当たり前ですっ大切なあなたたちを、裸で放り出すことなんてできないわ
そういうお嬢様のお気持ちがあったから渚はお花屋さんを開店できました優花さんは、ご自分の顧客に助けていただいて美容室をオープンなさいましたが秀美様や珠代様の独立は、お嬢様のご助力無しには不可能だったでしょう
結局渚の件で、たくさんのお客様から白坂に抗議がいったのよ彼女を苦しめた上に、こんな形で追放するとは何事だってあたしは、その方々の力を利用させていただいただけよ渚は、本当にたくさんのお客様に愛されていたから
それが、キッカケとなって
引退後の娼婦が、ビジネスを始められるような環境ができたのは、つい最近のことなんだ
しかし弓槻先生全ての売春婦が、引退後に別の仕事を始められるわけではありませんあたしや陽子さんたちのように売春しかできない女もいます
岩倉さんが先生に言う
そうね去年、父が失態を犯して黒森楼を閉鎖して、ほとんどの売春婦には独立するだけのお金は渡したけれど陽子や友加里や清乃は、まだ何も始められていないのね
先生が、苦しそうにそう言った
あたしもですあたし、売春婦がいいんです売春以外にあたしの生きる道はありませんっ
岩倉さんは、真剣な顔で先生を見る
突然黒い森の売春部門が閉鎖してしまってあたしたち、戸惑っています陽子さんたちは、白坂の企画にすら乗ろうとしていましたあたしたちは、今すぐに売春を辞めることはできませんあたしは売春部門の運営は無理だとおっしゃるのなら
岩倉さんは言った
弓槻先生の手で、黒い森の売春部門を再開して下さいっ
ということで、少し岩倉さんに話に寄り道します
今日もギリギリまで書いていました
83.岩倉幸代という女(新)
あたし売春している時だけは、生きているって実感できるんですお客様から他人からちゃんと認められている必要とされてるって感じるんです
岩倉会長は、必死で弓槻先生に嘆願する
そんなの錯覚よ所詮はお金で買った・買われたの関係ですもの
先生は、冷たく答える
それがいいんですあたし
岩倉さんの言葉の意味がオレには判らない
一晩限りのほんの数時間だけの関係だから、気が楽なんです次々と知らない男に犯されるのが、スリリングでドキドキするんです今夜はどんなことをされるんだろうって、わくわくするんです
弓槻先生は、小さく溜息を吐く
本当に売春依存症なのねあなた
依存症ではありません病気じゃないですからあたしにとって、それが自然なんですお金で知らない男に抱かれることが
なら別に黒い森に拘る必要は無いでしょうどこか、別の売春組織を紹介してあげましょうか日本国内だと、どうしても暴力団が絡むから、まともな所は少ないけれど、ヨーロッパの組織なら紹介できるわよ確か、日本人の女の子を欲しがっている組織があったと思うから
先生は、岩倉さんに妥協案を示す
いいえあたしは、黒い森の娼婦でいたいんです
岩倉さん
黒い森の高級娼婦であるということは、ステイタスですお客様も全て社会的に成功した方々ですし皆様、魅惑的なセックスを求めて下さいます何より、ここには弓槻先生が居ます先生は、絶対にあたしたち娼婦の身に危険が及ぶことのないように、いつも注意して下さっています白坂創介が連れてくるような、頭のおかしいお客にも、きちんと釘を刺して下さいましたし
弓槻先生は、そっと眼をつぶる
恵子さん恵美のお母様が亡くなって以来、安全管理は徹底的に行っていますプレイの一環として認知できる範囲を超えた暴力を振るわれるお客様は、マルゴが排除してくれていますし薬物などの持ち込みは、絶対に許さないようにしています
お嬢様はずっと、あたしたち娼婦をお守り下さいましたわ
先生の言葉に、克子姉がそう呟いた
そうです弓槻先生の管理なさっている黒い森ほど、安全に売春できる場所はありませんっあたしは、死ぬまでここで売春を続けたいんですっ
岩倉さんが、熱く語るほど先生の顔は、冷たくなっていく
高校一年の時援助交際でヤクザに目を付けられ、泥沼にハマっていたあたしを助けて下さったのは、弓槻先生ですっ先生はあたしを黒い森の娼婦にして、この世のものとは思えない、素晴らしい売春の悦びを教えて下さいましたっあたし理想の売春婦になるためには何でもしましたっ幸代には知性や品格が足りないから、ロクなお客様が付かないって、先生はおっしゃいましただから、あたし必死にレッスンに通って、礼儀作法や、高貴な話し方や、歩き方や何から何まで学んだんですっ
岩倉さん
あたしはそういうつもりで、あなたにレッスンさせたのではないのよ
先生は、静かに答えた
何をおっしゃるんですかっ全ては、より優れた売春婦になるためじゃないですかっ克子様のように
岩倉さんが、克子姉を見る
あたしですか
はいあたしはずっと、克子様に憧れていましたあたしが黒い森に来て以来、克子様はずっとトップの娼婦でいらっしゃいますあたしとは、比べものにならないくらいの政財界の大物を顧客になさって優雅な売春生活を送っていらっしゃいますなのに、あたしに付くお客様は、小物の変態客ばかりでそりゃあ、あたしは変態的なセックスは嫌いじゃないですっむしろ大好きですっでも、そんなのばっかりしか、あたしには廻って来ないんです
娼婦には、娼婦の世界があるんだ
娼婦のプライドもあれば
娼婦としてのコンプレックスもある
弓槻先生に、生徒会長に立候補しろって言われた時には、初めは冗談だろうって思いましたでも、それは先生があたしにもっと付加価値を付けろっておっしゃっているんだなって思いましたそれまでのあたしは、克子様に対して現役女子高生という付加価値しかありませんでしたからそれが、現役女子高生で生徒会長となれば価値が高まるっもっと、良いお客が増えるっ先生は、そう考えて下さって、あたしに命じられたんだと確信しました
違うわあたしは、そういうつもりで命じたわけでは
先生は否定しようとするが
いいえそうなんですっそうに決まってますっだから、あたし必死に猫を被って、生徒会長になったんですからっ実際、あたしのお客様は増えましたロリコンのお客様とボクを叱って下さいっていう変な人もいましたが、とにかく変態以外のお客様があたしにも付いたんですっあたしは、すごく嬉しかったなのに
岩倉会長が先生を見据える
それから一月も経たないうちに黒い森は閉鎖されてしまいましたあたし娼婦として、やっとこれからって時に
去年の生徒会長の選挙は十月くらいのはず
そして、十一月に弓槻先生のお父さんの不祥事で、黒い森の売春部門は閉鎖に追い込まれた
あたしも黒い森の娼婦だっということは知っているわね
先生が、岩倉さんに尋ねた
はい知ってます
あたし自分が売春婦だった頃は、毎日、早くこの世界から抜け出したいって願っていたわ祈ってたお金で男に抱かれるのが苦痛でしか無かったこの世の地獄だと思っていたわ
あたしも、そう思ってますわお嬢様
克子姉が、優しく先生に微笑む
そうね渚もそうだと思う優花様や、秀美さん、珠代もね売春婦であるということが、自分の本当の姿で無いと思っているからそこから抜け出した後の未来を信じているから、みんな将来の夢を持っていたのよ明確な夢があれば、どんな苦痛にも耐えられるから
はいだから、克子はパンを焼きます克子は、パン屋を開店するのが夢ですからだから、どんなことにも耐えてきました
渚もそうよあの子は妊娠して大きなお腹を抱えながら、必死でお花屋さんの経営について勉強していたわ他の人たちも仕事の合間に、自分の部屋でそれぞれ勉強していたわそういう人たちを見てきたから、あたし、お屋敷の娼婦はみんなそうなんだって思い込んでたわ
悲しそうに、先生は岩倉さんを見る
お屋敷の娼婦であることに売春にハマッてしまう子が出るなんて、思わなかったのよ
岩倉さんは、ポカンとした顔で先生を見ている
昔なら、こういう子はいませんでしたわお嬢様が運営に参加なさる前の黒い森の娼婦は、本当に酷い扱いを受けていたそうですからでも、現在はお嬢様のお力で全てが改善されました娼婦の安全は保障されていますし自分が稼いだ分の報酬も、きちんと受け取れます確かに、売春婦にとっては理想の働き場所になってしまっているのかもしれません
克子姉が、悲しそうに言った
そうねあたし、やり過ぎてしまったのかもしれないわね
先生は再び嘆息をもらす
陽子ちゃんも友加里ちゃんも清乃ちゃんもどっちかって言えば、ボーッとした流されやすいタイプの子でしたあたしあの子たちから、将来の夢とか聞いたことは無いですね
売春を覚えてこのままでいいと思ってしまったてことかしら
むしろ、こうなってしまったからは仕方が無い今更、他の仕事を覚えるよりは、このまま売春を続けていきたいって考えているんだと思います
克子姉が、問題の娼婦たちの心情を分析する
岩倉さんどうしても、黒い森で売春婦を続けたいのね
岩倉さんは
当然ですっあたしは、まだ十八歳です娼婦としては、これからが一番脂が乗る時期なんですっここで、辞めるわけには参りませんっ
岩倉さんの鼻息は荒い
克子、あたしはどうしたらいいと思う
先生が、克子姉に意見を問う
一種の依存症ですから一気に断ってしまったことが、問題を悪化させたと思います
お嬢様の管理下で、新たな道に目覚めるまでは取りあえず、売春させるしかないと思います
それしかないのかしら
先生の表情は、複雑だった
外に置いたままにしておくと、何をしでかすか判りませんまさか、岩倉様が人を雇ってまで彼を殺そうとするとは誰も思いませんでしたあたしやマルゴ様の事前の想定からは、完全に外れていました
そうよね八つ当たりも甚だしいものね吉田くんを殺して、黒い森の売春部門が再開されるわけではないというのに
あたしやお嬢様が彼に構うのが、面白く無かったんでしょうそうですわね、岩倉さん
克子姉が、可哀想な子を見る眼で岩倉会長にそう言う
だってこんなつまらない男に、克子様が転んでしまうなんてそれで娼婦を引退なさろうとしているなんて、とんでもないことですわっ
岩倉会長が、オレを指差して叫ぶ
克子様は、あたしの理想の娼婦なんですっこんな子にたぶらかされないで下さいっずっとずっと、黒い森の娼婦でいてくださいっ
あなたは、どう思う
あなたは、あたしに娼婦を続けさせたい
克子姉が、オレに尋ねる
答えは、決まっている
嫌です売春は、もう辞めて下さい
克子姉はニッコリと笑った
判ったあなたの言う通りにするわ
そして、オレに近寄り抱き締めてくれる
あなたを愛してるわあたし
克子姉が、オレにキスをした
そんなの嫌ぁ、嫌ぁ、嫌ぁぁっあんたなんて死ねばいいのよっ死ねっ死ねっ自分で死んじゃいなさいよおっ
オレたちの抱擁を見た岩倉さんが、半狂乱で絶叫する
お黙りなさいっ岩倉幸代っ
ははいっっっ
狂乱の岩倉会長に、先生がフルネームを叫んで、精神支配する
ゆっくりとさん付けの呼称で、先生が会長に話し掛ける
岩倉さんを縛る精神支配が、緩和される
もしあたしが吉田くんと寝ろって言ったら、あなたはどうする
黒い森の仕事として、正規料金でしたら、セックス致します
岩倉さんは、即答した
吉田くんは
岩倉さんとセックスしたいと思う
オレは、岩倉さんを見る
長いストレートの黒髪眼鏡の似合う美人生徒会長
先生の命令でしたら、セックスします
オレは、答えた
命令でないなら
セックスしません
なぜ
先生の質問に、オレは素直に答えた
オレは、この人のことを愛していませんから
先生はニッと笑う
誰かが岩倉さんを抱いたら、百万円あげるって言っても
一千万円でも、一億でも嫌です好きでない人とは、セックスできません
オレの答えに、岩倉さんの顔が歪む
な何よ、それ
克子姉も、ニッと微笑む
ごめんなさいねこの人は、普通の男とは違うの男の子なのよどこまでも、純粋に
克子姉が、オレをギュッと抱き締める
吉田くん克子のこと、愛している
先生が、オレに聞いた
はい愛していますっ
渚のことは
愛してます
恵美のことは
みすずさんのことは
オレは全て、正直に答えた
こんなの口だけに決まっているわよ何人も同時に愛してるなんてそんな男がいるわけありませんっ
岩倉会長が、オレを指差して叫んだ
そんな岩倉さんを見て弓槻先生が、オレに言う
吉田くんもし、あたしがあなたに死んでって言ったらいいえ、仮定の話はやめましょう吉田くん、悪いんだけど死んでくれないかしら
ごめんなさい、やっぱりあなたの存在がみんなにとって迷惑みたいなの岩倉さんを助けるためには、どうしてもあなたに死んでもらうしかないみたい判ってくれるわよね
弓槻先生の言葉に、克子姉が鋭く反応する
克子しばらく黙っていて
先生は、片手を上げて克子姉を制した
今すぐですか
そうね克子、水を一杯ちょうだい
先生に言われて克子姉が、グラスにペットボトルの水を注ぐ
先生の前に置かれたグラス
ありがとう、克子
先生は、ポケットから一錠の薬を取り出す
これ毒薬よこれを飲んだら、苦しまずにすぐに死ねるわ
グラスの中に薬を落とす
シュワワワっと泡を立てて、水に薬は溶けていく
これを飲んでちょうだい
先生がオレにグラスを差し出す
オレは、受け取りながら
あの先生
なあにやっぱり、死ぬのは嫌
いいえそれはもう仕方が無いことだからいいんですけれど
オレの言葉に、呆然と成り行きを見ていた岩倉さんが反応する
仕方がないですって
はいだって弓槻先生がオレに死ねって言うんですから、それはもう死ななきゃいけないような理由があるんだって思いますオレ、馬鹿だからよく判らないけれどでも、先生はオレなんかより何十倍も頭がいいから先生の言うことに間違いはありませんよ
オレの答えに、岩倉さんは驚く
先生があなたに嘘を吐いているのかもしれないわよ
嘘とか本当とか、どうでもいいんです先生は、今まで克子姉や渚さんや恵美に、ずっと良くしてくれましただから信じてますこれからも、きっとみんなに良くしてくれるって
あなたはどうなるのよ死んじゃったら、どうすることもできないじゃないっ
何を言ってるんだろう、岩倉さん
オレの命なんて、はなっから価値なんか無いじゃないですか
オレは、先生を見る
先生死ぬ前に、みんなに手紙を書いてはダメですか
先生が、オレに答える
どうして手紙なの会って、お別れすればいいじゃない
オレは頭をかく
会うとみんなに死ぬのを止められちゃいそうだから、手紙にしたいんです時間は掛かりません一人一人にありがとうって、書きたいんです
先生はニッと笑った
ごめんなさい、そんな時間も無いのよなるべく早く、死んで欲しいの
じゃあ、しょうがないな
じゃあみんなに伝えて下さいオレずっと、つまらない人生だったですけど、みんなに会えて優しくして貰って、本当に幸せでしたみんなのおかげで、生まれて良かったって思えるようになりましたありがとうございます
あこれで死ぬんだ、オレ
みすず日舞の発表会、行けなくてゴメン大好きだよ
恵美ご両親に会えなくてゴメン好きだよ、本当に好きだ
渚さん赤ちゃんできてるといいですね大好きです
真緒ちゃんにも伝えて下さいパパになってあげられなくて、ゴメンて
マルゴさんいつもありがとうございます大好きです
寧さんオレ、寧さんは本当に綺麗だと思うずっと好きでした
怖い、怖いなあ
死ぬってやっぱり、怖い
手の震えが止まらない
でも死なないといけないんだ
オレは、克子姉を見る
克子姉ご飯、美味しかったオレ、克子姉が大好きだよ
お嬢様っ
克子姉が、先生に叫ぶ
先生は、その叫びを無視してジッとオレを見ている
吉田くん、死ぬのは怖い
オレは、笑って答えた
そりゃ怖いですけれどこうやって、先生と克子姉が近くに居てくれるからそんなに怖くありません
一人で死ぬよりは、よっぽどいいですありがとうございます
オレの心に一つだけ、思い残しがある
あの先生、お願いがあります
うん、やっぱり、そうだ
雪乃に雪乃に、ごめんなさいってオレが謝っていたと伝えて下さい
白坂さんに
はい許して貰えるとは思わないけれどゴメンとだけ
これでいい
じゃあ、死にます今までありがとうございましたっ
オレは薬の溶けたグラスを持ち上げる
あの、弓槻先生
オレ先生のことも、大好きでした
ハッと、驚く先生
その顔を見たままオレは、一気にグラスを飲み干すっ
ごくっ、ごくっ、ごくっ
毒を飲んでいく
うんやっぱり、この数日が夢だったんだ
こんなに幸せな思いを、一気に味わったんだ
ここで死ぬのも仕方が無い
スッと、身体から力が抜ける
グラスが手から零れる
床に落ちてガチャンと割れた>
オレもゆっくりと崩れ落ちてくる
もおっバカバカバカッ、ヨッちゃんのバカッッ
地階からの階段から寧さんが飛び出して来るッ
克っつん、水っ
寧さんが、克子姉に要求するっ
渡されたペットボトルの水を寧さんは口に含む
そして、何やら錠剤を自分の口に押し入れた
そのままオレの口に唇を当てる
口移しで水と錠剤が、オレに注がれていく
うっく、うっく
思わず注がれた水を、オレは飲んでしまう
寧さんの唇はまだ、オレの口と重なっている
オレキスしている
寧さんと
ヨッちゃん、大丈夫
オレの目の前に寧さんの美しい顔がある
寧さん、オレ
寧さんがオレを見ている
本当に綺麗だなあ
寧さんとキスしたもう、死んでもいいや
うん満足だ
すっげぇ、幸せだ
オレの言葉に、寧さんは怒る
馬鹿なこと言わないでっキスくらい何回でもしてあげるから、ヨッちゃんは生きなさいっ
先生っ何で、1錠丸まる使っちゃうのよっこれ強力な薬なんだからっ痺れ薬だって、量が多ければ死ぬことだってあるんですからねっ
え、そうでしたっけ
驚く、克子姉
ちょっと、克っつーん、しっかりしてよおっ
ごめんなさいあたし、催淫剤専門ですから痺れ薬とかは、そんなに詳しくないんですよ
え痺れ薬
駐車場の車の中で映像見ていたら、びっくりしたわよっもう、地下通路を全力で突っ走って来たんだからねっ
寧さんが、スゴイ剣幕で先生を叱る
いいのよ吉田くんには、死んで貰うつもりだったんだから
先生は、笑ってそう言う
そっか、痺れ薬だって致死量を超えれば死ぬんだから
うん、全然間違ってないな
あたしはそんなに薬のことは詳しくないけれど何か間違いがあれば、誰かが来てくれると思っていたし
ていうことは
寧さん今、オレに飲ませたものは
中和剤よ
じゃあオレ、死なないの
死なれたらこっちが困るのよっ
せ、先生マズイよオレ、死なないといけないんでしょど、どうします屋上から飛び降りますかそれとも、車に跳ねられましょうか
慌てるオレの頭を、寧さんがバシンと叩く
死ぬな、バカぁ
先生はクククと笑い出した
もういいわ、吉田くん
寧に止められたから、予定を変更するわ今すぐ、死ぬのは無しにします
い、いいんですか
先生は、オレをジッと見て言った
でもそのうち、あなたにはきっと死んで貰います
だから、心残りが無いように、いつでも精一杯生きておきなさい
う、うん
特に女の子たちには、優しくしてあげてね
