ぼ、僕は僕は、こんなに努力しているっ努力しているのにっ
その努力がたまらなく嫌なんです
努力しなくちゃどうにもならない人間関係なんてあたしは嫌です
ですがビジネスの世界ではそういう努力をして、顧客とのコネクションを築き上げていくというのが
ですから得意先が釣りが趣味なら、自分も釣りをするとかゴルフの時は、必ず相手を勝たせるとか
男と女の関係をビジネスと一緒にしないで下さいっ
みすずの声は司馬貴彦を通り越して、閣下に向けられている
オレを抱き締めたまま
閣下はニヤニヤと笑っていた
みすずと司馬貴彦の対決を見世物として楽しんでいる
いいえ、変わりませんよっ僕たちの世界では誰の娘と結婚するかということだって大事なビジネスですよ
そんなのあたしには、受け入れられません今のあたしには、心から愛している相手がいるんですから
みすずの言葉に、司馬貴彦がブチ切れる
そいつだってみすず様の家柄を手に入れたいだけに決まってますっそれで、みすず様に近付いた悪いやつですよっそうだそうに決まってるっだって、そいつは庶民ですよっ
大声で喚く婚約者にみすずは
それは、あなたのことなんじゃないですの司馬貴彦さん
凍り付く司馬貴彦
あなたのお家だってお父様が香月グループの重役になるまでは、普通のお家だったはずですあなたの言葉を借りるなら庶民ですよね
その冷たい言葉に、司馬貴彦はさらに反発した
昔と今は違いますっ僕には現在、香月グループの重役である父がいますっそれに、僕は、一流大学に通っているし、頭だって良い才能もある何より、努力している僕は、誰よりも努力しているんですよっ僕は、そういう特別の人間なんだっ
切れてしまった司馬貴彦が次々と心の中をさらけ出す
僕みたいな高学歴でハイスペックな人間がここまで我慢しているっていうのにっそれもこれも、あなたと結婚すれば、香月グループのトップになれるからですよっあなたが香月の家の娘でなければ、僕は絶対にこんなに下手には出ないんだっだいたい僕、こう見えても、とってもモテるんですからねっ
ああ、もう言ってることの訳が判らない
そうでしょうね
そうですよっ父が重役で一流大学に通っていて、車だってポルシェなんですよポルシェのカイエンですポルシェな上に四駆ですレベルが違うんですそれだけで、大学じゃあ僕に近寄って来る女がわんさかいるんですっみんな、僕の車の助手席に座りたがるんですっ僕の支払いで、高級レストランに行くのを楽しみにしているんですでも、僕は絶対に、その子らの誰とも付き合わないし特別な関係にはなりませんっどうしてだか判りますか
そんなの判るはずがない
変な女と付き合ったら僕の将来に傷が付きますから僕は、子供の頃から父と母に厳しく言われているんですっもし間違いを起こして、子供でもできたらあんな浪費にしか能の無い下らない馬鹿女と結婚しなくちゃならなくなるっそんな人生は、ゴメンですっだから、僕はそいつらをみんな振り切って本気で努力しているんですっ
眼を血走らせて、司馬俊彦が喚く
ええ、そうです僕は、童貞ですでも、女に縁が無くて童貞なんじゃないです自分から努力して童貞であることを守り抜いているんです自ら童貞である運命を選んだ、誇りある童貞です名誉童貞なんです童貞紳士ですそこまで徹底して努力しているんですよぉっ僕はっ
胸を張って、力強く童貞をアピールする司馬俊彦
結局、この男は
自分にしか興味が無いんだな
だから、これまでも他の人間とまともに付き合ってきていないし
多分これからも、そうなんだろう
こんなにまで努力している童貞の僕をどうして、あなたは認めてくれようとしないんですかっ
オレを憎しみの眼でギーッと睨む
そんな何の価値も無さそうな庶民の高校生にこんなに努力している僕が、負けるはずがないんですよっ
貴彦さんでは、どうすることもできない魅力がこの人にはあるんです
司馬貴彦が、怒りに叫ぶ
僕が、庶民に負けるはずがないっいったい、そいつの何が良いっていうんですかっ
セックスです
司馬貴彦が凍り付く
いや、部屋中が
ママ、セックスってなあに
真緒ちゃんが渚に尋ねる
とっても気持ちのいいことよっ
えー、そうなの真緒もやってみたいっ
大きくなったらね
渚が、真緒ちゃんの頭を撫でる
聞きましたか美子
はいあの方は、セックスというものについて知っていらっしゃるみたいですね
この部屋でセックスの意味を知らないのは
3歳の真緒ちゃんと、瑠璃子さん美子さんペアだけか
あ関さんと藤宮さんは、真っ赤な顔をしている
意外と純情なんだな二人とも
みすずが、オレの頬をチュッとキスをする
この人とのセックスはとても素晴らしいですこの人は、一人の男として心と身体を目一杯使って、あたしのことを愛して下さいますあたしも一人の女として、精一杯ご奉仕致しますセックスしている時は二人とも裸ですから自分の生身の肉体が、この人を悦ばせてあげられるということが、本当に嬉しいんですこの人の生身の身体があたしの身体を感じさせてくれることもあたし、この人と裸で抱き合っていると生まれてきて良かったって思います女で良かったって
みすずの言葉に渚が
ええ、判るわあたしにも
見つめ合って、微笑むみすずと渚
あたしこの人と一緒に居ると楽なんですこの人は、絶対にあたしの前で自分を偽りませんというよりそういう発想が無いんですだからあたしも裸になれます香月家の娘でも何でも無い一人の女に
みすずは瑠璃子さんを見る
あたし子供の頃から香月の家の娘として生きてきていつも、辛かったですいつでもどこでも、人目を気にしないといけないですしお祖父様や両親の期待に背いてはいけないって、思っていましたから友人にも妬まれてもいけないし、崇拝されてもいけないから微妙な距離を取るしかありませんでしたいつも明るくニコニコして機嫌の良い、明るい女の子でいなくてはいけませんでした外でも家の中でも
わたくしも、そうですわ
瑠璃子さんが、そっと呟く
でも、わたくしには美子がおりますからお付きのいらっしゃらないみすずお姉様は、さぞかしお辛い思いをなさったと思います
暗い顔をする瑠璃子さんに美子さんが、そっと身を寄せる
以前のあたしはそうでした顔は笑っていても、心はずっと曇っていましたでも、今は違いますっ
みすずが、ギュッとオレを抱き締める
あたしようやく、身も心も裸になって付き合える男性に出会いましたからもう、絶対に離れませんっお祖父様に背くことになったとしてもあたしはこの人と添い遂げます
オレは、みすずのことであなたの知らないことを知っています
司馬貴彦が、ギョッとしてオレを見る
そんなことが、あるわけないっ僕の努力が、君みたいな庶民の男に負けるはずが無いんだっ
オレはみすずの背中を指差す
みすずはここにホクロがあります
あとお腹のここにも
司馬貴彦は凍り付いていた
みすずの身体でオレの知らない場所はありません
うんみすずの裸は、もう何度も見た
全身をくまなく
こうやって服を着ていてもみすずの裸身が詳細に思い出される
あと、みすずはキスする時いつも、オレの右側から顔を近づけます自分の鼻をオレの頬に擦り付けるのが好きです
オレは真っ直ぐに、司馬貴彦を見た
オレとみすずは知り合ってまだそんな時間は経ってなくて一緒に居る時間も、あなたよりは短いのかもしれませんけれどでも、オレだって知っていますオレしか知らない、みすずの好きなことみすずの、可愛いところをたくさん
オレに抱きついたままみすずは言った
はいあたしはもうこの人の女ですから
司馬貴彦が小者なのはそういう人物をみすずの婚約者にすることで、香月家の中に波乱を起こそうという閣下の計画があるからです
困ったものです
あんまり暑いんで、思い出したこと
学生時代に警備員のアルバイトをしていたことは、何回か書きましたが
やっぱりこんな暑い頃に東名高速道路の補修工事の現場に送られたことがあります
それは高速道路の中の数カ所で、同時に工事が行われる集中工事で
私たちは、警備会社のバスでそれぞれの工区に連れて行かれて、
はい、ここで5人降りて
とか言われながら、現場に着かされました
さて夕方の3時頃に、私たちの担当していた工区の工事は終わったのですが
工事車両は、みんな帰ってしまい警備員6人だけ、高速道路の中央分離帯に残されました
すぐに警備会社の迎えが来ると思ったのですが
来なかった
ずーっと、車がバンバン走る中央分離帯に、6人だけ残されました
それも全員初顔の人ばかりで
暑いし飲み物も無いし
だいたい、自分のいるところが何処だか判らないし
下手に移動すると、迎えの人間が見つけられなくなるおそれもあります
ちなみにまだ携帯が普及する前の話で、ポケベルを持った人はいても、携帯を持っている人は一人もいませんでした
みんな、直射日光のグリーンベルトにグテッとしている中
なぜか、一人の男の子だけが異常に元気で
延々と、自分がこれまで体験してきた風俗店での体験談と
自分の地元のお勧めの店の話をしてくれました
5時間ほど
ええ、警備会社が私たちが戻っていないことに気付いて
迎えの車が着いたのはすっかり日の暮れた午後8時過ぎでした
あの5時間は何だったんだろう
245.心理ゲーム/ブラフ対ブラフ
ふはははははははっ
不意に閣下が笑い出した
日本有数の名家の当主であり、権力者である老人がオレと孫娘を笑う
面白いとても、面白いねお前たちは、どこまで私の予想を裏切ってくれるんだ
閣下は声と口元は楽しそうだが、眼は鋭い
怒っている
怒っている時に笑っている人間は怖い
貴彦くん
閣下は、自分が直に教育しているエリート青年に声を掛ける
は、はい閣下
恐る恐る司馬貴彦は、老カリスマに振り返った
申し訳無いねみすずのことは、諦めてくれ
サラッと語る閣下に、司馬貴彦は
しかしそれでは、僕はど、どうなるんですか僕
ここまで来ても司馬貴彦は、自分のことにしか興味が無いらしい
君には相応しい女性を、別に見つくろってあげようだから、みすずのことは忘れなさい
閣下の眼が、司馬貴彦の心を射貫く
これ以上、みすずには関わらない方がいいと思うよこのまま、みすずと結婚したら君は香月グループにおいて、むしろ不利な立場になるだろうね
閣下は、みすずに何らかのペナルティを課そうとしている
あるいは
君も嫌だろうすでに他の男によって汚された、破廉恥極まりない娘と結婚するのはこんな娘が居るのは香月の家にとって、不名誉なことだとは思わないかい
閣下は、意地悪そうにニタァと微笑む
みすずを処罰するどころか閣下は、香月家からみすずを追放しようというのか
いずれにせよ閣下に見捨てられたみすずと結婚したところで、香月グループの中で出世の目は無い
むしろみすずの夫だということが、足枷になる
わ、判りましたそ、そういうことでしたら僕は閣下に全てをお任せ致します
司馬貴彦は、閣下の提案をあっさりと受け入れた
結局この男は、最初からみすずを香月家と縁続きになるための道具としてしか見ていない
みすずがこんな不良娘に育ってしまったのは、全て私の不手際だ大変申し訳ない
いえそんな、閣下
だからねもし、貴彦くんがどこかの私の顔の効く家の娘さんで気に入っている子がいるのなら私が話してあげてもいいんだよ
閣下が、ニヤリと微笑む
閣下直々の縁談となれば香月グループの中の家は断れないだろう
自分に特別の恩恵を施してくれると知って司馬貴彦の顔が、明るくなる
ほう誰か、見初めている子がいるのかな
閣下の言葉に、司馬貴彦は
あの閣下、それはあの、例えば瑠璃子さんとかでは、ダメなんでしょうか
にやけ顔の司馬貴彦
瑠璃子さんは、その言葉にひっと怯える
次の瞬間閣下の顔に怒りが走る
君、分をわきまえ給えっ
はっあの、申し訳ございませんっ
瞬間沸騰した閣下の怒りに司馬貴彦は驚く
瑠璃子は、香月家の嫡男の娘だぞ正統な香月家の後継者だ君の様な外様の息子の若輩者にくれてやるわけがないだろうっ臣下の分際で、何という不敬をっ
す、すみませんっし、失礼を致しましたっ
司馬貴彦は椅子からワッと飛び降り、床に土下座するっ
申し訳ございませんっ申し訳ございませんっ申し訳ございませんっ
床のカーペットに額を擦り付けて必死に謝り続ける、司馬貴彦
もういいっ下がりたまえ君には失望したよっそこまでの身の程知らずとは思っていなかった
閣下は、湧き上がる怒りを無理矢理に抑え込む
とにかく君とみすずとの婚約は破棄する幸い、この件は外には漏れていないから、婚約解消となっても何も問題はあるまい君の父上には、私から話をするいいなっ
では他の友人たちの待つ部屋に戻り給え今の不敬な発言については、忘れてやる今後も勉学に励めいいな
はい閣下
司馬貴彦は、がっくりとうな垂れている
何をしている私は、この部屋から出て行けと言っているんだよっ
はっただ今
へろへろとなりながらそれでも司馬貴彦は立ち上がり、外へと続くドアへと向かう
これからも香月の家に忠節を尽くし給えそれが君の生きる道だ
閣下は、司馬貴彦にそう言った
き、肝に銘じますし、失礼致しますっ
ドアを開けて、出て行く司馬貴彦
全身がブルブルと震え腰はヘロヘロになっている
まるで、逃げ出して行くとしか見えない様な不安定な足取りだった
バタン
ドアが閉まるとみすずが、オレに言った
旦那様あの方を、どう評価なさいますか
オレは人の評価なんて
何でもいいですから貴彦さんについて、思ったことをおっしゃって下さい
オレは自分で自分は努力しているなんて言う男は信用できないよ
正直に感想を述べた
だってそんなのは努力じゃないから
久しぶりに嫌な記憶が蘇る
オレの母親がそういう人間だからあたしは、こんなに努力している、あたしは、いつも努力しているって、誰でも構わず喚き散らす性格で
ああ思い出したくない
でも仕方無い
オレの母親は、店を2軒経営していてそりゃあ、女が社長をやるのは大変なのかもしれないけれどオレの母親の言う努力は、お客からクレームが来たとか店員の働きが悪いとかアルバイトが予定通りに集まらないとかお店を経営する人なら、誰だって直面する問題でそれを一つ一つ解決しなくちゃいけないのは、経営者として当たり前のことで全然努力じゃない自分で選んだ仕事なんだから
オレは、やっぱりあの人が嫌いだ
社長として、やらなくてはならないことをするのを努力と言い張り
それをこなすのが大変だからって妻として、母としては何もしなかった、あの人が
家族の中での役割を、果たそうとしないでオレや親父やバァちゃんを責め続けた、あの女が
今の人だって同じだよ香月グループのお偉いさんになりたいっていう目標は、自分で決めたんだろだったら、夢のために頑張るのは当たり前のことだよそんなの、自分から僕はこんなに努力しているなんて言っていいことじゃないんだ
オレはああいう人は嫌いだし、絶対に信用しないよ
あたしも同感ですわ旦那様
と、ニッコリ微笑んだ
お前はいつからそういう考えになったんだ
閣下がオレに尋ねる
いつからって
あの多分、ミナホ姉さんや克子姉たちと出会ってからです
ミナホ姉さんも克子姉もマルゴさんもやらなくてはならないことをするのに、絶対に愚痴は言わないですからいつも、ニッコリ微笑んで文句一つ言わずに対処していくみんな判っているんですやらなくちゃいけないことならメンド臭がってはいけないってこと
オレは姉たちの背中を見て、それを学んだ
ふむ確かに、あそこの娘たちは働き者が揃っておるからな
閣下はオレを見ているいや、上からの視線で見下ろしている
オレがどんな人間なのか、解析しようとする冷たく、鋭い視線
お祖父様はどうして、あんな脆弱な方をあたしの婚約者にしようとなさったんです
みすずが祖父に言った
お前自身は、どう思う
祖父は、質問に質問で返した
貴彦さんのお父様司馬さんが香月グループの中で担当なさっている部門は全てここ数年で大きく成長した分野ばかりで、現在のグループの中では大きな勢力を持っていらっしゃいますいずれは、企業グループの経営陣のトップになられるかもしれませんですから司馬さんの息子さんと香月一族の娘であるあたしを婚約させようという話が起こるのは理解できます
何だちゃんと判っているんじゃないか
閣下は、フンと鼻を鳴らす
貴彦くんの父親司馬沖達くんは、有能な人物だあれほどの人材は、私の企業家生活の中でも出会ったことはないあの通り、息子は少し頼りないが彼に任せておけば、香月グループは安泰だよだから、お前と貴彦くんの婚約は必要だったんだ
閣下は、わざと過去形で言った
みすずとオレのせいでこの婚約が壊れてしまったことが、大変なダメージだと言わんばかりに
しかし司馬さんは名家のご出身ではありません司馬さんは、お一人のお力で現在の地位にまでご出世なさってきた方香月家にとっては、新参の外様の家臣というべき存在です香月家の分家や名家の血筋を引かれる方たちからは、決して好かれてはいらっしゃいません
あたしと貴彦さんが結婚すれば司馬さんの勢力が強化され、古くからの血筋の方々と全面戦争になります香月グループが真っ二つに割れます
閣下は何も答えない
ただ不機嫌そうな顔でみすずを見ている
また司馬さんは、野心家というお噂もあります香月の家臣として我慢なさっておられるお方では無いとこのままでは
閣下が割り込む
その結果どうなろうと私は関知しないよどうせ、その争いが起きる頃には私は死んでいるいやみんな、私が死ぬのを待っているんだよ私が元気なうちには、家の中に争いを起こすべきでは無いと思っているのだから
閣下の不機嫌は、ますます強くなる
側に居る、関さんと藤宮さんがそわそわしている
これほどのご不興は見たことが無いらしい
私の死んだ後のことなど知ったことか生きている連中で、殺し合い、壊しあればいい
それが閣下の本音なのか
判りましたわ、わたくしっ
突然瑠璃子さんが、口を開いた
つまりお祖父様は、わたくしたちに試練をお与えになろうとしているのですねっ香月の家の苦境をわたくしたちの手で救えと
ある意味そうなんだろうけれど
この老人の行動は、もっと投げやりな感じがする
あたしは、嫌ですそんな試練なんか欲しくはありません
お祖父様のなさっていることは次の世代の苦労を増やすだけですあたしはそんな意味の無い苦労なんてしたくありませんお祖父様が壊していった人間関係や信頼関係を修復するためにあたしの大切な人生の時間を消耗したくはありません
あたし幸せになりたいですから旦那様と幸せな時間をたくさんたくさん過ごしたいんですそんな下らないことに時間を消耗するのは嫌です
みすずと閣下が睨み合う
それならお前は、香月の家から出て行って貰う
即答するみすずに瑠璃子さんは
みすずお姉様何てことを
みすずは、瑠璃子さんに振り返り
いいのよとっくに覚悟はできていたから
そう言いながらみすずの身体は震えている
オレは、みすずの手をギュッと握りしめた
みすずも、強く握り返してくれる
