純愛✕陵辱 コンプレックス

作者銀三〇(ゆだ)

オレが高校入学と同時に好きになってしまった美少女、白坂雪乃いいんだ、彼女を遠くから見ているだけでなんて思っていたら、ある日、彼女にオトコができたという噂を聞いたどれだけ好きでも、彼女の心は手に入らないそれなら肉体だけでも自分のモノにしてしまえばいいそんな悪魔の囁きがオレを誘う

◎ 登場人物

最新版に更新しました

メイン・キャラ

◎ 吉田  (ヨシダ  十五歳)

本編の主人公下の名前は未定高校一年生中学の三年間を山奥の男子校の寮で過ごしたため、すっかり女の子が苦手になっていた暗くて、ひねた困り者白坂さんが好きDNAレベルで好きらしい妄執的に愛している

◎ 白坂 雪乃 (シラサカ・ユキノ 十六歳)

本編のヒロイン高校一年生明るくて優しくて成績優秀な美少女正義感が強く、ごまかしや嘘が大嫌いどんな相手にも、自分の意見をはきはきと述べる実はプライド

の高い、自分好きの女の子普段の明るさや優しさも、自分の中のみんなに愛される私という像を守りたいだけ

高校に入学して一月もたたないうちに遠藤ケンジに告白され、交際を始めるそれさえ、本当に遠藤が好きになったからではなく、理想の自分の恋愛イメージに遠藤がたまたま合致したからだけである恋に恋するお嬢さん

吉田から徹底的な陵辱を受ける

身長163センチ目が大きくて、肩までのストレートの黒髪胸は小ぶりだが美乳、脚が細いアイドル級の美少女であるが、寧には負ける

中学時代はバスケ部だったが、現在は何のクラブにも入っていない

◎ 遠藤 ケンジ (エンドウ・ケンジ 十五歳)

高校一年生雪乃と付き合い始めたばかりイケメンで地元の名士の資産家の息子一年生なのに野球部のレギュラー候補になっているという才能の持ち主ただし、そんなに野球の強い学校ではないので、実際には中途半端な実力しか無い本人も、別に甲子園を目指すような努力はしたくないと考えている

性格は、とても悪い中学の野球部時代にも暴力イジメ事件を引き起こしたが、親父に泣きついてうやむやにしたという過去がある

身長175センチ当然、坊主頭

◎ 山峰 恵美 (ヤマミネ・メグミ 十五歳)

高校一年生吉田たちのクラスの女のクラス委員陸上部員身長173センチ背が高くてスリムな体型均整のとれた骨格胸は無い黒髪のボブ日焼けした肌切れ長の一重の瞳の美少女

とても優しくて、面倒見が良い

雪乃とは、何か因縁があるらしい

◎ 白坂 舞夏 (シラサカ・マイカ 十四歳)

雪乃の妹中学二年生雪乃によく似ている

髪の毛を三つ編みに結って、黄色いリボンで留めている

眼が大きく、鼻筋がすっと通った美少女

さすがにまだ胸は、ふくらみかけ

大人の女に憧れている

姉のことは好きではない

◎ 白坂 創介 (シラサカ・ソウスケ 四十二歳)

雪乃と舞夏の父広告代理店勤務部長待遇

祖父は大手新聞社の創業者で、生まれついてのお坊ちゃんである

妻とは見合いで結婚した

黒い森(ブラック・フォレスト)

◎ 弓槻 御名穂 (ユヅキ・ミナホ 二十八歳)

高校教師担当は英語身長178センチ痩せている長い黒髪黒縁眼鏡の下に冷たい美貌を隠している自称・悪魔

徹底したサディストであるが、実はセックスに興味は無い

彼女は、単に人が苦しむところを見るのが好きなだけで、レイプやハード・セックスはそのための手段でしか無い

高校の車で五分の場所の大きな古い洋館に住んでいる

校内に盗撮・盗聴ネットワークを構築し、日々、生徒たちの動向を監視している

この学校に赴任して五年旧校舎の取り壊しや、新校舎の建築にも彼女の意志が絡んでいるらしい

◎ 高梨 克子 (タカナシ・カツコ 二十一歳)

弓槻先生の一番目の玩具

現在は、弓槻家のメイドをしている黒髪ロングの美人で爆乳だがウエストはキュッと締まっているお尻はまたドバーンパン作りが趣味で、将来はパン屋さんを開業するのが夢

普段は明るくて気さくなお姉さんだが、セックスモードになると性獣と化す

弓槻先生の最初の生徒の一人

◎ 片貝 渚 (カタガイ・ナギサ 二十一歳)

弓槻先生の二番目の玩具

克子の同級生で、親友だった高一の時より調教を受け、性獣パワーの克子に対して技巧派、渚として黒い森に君臨していた

出産を機に、弓槻先生の支配から脱する現在は三歳の女の子、真緒ちゃんを育てながら、一人で花屋を経営している

普段は、眼鏡を掛けた知的でクールな美人背は克子ほど高くないが、巨乳

弓槻先生の協力もあって、花屋の経営は順調フラワー教室の講師もしている

店員として、二十歳から十七歳までの五人の美少女を雇い入れているが、その全員が渚のペットである真緒ちゃん、出産後はずっとレズだった

○ 片貝 真緒 (カタガイ・マオ 三歳)

渚の娘父親は、誰だか判らない

とっても眼が大きい、妖精のような幼女ふわふわの長い髪で、前髪だけパッツンと真っ直ぐに揃えられている右の耳の横の毛を、結って垂らしている

名付け親は、マルゴ

弓槻先生は、本気で猪という名前にしようとしていた

◎ マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー (十九歳)

弓槻先生の三番目の玩具

アメリカのインディアンの血を引く貧困のインディアン居留地で育ち、十二歳でレイプされ保護施設に入れられていたところを、留学中の弓槻先生が拾われる金髪・碧眼マーシャル・アーツを徹底的に仕込まれていて、全身筋肉隆々であるが、スタイルは良い強いが、絶対に相手と正面からは闘わない隙をついた卑怯な戦い方を好む武闘派の野獣寧と仲が良い

◎ 岩倉 幸代 (イワクラ・ユキヨ 十八歳)

弓槻先生の四番目の玩具

高校三年生全校生徒に圧倒的な人気を誇る生徒会長長いストレートの黒髪眼鏡の似合う美少女理知的で涼やかな印象がある隠れ巨乳

一年前まで弓槻先生に強制的に売春させられていた絶望のどん底に墜ちた彼女に、弓槻先生は徹底的な英才教育を施し、理想の生徒会長に仕立て上げられる

性格はとても優しく、穏やかな性格なのだが名前に反しての不幸体質なので、彼女が関わる人間をどんどん不幸に堕としていく

また、弓槻先生に深く精神支配されている

本人は弓槻先生から脱したいと考え、抵抗も試みているがそれさえも、弓槻先生は自分の計画に利用している

◎ 奈島 寧 (ナトウ・ネイ 十八歳)

弓槻先生の五人目の玩具

高校二年生ただし、留年しているため、年齢は十八歳

学校内では、とんでもない不良だと思われているが、ほんわかとした感じの明るい娘目鼻立ちのはっきりした外人顔の美人眼も大きいけれど、口も大きい

弓槻先生の命令で、普段から髪の毛を金髪(乳白色)に染め、ブルーのカラーコンタクトをしているわざと、マルゴと外見を似せているらしい

去年、半年近く学校を休んだその理由は、援助交際で妊娠し、堕胎したからだと噂されている

巨乳でナイスバディちなみに処女

◎ アニエス (十二歳)

弓槻先生の六人目の玩具

お屋敷の地下の監禁室に幽閉されている

究極の玩具を作るために産み出され、教育されている

○ 香月 みすず (コウヅキ・ミスズ 十七歳)

渚のペットだったが、吉田くんにレンタルされた

名門の家系に生まれ、父は文部科学省の高級官僚深窓の令嬢

子供の頃から、私立のお嬢様女子校に通い、全くの世間知らずだった

渚と同じ師匠に生け花を習っており、その教室で眼を付けられ、ペットとして調教される

両親は社会勉強がしたいという彼女の言葉を信じて、渚の店でのアルバイトを許可している女性しかいない健全なアルバイト先だと、思い込んでいるただし、門限がある

渚にレズ的な憧れを持っているが、吉田くんに処女を捧げる

ずっと文化系少女だったため、身体は華奢足が長い胸の発育は普通で、巨乳では無いが、出るところはしっかり出ている

長い黒髪を後ろでエンジ色のリボンでまとめている

生まれたての子犬のような、愛くるしい可憐な少女

ただしよく、お漏らしする

○ 高橋 優花  (タカハシ・ユウカ 三十八歳)

引退したお屋敷の女の一人現在は美容室を経営している

○ 杉本 秀美  (スギモト・ヒデミ 三十歳)

引退したお屋敷の女の一人現在はエステサロンを経営している

○ 戸野内 珠代  (トノウチ・タマヨ 二十七歳)

引退したお屋敷の女の一人現在はスタイリストをしている

黒森 公之助 (クロモリ・コウノスケ 故人)

黒い森の創設者すでに死んでいる

黒森 公一郎 (クロモリ・コウイチロウ 六十歳)

御名穂の父現在、オーストラリアに逃亡中

吉田のクラスメイト(1年2組)

◎富沢ケイ テニス部2年生の彼氏がいる

◎菊池聖子 中学時代からの彼氏がいる

◎浜松英  眼鏡をかけたグラマーな女の子

◎小林 不良っぽい男子馬鹿

◎大宮 不良っぽい男子馬鹿

◎合田 前の男のクラス委員

その他の登場人物

◎安宅 3年生の野球部員キャプテン

◎滝本 3年生の野球部員エース

◎杉山 2年生の野球部員デブ二軍

◎鯉住 2年生の野球部員ノッポ二軍

◎森下 弓槻家の執事七十歳近そうな白髪の老人度のきつそうな金縁の眼鏡痩せていてるが、年の割には背筋がピンと伸びている

◎ミユキ 渚さんの店のサブ・チーフペット第一号体育会系でいつも元気ポニーテール

※2012/01/09/更新

1.白坂雪乃にオトコができた

あわわわわ、うわわわわわ、おわわわわわわ、うげげげげぇーッ

授業時間終了のチャイムが鳴り終わったと同時にトイレに駆け込むッ

勢いよく個室のドアを開け、ズボンとパンツを同時に下ろし、便座に座ってスタンバイ完了

肛門開けェーッ

発射ァーッ

すばばばばーっ

うああーっ、何とか間に合った

ふぅーっ

六時限目の途中から、オレの腹はグルグルルルーッと鳴りっぱなしだった

授業中、ずっと小刻みにプルプルと体を震わせて貧乏揺すりガタガタおでこからタラタラと油汗を垂らして、必死に便意をガマンしていたのだ

みっともない格好悪い情けない

でも、小学生じゃあるまいし、授業中に手を上げて先生、トイレ行ってもいいですかとは、とても言えなかった

そんなこと白坂さんの前じゃ、恥ずかしくてできない

もっとも、授業が終わった途端にドタバタとトイレに走るのも、相当格好悪かったんだろうけど

白坂さんに見られたかな

変な人って思われちゃったかも

ジクジク痛む腹を抱えて便座に座ったまま、オレはしばし白坂さんのことを考える

落ち着きのない男って思われたかな嫌われたかな

いやいや、考えすぎだどうせ白坂さんは、オレのことなんか気にしてはしない

白坂さんが、オレの方を見たことなんか一度もないもの

オレは毎日、白坂さんばかり見ているっていうのに

白坂さん白坂雪乃

高校の入学式の日以来、オレはずっと彼女ばかりを見ている

高校での生活も、入学式からすでに一ヶ月弱が経過

されど、オレはまだ男女共学というやつに慣れてはいない

ここだけの話オレは、中学の三年間を山奥の全寮制男子校で過ごした

まあ、家庭の事情とかあってっていうか、うちの祖父さんという人がちょっとメンドクサイ人でわしの母校にお前も通って、質実剛健なオトコになれっって無理矢理オレを押し込めたってわけで

でもさあ祖父さんがその学校に通ってたってのは七十年も前の話でさ

さすがに二十一世紀の世の中となれば、祖父さんの少年時代とは違うはずでそう思ってたんだけど

どうしてだか、その山奥の男子校はいまだに戦前の軍隊式の教育を続けていて

はい正に、この世の地獄

その学寮は、体罰とイジメに彩られた、人権無視の閉鎖空間だったのだ

二十四時間、体罰教師に監視され、上級生の理不尽な命令に迫害される生活

個人の物とか金とかが盗まれるなんてのは、もう日常茶飯事

ちょっとでも気を許したら、殴られるシメられる集団イジメの標的になるという人外魔境

耐えろ気を張れ誰も信用してはならぬ

と、まあ、地獄の寮生活を送ること丸三年

頼むから、高校だけは普通の学校に通わせてくれと、両親に泣きついて、ようやく地獄の寮生活から生還

この春からは、自宅から通える共学の高等学校へ通うことになった

というか一年半前に祖父さんも亡くなってたし

そりゃあ、まあ、最初はスゲェ嬉しかったよ

これぞまさにシャバの匂い自由の空気ようおお、ようやくオレの人生に華が咲く高校生活は、明るく、楽しく、元気で行こうッ

と、まあ、入学式に行くまでは、そんな風に思ってたんだけど

いざ高校に着いてみると、中学三年間の男子校寮生活の影響でしょうかあ、あ、あ、あの、オレ、緊張しちゃって、すっかり女の子と喋れない体質になっちゃってて

いや、おかしいんだよ

オレ、小学生の時は、ちゃんと女の子と喋れたんだから

それが、どうしてだか高校へ来たら、女の子の側にすら近寄れなくて

近づくだけで、何か体がギクシャクしちゃって

オタオタしちゃって、緊張して体がカクカクしちゃったりして

てゆーか、お前ら小学生の頃は、もっとお子様体型だったろ

それが、高校生になったら、なんでそんなにエロいボディに成長してんだよ

カンベンしろよ、鼻血出るだろッ

気が付いたら、異常に無口で引っ込み思案なオレが、新しい1年2組の教室の隅っこで小さくなっていて

何か体は震えてくるし、立ちくらみはするしダメだこりゃ

オレの高校生活初日からすでに絶望的ブラック・アウト状態

うつむいて、ふぅと小さく溜め息を吐く

そしたらそしたらだ

どうしたの、君具合、悪いの

突然、すごい可愛らしい声が聞こえてきて

ふっと、声の方を見るとあれあれれれれ、オレの前に天使が現れた

な、な、な、なんて可愛い子なんだろう

その女の子は、目がおっきくて、髪は肩までのストレートで、それがサラサラフワッとしてて、キューティクルが輝いてて胸はどっちかっていうと小ぶりで、巨乳じゃないけれど、ツンとしてて上向いてて、多分、美乳美乳に違いないッ|(女の生乳なんて見たことないけれど)そして、また脚が細くて、スラッとしてて、余計な肉が付いていなくて、つるんとしててぬああああああ

保健室に行った方がいいわよ一緒に行く

て天使が、オレに話し掛けているッッ

いっ、いえっ、だ、だ、だ、大丈夫ですからっ

そうならいいけど無理しないでね

あ、あ、あ、ありがとう

あ、あたし白坂雪乃よろしくね

天使は、そう微笑んで、オレから離れていった

し、白坂雪乃さんっ

こ、こんな可愛い子が、お、同じクラスなんだっ

思わず、白坂さんの後ろ姿を目で追う

オレなんかと違って、彼女は新しいクラスですぐに友達を作ったみたいで、女の子たちのグループで笑って話している

その微笑みがまたキュートでああ、ずっと見ていたい

それが、白坂さんとの出会い

その日以来、オレはもう白坂さんに夢中

毎日、白坂さんばかり見ている

遠くの方から、こっそり彼女を見ている

昼休みに美味しそうにお弁当を食べてる白坂さん

眉毛を八の字にして数学の問題を解いている白坂さん

体操着姿で体育座りしている時の姿なんて、もう最高の美少女って感じで

いつも白坂さんは、ニコニコしているその笑顔が可愛い

誰にでも優しく話し掛けるし、頭も良くて勉強もできる|(入学試験はトップ3の成績だったらしい)

しかも、ただ優しいだけじゃなくって、とってもしっかりしていて、掃除当番をサボろうとした男子に、ルールが守れない人は、あたしサイテイだと思うわっなんてハッキリ文句を言ったこともあった

その毅然とした態度が格好良くて、また人気が出ちゃって入学してまだそんなに間もないのに、今やクラスの女子たちの相談役とかにもなっている

だからきっとオレみたいのが話し掛けても、彼女はきっと普通のクラスメイトとして当たり前に話をしてくれるだろう

それは判っている判っているんだけど

オレには彼女に話し掛ける勇気がなくて入学式の日以来、彼女と話したことはない

話せないよ

話したら嫌われる

絶対にオレ、白坂さんのこと、エッチな目で見ちゃってると思うし

どうしたって白坂さん、魅力的だし

ああ、あんな子と付き合えたら最高だろうなあ、幸せだろうなあとは思うんだけど

でも、あんなに綺麗で可愛い子が、オレと付き合ってくれるハズがない

何より、付き合うって何することなのか、オレ、よく判らないし

オレ、実際のところ、女の子とデートとかもしたことが無い

デートって、何処行けばいいのかも判らない

何回デートしたらキスしていいのかも判らないし

それこそセックスなんて、何回目のデートで解禁になるのか知らないし

はぁ

そんな具合で、入学式からのここ一ヶ月弱というもの、オレの頭の中は毎日、白坂さんのことばかりで悶々としている

(ああ、白坂さん白坂さん白坂さぁぁん)

と、放課後の男子トイレの個室の中で、白坂さんの姿を思い浮かべている、オレ

ああ、情けないッ

いいんだよ、いいんだよ、オレは白坂さんを遠くから見ているだけで、それで満足なんだ

毎日、あの可愛い微笑みが見られれば、それだけで

しっかし、うちのクラスの白坂って、見れば見るほどいいオンナだよなあ

ふと気が付くと、ドアの向こうからそんな声がした

オレがブッ太いのを排泄している間に、何人かがトイレに入って来たらしい

あいつゼッタイ処女だぜ処女あー、白坂の中にブチ込んでみてぇなぁ

声の主は、どうやらオレのクラスの小林のようだ

となると連れション相手は、相棒の大宮に違いない

ここでは仮に連れションマン1号、2号と命名することにする

えー、お前知らないの最新ニュース

へ何の話だよ

あのさ、白坂雪乃にオトコができたらしいぜ

瞬間、オレはトイレの便座の上で凍り付いた

あちゃ~と思った

ありゃりゃ~とも思った

とほほ~とも思った

そして全身の血が、一瞬にして沸騰した

るええーッッ

し、し、し、白坂さんにオトコができたぁぁ

ブヒーッがががぁぁーんッッ

オレは個室の中で、思わずウンコする力を緩めて、聞き耳を立てるッ

えー、嘘だろと、連れションマン2号

そうだ、嘘だと言ってくれ、連れションマン1号よッ

嘘じゃねえよマジな話

えー、誰だよ相手は

そ、そ、そ、そうだ、誰だ誰だ相手は誰なんだ

それがよぉあの遠藤だってよ

エンドウあの遠藤ってどの遠藤だよぉぉっ

えー、遠藤って、野球部の

そう、その遠藤

あ、遠藤って、うちのクラスの遠藤ケンジかぁっ

はー、あの遠藤なら仕方ないかもなあ

な、な、な、何を言う

仕方ないことなんかあるかっ

遠藤ケンジなんて、顔が良くて、背が高くて、家が資産家で、スポーツ万能で、一年生なのに野球部のレギュラー獲れそうだっていう噂で、一年女子にモテモテでただそれだけのオトコじゃないかっ

