聞こえた

良かったね

寧さんは、くふふと笑う

ちくしょう何か、恥ずかしい

マルちゃん、ターゲットは大通りを海側に曲がったやっぱり、公園へ行くと思うっ

了解公園の地図を検索しておくよあたしは、君たちとは反対側から公園の敷地に入るから

了解克っつんは

今、車を置いて、君たちと合流しようとしているところだよ

さて、包囲網が絞られていく

今日もまたギリギリです

47.夜の公園で

寧様、吉田様っ

後ろから突然、名前を呼ばれて驚く

振り向くと克子さんだった

しかし、かかかか克子さん

何ですか、その格好は

どうですっイケてると思いません

克子さんは派手な赤と白のビスチェとヘソ出しミニスカート姿で

何かのキャンペーン・ガールというか、レース・クイーンというか

どうしてだか、同じ赤白の傘を持っているし

どういうこと

変装ですよっ変装

と、克子さんは言うが

まあ、似合っているからいいんですけれど

でもなあ

克子さんその胸に書いてあるGABINて何ですか

さあ、何かの商品名なんでしょうけど、あたしにもよく判りませんっ

何だ、そりゃ

あれっ、コショウとかのメーカーじゃなかったっけっ

それはスペルが違いますBANですからっ

たまたま通りかかった、中年のサラリーマンの二人連れが克子さんを指差す

おっ、シゲさん、こんなところにレースクイーンがいるよっ

あれっタバコの会社は、もうレースはやってないんじゃなかったっけ

それを聞いて、克子さんがオレに囁く

どうやら、タバコみたいですよ

克っつーん、またネットで適当な画像拾って、適当に作ったでしょ

えへへへっでも、いい感じでしょっ

おっさんたちが、克子さんに寄って来る

おっ、姉ちゃん、試供品のタバコとか無いの

すいません、あたし、そっちの会社とは関係ないんですっ

えっ、どういうことだよ、姉ちゃん

ハマムラさん、この人はアレだよお店の子だよっ

はいっ、レースクイーン・パブですっ

何だ試供品、無いのかよっ

パンなら差し上げますわっ

克子さんは、バッグからパンの入ったビニール袋を取り出す

うぐいすパンですっあたしが焼いたんですよっ

あありがと、姉ちゃんっ気に入った、お店はどこだいっ

まあまあ、ハマムラさんごめん、今日はお金無いんだまた、今度ね

お待ちしていますわっ

ニコニコと立ち去るサラリーマンたちに手を振る、克子さん

うんこれは立派に変装として成立しているのか

まあ、いいか

さあ、追跡を続けましょう

道の向こうに、まだ遠藤と雪乃の背中が見えている

レースクイーンが合流して、三人で追跡を再開

はい、お二人もどうぞっ

早歩きしながら、克子さんがオレたちにもパンと飲み物の紙パックをくれた

尾行には、あんパンと牛乳がつきものですわっ

あんがとっ克っつん

寧さんは、さっそくパクつく

雪乃たちは公園に入る

オレたちも

こちらでも、ターゲットを捕捉した今、展望台の方へ階段を昇っているよね

さすが、マルゴさん仕事が早い

展望台ねっあれかっ

寧さんが公園の入り口の案内図を見て、位置を確認する

展望台に昇る階段は一つだけ

そこを封鎖すれば、孤立させることもできる

やや早足で、展望台への階段を目指すオレたち

あっ階段を昇る、ターゲットの二人を再発見

おや階段の下で、背の高い変なお兄さんが、オレたちを手招きしてるけど

もしやこれって、マルゴさん

マルゴさんは、たっぷりとしたジャケットを羽織って女性の身体のラインを消しているんだけど

近寄ってみて、驚く

何ですか、その派手な刺繍は

それ、ゴーゴンですよね

メデューサだよ

同じだって