香月の家は香月グループは、私の物だ私がここまで育て、大きくしてきた物だ私の物である以上引っ繰り返そうが、打ち壊そうが全て私の自由のはずだ
閣下の冷たい眼がみすずを見下ろしている
しかしお前は私の意志の外に居る許しがたいぞみすず
みすずの震えが止まる
ですから香月の家からは出て行きますどうぞ、お祖父様は御自分の小さな世界の中で一人遊びをお続け下さい
みすずは平然と言葉を返した
香月の家を出てどうするどうやって生活する学校だって、続けさせんぞ
祖父の言葉にみすずは
しばらくは黒森御名穂様にお縋りします
閣下は、クククと笑った
娼館の経営者ごときに御名穂くんに圧力を掛けて、黒い森という組織そのものが立ち行かないようにさせるのは簡単だぞ私の力なら
みすずのことでミナホ姉さんや黒い森に迷惑が掛かるのは
心配になったオレの耳にに渚がそっと囁く
大丈夫だから平気な顔をしていて
男でしょあたしたちを信用して
渚が、ニコッと微笑む
うん判った
オレも腹を決める
お祖父様ともあろうお方が何も判っていらっしゃらないのですね
みすずは祖父に、そう言った
どういうことかね
黒森御名穂という方の強かさと逞しさをですわ
ミナホ姉さんの
あたしは、ここ数日黒森さん達と行動を共にして判りましたわお祖父様が、全ての力をお使いになったとしても黒森さんたちは絶対に潰されませんあんまりお暴れになられるようなら、しばらく国外へ逃げるだけですおそらく、黒森さんは海外にお祖父様には発見できない資金を何カ所もプールしているはずです
うんミナホ姉さんなら、それくらいはやっているだろう
その前に国家権力を動かして、御名穂くんたちを逮捕させるよ国外へは逃がさない
閣下が手持ちのカードを切る
お祖父様が、警察関係者を動かした時点であたしたちは行動を起こします今回の白坂家の事件を観ていらしたというのに、お判りにならないようですね黒森さんの判断力と実行力の素晴らしさを
うんミナホ姉さんなら
ネットで世論を動かす
マスコミも操作する
ゴタゴタしているうちにささっと、オレたち全員を海外逃亡させてくれるだろう
ならば、裏の力も使うよお前たちがどこへ逃げようと香月セキュリティ・サービスの人間に追わせる
閣下は次のカードを切る
お祖父様こちらには、マルゴさんもいらっしゃいますし美智もいますどんな方がいらしても、撃退致しますわ
みすずはそう言うが関さんや藤宮さんクラスの人が何人も追ってくるとしたら
それどころか、工藤父とかまで駆り出されたらこちらには勝ち目が無い
うふふふそう言えば、みすずは知らなかったのよね
渚がニコッと微笑む
香月様、お忘れですか恭子さんは、あたしたちの仲間ですよ
閣下に笑いかける渚
恭子は私が派遣した女だ君たちの味方になるとは
慌てて閣下がそう言うが
恭子さんは、あたしたちの仲間ですね、真緒
うん真緒、恭子ちゃん、大好きっ
真緒ちゃんも、恭子さんの名前を聞いて嬉しそうに叫んだ
恭子さんとは、まさか
藤宮さんがハッとして呟く
はい恭子・メッサーと言えば、お二人はお判りですね
渚の笑顔に藤宮さんと関さんは愕然とする
ブラジルの裏組織の大幹部ですよね
いえ、彼女に協力する裏組織は全世界にあるわ
海外では香月セキュリティ・サービスの力だけでは対抗できないわ
二人のトップ・エリートが、名前を聞いただけでこれだけ反応するんだから
恭子さんという人は、本当に凄い人なんだ
ま、実際には恭子さんに協力していただく必要は無いでしょうけれどね御名穂さんも海外逃亡なんてしなくても済むわよっ
渚がニコニコしてオレたちを見る
あなたもみすずもあたしの家に来なさいっ
うちのお店には、空いてる部屋があるから二人とも、そこで寝起きして学校に行きなさいお店の手伝いはしてねそれから、みすずは家事もね一通りのことは、あたしが全部仕込んであげるから
閣下は、物凄い権力を持っているわけで
それこそ黒い森を瞬殺して、ミナホ姉さんが海外逃亡を考えなくてはいけないような力を
渚の花屋さんなんて、それこそあっという間に
香月様まさか、あたしのお花屋さんを潰そうとしたり、なさらないですわよね
しないですよねっいひひひっ
渚の言葉に真緒ちゃんが被せる
あたしさっきの劇場でも、よーく判ったんですけれど昔のファンの方たちにとっても愛されているみたいですよもし、閣下があたしのお店を潰そうなんてなさったら皆さん、何ておっしゃることか
黒い森は、非合法の犯罪組織だから
閣下が圧力を掛ければ国内での活動は維持できない
それこそ、海外に逃げ出さなくてはならなくなる
今の渚は娼婦をとっくに引退した、ただのお花屋さんだ
一般人となって、小さな娘を抱えて頑張っている渚に不当な圧力を掛ければ
渚の昔の顧客たちが黙っていない
みんな閣下ほどの権力者ではないだろうが
政財界では、そこそこの力を持つ人たちだ
集団になれば閣下でも無視することはできなくなる
それに、あたしって口の軽い女ですからね香月様がみすずに酷い仕打ちをなさって、家から追い出されたって、みなさんに告げ口しちゃうかもしれませんよっ
これには閣下も、グゥの音も出ない
とりあえず、渚の家に逃げ込めば閣下は手出しできないということだ
みすずの学校なら、転校すればいいし御名穂さんの学校でいいんじゃない克子が理事長なんだから、問題は無いわ
渚がツラツラと話を進めていく
登下校時の安全は、わたくしが確保致します
美智が当然の様に言った
そうね、もちろんマルゴちゃんや恭子さんにも助けていただくわ
みすずが祖父を見る
皆さんに助けていただいてあたしは生きていきますさようなら、お祖父様
ま、待って下さいみすずお姉様もっと、お祖父様とお話し合いをなさるべきです
瑠璃子さんが、引き留めようとしてくれるが
いいえお祖父様は、どうせ何を言ってもお判りになっては下さらないと思います心配しないでほんのちょっとのことですそうね10年だけ、待っていて瑠璃子さん
年下の麗しい従妹にみすずは、言った
10年ですか
言葉の意味が判らない瑠璃子さん
はいお祖父様に今日、香月の家を追放になりましたがあたしの人生設計は、何も変わりません予定が、10年ばかり延びただけです
黙り込んでいた老人が尋ねる
あたし東大へ進みますそして、父の後を追って国家公務員に上級試験に合格して、高級官僚になりますそこで政財界とのコネクションを繋ぎますあたしはあたしの力だけで這い上がって見せます香月の家から追われても、何の支障もありません
みすずの眼には、力がみなぎっていた
確かに東大に進むのに、香月家の名前はいらない
国家公務員の試験を受けるのも
10年経てばお祖父様は92歳ですご健在だとしても、経営の最前線にいらっしゃれるはずがございませんその時あたしが政府の中で有能な存在として際立っていれば、香月家の方からあたしに近付いて来るはずです
うん閣下の威光が衰えたなら
香月家は再び、みすずを受け入れようとするだろう
そういう人間になれるように頑張るわ、あたし
みすずは、瑠璃子さんにニコッと微笑む
だから10年だけのお別れよきっとまた、戻って来るわ
みすずが、瑠璃子さんに近付く
抱き合う二人
わたくしはみすずお姉様のように強い人間ではありません
瑠璃子さんが、悲しげに言う
だからきっとわたくしは、お祖父様の選ばれた方と結婚して、その方のおっしゃる通りに生きていくと思いますやがて、香月の家の中に争いが起きたとしてもわたくしには、きっと何もできないできないと思います
あなたはそういう人生を選ぶの
瑠璃子さんが、心からそういう人生を受け入れるのならあたしは何も言わないわでも、そんな人生が嫌なのなら
嫌なのなら
みすずを見上げる瑠璃子さんの必死な眼差し
反逆なさい
お祖父様にですか
みすずは笑う
違うわ運命に従容として流されている、自分自身の弱い心によ
お姉様
うなだれる瑠璃子さん
さあ、閣下とのお話は終わったみたいだから、そろそろ行きましょうっ御名穂さんたちが待っているわ
渚が、ニッコリと微笑む
うん、行きましょうっ
真緒ちゃんも元気だ
美子さん、瑠璃子さんをお願い
みすずは、瑠璃子さんを美子さんに托す
すぐに答えは出ないでしょうけれどあたしが今言ったことを、よく考えてみて
そして祖父に振り向く
それでは、お祖父様
さわやかに微笑む
おさらばでございますっ
さあ行きましょう、旦那様
いいんだろうか
こんな形でみすずと閣下を別れされてしまって
瑠璃子さんたちを、置き去りにして
待て
鋭い声で閣下は言った
何でございますか香月様
みすずは祖父を香月様と呼んだ
お前は私に家から追放されるのではなく、自ら家を出ることを選ぶのだな
はいおっしゃる通りですわ
みすずは、強い眼で祖父を睨む
ならばお前が、香月の家から与えられた物は全て置いていけ
この部屋からは、身に付けている物を全て脱いで裸で出て行くがいい
この祖父と孫娘の対決は、意地っ張り通しのブラフの張り合いですのであんまり、気にしないで下さい
渚だけは、その辺の家族の心情を理解しています
さてこれも警備員のバイト時代の話
そこは、羽田の埋め立て地のダンプカーの重さを量る計量所でした
私は、そこでその日ダンプの誘導の仕事を命じられていました
さて、昼になり事務所でコンビニ弁当を食べていると
所長と20代後半ぐらいの若いダンプの運転手さんが話をしています
横で話を聞いているとその人はまだ若いのに、10台以上のダンプを持っている会社の社長さんなのだそうです
で、その若社長さんが言います
うちの下の連中には、何があっても挨拶だけはしっかりしろと言っていますやっぱり、挨拶は全ての基本ですからねだから、うちの社員はどこへ行っても挨拶が良くできているって褒められるんですよ
その若社長さんが帰った後食後の缶コーヒーを飲んでいる私に、所長さんが言いました
君今の人、どう思った
いや、何かまだ若いのに、しっかりしたことをおっしゃる方でしたね
そしたら所長さんは、物凄く不機嫌そうに
社長があんなことばっかり言っているからあそこの会社のドライバーはダメなんだよっ
その時は意味が判らなかったんですが
10年ほどして、判りました
自分でうちの会社は、挨拶が良いから褒められているって自慢する人が、まともなわけないですよね
それも20歳以上年上の所長さんに向かって
246.愛の誓い
そうですわねっ失礼致しました
みすずが制服のボタンに手を掛ける
えまさか
閣下の言う通り裸になるのか
裸でこの部屋から出て行くのか
部屋中の女達が顔面蒼白になる
お祖父様、それは余りにもご無体ですっ
瑠璃子さんが、そう言ってくれるが
いやみすずには、香月の家から施された物は全て置いていって貰う
と閣下は強い表情で言う
それだけで、瑠璃子さんと美子さんは怯えてうつむいてしまう
関さんと藤宮さんは、戸惑っているが
主人である閣下に文句を言うことはできない
美智は閣下を睨み付けている
渚と真緒ちゃんは、何故かニコニコして
みすずのストリップし始めるのを楽しそうに見ていた
旦那様あたしを隠して下さい
ボタンを外しながらみすずが、オレに言う
お祖父様には、あたしの裸をお見せしたくはありません
みすずが、オレを眼を見る
決意の籠もった眼
オレはみすずの前に立って、閣下の視線にみすずの身体が入らないようにする
背広の上着を脱いでそれを大きく拡げてカバーする
あたしたちも、みすずを隠すわよっ
渚が、真緒ちゃんに言う
渚と真緒ちゃんもみすずを隠すのに協力してくれた
美智もサッとカバーの位置に入る
旦那様よく聞いて下さい
パサッと制服を脱ぎ捨て下着姿になった、みすずが言った
あたしが裸になったら今、旦那様がお持ちの上着を貸して下さい
これは男物だから何とかみすずの裸体を包むことはできるだろう
でも、裾がみすずのお尻を隠すギリギリくらいだろうな
歩いたらお尻も秘部も丸見えになる
それを羽織ってあたしはこの部屋を出た後、一旦、廊下の女子トイレに隠れます
トイレ
このホテルの1階には女物の洋服を扱うお店がありました旦那様も御覧になりましたね
ああ、確かにあった
山岡部長は言っていた1階のお店は、通常通り営業させていると
店員は、香月セキュリティ・サービスの人間かもしれないが
洋服を買うことはできるはずだ
そこで洋服と履き物を買って来て下さいお土産品のTシャツと短パンで構いません履き物も、安いサンダルで結構ですとりあえず、ここを出るための服ですから
うん下着なんかは、後で買えばいい
今は、みすずの裸身を隠せる衣服と履き物があれば
そうかオレが買ってくればいいんだな
お金はありますか
ミナホ姉さんから、10万円渡されている大丈夫だ
Tシャツは、白地だと透けますから色の濃い物にしてくださいサイズはMで短パンはゴムの入っているフリーサイズの物を無ければMでサンダルは、ビーチサンダルみたいな物でも構いませんから
下着姿のみすずは、先に革靴を脱ぎ靴下に手を掛ける
あたしも行きましょうかその方が買いやすいでしょう
真緒も行ってもいいよっ
女物の服を買うのなんて、恥ずかしいでしょ
渚と真緒ちゃんが、そう言ってくれるけれど
いや1階に降りるのは、危険だ
まだミス・コーデリアの約束した午後8時にはなっていないけれど
すでにヴァイオラの手下が入り込んできているかもしれない
渚や真緒ちゃんを連れて行くわけにはいかない
これはオレが一人でやるよ渚と真緒ちゃんは、みすずに付いていてあげてくれ
判ったわ、あなた
美智オレが居ない間、みすずと渚と真緒ちゃんを守ってくれっ
スカートの下から赤いムチと電撃警棒を取り出し、大きく構える
美智が武器を出したことで、関さんと藤宮さんがスッと立ち上がる
いつでも動き出せるように
関さん、藤宮さん美智は、みすずたちが危険な状態にならない限り、絶対に手を出しませんそうだな、美智っ
はいご主人様のおっしゃる通りです
ですからオレが居ない間は、絶対にみすずたちに近付かないで下さい
オレは二人の警護人を見る
わたくしたち二人なら、その子なんて簡単に戦闘不能にすることができますわよ
関さんがそう言うが
わたくしが、命を捨てて立ち向かえばご主人様がお戻りになるまで、みすず様たちをお守りすることだけはできます
美智の闘志がめらめらと燃えている
守るだけですね
藤宮さんが美智に言う
はいわたくしが命じられたのは、それだけですわたくしの方から、皆様を攻撃することは絶対にありません工藤流古武術の名誉に誓って、お約束致します
藤宮さんはその言葉を聞いて、席に座る
あなたの言葉を信用致しましょう
ちょっと藤宮さん
関さんが驚いて、同僚を見る
警護人の本分は守ることわたくしも、そう思っておりますこの少女に攻撃の意志が無いのでしたら、問題は無いと思いますが
しかしもし、閣下がお望みになったらどうするつもり
オレのいない間にみすず達を力尽くで連れて行けと命じたら
わたくしは香月セキュリティ・サービスとは警護人として勤務しております閣下の私兵ではございませんから
もうどうして、あなたは頭が固いのよっ
関さんこそ節操が無さ過ぎると思いますわ
もし、あたしがこの子と闘うことになったら邪魔だけはしないで下さいね
関さんは嫌味たっぷりにそう言った
はいどうぞわたくしは、ここで閣下をお守りしておりますから
藤宮さんは、フフンと笑った
本当なら下着は全て、旦那様に脱がせていだきたいんですけれど
裸足になったみすずが、今度はブラのホックに手を廻しながら言った
うん、残念だな
オレは背広を拡げて、みすずの裸身を隠しているから
下着を脱がせてやるわけにはいかない
次からは旦那様にお任せしますからね
うん、判っている
そこで見ていて下さいみすずの裸
ホックが外れると同時にみすずの形の良いおっぱいが零れる
桜色の乳首が外気に触れる
綺麗だみすず
あたしの身体は全て旦那様の物ですわ
そしてオレの身体越しに、祖父に言う
お祖父様にはお見せ致しませんから
それから、両手でパンティに手を掛け
ススッと太ももの下に下ろしていく
みすずの秘部
チンコの付いていない女の股間はとても美しいと思う
何度見ても
みすずは、そのままくるっとオレに背を向ける
オレは拡げた背広をの上着を、みすずに着せてやる
全裸の上に背広の上着だけを身につけたみすずはセクシーだった
そのままオレの胸に飛び込んで来る
好きですあなたが好きなの
オレを抱き締めてキスを求める
オレは、みすずの生の肉体を感じながら唇を重ねた
わーおっ
真緒ちゃんが、歓声を上げる
このままでは胸元がスースーしますから、ネクタイも下さい
オレは、ネクタイを外してみすずの裸の首に掛けてやった
みすずは器用に、自分でネクタイを結ぶ
じゃあ、行こうか
まずは部屋を出て廊下のトイレだ
そうね、行きましょうか
渚がそう言った
ご主人様は先鋒をお願い致しますわたくしは、殿を務めます
美智が関さんを牽制する
うん、行くぞみんな
真緒ちゃんが大きな声で返事をする
それでは失礼致します、お祖父様瑠璃子さんもお達者で
瑠璃子さんは、捨てられる子犬の様な顔でみすずを見ている
ほんのしばらくのお別れよ大丈夫、安心して
あたしも旦那様も絶対にあなたと美子さんのことは見捨てないわ
瑠璃子さんにはその言葉の意味は判らないようだった
行きましょう旦那様
オレが、ドアノブに手を掛けた瞬間
待ち給え
閣下がオレたちの退場を止める
お祖父様まだ、あたしに御用がお有りですか
閣下は
すぐそこのトイレの中に隠れるとはいえホテルの廊下は、戸外の公共道路と同じだ誰に見られるか判らん
そんなことは覚悟しております
お前は恥ずかしく無いのか
そういう思いをしろというのがお祖父様のご命令では
私はお前のそんな破廉恥な姿を、世間のやつらにに見せたいわけではないその男が服を買ってくるまでならこの部屋で待てばいいではないか
嫌なんです、あたし
みすずが冷たい眼で、祖父を見上げる
何がだ
これ以上、お祖父様と同じ空気を吸っていることがですわっお祖父様の様な心の冷たい方とは、言葉を交わすのももう嫌です
絶句する香月老人
渚がオレの背中をトントンと叩く
このままでいいのかしら
オレの耳にそう囁いた
閣下のお言葉に甘えようみすず
廊下のトイレよりここで待っていてくれる方が安全だ
藤宮さんは美智から手を出さない限りは、動かないと約束してくれている
関さんも閣下を守りながら、美智に攻撃してくることは無いだろう
むしろ、美智と関さんが牽制し合っている緊張感が続く限り
みすずや渚や真緒ちゃんの安全は保証されるはずだ
オレは、すぐに戻って来るだから
そうね、このままこの部屋で待たせて貰いましょうみすず
渚が、みすずにそう言ってくれた
あなたは嫌だろうけれどあたしと真緒にとっては、廊下のトイレよりもここに居る方が安全だから
閣下のことだから廊下の外に、香月セキュリティ・サービスの警備員を固めているかもしれないわ
この部屋を出た途端オレたち全員を拘束するかもしれない