例えヤツが完全無欠のスーパー高校生だったとしても、だからって、だからって、だからってそれで白坂さんと付き合っていいわけがないっ

そうだろ、そうでしょ、そういうもんだろうなあ八百万の神々よ

まあ仕方ないよな、あの遠藤じゃあ

そ、そんなことないやいぃっ

許さんこのオレが許さないぞぞぞぞあーッ

んで、いつからなんだよ

何が

だから、いつから付き合っているんだよ、白坂と遠藤

そっそっそ、そうだ、それが大事

よくぞ気が付いたな連れションマン2号

ホメてつかわすぞ

あー、二人はいつからの関係なのだ

あー、白坂さんの唇はまだ汚されていないのか

いやいや、それどころか白坂さんの純潔は

しょ、しょ、処女膜は無事なのかかかかかーッ

どうやらさ、先週の土曜日かららしいぜ

へー、先週の土曜

うん、何か昨日の練習の後で、遠藤のヤツが部活の先輩に問いつめられて、そんで白状したらしいんだよね

えー、何で先輩にバレたの

そりゃ昨日、白坂がグラウンドの隅で、ずっと遠藤の練習を見てたっていうから手に白いタオル持って

ほー、そりゃバレるわな

つーか、バレバレだよな

白坂さんのタオル、うらやましいぃっ

って、そこがポイントじゃないだろっ

うー、よし、もう一度よく考えてみよう

①先週の土曜から二人は付き合っている

②先週の土曜から二人はカップル

③先週の土曜から二人は恋人同士

今日は火曜日土曜日の三日後

てことは、白坂さんの純潔はまだセーフか

でも、休日が間に入ってるし

って、野球部は日曜も練習か

そんなら、も、も、も、もしかしたら唇も無事

まあ、まだヤッてはいないだろーけれど

そう、そう、してない、してないっちゅーのゼッタイにッ

えー、でも、チューはしてるんじゃないの

し、し、し、してないッッ

白坂さんはチューはしてない

チューはまだ

チューはしていないと信じさせてくれーっ

キスはしたって、遠藤が野球部の先輩に報告したらしいぜ

し、したのかしてたのか、チュウゥッッーはじめてぇのチュウウウッ

遠藤、ブッ殺す最悪でも呪い殺す

いずれにしても、そのうち遠藤にヤられちゃうんだろうなあ、白坂

はー、まあ、美人薄命と言いますか綺麗な子から食われちゃうんだよなあ

まあ、めぼしいオンナは、入学してゴールデンウィークまでに誰かしらツバつけるもんだよなあ

し、知らんぞ、そんなルール

ある意味、先に動いたもん勝ちか

ていうか、イケメン様は強いっていうか今週の日曜辺りに一波乱あるんじゃねーの

いよいよ連休だし、まー、この週末が一つの山場でしょーね

ふー、白坂も大人の女になっちまうのかねぇ

はーはかないもんですなぁ

ほー哲学だねぇ

ひー、白坂さんが遠藤と

白坂さんがヤられちゃう破られちゃう犯されちゃう

そ・ん・な・こ・と・は・ゆ・る・せ・ないーッッ

チクショウ嫌だ嫌だ嫌だゼッタイに嫌だぁぁっガッデームッ

BOOOブリブリブリッッ

怒りにまかせて腹に力を入れたら、オレのおケツから屁が漏れた

ついでにウンコもブリブリと

くっ、臭い~っ自分の排泄物とは思えないほど臭いッ

なっ、何だよ、くせっ誰だよそこにいるの

うえー、ホント、くっせーなおい、出てこいよ

うわっ、連れションマンたちが、こっちにやって来る

ヤバイヤバイぞ、オレどうするどうなるオレ

おい、そこの個室の中にいるヤツお前、今、屁したろ判っているんだぞ

おい、こらぁぁ

連れションマンたちは、オレの入っている個室のドアをガンガン蹴飛ばしている

どっ、どっ、どうしよう

とりあえず死んだふり死んだふーり

オレはいない

オレは空気だ

透明になれぇぇぇっ

気配を消すのでござるよッ、ニンニンッ

それでも連れションマンたちは諦めてくれる気配はなく

え何何何

何かジャージャーと水の流れる音とか、何かを運ぶガシガシって音がするんですけど

おい、こっち見ろよッ

と、突然上の方から声がする

お見上げると、個室のドアの上から、連れションマン1号、じゃなかった小林がウンコしている最中のオレを見下ろしているるるるーっ

よう、元気かぁこれでも食らえェッ

便所の個室のドアの上からゲゲッ

水で満杯のバケツが降ってきたーッ

じゃぱあああんっ

便所の個室に雨が降るゥッ降るゥッッあ~、土砂降りの雨が

という感じで始まります

どんな風に着地するかは、まだ判りません

小説の投稿は初めてなので、色々と勝手が判りません

ご指導いただければ幸いです(ゆだ)

2.天国と地獄

オレは、連れションマンが立ち去るのを待ってそれもトイレの出口で待ち伏せされないようにしばらく時間を空けて、ようやくトイレから脱出した

あ~りゃりゃ全身水浸しびっちゃびちゃだ

放課後で良かったこんな格好、白坂さんには見せられない

この学生服は屋上にでも行って干すしかない

この時間なら誰もいないだろう

とんとんとーんと軽やかに階段を昇って、屋上へ出る鉄の重いドアをギギギーッと開く

ぴゅあああっと四月末のさわやかな風が吹いてくる

風があるから、ドアはゆっくりと静かに閉めた

今日はぽかぽかと良い天気

どこかに学生服を干す良い場所はこの屋上の北側は、廃棄予定の机と椅子が山になって置いてあるので干し場には困らない

おっ、あっちの方が日当たりが良いか

はて

思わず、そこにあった机の間に身を隠す

ぬぬっ

ぬおおおおおおおッッ

あっ、あっ、あれはーッ

まっ、まっ、まさかぁぁ

そこには、信じられない光景が

オレが世界一可愛いと思っている女の子白坂さんが、ききききききーっ、着替えている

人気の無い屋上で

青空の下、燦々とした陽の光を浴びて

ううう、うそぉぉぉぉ

白坂さんは、丁度、制服のブラウスを脱いだ所だった

風が吹いているからかオレには全く気付いていないようだ

オレと白坂さんの間の距離は、7~8メートルといった感じか

机の隙間から、そっと白坂さんの姿を盗み見る

ここから見えるのは白坂さんの裸の背中その上に白いブラ紐が¥みたいな形に浮かび上がっている

おお、ブラ紐

白坂さんの美乳を制服の下で持ち上げているあの伝説の下着の白い紐が、今、お日様にこんにちわしているぅぅ

ああっ、白坂さんが身体をねじった

白坂さんの脇の下の向こうに、乳の山が現れる

すすすすっげぇ

肉がこんもりと山を作ってて、白い布がくるるるんと肉を包んでいる

やっぱり、美乳だこれこそ美乳美乳に違いない

いや肉眼で若い娘のプラ乳を見るのは生まれて初めてだけど

それにしても白坂さんの背中は美しい

オレ知らなかった

女の背中って、こんなにセクシーだったんだ

白坂さんの肌はつるるんとしている

輝く白い肌そして細い腰

すっげぇ、抱きついたら折れてしまいそうだ

女の子って、こんなに細いんだ

ふと、白坂さんの脇の椅子を見ると体操着が掛かっている

どういうわけかは判らないけれど、彼女はこの屋上で制服から体操着に着替えようとしているらしい

今の彼女の姿は、上半身は白のブラだけ下半身はスカート

さてここから、彼女はどう行動するだろう

①スカートを脱ぐ前に、運動着の上を着る(あんまり肌を見せない派)

②スカートも脱いで、一度、丸っきりの下着姿になる(着替える時は、まず脱ぐ派)

さあどっちだ

②こい、②こい、②、②、②、こいこいこい

白坂さんの手がスカートに掛かる

やった、②、きたぁぁーっ

スカートがすとんと地面に落ちた

こんにちわ、縞々のパンティ

オレの位置からはお尻しか見えないけれど、それでもこんにちわパンティ

おお、縞パンティ様よ

もちろん色はスカイブルーとホワイトのストライプだ

白坂さんのお尻はふんわかしててああ、柔らかそうだだだだだっ

し、白坂さんの、パパパパ、パンツゥ丸見え~っ

ほ、報告しますっ少尉殿、白坂さんのパンツゥは縞パンでありましたーっ

やはり縞パンか、思った通りだっご苦労っ、軍曹

などと、脳内一人芝居をしているうちに、ハッと思いつく

そそそ、そうだ

オレは、震える手でポケットから携帯を取り出した

そして写真を撮る

白ブラに青白縞パンティだけの白坂さんを

一枚、二枚三枚

ほとんどが後ろ姿だけど横を向いたのも撮れた

白坂さんの横乳がしっかりと山になった形がメモリーされる

携帯電話とオレの頭脳に

夢の時間はほんの一瞬だった

すぐに白坂さんは運動着の上を取って着る

着てしまう

でもまだ無防備なパンティが丸見えだから、オレはシャッターを切り続ける

続いて運動着の紺の短パンああ

丸い形の良いお尻が隠されていく

お名残惜しいのねん

でもすらりとした生足は、まだそこに

いやいやそろそろヤバイだろ

もう、写真撮ってるバヤイじゃないだろオレ

どどうしよう

どうしたらいいんだろう

その時、オレの頭に浮かんだ言葉はただ一つ

逃げようだけだった

オレは再び、机の間に隠れて抜き足、差し足

とりあえず、屋上の入り口のドアまで戻って

ところが、足がもつれてうわっ、とっとととと

ドアに思い切り頭をぶつける

ドッシーン

そのまま、転んだ拍子に近くの机の山をひっくり返す

ドンガラガッシャーン

だぁれ誰ですか

ああ白坂さんの声は綺麗だなぁ

っていうかヤバイ、見つかった

起き上がろうとするともう、そこに短パン姿の白坂さんが立っていた

至近距離で、オレと白坂さんの眼が合うッ

白坂さんの大きな瞳が、オレを見ている

ええー、どないしよ、どないしよ、どないしょぉぉぉっっ

ええあのと、白坂さん

ううえっとと、オレ

そう言う、オレは屋上の地面にひっくり返ったまま

あ、あの、こここここんにちわわ

あーあー、ぐだぐだだあ~オレ、もうダメだぁぁ

ヘンタイだぁ~ヘンタイに認定されてしまうぅぅ~ッ

そしたら白坂さんは、目を丸くしたまま

えっと吉田くん、だよね同じクラスの

うわわわわ

き、奇跡だーっ白坂さんがオレの名前を覚えていてくれてるっ

あれれ、違った吉岡くんだったっけ

ノンノンノーン

オレは頭を横にぷるぷると振って、

吉田です吉田です吉田でございますですぅ

そうだよね、吉田くんだよねっ

白坂さんがニコッと微笑むあああ、可~愛~い溶けるぅぅッ

ところで吉田くん、どうして屋上にいるの

え、ええ、あの、その、つつつつつまり、ししし、白坂さんこそ、どどどどうして

うあーッ、白坂さんの質問に、質問で答えてしまったーッ

オレ、馬鹿丸出しじゃない

つーか、バカバカ馬鹿誰かオレを殺してくれーっ

もうドギマギしちゃって、言葉が、言葉が、言葉にならないーっ

つーかオレ、し、し、し、白坂さんと会話しちゃってるぅぅ

あたしは美化委員だから屋上がちょっと汚れているから、今日の放課後に掃除しようって思って

へし、白坂さん一人で

うん、他の人は部活があるからあたしはまだクラブ入ってないし、それに

あそうか

白坂さん、遠藤の野球部の練習が終わるのを待っているんだ

そっか、そっか、そういうことかチッ、チクショウ

でも、ななな何で運動着っていうか短パン

ああ、屋上へ来てみたら思ってたよりも汚かったから制服のまんまじゃ汚れちゃうでしょだから、今、ここで着替えたのよ

いへへへへ見、見てましたよとは言えないもちろん

あ、あ、あ、そそそそうなんだえっと、オレ、オレはちょっと学生服を濡らしちゃって、そ、そ、それで屋上で干して乾かそうかなぁーって思って、そう、それで

ふうんそうなんだ

白坂さんが、オレの手の中の濡れた学生服を見ている

あーあーち、違うからね別にお漏らしとか、そういうんじゃないからえっと、あの、悪いヤツにバケツの水引っ掛けられちゃって、それで、あの、こんなにビッチャビチャのグッチャグチャになったってわけであって、うへへへ、へへへへ、だははははは

話せば話すほど、しどろもどろになっていくオレ

もう笑って誤魔化すしかない

白坂さんはそんなオレのマヌケ顔を見て、プッと吹き出した

思わないよお漏らしなんてもう高校生じゃない、あたしたち

あー、あー、あー、そうだよねそうっすねあはははは、うはははは

笑う白坂さん笑う顔も可愛い~っ

嗚呼、ダメだ、オレ彼女と話しているだけで、もう挫けそう

あ、吉田くん学生服なら、そっち側に掛けておくとすぐに乾くと思うよ

白坂さんはそう言って、日当たりの良い机の山をオレに勧めてくれた

あ、あ、あ、ありがとうございます

何言ってるのよ、クラスメイトでしょあたしに敬語なんて使うことないわよ

あわわう、うん

オレは、白坂さんの言う通りに、制服を机に掛ける

今日は晴天すぐに服も乾くだろう

さてと、あたし、掃除しようかな

そ掃除って、この机の山

白坂さんはまたプッと笑い出した

こんなのあたし一人で片付けられるわけないでしょここの屋上って、結構色んな人が出入りしてるみたいなのそれはいいんだけど、パンの包みのビニール袋とか牛乳のパックとかをポイ捨てしていく人が多いのよだから、そういうのを集めて、ゴミ捨て場に捨てに行こうと思って

そう言って白坂さんはシュロ箒を持って、机の下を掃く

確かに、ゴミがゴロゴロと出てくる

ホントマナーの悪い人が多いみたいね

短パン姿で、床面のゴミをサッサ、サッサと掃いていく白坂さんその可愛い後ろ姿

ちょっと屈んだ感じでお尻を後ろにぷくりと押し出しているみたいな体勢ああ、なんて綺麗なお尻なんだッ

キュッキュと身をよじる度に、白坂さんのお尻もクックッと揺れるッ

とオレがお尻に注目していたら、不意に彼女が振り向いた

やばいィィッ絶体絶命なりーっ

白坂さんがオレを見ている

バレたかバレていたのか

ね、吉田くん

えあほえ、え、え、な、何でしょう

オレはあっち見ていましたー空を見ていましたー空飛ぶ小鳥を見ていましたーだから見ていませんー見ていませんーあなたのお尻なんか見ていませんー信じて、信じて、白坂さぁんッ

必死で目で訴えるオレ

そしたら、白坂さんは

吉田くん、掃除、手伝ってくれないかな

ほえ掃除

うん嫌

いいいい嫌じゃあーりません

良かった

ニコッとオレに微笑んでくれる白坂さん

ええいやりますよやってやりますよ

屋上のお掃除、お手伝いさせていただきますよよよよよんっ

だいたい一時間くらい、白坂さんと二人で屋上を掃除した

幸せだった

ものすごくオレは幸せだった

集めたゴミは、大きなゴミ袋で2つ分ほどにもなった

後は、これを捨てに行けばおしまいねっ

そそうですね

もう終わりか幸福な時間の過ぎ去るのは早い

あたし一つ持つから、吉田君、もう一袋頼める

頼めるって

嫌ねゴミ捨て場まで、運ばないといけないでしょ

あああ

いいかな

ニッと笑う白坂さん

ああこの顔をずっと眺めていたい

りょ、了解でありますッ、イエッサー

あ思わず白坂さんに敬礼してしまったぁぁ

白坂さんはくすくすと笑って、

吉田くんて、ホント面白い人なのねあたし、全然知らなかったわ

いや、あれ、何だ、これ

オレもしかして白坂さんに誉められている

好感触なのか

だ、だけど、こういう時どんな顔したらよいのか判らないオレ

あ、ごめんなさい、もしかして怒った

ええ何ぃ

いや、あの、その、怒ってませんーッオレは、別に怒ってなんかいませんのココロなりぃーですはいーッ

白坂さん、そんなオレを見てまたけらけらと笑い出す

ごめんねだって面白いんだもの、吉田くんて、ホント

笑っている白坂さん四月の陽光を浴びて、つるつるのおでこにうっすら汗をかいている

間近で見る笑顔の白坂さんやっぱり可愛い~


二人で仲良くゴミ袋を一つずつ抱えて、階段をぱたぱたと下りていく

白坂さんが前で、オレが後

ゴミ袋は大きいから、白坂さんはゆっくりと会談を降りていく

そんな白坂さんの背後から、オレはこっそり彼女の髪の匂いを嗅ぐ

くんくんんー、い~い香り

こ、これが乙女のシャンプーの香りかあ

うわっ、白坂さんの首筋の産毛まで見える

拝んどこう拝んどこう

こんなのめったに見られないんだから

なんまいだぶなんまいだぶ

やっぱ近くで見ると全然違う

遠くから眺めている時と違って、存在感っていうか、生きてる白坂さんのオーラを感じる

なんか後ろ歩いているだけで、もうドキドキしてくる

胸のところがキュンとする

判ってくれよ、この感覚

おっ、よく見ると白坂さんの首筋の汗が小さな玉になっている

うっ、舐めてみたいッあの汗の玉をペロッとうううー

流石にそれは無理なので、視線を下の方に

うわぁっ、白坂さん、ウエスト、ホントに細っいなあ~抱き締めたらポキンって折れちゃいそう

そしてお尻から脚にかけてのラインたまりませんなあ

このお尻と太もも、むにゅむにゅっと揉んでみたい~それからこのお尻の割れ目の間に手を差し入れて、もにもにもにっと

なあんて、ついつい至近距離から視姦&妄想しまくっていたら、邪念を察したのか、白坂さんがくるりと振り向いたッ

ヤバッ

吉田くん

な、何でございましょう

そっちのゴミの袋、そんなに重い

何かさっきから、ハァハァ息が荒いから

ええああー最近、ちょっと運動不足だから、か、階段の、しょ、しょ、しょ、しょうこう、しょうこう、昇降運動が、そ、その、ちょっと上手くないだけで、そ、それだけですはいーッ

