そうだ山岡部長は、自分の部下を全員待避させた

今、1階にいるのは工藤父の連れて来たフリーの警護人たちだけだ

そしてフリーの人たちも敵味方に分かれて、乱闘してしまったそろそろ疲労が出てくる頃合いだと思わない

確かにスクリーン上の番場さんたちは、戦闘開始の頃よりも動きが鈍っているように見える

シザーリオ・ヴァイオラの本隊が来るとしたら今だよね

今居る連中はみんな囮

ヴァイオラの本隊は、どんな風にやって来ると思われますか

みすずが、マルゴさんに尋ねる

あれじゃないのパラシュートとかで、屋上に降りてくるとか

マナが、興奮してそんなことを言い出す

飛行機やヘリコプターの状況は、常にチェックしています飛行計画がちゃんと提出されていないと、東京上空では飛行機もヘリも発着できませんし違反行動があれば、すぐに判ります

うん航空会社にチャーターすると、足が付くし

どこかから盗み出すというのも大変だつーか、すぐにバレる

外国人犯罪者のヴァイオラが、飛行機やヘリを使用して自分の兵隊たちを運ぶのは無理だろう

じゃあ、ハンググライダーとかでビュッと飛んで来るのは

あのね、マナちゃんハンググライダーって、結構風任せなんだよそれに、ここはお台場の外れで一番高い建物だよハンググライダーでこのホテルに降りるためには、相当に高い建物の上から飛ばないと無理だけどそんな場所、近くには無いしね

レインボーブリッジとかは

あんなところからハンググライダーで飛んだら、大騒ぎになると思わない

マルゴさんがマナに、丁寧に説明してくれた

そもそもパラシュートにしても、ハンググライダーにしても、数人ならここのホテルの屋上に降り立てるかもしれませんが何十人も降下するのは無理ですそれに、私たちは当然、ホテルの屋上にも、迎撃部隊を配置してありますし

じゃあさ、ホテルの壁をスパイダーマンみたいに昇ってくるっていうのは

マナが、さらに尋ねる

そんなフリークライミングみたいなことをした後で、体力が残っていると思う

マルゴさんが、優しく窘める

あたしは堂々と、ホテルの正面から来ると思うよ

ホテルの正面

あたしたちの知っている、男のヴァイオラは力尽くが好きだからね屋上とか別のルートから、特殊部隊を潜り込ませるみたいな手は使わないと思うよ

うん、あたしもそう思う

永年、ヴァイオラの犯罪を見て来た寧さんも小さく頷く

ええ来たようですわ

麗華の声に、オレたちはスクリーンに眼を戻す

あれは

ホテルの外部カメラが外の様子を捕らえた

やって来るのは

3台の大型の観光用リムジン・バスだった

今日も短めで、済みません

父の人工呼吸器が外れて普通に喋れるようになりました

病室も、今日からは集中治療室から一般病棟に移れるそうです

ちょっと、頭が呆けちゃっているみたいです

ここが何処なのか全然、判っていないようです

一応、家族のことは判るみたいですが

今は6月だと思っているらしいですし

夢と現実が、ごっちゃになっているようです

今だけの混乱なのか今後もずっと続くことなのか

現状では、まだ判らないようです

それでは、病院へ寄ってから仕事へ行きます

278.目方でドン

最初のマシンガンの掃射で、ホテルの外に居た制服の警備員は全て退避してしまっている

謎のリムジンバスが、ホテルの正面に突入して来るのを制止する人間はいない

緊急退避いいわねっ全員、ロビーの奥へ

負傷者の搬送をしていたネコさんが、味方のフリー警護人たちに叫ぶ

了解番場ちゃん、1回、ブレイクして場所を変えるわ

バービーさんが、番場さんに指令する

えー、姐さんどうしてですぅわたし、大分身体が温まってきたところなのに

また一人、フレイルの先の鋼球で敵側に付いたフリー警護人をブッ飛ばしながら番場さんが不満そうに言った

バカ言ってんじゃないよ第2波は、あれだけ人数がいるんだプロが混じっているよピストル撃ち慣れた連中が束になってくるんじゃあ、勝ち目は無いだろ

えっと大型バスって、確か1クラスの生徒が丸まる乗って、補助席が余るくらいだよな

てことは満杯になるくらいの人数を詰め込んで来たら、150人以上は居るってことか

マルゴさんは、ヴァイオラがアメリカ本国から連れて来ている手下は、30人程度だろうと言っていた

そいつらは、普段から銃による人殺しに慣れている連中だ

残りの120人が、第1波の黒戦闘服のやつらみたいな素人だったとしても

その中に30人のプロが紛れ込まれるとこちらは不利だ

すでにフリー警護人同士の戦闘で、味方の人数も削られているし負傷や疲労もしている

番場最初の予定通りに一旦引くよそいつも、引きずって来な

ルビーさんも叫ぶ

ラジャー姐さん

番場さんは、たった今気絶させた警護人の男を引きずって後退する

ロビーの奥へ

このホテルのロビーは、1階と2階が吹き抜けになっていて天井がとても高いがこの奥の部分は、1階も2階も、お店がぐるりと並んでいる回廊になっていた

しかもその回廊のある一角は、ロビーの柱や休憩用のベンチ・ソファの類なんかが邪魔をして、入り口からは直接攻撃できないように、巧妙に配置されている

みんな早く急いでっ

味方の警護人たちが退避している間に外のリムジンバスからは、次々に武装した黒い戦闘服の男たちがドカドカと降りてくる

全員、最初に現れた連中と同じ格好だ

頭には戦闘用のヘルメット、顔は黒いマスクをしている

これでは外観からでは、人物の特定ができない

この中にシザーリオ・ヴァイオラ本人も紛れているのだろうか

――ドゥウゥゥンッ

――ダウ、ダゥゥゥンッ

太い柱の陰から、ルビーさんが、暴動鎮圧用のゴム弾のショットガンを乱射する

黒服軍団と敵に付いたフリー警護人の連中に対して牽制を掛け退避の時間を稼ぐ

――ドァゥンッドゥゥンッッ

降りて来たばかりの黒服の中から、ルビーさんに向かって数発の銃撃がある

やはりアメリカから来たプロは、人を撃つことに躊躇しない

もういいよっルビーちゃん怪我人も全員、こっちに搬送したから

ネコさんが叫ぶが銃撃でルビーさんは柱から動けない

番場ちゃん、これを使って

バービーさんが、番場さんに手渡したのはブーメラン

さっきのブーメラン使いが落としていった物を、ネコさんたちが回収してくれていたんだ

了解援護します、ルビー姐さんっ

女性なのに、普段から鋼球付きの重いフレイルを振り回している番場さんの腕力は、とにかく物凄い

くおんっ、ちくしゅおおおおっ

ブーメランは、ぐわんぐわんっとトンデモない勢いで、黒戦闘服の連中たちの群れに飛び込んでいく

パニックになってしまって足が止まってしまう素人たちの中をすり抜けて、確実にブーメランの直撃から逃れようとする戦闘員が何人か居る

こいつらがヴァイオラの手下たちか

ルビーさんは、その隙にロビーの大きな柱から、仲間たちの方へダッシュする

回廊の下にルビーさんのしなやかな身体が飛び込んで来た瞬間

防弾扉、降ろしてっ

ネコさんが、監視カメラに向かって叫ぶ

回廊の2階の天井から分厚い鉄の板が、シャーッと降りてくる

ダズーンッ

回廊の1階部分は、完全に鉄扉で隔離される

慌てる敵の連中

回廊の2階部分バルコニーの様になっている場所に、工藤父が現れる

そう言えば、ずっと姿が見えないと思っていたけれど

ようこそ、シザーリオ・ヴァイオラとその愉快な仲間の皆さん歓迎するぜ

ニヤッと微笑む工藤父

黒服の男の一人が、工藤父をピストルで狙おうとするが

別の男に止められる

どうして、ここで工藤父が出て来たのか不思議に思ったのだろう

シザーリオ・ヴァイオラくんは、アメリカ人だが子供の頃に、日本に居たことがあるんだろだからきっと判ってくれると思うんだが

工藤父は、笑顔のまま黒服の軍団を見下ろしている

日本のコント番組は、時々大掛かりなセットを組むんだよ伝統的にね

黒い戦闘服の連中は、あいつは何を喋っているんだという顔で、工藤父を見上げている

ほんじゃま、いきますっ

スウっと右手の拳を握りしめてポーズを取る、工藤父

不思議の国のアリスちゃん、どうか願いを叶えてねぇ天国行きか、地獄へ堕ちるかここは一発

スバッと、大きく手を天に向かって突き上げる

炸裂ぅっ石破天井拳ッッ

バホォッッッ

その瞬間ロビーの天井に、亀裂が走る

ヒィィィト・エンドッ

ドバァァァァッ

割れた天井から大量の水が、一気に零れ落ちる

黒服の戦闘員たちの真上に

あわぁぁ

うわらばっ

突然、落下してきた噴流に戦闘員たちは、押し潰されて流されていく

うわっはっはっは諸君、また会おう

水責め地獄と化した1階ロビーを眺めて、高笑いしながら工藤父は去って行った

3階がスポーツジムで、プールもあるなんて変な作りだと思っていたけれどこういう仕掛けになっていたとはね

マルゴさんが、映像を見て苦笑している

本当は、ロビーに放火されたりした場合の消火用のシステムなんです

まさか、こんな風に使用するとは

美智が、ぺこりと頭を下げて

すみません、父は短絡的な傾向が強い上に、派手なことが好きなので

いや、ちょっと思い切りが良すぎるけれど良い作戦だと思うよ突入してきた大人数の敵の勢いを削ぐことができたしこれで、あちらさんは状態の立て直しにしばらく時間が掛かるよね

エレベーターの制御は、1階からではできませんし非常用の発電機も上階にありますから、1階を占拠されても私たちは困りませんここから先攻撃側は、複数のグループに分かれて1階ずつ階段を上がって侵攻して来なければならないでしょうねもっとも、防衛側の各階ごとの待ち伏せに遭遇することになるでしょうが

麗華が、そう説明する

150人以上は居た黒戦闘服の軍団が、今の水責めでどれくらいのダメージを負ったか判らないけれど

やっぱり、それなりの大人数だ

こちらは香月セキュリティ・サービスの制服組を入れれば、人数的には負けて無いんだろうけれど

実際に、やつらとの戦闘に耐えられるのは谷沢チーフの率いるトップ・エリートのチームと、工藤父の仲間だけだろう

階段を昇って来させることで、敵を分断し、疲弊させる敵にとっては、ちょっとしたダンジョン・クエストだと思うよ

非常階段を一気に上がってくるとか無いのかな

心配そうに、マナが尋ねる

各階の通路や非常階段は、何カ所ものポイントで防火扉を閉じて通れなくしてありますですから、彼らが真っ直ぐに上階へ上がることはできません1階から上階へ通じる階段は6カ所ありますがそれぞれの入り口から入った人たちが、さらに上の階へ行くルートは一つきりです彼らには、6班に分かれてうねうねと1フロアずつ上階へ通じる階段を探していただくことになります

麗華がそう言う

でもさ手榴弾とかで、閉じている扉に穴を開けるとかされたら

まず、今回の敵が手榴弾を持っているとは思えませんがもし、持っていたとしたら、防火扉の爆破なんかにはもったいなくて使えませんね

何カ所も防火扉で閉ざされている場所があるんだ

一々、爆破なんかしてられないか

それより、心配なのは最初の催涙弾の煙に紛れて、潜入した4人の敵だよあれ、香月セキュリティ・サービスの制服警備員と一緒に、すでにホテルの内部に居るはずだよね

マルゴさんが麗華に尋ねる

はいでも、わたくしたちが観ていたのと同じ映像を谷沢チーフも御覧になっていますからすでに対応はされていると思います

そうだといいけれど

スクリーンに投影されている映像がジッちゃんたちの居る会議室に映り変わる

また随分、大量の刺客を送り込んできたものだな白坂守次氏は

ジッちゃんは白坂家の反主流派と自分の臣下たちに対して、あくまでもシザーリオ・ヴァイオラの襲撃を白坂本家の要請だと印象づけようとする

富久志ちゃんはあたしの富久志ちゃんは

白坂信子氏は、自分の息子の安否が心配でしょうがないらしい

殺されてはないだろうと思うよ彼らにとっては、交渉のカードに使える人材だからね

ジッちゃんは、白坂信子を安心させようと穏やかに言った

私の警護人たちがすでに動いている富久志くんの身柄は、すぐに取り戻させるよ安心なさい

でも、あのわたくしが、あの人たちに投降すれば、富久志ちゃんを助けてくれるのでは

白坂信子は、気が動転しているらしい

敵の目的は、裏切り者の抹殺だ君も富久志くんもすでに、白坂守次氏の抹殺リストに載っている君が連中に投降したら、あいつらはすぐに君たち親子を殺害するだろう今、富久志くんが生きている可能性が濃厚なのは、君を誘き出すのに使えそうだからだ現状でノコノコと出て行くべきではないと思うね

白坂信子は、落ち着かない様子で返答する

私が白坂守次氏と話してみましょうか話をすれば、きっと判って下さいます殺し屋を雇って私たちを抹殺するなんて馬鹿げていますよ

白坂博光は、そう言うが

その馬鹿げた選択を、白坂守次氏はすでに選んでしまったんだそして、抹殺の要請をした相手は、アメリカでも名高い犯罪組織のボスだよ今更、話し合いでどうにかなるとは思えない

ジッちゃんは、博光氏の提案を蹴る

とにかく、君たちの安全は私が保証する富久志くんの救出にも、要員を割かせるよ

お、お願い致します

白坂信子が頭を下げる

さて、取りあえずは別室に移ろうこのまま、ここに居るのは良くない

ジッちゃんが、白坂家の反主流派の3人に言う

富久志くんが敵に捕まったということは、今夜このホテルで私たちが交渉するということを敵はすでに知っているということだこのホテルの内部は、ホテルのホームページを見ればすぐに判る会議室のあるフロアは、敵のターゲットになっているはずだ

そ、そうですな確かに

山田副社長が、頷く

最上階近くの部屋を用意させようそこなら、敵もおいそれと昇ってはこられんだろう

谷沢、3人の部屋にはエリート・チームから相応しい警護人を付けろなんなら、私の専任警護人大徳くんや張本くんを廻してれてもいいぞ

構わん、この3人の安全を第一にしろ

ジッちゃんの言葉に、白坂家の3人が感動している

かしこまりましたでは、選りすぐりの警護人を配置します

うむ部屋からは、外の状況をモニターできるようにさせます心配はいりませんよ

ジッちゃんは、3人にそう言った

谷沢チーフは、すぐにインターフォンを使って指令を出す

それからジッちゃんは、背後にいる臣下たちに振り向いて

そうそう、君たちすでにあらかじめ伝えてあった通り今夜は、このホテルには私塾の子供たちを連れてきているお前たちも心配だろうから、子供たちと一緒に居てやりなさい

ジッちゃんは、臣下の一人一人の反応を見ている

この中に裏切り者がいるはずだ

いや、まだ二人ほど来ていないけれど

谷沢、彼らを案内してやってくれ

かしこまりました皆様、このような緊急事態ですどんなことでも私の指示に従って下さいまず、携帯電話の使用はご遠慮下さい皆様の携帯は、盗聴されている可能性がありますちょっとしたことでも、敵に情報が漏れるかもしれません生命に関わることですから、徹底してお願い致しますそれから、これから行きます部屋にはトイレもありますので、全て、そちらをご利用下さい敵がすでに潜入している可能性がありますから、ホテル内の移動途中に廊下のトイレを使用することは厳禁とします

あの閣下も、私たちとご一緒に移動なされるのですよね

重役の一人が、ジッちゃんに尋ねる

私も、このホテルに瑠璃子とみすずを連れてきている二人が心配だ私は孫娘の方へ行くよ

さすがだね香月さん

いやね、あの重役たちの中に敵との内通者がいるとしたらねもちろん、いまだにホテルに到着しない2人の重役の方が怪しいんだけどそしらぬ顔をして、平然と裏切り者があの部屋に居るっていう可能性もあるわけじゃない

そしたらさずっと、その裏切り者と一緒にいるのはマズイわけだよね白坂家の反主流派の3人やミナホ、もしかしたら香月さんも敵のターゲットになっているかもしれないわけだし

裏切り者が敵に、ターゲットの所在地を伝えるかもしれないってことですか

そういうこと携帯とかで連絡しなくても、何かしらの発信器みたいなものを持っているかもしれないしね

だからさ白坂家の三人と、重役たち、香月さん自身を別々のフロアの別々の部屋に移す必要があるんだよ

そうですね裏切り者も、自分の息子が居る場所に敵を呼び込むことはしないでしょうから

だから重役たちと私塾の連中を一緒にする

あたしたちも、そろそろ移動するべきね

くたびれています眠いデス

目方でドンなんて若い人は知りませんよね

279.なからましかば

おい、これってどういうことなんだよ

今まで呆然として、スクリーンを見上げていた私塾の連中の中から香月仁が、オレたちに振り向く

御覧の通りです現在、このホテルは敵勢力による襲撃を受けております

真緒ちゃんを抱きかかえた麗華が、平然と答えた

だから何なんだよ、あの連中は

閣下がご説明下さった通り白坂守次氏の命を受けた、アメリカの犯罪組織だと思われます

麗華は、真緒ちゃんの頭を撫で撫でしている

真緒ちゃんは、ちょっと眠そうな感じだ

僕たち、あの、大丈夫なんですよね

心配そうに、香月昴が尋ねた

香月セキュリティ・サービスが対応しております

いや、だからオレたちは、安全なのかって聞いているんだ

夏木惇が、大きな声で喚いた

私塾の連中全員が、緊迫した状況に怯えている様子だった

1階の状況は、ご覧になられたのでしょう

みすずが、冷ややかな眼で答える

武装した百人を越す集団がこのホテルに襲来したんですセキュリティ・サービスの皆様は精一杯やって下さると思いますが、皆さんも一応の覚悟はしておいて下さいね

あの警察とかには、通報してあるんですよね

司馬アキラが、おそるおそる聞いてくる

今、警察が動いたとして何ができると思われますか

みすずは、質問に質問で返した

だって、それは警察の特殊部隊とか、そういう人たちに来て貰えば

警察の方々が、あたしたちの今の状況を理解して対テロ組織用の特殊部隊の出動が認可されるとしたらまあ、早くても2時間後だよね

マルゴさんが、笑って言った

それよりさ今、ここに警察が来たら色々とマズイと思わないこのホテルには、香月グループの重役がほとんど全員集結しているそれから白坂家の白坂守次当主を失脚させようとしている勢力の3人も揃っているそこに、謎の戦闘部隊が襲撃を掛けたなんてことが外に漏れるのは、よくないよね