どうでしょう閣下お言葉通りみすずとあたしたちは、ここで彼を待ちますですから彼が1階まで行って、みすずのために買い物してくることに邪魔はしないでいただけますか
渚がニコニコと閣下にそう言った
判った私も、おかしな真似はしないよ
お誓い下さいます
誓うよ約束する
その言葉に渚がみすずに
どうする閣下はこうおっしゃっているけれど
判りましたあたしは、ここで旦那様のお戻りをお待ちしています
行って来るよ、みすず
オレは一人で部屋を飛び出した
廊下を走ってエレベーターの前へと急ぐ
とにかくみすずに、いつまでもあんな格好をさせておくわけにはいかない
エレベーターまで行ってハッと気付く
そうだこの階から、乗り込むのはマズイ
オレは階段へ飛び込み4フロアほど、駆け下りる
その階でエレベーターに乗って1階へ
もう、1階には香月セキュリティ・サービスの制服組と工藤父の配下の人しか居ない
それでもお店は何とか営業していた
洋服を売ってそうな店を探す
あ、近くに2軒ある
ちゃんとした洋服店と
お土産物の店
オレは迷わずに土産物の店に飛び込む
Tシャツのコーナーで黒地にTOKYOの文字と浅草の大提灯の描かれているシャツをゲットする
腰がゴムになっている、フリーサイズの短パンみたいなのも見つけた
ビニール製のスポーツサンダルも
急いでレジに持って行く
これ下さいっ大至急
店員さんは本当は、香月セキュリティ・サービスの人なんだろうけれどこんな状況の中で買い物客が来たことに驚いていた
がとにかく売ってくれた
3点で合計7850円
高いんだか、安いんだかオレには、よく判らない
まあ、高級ホテルの中のお店なんだから市価よりは、高いんだろうけど
店員さんがありがとうございましたと言う前に、オレが礼を言って商品を受け取る
すぐに店から飛び出すまたエレベーターへ
あらどうしたの
廊下で、ネコさんにばったり出会った
ごめんなさい、今、急いでいるんで
オレは、それだけ言って廊下を全速力で走る
よく判んないけれど頑張ってねっ
背中にネコさんの声援を受ける
はいっネコさんもご無事でっ
オレは、それだけを叫んだ
エレベータ前に着く
早く来い早く
到着したエレベーターに飛び乗る
さあどうする
このまんま、さっきと乗ったのと同じ階へ行くか
それとも実際に閣下のいる階よりも上の階へ行って、階段で降りるか
どういうのが、一番良いカモフラージュになるのかオレには、判らない
最初に、山岡部長に連れ行かれた時は、どういう方式だったっけ
確か3回に分けてエレベーターに乗ったな
各階でわざわざ、少し離れた場所の違うエレベーターに乗り換えて
オレはまず10階まで、エレベーターで行く
そこから、階段で2フロアほど、駆け上がって
違うエレベーターで、28階へ
そして、5フロアほどまた駆け下りる
これでカモフラージュになるのかよく判らないけれど
とにかく、オレのできるベストを尽くす
元の部屋のドアをノックする
帰って来たぞ開けてくれ
オレは全身汗だくだ
額から汗が、たらたら垂れてくる
お帰りなさい
ドアを開けてくれたのはやっぱり渚だった
部屋の中へ飛び込む
さらにみんなの居る奥の部屋へ
みすず買って来たぞ
オレが部屋の中に入ると
お帰りなさいませっ旦那様
みすずが、嬉しそうにオレを出迎えた
部屋の中は薄暗くなっていた
元々、大手の企業用の会議室として作られている部屋だ
スクリーンに映像が映し出されていた
そこにオレの顔がアップで映っている
画面の中には小さく、廊下や1階のお店の映像も映っていた
ホテル内の監視カメラで今までのオレの行動を全部、この部屋で観察していたってことか
渚は笑っている
こういうことだってのは、判っていたんだな
オレにしがみついたまま祖父をジッと見つめている
気にしないで閣下もみすずも、意地の張り合いをしているだけなんだから
本当にどこまでも性格が似ているんだから
似ているみすずと閣下が
そう言えば確かに、そっくりな眼で、お互いを睨んでいる
11分36秒です
関さんが閣下に言った
それは予想よりも早いのかね、遅いのかね
閣下が、関さんに尋ねる
目的物を購入するまでは、予想よりも遥かに早いですが、その後はこの部屋に戻るのに、あそこまで周到な行動をするとは思っていませんでしたから
うむそうだな
何か、よく判らないが
みすず、とにかくこれを着ろ
オレは買い物のビニール袋をみすずに手渡す
そんな格好でいつまでもいると、風邪を引くぞ
これがただの試練だったとしても
今更、閣下に脱げと言われて脱いだ服は着て欲しくない
もう、凄い汗ね
渚がハンカチを出して、オレの汗を拭ってくれた
ごめんなさいねあなたに内緒にしていて
いいんだ渚にも考えがあったんだろありがとう
オレは渚に礼を言う
みすずが、オレにまた背中を向ける
オレはみすずに着せた、背広の上着を脱がせてやり
閣下の眼からみすずをガードする
みすずは、すぐにTシャツを着て
下着を付けていないまま、短パンを穿く
素足にサンダル
うんどうにか、外に出られる格好になったぞ
しかし、随分、趣味の悪い服を買ってきたな
閣下が着替えたみすずを見てそう言った
このホテルには、もう少しセンスの良い服を売っている店もあったろう
閣下がオレに言う
今は、少しでも早くそして、安く買い物することを心掛けました
オレは閣下に言った
安く何だね、君はまた随分ケチな男なんだな
閣下がフンと鼻を鳴らす
オレを挑発していることは判っていた
ええ少しでも、お金を残しておかないといけませんから
それが、君の生き残るための知恵かね
みすずのためです
みすずの眼が大きく見開かれる
閣下がオレを見る
オレには女の子の洋服のことは判りませんどうせこの後、下着とかも買いに行かないといけないんですからみすずが、気に入った服を買えるように、お金はなるべく残しておきたかったんです
まだ9万円以上ある
これだけあれば何とか、みすずの好きな服を買ってやれるだろう
何という忠誠心
藤宮さんがオレをそう評した
違いますわ藤宮さん
みすずがニコッと笑って、オレを見る
旦那様はいつも、あたしのことを心から愛して下さっているんです
愛しげに自分の着ている服に触れる
あたしはこの服好きです旦那様が、初めてあたしに買って下さった服ですから一生大切にします
そうねあたしたちの関係は、主従関係じゃないわよね彼はいつも、あたしたちに優しいもの
はい旦那様があたしを愛して下さる様にみすずも旦那様を愛しています
みすずがそう言ってくれた
さて閣下どうなさいます二人の絆は、御覧の通りですわ彼がどんな男の子なのかも、もうよくお判りになったでしょう
渚が閣下に笑って告げる
今のオレが、みすずの服を買いに行ったのは
全てオレという人間を評価するための試験だったってことか
そいつの判断力と行動力については、よく判ったこの状況でまっすぐに買い物に行かずに、私たちの部屋の位置を悟られない工作がちゃんとできたことは認める大した気遣いだ後で、みすずに自由に服を選ばせるために、条件に適した安物の服を急いで買うことだけに集中したのも評価するしかし
閣下が、オレを見る
香月の家のみすずの婿に相応しい男とは、思えんな
冷たい眼でオレを見る
みすずの愛人恋人としてなら、これで申し分の無い男なんだろうが香月の家の人間として生きるためには、この実直さは問題だな企業経営者は、もっと鈍い方が良いトップに立つ人間はエゴイストでないと勤まらんよ
ジッとオレを値踏みする
判ったいいだろうみすずが、その男を個人的に愛人として囲うことは認めてやろうしかし、正式な夫としては、やはり香月の家に相応しい家柄の人物を迎えて貰わねば困るなに、偽装夫婦で構わん戸籍上のだけの関係でも、みすずの夫になりたいという男はたくさんいるまあやはり跡取りだけは、正式な夫の子供を産んで貰わないと困るか
閣下はそんなことを言い出す
オレとの愛人関係を認める代わりに他の男と結婚しろだって
しかもその男の子供を産めって
冗談じゃないっみすずは、オレの女ですオレ以外の男に抱かせるつもりはありませんしオレの子供以外は、産ませませんっ
オレははっきりと閣下に言った
部屋の中の女たちがオレに注目していた
こいつはもう、オレのものですっあなたの玩具じゃないっ
閣下の冷たい眼をオレは睨み返す
負けるもんか
お祖父様何か、勘違いをなさっておられるようですわね
あたしの旦那様は、どんな形でも、香月の家には入ってはいただきません
判っているそいつは、香月グループの適当な会社に入れて、そこそこの給与は保証してやるそれでいいんだろう
そういうことではありませんわ
バカにしやがって
オレはパン屋になりますからっ
パン屋だと
はいですからあなたの施しは受けませんっ
渚がオレを見る
あなたぁあたしのお花屋さんは
パン屋とお花屋さんと両方、頑張りますいずれにしても香月グループの助けは要りません
オレは、強く突っぱねる
はい旦那様には、旦那様のお仕事を頑張っていただきますわ
みすずが祖父に告げる
ですからご安心下さい香月の家の舵取りは、あたしがします
お前が馬鹿なことを言うな女に何ができる
閣下は、みすずを笑おうとするが
お祖父様にできることがどうして、あたしにはできないとおっしゃられるんですか
みすずの挑発に閣下が乗る
私を愚弄するつもりかね
お祖父様がなさっていることは優秀な人材の管理とグループ内外の利害関係の調整だけですわ本当の創造的な仕事をして下さっているのはグループの各会社の方たちで、お祖父様ではありませんお祖父様は、グループ内の問題について調整を行い才能ある人間を抜擢し、問題のある人間を排除するそれだけをなさっていらっしゃるのでしょう
それくらいお前でもできると言うのか
できなくてはなりませんいずれ、お祖父様はいなくなられるのですから
みすずは祖父と対立する
瑠璃子さんは素直で優しい方ですからそういう役割は無理でしょうかといって、お祖父様が選ばれる婚約者が調整役に付いてもグループ内に亀裂が走ることは決まっています各企業の経営は、有能な方々にお任せするとしてもグループ全体の調整は、香月の血筋のそれも、お祖父様の血を受け継いだ、あたしがするしかないと思っています
さっきお話しした通りあたしは東大へ進んで、国家官僚になりますそして、中央と政財界にパイプを作って30歳前後で、香月グループに戻ります香月グループのどこの派閥にも属さず国と政財界に独自のルートを持っているとなれば、グループ内の方々は黙って、あたしの帰参をお許し下さるでしょうトップが香月の本家筋の人間であることの方がグループ全体が安定することは、皆さんお判りでしょうし
しかし、それではお前が、大変だろう香月のトップになるということは、様々な野心家に常に付け狙われて生きていくということだぞ
だからあたしには、旦那様が必要なんです
この人さえいればあたしは、どんな困難も乗り越えられますこの人に抱かれているだけで、心が安らぐんです大好きなんですっ
みすずはずっと香月の家全体のことを考えてきて
自分や瑠璃子さんたちの未来を案じて
ずっとずっと、苦しんでいたんだ
オレは何をしてあげれるんだろう
判ったみすずオレ絶対に、お前を離さないからずっとずっと、オレが側に居てやるから
そしてみすずは
スッと、オレの前に跪く
お手を
オレの手をみすずが掴みキスをする
香月みすずは晴れた日も、雨の日も健やかなる時も、病める時も富める時も、貧しき時もあなただけの女としていつも変わらぬ愛を、あなただけに捧げることを神様に誓います
ニコッと笑って、オレを見上げるみすず
みすずの瞳に、キラキラと喜びの涙が光っていた
みすずはあなたのものですもう、絶対に、絶対に離れませんからっ
そう言ってみすずは、立ち上がりオレに熱い口づけをした
オレたちの抱擁に瑠璃子さんと美子さんが感激している
関さんと藤宮さんは呆然としている
今のってどっちかって言うと、男の人が女性にするべき行動ですよね
まあ、一般的にはそうよねみすず様の方が、主導的過ぎるわね
こ、これってけ、結婚しちゃったっていうことなんでしょうか
そんなの知らないわよっ結婚て神父様もいないのに、勝手に自分で宣誓しちゃってもいいものなの
でも、みすず様は神様に誓われましたよ
法律的にはオレはまだ高1だし、全然ダメなんだよな多分
そういう現実的なこととは関係無く神様の前での愛の宣誓ということにこだわっている辺りが、関さんも藤宮さんも乙女なんだなあと感じる
しかし、閣下は
はあ今日も暑そうですね
私は、大学一年生の夏休みはエキストラのバイトをしていました
テレビや映画の後ろを歩いている係ですね
私は、大きなエキストラ事務所に所属したのですが(今は潰れて無くなったそうです)
そこの会社だと、1番組につき8000円ぐらいのギャラだったのですが
同じ番組に来た子でも、下請けの事務所の子だと5000円
孫請けだと、3000円
一番可哀想なのは、俳優養成所の子で勉強だと思って行きなさいと言われてノー・ギャラだったそうです
撮影待ちの時間に、その場に居たエキストラの人の話の中で判ったことで
同じことをしているのに、余りのギャラの違いに全員驚いていました
緑山スタジオに行った時に、時代劇の幕末の敗残兵の幕府軍の格好をさせられて全員、顔に血糊を塗られたまんま6時間待たされたのも、良い思い出です
トイレから出た時に、ドスンとぶつかってしまった女性に
まあ、気を付けなさいね
と怒られたのですが大原麗子さんでした
と、声を掛けていたのが、いかりや長介さんでした
お二人とも、すでに亡くなれているといるんですね
暑いけど
247.後継者宣言
みすず許さんぞ、私は
祖父の声に、みすずは
はい許して下さらなくて結構ですあたしは家を出て、旦那様と暮らしますから
それでどうするつもりだ
さっきお話しした通りです渚様の家で旦那様と暮らします東大へ進みますし国家官僚になりますお祖父様がお元気でなくなる頃には香月の一族の皆様が、あたしを必要としますわほんの10年間の我慢です10年香月の家を出るだけのことですそしたら、また瑠璃子さんとも仲良くできます
私が老いるのを虎視眈々と待ち続けるというのかっ
お祖父様、本当に判ってらっしゃらないみたいですね
みすずは強い眼で、祖父を睨む
お祖父様は、もうすでに充分年老いていらっしゃいます
みすずこの私に対して、何てことを
渚が真緒ちゃんにささやく
ほら、真緒アレをやって
そして真緒ちゃんが、とことこと二人の間に立って叫ぶ
ダーメケンカしちゃ、ダぁーメッ
可愛い幼女の乱入に呆気に取られる二人
ホント性格がそっくりなんだから
渚が祖父と孫娘を見て、そう言う
強情で意地っ張りいつでも、精神的に自分が優位な立場に立とうとするそれでいて二人とも、頭の回転が速いからどうしようもない、口喧嘩を続けることになるのよ
閣下は渚を見る
みすずは前は、こんな子じゃなかった明るくて、優しくて、大人しい子だったぞお前のところに行かせてからだこんな生意気な娘になってしまったのは
みすずが、祖父に抗議する
あたしは昔からこういう娘ですっ渚様の所に行くまでは誰にも本当のあたしを見せることができなかったのよっ渚様と旦那様が素のままのあたしでいられるようにしてくれたんですっ
言葉の最後は涙声になっていた
あたしやっと、思っていることを自由に言うことができるようになったんですっお祖父様や一族の皆さんが喜んで下さる様な良い子を演じるのは、もう疲れたんです
この人が素のままのあたしを、受けとめてくれたんですあたし、この人の前ならどんな姿もさらけ出せますどんなあたしでもみすずがみすずである限り、この人は笑って抱き留めてくれますっあたしっ、絶対に離れないんだからっ
オレはみすずの背中を擦る
落ち着け、なオレはここに居るから大丈夫だから
渚が閣下に言った
みすずは心が優しすぎる上に、頭が良すぎるからずっと、香月様や周りの方々の望まれる様な娘を演じてきたのよねいつも自分の感情を押し殺して、我慢してよく頑張ったわねみすず
でも香月様は、みすずがそうやって無理をしていたことをちゃんとご存じだったわだからあなたをあたしのところへ行かせたのよ
閣下が口を開く
ああ君なら、みすずの傷ついている心を癒やせると思ったんだ君の力を信用していたなのに私の期待を裏切って、男を宛がうとは
渚は、フフッと笑う
あら彼と出会ったことで、みすずの心の悩みは全て解消しましたわみすずに本当に必要だったのは、あたしという女ではなく彼の様な男の子だったんですよ
オレを見る渚
男なんぞに誑かされおってしかも、そいつは黒森の男じゃないか
黒森の男ですけれど彼が、あたしたちのところに来たのはつい最近で、黒森の本業には一切関わっていないということは、香月様はすでにお調べになっておられますよね
うぐっ
どうやら図星らしい
渚の言う通りオレは、黒い森の本業娼館の仕事には、一切関わっていない
もちろん、男娼でもない
彼は、ただの高校生です普通の少年ですわ
普通では困るのだよ香月の家のためには
祖父の言葉に、みすずが叫ぶ
みすずにはこの方が必要なんですっ
ああ、堂々巡りだ
このままじゃあ、ラチがあかない
渚が抑えた声で、言った
そんなに口惜しいのですかこの少年に、みすずを奪われたことが
香月の家のためとか全て、言い訳でございますよね閣下は、ただいつまでも、孫娘たちを自分の支配下に置いておきたいだけなのでございましょうなのに、みすずが自分の知らないところで男を作って、独立してしまいそうだから、閣下は焦っておられるのでしょう
渚がニッと微笑む
私が、そんなに小さな男かね
肉親のこととなると、どんな人間でも執着してしまうものですよ特にそれが、愛しい孫娘のことだったら
みすずが大きく眼を見開く
お祖父様
渚はみすずに話し掛ける
香月様のお気持ちも、ちょっとは考えてみてねみすずはまだ、閣下のことにを一面的にしか見ていないわ
渚様、それはどういうことですか
あたしは色々な名家のご当主の方々とも、お付き合いがあったでしょうだから、よく知っているの二人きりになった時に、そういう方たちは、あたしだけに愚痴を零されるから
渚はかつて黒い森で一番人気のある娼婦だった
もちろん香月様の愚痴も、たくさん聞いたわよ
おい、君
閣下は慌てる
ご安心下さい別にあたしの口からは申しませんからでも、みすず、ちょっと想像してご覧なさい
渚が優しく、みすずの眼を見る
さっきあなた自分は子供の頃から、周囲の期待に応えるために良い子であることを演じ続けなくてはいけなくて、辛かったって言ってたわよね
そういう辛さはあなただけが、感じていると思う
いいえきっと瑠璃子さんも、同じお気持ちだと思います香月の本家の血筋の子供はみんな
みすずの言葉に瑠璃子さんは、小さく頷く
瑠璃子さんだけなのかしら
渚が、クスッと笑う