これね、ヤクザ屋さんが好きなブランドなんだよ

マルゴさんは、金髪を後ろでまとめて、黒字に金文字の派手なベースボールキャップを被っている

眼には、ティアドロップ型のサングラス

そして金髪のツケひげ

ほっぺたの傷が旧型のサングラスにマッチしてなるほど、ちょっと金回りの良いチンピラ兄ちゃんみたいな感じに見える

ここから上は、カップルで行った方がいい寧とあたしで、行ってくるよ

いえ、オレが行きますよっ

そんな展望台で、遠藤と雪乃にラブシーンとかさせてたまるかっ

そんなのオレがブチ壊してやるっ

ダメダメ吉田くんだと頭に血が昇って、どうなっちゃうか判らないから君は、克子さんと車の中で待っていて

車から、ピンホールカメラとマイクを持って来たから上の状況は、ちゃんと中継してあげるよ

そう言って、マルゴさんは克子さんに受信用のモニターを手渡す

車は、すぐそこの入り口に停めてあるから見えるだろ

振り向くと芝生の向こうに、白いバンの屋根が見える

じゃあ、あたしたちは行って来るから寧、これはいらないだろ

マルゴさんは、寧さんのネズミのカチューシャを外して、克子さんに渡す

克子さんはニコニコ笑って、自分の頭に付けている

そのままマルゴさんは寧さんの肩を抱いて、カップルの降りをして展望台へと昇って行く

オレは、待っているだけなのかっ

さあ、吉田様っ車の方に参りましょうっ

克子さんに促されてオレたちは、小走りでワンボックスへ向かう

車の文字は(株)丸子芸能興業に変わっていた

車内へ入るすぐに、克子さんが車載コンピューターを起動させてくれた

画面の中に映し出される中継画像

展望台は、夜でもう暗いはずなのにはっきりと見えた

暗視用のカメラを使っているんですよっ

克子さんが、説明してくれる

カメラは、寧さんが持っているらしい

画面の中に、チンピラに扮したマルゴさん映る

展望台の上は、結構広そうだ何組かのカップルが見える

マルゴさんは、一組ずつカップルに近づいて、無言でジロジロ見る

強い視線に押されてカップルたちは、いそいそと展望台から逃げていく

ただ、一組を除いて

それは雪乃と遠藤

お互いに夢中で、展望台の異変には気付いていないようだ

カメラの角度が変わる

ああっ雪乃がアップで映った

寧さん、グッジョブ

んんっ何か喋っている

音声はどうにか聞こえてくるくらいの小ささで聞こえないッ

増幅しますわっ

えっ、そんなことできるのっ

克子さんが、キーで操作すると

おおっ聞こえるぞっ

はっきりと雪乃の声が

今日は、久しぶりに楽しかったよ最近あたし、あんまりツイテなかったから

弓槻のことか気にするなよ、雪乃あいつはもう、オレらの担任じゃないんだし校長も連休明けには処分するって言ってたろ

今夜にでも親父に話すよ理事の叔父さんに掛け合って貰って、あんなやつ、学校から追い出してやるよッ

結局、親父の力かよ

そう言えばさケンジと私服でデートするのって、これが初めてだよねっ

そういや、そうだな

なんかさ、ケンジと一緒に色んなお店見て歩くだけでもねあたし、すっごく楽しいんだ嬉しいのあ、これ、ありがとね

雪乃は右手の人差し指を遠藤に示した

暗がりの中で、何かがキラッと輝く

指輪だ

遠藤雪乃に指輪を買ってやったのかっ

こんな可愛いの買ってくれて、すごく嬉しかったありがと

いいんだよ、そんな高くなかったし

そんなことないよ金だよこれ

金の指輪

ほら、オレらのさ記念だよ

記念

雪乃がさ、オレと付き合ってくれるって返事してくれたの、先週の土曜だったじゃないかオレ、すごく嬉しくってさ先週の半ば辺なんて、もしかしたら断られるんじゃないかって、結構ヘコんでたんだぜ