警察からマスコミに情報が流れることって、よくありますものね

マルゴさんの言葉に、麗華が付け足しをする

白坂家のスキャンダルに香月グループが、全面的に巻き込まれることになります

私塾の連中が、ブルッと身体を震わせる

そうか、白坂家のスキャンダルは新聞社とテレビ局の経営権を奪い取るために、閣下が引き起こしたことと思われるかもしれませんね

嘉田奉孝が、香月操に言う

しかし、白坂守次が閣下に襲撃部隊を送り込んだというのはやつにとって、命取りになるのではないか

その辺は私は何も知らないを押し通すつもりなのでは

こういう場合は襲撃を受けた我々の方も、落ち度があったと報道するのがマスコミの常ですしね

大張遼、華岡侘介、香月健思が順番に語る

それにこれぐらいの襲撃を自力で撃退できなければ、香月セキュリティ・サービスの沽券に関わります

トップ・エリート警護人である麗華が、笑ってそう言った

警察の手など患わせることなくわたくしたちは、襲撃者全員を排除致します

そ、そうかでは、私たちの安全は保証してくれるのだな

私塾を代表して香月操が、麗華に尋ねる

わたくしたちが全力でお守りするのは、閣下とご家族だけですわ

麗華の返事に私塾の連中は、動揺する

それって、どど、どういうことだよ

角田文和が、慌てて叫んだ

閣下からは、皆様をお守りせよという命は受けておりませんから

でも、オレたちは閣下の臣下の子供だぞっ

香月仁も喚く

はい臣下の皆様はすでに、ご自分の命を犠牲にしてでも閣下をお守りするお覚悟をなさっているはずですわ主のために命を懸けるのが、臣下の勤めでございますから

麗華は、はっきりと言った

臣下は、幾らでも替えがききますが現在の香月グループは、当主である閣下を失うことはできませんまた、香月家の後継者である、みすず様、瑠璃子様のお命も絶対に守らなければなりませんそのことは、お判りですよね

麗華の言葉に、私塾の連中は黙り込む

自分たちを、選ばれたエリートだと信じていた彼ら

しかし、自分たちよりも上の立場の人間の前では絶対に守られるべき存在ではないのだということを思い知らされる

もちろん香月セキュリティ・サービスも、できる限り皆様をお守りするよう努力は致しますしかし最優先にすべき人物では無いと、認識されていることはご了承下さいもし、敵がホテルの上層部まで侵攻して来たとして味方の数が足りなければ、わたくしたちは閣下の安全を優先するために、皆さんの警護を放棄するという可能性もあります

そんなオレたちを見捨てる気かよっ

角田が叫んだ

最悪の事態になった場合は、そういうこともあるということですわ

麗華の声は、穏やかなままだった

あのこういうのは、どうですか僕たちも、僕たちの両親も全員、閣下と同じ部屋で警護して貰うっていうのはそれなら、警護の人たちも一カ所に集中できますし良い考えだと思うんですけれど

香月昴が、そう提案する

それでは敵の勢力も、一カ所に集中して攻撃してくることになるんじゃない

マルゴさんが、笑って答える

香月セキュリティ・サービスは、敵を分散させたいんだよ幾ら何でも、百人以上の敵がまとまってやって来るのを撃退するのは、大変だからね

はいそれに、閣下と閣下のご家族、臣下の方々、私塾の皆様、それに担当の警護人全員が収容できる部屋となれば、レストランや会議室、こちらのパーティルームなど、場所が限られてしまいますこのホテルの間取りは、敵は全て知っているでしょうし

うんレストランとか、会議室、結婚式場なんかが、どの階に幾つあるかなんてことはホテルの情報を調べれば、一発だろう

閣下の所在地を、敵に判らないようにするためには上層階のごく普通の客室にお隠れになっていただく方が良いと思いますわもちろん、警備はその部屋に集中させるのではなく、そのお部屋を中心にして幾重にも警護人を配置していくという形式で敵の一部に所在地を特定された場合には、すぐにまた別の階の別のお部屋に移動できるような態勢でいなければいけませんから

とにかく麗華は、香月セキュリティ・サービスがプロの警護集団であり、ジッちゃんの安全を守ることだけに集中しているということを私塾の連中に伝えた

では僕たちは、どうすればいいのですか

閣下がおっしゃっていた通りお父様たちと一緒のお部屋に退避して下さい普通の客室に、全員で居ていただきますギュウギュウ詰めで息苦しいでしょうがご容赦下さいその代わり、可能な限り多くの警護人を配置致します

どうします、操兄ィ

香月仁がグループのボスである香月操に尋ねた

仕方あるまい親父たちと一緒に居る方が、まだ安全だろう親父たちの方が、オレたちよりも、香月セキュリティ・サービスの優先度は上のはずだ

僕たちだけじゃあ、まともな警護はして貰えないでしょうね

司馬アキラも、そう言った

と麗華は、壁のインターフォンを取る

スイッチを操作して

藤宮です谷沢チーフ、指示をお願いします

麗華が、谷沢チーフと話している間にマルゴさんは

ああ、そうそう君たち、携帯電話を持っていると思うけれど、使っちゃダメだよ電源も切っておいてね

え、何でだよ

香月仁が、嚙み付いてくる

携帯電話の電波で居所が判るって話、聞いたことない

メグのドレスとオレのパンツを買いに行った時に、それで襲撃を受けたっけ

敵が、君たちの個人情報まで押さえているかどうか判らないけどさもし携帯が特定されていたら、敵は真っ先に襲って来ると思わない

ゾッとする私塾の連中

おい、全員、電源を切れバイブ・モードもダメだぞ

いっそ、バッテリー抜きましょうか

うん、それもいいかもしれん

慌てて携帯電話を取り出して、電源を切る

了解致しました指示に従います

その間に、麗華がインターフォンでの通話を終える

では、私塾の皆様は5分以内に、廊下の右側、奥の西・3階段を使って、34階の3448号室へ向かって下さい

えっ、エレベーターは使えないの

角田が叫ぶ

全てのエレベーターは、電源をカットしていますそうでないと敵が自由に昇ってきますから

うんエレベーターを生かしておいたら、大変なことになる

また廊下や階段は、要所要所で防火扉を降ろしていますここから3448号室へのルートは、5分間限定で開いていただいていますお急ぎにならないと、階段の途中で閉じ込められることになります

オレたちが到着するまで開けといてくれればいいじゃないか

香月仁が、そう言うが

お忘れですか閣下は時間に厳しい方ですよ

麗華は冷たく微笑む

仕方無い行くぞ

香月操が、自分のグループに指示する

僕たちも急ぎましょう

司馬アキラも、新興グループのメンバーにそう言った

君みすず様と瑠璃子様のことをよろしく頼むよ

香月健思が、オレに言った

えー、ちょっと待てよそいつは、みすず様たちと一緒なのかよ

香月仁が絡んでくる

当然ですわあたしの旦那様ですから

みすずは、きっぱりと答えた

他の女性たちも、あたしと瑠璃子さんにとって大事な方々ばかりですあたしたちと一緒に避難致します

いや、でもみすず様と一緒ってことは、閣下と一緒ってことだろ何か、こいつだけズルくねぇ

香月仁の気持ちも判るが

オレには、自分の家族を守る義務がある

みすずたちはオレが守るから

死んでもみんな、守るから

みんなオレの家族なんだ

判りましたよろしくお願い致します

司馬アキラが、そう言ってくれた

とにかく貴様に任せるおのれの責務を全うしろよ

香月操は、命令口調でオレに言った

残り4分です

麗華が腕時計を見て、カウントする

さあ、急ごう

ところでさオレたちには、誰も警護人は付かないわけ

そっちにはちゃんとそいつの家の警護人が居るだろ

香月仁は、マルゴさんをオレの警護人だと思っているらしい

あんたは香月セキュリティ・サービスの人間なんだからさオレたちに付いて来てくれたっていいんじゃねえのか

自分たちだけで、上階へ避難するのが不安らしい

わたくしは、トップ・エリートです閣下より、みすず様、瑠璃子様の警護をするように厳命されております

それじゃあさお前、その警護人を貸してくんねえか

香月仁は、オレにマルゴさんを貸せと言い出す

悪いんだけどあたしの雇い人は彼じゃないんだあたしが受けている命令は、彼とこの子ら全員を守ることだから、君たちの警護はできないね

マルゴさんも突っぱねる

ちくしょう

悔しがる、香月仁

急がないと、間に合わなくなりますよ

みすずの言葉に、香月健思が

失礼します、みすず様、瑠璃子様みんな、全力疾走だ走れば間に合うぞ

そう言って、二人に頭を下げると部屋の外へと駆け出して行く

待て、私を置いていくな

追い掛ける、香月操

お供します操様

プリンス派の連中が後を追う

運動は苦手ですが、仕方無い失礼します

司馬アキラも、一礼してから走り去る

僕たちも行きます

残りの新興グループの連中も部屋から出て行った

ふう、やっと家族だけになったわね

あたしああいう、プライドだけ高い男の子って大嫌いなの

オレのことを後ろから抱き締める

あなたが好きっ

マナが飛び込んで来る

もおっ、あの人たちがいなくなったからって、ベタベタしないで下さいっ

いいじゃないマナちゃんは、妹っぽいから、あの人たちの前でも甘えていたけれどあたしが甘えると、色々とマズイでしょあの人たちにとっては、彼はみすずさんのお相手ってことになっているんだから

確かにあいつらの前で、渚とベタベタするのはマズいよな

そうそうあたしも甘えちゃおっと

寧さんが、前からオレを抱き締める

前後から巨乳に挟まれるオレ

渚の胸は、ふんわりと包み込む様なやわらかさで

寧さんのは、大きいけれど張りがある

おっぱいっというのも、人によって全然違うんだな

そうですねあたしも、あの人たちの相手をして、ちょっとくたびれちゃいました

みすずが、大きく伸びをする

みすず様、お肩でもお揉みしましょうか

みすずが大好きな美智が、するすると主人の側に寄っていく

うん、頼むわ

椅子に座ったみすずの肩を美智は、嬉しそうに揉んでいく

ご苦労様でした、みすずお姉様

瑠璃子が、みすずにねぎらいの言葉を掛ける

あたしもやっぱり、男の子は苦手です

あたしだって、そうよでも、旦那様や家族のためには、頑張らないとね

見つめ合って微笑むみすずと瑠璃子

そうだね、家族っていいねっ

寧さんが、ニコニコして巨乳をオレに押しつける

あ何か、無理して明るくしている気がする

寧さんみんなの不安を少しでも減らそうと、明るく振る舞ってくれているんだ

いや、寧さんだけでない

最初にオレに抱きついてきた渚も

真緒ちゃん、眠っちゃいました

麗華が、小さな声で渚に告げる

あらあら大変

渚はオレから離れて、小さな真緒ちゃんを抱え上げようとする

わたくしが運びます

麗華が、スッと真緒ちゃんを抱える

ごめんなさい、すっかり面倒を見て貰っちゃって

構いませんわたくし、力には自信がありますし家族ではありませんか

麗華は、そう言って微笑んでいる

本当にここに居るのが家族だけならいいんですけどねっ

マナが、ジロッと雪乃を見る

この女なからましかばと覚えしか

呪いの言葉じゃないよな

確か、古文の授業で習ったぞ

徒然草だっけ

ましかば→まし、いわんや→おや

あ、美子さんは居ていいんだからねっマナは、この人だけ嫌いなんだからっ

マナが、ハッとして美子さんに言う

気にしてませんから

気弱に答える、美子さん

美子はわたくしの家族ですだから、いいのよ

瑠璃子が、すぐに美子さんを慰める

オレが叱ると、マナは

すぐに土下座の態勢になるマナ

裸になる裸になって土下座した方がいい

裸にならなくていいからそこで反省していろ

マナが、妙にはしゃいでいるのは

不安だからだ

その気持ちはよく判るから、あまり責めないでおこうと思った

雪乃とメグは、どうしようもないほど落ち込んでいるな

えあ、ごめんなさいあたし、考え事していたから

うわ顔が真っ青だ

大丈夫か

オレは、メグに近寄る

うん平気だよ、あたし

全然、平気そうでは無い

雪乃は、もっと酷い

まだ、スクリーンを見上げたままポカーンと口を開いている

相当、ショックだったみたいだね

白坂家の反主流派との交渉に自分の話が出て来なかったことがさ

あの3人との交渉では

雪乃や白坂創介に関する話は、一切出なかった

ホント失礼しちゃうわよ

振り向くとさっき私塾の連中が入って来たのとは違うドアから

ミナホ姉さんが入って来る

ジッちゃんと、克子姉も一緒だ

え、どういうこと

白坂家ではもう、白坂創介とその家族のことは見捨てているってことなんだろ

マルゴさんが、答えてくれた

だから、交渉の題材に上がらない

彼らは、白坂創介の身柄について何も尋ねなかった

それどころか雪乃や、マナのことも

いやメグだって、白坂家にはオレたちに誘拐されたことになっている

誰のことも、返せとは言ってこなかった

もう、どうでもいい

好きにしろこちらは、どうなっても構わないという、意思表示だろう

白坂家は今回のことは全て、香月様の意志によるものだとすることにしたのよつまりあたしや黒い森の存在を、完全に無視するつもりなのよ

夢の中で住んでいる家ってありますか

夜、眠っている時に見る夢の中で私は、何度も同じ家が出てきたりします

その家は、夢の中の私の家なんでしょう

あんまり何度も出てくるので、大体の間取りが書けます

というかその家は、私の生家と祖父の家がゴッチャになった作りで

でも、広さは数倍あります

これは幼かった頃の、私の感覚での広さなんだと思います

とにかく、私には夢の中で住んでいる家があって

私の父は、手術後一週間近く眠っていてその後、一週間、集中治療室で全く身動きが取れない状態だったわけですが

やっと人工呼吸器が外れて、喋れる様になると奇妙なことを言います

敷地の角から順に家があってお前の家と、兄の家と、親父の家なんだよ

そんな家は、実際にはありません

それはおそらく父が夢で見た光景なのです

そこはな西口からしか行かれないんだ

どこの西口なのかは、不明

まあ、判っていると思うが01、02、03のローテーションがな

手術する直前に会話した時は、明瞭な意識だったのに

変わってしまっているというのは、ちょっとショックです

時計が読めなくなっていました

文字もよく判らないみたいです

テレビも、何をやっているのか判らないようでした

今日、病院から帰る時に

じゃあ、また明日来るから

と言うと、父は

明日か明日は、オレは会場へは行かないかもしれないぞ

と、答えました

頭の中はまだ現役のサラリーマン状態なようです

お医者さんや看護士さんは、少しずつ頭がはっきりして来るだろうと言って下さるのですが

正直、心配です

280.パニック・ルームヘ

ミナホ、それはちょっと言い過ぎだよ

マルゴさんが、ミナホ姉さんをたしなめる

白坂創介とあたしたちの因縁を知らない人たちからすればさ白坂創介のスキャンダルが突然マスコミに暴露されて、白坂家の本体に飛び火していく様子は、香月さんが仕組んだものだとしか思えないだろうし

そうか世の中の人は、黒い森の存在を知らない

ミナホ姉さんたちが、どれほど白坂創介という人間を憎んで永年に渡り、復讐計画を練り続けてきたことも

本来ならば白坂家というマスコミ関係に多大な影響力を持つ一族に生まれた白坂創介の犯罪は、徹底的に外部に漏れないように秘匿されるはずだ

どれだけネット上に情報が公開されても、マスコミ業界の人間は記事として取り上げないというのが本来の流れだろう

なのに今回、同じマスコミ業界の人間ですら、白坂家を見捨てて、白坂創介の犯罪について報道した

最後まで報道することを拒んだのは、白坂家の新聞とテレビのネットワークだけだ

なぜ他のマスコミ各社が、白坂創介を守ろうとしなかったのかというと

それは、ジッちゃんが裏から手を廻したからだろう

香月家の力で白坂創介の犯罪に関する報道は、一大キャンペーンと化した

白坂家の反主流派の3人は

そこしか見ていないんだ

香月のジッちゃんの影響力にだけ、怯えて

そもそも白坂創介をオーストラリアで拉致し現地の警察に少女レイプの容疑で逮捕させ

白坂創介のこれまでの悪行の証拠を流出させネット上の世論を誘導した、ミナホ姉さんの活動については

どんなことが裏であったのかなんて、考えていない

なぜ、白坂創介が、こんな酷い目に遭わされているのかということさえ

彼らは、想像しようとはしない

疑問にも思わない

調べてみようとすらしない

現実には今回のことは、あたしたちと白坂本家とのケンカで香月さんは、仲介者でしかなかった

これは全部、ミナホ姉さんと黒い森の復讐だ

ジッちゃんは、手助けをしてくれただけに過ぎない

それなのにあの人たちは、全部香月様が主導している企業乗っ取り計画だと思い込んでしまったのよね

ミナホ姉さんが、ハァと溜息を吐く

まあねあの3人からしたら、香月さんが、どんな手を使ってでも白坂守次氏を失脚させ、新聞社とテレビ局を手に入れようとしているとしか、思えなかったんだろうね白坂創介の件は、白坂家に揺さぶりをかけるための作戦でもしかしたら、白坂創介の罪も香月さんがでっち上げたものかもしれないって想像しているかもしれないよ

ホント失礼しちゃうわ

あの3人は、ミナホ姉さんの復讐をジッちゃんの作戦の一部としか思っていないなんて

黒い森の人間の激しい復讐心に少しも気付いていないっていうのか

いずれにせよあの3人は白坂創介のことなんて、どうでもいいんだよ

そうですわね白坂博光さんや山田副社長にとっては自分たちの新聞社やテレビ局だけが、大切なんでしょうし白坂信子さんに至っては自分の息子が、名目だけでも白坂家の当主になれればそれでいいんですもの

一族の人間だとしても新聞社やテレビ局に籍を置いていない、広告代理店の一社員のことなど関心は無いのだろうね

白坂創介のスキャンダルで、社会的に致命傷を負うのは彼の近い親族つまり、ずっと白坂創介を可愛がっていた白坂守次だけだと思っているんじゃないかしら同じ白坂家でも、自分たちには、責任はないと思っているんでしょうね

だからさあの3人は、最初の段階では香月さんに対して強気だったんだよ

白坂守次の失脚が現実的になった今

次の白坂家のグループ企業を担うのは、自分たちだという思いがあったのだろう

自分たちには、白坂創介のスキャンダルは関係無い

むしろ、白坂守次失脚後のグループ企業をまとめるためには、絶対に自分たちの力を必要としてくるはずだと思い込んでいた

だから、私は思いきり尻を蹴飛ばしてやったんだああいう馬鹿な連中にナメられるのは仕方無い勝手に向こうが私の思惑を勘違いしているのだからなだから、そういう時は思いっきり蹴飛ばして、思い知らせてやるんだ二度と、私に対してナメた真似をしないようにね

でも情けないけれど、世の中のほとんどの人たちも、あの3人と同じ見方をしているんだと思うわ

世の中の一般の人たちはともかく政財界の人たちは、今回の件は、どこまでも香月様が白坂守次に仕掛けた闘いという風にしか見えないんでしょうね

見方によっては、ジッちゃんが無理矢理、白坂家の報道ネットワークを奪い取ろうとしているみたいで

ジッちゃんが、一方的に悪者にならないか

私はそれで別に構わんよ

君はもう私の家族になったんだ家族のためなら、私は多少の陰口ぐらいは我慢するよもっとも私は元々、敵の多い男だ今更一つぐらい罵られるネタが増えたところで、どうってことはないそれに