香月様もね今はこんな、ご立派なお顔をなさっているけれどやっぱり、ご幼少の頃があったのよ香月本家の嫡流の子供だった頃がね
ハッとするみすず
香月様がお若い頃は、今とは世相も違うしねあなたが体験したことよりも、もっと厳しい環境の中でご成長なさったんだと思うわよ
二人の孫娘が祖父を見る
私が幼い頃はまだ封建時代の古い因習がたくさん残っていたからね私は香月家当主の嫡男として生まれた私には2人の弟と、3人の妹がいたが私はいつも、父と一緒の座敷で二人だけで食事をした母や弟妹は、別の座敷で食事をしていたよ弟妹たちとは、ろくに会話をしたこともないね嫡男、跡取り息子というのは、その頃は特別な存在だったんだ
閣下は苦々しい表情で、話を続ける
親戚の集まる場でも私だけ父の隣の上座に座らせられる周りはみんな大人たちだ
私は大人たちの中で邪魔にならぬよう、常に静かにしていなくてはならなかったそれでいて、威厳のある堂々とした態度でいないといけない絶対に笑ってはいけない表情を見せてはいけない心の内を見透かされてはいけないよく、父にそう言われたよ隙を見せれば、香月の家を奪おうとするような輩がたくさんいるそういう悪人たちから、家を守るために当主は強くならねばならないとね
オレにはそういう人生はよく判らない
ただ閣下が孤独で寂しい少年時代を送ったということだけは、よく判った
古の昔より名家の当主の仕事は、変わらない家の内外の利害関係の調整だよ臣下たちを安堵させ、味方からは絶対の信頼を敵には、冷酷で手強い相手であると思い込ませないといけない何より、公正さが求められる公正で無い当主は、臣下によって打ち殺される彼らの期待にそぐわなかった当主は座敷牢に押し込められ、憤死しさせられる香月家の長い歴史の中には、そういう人物も何人もいる心身が弱かったり、自己中心的だったり、疎かすぎると臣下に判断された当主は、闇に抹殺されるそういうシステムがあるからこそ香月の家は、現代まで残ったのだ1000年もの長い時をね
京都の王朝貴族を祖として明治以降は、華族戦後の動乱期も生き延びた、日本有数の名家
香月家はそうして保たれてきたのか
臣下たちの求める公正さとはどんなものか判るか単に、働きの良い者には相応の褒美を与えるということだけではない敵対者、裏切り者には徹底的な罰を与えるそして眼の前に力の衰えた、弱った相手がいれば情け容赦無く、確実に屠るということだよ臣下たちは貪欲だだからこそ、当主は臣下以上の貪欲さを見せなければならない非情な貪欲さだよ当主のそういうアグレッシブな姿があればこそ臣下たちの貪欲さを満足させることができる
閣下という人間は香月家の当主であるために、そういう人格を演じているのか
いや、違う閣下の場合は
周囲から要求されているような人格の人間に閣下はならざるえなかったんだ
ある意味においては私は、何もかも自分の思い通りに勝手気ままに生きている何人もの人間の人生を良くも悪くも変えている世間や、臣下たちがそう思っているように
みすずも瑠璃子さんも真剣な顔で、祖父の話を聞いている
もちろん、オレたちも
関さんや、藤宮さんまで
しかし、別の意味においては私は何一つ、自分の好きにはさせて貰えない勝手きままに見えても私の行動の全ては、香月家当主としての公正さが規範となっている人々の人生を左右するのもあくまでも、家というものを生かし続けていくためだ臣下たちの求める公正さで、私は調整を続けているだけだ非情で無慈悲な、恐ろしい権力者の仮面を付けて
苦笑する閣下
いや私は楽しんでいるよこの人生をね香月家当主という生き様この孤独をね
閣下がみすずと見る
私がさっきの司馬の息子のように一族や部下の子供たちを教育と称して、集めているのも親たちは、自分の子供を私に人質として差し出しているつもりなんだよその代わりいずれ、全員、香月グループの要職に就けて貰えるものだと思っているとんでもない話だ私は正直あんな若造たちの面倒を見るために、大事な時間を取られるのは、たまらないと思っているよ
では、なぜあの方たちを集められているんです
仕方無いだろう香月家の未来のためだ
閣下は、答えた
瑠璃子の父親は私の後継者ということになっているが、強い性格ではないこのまま当主になったら、家は分裂してしまうだろう現在の香月家は、一族の分家や古くからの臣下のグループと、この30年で新しく臣下となった者たちの新興勢力つまり、司馬くんのグループに分かれている瑠璃子の父親では、両グループの対立を解消することはできまいむしろ両方のグループに利用されて、香月本家の権威が失墜するだけだろう
閣下は、香月の家の中の問題を簡潔に話した
だから私は引退できないし、強い当主であり続けなくてはならない私が教育するという名目で両グループの子供たちを集めているのはどんな形でもとにかく交流し合ってしまえば、対立軸は解消されていくということを知っているからだ息子たちのレベルでは、すでに守旧派閥も新興派閥もなくなっている気安く話のできる友人として親の世代の枠組みを超えているもちろん若造たちの最初の話題は、私にたいする恨み言だろうがねそんなことでも、交流のキッカケになればいい子供の世代の混交は、いずれ親たちに波及する私は、それを狙っているのだよ
だからあたしを新興グループのトップである、司馬さんの息子さんと婚約させたんですねそして、おそらく瑠璃子さんの婚約者は、守旧派の方の中から選ばれるおつもりですね
祖父は答えた
仕方無かろう香月家内の融和を計るためには、それしかない
両方のグループの顔を立てるために孫娘を、それぞれの派閥の息子と婚約させる
みすずの婚約者が司馬貴彦だったのは年齢の近さと、新興グループである司馬の方の顔を、先に立てようという配慮だろう
瑠璃子さんの方が、嫡男の娘なんだから守旧派の顔も立つ
瑠璃子さんとみすず婚約者が誰になったのかは、二人の成人を待って、一斉に公表するつもりだったんだ
果たしてそうでしょうか
それで今は時間が稼げてもいずれは、あたしと瑠璃子さんの婚約者を旗頭にして、両グループの対立はさらに激化するのではありませんか
そうなるかもしれんならないかもしれんそれは、これからの舵取り次第だろう
いいえ司馬沖達さんは野心家で、香月家全体の支配を狙っていらっしゃるのですからお祖父様の望んでいらっしゃる様な融和は、まず不可能ですわ
みすずは、そう分析する
確かに対立するグループの片方の長が、徹底抗戦派ならどんな融和政策を施しても無駄かもしれない
ではお前なら、どうする
簡単ですわ司馬さんのグループを、香月家から独立させます
二つの派閥が対立するのはどっちも、香月家の企業全部の主導権を握りたいからでしょうならば、香月の家の企業を二分します司馬さんの方は、香月家は株主という立場だけで経営は全て、司馬さんにお任せすればよろしいではありませんか
それではいずれ司馬くんが株を増資して、香月家の持ち株比率を下げるだろう会社ごと司馬くんに奪われるぞ
祖父は、そう返答する
そんなことはありませんわ司馬さんと香月家との関係が良好ならばわざわざ、優良株主の力を弱めて、別の投資家を呼び込んだりすることはありませんわ司馬さん自身は、株を買い漁る財力はお持ちで無いのですから野心のある新規の投資家に株の大半を押さえられる方が、司馬さんにとっては嫌なはずです
しかし香月の企業が二分化されるということは、対外的な力が
持ち株数で支配しているのですから対外的な評価は、変わりませんお祖父様は、御自分がお育てになった香月の企業グループの見た目がほんの少しでも、小さくなるのがお嫌なだけでしょう自分の影響力が及ぶ範囲が減ることに、ご納得できないだけですつまらない、こだわりですわ
みすずの言葉は厳しい
司馬さんたちを独立させると言ってもオーナーは香月家のままです経営の全てを、司馬さんたちにお任せするだけで利益は、もちろんいただきます司馬さんが失敗すれば、責任を取ってお辞めいただけばいいだけのこと経営責任者になる以上は、そういう覚悟はお持ちになるばずです
淡々とみすずは語る
香月家が、直接全ての支配下企業の経営を行うという形式はもう、止めるべきですわ才能ある方に、各企業をお任せするそういう形に変更していくべきです
お前は判っておらんのだ企業経営というものは
お祖父様のお若かった頃とは、もう違うんです
祖父と孫娘の討論に渚が割り込む
はーいそこまでっ
緊迫していた部屋の空気が弾ける
そういう経済に関する討論は、お祖父様とこれからもどんどんやりなさいねっ
渚がみすずに言う
香月様もみすずが、後継者に相応しい娘だっていうこと、お判りになって下さいましたよね
そうか渚の目的は
閣下とみすずが、腹を割って話す場を作ることだったのか
お前が女で残念だよみすずお前が男なら安心して、私は引退するよ
お祖父様現代では、男も女も関係ありませんわ世界の政財界では、女性が何人も活躍しています
みすずは、祖父に反論する
ふんっ今の時代ならば、女の当主も有りかそうだな私は、日本の古い規準で物事を考えすぎていたのかもしれない
しかしお前の経済や企業経営に関する洞察は、まだまだだそれについては、これから徹底的に教え込んでやる
渚くんの言う通りだみすずが一番、私に性格が似ているよ
みすずが香月家の後継者になる
みすずお姉様わたくしは、お姉様を支持いたしますっ
瑠璃子さんが大きな声で言った
お姉様が、お祖父様の後継者になられるのが一番ですわ
ありがとう瑠璃子さん
みすずは、祖父に向かう
では、お祖父様あたしと瑠璃子さんの婚約者を指名するという方針は、撤回して下さい
オレの手をギュッと握る
あたしはもう、この人の女ですし瑠璃子さんにも、自分の好きになった方と結婚していただきます
血縁を結ぶというのは過去でも現在でも、集団形成においては最強の方策だぞ
しかしそれでは、あたしたちが幸せになれません
オレの手を握る力が増す
そうかなら仕方ないなお前たちを解放しよう
そんなみすずの様子を見て
ついに閣下が、みすずに折れる
正直その若造のどこが良いのか、私にはさっぱり判らんがただのお人形だったみすずを、快活な少女に変えてくれたというのは本当なんだろうみすずに対して誠実だということも判っている従順で大人しい亭主を持つ方が、お前には良いのだろうな
従順で大人しい亭主ってオレのことか
オレってそんな風に見えているの
ありがとうございますお祖父様
ただし結婚式だけは、きちんとしろ香月の家を継ぐつもりなら、そういうことだけはしっかりとやれ私も出てやる政財界の連中が、ズラッと並ぶことになるが構わないな
はいもちろんです
オレはギョッとする
オレメグとも結婚式をする約束をしているんですけれど
えみすずとも、結婚式
それも政財界の大物って
楽しみですねっ旦那様
オレどうなるの
おめでとうございますっみすずお姉様
おめでとうございますっみすず様黒森様
瑠璃子さんと美子さんが早速、祝福の言葉をくれた
おめでとうみすず、あなた
おめでとうっ
渚と真緒ちゃんも
っていうか渚、いいのか、お前はそれで
関さん、藤宮さんお判りだとは思いますが、この件は一切、外には漏らさないで下さいあたしはお二人の能力と香月家への忠誠心については、よく理解しているつもりですこれからも、どうかよろしくお願いします
香月家の次代の後継者としてみすずは、二人にそう告げた
は、かしこまりました
藤宮さんは、即座に返答する
わわわ、わたくしも判っております判っておりますから
眼の前で香月家の後継者が決定してしまったことに、関さんは戸惑っていた
お二人ともずっと、あたしの下で働いていただきたい方だと思っています香月セキュリティ・サービスという会社とは関係無しに香月家の警護人になっていただきたいと
みすずは二人を自分の直属にしたいと考えている
ずっと黙って様子を見ていた美智が寂しそうな眼で美智を見る
安心なさい別に美智の働きに不満があるわけではないわこれからは家族がどんどん増えるでしょ美智は、ずっとあたしと旦那様の側に居るんだから警護の人だって増やさないといけないのよ
ニコッと微笑むみすず
美智は、ホッとしたようだった
お返事は今すぐでなくても結構ですわ現在、わたしちはシザーリオ・ヴァイオラという犯罪者に狙われている最中ですしその件が解決した後に改めて、お話致しましょうお祖父様もよろしいですね
うむこの二人を引き抜かれるのは辛いが今後のみすずの警護には、彼女たちぐらいの手練れの者は必要だろう香月家の未来の当主に、何かあってはいけないからな私からも頼むしばらくは、香月セキュリティ・サービスからの出向ということになるだろうが
閣下の言葉に二人は
拝命致します
あっ、わたくしも
こうして、藤宮さんと関さんはみすずの専任警護人となった
正式な辞令が出るのは、先だろうけれど
さってとそしたら、申し訳無いんだけれどお二人はお隣の部屋で、あたしの子と遊んでいて下さらない
渚が関さん、藤宮さんに言った
渚くん、どういうことかね
閣下の言葉に、渚は
家族だけでちょっとした儀式をやりまーすっ
え、儀式
ママ真緒は、家族じゃないの
真緒ちゃんの言葉に渚は
真緒ももちろん家族だけれど真緒はまだ小さし、真緒が居るとお兄ちゃんが恥ずかしがると思うのだから、今回はお姉さんたちに遊んでもらってて
もうちょっと大きくなったら、真緒もちゃんと入れてあげるわ約束するから
ママが真緒に嘘を吐いたことある
じゃあ、いいでしょママを信じて
渚が関さんたちを見る
ということですのでこの子と、隣の部屋へ行っていて下さい
あ、あのどういうことなんでしょうか
関さんの問いに渚は
香月家の様な名家ですと色々あるんです
ニコニコ微笑む渚
いえあのあなたは、どういう関係の方でございますか
関さんは渚が、香月家とどういう関係なのか判らないようだった
まあ、普通は判らないよな
みすずとこの人の家族ですわ
渚はそう答えた
何をするつもりなのかね
閣下までが、不思議そうに渚に尋ねた
だから家族の儀式ですよっ
みすずが、関さんと藤宮さんを見る
とにかく席を外して下さいこの女の子をよろしくお願いします
お願いしマースっ
真緒ちゃんが、トコトコと二人のところへ向かう
判りました参りましょう、関さん
じゃあ、ねぇっ
関さん、藤宮さん、真緒ちゃんがドアから隣の部屋へ行く
さーてと
渚がオレとみすずを見る
判っているわよね二人
香月様の前でセックスしなさい
これまでもエロだけでなく、アクション物になったり、青春物になったり色々とやってきましたが
まさか、企業物になるとは
うーむどういう作品なんだ
エキストラの思い出の続き
私が夏休みにバイトしていた頃は、まだ時代劇とか刑事物とかの番組がレギュラー放送されていた時代だったので、色々と面白い体験をしました
東京でも、小田急線の生田に時代劇のオープン・セットが残っていましたし
刑事物でも、予算の少ない作品ですと同じエキストラが衣装を変えて、何度も出て来ます
ある日、オンエアーされた作品を見ていますと
殺人現場の部屋の前で、黄色いロープの前に立っている警官(私)がやってきた主人公の刑事に敬礼します
主人公刑事が現場に入ると中で、写真を撮っている鑑識課員がやっぱり私
場面が変わって、警察署に戻った主人公刑事と擦れ違う警察官も私と
自分がクローン人間になったみたいに、3分ぐらいの間に、3回現れたのは笑いました
ただ夏休み期間の撮影は、すでに十月以降に放映の分を撮っていますから
真夏なのに冬服なんですよねぇ
それが厳しかったです
ちなみに、その時の主役のタ*ヒロ*さんが、撮影の待ち時間に上半身は黒いスーツに黒ネクタイなのにもかかわらず下半身はパンツ一丁で、足をタライの水に浸けて暑いなって、呟いていたのを見たことがあります
248.香月重孝の裏と表
えっとどういうこと
オレは、思わず渚に尋ねる
何で、ここで閣下の眼の前で、セックスしないといけないんだ
渚は
人間て多面的なのよ心には、表もあれば裏もあるよく、ほら、上半身と下半身では、思いが違うとか言うでしょ
うんとよく意味が判らないけれど
今、香月様は喜んであなたとみすずの仲を認めて下さったけれど、それは心の表側というか、上半身での思考よね下半身では、まだあなたのことを認めて下さっていないわ
下半身
これとても、重要なことなのよ今、この問題を解決しておかないとこの後ずっと、香月様はあなたに対して悪い感情を抱き続けるわ顔は笑っていても心の中では、あなたのことを憎むと思う
どういうことですか渚様
みすずも、真剣な顔で渚に尋ねる
まあ大事な孫娘を、余所の男に奪われるというのは、男性としてはとても辛いことなのよ普通の人でもねだけど香月様はみすずと瑠璃子さんに特別な感情をお持ちになっていらっしゃるから
特別な感情って
おい、君何てことを言うんだっ
慌てる閣下
あらもういいじゃないですかここには、親しい家族しかいないんですし香月様のお心の全てをブチ撒けてしまわれたらどうです
ニコニコ笑いながら渚は言う
すっかり困惑している閣下
あたしは全部知っていますだって5年前に、香月様自身があたしにお話して下さいましたものね
5年前渚は黒い森の現役の娼婦だった
閣下も、渚の顧客の一人だ
二人きりの個室の中で閣下は何かを渚に語った
あの屋敷の中で話したことを、勝手に公表するのは職業倫理に触れるのではないか
少し怒りを込めて強い眼で閣下は、渚を睨む
だったら、自分から白状なさいっシゲちゃんっ
しシゲちゃんて
先生、判ったのって聞いているのよシゲちゃん
は、はいいっ先生ぃぃ
渚の叱責に香月家当主・香月重孝82歳が、高い声で返事をする
小学校低学年の男子児童が綺麗な女教師に怒られた時の様に、小さく身を屈める
素直じゃない子先生は、大嫌いよっ
も、申し訳ないです先生
閣下渚と、どういうプレイをやっていたんですか
みすずはあんぐりと大口を開けて、驚いている
瑠璃子さんと美子さんも普段、どっしりと構えている祖父の豹変に驚いている
あのあなたは、お祖父様の先生なのですか
瑠璃子さんが渚に尋ねた
そうですねえ昔香月様の様な政財界の重鎮の皆様の個人的な心理カウンセラーというか、セラピーみたいなことをしていたんです
セラピーですか
はい、全身を使って汗をかくセラピーです主にやっていたのは
それって、セックスだろ
渚は、黒い森での特権階級の老人たちとの売春行為を心理セラピーだと言い切った
ですから香月様の本当のお心を、あたしは直接聞かせていただいたのです
渚が閣下を見る
さあ自分で話しなさいシゲちゃん
閣下はうつむいて呟く
で、できないです先生
どうしてなの、シゲちゃん
話したら孫娘たちは、私を嫌いになります
お祖父様どんなことがあろうとも、みすずはお祖父様を嫌いになったりは致しませんっ
わたくしもですわお祖父様
瑠璃子さんも、みすずと一緒に祖父の顔を見つめる
しかし私は
逡巡する閣下
