メグは普通の女子校生だ

オレも普通の高校1年生だ

黒い森や香月家との関係が、どんどん深まっているけれど

そもそもは普通の人間の生活感覚しか無いんだ

オレには、ジッちゃんみたいなスケールのでかい豪快さなんかは無い

物凄く弱っちくて心が狭くて、閉じ籠もった人間だ

なるほど恵美さんが、旦那様を普通の高校生のままにしておきたいと思っているように旦那様も、ご自分は普通だと思い込んでいらっしゃるのね

みすずが、納得したように言う

でも、ご主人様はとっくの昔に、普通ではなくなっています

というか旦那様は、最初からそれこそ、お生まれになった時から今まで、一度も普通だったことなんか無いですわよ

いや、みすずオレは

だって、先生みすずお姉様たちだけでなく、あたしたち鷹倉家の3姉妹も、みぃーんな抱き締めちゃおうってするぐらいスケールの大きい男の人じゃないですか

夜見子がニコッと笑う

ほら、今だってヨミの中で、先生のオチンチン、また大きく固くなっているよ

夜見子がキュッと膣を絞める

ね、今度はどうしたいまた、ヨミを犯したいえ、みすずお姉様と美智お姉様も参加させたいの4人でしたいんだえ、ヨミの締め付け具合と、美智のお姉ちゃんの締め付け具合を比べたいの

夜見子がオレの欲望を読み取っていく

うふふ先生が、何をしたいかばっかり判るよだってヨミと先生、オチンチンで繋がったままだもん

性交したままだからオレの性的な欲求が、ダイレクトに伝わっている

そうだよだから先生のしたいようにするね

夜見子が自分から、腰をくねらせていく

うん先生のイメージ通りだとこんな感じ

ヨミ妹わたくしの心を読みなさい

美智が、夜見子と手を繋ぐ

ああ、判ったこうなんだね

ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ

すでに2回も体内射精された夜見子の膣が、いやらしい水音をリズミカルに立てていく

なるほど先生の男の人の側のイメージより、美智お姉様の女の子側の記憶の方がよく判るよヨミも女の子だから

オレが上から覆い被さっている正常位なのに下に居る夜見子の方が、セックスの主導権を握っている

美智お姉様先生、ヨミと美智お姉様が、エッチにキスしているところが見たいんだって

わたくしたちが仲良く何うんとレズッぽくしている方が嬉しいってレズって何だか判らないけれど

家族で仲良くという意味です

美智が夜見子とキスをする

何度も、何度も

今、オレとセックスしているロリ巨乳の美少女が一つ年上のつるぺた美少女と、淫らな行為をしているというのがオレの性感を刺激する

うふっ先生、美智お姉様のこと可愛いって言ってるよ

美智が、頬を赤らめた

えっとね美智お姉様

夜見子が美智に言う

さっきのお話だけど美智お姉様なら、すぐにマスターできると思う

ツキの力もヨミの力も

ああ、美智ならすでに気のコントロールをマスターしているんだから

今のヨミにはよく判るんだこの力は血とは関係無いって鷹倉神社の巫女の娘に生まれたから、こんな力があるんじゃなくってこんなの、修行すれば誰でも身に付くんだよ多分

夜見子は、寂しそうに言った

馬鹿みたいだよねそれを絶対に守らないといけない運命だと思ってたんだから

判りましたでは、わたくしもマスター致しましょう

そうすれば巫女の苦しみは、鷹倉家の娘だけのものではなくなりますから

美智お姉様

伝統ある神社そのものは守らなくてはなりませんがたかだか、明治以降に定められた邪な因習など、存続させる必要はありませんわたくしやご主人様がきっと打ち砕きます

美智の決心はオレの覚悟でもある

あたしも協力するわ

みすずも、夜見子に微笑む

ありがとうございますお姉様

夜見子は2人に礼を言う

でも、ヨミはもう全て、先生にお任せしていますだって、今のヨミはもう鷹倉家の人間じゃありませんから今のわたくしは黒森ヨミですから

そして、夜見子はオレを見上げ

ね、先生ヨミもマナお姉様みたいに、普段は先生の妹の方が良いそれとも恵美お姉様みたいに恋人っぽくなるのお外では、どういう関係にする

ああ、そうか学校へ通うのなら、細かい設定も必要か

黒森家の戸籍に入るとしても、オレとの関係は

ああ、マナやアニエスも

アニエスなんて、外見がヨーロッパ人だし

なあに、先生エッチな関係の方がいいって

やっぱり、インモラルな関係の方がソソリますよね

アニエスちゃんは本当に、旦那様の養女にしてしまいましょう

実の娘とセックスしていずれは、赤ちゃんを産ませるんです背徳的ですわ

あ、先生興奮してるオチンチンがビクッてなった

夜見子が、微笑む

すぐには無理でも、いずれはアニエスちゃんの戸籍上の母親は、あたしがなってもいいと思っていますわ

それはミナホ姉さんに頼もうよ

やっぱり、こればっかりは

ミナホ姉さんが、アニエスのことをずっと気に掛けていたのはさ

アニエスは、白坂創介の娘であるのに

ミナホ姉さんは、ずっとアニエスのことを心配していた

ミナホ姉さんがメグに弱いのはメグが白坂創介の娘であると同時に、かつて自分が世話になった恵子さんの産んだ子だからだ

そういう経緯の無い、白坂の他の娘たちマナや雪乃とは、今でも多少のわだかまりが残っている

しかし、アニエスとは

ミナホ姉さんは、アニエスの母親であったというフランス人女性と深い交流があったという話は聞いたことが無い

それなのに、アニエスに優しいのはつまり

生まれてこなかった自分の赤ちゃんとアニエスを重ね合わせてきたからだと思うんだ

アニエスが、このお屋敷の中で産まれた時期にミナホ姉さんは、流産させられた

自分のお腹に激しく痛みを感じている時に地下室で生まれた娘

正式にアニエスをミナホ姉さんの娘として戸籍に登録した方が、ミナホ姉さんの心には良いと思うんだ

今はこれから雪乃が産む赤ちゃんが、白坂創介に殺されたミナホ姉さんの妹と赤ちゃんの身代わりになるということになっている

出産後は赤ちゃんを雪乃から奪い取ると

だがもし、アニエスが正式な娘になったなら

ミナホ姉さんは、雪乃から赤ちゃんを引き離すことを止めてくれるかもしれない

判りましたわその件は旦那様にお任せ致しますわ

そうですわねストレートにアニエスは、御名穂お姉様が白人男性との間にお作りになった娘という設定にした方が、受け入れやすいと思います

アニエスちゃんは、それでいいとしてヨミはどう致しますか

夜見子がオレに言う

すると、美智が

ヨミ妹は護衛役になりなさい

わたくしに巫女の力の修行を教えなさいその代わりわたくしも、工藤流古武術の基礎を教えます名家の護衛役ということならあなたがヨミの力の様な特殊能力を使ったとして、皆、特に変だとは思いません

いや変だろうそれは

特殊能力なんだから

ご主人様わたくしたちの通う学校に、ヨミ妹も通学させるのでしたら全く問題はございません

美智やみすずの通う学校は日本一の超・お嬢様校だ

わたくしだって通っているのですから

美智は超天才児だ

頭は、メチャクチャ良いし

身体能力は、通常の人間を遥かに凌ぐ

その上特殊な武術まで身に付けている

なおかつ小さな身体で、とてつもなく可愛い

わたくしと同じジャンルの規格外の護衛役ということなら、たいていのことは見逃してもらえますヨミの巫女の力も特殊能力という設定にしておけば

しかし美智

大丈夫ですこういうことは、そういうものかと世の人々に納得さえさせられれば良いのですから

美智は、きっぱりとそう言った

いいですか、ヨミ妹あなたは、これからヨミの力を使う時は必ず、ヌゥゥン精神統一六根清浄六根清浄我は求め訴える**よ、**せよ喝と叫びなさい最後は、必ず喝ですそして、他の人たちに今のは何だったんだと聞かれたら、今の技こそ、我が流派の秘技、必殺必中バーニング・マンダラーだと答えなさいそれで全て丸く収まります

そうね、うちの学校ならそれでオッケイね

ヨミちゃんは香月セキュリティ・サービスと関係があるという噂を流しておくわそれでしたら

大徳さんと張本さんとか撲殺剣士、レイちゃんとか

伝説の警護人がいっぱいるからな

美智もそっちの路線だし

よし、ヨミはそういうことにしよう

ヨミもオレの妹という設定にした方がいいのかな

しかしこの子は、どっちかっていうと

判りました世間にはヨミは、先生の愛人ということにすればいいんですね

また心を読まれた

アニエスちゃんの護衛役として学校に通って同時に、黒森家の後継者、黒森公様の愛人として囲われているそういう設定ですねとても、良いと思います気に入りましたわ

16歳にして、14歳のロリ巨乳少女を愛人にしているのか

それで問題無いですわ

上流階級ではよくあることですからあたしが、黒森公様の正式な婚約者でヨミちゃんが愛人それなら、校内で仲良くしていて変じゃないですし

変だろ充分

世間の皆様はあたしや瑠璃子は、まだ処女だと思っていますわもうすでに、女の悦びを知っているとは思っていません

そりゃ2人とも名家中の名家、香月家のお嬢様なんだから

あたしには、ずっと隠された婚約者が居るという設定になっていましたしそれが、5月の日舞の発表会以降、旦那様だということで世間に公表されていますしかも、旦那様がお祖父様に認められた方だということも世間的には旦那様もすでに、香月家の一員ですお祖父様の孫なら愛人の10人や20人、居るのは当然です誰も不思議には思いませんわ

えっとオレが不思議に思うって

それにヨミちゃんが、香月セキュリティ・サービスに所属している警護人ということにすれば旦那様の愛人になっているのも変では無いですし

警護人なら、24時間警護は当たり前ですから同衾するのは変では無いですアニエスちゃんの担当になる前は、旦那様の専属警護人だったことにしておけば、その警護の過程で愛人になったんだと皆さん、了解して下さいますから

ヨミが、愛人なのはお嫌ですか

ヨミはみんなに知って欲しいですわヨミが先生の妊娠奴隷だということは、恥ずかしくて公表できませんが愛人でしたら、誰にでも話せますし

もはや文化が違う

オレの想像できる範囲を超えている

みんなが、ヨミが愛人だということを知っていれば誰もヨミに手を出してきたりしませんよ

ヨミは、ずーっと先生のものですいなくなっちゃったり、しませんから

夜見子が、また腰をくねらせる

オレのペニスを優しく締め上げる

うふふヨミ、コツが判ってきましたセックスって面白い

あっああ

先生がヨミの身体で気持ち良さそうなお顔になるんだもん

クイックイックイッと巧みに腰を使っていく

オレのイメージや、美智の記憶を参考にしているから

夜見子は、おそらくすぐにセックスが上達する

でも、ヨミばっかりなのは、いけないことですよね先生、美智お姉様を抱いてあげて下さい

さっきから、美智お姉様が物欲しそうになさっていますから

あうぐぐぐ

美智が羞じらう

ええっと、あの旦那様、美智も欲しいです

そうだなこの様子だと、夜見子の暴走はもう無いな

きちんと力を溜め込んで抑えている

うん一度抜くよ、ヨミ

夜見子から、勃起を抜くと

2度注ぎ込んだ精液が、すっかり夜見子の膣内でシェイクされて

白く泡だって零れ落ちる

美智はどんな風にしたい

Mっ子クラブの部長としてはここでヨミ妹に、Mっ子の神髄を見せたいと思います

美智が部長だったんだ

あちらでガレージの外でお外で、全裸で犯して下さいませ

オレと美智は、サンダルだけを履いた全裸姿で

ガレージの入り口まで出る

みすずと夜見子は、車の中から窓を開けて、オレたちの交合を観察しようとしている

前戯は結構です痛い方が良いですから

美智は入り口の前に立って、オレに尻を向ける

このまま後ろから立ったまま犯して、犯して下さいませ

太陽の陽射しが、がさっきよりも強くなっている

オレたちは、全身に日光を浴びて

秋の爽やかな風を肌に感じる

美智足を開いてもっと腰を突き出せ

オレは勃起の先で、美智の膣口を何度も擦る

あっあっ犯して犯して下さいはしたない美智を犯して

美智の小さいお尻をグッと抑えて

狭い膣に亀頭を押し込む

あああっもっと激しく犯して下さい美智をイジメてご主人様ぁぁ

Mっ子の後輩、夜見子が見ているから

美智は、いつも以上に大きな声で叫ぶ

どうせ、ここにはオレたちしかいないし

ああっ、わたくし犯されてますっ入ってる入ってるご主人様の逞しいおペニスが、わたくしの中を抉っておりますっ

美智おペニスはどうかな

とにかく、ノリノリだな美智

あっ、ああーっ、あっえぐって美智のオマンコエグって下さいませ

オレは、ズンズンと腰を動かす

美智も、オレに合わせて腰をくねらせる

オレたちは、陽光の下のエッチなセックス・マシーンとなる

見てぇぇみんな、見てぇぇぇいやらしい美智をはしたない美智を見て下さい

美智はみすずたちに向かって、叫ぶ

ご主人様と繋がっているところを見てぇぇ美智、今、セックスしているの大好きなご主人様に犯していただいています嬉しいですあああーっ

美智の大音量でのセックス実況中継が続く

ああっ、いつもみたいに奥をゴリゴリして下さいお外でもしてぇぇぇ美智お外で犯していただいているのっお外で、ワンちゃんみたいにご主人様にレイプしていただいているのあああっ美智ワンちゃんみたいな格好で恥ずかしいですあああっ、ワンちゃんみたいに孕んじゃうのご主人様の赤ちゃん、妊娠したいのっああっ、ああーっ、ああーんっっ

美智が快感の階段を昇っていく

ああーっ、お外でレイプ、気持ち良いですっもっとしたいいつでも、お外でしたいです美智ご主人様のエッチなイヌなのぉわんわんなのぁああんっ気持ち良いですぅこれヤミツキになっちゃいます

うんまた、いつでもしてやるからな

学校がいいですぅ学校の裏庭でご主人様に犯されたい美智、子宮にご主人様の精液をいっぱい注いでてただいてパンティを愛液と精液でビショビショにしてまた授業を受けるのぉぉ

美智がセックスしてきたこと臭いでクラスの子にバレちゃうぞ

いいのおっバレてもいいのううん、むしろ、みんなに知って欲しいみんなに見て欲しいです全校朝礼で全校生徒や先生たちの見ている前で美智、ご主人様に犯されたい美智が受精するところみんなに見て欲しいですぅぅ

ああ、美智美智美智

オレ美智、もう

あああご主人様、美智も

オレたちはスパートを掛ける

あんっ、ご主人様美智、イッちゃいそうですお外でお外なのにワンワンみたいな格好でイッちゃうの

あああイケよ美智ぃぃ

オレは射精のタイミングを計る

は、はいあっあああご主人様ぁご主人様ぁご主人様ぁぁ

美智の膣が蠢いていく

もうすぐもうすぐだ

何やっているのよっ美智

あんたまだ中学生なのに

制服姿の工藤遙花が何で、ここへ

げ、げぇぇぇぇあ、姉上っ

美智は、驚きの余りビクッと身体を震わせた

膣が、キュキュキュキュキュキューッと激しく締まるぅぅ

あっ、出るぅぅ

しゅぴゅぴゅぴゅっ

オレは思わず精液を、放出してしまった

あっ、熱いぃぃぃぃああああーっ

美智は子宮に、白濁液の熱を感じている

ちょっとあんた、うちの妹に何てことを

工藤遙花が、そう叫んだ瞬間

み、見ないで見ないで下さい姉上

美智の中で突然の羞恥の激流が、噴き上がる

あっ、あああイク、行く、イきますぅぅッッ

姉に見られながら美智は、エクスタシーに到達した

あああーんっ姉上が見ているのにぃぃぃイッちゃってます美智イッちゃているのぉぉぉぉ

びゅるる

びゅるるるるる

オレもまた

美智の胎内での射精が止まらなかった

川上監督が亡くなりましたが

昔のアニメって、実在の人物がよく登場していました

川上監督、長島選手、王選手、馬場社長など

昔、テレビ番組でジャイアント馬場選手に、アニメのタイガーマスクで馬場選手が覆面レスラーとして登場した回を観てもらうという企画がありました

馬場選手は、ボク、知らなかったよこんなのと自分が、シマウマ柄の覆面レスラーとなって、タイガーマスクの窮地を救う展開を全然知らされていなかったことを照れて笑っていました