も、もちろんですっ
オレは、先生に約束した
あたしのことも好きだっていうの本当なの
オレは、先生に答えた
当たり前じゃないですかっ
先生は優しく微笑んだ
ありがとうあたし、男の子に好きって言われたの、生まれて初めてよ
それから先生は岩倉さんに振り向く
岩倉さんは場の展開に付いていけず、すっかり腰を抜かしていた
見ての通りよ
先生が岩倉さんに告げる
吉田くんて、こういう男の子なのこの子、ちょっと壊れているのよ
この子は、一度心を許した女の子には絶対に嘘を吐かないわその子の言葉なら、何でも信じるし望んだことは、何でもしてくれる命を懸けてねこんな馬鹿みたいに誠実な子は、なかなかいないでしょ
岩倉会長は、小さく頷いた
こんな子を野放しにしていたら大変なことになるわだから、あたしの玩具にして保護したの岩倉さんあなたと一緒よ
克子や渚やマルゴは有能な人材だから、あたし直属の玩具にしましたあなたは、心配だったからお屋敷の娼婦の中で一番不安定で、未熟で、何をしでかすか判らないからだから、あたしの玩具にして保護したのあのままだったら、白坂に言いように使い捨てにされると思ったから
先生が岩倉さんに微笑む
岩倉さんは困ったように立ち尽くしている
まそういうことなんだよねっ、うんうんっ
寧さんが、オレに囁く
寧あなたも保護して玩具にしたのよ判ってる
先生が、寧さんに言う
わっヤブヘビだあっ
寧さんは、ニヒッとオレに笑った
寧さんも先生に保護された
やっぱり、寧さんの過去には秘密があるんだ
大丈夫、身体
克子姉が、オレに寄って来てくれた
あ平気です大分、痺れも取れてきたし
ごめんなさいあたし、薬の量とかよく判ってなかったから
克子姉が、オレに謝ってくれた
あ、いいんですよ寧さんが来てくれる前に、きっちり死ななかったオレが悪いんですから
克子姉が、オレの頭をコツンと叩く
そういうことじゃないのよっ
それからオレの身体を抱き締める
あなたは生きてて良いのよいいんだからね
克子姉がオレにキスをした
ちょっと先生が暴走し過ぎな感じもしますが、岩倉さんに対してショックを与えるには、これくらいやるだろうなと
まあ、そういうことにしておいて下さい
岩倉さんシリーズは、これで終わりです
次話から、舞夏ちゃんの話に入ります
84.菫色の影
さて話を元に戻すけれど
先生が、岩倉さんに言った
黒い森の売春部門の再開についてはしばらく考えさせてちょうだい
それって、まさか
娼館を、また始める
あなたたちが、今すぐに売春を辞められないことは判ったわ突然、売春婦を辞めさせて世間に放り出したあたしが間違っていました謝罪します
先生は岩倉さんに頭を下げる
弓槻先生、止めて下さい頭を上げてくださいっ
戸惑う、岩倉会長
でも、だからと言って今、黒い森を再開することはできないの何よりまず、女の子が足りないわ
女の子が足りない
喜んで引退していった子たちを、今更呼び戻すわけにはいかないわそれは、あなたにも判るでしょう
先生は、岩倉さんを見る
それは判りますでも、とりあえず、あたしと陽子さんと友加里さんと清乃さんの4人が居れば
あなたたちみんな、売り上げの悪い子ばかりじゃないどうして、お客様に人気の無かった子ばっかり、売春婦に戻りたいって言うのかしらね
何か、複雑なんだなあ
世の中って
か、克子様は
縋るような眼で、岩倉さんは克子姉を見る
あたしは、もう引退しますあなたたちのために引退式をやって、あたしの顧客の皆様をお呼びすることぐらいはしてあげてもいいけれどもう、売春はしないわっ
克子姉は、笑ってそう言った
岩倉さんは、ガックリと落ち込む
あなたたち4人じゃあ、黒い森の看板は出せないわうちは女の子の質をステイタスにしているんだから
先生が、岩倉さんにトドメを刺す
しかし、彼女はめげない
でしたら2年生に、いい子いるんですけれど
い岩倉さん
先生は、小さく溜息を吐きながら、
一応、聞いてあげるわ誰
二年三組の権田さんですっ
岩倉さんはニコニコしながら進言するが
あの子はダメでしょ性格は暗いし、そんなに綺麗ではないわ
あのぐらいの顔でしたら、整形すればなんとかなりますっ
本当に、残念な人なんだなあ岩倉さん
うちは、整形美人は使わないのうちのお客様は、みんな目が肥えていらっしゃるから整形した顔はすぐに判るわ信用問題に関わるのよ
先生が、厳しい眼で岩倉さんを見る
でしたらさっきの竹柴さんはどうですか陸上部のキャプテンのあの子なら、充分な美しい顔立ちをしていると思いますけれど
岩倉さんは、なおも食らいつく
あんなに気性の荒い子に、高級娼婦が勤まるはずがないでしょう男気があり過ぎよ、あの子は
先生は、竹柴キャプテンをそう評した
その気性の荒い娘を拉致監禁して、大勢で陵辱するんですっきっと、お客様は大興奮で満足して下さいますわっ
どうして、あなたはそう変態思考なのっそんなの、一回きりしかできないし、お客様も変態しか来ないじゃないのっだいたい、拉致して集団レイプなんて犯罪よっ
売春も、立派な犯罪です
ていうか、オレたち、雪乃を監禁レイプしてるし
岩倉さんは、小さくなった
岩倉様在校生の2年生、3年生にめぼしい子がいたら、去年までの段階ですでにアプローチしていますわ去年の秋までは、黒い森は機能していたのですから
克子姉が、岩倉さんに告げた
そ、そうですねじ、じゃあ、一年生を探しますっ
もういいわ岩倉さん
先生が冷たく言った
何のために、あたしが入学試験の段階から生徒全体をチェックしていると思っているのこの学校の生徒に関しては、あなたよりもあたしの方がよく知っています
そ、そうでした
そのために、あたしはこの学校の教師になったんですからね
先生はこの学校の隅から隅まで眼を通している
監視カメラや隠しマイクを通じて生徒たちの動向を見ている
姿形だけでなく声や、性格まで把握して
誰が黒い森の売春婦に相応しいのかずっと調べていたんだ
やっとそんな任務から、離れられると思ったのに
先生は、小さく呟いた
でも仕方ないのねそれが、あたしの背負った業なのかもしれないわ
本当は嫌だったんだ
自分の生徒を、娼館に送り込む仕事が
白坂創介への復讐のために
黒い森の娼婦たちを解放するために
先生は、ずっとガマンしてその辛い仕事を続けてきた
オレは、先生に言った
すぐに答えを出さないで少し考える時間を作りましょうきっと、あるはずです岩倉会長たちが満足して、先生が辛い思いをしなくてもいい方法が
オレはとにかく、そう言っていた
無責任かもしれない
ただ、今、ここでそう言っておかないと
先生はまた、自分一人で全てを背負おうとしてしまうだろう
そんなことはさせない
させてはいけない
そう思った
先生がハッとしてオレを見る
とにかく、みんなで考えましょう先生一人で決めてはダメです先生はオレたち全員の先生なんですから
オレはそう言った
そうね判ったわ
先生は、納得してくれた
岩倉さん一週間、時間をちょうだいその間に答えを出しますいずれにしても、あなたや陽子たちを悪いようにはしません何をするにしても準備が必要ですし
先生は、岩倉さんにそう告げた
判りました良いお返事をいただけることを期待しています
岩倉さんは、ただそう答えた
ところで岩倉さんそれとは別に、あなたには罰を受けて貰わなくてはいけないわね
先生はいつもの意地悪な眼に戻って、岩倉会長に言った
あなた知り合いの暴力団幹部に依頼して、吉田くんを殺そうとした件、忘れてない
わ、忘れてたオレ
そうだ、あれって岩倉さんの仕業だったんだっけ
その前にも、うちの学校の不良を使って、吉田くんとみすずさんを襲わせようとしたわね
あれも岩倉さんかよっ
あなたもし、みすずさんがあのまま不良にレイプでもされたら、どうなってたか判ってる
先生の質問に、岩倉会長は首を振る
あの子香月重孝の孫娘よ
岩倉さんの顔が、真っ青になる
あなたが死んでお詫びするだけじゃ済まされなかったでしょうねあの不良の二人が殺されるのは当然として、あたしも吉田くんもいいえ、黒い森の関係者は全員抹殺されたと思うわ揃って、コンクリートに詰められて海底に沈められたでしょうね
うへっ、みすずのお祖父さんって、そんな怖い人なの
お、オレそんなみすずをペットにしちゃったけど
まあ、その件は吉田くんが機転を利かせてくれたお陰で何とかなったからいいわ寧が燃やしちゃった山口先生のスポーツカーが問題だけど
あれどうなったんだろう
お嬢様それでしたら、山口先生が教職員用の駐車場に車を停めるっていう決まりを破っていたのが、そもそも悪いということに致しました山口先生には、ご自分の保険で修理していただくことになっています
克子姉が、そう報告する
克子姉は、うちの学校の理事長を兼任している
理事長として、そういう決裁をすることになったらしい
では不良の件は不問にしますしかし夕べの殺し屋の方は大問題よすでに、あたしの方から依頼の取り消しの連絡はしておきましたあちらの三人は、再起不能だそうよ
再起不能って
とりあえずは、生きてるわ裏の仕事は、もうできないでしょうね
マルゴさんが殴り続けた男も、死んでないんだ
もちろん、依頼された仕事を完遂できずに返り討ちに遭った向こうが悪いんだけど裏社会の人には、そういう理屈は通じないの判ってるわね
先生は、岩倉さんに念を押す
幾らで、話は付きましたか
六千万円よ間に入って貰った人への謝礼も含めてねその代わりそれで一切、貸し借りは無しにして貰ったわ今後一切この件で黒い森に言いがかりを付けることは無いと、約束してくれることになったのよその筋の大物に立ち会って貰って、誓約書に署名して貰うから、まず問題はないと思うわ
大変なことになってるんだ
六千万あたし、稼がないといけないんですね
岩倉さんが、先生に言った
七千万よ吉田くんへの慰謝料が入ってないわ
先生は、そう岩倉さんに宣告する
あたしどうすればいいんですか弓槻先生の方で、もう何かしらのプランはお考えなのでしょう
岩倉さんが先生に尋ねる
どういうことだろう
オレには、何か岩倉さんが嬉しそうな顔をしているように見えるんだけど
岩倉さんあなた、夏休みの予定はもう決まっている
じゃああたしが二つ、プランを用意してあげるわ一つはアラビアの産油国のお金持ちの所に行って、一ヶ月、ハーレムの女になるの日本人の女子高生を欲しがっている人がいるのよその人は悪い人では無いから、贅沢はさせてくれると思うわよお人形みたいに可愛がってくれると思うわ五十過ぎのかなり気持ちの悪いオジさんだけどね
もう一つのプランは
岩倉さんは、先生に尋ねる
もう一つはアフリカ沖の遠洋漁業船に乗って貰うわ乗組員は、あなた以外、みんな男性よ40人くらい、全員アフリカと東南アジアの漁師よあなたは船の中で、男たちの性欲処理を一人でするのその様子を、世界中のお客様に生中継で配信するわ
先生は平然と、そう言った
一応、船員は全員エイズと性病の検査をパスして人だけを選んであげるから安心なさい日本語の判る人もいるはずよハラジュクでアメリカの黒人のフリをして偽物のサッカーのレプリカ・ユニフォームを売っていたっていうガボンだか、ブルキナファソだかの人が何人かいるらしいから
ガボンとかブルキナファソとか
どこら辺にあるんだ、そんな名前の国
岩倉さんどっちのプランにする
岩倉さんは、キラキラした眼で即答した
漁船に乗りますっ
先生は、ハァと大きく溜息を吐く
本当に残念な子ねあなたはアラビアのハーレムの方が、手間も掛からないし、儲けも多いのに結局、自分の嗜好に溺れるのね
いいわ手配しておきます出発は七月の下旬だから、準備をしておいてね
い、岩倉さん
どうして、そんなにウキウキしているの
漁船ですよ外人の漁師さんしかいないんですよ日本語カタコトなんですよ
だめだ根本的に、この人はおかしい
やっぱり弓槻先生は、最高ですっこれからも、あたしを導いて下さい
あそんなに嬉しいんだ
一ヶ月、漁船でメチャクチャにされるのが
正直ちょっと引く
もう、あたしに隠れておかしな行動はしないわね
先生が、岩倉さんに念を押す
もちろんですっあたしの性癖を本当に理解して下さっているのは弓槻先生だけですっこんな素晴らしい体験をさせていただけるなんてっあたし、感動して濡れてきちゃいましたっ
これじゃあ、全然、罰にならないじゃないか
むしろご褒美だよ
判ったわじゃあ、もういいから下がりなさいあたしは次の仕事に入らないといけないから
先生は、岩倉さんに退室するように告げた
はいあたしっ、これから生徒会室で男の子たちと乱交してから帰ります三時間ぐらいセックスしないと、この興奮は治まりませんっ
い岩倉会長
あなた大学生の彼ができたんじゃなかったの
先生が、岩倉さんに尋ねる
そう言えば、そんなことを雪乃に話していたような気がする
どの大学生のことでしょうか
岩倉さんは、キョトンとして先生に答える
どの
はい、大学生でキープしているのは、良晴と正太郎と小泉の三人がいますが
三人
良晴はラグビー部員なので、主にセックス要員に使ってます良晴の友達とも、よく寝ます今、チームのレギュラー全員とセックスする計画を立ててます
正太郎はイケメンなので、しっとりとセックスしたい時に使っています小泉は本命なので、まだセックスさせてあげてません
何で、本命が苗字呼び捨てなんだよっ
あなた白坂さんに、将来結婚して、赤ちゃんを産みたい人がいるって言っていたでしょ
それが小泉です上場企業の創業者一族の人なんです小泉を掴まえておけば、将来食いっぱぐれがありませんから小泉の前にも似たような感じで大曽根って人をキープしていたんですけれど、簡単にセックスさせたら気味悪がって逃げて行ってしまいました何でも、あたしのフェラチオが巧すぎるのが、気に入らないそうでだから、小泉とはすぐに寝ないで焦らすようにしていますっ
と、岩倉会長は楽しそうに報告する
それ全部去年の秋に黒い森の売春部門を閉鎖した後に作った男関係よね
先生が、呆れた顔で岩倉さんに尋ねる
はいあたし、毎日、身体がうずいて仕方がありませんからっ
岩倉さんは、テヘッと微笑んだ
あなたの現在の男性関係について、レポートにまとめて報告してくれる詳細によ少し整理しないと、もし黒い森を再開しても、娼婦としては使えないわよ
大丈夫ですっあたし、娼婦に戻れるのなら全員ポイッて捨てますからっ
岩倉さんは、ニコニコしてそう言った
とにかくレポートは明日までに提出しなさいいいわね
判りましたっ
では退室して話は終わりよ
はいっ弓槻先生、これからもよろしくお願いしますっ失礼しましたっ
岩倉さんは監視室から上階の校長室へ昇って行く
軽やかなステップで、階段を駈け上って
彼女の姿が完全に消えたところで先生は大きく溜息を吐いた
オレを見て、
岩倉幸代は、黒い森の数々の娼婦の中で一番手の掛かる子なのよ中途半端に綺麗で、中途半端に頭が廻るところが逆に問題をややこしくするの性癖は完全に淫乱で変態だしあれでまだ可愛げがあるから玩具にして保護したのよそうでなかったら、とっくにどこかの国の変態に売り飛ばしているわよっ
先生はそう言う
でも先生のことだから、実際は放っておけなかったんだろう
異国に売り飛ばすなんて、するはずがない
ホント、一番の問題児だよねっ
寧さんが、笑って言った
一番の問題児はあなたよ寧
先生は、ぐったりした様子でそう言った
あれれまた、ヤブヘビなの
寧さんは、アチャーという顔をする
笑っている場合じゃ無いわ本当に困った事態が進行しているのよ
先生は、真顔で寧さんに言う
岩倉幸代が吉田くんを殺す依頼をした時に、あなたたちのデータを暴力団に流したのよ吉田くんと寧とマルゴの三人分をね
克子の分は外したのねそれから恵美が玩具になったことは知らないから、恵美のデータも渡ってないわそれだけが不幸中の幸いねマルゴのことは、黒森楼に出入りしていたお客様ならみんな知っているし、街で暴れているからすでに暴力組織の方でもデータは持っていると思うわ吉田くんもただの高校生だから、特に注目はされないでしょうし
先生は、冷静に分析していく
問題は寧の顔写真と現在の所在地が裏社会のネットワークに流れてしまったってことよ
寧さんがビクッと震える
マルゴと一緒に金髪の女が街で暴れているってだけなら、良いカムフラージュになったんだけどね名前と鮮明な写真と居場所が、ネット上に流出してしまうとね
まさか、アメリカにも
先生の言葉に、寧さんが反応する
当然、アメリカでも見れるわネットですからね
寧さんだけでなく、克子姉も緊張する
ミスター・ヴァイオラ日本まで来るでしょうか
克子姉が先生に尋ねる
当然、来るでしょうねあの男にとっては、寧は一度仕留めたはずの獲物だからあたしに横から掻っ攫われたとしか思ってないわだから、取り戻しに来るでしょうね
寧さんがぶるぶると震え出す
ヨッちゃんお願い、ギュッと抱き締めて
オレは寧さんを力一杯、抱き締める
データがネット上に流れてから、もう三日は経っているわ向こうにも日本の情報を専門に分析している担当者は何人もいるしシザーリオ・ヴァイオラには、もう伝わっていると考えた方がいいわね
先生は、そう言った
彼に該当する外国人の入国については、すでに調査を開始して貰っています警察にも税関にも、すでに情報はリークしたわただ、あの人が正規の方法で日本に入国してくるとは思えないのよ
ミスター・ヴァイオラは、国際指名手配されたままですものね
その人は寧さんとどういう関係なんですか
オレは先生に尋ねた
シザーリオ・ヴァイオラは、寧の両親を殺害した男よ寧を誘拐して弟のケイくんを殺した男よ
先生の言葉に寧さんが、泣き出す
ヨッちゃん、ヨッちゃんもっとギュッとして、寧ちゃんを抱いていてっ
大丈夫ですっオレはここにいますからっ
オレは、震える寧さんを必死で抱き締める
心なしか、寧さんの身体が冷たく感じた
寧はしばらくお屋敷から出ない方がいいわね学校内とお屋敷のセキュリティに関しては、あたしがもう一度再チェックしておきますあなたたちも、お互いの連絡を緊密にするように心掛けてね
今日のスケジュールについては、克子たちだけで予定通りに実行してあたしはこの部屋で監視を続けます
克子姉が、寧さんに囁く
大丈夫ですよまだ、あの男が襲って来るって決まったわけではありません少なくても、まだ数日は余裕がありますみんなで撃退すればいいんですよ
克子姉は、優しく微笑む
ほら今日は怖いことは忘れて、一日楽しみましょうっねっ
克子姉の微笑みに寧さんの心も解れていく
ようやく、寧さんも泣き止む
そうよあたしの分まで楽しんでね
先生も、寧さんにそう言ってくれた
吉田くん、中学生とセックスするのは初めてでしょ
え、弓槻先生
そ、そりゃあ、初めてですけど
そっか楽しむって
舞夏ちゃんを犯すことか