お祖父様みすずは、性的にはマゾです
みすずが、はっきりと祖父に告げる
はい、マゾなんですお祖父様には、お話し致します
お前何を言い出すんだ
オレもみすずの言葉に戸惑う
だが、みすずは真剣だった
あたしはマゾでアブノーマルなセックスをすることを好む女ですですけれど絶対に旦那様としか、セックス致しませんこの人は、あたしのどんな性癖もニッコリ微笑んで受け入れて下さいましたから
17歳の孫娘の告白祖父は驚いている
それが、みすずの秘密です家族以外の人間には、絶対に明かさない内緒の秘密ですあたしが秘密を打ち明けたのですからお祖父様も、あたしたちに秘密を打ち明けて下さい
閣下は、悩んでいる
わ、わたくしもマゾですっ
突然、大きな声をあげたのは美智
わたくしは、まだ未経験ですがみすず様に見ていただきながら、アブノーマルなセックスをしていただくのが夢ですっ
何か知らないがみすずの告白が、美智の心に火を付けてしまったらしい
顔を真っ赤にして確実に、興奮している
あ、あのみすずお姉様
逆に瑠璃子さんと美子さんは、きょとんとした顔をしている
セイ的にマゾというのは、どういう意味なのでしょうかアブノーマルなセックスというのは
性についての知識を一切与えられていない二人にはみすずと美智の告白の意味が全く判っていない
大丈夫よ、二人にも判るようにゆっくり説明してあげるから
渚が二人に微笑む
まあお手数をお掛けして申し訳ございません
瑠璃子さんが渚にペコリと頭を下げた
でもその前に香月様に20年前の出来事について、お話していただかないとね
20年前
閣下は黙って、うつむいている
お願いしますお祖父様
みすずの声に閣下は、顔を上げる
みすず、瑠璃子よく聞いてくれお前たちの父親たち以外に、私にはもう一人息子が居た
それは初耳でございますわお祖父様
驚くみすずと瑠璃子さん
無理も無いお前たちには、教えないように徹底したのだよ
閣下は孫娘たちを見る
瑠璃子の父親、重秋みすずの父親、重冬その上に、重春という長男が居たのだよ
その方が香月様の本当の跡取り息子だったのですわね
そうだ私は、長男の重春を香月家の後継者に、次男の重秋を政治家に、三男の重冬を国家官僚にするつもりだった
閣下は、苦しげに話す
重春は二人の弟とは、10歳以上年が離れていた20年前にすでに40歳を過ぎ、香月グループの中での地位も固めていた私から重春への権力の継承も、すでに始めていたのだしかし
閣下は溜息を吐く
20年前重春は、家族旅行で滞在していたロサンゼルスで殺された重春の妻と3人の子供たちも一緒だ
殺された
武装した強盗に襲われたという話だが詳しいことは、判らない重春に付けていたボディ・ガードも一緒に殺されたからな私が、香月家の警備部門を、香月セキュリティ・サービスに拡充し、優秀な警護人を集めるようになったのはそれからだ
アメリカで長男を失ったことが香月セキュリティ・サービスという要人警護専門の警備会社を作ることに発展した
しかし問題は、香月家の後継者をどうするかということだった重秋も、重冬もまだ30前後で将来の道を変えることはできるとはいえ香月という大きな責任を持った家の当主となるための教育を施すには、少し年を取りすぎていたまた重春が亡くなったばかりだというのに、重秋と重冬をそれぞれ担ぎ上げようとする連中が現れ香月グループの屋台骨が、大きく軋んだ
そんなことがあったんだ
とりあえず官僚は辞めてしまったら終わりだ私は、重冬は霞ヶ関に残すことにしたそもそも、末の息子はちまちまと机に向かうのが好きな内向的な性格だ国家官僚としては良いのだろうが名家の当主には向いていない
それがみすずの父親
しかし次男の重秋は子供の時から政治家になるための教育を受けさせ、与党の有力議員の秘書をやって政治の実態を学び次の衆議院選挙に出馬する予定だったからなこの段階で家に戻って、死んだ兄の代わりに後継者になるということに、随分抵抗があったようだ
初めて聞く、父たちの話をみすずと瑠璃子さんは、真剣な顔で聞いている
私も堪えたよ60を過ぎて、息子を失うというのはしかも、いい歳をした次男を再び1から後継者として再教育しなくてはならないいや重秋には政治家として大衆に好かれる大らかさはあるが企業経営者としての抜け目の無さに欠けることは判っていた
閣下は苦悩の表情で語る
浮ついている家臣たちの心を一つにまとめるためには、私が次男の重秋を後継者に指名するしかないが重秋には、当主としての才覚はないだから重秋を取りあえずの時期当主に指名しながら20年私は、ついに重秋に当主の地位を譲ることができなかったんだよ
82歳の現在に至るまで閣下は引退できずにいる
いささか私も嫌になってしまってねいや、何もかもが嫌になってしまった大事に育ててきた長男が異国の地で家族ごと憤死してしまったということその長男の死に弔意を見せることなく、後継者争いに湧いた家臣たち当主の資質の無い、次男、三男しかし、その様に教育したのは、私なのだ長男を絶対的な後継者にするために、弟たちとは差を付けて育てたのだから私自身が、そうやって育てられたように
人は自分が受けた教育を、次の世代に施す
閣下は香月家の嫡男として、弟妹たちとは隔離されて育てられた
だから閣下も自分の長男だけを特別扱いして、弟たちには最初から別の道を示して特化した教育を施した
なのに長男が急逝する
私はあの頃全てに絶望していたよそして香月の家がそれまでの自分の人生が、急に空虚な意味の無いものに思えてきてねもう何もかも、破壊してしまいたくなった香月家を守り育み、未来の世代へと繋げていかなければいけない当主としての生活を続けながら同時に、香月家という古いものを全て破壊し尽くしてしまいたいという衝動に駆られた20年前の私は、60代に入ったばかりだ肉体も精神も、まだまだ衰えていなかった財界人としての確固たる地位も築いていた香月の家の中にも、私の意に反するようなことをする人間は一人もいなかったいや、私の敵対者は全て葬ってきた私は人生の絶頂期だったんだだから魔が差す
魔が差す
私は、残った二人の息子に二人とも、結婚はまだだったそれぞれ、香月家に相応しい名家から、美しい娘を嫁に迎えたそして、それぞれ女の子一人だけを産むことを命令したそれ以上の、子供は絶対に産んではならないと厳命した年齢差も三男の嫁が先に出産して、次男の嫁はその2年後というのも、私が計画した
それがみすずと、2歳年下の従妹、瑠璃子さん
どうしてですお祖父様
当時の私の心は、表と裏に完全に別れていた表の理由は香月家を守るためには、次世代の後継者教育をするには、もう私には時間が残っていないと感じた名家の当主は少なくとも30代半ばを過ぎていなければ、他家から舐められる私は当時すでに60代男の子が生まれたとしても、孫が当主を継ぐ時には90過ぎだそこまで、私が権力を維持できるとは思えない
閣下は、正直に当時の気持ちを語る
だから息子たちには娘を産ませる娘しか産ませないそれならば、一族の分家や家臣たちの息子で有能な人物が居れば孫娘に婿入りさせることができる孫娘が20の時に結婚させれば、30以上の男でも何とか釣り合うそれならギリギリ、私が生きているうちに当主の継承ができるかもしれない私は自分の手で、次の後継者を決めたかったんだよ
何という妄執
閣下は当主の地位と、自分の権威に囚われている
娘が二人居ればもしまた、重春の様な事件が起きたとしても、片方は残る私は、長男の死に学んだんだよ
だから次男と三男、それぞれの夫婦が一人ずつ娘を産んだ
それが表向きの理由だ
じゃあ裏の理由は
裏の理由は私は、もう香月の家の中を、どこまでもメチャクチャにしてしまいたかったんだよ家臣や息子たちを混乱させ困らせたてやりかった私に全ての責任を押しつけてくるだけの彼らに、すっかり閉口していただから、彼らが、どこまで私の高圧的な要求を呑むのか、知りたかったんだよ
正直に言うよ私は、重秋も重冬も、本当に私の命令を守るとは思わなかったのだどちらかが先に男の子を作れば自動的に、その子が後継者だ自分の息子を香月家の当主にするという誘惑に息子たちが堪えられるはずがないと思っていた実際、私は二人が私の命令に背いて二人目の子供を作っても出産を許すつもりだったそれが男の子なら、喜んで後継者として認めるつもりだったしかし
閣下が嘆息する
二人とも私を恐れていた私は、彼らにとって脅威であり過ぎだ二人とも、お前たち以降の子供は作らなかったし外の女との間にも、絶対に隠し子ができないように徹底して避妊していた
自分の子を当主にするという誘惑より父親の怒りに触れることを恐れた
何より、息子たちが許されないのは二人とも、私を盲信して、お前たち娘に関する教育を全て私に丸投げしたことだよきっと、お父様には、深いお考えがあるのでしょうからあの子のことは、全てお父様にお任せ致します息子の一人は、私にそう言ったよどちらの息子とまでは、言わんがねまるで、貢ぎ物の様にあいつらは、お前たちを私に差し出したんだ
当主である父と次男、三男との溝も深かったんだ
威厳のある父に命じられるまま娘を産んで
それ以上の子供は、絶対に作らないようにして
理由も聞かずに娘の将来を当主に託す
何もかも丸投げする
結局息子たちも、香月の家臣たちも、混乱することは無かったあいつらは、私をスーパーマンだと思っているからな最後は、私がどうにかしてくれると信じているだから私がどんなに無茶な命令をしても、従ういや、彼らを責めることはできない全ては、私自身の責任だ私がそういう父親、そういう当主であったがゆえにそのような息子たち、家臣たちが出来上がってしまったのだから
閣下は当主として有能過ぎたのだ
家臣たちのイメージする強大な、頼りがいのある当主を長年に渡って勤めた結果
みんな思考停止してしまった
閣下の言う通りにやっていれば、問題無いと思い込んでしまった
正直さっき、みすずとした様な口論は、私には新鮮だったよ事業に関することでも、他のことでも今では、私と直接、口論しようという人間はいない下の人間は、私の顔色をうかがいながら、何種類ものプランを持って来るだけだ私はそれを検討し、評価し採用、不採用を決める不採用にされた人間が、そのプランを捨てきれない場合は、私が指摘した問題点を克服して再度、私に提出してくる学校の先生になった様な気分だよ献策はされるが、討論にはならない
絶対者に祭り上げられた閣下はずっと孤独だったんだ
さてそろそろ、お前たちに嫌われる覚悟をしないといけないな息子たちに、娘を産ませた理由は、もう一つある私の心の中の暗い理由だ
閣下は、二人の孫娘を見てそれから、うつむいた
私はもしどうしても、お前たちの婿に相応しい男が見つからなかった場合は私自身の手で、お前たちを妊娠させるつもりだった
軽蔑してくれて構わん私はずっと、お前達を邪な眼で見ていたのだ
閣下は、孫娘たちに頭を下げる
私は人の道に外れた男だよお前たちを犯して私の子供を産ませたいと思っていたその子を後継者として育てたいとも考えていた二人ともだ私は、お前たちが男と接触しないように、徹底して隔離してきたそれは全て私自身が、お前たちを抱きたいと思っていたからだ
閣下の赤裸々な告白に部屋の中は、シンとする
はーい、シゲちゃんっやっと白状してくれましたねっ
小学校の先生モードの渚がにこやかに閣下に言う
私は最低な人間だよ
渚が、つかつかと閣下の前へ進んでその頭をコツンと叩く
もうっシゲちゃんそんな風に、自分を卑下してはいけませんっ
そして、オレたちにクルっと振り向く
はい、みんな先生に注目ぅぅこれからする先生の話を、よーく聞いて下さぁーい
渚先生のお話が始まる
昔イエス・キリスト様が、こうおっしゃいました心の中で、邪なことを考えてしまえば、それはもう実際にその罪を犯したのと同じだ罪深いみすずは、知っているわよね
マタイによる福音書の第5章ですね誰でも情欲をいだいて女を見た者は、すでに心の中で姦淫を犯したのだ
さすが、よく知っているわねそうねキリスト教的には、それは罪なのかもしれないけれどあたしは、そうは思わないわっ
渚が閣下に微笑む
渚くん
心の中で思ってしまったことと実際にそれをしてしまうことの間には、大きな隔たりがあります人間はみんな、心の中に湧き上がる衝動を我慢することによって、社会を築いているわそうでしょうシゲちゃん
それは確かに、そうだが
今更孫娘の前だからって、道徳家ぶることはないのよっシゲちゃん、あたしたちにいっぱいエッチでいやらしいことを要求したくせにっ
あ、あれはそういうことが許された場所での、そういう時間だったから
お気に入りだった元娼婦の前では閣下もタジダジだ
とにかくそういう邪な気持ちを抱いていたことがあったとしてもシゲちゃんは、実際に孫娘には手を出していないんだから無罪よ
無罪でも孫たちからすれば、気持ちの悪いことだろうそのために私は、この子らの生活を抑制した絶対に他の男には奪われないように
あたしは今となっては、感謝していますお祖父様がそうして下さったお陰であたしは大切なものを全て、旦那様に捧げることができましたから
あたしのお祖父様への敬愛は、変わりませんわただあたしはもう旦那様のものですから、お祖父様のお相手をすることはできませんが
そのみすずの言葉に閣下は
すまないすまなかった、みすず
みすずが男性恐怖症になるように、みすずの人生を操作したことを
閣下は詫びた
あのわたくし、お祖父様のおっしゃる邪な気持ちというのがよく判らないのですが
セックスの知識の全く無い瑠璃子さんが口を開く
瑠璃子はお祖父様の赤ちゃんでしたら、喜んで産みます今までのお祖父様のお話を聞いたら、それが一番じゃないかって思うんです瑠璃子はお祖父様以外の男の方は苦手ですし
瑠璃子さんは、とんでもないことを言い出す
あの赤ちゃんて、どうしたら産めますか瑠璃子、急いで産みますから、お祖父様瑠璃子と一緒に赤ちゃんを育てましょう
そんな瑠璃子さんに、美子さんが
瑠璃子様、確か、すぐには産めないはずですよお母さんのお腹の中に居る期間がありますから
そうね、お腹の大きい妊婦さんを見たことがあるわあれって、どれくらいお腹の中に入れておかないといけないのかしら
わたくしもよく判りませんが多分、半年ぐらいは必要なんじゃないでしょうか
まあ、そんなにもっと、短くならないの
あの確か、10ヶ月は掛かるはずです
オレがこっそりと教えてあげる
オレの中学の同級生に、10月10日が誕生日のやつがいてそいつの仇名が元旦早々でしたから
どういう意味でございます
瑠璃子さんは、きょとんとしている
女性が受精して実際に赤ちゃんが産まれるまでは、10ヶ月と10日掛かるって言われているんです
受精って何ですか
あの女の人が、お腹の中に男の人の赤ちゃんの種を受け入れることです
男の人の赤ちゃんの種
あ精子って言います
科学用語ですか
元は多分、そうだと思いますけれど今では、一般的に使います
あらわたくし、全く知りませんでした
これは小学校の理科まで戻った方がいいかな
あの、瑠璃子さん学校で、植物のおしべ、めしべって習いました
はい習いました
おしべから花粉が飛んで、それがめしべに付いて種になる
はいその仕組みは、知っております
後ろで、美子さんも興味深そうに聞いている
そういう仕組みが人間にもあるんです
人間にも
男は花粉の代わりに、その精子というものを出すんですそれを女性のお腹の中に注ぎます
えっどうやって
それは、まあ後で説明します
あ、はい先をどうぞ
すると女性のお腹の中には、子宮という赤ちゃんを作る場所がありまして、そこで男の精子が女性の卵子卵子というのは、女性の持っている赤ちゃんの元です子宮の中で、精子と卵子が結合しますそれを受精と言います
結合受精
はい精子とか卵子には、それぞれの男女の遺伝子かが入っているんですよだから、お母さんの産んだ子供が、お父さんの顔に似たりするのは、そういうことです
なるほどその精子というものにお父さん側の情報、卵子の方にお母さん側の情報が入っているんですね
そういうことですで、その結合が上手くいけば、子宮の中で10ヶ月掛けて赤ちゃんになります出来上がったところで、出産になります
なるほどそういうことだったのですね
納得する瑠璃子さんの後ろで
美子さんも、感心している
黒森様って、物知りでいらっしゃるんですね
いや、そういうことではなく
あなたたちが、何も教えられてきていないんです
じゃあ瑠璃子、急いで受精しますからお祖父様の精子というものを下さい
真剣な顔で、祖父に進言する瑠璃子さん
シゲちゃん良かったわね瑠璃子さん、シゲちゃんの赤ちゃん、産んでくれるって
渚が、ふふんと笑うが
当の閣下は暗い顔をしている
でも、残念ねシゲちゃん、もう、無理なのよっ
シゲちゃん、82歳ですもの5年前だって、あたしがお相手した時は、5回に1回くらいしか勃たなかったものねっ
閣下が、力なく渚を見上げる
あれだって渚くんだったからこそ、勃ったんだ他の女じゃあ、ああはならなかった
それって、あの
年齢的に、もう無理ってこと
邪な気持ちを抱いて計画した60歳の頃は将来、自分が枯れてしまうとは少しも考えていなかったんだよあの頃はさっきも言った通り、私の心身は充実していた幾つになっても、自分の性的な能力は衰えないと過信していたしかし
閣下ははぁと大きく溜息を吐く
人の肉体は衰えるのだよ
渚が、みすずたちを見る
そういうことだから香月様は、あなたたちが女らしい身体になってきた頃には、もう性的な能力はなくなってしまわれていたの邪な眼では見ていないから、安心なさいね
いや、邪な眼で見ているよ勃たなくなったし、勃っても今の私の身体では激しい運動には耐えられない医者にも止められているからなだが生きている限り、性欲は尽きないよ私は今だって、渚くんの乳房や尻に興味があるしみすずたちの肉体にも眼が行ってしまう
閣下は、そう告白した
香月様その様なお身体になられた以上は、見るだけで我慢していただけませんか
香月様はご自分が狙っていたみすずの純潔を肉体を、彼に奪われてしまったことに納得されていないでしょう
ああ、納得していないねみすずとの仲は許しても、そのこととは別だその小僧のことは好きになれんよ私は
うんみすずの男になったオレを
閣下が快く受け入れてくれるはずがない
考え方を変えて下さい
渚が閣下に告げる
どうしたところで閣下の肉体はもう、女性を抱くことはできないんですだから、これからは
妖艶に微笑む渚
彼のペニスを自分のペニスだと思って彼のセックスを御覧下さい
みすずがハッと気付く
判りましたっ渚様
祖父にニコッと微笑むみすず
あたしお祖父様がお望みなら、いつでも旦那様とお祖父様の前で、セックス致しますっ
肉体は衰えても心の性欲は、解消できないんですよねそれでしたらあたしたちのセックスを御覧になって、お祖父様の性欲を解消して下さいっ
