートには、当然、警備員が立っているから

ああ、ゲートから葬祭場の外に出るまでは隠れていた方がいいのか

オレは、助手席のシートを倒して、後部座席へ

頭から毛布を被る

その上に、関さんが適当に上着なんかを被せてカムフラージュする

いいわね出るわよ

エンジンが点火される

ああ、確かに昔の車のエンジンじゃない

振動とかが、そんなに無いし音もでかくない

あーん、やっぱりアメ車は荒々しいエンジンじゃないとこういう温和しいのは、つまんないんだけどねでも、オフィシャルなお仕事用に、一台はこういう車が無いと困るし

車を始動させながら関さんは言う

まあ、ベンツとか日本車でも、レクサスなんかでもいいんだけれどね本当はでね、嫌なのよあたしだからって、わざわざ古いアメ車を大改造して乗るってのは、どうかしているって自分でも判っているんだけど

自嘲気味に、関さんは呟く

でも、そういう拘りが、関さんらしいですよ

毛布の下から、オレは言った

そうありがとう

黒塗り1973年型ダッジ・チャージャーSE(改)は広い駐車場内を抜けて、ゲートに到着する

ご苦労様次のポイントに、先乗りするわ閣下には、大徳さんと張本さんが付いていますから

了解ですっ

関さんはジッちゃんの専任警護人の1人だ

香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの中でも一番、顔が知られている

ゲートの警備員は車内のチェックなどせず、顔パスで通してくれる

ちょっと待っててね尾行を確認するから

外の道に出ると関さんが言った

3分ぐらい、オレは毛布の下に隠れたまま

関さんは、何度か車を左折させる

うん尾行車は、無しね

関さんが、呟く

浅見さん、やっぱりデスクワークの人なのかしら想像力が足りていないのかそれとも、まだ制服組の人たちを掌握し切れていなくて、わたくしを尾行者する人員が割けないのかああ、もう出て来て良いわよ

オレは、毛布から這い出る

そこに紙袋があるでしょ中に入っている服に着替えて

紙袋ってああ、この高島屋のか

これ香月セキュリティ・サービスの制服ですか

ええでも、衿が黄色いでしょそれ通常の警備部の制服じゃ無くって、トップ・エリートのアシスタント用の制服なの

トップ・エリートは、個人アシスタントを付けることができるから君は、今からあたしの個人アシスタントになるのよ

そういう芝居をするんですか

いいえ、谷沢チーフに申請書も出してあるわもっとも、メールじゃなくって、今朝、本社に書類で提出してきたからチーフが申請書を見るのは、夕方以降になるでしょうけれど

谷沢チーフはジッちゃんの警護があるから、今日は直接、葬儀会場に入っている

こんなの別に、急ぐ必要の無い案件だし、谷沢チーフの秘書さんが連絡してくることもないわそれに、トップ・エリートの警護人が個人アシスタントを持つことは、よくあることだしね

バック・ミラー越しに、関さんはニッと笑う

だから、わたくしがその制服を着たあなたを連れていても谷沢チーフには、通知済みですって言い切れるわけ

申請書類を見ていないのだから、まだ知らないし認可してくれるかどうか、判らないけれど

とりあえず、火葬場の警備を正面突破することはできる

谷沢チーフは、当然、閣下たちと同じ車列で移動してくるからあたしたちは、先に、火葬場に潜り込まないといけないわまあ、向こうは車数台とバス2台に分乗してだからスピードも出せないでしょうし現場の警備員たちも、閣下たちの方に注目しているから、わたくしが見知らぬ個人アシスタントを連れて来たことなんて、チーフに一々報告しないわよ

ていうか、これは新警備部長の浅見さんの仕事だし今回の葬儀の警備は、浅見さんの新部長としての初仕事でしょだから、閣下たちに直接危険が及ばないような案件は、今回は、全部、浅見さんに任せているはずよそれで、後でチェックして浅見さんの適性を確認するチーフは、そういう人だから

オレは、シートの影で着替えながら聞いている

浅見さん警備一筋の人じゃないそうですね

ええ、ちょっと異色の経歴よねでも、本質的には、前の山岡さんと変わらないわよ谷沢チーフは、香月セキュリティ・サービスの警備部門のトップは、真面目でお堅いタイプの人の方がいいって思っているから

それはやっぱり、工藤さんたちが、スチャラカだからですか

オレは、寧の言葉を思い出して言った

そうねまあ、制服組は会社の顔だから、顧客の上流階級の人たちに受けの良さそうな手堅い雰囲気の人の方が良いのよそういう意味でもタイプは違うけれど、山岡さんと浅見さんは同じよ根っからの警備畑エリート男性と高学歴、政治通エリート女子でしょ名家の人たちには受けが良さそうって意味では

ていうか谷沢さん、どうせフォローは自分がするから、浅見さんでいけるって踏んだんでしょうね参ったわね

それってチーフは、現場から退く気が全く無いってことだから

ジッちゃんは次の株主総会での引退を表明したのに

谷沢チーフは、これからも現役バリバリで第一線に立ち続けるつもりなんだ

だから、わざと警備部門のトップを28歳の女性にした

あと5年、いえ10年は今の役職に留まるつもりね谷沢チーフ

嫌なんですか

とんでもないっ良い上司よ谷沢チーフが引退したら、あたしも退職するわよそういう人、多いと思うわ

きっとそれには、ジッちゃんの意志も入っているんだと思います

ジッちゃんが、引退して司馬さんが、香月グループ全体のトップになるじゃないですかだから、グループ内に影響力を残すために谷沢さんが、香月セキュリティ・サービスの全権限を抑えたままにしたんじゃないですか

香月セキュリティ・サービスを抑えていれば、香月グループ内の状況は常に監視できるし他の名家との繋がりも維持できる

わたくしは、そうは思わないわ閣下は別に、香月セキュリティ・サービスに拘る必要はないものこんな肥大した組織じゃなくってそれこそ、私的なボディガードと諜報要員を雇えばいいんだから香月セキュリティ・サービスと繋がっていることで、逆に閣下側の動きが相手に知られる可能性もあるしねスパイ活動って、そういうものよ一方的に、相手側の情報だけを抜き出すことなんてできないんだから