日本の報道機関の再編は、いずれ手を付けねばならないテーマだと思っていたせっかくの機会だから、着手するよ御名穂くんも克子くんも、協力して貰うぞいいね

ミナホ姉さんは、ジッちゃんに頭を下げ

ここまでしていただいた以上、あたしたちのできることは何でも致しますわ

ジッちゃんは、ジロッとミナホ姉さんを見て

しかし君は、まだまだ他人行儀だな早く、私をお祖父様と呼びたまえ

ミナホ姉さんは、緊張している

まあ少しずつ慣れてくれればいい君と克子くんには、経営について徹底的に仕込むからな

驚く、ミナホ姉さん

君たちがフォローしてくれなかったら、誰が、みすずと瑠璃子の補助をするんだね私塾の連中が使い物になるまで、まだしばらく時間が掛かるそれに、あいつらは表向きの仕事は任せられるが裏の方は上手くはやれんだろう君たちは、裏の世界にも顔が広いだろうし

しかし、あたしたちは黒い森の

元・娼婦という単語が出る前に、ジッちゃんはミナホ姉さんの言葉を遮る

過去は、過去だ気にするなむしろ、その過去のおかげで君たちには多くの人脈があるはずだ

ミナホ姉さんも克子姉も黒い森の顧客だった政財界の重鎮たちをたくさん知っている

ああいう大物たちと、どうやって渡り合っていけば良いのかも君たちは、よく知っているその能力をみすずと瑠璃子のために活かしてはくれぬか

ジッちゃんは、2人を見た

でもあたしはパン屋さんがやりたいんです普通のパン屋さんが

克子姉が、苦しそうに言う

克子姉パン屋の方は、オレに任せてくれよ

克子姉と同じくらい美味しいパンが作れるように、オレ、努力するから毎日、たくさんパンを作って克子姉には、味見して貰うからそれで、克子姉がオッケーしてくれたパンだけ売るからさ

あっ、あたしもヨッちゃんと一緒にパン作るよっ売り子もやってあげるっ

寧さんが笑って、そう言う

もちろん新商品とかは、全部、克っつんが作るんだよっそれから、もちろん忙しく無い時は、パン作りも売り子も手伝ってね克っつんのお店なんだからっ

うんあたしも手伝うよ

寧さんの言葉にマルゴさんも、そう言ってくれた

美智、あなたも手伝いなさい

みすずが、美智に言った

パ、パンでございますか

美智は不安そうな顔をしている

大丈夫だオレもこれから克子姉に作り方を習うんだから一緒に、教わろうどっちが先に美味いパンを作れるようになるか競争だ

競争となると美智の中の闘争心に火が付いたらしい

どっちにしろ

この子には、料理とか女の子らしい体験をもっとした方がいい

あたしも協力するわ今のうちのお店は移転させて克子のお店とお隣同士にすればいいのよそしたら、お店の経営はあたしが見てあげられるでしょ

渚も、そう言ってくれる

克子姉は、涙目で

バカね渚は、こっちよ

こっち

あんただって、大物の知り合いがいっぱいいるでしょ

克子姉は渚にも、みすずたち香月家のフォローに加わるように示唆する

そっかそうだわね

渚が、ニコッと笑う

仕方無いわね家族のためですものねっ

瑠璃子が、オレに言う

あの助けていただくばかりでは、申し訳ございませんわたくしにも、何かお手伝いできることはないでしょうか

じゃあ、瑠璃子もパンを作ってくれ

超お嬢様の瑠璃子をお店に出すのは色々と心配だけれど

店の中でパンを作るのは、問題無いだろう

判りました美子も一緒に作りましょうね

こう見えても美子は、お菓子作りが得意なんですよ

まあ、即戦力ね

渚が、ニコニコ笑って美子さんを見る

美子さんは瑠璃子と一緒にできることを見つけて、嬉しそうだった

麗華お姉さんはどうパン屋さんとか

マルゴさんが、麗華に振る

克子ちゃんのパン屋さんはパンを売るだけですか

麗華が、真顔で克子姉に尋ねる

ついでにカフェをやったりはしないのですか

そうね焼きたてのパンをその場で食べられるカフェも、いいわね

麗華お姉さんカフェに興味があるのっ

寧さんが、尋ねると麗華は

はい本格的な英国式のカフェでしたら

そうかこの人は、極端な英国被れだった

え、それってメイドさんとか執事さんみたいな格好をした人が、店員をやるっていうこと

寧さんが、食い付く

今の流行りの格好ばかりのメイド喫茶ではありません本当に英国の伝統に則した、貴族のティータイムを演出するようなお店でしたらやってみたいという気はあります

麗華は、微笑む

ああ、この撲殺剣士のお姉さんも

色々と歪んでいるけれど、中身は女の子なんだ

お洒落で可愛いカフェがやってみたいんだ

いい、いいっやろうよ、それっあたし、メイド服着るからっ

寧さんが、ノリノリでそう言った

花屋に、パン屋に、カフェね3店舗一緒にやるとなると、結構、大きな物件が必要ね

いっそのこと、ビル丸ごと買っちゃいましょうか

渚と克子姉で、そんな相談を始める

おいおい、私も一枚噛ませてくれ

ジッちゃんが、笑ってそう言う

出資は私がする良さそうな土地を探させるから、君たちでどこにするか決めたまえ

土地ですか

克子姉が、驚いて尋ねる

ああ建物は、新しく建てさせようどんな地震がきてもビクともしない頑丈な作りにしないと娘たちが心配だからな1階が店舗で、上階に君たちは住めばいい一流の設計士に依頼して、君たちの希望通りのビルを建てさせる君たちの城だよ

うわっ、あたしの永年の野望が一気に現実化しそうだわっ

黒森姉妹会のビルですね

そうなったら、もちろん、みすずさんや瑠璃子さんたちの部屋も作るわよお祖父ちゃんの部屋もねっ

渚が、ジッちゃんにウインクする

ふむそれはありがたいな

ジッちゃんも、満足そうにそう言った

お風呂はもちろん、全員で入れる大浴場を作ってああん、屋上に露天風呂もいいなあそれからベッドルームは、どうする

克子姉が、渚に尋ねる

どうするって

みんなで一緒に寝られる部屋にするそれとも彼と二人っきりで愛し合えるようにする

それは両方必要よみんなで一緒にセックスするのも気持ちいいけれど、二人きりでしっぽりっていう夜も大切だわ

そうよね、そうよね

うんと元・同級生の21歳コンビが、妄想に暴走していく

いつも、こういう話に率先して乗ってくるはずのマナはどうした

それからメグ

雪乃も、全然喋らなくなっている

三人とも、ぐったりとした様子でただ呆然とオレたちの話を聞いていた

白坂家に、完全に見捨てられたというのはショックだったんだろうか

白坂守次の本家側はシザーリオ・ヴァイオラを使って、白坂創介の血族は抹殺しようとしているし

反主流派の3人は完全無視だ

とにかく、このままじゃマズイな

オレが、マナたちに話し掛けようとすると

今は、放っておいて

マルゴさんが、オレの耳に囁いた

いいから彼女たちは、自分のポジションが見えていないんだよ

ポジション

集団における自分の役割がね

マルゴさんの言葉は、オレにはよく判らない

それが見えてくるまではあたしたちと一緒に、未来を語る元気が湧いて来ないんだよ

しかし、このまま三人を放っておくわけにもいかないし

部屋のドアが開いて関さんが入って来た

閣下移動の準備が整いました

移動

そうか、オレたちもヴァイオラの軍勢に居場所を悟られないように、ホテルの中を移動しないといけないんだっけ

では、行こうみんな、いいな

ジッちゃんが、全員を見渡してそう言った

戦闘要員の4人は、さっき決めたフォーメーションで分散する

麗華が、一番前を集団から少し離れて歩く

前から急に襲撃を受けた時に後方の集団に被害を出さないためにだ

その後ろ集団の前に、関さんが付く

関さんは、愛用のピストルを抜いていた

オレたちの警護と同時に麗華が襲われた時に支援もする

その後ろにオレたちジッちゃんとみすずと瑠璃子を真ん中にして、後を追う

もちろん、ヴァイオラのターゲットである寧さんも中心部だ

美智は、みすず、瑠璃子、美子さんのすぐ後ろにいる

同じ学校の制服を着た4人だ

とっさの時には、影武者になれるし間近で、みすずたちを警護できる

最後に後方の様子をチェックしながら、マルゴさんが殿《しんがり》を勤める

オレは、マルゴさんの近くに居ることにした

前方からの攻撃は、トップ・エリートの二人で対処できるだろうけれど

今のままでは、後方からの攻撃に弱い気がする

オレなんかが、何かの役に立てるとは思わないけれど

銃撃された時の楯ぐらいは、できるだろうと思う

関さんルートはBの4でいいのね

谷沢チーフからは、そう命じられているわ

麗華と関さんが、言葉を交わす

こういう緊急時の対応は、あらかじめ何パターンも決めてあるんだろう

オレたちは、結婚式場の部屋を出て

階段を使って、2フロアほど下へ降りた

オレたちの通るルート上の防火扉はすでに上がっていた

防火扉の上げ下げは、制御室から自由にコントロールできるようになっているんです

みすずが、オレに教えてくれた

このホテルの防火扉は、普通の小銃の弾ぐらいは防ぎますし爆発にも強い構造になっています

となれば侵入者の第一目標は、その制御室じゃないのか

廊下と階段の防火扉を全て開放しないと侵入者は、自由にホテル内をやって来られないし

大丈夫ですよ制御室は、香月セキュリティ・サービスの本部ですから警備部の人間が、一番居る場所です

ってことは山岡部長の管轄だろ

あの人ポカが多いからな

あのさ昔、ホテルの空気のダクトの中を這って、テロリストを撃退する映画があったんだけど

階段や廊下を防火扉で封じ込めても

ダクトの中を抜けてこられたら

それってかなり昔の映画ですよね

このホテルはその映画の上映された後に建てられていますだから、大丈夫ですよ

人間が通り抜けられるぐらい幅の広いダクトなんて、そんなにありませんし途中では、金網になっている所とかもあります光源の無い暗いところばかりですしそんな立体迷路、ホテル内の完全な配管図があったとしても抜けられないですよ

一本通るダクトを間違えただけで、迷子になっちゃうもんな

あの映画はやっぱり、フィクションか

すいすい通り抜けて、思った通りの場所に出るのは至難の業なんだな

麗華は備品室と書かれた部屋の前に到着した

はい、鍵よ

関さんが鍵を麗華に投げ渡す

この鍵も、谷沢チーフから預かって来たのだろう

麗華が鍵を開ける

どうぞ中へ

オレたちは、全員部屋の中へ入った

部屋の中は、可動式の大きな棚が何層も並んでいてホテルの普段使わない備品が置かれていた

可動棚が、普段は壁にぴったりくっついていて使用したい物が置かれている棚があれば大きなハンドルを廻して、棚と棚の間に人が入れるだけのスペースを作るという構造になっているらしい

麗華と関さんが、そのうちの棚の一つを動かす

人が入れるぐらいの幅が開くと奥の下の方に置かれている箱に向かう

よくあるプラスチック製の物入れだ

蓋を開くと中には、万国旗が詰まっていた

今時、こんなのこの近代的なホテルのどこで使うんだろう

麗華が、その万国旗をケースから出す

ケースの中からテンキーの付いたリモコンのスイッチが出てくる

貸して

関さんがスイッチを受け取り暗証番号を打ち込む

続いてジッちゃんが幾つかの数字を打ち込んだ

これでいいはずだ

関さんが、メインスイッチを入れると

部屋の奥の壁がスーッと開いていく

そこにあったのはエレベーターだった

緊急避難用の部屋に通じているエレベーターだこの階のこの部屋からしか、行かれないようになっている

このホテルは、最初から香月グループの重要な会議をするために作られている

だから、こういう避難システムは設計時から作られていたのだろう

ジッちゃんはいつも、この緊急避難エレベーターがあるフロアの近くに居て

突然の事態に対応するようにしているんだ

このエレベーターは、私の右手の静脈を確認しないと始動しない

ジッちゃんが、緊急エレベーターの横のパネルに右手を当てる

ヒピッ承認致しました

エレベーターからアナウンスの声が響きエレベーターが、スッと開く

このエレベーターは5人乗りだ順番に乗りたまえ

最初は瑠璃子、そして美子さんそれに、ミナホ姉さんと寧さん護衛として関さんが乗り込む

あり得ない可能性だが緊急避難室に、敵が忍んでいることを想定してだ

ジッちゃんとみすずと瑠璃子さんが一緒に乗らないのももしものことを考えてだ

全員が一挙に捕まったら、元も子も無い

さてさて、家族だけになって一旦避難します

それで、内側の問題を片付けて

その間に、工藤父たちに襲撃グループの数を削らせるという感じでしょうか

一応、エッチシーンも入れる予定です

今日は、東京は時々雨が降って蒸しましたが、気温が低くて助かりました

それでも夕方の雨の切れ目に、自転車で病院まで行ってきました

しばらくは、こういう生活が続きそうです

感想欄のお返事が、すぐに書けない状態が続いており、申し訳ありません

時間のある時に、少しずつお返事を書いております

どうか、ご容赦下さい

281.コンプレックス(その3)

数分後、エレベーターは戻って来る

緊急避難室というのが、ホテルの中のどこにあるのか判らないが

このフロアの近くでは無いのだな

スーッとドアが開く

次はジッちゃんと、克子姉と渚渚は、眠っている真緒ちゃんを抱いているそれに麗華が乗る

エレベーターが戻ってくるのを待って

みすずとメグとマナ、雪乃、美智が乗り込む

旦那様、先に行かせていただきます

うん、気を付けろよ

みすずは、オレに声を掛けてくれたが

メグとマナと雪乃は、無言のままだった

残ったのはオレとマルゴさんだけだ

別に二人きりになるつもりは無かったんだけれど

気が付いたら、こうなっていた

かなり重傷だねあの子たち

はいちょっとマズイですよね

オレも、困っている

さっきジッちゃんが、未来の話をしだしてみんなして、パン屋やビルの話をしたのってオレたちが怖がらないように、元気づけてくれようとしてくれたからですよね

もちろんそうだよ明るい未来の話は、良い気分転換になるからね

今、自分が居る建物の下階から、大人数の敵が侵攻して来ている

香月セキュリティ・サービスや工藤父の仲間が、それぞれ撃退してくれているとは思うけれどやっぱり、怖い

ガス弾の煙の中に消えた、4人のこともあるし

正直、オレたちの心には恐怖が渦巻いている

ちゃんと明日は来て、みんなで幸せになれるそう、信じているって語り合うことで、怖い気持ちに対抗するんだよ

はいみんな、そのことを判ってくれていましたよね

だから、寧さんも渚も克子姉も楽しそうに、明るく夢を語ってくれた

みすずも、瑠璃子も美子さんも話しにノッた振りをしてくれた

場を和ませ雰囲気を明るくするために

麗華お姉さんは、本気だったけれどねでも、ちょっと天然なところがあの人の可愛らしさだから、あれでいいと思うよ

確かに麗華は、トップ・エリートの警護人だから、肝が据わっている

これくらいの危険なシチュエーションなんて、全然平気なんだろう

だから、オレたちの不安な気持ちとかは、よく判らないんだ

きっと麗華は、敵との戦闘中にその日の夕食の献立について話したりできるだろう

自分が敵に負けるということを、これっぽっちも想定していない

絶対に守り通すという、強い意志を持っている

最悪の事態まで、あらかじめ全て想定して準備しておく、ミナホ姉さんや工藤父とは真逆の性格だ

しかし現場で闘う、プロの警護人としては、そういう考え方もアリなんだと思う

麗華が平然としている限り周りに居る人間は、安心できるし

あれ、待てよ

英国風カフェは本当にやりたいんだな

やらなきゃいけないお店が増えて君は大変だね

マルゴさんだって、手伝ってくれるんでしょ

メイドは嫌だけどギャルソンの格好はしてみたいかな

あ、それ人気出ると思います

ダメだよ、寧のメイドの方がお客には好評だと思うから

そんなことありませんよマルゴさんだって絶対に固定客が付きますって

でも、いいのそういうのって、麗華お姉さんがやりたい英国風カフェとは違うんじゃない

いいんですよ麗華は、ちょっと世間とはズレているからていうか、麗華自身がお店に立てば、すごい人気になるだろうし

英国紳士の男装をする超美人なお姉さん

見た目は凄いクールだし

女の子のファンが、いっぱいできると思う

そうだねお店は繁盛しそうだね

マルゴさんは、楽しそうに言った

ところでどうしようか

不意に、マルゴさんがオレに尋ねた

白坂家絡みの3人落ち込んだままだったけれど

白坂創介の娘雪乃、メグ、マナ

さっきの未来のお店話にも乗ってこなかった

3人だけ、暗い顔をして

まあ、雪乃さんは家族じゃないからちょっと置いておくとしてさ

メグちゃんとマナちゃん君は、どうするつもり

マルゴさんの綺麗な眼がオレを見る

どうするつもりって

何が問題なんだと思う

あたしは、こう思うんだよ家族の人数がどんどん増えて来たよね

美智や、瑠璃子、麗華、ジッちゃんまでオレたちの家族になった

そして家族の中で、みんなそれぞれの役割を見つけていっている

役割

例えば香月さんは、自分が家族のお祖父さん役であることに徹してくれているあの人は生まれてからずっと家の中心に居た人で自分の思い通りに全てを動かしてきた人だよ本当なら、あたしたち家族の家長になったっていい立場の人なのに家長はミナホに任せて、自分はお祖父さん役としてフォローする役に回ってくれている

うん確かにそうだ

オレたちの家長はミナホ姉さんだ

そして、ジッちゃんはミナホ姉さんをいつも立ててくれている

渚さんと克子さんは、家族の年長のお姉さんをやってくれている家族のお母さん代わりも兼ねてね

そうだ渚と克子姉はタイプは違うけれど家族の優しいお姉さんだ

克子姉は、ぐいぐいみんなを引っ張っていくタイプで

渚は、後ろからそっと後押ししてくれるタイプだ

寧は君が入って来る前は、1人でみんなの妹をやっていたんだけれどね君のおかげで、弟や妹の面倒を見る真ん中のお姉ちゃんになってくれた

うん寧さんは、いつもオレたちに優しい

スッとオレたちに近付いて、明るい笑顔を見せてくれる

あの子が、あたしやミナホや克子さんに守られているだけでなく自分から、弟や妹を守ろうって行動してくれるようになったこと、あたしはとっても嬉しいんだよ 君には感謝している

そんなオレは何もしていません

マルゴさんは、ニッと笑って

君が、そういう男の子じゃなかったら寧はまだ自分の殻に閉じ籠もったままだったよ

さて、メグちゃんたちの話に戻るけれどあの子たちは、今、家族の中での自分の役割が判らなくて苦しいんだと思うよ

メグとマナが

ほら、新しく家族になってくれた人たちって、みんな、みすずさんの系統でしょ

うん美智は、みすずの警護人瑠璃子は、みすずの従妹麗華は、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートジッちゃんはみすずの祖父だ

今までの家族は黒い森のメンバーと重なっていたじゃないそして、メグちゃんはお屋敷の生まれだから何となく、ミナホに近い存在だったでしょだから、メグちゃんは、黒い森のメンバーとして受け入れられていたけれどマナちゃんとみすずさんは、少し他のメンバーから浮いた感じになっていて君が他の人との橋渡しをしてあげていた

確かにみすずもマナも、オレを接触点としてしか黒い森と繋がっていなかった

みんな、気を遣って2人と接してくれていて

気を遣うということは身内としては、認められていないということか

ところが家族が拡大《エクスパンション》したよね香月さんは、ミナホや克子さんとの接点があるし麗華お姉さんは開けっぴろげな人だから、家族になると決めたら、あたしたちに心を全開で開いてくれているでも、ちょっと恥ずかしがり屋の子たちは