じゃあそろそろ、あなたたちはお屋敷に戻りなさい色々と準備があるでしょう
そう言って、弓槻先生は監視室のモニターを立ち上げていく
中央のモニターに、グラウンドの恵美が映った
恵美が他の部員たちと一緒に、声を出しながらダッシュしている
汗で光る首筋素肌の太ももが艶めかしい
がんばっているな、恵美
非日常の事柄が次々と起こる中で恵美だけが、日常の生活の中に居る
部活をしている恵美を見たら、少し心が落ちついた
監視室から、地下通路を通って教職員用駐車場へ
克子姉と寧さんと三人で行く
やっぱり寧さんはまだ元気が無い
ところでさ、ヨッちゃん
寧さんが、オレに話し掛けてくる
さっき、ヨッちゃんが飲んだ中和剤なんだけど
ああ、痺れ薬のそういや、まだちょっと身体が重い
動きが鈍くなっている感じがする
あれさちょっと副作用があるんだよねっ
え、どんな
今日さ、ヨッちゃん一度、勃起したらずっと勃ちっ放しだから
何回射精しても、薬の効果がなくなるまで、ずっと勃ったままになるからよろしくね
仕方ないでしょそういう薬なんだからさ
寧さんが悪戯っ子ぽく、ニヒッと笑う
やっと、笑ってくれた
だからいっぱい楽しんでね
寧さんは、クククと笑う
ただ、運命に従うだけだ
どうにでもしてくれいっ
駐車場にはマルゴさんが、マセラッティの前で待っていた
マルちゃーん
寧さんが、マルゴさんに抱きつく
車の中でミナホの話は聞いていたよ
マルちゃんあたし、あたしね
しがみつく寧さんを、マルゴさんは優しく抱き締める
大丈夫だよシザーリオ・ヴァイオラは、あたしが倒すから
マルゴさんは、はっきりとそう言った
うん頼むねホントだよ、マルちゃん
ああ約束するよ
マルゴさんは、ニッと微笑んだ
さあ今日は今日で、予定があるだろうみんな、車に乗って
マルゴさんの号令でオレたちは、マセラッティに乗り込む
運転席にマルゴさん寧さんが助手席
オレと克子姉は、後部座席へ
隠しガレージのシャッターが、キリキリと音を立てて開いていく
オレはちょっと、考え込んでいた
これから中学生の女の子をレイプすることについて
吉田くん、イージー・ライダーって映画を知ってる
不意にマルゴさんが、そんなことを聞いてきた
いいえ知りません
そっか、ちょっと昔の映画だからねオートバイの出てくる話なんだけど
オートバイで、ライダーだから
ああ特撮のヒーロー物か
あ、もしかしたら、小学生の時に友達の家で観たかもしれません
え、小学生でそんな趣味の子がいるの
何か、すごいたくさん映像ソフトを買って貰ってる子がいたんですよ
うん、ライダーとかウルトラマンとか
へえ、さすが映像大国・日本だね小学生にイージー・ライダーを観せるなんて
マルゴさんは、感心してくれる
イージーなライダーって、あれだろきっと
あの顔の下が半分剥き出しのライダー
片手がアタッチメントの
うん、間違いないな
でも、小学生の低学年の時だから、あんまりよく覚えてませんよ
それはちょっと残念だねラストの近くにさ、デニス・ホッパーとピーター・フォンダが薬でラリるシーンがあるんだけど、覚えてない
ホッパーは多分、バッタの怪人だな
ピーター本田ってのは、きっと悪の博士か何かだな
いいえ覚えてません
それでねラリったピーター・フォンダが、高いところに昇ってママって叫ぶ場面があるんだよ
へえ変わったヒーロー物だなあ
これは聞いた話なんだけどその場面の撮影の時に、ちょっとモメたらしいんだよピーターとホッパーがね
悪の怪人と博士が
ていうのはねピーターは母親に対して深いトラウマがあったんだよピーター・フォンダはお父さんがヘンリー・フォンダだからねピーターのお母さんは、自分の夫が余りにも英雄的な人気があることに対して精神を病んで自殺してしまっていたんだよその話は有名で、みんな知っていたんだ
何か、壮絶なストーリーだな
そんなの子供に見せて判るんだろうか
だから、ピーターはホッパーに怒ったんだよ確かに、自分には母親に対するトラウマがあるけれど、この映画のこの役とは全然関係無いことじゃないかどうして、演技と関係無いところで、自分のトラウマをさらけ出さないといけないんだって
何か判るような、判らないような
それで、どうなったの
助手席に座った寧さんが、マルゴさんに尋ねる
ホッパーは、ピーターに、こう答えたんだそうだよ
バックミラーの中のマルゴさんがオレを見ている
理屈はいいんだオレのためにやってくれって
理屈はいいから、オレのために
ピーターは、それで納得したの
寧さんの疑問に、マルゴさんが答える
ピーターは、判った、お前のためだったらやるよって答えたらしいよそれで、あのシーンが完成したんだ
へえあの場面の撮影に、そんなエピソードがあったんだ
寧さんが、マルゴさんの話に大きく頷いた
正直、オレにはマルゴさんの話の内容がよく判らない
ということだからさ吉田くん
あの何がということなんです
理屈は抜きにしてミナホのために、やってくれ
ミラーの中のマルゴさんの眼は、真剣だった
弓槻先生のために
弓槻先生と妹さんは白坂創介に拉致されて、犯され、売春婦に堕とされた
そして妊娠させられて、妹さんは殺された
これは、その先生の復讐
先生は白坂の娘である雪乃と舞夏ちゃんを堕とさなければ、心が治まらない
あたしからもお願いするよミナホの復讐を完遂させるために心を鬼にしてくれないか
判りました先生のためなら、オレ何でもやります
ガレージのシャッターが開く
マルゴさんの青いマセラッティは、お屋敷に向かって走り出した
池袋の虎の穴の近くに、黒人さんがアニキ、見テッテヨと呼び込みしている服屋がありましたよね
最近、池袋へはあんまり行かないんですけどまだ居るのかな
感想の方で岩倉さんもハーレムにという意見をいただきましたが、さすがにメンドクサイ子すぎるので、見送らさせていただきます
岩倉さんが何か行動する度に、大問題が起きますので
正直、他の子と一緒にやっていけない気がします
ただ、今後も作中には登場はしますので、ご期待下さい
これっきりということはありません
ただ岩倉さんのポカのおかげで、寧さんルートへの入り口が見つかったので感謝しています
シザーリオ・ヴァイオラがどんな人物かは、まだ検討中ですが(ほんの1時間前に命名しました)、小悪党ではありませんので、こちらもご期待下さい
85.中南米辺りの男性アイドル
お屋敷に着くと、マルゴさんは言った
じゃああたしは、このままみすずさんを迎えに行くから、克子さんたちは舞夏ちゃんを迎える準備をして
えっみすずを
ミスター・ヴァイオラが、もう来日しているとは思えないけれど一応、気を付けた方が良いからね直接、みすずさんの家まで迎えに行って来るよ
それなら、オレも行きます
オレの言葉に、マルゴさんが苦笑する
ダメダメ吉田くんが来ると、また車の中で大変なことになっちゃうでしょ今日はこれから一日がんばって貰わないといけないんだから無駄な消耗は無しにしようよ
確かにマルゴさんの言う通りだ
昨日は、迎えの車の中で、みすずに手コキされて
見送りの車では、カーセックスだっけ
みすず密室になると、とにかく目の色が変わるもんな
オレは、車の中で欲情したみすずの顔を思い出す
うん今日は、迎えに行かない方がいいかも
そういうことだから克子さん、こっちの方は任せたよ
はい、よろしくお願いします
マルゴさんの青いマセラッティは、再びお屋敷から走り出る
空を見上げると夕べからの雲でどんよりとしている
昼過ぎくらいに雨になるかもしれませんね
克子姉が、そう呟いた
ここしばらく晴れが続いていましたのに
オレたちは灰色の空を見ながら、屋敷の中に入った
さてとオレは、星の王子様の服に着替える
白いシャツに白いズボン
バラの刺繍の入った黒いチョッキ
そして黄色いスカーフ
厚底の茶色いブーツ
恥ずかしいけれど、仕方が無い
みんなが、これを着ろって言うんだから
着替えながらモニターで学校のグラウンドの様子を観る
克子姉から、監視システムの最低限の使い方だけを教わった
やろうと思えば、更衣室やシャワー室の映像も観られるらしいけれど
とりあえず、グラウンドの映像を出す方法だけ教えて貰った
画面の中に恵美が映っている
恵美は、他の一年生と何かの器具の掃除をしている
おでこから汗を流して右手でグッと拭う
真剣な眼差し
普通に部活をしている恵美を観ていると心が和む
うん大丈夫だ
オレはまだ、おかしくはなっていない
そう、信じたい
じゃじゃーんっどう
別室で着替えていた寧さんと克子姉が部屋に入ってくる
二人とも大人っぽい服を着ていた
克子姉は、胸元が大きく開いた黄色いサマーセーターに腰のラインがはっきり判るデニムのパンツ
寧さんは、身体にフィットした黒のワンピースだ背中が大きく開いて、スカートは短い寧さんの素晴らしいスタイルがはっきりと示されている
ええ、二人とも格好いいです
大人っぽいセクシー
寧さんが、オレにさらに感想を求める
はいっ、とっても色っぽいです
オレは、思わず赤面してしまった
それ程、二人の格好は艶っぽくてそれなのにとっても上品だった
少しも下卑ていない
舞夏様は、大人っぽい、セクシーな女性に憧れているんですよ
克子姉が、そうオレに言う
うんだから、あたしたちはこういう格好で、舞夏ちゃんのハートを掴むわけ
なるほどそういう作戦なんだ
では、あたしと寧様で舞夏様を迎えに行ってきます
あれオレは
ヨッちゃんの出番は、もうちょっと後ね
はい、何事にも順番てものがあるからねっ
色々と、すでに計画があるんだ
今日はベンツでお迎えに行って、まず舞夏様とお茶をしますっ高級チョコレートの専門店がやっている喫茶店があるのよまずは、そこでハイソな雰囲気をたっぷり味合わっていただくわっ
そこで話を弾ませてそれから、お屋敷に連れて来るからねっ
は寧さんと克子姉の二人がかりじゃ、女子中学生は堪らないだろうな
一時間半くらいを目安にするわそれで、戻って来ますあなたはここで、マルゴ様とみすず様を待っていて
そういう予定なら仕方ない
オレが付いていったところで女子中学生と何を話したらいいのか判らないし
お腹が空いたら、食堂に菓子パンを用意しておいたから食べてね
克子姉が、オレに近寄ってそう言ってくれた
オレの唇に、そっとキスをする
ヨッちゃんあたしもしていい
寧さんが、赤くなってオレにキスをねだる
さっき唇を重ねちゃったからさ何か、フッ切れたんだよねっ
さっき、口移しで薬を飲ませて貰ったんだっけ
キスしてくれる
オレは寧さんを抱き締める
ぷっくりとした唇に、チュッと口づけする
うわっ、背中がゾクゾクってするっ何か、甘いレモン味の飴みたいな味がするよっキスって、こんな味なんだねっ
そう言う寧さんの唇にもう一度、キスする
気を付けて行って来て下さい
オレは寧さんにそう言った
うんっ行ってきますっヨッちゃん
今度は寧さんの方から、オレにキスしてくれた
ヨッちゃんが居てくれて良かった大好きだよっ
抱擁するオレたちに、克子姉が言った
ほらほら、そろそろ離れなさいっもう行きますよっ
はーいっ克っつんっ
寧さんは笑って、オレから身を離す
それから二十分ほど、一人で恵美の様子を観ていた
何か、恵美のストーカーになったみたいだけれど正直、見飽きない
真面目な顔で、練習に打ち込む恵美
一年生の部員と仲良く話している恵美
本当に、可愛い
特にトレーニングウェアで走っている姿が美しい
短パンから伸びた素肌の脚が、とても長くて綺麗だ
恵美はとっても、清楚で健康的でおだやかな雰囲気がある
うん昨日、優花さんに切って貰ったヘアスタイルがまた似合っている
今までは少し子供っぽい感じもあったけれど
現在の恵美は間違いなく、美少女だ
こんな子とオレは、セックスしたんだ
夢みたいだ
オレは、ポーつとなってモニター上の恵美を眺め続けていた
玄関に車の音がする
このエンジン音は、マルゴさんのマセラッティだな
と、思ったのもつかの間
ドアが、ガチャリと開いて
制服姿のみすずが飛び込んで来るっ
旦那様ぁっどうして、迎えに来て下さらないんですかぁっ
みすずは、ちょっと怒りモードの様だった
しかし
オレの王子様の服装を見るなりみすずの様子が一変するッ
だだだ誰ですかぁっみすずの旦那様に、こんな格好をさせたのはぁっ
これ壮絶に格好悪いよね
星の王子様コーディネート
かかかかか可愛いじゃないですかっもおっ
み、みすずさんっ
可愛いですっナイスですっキュートですっ旦那様っ今すぐベッドへ行きましょうっ
みすずが、オレの腕を引っ張る
ちょっとちょっと、待ってよみ、みすず
待てませんっそんな可愛い姿でいられたら、あたし、もおっ、お腹がキュンとなって濡れちゃってますっ
おおいっ
ダメだよ、みすずさんそのままセックスしたら、せっかくの服がしわだらけになっちゃうでしょ
車を置いてきたマルゴさんが、部屋に入りながら、みすずに注意する
じゃあ、脱いでっ旦那様、今すぐ全部脱いで下さいっあたしもすぐに脱ぎますっ
みすずの暴走は止まらない
いや止まった
ああーんっ、脱いじゃったら、こんなに可愛い姿の旦那様とエッチできなーいっいやーんそんなの嫌だぁーんっ
そんなに、この星の王子様コーディネートは、みすずの心にジャストミートしたらしい
主に、エッチな気分の方に
その格好でのセックスなら後でできるから今日は、舞夏ちゃんを堕とすのが目的なんだからねイチャイチャするのは、舞夏ちゃんが来てからにしてよね
マルゴさんがみすずに苦言を言う
うーつ、判りましたぁっ
まあ、座ってお茶でも入れるから
マルゴさんが、お茶の支度を始める
あ、そんなこと、みすずがやりますっ
いいから吉田くん、みすずちゃんの相手をしてあげてて
はい座ろう、みすず
オレは、椅子に腰掛ける
とみすずは、オレのすぐ隣に椅子を持って来て、ちょこんと座った
甘えて、オレに擦り寄ってくる
旦那様みすず、今朝はとっても寂しかったんですよおっ
朝のご挨拶のお電話をした時恵美さんと克子様と寧さんがいらして
ああ朝の大騒ぎのことか
皆様で旦那様に朝のご奉仕をなさっててみすず、寂しかったですっ
オレはみすずの華奢な身体を抱き締める
ほら、心配しなくていいから
旦那様温かいあーあ、あたしもこのお屋敷に住みたいですそしたら、ずっと旦那様と一緒に居られるのに
みすずは寂しそうに、オレの耳に囁く
ダメだよみすずにはご両親もお祖父さんも居るんだからご家族を心配させては、いけないよ
ここは家族と一緒に暮らせなくなった人たちの家だから
オレはそう思う
無理矢理に娼婦にさせられた、克子姉
インディアン居留地を追われた、マルゴさん
家族を殺された、寧さん
弓槻先生だって家族は大変なことになっている
そうですねあたし、優しい家族がいることに感謝しないといけないんですね
勘の良いみすずは、すぐに判ってくれた
じゃあ、旦那様早く、みすずを貰って下さいねっ
なぬ
旦那様お誕生日は、いつですか
オレの誕生日
えっと八月四日
じゃあ、二年後の八月四日に旦那様が十八歳になったら、みすずと籍を入れましょうねっ
どうして、そうなる
みすずをお嫁さんにするのは、お嫌ですか
みすずが、上目遣いでオレを見る
い嫌じゃないけれど
やっぱり、恵美さんの方がいいんですか
恵美も、さっき宣言してたよな
グラウンドで、みんなの前で
一生添い遂げるとか言ってた
そういうことじゃなくって
オレは言葉を濁した
じゃあ、やっぱり寧さんですか寧さん、みすずよりも綺麗ですもの
みすずの顔が、暗くなる
オレはそっとみすずの耳にキスをする
そんなこと気にしないでみすずは、とっても可愛いよ大好きだから
みすずが、オレにしがみつく
本当に子犬みたいに可愛い子だ
みすずの頭を撫でてあげる
って本当は、みすずの方が一つ年上なんだけれど
ほらほら、二人ともじゃれてないでお茶が入ったから、廻して克子さんの焼いたパンもあるんだよ
マルゴさんが、ソーサーに乗ったティーカップを手渡してくれる
オレは、それをみすずの前に置いて次のカップを自分のにする
それからしばらく三人でお茶を飲みながら、話をした
正確には、二人だな
マルゴさんとみすずは、南米の文学や昔のフランス映画にについて楽しそうに話している
この二人は、趣味が合うらしい
オレはもちろん、そういうことは一切知らないから、ただ横で聞いているだけだ
一人で、むしゅむしゃパンを食べてた
さてそろそろ、克子さんたちの様子を覗いてみようか
マルゴさんは話を切り上げて、壁際の機械を操作する
スピーカーから声が聞こえてきた
ホント、うちのお姉ちゃんは意地悪なんですっ洋服とかお化粧品とか、ちょっと借りただけですっごく怒るんですよっあんたにはまだ早い、とか言うんですお姉ちゃんだって、まだ子供のくせにっ
これ舞夏ちゃんの声
何か、周りにブオオオンて雑音が聞こえるけど
寧の携帯電話に高性能の集音マイクを付けて、通話しっぱなしにしてあるんだよずっと会話を記録しているんだ背後のノイズは、車の駆動音だねもう、お茶は終わって、こっちに向かっているんだと思うな
マルゴさんが、説明してくれた
へえ、舞夏ちゃんのお姉さんてどんな人なのっ
これは、寧さんの声だ
うーんと、我が儘で、身勝手で、お天気やさんでそれで、やっぱり怒りんぼですっ
うわ雪乃、妹に酷い言われようだ
それじゃあ、ホントに子供みたいじゃんっ
そうですよっ子供みたいな人なんですっ、お姉ちゃんて克子さんや寧さんみたいな、大人とは全然違いますっ
舞夏ちゃん、雪乃と仲が悪いんだ
どうも、舞夏ちゃんは大人っぽい女に憧れているみたいなんだよね
大人っぽい女性ですか
みすずが、ちょっと考え込む
ならあたしも、もう少し大人っぽい雰囲気を出した方がいいですよね
うんその方がいいねすぐにできる
みすずは持って来たバッグの中から、小さな袋を取りだした
開けると化粧の道具がいっぱい入っている
うわっこんなに持ち歩いているんだ
みすずちゃん、他に何か必要な物はある寧の化粧品とかなら、好きに使ってもいいよそっちの化粧室に置いてあるから
マルゴさんが、そう言ってくれるけれど
大丈夫です手持ちで何とかなりますから
みすずは手鏡を見ながら、チャッチャと化粧をしていく
決して、濃い化粧では無い
むしろ、ナチュラルな感じで、要所要所にちょっと色を足していくような感じで
みすずは、あっという間に数歳、大人びた
二十歳ぐらいに見える
でもとっても可愛らしくて綺麗だ
どうです旦那様
うんすっごい、大人っぽくなった綺麗だよ
こういうみすずは、お嫌いですか
ちょっと心配そうに、みすずはオレに尋ねる
どんなみすずだってオレは大好きだよ
大人びた顔が、パッと明るくなる
旦那様、大好きっ
それから再び、鏡に向かい、
髪もこれじゃあお化粧と合いませんから、ちょっと直しますね
みすずは、髪を上げてポニーテールにした
うんこのメイクだと、こっちの方が段違いに良い