例えば今日の、警備員の配置状況なんかもそうなんだけれど警備員がどのゲートに数多く配置されているかで、閣下の通るルートが割り出せるわそれから、来場者の各駐車場の振り分け方で香月グループが、どの名家のどの人物を優遇しているかが判るしていうか、今日の配置は落第点よ浅見さん、あからさまに区別しすぎまあ、元々政治をやりたい人だから、仕方無いんでしょうけれど浅見さんが優遇すべき価値がある判断した人だけ、警備員の多い駐車場に集めているから

そういうことも、あるんだ

でも、香月家みたいな名家だと今は、ちょっと社会的な地位を落としているけれど、いずれはまた盛り返しそうな人との付き合いとかもあるでしょ本当に盛り返せるかどうかは別にして気を遣わないといけない家がねそういうのも勘案しておかないと香月家は、我が家を落ちぶれた思っているとか逆恨みされたり逆に、香月家が見放したから、あの家はもう終わりだみたいな、悪いメッセージを広める結果になっちゃったり大変なのだから、名家の人たちはあからさまに区別していないように、でも適度に差を付けてその時、その時の状況に合わせて、微妙な振り分けをしないといけないのよ

大変なんですね

そうよただのお金持ちじゃなくて、伝統とプライドがある人たちですもの名家の人たちは

話を戻すけれど香月セキュリティ・サービスの実権を握ったままにしておきたいのは、谷沢チーフご自身のお考えだと思うわ

ジッちゃんとは無関係で

多分、谷沢チーフみすず様や瑠璃子様たちのことが、心配なのよだからお二人が成人するまでは、自分が第一線で踏ん張ってお守りする覚悟でいらっしゃるんだと思うの

わたくしとしては谷沢チーフには、社長になっていただいて細かい作業は、もっと若くて信頼できる人に任せて欲しいけれどね現場がお好きなのは判るけれどやっぱり、谷沢チーフが前に出て行かれると、下の人は育たないわ山岡さんのケースなんて、本当にそうだと思うし

オレは、一昨日のホテルのことを思い出す

確かにホテルでの制服組の警備は、山岡前部長に任されていたけれど

工藤父を始め、ミス・コーデリアとの交渉とか全部、谷沢チーフがやっていたし

あのホテル内のビックリからくりシステムも谷沢さんの命令でやってたもんな

山岡部長が、ダメダメだったのは確かなんだけれど

でも、何でもかんでも谷沢チーフが掌握していて、本当のことは知らされないんじゃ山岡部長が成長しなかったのも、判る

まあ香月セキュリティ・サービスみたいな組織を束ねる人材なんて、なかなかいないから仕方無いんでしょうけれどでも、浅見さんの起用は、山岡さんの二の舞になると思うわ

浅見新部長にも谷沢チーフは、全ての情報は公開していないだろう

ちゃんとオレのことを知らせていれば浅見さんは、オレに尾行を付けていたはずだ

ホント誰か、良い人がいればいいのにね

くふふふっ

笑い出す

いえ今日はあたし、随分、お喋りだなって思って知ってると思うけれど、あたし、普段はこんなに喋らないのよ人と話をしてエネルギーを使うの、好きじゃないから

信号待ちで、車が停まる

関さんが、オレに振り向く

どうしてかしらねあなたが相手だと、色んなことを教えてあげたいって思うのよていうか、あなたに話ながら、自分の考えをまとめているのかもしれないとにかく何でも話したくなるのよ

オレでよかったら何でも話して下さいオレ、馬鹿だしモノ知らずなんで関さんの話は、とっても勉強になりますありがとうございます

ありがとうは、わたくしの方よあなたの前だと、色んな事がバイアスが掛からずに、フラットに見えてくるの谷沢チーフのことだって今、あなたと話していて、ハッと理解したことがたくさんあるわ

信号が、青になる

ダッジ・チャージャーは、再び、加速する

今日は、これから火葬場へ行って、みすず様たちの控え室に先に入り込んでしまうわ閣下たちが、到着する前に今日のわたくしは、閣下ではなく、みすず様・瑠璃子様たちの警護役担当っていうことになっているから先乗りして、控え室を調べるのは変ではないわで、あなただけ控え室に残して行く

うんそこに、後からみすずたちが合流する

上手い、潜入作戦だ

マルゴさんたちは、何か自前で潜入してくるって話だけれど

ああ、岩倉会長を使って

ええ、何か色々と進行中みたいです

わたくしは知っていたほうがいい知らない方がいい

陰獣生徒会長は知らない方がいいよな

知らない方がいいと思いますすぐに判りますよマルゴさんらしい、いかにもって作戦ですから

それならいいけれど

人の意表を突くのが、マルゴさん流だから

ていうか、関さんに知らせておいた方が有効なら、マルゴさん自分で知らせていますよ

そうねあの子の判断は、信頼できるものね

一緒に闘った中だから関さんは、マルゴさんを高く評価しているようだ

ところであのさ

えっとね

関さんはちょっと口籠もる

しかし、勇気を出して

火葬場へ行ったら1~2時間、控え室で待っていなければいけないのよ

ああ焼かれて、骨になるまで

オレの祖父さんやバァちゃんの時も、待たされた気がする

祖父さんの時は焼く施設も豪華だった気がする床とか大理石で

バァちゃんの方はあんまり綺麗じゃなくて、古い施設だった

焼き場の施設にもお金によって差があるんだよな

いや、あの時親父が言ってたな

市によっては普通とか上等とかの区別が無くて、みんな同じ形式で焼いてくれる施設もあるんだけれど

多分、オレの母親はわざわざ、差がある火葬場へ運ばせたんじゃないかな

火葬場とか、好きに選べるのかどうか判らないけれど

でも、あの母親は自分の父親を格別に崇拝しているから、豪華なところの最上等でないとダメだって、葬儀社にネジこんだかもしれない

でその待ち時間に

あなたするの

あのセックス

多分、しますみすずが、和服セックスしたがってましたしあいつ、それで今日は和服を着てきたって言ってましたから

黒い喪服の

そうなったら美智だって、したがるでしょうし

あいつも、火が付いたら止まらない

瑠璃子様とも

瑠璃子とは状況次第です一気にするより今は、あいつの心の殻を確実に壊していくことの方が大切ですし

無理にやりすぎると心そのものが壊れてしまう

オレは、瑠璃子にセックスを恐ろしいモノだと思って欲しくないんです気持ちよさも知って欲しいから

どうしてセックスなの

それは他の人の存在を感じて、しかも、お互いを受け入れることができるからじゃないですかね

瑠璃子は自分の中の世界でしか、世の中を見ていません人と人の関係、心のぬくもりとか判らなくなっているからちゃんとセックスが、できればそういう殻から出て、他人の心の温度も判る様になると思うんです