瑠璃子と美智

それに美子さんもだよ

美子さんも、まだ保留になっているだけで家族になる可能性がある

あの子たちが他の家族と上手く接することができるようにみすずさんは進んで橋渡し役になってくれているかつて、君がみすずさんやマナちゃんの橋渡し役をやっていたみたいにね

確かにみすずは、瑠璃子や美智たちに進んで話し掛けている

他の人から始まった話を、あの子らに振ったりして

あの子たちが、家族に溶け込むように気を遣っている

それが、メグちゃんたちには脅威なんだよ

脅威

2人にはみすずさんが自分のグループを作って、そのボスになった感じなんじゃないかな

いや、でもそんな風にも見えるでしょ見方を変えれば

っていうかメグちゃんとマナちゃんの方が、先にグループになっていたんだよ君は、マナちゃんが仲間になるまで、ずっとあの子に気遣っていたでしょ

メグちゃんも、マナちゃんは昔から知っていて妹だってことも知っていたから、マナちゃんには優しかったし

だからここのとこ、あの2人っていつも一緒に居たじゃない

そうだメグとマナは、ここしばらくコンビになっていた

いつも2人だけで固まっていて良くない傾向だなって、オレも思っていた

やっぱりね、1人より2人集団になっている方が、強い気がするんだよ

でも、強いってあいつら、何と闘っているんです

家族の中で2人だけ固まる意味が判らない

それはやっぱり、君のことを独占したいんだよあの2人は、独占欲が強いから

克子さんや渚さん、寧それから、みすずさんに対して強い対抗心があるんだよでも、2人とも自分の魅力には自信が無いから姉妹でコンビを組んで、君に積極的にアピールしていたんだよ

そう言えば明け方の教室で、3人でエッチしたよな

あれも、オレと雪乃のセックスを見て我慢できなくなったんだっけ

ところが家族が増えて、みすずさんのグループができてしまったしかも、瑠璃子さんも美智さんも可愛いし、麗華さんは美人香月さんは、あたしたちの後ろ盾として絶対に必要な人だってことは判っているメグちゃんとマナちゃんにとっては、どうしょもなくピンチなわけだよね

どうしてですオレは別に、家族が増えたからってメグやマナを大事にしないなんてことはありませんよ

これは、君の問題じゃないよ2人の心の問題だから

メグとマナの

みすずさんは頭の良い人だから最初から、君と自分の関係、自分の立場と役割を明確にしていたよね

旦那様

自分は君に女として仕える立場で絶対に、君を上から支配するようなことはしないまた、自分はあくまでも君の女の1人であり独占するつもりはないっていうことを、他の女たちに宣言しているわけだよ

みすずはいつも控え目で絶対に、出しゃばったことはしない

だから、みすずさんの系統の人たちは、みんなそれに習ったんだ美智さんにとって、君はご主人様、瑠璃子さんにとってはお兄様、麗華お姉さんにとっては主様どれも、君の支配下に入るっていう宣言だからね

みんな綺麗で可愛い人たちでしょしかも、礼儀正しくて、品もある頭も良いし、気遣いもちゃんとできる何より、どの子も君を独占しようとはしない

メグちゃんとマナちゃんからすれば自分と比較したら、酷いコンプレックスを感じていると思うよ元から自分に自信の無い子たちだしあの子たちは、君のことを独占したいって思って来たんだから

容姿でも、頭でも心の優しさでも、負けていると思っている

特に、マナちゃんはずっと、傍若無人に他の人と君の間に割り込んで、無理矢理に君との関係をキープするっていうキャラクターを演じていたでしょだから、心の敗北感のダメージは大きいと思うよ

えあのキャラって、作ったものだったんですか

オレは、驚く

君白坂舞夏だった頃のあの子を知っているよね今みたいな性格の子だった

舞夏だった頃のマナはお喋りするのは好きだったけれど、今みたいに強引に会話に割り込んで来るような性格じゃなかったと思う

あたしたちの中に居て自分の存在を君にアピールするのに、必死なんだよ

ああお尻を丸出しにして寄って来たりするのも

あいつにとっては、必死なアピールなんだ

それに、マナちゃんよく雪乃さんに対して、キツク当たっているでしょ

今のマナちゃんにとっては当たり散らせる相手は、本当のお姉さんの雪乃さんだけだからねそれに、マナちゃんが雪乃さんに酷い事を言うと、君が心配して寄って来るあの子は、君に自分の近くに来て欲しくて、雪乃さんに当たることも多いよ

マルゴさんは、そんな風に見ていたんだ

まあ、それでもマナちゃんは、まだ君に自分からアピールするだけの元気があるからいいよメグちゃんの方は内に籠もるタイプだからね

みすずや新しい女たちと自分を比較して劣等感に悶々としている

負の感情を溜めるだけ溜め込んで耐えきれなくなったら、君に向かって爆発させるその繰り返しだよね今日は

確かにメグに関しては、よくない連鎖が続いている

オレどうしたらいいんでしょう

オレは素直に、マルゴさんにアドバイスを求めた

家族の中での2人の役割を決めてあげて

それは同時に、あの子たちと君との関係、立場を規定してあげるってことだよ

関係、立場

ほら、さっきあたしが戦闘要員のフォーメーションを決めたでしょ

うんマルゴさんは自分と、関さん、麗華、美智が、どういうフォーメーションで組めばいいのかを示した

ああいうことをやっておかないと戦闘中に考え込んで、疑心暗鬼になってしまうんだよ

マルゴさんは、笑顔でそう言う

例えば、麗華お姉さんだったら自分は先鋒で、前方からの敵を警戒して排除すればいい後ろから関さんのフォローがあるし、状況の判断はあたしがするって判っているから、自分の役割だけに専念できるでしょ他のことは心配しなくていい

確かに役割が定まっていれば、それだけに集中できる

もちろん自分には、その役割が上手くできるっていう自信があって、他の人の能力が信頼できなきゃダメだよそれと自分の役割が必要とされているものだって、納得できないとね

必要とされている

うん愛している人たちから、必要とされているという思いが自分の役割を果たしていく上での糧になるんだから

今、メグちゃんとマナちゃんは自分たちは、家族のお荷物なんじゃないかって感じて、落ち込んでいる白坂家に、価値の無い人間として見捨てられたばかりだからねこういう時は、考え込ませてはいけないんだ考えれば、考えるほど落ち込むばかりだから彼女たちが自分の役割に専念して、他のことを考えている余裕をなくしてしまわないと何かをすることで君に必要とされていると感じることができれば、彼女たちのコンプレックスは解消されるはずだよ

でもしかし

メグやマナの家族での役割って、何だろう

役割はね普段から、やり慣れていることを振った方がいいよその方が自信が持てるはずだから

あエレベーターが戻って来たね

オレたちの前でエレベーターのドアが開く

中に入るオレたち

ええっとこの最終搭乗者のボタンを押すんだっけ

マルゴさんが、ジッちゃんに教わった通りにスイッチを押す

これで、このエレベーターは、オレたちが最初にこの部屋に入って来た時の様に壁の中に隠される

再びジッちゃんの静脈認証が無ければ、開かなくなった

すぐにエレベーターは動き出す

オレはエレベーターは上に行くものだと思っていた

ヴァイオラの軍勢は、下から襲って来ている

だから、ジッちゃんは白坂家の反主流派の3人も、重役と私塾の連中も、このフロアより上の階に逃がした

パラシュート降下やハンググライダーで、屋上から敵が攻めてくる可能性は無いのだから

オレたちの逃げ込む緊急避難室も、ビルの上層部にあるものだと思っていた

しかしエレベーターは、下に沈む

それどころか

これ、今、横に動いていませんか

当然だよまっすぐ上下に動くエレベーターなら、建物の構造から存在がバレちゃうもの直線のラインで結びつけることができないように時々、フロア中を横移動もするんだろうそれで機械室なんかの外からは見えないスペースを縫うようにして、このエレベーターは移動していくんだと思うよ

なるほど戻って来るまでに時間が掛かったわけだ

エレベーターは、幾つかのフロアを降下する度に、右に左に動いて、また降下する

この感じだと香月さんの緊急避難室は地下にあるんだろうね

地下

うん、地下五階とかここは埋め立て地に立てられたホテルだから、地盤の固いところまで掘り進んで、建物の基礎部分の中に作ってあるんだと思うよ核シェルターとかも兼ねているんじゃないかな

とにかく降下していくエレベーターの中で、メグとマナの役割について考える

ところでさ

君亭主関白になる気は無い

君とメグちゃんとのボタンの懸け間違いはねどこまでも、対等な関係になろうとしたことだよ

君と彼女は同級生だし元々は、君も彼女に対してコンプレックスがあったんだろ

オレがメグに

いやそうだ

メグはクラスの委員長で女子の友達の多い子だった

高校に入学したばかりの頃のオレは、女の子に不慣れで

メグとだって、口をきくことができなかったんだし

逆にさみすずさんと君との関係が上手くいっているのは、最初にみすずさんの方がへりくだってくれたからだよ本当は自分の方が年上なのに君を立ててくれたから

みすずはいつも、オレに敬語を使っているし

最初から君の支配下に入ることで君とのバランスを取っているんだよ

バランス

みすずさんが君よりも上なのは年齢だけじゃないよね

うんみすずは

綺麗だし、上品だし香月家という名家のお嬢さんだ

本当ならオレなんかが釣り合うはずがない

それをみすずの方から、オレを旦那様と立ててくれることでオレたちの関係は、バランス良く成立している

じゃあ、メグとマナの場合も

対等な関係であろうとするから苦しくなっているんじゃない

お待ちしておりました旦那様

みすずを筆頭にみんなエレベーターの前で、オレたちを待っていてくれた

あーあ、やっぱりメグとマナは落ち込んだまま、部屋の隅っこにいる

広いですね

緊急避難室は、20畳ぐらいの部屋だった

ちょっとしたパーティルームみたいな作りになっている

少し空気が澱んでいる

今、空気の循環システムを作動させましたじきに気にならなくなりますよ

麗華が、そう言ってくれた

トイレは、そっちバスルームもあるみたいよ

缶詰とミネラルウォーターしか無いけれど、数日分の食料もあるみたいっ

克子姉と寧さんが、教えてくれた

ここは、どれくらい地下なんですか

フロアに換算すると、地下8階に位置するもっとも、ここには二つの部屋しか無いのだがな

オレの質問にジッちゃんは笑った

二つ

そっちの部屋がモニター室だホテルの上の全ての監視カメラの状況をチェックできる外部との連絡もな

ジッちゃんが関さんに指示する

関さんがドアを開くと部屋の中は、モニター画面だらけになっていた

私はそっちの部屋に行くよ全ての責任者である以上、状況のチェックはしておきたい

ジッちゃんは、モニタールームに向かう

あたしもご一緒します

ミナホ姉さんも、そう言った

あたしも付き合うよ

マルゴさんも、ジッちゃんの方へ

わ、わたくしもそちらに参りますわ

関さんがそう言うとジッちゃんは、振り返り

君と藤宮くんは、こっちに残ってみんなと親睦を深めなさい

親睦ですか

ああ、くつろいでくれ何なら、この部屋でセックスしていてくれても構わんよ

ジッちゃんの言葉に、関さんはギョッとする

そっちの奥の棚に色々な物が一通り入っているはずだそれから、そのソファは倒せばベッドになる

ジッちゃんは関さんを無視して、話を続ける

瑠璃子は、まだダメだぞ瑠璃子の初めては、私もじっくりと鑑賞したいからな

瑠璃子が返事をする

他の人ならよろしいですか

みすずが、祖父に尋ねる

映像と写真は撮っておいて欲しいね後で見たいから

ジッちゃんの返事にみすずは、スッと振り向いて言った

美智ロスト・ヴァージンしましょうか

はい喜んで、処女を捧げます

次話で、メグとマナの件を片付けて

それから、美智の初体験となります

282.乾杯

待ってジッちゃんも、ちょっと待って

オレは、みすずと美智それに、隣の部屋に行こうとしているジッちゃんたちに声を掛けた

不思議そうな顔で、オレを見るみすず

いやあのさとりあえず、ミネラルウォーターでもいいから、みんなで乾杯しよう

ジッちゃんも、驚いている

そうだよ、乾杯とにかく家族みんな、無事でここまで来られたことを乾杯しようそれから写真も撮ろう記念写真だよ克子姉、カメラ持ってない

カメラなら、奥の棚に一緒に置いてあるよ

ジッちゃんが答えた

私の性機能は、まだ現役ということになっているからなこの部屋にも、女を連れ込むだろうと谷沢のやつが気をきかせて一通りのものは置いてある

ちょっと、待ってこの緊急避難室のことを知っているのって谷沢チーフだけですか

克子姉が、ジッちゃんに尋ねる

ああそうだ谷沢と私の専任警護人の大徳、張本しか知らない

わたくしは、専任警護人に選出された時に、この部屋の存在は教えていただきましたが来たのは初めてです

関さんは、そう言う

ここに食料なんかを運び入れたのも谷沢と大徳、張本の3人だけでやったようだよ他の人間はタッチさせていないらしい

こう言っては何ですけれど

そのお三方は完全に信頼できますか

もしものことだけど

もし、その3人が敵と通じていたら

ここに逃げ込んだことが仇になってしまう

御名穂くんの言いたいことは判るしかし、人間は何から何まで、完全に他者に秘密にして生きていくことはできんからな何事にも、他者に委ねねばならないことはある確かに、あの3人に裏切られたら、私たちは破滅だだからこそ信頼するしかない

谷沢チーフ、大徳さん、張本さんが、白坂家、あるいはシザーリオ・ヴァイオラに与するメリットて何か考えられますか

特には思い付かんね私を裏切って、白坂守次に付いても意味はないし今更、あの3人がアメリカに渡って、無法者の仲間になるとも思えないしねだが人の裏側の事情というのは、なかなか見えて来ないものだよ私の知らないところで、とんでもないことが起きているという可能性はいつだってある

まあ、覚悟はしておいてくれ人生、ツキの悪い時もある

部屋の中の全員が黙り込む

まあこっちにも、切り札は残っているまず、ここへの直通エレベーターの電源はこちら側で切ることができる上の部屋からは、電源を入れられない取りあえず、エレベーターの箱は、下に置いたままにしておこう

ジッちゃんは、エレベーターのパネルを操作して電源を切る

これで上からは降りて来られない

エレベーターの空間を伝わって来るとかそういうことは無いのっ

寧さんが、尋ねた

あの途中で右に左に入り組んだ何百メートルもの暗い空間を、ロープか何かだけで延々と降りてくるのかねそんなことができるのは、特殊部隊の兵士でも何人もおらんよ何より、ここまで降りて来たとしてもこのエレベーターの箱が邪魔になるこのエレベーターの天井は鋼鉄製だからなまた上まで昇って、ガスバーナーでも持って来て焼き切らないと、下には降りられん

そっかそれでエレベーターは下りたままにしておくんだ

ここから外への脱出は、このエレベーターだけなんです

いや上の部屋からここに来るのは、このエレベーターだけだが、ここからは地上に出る秘密ルートが2本ある

秘密ルート

ルートの途中には、幾つもの扉があるそれらの扉は、全て地下の側からしか開かないように作られている無理に外側から開いて侵入しようとすれば、警報が鳴る

オレたちは、ここに閉じ込められたわけでは無いんだ

でも地上のどこに出るかは、谷沢チーフたちはご存じなんですよね

麗華が言う

ああ私たちが脱出したところを待ち伏せされるかもしれんそうなったら君と関くんの出番だ

わたくしとマルゴお姉様もおります

うむ最後の最後は、君たちの武に賭けるしかないね

ジッちゃんは、ニヤッと微笑む

うむお前の言う通りだなここで水でもいいから乾杯しておくべきだな記念写真も撮ろう確かに家族の結束には、そういうイベントも必要だろう

ジッちゃんは、オレを見て笑う

ずっと暗い顔で落ち込んでいたメグが、ビクッと反応する

みんなにグラスを配ってミネラルウォーターを注いで

あっ、あたしがやるよっ

寧さんと美子さんが、そう言ってくれるけれど

いいえ、これはメグにやって貰いますメグは今から、オレたちのクラス委員長だから

クラス委員長

びっくりした顔でメグがオレを見る

そうだよ今までは、オレたちの日常生活の色んなことだいたい克子姉にやって貰っていたじゃないかでも、これからは克子姉も忙しいんだからこれからは、メグがやってくれあ、もちろん一人で何から何までやれっていうんじゃないよ他の人に手伝って貰ってもいいけれど、メグが中心になってちゃんと家族全員の様子を見てくれ

家族全員の様子って

ちゃんと全員にグラスが行き渡っているかとか飲み物を注ぎ足してあげるとか元気の無さそうな子がいたら、話し掛けてあげるとかメグが普段、クラスの委員長としてやってきていることを、そのままやればいいんだよ

メグはとても気の利く、優しい女の子だ

クラス委員長としてみんなに笑顔で接してきた

それを家族の中でも、やって貰う

メグは高校に入学して、委員長に指名されてほとんど女子だけど、クラスの子たちと友達になるように頑張ってたじゃないか

それはあたし、ゴールデンウィークまでしか高校に居られないと思っていたから

メグは連休後、白坂創介によって娼婦にさせられる予定だった

理由なんか何だっていいメグは間違いなく素敵な委員長だっただから、家族の中でも委員長になってくれ

お姉さんとか妹とか呼び合う前にメグは、家族全員と友達にならないといけないよ

今のメグは家族のみんなの優しさに甘えすぎている

自分の方から積極的に家族に接していこうとは、していない

だけど、あたし

オレは切り札を切る

オレに反論するなオレがやれって言っているんだ言うとおりにしろ

責任は全部、オレが取るメグは、何も考えずにオレに従えばいいんだ

メグはジッとオレの眼を見ている

いいなあ、メグちゃんヨッちゃんが、全部責任取ってくれるんだって

寧さんが、明るい笑顔でメグに言った

メグちゃんはさでもとかだけどが多すぎる子なんだよいつもいつも考え過ぎなのそれも物事を暗い方にばかり考えているよねっ

うんそうだよメグ

だっからさ暗いことを抱え込む前に、もっともっと身体を動かせってヨッちゃんは言っているんだよっ

身体を動かすですか

そうだね取りあえず、自分がやれることにどんどん取り組んでみることは大切だと思うよ考え込むばかりじゃ、何も状況は変わらないからね

マルゴさんも、フォローしてくれた

家族のクラス委員長いいんじゃないかなメグちゃんらしくて

優しく微笑むマルゴさん

そうね立ち止まったまんま、考え込むのは恵美の悪い癖ね考え込む前に動く癖を付けるというアイデアは正しいと思うわしばらくは、彼に反論しないで、何でも彼の言う通りになさい