問題は、声の方で

昔だって、スポーツ選手はインタビューや、シーズンオフのテレビ番組出演とか肉声を聞くことは普通にあったんです

だから、スポーツ選手本人の声を視聴者は知っていたわけで

なのに、川上監督も、長島選手も、馬場選手も

本当の声とは全然違う重い声の声優さんが、声を当てていました

何でなんだろ

一方サッカーアニメで、ゴン中山選手が、ご自分の役をご自分で声を当てていたりしたことがありますが

マイクを通して、人の書いた台本のセリフを、声優でない中山選手が当てると

逆に全然、本人の声だとは思えなかったりして

うーん、なかなか難しいですね

ちなみになぜか、全編英語の高倉健さんの出た外国映画で

それをテレビ放映した時は、アメリカ人の俳優はもちろんみんな日本人の声優さんが声を当てているのですが

なぜか、健さんも全然、声の違う声優さんが声を当てていて

誰もが知っている健さんなのに声と声の芝居が全然違うという

とてつもなく不思議なものになっていたのを、観たことがあります

708. 姉もね

ふ、不潔よ美智

制服姿の美智の姉工藤遙花が、オレたちに叫ぶ

まあ、オレたちはガレージ前の屋外で、全裸になって、立ちバックの体位でセックスをしているのだから、これはもう、何と罵られようと申し開きはできないが

と、とにかくは、離れなさいよあなたたち

遙花は18歳、高校3年生だ美智の3つも年上だ

オレとも、2つ上

怒っている顔が、ちょっと怖い

何で、遙花がここに来たんだ

確かああ、今日、オレと会いたいとか言ってたけれど

でも、オレ具体的な約束とかはしていないぞ

美智に、姉との連絡を任せたきりで

遙花は勝手に、ここに押し掛けて来たのか

今が、いいところなんですっ

美智は、姉にそう言いながら腰をくねらせる

美智の女陰には、まだオレのペニスが深々と刺さっている

というかまだ射精されたばかりだ

ビクッと、身体を痙攣させた

オレに子宮に射精される快感の余韻に浸っている

あんたまだ中学生なのよ何てことをしているのよ

遙花は年下の妹の淫らすぎる痴態に、驚きを隠せないでいる

と、とにかく抜くぞ、美智

いつまでも、美智の姉の前で繋がっているというのも何だか恥ずかしい

オレが後ろから美智の耳に囁くと

まだ嫌ですぅご主人様ぁ

甘えた声で、オレに言う

今ねわたくしの子宮が、ご主人様の精をゴクゴク呑んでいるんですもう少し、美智の中に居て下さいませ

美智そんな売春婦みたいな物言いは、お止しなさい

遙花が、妹を怒鳴りつける

あなたあたしの妹に、こんなことをして

ああ、怒りの矛先がオレに向いた

許さないわよ絶対に

ヤバいな、これは

工藤遙花は、かなりメンドくさい性格の持ち主だったと記憶しているぞ

ほら、美智とにかく、1回抜くぞ

むぅぅ判りましたぁ

オレは、美智の尻を掴んで

美智の胎内からペニスを、にゅるんと引き抜く

たぽたぽたぽっ

栓をしていた肉棒が抜けた途端割れ目から大量の精が滴り、地面に垂れた

ああんっ、もったいないです

美智は、キュッと内股に力を入れて精液の流出を止めようとする

ちょ、ちょっとあんたたち何なのよそれ

眼の前で起きているいることに、遙花は驚愕していた

まさか付けて無いの

付けるとは何のことですか

こ、こここ、コンドーよ

恥ずかしそうな遙花言葉の最後が途切れてしまう

近藤

真顔で、美智は姉を見ている

コンドームよっ

遙花は叫ぶ

コンドームとは

美智は知らないよな

ずっと中出しだから

ていうか、オレも使ったことが無いから、名前しか知らない

あんたたち避妊もしないで赤ちゃんができちゃったら、どうするつもりなの

遙花は、さらに妹に喚く

いや、避妊は美智がピルを飲んでいるんだけれど

そういう話をしたら、遙花はもっと怒るよな

妹を、セックス奴隷にしているのかって

実際、そうなんだけれど

赤ちゃんが出来れば幸せになりますが

不思議そうに、美智は答えた

大切なご主人様の赤ちゃんですから大切に産んで育てますわたくしが、工藤流古武術を教えますし

とっくの昔に覚悟できている美智は、平然と答えた

というか、そんな将来像を美智はすでに描いている

美智あんた、まだ中学生なのよ赤ちゃんなんて産めないわよ

いえ、ご主人様のお許しがあれば、わたくしはいつでも心と身体の準備は、できておりますし

何を馬鹿なことを言っているのよ

話が全然、噛み合っていない

いや、ちょっと待って下さい遙花さん

とにかく、このまま2人だけで話させると混乱が増すばかりだから

オレが、2人の間に入って説明しようとすると

ちょっといやぁぁこっちへ来ないで

その変なモノをプラプラさせないでっ

ああ、オレはフリチンのままだった

この4ヶ月、オレは女たちの前で全裸で過ごすのが、すっかり当たり前になっているから

オレ、裸でいることの羞恥心とか欠落しちゃっているなあマズイマズイ

ああ、申し訳ございません、ご主人様わたくし、ご奉仕が途中でございました

美智は、オレのペニスを見ると

ささっとオレの前に廻り込んで、その場にしゃがみ、チュパチュパと愛液と精液で汚れた亀頭を舐めしゃぶる

なななな、何をしているのよ美智

突然、眼の前でお口による奉仕を始めた妹に遙花は呆然となる

セックス後のお掃除フェラでございます

美智はそう答えてチュチュッと尿道に残っていた精液まで、啜り取ってくれる

お、おそうじ

はいフェラというのは、Fellatioの略で、 お口でのご奉仕であるオーラルセックスのことです語源は、ラテン語の fellareとされています

そう言いながらオレのペニスを両手で捧げ持ち、ペロペロと舐めていく美智

そんなのは、どうでもいいわよそんな汚いこと止めなさい今すぐに

汚くはありませんわたくしの宇宙で一番大切な神聖なるご主人様の、ご立派な男性器でございます最後までご奉仕奉るのが、わたくしのお役目でございます

美智は、オレの亀頭を自分の乳首に擦り付ける

あ、ご主人様また固くなって参りました

スマンこの異様なシチュエーションに、ちょっと興奮してきた

もう一度わたくしの中に射精なさりますか

上目遣いで小柄な戦闘美少女が、オレに微笑む

もう、止しなさい

ついに遙花がキレる

あんたたちいい加減にしないと

遙花が、オレたちを引き離そうとグッと踏み込んだ瞬間

美智が、神速で立ち上がる

えな、何よこれ

電光石火の早業で

美智の正拳が遙花の顔に当たるギリギリの位置で制止していた

圧倒的に遙花よりも、素早く、鋭い動きだった

ご回復なさったと聞きましたが実戦感覚は鈍っておられるようですね、姉上

いや違うぞ、美智

この4ヶ月、イーディやレイちゃんやマルゴさんたちと、ずっと鍛錬して来たから

美智の方が、以前よりも強くなっているんだ

ご無礼致しましたわたくし、性交の最中でも敵の襲撃に対抗できるよう、日々、研鑽しておりますゆえ

美智はスッと遙花の眼前に突き出した拳を引く

美智あなた

遙花だって、女子高校生の空手チャンピオンになるぐらいの手練れだ

今の美智が、どれぐらい強くなっているのか身体のキレ具合で判る

オレとのセックスの様子がショッキングだったから、今までは注目していなかったのだろうが

全裸の美智がどれほどの力を秘めているかということも

あなた本当に美智なの

遙花は5月に、劇場の地下で美智と対戦するまでは

美智の能力も、工藤流古武術も小馬鹿にしていた

それで本気の美智によって、入院するほどのケガを負わされたわけだけど

今の美智はあの時よりも強い彼女の想像を遥かに超えている

ご覧の通りです

我が家族との日々の鍛錬と、ご主人様とみすずお姉様に対する忠節そして、ご主人様の愛情の籠もったセックスが、わたくしを強く致しました

な、何を言っているのよあなた

遙花には到底、理解できる話では無い

そうですね昔、父上がわたくしたちに観せて下さった、偉大な武術家の歴史的ドキュメンタリー映画がありましたね覚えていらっしゃいますか酔拳というタイトルの

ジャッキー・チェンのカンフー映画を、ドキュメンタリーだと思っているのか

あの映画の中で飲めば飲むほど強くなるという拳の極意が示されていたでしょう

美智それは、映画のキャッチフレーズだ

いや、多分工藤父が、冗談で言ったことを、幼児期の美智は信じてしまったんだろうな

あれと同じです今のわたくしは、セックスすればするほどにご主人様の精を胎内に受けるごとに強くなっていきます正しく性拳です

何と性拳

真実です

今度は美智の方が、姉に仕掛ける

ビュッビュッビビュッ

美智の拳は、全て寸止めだったがその全てに、遙花は対応できなかった

ガードすることさえ

これは工藤流古武術じゃない

当然です今の姉上のお相手をするのには、工藤流を使う必要はありませんから

相手の気を読み、自分に向けられる気を反らしてカウンター攻撃を仕掛けるのが、工藤流古武術の極意だ

しかし今の美智はただの体術ですら、姉を凌駕している

美智は全裸で足はサンダル履きなのに

ちょっと止めなさいよ、美智

寸止めとはいえいや、3歳も年下の妹に、寸止めの拳を正確に打ち込まれるからこそ、遙花の空手家としてのプライドは打ち砕かれる

遙花が美智の攻撃を避けると避けた先で、寸止めの拳が待ち構えているのだから

これが実戦ならすでに遙花は、何十発も致命傷を受けている

ストップだ美智

オレが命じると美智は、ピタッと動きを止める

これでお判りになりましたね姉上に、警護人の仕事は無理です

美智は姉に告げた

姉上が今頃ご主人様にコンタクトを取ろうとするのは、香月セキュリティ・サービスへの就職をまだご希望だからだと思います

遙花が自分から、オレとの5月の約束を守ろうとするわけが無い

一度だけ娼婦として身を売るという、約束だ

その約束を果たすという名目で、オレに会おうとしたのは

オレが公式に、みすずの相手であり

オレと一度だけ寝ることでオレから、みすずに話を通させ

何としても、みすずから香月セキュリティ・サービスへの就職を推薦してもらいたいという思いがあったからなんだな

違うというのですか

美智は姉を睨む

だって仕方ないじゃない

工藤遙花は口を開く

お母さんが、あんなことになっちゃったんだもの

美智と遙花の母親は香月セキュリティ・サービスの社員だった

しかし、警備部長だった山岡と不倫の関係となり

シザーリオ・ヴァイオラの襲撃では、何の対処もできないまま職場を放棄したということで、2人とも解雇された

そして、そのまま家には戻らず、山岡氏と失踪した

真一兄さんも社内での自分の評価をキープするだけで精一杯で、あたしの推薦とかは無理だって言うしこの状況で、そんなことをしたら自分の評点が下がるですって

工藤家の長男は、すでに成人していて香月セキュリティ・サービスに在籍している

オレは、まだ会ったことは無いけれど

まだ入社して数年だから立場は弱いのだろう何とか、母親の残した汚名を返上したいと思って奮闘している状態だから妹の推薦なんてできないのだろう

なのにあんただけは、みすず様のお付きとしてノウノウとしているんだもの一度も家に戻らないで

美智はずっとみすずと暮らしている

あの男と一緒よあたしたち家族のことなんて、どうでもいいのよね自分だけ良ければ、それでいいんでしょ

遙花の言葉には明確な悪意があった

あの男というのは父親のことなんだろう

遙花は工藤父の裏の顔を知らない

工藤探偵事務所の所長としておちゃらけた態度を取っているが

実際には、工藤父は香月セキュリティ・サービスの社外の別働隊、裏工作部隊のトップだ

香月セキュリティ・サービスという会社組織には、所属していないがジッちゃんや谷沢チーフの信頼は厚い

実質的には香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートと同じ立場にいる

わたくしは、幼い頃からお祖父様の家に預けられておりましたしお祖父様より、正式に工藤流古武術を継承しておりますわたくしは、まだ15歳の若輩者でございますがすでに、警護人として生きております帰るべき家は、もうありません生涯を我が主様に尽くす誓いを立てたのですから

美智はそう言い切った

何、馬鹿なことを言っているのよあの頭のおかしい父親に影響されて、あんたまでおかしくなっちゃったってわけ血の繋がった家族よりも大切なものがなんてあるわけないでしょ

遙花はそう言うが

姉上わたくし、昨日、わたくしたちの母親であった方にお会いしました

美智は静かに、そう言った

聞いたわよお母さん、よりによって香月セキュリティ・サービスと敵対しているヤクザに身を寄せているんだってまったく、何でうちの家族は次から次へと、あたしの就職の邪魔ばかりするのよ


ていうか遙花さんて、5月の段階で谷沢チーフから採用はしないって言われてたんじゃないのか

オレはそう聞いたと思うんだけれど

だからっそんなの、みすず様がお口添えして下さったら、どうにでもなることでしょ谷沢さんよりも、みすず様の方が立場が上なんだから

何でそう思う

香月セキュリティ・サービスは、会社で

みすずは、そのオーナーの孫娘でしかない

現場のトップの谷沢チーフの判断をみすずが覆せるはずが無い

だから、あたし覚悟してきたのよっあなたに処女でも、何でもあげるわ1回だけなら、我慢する娼婦みたいに、身体を売ってあげるわよその代わりあんたは、あたしが香月セキュリティ・サービスに入れるように、みすず様に頼んでちょうだいそういう取引なら心外だけれど全然、納得できないけれど我慢してあげるわよっあたしそういう覚悟で、ここまで来たのにっ

物凄い怒りの形相で遙花は、オレを睨む

何であんたは美智といやらしいことをしているのよっこのクズヘンタイロリコン

16歳のオレが15歳の美智とセックスするのは、ロリコンなのか

ヘンタイはまあ認めるけれど

ホントにあんたたち、みんなサイテイよみんなみんな、自分だけが良ければそれでいいのねあたしのことなんて、どうでもいいんでしょ

自分の都合だけで、勝手に何もかも決めて

それを押し付けて来ている遙花の方がよっぽど、自分のことしか考えていないように思うが

はいその通りです

わたくしは姉上の将来のことなど、どうでも良いと思っています

遙花は逆上する

色々と頭の中だけでお考えになる前にもう少し、鍛錬を重ねられることをお勧め致します今の姉上ではどうしたところで、警護人になることはできません無理です不可能です有り得ません死にます

姉上がお一人で死ぬのなら、問題はありませんが警護人の死は、守るべき主の危機です姉上は人を護るような仕事就かれるべきではありません

あんた姉に向かって何てことを言うのよあたしを侮辱して面白いの楽しい何て心の醜い子なのよあの男、そっくりだわ

遙花さんこそお母さんに、そっくりですね

この自己中心的な思考と何でも人のせいするところは

二人の母の工藤悦子にそっくりだ

いや、昨日、離婚届に判を押していたからもう、工藤ではないんだな

美智は、親元から離れて祖父の家で育ったから、母親の性格や考え方を受け継いでいない

遙花はあの母親に育てられたから、考え方がよく似ている

これは血筋ではない環境の違いだ

ふざけないでよあたしがあんなエロ母に似ているはずがないでしょ

工藤遙花が、オレを睨む

あんな40過ぎて、いい歳して妻子のあるオジサンにときめいちゃうみたいなエロ中年と同じはずがないでしょ

母親の不倫と失踪は遙花にとっても、ショックだったようだ

みんなみんな大っ嫌いよみんなみんなあたしの邪魔ばかりして

そう言われてもな

まあ、どう考えようと遙花さんの勝手だし、遙花さんがそう思うんなら、遙花さんの中ではそうなんだろうからオレは、何も言えないけれど

そうよだから、あんたはあたしを推薦して下さるように、みすず様に頼んでくれればいいのよっ簡単でしょさっさとしてよ

遙花の中ではオレがそうすることは、すでに決定しているらしい

オレとの約束とかそういうことに関しては、特に守るつもりもないようだ

あんたが美智といやらしいことをしていたことは、みすず様に黙っててあげるわ美智だって困るでしょ、そんなことが知られたらあんただって、みすず様のお付きをクビになるでしょうしね

ついに、脅迫までやり始めたよこの人

ごめん無理だ

オレは呆れて言った

何が無理よどうせ、あんたが美智を、無理矢理犯して悪の道に引きずり込んだんでしょ美智にこんな娼婦みたいな、恥ずかしいことをやらせて人間のクズよね

ああ、遙花の中でどんどん新たなストーリーが構築されていく

こんなことが、みすず様に知られたらいいえ、香月様に知られたらあんただって破滅よねあんたの命運は、このあたしが握っているのよ判ってるの

遙花こそ何も判っていない

わたくしが、ご主人様に処女を捧げた場にはみすず様も香月閣下もいらっしゃいましたが

さらりと美智は答える

驚く遙花

うん2人ともというか、ついで瑠璃子や美子さんだって、オレと美智がセックスしていることは知っているよ

そ、そんなはずが無いわよ

いや、だってみすず、そこに居るし

オレはガレージの中の車を指差す

お久しぶりね、遙花さんお元気そうで何より

車の窓から、みすずが遙花に挨拶する

ああ、オレたちが揉めている間に

みすずも夜見子も、服を着たらしい

澄まし顔で遙花を見ている

絶句する遙花

美智はあたしの警護役よ今は24時間、あたしに付いてもらっているわ当然、あたしが旦那様と一緒のベッドで寝る時も美智も一緒よそれにほら昔から、あたしと美智はレズの関係だっていう噂があったでしょそれは本当なのだから、今は3人で旦那様に抱いていただいているわ

みすずは遙花に微笑んで、そう告げた

名家の警護人になるということは、そういうことよ主が望めば身体を差し出すのは当然のことあたしは、美智にも旦那様の赤ちゃんを産ませるつもりだし美智、産んでくれるわよね

遙花さんみたいな常識人にはあたしたちはインモラルで、はしたなくて、常軌を逸している人間に見えるんでしょうねでも、こういうものよあたしは、香月家の娘ですからお祖父様の数々のエピソードは、あなたもご存じでしょう

ジッちゃんは若い頃は、かなりの性豪だったらしい

その豪快な性生活の逸話については、遙花も知っているだろう

母親と兄が、香月セキュリティ・サービスの社員だったんだから

それに、あの母はやたらと口の軽い人だったよな

下世話な話題が好きだったし

美智が、オレのことを紹介した時もいきなり妊娠だけは気を付けなさいとか言うような人だったし

ですから旦那様と美智のことで、あなたにご心配していただくようなことは一つもありませんからそれより、遙花さんはご自分の将来について、もっとご心配なさるべきだと思うわ