さて、長かったですが、やっとエロ小説に回帰します
次話は、祖父の前で瑠璃子さんと美子さんに、セックス見学させます
これで、閣下から、瑠璃子さんの処女喪失の許可を得るところまで行けるか
もう7年くらい前ですが
夏の3ヶ月間繁忙期の歌舞伎座で働いていたことがあります
マボロシの方の後書きでも書きましたけれど
特に8月は、人気のカンザブロウさんの公演なので全日売り切れの超満員でした
普通は歌舞伎は、昼の部、夜の部の2部興業なんですけれど
カンザブロウさんの時だけ、3部制で完全入れ替えという
朝9時から、夜10時までずっと劇場が稼働しているという忙しさでした
そして、カンザブロウさんの公演だと、色々な芸能人が見にいらっしゃいます
ある晩の公演でお見掛けしたのが全然バラバラの状態で
ミワアキヒロ→落語のウタマル師匠→野球のエガワ
というコンボだった時は
ここは魔界かと、思いました
あと、話で聞いたのですが某、すでに亡くなった有名なニュースの人が、毎晩11時からニュースがあるのに、いつも終演まで居たそうです
下準備とか、打ち合わせとかしないでニュースやってたんですね
249.瑠璃子さんのためのセックス勉強会・1
私の前でセックスだと
孫娘の申し出に閣下は戸惑う
何よシゲちゃんは、見たくないのっ
渚は巧みに先生キャラを使って、閣下の心を煽る
お祖父様みすずは、4日前に処女を卒業したばかりですそれから毎日、旦那様に愛していただいてようやくセックスで絶頂に達するようになりました
みすずは、祖父に報告する
多分お祖父様に、悦んでいただける様なセックスができると思いますっ
にっこりと微笑むみすず
閣下は呆然としている
お前いいのか、そんな破廉恥な姿を
お祖父様にでしたら、喜んでお見せ致しますそれにみすずはマゾですし、見ていただける方が興奮しますっ
そんな赤裸々な発言を、みすずは続ける
旦那様もよろしいですよね
うんみすずが、いいならオレは構わないよ
こう返事をしながらああ、オレもすっかりアブノーマルな人間になっているのだなと自覚した
よくよく考えたらオレ自身も、初体験から一週間も経っていない
なのにもう、何十回もセックスをして
その全てが他の人に見られながらか、複数プレイだ
カメラなんかの監視の無い場所で、女の子と二人っきりのセックスなんて一度もしていない
いつも誰から見られている
どう考えても異常だよな
異常が普通になっている
今更閣下に見られるぐらい、どうってことは無い
ししかし
困惑している閣下に渚が、言った
シゲちゃん、いい加減素直になりなさいっみすずのセックス見たいの見たくないのっ
そりゃあ見たいさ見たいけれど
じゃあ見なさいっみすずも彼もいいって言ってくれてるんだからこんなチャンス二度と無いかもしれないわよっ
だが
シゲちゃんは、もうセックスできないんだから見るだけで満足しなさいっしょうがないでしょっ
それはそうなのだろうが
閣下は瑠璃子さんと美子さんを見る
あの二人にも、見せるのかね
閣下の指令によりこれまで一切のセックスに関する情報を教えられなかった二人
二人とも、ことの成り行きに呆然としている
そりゃ、見せますわよっ先生、これ以上の、性教育は無いって思うのっ
渚は、ニタッと微笑む
だがこの子らは
閣下はどうするべきか戸惑っている
シゲちゃんこのままセックスについて何も知らないこの子らを放っておくつもりシゲちゃんが始めたことでしょ
瑠璃子さんと美子さんをセックス情報から完全隔離したのは、閣下だ
シゲちゃんが実地でセックスを教えてあげることは、もうできないんだからシゲちゃんの身体じゃ、押し倒すのは無理よ諦めて、この子たちも解放してあげなさい
それは、確かに君の言う通りだと思う私も、どうにかしないといけないとは、ずっと思っていたんだ
この子たちだってもう色を知る年頃よ
瑠璃子さんは15歳
美子さんは18歳
恋の一つも経験していているべき年齢だ
セックスについても当然知っていなくてはいけない
全く性知識が無い、この子らにオレとみすずがいきなり生々しいセックスを見せてしまっても平気なんだろうか
かえって悪いトラウマになってしまったら申し訳が無い
それはあたしがきちんと説明しながら、致しますから
みすずが堂々と祖父に言った
瑠璃子さんたちに振り向く
瑠璃子さん、美子さんそれでは、これよりあたしと旦那様が、実際にセックスを致しますじっくり、ご観察なさって下さいね
よ、よろしくお願い致します
緊張している瑠璃子さんと美子さん
二人ともこれまでの会話では、これから何が行われるのか、さっぱり判らないだろう
セックスというのは簡単に言うと、赤ちゃんを作る行為そのものを指します
さっき、旦那様が瑠璃子さんに説明をした男性の赤ちゃんの素である精子を、女性の赤ちゃんの素である卵子がある子宮に受け入れる行為です
では今から、みすずお姉様は黒森様の赤ちゃんをお作りになるのですか
驚きの表情で瑠璃子さんが尋ねる
いつかは必ず、旦那様の赤ちゃんを産みますでも、みすずはまだ高校2年生ですから赤ちゃんを産むのには、早過ぎます
みすずは、穏やかな笑顔で答える
ですからみすずは今は、セックスをしても赤ちゃんができない薬を呑んでいます
不思議そうな顔をする瑠璃子さん
赤ちゃんをお作りになるわけではないのになぜ、そういう行為をなさるんですか
それはセックスというのが、愛の行為だからです
愛
きょとんとする、瑠璃子さん
美子さんと顔を見合わせる
神様は人間が、赤ちゃんを作る行為を祝福して下さいましたセックスって、とっても気持ちが良いんですよ
気持ちがいい
瑠璃子さんは美子さん以外の人間とは、ほとんど接触したことがない
他者との肉体の接触というものが、理解できないらしい
瑠璃子さんはよく知らない男性に肌を触れられるのはお嫌ですよね
それは怖いですゾッとしますわ
瑠璃子さんは、ブルッと身体を震わせる
でも美子さんや、お母様に触れられるのは嫌いではないでしょう
そうですね美子と手を繋ぐと、安心できますホッとすることが、よくありますわ
みすずは瑠璃子さんを誘導していく
それと同じです心から愛している男性に触れられると、心が満たされます幸せな気持ちになりますセックスというのは、究極の肌と肌の接触であり、肉体の抱擁ですから幸福感も最大になります
興味深そうにみすずの言葉を聞いている瑠璃子さんと美子さん
ですから、心から愛している男性でないとセックスは気持ち良くなりません
というか愛している人としか、セックスはしちゃいけないのよっ
みすずの言葉に渚が補足する
まず最初に瑠璃子さんたちの心に、倫理的な結界を張ってしまおうということらしい
こうしておけば、セックスの快感に目覚めた後誰彼構わずなセックスに溺れることは無い
あくまでもセックスは赤ちゃんを作るための神聖な行為なんだから本当に心から愛している人、好きな人この人の赤ちゃんなら産んでみたいという人でないと、セックスは気持ち良くならないのよ
でも気持ちがいいというだけで、本来は赤ちゃんを作るための行為をしても良いのでしょうかもっと、大人になって結婚してからでも、そういう行為をするのは遅くは無いと思います
瑠璃子さんの言葉は正論だ
それはそうなんだけれど若いうちから、きちんとセックスしていないと、将来、赤ちゃんができた時に困ることになるのよ
渚は平然と大嘘を吐く
瑠璃子さんの問いに、渚は
古い童謡で十五で姉やは嫁に行きっていうのが、あったわよね知っているかしら
はい、知っております
十五でっていうけれどこれは、昔の数え年だから満年齢に直すと14歳よほんの百年前まで、女の子はみんな14、5歳で結婚するのが普通だったのみすずの年齢では、すでに出産を経験していたわっ
渚が、とんでもないカードを切る
今よりも平均寿命が低いのに昔の女性は多産だったでしょどうして、5人も6人も子供を産めたかって言うと、初産の年齢が若かったからよ
確かにおっしゃる通りだと思います
瑠璃子さんは、納得している
今でも、アジアやアフリカの発展途上国では、14、5歳で女の子が結婚するのは珍しくないわつまり、生物学的には人間の女性は14、5歳で結婚し、子供を産むのが正しい姿なのよっ
強引に論理を展開していく渚
でも現代の日本では、そうはいかないわ大人になるまでに覚えなくてはいけないこと学ばないとがどんどん増えているから明治なら、小学校を出たらすぐに働きに出るのが国民のほとんどだったのよ中学なんて、そこそこ裕福な家庭じゃなかったら行かせて貰えなかったでしょそれが、戦後に義務教育が中学までとなって今では、高校を卒業するのが普通になっているわよね大学なんて、50年前まではお金持ちの子供しか行かれなかったのに
渚は、ニコッと微笑む
成人するまでの教育期間が増えたから平均的な結婚年齢も上がったわもちろん、そればっかりが理由では無いのよ知的に成熟した近代社会は、晩婚化していくものだから十九世紀でもヨーロッパの上流階級では、結婚適齢期が25歳を過ぎていたわ庶民が14、5歳で結婚しているのにより裕福で、文化的に進んでいる知的階級の結婚は遅かったのよ
しかし渚は、よくそんなことを知っているな
あ、これ全部、昔のあたしのお客様だった大学教授の先生に聞いたんだけれどねその人、あたしにこういう講義をするのが、お好きだったのよ
オレの顔を見て渚が言う
何で講義
ゼミで講義しているうちに、女子大生とというプレイがお好みだったの
でねその先生がいつもおっしゃってたわ生物としての人間の女の子の結婚適齢期が14、5歳である以上成長期にきちんとセックスをしておかないと、将来、安心して赤ちゃんの産める身体にならないって完全に大人に成長しきった身体になってからセックスを体験すると身体がびっくりしてしまって、よくないことになるって、おっしゃるのよ
いやそれって、その大学教授がロリコンだっただけなんじゃないのか
だって、16歳ぐらいの渚を抱きにお屋敷に通っていたやつなんだろそいつ
自分の性癖に都合の良い理屈をこね回しただけなんじゃ
そういうものなんですか
心配そうに、瑠璃子さんが言う
そりゃそうよ成長期に定期的にセックスしておけば、身体がセックスというものを受け入れて成長するってことでしょセックス未体験のままで大人になってしまったら、もうそこからの身体の適応は間に合わないじゃない
理屈的には、合っている様な感じに聞こえるが
20歳を過ぎても処女だったせいで、身体を壊した人の話なんて聞いたことがない
まして男はどうなる
30過ぎて童貞のままなら死ぬのか
魔界に転生するのか
そうですそれで、みすずは旦那様にセックスしていただいているんですっ
渚の謎理論にみすずが、乗る
でもセックスの素晴らしさは、それだけじゃないんです
旦那様みすずとのセックスは、気持ちいいですか
ああいつも、とっても気持ちいいよ
みすずもですいつも、気持ち良くして下さって、ありがとうございます
微笑みながらみすずは、瑠璃子さんたちに視線を戻す
地位も名誉もお金も関係無くセックスでは、あたしはこの裸の身体一つだけで旦那様を気持ち良くして差し上げることができます旦那様も生身のお身体だけで、あたしを気持ち良くして下さいます旦那様に愛していただく時間だけは香月の家、その他のしがらみも何も無くみすずは裸のみすずになれますそれは本当にとっても幸せなことなんですよ
みすずは妖艶に微笑む
そのみすずの美しさに瑠璃子さんは息を呑む
じゃあ、あなたの前でしてみるわねしっかり見学してね
そしてオレとみすずのセックスが始まる
旦那様脱がせて
みすずがオレに甘える
オレはみすずの着ている安物のTシャツを脱がせる
シャツの下は裸だ
ツンとした桜色の乳首が現れる
形の良いみすずの乳房が
肌の白いみすず
17歳の水を弾くつるんとした肌
下もお願いします
オレはひざまづいて、みすずの短パンを脱がす
無毛の秘部は、すでにトロトロと濡れている
柔らかい太ももに短パンを滑らせ片足ずつ脱がせる
サンダルも脱がしてやりみすずを全裸にする
綺麗だよみすず
頬を赤く染めるみすず
さっきは隠していた裸身を今度は、堂々と祖父に見せつける
セックスをする時には、なるべく裸になるのよあ、お外に居る時に、急にしたくなっちゃった場合は、全部脱がなくてもいいんだけれどね
みすずは、瑠璃子さんへの講義を忘れない
シゲちゃんネクタイ貸して
渚が閣下のネクタイを外す
何に使うんだね
そう尋ねる閣下に渚は
今は瑠璃子さんたち中心にセックス見学会をしているけれどちゃんとシゲちゃんのことを忘れていないって、証拠にね
渚はそう言って閣下の銀色のネクタイを、みすずの首に結わえる
全裸にネクタイだけの背徳的な姿
二つの胸の谷間にネクタイが揺れる
おお、私も一緒に参加させてくれるのか
閣下は嬉しそうだった
旦那様ぁぁ
オレに甘えて抱きついて来るみすず
抱擁してキスする
舌と舌を絡める
その様子を瑠璃子さんたちに見せつける
舌をねペロッてして貰うのが、好きなのっ
みすずが瑠璃子さんに言った
オレはみすずの背中に廻り、瑠璃子さんたちに見えるように、後ろからみすずのおっぱいを揉む
乳首を捏ねる
ああっ気持ちいい
みすずが小さく喘ぐ
好きな男の人におっぱいをいじくって貰うのは、本当に気持ちいいのよたくさん揉んで好きにしてみすずの身体、旦那様の好きに弄んでぇぇ
食い入るように、オレたちを見ている瑠璃子さんと美子さん
美智は自分で自分の胸をまさぐっている
美智の中でも、快感に火が付いてしまったらしい
みすず乳首をしゃぶるぞ
どうぞみすずのおっぱい、好きなだけペロペロして下さい
オレは、みすずの前に膝立ちになる
片手でみすずの腰を抱いてみすずの左の乳首に舌を這わす
あっああんっ気持ちいい
舌で乳首を転がす吸う
みすずは、オレの頭を優しく抱き締めてくれた
んんぅっ旦那様に乳首を吸われるとあたし本当に女に生まれてきて、良かったって思うのああんっ
快感に、ゾクッと身体を反応させるみすず
将来、赤ちゃんができてお乳が出るようになったら毎日、飲んで下さいね赤ちゃんと一緒に、旦那様にもみすずのおっぱい飲んでいただくのぉぉぉ
オレは力強く、乳首を吸う
ああいい気持ちいいですぅぅ旦那様あたしの旦那様ぁぁんっ
みすずの顔は性的な興奮に蕩け始めている
はい、判っています
みすずが脱がせて差し上げますね
そして、みすずは美智に
美智手伝いなさい
美智は、片手で胸をもう片手で股間をまさぐっていた
みすずの声に、ハッとして
みすずと美智の二人かがりで、服を脱いで行く
瑠璃子さんたちは、眼を爛々とさせてみすずたちに脱がされるオレを眺めている
男の裸体なんて直接見るのは初めてなのだろう
瑠璃子さんも美子さんも、耳まで真っ赤になっているが眼は、オレをしっかり見ている
そんな二人に渚が話し掛ける
瑠璃子さんは日本神話のイザナギ神・イザナミ神の国産みの話は知っているわよね
はい読んだことはありますわ
瑠璃子さんは、興奮した赤い顔のまま答えた
イザナギ神があなたの体はどうなっていると聞くと、イザナミ神はわたしの体には、成り成りて成り合わぬ所がありますと答えるわすると、イザナギ神は、わたしの体には成り成りて成り余る所があるって言うそして、わたしの成り余る所とあなたの成り合わぬ所に合わせようって言って国を産む
渚が言う
はい、確か、その様な内容だったと思いますそうよね、美子
ええ、瑠璃子様
読書家の二人はさすがによく知っている
それってねセックスのことなの神様同士のセックスを意味しているのよ
渚がみすずを見る
みすずこっちにいらっしゃい
はい美智、お願いね
美智一人にオレの脱衣を任せてみすずは、渚の前へ
そこに座って大きく足を拡げて、瑠璃子さんたちにあなたの女性器を披露なさい
渚の命令に
みすずは、カーペットの上にしゃがみ込み大きくM字開脚をする
瑠璃子さんたちに女性器を晒す
ここがイザナミ神の言う、成り成りて成り合わぬ所よ女の子は、この穴に男の人を受け入れるの
愛液にテラテラと輝くみすずの割れ目
ゴクッと唾を呑む瑠璃子さん
あ、あのそこは、おしっこをするための穴なのでは
緊張しながら瑠璃子さんは、渚に尋ねる
それは、ここのこの小さい穴がそうよここがおしっこの出る穴その下の大きな穴は、セックスのために使うものなのこの奥に女性が赤ちゃんを作る場所子宮があるのよ
渚が説明する
あのみすずお姉様のそこ、透明な液体が滴っていらっしゃいますけれど
これは、これからここに男性を受け入れるための潤滑剤として、女性の身体から溢れ出てくるもので愛液と言います
みすずが自分の秘部を見せつけながら、説明する
愛液
みすずが勘付く
もしかして瑠璃子さんも、あたしと同じ部分から、温かいお汁が湧いていらっしゃるのではないかしら
瑠璃子さんは顔を真っ赤にして
は、はい先程、裸のみすずお姉様と黒森様が抱擁されて、キスしていらっしゃるのを見た時からお腹の下の辺りが、くぅーっと熱くなって汗の様なものが、股間から出ています
瑠璃子さん濡れている
わ、わたくしもでございます
美子さんまで
あら、それは大変ですねちょっと、診せて下さい
渚が二人に言う
困惑する二人
おそらくこれからセックスするみすずのセックスに対する感情が、お二人に伝播しただけだと思いますそういうことは、よくあるんですでも何か別の原因ですと、よくありませんから確認させて下さいっ
平然とそう言い切る渚
そうですねお二人とも、スカートを捲って、渚様に股間を診ていただいた方がいいですわ
みすずも二人にそう言う
スカートを腰まで、捲り上げてみすずと同じ格好をして下さい
美子さんが主人を見る
みすずお姉様のおっしゃる通りにしましょう何か身体に問題があることだと、いけないわ
おそらく二人ともオナニーも知らないのだろう
自分の身体の奥から愛液が染み出す状況に驚いている
判りましたわ瑠璃子様
そのまま椅子の上で、みすずと同じポーズをなさって
瑠璃子さんと美子さんは一度椅子から立ち上がって、スカートを捲っていく
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして
あの黒森様、見ないで下さい
いいえ彼にも見ていただきましょうねこういうのは、たくさんの人の意見をいただいた方が確実よ
はいあたしの旦那様です瑠璃子さんにとっても、もう身内じゃないですか
M字開脚を続けたままみすずが、言う
むしろ、瑠璃子さんは旦那様にどうぞ、見て下さいってお願いするべきだと思います
瑠璃子さんは恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら、オレに言った
どうぞ御覧下さい黒森様
久々のエロシーンなので、たっぷりとやります
暑すぎて、ヘバッてます
この状況で、平日にエロシーン書くのは大変です