ちゃんと

そこに、関さんは引っ掛かる

はい、セックスなら何でもいいんじゃないんですちゃんとしたセックスじゃないとかえって、殻に閉じ籠もるだけになっちゃいますから

オレは雪乃を思い出す

誰としているのかちゃんと見ることができなければ、セックスだって人間の身体を使ったマスターベーションになってしまいます相手にただ、自分の欲求をぶつけるだけじゃなくって自分の心を与えて、相手の心を受けとめることができなければ幸せなセックスにはなりません

関さんは、前方を見ている

わたくしね、前から思っていたんだけれどあなた、本当にあの子たちとセックスしたいと思っている

うんともしかしたらなんだけれど、あなたはしなくちゃいけないって思って、義務としてセックスしているんじゃないかって思ったのもし、そうなら

オレはセックスしたいと思った相手としか、今までセックスしてきていません確かに、今は、相手が増えちゃってセックスしたいって言われて、することの方が多いけれどでも、オレ、あの子たちにそうやって求められるの好きですから

はい、必要とされているていうの嬉しいしそういう風に迫られると、オレも興奮してあの

勃起しちゃいますし

関さんが赤面する

そ、そうそれならいいのよあなたが、心の中でセックスが重荷になっていたら、可哀想だなって思っていただけだから

いえ、大丈夫ですオレは

何か、とっても変ていうか普通じゃ無いことになっているのは、自分でもよく判っているんですけれどでも、黒い森は、関さんもご存じな様に売春組織がベースですから

だからセックスが全ての基盤になっているの

違います、そういうことではありません

うちの家族たちはセックスで、みんな酷い目に合っているから他人、それも男は全然信用しないでしょ

そうねあなただけが例外になっているわね

そういう人たちの集まりだから最初のセックスから、やり直さないといけないんですよ

セックスからやりなおす

はい、セックスがお互いに愛し合い、癒やし合うことだっていのをもう一度、最初っからやり直さないと

セックスって回数じゃないし、どれだけ色んなバリエーションのセックスをしたかとかじゃないんですよちゃんと心の許せる相手と、リラックスして愛し合えるかなんだと思います

うん何となく、判ったわ黒い森の人たちが、あなたに何を求めているのかを

関さんは、呟く

いえ、あの子たちだけじゃありませんオレだって、あの子たちを必要としています

必要

家族ですからオレたち

でも、本当の血の繋がりは、オレたちには無いでしょうだから、セックスするんですみんなオレの子供を産んでくれるって約束してくれていますオレも一生懸命、育てますオレたち、これからずっと愛し合って10年、20年、30年いや、一生掛けて、本当の家族になるんですそう、誓ったんです

瑠璃子にも誓わせますどんな手を使っても、オレはあいつを家族にします

どんな卑怯な方法を使っても

あいつもオレの女本当の家族にする

今は全部で、何人いるんだっけあなたの女は

克子姉と、渚と、寧と、みすずと、美智と、メグと、マナで7人です

それにアニエスと瑠璃子が加わる予定だ

藤宮さんは

麗華は今、迷っています

そんなに好きじゃないのあなた

いえ、迷っているのは麗華の方です本当に、オレたちと家族になってもいいのか

ああ、あの人一昨日のホテルの中では、その場のノリで決めちゃったものね

はい麗華自身が、自分で心を決めるまではオレは、動かないです

どうして瑠璃子様には、随分、積極的じゃない

瑠璃子はもう、帰る場所がありませんからオレが、捕まえますでも、麗華はオレたちのところでなくても、生きていけるかもしれないですし

そうかしらあの人には、あなたみたいな人が必要だと思うわ

ま藤宮さんのことなんて、わたくしはどうでもいいんだけれど

ねえあの雪乃って女の子はあの子は、どうしたの

あいつはもういません家に帰らせましたもう二度と会うことは無いと思います

はいあいつとだけは、結局、どうしても理解し合えませんでしたあいつは最後まで、オレをちゃんと見てくれなかったと思います

見てなかった

あいつはオレのチンコしか見てなかったですそう思います

一人の人間としては判ってくれようとはしなかった

雪乃は最初から最後まで、オレを馬鹿にしていたいえ、オレだけじゃなくって、メグやマナやオレの家族全員をそういう女なんだって、判ったらあいつとは、解り合うのは無理なんだなってオレ、笑っちゃいましたよいるんですね、世の中には絶対に、解り合えない人ってあんなに何度もセックスしたのに

雪乃のことを思うと、心の中に暗くなる

そう切り捨てたんだ、あの子は

良かったじゃないうん、あんな子とは別れられた方が、あなたにとって正解だと思うわ

関さんの声は、妙に明るかった

そうよあたしの眼から見ても、あんまり良い子じゃなかったもの

女性からの雪乃の評価はいつも低い

あのさあ

あなたまだ何人か、女の子を抱え込む余裕はある

まあ、実際にアニエスと瑠璃子は抱え込むんだし

はい、大丈夫です

そう、判ったわ

嬉しそうに、関さんは言った

一人予約しておいて

ちょっと寂しがりやのお姉さんが1人いるのよ予約しておいて、そんなに長くは待たせないから

誰のことを、言っているんだろう

あなたと二人きりで話せて、本当に良かったわ

本当に、あなたって真面目で、一生懸命で、優しくて

ルームミラーの中の眼が、オレに微笑む

そして可愛いわ

土曜日なのに朝から、父が具合が悪いと

動脈瘤の手術をした辺りを抑えているので、心配となり

氷雨の中、病院へ付き添う

が病院まで着くと、ケロリとしている

どうも、普通に胃腸の具合が悪かっただけらしい

帰りのバスの中で

おい、明日の午前中に新しくなった東京駅の写真を撮りに行きたいから、付き合ってくれ

年賀状に使うんだ

まだ年賀状やっていなかったのか

元気なのか、元気じゃ無いのかよく判らない

392.はたらく関さん

見えてきたわあそこよ

オレたちを乗せた車が、火葬場に近付く

でかい煙突はない

最近は、煙が出ないような仕組みになっているのよ

お葬式の会場の方は、セレブ専用の大きな施設だったから、香月家で丸まる借り切ることができたけれど火葬場の方は、そうはいかないから当然、他のお家の方もお使いになるし

うん、火葬場の貸し切りは無理だな

それでも、施設の4分の1は借り切ったわそのラインで、香月セキュリティ・サービスの私服警備員を配置しているはずよ

私服

他の人たちも使っている公共施設だから勝手に、制服の警備員を配置するわけにはいかないでしょう

施設には常駐の警備員も居るんだろうし

別会社の制服着た警備員が敷地内をうろついていたら他の家の人が、混乱する

だからこの火葬場が、今日の警備の中では一番の問題箇所なの

私服の警備員で、香月家の借りている場所だけ完全に封鎖するのは難しいものね他の家の人が、封鎖区域内に入り込もうとしてもあたしたちには食い止める権限は無いでしょ向こうのトイレをどうしても使いたいって言われたら、どうしようもないもの