えあ、あのみすず様

冷たい眼でみすずは、遙花を見る

あたしの大切な旦那様を脅迫するような方をあたしが推薦するはずがないでしょ

というより美智が最初に言ってた通りよあなたみたいな性格の人は香月セキュリティ・サービスには相応しくないわ

ま、待って下さいみすず様

その時車の助手席の窓から、夜見子がニュッと顔を出す

こんにちはっ

ハッとした遙花が、夜見子を見た瞬間

あなた、うるさいですあたしが良いと言うまで喋らないで

ゴオッと強い風が吹いたような気配を感じた

人を従わせるヨミの巫女の力が、発動する

う、むむむむむむむっ

喋れなくなる遙花

それもうるさい完全に黙って静かに、大人しくしてて

遙花は沈黙した

もう10年以上、前になりますが

とある、演劇の戯曲賞コンクールの最終選考会を観に行ったことがあります

戯曲というのは、演劇の台本のことです

そのコンクールの最終選考は、公開審査だというのでとある大きなホールで開催されていました

いや驚いた

まず、公開審査の審査委員長の先生が自分のシナリオが書けていないという理由で、審査に来ませんでした

それで急遽、別のご年配の老先生が審査員として参加するということになり

そしたら、さらにもう一人、別の審査員の先生が遅刻していると

今は会場に居ないけれどこちらに向かっているからということで、審査員が1人足りない状態で公開審査がスタートしました

審査会は、まずは最終選考に残った作品を一つずつ、各審査員が意見を述べていく形式だったのですが

2作品めの審査が終わったところで件の審査員が遅れて会場に現れました

そして済みません仕事だったんで

審査員をするのは仕事じゃないのか

しかも、無料とはいえ、観客を集めた公開審査なのに

そして、遅れてきたのだから大人しくしているかと思ったら

それから、喋る喋る

ぶっちゃけて言うと4本目か5本目の作品の作者が、その審査員のお弟子さんだったみたいです

だって、ただ褒めるだけでなく

僕は、この戯曲は劇場での公演も観ましたが、素晴らしいできでした彼は演出家として一流です

とか言い出すし

もう一度、書きますが戯曲のコンクールです

舞台公演のコンクールじゃないですし

芝居として上演されていない戯曲だってありますし地方から応募している人の作品なんて、上演されていたって、審査員が観られるはずが無いんです

ああ、今日はあそこに作者本人が、劇団の人たち一緒に来ていますね

とか、作者を指差しちゃうし

で、そっちを観たら本当に、劇団員と一緒に30人ぐらいで来ているし

つまりその弟子が賞を取ることは決まっているというか

オレがお前を推すから

という密約があったことは、誰からも丸見えなわけで

そして5人の審査員のうち、その遅れてきた人ともう1人若い2人の審査員だけが、物凄い勢いで、弟子の作品を褒めていくのです

後の審査員は、ほとんど喋らずに2人の意見を聞くだけになっていて

もう呆れるぐらいあからさまに

まあ、いいんですけれど

演劇のコンクールなんて、そういうものですから

みんな自分の弟子に賞をあげたいわけですし

戯曲賞というタイトルになっていますが、実際には劇団公演で、それなりに実績のある人にあげた方が良いわけです

賞を獲った人が、その後に活躍しないと賞の価値が下がってしまいますから

何で、わざわざ公開審査で、こんなみっともないことをするんだか

それこそ密室で、それこそ見えない場所ですればいいのに

ところが、さらに恐ろしいことが起こります

2人の審査員(2人とも有名な先生です)が、それだけ滅茶苦茶な勢いでお弟子さんの作品を推しまくったのに

欠席した本来の審査委員長(凄く有名な先生でした)の代わりに、急遽、審査員になった老先生(この人も有名な先生でした)が

そうかなあ、僕はこっちの人の作品が好きだけどなあ

と最後の最後に、審査の流れを引っ繰り返してしまって

結局、賞は、老先生が突然推しだした別の人が獲ったという

いや、どう見ても2人の審査員は、あらかじめ他の審査員に、自分の弟子が賞を獲るように根回ししていたのに

その根回しを知らない、老先生が突然審査員に加わり

しかも、その老先生は、本来の審査委員長の代わりに入った方ですから、そこそこ権威のある方だったので

そんな老先生が流れを引っ繰り返したら最後の多数決で、他の審査員たちも追随して遅れてきた人のお弟子さんの作品は負けてしまったという

この話には、さらに続きがあります

私はたまたま知り合いがいたので、公開審査の後の受賞パーティにも行きました

さっき流れを引っ繰り返した老先生が、酔って暴れて、大声で泣きながら喚きだして

僕は、さっき審査員なんて偉そうにしていたが今の僕には、若い人の作品を審査するような視覚はないんだぁぁなのに、僕は

本当は、審査員を辞退していたのに審査委員長が欠席したので、急遽、引っ張り出されたのがご不満だったそうです

その来なかった本当の審査委員長も老先生も

すでに、亡くなっていらっしゃいます

そんなことを思い出しました

709.疑惑と思惑

ぱおんっ

夜見子のヨミの力の直撃を食らった工藤遙花は

訳の判らない奇声を上げる

あばばばばばばば

遙花は口から泡を噴きながら、クラッとバランスを崩して、その場に昏倒した

うわ、危ない

そのままだと頭を打つから、慌ててオレは遙花を支える

ゆっくりと静かに、地面に寝かせた

え何ですのこれ

いや、夜見子驚いているのは、オレの方だ

何で、こんな強力な力を発した

わたくしそんなに力を込めていませんのに

いえ、みすずお姉様に軽く、その方を牽制しろと命じられましたので

はい遙花さんを黙らせるだけで失神させるつもりは

軽く力を解放しただけで、失神させたということか

多分、そうですわ

夜見子は、困り顔でオレにそう言った

パワー・コントロールについて、少し調整をしないといけませんね

まだ全裸のままの美智が、夜見子の気をチェックしていく

そうでないと人を従わせる以前に、相手の精神に介入しすぎて昏倒させてしまいます姉上のように

ああ強すぎる力では、打ち込まれた側の精神への負担が大きすぎるのか

夜見子の命令に従う前に意識が吹っ飛んで、気絶してしまう

美智は、今度は姉の気を探る

大丈夫です瞬間的にショックを受けて失神しただけですから、精神的にも肉体的にも深刻なダメージはございません

ありゃりゃあ、やっぱり、そんなことになっちゃったか

と屋敷の方から、寧がやって来る

まあ、ヨッちゃんたちに会ったらどうせ、この人はケンカをフッ掛けて来るんだろうから、ミッちゃんにコテンパンにされるんだろうとは思ってたけれど、まさか、ヨミちゃんが倒すとはねえ

遙花さんを、こっちへ寄越したのはもしかして、ヤッちゃん

まさかミナホお姉ちゃんだよ

その子が、正面玄関から訪ねてきたからさ何か、すっごい偉そうな態度でヨッちやんとミッちゃんにアポを取ってあるって、インターフォンで言うし

いや、今日会うという様な話は出ていたけれど

何時にどこで会見するとか具体的なことまでは、決めていないぞ

姉上のことですから強引に、お屋敷内への立ち入りを要求したのですね

美智が申し訳なさそうに言う

うん、強引も強引というか、超偉そうな態度だったまあ外には、監視の人たちも居るしさあんまり門前でゴタゴタされるのも困るから仕方無く、克子お姉ちゃんが迎えに行って、門の中に入れたんだけれどねちょっと、頭に来る失礼な態度だったからミナホお姉ちゃんが、屋敷の中には通さないで、直接、こっちへ行かせるように指示したんだよ

ミナホ姉さんは、今のオレたちの様子も監視カメラで観ているだろうから遙花が、オレと美智のセックスを目撃することは判っている

それで突然、現れたのか

ミッちゃんに、また病院送りにされる前にあたしが止めに入る計算だったんだけれど

寧がお屋敷から、オレたちの所に到着する前に遙花は、夜見子によって失神させられてしまったということらしい

でもこのまんま、地面に寝かしておくわけにはいかないよな

でしたらこの車の中にちょうど、横たわれるようになっていますし

ミニバンの中から、みすずが言った

遙花さんの意識が戻るまで、あたしが見ていますわ旦那様は次のスケジュールがございますでしょう

ああ、鷹倉3姉妹を個別に抱く計画のまだ、月子が残っている

わたくしもヨミ妹の気の調整をここで続けます

いずれにしても、今、ヨミの力を使ってみたことで何をどれくらい調整すれば良いか見当が付きました午後までには、必要な分量の力を自由にコントロールできるように基礎的な指導をしておきます

うんジッちゃんとの会見の時に、夜見子の力がちゃんと使えるようになっていると報告できた方がいいものな

だけどせっかく溜めた力を練習で全部使い切るなよ

オレは、一応そう言っておく

大丈夫ですわ、先生ヨミツキの巫女の力の力吸収する方法も何となくマスターできて参りましたし

わたくしが気をチャージすることもできます

最悪の場合は旦那様に、もう一度セックスしてただきましょうね

みすずの言葉に、夜見子はニッコリと微笑む

とにかく今できることを、今しておくしかない

夜見子が力のコントロールを覚えるために溜めていた力が幾らか使れてしまうのは、諦めるしかないことだよな

もし、夜見子の中の力が足りなくなっても月子とルナをパワー源にすることができるし

美智とイーディの気のチャージを、予備バッテリーとすることもできる

ほんじゃあとにかく、ヨッちやんとミッちゃんは服を着て

寧が、ニヤッとオレを見る

ああ、オレたち裸のままだっけ

慌てて、オレは車の中に脱ぎ捨てていた服を取りに行く

オレの服はいつの間にか、みすずがきちんと畳んでおいてくれていた

さすが、みすず

オレと美智は、急いで服を着る

ああ、あったあった担架

寧がガレージの中から、担架を見付けた

ほんじゃあヨッちゃん、ミッちゃん、手伝って

オレが遙花の上半身を寧と美智が下半身を持つ

まずは、担架の上にねあら、よいしょっと

気絶している人はぐったりしているから、重く感じる

実際の工藤遙花はそんなに体重があるとは思えないけれど

女子校生空手チャンピオンとして、現役のアスリートなんだし

おっし、じゃあ今度は車の中へっ

オレが先頭で遙花を乗せた担架を、わっせわっせとミニバンまで運ぶ

みすずと夜見子が、車の後部のハッチを開けておいてくれていた

はい、乗せます

オレは担架をフラットシートの上に

オッケー、このまま押し込んじゃえ

寧と美智が担架ごと遙花を車内に押し込む

はい、完了

これで工藤遙花のことは、一先ずいいだろう

じゃあ、遙花さんはあたしが見ていますから

遙花の意識が戻った時にみすずが居れば、遙花も逆ギレはたりはしないだろう

わたくしとヨミ妹は、こちらで

先生練習しています

夜見子は、美智に任せておけばいいか

じゃあ、オレは月子の方へ行くよ

12時30分には、一度食堂へ戻って来てねみんなでお昼にしたいし全体ミーティングで、状況確認もしとかないといけないからさ

遙花さんが目覚めたら連れて行った方がいいのでしょうか

みすずは、気絶している遙花を見ながら寧に尋ねる

ま、しょうがないよね誰かが見張っておかないと、何をしでかすか判らない人だし

姉上は、わたくしが監視しておきますので

寧に美智が言う

いずれにしても、姉上が目覚めましたらヨミ妹の練習に役立っていただかないといけませんし

美智は自分の姉を、ヨミの力の実験台するつもりか

いや、従わせる力の効果を計るためには実際に、さっきの様に試してみることは必要なんだよな

強すぎる力で気絶させないようにそれでいてイメージ通りで適確に、相手をこちらの思い通りに従わせられるようにならないといけない

それには、丁度良い力の分量で、確実に相手の心を押さえ込むことをマスターしないと

ヨミ無理はしなくていいからできる範囲で構わないから美智によく教えてもらえ

はい先生判っていますわ

夜見子は、オレにニコッと微笑む

ガレージにみすず、美智、夜見子、そして遙花を残して

オレは、寧と屋敷の中へ戻る

時間は午前10時の30分過ぎか

月子は

うんあっちの部屋で、ヨッちゃんを待ってる

寧が、オレに告げた

えっと月子の時は、ヤッちゃんが付くの

これまで早朝のルナの回には、アニエスと瑠璃子とイーディが

朝食後の夜見子の回には、みすずと美智が付いてくれた

となると月子の回は

ううんあたしたちは付かない月子さんはヨッちゃんと2人きりがいいって

月子さんは鷹倉3姉妹の中では、一番力に目覚めているでしょだから、直接現場を監視する必要は無いってイーディが言ってたよ

ルナと夜見子には気でチェックができるイーディと美智が立ち合ってくれていた

もちろん、イーディは、隣室でモニター越しにチェックはしてくれるってあたしも、そっちだなそれよりも、月子さんは

ほら、月子さんて3姉妹の一番上のお姉さんで、色々と溜め込んできているでしょだから、他の人は居ない方がヨッちゃんに色々と吐き出せるんじゃないかって

ミナホ姉さんの指示

ううん、克姉と渚さんとマルゴお姉様ちゃん

寧は、オレに答える

みんなちゃんとヨッちゃんのことを心配してくれているからね

今は鷹倉姉妹に、セックスについてのネガティブな気持ちを知って欲しくはない

だから元・娼婦のミナホ姉さんや、克子姉、渚たち

そして子供の頃に輪姦されて処女を失ったマルゴさんは、一歩引いたところから、オレたちを見守ってくれている

うん、判ったオレもそう思うよ月子は、まだ色々と溜め込んでいるように思うしオレも2人きりでサシで向かい合いたい

他の人が居ると言えないこともあるだろうし

あ、ヨッちゃんこっちこっち

寧がオレを先導する

そっちのルートだとアニエスたちが居るから

ああ、見つかると遊んでくれって、言ってくるな

今どうしてるの

みんなで遊んでいるよアニエスと真緒ちゃんとルナちゃんで渚さんが見てくれているマナちゃんとルリちゃんは、克姉とお昼の準備をしているし

あ、雪乃っちも、真緒ちゃんたちの面倒を見てくれてるよ

雪乃はああ見えて、子供好きなんだよな

きっと良いお母さんになると思う

美子さんは、ルリちゃんとお料理の方に加わってるまあ、雪乃っちはお料理は苦手みたいだからさ

家事とかはとことんダメっぽいよな雪乃は

オレが、そんなことを考えていると

オイっすっ

完全に無警戒だった

人の気配が無かったぞ

もう一度、いくぞオイッす

何でここに居る

声が小さいオイっす

工藤父が、突然、オレの前に現れた

何だ、コラそんな引いた眼でオレを見やがってオレが現れたら、迷惑か迷惑なのかああーん

いえ、あの

オレはついさっきまで、あなたの下の娘さんと、野外セックスに興じておりましたし

上の娘さんは気絶してガレージの中で、引っ繰り返っております

オレがここに何で来たのか判るかああーん

いや、まさか工藤父にまで、あの美智の超絶淫語絶叫セックスを覗いていたとか

姉にも父にも見られていたとしたら美智が、悶絶死するかもしれん

香月のジィさんからの伝令だ電話だと、盗聴されている可能性があるからな

お前ら香月のジィさんと今日の午後2時に会う予定になってたらしいな

工藤父がオレに言う

それが3時に時間変更になったただし場所も変更だ香月のジィさんは、ここへは来ない都心のホテルで、お前らを待っているとさ

ここに来ない

都心のホテル

それなら移動時間が必要だから

ここを午後2時には出ないと、間に合わないかもね

それじゃあ、実質的には今までの予定と変わらないじゃないか

午後2時までに鷹倉姉妹の最終仕上げをしないと

でこの時間と場所の変更が何を意味するかお前には想像できるか

工藤父が、オレに微笑む

最初の予定より1時間押してでも、場所は都心のホテル

ジッちゃんが会見会場を、ホテルに変えないといけなくなった理由は

おいおい、しっかりしろよお前は今香月のジィさんと張り合っている最中だろ

オレがジッちゃんと、張り合っている

お互いに相手の想定を越えたことを成し遂げられるかどうかの競い合いをやっているんだろ

想定を越える

いや確かに、そうかもしれない

オレはジッちゃんの想定を越えて、鷹倉姉妹たちが完全に巫女の力をコントロールできるようにしようとしている

それも、ジッちゃんとの会見の前に

ジッちゃんは3姉妹が、巫女の力に目覚めるところまでは行き着かないと思っているはずだ

この2日間で鷹倉神社から脱出して来た月子たちが、真の巫女になるなんて

せいぜい、オレが3姉妹たちとセックスをして

鷹倉姉妹たちを、身内に引きずり込むということ

そして、今後の修行によっては巫女になれるかもしれないところまで何とかギリギリ到達できれば良いぐらいにしか考えていないはずだ

オレが鷹倉姉妹と出会ってから、実質的には、まだ24時間にも満たないのだから

可能な限り時間内に、理想を追い求めたい

鷹倉姉妹が血の呪縛から逃れるためには、あの子たちの先祖たちが果たせなかったツキの巫女の力とヨミの巫女の力の融合を果たすしかないのだから

オレが目指している理想が鷹倉姉妹たちに完全な巫女の力を習得させることなら

今、ジッちゃんの目指している理想とは何だ

ああそういうことか

オレは時間と場所の変更の意味を悟る

関西から、それぞれのヤクザの大親分が上京してくるんですね

鷹倉神社の乗っ取りを謀ったグループのボスの佐竹会長と鷹倉家の血筋の抹殺を計っているグループの大鳥総裁が

ご名答だ関西へ出張した谷沢のオッサンたちが昨夜のうちに、2つのヤクザ・グループの本拠地に攻撃を掛けどっちも、香月のジィさんに降参したんだ

つまり都心のホテルで行われるのは、ヤクザたちとの手打ちってことですか

双方のグループのヤクザとジッちゃんとの講和の話し合い

ジッちゃんの攻撃に、ヤクザたちは負けを認めたからわざわざ東京まで、やって来る

ジッちゃんに頭を下げるために

関西ヤクザの現在のルールでは

抗争の終結には、仲裁の儀として双方のヤクザの大親分が、鷹倉神社の巫女とセックスすることになっている

今回はジッちゃんも抗争の一角だから、巫女を犯す権利がある

都心のホテルまで来いということは

月子たちをヤクザとジッちゃんの相手として差し出せということなのか

一応、言っておくが香月のジィさんと、2グループのヤクザたちの手打ちには、見届け人として、東京と関西のヤクザの重鎮たちも来ることになっている普段なら全面的に敵対しているようなヤクザたちが、香月のジィさんの威厳で全員、同じ場所に引き出されるそうだ

大物のヤクザは全員、やって来る

この手打ち式によって関西に地盤を持つヤクザたちは、全て香月グループの軍門に降るそういうシナリオなんだ

確かに、オレはジッちゃんの想定を越える結果を出さないといけない

何もかも全てが上手く行けば鷹倉姉妹が、完全に自由になることだってできるかもしれない

判りました、工藤さんオレ頑張ります

オレは闘志を燃やした

何としても行き着くところまで、行ってやる

いやいや、ヨッちゃん今のヨッちゃんの認識じゃまだ、ちょっと足らないと思うよ

もっとさ考えておかないといけないことが、あるんじゃないかなあたしは、そう思うけれど

今、わざわざ工藤さんがヒントをくれるためだけに、ここまで来たっていうことがそもそも、ちょっと眉唾だと思わない

おいおい、あんまり人を疑うもんじゃねぇよ香月のジィさんは、お前のことを期待しているそれは、本当だぜ

オレを期待してくれている

オレを鍛えるために、わざわざ工藤父を送り込んでまで、ヒントをくれている

鷹倉姉妹のことについてはジッちゃんは、絶対に助けて上げないといけない存在だとは思っていない

オレやみすずや瑠璃子のための良い教訓になれば良いぐらいにしか、考えていないはずだ

だとしたら

寧の言うとおりオレは何かを見落としているのかもしれない

そして、オレの見通しは鷹倉姉妹の未来に暗い影を落とすことになってしまう

そんなことは避けなくては

明日また、父の病院の付き添いです

台風の連続の後確実に呆けが進行している気がします

表情が乏しくなったというか、笑わなくなってきました

人が老いるのは、仕方の無いことですが

こちらには、老いられる準備ができていないので

去年までは確実にできたはずのことが少しずつ、ダメになっていっています

710.視点の先

関西ヤクザの大親分大鳥総裁と佐竹会長だっけその人たちが、手打ちに東京まで来るってことはさ

巫女の仲裁の儀が行われるのを予想しているはずだよね

鷹倉神社の巫女を対立していたヤクザの親分が犯し合うことで、抗争の終了とする

それが仲裁の儀だ

その際に、大親分たちはツキの巫女の力で、心を読み取られる

でも、オレは鷹倉姉妹をヤクザに差し出すつもりはないよ

月子たちがヤクザが全員揃ったところで、巫女の力を発揮できれば

ヨミの巫女の力で、ヤクザたちに命令することができれば

例えば鷹倉神社には、もう近づくなとか

そうすれば、神社も巫女も、ヤクザたちの呪縛から解き放たれる

でもさそう上手くいくかな

いかせるさどんな手を使っても

オレが自分の覚悟を言おうとすると、寧は

ヨッちゃんの気持ちは、もう良く判っているってのそうじゃなくって香月のおジィちゃんは、どういう落としどころを考えているかってこと

ジッちゃんはどう想定しているか

だってこの段階でさ、伝令という形で、わざわざ、こっちの状況を工藤さんに探りに来させているわけでしょ

寧の言葉に工藤父は

ま、そういうこった

苦笑して認める

実際どうなんだお前としては何とかなるって、思えるのか今の時間午前10時30分現在の予想としてさ

いけるとは、思っています

ルナと夜見子は確実に、巫女の力を増している

イーディと美智が力の安定化のサポートに付いてくれているし

瑠璃子とみすずも、客観的に監督してくれるだろう

最後の1人の月子だ

それにしちゃお前の顔は、自信が無さそうだけれどな

工藤父は、ククっと笑った

ま月子さんが、まだ何か隠してるっていう感じはあるもんね

寧がオレの心を見透かして、そう言った

だからヨッちゃんと2人きりでって言ってるんだろうし

他の姉妹どころか、みすずや寧たちも居ない場所で

差し向かいで、対決する

それは構わないけれど

オレには、気のコントロールなんてできない

イーディと美智が、いない状態で月子を気でサポートする人員が足りない

かと言ってルナと夜見子だって、ギリギリまでトレーニングして欲しいから

月子の方に廻ってくれとは言えないし

うん大体判った香月のジィさんには、オレから伝えておく

工藤父は、オレの表情から報告内容を判断したらしい

まだ状況の見極めができていないのに、調子の良い返事をするわけにはいかないし

まあ、そう心配するな今回の件は香月のジィさんの方から、お前たちに依頼したんだ鷹倉家の嬢ちゃんたちが、どうなろうと黒森家には、影響は無いだろうさ

つまり月子、夜見子、ルナは

ヤクザたちから、解放されない可能性もあるってことか

いいえそういうことじゃ、困るんですよ

あの子たちも今はもう、黒森の家の子ですから

オレが守ります何があってもジッちゃんにも、そう伝えて下さい

そうか判った

オレの眼を見て、そう答えた

ところでよ話は変わるが

もしかして工藤遙花のことか

美智の姉が、今ここに居ることを父は知っている

さっきよここに来る前に、オレは便所で週刊誌を読んでたんだがな

週刊誌

知ってるかAV男優の羽川ジョーが引退だってよ

えーぶい男優

羽川ジョーって言ったらよアダルト・ビデオ勃興期からの男優さんだ知らねえか出演したビデオが1万本絡んだ女優さんが8000人と言われている

いやAVとか、あんまり、よく知らないし

何だ、何だ、何だ若者のアダルト・ビデオ離れか観たこと無いのか新宿の例のプールでよ、女優さんと駅弁ファックで絡んだままいきなり、女優さんをプールに投げ込んだりとかよ