まあ、しょうがない
250.瑠璃子さんのためのセックス勉強会・2
椅子の上で制服のスカートを捲り上げて、大きくM字開脚する瑠璃子さんと美子さん
二人とも耳まで真っ赤になっている
お揃いの純白のパンティ
股間のところがじっとりと濡れていた
えっとこれって横がヒモで結んであるけれど
いわゆるヒモパンてやつ
まあ、二人ともシルクのパンティを穿いているのねっ
渚が、クスッと微笑む
済みません肌触りが良いので
恥ずかしそうに、瑠璃子さんが言った
ちょっと失礼するわね触診するから
渚が細く長い指で、瑠璃子さんの股間を触る
あっああん
瑠璃子さんから声が漏れる
股間の濡れた布地に、じゅわっと愛液が拡がる
わたくし何か変ですここが、熱いの
瑠璃子さんは、自分の肉体の変化に戸惑っている
大丈夫よ女の子は、みんなこうなるんだから
渚は言う
そして、オレを見て
あたしは美子さんの検査をするからあなたは瑠璃子さんを触ってあげて
ギョッとする瑠璃子さん
黒森様に
怖くないですわ瑠璃子さん大丈夫です、あたしの旦那様ですから
床のカーペットの上で開脚したままみすずが、言った
にっこりと微笑んで自信満々に、オレを瑠璃子さんに勧める
瑠璃子さん触りますよ
オレの言葉に、瑠璃子さんは
は、はいお願いします
眼から熱い涙を零しながらそう答えた
オレは指を這わせる
シルクの布の上から、まずは割れ目の周りをそっと撫でる
ああっ黒森様の指が
ブルルッと震える瑠璃子さん
産まれてから一度も、満員電車なんかに乗ったことは無いだろうし
男とは徹底して隔離されてきた、究極の箱入り娘だ
男に局部を触られるのはこれが初めてだろう
ちょっと強くしますよ
オレは割れ目の上を撫でる
はっああんっ
クリトリスのある辺りをグリグリと
いやあんっ何ですのこれ
初めての快感が瑠璃子さんを襲う
ぴちゃぴちゃと、愛液が湿った音を立てる
どうです、瑠璃子さんあたしの旦那様の指は気持ちいいでしょう
みすずが艶やかに微笑む
瑠璃子さんは初めて味わう快感を、何と表現するべきか判らないようだった
気持ち良くないですか
オレが尋ねると瑠璃子さんは、熱い吐息を漏らしながら、上目遣いで
き気持ちいいです
ああっく、黒森様瑠璃子、気持ちいいですわ心臓がドキドキしますっ熱いの
涙目で、オレに自分の体内に湧いている熱波を語る瑠璃子さん
それが愛の味です恋の感覚ですわ
催眠術の様にみすずの言葉が、瑠璃子さんに染み込んでいく
これが愛の味なんですか恋の感覚
そうですよあたしの旦那様だから瑠璃子さんのことも、心の底から愛して下さっているんですだから、そんなに気持ち良く触って下さるんです
黒森様だからこんなに気持ちいいんですか
あたしの旦那様じゃなかったらそんなに優しく、丁寧に愛しては下さいませんよ
あ、愛愛なんですかこれは
瑠璃子さん失礼します
右手で瑠璃子さんの股間をまさぐったまま左腕で瑠璃子さんの身体を抱く
あ、あの何をなさるのですっ
オレの腕の中で瑠璃子さんが身体を硬直させる
そんなに驚かないで力を抜いて下さいオレに全部、身体を委ねて
瑠璃子さんの耳にオレはそっと囁く
あ、あの黒森様
瑠璃子さんはとっても可愛らしいお方ですね
わたくしが可愛らしい
はいとっても愛しい気持ちになっています
そんなでも、黒森様はみすずお姉様の
倫理的な思考が、瑠璃子さんの精神を守っている
だからみすずが告げる
はいですから、あたしの旦那様は、瑠璃子さんのお兄様ですよ
お兄様
お兄様に愛していただくことを恥ずかしがってはいけませんよ
こんな時にどうするべきかオレは、もう知っていた
そうだぞ瑠璃子
オレは瑠璃子と呼び捨てにする
二人の間の障壁を、吹っ飛ばす
瑠璃子はオレの妹だこれからずっと一生
一生
ああ、何でもオレに頼ってくれ瑠璃子のためなら、何でもしてやるから
オレは、瑠璃子の人生を背負う覚悟をする
でもわたくしは香月の香月の
オレの腕の中の瑠璃子
そんなことはどうでもいいんだ
どうでもいい
黙ってオレの妹になれ
オレは瑠璃子の眼を見て強く、命令した
お前はオレの妹にするそう決めたお前は、何も考えずオレについてくればいいんだっ
瑠璃子は
生まれてから、祖父以外に命令されたことの無い瑠璃子
祖父だって、強い言葉で瑠璃子に命令することは無かったろう
だから、オレは瑠璃子を支配する
力を抜けオレに身体を預けろ
オレは、瑠璃子に囁く
でも、それではお兄様が重いでしょう
オレは瑠璃子に微笑む
大丈夫だオレは瑠璃子の重さぐらい、平気で耐えられるていうか瑠璃子は、軽いよ
いいから全部、オレに委ねろ
オレの腕の中の瑠璃子から力が抜ける
ぐんにゃりとした柔らかい肉体をオレはしっかり抱き締める
うん15歳の細身の少女の肉体は、軽い
ほら全然、平気だ
はいお兄様
瑠璃子がオレの胸に頬を寄せる
恥じらう顔が愛おしい
どうです、瑠璃子さんあたしの旦那様に抱き締めていただくのは
みすずが瑠璃子さんに尋ねる
はいとっても安心します穏やかな気持ちになるこのまま、ずっと抱き締めていていただきたいです
お前が抱き締めて欲しい時には、いつでも抱き締めてやるだから、オレが瑠璃子を抱き締めたい時には、いつでも抱き締めさせろよ
抱き締めたいお兄様は、瑠璃子のことを抱き締めたいと思われるのですか
こんなに可愛い妹なんだ毎日だって、抱き締めたいさ
では、毎日抱き締めて下さい瑠璃子も、毎日、お兄様に抱き締められたいです
そう言って今度は、瑠璃子の方からオレを抱き締めてくれた
瑠璃子のお兄様なんですね
そうだお前はオレの妹にしたんだから一生そうだからな
そんな瑠璃子を見てみすずは
あたしもそうだったんです、瑠璃子さん
あたしも自分の現在も過去も吹き飛ばして旦那様の女にしていただいたんですとっても、嬉しかった一人の女、一人の人間として旦那様に求められたことが
香月の家の娘であることは縛られているだけです学校のお友達も、踊りのお友達たちもまず、あたしが香月家の娘であるということを念頭にして話し掛けて来るみすずはずっと、香月家の束縛から逃れられませんでした
それは瑠璃子も同じです
でもみすずは、旦那様のものになりましたあたし生まれて初めて、香月家とは関係無く自分だけのものを手に入れたんですあたしの旦那様ですあたしが一生お仕えする方です旦那様は、裸のあたし自身を受け入れて下さってあたしに絆と信頼を下さいました
みすずが美しい従妹に言う
あたしの旦那様ですあたしの何て、素敵な言葉なんでしょうこのあたしの満たされた気持ち今の瑠璃子さんなら、お判りでしょう
はい、お姉様
そして、オレの顔を見る
あたしのお兄様ですあたしの
オレたちは、三人で見つめ合って微笑む
よかったわね瑠璃子さん
あうあっ無茶をなさらないでああんっあああ
横から美子さんの喘ぎ声が聞こえた
見ると渚が美子さんを責めている
美子さんはいつのまにか、制服も半脱ぎにさせられて
胸と股間を下着の上から同時に、責められていた
無茶じゃないでしょっ気持ちいいでしょ
ふんっふんっと渚の指が、強く薄い布越しにクリストスに細かく振動を与えていく
ああ、ああいうテクニックもあるのか
オレも真似してみよう
ああっお兄様、何をなさるのですっ
渚の真似だよ
あああっあああああんっ
どうだ、瑠璃子こういうの気持ちいいか
い、いいですぅぅ気持ちいいですぅぅ
可愛いわよ瑠璃子さん
みすずは、自分で自分の同じ箇所を触っていた
あのご主人様
美智が恥ずかしそうに、オレに言う
美智も自分を慰めてもよろしいでしょうか
ああ、好きなだけやれ
美智も自分のスカートの中に、手を突っ込んで身悶えする
あああご主人様ぁぁみすず様ぁぁ
切なそうな顔で、オレたちを見る
美子さんを指で責める渚
瑠璃子さんの股間をまさぐるオレ
瑠璃子さんはそんなオレを、ギュッと抱き締めている
みすずと美智は自慰をしている
女たちの嬌声が部屋の中に響いた
ああっ、ご無体ですそんなところを触らないでっ
そう、ここがいいのいいのねっ
瑠璃子ここはどうだい
お兄様お兄様気持ちいいですぅぅ
ああんっ旦那様も瑠璃子さんも可愛い可愛いのぉぉぉ
ご主人様ぁぁわたくしもあああ
しばらく、そんな痴態が繰り広げられた
はいはーい、それじゃあ一回ストップねっ
明るく小学校の先生の様に、渚がオレたちを制止する
えっ渚様
みすずが渚を見る
イクまでさせてはいただけないんですか
ダメよ瑠璃子さんや美子さんは、こういうこと初めてなんだからイクとこまでイッたら、その後の体力が続かないわっ
それより先に、あなたと彼のセックスを見せてあげないとねっ
あっはいっ
嬉しそうに微笑むみすず
渚は、閣下に
どうシゲちゃん楽しんでるぅ
閣下は小さく嘆息して
今ほど、肉体の老いを恨んだ時はないよあと、20年若ければ私もそっちに参加するのだがね
やっぱり無理なのかしら
まず勃たんし勃ったところで、身体がもたんよ腹上死する前に、脳溢血だな
口惜しそうに、閣下は言う
しかし眼では楽しませて貰っているどれだけ肉体は老いてもスケベ心というものは抜けないものだな
じゃあ、見てるだけでも楽しんでいてねっ
そういう渚に閣下は
渚くん何を企んでいるこれは、御名穂くんの入れ知恵か
いいえ、あたしの独断です
渚は答えた
みすずだけでなく瑠璃子も、私の手から奪おうというのかね
ちゃんと香月様のお手の中でやっていますわ見えるところで
それにこの方が瑠璃子さんたちにとっても幸せなんじゃないかって思いますわ
香月様はこのまま、瑠璃子さんが何の性知識も無いままどこかの名家のバカ息子に政略結婚させられる姿を御覧になりたいのですか
私の眼の黒いうちはそんなことはさせん
閣下は不機嫌そうに、そう言った
では香月様の眼は、いつまで黒いままでいられるんですの
渚は笑顔のまま、切り返した
香月様はすでに82歳です明日にでも、突然お倒れになられるかもしれない不謹慎は承知で申し上げます病院で寝たきりになって言葉を喋ることも、筆談をすることもできなくなったとしますそんな事態になった時に誰が、お孫さんたちをお守りするんですか
渚の言葉が閣下に刺さる
香月家の重役たちは閣下の影響力がなくなれば、勝手なことをし始めるでしょう瑠璃子さんのお父様には、彼らを止めるだけの力はありませんそうなったら重役のみなさんは、みすずさんや瑠璃子さんを自分たちの都合の良い相手に嫁がせようとするでしょうねそういう動きを誰が止められるというのです
や、谷沢がいる
ご冗談を谷沢さんは、警護役のチーフです敵対者から、お孫さんたちを守ることはできても香月家内部の問題には対処できません政略結婚でも結婚というのは慶事ですからねおめでたい話を、警護役の谷沢さんが壊すことはできませんわ
確かにその通りだ
だから香月様は、お孫さんお二人の婚約者を決められたのでしょうそれも、婚約者は決まっているが、お二人が成人するまでは公表しないということにわざわざなさったのは部下の暴走を防ぐためでしょう
ああ君の言う通りだ
しかし、このままでは瑠璃子さんたちの性教育は、誰がするのです香月様ご自身では無理となれば誰かが代わりにしないといけないではありませんか
それは判っているだから、今も私は黙って見ていたしかし
その小僧の言動を見ているとだな私は、君たちがみすずと瑠璃子を籠絡して、香月の家を乗っ取ろうとしているのではないかという疑念を抱くのだよ
オレが香月家を
あの何を言っているんですか
オレはただの高校生ですよ香月家とか別に興味は無いです
うんそんなの、オレにはよく判らないし
家とか、そういうのよりオレはみすずや瑠璃子の方がいいです可愛いですから、こいつらが
瑠璃子は、きょとんとしてる
あいけね
美子さんも、可愛い人だと思っていますよもちろん
二つ年上の瑠璃子の付き人のことも付け加える
瑠璃子を受け入れる以上は美子さんを見捨てるわけにはいない
美智もちろん、お前は可愛い
オレの言葉に美智は、尻尾を振る子犬の様な可愛い笑顔を見せる
渚のことも大好きだよ
渚はクスッと微笑む
どういう子なんだねこの小僧は
閣下が渚に尋ねる
御覧になった通りですわ彼は、とてもシンプルで判りやすい思考しかしませんから彼は底抜けに正直なんですあたしたち家族には、絶対に嘘を吐きませんから
渚の言葉に、みすずが付け足す
はい、旦那様はこれまで一度もあたしに嘘を吐かれたことはありませんどんな時でも、みすずの話は真剣に聞いて下さいますし約束したことは、絶対に守ろうとして下さいますあたしが嫌がるようなことは一つもなさいませんしご自分の欲求を押しつけることもなさいませんむしろ、あたしを喜ばせるためなら、どんなに面倒なことでも率先してなさって下さいます
まあ素晴らしいですわお兄様
瑠璃子さんが、感嘆する
みすずは、こんなに信頼できる方に出会ったのは生まれて初めてですですからこの方に生涯を捧げると決めました
わたくしもお兄様を信頼致しますっお兄様は、わたくしにずっと優しくして下さいますし
こんな男の方、なかなかいないんですよ瑠璃子さんも、あたしの旦那様なら全然怖くないでしょ
はいっみすずお姉様っ瑠璃子は、お兄様に抱き締めていただくのが大好きになりましたっ美子も聞いてわたくし、この方の妹にしていただくことになりましたからっ
そ、そうなんでございますか
渚に責められ続けていた美子さんはオレと瑠璃子の会話を聞いていなかったらしい
そうよっ美子も、お兄様に粗相の無いように気を付けてねっ
結局のところ彼はちょっと壊れているんですよ
壊れている
彼は、両親にも親戚にも、誰一人頼ることのできないまま孤独の中で成長しましたから自分に信頼を寄せる人の期待には、絶対に裏切らないと決めているんです
渚がオレという人間を説明する
そんな彼だからあたしたち大人も、彼を信頼していますし彼のことも絶対に裏切りません御名穂さんですら、そうなんですこの子はあたしたちが、ずっと昔に捨てて来た良心そのものですから大切にしたいんです
この少年がどういう人間なのかは、よく判った君を信用しようしかし御名穂くんが、彼を使って香月の家を手に入れようとしているという疑惑は拭えないね私は、彼女をよく知っている
渚はクククと笑い出した
何がおかしい
閣下が、ジロッと渚を見る
香月様はご自分の視点からだけで見ていらっしゃりますわ
私の視点
はい香月家という大きなピラミッドの、その一番上から見下ろしていらっしゃいます
それはそうだろう私は、現在の香月家の当主だ
あたしは未来の香月家の当主は、みすずだと思っていますわ
そして、みすずは彼を通して、あたしたちの身内です家族だと思っています
うんオレたちは家族だ
ですからあたしも御名穂さんも、家族であるみすずを精一杯応援しますわ香月家を乗っ取ることなんて考えておりません香月家はすでに、あたしたちの家族であるみすずの物ですから
みすずが家族なんだから乗っ取る必要なんてない
そして瑠璃子さんも、今、彼の家族になりましたあたしたちはこれからも香月様とは関係無く、香月家をお助けしますわ家族の実家なんですから
ううむ
閣下が、唸る
論理的に騙されているような気もするが信用してやろう
その言葉に、みすずは
お祖父様に信用していただかなくても結構ですわ
あたしたちの家族の絆は、お祖父様とは関係ありませんからお祖父様がどう思われましょうとあたしは旦那様の女ですし、瑠璃子さんは旦那様の妹ですあたしたちは、もう家族なんですだから、助け合って生きていくのは当然のことなんですっ
そうよねっ瑠璃子さん
はいっお姉様っ
みすずは、妹にニコッと微笑む
お祖父様のせいでちょっと脱線しちゃいましたけれど
あなたのお兄様とお姉様が本当のセックスを見せてあげるわね
男と女が愛し合うっていうことが、どういうことなのか瑠璃子さんに教えてあげるわ
はいよろしくお願い致しますっ
妹は、にっこり微笑んで答えた
瑠璃子さんの心のガードが、完全に取れました
吉田くん浸食、しまくってます
明日は、さらに深く浸食します
コミケの話
私が初めてコミケに行ったのは、まだ小学生の頃で
当時読んでた月刊アウトか、アニメックを見て、面白そうだと一人で出掛けたのでした
えー、80年代のことです
当時のコミケは参加者がほぼ全員、20代以下でしたね
主催の米澤さんですら、30代だったはずです
そして、中学生以下はほとんどいませんでした
会場は晴海です
開催は1日限りでした(その代わり、夏コミ、冬コミの他に、春コミもありました)
規模的には、今のワンフェスぐらいでした
会場の全てのサークルの本を、私は見ましたから
端から端まで
当時の参加者は並んで居る途中で、話し掛けられて友達になった人とかも含めて
全員ガンダムだけは観ていましたガンダムの話だけは、誰でも通じました
20代の女の人でも
そういう共通して、誰もが絶対に知っている物があったのは、良かったと思います
それと当時のコスプレは過激でした
今みたいに、規制がありませんでしたから
素肌にビキニそのまま着ているお嬢さんがいっぱいいました
既製品に手を加えている物はともかく
アニメの極小ビキニ・アーマーを自作してきたお嬢さんとかは
上も下も、ポロッとなってましたね
恐ろしい、時代です
10代後半から、学校が忙しくなってコミケから足が遠ざかりました
晴海を最初に追い出された後の流通センターの時までは行ったのかな
大雪の朝に、高速道路の下に並んだ覚えがあります
幕張に行ってからは、一度も行っていません
エヴァ・ブームの時に、2回ぐらい行ってみましたがもう世代が違ってましたね
最近は、一昨年ぐらいに覗きに行っただけです
それでは、働いてきます
251.瑠璃子さんのためのセックス勉強会・3
旦那様、こちらにいらして下さい
全裸のみすずが、オレを誘う
脱がしてさしあげますね
みすずが、オレのシャツのボタンを一つ一つ外していく
笑うみすず
どうしたんだいみすず
いえあたし旦那様の奥さんらしいことをしているなって思ったら、嬉しくなったんです
みすずが、オレを見上げてそう言う
色々、命令して下さいみすず、旦那様に命令されるの好きです
マゾっ気の強い、みすずがそう言う
でもオレ、みすずに何を命令したらいいのか、判らないよ
エッチな命令でもいいんですよみすずは、旦那様に望まれたことなら、どんなことでもします
みすずは、どんなことがしたいの
オレは逆に質問してみた
命令だみすずのしてみたいセックスを教えろ
みすずは顔を赤くして答える
駅のおトイレの中で
トイレ
はい駅のおトイレの中で、旦那様に犯していただいてお腹に旦那様の精液を注いでいただいたまま、学校に行きたいです
判った、今度しようそれだけでいいのかい
うんと、安全面とかで問題があるかもしれないけれど
こういうのは、克子姉に相談だな
きっと良い方法を教えてくれるはずだ
克子姉も参加したがりそうだけど
まあ、それはそれで
いいえあの