首筋が見えるのが、とってもセクシーに感じる
すごい綺麗だ
うふっありがとうございます、旦那様
みすずは、自分がどうすれば魅力的に見えるのか完全に理解しているようだ
あたしたまに、外国のパーティとかに出ないといけない時があるじゃないですか
髪を固定しながら、みすずが言った
あっちの人って、大人っぽくて少しお化粧が濃いめの方が好きですからそういう時は、向こうの流行に合わせるんですそうしないと、日本人の女の子って若くに見え過ぎますからワインだって飲ませて貰えません大人っぽくしないと、ウェイターさんがオレンジジュースしか渡してくれなかったりするんですよ
みすずって
やっぱり、すごいお嬢様なんだ
オレ子供だな世の中のこと、何も知らないし何もできないし
ちょっと暗い気持ちになる
旦那様は、とっても可愛いんですからっ、そのままでいいんですっ
大人っぽくなったみすずが、強く主張する
可愛いって何だよ
みすずは、オレの顔をジーッと見ている
えっと何
みすずがマルゴさんに言った
マルゴ様旦那様、このご衣装でしたら髪型も変えた方が、もっと可愛らしくなると思いません
うんそうかもしれないね
みすず何をするつもりだ
リーゼントとか、どうです
リ、リーゼント
うん、みすずちゃん、グッド・アイデアだよっ整髪剤を持って来るね
マルゴさんが、化粧室へ向かう
鏡の中の自分を見て、ゾッとする
黄色いスカーフ
謎の茶色い厚底ブーツ
そしてリーゼント・ヘアーだ
もっとドぎついヤンキーっぽいリーゼントにされるのかと思ったらみすずが、整髪してくれた頭は以外とソフトなイメージだった
どうですジェームス・ディーンをイメージしてみましたっ
と、みすずは言う
もちろんオレは、ジェームス・ディーンが何なのか知らない
うん、若い頃のエルビスっぽい感じもするよ
マルゴさんもそう言う
エルビスって何だろう
日本の不良の人たちのリーゼントって、やっぱり最初はジェームス・ディーンやエルビスをイメージして始めたんだよねそれが何であんな、不思議な髪型に発展したんだろうね
マルゴさんが、みすずに疑問を呈する
それは余所の国の文化を何でも取り入れて、そこに独自性を加味して、過剰に再現する国民性ですから
とみすずは、答えた
オレには、よく判らない
鏡の中の自分の姿を見る
これでギターとか抱えたら中南米とかなら、こんな男性アイドルが居るかもしれない
うん、グァテマラとか、パラグアイとかなら
男性アイドルとして、オリコン一位とかも獲得できるかも
いや、行ったことないけれどオレのイメージ的に
とにかくオレ、どうなの、これ
本当にこんな格好でいいのか
格好いいですっとっても可愛いですっ
とみすずは、ニコニコして言ってくれるけれど
でもちょっと待って下さい
みすずは、改めてオレを上から下までジロジロとチェックしていく
ブーツが、ちょっと綺麗すぎますよねえ
みすずがオレの足下を見て、そんなことを言い出す
そりゃ新品なんだから、仕方ないよ
このブーツも昨日、服と一緒に珠代さんが持って来てくれたものだ
旦那様ちょっと中庭に行きましょう
みすずが怖い顔でオレに言う
みすずに引っ張られて、部屋を出る
昨日一日居ただけで、みすずは屋敷の中の構造を理解しているらしい
テラスから、中庭に出る
そこの土の中へブーツを入れて、汚して下さい
みすずに言われた通り乾いた土の中にブーツを入れて、ホコリを付ける
もういいですっこっちへ来て下さい
土の中から出て、テラスのみすずの前に
みすずは、ポケットティッシュを何枚か引き抜いて、オレの顔の前に出す
これに、ペッと唾を吐いて下さいっ
唾
いいからっやって下さい
オレは、みすずの小さな手の上のティッシュに唾を垂らす
みすずはテラスの床にしゃがみ込み、唾で濡れたティッシュで、靴の前面の上の方だけをキュッと拭いていく
靴は、この部分だけをピカピカにします全部、ピカピカに磨くのは、ダンディじゃないんですそれから唾で靴を磨くのは、紳士としてアリな行為ですから覚えておいて下さい
跪いてオレの靴を拭いてくれる、みすず
何か凄く、申し訳無いことをしているような気がする
ごめんそんなことまでさせちゃって
何を言ってるんですか
しゃがんだみすずが、オレを見上げる
みすずの旦那様なんですか、みすずがお世話するのは当然ですっ
これからは、旦那様のお姿は毎日、みすずがチェックしますっ旦那様は、何も心配しなくていいですからねっ
いやオレは、服装とか無頓着だから
それは、それでとっても助かるけれど
もしかして
オレこれからずっと、リーゼントなんだろうか
はい、できましたっお部屋に戻りましょうっ
みすずは嬉しそうに、ニコニコとしている
まあ、みすずが喜んでいるんなら、いいか
途中で手を洗って元の部屋に戻る
マルゴさんは、ずっとスピーカーから流れる克子姉の車内の会話をチェックしているようだった
それでですねっお姉ちゃんたら、最近ちょっと変なんですっ
舞夏ちゃんの声がする
変て
これは、寧さん
何かすっごく大きいパンツを履いているんですっオバサン用のおへそまで隠れるようなっ
今までは、ずっと小さいパンツばっかり履いてたくせに可愛くないパンツは嫌だって、お母さんに文句とか言ってたんですよっそれなのに、急に
雪乃下腹部の吉田のタトゥを見られないように
別におへそまで隠すようなパンツでなくてもいいと思うけれど
ちょうど良いサイズのパンティって、無いのだろうか
お腹壊しているんじゃないのかしらお腹を冷やしたくないのよ
と克子さんの声がする
いーえ、舞夏、思うんですけどお姉ちゃん、もうエッチしちゃったんじゃないかって
舞夏ちゃん
あら、どうしてそう思うの
お姉ちゃん高校に入って、彼氏ができたんですよっもう、浮かれちゃってどうしょもなかったんですから夜も携帯でずっとお喋りしてたしそれが、ここ何日か変なんです
どう変なのさっ
家に帰ってきても、ずっと暗いし沈み込んだままだし彼氏とも全然電話しなくなっちゃったし
ケンカしているだけじゃないのかしら
いいえあの先週、ママが出張で留守だった日お姉ちゃん、外泊したんですよあたしには親戚の家に泊まるって言ってましたけれど絶対に嘘です
どうして判ったのっ
その親戚の人ってお姉ちゃんと同じ学校へ通っているんですけれど、お姉ちゃんはすっごく嫌っているんです親戚の集まりとかでは、いっつも、イジメているんですよとっても良い人なのにお姉ちゃんが、急にあの人の家に泊まるなんて、そんなことするはずがありませんっ
あの人ってのは恵美のことなんだな
舞夏ちゃんは恵美のことを嫌っていないと知って、とりあえずホッとする
多分お姉ちゃん、あの日、彼氏と初エッチしちゃったんですよっでも、きっと上手くいかなかったんですっ舞夏は、そう推理しているんですっ
舞夏ちゃんは、結構鋭い
実際は、彼氏の遠藤と初エッチではなく
オレに、レイプされちゃったんだけど
ロスト・ヴァージンって、下手な人とするとすっごくお腹が痛いって言うじゃないですかだから、お姉ちゃん大きなパンツでお腹を守ってるんだと思いますっきっと、まだ痛いんだと思います今日は一日、お部屋で寝てるって言ってましたから
雪乃今日はずっと、部屋に籠もっているんだ
えー、普通はロスト・ヴァージンしても、そんなに何日も長引かないもんだよっ
寧さんが、舞夏ちゃんに言う
自分は処女のくせに
だから、きっと相手のオトコがすっごい下手だったんですよっお姉ちゃんのお腹に、穴が開いてるんだと思いますっ
どんな、チンポだよそりゃ
ドリル・チンポか
そうね最初のセックスって大切よね初体験に下手な人としちゃったら、一生、心に傷が残って、普通のセックスができなくなるかもしれないわね
克子姉が、舞夏ちゃんに言う
そうよ舞夏ちゃんて、まだヴァージン
はい、ヴァージンです
近々、ロスト・ヴァージンする予定はあるの
そんなの無いです無いですけど
舞夏ちゃんは、口籠もる
んどうしたのっ
寧さんの問いかけに、舞夏ちゃんは答えた
ヴァージンをあげたい人は、います
ということで、舞夏ちゃんの陵辱週間に入りました
一気にいかずに、じわじわと追い詰めます
では、今日も働いてきます
86.MAN OF DESTINY
舞夏ちゃん、好きな人がいるんだ
えっ、どんな人教えてっ
寧さんが、尋ねる
オレも、壁のスピーカーに聞き耳を立てる
飛鳥シンさんて言うんですけど知ってます
知らない
ていうか、知っているわけがない
デスティニーってバンドのリード・ギターの人なんですけど
バンド
舞夏ちゃん、発音が悪いねDestinyならディスティニィだよ
と、マルゴさんが呟く
カタカナでデスティニーっていうバンドがあるんですよロック・バンドっていうより、若手アイドルのユニットですけど
みすずが、苦々しい顔でそう教えてくれた
げ、芸能人かよ
え、その人と舞夏ちゃん、知り合いなの
寧さんが、驚いて尋ねる
知り合いっていうかうちのパパは広告代理店の人で、顔が効くじゃないですかだから、サインは貰って来てもらいましたっ
えもしかして、舞夏ちゃんは会ったこと無いの
寧さんが、突っ込む
何度もありますよっ舞夏、コンサートには毎回行ってますからっパパが許してくれないんで、昼の部しか観れないんですけど
マルゴさんが、怪訝な顔をする
昼の部ってなんだいロックのコンサートなら夜だよね
みすずが答える
だから、ロック・バンドじゃなくって、アイドルのユニットなんですよデスティニーは人気があるんで、一日、三回、同じ会場で同じ演目のコンサートをやるんです
一日三回へえ、よくやるねえ
マルゴさんが、呆れている
アメリカ規準からすると、相当、変なのだろう
本当は一日三回、全部の公演を観たいんですけど最初の二回しか観れません
舞夏ちゃん二回連続で観ているんだ同じコンサート
もしかしてコンサート期間は、毎日通ってるとか
恐る恐る、寧さんが尋ねる
まさかあたし、追っかけの人たちみたいなことはできませんお小遣い、少ないですから貯めたお年玉とかで、チケット買うので精一杯なんですでも、口惜しいから、同じ日に二回は必ず観るんです
ふーん、本当に好きなんだその
飛鳥シンですっあたしたちは、シンちゃんて呼んでますっ
で舞夏ちゃんは、そのシンちゃんには合ったことあるの
ですから、コンサートで毎回
楽屋に会いに行くとか
まさかぁっ警備員さんに捕まっちゃいますよっそれに、そんなことしたらファンクラブの怖いお姉さんたちに袋叩きにされちゃいますネットで顔が公開されて、二度とコンサートに行かれなくなっちゃいますよ
うんと
じゃあもしかして、舞夏ちゃんはそのシンちゃんとは、二人きりで会ったこととか無いの
いやだあっ、寧さんそんなの無理に決まってるじゃないですかっ
舞夏ちゃんは、ケラケラと笑う
でも、テレビやラジオに出る時は必ずチェックしてます雑誌は、全部は買えないけれど写真が格好いい時は買いますブログだって、毎日観ていますあシンちゃんて彼女がいるんですよっ
ちゃんとブログで公開してますから麻里愛さんてモデルの人ですあんまり、可愛くない顔の子なんで、全然売れてない子なんですけどね
舞夏ちゃんは、楽しそうにどんどんそのアイドルの話をする
でも、とっても大人っぽいんですシンちゃんが十九歳で、麻里愛さんが二十三歳かなちょっとお姉さんで格好いいんですよっ
へえで、舞夏ちゃんは、その彼女さんの居るシンちゃんにヴァージンをあげたいんだ
一度も会ったことの無い、ただのファンなのに
女の子って、謎だ
夢ですよっ
舞夏ちゃんが、キラキラした声でそう言った
シンちゃんが、麻里愛さんじゃなくって、舞夏を選んでくれてそれで、ロマンチックな夜を過ごすんですっそういう夢なんですっ
夢って言うか
妄想だよな
というより
本当にまだ子供なんだ
吉田くんは、そのデスティニーってバンド知ってる
マルゴさんがノート・パソコンを立ち上げながら、オレに尋ねる
知らないですオレずっと寮生活で、テレビの無い生活ですラッシャー木村が死んだのだって、最近知ったぐらいですから
うんこの三年間の芸能情報は、全く知らない
ラッシャー誰
しまったマルゴさんに、ラッシャー木村は難しかったかもしれない
あ、忘れて下さいオレも忘れますから
すまんラッシャー
まあいいけどデスティニー アスカシンで画像検索したよ
マルゴさんが、オレとみすずにノートパソコンを向けてくれる
みすずちゃんこの人
はい、そうですっ
画面の中のシンちゃんは、ワインレッドの変なステージ衣装を着ていた
今時のアイドルらしく、もっさりとした髪型で
前髪あり過ぎだろうちゃんと前が見えるのか、これ
カメラ目線でへへへと笑っている
どう見ても、そんなに頭が良さそうには見えない
というか馬鹿丸出し
シンちゃんは、笑顔がとっても可愛いんですよホント、何も考えてないって感じなんですっ
と、舞夏ちゃんは言うけれど
ホントに、何も考えてないなこの笑顔
舞夏ちゃんこの男の子のどこが良いんだろうね
不思議そうに、マルゴさんが呟く
だから女子中学生は、怖いんですよっ女の子が、人生で一番眼が曇る時期ですからっ
みすずが、フフッと笑う
えみすずちゃんも、中学の頃、誰かのファンだったのかい
マルゴさんが、みすずに尋ねる
ごめんなさいっ、それだけは聞かないで下さい
そして、みすずはオレの手をギュッと掴む
みすずは、もう旦那様一筋ですからっみんな、もう過去のことなんですっ
みすず何で涙目
ただファンだっただけでしょ
みすずは、小さく震えている
マルゴさんが、おやおやという顔をして微笑む
そうだよあたしだって、子供の頃はヒーローだった人がいるもの今考えると、恥ずかしいけどね
へえ、マルゴさんにもそんな人がいたんだ
ちなみに誰だったんです
オレの質問に、マルゴさんは恥ずかしそうに答えた
スティーブン・セガール
うんそれは、確かに微妙だ
微妙に、恥ずかしいかもしれない
あたし、スティーブン・セガールの映画を観て、マーシャル・アーツを習い始めたから今になって思うと、笑っちゃうよねジェット・リーとかなら、まだ判るけれど
そのマルゴさんの例えは、ちょっとよく判らない
それでみすずちゃんは、誰のファンだったの
マルゴさんが、みすずに聞く
あたしも教えたんだからさ、みすずちゃんも教えてよ
わ笑わないで下さいますか
笑わないって吉田くんだって、知りたいよね
うん、オレも笑わないからさ
みすずは、顔を真っ赤にして小さな声で答えた
アン・シャーリーです
誰
映画スターロック歌手
といかアンて女の人の名前じゃないか
それってもしかして、Anne of Green Gables の
マルゴさんの英語は早口で、オレには聞き取れなかった
はい赤毛のアンのアン・シャーリーです
赤毛のアンて、あれだよな
南北戦争へ行ったお父さんを、四人姉妹で待っている
うん間違いない
えあれ、映画とかになっていたっけ
オレの言葉に、みすずは答える
いいえあの、あたし原語版で読んでいたら、すっごく感動して
原語って
え、もしかして英語で読んだの
はいっ、もう中学生でしたからっ
みすずは、平然と答える
やっぱり、この子は普通ではない
もうすごい大好きで、毎晩、アンのことばっかり考えてたんですっ熱病みたいでしたもう、アンの話になると、興奮しちゃってあはっおかしいですよねっ
オレもマルゴさんも笑わなかった
むしろ、引いていた
もしかして非実在人物
しかも女の子じゃんか
えそういうのも、ファンて言うのか
はぁすごいねそれは
とにかくそんな言葉が口に出た
いやぁぁんっ昔のことですからっ
みすずは、恥ずかしそうに身悶えする
お母様にお願いして、中2の夏休みにプリンス・エドワード島まで連れてって貰ったんですよぉ
プリンス・エドワード島が、どこにあるのか知らないけれど
すっごい綺麗な所で、ちゃんとアンの家もあるんですよっマシューの部屋もあって
あまずい
みすずの赤毛のアン熱が再発している
みすずちゃん、アンの話はまた別の機会にしようよ今は、舞夏ちゃんの情報収集に集中しないといけないからね
マルゴさんナイス・フォロー
あっ、すみませんじゃ、旦那様、今度写真をお見せしますね五百枚くらい撮ったんですよっ
五百枚オレ、観るんだな
みすずの旅行写真
覚悟しとこう
中学生の時のみすずの様子が見られると思えば、問題ないうむ
スピーカーから流れてくる、盗聴に耳を傾ける
車内の会話は、すでに別の話題に移っている
舞夏ちゃんは、オナニーとかする
いきなり露骨なことを、克子姉が尋ねる
カラッと聞いているから、全然、普通の会話に聞こえるんだけど
恥ずかしそうな、舞夏ちゃんの声
オナニーって判るわよね一人エッチのことよ
それくらい、舞夏も知ってますっ
知ってるんだ
あんまり、しないですたまに
舞夏ちゃんは、そう控えめに答えた
舞夏ちゃんもそろそろ大人なんだからちゃんと、性欲を発散しないとダメよ
克子姉は、わざと大人という言葉を強調する
一人エッチは、お姉ちゃんがうるさいんです
え雪乃が
お姉ちゃんり部屋、舞夏の隣ですから夜遅くに、隣の部屋からアンアン声がするんですお姉ちゃん、聞こえてないと思ってるんでしょうけどちょっと、うるさいです今度、壁を叩いてやろうと思っているんですけど
雪乃オナニーで喘ぐんだ隣の部屋に聞こえるくらい
夕べもしてました今朝もホントは具合が悪いんじゃなくて、一日ずっと一人エッチしてるんだと思います
彼氏との初体験が上手くできなかったから、欲求不満になっているのよ
克子姉が、笑いながらそう言った
克子さんもしているんですか一人エッチ
克子姉は、くすくすと笑った
あたしは、しないわよっあたしはちゃんと、定期的にセックスしてるから
克子姉のドぎつい言葉に、舞夏ちゃんが怯む
人間の身体って、定期的にセックスしないといけないようにできてるのよっ舞夏ちゃん、聞いたことないセックスすると、女は綺麗になるとか
やっぱり、そうなんですか
そうよ普段からきちんとセックスをしていないと、女は綺麗なままではいられないのよセックスって、女にとってはとても大切なことよ
克子さんは、週に何回ぐらいしてるんですか
性的なことには、やはり興味があるらしい
舞夏ちゃんは、克子姉にそんなことを尋ねた
あたしあたしは、週に五回は必ずしてるわよそうしないと、お肌の張りが全然違うのよセックスで、肉体が活性化していく感じよね
克子姉が舞夏ちゃんを罠にはめていく
寧さんもですか
あたしあたしは、もう少し回数が少ないかなあなぁんて
ね、寧さん
克子さんや寧さんは、そんなにエッチしてるんですか
舞夏ちゃんは、驚いている
うんまあねっ
だ、騙されるな、舞夏ちゃん
その人は、処女ですっ
毎月の生理が来るようになったら、女の身体はもうセックスする準備ができているってことでしょ毎日、ご飯を食べるのと一緒よいい女になりたかったら、きちんとセックスする習慣を身につけないとね舞夏ちゃん、もちろん、もう生理は来ているんでしょ