例のプールってどこのプールだ

何でぇ、判らないのか元・イシザカさんの家のプールだよっ

もっと判らん

まあいいやで、その羽川ジョーが引退するっていうんで、インタビューが週刊誌に載ってたんだけどよ

工藤父は話を続ける

一応、設定としては羽川ジョーは、とても女性心理を良く判っているということになっているんだなセックスも上手いが、相手への気遣いが完璧だだから、一度相手をしたAV女優さんから、次もジョーさんでってご指名が入るそれで、30年近く、ずっとAV男優を続けて来られたっていう話なんだが

AV男優を30年そりゃ、凄いな

だから、インタヴューの内容が羽川ジョーに聞く、女の子にモテる秘訣みたいな感じになっててよそんで、羽川ジョーが、こう言うわけだよ世の中の男性の皆さんは、女性というものを勘違いしていると皆さん、女性というものは**なはずだって決めつけているけれど実際のところ、最近の女の子たちは違いますよボクの周りの女の子なんて、結構**ですよみたいな話を延々としているんだわ

な笑っちゃうだろ

工藤父今の話の、どこがおかしいんだ

羽川ジョーの30年のキャリアはもちろん、認める羽川が、撮影現場で女の子に対して気遣いが完璧ってのも本当なんだろうでもよ

羽川が相手をしているのは、あくまでもAV女優だ普通の女じゃ無いいや、現代は普通の大学生とかOLさんとかが、コロッとAVに出演しちまうような世界なのかもしれないだけど世の中のほとんどの女性は、お金のために自分のセックス・ビデオに出演したりはしない

今の世の中は、若者の性が乱れているとか言ったって大多数の人間は、健全だよちゃんと、恋人とか好きな相手とセックスしている売春したり、AV堕ちしたりする女の子は、現代女性の代表者ではない

工藤父はそう言った

なのに、羽川は自分の周りに居るAV女優を基準にして、現代の女性全体を語ろうとするそれって、馬鹿げたことだろ特殊ケースであるAV女優さんは、現代日本の女性の代表にはなれない事務所の指示で、その日、会ったばかりのAV男優とカメラの前でセックスして、金を得るということができるというのは普通の子には、できないことなんだからな

しかも、撮影された自分のセックスが販売され知らない人たちに観られる

普通の子には確かに、できないことだよな

カメラや撮影スタッフの前で、平気で裸になれる女を最近の子はなんて、現代女性の基準にしちゃマズイわなああ、羽川ジョーってのは、こういう感性の持ち主なんだって思ったよAVに出演するような子の心理は判っているんだろうけれどそれで、世の女全部が判った気になっちゃいけねぇよな

そういや、オレが高校生だった頃にもよ同じクラスに、ナンパに青春を懸けたナンパ師野郎が居たんだけれどよ

難破

高校生なのに、船乗りなのか

しかも、何で難破する

無事に港に帰って来られないのか

いや、オレらの時代にはよ若者向けの雑誌とかでよ、結構、ナンパのコツとか特集していたからよ

難破するコツ

で、雑誌に隙のある女を狙えとか書いてあるわけだ服の色合いが変とか、靴だけ安っぽいとか、だらしなさそうな印象があるとか、そういう女の方が声を掛けるとオチる確率が高いとかさ

え、海で洋上に、そんな女が居るのか

で、そのナンパ師野郎は雑誌に書いてあることを本当に実践してよ、それなりの収穫を得たらしい駅前で、100人に声を掛ければ1人ぐらいは引っ掛かるから諦めるなみたいな教えを、地元の小さな無人駅とかで実践したりしてなもう、幼児からオバチャン、バアサンにまで声掛けてやんの

駅船は、どうなった

そんでまあ1人前のナンパ師になってよ、クラスの他の男たちに自慢するわけだよ女なんてのは、結局よーとかそれも、今から考えたらアホな話だよなそいつの語る女ってのは、そいつみたいなナンパ師野郎に引っ掛かるような隙のある女だけなんだからよいや、そいつだけでなく他にも似たようなナンパ野郎が何人もいたけれどさ結局、そいつらはみんな同じ種類の女隙だらけのケツの軽い女と遊んでいるだけなんだでも、世の中の女はもっと色んな種類が居るからな真面目な子も居れば、お洒落好きな子もいる隙のある女よりも、もっとゲスいことを裏でやっている子もいる1つの種類の女を知ったからって、全ての女を知ったつもりになったらヤベエんだよ

工藤父は、オレにそう言った

お前に忠告しているんだぜオレは

今、お前の周りにはたくさんの可愛い子ちゃんが集まっているがみんな、ちょっと変わった特殊な子ばかりだからなみんな普通じゃないだから自分の周りに居る子だけを見て、女というものが判ったような気になるんじゃねーぞ

オレの女たちはみんな普通じゃない

そういう女の子たちと暮らしているオレも普通ではない

だから普通の高校生活に憧れているメグが苦しんでいる

でもよ、そういうのっては、よくある話なんだ人間てのは、自分が生きている場所のそこから見える世界、自分の視点だけで、世の中を判断しようとする判った気になる判ったような気になっているから、上から目線で偉そうに語り出すちょっとでも、相手に瑕疵があれば叩きまくる

香月のジィさんはそういう意味では、ちゃんとしている人なんだよあの人は、自分が世間知らずだって判ってるから

ジッちゃんが世間知らず

当たり前だろう名家の跡継ぎとして生まれて来て、学校だって名門校大学は京都で、卒業したら香月グループの当主だいつも人よりもずっと高いところに居る世の中のこと一般庶民の考えや感覚なんて、判るわけがないじゃないかあの人は、自分で電車の切符とか、買ったことが無いんだぞ

確かにジッちゃんが、1人で切符の自動販売機に並んでいる様子とか、ちょっと想像できない

そいうのは、秘書の人とがやるんだろうな

ていうか、基本は運転手と警護人付きの車で移動しているわけだし

だから、あの人はオレみたいな、野良犬も飼っているオレが、香月セキュリティ・サービスの社員にならないことを、良しとしてくれている社員として鎖に繋がれている犬は、あの人の周りにはたくさんいるんだからなだが、同じ場所からでは、見える景色が変わらない香月セキュリティ・サービスみたいな会社だと、特に社員同士の視点が似通うしなだから、もっと低い場所地ベタからの視点オレみたいな野良犬の意見も判断の材料として活用しているのさ

無知の知ってことだね

自分は知らない判っていないということを理解しないといけないってことソクラテスがそう言ってたって、プラトンが書いてるんだけどさ

自分が判ってないって、理解していれば他人の意見を良く聞くようになるし、自分勝手な憶測だけで暴走したりはしないってことだよ

ただの馬鹿より自分が馬鹿だと判っている馬鹿の方がマシってこと

オレの問いに、寧は微笑む

まそういうことだね大丈夫だよヨッちゃんは、ちゃんとできているからていうか、無知の知が判っているっていうのは、ヨッちゃんの最大の長所だと思うし

オレできているのか

まあ、オレは自分が馬鹿だってことは自覚しているけれど

いや、何となく判ってて、何となくできているってんじゃダメなんだよ香月のジィさんみたいに、アクティブにならねぇと

そうじゃないと自分自身の視点から見えた景色だけで判断して、暴走することは無いだろうけれど自分の周りに居るやつらの意見だけで、判断を決めるっていうのもヤバいことに代わりはないぞみんなイエスマンばっかりとか、同じ様な視点のやつらしかいないとかそういうことも有り得るわけだからよ

自分から色んな立場の、色んな視点の持ち主の意見を聞きに行かないといけないんだ

ジッちゃんが香月セキュリティ・サービスの正規の警護人の意見だけを聞くのでなく

社の外に居る工藤父からも意見を求めるように

誰がどういう立場で、どういう視点から、どのような意見を持っているか全て、把握していないといけないんだ

オレは、鷹倉姉妹の一件について

オレ自身や、みすずたちの意見だけでなく

他の視点からの意見も、聞いておいた方が良い

確かに今は、一定方向からの視点だけで、状況を見ている気がする

オレたちの視点からは見えないところにまだ大きな問題が、隠されているのかもしれない

このままでジッちゃんや関西やくざと渡り合うのは、危ない

もう一度、違う視点から状況を確認するべきだ

ありがとうございます今、何をするべきなのか判りました

オレは、工藤父に礼を言った

何の話だオレはAV男優とナンパ野郎の話をしただけだぜ

工藤父はトボケて、そう言った

さてとついでに、遙花のことなんだが

突然長女の話を切り出した

命だけは、助けてやってくれ

真顔でオレにそう言う

いや、あの確かに今は、気絶してますがみすずや美智が、ちゃんと見てくれていますから

慌てて、オレはそう言った

そういうことじゃねぇよ遙花は、黒森家ってのが、裏社会に属しているっていうことは知ってたはずだよな

5月の劇場で会った時には、黒森家が娼館だっていうことは、確かに知っていたと思います

だからこそ、遙花は

娼婦を馬鹿にした発言をして自分が負けたら、1度だけ娼婦になるという約束をオレと交わした

そんで美智に大敗して、入院するほどのケガを負った

ああ、悦子のバカが喋ってたらしいからな

工藤父は離婚した前妻のことを苦々しく語った

裏社会の組織が相手だ例え、相手の正体を知らなかったとしても、酷い目に合うのは当然だだが、遙花は知っていた知ってて、ケンカを売ったんだこんなのどうしょもねぇよな

そうだ美智の姉ということで、遠慮していたが

黒い森は、犯罪組織なんだ

工藤遙花に小馬鹿にされた以上はタダで済ませるはずが無い

オレが許してもミナホ姉さんは、許さないだろう

遙花は娼婦を愚弄したのだから

だから、ミナホ姉さんは遙花の来訪を受け入れたんだ

正門から屋敷の中に入れわざと、オレと美智がセックスしている様子を見せた

ミナホ姉さんの復讐は、始まっているのか

遙花は、まだ若い今の内に痛い目に遭っておけば、まともになれるかもしれないだから、頼む命だけは助けてやってくれ

工藤父は知っている

黒森御名穂がどれだけ怖い女かということを

ご心配なく命まで奪う気は無いですから

やっぱり聞いていたのか

工藤さんには、いつもお世話になっていますしね

すまねえな

ただし彼女には、それなりの報いは受けてもらいますよあの子、まったく反省していないようでしたから

ガレージ前での美智との会話は酷かった

ああ、本当に申し訳ねえなよろしく頼む

工藤父は深々と頭を下げた

ミナホ姉さん鷹倉家のことについて、オレが知らないことってまだあるのかな

ミナホ姉さんならオレとは別の情報を掴んでいるかもしれない

さあ現時点で、あたしが知っていることは、全てあなたも知っている筈よというより、あなたが鷹倉さんたちから聞き出してくれたおかげで、判ったことの方が多いわそれに、あなたは直接、あの子たちの心とも接触したんでしょ今は、あなたの方があたしよりも、あの子たちに詳しいと思うわよ

じゃ、分析が足りないのかもね

情報は得たけれど1方向の視線だけでしか、見ていないというか思い込んじゃっていることがあるとか

その可能性は大きい

オレたちは何かを見落としているのかも

ミナホ姉さんは何か気付いたことはある

オレは素直に尋ねた

今回のミナホ姉さんは現場には、徹底して足を踏み入れない

ずっと、オレたちの様子を監視カメラで眺めているだけだ

そのミナホ姉さんの視点からは

オレに見えないことが、見えているのか

一つだけずっと、不思議だなって思っていることがあるわ

え、何頼むよ教えて欲しいんだ

わらをも掴む気持ちで、オレは尋ねた

ツキの巫女の力とヨミの巫女の力って、名前と効用が逆じゃないかしら

人の心を読む力の方がヨミの力の名前に相応しいと思わない

ヨミは読む

人を従わせる力は人に憑く力で、ツキの力なんじゃないかしら

ツキは憑き

月と憑きは、近い関係にあるのよ英語でも、何かが取り憑くことをルナティックって言うでしょ

確かに言葉の語源を考えると、変かもしれないね

寧も考え込む

ヨミは黄泉にも通じるのかもしれないって思ってたけれど鷹倉神社の祭神のツクヨミ神は、月の神であると同時に黄泉の神という説もあるから

それは判らないけれど

でも、確かに名前と力が、逆のような気がする

判ったちょっと、月子にもう一度聞いてみるよ

ルナや夜見子は多分、知らないだろう

人の心を読むのがツキの力で

人を従わせるのがヨミの力だと、信じているはずだ

ええそうしてみてあなたの様子は、今まで通り、あたしと克子で監視しているから

ミナホ姉さんの声がそう言う

月子と2人きりになってもミナホ姉さんたちが見ていてくれる

そう思うと心強い

工藤さん昼過ぎに、もう一度、状況報告をします

オレは、工藤父に言った

ジッちゃんもオレたちの出方を見て、ヤクザたちへの対応を決めたいでしょうし

ジッちゃんだって準備する時間が要る

3時の会見ギリギリじゃ、遅いでしょうしね

工藤父は腕時計を見て

そうだな午後1時が限界だな

1時か

判りましたでは、1時にそれまでに、オレたちがどう動くか動けるのかはっきりさせておきます

オレはそう告げた

例のプールは、平成仮面ライダーでも何度か出て来たような

ちなみに、プール内でのセックスは禁止らしいです

711.力と力

ここだよほんじゃあ、また後でねヨッちゃん

工藤父と別れて

寧が、オレを月子の居る部屋まで連れて来てくれた

あたしは、みんなとお昼ご飯の準備をしてるからさ

オレは工藤父に言われたことで、少し気が重い

視点オレたちは、今まで一方向からの視点だけで全てを判断し過ぎているのではないか

もう、暗いなあ大丈夫、ヨッちゃん元気出してよ

寧がオレを抱き締める

あのさこの間の日曜日にね、マルゴお姉ちゃんとファミレスでお茶していたらさ

寧は、ニコッと笑って話し出す

隣のテーブルで、家族連れがご飯を食べていてね70歳代くらいのお祖父さんと、40歳代のお父さんと、小学生ぐらいの女の子かな親子3代って感じで近所の公園でも散歩した帰りなのかな子供は、お父さんのスマートホンで、多分公園で撮ってきたらしい写真を見ていてさお父さんとお祖父さんは、2人で話をしていてね

でお父さんがお祖父さんに、こう言ったんだよ駅前通りにあったプラモ屋が潰れたんだよ今の子は、あんまりプラモデルなんて作らないからなあほら、昔によく親父に連れてってもらった、あの店だよって

プラモ

ああいう、この街に昔からずーっとある店が、なくなっちゃうなんてよくないよな日本は、もうダメかもしれないなあとかさそしたら

寧がクスッと笑う

お祖父さんが、こう言ったんだよね何言ってるんだあの模型屋なんて、そんなに昔からあったわけじゃないぞって

その言葉に、お父さんの方がちょっと不機嫌になっちゃってさ、何言ってるんだよ、親父あのプラモ屋、オレが生まれる前からずっとあったじゃないか大通りの商店街の中でも老舗だったろって

お祖父さんが、また答えるああ、そうだお前が生まれるちょっと前に開店したんだだからそんなに昔からあった店じゃない

70代のお祖父さんからすれば40代のお父さんが生まれた頃は、そんなに昔ではない

大体、お前プラモデルなんて、日本じゃ、そんなに昔から売ってたもんじゃねぇんだぞオレが子供の頃だったら、模型ってのは自分で木を削って作るもんだったんだからソリッドモデルってんだよ昔は、箱の中に木の塊だけ入ってたんだからよって

視点の違い

認識の違い

そしたらさそれまで、デジカメをイジってた小学生の女の子が、お父さんたちに尋ねたんだよどうしてケイタイって、写真を撮るときに、カシャって変な音がするのもっと判りやすくて、気持ちの良い音にすればいいのにピロロロリ~とかってさ

ケイタイの音

そりゃ、お前本物のカメラのシャッターの音を模しているんだよって、お祖父さんが、すぐに答えたよでも、女の子は不思議そうな顔をしたままでさ本物のカメラシャッターって何ってえ、お前、判るだろホントのカメラのボタンを押すとカシャッてなる、だから、何でカシャっていう音がするのかを聞いているんだよ、いや、だからそれは本物のカメラが堂々巡りになるよねそこで、お父さんがお祖父さんに笑って言ったんだよ親父、無理だよこの子は、生まれてからずっとデジタルのカメラしか知らないんだからさフィルム式の昔のカメラのことは判らないってさ

生まれた時代によっての感覚の差違

人間てさ自分が生まれた時から、ずっとあるモノはさ昔から、ずっとあるように思っちゃうじゃんかでも、そうじゃないんだよね

お父さんはプラモデルも、プラモデル屋さんも商店街にずーっと昔からあったものだと思っててでも、お祖父さんからしてみれば、戦後の高度成長期に商店街に新しく増えたお店の一つでしかないお祖父さんにとっては、フィルム式のカメラが本物だと思っているけれど、小学生の子はデジカメしか見たことがない