そう、そんならいいんだけど気をつけてね

白坂さんがオレににっこり微笑む

あ~、オレ、溶けちゃいますぅぅ

靴を下履きに履き替えて、オレらは校舎を出て、裏庭のゴミ捨て場へ

何か世間話でもした方がいいのかな、とも思うんだけど白坂さんと会話しようとすると、頭がショートしそうなのでどうしても話し掛けられない

しょうがないので、時々、斜め後ろから白坂さんの横顔を覗き見たりするその美しさあー、やっぱ美人はどの角度から見ても美人なんだよなぁ

オレは今、白坂さんと同じ目的(ゴミ捨て)を持って、同じ道を歩いている

同じ時間を共有するオレたち

オレの人生、今がクライマックスぅぅッ

ずっとずっとこの時間が続けばいいのに

このまま時間よ止まれ止まってくれ

心から、ホント、そう祈っている

祈っていたのに

非情にも、至福の時間は、唐突に打ち破られて

雪乃ッ

運動部の部室棟の方から大きく響く男の駄声ッ

オレの白坂さんを、雪乃と呼び捨てにする、お前は誰

現れたオトコヤツの名は遠藤ケンジ

遠藤ケンジが、野球部の練習着のままオレたちの方に走って来て

あ、ケンジじゃなくって、え、遠藤くん

白坂さん、一瞬下の名前で遠藤に呼び掛けるけど、オレが一緒にいるから速攻で言い直す

お互いを下の名前で呼び合うカンケイ、それはつまり

そうだよな他には考えられないもんな

すなわち二人はカップル付き合っている男と女

今日はもう練習、終わりなの

ああ、今日はもう上がっていいってセンパイがそっちは

あたしも、このゴミ袋捨てたら終わり

じゃ、一緒に帰れるな

うん

と、オレのことは全く無視して、二人の会話が一通り駆けめぐる

それから今まで見えなかったモノを突然見つけたかのように、遠藤はオレを見て言った

お前、誰

お前ってオレは一応、あんたと同じクラスの人間なんですが

吉田くんだようちのクラスの

いたっけ、こんなヤツ

いたよ、いたよ、いましたよクラスの後ろの方の壁際の隅の奥の方に

もー、失礼ねごめんなさい吉田くんあのね、吉田くんに屋上のお掃除を手伝って貰ったのそれだけよ

えあの

それだけって

白坂さん、それだけって何ですか

あっそ、じゃ、お前もういいや後はオレと雪乃でやっておくから、お前はそこにゴミ袋置いて帰っていいよ

なんなんだ、なんなんだ、なんなんだ、こいつ、何様ぁっ

カチン、コチン、キチンとくらぁ

と不穏な空気を察して、白坂さんが間に入ってくれる

いいから、ケンジは着替えて来なさいよゴミ捨て場、すぐそこなんだから

でもよ

一緒に帰るんでしょ時間がもったいないじゃない

白坂さん結構、尻に敷くタイプらしい

遠藤も不承不承納得してないな

いいか、雪乃にちょっかい出すなよ

と、オレに言う

何言ってるのよ、ケンジ

いいんだよ、きっちり言っておかないと、こいつが変な気起こすかもしれないだろ

吉田くんは、クラスメイトよそんなわけないでしょねえ

えー、クラスメイトですが、さっきまでずっと変な気起こしっぱなしでした

とにかくゴミ捨てたらとっとと帰れよいいなッ

遠藤はオレの胸をドンと突いて、運動部の部室棟へ戻って行った

嫌なヤツ本当に嫌な野郎だ

再び、オレたちはゴミ捨て場へやっぱり白坂さんとの間に会話はない

無言でゴミ捨て場の角に、ゴミ袋をバサリバサリと放り込んで

ありがとう、吉田くん、助かったわ

汚れた手を、ぱんぱんとハタきながら、白坂さんが言った

いや、オレは、べ、べ、べ、別に

ううん、助かった吉田くんていい人ね

そ、そんなことは

それから

白坂さんはちょっと俯いて、

さっきはあの人が変に絡んじゃってごめんねあの人も悪気があってしたわけじゃないのよ許してあげて

白坂さんがぺこりと頭を下げるあの遠藤のために、白坂さんが

い、いいから、いいから、あ、頭を上げて、し、白坂さんっそ、そんなの気にしてないから、オレ

じゃ許してくれるの吉田くん、やっぱりホントにいい人だわっ

白坂さんがオレに微笑む

その顔は、やっぱり笑顔で、その顔は、華が咲いたみたいに綺麗で、その顔は、やっぱり最高に最高に可愛くて

だからオレ

つい白坂さんに尋ねてしまったんだ

し、白坂さんあ、あのさ、え、遠藤と付き合っているって本当

そしたら、白坂さんは最高の微笑みのまま

あ、吉田くん、知ってたんだぁそうなの、付き合っているの、あたしたち

心臓が止まるかと思った

青空がやけに澄んで広々と見える

そ、それってこ、今週の月曜から

そうよ、今週の月曜からやだ、何で知ってるの

えあいや、あの、噂で聞いて

えー、あたし誰にも話してないわよあーっ、ケンジって意外とお喋りなんだなぁんだ、みんな知ってるんだぁあたし一生懸命内緒にしてて損しちゃった

白坂さん、笑ってる白坂さん、笑っている

その笑顔が、オレを絶望の淵に沈めていく

地獄で仏とは言うけれどオレは今、極楽で孤独死してしまいそうだ

ココロにトドメを刺されたそんな感じがした

だけど彼女の微笑みは本当に幸せそうで

オレはそんな彼女の微笑みが

エッチ場面に突入するのは、もうちっと先になります

個人的には大分この女、犯したるという感じになってきました

3.悪魔が見ていた

オレは再び、屋上へと向かうふぅ

学生服が乾くのを待ったら、夕方になってしまうだろう

さっきまで白坂さんと二人でいた屋上

楽しかった記憶

今は、何もかも空しい

四月の末だけど、何か薄ら寒く感じた

これが失恋の痛手かというか、これは失恋なんだろうか

いいやオレは、失恋という段階に行く前に、すでに負けてしまったような気がする

そう、ただ何かに負けたそういう感じだけが、体に残っている

こんなことなら、遠藤より先に白坂さんに告白しておけなんてことは思わない

先に告白したって、どうせ結果は同じだ

白坂さんがオレみたいなオトコを好きになるわけがないそれは間違いない

オレは、正直なところ、ずっと白坂さんが誰のものにもならないで、そこにいてさえくれれば良かったオレは、ただ白坂さんを見ることができればそれでよかった

なのに白坂さんはあの遠藤みたいな野郎のものになると言う

あんまりだあんまりだサイテェだチクショウ

君、面白いわね

突然声がした

声の方に振り向く

今まで、全然人の気配なんてしなかったのに

そこに立っていたのは若い女の先生だった

年齢は二十五、六歳ロングの黒髪に黒縁の眼鏡エンジ色のスーツを着ている

美人だけど、冷たい印象がある

すっげぇ背が高い180センチ近いんじゃないだろうか

だけど、痩せていて、あんまり陽に当たらないのか、とても白い肌をしている

確かええっと

私は弓槻御名穂《ゆづきみなほ》、英語を教えているわ

そうだ確か、二年の担任じゃなかったっけ

ああああの、お、オレに何か

ええあたしね、あなたみたいな子にとっても興味があるの

女教師はクククと笑った

おオレですか

そうよ、あなた自分に自信が無くて、ひねてて、歪んでいてだけど、自分のオチンチンの欲求には逆らえない卑怯で情けない男の子が

おっオレは

なあに違うっていうの自分はもっとマトモな男だとでも言い張る気

いいえ

そうだ

この先生の言う通りだ

オレは卑怯な男だ今日だって、白坂さんの身体を散々視姦した妄想した下着姿を盗撮した髪の匂いを盗み嗅いだ

オレは彼女に強い欲求を感じている

だけどオレは、彼女を諦めるしかない

彼女が遠藤と付き合うのを遠藤にヤられてしまうのを、黙って見ているしかない

オレは弱い人間だ

ねえあなたは、将来何になりたいと思っている

別に、特には

そうだオレには特に夢なんかありはしない

あたしはあなたと同じ年頃には、ずっと悪魔になりたいって思っていたわ

女教師は、突然、そんなことを言い出した

あ悪魔ですか

そうよ、悪魔あたしねこの高校の卒業生なの

先生がゆっくりと、オレに近づいてくる

先生がそそうなんですか

ええ、そうなの高校時代、あたしはずっと悪魔になりたかった悪魔になって、この学校の人間を一人残らず不幸に堕としてやりたかった

先生の手がオレの肩に触れる

ねえあなた、あなたは彼女をどうするつもり

か彼女って、誰のことですか

先生の顔が妖艶に微笑む

あら、あたし知っているのよあなたの心は何もかも

背筋に悪寒を感じた

ああこの人に心臓を掴まれているようなギリギリとした気分がする

な何のことです

冷たい手がオレの頬をするりと撫で上げる

もし、あなたが彼女の肉体を欲するのなら、あたしが手に入れてあげるわもちろん、彼女の心は手に入らないだけど、身体だけはあなたのものにすることができる

な何を言っているんです先生

誰も幸せにはなれないわあなたも、彼女も、彼女の恋人も、あなたの周りの人たち全部が不幸になるみんなみんな不幸の底に沈むのだけど全てを犠牲にして、あなたは彼女の肉体だけを手に入れることができるわ

言い様の無い緊迫感が、オレの身体を包み込んでいた

オレはとにかく、この状態から抜け出したかった

肉体だけ手に入れたって、仕方ないじゃないですか

女教師はフッと鼻で笑った

何言ってるのよあなた、あの子の肉体にしか興味ないじゃない心なんてどうでもいいんじゃないの

それは

そもそも、あなたが彼女の何を知っているのあなたは彼女の外見が気に入って好きになったただそれだけでしょあの肉体を自分のものにするだけで満足なんじゃないの

オレはどう答えたらいいのか判らなかった

この先生の言うことは正しいのかもしれない

だけどだけど

ゆっくり考えなさいただし、時間はあんまり無いわよ最近の高校生はすぐにセックスしたがるからねあの子だって、いつまで処女を守るか判らないもの

白坂さんが処女を失う

遠藤に犯される

いやだそれだけはいやだ

あなたがあの子を不幸にする覚悟があるのなら自分も不幸になる覚悟があるのなら学校中の人々をみんな不幸にする覚悟があるのならあたしに言ってちょうだいそしたら、あたしが彼女の肉体を自由にさせてあげる一度きりじゃないわよあの子の肉体が一生、あなたのものになるあなた以外の男が、あの肉体を抱けないようにしてあげるきっと、あの子はあなたを憎むでしょうね一生ずっと恨み続けると思うわ

そんなの信じられません

嘘よあなたはもう信じているあたしの言うことをね

どうして先生は、オレにそんなことを言うんですか

女教師の口がニタリと歪む

もう判っているでしょうあたしは、悪魔なの

あそうだ

この顔この微笑み

この人は、悪魔なんだ

何故か、オレはそう感じた

あたしが高校生の頃に憧れた悪魔にあたし、やっとなれたのだから、夢を叶えたいのよ

先生の夢

さっき話したでしょこの学校の人間を一人残らず不幸に堕としてやるって

オレの心臓を掴んでいる悪魔の冷たい手がギュッと掴んでいる

あたしこの学校を地獄にするわ

先生の顔美しく、冷たく、狂おしい容貌紫色に輝く瞳

それから先オレの記憶は飛んでいる

気が付いたら家に着いていた

あれからどうやって帰って来たのか、オレは全然覚えていない

夢でも見たのかもしれないと思ったけれど、心臓がじんじん痛む

胸の痛みが、あの先生との会話が夢ではないということを教えてくれる

あんまり身体が痛むので、早めに眠ることにした

ふと勉強机の上に置いてある入学式でのクラス写真を見た

白坂さんが映っている

白坂さんが笑っている

遠藤もいる

遠藤も嫌な笑顔で映っている

オレも写っている

オレは、笑っていない

白坂さんは今日、遠藤と一緒に帰って行った

もしかして、もしかしたら、今頃、白坂さんは遠藤とキスしているかもしれない

もしかしたら、セックスも

そう考えたら、虚しくなって、頭から布団を被って寝た

夢の中に白坂さんが出てきた

白坂さんはいつもの制服姿でていうか、オレは制服と運動着以外の白坂さんを知らない

突然、夢に遠藤が出てきて、白坂さんの服を一枚一枚脱がせていく

チクショウ、やめろ

オレは夢の中で、遠藤を突き飛ばす

遠藤は消えて、乱れた制服の白坂さんとオレだけがそこにいて

ね、やっぱりあなたはその子を犯したいだけなんでしょ

振り返ると、エンジ色のスーツを着た女教師が見下した目でオレを見ている

あなたは彼女に性欲しか感じてないのよ

ハッとして、白坂さんを見る

彼女の大きな瞳が、不安そうにオレを見ている

もっとよく見なさいあなたの望むものがそこにあるのよ

女教師の言葉に、オレはつい白坂さんの身体を見てしまう

そこにある半裸の白坂雪乃の肉体

可愛い顔可愛い唇小ぶりな胸美しい曲線の尻と脚やっぱり白坂さんは可愛い

遠藤なんかに取られるは嫌だ

オレは、やっぱり白坂さんが欲しい

白坂さんを手に入れたい

あの唇を、あの身体を、オレはオレはオレは

オレは堪えられなくなって、白坂さんに襲いかかった

でもだけどオレはああ

朝、目が覚めると、オレは夢精していた

夢の白坂さんで夢精していた

情けなくって、死にたい気分だったチクショウ

うーむ

どんなもんだろうか

先生の設定は見切り発車です

4.レンアイ✕セックス禁止令

今朝の空も晴れていたけれど、オレの心は曇っていた

朝のホームルーム前みんなざわついている

女子のグループが、もうすぐ迫ったゴールデンウィークの話題でくっちゃべっている仲の良い友達同士で、どこかへ遊びに行こうという計画らしい

入学して約一月オレには、クラスの中に話のできる友達はいない

オレは三年間、テレビもラジオも禁止の世界にいたから、今何が流行っているのかもしらないし、興味もないこれといった趣味もない(中学の時の友人は、みんな山奥の全寮制男子校に捨ててきた)

だから人と話をするとっかかりがない

特に女の子相手になると、オレはとっちらかっちまうし

いいんだよどうせ、このクラスには気の合いそうなヤツもいないんだし

おはよう、吉田くん

突然、声を掛けられた

え白坂さん

高校に入学してから一月オレ、初めて誰かにおはようって言われた

昨日はありがとう助かったわ

いいいや、ああの、オレはべべべ別に

白坂さんはそれだけ言うとニコッと微笑んで、自分の席に戻って行く

綺麗な背中のラインスカートの上からでも判る、お尻のふくらみ

昨夜、夢の中であの体を抱いたあの肉体を

おい、あんまり人のオンナをジロジロ見るなよ

振り返ると、憎々しげな顔をした遠藤が立っていた

お前、判ってるんだろーな

ななな、なんの話だよ

お前みたいなヤツは、引っ込んでろっていう話だよ

雪乃のことを嘗め回すみたいに見やがって気持ち悪いんだよ、このクソ野郎

オレは遠藤に何て言い返せば良いのか判らなかった

そしたら、遠藤はヘッと下卑た笑いでオレを見下し、カツンとオレの肩を小突く

いいか、もうオレたちの視界に入ってくるんじゃねぇぞ

そう言って、遠藤は白坂さんの席に向かう

白坂さんが、遠藤に微笑む

オレに微笑んでくれた時よりも、もっともっと嬉しそうな感じで

嫌なのに聞きたくないのにそれでもオレは二人の会話に聞き耳を立ててしまう

白坂さんと遠藤の楽しげな会話話題はやっぱり連休の予定

連休の後半に練習が休みの日が一日あんだよだからさ、どっか近場で旅行でもしようぜなんなら一泊するか

馬鹿ね高校生じゃどこも泊めてくれないわよ

ああこれがゲンジツだチクショウ

ホームルームの開始を告げるチャイムが、リンゴンと鳴った

教室の教壇側の戸が、ガラガラと開く

担任かと思って、クラスは一瞬で静かになる

ところが

入ってきたのは、昨日屋上で出会った女教師

確か、ユヅキ・ミナホ先生だったっけ

長身で痩せた黒髪の女教師

昨日はエンジ色のスーツだったけれど、今日は黒いブラウスに黒いタイトスカート

黒縁の眼鏡の下から、冷たい目がオレたちを見ている

弓槻先生は、教卓の前に仁王立ちになってクラス全員に告げた

突然だけど、今日からあたしがこのクラスの担任をすることになったのあたしは弓槻御名穂よろしくね

女子を中心にえーという驚愕の声が上がる

あの今まで担任だった三枝先生はどうなさったんですか

クラス委員の山峰さんが女教師に尋ねた

三枝先生は2年生のクラスに移ったわあたしと三枝先生で担任のクラスを交換したのまあ、珍しいケースだけど別に構わないでしょ

それはまあオレら、入学してまだ一月ですし、急に担任が替わっても困ることなんか無いですけど

お調子者の小林がそう返事した

さてあたしが担任になった以上、前の三枝先生の時に決めたことは全て白紙に戻すわええっとクラス委員は誰と誰

女のクラス委員の山峰さんと男のクラス委員の合田が手を挙げる

あああなたとあなたふぅん

女教師は二人をじっくりと品定めする

女の子の方あなた、お名前は

山峰恵美です

山峰さんは、視線の強さに顔を真っ赤にしている

彼女は背が高くてスリムな体型をしている

中学時代から陸上部で短距離走をやっていたというスポーツ少女だ

黒髪のボブカットに日焼けした肌切れ長の一重の瞳

まあ、白坂さんほどではなくても健康優良美少女であることは間違いない

山峰さんにはクラス委員を続けて貰おうかしら男の子の方は、お疲れ様別の子にするわ

弓槻先生は滅茶苦茶な強権で、いきなり合田をクラス委員から解任してしまった

だけどどうしてだか誰も先生に抗議しない

しないというよりできない

この黒服に身を包んだ冷たい美貌の教師は、誰も逆らうことの出来ない不思議な雰囲気を醸し出していた

黒縁眼鏡の下の暗い瞳が、クラス中の男を一人一人吟味していく

その視線がオレの前で止まった

あああなたにするわ

おおおおおオレですか

そうよなあに、不服なの

弓槻先生の目が妖しく光る

いいい、いえわ、判りました

クククと笑う、女教師

異様な雰囲気に教室全体が静まりかえった

さて新しいクラス委員も決まったところで、あたし皆さんにちょっと聞いてみたいことがあるのいいかしら

クラス中の視線が教卓の女教師に集中する

なあに、別に特別なことでは無いわちょっとした調査がしたいのこのクラスの中に、すでに性行為を体験した人はどれくらいいるのかしらすでに童貞・処女ではないという人は手を挙げてくれるかしら

教室中が混乱の渦に陥った

ちょっと、待って下さいっ

その声の主は白坂さんだった

なあに何か質問でもあるの

いいえあの、どうしてそんなことを調査するんですか

そんなことってセックス体験についてのことかしら

そうですっ

高校一年生の担任教師として純粋に興味があるというのではダメかしら

だってそういうのってプライバシーの侵害じゃないですか

女教師の口元がククッと歪んだ

プライバシーああ、そういう考え方もあるわね

そんなの先生に教えることじゃありませんまして、みんなの前で手を挙げろだなんて

白坂さんの怒りは正当だった

まっすぐに弓槻先生を睨み付ける白坂さんその凛々しい顔も美しい

ああそういうことつまり、あなたはもう処女じゃないってこと

女教師の挑戦的な言葉に、白坂さんの顔が紅潮する

しょ、処女です、あたし

嘘自分が処女じゃないから、あたしの調査を妨害しようとしているんでしょ

違います

本当に処女なの

処女です

オレは正直、勃起してしまっていた

白坂さんの告白とその羞恥に染まった表情を見て

ふうんじゃあ、まあ処女だっていうことにしておいてあげるわクラスの皆さんも覚えておいてね、この子、処女だから今日現在は、まだ

どう反応すれば良いのか、クラス全体が戸惑っていた

その混乱に乗じて、女教師はさらに言葉を続けた

まあいいわもうすでにセックスを体験しちゃった人は仕方ないとして、これから先あたしが担任を受け持ったこのクラスの生徒は一切セックスは禁止にするから健全な高校生生活を送りなさいそうそう、それから恋愛も禁止にするわ恋愛は学業の妨げになるものね今、もし恋人がいる人は、今日中に別れなさいこれはこのクラスの基本的なルールだから絶対厳守よいいわね