そうだったんだ

そうだよでも、付き合ってくれたから嬉しくてさ記念に何かやらなきゃって、思ってたんだよ

あたし金の指輪って初めていいよね、金て絶対に錆びないしあたし銀のは幾つか持っているんだけど、銀は指にはめてるとすぐに黒ずんでくるからさ

大事にしろよクリスマスには、また何か買ってやるからさ

嬉しそうな雪乃

ちくしょうあんな指輪ッ

そうだねあたしがケンジに返事したのって、先週の土曜日なんだよねまだ一週間しか経ってないのに、なんだかすごい昔な気がする

オレは全然、そんな気はしないけどなあすごく嬉しかったし衝撃的だったし

衝撃的

キスしたじゃんかあん時、オレたち

あ、ああうんそうだね

キスっていうかちょっと口と口が触れたみたいな感じだったけどさ

雪乃と遠藤は、まだキスして一週間か

オレは、この木・金・土の三日間で、何十回も雪乃とキスしている

それも、唇から口中からべろんべろんと舐めまくって

そうか遠藤は知らないんだ雪乃の舌の感触の素晴らしさを

何か遠藤に対して、ちょっとした優越感を感じる

キスしたのオレが初めてなんだろ

うんそうだよ

前言撤回

遠藤に対して、激しい憤りを覚える

綺麗だね夜の港って

ああ、そうだな

星がいっぱい輝いてる海風が気持ちいいね

雪乃が、遠藤に振り向く

ね、ケンジ、キス、しようか

雪乃が、遠藤に顔を寄せ、目を閉じる

抱き締めてキスして

雪乃ぉっ

お前の方から遠藤に唇を差し出すのかよッ

おい、よせ遠藤

雪乃に雪乃に触るなッ

抱き締めるなッ

それはオレのだッ

オレの雪乃なんだぞッ

二人の唇が重なる

何でだよ

ものすごく裏切られたような思いがした

いや判っている

本当は、遠藤が雪乃の彼氏で

オレは、雪乃にとっては何でも無い

何でも無いどころかただの性犯罪者だ

あの身体はもうオレのものだと

オレは、心の中で思い込んでいた

信じていた

信じていたのにッ

あたし、幸せだよ

遠藤に抱き締められながら雪乃が呟く

オレもだよ雪乃ッ

今すぐ雷が落ちて、遠藤だけ感電して死ねばいいのに

というか、死ね

自殺しろ

ねぇ、ケンジ

雪乃が熱い息で、遠藤に囁く

あたし今日、遅くなっても平気だから

十一時までに帰ればいいからだから

お前

ケンジにあたしをあげる

ケンジのしたいだけしていいよ五回でも、六回でも

バカ、そんなにできねぇよ

うそ男の子って、いつもそれぐらいするんでしょ

しねぇよどっから、そんなの聞いてきたんだよ

オレが毎回、何発も出すから

でもお願い四回はして

雪乃がそう言った

四回どうして

お願いだから

四回それは

雪乃が岩倉会長から貰った偽の避妊薬の効能

三回までの膣内射精は避妊するが四回したら、絶対に妊娠する

もちろん、そんなのは嘘っぱちなんだけど

それを知らない雪乃は

本気で妊娠しようとしている

遠藤の子を

ドス黒い感情が、オレのハラワタの中を駆け回るッ

スッと、克子さんの手がオレの手を包む