判ったよオレが今何が腑に落ちないでいるのかが

オレは昨夜、月子と心を交わせることができた

オレたちは、分かり合ったという確信があった

お互いに心を開いて嘘は吐いていないという思いが

でも鷹倉神社の巫女については、まだまだ納得できない謎が残っている

何かまだ、オレたちの知らないことがあるという不安感が、オレには感じられる

月子が、オレに何かを隠しているのかもって思ったけれど

それだと、昨夜や今朝の月子はオレたちを誤魔化していたということになってしまう

この感覚と現実のズレがとてつもなく気持ち悪かった

月子もいや、鷹倉姉妹たちの認識が、そもそも違うのかもしれないんだよな

オレたちは巫女についての情報のほとんどを、鷹倉姉妹から聞いている

それに美智の気のチェックや、実際にセックスをしてみての実体験を通して

オレたちなりに、巫女の真実について仮説を立ててきた

だが月子たちの巫女についての知識そのものが、最初から操作されていたとしたら

うん確か、月子さんたちは自分たちのお母さんの前の巫女には会ったことがないって言ってたよね

巫女は、早死にすることが多いという

月子たちは祖母の巫女からは、鷹倉神社についての話は何も聞いていない

姉妹に話をしたのは

お母さんはずっと本殿に閉じ籠もっていて、あんまり姉妹の修行を見てくれたりはしなかったって言ってたよね

月子たちの母親の巫女も心を病んでいた

だから、代わりに叔母さんが、色々と教えてくれていたって

亡くなった巫女の妹

鷹倉姉妹の叔母

確か名前は清美さん

犯罪捜査の時にはさその事件が起きた結果、一番得をした人を疑えって言うらしいよ

清美さんは今、鷹倉神社に居る

死んだ巫女と神主の代わりとして

清美さんも持っているはずだよね力

清美キ、ヨミ

ヨミの巫女の力

2つの力の名前と効用のズレについては、まだ判らないけれど

今まで通りのルールなら

清美さんという人は、夜見子と同じ人を従わせる力を持っているはずだ

ヤッちゃんもしかして

オレは、1つの仮説に行き着く

全ての原点は清美さんなのかも

ある日、突然新興ヤクザの親分が、鷹倉神社の巫女と神主を謀殺して、神社を乗っ取ったのではなく

その大親分佐竹会長が、無理矢理に清美さんを鷹倉神社の管理者にさせたのではなく

実は清美さんこそが、全ての黒幕で

自分が、鷹倉神社を乗っ取りたくて佐竹会長に力を使ったのでは

自分の姉夫婦月子たちの両親を、殺させたんじゃ

そういう可能性も有り得るよね

もし、そうだとしたら、ヨッちゃん

清美さんという人が、大ボスだとしたら

来ているよね多分

ジッちゃんの関西ヤクザたちへの攻撃は、成功した

東京へ鷹倉姉妹たちを追って来た連中はことごとく翔姉ちゃんが駆除し

谷沢チーフ率いる精鋭部隊が関西へのヤクザたちの本拠地を急襲した

2つのヤクザ・グループは、ジッちゃんに白旗を揚げ

それぞれ関西から、東京へ向かっている

そして、今日の午後3時に都心のホテルで、ジッちゃんに直接頭を下げて手打ちをすることになっている

もし、その場に清美さんが、現れれば

今、清美さんの支配下にあるであろう佐竹会長だけでなく

敵対勢力のトップである大鳥総裁も

手打ちの場に臨席する他のヤクザの大物たちや

そして、香月家の当主であるジッちゃんさえヨミの巫女の力で、屈服させることができる

何しろ巫女の力は、直接会わなくては発動しない

大物たちが揃う手打ちの場は清美さんの絶好の狩り場となる

いや、もちろん、これもまだ1つの仮説でしかないけれどさ

でも、常に最悪の場合のシナリオは想定しておかないといけないよね

オレたちだって

鷹倉姉妹の力を安定・強化して関西ヤクザたちに使うつもりだった

ヤクザたちから、月子たちを解放するために

もし、清美さんという人が本当に、前の巫女を殺させた張本人なら、もう覚悟はできていると思うよ

ヤクザを力で支配して実の姉を殺したんだ

姪の月子たちにだって容赦はしないだろう

巫女の力に、どう対抗するかそれを考えないといけないんだよな

背筋がゾッとする

清美さんが、どれほどの力を持っているのか判らないから

鷹倉3姉妹が束になっても、適わないとしたら

いや、逆に月子たちが3人とも、清美さんの力に囚われるという可能性だって有る

清美さんは、月子たちの指導をしていたのだから3姉妹たちが、どれくらいの潜在能力を持っているかだって知っているだろうし

対抗しなくてもいいんじゃないのかな

巫女の力は直接、会わないと作用しないそれは、本当だと思うよだって、もし電話や映像でも、相手に力が伝わるのならとっくに清美さんて人の天下になってるはずだもん

美智やイーディによると気と巫女の力は、とても近いものだと言う

実際、気が巫女の力をブーストアップさせる燃料になっている

そして気は機械を通して、遠くの人に伝えたりはできないものだ

気とは、生命力の波動だ

あくまでも気を発する人間の周囲にしか伝えられない

美智だって、せいぜい数メートル先の人までしか気を打ち込めないのだ

香月のオジィちゃんならあるいは、香月セキュリティ・サービスの谷沢さんや翔お姉さんでもいいんだけれどホテルの周りにスナイパーを置いて、狙撃させることだってできるよ何なら、ホテルの部屋ごと爆破することだって

寧は、とんでもなく物騒なことを言う

でも、その通りだ巫女の力は、絶対では無い

距離を置いて一撃で仕留めることができれば、あっさりと殺せる

月子たちの母親が、そうやって殺されたように

だけど今はまだ、決めつけるべきじゃないよ

これもまた、1つの視点からだけの考察だ

間違っている可能性もある

まあね工藤さんとの約束の時間午後1時までに答えを出せばいいんだよ香月セキュリティ・サービスなら、それからだって対応が間に合うだろうからさ

ありがとう、ヤッちゃん色々と頭の中が整理できたよ

オレは寧に、礼を言う

ヨッちゃん何か変だなって思ったことがあったらさ、そのままにしてちゃダメだよ原因をちゃんと見極めないと

でも、ああ、これが不安の原因なんだっていうのに行き着いてもその答えを信じちゃダメだよ間違っているかもしれないから

モノゴトってさ1つの要因からだけで発生するものじゃないんだよ幾つもの要素が複雑に絡まって1つの現象になっているだけど、人は自分の不安を早く解消したいからその要因のうちの1つに気付いたら、ああ、これが原因だったんだって、それだけで何もかも万事判った気になって、納得しちゃったりするんだよ

そういうことはあるよな

もちろん、変だなって感じた不安はちゃんと、何故不安なのかを具体的に言語化しないとダメだよそうじゃないと、理解するための手掛かりすら掴めないからでも、言語化した瞬間に感覚から、零れ落ちちゃうものってのが絶対にあるからさ例えば、自分の心の中の欠落感を具体的に言語化しようとしたら、どうしたもんだかお腹が空いたになっちゃう場合もあるんだよ本当は寂しいなのに自分で自分の寂しさを認めたくないから言葉をズラして、すり替えちゃうんだよねそれなのに、言語化されたお腹が空いただけを拾い上げてお店でヤケ食いしちゃったりさ

具体的に出て来た言葉が、ズレている場合もある

でも、言語化はしないとダメなんだよそうじゃないと、人間は論理的な思考ができないからね

うん自分の中の違和感の原因は具体的に言葉で説明して、論理的に対処しないと解消されない

でも、感覚を言葉にした途端に変化してしまったり、見落とされてしまうものがある

だから自分の出した言葉は、常に疑っていないといけない

オッケー、ヨッちゃんこれで月子さんに会える

寧は本当にオレのお姉さんなんだな

姉としていつも、オレを心配してくれている

オレを導いてくれている

ああ大丈夫だよ

よっし頑張れあたしは、いつでも応援しているからねっ

寧が、オレの手をギュッと握りしめた

うん行ってくるよお姉ちゃん

オレは、寧にそう告げると

1人で月子の待つ部屋へと入った

ようこそ、いらっしゃいませ

月子は部屋の中で、オレを待っていた

部屋の床に正座して三つ指をついて、オレに頭を下げる

その身体には透け透けのネグリジェ1枚だけ

ピンクの乳首も淡い陰部も、布地越しに透けて見えた

公様がなかなかいらっしゃらないので少し、心配になっていました

月子はそう言ってオレにニコッと笑う

屈託が無い

やはり、オレに心を開いてくれているのは、嘘では無い

あのわたくし、本当は娼婦になる予定でしたでしょだから公様と2人きりになったら、公様だけの娼婦にしていただこうと思って

それで透け透けのネグリジェで、三つ指ついてオレを出迎えてくれたのか

お嫌いですかこういう月子は

いや、そんなことは無いよとても、綺麗だ

薄物1枚で身体のラインがハッキリと判るから

月子のスレンダーで、美しいプロポーションが際立つ

ありがとうございますわあの

思い切り可愛がって下さいませ

恥ずかしそうに月子は言う

昨夜、克子お姉様からご指摘を受けましたわたくしは、姉妹の一番上の姉であろうとしすぎて自分自身を見失っているとだから、今日は夜見子やルナの居ない場所でお姉様たちもいないところで、公様に自分をさらけだすようにと

妹たちには、サポート役が付いたのに月子には居ない

うん、そうだねオレも月子とは、2人きりになりたかった

どうせ、ミナホ姉さんたちには監視されているんだろうけれど

えっとでも、セックスする前に、ちょっと話をしたいんだけれど

オレは真っ正面から、切り出すことにした

どうせ月子は、オレの心が読めるんだ

隠すことはできないし下手な小細工をしたら、信頼が損なわれる

はい、何でしょうか

月子は、ニッコリとオレに微笑む

いや月子が正座したまんまだと話せないよそっちのベッドへ行こうか

オレたちはベットに腰掛ける

これも何だかな

えっとゴメン

オレは月子を押し倒す

ベッドに寝かしてオレも月子の横に横たわる

そしてお互いの顔を見えるように

うんこれでいいな

月子の綺麗な顔がオレの眼の前にある

鼻と鼻が擦り合えそうな距離だ

近すぎる

いいえ公様の綺麗な眼が見えますわ

月子の瞳に、オレの顔が映っている

オレはオレの眼はそんなに綺麗だとは思わないけれど

そんなことはありません公様は素敵ですわ

月子がオレの心を読む

何か、不安なことがあるのですね

ああ色々と考えないといけないことがたくさん有るんだ

待って下さいそれでしたら公様のお心から、直接読み取りますわ

月子が、オレの頬に手を当てる

肌と肌が接した方が心の読み取りが容易になるらしい

ちょっと、待ってくれ

オレは、月子を制した

わたくしが心を読むのはお嫌ですか

いいやそれは別に構わないオレは月子に心を見られるのは平気だよ何も隠すつもりは無いからでも

オレ自身が必要なんだちゃんと言語化するということ言葉にして、月子に説明することでオレ自身、もう一度、何がどう問題なのかを整理したいんだよ

心を一方的に読まれるのではオレの方の整理ができない

ちゃんと整理して話ができないと見落としたり、対処を間違えたりすることになると思うだからさ

巫女の力で心を読まれるというのは一方通行でしかない

それは、コミュニケーションとしては成立していない

いや、もちろん言葉にすることで、零れ落ちることもあるだろうから月子には、オレの心は感じていて欲しいんだ違和感とか不安感は、巫女の力で感じ取る方が、判ってもらえると思うからでも、具体的な話はちゃんと言葉として、オレがまとめたものを耳で聞いて欲しいんだ

そうでないと互いの認識がズレる

月子は、心のレベルでオレを理解したと感じるだろうけどオレは、言葉のレベルでしか、月子に伝えられないから

そしてこのズレは放っておくと、オレたちの信頼を崩壊させることになると思う

心を読む力は、とても有効なツールだと思うけれど、決してコミュニケーションのメインに使っていいものじゃないと思うんだ

2人とも心を読む力が同じレベルであるのならコミュニケーションとして成立するのかもしれないけれど

いや、相手の心が全て読めるとしてもやっぱり、慎重に相手の考えや意思を理解する努力は欠かせないんだな

相手は自分とは違う別の人間なんだから

判りました公様

月子は納得してくれた

ではお話を伺いますわ

オレは話す

工藤父に指摘された視点の問題

オレたちは、オレたちの視点にこだわって何か見落としていないのか

ミナホ姉さんからの指摘

ツキの巫女の力とヨミの巫女の力の名前と効用が逆ではないかという件

そして、寧との会話

清美さんという人についての疑惑

月子たちが聞かされてきた、鷹倉神社の巫女についての情報は清美さんによって、歪められているのではないのか

だからこそ2つの力の名称が、逆転しているのではないか

名前ってその本質に基づいて、付けられるものだろ

だから、心を読む力こそが、ヨミの力のはずだっていう、ミナホ姉さんの指摘は本当なんじゃないかって思うんだ

そうですわね今まで、一度も疑問に思ったことはありませんでしたが

月子は、真顔でそう答える

まあ、そうだろう生まれた時からずっと人を従わせる方の力がヨミの力って教わってきたんだろうから

最初に教わった常識は簡単には、覆せない

そういうものだと、思い込んでしまったものは

確かにわたくしたちに、力について色々と教えて下さったのは清美様です

でも、もし本当に力の名称が逆だとしたらどうして、清美様はそんなことをなさったのでしょうか

わたくしたちに、そんな嘘を付かなくてはいけない理由が判りません

それはオレも判らない

ただ清美さんという人については、対処を考えておかないといけないよ清美さんが、全ての事件の黒幕だって言うのは考え過ぎかもしれないけれど

そうですわね佐竹会長が切り札として、清美様を連れていらっしゃる可能性はございますわね

うん午後3時の手打ちの会場に

人を従わせる強力な力を持つ、清美さんが現れることは充分考えられる

人を従わせる巫女の力って、巫女同士でも効くのか

判りませんわ今まではわたくしたち姉妹では、夜見子しか従わせる力は使えませんでしたから

従わせる力のブツケ合いとかは試したことがない

清美さんと夜見子でもそういう試みをしたことは、ございませんし

それじゃあさ2人の巫女が居て、同時に同じ相手にに矛盾する命令をしたら例えは夜見子が座ってろって命じて、清美さんが立ちなさいって命じたら命令された人は、どうなるんだろう

やっぱり力の強い方の命令が有効なんだろうか

それとも、お互いの力が反発して、どっちの命令もキャンセルされてしまうのだろうか

それも判りませんわ

判らないのは困る

3時からの手打ちの席でオレたちが清美さんと対決しないといけないのなら

一番怖いのは力の強い巫女が、他の巫女を従わせられる場合だよ

そうなったら鷹倉姉妹全員が、清美さんの支配下に堕ちてしまう

わたくしかルナが従わせる力に目覚めるしかないですわね

実際に試してみるためには夜見子以外に従わせる力の持ち主がもう1人必要だ

ああ、夜見子は少しずつだけど、オレの心が読めるようになったよ

オレはさっきの夜見子の様子を話す

そうですかそれなら

月子がニコッと微笑んだ

わたくしも頑張らないといけませんわね

ううまた体調が悪すぎる

ヤバいです

変な夢ばかり見る

昨日は昔、酷い目に遭わされた人と携帯電話で会話していて、お前なんて***だっと、ハンザワの様に怒鳴りつけたところで眼を醒ましました

今朝は再就職の面接に行って

何か、そこの会社の若い社員さんたちに嫌われるようなことをしてしまって

ああ、こりゃあ採用されないだろうなあ

と、呟いたら

私と同じ様に面接に来ているオジサンに

当たり前だろだいたい、何なんだ、その髪型はあんたは、髪型からして間違っているんだよ

と、罵られるところで眼が醒めました

もうダメかもしれない

712.心の対話

夜見子が、急に心を読む力に目覚めたのは、やっぱりそっちがヨミの巫女の本当の力だからなんじゃないかな

オレは、ふとそんなことを思い付いた

ヨミの巫女の力が、従わせる力じゃなかったのなら清美さんは、わざと相性の悪い方の力を教えたとか

夜見子がヨミの巫女であることは、その名が示している

ヨミの巫女の力が心を読む力で夜見子は、本来はそっちの力の方が相性が良かったとしたら

それなのに従わせる力の方を、故意に嘘を吐いてヨミの力だと教え込んでいたのだとしたら

だからこそ夜見子の従わせる力は、微弱なものでしかなかった

そういう推理も成立する

そうかもしれませんしそうじゃないかもしれませんわ

月子はオレに微笑む

公様考えすぎは、かえって真実を誤認しますわ今、判らないことは決めつけてしまわない方が良いですわ

わたくしの記憶では清美様は、決してわたくしたちを陥れるような、悪いお心の持ち主では無かったと思います

もちろん佐竹会長や、他の誰かに、清美様が操られているという可能性もあると思いますしご自分のご家族を人質に取られて、わたくしたち姉妹に嘘を教えられるように強要されていたのかもしれませんあるいは、わたくしたち姉妹に、優しく接して下さった過去が、全て演技だったということだって考えられます

でも、今のわたくしには叔母の真意を確かめる方法はございません

大きな月子の瞳が、オレの眼を見つめている

だけどオレたちには、時間が無いよ後、数時間したらオレたちは、午後3時にホテルでジッちゃんやヤクザの大親分たちに会わないといけないんだから

今はもう、11時近い

都心に出るためには、2時には出発しないといけないし

その前に1時に、工藤父に状況報告をする約束もある

おそらく、香月セキュリティ・サービスは、ジッちゃんとヤクザたちとの手打ちが行われるホテルの周りを固めているだろうけれど

監視の網をかいくぐって、清美さんに潜入されたら

清美さんがジッちゃんに、従わせる力を使ったら、オレたちは絶体絶命になる

公様落ち着いて下さいませ

これは全て鷹倉神社の巫女の問題ですわ公様が、そこまで悩まれるようなことではございません

何を言うんだよ月子たちは、もうオレの身内だよ放っておけるはずがないだろ

オレは鷹倉姉妹を守らないといけない

お気持ちは大変嬉しいのですが

月子は少し考え込む

こういうことは、焦ったらダメなんだと思うんです

焦ったらダメ

オレ焦っているか

色んな可能性が、頭の中をグルグル廻って少し訳が判らなくなっているかも

わたくしは公様の家族にしていただけたことは、大変光栄だと思っておりますでもわたくしたちの存在が、黒森家の皆様のご迷惑になるだけなのでしたら、このまま、こちらに置いていただくわけには参りませんわ