克子姉が探りを入れる
ちょっと、小馬鹿にしたような口調で、舞夏ちゃんを煽る
当たり前じゃないですかっ舞夏、子供じゃありません小学校五年生の時から、ちゃんと毎月あります
煽られた舞夏ちゃんは、ついつい個人的な情報を漏らしてしまう
それなら、生理が来るようになって、もう三年でしょうそろそろ、セックスしないと、身体の成長によくないわよ
驚く、舞夏ちゃん
ちゃんと男性ホルモンを定期的に採り入れながら成長しないと、アンバランスな身体になっちゃうのよ昔の日本人のスタイルが悪かった原因はそれだから
克子姉は、思いっきりいい加減なことを言い出す
そうよアメリカやヨーロッパの女の子はスタイルがいいでしょあれなんかは、やっぱり若いうちから、定期的にセックスしているのが効いているのよ成長期にちゃんとセックスしていないと、寸胴短足な体型になって背も伸びないのよ寧さん、そうよね
克子姉が、寧さんに振る
そうそうアメリカの医学雑誌にそういう論文が発表されたらしいよこないだ駅のスポーツ新聞に載ってたから
何じゃ、そりゃ
舞夏ちゃんもそろそろ、ヴァージンを捨てた方がいい年頃よね
克子姉が、ククッと笑う
でも、舞夏相手がいないですしエッチはまだ怖いです妊娠したりすると困るし
妊娠の心配なんてしなくて平気よちゃんと、避妊すればいいんだから
克子姉は、軽く答えた
あたしや寧さんは、避妊ピルを飲んでるわよピルなら、百パーセント避妊できるから
ええ、コンドームだと破れたりする危険性があるからねていうかコンドームがこんなに使われているのは、日本くらいなのよアメリカじゃあ、大人の女性はみんなピルを飲んでるわよ
でも避妊の薬だと身体に悪く無いですか
克子姉は、あはははと笑った
今はもう、良い薬がたくさん開発されているの全然平気よあたしや寧さんを見て不健康そうに見える
見えません
それにね男の人に、ちゃんとお腹の中に射精して貰わないとダメなのよ
何でですか
そうしないと、男性ホルモンが吸収できないでしょいっぱい、男性ホルモンを吸収することで女は、魅力的な大人の身体になっていくのよ
舞夏ちゃんフェラチオって判る
聞いたことはあります男の人のアレを舐めるんですよね
舐めるだけじゃなくて、お口の中に射精して貰うのよあれだって、口から男性ホルモンを吸収するためにするのよちゃんと医学的な意味があるのよ
そ、そうなんだ舞夏、そんな理由があるなんて知りませんでした
オレも初めて聞いた
というか全世界が知った
あの克子さん
舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに尋ねる
お二人とも、ちゃんと定期的にエッチしているってことは恋人さんがいるんですよね
うーん、恋人っていうよりセックス・パートナーがいるわ
セックス・パートナー
そうよ、アメリカとかのセレブリティの人たちの考え方なんだけどね結婚相手とか恋人とか、そういうお互いを縛り付ける関係で無くて、純粋にセックスを楽しむ相手とパートナー・シップを結ぶのよ
もしかして克子さんには、何人もエッチのパートナーが居るんですか
もおっ、やあねえパートナーって言ったら、普通は一人でしょあたし、そのパートナーとしかセックスしないわ
うふふと笑う、克子姉
舞夏ちゃんは、大きく息を吐く
ちょっと、安心しました
本当に安心してセックスできる相手なんて、そうそういないわよ病気をうつされたりするのも怖いし
そうですよね
やっぱり、信頼関係が大切なのこの人なら、安心して身を任せられるっていう男の人じゃないとそれに
やっぱりセックスの上手い人でないとね
これ君のことみたいだよ、吉田くん
オレ、全然、上手くなんかないですよ
つい、この前まで童貞だったんだし
上手いはずがない
いいえっ、旦那様はお上手ですっ
みすずが、赤い顔でオレに言う
みすずはいつも満足させていただいてますっ
そ、そんなこと言われても
オレも顔が赤くなる
うーんと舞夏ちゃんんなら、教えてあげてもいいかなっ
あたしたちのとっておきの秘密なんだけどねっ
えっ、何です教えて下さいっ
秘密という言葉に、舞夏ちゃんは食いつく
あたしと克子さんね今、セックス・パートナーを共有しているのっ
共有
同じ男の子とねエッチしているのっ
そんなに驚くことではないわよ本当に心から信頼できて、セックスも上手い人なんてそうはいないものとっても、貴重な存在よ
あたしも克子さんも、その人のことがとっても大好きなんだよっ
もう、他の人とはセックスしないわよ一生、あの人だけでいい
あたしも、あたしもっ
ヒートアップする克子姉と寧さんに舞夏ちゃんは、驚いている
そんなに良いんですかその人
うんあたしにとっては、最高の人よっあの人とセックスすると幸せな気持ちになれるの
だから、寧さん
あなたは、処女
すっごい克子さんと寧さんを二人とも虜にしちゃう男の人なんて
男の人っていうか男の子だよねっ
ええ、あたしたちよりも年下だから
幾つの人なんです
高校一年生だよっ
そんなに若い人なんですか
舞夏ちゃん、愛に年齢は関係ないんだよっ
あの子はね特別な子なのよっ
吉田くん、ベタ褒めにされてるね
何かすごく、恥ずかしいです
恥ずかしくなんかないですっ旦那様は、本当に特別な人なんですから
みすずは、そう言ってくれるけれど
正直、オレは困る
この後舞夏ちゃんと会うんだし
いいのか、このリーゼントで
ところで旦那様
何だい
克子様と寧さんは、セックス・パートナーでいいみたいですから
みすずとは、結婚して下さいね
今の克子姉と寧さんは、舞夏ちゃんを罠に掛けているわけで
そもそも、オレは二人のセックス・パートナーじゃないし
ていうか、そんなにセックスが上手くないし
全然、特別ではないし
ああ、もう
そうだわ舞夏ちゃん、あの人とセックスしてみない
克子姉が、今思いついたかの様に話し出す
うんうん、それいいかもっ
舞夏ちゃんは、困惑している
そりゃ、そうだろう
処女だしまだ、中学生なんだし
さっき、舞夏ちゃんのお姉さんの話の時に言ったけれど初体験で酷い男に当たると、一生後悔するわよ
そうだよっロスト・ヴァージンはやっぱり上手な人の方がいいって
連携して舞夏ちゃんに攻め込む、二人
でも、あたし
そろそろ、ロスト・ヴァージンしないといけない時期だって話は、さっきしたわよね
それは判ってますけど
あっ、もしかして怖いのっ
ちょっと怖いです
舞夏ちゃんは、小さな声でそう答えた
でもロスト・ヴァージンしないと大人にはなれないのよ
克子姉が大人というキーワードを使って、さらに舞夏ちゃんの心に揺さぶりを掛ける
やっぱりそうなんですか
もちろんよセックスを楽しめるようになって、初めて大人の女になれるのよ
楽しむんですか
最初は痛いのは知ってるわよね
でも、何回もしていくと、段々気持ち良くなってくるの本当に気持ちいいのよああ、あたしは人間なんだ女なんだって、心の底から実感できるのああいう体験をしないことには、魅力的な大人の女性にはなれないと思うわ
そそうですか
舞夏ちゃんは、息を呑む
そうだっいっそのこと、舞夏ちゃんも、あたしたちとセックス・パートナーを共有しようよっそしたら、あたしたち姉妹だよっ
寧さんが、そんな提案をする
姉妹に、なるんですか
そうよ同じ男の人を愛し愛される間柄だもの立派な姉妹よ
克子姉が、明るく勧誘する
舞夏ちゃんは、あたしたちと姉妹になるのは嫌なのっ
そんなことないですけれど
あたしの姉妹になってくれたら、お姉ちゃん何でもしてあげるよっ舞夏ちゃんに色んなこと教えてあげるし、色んなとこへ連れてってあげるっ
寧さんが、さらにさらに強く押す
だけどでも
舞夏ちゃんは迷いながらも、軽く拒絶する
やはり、まだ中学二年生だ
ロスト・ヴァージンとかセックス・パートナーとかはまだ早い
その様子を感じ取った克子姉は
まあ、無理には勧めないわあたしたちは、舞夏ちゃんが大人になる手助けをしてあげたいだけだから本当に好きな人ができて、その人が恋人になるまで、ヴァージンを取っておくのもいいかもしれないし
でもそんな時には、もうオバさんになっちゃってたりしてっ
寧さんが、わざと茶化す
まああたしたちとしては、なるべく早くロスト・ヴァージンした方がいいと思うけれどね舞夏ちゃんが、魅力的な大人になるには
それは、判っているんですけど
そんなの、判っちゃダメだって
全部、嘘なんだから
この話はここまでにしましょうところで、舞夏ちゃん
そのまま克子姉は、話題を評判のファッション・ブランドの話に変えた
うんこれならプランBだね
ここまでの話を聞いてマルゴさんが、そう言った
舞夏ちゃんの反応に合わせて、幾つかプランを用意してあるんだよもう五分もしたら、みんなこの屋敷に到着するだろうそしたら、次はみすずちゃんに出動して貰うから
みすずの戸惑う顔
うん次の切り札はみすずちゃんだよっ
マルゴさんは、ニヤリと微笑んだ
バンドとアイドルの名前は、時間がないので二秒で決めました
私の一番好きなガンダム・キャラは、オーギュスト・ギダンです
好きなモビル・アーマーは、ビルケナウ
今やっているガンダムは、全然観ていません
87.PIANISSIMO
やがて克子姉の運転するベンツが、お屋敷に到着する
玄関前に着く車寧さんと舞夏ちゃんが車を降りる
その様子をオレたちは、監視カメラの映像で観ていた
あれが、舞夏さんですか
アップになった舞夏ちゃんの画像を、みすずがじっくりと見つめている
ああ舞夏さん、あそこの学校なんですね
舞夏ちゃんの古風なセーラー服の制服を見て、みすずが言った
ああ、みすずちゃんの学校ほどではないけれど結構なお嬢様学校だよね
マルゴさんが、そう返事する
みすずの学校が、やんごとない家系のお嬢様が通う、超お嬢様校なだけで
舞夏ちゃんの学校も、相当有名な女子中学校だ
むしろ普通の男子高校生なら、舞夏ちゃんの学校の子の方が人気があるかもしれない
舞夏ちゃんのお嬢様中学の子なら、付き合って恋人になることも想像できるけれど
みすずの学校は
防弾ガラスのベンツで通学、送り迎えにはSPが付いてそうな印象がある
普通の男子には、ちょっと高嶺の花過ぎる存在だ
だいたい判りましたみすずの学校にも、ああいうタイプの子、いますから
みすずは、舞夏ちゃんの分析を終えたらしい
本当のお嬢様育ちで、世間知らずで頭の中が、お子様のままなんですね
マルゴさんが困ったなという顔をする
そういう風に言うのは、ちょっと可哀想だと思うよ舞夏ちゃんは、まだ中学2年生なんだから子供なのは、しょうがないでしょ
アイドルに憧れて、コンサートでキャーキャー叫んでいたり
克子姉や寧さんが大人に見えて、何を言われても信じてしまったり
お化粧やファッションのことを教えて貰うのに夢中になっている
未成熟な子供
そんな子とセックスしたりしていいんだろうか
舞夏ちゃんは、玄関先で寧さんと話している
キャハキャハと屈託のない笑みを浮かべている、舞夏ちゃん
十四歳になったばかりの少女
でも、お子様で良かったですこの状態なら、どんな風にでも調教できますから
画面を見たまま、みすずが真顔で言った
やっぱり雪乃さんと似ていますね
そりゃそうだろ妹なんだからさ
旦那様あの子が居たら、雪乃さんのこと諦めて下さいますか
あたし舞夏さんなら、ガマンできると思います雪乃さんと違って素直そうですし、可愛げもありますみすずの前で、舞夏さんをレイプして下さいそうしていただけたらあたし、受け入れられると思うんです
そんなに、雪乃が嫌なのか
昨日、克子姉と雪乃の身代わりに舞夏ちゃんを、オレのペットにするって言ってたけど
ごめんなさい、そうじゃないですねみすずが、舞夏さんを旦那様に差し上げますセックス専用の愛玩ペットとして献上しますから
みすずが、ふふっと微笑む
妖しい笑み
これもまたみすずの別の顔
みすずちゃんだけではないわよっあたしたち全員であなたにプレゼントするからねっ
部屋の中に突然、克子姉が入って来る
ああ、車をガレージに置いて、地下通路を通って来たのよみすずちゃんと事前の打ち合わせをするためにね
克子姉が、笑ってそう言った
抱き枕みたいな子にしちゃっていいのよね
克子姉が、みすずに聞く
はい、雪乃さんが旦那様の安心毛布なのは許せませんが舞夏さんが抱き枕になるのは平気です嫉妬もしませんっ
でもセックス専用の抱き枕よ
意地悪そうに、克子姉が囁く
構いませんみすずは今はまだ、二十四時間ずっと旦那様とは一緒に居られませんからみすずの居ない時に、旦那様の性欲を解消する可愛いペットを差し上げたと思うことにしますっ
みすずは、ニコニコとそう言う
あらそれじゃあ、あたしが彼とする分がなくなっちゃうじゃないっ
克子姉は、ちょっと不満げだ
あ、ごめんなさいっそういうつもりで言ったんじゃないんですっ
ぺこりと頭を下げるみすずに、克子姉はククッと笑う
冗談よとにかく舞夏ちゃんは、彼専用のセックス奴隷に堕としますいいわね
何かオレを無視したまま、二人は勝手に盛り上がっている
夕べ送った、メールは見てくれたかしら
そう言えば、昨日の夜に送って行った時、克子姉がそんなことを言っていた
はいっ、拝見致しました
あのプランの中の2のAの撮影会をやるわみすずさんは、今日はあたしに写真を撮りに来て貰ったそういう設定でいくからいいわね
オッケーですっ
みすずは、それで判るらしい
克子姉オレは
オレは何をすればいいんだろう
あなたは、しばらくここで観ていて
観てる
車の中での会話は聞いてた思ったよりも、男の子に対する免疫が強いみたいなの、あの子雪乃様の妹だから、もっと鈍感で淫乱体質かと思ったんだけど
想像してたよりも、潔癖そうですよね
セックスに対して、興味よりも恐怖感の方が勝っている感じよね
克子姉とみすずの感想に、マルゴさんが意見を述べる
まだ、子供なんだよそれに、彼女は女子校でしょアイドルくらいしか、男の子を観ていないんだよ
ああオレも三年間、男子校の寮生活だったから良く判る
ついこの間まで、女の子と喋ると震えが止まらなかったもんな
小学校の時は共学でも、中学に入ると男女ともに肉体が変化するから
この時期に身近に異性がいないと、耐性が弱くなるのは当然なのかもしれない
そうね男の子慣れしてないのがよく判るもの男性とは、家族と学校の先生くらいしか接していないんじゃないかしらそう言えば、女子校だと、若い男の先生はどんな不細工でも、人気があるって言うわよね
克子姉は、そう言う
みすずが、ぷるぷると首を振る
うちの学校もそうですけど舞夏さんの学校は、若い男性の教師を雇いませんから男性教師は、既婚者で中学生以上の子供の居る人しか採用されないんですよ
えっ、そんなんでもし、男の先生が離婚とかしたらどうなるの
思わず、みすずに尋ねてしまった
もちろんクビです雇用契約書に、そう書いてあるはずです
そこまで徹底してるのかよ
みすずの学校ではさらに奥さんが妊娠したら、その期間は丸まる休職する決まりになっています
昔、奥さんが妊娠中でセックスできなかった先生がムラムラしちゃって、不祥事を起こしたんだそうです
不祥事
あ、校内では何も無かったんですけど四十歳過ぎの先生が、電車の中で女子大生に痴漢をして捕まったらしいんですもう、学校の百年の歴史に残る大不祥事になったそうです週刊誌とかに記事が載ったそうですからそれでその先生だけなく、理事長先生から、校長先生、教頭先生、学年主任の先生まで全部クビになったそうです学校の名誉を汚したということで
超名門のお嬢様学校だと、先生も大変なんだ
とにかくあたしたちが、彼女の気分を解放させるから、あなたはしばらくここに居てちょうだい
克子姉が、オレに命じる
オレの顔をチラッと見る
そのリーゼントみすず様にやって貰ったの
とっても似合ってるわよ可愛いわ
克子姉が、ニコッと微笑む
そうでしょう克子様っ
みすずは、自分の手柄を褒められて喜んでいる
また後でねマルゴ様、十分後にみすず様を連れて、テラスへ来て下さい
克子姉は笑って、部屋から出て行く
さてとみすずちゃんは、もう一度自分の姿をチェックしてすぐに行動開始だよ
はいあ、忘れてましたっ
みすずが、自分のバッグを開けてごそごそする
旦那様これ、お願いしますっ
みすずは、赤い首輪を取り出す
え、これをしたまま、舞夏ちゃんに会うの
はいみすずの正装ですから
そうとまで言われたら仕方が無い
オレは、みすずに首輪を付けてやる
おむつもする
オレが、そう言うとみすずは、
本当はしたいですけれどこの後の撮影会に差し支えますから
まあ、知らなくていいことなら、そのままでいいし
監視カメラの映像に、克子姉が現れる
この部屋から出て三十秒も経っていない
玄関前の寧さんと舞夏ちゃんの前に、姿を表す
ごめんなさいっお待たせして
もうっ、克子さん、遅いっ
そう言えば寧さんは、舞夏ちゃんの前では克っつんて言わないな
克子姉も、普段みたいに寧様と言わずに寧さんて言ってるし
全部演技しているのか
ガレージのシャッターの調子がちょっとねさあ、中に入りましょう
どうもここは克子姉の家という設定になっているんだな
今は、家の中には誰も居ないことになっているらしい
克子姉が、玄関のドアに鍵を差し込んでいる
そうして舞夏ちゃんは、二人の女悪魔に連れられて、お屋敷の中に入っていく
さあて、舞夏さん処女のままでは、帰さないですよぉっ
カメラの映像を観て、みすずがそう囁いた
三人目の悪魔が、ここにいる
マルゴさんが、カメラを切り替える
テラスに通じる明るい部屋に三人が入って来た
うわぁ素敵なお部屋ですねっ
舞夏ちゃんは、お屋敷の調度品にうっとりとしている
すごいですねっ、克子さんのお家
やっぱり、そうか
適当に座って今、お茶を入れるわあ、クッキーを焼いたの、食べてみて
克子姉が、舞夏ちゃんにクッキーを差し出す
相変わらず、高級菓子店の商品としか思えない出来映えだ
えっこれ克子さんが焼いたんですか
そうだよっはい、舞夏ちゃん、どうぞっ
寧さんに手渡されて、舞夏ちゃんはクッキーを一つパクッと食べる
うわっ、美味しいっ克子さん、お菓子作るの上手なんですねっ
お菓子だけじゃないよっ克子さんは、お料理は何でも上手なんだからっ
パンも自分で焼くわよっあたし、将来、パン屋さんを始めるつもりだからっ
克子姉が、舞夏ちゃんにニッと微笑む
すごい、すごい、すごい克子さん、格好いいですっ
舞夏ちゃんは、少し興奮気味だ
とっても綺麗で、スタイルも良くて、ファッションにも詳しいしその上、お料理も上手なんて
舞夏ちゃんは、憧れの眼で克子姉を見ている
舞夏大人になったら、克子さんみたいな女性になりたいですっ
克子姉は、クスッと笑う