弓槻先生は、さらりとそう言い切った

シーンと静まったままの教室

もはやクラス中の生徒が、この女教師の不思議な強制力に沈黙している

この先生は、何かヤバイヤバイ存在だ

そういう理解が、部屋の中を支配していた

なのにその沈黙の空気を打ち破って

あ、あたし、納得できません、そんなの

また、白坂さんが大きな声で発言した

その指先はぷるぷると震えているっ

白坂さんヤバイよヤバイって

教壇の上の弓槻先生が、ゆっくりと白坂さんに向き直る

またあなたなのなあに、あなた、そんなにセックスしたいの

そうじゃありませんっ

じゃあ、何

あたしは、恋愛が必ずしも学業の妨げになるとは限らないと思います

弓槻先生に立ち向かう白坂さん

もういいから止めた方がいいって

ふぅん、面白い意見ねあなたは今、特定の恋愛相手がいるのかしら

は、はいいます

もう止めろよ

今、この場に

はい

止めてくれ

この子の相手は誰手を挙げて

遠藤がおずおずと手を挙げる

ぼ、僕です

チクショウ絶望がオレを取り囲む

遠藤は震えていた小刻みに体をプルプルと揺すっている

黒髪眼鏡の女担任は、白坂と遠藤をしげしげと見比べ、それから言った

あたしよく判らないんだけどつまり、あなたは恋愛と学業は両立すると、そう主張したいってことなのかしら

は、はいそうです両立します両立させます

白坂さんは、はっきりと先生に告げた

でも、男と女が恋愛関係になれば、セックスしたくなるものでしょ一度、セックスを覚えてしまったら、そればっかりに夢中になってしまうものよ特に男の子はどうしたって、学業の妨げとなると思うんだけど

あたしは、恋愛がすべてセックスに結びつくわけではないと思います

白坂さんは緊張しながらゆっくりと言葉を紡いだ

あら、面白い意見ね恋愛とセックスは別だって言うの

女教師はそんな白坂さんを愚弄するように微笑んだ

はい、そうですあの、例えば、心が結びついているっていう信頼感とか、相手を愛しいと思う気持ちとか、ただ隣りにいてくれて、手を繋いでいてくれるだけで元気になれるとかそういう高校生らしい恋愛だってありますあるって思うんです

へえ、ただ手を繋ぐだけでも良いのあなた

キスはどうなの

あなたたち、もうキスぐらいは済ましているんじゃないの

黒縁眼鏡の下の瞳が、白坂さんを責める

ちゃんと答えなさいあるんでしょ、キスしたこと

は、はいあたしたちキ、キスしたことが、あ、あります、で、でも、

キスしてしまえば、次に進みたくなるのが自然の摂理でしょキスからセックスまでの距離はあっという間なんじゃないのかしら

女教師は勝利の笑みを浮かべた

で、でも、

いいわもしもあなたたちが今日から卒業まで、キスもセックスもしないと誓えるのならば、あたしは、あなたたちの恋愛関係を特例として認めてあげるわその代わり、もしキスやセックスを行った場合は、あなたたちにはこの学校から退学してもらうそれでどう

白坂さんと遠藤が、顔を見合わせる

ケンジできるよね

でも雪乃、それって

ケンジ、あたしたち、このまま付き合い続けられるかどうかの瀬戸際なんだよあたしはケンジのことが好きよケンジもあたしのこと好きでしょこんなことで別れるなんて嫌でしょ

それは、もちろん

なら、いいじゃない二人で手を繋ぐだけだって手を繋ぐのは手を繋ぐのはいいんですよね

白坂さんが女教師に問う

そうね手を繋ぐくらいは許してあげるわ

ほら、いいってそれなら卒業まで頑張れるじゃないそうでしょ、ケンジ

えっと

あたし、こんなんでケンジと分かれたくないッケンジが好きなのよッ

白坂さんの言葉がオレの心を抉る

オレの思いを殺す

あ、ああ判った判ったよ、雪乃

遠藤は複雑な顔をしているが、白坂さんの熱意に負けて同意した

じゃあ、誓約して貰おうかしらあなたたち二人は、高校生活を卒業するまで、高校生の本分を全うし、決してキスやセックスなどの性愛行為をしない清い関係を保つそれを条件に、あたしはあなたたちの恋愛関係を了承するいい

女教師の暗い瞳が、白坂さんを見下ろす

せ、誓約します

あなたは

遠藤は一瞬躊躇したが、それでも最終的には覚悟を決めた

ぼ、僕も、誓約します

不思議な時間だった禍々しい、恐ろしい時間だった

なぜ、この女教師の不可思議な雰囲気に取り込まれてしまったのか、誰にも判らなかった

論理的にも倫理的にも許されないはずの誓約をなぜか、クラス全員の前で白坂さんと遠藤は行ってしまった

オレは強制的に見せられてしまった

白坂さんと遠藤の愛の誓いを

オレは、オレは、オレは

壊してやりたい

この誓約を

踏みにじってやりたい

この愛を

そう思った、心の底から

ホームルームはこれで終りよそうそう、男のクラス委員は昼休みにあたしの部屋まで来てちょうだい

女教師がオレを見る

そうかオレ、クラス委員になったんだ

少し、あなたと話ししたいことがあるから

弓槻先生は、そう言って思わせぶりにフフンと微笑む

あなたも、あたしに話したいことがあるんじゃないの

オレは

邪悪な思いが、オレを包んでいく

なかなかエロ・シーンに行かなくて済みません

もうちょっとすれば、後はエッチ場面の連続になる予定なんですけど

5.罠の支度

ホーム・ルームが終わり、弓槻先生は教室を出て行く

瞬間教室中は、緊張感から一気に解放された

一時間目は本当ならこのクラスの前の担任の三枝先生の授業(化学)だったけれど、急に三枝先生が2年生の担当になってしまったので急遽、自習ということになった

教師がいなければ生徒たちは自由に口を開く

はぁぁ、何かすっごい怖い先生だったわね

つーかさ、滅茶苦茶だよ、あの人

そう思うんなら、何でお前、抗議しなかったんだよ

そう言う、お前こそ

できるかよあんな黒魔法使いみたいな先生

うん何か、とにかく不思議な雰囲気があるよね

暗いっつーか、冷たいっつーか

そうそう

いなくなった途端、みんな口々に勝手なことを言う

でもさ、雪乃ちゃん、スゴイよねあの先生に正面から立ち向かっちゃうんだもの

うんうん、格好良かったよ

白坂さんを賞賛する言葉が続く

こんなの全然スゴくないよあたしも、ホントは怖くてたまらなかったもの

でも、ちゃんと抗議してさ自由恋愛を勝ち取っちゃったじゃない

勝ち取ったってそういうんじゃないわよ

白坂さんはちょっと困り顔だ

でもさ、白坂さん以外のさケイちゃんや、菊池さんだって彼氏いるでしょみんな、どうするのあの先生の命令通り、今日中に別れるの

眼鏡をかけたちょっとグラマーな女の子、浜松さんが、そんなことを尋ねた

まっさか別れるわけないじゃん

と答えたのは、テニス部の富沢ケイさん確か、彼氏は男子テニス部の2年生のはず

あたしだってそうよそんなのさ、あの先生に見つからないように、こっそり付き合ってればいいのよあたしなんて、中学の時からの相手だし同じ高校へ来たけれど、クラス別になっちゃったし付き合ってる人が違うクラスなら、あの先生の言うことを聞く必要なんて無いでしょ

と、言うのは菊池聖子さん

そうだよ雪乃ちゃんだって、先生との間に波風立てないで、黙ってこっそり付き合ってれば良かったんだよ

浜松さんがそう白坂さんに言った

ところが白坂さんは

あたし、そういうの嫌なのっ誰かを好きになるって、とても大切なことでしょそういうのを誤魔化したり、隠れてコソコソするのって、自分をだますみたいで、とっても気持ちの悪いことだと思うの

うわっ、雪乃ちゃん、それってレンアイに対して、ちょっと潔癖すぎるんじゃないの

別にいいでしょ、潔癖症で人生も高校生活も一度きりなんだものあたしは、後悔したくないのよ

断言する白坂さん

この真っ白な心がオレには眩しすぎる

じゃあ、あの先生との約束、白坂さん、本気で守るわけ

もちろん

えーっ、卒業までキスもエッチも無しなんだよ

仕方ないわね

こっそりすればいいじゃないキスだってエッチだってさ

そうそうあの先生だって、まさか処女検査までしたりはしないでしょうし

女性陣がキャッキャと笑う

ほほーんなあ、処女検査ってどんなんだよ

うんうん、どんなんだよ

横から女生徒たちの話を聞いていた小林と大宮(旧連れションマンズ)が茶々を入れてきた

そりゃあやっぱりアレじゃないのお、小林くーん、大股開きさせてムスメさんの処女膜の有無を目視で確認

やっぱり、そこまでやるぅぅ、大宮くうううん

こいつら黙ってりゃいいのにというか、死ねばいいのに

そこの男子、下らないこと話すのなら聞こえないところでやって

女のクラス委員の山峰さんが小林たちを叱った

へいへい委員長閣下

でもさあこれってつまり、アレだろ白坂と付き合ってる遠藤は、高校卒業まで童貞決定ってこと

ギャハハと笑う小林と大宮

うるせぇよ、お前たちッ

遠藤が小林の机の脚をガツンと蹴る

うわぁ、こええ

遠藤は野球部で体格も良いさすがの小林たちも口を閉じた

山峰さんが、白坂さんに振り向いて小声で話し掛ける

ね雪乃、あなた本当にいいの

あんな約束しちゃって

約束は約束だものあたしは守るわケンジだって守るわよねっ

白坂さんは笑顔で遠藤を見る

遠藤はガックシしつつも、

ううんまあ

そうだよなイケメンくんとしては、この場は他に答えようが無いだろう

何よ、そんな顔しないでよっあたしたちはこれで晴れてクラス公認カップルになったのよっ他のみなさんは隠れてコソコソするそうだから、あたしたちは明るいところでイチャイチャしましょうねっ

クラスの中にワッという歓声が上がる

白坂さん

白坂雪乃

おおーっと、手を繋ぐところまでだぞぉ

また大宮が冷やかす

そうよ、あたしたち手を繋ぐのっ授業中、ずっと手を繋いでようか

バーカ

白坂さんの言葉に遠藤が照れている

幸せそうな二人

幸せそうな白坂さん

チクショウ

そんな感じで、一時間目が終わって

午前中の授業も終わって

そそくさと昼メシ(菓子パンとコーヒー牛乳)を食って、オレは席を立った

朝のホームルームで、オレは新しい担任弓槻先生に来いと言われた

行かなきゃそこで何がオレを待っているとしても

吉田くん、弓槻先生のところへ行くの

女のクラス委員の山峰さんに呼び止められた

そ、そうだけど

あたしも行こうか

えっ

ほらっ、あたしもクラス委員なんだしさ

いやっあの呼ばれたの、お、オレだけだしっ

だって、あんな先生の部屋に一人で行くのは怖くない

そ、それは小、怖いけれどひ、一人で行くよ

そうならいいんだけど

ううん

何か、変な感じだけど、あたしたちがクラス委員てことになっちゃったんだからさ困った時は相談してね

あ、ああ

山峰さんの健康的に日焼けした肌切れ長の目がフッと微笑んでいる

だけどオレは何だかいたたまれないような気がして、逃げるように教室を出た

廊下を歩きながら、山峰さんに心配してくれて、ありがとうって言うべきだったのかもしれないと考えた

オレの思いつきは、いつも遅い

それが効力を発する時間には、何も閃かない

そして後で気がついて後悔する

オレは、いつもそうだ

いつもいつもオレは

弓槻先生の机は、職員室には無かった

見知った先生に尋ねると、弓槻先生はなぜか、校舎の3階の外れにある英語授業準備室という小部屋にいつも居るという

英語の授業に何で準備室が必要なのかはよく判らないけれど

というか、その先生の話だと、その小部屋に出入りしている英語教師は弓槻先生ただ一人だと言う

そうだ彼女は言っていた

昼休みにあたしの部屋に来なさいと

つまり、そこが彼女の部屋なんだろう

コンコンッ

ドアをノックする

だぁれ

よ、吉田ですい、1年2組の

入りなさい

声に従って、部屋の中に入る

中に入って驚いた

部屋の中は何十台ものモニターで溢れていた

画面に映っているのは、校内の様子

教室、廊下、体育館内、屋上、グラウンド、部室棟、裏庭、トイレの中まで

黒髪の女教師は、革張りのリクライニング・チェアに腰掛けて、のんびりとそれらのモニターを眺めていた

口元に歪んだ笑みを浮かべて

あああ、あのこれって

ああ、驚いたあたしはこの学校の68カ所に隠しカメラとマイクを仕込んでいるの24時間体制でといっても、夜は校内には誰もいないから無意味なんだけど、校内を監視できるようにねもちろん、記録もしているわ

女教師は、手元のキーボードを操作した

正面の一番大きなモニターに、映像が再生される音声も

それはさっきのオレの教室の光景カメラの位置は、黒板の上あたりか

それでも画面の中にはニコニコと微笑む白坂さんの姿がハッキリと捉えられていた

白坂雪乃

弓槻先生が、彼女の名前を呟きながら、ゆっくりとオレを見る

そんなにあの子が欲しいの

おオレは

だけどあなた、あの子のこと何も知らないじゃない

女教師は小馬鹿にした眼でオレを見る

そうだ先生の言う通りだ

オレは白坂さんのことを何も知らない

ただ遠くから見ているだけでほとんど喋ったことさえないんだから

はい、これをあげるわ

先生がオレにA4の紙のファイルを差し出した

な、何なんですか

悪魔が微笑む

白坂雪乃の提出した身上調査書よこれ欲しいんじゃないの、あなた

オレはゴクリとツバを飲み込んだ

手渡されたファイル

白坂さんの証明写真が貼られた書類

これがあれば、彼女の写真がオレのものになる

写真ぐらいでガッついちゃうんだいいわね、あなた本当に愚かで、情けなくて純粋で

書類を見る

白坂さんの生年月日、住所、電話番号、携帯のアドレスまで入学の時に学校に提出した書類そのものだ

おそらく白坂さんの手書きなんだろう

絶対に守られるべき個人情報が、オレの手の中にある

白坂さんの家族構成両親と妹

白坂さん、中学生の妹がいるんだ

父親は大手広告代理店に勤務するサラリーマン母親は料理研究家でカルチャーセンターで講師をしているわ家は市内に一戸建て三年前に購入しているわまあ、お金持ちな家柄なんでしょうねお祖父さんは、神戸で貿易会社を経営していたそうだから

白坂さんそういう家の娘なんだ

中学は女子校なのねそこの学校には高等部があったのに、わざわざ受験してうちの高校に入学してきた何故だと思う

わ、判りません

判るわけがない

彼女は中学時代、バスケ部だったのかなり有望な選手だったみたいね部長もやっているわでも、三年生の最後の大会の時にちょっとしたトラブルがあってね

トラブル

地区大会の前日に、彼女のお祖父さんが倒れて、危篤状態になったのそれで、彼女は神戸に行くことになって

試合に出られなかった

そうよそのままお祖父さん、亡くなってしまったからそれで、試合は惨敗だったみたいチームでは、彼女がポイント・ゲッターだったみたいだからその上、部長として信頼も高かったらしいのよ彼女がいないと成り立たないようなチーム状態だったんだそうよ

女教師は、彼女の不幸を実に楽しそうに話す

それで彼女、チームに申し訳無いと思ったらしくてねハハハそんな理由で、それっきりバスケをやめてしまったんだって高校もわざわざ外の学校へ行ってねもうクラブ活動はしないって決めたんだっていうのよ

だから、白坂さんどこのクラブにも入らなかったんだ

でもそんなの仕方のないことじゃないですか全然、白坂さんのせいじゃない彼女は何も悪くないじゃないですか

そうよ、何も彼女は悪くない何一つ、彼女のせいじゃないなのに、全てが自分の責任だと思い込む、馬鹿な娘本当、嫌な女何もかも自分の思い通りにならないガマンができないのね、自分が

それが白坂さん

エゴイストなのよずっと真っ白いままの自分でいたいんでしょうねみんなに優しくしてあげて、いつも正しいのが自分なんだって思いたがっているだから汚れたと思ったところを切り捨てていく心の中の自分自身の虚像を守るためなら、長年続けていたクラブも辞める学校も変えるあの子は、生きていくっていうことが、汚れていくことだっていうことを理解できないのよつまらない、可愛そうなオンナあれはそういう子よ

オレは何て答えればいいのか、判らなかった

オレの記憶の中の白坂さん

いつも笑っている白坂さん

誰にでも優しい白坂さん

みんなに頼りにされている白坂さん

あれは繕った嘘の姿なのか

ホント、あなたに相応しいオンナよね

弓槻先生の言葉に、おれは戸惑う

白坂さんが、オレと

そうでしょう、あなたも彼女も内面に暗いものを引きずっているあなたはそれが外に丸見えで、彼女は内側に器用に隠しているただそれだけの違いでしかないわ本質的には変わらない

黒眼鏡の下の瞳がニターリと輝く

あなたと彼女、ほんとにピッタリあたしは、あなたたちが絡み合う姿が見てみたいわあなたたちが憎しみあい、罵りあいしながら、絡み続けなくてはいけないというこの世の地獄を

オレと白坂さんが絡み合う地獄

そうよあなたたちに幸せな関係なんて築けるはずがないそれは判っているでしょう

オレは、白坂さんとは絶対に幸せにはなれない愛し合えない

だけど、憎しみあう覚悟があれば、彼女と絡み合うことはできるわというより、そういう手段でしか、あなたは彼女の人生にエントリーすることはできない

今のオレは彼女にとって何でもない

ただのクラスメイト

多分、クラスが変わったり、卒業してしまえば、彼女はもうオレを思い出さない

オレは、彼女の人生に何一つ絡んでいない

で、どうしたいのかな、あなたは

悪魔がオレに選択を強いる

地獄に墜ちる選択を

おオレは

なあに

白坂さんと絡み合いたいです白坂さんにオレの存在を刻みつけたい

一生、憎まれ、罵られることになっても

地獄に墜ちたっていい白坂さんを手に入れられるのなら

オレは悪魔と契約した

女教師はフフフと笑った

いいわ、じゃあ、あなたにあの子の肉体をあげる心は絶対に手に入らないわだから、彼女の肉体だけあなたの自由にしてあげる

女教師は、再びたくさんのモニターに視線を向けた

では、そのための罠を仕掛けましょう

仕掛けまでが長くて済みません

ああ、この女、徹底的に犯してやりたいっていう感じにしたくて

次話で罠にハマって、その次の話からエッチ・シーンに入る予定です

6.煙と血

モニターに映し出された再生映像

画面の片隅に浮かんでいる数字が、この映像が二十三時間前のものであることを示している

高校の屋上初夏の空日の傾いた午後の陽光十六時過ぎ

隠しカメラによって撮られた映像らしい

野球部の練習着を着た二人組がやってくる

一人はデブで、もう一人はノッポだ

デブは杉山で、ノッポは鯉住二人とも二年生なんだそうだ

二年生だけど二軍の選手それも、控えの控え

レギュラーを獲れる可能性は全く無い、戦力外の部員らしい

二人とも、隠しカメラの存在にはまったく気付いていないようだ

デブの杉山がポケットからタバコを取り出す

銘柄はラッキー・ストライク

野球部員だから、ストライクという言葉に惹かれたのだろうか

泥の付いた汚れた指先で一本取り出して、ノッポの鯉住にも勧める

野球部員の二年生二人は、ほぼ同時にタバコをくわえた

杉山のブッ太い指が、安物のオイル・ライターでカチッと火を起こす

自分のタバコに火を付けると、鯉住に眼で促す

鯉住は長身の身体を屈めて、その炎の中にタバコの先を

二人同時に、大きく吸って、大きく吐く

屋上に二つの紫煙が立ち上る

突然、画面の外から声が聞こえる

杉山さんも鯉住さんも、こんなとこに居たんですかッ

画面に入り込む新たな人影

それは、野球の練習着を着た遠藤ケンジだ

遠藤もやっぱりカメラには気付いていない

何だよ、遠藤かよッ

デブの杉山が煙を吐き出しながら、無表情でそう呟いた

何だじゃないっスよ監督が探してましたよ練習中なのに、杉山さんと鯉住さんがいなくなっちゃったからオレ、キャプテンに探して来るようにって指令されてていうか、この時期にタバコってマズくないすか