なるほどいかつい制服姿での威圧はできないし

公共施設の中である以上、利用者の1人である香月家が、他の利用者に強制することは許されない

廊下部分までが共有スペースだからね本当なら、借りているお部屋の前だけで警護するしかないんだけれどでも、それじゃあ襲撃を受けた時には、間に合わないでしょ

襲撃

爆弾テロとか重火器で武装してくるとかこっちは、他の利用者の荷物検査なんてできないんだから閣下の居る部屋の前まで侵入されたら、防ぎようがないわ

じゃあどうするんです

一応、敷地と館内には、爆発物探知機を担いだ私服警備員に歩き回らせているわトイレなんかも、誰かが使った度にチェックね大きな荷物を持っている人は、老若男女構わず、マンツーマンで追うし地道にやっていくしかないのよこういうところの要人警護は

まあねもうちょっと、時間的に余裕があれば、色々対策を講じるんだけれど今回は、亡くなってすぐにお葬式だから事前準備は何もできていないわ

一昨日というか、昨日の未明に、瑠璃子の父親が死ぬことは誰も予想していなかったわけだし

ジッちゃんと、谷沢チーフを除いては

でも、香月セキュリティ・サービスが要人警護の会社だからこういうケースは、そんなに珍しいことでもないのよ仕切りが新任警備部長だっていうことだけが心配だけれど

浅見さんの力は、未知数だもんな

車が、斎場の駐車場に入る

さっきの葬祭場と違って、警備員の居るチェック・ゲートは無い

その代わり、黒い服の男たちが何人もたむろしている

肩に大きな機械を担いでいるのが爆発物探知班か

ってことはオレ、こんな格好していていいんですか

オレは今衿が黄色の、香月セキュリティ・サービスの制服を着ている

トップ・エリートのアシスタント用の服だって言うけれど

ああ、大丈夫よあなたが着ているんだもの制帽を被るのを止めましょうね制帽無しなら、一般の人たちはただのコスプレにしか見えないわよ

関さんは笑った

コスプレは言い過ぎだけれどあなた自身は、どう見ても普通の高校生なんだから、ちょっと変わった学校の制服だなぐらいにしか、廻りの人は思わないでしょうし

そそうだろうか

そのアシスタント用の制服は、階級章とか部隊章が付いてないから、特にね

確かに、飾りが無い分警備員の制服らしさは半減しているけれど

でも、衿が黄色だしなあ

最近は、突飛な制服の高校も多いから、平気よ

関さんは、平然とそう言う

むしろ、その制服はここに居る香月セキュリティ・サービスの人たちに、あなたのことを認識させるためのものだから堂々としていてあ、そうだ

関さんは、車のダッシュボードから、太い黒縁の眼鏡を取り出す

これ掛けてて少しは、理知的に見えるでしょうから

ついでに、オレの髪の毛を七三に分けた

オッケー、行きましょう

オレたちは、車から降りる

早速、体格の良い黒服の男がやって来る

ご苦労様先乗りで来たわ

香月セキュリティ・サービスの中では、誰もが顔を知っている関さんだ

ここまでは、問題無い

了解です警備部・場外担当西3班のリーダーの関口ですそちらは

案の定男は、オレを見て怪訝な顔をする

それは、あなたが気にすることでは無いと思うわよ

し、失礼致しました

トップ・エリートの権限は、一般の警備員よりも遥かに高いらしい

香月セキュリティ・サービスの制服を着せて連れ歩いているということだけで関さんは、オレの存在を現場の警備員たちに認めさせる

閣下の移動は順調何分後の到着になるかしら

葬祭場の出発が、25分遅れだそうです

あら随分、掛かったのね

車列の形成に、予想よりも時間が掛かったそうです

そうしょうがないわ浅見さん、初仕事だし

ああいう場所で、閣下やみすず様たちをお車に乗せる時は特に注意しなくてはいけないのよこれまであった要人の暗殺事件でも、車の乗り降りの瞬間を狙ったケースはとても多いから覚えておいてね

まるで講義するように、オレに語る関さん

それで関口警備員にオレを、トップ・エリート候補生か何かと思わせる作戦らしい

車列もね閣下のお車を守る様に組まないといけないし巧い人なら、最初から車列が組みやすいように、初めから護衛車を配置しておくんだけれどさっき見た感じでは、浅見さんは指示していなかったみたいね後で、谷沢チーフから大目玉を食らうことになると思うわ

関さんは、関口警備員に振り向く

25分のロスはちょっとマズイわよね

はいこれで、ここまでの道が混んでいたりして、さらにタイム・ロスになると厄介ですね

大丈夫よ連休中だからここまで来る道は、スムーズだったわ予定ルートを走ってきたけれど、何も問題は無かったし

オレと会話しながら運転していたのに

関さんは、この後、ジッちゃんたちが走って来るルートをチェックしていたんだ

もっとも、ここがまた浅見さんのチェック・ポイントになるのよ出発時間が25分遅れたのを取り戻そうと車列のスピードを速めたりしなければいいけれど

関さんは、またオレを見る

他の名家の警護をする時は別だけれど閣下の警護の場合は、時間厳守よりも、安全重視よ25分遅れで出発したのなら、25分遅れで到着しないといけないわ交通事情で遅くなるのは、仕方無いけれど早く着くのは、減点対象よ