ミナホ姉さんも、メグにそう言ってくれた

まあ、ヨッちゃんのことだから平気だと思うけれどあんまりにも、メチャクチャな命令をしてきたら、あたしに言ってねあたしが、メッて叱ってあげるからっ

寧さんの言葉にメグは

いいえメチャクチャな命令でも構いません判りました、ヨシくんあたしもう悩まないし、考えないヨシくんがあたしを必要としてくれる限り、言われたことは何でもするから

メグこっちへ来いよ

オレは近付いて来たメグを、ギュッと抱き締める

ど、どうしたの

可愛いなって思ったんだよだからキスする

オレは、メグの唇を貪る

思い切り舌を押し入れメグの口内を舐め上げる

ちゅぽんと唇を離すとメグの眼が、とろんと溶けていた

ほらっ委員長としての仕事をしろ全員にグラスを配れミネラルウォーターを注ぐんだそれから

メグが、蕩けた眼でオレを見ている

瑠璃子さんや美子さん、麗華や関さん、美智もそうだなメグがまだ、あんまり話していない人たちと積極的に会話するようにしろお前がどんな女の子で、何が好きなのか伝えるんだ相手がどんな人なのか積極的に知って好きになれ友達になるんだいいな

オレは、メグのお尻をピシャリと叩く

ほら、行けっ

恵美行きます

メグが、再起動する

グラスは、そこの棚みたいよ

克子姉が、微笑ましい笑顔でメグに声を掛ける

さすがに人数分のグラスは無いみたいね

みすずがスッとフォローに入る

あっ、ここに紙コップがあるよどうする、メグちゃん

寧さんが、メグに声を掛ける

では、グラスは香月さんと年長の方を優先にしてあたしたちは紙コップを使いましょう

あ、紙コップに名前書くっ

そうですね、寧さんペンとかあるかしら

そこにあるわよ

渚が、教えてくれる

では、紙コップとペンを廻して美子さん、申し訳ありませんがあたしと一緒に、ミネラルウォーターを注ぐ係をやって下さい

はい喜んで

元々気の利く、素晴らしいクラス委員長だったんだ

役割を与えたらメグは、水を得た魚の様に活き活きとする

うんメグは、これでいい

うまくいったみたいだね

マルゴさんが、スッとオレに寄って来てくれた

はい、マルゴさんのアドバイスのお陰ですありがとうございます

オレは、お礼を言う

しばらくは、徹底しなくちゃダメだよ君、面倒だと思うけれど君の日常生活は何から何まで、メグちゃんに助けて貰うようにして

何から何までですか

そう例えば、飲み物のお代わりが欲しかったら、自分で取りに行かずにメグちゃんに取りに行かせて亭主関白でいいからあの子に悩む隙を与えないように自分は君に必要とされているんだっていうことを、日常生活の中から実感しないとまた悪いスパイラルに陥るからね

克子姉や渚みたいに、生活能力に富んで包容力のあるお姉さんたちが身近に居たからメグの悩みスパイラルは加速したように思う

他の人から見たら、君がメグちゃんに威張ってて嫌なやつに感じるかもしれないけれどメグちゃんの君に対する独占欲を抹消するには、君の方からメグちゃんを束縛してあげるしかないと思う面倒だと思うけれどあの子は、そういう風に愛してあげないと壊れちゃうから

メグが、オレに紙コップを持って来る

はい、ヨシくんのコップこのペンで名前を書いて

メグが書いてくれ

オレのコップは、メグが書いてくれ

紙コップにヨシくんと書く、メグ

ほら、みんなに早くミネラルウォーターを注いであんまり話したことの無い人から注いで、話し掛けるんだぞ

うん判っているよ

口答えするな

嬉しそうに、そう答えた

本当に、マルゴさんの言うとおりなんだな

クラスメイトだったからかつては、普通に話し掛けられない可憐な女の子だったから

オレはずっとメグと対等な関係になろうとしていたけれど

オレが亭主関白で、ちょっと威張っている感じの方がメグには、しっくりくるらしい

これはメグの性格とか、性質の問題でオレは亭主関白なんて柄じゃ無いし、ちょっと気疲れするんだけれど

これが一番良い関係ならこれで行くしかない

世界は巨大な舞台であり、人間はそこに居る役者に過ぎない

何です、それ

シェイクスピアさ人間てのは結局、いつでも自分に求められている役割を演じ続けるしか無いってことだよその場での自分の役割が判らない人は、集団から疎外されるしかない社会の中で生きていく力は、演技力だからね

そうですね覚悟します

オレはもう一人も何とかしないといけない

マナちょっと来い

オレは、マナに声を掛ける

暗い顔で寄って来るマナ

お前オレのセックス奴隷なんだよな

う、うんそうだよ、お兄ちゃん

それにしては最近、お前、ちょっと生意気過ぎないか

マナが、小さく震える

ご、ごめんなさいごめんなさい、お兄ちゃん謝るからマナのこと、見捨てないで

オレはマナを抱き締めて

お前身体はいつも、綺麗にしておけよ

オレがお前とセックスしたくなったら、いつでもやらせろよお前の気分なんか関係無いオレが抱きたくなったら、いつでもどこでも抱くからな

お腹の中にも、口にも出すオレが満足するまで、奉仕させるからな

マナのこと、必要

必要じゃなかったら、とっくに見捨てているよ

だってマナみすずさんみたいに綺麗じゃないし、寧さんや克子さんみたいにおっぱいだって大きくないし

そんなことは、お前が考えることじゃないんだよ

オレはマナの張りのあるお尻をギュッと握る

この子はセックスを基本としてしか、自分の存在をオレにアピールできないでいる

だから、オレはマナ以上に、マナに性的欲求を抱いていることを示さないといけない

オレがマナのことレイプするのが好きなことは知っているよな

え、お兄ちゃん

最初の時は、レイプだったろマナは、犯したくなるぐらい魅力的な女の子なんだ

マナの顔が羞恥に赤くなる

そうだ、こいつは無理をしていた

セックスでしか、オレを引き留めることができないと思っているから

羞恥心を吹き飛ばすために自ら、ビッチな女の子を演じていた

メグはしばしば、セックスの快感に逃げ込んでいたけれど

本当のマナはまだ、それほどセックスが楽めているわけがない

マナはまだ14歳の未熟な少女だからだ

オレマナの方から、オレにセックスを求めてくるのは、あんまり好きじゃないんだ

そうだったのごめん

これからは、オレがヤリたくなった時に犯させろいいな

うんお兄ちゃん、あんまりエッチが好きじゃない女の子に無理矢理する方が好きなの

他の女の子はそうじゃないけれどマナとは、そういうセックスの方がいいな

あたしだけ

ああマナのことは、いつでもレイプしたいよ

マナが、オレを見上げている

判ったじゃあ、いつでも身体を綺麗にしておくねいつでも、どこでもお兄ちゃんにレイプして貰うねその代わり

どうした、マナ

毎日必ず、レイプしてね毎日してくれないと、マナ、心配になっちゃうから

オレは、マナの耳をペロッ舐める

耳たぶを噛んだ

それとお前、オレが楽しくやれるように協力しろ

協力

オレ、瑠璃子とも麗華ともヤリたいんだ

あ判った二人がエッチを怖がらないで、お兄ちゃんと早くする様にマナが、お兄ちゃんとのエッチは素敵なんだって、お話すればいいんだね

マナは賢いな

オレは、マナの頭を撫でる

ええっと関さんや美子さんはいいの

マナお前は、一々説明しないと判らない子なのか

ごめん判ったお兄ちゃんのために、マナ、頑張るね

みんなと仲良くなるんだぞ可愛がられるように努力しろ失礼の無いようにマナが場を乱すと、オレが困るからな

うん、そうだねお兄ちゃんが、みんなと楽しくエッチできるようにマナ、気を付けるね

こいつの中ではオレは、そこまでエッチ人間なのか

そうなんだろうな

オレは、マナとはセックスでしか繋がっていないんだな

それでも、それでマナが他の女たちと仲良くしてくれればそれでいい

お前のことも、今度、ゆっくり教えてくれ

マナのこと

ああ、お前がどんな女の子で、何が好きなのかセックスした後に、ベッドの中で質問するから答えろ

ああ、そういうシチュエーションなんだねわかったマナ、ベッドに縛られたりするのビデオも撮る

もちろん、縛るし、ビデオも撮るでも、嘘は無しだぞオレは、本物の素のままのマナが抱きたいんだから

それからお前は、これからどんどん綺麗になると思うから、オレのためにもっともっと美しくなれ

そうだね綺麗になっていかないと、お兄ちゃんに飽きられちゃうもんねっ

マナは、ニコッと微笑んだ

うん取りあえずは、これでいい

ホント人生は、演技力で決まるんだな

この後美智さんとエッチするの

ああ、美智を犯すよ

オレは覚悟できている

じゃあ、マナはその時にお手伝いするね美智さんに入れる前のお兄ちゃんのオチンチンは、マナが舐めてあげる

ああ、頼むぞ

オレは、マナの背中を優しく擦ってやった

はい、みなさんお水は揃っていますか

メグが、全員にミネラルウォーターが行き渡っているか、確認する

大丈夫みたいですねでは、御名穂さん、お願いします

メグは、家長であるミナホ姉さんを見るが

ちょっと待って雪乃がまだじゃないか

おいおいメグ雪乃だけ紙コップを渡していないぞ

何か、物凄ーく暗く落ち込んでいるんですけれど雪乃

でもその人は家族ではないわ

メグは、そう反論する

ここで、みんなで一緒になって、生きるか死ぬかの瀬戸際に立っているんだろっこういう時に、仲間外れとかにするのは良くないだろう

オレに反論するなっ

オレは、メグを黙らせる

そうねこういう時に、心の狭いことをすると運気が悪くなるって言うわね

ミナホ姉さんが、そう言ってくれた

メグがコップを渡して水を注いでやれ

メグは家族のクラス委員長だろ他の人の手を煩わせるな

こういう時に、甘やかしてはいけない

はい、ヨシくん判りました

メグは、紙コップに水を注いで雪乃に手渡そうとする

雪乃に紙コップだけ渡して、お酌をするのはどうしても嫌だったらしい

はい雪乃

雪乃は、キッとメグを見て

いらないわよっこんなの

雪乃、大人しく受け取れそして、みんなと一緒に乾杯しろ

嫌よっあたしに命令しないで

雪乃はオレを憎しみの眼で見る

じゃあ、ここから出て行って貰うぜ

一緒に乾杯できないんなら、雪乃はオレたちの敵だエレベーターに乗せて、上の階に放り出してやる

や、やれるもんならやってみなさいよあんたたちがここに隠れていること、襲って来ている連中に教えるわよっ

お前の舌を切って、喋れないようにしてから放り出す

まだ手があるわ書いて伝えるわよっ

両手の腱も切る指も切り落とす

冗談でしょ

家族が生き残るためなら、オレは何でもやるよどうしょも無いのなら雪乃を殺す

雪乃はガタガタ震え上がる

や、やめてよそんなのっあ、あたしは

いいから、メグから紙コップを受け取れよっお前のために、みんな待っているんだぞっ

オレは、雪乃を激しく叱責した

メグもさっさと手渡せ

う、うん雪乃、はい

最悪の仲の少女2人紙コップを受け渡す

よしジッちゃん、一言頼むよ

オレは、ジッちゃんに乾杯の音頭を任せる

ああとにかく、これが別れの水杯にならないことを祈ろうなあに、私たちが家族として結束すれば、何も怖いことは無い

そうだオレたちは、もっともっと結束するべきだ

私たちの幸福な未来を信じて乾杯

メグとマナはこんな感じになりました

本当に、世の中には亭主関白な相手で無いとダメという女の子がいますので

というか、優しさが男の価値では無いのですよね

男が強引じゃないと、ふらついてダメになる子もいるし

まあ、ケースバイケースなんですけど

次話こそ、美智のロストヴァージンに突入します

283.美智が処女を捧げる夜 (その1)