チッ、うるせぇなと、鯉住

ちょっと一服しに抜け出しただけじゃねぇか

無表情でタバコをふかしたままの先輩二人

一方、遠藤はまったく余裕が無い様子で

とにかく、急いでグラウンド戻って下さいヤバイッスよもう、監督マジ切れ寸前なんですから

そうかまあ、いいやこのタバコを吸い終わったら戻るよなあ、杉山

うん、そうだな、鯉住

また、ムハーッと煙を吐く二人

慌てる様子は全く見えない

むしろ、二人を呼びに来た遠藤一人がアタフタしている

いや、あのセンパイホント、もうカンベンして下さいよ

だから一服するまで待ってろっての

その一服がマズイんじゃないですかっ

あーんお前、何、エキサイトしてんだよ

全く動じない先輩たちに、遠藤がキレる

いい加減にして下さいよッッもうすぐ、地区大会始まるですよ今の時期にタバコとか、マジでヤバイに決まってるじゃないですかッこんなの判り切ったことじゃないですかッッ

遠藤が二人を強く糾弾する

って、遠藤ちゃんが言ってるけど、どうする鯉住ちゃーん

どうしょっか、杉山ちゃーん

二人は、なおもムハーッと煙を吐く

つまり、遠藤お前は、オレたちがタバコ吸ってるのが不服ってことなわけ

そもそも高校球児の喫煙には納得いかないってか

そ、そんな納得するとかしないとかってレベルの話じゃないっスよこの時期に喫煙なんて、もしバレたら夏の大会に出られなくなるんスよそれも、先輩たちだけじゃなくって、うちの高校が出場辞退とかなっちゃったらどうすんですか高校野球は、何事も全体責任てことになってるのは先輩たちだって知ってるでしょうお願いしますタバコはカンベンして下さいッ

へ出場辞退でも、別にいいんじゃねーの

うんうんここいらで一年くらい公式試合をお休みするのも悪くないかもねぇ

遠藤の必死の説得を、二年生二人は軽く流してしまう

ふざけないで下さいオレ、マジで言ってるんですッ

遠藤はいよいよ真剣な顔で先輩二人に詰め寄る

しかし

おい遠藤お前、一年のくせに先輩に意見しようってのかよ

お前、もしかしてオレたちのことナメてる

デブとノッポの態度が一気に険悪になる

あのそういうことじゃなくって、オレはチームのことを考えて

ふーん、まあ、そうだろうねお前は一年生でもベンチ入りは確実だし、レギュラー獲る可能性もあるからな

だっけど、オレたちはどうせ試合なんか出られないわけだし

ベンチでなく、観客席で応援させていただくだけだし

いてもいなくてもいい存在なんだからさ練習サボってタバコ吸うくらいは大目に見て貰いたいよなぁ

ホントホントまったくだ

いや、でも、そのオレの態度が生意気だと思われたんでしたら、謝りますすみませんでしたでも、お願いしますタバコはやめて下さいこの通りですから

そう言って、遠藤は帽子を脱いで二人に深く頭を下げる

おい、遠藤

デブの杉山の呼び掛けに、遠藤が顔を上げる

お前、本当に一年のくせにチヤホヤされ過ぎて、先輩に対する礼儀ってものを知らないみてぇだな

ホント、ダメだなこいつ

ノッポの鯉住が呆れ顔で吸っていたタバコを遠藤の足下に投げつける

タバコが床に弾けて、火の粉を飛ばす

あ、ありがとうございます

遠藤はそれを鯉住が喫煙を断念したと勘違いしたらしい

ちげーよ、ばぁか

鯉住は杉山から新しいタバコを受け取って、火を付ける

じゃあ、オレも二本目の一服しちゃおうかな

杉山も二本目のタバコに火を付けた

遠藤は思わず憎しみの強い眼で、二人を睨んだ

ほーらほら、その眼だ

センパイをセンパイと思っていない、人を小馬鹿にした眼

才能のある一年生は違うねえ

まったくだよ

また煙を吐く、二人

どうしたらタバコを止めて、もらえますか

静かに遠藤が二人に言う

何か、言ってますよ、杉山ちゃーん

声が小さくて聞こえなかったよなあ、鯉住ちゃーん

オレたちにどうしたらタバコを止めてくれますかだってよ

こいつ、自分で考える脳は無いのかね

何か、彼の中の大きなプライドが邪魔してるんじゃないの

さっきだって、ちょびっと頭を下げただけでこの通りですからときたもんだし

土下座してでもなんていう覚悟は無いのかねぇ

無いんじゃねえの一年生でレギュラー狙ってるっていう才能溢れるお方らしいから

デブとノッポは煙を吐きながら、ケケケと笑った

オレが、土下座すればいいんですか

遠藤の声が震えている

言葉では土下座すると言っているが、内心は二人の態度に強い怒りを感じているらしい

言われないと判らないってのは、どうかと思うけどねぇ

まあ、土下座くらいしておいた方がいいんじゃないのそれでオレたちがタバコを止めるかどうかは判らないけど

きっとやんねえよ、こいつマジでプライド高いから

そうだな、ちょっとナルシストも入ってるし

そういや、最近、可愛いカノジョができたって話だし

ありゃまあ、イケメンでリア充とくりゃ、絶対土下座なんかしねえはな

ここまで言われたら遠藤みたいな男がどうなるかは誰にでも判る

いいっスよ土下座くらいしますよッ

四つん這いになって、両手を屋上の床に付ける、遠藤

お願いしますッお二人とも、タバコは止めて下さいッ

額を地面にこすりつけて、二人に懇願する遠藤

その瞬間だった

屋上の鉄の扉をバァンと開けて、飛び出すオレ

手には小型のデジタルカメラを持っているッ

オレはそのまま、写真を撮る連写して撮る

カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

屋上でタバコを吸っている上級生の野球部員たち

その二人に土下座している遠藤

カメラに記録されていく画像

オレに気付いた遠藤がハッと顔を上げる

そのマヌケな驚き顔まで

ありゃりゃりゃぁ、たまたま屋上へ着てみたら、トンデモナイ物を見てしまったぞぉ

何かカリオストロの城のとっつあんみたいなマヌケなセリフを呟く、オレ

こうして録画画像で観てみると、あまりの大根役者ぶりに情けなくなる

吉田ぁぁ、てめぇぇぇ

オレを確認した遠藤が立ち上がるッ

遠藤、そいつのカメラ、ブッ壊せ

は、はいッ

一連の出来事にすっかり頭に血が上っている遠藤は、杉山の命令に従う

オレに飛びかかって、オレの手からデジカメを取り上げるッ

そして、力任せにカメラを床に叩き付けるッ

ひしゃげて壊れるカメラ

遠藤、そいつが喋らないように口止めしろッ

とにかく、二、三発、殴っちまえよッ

はいッ

すでにいっぱいいっぱいの遠藤は、反射的にオレを殴りつけるッ

一発ッ二発ッ三発ッ

再生の映像でも、自分が殴られるのを観るのはつらい

二十三時間前の痛みが蘇ってくる

口の中の血の味が拡がっていく

屋上の地面に転がる、オレ

そのオレの上に遠藤がのしかかり、オレの胸ぐらをグイッとつかみ挙げる

制服のシャツのボタンが幾つか弾け飛んだッ

おいっ、吉田ッッこのことは絶対に喋るなよッ喋ったら、ブッ殺すからなッッ

すでに遠藤の顔は尋常では無い

もう、どうしようもなくエキサイトしている

このことってどのことだよ

映像の中の昨日のオレが、口から血を流しながら遠藤に問いかける

タバコのことかオレのカメラを壊したことかオレを殴ったことかそれとも

精一杯の侮蔑の目で、オレは遠藤に言った

お前が土下座してたことか

くぉのぉぉッ

遠藤が再びオレを殴るッ

一発ッ二発ッ三発ッ

遠藤の怒りは治まらない

四発ッ五発ッ六発ッ

不意に停止する映像

黒髪の女教師弓槻先生が再生を停めたのだ

先生はニッコリと微笑んで今までこの映像を観せられていた二人の生徒に振り向いた

一人は、もちろんオレ頭に包帯を巻いて、顔中に絆創膏を貼られている

そして、もう一人は白坂雪乃

彼女は自分の恋人の暴力行為の映像に、すっかり血の気を失っていた

毎日更新するのって、ホントに大変ですねえ

そろそろくじけそうです

7.魔女との取引き

ほんの少しだけ時間を遡ろう

放課後の生徒指導室

帰りのホームルームで弓槻先生に声を掛けられ、白坂さんはここに連れて来られ、そして昨日の事件の映像を観せられたのだ

オレは朝からずっと弓槻先生の準備室に居た今日の授業は丸々サボった

理由はただ一つ

白坂さんによりショックを与えるため

包帯と絆創膏だらけになって腫れたオレの顔をあらかじめ見せないように

実際、生徒指導室の中で待機していたオレを見た瞬間、白坂さんは驚いていた

どうしたの、吉田くん

オレは何も答えないただ俯いて下を見ているだけ

これから白坂さんを罠に追い込むのだ下手に何かを喋るとボロが出る

全ては弓槻先生に任せてしまおうと考えていた

彼はちょっとしたトラブルに巻き込まれてね今日、授業をお休みしたのもそれが原因なのまあ、あなたにも関係のあることなんだけど

先生は、意味深に微笑んだ

あのどういうことですか吉田くんのケガに、あたしが何か

白坂さんの顔が曇る

別にあなたが彼に暴力を振るったなんては思っていないわ白坂さん、今日は遠藤くんと話した

はいケンジ遠藤くんですかあの、同じクラスですから、話しましたけど

クラスメイトでもあり恋人でもある遠藤の名前が出てきたことに、彼女は戸惑っている

彼、どうだった何か様子がおかしいっていうようなことは感じなかった

えっと少し、元気が無かったんで心配していたんですけどあの、吉田くんのケガにケンジが何か関係しているんですか

女教師は白坂さんに返答せず、黙って一枚のディスクを取り出して、私物のノートパソコンに差し込む

白坂さんあなたは、この学校の中には監視カメラのある場所が幾つかあることを知っているかしら

最近は何かと物騒でしょだから校内でも目の届きにくい、非行行為が起きそうな場所には監視カメラを置いているの校舎の屋上もそういう重点監視ポイントの一つよ

黒髪黒眼鏡の先生は、教師が生徒を監視するのは当たり前のことであるとして、監視カメラの存在を正当化した

で、これからあなたに観せるのは、昨日の放課後の記録映像なんだけどね

どうして、あたしがそんなものを観ないといけないんですか

悪い予感がするのだろう

白坂さんが先生に疑問を投げ掛ける

ま、最後まで観れば判るわ

先生の白く細い指が再生ボタンをクリックする

そして

映像が止まった時白坂さんは真っ青な顔をしていた

女教師の唇がニヤリと歪む

それでね、ここにあるのが彼の診断書打撲と擦過傷で全治一ヶ月ああ、治療はあたしの知り合いのお医者様にして貰ったわ保健室の校医さんに診せるとどうしても大きな問題になっちゃうから

昨日、遠藤がオレに馬乗りになって殴りつけていると、突然、校内放送の声がした

今、屋上にいる生徒はただちに退去しなさいそこは立ち入り禁止区域です

スピーカーから流れてきたのは、弓槻先生の声だった

その放送に驚いた遠藤と2年の野球部員は慌てて屋上から出て行った

いいか、ここでのことは絶対に誰にも喋るなよ

という、格好悪い捨て台詞を残して

その後、痛む身体を引きずって屋上から下の階へ下りると、弓槻先生がニタニタ笑ってオレを出迎えてくれた

そしてそのまま、車で町の開業医の所まで連れて行ってくれたのだ

もちろん、オレの身体を心配してくれたのではない

明らかな暴力事件の証拠医師の診断書を手に入れるために

さて、あなたの恋人、また大々的にやってくれたわよね床に叩き付けて壊した彼のカメラだって、どうやら五、六万円はするんみたいだし

弓槻先生がビニール袋に入れられたカメラの残骸をテーブルの上に置く

壊されたオレのデジタル・カメラまあ、ホントは量販店で三万円もしなかったんだけど

二年生の部員二人の喫煙に、遠藤くんの暴力行為と器物破損、吉田くんに対する侮辱と脅迫も付け加えちゃおうかしらこれが全部、明るみに出たら大変なことになるわね

弓槻先生の声は軽やかだった楽しそうに浮き浮きしている

ケンジを遠藤くんをここに呼んで下さい吉田くんには謝罪しますあたしも一緒に謝りますカメラもちゃんと弁償しますお医者さんの費用とかも

コンッ、と先生はゲンコツで軽くテーブルを叩いた

白坂さんがビクッとして言葉を詰まらせる

そういう話をしているんじゃあないのよ

女教師の黒眼鏡の下の眼が妖しく光った

じゃああのどういうことですか

白坂さんは、いよいよ追い詰められていく

まず確認しておくわ昨日の事件について、今現在校内で知っている人間は当事者以外ではあたしとあなただけあたしはまだ、この件については誰にも報告していないわ

まだ、みんな知らないんですか

そうよ校長先生も他の先生も吉田くんの保護者も知らないわ

そうオレの両親も、オレのケガのことを知らない

さて、あたしはこれからどうしようかしら

せ、先生

そうねまず、この映像を校長先生にお観せしようかしらそれとも、職員会議で先生方全員で観た方がいい教育委員会にも知らせるべきかしら後、何て言ったかしらそうそう高野連だったかしら、高校野球の統括団体とかにも伝えた方がいいのかな

白坂さんの額に、汗の玉が見える

そういうのは困りますそんなことをしたら、野球部が試合に出られなくなります

弓槻先生は、弱っていく白坂さんをじわじわといたぶっていく

そうみたいね残念ね野球部の子がこういう問題を起こすと大変なんですってね対外試合一年間禁止とかの処分になるんじゃないかしら一年間も試合しないで、ずっと練習だけなんて、みんな耐えられるのかしら三年生の子なんて、最後の大会は出られないなんて可愛そうよね

ああ悪魔ってのは、こういう微笑みをするんだ

きっとみんな遠藤くんを恨むわね一生、許さないと思うわ憎まれて、嫌われて、遠藤くん、そんな状態でこの学校にいられるのかしら少なくても、野球部は退部することになるでしょうね

白坂さんの心が、プレッシャーに押し潰される

内緒にしていただけませんか

なぁに、よく聞こえなかったんだけど

ケンジは、野球に賭けているんですッケンジから野球を取り上げないで下さい

だって、仕方ないでしょ

黒眼鏡の下の冷たい眼が、白坂さんを圧迫する

それはそうかもしれませんッでも、野球部の皆さんだって試合に出たいって思って、ずっと練習して来たんですこんなことで、出場辞退だなんて

こんなこと

思わず、オレは白坂さんの顔を見た

白坂さんもオレの視線に気付く

オレを見る白坂さん

包帯と絆創膏の腫れ上がった、オレの顔

ご、ごめんなさい吉田くんそういう意味じゃないのよ

じゃあ、どういう意味なんだよッ

オレと白坂さんの様子を見て、女教師はケラケラと声を上げて笑った

先生

困惑する白坂さんに先生は告げる

白坂さんあなた、何か勘違いしているみたいね

あたしはねぇ、教師なのよ学校内であった事件は、全て報告する義務があるの校長先生にも、教育委員会にもそれから、警察にもね

白坂さんの背筋に悪寒が走る

吉田くん、どうするこれ、刑事事件として訴える証拠画像も医師の診断書もあるんだし、あたしも証言してあげてもいいわあたし良い弁護士を知っているのよじゃあ、これから警察署に被害届を出しに行きましょうか

白坂さんが怯えた眼でオレを見る

これから遠藤くんも大変よねえ傷害事件で起訴されたら、しばらく学校へは来られないわねえ

そ、そんなやめて下さいお願いします、ケンジを、遠藤くんを許してあげて下さい

先生に頭を下げる、白坂さん

ふぅーんつまり、あなたは吉田くんのことはどうでもいいのねずいぶん冷たい子ね暴力を受けてケガをさせられ、大切なカメラを壊されても、そんな目にあったのに泣き寝入りしろって言うんだ

そそうじゃありませんッ

あなたが言ってることは、そういう意味でしょう

瞬間、白坂さんは席を立ち、生徒指導室の床にひれ伏した

白坂さんがオレと先生に対して、土下座するっ

お願いしますっ

額を床につけた白坂さん

小さく丸まった白坂さんの姿態

制服のブラウスを透かして、背筋が弓状のアールを描いている

床に手を付いた白坂さんの肉体は、何だか普段教室で見ている時よりも小さく見えた

オレの両腕の中にスッポリ収まってしまいそうな、手頃な大きさに感じた

まあ、それは恋人の真似なのかしらつくづく土下座の好きなカップルね

先生は、そんな白坂さんをニタニタと暗い笑みで眺めている

判ってるそんなことをしたところで、あなたのお願いはあたしたちに対する強要行為でしかないんだけど

白坂さんは、頭を下げたまま口を開いた

あたし何でもしますからお金なら、何年掛かっても構わない幾らでも払います

あーら、今度は買収しようっていうのとんでもない犯罪精神の持ち主なのね、あなた

オレはショックだった

白坂さんの口から、こんな言葉が出てくるなんて

正義感溢れる、真っ白だった白坂さんの心

その心が遠藤を守るために、少しずつ汚れていく

じゃあ、どうしたら遠藤くんを見逃してくれるんですか

白坂さんが顔を上げ、弓槻先生に懇願する

悪魔教師は、この心の隙を見逃さなかった

一晩、あたしに身を委ねなさい

白坂さんの顔がとなる

女教師の言葉の意味が判らないのだ

弓槻先生の赤い舌が唇を湿らせた

楽しんでいる悪魔は、この瞬間を楽しんでいるッ

白坂さんあたしねぇ、レズなのよ

白坂さんの身体が、ビッと震えた

あたし、あなたみたいな可愛い女の子を一度思い切り可愛がってみたかったの安心して、酷いことはしないからただ、一晩中、あなたを抱き締めたり、キスをしたりしたいだけまのよあ、あなたの裸は見たいなぁ

女教師は、蛇のような眼で白坂さんの身体を嘗め回す

な何を言っているんです、先生

床の上にへたり込む白坂さん

信じられないという表情をしている

あなた、さっき自分で言ったでしょ何でもするってなぁに、あれはその場限りの出任せだったの

だって先生は先生じゃないですかしかも、女性です

いやねぇ女教師が女生徒に欲情したっていいじゃないでどうするの、一晩ガマンするの、しないの

その瞬間、白坂さんの目が驚愕から怒りにスライドするッ

自分を守るための攻撃性

これが白坂雪乃彼女の本質か

あたし、他の先生に訴えます両親にも、警察にも先生がおっしゃっているのは性的強要じゃないですか

しかしその怒りの感情は、黒教師には届かない

そうよあたしは強要しているの恐喝しているのよやっと判ってくれたみたいねあたしは、あなたに思いっきりセクシャルなハラスメントをしてみたいのよあなたのその若々しい身体を、思いっきり楽しませて貰いたいのよ

い嫌ですッ、あたしッッ

生理的な反射的な反応なのだろう

白坂さんは、即座に拒否した

あーら、残念ねえじゃあ、仕方ない遠藤くんのことは学校と警察に報告するわまさか、あなたがこんなに簡単に遠藤くんを見捨てるとは思わなかったわ

嬉しそうに、楽しそうに弓槻先生は白坂さんを見下ろしている

せ、先生は卑怯ですッ

そうね、卑怯よねぇでも、あたしはあたしでリスクを背負った上で、あなたに提案しているつもりなんだけど、なあ

リスク

そうでしょあなたは今すぐこの部屋を出て、職員室に行ってあたしを訴えることができるわいいえ、この部屋の中でも携帯電話で警察に連絡できるやりたかったら、どうぞ止めはしないわそうしたら、あたしは学校をクビになるわね新聞の三面記事に載るかもしれない