大人になったらってじゃあ、舞夏ちゃんは、まだ子供なの
舞夏ちゃんは、恥ずかしそうに笑った
舞夏はもう、大人ですでも、ちょっとまだ、子供のところもあります
そう言うところが、子供なんだけどね
うん子供として、とっても可愛い
舞夏ちゃんは、とっても素直だしちょっと、人の言葉を信じすぎだけど
照れている顔が雪乃に似ている
雪乃にも、こんな時期があったんだろうか
ホント、お姉さんとは全然違いますよね
みすずが、モニターを見て言った
違う
違うんだ
はいみすずは一人っ子ですけど、親戚に姉妹が何組がいるからよく判ります雪乃さんと舞夏さんみたいに、2つ違いくらいの姉妹が一番違いますね性格が
やっぱり、妹はお姉さんの姿を見て成長しますからそれに、親の接し方も違いますし
オレはほとんど親戚づきあいがなかったから、他の家の兄弟姉妹のことはよく判らない
みすずの家は名家だから、たくさん親戚がいるんだろう
一番上の子供は、親にとっても最初の子だから、いっぱい手を掛けて貰えるんですよ親自身、恐る恐るでも積極的に接しますしでも、次の子は二回目だからって、やっぱり少し手を抜いて育てられるんですよねうーん、良い意味で、親が手の抜きどころを判ってしまってるって言った方がいいかもしれません
はあそうなんだ
オレ、ほとんど親と接触しないで育ったから、よく判らない
小学校に提出する書類を書いて貰う度に、父親にお前は、今、何年生だっけって聞かれてたし
さすがにお前の生年月日っていつって聞かれた時は、ショックだったけれど
もちろん、母親はそういうのは一切ノータッチだったオレの学校のこととかは、全部、父親任せで
ていうか、父兄会も、授業参観も、運動会も、卒業式も誰も家族は来なかったし
小学校の入学式だけは、祖母ちゃんが来てくれたよな
まあ、二人姉妹の場合ですけどね年が離れていたり、姉妹が多かったりしたら、また変わりますでも、年の近い二人姉妹だとお姉さんが我が儘で、妹が大人しいってケース、割と多いと思いますよ
みすずが、そう教えてくれた
みすずちゃんそろそろ行くよ
マルゴさんが、上着を羽織る
これから、この屋敷を訪問するという設定なんだろう
マルゴさんが、部屋の隅に生けてあった花瓶の花を見る
これ、借りていこう
マルゴさんは、花瓶から花を抜き取ると模造紙でくるんで花束を作った
慣れた手つきだ
あたしもね、渚さんのお店がオープンしたばかりの頃に何回か手伝いに行ったことがあるんだよ
マルゴさんは、そう言って微笑む
では旦那様、行って参りますっ
みすずが、オレの顔に唇を差し出す
オレはチュッとキスをする
うふふ楽しんで、観ていて下さいねっ
二人は部屋から出て行く
監視モニターの前に、オレ一人が取り残される
オレは、冷めた紅茶をゴクリと飲んだ
玄関のベルが鳴る
あっ、きっとマルゴさんよ
テラスの前の部屋に居た克子姉が、玄関へ出迎えに行く
マルゴさんとみすずは、どこか屋敷の脇から外に出て、玄関へ廻ったらしい
しばらくモニターを見ていると克子姉が二人を連れて入って来る
やあ、舞夏ちゃん、こんにちわ
こうやって映像で観ると、マルゴさんは本当に格好いいな
こんな風に花束を持つ姿が格好いい女性って、なかなかいないと思う
克子さん、はい、これ
マルゴさんが、克子姉に花束を渡す
その姿も、決まっている
まあ、ありがとうございますっ
花束を受け取る克子姉も綺麗だ
今日は、友達のみすずちゃんを連れてきたよ
マルゴさんが、みすずを紹介する
自然な演技だ
初めまして香月みすずと申します
みすずは、いつもと違って少し大人っぽい声で挨拶した
みんな、演技が上手い
オレだけ、待機になった理由が何となく判った
みすずちゃんこちらが、克子さん寧には会ったことがあるよねそのお隣が舞夏ちゃんだよ
よろしくお願いします皆さん
みすずは、上品に礼をする
普段の少し子供っぽいみすずは、そこにはいない
名家のお嬢様として育ったみすずは、いつでもこういう大人っぽい顔が出せるんだ
は、初めまして白坂舞夏ですっ
舞夏ちゃんは、すっかり緊張している
そんなに固くなることはないよ、みすずちゃんはとっても優しいお姉さんだからね
マルゴさんが、笑って舞夏ちゃんにそう言った
ええ仲良くして下さいね、舞夏さん
品良く微笑むみすず
こ、こちらこそよろしくお願いしますっ
みすずは、しっかりと舞夏ちゃんの心を掴んだ
さあ今日は、思いっきり楽しんでね
克子姉が、みんなにそう言う
みすずは、ごく自然に舞夏ちゃんの隣の席に座った
今、お茶を入れるわくつろいでいて
あ、あたし、お花を生けてくるっ
スッと、克子姉と寧さんが席を外す
舞夏ちゃんが、みすずに話し掛ける
あの香月さん
みすずでいいわあたしも、皆さんと同じように舞夏さんて呼ぶからいいわよね
でどうしたの、舞夏さん
あのみすずさんて、あそこの学校へ行ってらっしゃるんですね
舞夏ちゃんが、みすずの制服を見てそう言う
やっぱり、気になるらしい
そういう舞夏さんは、あそこの学校なのね
ご存じなんですか
当たり前よ有名なお嬢様学校じゃない
照れる、舞夏ちゃん
そんなみすずさんの学校には、適いません
あらうちは普通の学校よ
いえいえ日本一の名門お嬢様学校じゃないですかうちの学校なんかよりも、遥かに上の
みすずが、ククッと微笑む
学校に上も下もないわそうねちょっと高貴な家柄の方が多く通っているかもしれないけれど、それでも普通の学校よ授業だって普通だし
お花や日舞の授業もあるって聞きましたけれど
ああそれは、教養を身につけるための特別授業よ大したことはしないわそういうのは、みんな個別に習っているしあたしも、お花と日舞はお稽古に通っているわ
ええちゃんと、師匠に付いて学ばないと身につかないものそうだ、今度、日舞の発表会があるのよかったら観に来て
みすずは、カバンからチラシを取り出す
日舞教室の発表会のチラシのはずなのに綺麗にカラーで印刷されている
何か、やたら豪華な作りだ
えっみすずさんの先生って、紺碧流の家元様なんですか
チラシを見て、舞夏ちゃんが驚く
そうよ紺碧撫子先生に師事しているの去年、名取りにしていただいたわ
すごーい
オレには、よく判らないがとにかく、すごいことらしい
すごくないわよ家元先生のお教室にたまたま入門しただけだもの
すごいですよ舞夏、学校のお友達に、家元先生のお教室には普通の人は入れないって聞きました
入れるわよちゃんとした人の紹介があれば
だから、そのちゃんとした人の紹介を得るのが大変なわけで
舞夏さん、日舞に興味があるの
ちょっとあります前にお友達の発表会を観に行って、綺麗だなって思って
それなら、習ってみる家元先生にご紹介致しましょうか
えいいんですか
いいも何ももう、お友達でしょうあたしたち
みすずの笑顔が、舞夏ちゃんの心を蕩かしてゆく
何が心配家元先生の教室だからって、お月謝が高いとかっていうことはないわよ
そういうことではないんです
舞夏ちゃんは、暗い顔をする
あたしお姉ちゃんがいて、とっても意地悪なんです
どう意地悪なの
舞夏が何かを始めるとお姉ちゃんは必ず嫌がらせをするんです舞夏、小学校の時にピアノを習っていたんですけれど練習の音がうるさいからって、お姉ちゃんに無理矢理辞めさせられましたバレエ教室は、お姉ちゃんと一緒に入ったんですけどお姉ちゃんが三回で飽きて辞めちゃってそうしたら、舞夏ももう行くなってあたし、お友達ができて楽しかったのに
雪乃本当に、家では暴君なんだな
そんなの平気よもし、お姉さんが何か言ってきたら、あたしが文句を言ってあげるわ舞夏さんのお姉さんは何年生
高校一年生です
じゃあ、大丈夫よあたし、高校二年生だからっ
本当に日舞を習いたかったら、あたしに相談してねいつでも、紹介してあげるから
舞夏ちゃんが、頭を下げる
舞夏ちゃん、ピアノが弾きたかったらそこにあるよ
マルゴさんが、部屋の隅を差す
壁際にアップライトのピアノがあった
奥の部屋にはグランドピアノもあるんだけどそっちは、しばらく調律していないからそのアップライトは、音が合っていると思うわ
克子姉が、お茶を運びながらそう言った
舞夏ちゃんは、ピアノはどれくらいやったの
マルゴさんが尋ねる
えっとバイエルが半分くらい終わったくらいです
バイエル
マルゴさんは不思議そうな顔をする
ああ、日本のピアノ教室ではバイエルっていう教本から練習するのよ最近は、やらないところも多いらしいけれど舞夏ちゃんの先生は、きちんとした音楽教育を受けた方だったんでしょう
克子姉が、そう説明する
はい音大を出られた女の先生でした
ふーん、本格的に習ってたんだね
マルゴさんが、感心する
本格的じゃあありませんよ本当にピアニストを目指してる子とかは、小学校の間にソナチネまで行きますから
ソナチネって
マルゴさんはそう言いながら、ピアノへ向かう
バイエルの次の段階に習う教本です
へえ日本にはそういうのがあるんだ
蓋を開け、鍵盤の上の赤い布を取るとマルゴさんは、ピアノの前に座った
あたしは、いきなり実践で弾かされたから
すっとピアノを弾き始める、マルゴさん
この曲は、オレでも知っている
聖者の行進だ
巧い
ちょっと、ジャズっぽく弾いている
軽やかな旋律が、部屋の中に響いている
マルゴさんが弾き終わると、舞夏ちゃんがパチパチと手を叩いた
すごいですっお上手なんですねっ
本当は、クラリネットの方が得意なんだけどね
マルゴさんは、そう謙遜する
ジャズはいいよね間違えそうになったら、適当にアレンジしちゃえばいいんだから
そんなことも言った
舞夏ちゃんも何か弾いてよっ
花瓶の花を持った寧さんが、舞夏ちゃんにそう言う
えー、あたしはしばらく弾いてないですし
いいから、いいからっ
花瓶をテーブルに置いて、寧さんは舞夏ちゃんをピアノに引っ張って行く
じゃあ簡単な曲を弾きます昔、発表会で弾いたんですけど
舞夏ちゃんが、弾き始める
この曲も知っている
小学生の時に、学校の音楽の時間に聞いたことがある
カッコーのワルツだ
誰が作ったかとかは、知らないけれど
しばらく舞夏ちゃんの可愛い演奏を聴いていた
突然、オレの携帯が鳴った
恵美からだった
もしもしどうしたの
今、休憩時間になったのみんなから離れて、電話しているわそっちはどう
今、舞夏ちゃんが来たところオレだけ隔離されて、他の人は舞夏ちゃんとお茶してる
恵美が、ホッと息を吐く
まだ、これからなのね
うん全然まだこれからだよ
なるべく優しくしてあげてね
恵美は、そう言った
いいのかなオレ
オレは、心の内を恵美に晒した
さっきからモニターで観ているけど舞夏ちゃんて、まだ子供だよしかも、素直で良い子なんだあんな子をオレ
思わず、口籠もる
レイプして、いいのかな
携帯電話の向こうの恵美が答えた
もう、しょうがないのよ
しょうがない
あたしは覚悟したわ
吉田くんがツラいのなら、あたしも一緒にしてあげるそっちに行くわ
いやいいから恵美は、部活の練習をしっかりやってよさっき、キャプテンと約束したろ
恵美の気持ちは嬉しいけれど
これはやっぱりオレの役目なんだ
舞夏ちゃんはあたしの妹よ
恵美は、雪乃の腹違いの姉妹だ
だから当然舞夏ちゃんの妹でもある
判ってるよ優しくする
後で舞夏ちゃんの前で、あたしのことを犯して
恵美が、そう言った
メチャクチャ、酷いことをしてお願い、吉田くん
そうでないとあたし、舞夏ちゃんに悪くて
恵美も、罪悪感を感じているんだ
オレだけでなく
判ったするよ
あたしと舞夏ちゃんの二人で、吉田くんに奉仕するわだから
恵美は言った
雪乃のことはもう、いいよね
みすずといい、克子姉といい
どうして、そんなに雪乃を嫌うんだろう
恵美も、オレが雪乃とするのは嫌なんだ
恵美の声は、真剣だった
昨日吉田くんと雪乃のセックスを観たらね
オレと雪乃のセックス
克子さんやみすずさんとの時は、みんなとっても幸せそうなのあたしもとっても幸せだった世界がキラキラしている感じで吉田くんも、とっても気持ちよさそうだったわ
オレのセックス
でも雪乃としている時は、とってもツラそうなの重い荷物を担いでいるみたいに見えたわ雪乃からは、何かどんよりとした黒い感じしかしなくて
吉田くんに抱かれている雪乃があたしには、死に神に見えたわ
あたし吉田くんが望むことなら何でもするどんな酷いことでも耐えるわ痛くしてくれてもいいし、どんなに恥ずかしいことだってする
恵美、何を言ってるんだ
吉田くんが、あたしに内緒で浮気したって構わない他に好きな子ができたら、あたしのことを捨ててもいいわあたしが、その子を連れて来てあげてもいいただ、雪乃とは、もうしないで
電話の向こうで恵美は泣いていた
恵美オレ、本当は怖いんだ
オレはもうガマンできなかった
舞夏ちゃんて、雪乃に似ているだろ雪乃とそっくりな顔ででも、雪乃よりも幼くて、純真で、まだ子供じゃないか
それでもやっぱり
オレは舞夏ちゃんの中に、雪乃の影を見ている
オレ舞夏ちゃんに襲いかかったら、歯止めが効かなくなりそうなんだ雪乃をレイプした時みたいにううん、それ以上に、舞夏ちゃんを犯したまま、止まらなくなりそうで心が爆発しそうなんだよっ
一人きりの部屋で
オレは、恵美に心中を打ち明ける
怖い
オレは自分がとんでもないことをしてしまいそうで
いいわ思いっきり、吉田くんのしたいようにして
恵美が、そう答えてくれた
舞夏ちゃんにはあたしも、後で一緒に謝るから吉田くんだけのせいじゃないわあなたの罪は、あたしも一緒に償うから
舞夏ちゃんの中で思い切り爆発して
うんあたしたち姉妹で、あなたの奴隷になります舞夏ちゃんには、ずっとあたしが付いているからあたしが彼女のお姉さんになるわだからあなたは、あたしたちも犯して思いっきり、犯して下さいお願いします
恵美の優しさがオレの心に突き刺さる
ありがとう、恵美
一度腹を括ってしまうと女の方が、肝が据わっていたりします
陵辱という目標に向かって、まったくブレなく舞夏ちゃんを追い込んでいく女性陣と、ブレっぱなしの吉田くん
女の演技力は、日常生活での行動力そのものなので、男には太刀打ちできません
そろそろ、働きに出ます
88.Naked
こっちは、何とかするよ恵美は心配しないで
オレは、携帯電話の向こうの恵美にそう告げた
うん吉田くんを信じてるごめんね、そろそろ練習、始まるみたい
ああ、恵美は練習をがんばって後で、迎えに行くから
その頃にはおそらく全ては、終わってるだろう
どういう結果になったとしても
じゃあね、吉田くん大好きよ
オレもだよ大好きだ、恵美
そして電話は切れた
オレも好きだ愛してるっ
振り向くと寧さんが居た
オレの顔を見て、ニッと笑う
いつの間に、部屋の中に入って来たんだろう
オレが尋ねると、寧さんはハッと息を吐いた
ちょっと息抜き舞夏ちゃんの前では、ずっと大人の女を演じてないといけないでしょ肩が凝ってきちゃったから、抜け出してきたんだよ
そう言って、寧さんは肩と首を擦っている
肩揉みましょうか
マッサージくらいなら、オレでもできると思う
女の人の肩なんて、揉んだことは無いけれど
それよりさっ、あたしも恵美ちゃんみたいに、大好きとか愛してるとか言って欲しいなあっ
寧さんが、オレに寄って来る
大きな胸をオレの肩にぐいぐい押しつける
はい大好きですっあなたのことを愛してます寧さん
オレは心を込めて、そう言った
寧さんはびっくりしていた
そんな真顔で言わないでよ照れちゃうじゃないのっ
寧さんは、真っ赤になる
自分でそうして欲しいって、言ったのに
初めて会った時から、ずっと好きですからオレ、寧さんは世界で一番綺麗だと思います
本当にそう思っているから、相手の眼を見てハッキリと言える
こうやって見る寧さんは、本当に綺麗だ
美人は見飽きるっていうの、嘘だよな
美人にも、色んな顔がある
笑った顔、怒った顔、泣いてる顔、びっくりしている顔
たくさんの表情があって見飽きることは無い
ヨッちゃん本当に女殺しだよね
寧さんは、うっとりとした顔でそう言った
嘘やお世辞じゃなくって、ヨッちゃんが本気でそう思ってるてこと伝わって来るもの
いや、そんなこと言われても
だってこんなの、嘘やお世辞じゃ言えませんよ恥ずかしくて
寧さんが、ニコッと笑う
ヨッちゃんのそういうところ、大好きよっ
オレのほっぺたに、チュッとキスしてくれた
ところで、ヨッちゃんはみぃちゃんのことは、どう思っているのかな
どうって
世界で一番何だと思ってる
ああそういうことか
みすずは世界で一番、可愛いです
恵美ちゃんは
恵美は、世界で一番優しいと思います
マルちゃんは
マルゴさんは物知りかな
えー、強いじゃなくて
それもありますけどでも、いつも色んなことを教えて貰っているから
克っつんは
柔らかくて温かいかな
やだそれエッチの感想でしょ
だって美味しい、とかだと失礼でしょ
失礼じゃないんじゃない世界で一番、美味しい女って、ちょっと格好いい感じだし
いや、オレが言ったのは、作ってくれるご飯が美味しいで
寧さんのとは違う、美味しいでしょ
渚さんは
渚さんは、明るくて、優しくて、ほんわかしてて夏の暑い日に、プールの中でぷかぷか浮かんでいるみたいな感じです和やかな感じですね
うんあんまり、上手く説明できないけれど
渚さんと居ると、平和な感じがする
弓槻先生のことは、どう思う
先生は世界で一番、悲しそうに見えます
悲しそう可哀想じゃなくて
はいとっても、悲しそうですいつも
オレは、先生を可哀想とは思わない
先生は、オレになんかよりよっぽど強い人だから
ただとっても、悲しそうに見える
ふーん、そういうイメージなんだ
寧さんは、意外そうだった
ところであの子のことはどう思う
寧さんはモニターの中の舞夏ちゃんを示す
ピアノを弾き終えた舞夏ちゃんは、お茶を飲みながらみすずたちと楽しく談笑している
話題はオレにはよく判らない、クラッシック音楽についてみたいだった
舞夏ちゃんはとっても子供に見えます
オレは正直に答えた
そっか、やっぱりそういう風に見ちゃうんだね
寧さんが、オレの手を握る
え寧さん
そのまま、オレの手を自分の胸に押し当てた
寧さんのおっぱいの柔らかい感覚
もっと力を入れて触っていいよ揉んでもいいからね
いやあの
手の感触が寧さんの胸の量感を伝えている
そのままもう一度、モニターの中の舞夏ちゃんを見て
寧さんが、そうオレに言った
いいから見なさいっ
オレは画面の中の舞夏ちゃんを見る
あの子精神的には、確かにまだ子供かもしれないヨッちゃんは優しいから、あの子の心を先に見ちゃうんだね
心
ちゃんと舞夏ちゃんを見て心じゃなくって、肉体の方もね
肉体
舞夏ちゃん足が細いよね身長は、みぃちゃんと同じくらいかなでも、年齢よりも成長していると思わない
心でなく舞夏ちゃんの肉体にだけ注目する
おっぱいは、まだ小さいけれどでも、ふくらんでいるのは、はっきり判るよね