どうにもならない場合はわたくしが1人で、ホテルに向かいます夜見子とルナは、大変申し訳ないのですがよろしくお願い致します

ちょちょっと待てよ、月子

そんな月子1人だけ、危険な場所に行かせるわけにはいかないって

少なくともオレは月子と一緒に、ヤクザたちとの手打ちの場へ向かうつもりだ

でも、もしそうしていただいた結果、公様の身に何か大変なことが起きてしまったら

公様あなたは今、死ぬことは許されないのですよ

公様が今、亡くなられたらアニエスちゃんは、どうなりますみすず様や瑠璃子様は他の皆様は

公様はこちらのお屋敷にいらっしゃる皆様の希望なんですわわたくしには判ります

月子は昨夜の融合でオレたちの心を、何となく覗き込んでいる

香月様にはホテルの場に、ご臨席なさらないように、ご忠告致しましょうそして、会場には、代理の方とわたくしでそれならば、もし清美様が力を使われたとしても最低限の損害で凌ぐことができますわ

巫女の力は、直接、対面しないと効果が無い

ジッちゃんが手打ちの場への臨席をキャンセルすれば清美さんの従わせる力に支配されることは無い

ジッちゃんの代理で出席した人はすぐに拘束して、異常がないかチェックすればいいんだし

でも、それじゃあ月子が帰って来られないだろ

月子は人質として、敵に捕まることになる

ですが夜見子とルナは、無事で済みます

きっぱりと、月子は答えた

3姉妹揃って、危険な場所に赴くよりは良いと思いますましてや公様に付いて来ていただくことなど

でもオレは嫌だよ月子が帰って来ないなんて

嫌なんだオレは月子も大切なんだ1人で行かせるなんて、絶対にできないよ

一度、思考を停止しましょう

このまま考え込むと袋小路に、はまり込んでしまうだけですわ

公様月子に1時間、いいえ30分で結構ですから、お時間を下さい

いいけど

頭の中が、空っぽになるようなことを致しましょう

月子がオレに微笑む

公様は月子に何がしたいですか

いいんですよ月子は公様のなさりたいことは、何でも致しますわいいえ、月子に教えて下さいませ

教える

そうです月子にセックス公様のお好きなセックスを教えて下さい

月子がオレを抱き締める

薄いネグリジェの生地の下の柔らかな胸が、オレに頬を包む

ああ判ります感じます今の公様は色々なことが、色々な方への思いが、複雑に入り組んで絡まっているのですね

月子の体温を感じる

月子もオレの体温を感じてくれているだろう

肌と肌の接触からオレの心を読み取っていく

公様は、わたくしたちにとてもお優しいけれどお心の奥底で、怒っていらっしゃるのですね

怒り

そうご自分の運命や、公様に優しくなかった身内の方々への怒りその怒りの炎が強く燃えているからわたくしたちのことを、絶対に見捨てたくないと思ってらっしゃる

うん結局、オレは自分勝手なだけなんだ

オレの勝手な思いだけでみんなを助けたいと思っているだけだ

だからいつも、我慢なさっているんですわね

オレが、我慢

我慢ばかりしていちゃいけませんわちゃんと、心の中のわだかまりを解放しないと

月子の眼がオレの心を捕らえていく

ゴオオオという風の音が聞こえた

この感覚は

ああ、さっき夜見子が工藤遙花に使った力

巫女の従わせる力

解放するのです公様

でできないよ

オレの心の中を解放したら月子はきっと、オレのことを嫌いになるよ

オレの心の中は本当は醜い欲望で、いっぱいなのだから

オレはずっとそれを見られないように、必死で隠している

嫌いにはなりませんわ

月子はニコッと笑う

だから月子に公様のお心をさらけ出して下さいここにはわたくしと公様、2人きりですわ

月子には公様の全てを吐き出していいんですそれで、わたくしこちらのお部屋に、公様と2人だけにしていただいたんですから

サポート役に他の女を呼ばないで

密室に、オレと2人きりを選択した

ここは、寧がわざわざ連れてきてくれた特別な部屋だ

もちろん、この部屋にも監視システムは付いているんだろうけれど

おそらく、屋敷の主人であるミナホ姉さんにしかこの部屋の様子は、観られないんじゃないだろうか

ジッちゃんのような、特別な顧客用の部屋が何室か有るとミナホ姉さんから、聞いたことがある

娼婦との会話や、セックスの内容が外部に漏れないようになっている特別室が

この部屋もその一つ

つまり、ここでオレが何を告白しようと月子とミナホ姉さん以外の人には、知られないで済む

公様には吐き出す機会が必要なんですわ

オレの中にどす黒い感情が溜まっている

それもまた公様のお心の中の怒りの炎が生み出したものですから

両親に見捨てられたことがオレの怒りの原点だ

だから、オレはまた見捨てられることを、恐れている

今の家族が居る生活は全て夢で

やっぱり、オレは独りぼっちなんじゃないかって感じている

いいんですよさあ、解放するのです

月子の力がオレを支配した

その力は、片方でオレの心と記憶の全てに潜り込んで行き

もう片方ではオレに心を開くように、強制する

ツキの力とヨミの力が

同時に発動していく

公様月子に見せて

月子オレはオレは、ダメなんだオレは、ヘンタイなんだよオレは、ろくでもない人間なんだちくしょう

オレの口から言葉が零れ出す

どうぞ、続けて月子は、聞いておりますわ

月子はオレに優しく、微笑む

オレはレイプが好きだレイプ衝動がとても強い

言葉とそれに伴う感情を月子は嗅ぎ取る

相手の意思を無視した暴力的なセックスのことだ

今まで誤魔化してきたけれど

オレは、レイプの持つ暴力的な犯罪性を月子に伝える

オレは初めてしたセックスが、レイプだったんだ

オレの初体験

オレは、身動きが取れないようにベッドに拘束した女を力尽くで犯したんだ

雪乃を白坂雪乃を

とても気持ち良かった快感が奔ったオレは救い様のないヘンタイなんだ

オレはあのセックスを忘れられない

対抗できない雪乃を無垢な雪乃の純潔を奪うのは爽快だった

オレはそういうセックスが好きなんだ卑怯で、卑劣で、いやらしいヘンタイなんだ

それがオレの本性

オレはそういうゲス野郎なんだ

普段は、そういう自分を隠しているだけで

愛する女たちも犯してやりたいと思っている

いやらしい眼で見ている

オレを信じてくれている子たちに強制セックスの欲望を抱いている

ヘンタイのクソ野郎なんだオレは

月子は、ジッとそんなオレの眼を見つめていた

そんなことは皆さん、ご存じなのでしょう

だって寧お姉様や、みすず様皆様のうちのかなりの人数は、公様が以前にそういう暴力的なセックスをなさったことはご存じなんですよね

月子はオレの記憶を読んだのか

公様がそうなされた場に皆様の姿が見えますわ

寧はオレの最初の雪乃レイプの時は、この屋敷の別室からカメラの映像を観ていたんだよな

みすずは最初のレイプのと時は居なかったけれどオレが雪乃を花嫁衣装レイプする様子は観ていたメグも居た

マナの処女レイプも観ている

ほら皆様判ってらっしゃいますよ

ミナホ姉さんと克子姉は最初の雪乃レイプの現場に居たし

その後のオレの雪乃レイプにはどちらかが必ず付き添ってくれている

マナはオレに犯された本人だから、オレにそういう性癖があることは判っている

メグもオレが雪乃を何度もレイプしていることは知っている

オレの本性を知らないのは美智、イーディ、アニエス、翔姉ちゃん、レイちゃん、それからえっと

はい公様の中に激しい破壊衝動と、破滅衝動があることは皆様、だいたい判っていらっしゃいますわ

ですから、皆様はいつも、公様に勧められているのです公様の中の衝動は何としても解消しないといけないのですから

え、みんながオレに勧めている

オレは突然、気付いた

実際冗談とも本気とも判らない口調で

みすずや瑠璃子たちは何度も、オレにレイプしても良い子を連れて来るというような話をしている

寧はホントに可奈センパイを連れて来てしまったし

そうだ寧がオレに可奈センパイを、ほとんどレイプ状態で犯させたのは

いや、その前にミナホ姉さんたちがアーニャのヴァージンをロサンゼルスで犯したのも

オレの中に渦巻いている激しい性衝動を解消させるためか

皆さん、判っていらっしゃいますわたくしも判っていますだからそんなことでは、公様のことを嫌ったりは致しませんわ

みんな、何かにつけてオレに犯してとか言ってくれる

それはみすずたちにレイプ願望があるからじゃなくって

どうしょうもないオレの性癖にみんなが合わせてくれているんだ

オレがレイプっぽいセックスに囚われているから

だから、あの子らの方でオレに合わせてくれている

大丈夫ですみんな、公様のことが大好きなんですから

オレは、オレが嫌いだ

オレ自身を好きじゃない

こんなダメなオレが女の子に好かれるはずが無いと思っている

だからオレは、レイプしようとするんだろう

レイプでないと、女の子を手に入れられないと思っているから

そして、犯した女は自分だけのセックス奴隷にしたいと望む

女たちが、オレから逃れていくことを恐れて

裸に首輪と鎖を繋ぎたくなる

それもまたオレの歪んだ性癖だ

構いませんわわたくしも、首輪を致しますわ

月子がオレの心を読んで、そう答えた

みすずたちのMっ子クラブだって

マナや瑠璃子が、セックス中に何度もセックス奴隷宣言をしてくれるのも

みんなみんな、あいつらが合わせてくれているのか

オレのみっともない性癖に

優しい子たちばかりだから

それは考え過ぎです皆さん、楽しんでいらっしゃいますわ公様とのセックスを皆さんの方もご自分の欲望を、公様にさらけだしているんですわ

そうですとも皆さんレイプごっこは大好きなんですよ

でも、オレは情けないよこんな自分が

オレはオレの女たちに優しくしているつもりだけれど

心の奥底では、あいつらをいつもレイプしたいと思っている

邪な眼で見ている

そのことが

判りました公様はもう一度、あの雪乃さんという方と、セックスなさるしかないのですね

どういうことなんだ月子

公様のコンプレックスの起点にあの雪乃さんという方が見えます

月子は今オレの心の全てを検索している

ですから公様の心の捻れと歪みは、雪乃さんという方とのセックスでしか、治らないと思いますわ

それって雪乃をまた、レイプしろってことか

違います雪乃さんとは、レイプでない温かい情感のこもったセックスをなさらないといけないということですわ

雪乃と愛情溢れるセックスをする

それは不可能だ

雪乃こそ世界で一番、オレのことを嫌っている子だろうから

雪乃とはもう、随分、セックスしていない

雪乃とは、レイプでのセックスしかできていない

無理だ雪乃と、レイプでないセックスをするなんて

でも公様が雪乃さんという方とセックスすることを、好ましくないと思っていらっしゃらる方もいるのですね

メグはオレが雪乃と再びセックスするのは、嫌がるだろう

おそらくマナも

なるほど雪乃さんとのセックスを許すくらいなら自分が幾らでもレイプごっこの相手をするしあるいは、本当に公様がレイプなさる相手を連れて来るお覚悟なのですね

メグはそうだ

でも、今後どうなさるかは公様次第ですわ

さてでは、そろそろ始めましょうか

わたくしの場合はごっこでなく、本当のレイプで構いませんわ

それで公様の乾いたお心が潤うのなら月子は、どんなことでもしますわ

ベッドからふわりと起き上がる、月子

さあ月子は逃げますわ公様追って下さいませっ

クククと笑って月子は、ふわりと身を翻す

おい、月子

オレもベッドから降りて床に立つ

月子は公様の獲物ですわさあ、月子を捕まえて

透け透けのネグリジェ1枚の半裸の月子

美しいプロポーションの1歳年上の美少女が

裸足で、部屋の中を走り回る

追って下さらないと逃げますわよっ

笑う月子

月子が逃げてしまってもよろしいのですか

それは嫌だ

月子が、オレの手の届かないところへ行ってしまうのは

月子の力がオレの心に作用する

ネグリジェの裾を翻して

踊る様に部屋の中を駆けていく月子をオレは追い掛ける

月子の裸身を

さあ早くわたくしを捕まえて

月子の腕を掴む

月子の悲鳴がオレの心を突き動かした

オレは、月子のネグリジェの胸元を掴み

力任せに、引き千切る

ビリリリリリッッ

月見の白いおっぱいがオレの眼の前に飛び込んでくる

オレはそのまま月子を床に、押し倒した

母が、携帯電話屋に騙されて来ました

新しい電話に買い換えるのに何で、今までの電話の契約を全て打ち切って

何で、改めて一番高いプランの新規契約を結ばないといけないのか

これ以外は、できませんからとか、

一ヶ月経ったら、要らない契約はプラン変更していただければいいんですから

なんて、説明されたというのですが

契約内容を見ると2年は、プラン変更できないし

変更すれば、違約金を取るというし

いや、久しぶりにえげつない仕事を見た気がします

明日、兄が抗議しに行くそうですが

713.月子のセックス・カウンセリング (その1)

うふふ捕まってしまいましたわ

オレに絨毯の床に押し倒された、月子

裸の白い胸が、ハァハァと息をする度に上下する

では、どうぞお心のままに月子をレイプして下さいませ

あの、何て言うかそういうレイプは、無いから

どうぞとか言われても

ああ済みませんわたくしまだよく、勝手が判りませんから

月子は、下から手を伸ばしオレの頬を擦る

オレの心を読んでいる

なるほどわたくしには、公様がレイプしたいと思われるような魅力が無いのですね

いやそんなことは無いけれど

月子だってとびきりの美少女だ

この17歳の少女には巫女の清廉なイメージがある

それも月の光のような穏やかな輝きが

でも、ほらオレは今、月子たちを守りたいんだ

鷹倉姉妹を狙う関西ヤクザたちから

自分が守りたいと思っている女の子を欲望のままに犯すというのは、何か間違っている気がする

そうやってまた、お心にブレーキを掛けてしまわれるのですね

先ほど、公様がご自分でおっしゃった通り公様の中には、強い衝動がございますわ

女の子をレイプしてでも、手に入れたいという性衝動

レイプでないと、関係が結べないという思い込み

そして関係性を継続させるためには相手を自分のセックス奴隷にしないといけないという強迫観念

とにかく、オレはヘンタイだ

どうしょもないヘンタイで

救いようのない人間だ

はたしてそうなのでしょうか

そうだよオレは壊れているんだ

自覚がある

オレはどうしようもなくダメな人間だ

何がダメで何がいけないのでしょう

公様はそれでよろしいのではございませんか

いやいいわけないだろオレがダメなままじゃみんなが困る

オレはオレの家族を守らないといけない

オレは、黒森家のたった1人の男なんだから

みんなって具体的にどなたのことです

月子がオレの頬に触れたまま、尋ねる

今の公様に不満を持っていらっしゃる方はいらっしゃらないと思いますわ

みんな、オレのレイプ衝動を解消するためのレイプごっこには、付き合ってくれる

みすずや瑠璃子はオレが他の女の子に手を出すことを、むしろ奨励してくれているし候補者の選定までしてくれる

寧や美智やイーデイたちだってオレが他の女の子とセックスすることを受け入れてくれているアニエスですら

メグは、嫌がっている

メグはオレが浮気することを嫌っている

オレの女が、これ以上増えることも

そのようですわね恵美さんと公様ご自身だけが、現状を苦しく感じておられる

メグとオレ

そうだ、オレ自身も

このままじゃマズイと思っている

具体的に、何が問題だとお考えなのですか

このままオレのレイプ衝動が治まらないとオレはどんどん女を増やしていくだけになってしまうだろ

月子たちだってオレは、娼婦としての適性を調べるだけだったのに眼の前に可愛い子たちが居て、犯してもいいと言われて月子たちの身の上について聞いたら、何だかどうしても助けたくなってそれでも、月子たちはみんな魅力的だから、オレは3姉妹ともレイプしてしまって

違いますわわたくしも夜見子もルナも自分の意志で、公様に犯していただきました

本当なら公様は、力尽くでわたくしたちを犯す機会が何度もありましたわそれなのに、わたくしたちの覚悟が定まるまで、公様は待って下さった

そうだけどでも、違うんだ

同意があってもあれはレイプだ

オレは、この美しい姉妹たちを犯したんだ

本当にそう感じておられるのですか

オレには月子たちを守ると決心してなおかつ、月子たちとセックスしないっていう選択肢だってあったはずなんだ

本当に鷹倉姉妹の境遇を可哀想だと思っているのなら

そして、オレが本当に善人なら

3姉妹の処女を奪ったりはしない

それはわたくしたちの巫女の力を目覚めさせるための

それはそうだけどでも、オレには判っているオレは巫女の力がどうのっていう前にお前たちを犯したかったんだ眼の前に、可愛い3姉妹が現れたから3人とも、オレがレイプしたいと思った衝動はあった

オレは告白する

初めて会った時から、オレは鷹倉3姉妹に対してレイプ衝動を感じていた

だってオレ最初にジッちゃんに、ルナは、若すぎるから娼婦にできないって言ってるんだよそして、オレがまともな人間なら若すぎるから、ルナは犯さずにこのまま助けてあげたいって言うはずなんだでも、オレはルナがどうしても犯したかったから