白坂さんは一瞬迷ったようだ自分のポケットの中の携帯電話に手を当てる

きっと、すごいニュースになるでしょうね高校の女性教師が女生徒にセクハラを強要、その理由が女生徒の恋人の野球部員が起こした暴力事件のもみ消し昼のワイドショーが取材に来るぐらいの大スキャンダルになるわね

そうだ何をしたところで、遠藤と野球部の破滅は覆らない

白坂さんの運命は、すでに詰んでいる

弓槻先生は、ハァと小さくため息を吐いた

白坂さんあなたは優等生らしいけれど、あんまり頭の働きはよくないみたいねあなたの選択肢は、とっくの昔に二つしか残っていないのよ

白坂さんの額から、汗の玉がするーっと流れる

しみ一つ無い、きれいな美肌つるつるしている

遠藤くんの事件をもみ消す見返りに、あたしに一晩抱かれるかそれとも、遠藤くんを見捨てて、彼が破滅するのを黙って見ているかどっちでも好きな方を選びなさい

困惑する白坂さんが、オレの顔を見た

助けて、吉田くんと書いてあるような表情だった

彼に期待してもムダよあなたがあたしに逆らえないのに、どうして彼があなたを助けられるというの彼はとっくにあたしの支配下にあるわ大体、そもそもの被害者は彼じゃない遠藤くんに憎しみを感じることはあっても、助けてあげたいとなんて思うはずがないでしょ

白坂さんの視線に耐えきれず、彼女から顔を背けた

暗い絶望が白坂さんを取り囲んでいく

安心なさいそんなにハードなことはしないであげるからさっきも言った通り、ちょっと裸にして、抱き締めたり、キスするだけあなたの処女を傷つけるようなことはしないわ約束してあげるちゃんと綺麗な身体のまま、家に帰してあげるわあ、記念写真は撮りたいなでも、大丈夫よ誰かに見せたりする趣味は無いからあたしが個人的に持っていたいだけ

やがて ゆっくりと白坂さんが弓槻先生を見上げる

本当に約束してくれますね

事件のもみ消しのことそれとも、あなたの処女は守るということ

両方です

もちろん、約束するわよ

それは嘘だ

女教師は嘘を付いている

オレは、それを知っている

だけどオレは、黙ったままで

それならいいです先生の言う通りにします

あら、そういいのね

その代わり、ケンジのことは黙っていて下さい

魔女は笑った

白坂さんを遠藤をオレを

ええ、黙っていてあげる彼の暴力事件のことも野球部員の喫煙のこともこれから、あなたがあたしに抱かれることもみんなみんな内緒にしておいてあげるわ

オレたちはみんな魔女に取り込まれてしまった

魔女との取引に負けてしまった

えっと、先生のレズ発言は嘘です白坂さんを騙すための発言です

ということで、物語はレズ方向へは行きません

次話から陵辱章に突入です

しかし毎日更新てほんと大変なものなんですね

一日二回更新とかしている先生は、スゴイと思います

私は大分、苦しくなってきました

描写が弱いのは、キャラクターのイメージ薄いからでしょうか

何か具体的なモデルとかビジュアル・イメージを固めた方がいいのかな

8.蜘蛛の巣館へ

じゃあ、白坂さん妹さんに今日は山峰さんの家に泊まるから、帰れないってメールしてくれる

女教師は、さらりとそう言った

驚いて弓槻先生を見る、白坂さん

あなたのお母様は料理研究家で、金曜日と土曜日は大阪のカルチャーセンターで講師をやっているから、今夜は帰宅しないんでしょそれから、お父様は今、三週間の海外出張でオーストラリアに行っているだから家には妹さんしかいない

どうして知っているんですか

白坂さんの問いに、女教師は軽やかに答える

何だって知ってるわよあたし、あなたの担任だものあなたの書いた身上調査票だって見ているし学校への届けだからって、あんまり個人情報を詳しく書かない方がいいわよ世の中、良い先生ばかりじゃないんだから

そうこんな邪悪な教師もいる

もちろん学校に提出した身上調査票だけで、彼女の詳しい家庭状況など判るはずがない

この教師の顔をした悪魔は、何か別の手段で白坂さんのことを調べ上げているんだ

徹底的に

でも山峰さんの家に泊まるって

そうだ何で山峰さんなんだ

あら、あなた山峰恵美さんの親戚よね

親戚遠縁ってやつか

あたしそんなこと、調査票に書いていませんクラスでも秘密にしているし

確かにオレは入学式以来、白坂さんと山峰さんが親しげに仲良くしている光景を見ていない

二人は別々の女の子のグループに属しているし

いやそういえば昨日、山峰さんは白坂さんのことを雪乃と名前で呼んでいたっけ何か変だなとは思ってたけど

そう、あなたは彼女のことを何も書いていなかったわでも、山峰さんの方の調査票にはしっかり書いてあったわ白坂雪乃さんは、私の親戚ですってだから、あたし彼女に直接聞いてみたのよ

先生は、ニヤリと微笑む

そうだったんだ

でも何で白坂さんは、そのことを隠そうとしているんだろう

とにかく、さっさと妹さんにメールしてどうしたって、朝まではあたしと一緒に居て貰うんだから約束覚えているわね

観念したのか白坂さんは、震える手で携帯を取り出し、メールを打ち始める

そうそう、あなたとの約束だけど、もう少し具体的にしておきましょうかそうね今から、明日の朝の七時朝の七時までは、あなたはあたしに身を委ねるそれでいいかしら大丈夫よ、明日の授業に間に合うように、ちゃんと車で送り届けてあげるから

携帯のキーを打つ指先が止まる

白坂さんあなたは、一度約束したことはきちんと守るタイプの女の子よね

女教師の冷酷な視線が、白坂さんを貫く

その視線から逃れるように白坂さんの白い指が、再びキーを押し始めた

ええ、そうだと思います

まあ、あなたの場合はきちんと約束を守るっていうより、守らないと自分の気が済まないっていう感じなんじゃないの大変ね、そういう性格だと

別に、苦痛ではありませんから

白坂さんの声には、挑戦的な響きが含まれていた

ふふふそんな、あなただから約束して欲しいのよ明日の朝の七時までは、あたしの言うことを聞くって

白坂さんの大きな瞳が、ギッと女教師を睨み付ける

判りました、約束します朝の七時までですね

その顔には、怒りと憎しみと屈辱感が混ざり合っていた

女教師はその表情を見て、満足げに微笑んだ

じゃあ、行きましょうか吉田くんも準備して

その言葉に、白坂さんはえっと声を漏らす

吉田くんもですか

そうよあら、まだ言ってなかったかしら

女教師は白々しくそう言った

彼にも口止めしないといけないでしょいいじゃない、あなたとあたしの絡むのを見せてあげるくらい

い嫌ですッ

そりゃ嫌だろう

好きでもない男に、女教師とのレズ行為を見られるなんて

悪魔はあら、困ったわねぇという顔をして、おどけている

彼も共犯になってもらわないといけないってことぐらい、理解できるわよね

それは、そうですけど

今回の件では、彼が一番のキーマンなのよ遠藤くんに暴力を受けたのは彼ケガをして傷ついているのも彼訴える権利を持っているのは、吉田くんよ彼に口止めするなら、その見返りにあなたは何かを提供しなくちゃいけない判るわよね

白坂さんがオレを見る

今にも泣き出しそうな、潤んだ瞳

オレは俯くしかない

いいじゃない見せてあげましょうよ別に裸を見られるぐらい構わないでしょただ見られるだけだものあなたの身体を玩ぶのは、あくまでもあたし一人彼には絶対にの手出しさせないわそれなら、いいでしょ

女教師は、まるで子供の遊びに誘うように、軽々しい提案をする

もっとも、吉田くんは白坂さんの裸なんて、全然興味が無いのかもしれないけどね

そう言って、クフフと笑った

嫌な笑い人を小馬鹿にした不愉快な笑い声だった

でどうするの、白坂さん吉田くんに一緒に来て貰うのは、どうしても嫌ここまできて、全てを引っ繰り返すやっぱり、遠藤君には野球を諦めてもらうことにする

そこまで言われて白坂さんは、静かに返答した

判りました先生の言う通りにします

そうだ白坂さんには他に選択しようがない

遠藤のためには

あら、そうじゃあ、ちゃんと吉田くんにお願いしなさい

大切なことですものあなたの口から、きちんとお願いするべきでしょ遠藤くんのことについての黙っていて下さいというお願いと、その見返りにあなたが何を提供するかっていうことを約束しないといけないんじゃない

悪魔は、白坂さんを徹底的に嬲るつもりらしい

その白い心を、どこまでもドス黒く汚すために

白坂さんはオレを見たまま、固まっている

ほら、優等生なんでしょきちんと自分の言葉でちゃんと伝えなさい吉田くん

ははい

急に先生に呼ばれて、ドキリとした

あなたもちゃんと白坂さんの眼を見なさい二人とも、ちゃんと眼と眼を合わせて

白坂さんの眼を見る白坂さんも、オレの眼を見ている

引きつった、困惑の眼きっと、オレも同じ眼をしている

ほら早くなさい

女教師の命令に白坂さんの口が、ようやく動き出す

よ、吉田くん

は、はい

遠藤くんのこと、誰にも話さないで、お願いその代わりあたし

大きな瞳に、ツーゥッと涙が溜まる

水晶のような、美しい粒だった

あたしあなたに裸を見せてあげる弓槻先生に抱かれるところを見せてあげるから

溜まった涙がホロリと転がる

美しい白坂さんの頬をツーッと流れて、するりと落ちる

涙の粒が床に弾けた

その瞬間彼女は一気にワーッと泣き崩れた

◇  ◇  ◇

いつまでも泣いてないでそろそろ行くわよ

泣きじゃくる白坂さんを三分ほど放置した後、女教師はそう言った

重く、冷たい命令だった

白坂さんはポケットからハンカチを取り出し、涙を拭う

オレはそのハンカチが心の底から欲しいと思った

三人で生徒指導室から出る

先頭が弓槻先生、真ん中に白坂さん、最後がオレ

そのまま一度、白坂さんの鞄を取りに教室へ行く

放課後の校舎もう夕方の五時に近い

校舎の廊下では、誰にも会わなかった

鞄を持って、再び廊下へ

うなだれて歩いている白坂さんを、オレはすぐ後ろから見ている

これから屠殺場へ送られる白い子羊

(あ白坂さんて、オレよりほんの少しだけ背が低いんだ)

そんなことに、初めて気付く

校舎の一階まで降りて、靴箱のある玄関口へ

窓の外のグラウンドでは、陸上部が練習している

山峰さんの姿も見える

陸上部の短パン姿の山峰さんが、他の部員たちと一緒にストレッチをしている

スポーツ少女らしい、均整のとれた綺麗な体格骨格がいいっていうのかな

全体的にスリムで余計な肉がついていなくて小麦色の肌が光っている

その健康美は、陸上部員の中でも一際目立っていた

彼女は白坂さんの親戚なんだ

そんなに似ていないな

山峰さんも美少女ではあるけれど白坂さんを花の女神系の美少女とするなら、山峰さんは月の女神系

美少女の方向性が違う

ふっと、山峰さんの視線がオレたちの方に向く

(オレたちに気付いた)

ストレッチの動きを止めて、山峰さんは不思議そうな顔をして、オレたちを見ている

そりゃそうだろう

今、廊下を歩いている三人組は、変な取り合わせだもの

黒髪黒眼鏡の冷血教師のすぐ後ろをうなだれて歩いている白坂さん

その白坂さんの後ろには、包帯姿のオレがいる

しかも、オレは今日一日、教室には姿を見せていないわけだし

怪訝な顔をして、こっちを見ている山峰さん

それでも、遠すぎて白坂さんの泣き腫らした顔までは見えないのだろう

陸上部の先輩に声を掛けられて再び、練習に戻って行った

靴を履き替えて、校舎の外へ

裏庭の教職員用の駐車場へ向かう

弓槻先生の車は、意外にも7人乗り3列シートの大きなミニバンだった

オレは昨日、医者へ行く時に乗せてもらった

ただ、側面と後ろの窓ガラスは、ヤクザの車みたいにミラーガラスのシートが貼られていて、外からは中が見えないようになっている

乗りなさい

先生に言われて、オレと白坂さんは2列目の座席に座る

鞄をギュッと抱き締め、シートの中に縮こまって座る白坂さん

隣の席のオレから少しでも離れようと、窓の方に頭を寄せている

運転席に座った弓槻先生が、不意にこんなことを尋ねてきた

ねぇ、白坂さんところであなた、吉田くんのフルネームを知っている

何で今、そんなことを

白坂さんは、小さな声でそう答えた

そうだろうやっぱり

白坂さんにとって、オレみたいな存在は

吉田くんはどう白坂さんのフルネームを知っている

オレは答えた

白坂雪乃さんです

プッと女教師は吹き出した

先生の笑い声が車内に響く

黒教師は笑った

オレをオレの思いを

車が動き出す走り出す

校舎の角を曲がり野球部のグラウンドの方へ

あケンジ

白坂さんが、窓ガラスに張り付いて野球部の練習を見ている

遠藤はちょうど守備位置に付いて、コーチからノックを受けていた

こちらにこの車に気付く余裕は、無い

ケンジケンジ、助けて

白坂さんの呟く、悲痛な声が聞こえる

その声にオレは決意した

今夜白坂さんを犯す

絶対に、この肉体をオレのものにしてやる

ううう、展開遅いですよねぇ

今日は先生の家まで行くはずだったのに

9.食事と排泄

弓槻先生の車は、学校から五分ほど離れた場所で停車した

そこは大きな洋館だった

鉄の巨大な門の向こうに、屋根も壁も真っ黒に塗られた三階建ての屋敷が見える

大きな丸柱と張り出したバルコニーは、まるでホワイトハウスのよういや、むしろアメリカ南部の奴隷農場の主人が住んでそうなお屋敷といった感じだ

ただしあちらの国ならきっと真っ白に塗られているであろう外壁が、全て黒一色で塗り込められている

古い建物だ少なくても戦前の建築だろう

先生が車のライトをパッシングすると、鉄の門が自動でスーッと開いた

あたしの家よ

先生は車を発進させながら、そう呟いた

こんなでかいお屋敷が先生の家ってホント、この人、何者なんだ

古くさくて汚い家何度も潰してしまいたいと思ったんだけど、家の者が許してくれないのよ

ええっとそ、それって、先生の御家族ですか

オレの問いに、弓槻先生はフンと鼻を鳴らした

違うわ執事よ

し執事

車はそのまま屋敷の正面バルコニーの下、大昔だったら馬車が着いたであろう玄関のアプローチで停まった

するとなるほど、そこには確かに老執事とそれから、若いメイドさんが控えている

降りなさい二人とも

先生の命じるままに、オレと白坂さんは車を降りた

鞄は車の中でいいわどうせ、明日はこのまま学校へ行くんだから

そう言われて、オレは鞄は車内に残す

だけど白坂さんは、鞄を持ったまま下車する

白坂さん、聞こえなかったの

先生の口元がピクリとする

聞こえてますでも、あたし、自分の荷物は自分で管理したいんです

白坂さんは、キッと女教師を睨んでいる

先生は、フッと顔を崩した

そうねあなたは、そういう子だったわね

車から降りた弓槻先生の元に、執事とメイドがいそいそとやって来る

執事さんは、七十歳近そうな白髪の老人黒い執事服白いシャツに黒いネクタイ度のきつそうな金縁の眼鏡痩せていて、年の割には背筋がピンと伸びている

メイドさんは二十歳前後だろうか美人で巨乳うん、誰が見てもはっきりとした巨乳の持ち主だけど、ウエストはキュッと締まっているお尻はまたドバーン凄いグラマラスな体型のお姉さんだ

髪の毛はちょっと茶色ががかっているがその色が白いメイド・キャップに映えているやっぱり黒いメイド服に白いエプロン

克子車を裏に廻しておいてちょうだい

弓槻先生はメイドさんにそう言って、車のキーを渡した

はい、お嬢様

克子と呼ばれたメイドさんは、キーを受け取ると運転席へ

車を駐車場へ置きに行くのだろう

森下食事の準備はできていて

先生は、執事さんにそう尋ねた

はいお嬢様のご指示通り三名様分、ご用意しております

女教師が、オレと白坂さんに振り向く

さあ、夕食にしましょうかあたし、とっても空腹なの

◇ ◇ ◇

屋敷の中は、古風で格調高い雰囲気に包まれていた

ただし壁は黒床も黒カーテンはさすがに白だけど

うん黒い背景の中に、時々白い物が混じっている

インテリアだとか机だとか時計とか

この家には、黒と白以外の色の付いたものは無いみたいだ

靴を脱がないで、人様の家の中を歩くというのは変な感じがした

オレたちはそのまま、ダイニング・ルームへと通された

夕食を食べるためだけの専用の部屋がダイニングそれが本来の意味だ何かの本で読んだことがある

ちなみに、朝食を食べる部屋はモーニング・ルーム

昼食は何処で食べるんだろう

弓槻先生のダイニング・ルーム大きな机に椅子が並んでいる

椅子の数は三つつまり、先生と白坂さんとオレの席だけ

いわゆるお誕生日席主人の席に、先生

客であるオレと白坂さんは向かい合わせで

壁は三方向がやっぱり黒く塗られているが、先生の席の正面側だけは白い

何か、意味があるのだろうか

それとこの部屋には、白いピアノが置かれていた

あの、あたし、お腹空いていませんから

と、白坂さんが言うと、女教師は、

どうしたの緊張しているいいから食べておきなさいこの先、夜は長いのよ

と、答えた

白坂さんは、ギッと先生を睨が、先生はフフフと笑ったまま

執事とさっきのメイドさんが、料理を運んでくる

えこれって

スープとサンドイッチくらいなら入るでしょ

いやただのスープじゃない本格的なフランス料理に出てくるような、ブイヨン・スープだった

何時間もじっくり煮込んであるのだろう美味しそうな匂いが部屋に立ちこめる

サンドイッチも、まるで一流ホテルのレストランが作ったみたいな、一皿二千円とか三千円とかしそうな感じの出来映えでパン生地そのものからして、もう見た目から違う

さあお食べなさい

躊躇したままの白坂さん

オレは、サンドイッチを一つ取って食べてみる

美味い

ローストビーフと新鮮なトマトの味が口の中に拡がっていく

そのオレの呟きを聞いて、白坂さんもサンドイッチを一つ摘んだ

小さな口で、ちょっぴりと囓る

味に問題ないことを知ると、普通に食べ始めた

スープの方も美味いなんてもんじゃないするすると胃の中に落ちていく

執事さんが小さめのワイン・ボトルを持ってきて、オレたちの目の前で封を切る

まずは、女教師のグラスに注ぐ

次に、白坂さんのグラスへ

待って下さいあたし、お酒は、

白坂さんが給仕を断ろうとすると、女教師が、

心配しなくていいわこれ、ワインじゃないのワインの原液ただのブドウ・ジュースよアルコールは入ってないわもっとも、最高級のワイナリーが一部の顧客にだけ販売している、普通では手に入らない代物なんだけどね