オレは思わず、唾を飲み込む
舞夏ちゃん、普通の中学2年生より発育は良い方だと思うよ
寧さんのおっぱいに当てた手に思わず力が入ってしまう
だからね、大丈夫だよヨッちゃん
寧さんがオレの耳に囁く
あの子、もうセックスできる身体になってるから
それを言うために
わざわざ、オレに会いに来てくれた
もう、心は見なくていいからねあの子の身体だけ見ていて心配になったら、今、あたしが言った言葉を思い出してね
舞夏ちゃんは、もうセックスできる身体に成長している
オレいいんでしょうか
まずは食べちゃいなさい目の前に、美味しそうな物があったら全部食べて、取り返しがつかなくなった後で、その先どうするかを考えるのよそれが、あたしたちのやり方よっ
そんなことを、前にマルゴさんにも言われた
美味しそうでしょ、あの子ヨッちゃん、食べたくない
食べたいです
雪乃によく似た少女
舞夏ちゃんの成長途中の肉体をオレは貪りたい
じゃあ今は、そのことだけを考えて
寧さんがオレのおでこにキスしてくれる
そろそろ、あたしは戻るから次のスケジュールに移る時間だし
もう一度、モニターを見て寧さんは笑った
ここから見てると、おかしいでしょあたしたち、あの子を騙そうと、一生懸命おかしな芝居をしてて
寧さんは、全てを客観的に見ているんだ
状況に流されず自分が何をしているのかを、ちゃんと理解している
やっぱり、みぃちゃんはスゴイね本物のお嬢様だけあって、求められている役柄を完璧に演じきっているものあたしなんて、克っつんのことを克子さんて言うだけで背筋がソゾッとなるのに
みすずそんなにスゴイんですか
うんあの子、ヨッちゃんが思っているよりも、何十倍もスゴイ子よ
寧さんは、そう言うけれどオレには、よく判らない
画面の中では、ツンと澄ましているけれど
オレには、みすずはみすずでしかないし
頭が良いし、気が利くし、度胸があるし何より、生きていくための演技力が凄いわ
生きていくための演技力
女にとっての演技力は、そのまま生活力とイコールだからねみいちゃんて、物凄い生命力の持ち主なんだと思うよ
その寧さんの評はオレには難し過ぎて、よく判らない
さ、そろそろ、あたしもお芝居の世界に戻りますかねっところで、ヨッちゃん
そのリーゼント、決まってるねっ
オレこれからずっと、この頭にした方がいいですか
もう、ブッチャケて聞いてみる
ううんヨッちゃんは、いつもの髪型の方がいいよでも、今日はみんなでお芝居をしなくちゃいけない日だからその頭でいいんだと思うよ
寧さんはそう言って、微笑んでくれた
この衣装も、リーゼント頭も全部、芝居だと思えばいいんだ
オレはそう、寧さんに答えた
映像の部屋の中に、寧さんが加わる
あら、寧さん、どちらへ行かれてたんですか
いつもだったら、もおっ、寧さんどこへ行ってたんですっとか、言ってるだろうに
みすずは、完全に上流階級の気品のあるお嬢様になっている
いや、こちらの顔の方が、彼女にとってはいつもの顔なのかもしれない
オレに見せている顔の方が、特別で
ちょっとねみんな、何を見ているの
部屋の中の女性たちは、テーブルの上に拡げられた何かを見ていた
克子さんの撮られた写真です克子さん、写真も上手なんですねっ
舞夏ちゃんが、ニコニコして寧さんに言う
あっ、それ、あたしの写真じゃない
そうよ前に撮った、寧さんのポートレイトを見て貰っていたの
やっぱり、綺麗な人だと写真がいいですねぇ
そんなことないよ、舞夏ちゃん克子さんの腕がいいんだよ
今日は、あたしも写真を撮っていただきたいと思って来たんです
みすずが、打ち合わせ通りの演技をする
ええ、上のスタジオに準備してあるわ
スタジオがあるんですか
克子姉の言葉に、舞夏ちゃんが驚く
写真はあたしの趣味だから使っていない部屋を改装して、スタジオにしているの衣装もたくさん用意してあるわよっ
スタジオって
多分オレが雪乃を最初にレイプした部屋だ
そうだ、舞夏さんもあたしと一緒に写真を撮っていただかない
あたしもみすずさんとですか
そうね、色んなお洋服を用意してあるから、一人が着替えている間にもう一人を撮せば効率がいいわね
克子姉も、舞夏ちゃんを誘い込む
あたしなんてモデルになりますか
舞夏ちゃんの言葉に、克子姉はククッと笑う
何言ってるのよ舞夏ちゃんは、とっても可愛いわよ
そうだよっみすずさんと一緒に撮って貰いなよっ
舞夏ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうに答えた
じゃあお願いします
罠に掛かった
では、上のスタジオへ行きましょう
克子姉の言葉に、女性たちは席を立つ
モニターの中は、無人の部屋が映ったままになっている
ええっとカメラの切り替えって、どうやってやるんだろう
とガチャっとドアが開いて、今度はマルゴさんが入って来た
あれ、マルゴさんは撮影会には行かないんですか
うんミナホがそろそろ、こっちの映像に集中したいだろうと思うからあたしは、ミナホが今やっている仕事を引き継ごうと思ってね
マルゴさんは、ノートパソコンを起動させる
弓槻先生が今やっている仕事って
お屋敷と学校のセキュリティシステムの確認とミスター・ヴァイオラに関する情報収集だよ
ミスター・ヴァイオラ
寧さんを付け狙っているという
怖い人なんですか
あたしが知る限り、世界で一番危険な男だよ
どうして、そんな人が寧さんを狙っているんです
それはあたしからは教えられない
マルゴさんが、オレを見た
寧の人生の根幹に関わることだから吉田くんが知りたいのなら、寧から直接聞いて
人の人生に踏み込むなら、ちゃんと礼を尽くすべきだ
マルゴさんの眼が、そう言っていた
判りましたそうします
君に、一生寧と生きていく覚悟があるんなら聞いてみるんだね
それぐらい重い話だから
弟さんの死に関わることだもんな
覚悟はもうしています
オレは寧さんの弟になる約束をした
そっか君はそういう子だったね
マルゴさんは、フッと微笑んだ
あれ、どうしたのモニターの画像が、スタジオに切り替わってないじゃない
マルゴさんが、監視モニターの画像に気づく
どう操作すればいいのか判らなくて
もう、早く言いなよここを押せばいいんだよ
マルゴさんが、パチパチとキーを操作する
画面がスタジオに切り替わる
凄い、凄い本当のスタジオみたいですねっ
天井が高くて、照明機材やカメラに囲まれた部屋
舞夏ちゃんが、すっかり興奮している
部屋の後ろに置かれた、トレーニングの機械はそのままだけれど
雪乃を犯した時と違うのは
大きなハンガーラックが幾つも並べられていて、たくさんの洋服が用意されている
子供じみた仮装用のコスチュームから
ブランド品のお洒落な服
雪乃の着ていた、ウェディング・ドレスまで
まずは、制服姿のまま撮りましょうかみすずさんそっちに立って下さい
三脚に乗せられた大きな一眼レフ・カメラを、克子姉はセッティングする
みすずは、白い背景ホリゾントの前へ進む
彼女は、写真を撮られることにも慣れているみたいだった
スッとカメラに向かって立って、微笑む
はい行くわよっ
バシュッ
光るフラッシュ
フラッシュの充電器が、キュンキュンキュンと甲高い音を立てる
克子さんプロのカメラマンみたいですっ格好いい
舞夏ちゃんが、そう感想を漏らす
そのまま、数回、克子姉は色々な指示をしながらシャッターを切った
はい制服は、これぐらいにしましょうみすずさん、好きな服に着替えて
みすずは、ハンガーラックの方へ行く
下に、ビニールシートが敷かれていた
そこが、着替えのゾーンということなんだろう
舞夏さん、次はどれを着たらいいと思う
みすずが、舞夏ちゃんに尋ねる
そこの水色のワンピースとか、どうですか
これね判ったわ
みすずは、平然と服を脱ぎ出す
服を脱ぐのが自然なシチュエーションになっているから、おかしくは見えない
ただ舞夏ちゃんは、下着姿になっていくみすずをボーッと見ている
ふふっ、どうしたの
ブラとパンティだけになったみすずが、舞夏ちゃんに尋ねた
みすずさん、凄い下着を付けているんですね
ああ今日は、シルクの下着にしたのいつもは、こんなの履いてないわよ
確かにみすずの白い下着は光沢が違った
きっと、肌触りも全然違うんだろう
すっごい、大人っぽいです
うっとりした眼で、舞夏ちゃんはみすずを見ている
こんなのまだ普通よ今日は制服だから、地味なのしか付けてこられなかったし
みすずは笑って、水色のワンピースに袖を通す
服の水色に、首のチョーカーの赤が映えて美しい
克子さん、お願いしますっ
みすずは撮影ゾーンに戻り、また克子姉の被写体になる
繰り返されるフラッシュの光とシャッター音
じわじわと、舞夏ちゃんの心に浸透していく
はい、みすずさん次に着替えてきて舞夏ちゃん、その間にあなたを撮るわ
子犬のように、舞夏ちゃんがカメラの前に向かう
そんなに緊張しないで学生証の写真を撮るんじゃないのよっ
そう言われても舞夏ちゃんは、力が入ったままだ
まあいいわじきに慣れてくると思うし
克子姉が、シャッターを切る
何度も写真を撮られるうちに
舞夏ちゃんの緊張が、ゆっくり溶けていく
はい、制服はここまで着替えてきてみすずさん、用意はいい
舞夏ちゃんとみすずが、入れ替わる
舞夏ちゃんは、そのまま洋服ラックの方へ
えっとどれにしよう
たくさんの服に迷う舞夏ちゃんの前に、寧さんが現れる
これとこれの組み合わせなんていいんじゃない
寧さんは黒いミニスカートと、派手な色のブラウスを示した
あっ、すごい大人っぽいさすがですっ
靴は、こっちの編み上げのサンダルね
な、なるほど勉強になりますっ
ほらほらそう思ったら、早く着替えて色んな服を着て、克子さんにたくさん写真を撮って貰いたいでしょ
舞夏ちゃんがセーラー服を脱いでいく
スカートが、ストンと落ちた
白い子供らしいパンティが見える
うんしょと、上も脱ぐ
シンプルなデザインのブラジャー
胸のふくらみがはっきりと判る
うんBカップ以上はあるんじゃないもしかしたらCかもしれない
マルゴさんが、監視モニターをちらっと見て、そう呟いた
舞夏ちゃんは、オレがここで盗み見ていることを知らない
優しいお姉さんたちに囲まれていると思って平気で肌を晒している
はい交代して
みすずの撮影が終わり、また舞夏ちゃんの番に
その服での撮影も終わって、再び着替えに戻る
舞夏ちゃん今度はこれを着てよっ
寧さんが、舞夏ちゃんに黒いサマー・ドレスを見せる
うわっ、こんなに大人っぽいのあたし似合うかな
大丈夫だって、とにかく着てみて
舞夏ちゃんは、ドレスを受け取る
あそれ、背中が大きく開いてるから、ブラジャー外してねっ
寧さんが、当然のことのように言った
写真にブラ紐が見えたら、おかしいでしょ
ニコッと笑う、寧さん
あ、はいそうですね
舞夏ちゃんは、いったんドレスを置いてブラジャーを外そうとする
背中に手を廻してホックを外す
パン生地のような白くてぷっくりした可愛いおっぱいが、見える
桜色の乳首は、まだ乳輪の中に埋もれたままになっていた
舞夏ちゃんがドレスに袖を通すと、後ろから克子姉の声がする
はいっ、次、舞夏ちゃんっ
今、行きますっ
舞夏ちゃんが、パタパタと駆けていく
いいじゃないっとっても、セクシーよっ
克子姉に褒められて、舞夏ちゃんは嬉しそうだった
えへっそう言っていただけると嬉しいですっ
その表情も克子姉は、カメラに収める
もう舞夏ちゃんは、緊張していない
むしろ高揚感に、自分を見失い始めている
一回、チェックして見てみましょうか
克子姉が使っているカメラはプロ用のデジタルカメラだから、撮った映像がすぐに見られる
克子姉はカメラをノートパソコンに接続して、画像を舞夏ちゃんに見せていった
ノートパソコンはお屋敷内の回線とも接続しているので、その画像はオレの居る部屋でも見られる仕組みになっているらしい
マルゴさんが、別のモニターを起動させて映してくれた
うわっみすずさん、綺麗っ
さすが克子姉の写真の出来映えは素晴らしかった
みすずが、可愛いことは判ってたけれど写真に撮したら、こんなにモデルさんみたいに綺麗になる子だとは知らなかった
オレは、普段の明るくて甘えてくるみすずばかり見ていてみすずの本質を見ていない
克子姉の撮った写真が、そう教えてくれた
舞夏さんも、可愛いですよ
みすずが、にこやかに言う
うん舞夏ちゃんの写真も良い
あっ、これ舞夏のおっぱい、見えちゃってます
舞夏ちゃんが、慌てる
あの後、寧さんはずっと、胸や背中が大きく開いた服ばかりを舞夏ちゃんに着せていた
だから舞夏ちゃんは、ずっとノーブラのままだ
いいじゃない別に公表する写真じゃないんだし自然な感じでいいと思うわよっ
そうそう、舞夏ちゃんとあたしたちが見るだけだしねっ
克子姉と寧さんが、相次いでそう言った
そうですねあたしも、綺麗な写真だと思いますっ
みすずまで、同調する
舞夏ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうだけど
そうだあたし、ヌードも撮っていただこうかしら
みすずが、突然、そんなことを言い出す
みすずさん裸の写真を撮るんですか
ええ、せっかくの機会ですし若くて綺麗な時の自分の写真て、持っておきたくないですか
みすずが、舞夏ちゃんの顔を覗き込む
そうね、ヨーロッパのセレブの女の子なんかは、みんな若い時に自分のヌードを撮って貰っているのよ
克子姉がまた、嘘知識を舞夏ちゃんに吹き込む
そうそう、写真に残す勇気があるくらい自分の裸に自信がないと、あっちでは大人の女とは認められないからねっ
そうだ前に、寧のヌードは撮ったのよ寧、見せてあげてもいい
いいよっあたしは、自分の裸に自信のある、大人の女ですからっ
と、処女が言う
克子姉が、ノートパソコンのファイルを選んだ
うわっ綺麗
舞夏ちゃんが、思わず声を上げる
画面に現れた寧さんのヌード
完全な裸
何一つ身につけていない、生まれたままの姿
その写真は、どれも美しかった
豊かな胸とお尻の作り出す柔らかな曲線
でも、腰はキュッと細く締まっている
そして和やかに微笑んでいる美しい容貌
こんなの、もうアートの領域だ
美しすぎる
あたしも、こんな風に撮って貰えますか
いいわよっ
克子姉は、ニコッと笑って承諾する
みすずは、舞夏ちゃんを見る
舞夏さんも、撮っていただきましょうよ
戸惑う舞夏ちゃん
いいじゃないこんなチャンス、なかなか無いわよ
だけど、写真は
他の人には見せないわ今、このお屋敷に居る人だけの秘密、それならいいでしょ
みすずは、そう言う
今、この屋敷に居る人ならオレも含まれる
正直に話すとねあたし、一人だけだとちょっと恥ずかしいのだから、舞夏さん、あたしと一緒に撮って貰いましょうよねっ
みすずの言葉に舞夏ちゃんは、ついに陥落する
わ、判りましたでも、誰にも見せないで下さいね約束ですよ
舞夏ちゃんは、真っ赤になりながらもそう答えた
大丈夫よデジタル写真だし、気に入らないのは、すぐ消せるから
克子姉は、そう言っているけれど
じゃあ、ヌードの撮影を始めましょうみすずさんが先ねっ
寧さんの言葉に、みすずが微笑む
はい、お願いしますっ
みすずがゆっくりと、服を脱いで行く
というわけで、じわじわと続きます
じわじわじわ
働いてきます
89.ヌードでモード
舞夏ちゃんの前でみすずが服を脱いでいく
途中で、みすずが克子姉をチラリと見た
克子姉はああと頷いて、舞夏ちゃんに気づかれないように、こっそり片手で壁の一点を示す
それは隠しカメラの位置だ
みすずは、何気なくカメラの正面に向き直す
カメラの向こうに居るオレに、自分のストリップがよく見えるように
ゆっくりと、ブラウスのボタンを外していく
みすずちゃんは、本当に君のことが好きなんだね
本来はあの子は、とっても独占欲が強いんだと思うね
カメラにチラッと目線を送りながらみすずが、ブラウスを脱ぐ
シルクの下着だけになった、みすず
華奢な手が、今度はブラジャーに伸びる
独占欲が強い
うん本当は吉田くんことを、自分一人だけのものにしたくて堪らないんだと思うな
でもみすずは、そんなことは言いませんよいつも、他の人たちに気を遣ってくれていますし
ああ、みすずちゃんはとっても良い子だよいつも、周囲の人に気を配っているというか、あの子は自分の周囲の人たちに気遣いせずにはいられない質なんだろうね
高価なシルクのブラジャーホックは背中側だ
おっぱいを下に、身体を折り曲げて手を背中に廻すみすず
可愛い胸にも、谷間ができている
可哀想にあの子は、相反する性質を同時に持ってしまっているんだよ
相反する性質
そう片方では、強い好奇心と衝動そして、それを一人で探求するだけの思考力も行動力もある
みすずは、オレよりも遥かに頭が良いし、実行力もある
なのに、もう片方ではそういう自分の衝動を押さえつける強大な自制心を持っているんだ
自制心
まあ高出力のエンジンと強力なブレーキの両方が付いている、高級スポーツカーみたいな子だよね
みすずがブラジャーを外す
ぽろんと放たれる、おっぱい
可愛いピンクの乳首が、ふわんと揺れる
みすずはオレを意識して、わざと胸をカメラに向ける
顔が紅潮している
みすずは、興奮しているんだ
でも凄いエンジンに凄いブレーキが付いているんなら、問題ないんじゃないですかスピードが出すぎた時には、ちゃんとブレーキを効かせられるってことでしょ
それで、みすずちゃんが壊れてしまわなければね
エンジンがもの凄いスピードで走りたがってウンウン唸っているのを、強いブレーキで無理矢理に押し留めていたら車はどうなると思う
画面の中のみすずがシルクのパンティに手を掛ける
カメラをチラッと見て、妖しくニコッと微笑んだ
エンジンが一気に焼き付いて壊れるか、ブレーキが急激に摩耗して保たなくなるかどっちにしてもその車はダメになってしまうよ
モニターの中のみすずが、両手でゆっくりとパンティを引き下ろしていく
みすずはパンティを脱ぎながら、わざとお尻をカメラに向ける
白くて丸いお尻が、ぷりりんと画面の中で揺れる
みすずちゃんのお祖父さんは、黒い森のお客様の一人だった渚さんがお相手したこともあるあたしも知っているけれど、日本でトップ5に入る財界人だよそういう人が、どうしてみすずちゃんが渚さんの所にアルバイトに行くことを許したと思う
自分の大事な孫娘を、どうして
渚さんが、みすずをペットにしてしまうことをお祖父さんは、予測していた
みすずちゃんは、香月家の娘としては完璧すぎるんだよ本当は、好奇心の塊のやんちゃな子なのに一族の前や、学校ではいつも品の良いお淑やかなレディを演じている今、舞夏ちゃんの前でやっているみたいにね
あれが、みすずの普段の姿
なまじ、能力も才能もある上に、他人の気持ちが判る優しい子だから一族の中で自分が求められている役柄を完璧に演じ切ってしまっているんだろうね