落ち着いて下さい大丈夫ですからっ

優しく微笑んでくれる克子さん

処女相手に四回もできねぇよ判ってないなあ、雪乃はオンナは最初の時は、痛いんだぜ

判ってないのは、お前の方だ

雪乃はもうとっくに、その痛みを経験している

すでに、セックスに快感を覚え始めているんだ

あたしのことはいいからしてケンジのしたいだけ、してよ今日は大丈夫な日だから、中で出していいから

雪乃の言葉に遠藤の眼の色が変わる

いっ、いいのかよ雪乃

いいよ思いっきり、出して何回でもいいから

雪乃が、遠藤の耳にそっと囁く

このままホテルに行こうねっ

雪乃から誘った

雪乃は、遠藤とのセックスを望んでいる

遠藤の子を孕みたいと思っている

オレではなく遠藤を

バカ野郎ッ

しかし遠藤は

ま、まずいよ、雪乃

雪乃が、ハッと眼を開く

途惑いの瞳

遠藤は、気まずそうな顔をして

雪乃がそんな風に言ってくれたのは、すげぇ嬉しいんだけどさ

抱いてよエッチしようよ

今日は、まずいんだよ

何でダメなのよっ

それは明日、オレ早いんだ朝練があるから

そんなの、あたしが朝起こしてあげるホテルに泊まろうあたし、お金下ろしてきたから心配しないでケンジと一緒なら、どんなところでもいいから

そんな無理することはないだろ

あたしねもう学校辞めてもいいの辞めてもいいんだからっ

ちょっと何言い出すんだよ、雪乃

いいのあたし、もういいのあたし、ケンジさえいれば

ケンジに抱いて欲しいのよっ

半泣きで

それでも、遠藤は

とにかく、今日止そう

ケンジは、あたしとしたくないの

し、したいよそりゃしたいけどさでも、そんなこと急に言われてもさッ

じゃあ、しようよ抱いてよッ

い、いや、だけどだけどオレ

だけど、何何なのよっ

半ギレ状態の雪乃に、遠藤が言う

オレ今度の練習試合が終わるまでは雪乃とエッチしないって、先輩たちと約束したんだ

遠藤ここで、それを言うのか

オレだって、雪乃とエッチしたいよものすごく、雪乃のこと抱きたい雪乃の方からこういうこと言ってくれるの、すごく嬉しいし、ありがたいって思うしだけど、オレ、今、先輩たちとの約束を破るわけにはいかないんだよッオレ、1年なのにレギュラーで使って貰えそうだし試合近いし

いいや遠藤

そうじゃないだろ

お前は先輩たちとの賭けを気にしているだけだろッ

雪乃の処女をいつ奪うかの下らない賭け

雪乃は暗い眼で遠藤を見ている

そうなんだケンジは、あたしより野球の方が大切なんだ

馬鹿言うなよっそんなの比べるものじゃないだろッ

判ってよ、お願いあたしはケンジに抱かれたいのよッッ

オレの気持ちも判れよッ

ケンジだって、あたしの気持ち判ってよッ

判んねーよッ急にそんなこと言われてもさ

キュゥッっと、雪乃の瞳に涙が溜まる

その涙を見ても遠藤の心は変わらない

とにかくさ、今日は無しだからなッ雪乃、五月三日か五日、空けとけよその日にヤろうぜその日に抱いてやるよいいや、両方やろうオレの家に来いよもう絶対、朝まで帰さないからなッ