こうやって、あなたたちみたいに先乗りしている人たちにも失礼ですものね到着時間が、明瞭じゃないのは

ニコッと関口警備員に微笑む関さん

はいその通りであります

警備員は、関さんの微笑に舞い上がる

無線で、わたくしの到着を伝えて施設内の警備責任者は、石井くん

はい、石井課長です

判ったわ、ありがとう

関さんは、施設の入り口へ向かう

オレも追う

ガラス張りの自動ドアを潜って中へ

ああ、ここにも大きな機械を持った、体格の良い男たちが

みんな、一応黒スーツに黒ネクタイだけれど

制服を着ていなくてもみんな体格と髪型がおんなじなんだよな

ご苦労様です関さん

スッと黒服の1人が、近付いて来る

そんな顔しないで、監察じゃないわあなたのボーナスの査定とかには、影響しないわよ今日のあたしは、あくまでも先乗りだから

関さんは、そう言って苦笑する

石井くんのことだから、警備態勢の方は信頼するわ自分でアレンジした

はい、多少は

新しい上司の配置計画はやっぱり、ダメ

ダメじゃないですけれど現場を知らない人の計画ですよねしかも、カチッカチに固めすぎているから予備人員とか、全然考慮していないんですよ

そうね、ちょっと頭でっかちよねあたしも計画プランを見て、そう思ったわねえ、石井くん

あなたが現場でアレンジしたこともし、浅見さんがグチグチ言うようなら、あたしが許可したってことにしていいわよ

関さん、それは

いいのよそのための先乗りなんだから浅見さん、あたしが現場の声を聞いて変更承認したってことなら、文句は言えないから

済みません助かります

関さんは、ジッちゃんの専任警護人だ

専任警護員が、ジッちゃんの安全を確保するために、事前のプランから変更した方が良いと承認したのなら警備部長の浅見さんでも、覆すことはできない

先乗りが、関さんで良かったです

どうして大徳さんだって、張本さんだって、話の判る人よ

いえ、あのお二人はその

うちの若い部員にその

二人とも若い男の子好きなんだっけ

見栄えの良い青年をご自分の近くに配置し直したりなさいますから

ああ、判ったわその件は、谷沢さんに相談しておきます

助かります

ほんとお二人とも、基本的には、良い人たちなんだけれど

ええ、別に実害は無いんですけれどただ、とにかく若いやつらに不評で

セクハラになるんだろうかこういうのも

それじゃあ、わたくしたちは閣下とみすず様たちの控え室の方を下見します担当責任者は、誰

小石川です

ああ、あの子判ったわありがとう

オレたちは施設の奥へと進む

今の石井くん、あなたのことはあたしに何も聞かなかったでしょ

関さんが、オレに囁く

出世する子は、ちゃんと判っているのよだから、余計なことは言わないの

頭の悪い人ほど、お喋りだからね口を開くのが多ければ、余計なことを言ってしまう危険も高まるわだから、言葉は極力少なく

そこまで言って、関さんはオレを見る

あなたは、そんなことはもう判っているわね

あなた無駄なお喋りはしないもの人の話を聞くのが、上手だし

そ、そうかな

だから、ついつい、わたくし喋ってしまうんだわ参ったわ

関さんは、スッと眼を伏せる

あなたのそういうところ好きよ

スタスタと、早足になる

ああ、あそこのラインから向こうが一応、香月家で借りているエリアなのね

なるほど、廊下の前に黒服の男たちが集まっている

ご苦労様先乗りよ控え室担当の警備員は、全員集合して小石川さんは、どこにいるの

はい、今参ります

控え室の一つから、黒スーツの女性が飛び出して来る

ここの警備担当責任者は、この女性らしい

関さんの廻りに、10人ほどの黒服警備員が集まる

この人たちが、控え室を守る担当者なんだ

でどういう感じになっているの

はい、建物のこちらのブロックの控え室、七室を全て借りています閣下には第五控え室を、みすず様・瑠璃子様には第六控え室を香月家の皆様には、第二控え室をご用意してあります

部屋を変更するわ閣下を第二、みすず様・瑠璃子様を第三、香月家は第七にしなさい

何が問題

関さんは、ニッと笑う

もう、時間がありません

何言ってるの20分はあるじゃない

それに浅見部長のプランを変更することになりますし

小石川警備員は、そう言う

あのさ浅見さんのプランが提出されたのは、いつ

関さんは尋ねる

今朝の8時です警備本部で配布されました

そうよねということは、この計画書はもう外に流出していると考えた方がいいわよね

ハッとする、小石川さん

だから、このタイミングで変更するのよ浅見さんと谷沢チーフには、こちらに到着した後の事後報告で構いませんこれでもし、閣下やみすず様のいらっしゃるお部屋を特定して襲撃する輩が現れたら、犯人はここに居る人間と繋がっているってことになるわよ

部屋の変更を知っているのは今、この場に居る10人の担当警備員だけだ

でも、浅見部長から何があっても、プランを変更するなと指示されています

小石川さんが、そう言う

だから、変更するんじゃない

みんな浅見さんの計画は、絶対厳守だって言われているんでしょそのことは当然閣下を襲撃しようとしている相手にも伝わるわよ敵に、確実な情報を与えてどうするのよ

うん、前もって、絶対そこに居ると判っているのなら

襲撃者の方は、楽になる

ね、もし今日の仕切りが、浅見さんじゃなくって、谷沢チーフだったらって考えてご覧なさい

谷沢さんならこんなガチガチな計画を作る

いえ多分、大枠だけで細かいことは、現場で直接指示なさると思います

小石川さんは、答えた

谷沢さんのそういうやり方が現場が大変になるからって、あなたたちに好かれていないことは知っているわでも、あたしたちは要人警護の専門家なんですから、手間を惜しんではいけないわよ

並んでいる警備員たちの顔を1人1人見ていく関さん

責任は、全てわたくしが取ります大変だと思うけれど、今から変更してちょうだい

小石川さんは

そして、彼女は部下たちに告げる

部屋の変更は、関さんのおっしゃった通りに室内担当者は、もう一度、全ての部屋に爆発物、盗聴器、カメラなどが設置されていないか、もう一度確認して下さい外回りの人は、狙撃される可能性のあるポイントの確認を

あ、外の人は部屋の変更がバレないように、元の予定の部屋の方のチェックに時間を掛けるのよでも、本物の部屋のチェックも怠りなく警備員に一番大切なのは、演技力だからね

小石川さんみすず様・瑠璃子様のお部屋の最終確認は、わたくしがやるから

今日は、瑠璃子様がナーバスになっていらっしゃるのこちらにも告別式の映像は、届いていると思うけれど

とても、お嘆きでいらっしゃいましたね

閣下も気になされているから今日は、わたくしが瑠璃子様の方に付きます閣下のお部屋には、小石川さんが付いて専任警護人の化け物みたいなオジサンが2人付いてくるから男の子たちは、敬遠したいでしょ