はい、クッキーをどうぞ

ミネラルウォーターで乾杯した後メグが、非常食の棚からクッキー缶を探してきて、みんなに勧める

乾パンとかじゃなくって良かったあれ、あんまり美味く無いから

お姉さんたちも、摘んで下さい

結局のところ家族の委員長という役割を与えた途端に、メグは活き活きと動き回っている

マルゴさんの言うとおり、身体を動かしている間は悩んだり考え込んだりすることは無いらしい

むしろ、自分から率先して色んなことを始めている

布巾の代わりに、綺麗なタオルがここにありましたから使って下さい

お水、もっと持って来ましょうか

他にどんな缶詰があるのか確認してきますね

元々、気遣いのできる優しい女の子だったんだ

うんメグは、もう大丈夫だろう

ヨシくんもお水のお代わり要る

オレは、椅子に座ったままメグを抱き締める

メグの形の良い胸に顔を埋める

ちょっと甘えたくなった

うん甘えて

メグはオレの頭を撫でてくれる

はーい、写真を撮るわよっ

克子姉が、そんなオレたちをカメラに収める

うーん、良い感じこれ、デジカメでも良いカメラねさすが、香月のお祖父ちゃん避難室の備品まで、一流品なのね

克子姉はそう言って、ジッちゃんたちも撮した

ジッちゃんは、みすずや瑠璃子たちに囲まれている

あらあら、真緒ちゃんはすっかり眠っちゃっているのね

真緒ちゃんは、ソファの一つをベッドにしてクークーと眠っていた

大きめのタオルを布団にしている

今日はずっと興奮していたのよ、たくさんの人と会ったでしょ

渚が、愛娘の頬を撫でながらそう言った

うん日舞の発表会から、ずっとだもんな

小さな子は寝るのが仕事ださて私はそろそろ隣の監視室へ移るよ

ジッちゃんが、腰を上げる

お供しますわ

ミナホ姉さんも

あたしも行くよそろそろ、恭子さんと定時連絡する時間だから

マルゴさんも立ち上がる

恭子さんて、まだオーストラリアに居るんですよね

白坂創介の身柄を拘束するためマルゴさんの師匠である恭子・ドスノメッキーさんはオーストラリアに行っている

24時間前の連絡ではね

マルゴさんは、微笑む

あの人に丸一日時間をあげたら、地球の裏側からだって飛んで来るからこっちの状況は、リアルタイムで送信しているから日本に向かって飛んで来ていることは確実だよ

まさかここに助けに来てくれるとか

ありえるよ

うん、恭子さん、神出鬼没だもんねぇっ

寧さんも笑う

マルゴさんと寧さんは、心から恭子さんという人を信頼しているらしい

お屋敷に残っている森下さんにも連絡しないとね

森下さん、アニエスちゃんのご飯、ちゃんと出してくれているかしら

マルゴさんの言葉に克子姉が呟く

お屋敷の地下にはアニエスという12歳の少女が監禁されている

というより、克子さん以外の人からご飯を出されてちゃんと食べているといいね

マルゴさんが、克子姉に言う

部屋に誰もいなくなれば、食べますわどうにも、お腹が空いて我慢できなくなったらそれは、判っているんですけれど

アニエスは白坂創介が、白人女性に産ませた娘だ

自分の性的な玩具にするために

生まれてからずっとお屋敷の中で監禁されて自分は、いつか白坂創介に身を捧げるということ以外は教わってきていない

一度も、学校には通ったことが無い

まあ、お屋敷の方は問題無いと思うけれど一応、あっちの防衛システムも確認しておくよ

マルゴさんはそう言って、先に隣の部屋へ入っていく

シザーリオ・ヴァイオラには、このホテルとお屋敷の両方を襲撃するだけの戦力は無い

そもそもヴァイオラがターゲットにしているメンバーは、全て、ここに集まっている

本人のターゲット、寧さんも白坂本家の当主・守次氏に要請された、雪乃もマナもメグも、みんなここに居る

劇場から、このホテルに入る過程を全て目撃させている

今更、誰もいないはずのお屋敷に手勢を送り込むことは無いはずだ

まあ、お前たちは心配しなくていいここで楽しんでいなさい

ジッちゃんは、穏やかにオレたちにそう言ってくれた

お祖父様こっちを見て下さい

みすずがジッちゃんに声を掛ける

とみすずは、自分の前の椅子に美智を座らせていた

ほら、美智お祖父様にご挨拶なさい

はいわたくしのロスト・ヴァージンをお見せできなくて大変残念ですせめて、わたくしのしょ、処女膜だけでもご確認下さい

旦那様もこっちへ来て美智のパンティ、脱がしてあげて下さい

みすずが、オレを呼ぶ

うふふ、美智ちゃんの恥ずかしい姿、撮影してあげるわ

渚あなたはビデオカメラをお願い

はーい、克子

渚は真緒ちゃんから離れて棚からビデオカメラを取り出す

オレが美智の前に行くと

みすずが笑って、そう言う

はいわたくしは、ご主人様の性的な玩具です玩具になります玩具にして下さい

美智が、顔を真っ赤にしてそう言った

あ、あんな小さな子が

驚いているのは麗華と関さんだ

2人の美女警護人はセックス未体験だ

美智スカートを捲り上げろ

美智は震える手で、制服のスカートを捲っていく

美智の可愛らしい太もも

純白のパンティが見えてくる

その股間は濡れていた

美智ぐっしょりしているな

はいご主人様が、焦らされるから

オレのせいなのか

はいわたくしはさっきから、ご主人様に犯していただくことで、頭の中がいっぱいです

どんな風に犯されたいんだ

痛く痛くして下さい

痛いのがいいです乱暴に犯されたい

美智は、熱い息を吐く

オレは、美智の股間に指を這わす

ぶちゅっと濡れた布地にまた、愛液が拡がる

脱がすぞ

オレは、美智のパンティに手を掛ける

美智は自分から腰を浮かせてオレに協力してくれた

あふっ

美智のまだ肉の薄いお尻を薄い布地が滑っていく

そのまま、太ももまでパンティをずり下ろす

全く恥毛の無い美智のヴァギナは、ぴっちりと閉じている

小さな女性器

スッと粘土にヘラで線を入れたような割れ目から、温かい汁が溢れ出している

こんなところにオレのペニスが入るのだろうか

美智は恥辱に、耳まで真っ赤になる

可愛いぞ、美智

オレはパンティを足下まで引き下ろした

片足だけ抜いてパンティは、足首に残したままにする

この方が犯している雰囲気がある

美智自分で大きく足を開け

オレは、命じた

恥ずかしさに震えながら美智は、椅子の上で大きく開脚していく

柔軟な美智の肉体この子、きっと抱き心地が良いと思う

ヴァギナを自分で開いて、中を見せろ

どうやったらいいのか、美智には判らないようだった

あたしがやってあげるわ

みすずが、優しい笑顔で美智に言う

美智の股間に手を伸ばし両手の指で、美智の女性器を開く

あああは、恥ずかしいです

震えないで旦那様に、美智の大事なところが見えないでしょ

震えが止まる

美智こういう時は、何てお願いするのかしら

みすずの言葉に、美智は

ご、ご主人様美智の一番恥ずかしいところをご覧下さい

ああ、見てやる

オレは中を覗き込む

愛液でびしょびしょでよく見えないな

あたしが舐め取ります

いいオレがするから

オレは美智の股間に顔を埋めて

美智の愛液を啜った

あああ、ご主人様ぁぁ

美智が、快感にブルッと震える

凄いあんなことしている

関さんの声が聞こえる

局部を舐められるとやっぱり、気持ち良いものなのでしょうか

麗華の疑問に、渚が答えた

愛してくれている相手にして貰うことならどんなことでも気持ちいいですよ

愛してくれている

はい彼は、あたしたち家族全員を愛してくれていますから

オレは、美智の割れ目の内側を掃除するように舌を這わせる

ついでに、クリトリスも吸ってやった

あふぅっ、あふぁぅいいですっそれっ

これから毎日してやるからな

はい弄んでわたくしの身体で、楽しんでくださいっ

ほら綺麗になったぞ

オレは一度顔を離す

さあ、美智さっきあたしがしてあげたみたいに、自分で開いて

美智が、大きく開脚したまま自分の指でヴァギナを開く

見てぇぇご主人様ぁ美智の処女膜見て下さい

美智が潤んだ瞳で、オレに訴える

うん見えているよ美智

美智の奥底にピンク色にぬめった肉の壁を確認する

うわっ、かなりぴっちりと膜が張り詰めている

これを破るのは痛そうだ

あたしにも見えているわお祖父様

うむ、私にも見えているよ綺麗な処女膜だこれが破られてしまうのは、ちょっともったいないな

仕方ありませんわ美智が大人の女旦那様の女になるためには必要な試練ですから

なるべく優しく優しくするから

オレが、そういうと美智は

いいえ、乱暴に破って下さい美智の中、グチャグチャにして下さい

オレは、美智にキスをする

美智は激しくオレの舌を求めた

ここで立ち去るのは、残念だが上の状況も心配だ続きは後で映像記録で見せて貰うよお前たちはこのまま楽しみなさい

藤宮くん関くん

ジッちゃんは、2人のトップ・エリート警護人を見る

彼女の処女喪失をよく見ておきなさい君たちもいずれは体験することなのだから

瑠璃子も、美子もよく見学しておくんだよ

はい、お祖父様美智さんは、わたくしと同い年ですししっかり拝見させていただきます美子もいいわね

瑠璃子は、美子さんの手をしっかりと握ってあげていた

克子、渚後はお願いね

ミナホ姉さんが、2人に言う

素敵な初体験を記録しておきますねっ

カメラとビデオをそれぞれ抱えて2人が返事する

そしてジッちゃんとミナホ姉さんも、隣の部屋へと向かった

メグ服を脱がせてくれ

オレはメグに命じる

えヨシくん

オレの服を脱がすのは、お前の仕事だろ

オレはもうメグの前では、亭主関白で通すことにした

どんなつまらないことでも、メグにやらせる

自分一人でできることもメグの手を煩わせる

そうやって、オレの行動にメグを一々参加させないと

こいつはまた、勝手に落ち込むから

わ、判ったわヨシくん

メグがオレの服に手を伸ばす

オレは、何もしない

石像のようにどっしりと構えて、メグに全てやらせる

上着とシャツを脱がされ

メグが、オレのベルトを外す

お前、まさか、オレが気持ち良くなることに嫉妬したりしていないだろうな

メグの耳にオレは囁く

えっヨシくん

メグが、オレを見上げる

オレが抱きたい女を抱いて、気持ち良くなるんだオレが気持ち良くなることは、メグだって嬉しいだろ

メグは、美智が嫌いか

き、嫌いじゃないです

オレは美智が抱きたい美智の処女を破って、美智の中に射精したら、すっげぇ気持ち良いと思う美智もいいんだよな

はいわたくしは、ご主人様に犯していただきたいですっ

美智は、開脚したまま答えた

メグ、お前がどう思おうとオレはこれからも他の女とセックスするからオレは、とっくにメグだけの男じゃないんだ受け入れろ

家族のクラス委員長だろメグは家族みんなのために、どうしたらいいかを一番に考えろ

その言葉が、メグの心を潤していく

判ったヨシくんがエッチするのは、家族だけだものね

違うぞ、メグ

家族が望むのならオレは、誰でもレイプするよ

ミナホ姉さんは雪乃の妊娠を願っている

だからオレは、妊娠するまで雪乃を犯し続けないといけない

そうだったわねヨシくんも、したいんでしょ雪乃と

雪乃が、ギロッとオレを睨む

うん判ったヨシくんがしたいことなら、メグは全部手助けするもう見ているだけは嫌あたし、ヨシくんが誰かとセックスしたいのなら、何でもするからね

その代わりあたしのことは捨てないでお願いお願いだから

オレは、メグの頭を撫でる

お前、お屋敷に戻ったらオレの部屋に住め

でも、オレはお前だけじゃないからなオレがベッドで他の女とセックスしている時も、ずっとそこに居て見ているんだぞ

他の女と二人っきりでセックスしたい時は、他の部屋でするよただ、オレの部屋でする時は、いつもお前も一緒だそれでいいな

メグは、誓ってくれた

わたくしもご主人様のお部屋がいいです

犬小屋みたいなのを下さい美智は首輪を付けていただいて、そこに縛られていたいですそして、ご主人様の気の向かれた時にいつでも犯して下さい

あ、あたしもお兄ちゃんの部屋がいいあたしもお兄ちゃんが好きな時に、いつでもレイプして欲しいから

マナも、そう言う

あたしは自分の部屋がいいわね自分の空間で、思いっきりあなたのことを愛してあげたいわもちろんたまには、あなたのお部屋で他の女の子たちと一緒に楽しむのもいいけれど

あたしは真緒とあたしの家があるから通って来て週に1回でもいいからあなたのためにご馳走を作って、待っているわ

渚は、そう言ってくれる

あたしは、どうしようかなっ

寧さんあなたはその前に、自分の処女を

あたしお祖父様にお願いして、お部屋を借ります

セキュリティのしっかりした、マンションがいいわ旦那様に抱いていただくためだけのあたしと旦那様のお部屋を作りますみなさんも招待しますけれどみすずはみすずの領地で、旦那様をお喜ばせしたいんです

うんみすずはお屋敷の中は、アウェーに感じるんだろうな

かといって、実家に両親と暮らしているんだから

オレを家に呼ぶことはできないし

しかしセックスするための高級マンションて

では、わたくしと美子も、お隣の部屋を借ります

わたくしまだ、セックスというものについては、よく判っていませんしみすずお姉様や、皆様のご指導を受けたいと思っていますから

ご指導とかそういうのはいいからっ

寧さんが、瑠璃子に言った

ヨッちゃんのやりたい様に、させてあげればいいんだよっ何でも、はいはいって返事してどんなに恥ずかしいことでもすればいいの大丈夫、ヨッちゃんは、女の子が本当に嫌なことは絶対にしないしルリちゃんのこと、絶対に気持ち良くしてくれるからねっ

はい楽しみです

いや寧さん、処女のあなたがそれを言うか

オチンチン外に出してあげるね

メグがオレのペニスを露出させる

すでにそれは最大限に勃起していた

それがわたくしの中に入るのですね

美智が、勃起を見て呟く

入るかな美智の小さそうだから

入れて下さい無理矢理でいいですから裂けちゃってもいいから美智のこと、イジメて下さい

美智の股間からまた愛液が滴る

みすず美智を裸にしろ

みすずが、美智の服を剥ぎ取っていく

そのストリップの過程を克子姉と渚が記録していく

その間に、メグがオレの靴下まで脱がしてくれた

マナしゃぶってくれ

はーい、お兄ちゃん

美智が全裸になる前に約束通り、マナにフェラチオさせる

瑠璃子さん、見ていて下さいねっマナがこれから、お兄ちゃんのオチンチンをペロペロしちゃいまーすっ

マナは、瑠璃子たちに見せ付けるようにあんむっ、とオレのペニスを頬張った

舌でペロペロと亀頭を舐め上げる

すごい、いやらしい

関さんが、声を漏らす

こういうのを見るのは初めてらしい

麗華は、ジッと観察していた

瑠璃子は、怯えている美子さんの手を握りしめたまま興味深そうに、マナのフェラチオを見ている

このご奉仕あたしたちも、きっとしなくちゃいけないのよ美子

あたしやマナさんも、実はまだそんなに経験が無いのよどうしたら、気持ちいいのか旦那様にたっぷり教えていただくわ

そんなオレだって、大した経験はないよ

経験の問題じゃありません旦那様は、どうしたら気持ちがいいのか教えて下さるだけでいいんですあたしも美智も瑠璃子さんも、どんなことでもしますから

みすずは、美智の服を脱がしながらそう言った

そうだ、あたし来期の生徒会長に立候補します

あたしたちの学校お嬢様学校で厳しいって話、いたしましたわよね

うん、それは聞いているけれど

学校には、若い男の先生は一人もいないんです校則も、とっても厳しいんです

だから校舎内でセックスした女生徒なんて、学校設立以来、一人もいないと思います

うちの学校体育祭と学園祭は、チケット制で外の方を校内にお呼びしていますその時に、生徒会室でしましょうねセックスもフェラチオも

みすずは、嬉しそうに言った

瑠璃子さんもするわね

はいお兄様がお望みでしたら、瑠璃子は何でも致します

美智もするのよ

はいしかし、ご主人様

美智はすでにブラジャーと黒いストッキングだけの姿になっていた

まずは、わたくしの処女を貫いて下さいませ

美智の股間から太ももにかけて透明な愛液がトロトロと溢れている

お腹の奥底が燃えるように熱いんです

ふふふ、美智

美智の子宮が欲しがっているのよ旦那様の精子を

うむエッチな話は、すいすい書ける

父の具合ですが、昨日ぐらいから急激に意識がはっきりとしてきています

それまでは、ほぼ痴呆状態だったのですが

声もはっきり出るようになりましたしやっと病院の位置も判ってくれました

毎日説明していたのですが全然、理解してくれなかったんですけれど

ただ、まだ意味不明なことは言いますし

記憶も繋がっていません

東京タワーは覚えていても、スカイツリーのことは忘れていたり

昨日、じゃあ、仕事に行くから帰るねと言ったら

お前が帰ってしまったらオレはどうやって帰ればいいバスかバスなのか

などと言います

いや、点滴したままバスには乗れないよ

じゃあ、どうすればいい明日の予定は

明日もここでリハビリだと思うよ

とにかく、何かあったら看護士さんに言ってちゃんと看護士さんに家の電話番号は伝えてあるから何かあったら、電話して貰えばいいんだからね

電話か少し、電話代に金を置いていけ

いや、動けないんだから、金はいらないだろ

いいから、500円玉2枚置いていけ

いや、500円玉じゃ電話掛けられないじゃん

あんまり言うのでお金を持ってないのかなと、心配になり

じゃあ、10円玉置いていくから10円あれば、電話掛けられるだろ

10円じゃ何も買えないじゃないか

じゃあ120円置いていくよ

実は、父は今点滴と流動食で生きています

何か、味のする物を食べたくて仕方無いらしいです

缶コーヒーか、アイスクリームが食べたい

今はまだダメだからお医者さんの許可が出たら、買ってくるからさ

今は、そんな感じです

284.美智が処女を捧げる夜 (その2)

美智来い

マナにしゃぶられてオレのペニスは、すでに最大限に勃起している

はい、ご主人様

美智が震えながら立ち上がり、オレの方にやって来る

その小柄な身体を抱き締め荒々しく唇を重ねる

美智は、オレに体重を委ねる

美智旦那様に触れてごらんなさい

みすずが美智の白い手を掴んで、オレのペニスに導く

あ、熱いそれに太い

美智の指がオレの亀頭を優しく撫でる

これであなたは、女になるのよ誓いなさい、一生、旦那様のオチンチンだけを愛しますって

はいわたくしはご主人様のものだけを受け入れますこの逞しいもので、わたくしの処女を破って下さいわたくしの胎内に、お好きなだけご主人様の精液を出して美智を、美智を妊娠させて下さい

わたくしは、ご主人様だけのいやらしい玩具ですご主人様の性欲を、美智の身体に吐き出して下さいいつでも、どこでも美智を弄んで下さい

美智の呼吸が荒くなる

股間から床に、ぽたぽたと愛液の滴が垂れる

美智は濡れやすいらしい

ブラジャー、脱がすぞ

美智のブラはスポーツタイプで、身体にぴっちりとしている

それを脱がす

未成熟で、つるぺたな美智の胸

桜色の乳首だけが、興奮に固くなって存在をアピールしている

オレは、その乳首を指の腹でこね回す

あうっ申し訳ございませんご主人様

どうしたんだ、美智

何を謝っているのかオレには判らない

わたくしの胸物足りないでしょう

美智の平たい胸をぐいぐいと触る

肌の下に、それでも薄い層を確認する

成長する下地はできているのだこの胸は、これから膨らんでいくのだろう

馬鹿なことを言うな

オレは美智の耳に囁く

オレが、たくさん刺激してやる美智のこと、成熟させてやるから

美智には育てる楽しみがあるんだ

はい育てて下さいご主人様のお好み通りの女になりますから

オレは、美智の前に立て膝になる

小柄な美智の乳首を舐めるためには、こうするしかない

ちゅぱちゅぱと美智の乳首を舐める

あああっき、気持ちいいです

美智、旦那様に舐めていただくの、気に入ったの

みすずが、艶然と美智に微笑む

はいこれ、いいです毎日、舐めていただけば美智のおっぱい、きっと膨らみます

じゃあ、毎日しような

お願いしますご主人様だけですからご主人様とご主人様の赤ちゃん以外には、舐めさせません

あらあたしはいいの

美智は、みすずとも愛し合いたいんだろ

恥ずかしそうに、美智は答えた

旦那様美智と愛し合う時は、ちゃんと旦那様のお許しをいただきますみすずも美智も、もう旦那様の女ですから

みすずは他の女ともしたいんだろう

みすずは元々は渚のレズ・ペットだった

男よりも、女の方が好きなんだと思う

はい、旦那様がお許し下さるのなら旦那様に見ていただいて、愛し合いたいです

みすずは、正直に答える

今は誰としたいんだ

オレが意地悪く尋ねると

家族とは全員したいですわ渚様とも、克子さんとも、恵美さんともそれから、処女のままの関さんを責めてみたいです

えあたし

驚く関さん

はい関さんはマゾ奴隷の素質があると思うんですあたし、関さんの性感を開花させてみたい

みすずの言葉に、関さんは真っ赤になる

旦那様、これ浮気じゃないですから旦那様のお許しをいただかなければ、あたし、絶対にしませんし男性は、一生、旦那様だけです

判っているよ家族で愛し合うのは、浮気じゃないもんな

そんなことを言ったら

これから、美智を犯そうとしているオレはどうなる

みすずそれから、渚と克子姉も後で、メグとマナを抱いてやってくれないか

メグもマナもオレとだけの結びつきが強すぎるんだよ家族で愛し合って、家族の中なら、身体も心も安心して委ねられるようになったら不安定じゃなくなると思うんだ

そうね、そうかもしれないわね

もちろん、オレがちゃんと側に居るからいいな、メグ、マナ

うん判ったお兄ちゃん

マナは元々、克子姉や寧さんに憧れがあったから

問題無く受け入れてくれた

ヨシくんが望むならあたしは何でもするわ

でも、メグはレズッ気が、全然無いからなあ

ちょっと大変かもしれないけれど

あたしヨシくんが見たいって言うのなら、知らない男の人にだって身を委ねるからねどんな辛いことだって、耐えるから

ほらメグの意識は、違う方向に向かう

家族の中で女同士で愛し合うのと

オレの眼の前で、見知らぬ男に抱かれるという変態プレーが

メグの中では同格なんだ

男と女の一対一のセックス以外、メグの中では全部、アブノーマルな行為なんだろう

メグは、常識的な一般人の山峰夫妻に育てられたからモラルを守る気持ちが強い

そんなことは望んでいないメグを抱くどころか、メグの裸だって他の男には見せないメグの髪の毛一本だって、オレのものだからな他の男には、死んでも渡さない

ヨシくん、あたし

メグは、オレの宣言に感激している

メグも、やりたくないことはやりたくないって、きちんと主張しろそんなんでオレが喜ぶと思っているのかよ

ごめんなさいヨシくん

メグが床に土下座する

お願いしますメグは、ヨシくん以外の男の人とは、セックスしたくありません

当たり前だ他の男なんか、絶対に許さないからな

はい、ヨシくん

それで女はどうなんだ家族でオレが絶対に側に居て、見ていてやるから

それなら我慢できると思う

なら、我慢しろすぐに慣れる

メグは小さく頷いた

ね、あなた

女同士はいいけれどバイブや張り型は使いたくないのいいわよね

この子たちの胎内は、あなたのペニスで拡げてあげてあなたのものが、ジャスト・フィットする様にあたしたちの穴は、全部、あなた専用なんだもの膣での絶頂体験は、必ずあなたのペニスでねあなたの精液を、子宮で受けとめる感覚を身体に覚え込ませたいのよ