そう言って、一口飲む

ああ、美味しい

半信半疑でグラスを見ている、白坂さん

執事さんがオレのグラスにも注いでくれたので、試しに飲んでみる

な、なななな何だ

甘くてコクがあってすっげぇ、美味い

そうでしょあたしは、これじゃないとダメなの

先生はコクコクと喉を鳴らして、グラスを飲み干した

すぐに、執事さんが注ぎに行く

白坂さんもおそるおそるグラスに口をつける

そして舌で味を確認してから、ゴクリと飲んだ

柔らかそうな白坂さんの唇

どうしたの、吉田くん白坂さんが食事するところを見るのは、そんなに面白い

不意に、先生がそんなことを言い出した

白坂さんがビクッとして、オレの方を見る

あオレ、ジロジロ見ていたのかな

ごごめん

白坂さんに謝る

白坂さんは無言で、オレから眼を背けた

だからオレも、白坂さんの方を見ないようにして

いいじゃないじっくり観察すればいいのよ人の食事の様子を見ると、その人のセックスへの関心が判るという説があるわよ

弓槻先生がそんなことを言うからオレは、ますます意識してしまう緊張してしまう

どうしようもないので、食事だけに集中した

サンドイッチを摘んで、スープを胃の中に流し込んでグラスが空く度に、執事さんがどんどん注いでくれるから、ジュースもゴクゴク飲んでしまう

オレがそんな勢いでバクバク食っているからだろうか白坂さんも、もう緊張せずに普通に食事を続けているジュースも何杯目かだし

本当に美味いジュースだすでに三人で小さなボトルを何瓶も空けてしまっている

しばらく、無言の食事が続いていた

不意に弓槻先生が顔を上げる

あんまり静かなのも楽しくないわね克子、何か弾いてちょうだい

メイド克子さんがピアノに向かう

何の曲がよろしいですか

克子さんが白いピアノに座って、主人に尋ねた

そうねラヴェルがいいわ水の戯れを

畏まりましたわ

ピアノを弾く、克子さん

プロのピアニストとしか思えない、見事な演奏

白坂さんも驚いて、食事の手を止めて演奏に聴き入っている

オレたちはすっかり、圧倒されていた

弓槻先生と、この屋敷と執事さんに克子さん

全てが醸し出す、上品な雰囲気に

呑まれていただまされていた

きっと、それも先生の仕掛けた罠の一つだったのだろう

ピアノの演奏が終わった後白坂さんが先生に言った

あの弓槻先生

彼女は、妙にもじもじしている

あらどうしかしたの、白坂さん

先生は片手にグラスを持ったまま、微笑んで答えた

化粧室はどちらですか

化粧室ってああ、トイレのことか

そう言えば、スープにジュースと飲み物を取りすぎたかもしれない

森下案内してあげて

はいお嬢様

白坂さんは、執事さんに連れられて部屋から出て行った

すぐに先生がオレの方を向いてあの悪魔の笑みを見せる

さあて吉田くん、観察の続きよ

先生の言葉の意味は、オレには判らない

克子、準備して

メイドさんが壁のスイッチを操作する

ダイニングルーム全体が薄暗くなり、天井に収納されていたプロジェクターの機械が降りてきた

ええ、何これ

部屋の中で唯一白い壁全体をスクリーンにして、巨大な映像が投影される

それは

とトイレの個室

ね、面白いでしょう

って、先生はニタリと微笑むけど

こ、これって犯罪ですよぉ

スクリーンの画像は、大きく四つに分割されていた

右側の画像は、トイレの上の方の隠しカメラから撮った俯瞰した映像

真ん中の上側はこれって隠しカメラが、便座に埋め込まれていますよね

真ん中の下側はドアにカメラが仕込まれているみたい多分、排便中の人の顔が映る位置

そして、左側の画像は確実にこのカメラは便器の中にある

最近のカメラは小さくていいわよね画像も鮮明だし

先生はそう言うけれどオレはもう

と、画面の中のトイレのドアがガチャリと開く

あわわわわわぁぁっ、白坂さんが入って来たぁぁっ

ドアを閉める白坂さん

一人の空間に入って、ホッとした表情をしている

実際は、別室のこんな特大のスクリーンで鑑賞されているんだけど

シュルシュルという衣擦れの音隠しマイクもあるんだ

おおお、パ、パンツを白坂さんがパンツを下ろそうとなさっているぅぅ

べ、便座に仕込まれたカメラが白坂さんのパンツを捉えた

今日のパンツは白純白ですかぁぁ

白坂さんの両手がパンツに掛かってくるるるんという感じで、お尻が出てくる

白いお尻まんまるのこ、これが白坂さんのお尻

つるるんとしている

そのまま白坂さんは便座に腰掛けようとするから便座に仕掛けられたカメラに白坂さんのお尻が大写しになってあっ、座った瞬間、何か見えた多分

あれってもしかしてお尻の穴ですか

ホントに面白いわね

先生の声に思わず、ハッとする

あなたがよ白坂雪乃みたいな子に食いつくあなたが、本当に面白いわとっても、笑えるあなた、そんなにあの子のことが好き

す、好きです

オレは、正直に答えた

そうあ、ほら、もっと凄いことになっているわよ

そう言われて、再びスクリーンを凝視するオレ

便器に仕掛けられたカメラの映像は、白坂さんの影に入ってしまって真っ黒けっけになっている

その代わり、便器の中に仕掛けられているカメラが

オレショックで死ぬかもしれない

その画面には白坂さんの股間が、そのまま映っていた

はい、股間といいますか割れ目といいますかあの、オシッコの出るところです、ええ

ごめん生まれて初めて見るから、どう表現したらいいのか判らない

何か桃みたいにムッチリとしたそれでいて、ぴったりと閉じた肉の割れ目が見える

やっぱり綺麗だいびつじゃない、歪んでない

まだ誰も犯されていない閉じた、まっすぐの筋だ

薄い陰毛も見える

は、生えているんだ白坂さんみたいな可憐な美少女にも、やっぱり毛が

う、んっ

隠しマイクが、白坂さんのそんな声を拾った

ヤバイすっげぇイヤらしい声

やがて肉の割れ目の間から、ちょろちょろと水が

白坂さんが排尿をなさっているぅぅ

オシッコの零れる、ちょろちょろという水音

今、出しているんですね排出しているんですね白坂さぁぁん

流れ出したオシッコが、隠しカメラのレンズをチョポチョポと洗い清めるッ

別のカメラで見た映像には、オシッコを出している最中の白坂さんの顔の表情がハッキリと映し出されていて

潤んだ瞳何だか、緩んだ表情の白坂さんすげぇ、いやらしい

あんな清らかなさわやかな美少女も、オシッコするんだぁぁ

オレの股間は激しく勃起していた

何だ身体が熱い

せ、先生も、もしかして、食事に何か入れました

オレがそう尋ねると、先生は白坂さんの排尿を楽しそうに眺めながら

もちろん入れたわよブドウ・ジュースみたいな味の濃いものは、薬を入れたって判らなくなるものなのよ

で、でもせ、先生だって、飲んでましたよね

何でわざわざ小さいボトルで出したと思う二本目の瓶から、薬入りのと入ってないやつに分けて注がせたのよ

そそうだったのか

まだ大して効いていないでしょもう二十分くらいたったら、凄いことになるわよ

ど、どうなるんです

まあ、楽しみにしてなさい

そそんなこと言われても

そんなに心配しないで興奮剤と催淫剤をほんの少し入れただけだから彼女の場合は、催淫効果の出る前にオシッコがしたくなっちゃったみたいだけどまあ、たまにあることよ特に、処女の子の場合は

ドキリとするようなことを、女教師は平然と言う

あんまり薬を使いたくないんだけどねでも、少しはアソコが濡れてくれないと困るでしょあなたも彼女も

スクリーンの中の白坂さんの性器

オシッコを出し終わった白坂さんが、トイレットペーパーを取る

カラカラとトイレットペーパーの廻る音

濡れた股間を紙で拭く白坂さんの細い指

一瞬、割れ目がぺろんとめくれた

ああ

あそこにもうすぐ、オレのペニスを突き立てる

あそこに入る入れる奥まで全てを

白坂さんがトイレから戻るまでに、ダイニング・ルームは元の状態に戻されていた

オシッコを終えて帰って来た白坂さん何だか、顔が赤い

目がトロンとしている

薬が効き始めているんだろうか

席に着くなり、彼女はメイドの克子さんに言った

すみませんさっきのジュースをもう少しいただけますかあたし何だか、喉が渇いてしまって

また、登場人物が増えた

メイドさんなんて、夕べまで全くの想定外だったんですけど

10.緊張→緩和→拘束

食事が終わると先生は、メイドさんに声を掛けた

克子部屋の用意はできていて

はい、ご指示どおりに

メイドさんの返事に、先生は満足げに微笑んだ

では、行きましょうか森下はもういいわ下がりなさい

執事さんが一礼して、退出する

白坂様、吉田様、こちらへどうぞ

メイドの克子さんは、オレたちの名前を知っていた

克子さんに先導されて、ダイニングを出る

オレたちの後から、先生が挟まれている、オレたちは逃げられない

玄関ホールまで戻って、大きな階段を2階まで上がる

左側の大きな扉を、メイドさんが開けた

こちらです

その部屋はかつては、洋館のダンス・ホールだったのだろう教室二つ分くらいの大きな空間が拡がっている天井も高い

もちろん舞踏会なんて、もう何十年も行われていないのだろう

部屋の片側には、先生がトレーニングに使っているのだろうかジムの器械が数台置かれている

そして、部屋の奥そこは、まるで撮影スタジオのようになっていた

天井から白い大きな布が、床まで垂れている背景ホリゾントというやつか

そのホリゾントの前の床にだけ、淡いブルーのカーペットが敷かれている

その左右に照明器具と、大きな白い傘みたいなものあれには、確かフラッシュの機械が仕込まれているはずだ

そして、正面に三脚に乗せられた大きな一眼レフのデジタルカメラが

プロ用の最高機種だ百万円は軽く超す値段の代物だと思う

それが、3台も並んでいた

それ意外にも、脇のワゴンの上に、普通のサイズのデジカメも数台置かれている

テーブルにはノートパソコンも一台

じゃあ、あなた靴を脱いで、カメラの前に立ってくれる

女教師が白坂さんを見て、そう言った

え、あの

白坂さんは、事態がよく呑み込めていないようだった

言ったでしょ、記念写真が撮りたいって大丈夫よ服を着たままでいいわ

白坂様、こちらへお願いします

メイドさんに促されて、白坂さんはよく判らないまま靴を脱いでカーペットの上に

じゃあ、克子、お願い

かしこまりました

克子さんが、3台のうちの真ん中のカメラをいじりはじめる

吉田くんは、こっちにいらっしゃい

先生は、壁際のテーブルとソファーのある方へ向かっていた

そこは撮影の現場から少し離れている十メートルくらいの距離だ

そんなに離れてしまったら、白坂さんの撮影がよく見えない

残念だけどでも、先生の指示には逆らえない

先生はソファーに座ると、テーブルの上にあったパソコンを開いた

それでは参りまぁーす目線をこちらに下さぁい

メイドさんが、白坂さんに声を掛ける

どうやら、写真を撮るのは克子さんの仕事らしい

ちょっとちょっと、待って下さい

困惑している白坂さん

いつもの制服姿の白坂さんが、カメラの前で強ばっている

あっ、いいですよその感じ、初々しくてそのまま動かないでぇぇッ

はぁいッ

ビカッとフラッシュが光る

ビッとシャッターの音

ピピピピピというフラッシュの充電音が、その後に続く

うーん、ちょっとまだ顔が硬いみたいですねぇぇはい、次いきまぁす、視線はこっちはいはいはぁぁい、それぇっ

フラッシュビビビッ

あっちは面白そうだ

ああ近くで見たいなあ、と思っていたら、

吉田くん、これを見てご覧なさい

と、先生が笑って、パソコンのモニターを指し示した

覗き込むオレ

そこには、今撮ったばかりの白坂さんの画像が映っている

克子さんのカメラとこのパソコンは、繋がっている

克子には、カメラマンの才能があるからあたしはいつも、最初は彼女に任せることにしているのよ

いつもこんなことをしているんですか

そう質問したかったが、オレの眼はすでにモニター画面に集中していた

克子さんの写真は見事だった素人目にも判る

白坂さんの可愛らしさ、可憐さを、あますところなく写し取っている

急にこんな場所に連れて来られた不安や恐怖感、苛立ち、憎しみさえも

はい、それじゃあ、次は目線をそっちの壁の方に向けて下さぁいもう少し、上そうですもっと胸を張ってはいとっても可愛いですよぉぉ、そのままそのままはぁい

フラッシュ

克子さんは、次々に写真を撮っていく

パソコンの中の白坂さんの画像は10枚、20枚と増えて

ほら少しずつ、彼女の様子が変わってきたでしょう

先生が白坂さんの写真を見て、ニッと微笑んだ

確かに写真を見ると、いつの間にか白坂さんの緊張が解けている

不安感や苛立ちが解け落ちて克子さんに心を開いて来ている

というか、顔が上気していてうっすら汗をかいて

何か、ボーッとした感じにさえ見える

こんな白坂さんの顔学校の中でも、見たことがない

克子は、被写体を気分良くノせるのが上手いのよそれに、今この部屋の中は女性の比率が高いでしょうあたしとあなたは、わざと少し距離を取った位置にいるし

そうか撮影現場から少し離れた所から見ているのは、白坂さんの緊張を解くためだったんだ

わざと、明るくて親しげな克子さんに相手をさせて

写真を撮ることで、疑似的な信頼関係を結ばせて

ほうら隙を見せないように徹底して張り詰めていた彼女が、どんどんゆるゆるになっていくわ

白坂さんが、右手で額の汗を拭った

あらあらあらはぁい、タオルをどうぞぉぉ

克子さんがカメラから離れて、純白のタオルを白坂さんに手渡す

タオルで汗を拭う、白坂さん

洗い立てのふんわりとしたタオルの触感が、また彼女の心を緩和させる

じゃ次、上着を脱いでみましょうか

克子さんが、ニコニコして白坂さんに言う

暑いでしょ上着を脱いだ方がいいですよっ

ただ親切心から言っただけですよという、克子さんの笑顔

明るい元気美人の克子さんの言葉に、白坂さんは制服の上着を脱ぐ

うんうんいいですぅいいですぅこっちを見てぇぇ、はぁいっ

白いブラウス姿の白坂さんを、克子さんは撮していく

うーん、まだ暑そうですねぇ首のところのボタン、幾つか開けましょうかうん、その方がいいですよ

言われるまま、ブラウスのボタンを外す白坂さん

ほーらほら、もっと可愛くなったそこに座ってみて下さいあ、笑ってみて下さいニッとほーら、笑顔の方が素敵ですよぉぉ

この屋敷に来て以来、ずっと張り詰めていた白坂さん

一度も笑わなかった白坂さんがカメラに微笑んだ

カメラマン克子さんが白坂さんの心に浸食していく

あ、少し小悪魔的な感じが出したいですねぇ上半身を少しねじってみて下さぁいそそそそうです、その感じあ、ボタンもう一つ外してみて下さぁぁい

当たり前のように外される胸のボタン白いブラジャーの縁が、ちらりと見える

うんうん、いいですよぉぉはぁい

またフラッシュが、白坂さんの身体をくっきりと浮かび上がらせる

今度はしゃがんで下さいそう、バス停でバスを待ってる感じでまだかなぁ、まだかなぁそうです、それ

白坂さん、気付いていない

モニターに映し出された写真白坂さんのスカートの中、丸見えです

はい、パン・ツー・丸・見えです

無防備な純白パンティ

エロいエロすぎる

そうだもう、いっそのことスカート脱いじゃいましょうか

あっけらかんとした笑顔で、克子さんがそんな提案をした

そそれは

これには、さすがに白坂さんも躊躇する

大丈夫ですよぉぅブラウスは着ているんだしそのスラッとした足を、もう少し見せて欲しいだけですからぁぁ

モニターの中の白坂さんが、オレの方をチラリと見る

オレに見られるのが嫌なんだ

別にいいでしょ全裸になれって言っているわけではないのよ

弓槻先生が、大きな声で冷たく白坂さんに言い放った

約束したわよね

白坂さんの表情が強ばる

ほーらっ、大丈夫、大丈夫平気ですってば

二人の間を克子さんが明るく取り持つ

判りました

白坂さんの手が、制服のスカートに掛かる

スカートが、すとんと床に落ちた

克子さんは、その様子さえもカメラに収めていく

いいわぁいいわぁすっごく、いいですぅぅっ

下着に、白いブラウスを纏っただけの白坂さん

たった一枚脱いだだけなのにものすごく、セクシーに見える

白坂さんはブラウスの前に手を置いて、パンツが見えないように隠している

顔が羞恥ですっかり赤く染まっている

いやらしいいやらしいいやらしい姿の白坂さん

靴下も取っちゃいましょうその方が脚が長く見えますから

克子さんの明るい提案に、白坂さんはもう意義を挟まずに実行する

さすがに手を使わずに足だけで靴下を脱ぐようなお行儀の悪い真似は、白坂さんはしない

左手でブラウスの前を押さえたまま、右足を曲げて右手で何とか靴下を脱ごうとする

白坂さんの身体がCの字状にクイッと曲がる

やはり体勢に無理があるブラウスの合わせ目から、パンツがちらりとコンニチワしたッ

右が脱げたら、続いて左の靴下

白坂さんが靴下を脱ぐ様子も、克子さんはカメラで克明に記録していく

うんうん女の子の素足っていいですよねぇぇ

ああ白坂さんのすらりとした白くて長い足

ブラウスの下のふとももから足の指先まで全て、肌色

生足生足ってやつですよねあれ

じゃあ、今度はこっちを向いてもう少し、屈み込んではぁい

ブラウスだけの白坂さんに、克子さんがどんどんポーズを指示していく

フラッシュ輝きとシャッターの音が続く

いつの間にか白坂さんはブラウスの前を押さえるのを忘れている

もう、ずっと白いパンツが見えっぱなしで

そろそろ趣向を変えたいなぁ何か、変わったシチュエーションで

克子さんがファインダーから顔を上げて、そんなことを言い出した

うーんと何か、ないかなぁ

克子さんは部屋の中をぐるりと見渡した

克子さんの視界に、ジムの器械が入る

そうだ、あれを使ってみましょう

先生がオレの耳に囁く

彼女たちとは距離を保ったままよ今は、近づいてはダメあたしたちの気配は殺しておいて

オレは小さく頷いた

あれってトレーニングの機械ですか

そうよ、そう今度は、あれを使っているところを撮影しましょうっ

克子さんの言葉は、あくまで明るい

一番小さいカメラを三脚ごと持ち上げて運ぶ

はいこちらに来て下さいっ

白坂さんは怪訝に思いながらも、克子さんに付いていく

オレと先生は動かない

彼女たちと離れたままでいる

まずは、これいってみましょうっ

克子さんが示したのはいわゆるバタフライ運動をする器械というやつだ

椅子に座って、肘でバーを押し曲げるトレーニング器械

ここに座って下さいっ

でも

大丈夫です、大丈夫ですからぁっ

白ブラウスに生足の白坂さんは、無理矢理シートに座らせられてしまう

これ、足を固定しないといけないんですよぉここのペダルに足を乗せて下さいはぁい、マジックテープで固定しますねっ

ペリペリと音を立てて、克子さんは白坂さんの両足首を固定する

手はここに入れて、このバーを握って下さいここの手首も固定します

やっぱり手首も固定されてしまう、白坂さん

ではバーを押してみて下さいちょっと重いですか

白坂さんの手がギュッとバーを押す

平気です

バーを戻す

じゃあ、そのまま続けてみて下さぁいあたしは撮影しまぁす

克子さんは、デジカメのモードを動画撮影に切り替えた

弓槻先生のパソコンに、運動する白坂さんの肉体が映し出される

はぁぁいいーち、にぃぃぃ、さぁぁん、しぃぃぃぃ

克子さんのカウントに合わせて、バーを押す動作を続ける白坂さん

力を入れる度に、足の筋肉がキュット締まるのがハッキリと判る

もちろん、パンツは見えっぱなし

パンツどころか、おへそまで見える

高校一年生の細いお腹廻りそこも白坂さんが力を入れる度にククッと縮む

ハァ、ハァという息づかいが聞こえてきそうだ

五分近く続けているうちに、白坂さんは身体全体で汗をかいていく

白い薄手のブラウスが身体に張り付き上半身のラインをくっきりと浮かび上がらせている

ふとももの上の汗の玉が、またセクシーだ

何か白坂さん主演のセクシー・イメージビデオを観ているみたいで

だけどここに映っている白坂さんとオレは、同じ部屋の中にいるわけで

わすが十メートルの距離に、この肉体がある

はいオッケェですぅもう一台、別のマシンで撮影しましょうっ

克子さんはそう言ってカメラの三脚に固定して、白坂さんの手首と足首のマジックテープを外してあげる

それから、またタオルを渡して

ハァハァ肩で息をしながら、タオルで汗を拭う白坂さん

あ、胸元からタオルを入れて、脇を拭いている

白坂さんはオレたちのいる場所からは見えないと思っているんだろうけれどそのカメラ、動画モードで生きてるんですよ

見えてます記録されてます

っていうかあのタオル、欲しいですオレ

これでマシンの撮影は最後にしますからはいっ、ここに座って下さい

克子さんが指示した器械は、オレの眼にはどんな運動をするためのマシンかは判らなかった

丸い鉄の棒に黄色いウレタンを巻いたような物が幾つも組み合わされて、座った人の形になっている

白坂さんは言われるまま、シートに座る

すっかり克子さんのことを信用しているみたいだった

はぁぁいまた、手首と足首を固定しますねぇぇ

克子さんがさっきと同じように、白坂さんの手と足をマジックテープで固定した

白坂さんが、クックッと身体を動かしてみようとする

しかしマシンはどの方向にも動かなかった

これ、どうやって運動するんですか

と、白坂さんが尋ねると、克子さんは、

ああこれはまず、マシンのスイッチを入れないといけないんですっ

克子さんが、マシンの後ろ側にあるスイッチをオンにした

ウィィン、ウィィン、ウィィーンと、不思議な駆動音がする

まるで、中でゆっくりと歯車が廻っているような

続いてマシンからアナウンスの音声が

体型をセンシングします大きく深呼吸して、しばらくお待ち下さい

白坂さんは、言われた通りに息を吐いた

やがて

拘束を開始します

ウィィィーン、ウィィィーン

そのマシンは白坂さんを拘束したまま、変形を始めた

ゆっくりと立ち上がる

何、これっ

手と足をバタバタしようとする白坂さん

しかし、手首も足首も、しっかり固定されていて身動きが取れない

やがて、白坂さんを拘束したマシンはX字になって直立した

うまくいったみたいね

先生が呟いた

そうか

これはトレーニングの器械なんかじゃない

それに見せかけた拘束台だったんだ

嫌ッ嫌ッ嫌ッ

マシンに捕らえられている白坂さんも大きく両手、両足を広げたXの形に

さあ、あっちへ行きましょう

モニターの中の白坂さんを食いいるように観ていたオレに、先生が言った

ここから先は近くから見ればいいでしょ彼女はもう拘束されたんだから

悪魔の微笑み

助けて嫌、こんなの嫌ぁぁ

必死に克子さんに助けを求める白坂さん

しかしその克子さんは

メイドらしく頭を下げて、主人を出迎えている

克子ご苦労様、今日の仕事はパーフェクトね

メイドさん、出して正解でした

11.処女検査(実習)