大徳さん、張本さんが居るから室内の警護は問題無い

むしろ、大徳さんたちによる被害を減らすために女性の小石川さんを表に立たせたい

た、助かります

若い男の警備員から、声が上がる

じゃそういうことでお願いねあ、この班でインカム余っていたら、一つ貸してくれないかしら

インカム

はい、これをどうぞ

警備員の1人が、関さんに四角いラジオみたいな機械を手渡す

イヤホンと、マイクの付いた

無線機か

ありがとうみんな判っていると思うけれど、今日の作戦は浅見新部長の査定を兼ねているから浅見さんが到着したら、わたくしからは直接、あなたたちに指示することはないわただ、情報だけわたくしにも送ってくれるかしら

了解しました

小石川警備員が、そう返事をした

関さんとみすずや瑠璃子が来る予定の第三控え室に入る

ちょっと待っててねすぐチェックするから

関さんは、小型の機械を取り出す

これは、盗聴器の電波なんかをチェックする機械よ

控え室の壁廻りを、ゆっくりと歩いて行く

録音機だけ置いておいて、後で回収するっていう手もあるからゴミ箱の中とか、押し入れの裏なんかも見るわ

開く場所は、どんどん開けて中を覗いていく、関さん

隣の部屋から壁越しに盗聴する可能性もあるから1部屋、無人の部屋を作ってあるのそれは定番なんだけれど浅見さん、どこまでも教科書通りだから閣下とみすず様・瑠璃子様の部屋は隣同士でいいわけじゃない警備的にもねそういうことが気付かない人みたいね

関さん凄いんですね何か、ホテルの時と全然違います

オレは、すっかり感心していた

それはだって、わたくしの専門は、こっちだものヨーロッパで、テロ対策の専門教育を受けていたことは話したわよね

そりゃあ、この間のホテルみたいな実戦だっていつでも、こなせるように訓練はしているけれどああいう立ち回りは、本来、藤宮さんの担当よ

うん、麗華は戦闘特化の人だから

あたしは、トップ・エリートの中でも閣下の専任警護人だから警備計画の立案や、現場指揮もするわよ閣下の行かれる場所には、全部付いていくんだから他の企業や名家の警護人との交渉もするし外国に行かれる場合は、そこの警察関係者とも協力して貰わないといけないから総合力が必要なのよ

関さんは、微笑む

まあ何でも屋ようん、OK

関さんは、室内のチェックを完了する

関さんのインカムが、ビーッと鳴る

正面入り口に閣下が到着致しました

オレにも聞こえるように、外部スピーカー・モードにしてくれたらしい

関さんが、時計を見る

25分遅れで出発して20分遅れで到着浅見麻美、その程度の女か

あなたは、ここに居て小石川さんには、伝えておくから

わたくしは一応、閣下と谷沢チーフに顔を見せておかないとあなたと一緒じゃないところを見せておけばわたくしが、あなたを連れてきていることには2人とも気付かないままにしておけるわ

他の警備員たちが谷沢さんと接触する前に親しく話している様子を、みんなに見せておくわけそうすれば、誰もわたくしと一緒に居たあなたのことを谷沢チーフに報告しないわ谷沢チーフは知っているものだと、思い込むでしょうから