克子姉はお屋敷の娼婦として、色々な女を見て来たのだろう

機械を使ってのセックスにハマッて、おかしくなってしまった娼婦もいたに違いない

オレが女たちの唯一の男である以上性的な満足は、オレが感じさせてあげなくてはいけないということか

さあそろそろ美智に集中してあげて下さい

そうだな美智、そろそろ抱くよ

オレの腕の中で、小柄な少女は小さく頷く

はいこっちへどうぞっ

寧さんが、ソファの一つをベッドにしてくれていた

ちょっと待って、清潔なシーツがあったから

そこへメグが、奥からシーツを探して来てくれて拡げて敷く

家族のクラス委員長となったメグは、本当に気が利く

腰の下にクッションを入れましょうね

渚がオレと美智の初セックスの褥を作ってくれる

あなた、ちょっと待ってて

ビデオカメラを取って、渚がベッドの上の美智に向ける

克子姉も、処女時代最後の美智の裸体を記録していく

みすず美智さんの思い出作りに協力してあげて

はい、渚様っ

みすずもビデオの画面に入る

身体を起こして、カメラを見るのよ

美智がレンズを見上げる

工藤美智です

年齢と学年を言いなさい

15歳の中学3年生です

これから美智は、大好きなご主人様に処女を捧げるのよね

カメラに向かって、自分で言いなさいこの記録は、ずっと残して置くから将来、美智の娘に見せてあげましょうね

美智は、女の子しか産む気はないものね

美智が、カメラに向かって宣言する

美智はこれからご主人様に犯していただいて処女を失います美智が大人の女になるところを見て下さいそれから

美智は、少し考えて言った

わたくし今、とっても幸せです

よく言えたわね可愛いわ、美智

そして、美智はオレを見る

ベッドの上に、全裸で正座して

身も心も全て、お捧げいたします美智を可愛がって下さい生涯、お側において下さい

美智は三つ指ついて、オレに頭を下げる

後はお願いします旦那様

ベッドへ向かう

美智は、顔を上げベッドに横たわって、オレを待つ

チュッ

まずは美智の唇にキスする

カメラのシャッターの音が聞こえる

克子姉は、決定的な場面を全て記録するつもりらしい

怖くないか美智

ちょっと怖いですゾクゾクしますそれがいい

もっともっと怖くして下さい

美智のつるんとした玉子のような額に、汗の玉が浮いていた

みすずは自分をマゾだと言ったけれど

とんでもない美智こそが、真正なマゾ娘だ

こいつは多分

美智、足を大きく拡げろ

美智が開脚する

ヴァギナは、すっかりグチョグチョに湿っている

オレに犯されるのを身体が待ち望んでいる

オレは、割れ目を開いて

もう一度、処女膜を確認した

もうすぐ、この膜は失われる

永遠に

この小さな15歳の少女の純潔は、汚される

克子姉のカメラが処女膜と美智の羞恥を、写し撮っていく

もう、挿れるぞ

オレは自分のペニスをしごいて、美智の割れ目に当てる

熱い

接触した鬼頭の熱に美智はブルッと身体を震わす

美智、ちゃんと旦那様のお顔を見ていないとダメよ

美智を女にして下さる瞬間のお顔を、しっかり見ておきなさい

美智の眼が、オレを見上げる

オレは、左手を美智の背中の下に入れて肩を掴む

右手は、美智の太ももの付け根をぐっと押さえて

美智が痛みに逃げて、身体がずり上がらないようにする

しかしこの態勢では

天を衝かんばかりに勃起したオレのペニスが美智の膣口から外れてしまう

みすずオレのを、美智の中に入るように導いてくれ

お前も欲しいんだろ美智のヴァージン

旦那様大好き

みすずが、オレのペニスを掴む

待っておまじないしますから

そう言ってもう一度、オレの亀頭を舌で舐めしゃぶった

はいいきますよ

みすずが、反り返ったオレのペニスを再び、膣口に当てる

美智力を抜いて

それでは、ダメよ大きく深呼吸して

スゥハァ

美智心臓がドキドキしているでしょ

あたしも、そうだったから

あたしも、このペニスでヴァージンを奪っていただいたのね

はいわたくしも、みすず様と一緒になります

そうねもう、一生、一緒に居るのね

心が治まりましたどうぞ、ご主人様

オレは、グイッと亀頭を美智の小さな割れ目に、押し込む

ぬぐっ

美智が痛みに、顔をしかめる

だけど、その眼はオレを見ている

美智の入り口は狭すぎる

亀頭すら入らない

力を抜いて深呼吸するのよ

みすずが、オレのペニスの根元を握ったまま美智に言った

美智の防御本能がオレのペニスの侵攻を阻んでいる

鍛え上げられた柔軟な肉体が、キュッと締まってこれ以上の狼藉は許さないとバリケードを張っている

美智人形になりなさい

あなたは旦那様の玩具になったのよ

美智がハァハァと大きく呼吸する

受け入れなさい旦那様に、犯され尽くしなさい

心がそう思っていても身体が拒絶の状態を崩さない

みすず一度、離れて

やり方を変えよう

オレも、美智の身体から離れる

も、申し訳ございませんご主人様

美智は、無念そうに言った

美智が、悪いんじゃない

永年、武術者として鍛錬してきた美智だ

普通の女の子より防御本能は強いし、筋肉も鍛え上げられている

美智四つん這いになって、お尻を突き出せ

お前の尻を叩く

はい思い切り、美智を罰して下さい

そそくさとベッドの上に四つん這いになる

オレは思い切り、平手で美智の尻を叩くっ

バシンッ

美智は、悲鳴を上げない

必死に耐えている

だから、何度も何度も尻を叩く

ビシッ

パシシィッ

ぬぬぅっ

あぅぅッ

そうやって、30発は尻を叩いた

美智の白いお尻は、オレの手形で真っ赤に腫れる

オレの手もジンジンと痛む

これで最後だ

オレは、力一杯美智の尻を叩く

ビバシィィ

あかがっ

そのまま、美智はベッドに突っ伏す

はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ

全身にじっとりと汗をかいて美智は、大きく肩で息をしている

みすずは、うんと頷いた

美智が、みすずに振り向いた瞬間

オレは、美智の身体をゴロンと転がす

美智は、尻叩きのショックで身体に力が入らない

旦那様、今ですっ

みすずが、美智の上半身を押さえつける

オレは美智の細い足を無理矢理、割り込んで

亀頭をヴァギナに押し入れるッ

うっぎゃぁぁあっ

突然のレイプに美智は、どうすることもできなかった

オレの亀頭が、美智の中に潜り込む

尻叩きで興奮した美智の愛液を絞り出すように亀頭がグリグリと押し入れられていくっ

美智オレの顔を見ろ

パクパクッと大きく口を開けながら怯えた表情の美智が、オレを見る

美智破るぞ

オレのペニスの侵攻を遮蔽物が妨げている

それはピンク色の肉の膜

美智の純潔そのもの

破って下さいって言うんだ

そのオレの命令が

美智の心を決壊させる

破って犯して汚して下さいっ

オレの顔を見上げたまま

美智の眼から、真珠の涙がツツッと零れる

美智をあなたのものにしてっ

ドヌゥゥッ

オレは、思いっきり腰を突き込む

ひぃあああああっっ

絶叫する美智

乱暴に、力任せに勃起した性欲の塊を、美智の小さな身体に叩き付ける

痛いィィ痛いぃぃ痛いッッああああっ

美智が、肺の中の全ての空気を吐ききった瞬間ッ

ズルルルッ

処女膜をこじ開けてオレのペニスが、未通の胎内に押し入るッッ

あうああああッッ

そのまま一気に根元までッ

ひぃぃぃぃ入ってくるぅぅ

ここが最奥だッ

亀頭の先がぽってりとした子宮口に接吻する

う奪われた犯されてる喪失したわたくし

大きく眼を見開いて美智は、強姦者であるオレを見ている

その眼からぽろりぽろりと、涙が零れる

みすずが、その涙をぺろぺろと舐める

美味しいわ美智のロストヴァージンの涙

みすずは、美智の手を握りしめている

美智の手が、処女喪失の痛みをみすずにギュッと伝えている

旦那様は旦那様は、いかがです美智のヴァージン

ああ、狭くてキツくてオレをジンジン締め付けているよ判るか美智

はいご主人様が、わたくしの中にいらっしゃいます

美智はハァハァと熱い息を漏らしながら、オレに言った

全身が、じっとりと汗で濡れている

いつもは白磁のように透明で滑らか肌が、火照って赤く染まっていた

そのまま動かないで

克子姉が繋がった、オレと美智を撮す

はい、ふたりともこっちを向いて

美智の処女喪失が永遠に記録される

痛いだろう美智、大丈夫か

撮影が一段落したところで、尋ねると美智は

もっと痛くして下さい

わたくし痛いのが好きなんです

オレは、ゆっくりと腰を動かす

ぬぐぅぅ

美智は痛みに耐えながら必死にオレの顔を見ている

痛い痛いのぉぉ痛いのいいっ

オレにゆさゆさと身体を揺さぶられながら美智が叫ぶ

あたしきっといい玩具に玩具になりますッッ

美智美智

だから、痛くしてご主人様もっと、美智を弄んで

オレはもう、我慢できなかった

一気にガシガシと腰を送り込む

はぁぁっああああっ

美智が、汗と涙を零してオレのレイプに耐えている

みすずが、そんな美智の手をギュッと握りしめて

旦那様我慢しないで下さいね思いっきり、美智の中に注いであげて下さい

美智に処女を破られたばかりの身体に射精したい

ああ美智っ

オレの中で熱い思いがこみ上げてくる

み、美智オレ、出そうだよっ

どうぞっわたくしをご主人様のご主人様の女にして下さいっお情けを下さいわたくしの中に、注いで下さいッ

激しい痛みに耐えながら、美智はそう叫んでくれた

その眼は、切なそうにオレを見つめている

あもう、ダメだ美智出ちゃうよ美智の中に、オレ射精しちゃうよ

美智はオレに告げた

ご、ご主人様わ、わたくし今日

ああペニスが、キュウキュウと締め上げられるっ

し、絞られているぅぅ

わ、わたくしあ、赤ちゃんが出来ちゃう日ですぅぅ

ちょ、ちょっと待てっ

あま、待てないっ

ドクドクドクゥゥッ

一撃目が迸るッッ

あああああ、熱いっ

美智が、子宮に染み込む熱液を感じるっ

あああわたくし、妊娠しますっ受精しますご主人様の赤ちゃん産むのぉぉぉ

どくっ、どくっ、どくぅぅっ

射精が止まらないぃぃぃぃ

わたくしの奥に熱いの拡がっていくぅぅ

美智さんが、一発で満足するはずがない

まだまだ続きます

285.ピロートーク

美智がオレの背中に手を廻す

わたくしのご主人様

ギュッとオレを抱き締める

オレのペニスは、美智の処女地を白濁した液で汚し続けている

わたくし女になってしまいました大人の女です

美智のヴァギナは、オレを締め付けている

最後の一滴まで、子宮に注いでくれと

わたくしの肉体はいかがですか

気持ちいいよ美智は、小さくても狭くて抱き締めると丁度良い

オレは、美智にキスする

美智は、オレの舌をちろちろと舐めてくれた

わたくし夢が全て叶いましたもう、何も怖くありません

美智がみすずを見る

ここにいるわあなたが旦那様に純潔を捧げる姿全て、見ていたわご苦労様これからも、旦那様にお仕えするのよ

はいわたくし、一生、ご主人様とみすず様のお側におりますお側にいさせていただいてよろしいですね

もちろんよ一生、可愛がってあげるから

嬉しいです、みすず様

美智が、再びオレを見る

これが、わたくしの第1の夢ですわたくしは、子供の時からみすず様をお慕いしていておりました警護役として生涯お仕えしたかったでも、みすず様が香月家から他家に嫁がれるなら警護役は、嫁がれた家の方に引き継がねばなりません

もう、大丈夫よあたしは旦那様との関係をお祖父様に認めていただいたんだから

はいそして、わたくしもご主人様の女となりました

そうねあたしと一緒ねずっと一緒に、旦那様にご奉仕致しましょうね

これでもう美智はみすずと生涯、別れなくて済む

オレの女になったことより、美智にとってはそのことの方が嬉しいのだろう

それから、第2の夢わたくしは工藤流古武術の継承者として、子供を産み次の世代に技を伝える義務がございます

子供

しかし工藤流古武術の存在意義を理解して下さり、わたくしに子種を授けて下さる殿方を探すのは困難だと思っておりました

普通の男は古武術の継承とか言われても、困惑するだけだろうな

ご主人様わたくしが、ご主人様の子種で孕み産まれた子供に工藤流古武術を教えることをお許し下さい

美智は真摯な眼で、オレを見上げている

それは、もちろん構わないけれど

オレが、そう答えると美智は、ニコッと微笑む

そう言って下さると思っていましたご主人様

でも別に、今すぐ妊娠する必要は無いだろ

美智は、まだ15歳なんだし子供を産むのは、もう少し後でいいだろ

わたくしは今すぐでも構いません

美智が、お腹にキュッと力を入れる

うふふお腹の底に、ご主人様の子種が温かいです

こいつ、本気で今すぐ妊娠する気だ

ダメよ、美智旦那様のお申し付けを守りなさい

女の身体は妊娠・出産すると少女から母に体型が変わってしまうの旦那様は、もっと美智の少女のままの身体をお楽しみになりたいのよ

美智がオレに尋ねる

ああ、美智はこれからの数年でものすごく綺麗になっていくと思う成長していく美智の少女の身体をずっと抱いていきたい

そうよ旦那様の精液をどんどん注いでいただいてまずは、旦那様好みの身体に成長なさいお母さんになるのは、それからでも遅くは無いわ

判りましたでは、中学を卒業するまでは妊娠致しません

高校卒業までだ

制服を着ている間は妊娠させないぞ、美智

それでは3年以上もかかります

3年なんて、あっという間だよ

オレは、チュッとキスをする

工藤流古武術継承者としての使命の前に美智には、普通の女の子としての楽しみをいっぱい教えてやる

美智の顔を、オレはキスしまくる

可愛い鼻の頭をペロッと舐めた

命令だ学生の間は、思いっきり楽しめ若い時にしかできないことを、いっぱいするんだお前の継承者としての使命は、卒業してからゆっくりスタートさせればいいいいな

あたしからも命令しますあなたが人生を楽しんでくれないと、側に居る旦那様やあたしも楽しくないのよ一生、一緒にいるんだから楽しく暮らしましょうね、美智

美智が、潤んだ瞳でそう答える

わたくし幸せです

旦那様に処女を捧げられて良かったわね

はいこれが、恋なのですね

わたくし自分は一生、男の方との恋は無縁だと思っておりましたでも、ご主人様とこうして肌を重ねているととても、心地よいのですずっと、こうしていたいご主人様を受け入れていたいです