そうだあの時、オレは

目の前に居たのは、まだ12歳の少女だったのに

ルナを最初から、セックス奴隷として譲ってもらった初対面なのに

オレは救いようのないヘンタイだ

どうしても、したかったのですね

ああ、オレの中にどうしようも無い衝動があった

月子と2人きりの部屋

温かい手がオレの頬を撫でている

ツキの力とヨミの力がオレに作用している

オレの心が明け透けにされ心を開くように、強制されている

だから、オレは自分の罪を認める

オレが性衝動に囚われたヘンタイだということを

わたくしのことも

月子が大きな瞳で、オレを見ている

わたくしのことは、どう思われました初めて、わたくしをご覧になられた時にやっぱり、レイプしたいと思われましたか

思ったよ月子は綺麗だから

3姉妹を並べて3人まとめて、犯したかったレイプしたかった

月子はニコッと微笑む

はいいつでもご命令とあれば致しますわ

どうして、オレの女たちは

オレの性衝動に対してこんなにも寛容なのだろう

公様がとても正直な方だからですわ

女は求められるのが嬉しいんです必要とされることが

だけどオレのセックスのいや、性欲のレイプ衝動の相手だぞ

性の捌け口にされることが嬉しいはずがない

それは違いますわ公様はちゃんとわたくしたちを選んで下さった上で、求めて下さっているのですから

公様はどんな女性に対しても、当たり前の様に性衝動を感じられる方ではございませんから

ああ、頭の中がビリビリする

オレの記憶を読んでいるのか

公様の学校クラスメイトの中にも、何人も女生徒がいらっしゃいますねでも、公様はその方たちには、性衝動を感じられていません

だって、あの子らはただのクラスメイトだし

雪乃さんと恵美さんも、最初はただのクラスメイトだったはずですわ

今は2人とも特別な関係になっているけれど

ほんの数ヶ月前は入学式の頃は、ほとんど話したことの無い、遠い存在だった

公様は心に不安感や欠落感、喪失感を抱いている女の子に出会うと激しく心が動かされるのですね

月子がオレの記憶から、オレを分析する

そして相手を守ってあげたいと思うと同時に、相手を激しく犯したいと感じる

レイプ衝動だけではありませんわ公様は相手を保護したいという衝動にも駆られていらっしゃいます

保護したいという衝動

みすず様との出会いの時が特に顕著ですねみすず様をレイプしながら、同時に愛しく守ってあげたいと思われている

みすずとの初体験は

そうだ、渚に処女のみすずを抱くように言われて

戸惑うみすずをオレは犯しながら

同時にたまらなく守ってやりたいと感じていた

公様のレイプ衝動は相手を慈しむ気持ちと同時に働くようですわ

そんな矛盾しているだろレイプしているのに、守ってやりたいなんて

でも論理的には相矛盾した感情が、公様の中で同時に成立していますわ

マナの時がそうだった

オレは小雨の降る中庭で、泥まみれになってマナを犯すことに歓喜していた

それなのに犯したマナのことを、とてつもなく愛しく感じて

絶対に、オレが守ってやらないといけないって思った

ホントにどうしようもないヘンタイ野郎だなオレは

自分で自分に呆れる

そうか、守ってやりたいていうのもオレの性衝動なんだそれだから、オレは犯した女たちをみんな家族にしてしまうそれもオレのセックス奴隷にしようとして

そこには正義感や、倫理観なんて一欠片も無い

オレは性衝動だけで生きている

救いようの無いゴミだ

ですが公様は、今更、わたくしたちを見捨てるおつもりは無いのでしょう

わたくしも、夜見子も、月子ももはや、公様無しには生きられません

オレには鷹倉姉妹を自分の女にした責任がある

いや、みすずたちにも

アニエスやマナだって

公様の女だからこそ、家族に加えていただけるのですわねもし、公様がわたくしたち姉妹をお捨てになられたら

ミナホ姉さんは鷹倉姉妹をどうするだろう

最初の予定通り娼婦にする

いやオレには、判らない

判っているよオレは月子たちを見捨てるつもりは無い守るよ月子も、夜見子も、ルナも他の女たちも

でも、それはオレの正しい心からじゃない

結局は性衝動だ

オレはそういうケダモノみたいな男なんだ

それでいいのですわ

わたくしたちも公様の肉体を貪るケダモノのような女ですから

公様の周りにはわたくしたちの家族には、普通の感覚の女は1人もおりませんわわたくしたちはみんな公様がそういう方だと判った上で、お慕いしているんです

ああ、あの恵美さんだけは少し違うのかもしれませんが

月子は、補足を加える

でも、わたくしたちは、公様がそういう方だから一緒に生きていきたいと思っているんです他の方々普通の女性たちにとっては、異常なことなのかもしれませんが、わたくしたちにとっては、公様と進むこの道しか無いのです

だけど、オレはヘンタイなんだぞ

はいわたくしたちも普通の方たちから見れば、充分ヘンタイですから

月子は、ニコッと笑った

ですから、とにかくわたくしたちに対して、負い目を感じることはお止めになって下さい

はいそうですねおそらく、今後も、公様は心に問題を抱えた女性に出会う度にレイプ衝動と、保護衝動を感じられるのでしょう

でも、その性衝動のままに行動したら家族がどんどん増えていくだけだ

公様自身のお心と肉体には限界がございますものね

今だって全ての女たちを性的に満足させるためのスケジュールは厳しい

なのに、これからは鷹倉3姉妹と可奈センパイとアーニャも加わる

セックスのことだけでなく、オレはアニエスやマナの学校のことや

克子姉とのパン屋のこと

メグのことや、雪乃のこと

もちろん鷹倉姉妹たちのことも

とにかく、考えないといけないことが、山ほど有る

今は、それでも何とか対応しているけれど

このまま自堕落に女を増やし続ければいつかはパンクしてしまう

実は昨夜と今朝、わたくしは黒森御名穂様と克子お姉様、渚お姉様、マルゴお姉様、寧お姉様たちより公様についてのお話を伺いました

年長組がみんな集まって、月子と

皆様公様のことをご心配なさっていますから

今の月子は、ただオレの心を読んで状況を理解しているのではなく

ミナホ姉さんたちからの事前レクチャーを受けているから

それでオレのことについて、昨夜の融合の時よりも、さらによく判っているんだ

公様がわたくしたち3姉妹を、ご自分の女にしてしまわれるということは、あらかじめなさっていた想定の範疇だったそうですがそれでも、ショックだったそうですわ

年長組がショックを受けていた

ルナと夜見子は家族に、加えるとしてもわたくしだけは、娼婦になさるだろうと思われていたそうです

3姉妹の3人とも娼婦にしないっていうのは、オレ自身、ちょっとマズイかなって思ってたよ

黒い森には新規の娼婦が必要だ

だからこそ、ジッちゃんは鷹倉姉妹を、オレたちに引き合わせたのだし

でも、しょうがないだろオレは、月子も欲しくなっちゃったんだから

月子は、恥ずかしそうに頬を染める

ですが黒森御名穂様は大変、お困りになられていましたわたくしたちのことは鷹倉神社の巫女の件がありますから、そもそも娼婦になることについて期待はなさっていなかったそうです

巫女の力をどう管理するかということについて、ジッちゃんと協議しないといけないから

鷹倉姉妹は、元々、ミナホ姉さんが自由にマネージメントできるような娼婦にはなれなかったんだ

客の相手をさせている時に、ツキの力でもヨミの力でも発動してしまったら大変なことになってしまう

ああ、そうかミナホ姉さんは

月子たちを使ってオレのテストをしていたんだ

オレが娼館の一族の男として

ちゃんとこれから娼婦になる女の子たちの指導ができるかどうか試したんだな

そしてオレは、失格になったんだな

3姉妹を全員娼婦でなく、自分の女にしてしまったんだから

娼館の男としてはアウトだ話にならない

本物の娼婦候補の方たちは来週いらっしゃるそうですわ

月子はミナホ姉さんにそう聞いたらしい

そうか娼館を再開する準備は進んでいるんだ

来週来るという候補者たちの指導は多分、オレ以外の人間がすることになるだろう

オレがその子たちと接触して性衝動と保護衝動で、また自分の女にしてしまったら

娼館はいつまで経っても、開けないままだ

はい、ですから公様が変わられるように皆様が、わたくしにお相手するようにとお命じになられたのです

オレが変わる

はい公様が、セックスなさった相手を全員、保護されたいと思わなくなる様に

そんなことができるのか

それでもミナホ姉さんは、オレにまだ新人娼婦の指導をさせるつもりなのか

公様が黒森家の男子ならばしなくてはならない義務なのだそうです

黒森の家は、娼館であり非合法の売春犯罪組織だ

オレはすでに黒森家の戸籍に入れてもらっている

ならばミナホ姉さんの補佐をしないといけない

そして、このお仕事は公様のレイプ衝動を鎮めるためにも、有効だとおっしゃっていました

ああ来週来るという娼婦候補も

きっと、没落した名家のお嬢様か何かで処女なんだ

オレがヴァージンを犯すんだな

だけどオレのレイプ衝動と共に、保護衝動が発動したら

来週の娘たちも、身の上を聞いてオレが自分の女に家族にしようとしたら、元も子もなくなる

だからここで、わたくしなんです

わたくしの力で公様のお心の中の衝動を弱めますせめて、保護衝動の方だけでも

いやいや、そんなことをしたら

オレはレイプ衝動だけの男になってしまうぞ

問題ありませんわお相手は、皆さんで用意なさるそうですから公様がレイプなさりたい方は、どんな方でも実際にレイプできるように

そんなことをして良いはずがないだろ

でも、今公様のお心は、震えていらっしゃいましたわ

月子はオレの心が読める

なさりたいんでしょレイプを性的な魅力を感じられた相手とは、誰でも

貪るようにこの世に生きる全ての女という女を、ご自分の欲望のままに犯すのです後のことはかんがえなくていいのですわ保護することは考えなくていいのですただただ、レイプだけを

そんなことが許されていいはずが無い

でもなさりたいでしょ

さあお心を全て解放するのです公様のお心の中に秘めた性衝動を、全てわたくしにお見せ下さい

月子がオレの股間に手を伸ばす

オレのペニスはすでに激しく勃起していた

わたくしは、これよりいにしえの渡り巫女となります

各地を漂泊した渡り巫女

セックスで人々に祝福を授けたという

1人の渡り巫女として公様をお心を整理致しますわ

心の

整理って

ああ、じわじわと

月子の力が、オレに浸透してくる

そうでないと公様は公様の精神が、壊れてしまいますから

オレは今朝は、鷹倉姉妹の力の安定のために、1人ずつと順番にセックスしてきた

ここで何とかしておかないと姉妹が、ヤクザの大親分たちや、同じ巫女の力を持つ清美さんと対抗できないと思ったから

今のままではオレもダメなんだ

だから、ミナホ姉さんは月子に、オレの心の中の整理を依頼した

それは同時に月子に巫女の力を実地でマスターさせる練習になる

さあ、溺れて下さい欲望に衝動にわたくしに

わたくしを犯して他のことは何も考えなくていいのですただ、セックスだけをわたくしの肉体を貪ることだけに集中して下さい

巫女の言葉がオレの性感を熱していく

さあ、溶け合いましょうわたくしの公様

大学の時に、心理学やカウンセリングに演劇を使うという授業があって

結構、面白く受講しました

サイコドラマというタイトルだったかと

授業の一環で、精神病院の見学にも行きましたし

ということで、今度は良信くんの方が精神的に攻められるセックスになります

714.月子のカウンセリング・セックス (その2)

さあ、公様どうぞ、裸に

月子が、オレに服を脱ぐように言う

オレの中で、性欲が燃えたぎっていく

オレは振り払うように、服を脱いだ

シャツと短パンを投げ捨てパンツを脱ぐ

ビョンッと、張り詰めた勃起ペニスが飛び出る

このようになっているのですね

月子が息を呑む

起き上がって、オレの前に跪きペニスと正対した

昨夜はドキドキしていて、ちゃんと見られませんでしたから

今日は、平気なのか

平気ではありませんがこれから、生涯、お仕えする方のものですから

震える手で捧げ持つ

確かこうでしたわね

17歳の巫女美少女の桜色の舌が、オレの亀頭に触れる

ぺちょっぺちょ

亀頭の周囲に、唾液を絡めていく

き、気持ち良いよ月子

はい公様の感覚が伝わって参りますわ次はこうすれば、よろしいのですね

オレの心を読んで月子は、オレの亀頭を口に含む

柔らかな唇が、オレを包み込む

ああ心地よい快感が、全身に響いていく

つ、月子

オレは思わず月子の頭を両手で掴む

柔らかで艶やかな、髪の感触

いいですよお好きになさって公様のお心は、見えておりますから、何をなさってもうろたえたりは致しません

優しく、オレに微笑む

イラマチオ

女性が男性器を口で奉仕するフェラチオでなく

男が力尽くで女の口を犯すイラマチオを

じゅっぷじゅっぷじゅっぷ

月子の頭を手で抑えて小さな口に、オレの剛直を押し込み腰を突き込む

月子の美しい顔をオレはペニスで、犯している

こんな行為はみすずたちには、できない

みんな、オレに喜んでフェラチオ奉仕してくれるけれど

オレは、暴力的なイラマチオをさせてくれとオレの女たちには、頼めないから

気持ちいい、気持ち良いよ月子

ああこれって、女の子を支配しているような感覚になれる

奉仕されるよりも自分から主体的に犯す方が、気持ち良い

オレの心は荒々しいイラマチオに、ハマっていく

あああ、あああ、月子っ

オレは感情のままに、腰を振った

オレが、思い切りグッと突き込み過ぎたらしいと

オレの亀頭が、月子の喉の奥に当たったんだ月子は、とても苦しそうな顔をしていた

慌ててオレはペニスを、ちゅぽんっと引き抜く

ケホッ、ケホケホッ

咳き込む、月子

だ、大丈夫か月子

オレは、急いで月子の前にしゃがみ込み月子の背中を擦ってやった

ケホッだ、大丈夫平気ですわ

咳が治まると月子は、掠れた声でオレに笑顔でそう答えた

ご、ごめんオレ

ちょっといい気になっていた

月子に対する気遣いが足りてなかった

そんなことはございませんわ

月子がオレを見上げている

そうかそういうことなんですのね

何かに気付いたように、そう言った

少しずつ判ってきましたわ公様という方が

また、ブンと耳鳴りがする

月子の心を読む力と従わせる力がオレを捕らえていく

路線変更致しますわ

わたくしの公様に対する認識とアプローチが、間違っていたようです

いやそんなこと、突然、言われても

これより先はベッドの上で致しましょうね

スッと上品に立ち上がる、月子

オレが破り裂いたネグリジェを脱ぎ落として裸になる

ごめんなさいまだ、公様の前で裸になることには慣れていませんから恥ずかしいですわ

頬を赤く染める月子

しかし、裸身を隠そうとはしない

スリムでスレンダーだけれど出るべき場所は、ちゃんと発育している

月子はグラマーではないが、美しいプロポーションをしている

清楚な巫女の色気が月子にはある

それも夜の月の光の下の神社の神々しさのようなものが

あのそんな風に褒めていただくと、わたくし困ります

オレの心を読んでいるから

さあ、参りましょう公様

オレに手を差し伸べてくれる

オレも立ち上がり、月子の手を握る

オレたちは、ベッドへと戻る

まあそんなにプラプラなさっていて痛くないのですか

2人で手を繋いで並んで歩いていると勃起したオレのペニスが1歩ごとに、ぷるぷると揺れる

月子には、それが面白いらしい

いや、あのこれは、こういうものだから

オレには、そう返事することしかできない

恥ずかしがらないで下さいませわたくしは公様のことは、何でも知りたいんです

月子はそう言った

世の一般的な男性の生理ではなくオレだけを限定して、興味がある

当然ですわわたくしにとって、男性は公様お一人なのですから

あ申し訳ございません公様はわたくしたちのそういう物言いに、苦しんでおられるのですね

オレが苦しんでいる

月子はベッドの上に、ちょこんと座る

オレもその隣に腰掛けた

オレたちは手を握り合ったままでいる

心と心の繋がりは、密接にキープされているはずだ

オレは月子と違って、相手の心は読めないから、想像するしかないんだけれど

まず、最初にお話ししておきたいのですが公様は、ご自分のことを勘違いなさっています

月子は言った

公様は女の子を暴力的に虐げたいというようなレイプ嗜好は、そんなにお持ちではありません

いや、それは月子が知らないだけで

オレはレイプ犯罪者だ

オレは雪乃を犯した自分の性的な欲求を満たすためだけに

他にも機会さえあれば、オレは何人もの女の子をレイプしてきている

ですから、それが間違いなのですわ

いやいやそんなことは無い

それならどうして先ほど、行為を途中でお止めになったのですか

オレがイラマチオを止めたことか

いや、だって月子が、苦しそうだったから

はいちょっと喉が苦しかったですわ

だからだよ

はいだからです

え、月子何が、だからなんだ

ですから公様に、本当に女性を嗜虐するご趣味があるのでしたら、わたくしが苦しむ姿を見たら、むしろ行為が止まらなくなるのでは無いでしょうか

それにこちらの部屋においでになられてからも、公様はずっとご自分の性欲を抑ええていらっしゃいますわ今だって

月子は、オレと繋いでいない方の手でオレの勃起を撫でてくれる

こんなに固くしていらっしゃるのにわたくしの話を、落ち着いて聞いて下さっています

これは、月子にいいところを見せようとしてオレは、格好付けて我慢しているだけだ

本当のオレは性欲が抑えられない、野獣みたいな人間だ

性犯罪者の精神異常者なんだ

それが思い込みなんですわ

月子が、オレの根元に向かってキュッとシゴく

ペニスから、快感が迸る

ああ、早くセックスしたい

でも、わたくしに襲いかかったりはなさらないじゃありませんか

オレは月子に嫌われたくないから

月子だけじゃないな

オレは、オレの女たち全員に嫌われたくないから

では嫌われてもいい相手なら、強引になさいますか

そうだと思う

実際にオレは雪乃を犯した

雪乃が、オレのことを何とも思っていないことはいや、オレのことを嫌っていることは、最初から判っていた

何をどうしたところで雪乃がオレを好きになることは無いそんなのはあり得ないということを、オレは完全に理解していた

だから、オレはためらわずに、雪乃を犯したんだ

ホントサイテイなんだよオレは

オレは、性欲に負けたんだ

と思い込んでいるんですわ

わたくし、先ほどマルゴお姉様から、レクチャーを受けましたわ

レクチャー

マルゴさんから

あのお姉様は心理学を学んでいらっしゃるそうですね

ああ、マルゴさんは大学の心理学部に在籍している

もっとも入学はしたけれど、全然、通っていないはずだけれど

マルゴさんは、留学生の資格で日本に来たから今年の春に、うちの高校を卒業した後、日本の大学に進んだという実績が必要だった

でも、今は正式に黒森家の養女になったから日本の国籍がある

留学生でなくなっても、ずっと日本に住めるんだ

マルゴお姉様は、犯罪心理学を特に性犯罪について、研究なさっているそうですわ

マルゴさんはアメリカ・インディアンとして生まれたのに、金髪碧眼だった

それで居留地の中で、冷たい眼で見られて輪姦された

その中には、マルゴさんの実の父親も居たという

父親は金髪碧眼のマルゴさんを、自分の娘と認めたくなかったんだ

だから仲間と共にマルゴさんを犯した

それで、マルゴさんは、自分の父親を

そうだったのですか

あヤバい

オレの心からマルゴさんのプライバシーが、漏れてしまった

誰にも言いませんわマルゴお姉様には、後ほど、わたくしからお詫び致します

それでマルゴお姉様から、教えていただいたのですが世の中のセックスが絡む犯罪の多くは、性欲が高まったという性衝動だけが原因ではないのだそうです

性犯罪は性欲だけが原因ではない

はい例えば誰かを傷付けたいという攻撃衝動が原因だったりするそうです誰かを殴ったり、叩きのめしたりしたいこの衝動が起きた時点では、性的な欲求は含まれていません誰かを傷付けたいが大人の男性は無理だ力で負けてしまうかもしれない返り討ちにされるかもしれないでは、どうするそうだ、自分よりも体力的に弱い存在である女性を攻撃しようこの様に、思考が繋がりますここでもまだ、性的な欲求は起きていません

ですが大人の男には負けそうだから、女性を攻撃するということでは、受け入れられないことになりますそれは、つまり自分の力は弱いということを認めることになるからですだから、プライドを守るために頭の中で、行為の意味と目的を変えてしまいますつまり誰かを傷付けたい攻撃衝動が全ての起点であるのではなく、自分は最初から、女性を犯したかったセックスしたかっただけだと思い込むのです