す、すごい

そうね20分ぐらいは、1人で待っていて閣下たちは、先に焼き場の方へ行かれるはずだから最後のお別れをしてお棺を炉に入れてそれから、この控え室にいらっしゃるはずよ

ここで待っていればみすずも、瑠璃子も、美智も、やって来る

じゃあ、1人でゆっくりしていて

関さんは、1人で部屋から出て行こうとする

あの関さん

色々とありがとうございます

オレは、頭を下げる

いいのよ、気にしないで

関さんは笑顔で退出して行く

一人きりの控え室

オレは、靴を脱いで畳の上に上がる

ゴロンと寝転がる

一人っきりってしばらくぶりな気がする

少し休もう

ここのところずっと気を張っていたから

ちょっと、くたびれている

オレは軽く眼を閉じる

そのまま、少し休憩するだけのつもりだった

なのに、オレは

スーッと眠ってしまって

ドアの開く音で、ハッと眼を覚ます

みすず、美智、瑠璃子が立っていた

オレは、香月セキュリティ・サービスの制服だし

ダテ眼鏡をしているし

髪の毛は七三だし

旦那様、どうしてここに

みすずは、すぐにオレが判ったらしい

いや、あの先回りして、お前たちを待っていた

嬉しいです

旦那様が、待っていて下さるなんて

急いで、草履を脱いで畳の上へ

一方、瑠璃子は

どーんと暗い顔をしている

一気に、絶望のどん底に突き落とされたような

お上がり下さいませ

そんな瑠璃子を、美智が強制的に部屋に上げる

旦那様今、お茶を煎れますねぇっ

和服のみすずが、パタパタと働く

瑠璃子を部屋の奥へ座らせてから

美智が、オレの方にやって来る

もの凄く、真剣な顔をして

美智何も問題はないな

それが現在進行形で、とても大きな問題が発生しております

な、なんだって

サプライズです、サプライズが起きてしまいましたのでわたくし

サプライズ

ここに来るまでの間に、何があったんだ

それにしては、みすずはルンルンした顔で、お茶を煎れているが

不覚ですまさか、ご主人様が、このお部屋にいらっしゃるとは思いませんでしたので

ご主人様のお姿を確認した瞬間わたくし、漏らしてしまいました

美智、美智さん

いえ、お小水の方ではございません

わたくしの秘裂からドッと泉が湧き出しております

美智発情しているのか

♫はたらく関さん、はたらく関さん、こ~んにちわっ♫

知っている人は、もうオジさんです

エヌエチケー教育

昔、お仕事した劇団の俳優さんが、やっぱりNHK教育の学習番組に出ていらして

夏の放送界で暑い日に、浴衣でダラッと寝ているところに、ヌイグルミのキャラがやって来て

お兄さん、お兄さん

どうしたんだい**くん

という、ありがちな始まり方をする回があったそうなのですが

その時、お兄さんは浴衣から、片方の金玉がはみ出ていたらしく

女の先生から、NHKにお兄さんがハミ金していましたという抗議の手紙が届いたそうです

だからオレ多分、NHK教育で金玉を晒した、唯一の男なんだと思う

と、そんなことを自慢していらっしゃいました

今朝は、父のリクエスト通り東京駅の写真を撮るのに、付き添ってきました

寒かったです

天皇誕生日なので東京駅前は、皇居帰りの日の丸の旗を持った人手混雑していました

黒い街宣車も、いっぱいいました

私は、風邪を引いて帰って来ただけです

393.ラウンド2

美智はしたないわよ

みすずが、オレの前に湯飲みを置く

はい、どうぞ旦那様

オレは、みすずの煎れてくれたお茶を飲む

みすずが、オレの顔を覗き込む

いや、お茶は美味しいよ、全然問題無いそうじゃなくって

オレは、壁際に立ったままの瑠璃子を指差す

瑠璃子が驚いた顔をしたから

うん、みすずがオレにお茶を煎れてくれたことに

ああ、それは

みすずが、瑠璃子を見る

瑠璃子の基準ではこういう仕事は、美智がやるものだと思っているんですよ

瑠璃子の基準

あたしがお茶を煎れてそれを美智が、自分がやりますとか、あたしに気遣いしないで、そのままにしたことにビックリしているんですよ

みすず様が、なさりたくてなさっていることですから

美智が、答える

しかしみすず様は、香月家の娘ですその様なことは、臣下にさせるのが筋ですわ

不機嫌そうに、瑠璃子は小声で言った

みすずお姉様と呼ぶのも、止めてしまっている

やはり、葬祭場からずっと責められ続けていることに、不満らしい

ほんと人の情の判らない子ね

みすずは、呆れた様に呟いた

とにかく、お茶でも飲みましょう美智、あなたのも煎れてあげるわ

ありがとうございます謹んで、いただかせていただきます

美智は主人からのお茶を、恭しく受け取る

瑠璃子も飲む

結構です

瑠璃子は、相変わらず立ったまま座ろうとしない

一応、言っておくけれど関さんは、オレの味方だから外の、香月セキュリティ・サービスの警備員は全て関さんが抑えているこの部屋から逃げだそうとしても、無駄だよ

オレはそう言ってみる

逃げたりは致しませんこんな状態で逃げても、わたくしには行く場所がございませんから

今の瑠璃子は一銭も持っていない

ジッちゃんの保護は、受けられない

廻りは、香月セキュリティ・サービスの人員に固められている

その上ノーパンだ

だったら、取りあえず座ったらどうだ

オレが、そう言うと瑠璃子は

いいえこのままで結構です

お尻が腫れていて、痛いんですわ

告別式の最中も、移動の車内もずっと、辛そうにしていましたから香月家の娘として、公式な場でお尻を浮かせて、貧乏揺すりとかはできませんから

ノーパンの裸のお尻のままどっしりと、椅子に座って居続けなければならない

そうか、それは大変だったな

オレは、瑠璃子に言う

どんな具合か、ちょっとスカートを捲って見せてみてくれ

瑠璃子、早くなさい

みすずの声に、美智がスッと瑠璃子に近付く

あなた一々、美智にお尻を叩かれないと、何もできないの

さすがに、もう叩かれるのは嫌なのだろう

瑠璃子は、オレたちに背を向け

スカートを持ち上げる

この様になっておりますわ

ヤケクソになった口調で裸のお尻を突き出す

オレは、思わず声を漏らす

瑠璃子の尻は、真っ赤に腫れ上がっている

これは痛そうだ

さて、旦那様これから、どうなさいますこちらの控え室には、1時間30分から2時間程度、待機してなければならないそうですが

それは瑠璃子の父親の遺体が、骨になるまでの時間

また、わたくしに酷いことをなさって、楽しまれるおつもりなんですね

お尻を捲り上げたまま瑠璃子が、暗い声で言った

何でやらないよ、そんなこと

瑠璃子が、オレに振り向く

何回も言っているけれど瑠璃子は、勘違いをしているよ

オレは座ったまま、瑠璃子を見上げて告げる

オレは、瑠璃子に酷いことをする気は無いし瑠璃子をいじめたって、全然楽しくないんだ

抗議する瑠璃子にみすずは

旦那様が、あなたのお尻を叩いたのはあなたが身の程知らずで、分別の無い娘だったからですあたしの旦那様は、あなたのお尻を叩いて喜ばれる様な、ヘンタイではありません

わたくしに男の方の肉体の一部を舐めさせ、白い液体を浴びせられたではありませんか

嫌だったのか

オレは、突っぱねる

嫌ですあんな生臭いモノあんなものを、舐めるのはもう嫌ですその上わたくしの顔に、あんな気持ちの悪いモノをかけるなんて

瑠璃子は、性行為についてきちんとは理解していない

ただ、舐めさせられたペニスや、浴びせられた精液に生理的な嫌悪感を感じたようだ

あんなことをこれからも、しなくてはならないなんて

自分の運命を嘆く瑠璃子

そうかじゃあ、もうしなくていいや

オレは、軽く言い放った

だから、いいって嫌がる女の子に、無理矢理する気はないよメンドくさいし

みすず、美智が先でいいか

はい、旦那様あたしもその方が良いと思いますわ

さすがみすずは、判っている

第1ラウンドは痛みと恐怖を与えた上で、絶頂を経験させた

そして、オレに屈服するしかない現実を理解させた

それに対し、瑠璃子は告別式と、ここまでの移動の時間の間に

オレを受け入れるか、拒絶するかの葛藤に苦しんだはずだ

もちろん、恐怖と痛み怯えもある

また、女性器をオレに舐められて達したエクスタシーもはっきりと、瑠璃子の記憶と肉体に刻まれている

その上で、瑠璃子は瑠璃子なりに現状を変えるためにどう行動するか、必死に考えた似違いない

例えばジッちゃんが急に考えを変えて、瑠璃子を救済するように仕向ける方法や

オレとみすずたちを分離すればどうにか、オレだけなら事態を自分の有利な方にコントロールすることができるんじゃないかとか

香月セキュリティ・サービスを利用して、自分を保護させる方法とか

とにかく色んな可能性を、考えたはずだ

瑠璃子の発想の斜め上に、飛ぶ

瑠璃子は、もういいやこんな、自分勝手な女の子だとは思わなかったよもう、相手をするのも面倒くさいや

瑠璃子が、大きく眼を見開く

わたくしを解放して下さるのですか

解放何のことだ

オレは、わざと不機嫌に答える

お前は、最初っから自由じゃないかだから、もっと自由にしてやるよ、みすず

瑠璃子は裸で放り出す本当に、文字通り素っ裸で場所は、そうだなあ南の島とかにしようか

香月家の所有している無人島がございますわ

じゃあ、そこに放り出そう瑠璃子、1人で頑張って生きてくれよな

瑠璃子は真っ青になる

そんな死んでしまいますっ

人間が居るところの方がいいのかじゃあ、どっかの繁華街に放り出すよまあ、頑張れば一週間で東京まで歩いて帰って来られるくらいの場所にしてやるよ

瑠璃子想像しているな

みすず瑠璃子は、自分で切符を買って、電車に乗ったことはあるのか

無いと思います

地図を見て自分の居場所を理解して、家まで帰ることは

できないと思いますそれどころか

瑠璃子は自分でお店に入って、食べ物を買うことさえできないと思います

瑠璃子、あなたも知っていると思うけれど世の中には、恐ろしい悪人がいっぱいいるのよ瑠璃子が街中で1人で怯えながら、うろうろしていたらあっという間に誘拐されて、殺されてしまうでしょうねそれは、もちろん香月家の恥辱となるわ