ホントに馬鹿な子ねこんな手に引っかかるなんて

弓槻先生が、拘束台に磔になった白坂さんを嘲り笑う

ここから下ろして下さいこんなことをしなくても、ちゃんと約束は守ります

不意打ちを食らわされた白坂さんが、大きな瞳で強く抗議する

あらあら、元気がいいのね

弓槻先生は笑いながら、ゆっくりと拘束台の白坂さんに近づいてく

女教師の痩せた指先が、白坂さんの肌に触れようと伸びていく

さっ、触らないでっ

反射的に白坂さんは身を捩って身体を反らそうとするが、手と足を縛るマジックテープは強固で、どうすることもできない

彼女は、完全に台に磔にされている

それ、特注なのよどんな力持ちでも絶対に外せないわプロレスラーでも、マウンテンゴリラでもね

女教師は、愉快そうにクククと笑った

さあまずは、可愛いおへそでも見せてもらおうかしら

弓槻先生の指が、白坂さんのブラウスの残りのボタンを外していく

プツン白いブラウスの間から、白坂さんの汗に湿った肌が徐々に現れてくる

い、嫌ッ脱がさないで

一つ二つ三つ

ゆっくりと全てのボタンが外された

はらりと、ブラウスの前がはだけた

白いブラジャーの胸元の谷間

細いウエストの中のおへそ

そして白いデルタゾーンを形作っている純白のパンティが、オレの肉眼に飛び込んでくる

(きっ、綺麗だ)

もっちりとした白いお腹に、丸くちょこんと凹んだ窪み

白坂さんは、おへそまで清らかで美しい

オレは、今まで他人のおへそをじっくり見つめた経験なんてそうは無いけれどでも、これは綺麗だと断言できるいや、する

(な舐めてみたいッ)

心の底から、劣情の波がこみ上げてくるゥゥ

ああれれ

何か、身体が熱いぞ

胸の辺りがバクバクと身体全体がポッポカしてきた

額からポタポタと汗が垂れてくる

そろそろ、薬が効いてきたんじゃない

先生がオレの様子を見て、克子さんにそう言った

量と経過時間を考えますと、吉田様はピークまでにはもう数分かかると思います

克子さんが、先生にそんな報告をする

白坂様の方は運動していただいて血行を良く致しましたから、そろそろ良い感じになるはずです

白坂さんにわざとトレーニング・マシンを使わせたのは、血の巡りを良くして薬の効力を上げるためだったんだ

なるほど、そのようだわね

女教師がは、白坂さんの様子をじっくりと観察している

顔色肌の具合そして

先生は、右手の中指と人差し指で、白坂さんの白いパンティを下から撫でた

ひぃぃッ

白坂さんの股間からクチュリと水音が聞こえた

あらこれは汗では無いわね

先生が白坂さんを辱めようと、わざと大きな声で解説する

あ汗ですッあたし、今、運動したから

真っ赤な顔で、必死に否定する白坂さん

ふーん、そうかしらもう少し、観察してみることにするわ

先生の指が今度はブルブルと白坂さんの股間で振動するッ

きぃぃぃいやぁぁッッ

白坂さんのいやらしい叫声

白坂さんのパンツが一気に濡れて、湿っていく

これってああああああ、愛液ってやつですか

吉田くん、覚えておいてね女の子の性器を愛撫する時は、最初はパンティの上から刺激した方が効果があるのよ

先生の説明に、白坂さんがオレの存在を思い出す

吉田くんみ、見ないでお願いいやぁぁ

女教師は、さらに指のバイブレーションを強くした

直接触るのは、いきなりだと刺激が強すぎるの布一枚を通して触った方が、陰部の広範囲に接触できるでしょ効くのよ、最初はこの方がッッ

先生は二本の指先のバイブレーションがさらに激しくなる

あああっいや、いやぁやめてやめて下さい

感じている白坂さん

身体全体をキュットと縮こまらせて

だけど、先生の指からは逃れられない

白ブラウスに下着だけの半裸の白坂さん

拘束された白坂さん

快感に耐える表情がいやらしい

その姿を克子さんがカメラに収めている

カメラのレンズがズームする

いやぁ撮らないでこんなあたしをこんなの、あたしじゃないあたしじゃないんだからぁぁ

普段、教室では見たことの無い白坂さんの姿がそこにはあった

オンナメス動物

ただの女体の白坂さん

ふぅぅとりあえず、最初はこれくらいにしておいてあげましょうか

ようやく先生が指バイブを止め、白坂さんの股間から手を離す

X字に拘束されたままはぁ、はぁと、大きく息をする白坂さん

その股間はすでに、グショグショになっていた

白いパンティに愛液が染みて、白坂さんの薄い陰毛が透けて見える

もちろん割れ目のラインもくっきりと

ここだと、少し暗いわね克子、拘束台をもっとライトが当たる場所まで移動させてちょうだい

主人の命令に、克子さんはカメラから離れ拘束台の後ろへ回り込む

台座のケースから、四角いユニットをパチンと外す

それは太いコードのついた小包サイズのボックス

克子さんがパカッと蓋を開けると箱の中には、ジョイスティックやトグル・スイッチ、テンキーなんかが仕込まれていた

これってもしかして、拘束台のリモコン

カチカチと克子さんが幾つかのスイッチを入れ、ジョイスティックを操作する

すると白坂さんを拘束している台は、そのままウィーンと前方に進む

どうやら台の底に仕込まれたタイヤが、電気モーターで動いているらしい

何これっもういやよいやっ

ブラウスの前を大きくはだけた下着姿の白坂さんが、お祭りの山車みたいになって、ゆっくりと運ばれていく

両手両足を大きく伸ばしたまま

弓槻先生はパソコンの所へ戻って、幾つかの操作をした

撮影用に使っていたライトの幾つかが、自動的に角度を変える

部屋の中心に、明かりが集まるように

この部屋の照明は、みんなあのパソコンで操作できるらしい

やがて白坂さんを乗せた拘束台が、その照明光の中心に安置された

克子あなたは、動画の撮影の準備をして

克子さんは拘束台のリモコン・ボックスを台に戻すと、カメラの並んでいた中から大型のビデオ・カメラを選び出す

三脚ごと持ち運んで、拘束台の前にセッティングする

カメラのフォーカスはもちろん、半裸の白坂さんに

はい、カメラ・オーケイビデオ、廻りました

カメラの上に赤いLEDが点る

撮影の開始

きっと、克子さんの覗くファインダーの中にはRECという赤い文字が浮かんでいる

ありがとうでは、性教育の時間を始めましょうか

先生は笑顔で、克子さんが置いたリモコン・ボックスを取り出す

この拘束台は、とてもよくできているのよ自在に動く機械のアームが仕込んであってね、拘束された人間に強制的に色んなポーズを取らせることができるの例えば

先生の指が幾つかのスイッチを押す

ジョイスティックをわずかに動かす

全く、迷いの無い操作だった

ウッィィィンウィィィィィン

拘束台が再び変形を始める

白坂さんの脚が上に持ち上がり、背中が後ろに倒れていく

頭部は、ヘッドレストに押しつけられるような形になり正面を向いたまま、固定される

なぁになんなの嫌よあたしの身体で遊ばないでぇぇッ

白坂さん自身には、どうすることもできない

先生は、ジョイスティックをさらに微妙にカチャカチャと操作する

ウィン、ウィィンと操作に合わせて変形していく拘束台

この拘束台は、ちゃんと人間工学に則って設計されているわ人間の骨格や筋肉の構造に合った方向にしか曲がらないわあなたの骨が折れたり、筋を痛めたりすることは絶対に無いから、安心なさい

そんなことを言われたってこんなのに乗せられて、安心なんかできるわけがない

白坂さんは必死で拘束台から逃れようと、身を捩っている

全身から、じわじわと汗が滲み出していた

胸の谷間から可愛いお腹に向かって、汗の滴がツツツと流れるッ

ああオレは

緊張と興奮で、心臓がドキドキする苦しい

だけど怯えて、戸惑って、苦しんでいる半裸の白坂さんから、もう目が離せない

拘束台の変形が終わる

白坂さんはここここ、これってM字開脚ぅっっ

M字開脚ってやつですよねうおおおおおっ

嫌よこんなの見ないで見ないでよぉっ

カメラの前に大きく開かれた白坂さんの両脚

その脚の間に、股間のデルタゾーン、白いブラジャーの包むオッパイの山、恥ずかしさに困惑する白坂さんの美しい顔が一直線に並んでいる

女教師は、リモコン・ボックスを脇に置いた

そのままも正面から白坂さんの身体に近づいて行く

こ、来ないで

細い邪悪な指先が、ブラジャーの山の形を確かめるようにソワッと撫でる

右の乳首のあるであろう辺りを、爪の先でツンと弾いた

ひゃっッッ

大当たりだ

あの下に白坂さんの乳首があるんだ

そのまま先生の指は、白坂さんのお腹を撫でながら下降していく

再び、パンティの上に

もう、下着の上からでもクッキリと形の判る、白坂さんの女性器の割れ目

細い指が、そのラインをなぞるようにしてクルリと円を描く

ぬぅぁぁッ

白坂さんの口から、いやらしい声が漏れる

またクチュリと水音がした

ふんそろそろいいみたいね

先生は邪悪な笑みを浮かべて、一度、拘束台の白坂さんから離れる

近くのテーブルから、何かを取り上げて戻ってきた

弓槻先生の手に握られた光るものそれは

医療用のメス

動かないでね、変なものまで切ってしまうと困るでしょ

先生の唇が、ニッと歪む

ややめて下さいお願いします

金属の刃の煌めき白坂さんは恐怖に震える

まあ、可愛い顔しちゃって

メスを持った弓槻先生の手が、白坂さんの股間に近づく

オレはもう、声も出ない

身動きできないまま、ただ怯える白坂さんを見つめるだけで

先生の左手が、白いパンティの端を掴む

右手のメスが白坂さんのパンティを縦に切り裂いた

シュルルルルッ

白い薄布の切り裂かれる音が、オレの耳に刺さる

メスの切れ味は鋭い

右と左二カ所を切り裂かれたパンティは、もはやただの布片でしかない

先生は、左手でそのままパンティの残骸を力一杯引き抜いたッ

つるんと白坂さんの柔らかなお尻が、拘束台の上にバウンドする

M字開脚したままの白坂さん

白いパンティを奪われた白坂さん

オレの眼前にむき出しの彼女の女性器が

(うおおおおおおおおッッ)

とろりと透明な愛液をにじませている白坂さんの女性器

ま、まんこまんこ、まんこ、まんこぉぉぉぉぉぉぉッッ

み、見ないで、吉田くんッ見ちゃダメッ見たら、許さないッ絶対に許さないんだからぁぁっ

白坂さんの絶叫

だけどオレの眼はもう、肉色の割れ目に釘付けで

ああまた、愛液の滴がツツーッと垂れてきた

とろーりと内ももから肛門の方へ流れ落ちていく

ほら吉田くん

白坂さんの股間をガン見しているオレに、弓槻先生が何か白くてヒラヒラしたものを投げてくる

反射的に受け取る、オレ

それ、あげるわあなた、それ欲しいんでしょ

それは裂かれた白坂さんのパンティの布地

汗と愛液でぐっしょりと湿っている

オレは、思わず匂いを嗅いでしまった

これが白坂さんの匂い

女の子の汗は、甘いミルクの匂いがする

ベロっと舌で布地を舐めてみた

ツンという酸っぱい刺激

これが、白坂さんの味

そんなの嗅がないで舐めないで捨てて、お願いだから

拘束台の白坂さんが嘆願する

でもオレはこの宝物を捨てることはできない

女教師がアハハハハと笑った

カメラを廻している克子さんも、ニンマリ微笑んでいるように見える

白坂さんの顔はこの世のあらゆる負の感情をごちゃ混ぜにしていた

オレはきっと、どうしようもなく呆けた顔をしているのだろう

薬が廻ってきているのかオレの意識は、白坂さんの女体だけに集中している

では、性教育の続きをしましょうか吉田くん、白坂さんの女性器に注目して

オレの眼が、再び白坂さんの股間に集中する

先生の指が、裸の性器の廻りをぐるりと撫でた

本人の申告によると処女の女性器よまだ、誰の侵入も許していない、純潔のままの確かに、こうして見ると、性行為で変形した様子は見られないわねオナニーも、あんまりしていないみたい

女教師は楽しそうに、そんな解説をした

見ないで、お願いだから

そんな白坂さんの声は、もうオレの耳には届かない

オレは生まれて初めて見る生の女性器に、激しく興奮していた

あらためて見ると女の子の股間は美しい

オチンチンのついていない股間というものは、こんなにもシンプルなのか

見慣れた自分の股間と比較して何か、衝撃を受ける

男と女は、やっぱり違う生物だったんだ

それから性器の上を縁取っている、薄い陰毛

白坂さんのさらりとした髪の毛とは違う縮れた毛

いやらしい、こんないやらしい物が、天使の様に可愛らしい白坂さんに生えているなんて

納得できない

納得できないけどこのギャップがどうしようもなくエロく感じる

そしてその陰毛の下

スッとナイフで切れ目を入れたような白坂さんの割れ目

改めて見てみると想像していたよりも、大きい

オレは、もっと小さな穴みたいなものだと思っていた

だけどここに勃起したチンコを押し込むのだと考えたらやっぱり小さいのかもしれない

本当に、こんな小さな割れ目にチンチンが入るのだろうか

愛液がにじんで、とろとろになっているとはいえ

うううっ、やめて、見ないでカメラを止めて止めて下さい

白坂さんの声が次第に小さくなっていく

じゃあ、外見の観察はこれくらいにして、次は内部を見てみましょう

先生の言葉に、白坂さんの身体がビクリと震えた

恐怖に染まった顔それもまた、美しい

白坂さんはどんな表情でも、とっても美しく可愛らしい

やめて、やめて、触らないでぇぇぇぇっっ

弓槻先生の右手が、白坂さんの生の股間にタッチする

細い親指と人差し指が、白坂さんの女性器をグイイッとVの字に開く

ぱっくりと開かれた女性器

愛液がたらーりと零れる

その下には、肉色のすぼまりが

この上の豆みたいにシコっているのが、クリトリスよ女の子が一番感じるところだから乱暴に触ってはダメよ

右手で女性器を開いたまま弓槻先生は左手の人差し指で、クリトリスをスゥッと撫でた

あっあンッ

白坂さんの声が漏れるすげぇ

ここの下にある穴が男性器を挿入する所よ吉田くん、よく見えて

弓槻先生は、今度は両手を使ってグイイイッと大きく女性器を広げる

あ、見えたわ穴の奥に白っぽいのが見えるでしょうこれが処女膜

見見えたぁぁ

こ、これが処女膜

ししし、白坂さんの

見ないでぇぇぇそんなとこ、広げないでぇぇ

白坂さんの激しい絶叫

悲しげに歪む、美しい顔すごい、エロい

羞恥に染まった白坂さんの肉体はどうしようもなくエロチックだった

克子しっかり撮れている

はい、お嬢様処女膜も白坂様のお顔も、はっきりと映っています問題なく、記録されています

そうそれはよかった

両手で女性器を開いたまま、弓槻先生は白坂さんに話し掛ける

どう、白坂さん同級生の男の子に処女膜を見られちゃって、どんな気持ちこんな体験、なかなかできないわよ自分でも見たことがないうちに、処女膜破っちゃう女の子の方が多いんだから

うん確かに

人に見られるどころか、自分でも目視しないよな普通

あなたたち、絶対に許さない絶対に、絶対に、絶対に

羞恥で真っ赤な顔の白坂さん眼からは涙を零している

怒りと悲しみと憎しみの涙

それでも、白坂さんはギッと弓槻先生を睨み付けている

白坂さんの心は、まだ折れていない

いいわぁあなたみたいな、元気な子、久しぶりよ

女教師は、ククククッと笑った

その元気がいつまで続くかしら

弓槻先生の眼が、オレを捉える

さぁて吉田くん、お待たせしたわね性教育の実習よ

えっオレ

じっ実習

白坂さんの処女、奪っちゃって

白坂さんの眼が、驚きで大きく見開かれる

あなたの気が済むまで、何度でも犯していいから

お、犯す

し、白坂さんを、犯す

白坂さんの顔が、一気に青ざめる

約束が違うわっ吉田くんには手出しさせないって処女だけは守るってっ約束したわっ約束したじゃないっ

白坂さんの激しい抗議

必死な抵抗

身体全体に恐怖と緊張が

また、汗がにじんでいる

眼からは、大粒の涙が

ああ、約束約束ねえ

弓槻先生は薄ら笑いを浮かべて、白坂さんを見下ろしている

ごめんなさいあれは全部、嘘なの

悪魔

悪魔、悪魔、悪魔

さあ、白坂雪乃さんレイプで処女を失いなさい

よし、次話もがんばるぞっと

12.初恋の少女を犯す夜(処女レイプ)

克子、予備のカメラのセットをして

弓槻先生は、楽しそうに指示する

克子さんが、壁際へ設置されている機械のパネルをカチャリと開いた

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