弱い自分を認めないために最初から、レイプ目的だったと、頭の中ですり替える

いや、でも自分にはレイプ衝動があって、それで女の人を犯したくなったっていう方が、男としては弱っちくないか

オレはそう思うけれど

それは、客観的に考えるからですわ攻撃衝動の強い人からすれば、自分が弱いと認めることの方が受け入れられないのでしょう

弱いから、女を襲うが納得いかないから最初から、女をレイプしたかっただけだに切り替えて思い込む

ですからそういう方が、犯罪を起こされた場合は、女性に暴力を振るって大ケガをさせたりしたもののセックス自体はできなかったというケースも多いのだそうです

レイプ犯罪なのにセックスはできない

あのオチンチンが、このようにならなかったと

月子は、オレの勃起ペニスを撫でていく

つまり、女性にケガを負わすという攻撃衝動が性衝動に繋がらなかったということですわ

だから勃たなかった

性的な暴行が行われた場合も、それはあくまでも女性の肉体に対する攻撃であり自分の性欲を満たすことが目的でないということが多々見掛けられるのだそうです

マルゴお姉様によると人間の衝動、あるいは欲望は、別の衝動や欲望にすり替えることができるのだそうです

欲望のすり替え

例えば、社会的に自分が認められていないと不満な人がこの場合は、名誉欲から来る衝動ですがヤケ食い、つまり食欲で自分の心を満たすとか元々の衝動が実現化できない場合名誉欲が高まっても、自分では自分の地位を向上させることができないわけですから、自分の力でコントロールできるレベルの食欲という衝動にすり替えて、精神の歪みを解消しようとするわけです

ああ、なるほどそうか

元の例でも、誰かを傷つけたいという攻撃衝動が起きているけれど、自分の力に自信が無いから、大人の男は襲えないということになる

だから攻撃衝動を性衝動にすり替える

本当にレイプ事件を起こす人は少ないだろうけれどムシャクシャして、誰でもいいからブン殴りたいという気分で、娼婦を買ってセックスする男はいると思う

つまり衝動や欲求が、すり替わっている可能性があるのです公様の場合も

わたくしには公様が、セックスに対してとても強い衝動を持っていらっしゃって、女性を力尽くで犯さないと心の平穏が保てないような方には見えません

公様の心の中に確かに、歪みが存在していますわたくしには、感じられますでも、その歪みは公様が、思い込んでいらっしゃるようなものでは無いと思うのです

オレの中の歪み

公様はご自分の家族をみすず様たちを、とても大切に思っていらっしゃいます大事にし過ぎて公様自身の心が、潰れてしまいそうになっているのです

皆様に気を遣われていらっしゃるから公様は、公様ご自身の衝動を常に押さえつけていらっしゃるからだから歪みが起きている

月子の大きな瞳がオレの心を捉えている

正直にお尋ねします今の公様は皆様とのセックスが楽しいですか

マルゴお姉様はそのことを一番、心配なさっていました

公様はどんなことも、とても一生懸命になさる方だし、とっても真面目だから皆様のことを思う余り、ご自分が楽しむということを忘れてしまっているのではと

楽しむオレが

みすず様たちは、公様とのセックスをとても楽しんでいらっしゃいますわ公様にならどんなこともさらけ出せるし、どんな欲求も解消してくださると、皆さん信じていらっしゃいます

みすずや、瑠璃子たちはオレのことを信じてくれている

公様は、皆様の思いに応えないといけないと必死で、頑張っていらっしゃる

何があろうとあの子たちを裏切ることはできない

オレの女たちの期待に応えないと

楽しむという気持ちは、すでに公様の中から消えてしまっていますよね

パンのことも、そうですわ

え月子

わたくしも、昨夜と今朝皆さんとパン作りのお手伝いをさせていただきました

ああみんなが作った試作のパンを、朝食にたくさん食べた

わたくしも、実際に生地からパンを作ったのは初めてでしたでも、とても面白くて、楽しい体験でしたわ

パンを作ることが楽しい

そういう感覚を公様は、お持ちですか

オレにとってパンは

将来、オレたちが生きていくための

生業としての技術を身に付けるための

あの子らを食わせていかないといけないんだから

オレの子の手で、腕で

あいつらを幸せにしないといけないんだから

楽しいとか、感じている場合じゃないんだよ

オレは今必死で食らいついているんだから

ミナホ姉さんが、メグに言っていたように

オレたちの未来を創るために必死なんだ

食らいついているんだ

それが公様の歪みです

一生懸命なことも、真面目なことも悪いことではありませんが、そのままでは公様が破綻します

破綻しないよしないってそんな風になるわけにはいかないんだから

オレが潰れたらみんなが困る

みんなに迷惑を掛けるわけにはいかない

皆様も何となく、判っていらっしゃいます公様が、ご無理をなさり続けているということを張り詰めすぎていらっしゃるということを

そして張り詰めすぎた公様の歪みが、おかしな方向に向かってハミ出しているんですよ

月子の眼がオレの心の隅々まで、見つめている

歪みの素を探して行く

パン作りと同じでセックスも公様は、みすず様たちとのセックスでは、常に気を遣っていらっしゃるからきちんと公様の性衝動が解消されていないんですその不満と不安によって自分は異常性欲者で、レイプ衝動が強いと思い込むようになってしまっているんです

だって、オレは雪乃を犯したんだ本当に、雪乃を自分の性衝動のままに、犯しまくって

ゴールデンウィークの前のあの夜

オレは、雪乃の処女を犯したまま止まらなくなった

そのまま朝までいや、朝になっても雪乃を犯し続けた

その時と今とでは公様の環境も、公様自身も全く違いますわ

公様が、雪乃さんという女性にこだわっていらっしゃるのは

もちろん、オレが雪乃を力尽くで犯したから

違いますわ公様は雪乃さんにだけは、気軽に接することができるからですわ

みすず様たちへのような、お気遣いが必要ないからです

確かにオレは

雪乃と話すのは、気が楽だ構えないで話せる

すり替えているんです公様は、公様の中の思いを

オレの心の全てを読み通す月子に、そう言われると言い逃れはできないと感じる

公様は、雪乃さんのことがお好きなんです親しみを感じていらっしゃるんですでも、雪乃さんに対して、大きな罪悪感も感じていらっしゃるから

オレは自分が雪乃を犯した罪にばかり、気を取られている

ああ、そうか

オレは、雪乃と仲良くしたいんだ

今よりも、もっと

でも、オレと雪乃が仲良くすることを嫌う人間は多い

ミナホ姉さんや克子姉たちは雪乃に対して、嫌悪感が残っているだろうし

マナは少し、距離を詰めてくれたみたいだけれど

メグはいまだに雪乃とは全面的に反発している

それは許されないことだから

そうやって、ご自分のお心よりも皆様のことを大切にしようとなさるから

歪みが溜まる一方なんですわ

公様が我慢なされば、それで済むことではないのですわこのまま公様の中に歪みが増え続ければ、破綻することは眼に見えているのですから

破綻

そして、もう一つの問題としてみすず様たちは、公様との生活が楽しくて楽しくて仕方がないのですわだから、公様にもご自分たちのように、楽しんでいただきたいと考えていらっしゃいます

みんなオレのために、色々なことを考えてくれている

それがまた公様の負担になっているんですわ

みすず様たちは公様にも、ハメを外していただきたいんですそして、公様の自分はレイプ衝動がとても強いという思い込みを、みすず様たちも信じてしまわれています

だからオレがレイプする相手を探している

そうすれば、オレがみすずたちと同じ様に楽しんでセックスできると思っているのか

オレの張り詰めた心が緩むと

そういうことだと思いますわ

わたくしは黒森御名穂様や年長のお姉様たちから伺ったお話、マルゴお姉様の心理学的な側面からの推察、そして公様のお心を実際に読んだことこれらから、そのようにしますわ

全てを見通す巫女として月子がオレにそう告げた

今の状態は、オレが思っている以上に悪いってことか

はいそう思いますわ

オレの中には歪みが溜まっている

このままでは、いずれ破綻してオレは潰れてしまうだろう

だが、みすずたちが、オレの歪みを解消するために

オレのレイプ・セックスの相手を探し

でも、そういうことをされるとオレの心の中の歪みは、増えるだけで

だけど、オレはあいつらの期待に応えないといけない

その通りですわみすず様たちは公様を信頼しきっておられますから

みんなオレには、何もかも解放して良いと思っている

だから、心の中の暗闇をから脱せられているんだ

オレには逃げることも、ギブ・アップすることも許されない

ああどうすればいいんだ、オレは

カウンセリングばかりで、セックスまで行き着けないで、済みません

でも、ここで良信くんの心の問題をやっておかないと

最終決戦に向かえません

何とかしないと

ここを乗り越えないとはふぅ

715. 月子のカウンセリング・セックス (その3)

マルゴお姉様は、こうおっしゃっていましたわ

2人きりの部屋裸で、ベッドに腰掛けて会話しているオレたち

月子は、オレの勃起を手で愛撫しながら話を続ける

セックスというものは、やはり初体験が大切なのだそうです初体験がその方にとってのセックスというものの基準ベンチ・マークとなりますから

最初のセックス

みすず様や瑠璃子様、他の方々も、公様が初体験の相手だった皆様は結果的にセックスというものに対して、悪いイメージを抱かずに済んだのだそうです

オレが相手だった女たちは

もちろんわたくしや、夜見子、ルナもそうですわ公様が、一生懸命にわたくしたちを愛して下さる温かいお心が、セックスを通じて、わたくしたちの心と身体に染み込んでくるのが判りましたちょっと怖いことも、戸惑いもありましたが公様とのセックスを経験した後には、清々しい気持ちだけが残りました公様にしていただいて本当に良かったと思っておりますわ

これも、マルゴお姉様のお言葉ですが公様のセックスは、すべからく愛の行為なのだそうです

愛の行為

そう、おっしゃる以上愛の行為でない恐ろしいセックスもあるのでしょうね

ミナホ姉さんや渚たちの初体験は白坂創介によるレイプだった

もし、そういう怖いセックスが、初体験だとしたらわたくしたちは、今、こんなににこやかに微笑んではいられなかったと思います多分、恐怖に震えて二度とセックスはしたくないと、感じているだろうと思います

月子の真剣な顔を見てオレは、気付いた

月子は見たんだミナホ姉さんたちの過去を

はい心の中の、過去の記憶を、少しだけ見せていただきました

力尽くで男に犯されるという恐怖

惨めさと、情けなさ

そして未来に対する、絶望

わたくしたち姉妹ももし、公様がお相手して下さらなかったとしたら、あの様な恐ろしい体験をしていたのだと思いますわたくし1人ならば、それでも、耐えますが妹たちのことを思うと、本当に公様で良かったと

そして、判ったのです公様との初体験を通してみすず様たちも、夜見子たちも、セックスというものは、心を解放し、公様に思い切り甘え、愛していただける素晴らしいものだとしか認識していませんレイプという言葉も、皆様にとってはセックスを楽しむためのスパイスの一つとしか、理解していらっしゃいませんよね

みすずや、瑠璃子たちにとってはそうだ

公様も本当に、女性を嗜虐して痛めつけるというご趣味は、お持ちではありませんわ

オレが本物のサディストなら女たちがどれだけ苦しんでも、性行為を継続する

でも、さっきオレは月子に強制フェラをさせている時に、月子が苦しそうだったらすぐに、性行為を中止してしまった

つまりオレの欲望は、SMプレイもどきのレベルでしかない

皆様ただただ、公様とのセックスは楽しいのですわ楽しくて安全な行為なんです公様が、わたくしたちの心や身体に悪い影響を及ぼすようなことをなさるはずが無いんですから

確かにオレは女たちを、傷付けるようなことはしたくないと思っている

だからこそわたくしたちは、公様としかセックスができないのですわわたくしたちが、楽しいと感じているのはセックス全般でなく、公様との行為だけですから公様に対して信頼を感じているのであり、公様だから安心なのですから

ですからみすず様たちが、公様のレイプ衝動を解消するためのお相手を探すというのもあの方たちにとっては、後ろ暗い気持ちはまったく無いのだと思いますどのような形で行われても、公様とのセックスは楽しくて、安心なものになると信じていらっしゃるわけですから

うん結局、最終的にはオレが、相手の女の子を幸せにすると信じてくれているから

家族や身内が、増えるだけだと思っている

だから、みすずたちはなるべく可愛くて、性格の良い子を探そうとしてくれているんだ

オレを凄い力の持ち主だと、思い込んでいるから

でも公様にとっては、そうではないのですね

月子はオレの心を読む

公様にとっての、最初のセックスは苦い思い出なのですね

オレはオレの欲望のままに、雪乃を犯した

そのオレの初体験は

雪乃にとって、何となく嫌われていたオレを絶対的に嫌いな相手にしただけだ

あれは、愛の行為では無かった

犯せば、犯すほど雪乃とオレの間は、隔絶されていったと思う

レイプする男とレイプされる女

オレたちは、加害者と被害者の関係だ

絶対に打ち解けるわけがない理解し合うことも

だけど、オレはそれが辛いから

何度も、何度も雪乃をレイプした

レイプすることで、心の渇きを潤したいと思っているのに

犯せば犯すほど心がもっと渇いていく

あいつが雪乃が、夜中に電子ジャーの中のご飯を盗み食いしたことがあってさ

ジャーを抱えて、あぐらをかいてしゃもじから、直接、ご飯を頬張っていた

あのみっともない姿を見た時にああ、こいつとは絶対に理解し合えないんだって判ったんだ

オレと雪乃の人生は何があろうと、重なることは無いって

そう、思ったら笑えてきてさ絶望を通り過ぎてスッキリしたんだ

雪乃とは判り合えない

それからは、良い距離感で付き合えているよ無理だって判っているものはどうしようもないんだからさ

でも本当は、やっぱり雪乃さんとも、仲良くなさりたいのでしょう

そうだけどいや、今は別に、仲が悪いわけじゃないよ雪乃とも、普通に話ができるしただ、オレたちの間には深い溝があるっていうだけでさ

どうせ、判ってはもらえない相手だと割り切っているから

気軽に話が出来る

そういうものだ

月子は、オレの眼を見てそう呟いた

雪乃のことは、別に大した問題じゃないよ

問題なのはみすずたちが、オレを過大に評価していてオレが相手をしたら、どんなセックスというも、とっても楽しいものになるって信じていてそして、オレはその信頼に応えないといけなくて

みすずや瑠璃子にとっての香月家の後継者という重荷そこから生じている、コンプレックス

アニエスやルナは保護してくれる人を必要としている誰かに守られないと生きていけないというコンプレックス

寧やイーディは、家族を求めているそのコンプレックス

美智もまたオレとの間に絆を求めているあいつも、家族と上手くいってないから

メグだってそうだオレに求めているのは本当の家族や養家以上の絆だ

とにかく年少組のみんなは、オレに信頼と安心を求めている

本当の家族が、与えてくれなかったものを

だから、オレは彼女たちを裏切れない

でも公様は

皆様の期待に必死に答えられていますが公様自身のコンプレックスは、皆様とのセックスでは満たされていないのですね

一生懸命尽くすセックスばかりをなさっているから公様は、楽しんでいらっしゃらない

その通りだな

オレはセックスを楽しめていない

でも、しなくちゃいけなくて

毎日、何人もの子と何度も

求められたら満足させてあげないといけなくて

それが、お心に歪みを作りフラストレーションから、レイプっぽいセックスをなさりたくなってくる

レイプっぽいセックスは普通のセックスより、気を遣わないし

心の中に溜まった感情を吐き出せるから

でもそれが、オレの心の問題の解消には繋がっていないんだよな

寧は、オレのレイプ衝動の解消役として可奈センパイを連れて来てくれた

実際可奈センパイを犯すのは、楽しかった心が燃えた

オレは、やっぱり可奈センパイを犯したままにはできなかった

可奈センパイにも、セックスを楽しんで欲しいと感じて

結局、可奈センパイもオレの女になってしまった

オレが信頼に応え、満足させないといけない相手がまた1人、増えた

次のセックスはもうレイプではない

困りましたね

月子が、ハァと溜息を吐く

月子はオレはこの先、どうしたら良いと思う

オレはこの一つ年上のお姉さんに、思わず尋ねてしまった

判りませんわわたくしは昨日まで、セックスというものの意味さえ、よく理解していなかったのですから

月子たち鷹倉姉妹は性知識を遮断されて、育てられていた

いずれは巫女としてヤクザの大親分の相手をさせられる運命だったから

具体的なセックスや恋愛についての知識があると、心が耐えきれないと両親が判断したのだろう

ていうかさミナホ姉さんやマルゴさんは、オレのこの問題を月子を通して、話しているんだろう

ミナホ姉さんたちは、どうして自分でオレに話さないのだろう

幾ら月子がオレの心を読むといったって

月子にオレの相談相手をさせるのはちょっと酷では無いか

昨夜まで処女だった子なんだから

それはわたくしだから、公様と一緒に考えることができると判断なされたんだと思います

オレと一緒に

黒森御名穂様たちは大人ですから公様に年長者として、何かしらの答えをお与え下さることになります

今のオレにどうすれば良いか、何をするべきか明確な道筋を示す

おそらくご自分ならこうするという、答えをお持ちなんだと思いますでも、それをストレートに、公様にお話ししてはいけないと思われているのでしょう

ミナホ姉さんでも、マルゴさんでも、克子姉でも、渚でも

今のオレが向かうべき答えがあるのならオレは、教えて欲しいと思う

公様の人生は公様のものだからですわ

ご自分の人生から導き出した答えが公様の人生にとって、ベストな答えでは無いかもしれないと思われているんでしょう

ミナホ姉さんたちは

元・娼婦たちは娼婦だった過去を捨てられないということから、新しい人生を始めている

マルゴさんは故郷のインディアン居留地には、もう帰れないという絶望から

オレとは違うんだ

そもそも、ミナホ姉さんたちもマルゴさんも性犯罪の被害者であり

オレは、加害者側だ

前提が違う

わたくしの存在は公様が悩まれて、ご自分で進むべき道を模索なさるための道具《ツール》なんだと思います

オレが、オレの心をダマしてしていい加減な答えで、誤魔化そうとしたら

月子には、オレの迷いがバレる

オレは月子が見ている限り真剣に答えを探さないといけないんだ

そして多分わたくしも

月子はうつむく

これからのことに対して答えを出さないといけないのですわ

このまま、公様に甘えてわたくしたちの運命を、救っていただいて良いのかということですわ

そんなのは良いんだよお前たちは、もうオレの女なんだからお前たちのことは、オレが守るどんなことをしてでも

オレの覚悟はできている

いいえ鷹倉神社のことは巫女の末裔である、わたくしが解決しないといけないのですわ

月子、お前

夜見子とルナのことはお願い致しますでも、わたくし公様のお心を見たら公様にお縋りして、わたくしまで助けていただくのは、いけないことなんじゃないかって

元々鷹倉神社のことは、わたくしたちの問題であって公様が、そこまで踏み込んで下さることでは無いはずですわ

オレはジッちゃんに、月子たちの娼婦としての適性検査を依頼されただけだ

本当ならオレが、関西ヤクザたちと闘うのは、筋違いだ

関西のヤクザたちと正面からぶつかっているのは、ジッちゃんであり、香月セキュリティ・サービスであって

オレが所属している黒い森とは無関係だ

オレたちは、香月家の配下ではないのだから

オレは月子たち3姉妹を、自分の女にしたいと思った

だからこの抗争に、首を突っ込まないといけないと思っている

やはりホテルには、わたくし1人で参ります

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