あなた、自分が何もできない人間だっていうことをきちんと理解なさい

そして、くふっと笑う

そう言うあたしもあなたと変わらないけれどだから、お祖父様はあたしを渚様に託されたし渚様は、旦那様に今なら、よく判るわ自分がどんなに世間知らずのお姫様だったかあの頃のことを思い出すと、恥ずかしくて、顔から火が出てしまいそうよ

それから、みすずは瑠璃子を見る

これまでのあたしたちはお祖父様の庇護下にいただけですお祖父様が、あたしたちをお守り下されていたのであってあたしたち自身には、何の力もありません

それは、判っております感謝致しております

瑠璃子は、そう主張するが

いいえ、判っていないわお祖父様はご自分が亡くなった後の、あたしたちの行く末を案じていられるのよ今

みすずの真剣な眼に瑠璃子は戸惑う

瑠璃子もし、今すぐに、お祖父様が亡くなられたとしたら、あたしたちはどうなると思う

それはおそらく、香月家の分家の方たちと司馬さんの政争の道具となります双方の力関係の中で、政略結婚の道具になるでしょう

瑠璃子の政治的な頭脳がそう、判断する

うん、一昨日のホテルで香月家と新興グループの対立は、取りあえず落ち着きそうな雰囲気になったけれど

それは、あくまでもジッちゃんが健在だからだ

司馬さんにトップの座を譲ると決まったけれど司馬さんが、本当にグループ全体を掌握するまでには時間が掛かるだろう

今、突然ジッちゃんが急死したとしたら

何もかもがご破算になって香月グループ内は、内戦になる

そうなったら瑠璃子は、どうするの

政争を勝ち抜かれた方のご意志に従って黙って従いますそれが香月家の娘の義務ですし少なくとも、わたくしを迎える嫁ぎ先は、わたくしに相応しい生活を保証してくれると思いますので

それ本心から、そう言っているわけではないわよね

もちろん、お祖父様には長生きをしていただいて、香月グループにとって最善の道をお示しいただきたいと願っています

みすずは瑠璃子を笑った

残念だけれど、もし、お祖父様にご不幸があったとしてもあたしは、瑠璃子の様にはならないわあたしには、もう旦那様がいるから

瑠璃子はギロっとみすずを睨む

確かに、お祖父様はみすず様のと黒森様の仲をお許しになられましたがお祖父様がいらっしゃなくなれば、みすず様だって香月グループ内の争いに

巻き込まれないわもっと言うと、あなたの言う様な政争も起こらないから

きっぱりと、みすずは言う

あたしの家族がそんなことはさせないわ

黒森家に、そんな力があるとは思えません

瑠璃子は言い返す

黒森家だけではないわ香月セキュリティ・サービスは、谷沢チーフはお祖父様のご意志を守るために動いて下さるでしょう黒森家の家族と香月セキュリティ・サービスが組めば香月グループの中は、抑えきることができるわお祖父様は、そのことを理解していらっしゃるだから、ご自分もあたしたちの家族にご参加なさったのよ

家族になることでもし、ご自分が倒れられた時の香月グループというより、あたしたちの身の上ねそれを、黒森の皆様に託されたのよ

そうかそういうことだったんだ

だから、あたしはもう何が起こっても平気旦那様のお側で、一生幸せに暮らします

そういうことだから、お祖父様は、瑠璃子も旦那様に託された託すというより、売り払ったわあなたの所有権を香月家から黒森家に移されたのよこれであなたの安全も、黒森家が保証してくれるお祖父様の決断は、そういうことよ判るですから、お祖父様の気が変わられることは、絶対にありませんからね

瑠璃子は、絶句する

逆を言うとね瑠璃子が今みたいに旦那様に対して、反抗的な態度を取っているということはお祖父様の決定に対する反抗と同じですからねよく、考えなさいね

さてそろそろ、オレの番か

で、オレは瑠璃子を買い取ったけれど我が儘なだけの瑠璃子なら、要らないよ迷惑だし、面倒だしオレには、大切にしないといけない女がいっぱい居るんだから瑠璃子の相手だけ、しているわけにもいかないからな

瑠璃子の政治脳が必死で、計算している

現在の自分の状況を

瑠璃子は自分が香月家の直系の娘であるということをベースにして、全てを計算している

だからその前提を破壊する

前も言ったけれどオレは、香月家なんてどうでもいいんだ名家とか、血筋とか、会社とか全然、興味が無いしオレが、そういう人間だってことは、もう判っているだろ

瑠璃子が、ジッとオレの眼を見る

オレが、ジッちゃんから瑠璃子を買ったのは可愛い女の子だったからだでも、その女の子が、オレに対して可愛くない態度ばかり取るのなら捨てるよ道端で、野良猫みたいに生きて行けよ誰にも助けられずに、一人きりで

オレも、瑠璃子の眼を見てきっぱりと言う

本気だって、思わせないと

美智が、オレに抱きついて来る

わたくしはご主人様に可愛がっていただくためには、何でもしますずっとずっと可愛がって下さいませ

本当に可愛いなあ、美智は

お前とセックスがしたい

はいわたくしも、そう願っておりました

美智は、頬を赤らめる

はい、失礼致します

美智は、オレのズボンを脱がし

ペニスを、露出させる

ご奉仕致しますはむっ

小さな唇がオレの肉欲を頬張る

うふふ、美智は可愛いわね

みすずが、美智に優しく微笑む

瑠璃子は、美智と同い年なのにどうして、美智みたいに可愛くはなれないのかしら

さて、第2ラウンドだ

今度は、同じ15歳中学3年生の美智を

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