美智の中でオレの勃起が再び硬度を取り戻していく

そうよ美智も旦那様に恋しているのね

はいお慕いしておりますご主人様

バッカじゃないのそんなの、恋じゃないわよ本当の恋ってのは、そんなものじゃないわよ

ずっと部屋のすみで落ち込んでいた雪乃が喚き散らす

一人だけ家族の枠の外にいてみんなから、無視されていた雪乃

えっと雪乃さんは、本当の恋が何だか判っているんですか

オレに釘を差されたばかりだからいつもより、言葉に毒が無い

当たり前じゃないっあたしは、本当の恋をしているもの

雪乃えっと、それは

恋をしているってまさかアレのことっ

寧さんが呆れ顔で雪乃に言う

雪乃さんさあ自分の彼氏に、暴力を振るわれて、レイプされそうになったの忘れちゃったの

校長室の隣の部屋で雪乃は、遠藤に襲われた

いや、最後までレイプしたのは、オレだけど

だって最初は、好きだったんだもの今は、あんなやつダイッ嫌いだけど死ねばいいって思っているけれど付き合い始めた頃は、本当にあたし、大好きだったんだからっ

それはあなたの一方的な感情で恋ではないわ

恋っていうのは愛し、愛されることだから心からの信頼が繋がってないとねっ

寧さんも、そう言う

はいあたしたちは全員旦那様と恋していますから、よく判ります

うんマナもお兄ちゃんと恋しているよ

恵美ちゃんもそうでしょ

克子姉が、メグを見る

自分よりも他の女の方が魅力的に見えるから彼を取られてしまうかもって思っているだけで別に、彼があなたのことを裏切るとか、そういうことは思っていないでしょ

はいヨシくんは、絶対にあたしたちのことを裏切ったりはしませんそれは、判っています

そうよ恵美ちゃんの問題は、恵美ちゃんの内側だけのことなのちゃんと彼を信頼しているのなら、自分で立て直しなさいね

渚が、メグに言った

そうやって自分を追い詰めるなよ、メグそんなことを考えているヒマがあったら、今、やんなきゃいけないことをしろ

やんなきゃいけないこと

美智のために緊急避妊薬が要る

あそうねどなたか持っていらっしゃいますか

メグも、みすずも、マナも自分用に医者から貰って来た避妊ピルは、持っているけれど

緊急避妊薬のカプセルは、持っていない

あ、あたしが持っているよっ

黒い森の女たちは突然、レイプされた時のことを恐れて、いつでも緊急避妊薬を持ち歩いている

みんな暗い過去を抱えているから

寧様は、ご自分の分を持っていて下さいあたしのを美智ちゃんには飲ませます

まだ寧さんの敵は、健在だ

シザーリオ・ヴァイオラとその一党は、寧さんを狙って攻めてきている

寧さんにとっては、緊急避妊薬もお守りの一つだろう

持っていた方がいい

確か緊急避妊薬というのは、受精後24時間以内に飲めば良いのでしたね

そうよでも、なるべく早い方が効果は確実なの

克子姉が、そう言うが

ご主人様今しばらくは、このままでいさせて下さい

美智は、オレを見上げる

ご主人様の子供を孕んだかもしれないという、可能性を抱いたままわたくしは、敵と対峙したいのです

きっと、守ってみせますご主人様をみすず様をわたくしの家族を

そして、美智は自分のお腹を触る

それからこのお腹の底の温かさも

受精の可能性が、美智の心を奮起させるのなら

判った薬は、今すぐ飲まなくてもいい

オレが、そう言うと美智は

ああ大好きですやっぱり、わたくしご主人様に恋しています

誰が何と言おうとわたくしにとっては、これが恋ですこれで、いいんですわたくし、一生、ご主人様に恋していきますっ

美智が、ギュッとオレを抱き締める

そっかなるほどね

不意に麗華が呟く

ちなみに、関さんと美子さんは生で処女喪失場面を観たショックでまだ呆然としている

瑠璃子は、興味津々でオレたちを見ていた

わたくしも、恋や結婚には、全然興味が無かったのですが子供は産みたいと思っていましたそうか、主様の子を孕めば、全て問題解決ですね

麗華は、麗華で色々と欠けているところの多い女だよなあ

うん真緒ちゃんに妹を作ってあげないといけませんからわたくしも、急いで妊娠しないといけませんね

すっかり、真緒ちゃんがお気に入りらしい

というか家族というものに、麗華は心から満足している

でも、麗華お姉様今は、そういう状況ではないですから

渚が、慎重に麗華に言った

判っています敵を排除するまではわたくしは、プロの警護人ですから家族の安全が何よりですね、関さん

しっかりして下さい

あ、ああごめんなさい

関さんは、顔を真っ赤にして謝る

お兄様の美智さんの中で、また大きくなっています

瑠璃子がオレたちの結合点をジッと見つめている

そんなに血が出ていて美智さん、痛くないんですか

痛いのがいいんですわたくしは、身を捧げているんですから

そして、オレを見上げて微笑む

わたくしにも判りますご主人様のわたくしの中で、大きくなっています

また、わたくしのお腹をかき混ぜて下さい熱いのたっぷり、出して下さい

短くて済みません

286.奥義セックス

また渚が繋がったままのオレと美智にデジカメを向ける

克子姉も、カシャッ、カシャッと数枚連続でシャッターを切った

わたくしが、お兄様にセックスしていただく時もやっぱり、あんな風に写真と映像の撮影をしていただくのでしょうか

瑠璃子がみすずに尋ねる

そうよこれは家族の決まりだからあたしの映像も、恵美さんやマナさんのも、ちゃんと取ってあるんですから

なあにルリちゃんは、恥ずかしいのっ

寧さんが瑠璃子に微笑む

いいえわたくしは、是非とも撮影していただきたいです

やっぱり一生の記念になることですし将来、わたくしとお兄様の子供たちに、見せてあげないといけませんものね

そうよね旦那様に愛していただくことは、本当に神聖で尊いことですものね

みすず、ちょっと

はい、お姉様わたくしも今日、初めて知ったことばかりですが、身体全部を使って男の方の愛を受けとめる姿は、なんて美しいことなんでしょう美子もそう思うでしょ

瑠璃子は、美子さんに話を振るが

わ、わたくしは少し怖いです

怖いことはないわみすずお姉様は、もう慣れておいでなのでしょうけれど美智さんは、わたくしと同い年ですそれなのにこんなにしっかりとお兄様を受けとめていらっしゃる

瑠璃子は、眼を爛々と輝かせオレたちの結合箇所を覗き込んでいる

どうぞ、触ってご確認下さい

美智が瑠璃子に言う

オレも改めて、覗き込むが美智の女性器は、キツイが柔軟性に富んでいたらしい

あんまり出血していない

深々と貫いているオレの肉茎には、さっき射精した白濁液と

美智の深部から湧きだしている愛液が、トロトロと溢れ続けている

では失礼いたします

瑠璃子が白い指を伸ばす

あ、熱いとっても熱いのですね

オレのペニスを撫でて、瑠璃子はそう感想を述べた

美智さんのこここんなに拡がってちゃんと、ぴっちり入るようにできているのですね

そうよ女の肉体は、愛する男性を全て受け入れることができるのよ

わたくしも、これを受け入れるのですね

そうよ瑠璃子さんよりも小柄な美智にできたことですものできるわ安心なさい

はいみすずお姉様

瑠璃子は、少し興奮している

あのわたくし、こんなことを申し上げて良いのか判らないのですが

なあに、瑠璃子さん

わたくしできれば、色んな場所でお兄様に抱いていただきたいのです

色んな場所

さっきみすずお姉様が、学校行事の時に校内でお兄様とセックスなさる計画についてお話下さいましたよね

ええするわよ本当に

そのお話をお聞きしていたらわたくし、何だかドキドキしてきてしまって

興奮しちゃったのね瑠璃子さん

はいわたくし、校内だけではなく、色々な場所でお兄様に愛していただきたいです

そう例えば、どんな場所

瑠璃子は、みすずの質問に答える

誰もいない海辺とか、夏の高原の湖のほとりとか

ロマンチックなところがいいのね

はいお月様を見上げながらとか

瑠璃子それって全部、屋外じゃないのか

お外でセックスがいいのかお前

旦那様と二人きりがいいの

いいえみすずお姉様や、他の方にも側にいていただきたいですあの写真を撮っていただきたいのです

まあ、瑠璃子さんは旦那様とお外でセックスする姿を、全て残しておきたいのね

はいあの構いませんでしょうか

野外セックス希望な上にハメ撮りが気に入っちゃったんだ

さっきまで性知識皆無な美少女だったのに

いや瑠璃子は、香月家直系だもんな

快楽への欲望には、素直なんだろう

いいに決まっていますあたしたちの旦那様が、瑠璃子さんの希望に応えないはずがありません

みすずが、胸を張って断言する

まあそうなんだけど

オレ、何でもオッケーし過ぎだろうか

あたしもね旦那様にしていただきたいセックスが、いっぱいあるのどんどんお願いして、早めに予定を立ててしまわないと

ああたしも、やりたいプレイあるなあ

克子姉が呟く

あたしだってあるわよでも、お店が休みで、真緒を預けられる日でないとダメだから

先に言っておいてくれたら、あたしが真緒ちゃんのベビーシッターしてあげるよっ

渚の言葉に、寧さんが答えた

本当じゃあ、頼んじゃおうかしら湘南の方に、ちょっと良い感じのホテルがあるのよ

えー、まさか泊まるつもりなの渚

克子姉が、渚に突っ込む

泊まらないわよそこは夕陽が綺麗で有名なところなの二人で海に沈んでいく太陽を見つめながら、愛し合いたいのっ

あ、いいなあそれっあたしも、してみたいっ

羨ましがっているけれど寧さん、あなたはまだ処女ですってば

車で行って、夜には帰って来るわよ次の日は、お店に出ないといけないし真緒を預けっぱなしにはできないもの

別に真緒ちゃんなら、ずっとお屋敷に居ても平気だよっ先生だって喜ぶと思うし

寧さんは、そう言うけれど

真緒の方がダメなのよあんまり長くあたしと離れると、心配で泣き出しちゃうから

本当心配なのは、渚の方じゃないの

克子姉が、渚に意地悪を言う

とにかくやっぱり、彼のスケジュール管理は必要ね

そうねみんな、なるべく公平に彼に愛して貰う時間を作るようにするべきよね

渚と克子姉が、顔を見合わせる

というわけだから恵美ちゃん、お願いね

渚に言われて驚く、恵美

あ、あたしですか

そうよあなたは家族の委員長なんだからしっかり、やってちょうだいね

克子姉は、ニヤッと微笑む

そうですね恵美さんは旦那様と学校も同じですし日常のことは一番側に居て、よくご存じだと思います適任ですよ

みすずもメグのスケジュール管理を認めてくれる

そうそうそれにメグちゃんなら、ちゃんと公平にスケジュール調整してくれそうだしねっ

寧さんも、ニコニコ笑っている

自分の予定も、ちゃんと入れるのよ他の人の予定の入っていない場所じゃなくってちゃんと、自分で彼と何をしたいのか考えて予定を組むのよいいわね

あなたも、きっちりみんなと同じだけの時間、彼に愛して貰うのよ

克子姉と渚は

メンタルの弱い恵美が他の女に気後れして、オレに何も要求できなくなることを見越して

そしてまた、一人だけ落ち込んでいくことが無いように

オレのスケジュール管理を恵美に託してくれたんだ

あ、メグお姉ちゃん一人で全部やるのは大変でしょあたしも、手伝うよ

マナが、そう言うが

ぬふふふーん、マナちゃんはダメよ

克子姉が、却下する

そうねマナちゃんだと、一人でずっと彼を独占するスケジュールとか平気で組みそうだわね

えー、酷いよぉ克子さん、渚さんマナ、そんなことしないよぉ

そうだよ、克っつんマナちゃんは、そんな見え透いたズルはしないってば

寧さんが、口を挟む

そうだよねっ一見、公平なように見えて一ヶ月でトータルしてみると、マナちゃんがヨッちゃんと二人きりの時間が、他の人よりも6時間ぐらい多いとかそういう、細々としたズルをする子だってばっマナちゃんはさっ

寧さんの言葉に、マナはガックリする

うわわわバレてるぅぅ

あいかわらず、マナは小狡い

ということだからメグちゃん、一人で頑張ってよろしくねっ

微笑む寧さんにメグは

判りましたでは、ヨシくんのスケジュール管理は、あたしがします

真剣な顔で、了承してくれた

よしこの件は、これで良い

メグの精神安定にも、良い効果があるだろうし

オレの下で美智が微笑む

あ、ごめん

美智と繋がっている最中なのに他の家族のことを考えていた

よくないよなこういうこと

いいんですご主人様は、本当に心の底からあたしたち家族を愛して下さっていることが伝わってきましたから

わたくしも試してみたいことがありますよろしいですか

試してみるって今か

はいこのまま、ご主人様と繋がったままで

美智は何をしようというのだろう

そのまま、わたくしの一番奥に入って下さい

オレは勃起ペニスを、深く押し込む

苦しくないか美智

さっきも申し上げましたわたくしは、少し苦しいぐらいの方が好きなんです

クスッと美智は微笑む

で次は、どうしたらいい

そのまま少しリラックスしてわたくしの顔を見て下さい

オレは、少し力を抜いて美智の顔を見る

どうですわたくしの顔は

可愛いよっていうか、綺麗だ美智は、顔の作りが端正なんだよな顔立ちからして、美人なんだよ

後数年で絶世の美女になる

そういうお話は、いいですから

え、美智

わたくしの眼を見て下さい

右手をわたくしの心臓の上に当てて下さい

こうか

そうですどんな感じですか

乳首が固くなっていてコリコリしている

それは気にしないで下さいわたくしの鼓動を感じて下さい

鼓動

どうなってますわたくしの心臓は

どっくんどっくん動いている判るよ美智

はいわたくし興奮していますご主人様とまぐわって心臓の激しさが止まりません

美智が下から手を伸ばし、オレの胸に触れる

ご主人様も心臓がバクバクしていますね

うん何か、とっても興奮してきた

性器だけの繋がりで無く

お互いの鼓動を感じ会うことで

美智の肉体全部生命の波動を感じる

わたくしの眼を見たままわたくしと呼吸を合わせて下さい

すぅ、すぅ、はぁーを繰り返しますなるべく深い呼吸をしてお腹の底に溜まっている悪い空気を吐き出すようにして下さい

すぅ、すぅ、はぁ

美智と繋がったまま呼吸をシンクロさせる

呼吸のタイミングも量も、美智にそっくり合わせていく

美智の美しい瞳を見ている

何だか、オレ

この瞳の中に、吸い込まれてしまいそうだ

すぅ、すぅ、はぁの呼吸に合わせて

オレの腰が、揺れている

身体が勝手にピストン運動を始めている

大丈夫ですそのまま、心と身体の流れに身を任せて下さいわたくしも、委ねます

さっきのぎこちないセックスとは、違う

美智もオレの動きに合わせて、下から腰を突き上げる

ぐっちゅっ

ちゅっぽり

オレの腰が、美智の奥を突き込む瞬間

美智も、下から自分の腰を突き上げる

亀頭と子宮口が何度も激突する

押し出された液が、オレと美智の結合点を濡らしていく

ああ美智、オレ

勝手に腰の動きが速くなる

オレの眼は美智の顔を見たままだ

美智も、オレを見上げたまま

流れに逆らわないでこのまま、このままですわたくしを感じて下さいわたくしも、ご主人様を感じます息と息鼓動と鼓動心と心全てを同調させます

オレ、美智と合致していく

何もかもがぴったりと合わさっていく

あ判りますご主人様の心が繋がっているわたくしと繋がっています

美智ぃぃ

お前は、オレのものだ

はいわたくしはご主人様のものです

そして、オレもお前の一部になっている

身体が勝手に美智の中に快感を求めていく

美智と繋がり、美智とセックスすることしかもう、考えられない

オレ美智に捕まっている

心と身体が

違います、ご主人様わたくしがわたくしが、ご主人様の一部になるのです

流れに身を任せてでも、流れに呑まれてはいけません見つけて下さいわたくしは、ここにいますっ

美智がオレの手をギュッと握りしめる

あ、あ、あ

判るぞ

み、美智痛いのか

オレは美智の奥を突く度に、快感を得るが

美智は激痛を感じている

痛みに耐えている

痛いですでも、この痛みがいいんですっ

繋がってはいても

オレたちの肉体は、別々のものだ

肉体の感じているものは違う

わたくしの心が、ここにあります

美智の心は感じられる

ご主人様を受け入れますわたくし全部全部、オープンにして何もかも、受け入れます

美智は女になった

オレも美智の中に全部、出し切るよ美智が溺れるくらい全部全部、流し込むから

だからオレも男になる

男と女は違う生き物なんだ

陽と陰

だけど、違う生き物だからこそ重なり合って、一つになることができる

判ります感じますご主人様の中に、大波が起きていく

ああっ、美智オレ、オレもう

判っています判っていますから

オレたちは、見つめ合ったまま激しいセックスを続けていく

もっと見て下さいわたくしを感じて

うん判る、判るよぉぉ

ご主人様溜めて、もっと溜め込んでそして、一気に破裂して

ああ、美智お前、オレを受けとめてくれるんだな

はい開いていますわたくしの何もかもがご主人様をウェルカムしていますっ

あっあああ、ああーっ

もっとですっもっと今は、我慢してっ

美智ぃぃ、美智ぃぃ

あああーっ、わたくし開いていくご主人様を受けとめるところが、開いていくのぉぉ

オレ、オレもう

わたくしを見て呼吸を、鼓動を、心を合わせて

その瞬間オレたちは、ぴったりとシンクロした

弾けますっ

くううぅぅ

オレが美智の中で、爆発した瞬間

美智も全てを弾けさせて、受けとめる

あああああいくぅぅ

出る、出る出る出る美智ぃぃぃ

熱いマグマの爆流が美智の子宮を襲い尽くす

びゅるるるる

びゅるるるぅぅっ

きゃあああああああっ

絶叫と共に美智は受精していく

まるで、オレと美智の腰が繋がってしまったようだ

溶けている

オレたち溶け合っている

工藤流古武術奥義心月

美智はそう、呟いた

父の病院までのバス代も馬鹿にならないので

毎日、自転車を漕いで通っています

それから仕事に行って帰りも自転車

何か、すっかりくたびれていますね

週の半ば以降は、ぐったりとしています

父は、今日一般病棟へ移る予定だったのですが

熱を出して、寝込んでしまいました

肺炎ぽいらしいので、院内感染かもしれません

やっと点滴が全部外れたのにまた、点滴生活です

呆けも治りませんね

ちゃんと話ができるようになったのですが突然、夢と現実の境が判らなくなります

丸っきり、呆けていた時よりも怖いです

たった1ヶ月で、人ってこんなに変わってしまうものなんですね

とにかく、頑張っていこう

前を向いて

人は、前にしか進めないのですから

287.奥義余話

はぁ、はぁ、はぁご、ご主人様ぁぁ

全身、汗だくの美智が涙目でオレを見上げている

できましたわたくし奥義を掴むことが

み美智ぃぃ

ギュッとオレの手を握りしめる

オレは美智と溶けたままだ

心と肉体が溶け合っている

もう一撃ビビュッと、一塊の精を吐き出す

身体の中の水門が崩壊したみたいだ

睾丸で製産されたばかりの精子がそのまま美智の子宮に注がれていく

しゃ射精が止まらないんだ

大丈夫です幾らでもお好きなだけ、わたくしの中に注いで下さい

美智も蕩けた表情で、受精の悦びに震えている

わたくしはご主人様の一部ですご主人様を受け入れるために、わたくしは存在しています一つなんですわたくしたちは

オレは、美智をギュッと抱き締める

美智もオレを

一つだ

身も心も一つに解けている

このままオレ美智の中に、沈んでいきそうだ

だ、ダメだよっ、ミッちゃんッ

耳元で、寧さんが叫ぶ

そのまま続けたらヨッちゃん、衰弱して死んじゃうよっ

とろとろと長い射精が続いている

射精が終わらない

1回、同調を断ち切りなさいッこのままでは、二人とも溺れきってしまいますっ

この声は麗華か

でも素敵なんですご主人様と一つになっているの

ダメよ戻っていらっしゃい、美智

みすずも、慌てている

しかし、そんな声も何だか、遠くの世界のことの様に感じた

オレは美智と完全に溶け合っている

ザッと立ち上がる麗華

ちょっと何をするつもりなの、藤宮さん

関さんの驚く声

や、やめなさいあなた、まさか

藤宮麗華参るッッ

麗華が撲殺ステッキを正眼に構える

よしなさい、藤宮さんッッ

はぁぁッっ

関さんの制止を聞かずに

麗華は、激しい裂帛の気合いとともに撲殺ステッキを振り降ろすッッ

ご主人様、危ないッッ

ハッと気付いた美智がオレを抱き締めたまま、身体をグリッと横に捻る

ズゴッッッ

ほんの数秒前まで、オレたちが寝転んでいたソファベッドの上に鋼鉄製のステッキが突き刺さる

美智の処女血の付いたシーツに穴を開けて

な、何てことをするのよッあなた

関さんが、麗華に叫ぶが

本物の殺気を感じさせなければ美智妹《イモウト》と主様の心の同調は、崩せないと判断しました

麗華は冷静な声で答えた

でも危うく、ブッ叩いちゃうところだったじゃないそんなので叩いたら、この子の背骨が粉々に砕けちゃうでしょ

美智妹は、本物の武人ですどんな状況でも、主を庇って身を躱すことは判っていましたから

関さんに、麗華は真顔で答える

はぁ、はぁ、はぁはい、ありがとうございます麗華お姉様

美智は、オレを抱き締めたまま答えた

この奥義はなかなか、制御するのが難しいようです

それから、オレを見て

大丈夫ですかご主人様

さっきまでの甘美な溶け合う感覚は途切れている

射精も治まった

とにかく、一度身体を離しなさいあなたたち

克子姉が、オレたちにそう言った

うん、そうだね美智、離れるよ

はい残念ですが

オレは美智の胎内から、ペニスを引き抜く

つっ

美智は、処女喪失の痛みが戻って来たらしい

痛みに額をしかめる

亀頭がチュポッとヴァギナから引き出されると大量の白濁液が、ドロリと零れ出す

その液には美智の処女血も混じっている

美智ちゃんもっと足を開いて、そうよ顔はカメラを見て

克子姉が、思い出したようにシャッターを切っていく

渚もビデオカメラで、女になった美智の裸体を記録する

お水いる

メグがグラスにミネラルウォーターを注いで持って来てくれた

ありがとう美智にもあげて

オレは、水をゴクゴクと飲む

ああすっかり、全身汗だくだ

美智何が起きたのか、説明なさい

奥義とか言っていたけれど

美智はグラスの水を一口飲んでから、答えた

はい工藤流古武術、奥義心月これまで、祖父によって伝授されておりましたもののわたくしには使いこなすことができなかった技を、初めて使用致しました

使いこなすことのできなかった奥義

工藤流古武術の神髄は敵の気を受け流し、反らすことにあります真っ正面から、相手の気と対峙することなく流水の様に身を翻して、気の隙を突く

それは知っている

美智とお姉さんの遙花との闘いで見た

人間は群集生物です従って、実は日常生活においては、しばしば他人と気を同調させますそうして群集心理を形成し集団として、社会を営むのが人間という生き物です

日本人は空気を読むというのが、大好きだ

というか集団の気が読めないで、周囲から浮き上がる人間は嫌われる

ですから工藤流の気を反らすという技は、群集心理から徹底的に逸脱するということです場の雰囲気に呑まれることなく常に、確固とした自我を持ち続けるということが要求されます

美智や工藤父が、マイペースな理由が判った

工藤流の人間は、絶対に周囲と歩調を合わすことを避けるんだ

人と群れないというと、格好良いけれど

常に他人から浮いているということでもある

しかし、代々の工藤流古武術継承者たちは、他人の気を反らす研究を重ねた結果五代目継承者、工藤君康は、逆に他人と気を融合させる技を開発致しました

他人と、気を融合させる

みすずが、美智に尋ねる

はい敵と完全に気を融合させれば敵を自分の意のままに操れる五代目様は、そう考えられたのです

うんさっきのオレと美智

オレは、美智と完全に同調していた

あの時に美智に何かを命じられたらオレは、どんなことでもしただろう

しかし実際に五代目様が、編み出された技は、実戦には使えないものでした

寧さんが、疑問を投げ掛ける

さっきのヨッちゃんとミッちゃんを見ていたら心がシンクロしちゃってて、気持ち良さそうだったけど

この奥義は心と心を繋げてしまいますから同調した相手とは、とても親しい間柄になってしまいます相手の心の全てを見ることができますが自分の心も全て見透かされてしまいますから

身も心も一つになった体験を交わした相手とはもう、敵対できない

相手は自分の一部であり自分は相手の一部なのだから

溶け合った感覚を共有した人間同士が闘うことなんてできるはずがない

それでも、この奥義は、工藤流の一族の結束を固めるのに有効でしたし融合の体験は、相手の気を読む能力を高め気を反らすという工藤流本来の能力の向上に役立ちました

確かに、この体験を重ねると気というものに対して、より敏感になるような気がする

わたくしも祖父から、この奥義のやり方は習っていたのですがこれまでは一度も技の神髄を掴むことができずにおりました

え、ミッちゃんお祖父ちゃんと

いえ、あのこの奥義は、本来、セックス中に行うものではありませんので

そそうだよな

美智は、処女だったんだし

本来は瞑想した状態で、向かい合って行います肉体の接触もありません

あ、やっぱり

ただ相手をよく観察し呼吸と鼓動を同調させていく呼吸は、心の動きに通じ鼓動は身体の動きに通じますこの二つが、完全に同調すれば心と身体の溶け合った境地に達するそれが、奥義心月です

言葉で言うのは容易いが

実際に身に付けるのは大変だな

わたくしは、何度も祖父との同調を試みましたがこれまで一度も、成功したことはございませんでした

なのにどうして、今回、旦那様とはできると思ったの

それはご主人様は、わたくしに完全に心を開いて下さっていましたから

美智が、恥ずかしそうに微笑む

このお方なら、わたくしも心の全てを開放することができると思いましたそれと身体です

身体

生まれて初めてセックスという行為をしてここまで、ご主人様に自分の全てをさらけ出してしまったのなら、もう何も怖くないという覚悟ができましたご主人様なら、どんなことが起きても、わたくしを受け入れて下さると信じておりましたし

それにわたくし、男と女の身体の違いを、セックスを通じて理解致しましたから

五代目君康様のお言葉に、こうあります杯に御神酒を注いで、満月を映す杯に映った満月を飲み干すことは天空に浮かぶ満月そのものを飲み干すことと同じである五代目様のそのお言葉が、奥義心月の名前の由来となっています

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