ほら何でも言えよ
学校の中でセックスしてみたいです
みすずの学校って日本一の超お嬢様女子校だよな
そんなことできるのか
学園祭の時にその時なら、校外のお客様をお招きしていますから機会を作ります美智手伝いなさいね
みすずが、美智に命ずる
そうか美智も協力してくれるのならやるしかないんだな
よし学校の中で抱いてやる
ありがとうございますっ旦那様
みすずが、嬉しそうに微笑む
大好き本当に、あたしの望むことを全部受け入れて下さるんですものっ
そう言って、オレの唇にキスをした
オレはシャツを脱がされ
靴と靴下も脱がされ
みすずの手がズボンのベルトを外す
パンツの下のペニスは、すでに勃起している
みすずが、不思議そうな顔をした
いつもとは違う下着を付けていらっしゃるから
嘘はいけない
この下着は今日のためにメグが選んでくれたんだ
みすずの眼がちょっと怖い
それでメグの今日の下着は、オレが選んだんだ
さすが恵美さんです旦那様にお似合いの、良い下着を選んで下さいました
今度はみすずとも、お買い物に行きましょうみすずの下着も選んで下さいお好みなら、どんな下着でも付けますから
みすずは裸に首輪だけの方が、綺麗だよ
みすずが、大きく眼を見開く
旦那様どうして、そんなにあたしのことをお判りになっていらっしゃるんです
あたし裸に首輪だけで、旦那様に抱かれるのが一番好きなんですみすずを喜ばせようと思って、そうおっしゃって下さったんでしょ
違うよ本当に、好きなんだ
みすずの裸は可愛くて、セクシーで、大好きだそれに、首輪が付くと本当にオレの女なんだって感じがしてたまらなく愛おしくなる
あたしもです
あたし一生、旦那様のペットがいいペットとして可愛がっていただきたいご支配を受けたいの、あたし
ああ支配してやるぞ
オレはみすずの頭を撫でてやる
今日は、首輪は
本日は踊りの発表会でしたから家に置いてあります今日は安全第一ですから
残念そうにみすずは、答えた
そうか荷物を楽屋に置きっぱなしだったし
瑠璃子も美子さんも、出番が近かったから楽屋は無人になる
もしも、楽屋荒らしとかにやられたら大変なことになるものな
今日の出演者たちの中には香月家に敵対している家の子もいるんだろうし
みすずのカバンから、SM用の首輪が出て来たなんてことをネタにスキャンダルを起こされる可能性もある
ちょっと、残念だな
いいんだよまた、今度すればいい
そのネクタイもセクシーだ
今のみすずは、閣下のネクタイをしている
全裸に銀のネクタイというのもセクシーでいい
垂れたネクタイの間に、みすずのぷりっと張り詰めたおっぱいが揺れているのが何とも
はい旦那様たくさん可愛がって下さい
みすずの白くて細い指がオレのパンツにかかる
瑠璃子さん驚かないでね
みすずが瑠璃子たちに、振り向く
何をでございますか
不思議そうな顔をする瑠璃子
御覧になれば判るわ
みすずが、オレのパンツを下げる
固く怒張したペニスがぴょこんとみすずの顔の前に飛び出す
まあどうなさったのでございますかっ
瑠璃子が悲鳴を上げる
美子さんが、驚く
これが男の方のセックスをするための器官です
みすずが、さわさわと指でペニスを撫で上げながらそう言った
あのそんなに腫れて、大丈夫なのでございますか
美子さんが、尋ねる
えっと普通です
何か間抜けなことしか、答えられなかった
いつもそんなになっていらっしやるのですか
あ、普通という言葉を、美子さんが勘違いしている
いえセックスする時だけ、こうなります
旦那様があたしのことを愛おしいと感じられると、こうなるんですあたしたちの股間が濡れるのと同じですわ
みすずが、そう解説してくれた
さあ瑠璃子さん、怖がらずに見てちょっとグロテスクに感じられるかもしれないけれど、旦那様のお身体の一部ですから
瑠璃子が眼を開ける
そんなに腫れてしまわれて、痛くないのですか
恐る恐るオレのペニスを見ながら、瑠璃子は言った
特に痛くは無いよ
純真無垢な少女たちに勃起ペニスを観察されるというのは、何か変な気分だ
それはあの普段は、おしっこをなさる器官ですわよね
さすがの瑠璃子でも、おちんちんは知っているらしい
あら、瑠璃子さん男の人のこの器官を見るのは初めてよね
渚が尋ねる
分家の智子叔母が、赤ちゃんのおしめを取り替える時に見たことがあります
赤ちゃんのおちんちんしか見たことが無い
うん小さいときから、男と隔離されて
ずっと女子校育ちなんだから無理も無いか
そうですここは、おしっこの排泄器官を兼ねています神様は合理的に人間の身体を設計なさっているのですわ
みすずがそう答えた
あたしたちの股間も男の人を受け入れる器官と、排泄器官を兼ねていますし
そうだ、さっきみすずは自分の女性器を露わにして
膣口と尿道口を、瑠璃子たちに教えていた
旦那様あたしどうしたらいいですか
ねだる様な眼でみすずが、オレを見上げる
しゃぶってくれ
みすずは両手でオレのペニスを捧げ持ち舌で舐める
み、みすず様
ハッと声を上げる、美子さん
瑠璃子は驚きの余り声も出ない
みすずは、亀頭全体を口に含んで唾液でテラテラにしてくれる
チュパッチュパッと、水音を立ててペニスをしゃぶる
みすずの頭の動きに合わせて、ネクタイがぷらぷらと揺れる
み、みすずお姉様そこは、おしっこの出る器官ですわよ
ようやく瑠璃子がみすずに尋ねる
ええですから、本当に愛していないとこんな行為はできません
みすずが、オレの亀頭を自分の左右の乳首に擦り付ける
旦那様こういうのは、気持ちいいですか
みすず上達したわね
渚が、みすずを褒める
はい旦那様に教えていただいていますからっ
いや、別に
オレに教えることなんて何も無いんだけれど
オレだって、そんなに経験は無いんだし
みすずそのクビレているところをも舌でチョロチョロって舐めてみなさい
ほら渚の方が、良いコーチだ
はいこうですか
みすずの舌が亀頭のカリを重点的に責める
ウウッ
ほーら、彼気持ち良さそうよそうしながら、手で下の袋のところをサワサワッて撫で上げて
うふふ旦那様、もっと良くして差し上げますわねっ
渚のコーチングに従ってみすずがテクニックを学んでいく
このようなことが、気持ちいいのですか
驚いている瑠璃子が、渚に尋ねる
二人とも想像してご覧なさい自分の今、濡れている場所を舌でペロペロして貰ったら、気持ちいいと思わないっ
でもこの様な場所を舐めていただくなんて
あら舐めるのなんて平気よねっ
渚が、笑顔でオレを見る
うん、今度はオレの番だ
みすず舐めさせろ
みすずがカーペットの上で仰向けになる
大きく足を開くんだ瑠璃子たちに見えるように
開脚するみすず
女性器は、すでにトロトロになっている
舐めるぞ
お願い致します
オレは、割れ目を指で開いて舌を這わす
舌が触れた瞬間ゾクゾクゾクッと身悶えする、みすず
あっあああっ、気持ちいいですぅぅ
オレは、じゅぱっじゅぱっと舌を動かす
ほ、本当に舐めていらっしゃる
驚愕している瑠璃子と美子さん
あら愛があれば普通のことよ愛し合っている二人が、お互いの気持ちの良いところを刺激し合っているんだからこれは、愛の行為よ
渚がそう言う
る、瑠璃子さんこ、ここがねみすずは、ここを旦那様に舐めていただくのが大好きなのっ
みすずが自分でクリストスを擦りながら、妹に叫ぶ
みすず舐めて欲しいのか
ああんっ舐めてぇ舐めてぇぇ旦那様ぁぁ
瞳を潤ませながら、みすずが嘆願する
いきなり、ベロベロッと陰核を舐め上げるッ
いいっ気持ちいいっっ好きっ好きなのぉぉぉ旦那様ぁぁ
チュウチュウと吸うまた、舌先で小さな豆を転がしていく
ああっ気持ちいい気持ちいいですぅぅ
みすずが、両手でオレの頭を掴む
身体をギュッと固くしながらオレの舌での愛撫に酔っている
ほーら、気持ち良さそうでしょ女の子はみんな、ここを舐めて貰うのが大好きだものね
渚が瑠璃子たちに言った
こういうことってみなさん、なさっているのですか
瑠璃子が、身体をモジモジさせながら尋ねる
どうしたの、瑠璃子さんあなたも、舐めて欲しいの
顔を真っ赤にする15歳の箱入り少女
あなたも女なら判るでしょここを舐められたらどれだけ気持ちいいのか
渚が自分の股間を押さえながら、瑠璃子に言った
あああっわたくしも舐めていただきたいですっご主人様に、犯されたいですっ
美智が叫ぶ
美智はスカートの中に手を入れて完全にオナニーしている
自分で自分をまさぐっている
でもこれは愛している人同士でないと、やってはいけない行為なのよほら、見てご覧なさい彼、本当にみすずに対して献身的でしょ
渚の言葉に瑠璃子は
本当にお兄様は、みすずお姉様のことを愛していらっしゃるのですね羨ましいです
あら彼は瑠璃子さんのことも愛しているわよ
渚がケロッと言う
自分の大事な妹なんですもの瑠璃子さんがお願いしたら、瑠璃子さんのことも舐めてくれるわよそうよね、あなた
ああ、いつでも舐めてやるぞ
オレは、笑顔で答えた
身体が熱いすっかり汗をかいている
お、お兄様
びっくりしている瑠璃子
もう瑠璃子さんには、後でしてあげて下さいっ今は、みすずを見てっ
そう言って、みすずがオレの頭をギュッと自分の股間に押しつける
あ悪い、悪い
ああっあああんっいいですっそこ気持ちいい
クリトリスを舐められて、全身を震わせるみすず
だ旦那様ぁぁ
みすずが切ない顔で、オレを見る
欲しいです
みすず求める
みすずを犯してぇぇ
オレは頷く
みすずの股間から顔を離し起き上がる
オレも、みすずの中に入りたくて仕方が無い
犯すというのは、どういう意味なんですか
瑠璃子が渚に尋ねる
セックスというのが英語で日本語では犯すと言います
渚がまた嘘知識を教えている
ですから、瑠璃子さんも男性とセックスいる時は、犯して下さいとお頼みしなくてはいけません
まあそうなのですか
その辺の誤知識の訂正は、そのうちにまとめてしよう
今はオレもみすずを犯したくて、仕方が無い
瑠璃子さんはプラトンの饗宴はもちろんお読みですよね
はい読んでおります
オレはもちろん知らない
その中にこんな話があったのを覚えていらっしゃいますか古代人間は、男と女が合体した完璧な生き物だったそれが、神の罰を受けて男と女に分離してしまっただから、男と女は別れてしまった自分の半身を求め続けるのだと
はい、そういう一節があることは覚えています
二人の話を聞いていたみすずが瑠璃子に言う
では男と女が合体した、完全な人間をあなたにお見せしますわ
みすずは、オレに微笑む
来て
オレは勃起をみすずの膣口に宛がう
入れるよみすず
早くぅぅ早く、来て下さい旦那様ぁ
みすずは、身を捩ってオレの挿入を待ち焦がれている
あれって、まさか
美子さんがオレたちの行為を想像して、声を上げた
そうよ男の大きくなったアレを、女のココに受け入れることそれが、セックスよ
渚が、二人に言った
ジュププププッと膣内の愛液を押し出すように、突き入れる
ああっ入って来たぁぁ旦那様の熱いのぉぉ来たぁぁ
ゆっくりとオレたちは、深く繋がっていく
お奥まで奥まで来てぇぇ
濡れた眼でみすずがねだる
一番奥をツンツンして欲しいの
オレは一気に根元までブチ込むっ
みすずがあああっと身体を反らせる
ぐちょぐちょに濡れまくっている膣内はねっとりと熱い
熱い肉の襞にオレのペニスがキュッと締め付けられている
亀頭の先がぼってりとした肉壁に当たる
ここが子宮口
ああ今、トンって突いた
オレの下でみすずが微笑む
す、すごいあんな太いものが、全部入ってしまったわ
みすずお姉様痛くはないんですかお苦しいのでは
瑠璃子さんがみすずに尋ねる
最初にした時は痛かったけれど今は、とっても気持ちいいの
みすずは、オレと繋がったまま瑠璃子に答えた
心の中の空っぽだった部分にね旦那様が入って来て下さって、全部満たして下さった感じなのあたし、幸せよ
みすずがオレの手を自分の手と絡ませる
旦那様に犯していただくためにあたしは生まれてきたの
そして祖父を見る
お祖父様御覧下さいみすずは、今、こんなに幸せですっ
みすず私のみすずが
何とも言えない複雑な感情に捕らわれている
もう、シゲちゃん、そんな顔しないのっ女の子が大人になるのは、仕方のないことでしょ
渚が笑って、声を掛けた
さあ男と女のクライマックスを、楽しみなさい
動いて旦那様
みすずの身体を思いっきり犯してそして、みすずのお腹の中に、旦那様の赤ちゃんの種をいっぱい出して下さい
ずんっずんっと律動を始める
ああんっいい擦って擦って下さい
みすずが、オレの背中に手を廻す
自らオレを抱き締めて奥に奥にとオレを求める
結合部から、ちゃぷっ、ちゃぷっと水音が跳ねる
オレは、少しずつピストンを強めていく
みすずのおっぱいとネクタイが揺れている
お、お二人とも何をなさっているんですか
お互いの気持ち良い部分を擦って刺激し合っているのよ快感が高まったところで男の人のあの部分から、精子赤ちゃんの素が、女の子のお腹の底に流れ出すのよ
渚が二人に解説する
あなたたちも、将来、自分の赤ちゃんを産むためには、この行為をしなくてはいけないのよっ
この様なことをわたくしが
瑠璃子はオレたちのセックスを見ながら、戸惑っている
そうよ赤ちゃん欲しいでしょ
赤ちゃんは産みたいですでも、わたくしにはこんなことは
うつむく、瑠璃子
男の人が怖い
渚が、尋ねる
そうね、あなたが結婚したら美子さんとも別れて、一人きりで男の人とこれをしないといけなくなるのよ
そんなことできません
男というものに、全く免疫の無い瑠璃子
たった一人で男の前で裸になって開脚して、男性器を受け入れるというのは、恐ろしくてたまらないのだろう
でもこれをしないと、赤ちゃんは産まれないのよ
渚が瑠璃子の心を責める
怖くはないわとっても、気持ちいいのよっ
オレの突き込みを受け入れながらみすずが叫ぶ
見てぇぇこれは愛の行為よあたし、今、裸よ香月の娘じゃないっただの裸の女なのっあたしの愛する旦那様にあたしは、あたしの肉体の全てを捧げているのっ旦那様も、裸で身体だけであたしのことを愛して下さっているのっ幸せよすっごい、幸せなのっ
熱い涙を零しながらみすずが叫ぶ
オレの突き込みに、身体を揺らしながら
みすずの可愛いおっぱいがぷるぷるとうねっている
興奮して尖ったピンクの乳首が腰の律動に踊る
みすずオレのみすず
全部、あなたのものよあなたに捧げたのっみすずの身体好きにしてぇぇメチャクチャにしてぇぇ
オレはみすずの舌を求める
みすずは、舌を絡ませてくれた
みすずのおっぱいを強く揉む
指の間に、乳首を挟んで、ギュッと握りしめる
好きっ好き好きっ愛してるっ愛してるんだからぁぁ
ああ熱いものが、オレの底からこみ上げてくる
出ちゃいそうなのみすずのお腹の中に旦那様の赤ちゃんの素、出ちゃいそうなの
ああオレ
耐えるオレの顔を見てみすずは
可愛い一生懸命なあなたの顔大好きっ
みすずみすず
あっ待ってあたしもイキそうイキそうだから
みすずもクッと切なさに顔をしかめる
見ていてみすずのイクところを見ていてみすずの一番恥ずかしい顔を見ながらみすずの中に出してぇぇ
うん判ったよ
オレたちはすっかり汗で、ぐちゃぐちゃになっている
優しいあなたみすずの旦那様ああああんっ
みすずが駆け上がっていく
みすず、イッちゃうのぉぉぉイクのぉぉぉイク、イク、イクぅぅ
身体をギュッと捻ってみすずが絶頂に羽ばたく
お、オレもオレも、出るよぉぉ
出してぇぇみすずのお腹にちょうだいっみすずの名前、呼んでぇぇ
みすずぅぅッッ
どぷッ
どぷっ、どぶっ、どぷどぶぅぅ
あ、熱いっ
みすずは胎奥に、白濁液の灼熱を感じる
届いてるぅぅみすずの赤ちゃんの部屋に、旦那様の入ってるぅぅ
みすずが、ブルルルッと身体を痙攣させる
オレのペニスを絞り上げる
まだ出るよ出ているよみすず
ああっ判るっ出ているの判るっ旦那様ぁぁ
最後の一滴までオレは、みすずの中に注ぎ込んだ
まず、お詫びの件
感想欄の方で、谷沢チーフの現在地に付いて、ご指摘を受けました
谷沢チーフは、山岡部長と同じ時間に、この部屋から退出しています
現在は、この部屋には居ません
谷沢チーフの退出の描写を書き忘れていました申し訳ありません
該当の243話の方に、加筆しておきました
昔のコミケの話
80年代は拡大期だったので、コミケ以外の同人誌即売会も数多く行われるようになりました
そして、様々な公的な施設で問題を起こして、使用禁止になりました
まあ、基本的には地元の人たちが使うような公民館みたいな場所とかでも平気で開催していましたし
そういう場所に、突然、普段では現れないような異様な一団が大挙して押し寄せコスプレとかするわけですから
コスプレの着替え場所とかもありませんでしたし
トイレで着替えるのは迷惑行為ですがもっとすごい、会場内の角で平気で着替えていたり
甚だしい人は、コスプレのまま来場していました
その上規制前のコスプレは数多くの問題があり
昨日書いた、露出度の問題だけで無く
某サッカーマンガのコスプレの方が、会場の照明器具をサッカーボールで破壊したり(確か、横浜)
金属製の武器を持ったコスプレの方が、大理石の床石を砕いたり(確か、新宿)
本物の鉄の鎖を巻いたアンドロメダ瞬とか
コスプレが巨大すぎて、会場の通行の邪魔とか
ロボのコスプレの人で一歩歩く度に、部品が取れるので、危なくて近寄れないとか
まあ規制されるわな
大昔は私も見たことは無いのですが、コミケの事務局の半公認でも毎回ヒーローショーをやっているロリコン漫画家さんとかも居たそうですけどそういう牧歌的な時代もあったみたいです
あと、今思い出したんですけれど
晴海のコミケで朝、列に並んでいたら家から自転車で来た人がいまして
そのロード用の自転車に、ロボットのコスプレのパーツが括り付けてあるんです
見た目が、完全にモスピーダでした
その人の持って来たコスプレは、アーマード・バルキリーでしたけれど
しかし、あの頃私は小学生から中学生で
毎回、交通費込みで3000円くらいしか持っていなかったのによく行ったなあ
コミケのパンフが、100円でした
同人誌もコピー誌が100円でオフセットも300円くらいだったです
カラーの表紙なんて、ほとんど無い頃でしたから
それでは、また明日
暑いです
252.家族の肖像
はぁはぁはぁ
短距離走を何本もこなした後のように
汗まみれになって、オレたちは絡み合っている
みすずと眼を合わす
とろけている濡れた瞳
気持ち良かったです
オレも気持ち良かったよ
お礼を気持ちを込めてみすずにキスをする
おっぱいも優しく揉んだ
汗を弾く17歳の肌が、火照っている
あふっそうして触られるの、気持ちいい
射精の後の緩んだ時間をオレたちは楽しむ
幸せだから
あなたに裸で抱かれてまだ、あなたのものがあたしの中に入っている幸せよ、あたし
うふふ旦那様ぁぁんっあたしの旦那様っ
みすずが、オレをギュッと抱き締めオレの鼻をペロッと舐める