モニターの中パンティーを脱いでしまった、みすず
恥ずかしそうに、自分の胸のふくらみを隠す
秘部は、隠さない
みすずの無毛の割れ目が、はっきりカメラに写っている
いや見せているんだ
みすずは、オレに
でも、自分の本当の衝動や欲求を、無理矢理に押さえつけているんだから当然、彼女の中にストレスが発生する心と身体には、良くないよねだからみすずさんのお祖父さんは、彼女を渚さんに預けたんだと思うよ
まあガス抜きのつもりだったんだろうね渚さんは明るくてほんわかしている人だから、癒やしにはもってこいだし渚さんの前では、良家の子女を演じる必要はないだろうむしろ、そういう殻を壊して丸裸にしてくれる人だから
渚さんは、そういう人だ
渚さんはみすずの本質を見抜いて、自分のペットにすることで、彼女の本性をさらけ出させ解放したんだ
それにお祖父さんは、みすずちゃんの性衝動の強さに気付いていたんじゃないかな
性衝動
あのお祖父さんも、相当な性豪だからねみすずさんが、大きな性衝動を抱えていることは判っていたんだと思うよそれを発散させるため渚さんに可愛がられるのは、良いことだと思ったんだろう
お祖父さんは、みすずが渚さんの性的なペットになることを黙認していた
みすずさん、撮影はこっちのソファでするわっ
克子姉が、みすずに言う
はい、今行きますっ
全裸のみすずは、隠しカメラに向かって、こっそりウインクしてくれた
でも、みすずのお祖父さんは一つだけ誤算をしていたんだよ
渚さんはみすずちゃんをどれだけ可愛がっても、処女のまま香月家に帰してくれるだろうと思っていたんだと思うみすずちゃんは、香月家のための結婚をする予定になっているから、処女のままでないとマズイんだよ
そうだ最初の時みすずは処女でないと結婚できないと言っていた
あの時、みすずの脳裏にあったのは祖父の決めた婚約者の存在だろう
オレに処女を捧げた後、彼女は婚約者と話して欲しいと言った
処女を失った彼女はもう、香月家の娘として婚約者とは結婚できないから
はーい、ソファに座ってカメラを見て、行くわよっ
克子姉がみすずのヌード撮影を開始する
みすずは、笑っている
楽しんでいる
裸の写真を撮られることを
この姿を、オレに見られていることを
まさか、渚さんが君にペットとしてみすずちゃんをあげてしまうなんていまだに想像すらしていないじゃないかな
渚さんは、みすずのお祖父さんの意に反して、オレに彼女をくれた
渚さんは香月家の都合よりも、みすずちゃんの心と身体の解放を望んだんだねみすずちゃんの性衝動は、きちんと男性に抱かれないと解消できないって考えたんだと思うそして、彼女には君みたいな子じゃないとダメってことも
君は、みすずちゃんの強い性衝動を嫌がらずに真っ正面から受けとめているよ普通の男の子ならビビッて逃げ出しちゃうような状況でも、君は文句一つ言わずにみすずちゃんの希望に応えている
だってあんなに可愛い子が、オレを求めてくれるんですよ答えないわけには、いかないじゃないですか
そんな君だからますます、彼女は君にのめり込んでいるんだよ
フラッシュ光とシャッター音を浴びながら全裸のみすずが、微笑んでいる
時々、ちらちらと隠しカメラの方を見る
みすずはずっと、オレの視線を意識している
みすずちゃんが性衝動を解放できる男性は、この世の中に君しかいないんだからね
オレみすずに、どうしてあげればいいんでしょうか
マルゴさんに、意見を求める
とりあえずは、今のままでいいんじゃないかな彼女の強い性衝動を、避けずに全部受けとめてあげれば
それでいいんでしょうか
吉田くん、判ってるみすずちゃんが、本当は黒い森の高級娼婦に最適の人材だってこと
美人で頭が良くて、細かい気遣いができて、気品と知性と教養があってそして、大きな性衝動を抱えている高級娼婦には、もってこいの逸材でしょ
そうかもしれない
別に黒い森じゃなくてもいいんだよ彼女は、道を踏み外したらいつでも娼婦に転がり落ちてしまう危険性があるんだ変な男に引っ掛かったり、悪い男に騙されたりしたらねそういうことも危惧して、お祖父さんは渚さんに会わせたんだと思うよ超一流の高級娼婦だった、彼女にね渚さんが、このお屋敷の一番の稼ぎ頭だったことは知っているよね
知っています
先に本物の高級娼婦を見ておけば、おかしな男に騙されたりはしないだろうって考えたんだと思うな
モニターの中で、裸のみすずがポーズを取る
克子姉が撮したデジタル写真が次々と、別のモニターにアップされていく
みすずは可愛くて、セクシーだった
みすずちゃん君が見ていると思っているから、あんなにセクシーな表情になっている君には、自分の性衝動を全てぶつけてもいいきっと、受けとめてくれるって信じているから
みすずはオレを信じてくれている
君が彼女の性衝動を引き受けてくれたら彼女は、他の場所では良家の子女を演じ続けられる心も身体も壊れないどんな時でも、本性の自分を受けとめてくれる君という人間がいると信じているから
マルゴさんが、そう説明してくれた
オレみすずの信頼に応えないといけないんですね
そうだよ君に裏切られたなら彼女の心は、本当に傷ついてしまう娼婦に堕ちてしまうことだって、充分にありえるよ吉田くんは、みすずちゃんに売春婦になって欲しいかい
そんなの嫌です
あたしもだよだから彼女の衝動には、必ず全て応えてあげて
君に愛されていると感じていればみすずちゃんは、どんどん綺麗に魅力的になるだろう他の男が、次々に彼女に言い寄るよでも、みすずちゃんはきっと君一筋だね彼女が裸の心をさらせる相手は、吉田くんだけなんだから
写真の中の裸のみすずがどんどん綺麗に、セクシーになっていく
吉田くんに見て貰ってるていう思いだけでみすずちゃんは、魅力的に変わっていく判るよね
問題はこのまま行くと、みすずちゃんの中で君を独占したいって欲求が高まってくるだろうってことだけど
みすずちゃんが、しきりにみすずは旦那様のペットですって言うでしょあれ、本当は逆の思いを言っているんだよね
逆
本当はみすずちゃんが、君をペットにしたいんだよ
画面の中のみすずは、自分のおっぱいを持ち上げて
腰をくねらせて、ポーズする
聖なる娼婦オレのペット
でもそれは、あたしたちが困るからね
吉田くんは、寧にも恵美ちゃんにも克子さんにも渚さんにも必要な人だからねそうミナホも君を必要としている
先生も
ああだから、君をみすずちゃん一人だけのものにするわけにはいかないんだ
マルゴさんは、そう言ってオレに微笑んでくれた
それは、あたしたちで何とかするよあたしたちを信じてみすずちゃんや君が困るようなことにはしないからだから、君はみすずちゃんの衝動を思い切り受けとめることだけ考えていて今の彼女には、それが必要だから
モニターの中の裸のみすずが、また隠しカメラの方を見る
オレの視線を求めている
克子さんお願いがあるんですけれど
撮影の途中みすずが、克子姉に言った
あら、どうしたの
あたしの性器見ていただけませんか
ソファに座った全裸のみすずが大きく足を拡げる
あたし自分の性器が、他の人と違うんじゃないかって心配なんです
みすずの声は穏やかだが眼は欲情している
そうなのちょっと待って、見てあげるから
克子姉は、手持ちのカメラを持ってみすずの方へ向かう
寧さんと舞夏さんも、見ていただけますか
みすずは、二人にも声を掛けた
うん、いいよっほら、舞夏ちゃんも行こうっ
恥ずかしがる、舞夏ちゃん
他の女の子のアソコなんて、見たことないでしょ
それはそうですけど
舞夏ちゃん自分のは見たことある
真っ赤になる、舞夏ちゃん
あるんだ
あたしはあるよっ鏡に映してさ
寧さんの誘導尋問に舞夏ちゃんが、引っ掛かる
舞夏もあります手鏡で映してみたこと
よく、判りませんでした
じゃあ、みすずさんのを見せて貰おうっ比較できれば、何か判るかもしれないっ
寧さんが、舞夏ちゃんを無理矢理に引っ張って行く
みすずはソファの上で大きく開脚していた
わわっ
みすずの秘部を見て、驚く舞夏ちゃん
ごめんなさい写真を撮ってもらっていたら、あたし、興奮しちゃって
みすずのそこは、グッショリと濡れていた
みすずさんは濡れやすい体質なのね
克子姉が、体質の一言で片付けてしまう
見ていただけますか
みすずの恥ずかしげな顔
うーん、外から見た感じは普通だと思うわ
何気なく克子姉はハンディカメラを、みすずの秘部に向ける
もちろん、それは動画撮影モードで起動していて別室のオレに、みすずの秘部をアップで見せてくれる
ちょっと、中を開いてみてくれるかしら
克子姉の言葉に、みすずし右手の人差し指と中指を使ってVの字に割れ目の襞を開く
ピンク色の女性器が露わになった
すごい
思わず、舞夏ちゃんが声を上げる
みすずの中は、愛液でテラテラと光っている
みすずさん、大丈夫よあなたの性器は、どこもおかしな所はないから
うん、とっても綺麗だよっ舞夏ちゃんも、そう思うでしょ
寧さんに釣られて、舞夏ちゃんが返事をする
舞夏ちゃん判るここがおしっこの出る穴ね
あそうなんですか
克子姉の説明に、舞夏ちゃんが食い付く
じゃあ、ここは何だか判る
ここは、男の人のオチンチンを受け入れる穴よ
ここが
そうよここに入るのみすずさん、触ってごらんなさい
克子姉に言われてみすずが膣口に指を這わす
あ指が入っちゃいそうです
舞夏ちゃんの眼は、すっかりみすずの性器に釘付けだ
指くらい入るわよ大きくなったオチンチンて、もっと太いのよ
親指くらいですか
もっともっと太いわ
そんなの入らないですよ
入るわよ女の身体は、そういう風にできているんだから
舞夏ちゃんは、一人エッチの時に指を入れてみたりしないの
しないですそういうのは怖いから上の方を撫で撫でするだけにしています
言葉巧みに、普段のオナニーのやり方を喋らされる、舞夏ちゃん
克子姉は、そんな舞夏ちゃんの反応を楽しんでいる
ここは知ってるわよね
克子姉は、みすずのクリトリスを露呈させた
あんっそこは乱暴に触らないで下さい
みすずが思わず、声を上げる
あら、ごめんなさい舞夏ちゃんは、ここを触ると気持ちいいのは知ってる
舞夏ちゃんが、ゴクッと唾を飲む
舞夏ちゃんは触ったことあるのかしら
た、たまに
やっぱり、気持ちいい
変な感じがしますお腹の奥がキュンとして
そういう感覚を気持ちいいって言うのよ
じゃあ気持ちいいです
舞夏ちゃんが、真っ赤になる
他にみすずさんのアソコを見て、何かかんそうはある
感想ですか
困惑する、舞夏ちゃん
ええ女性器に変なところがあると大変でしょ何か、気がついたことがあったら教えて
開脚したまま裸のみすずが、舞夏ちゃんに微笑む
あのみすずさんは
舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに話し出す
生えていないんですね
そうだみすずには、陰毛が無い
うちのお姉ちゃんなんて、ボーボーなのに
舞夏ちゃんは、そう言うけれど
雪乃だって、そんなにワッサワサじゃないと思う
大人になっても毛の生えない人って、結構居るのよパイパンて言うんだけど日本人だと、五十人に一人くらいの割合でいるって言うし
克子姉が、笑ってそう説明した
こういう陰毛の生えていない女性器の方が、セックスの時に気持ちいいって人もいるのよだから、自分で剃っている女性もいるの
ヨーロッパの女性だと、自分で剃っている人は多いわね古代ギリシャでは、女性は陰毛を剃るのが決まりだったし美術彫刻だと毛が生えてないでしょ
舞夏ちゃん、どうして下の毛ことがそんなに気になるのっ
舞夏ちゃんに、寧さんが尋ねる
あの舞夏も
舞夏ちゃんの顔が羞恥に染まる
まだ、生えてないんです
それでよく、お姉ちゃんに馬鹿にされるんですまだ毛が生えない舞夏は、お子様だって
雪乃お前の方が、お子様だよ
小学生じゃあるまいし
克子姉が、ちょっと考え込む
舞夏ちゃん、ちょっと見せてみて
ドキッとする、舞夏ちゃん
みすずさんみたいに、きちんと成長していても毛が生えないパイパンならいいんだけど発育不良だったら、大変でしょちょっと、見せてくれないかしら
うん克子さんに見て貰った方がいいよっ
克子姉と寧さんで舞夏ちゃんに女性器を晒すように、持ちかける
あたふたする、舞夏ちゃん
その姿が、可愛い
どうしたの恥ずかしいの
克子姉が、笑って舞夏ちゃんに尋ねる
ちょっとだけ
みすずが脚を閉じて、舞夏ちゃんに微笑む
舞夏ちゃんが恥ずかしいんなら、みんなで裸になりましょうよ
スッと舞夏ちゃんの手を握る
みんなも裸になれば、舞夏ちゃんだって恥ずかしくないでしょ
大丈夫よみんなで温泉に来たと思えばいいのよっ
みすずの言葉は、ちょっと強引だ
そうよ、あたしなんてとっくに裸ん坊だけど恥ずかしくないわよだって、ここに居るのはみんなあたしの親しいお友達ばかりですものっ
みすずの言葉に、寧さんが続く
そうだよねっあたしも脱ぐわっ
じゃあ、あたしも
寧さんと克子姉が、服を脱ぎ出す
あ
ちょっとパニック気味の舞夏ちゃんに、みすずが寄り添う
さああたしが手伝ってあげるわ
みすずが優しく、舞夏ちゃんの服を脱がしていく
ああああああ待ってあの
待てませんわっ
寧さんは、思い切りよくポンポンと服を脱いで行く
克子姉は、ゆっくりとストリップ的に
舞夏ちゃんはみすずに無理矢理、剥がされるように
はいっ、おっぱいだよっ
寧さんが、跳ね飛ばすようにブラを外す
大きな胸が弾ける
克子姉は、しっとりとブラを取った
寧さんよりさらに大きな巨乳が、ぽあんと転げる
舞夏ちゃんはさっき、ブラを外したままだ
可愛いおっぱいが外気に晒されている
パンツは、せーので脱ぎましょうっ
寧さんが笑って、みんなに言った
はい、せーのっ
寧さんは、スバッとパンティを下ろすっ
克子姉は、大きなお尻を乗り越えるように
舞夏ちゃんのパンティは、みすずが後ろから下げ下ろした
はーい、これでみんな裸ん坊でーすっ
モニター画面には四人の全裸の美少女が映っている
アメリカの男性雑誌のグラビア写真の様な迫力に満ちた克子姉の裸身
芸術写真家の撮ったヌード写真のような豊満な寧さんの裸体
華奢で柔らかいみすずの裸は、子犬のように可愛らしい
そして舞夏ちゃんのヌードは
春の妖精のようだった
発育中の少女の身体
ふくらみつつある胸は、芯を残してまだ固そうだ
ピンクの乳輪乳首はまだ陥没したままだ
お腹は、ぷっくりと柔らかそうだった
それでも、腰は細いキュツと引き締まっている
舞夏ちゃん何か、運動をやっているのだろうか
まだお肉のついてないお尻
脚もすらりと細かった
舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに両手で胸を隠す
舞夏、恥ずかしいです
そう言えば、処女は胸を隠し、非処女は局部を隠すって効いたことがある
さっきのみすずも胸を隠していたけれどあれはオレに秘部を見せつけていたんだし
恥ずかしがることはないわよ舞夏ちゃん、可愛いわよ
でもあたし、おっぱい小さいですし
克子姉の巨乳と寧さんの豊乳を見比べて、舞夏ちゃんが呟く
あら、あたしだって、おっぱいはそんなに大きくないわよっ
みすずが、少し不機嫌になる
やっぱり、コンプレックスがあるんだ
でもみすずさんの身体は、とっても魅力的ですみすずさん、可愛らしいし
舞夏ちゃんが、みすずにそう答える
気にしない、気にしないっ二人とも、これから大きくなるってっ
寧さんが、笑ってそう言った
心配そうな、舞夏ちゃん
舞夏発育不良じゃないですよね
やっぱり、少し心配しているらしい
お姉ちゃんがいつも舞夏のことを、子供、子供って言うからちょっと不安なんです
克子姉が、優しく舞夏ちゃんの肩を抱く
大丈夫よ見たところ、おかしな感じは無いわよちゃんと可愛く成長しているわそれにね、ちょっとした発育不良ぐらいなら、簡単に直す方法があるのよっ
舞夏ちゃんの顔が、パッと明るくなる
克子さん、本当ですか
ええその方法なら、女の子の身体が魅力的に成長するのよ
どうするんです
舞夏ちゃんに、克子姉が微笑む
セックスするのよセックスして、男の子にいっぱい射精して貰うの膣の中から男性ホルモンを吸収すれば、女の身体はどんどん綺麗になっていくのよ
怯える舞夏ちゃん
克子姉は、平然と言葉を続ける
しかもねセックスする相手は、一人だけよ何人も違う人の精子を受け入れたら、舞夏ちゃんの子宮が拒絶反応を起こして、身体に悪い影響が出るから
そうそうセックスするパートナーは、一人に絞らないといけないんだよねっ
寧さんが、克子姉の嘘に乗っかる
あたしもさ、今のパートナーとセックスするようになってから、おっぱいがぐんぐん大きくなったんだよっ
この処女は、大嘘つきです
そうよ心配なら、舞夏ちゃんもセックスしてみればいいのよ
裸の女たちが裸の舞夏ちゃんを罠に落としていく
WIKIで女性器の構造を再確認しました
WIKIの解説のためだとモロ写真貼ってあってもいいんですね
なぜか黒人さんの性器で膣前庭のみメラニン沈着を認めないて、謎の解説が付いているんですけど
次話で、吉田くんが乱入します
90.セックス見学会
でも舞夏、エッチは怖いです
舞夏ちゃんが、怯えてそう言う
舞夏ちゃん、すぐにセックスしてくれそうな相手はいる
寧さんが、そんな無茶なことを尋ねる
そんなのいるわけがないじゃないですか舞夏の中学、女子校ですし
でも、女子校の子だって彼氏が居たりするでしょ親戚のお兄さんとか、近所の人とかでセックスしてくれそうな人はいないの
克子姉も、探るような眼で舞夏ちゃんを追い詰めていく
いません
泣きそうな顔の舞夏ちゃん
ちょっと、可哀想になる
じゃあやっぱり、あたしと寧のセックス・パートナーとするしかないわねっ
それで決まりのように、克子姉は断言した
舞夏ちゃんは、やはりセックスに対して恐怖感があるらしい
あたししてみようかしら
そんな舞夏ちゃんに、みすずが言う
エッチしたら、おっぱいが大きくなるんですよね
みすずは、自分の可愛いおっぱいを触る
そうだよっみすずさんもすぐにあたしぐらい大きくなるってっ
処女が、また嘘を吐く
それに、その人とセックスしたら克子さんや寧さんの姉妹になれるんですよねえこんな、チャンスなかなかないと思いますわ
みすずの言葉が、舞夏ちゃんを刺激する
何よりセックスができれば、女は一人前の大人になれるのよ舞夏ちゃんは、素敵な大人になりたくはないのかしら
克子姉が、さらに踏み込む
舞夏ちゃんは
元気なく床を見つめて、話し出した
なりたいですよ早く大人に
静かに顔を上げる
あのあたし、生まれた時、未熟児だったんです
舞夏ちゃんは、意外な告白を始めた
普通の赤ちゃんよりも、ずいぶん早く生まれて来ちゃってそれで、子供の頃、本当に発育不良で身体が弱かったんです