馬鹿だこいつ

本当にどこまでも

それじゃあ、遅いのよ

カレンダー的にはその日まで、ほんの四、五日しかない

しかし、それだけあれば雪乃の調教は、驚くほど進むだろう

そのことを雪乃は自分の肉体の変化で知っている

遅くなんかねぇだろッすぐじゃねぇかよッちゃんと抱いてやるからさ、楽しみにして待ってろよなっ、雪乃ッ

もういいケンジの馬鹿ぁッッ

泣き顔で叫ぶ、雪乃

そろそろ、いい頃合いですねっ

オレの隣で克子さんが、携帯電話を取り出す

えっ、克子さん

克子さんが電話を掛けるとモニター画面の中の雪乃の電話が鳴る

おい、鳴ってるぞ

気まずい状態のカップル

元気の無い雪乃が電話に出る

はーい、お便器娘ッあたしが誰だか判るっ

画面の中の雪乃の顔が恐怖に歪む

展望台からの夜景はどう夜の港って、とっても綺麗でしょっ

判らないのっあなたは監視されているのよっ遠藤様に気づかれないように、ゆっくり後ろを振り返りなさい

雪乃が静かに振り返る

後ろにいるのが、奈島寧様今朝、教室に乱入したから覚えてるわよねっ

寧さんの姿を雪乃は確認する

その隣にいるのは、ヤクザさんよ空手三段なのあなたが変な動きをしたら、遠藤様の腕の骨をへし折るように命令してあるわ

暗闇の中、遠目から見たマルゴさんは確かに、そんなチンピラヤクザにしか見えない

いいかしら展望台を降りると、左手に公衆便所があるわそこへ来てちょうだい

あ、あの、待って下さい

あなたのエッチな写真そこにいる彼の携帯に転送してもいいのよっいっそ、駅前でバラ巻いてあげましょうか

わ、判りました

では、1分以内に命令を実行しなさいいいわねっ

うん良い子ねっ

克子さんは、電話を切った

誰からの電話だよ

画面の中で遠藤が雪乃に尋ねる

は、母のね仕事関係の人ちょっと、あたしもお世話になっていて

適当にあやふやな説明をする雪乃

すでに緊張している

額に汗をかいている

ケンジあたし、ちょっとおトイレに行ってくるね

すぐ戻って来るから

そう言って雪乃は、展望台から去ろうとする

おい、ちょっと待てよ雪乃ッ

すくだからねっ

階段を下りて行くッ

さて行きましょうか彼女より先にお便所に行かないと

克子さんが、オレにニッと微笑む

吉田様のお好きなレイプのお時間ですよっ

先回りして、雪乃より先に公衆便所の前に到着する

吉田様は、そこのベンチの裏にでも隠れていて下さいっ

いいですから、早くっ

克子さん、何を企んでいるんだろう

とにかく、言われた通りオレは公園のベンチの影に隠れる

すぐに、雪乃がやって来た

小走りで駆けてくる

今晩は精液便器娘さん

レースクイーン姿の克子さんが、笑って雪乃を出迎える

あ、あたしに何をさせるつもりですか

雪乃はとても警戒している様子だった

オレはベンチの隙間から、二人の様子を覗き込む

克子さんは、雪乃に何か黒い物を手渡した

これは

この間も使ったでしょアイマスクよ

目隠しプレイで使ったあれかッ

いいかしらあなたは、これからそこの公衆お便所の男子トイレの一番右の個室に入りなさい

男の方の個室にですか

そうよそこでアイマスク付けて、あなたのお客様が来るのを待っていなさい

お、お客様

お客様は、すぐに入って来るわそしたら、こう言うのよ

性獣・克子の顔が歪む

お客様どうぞ、いやらしい私を存分に犯して下さいって

画面の中雪乃の眼が、絶望に陥る

その人には、公衆お便所の中で売春女子高生が待っているとしか言ってないからせいぜい可愛がって貰いなさいあ、中出しオッケーってことにしておいたわっ

だって、あなた今日、どうしてもしたかったんでしょセックスたっぷりと精液を子宮に注ぎ込んで欲しかったんでしょっ

性獣が、クククッと笑う

いやなら逃げてもいいわよその代わり、ちょっと遠藤様の身体を痛めつけるけどでも仕方ないわよねあなたの身代わりなんだから、骨の二、三本くらい

雪乃は全身がぶるぶる震えながらも覚悟を決める

いいことお客様には、くれぐれも粗相の無いようにね何の事情も知らない、四十歳くらいのただのサラリーマンだからちゃんと売春女子高生を演じてね

セックスしている時は、気持ちいいです、パパ、もっと突いて、パパて言うのよその方、女の子にパパって呼ばれるのがお好きだから

判りましたあの

薬を、飲んでもいいですか

もちろんいいわよっ

雪乃のカバンから取り出される、錠剤

雪乃はまた、偽の避妊薬を飲む

それはただの催淫剤でしかないのに

ではお勤めを果たしなさい早く、遠藤様の所へ戻りたいでしょ

雪乃は無言で公衆便所の中へ入って行った

克子さんが、オレに合図をする

ベンチの裏からから飛び出して、克子さんの所へ

1分経ったら中へどうぞっ絶対に声を出してはいけませんよあの娘に、相手は中年男なんだと思い込ませるんですっ

吉田様あの娘の本性をじっくり御覧になって下さいねっ

本性

セックスの大好きなメス犬ですよあの娘は

克子さんは、そう言う

でもオレは

オレにとって、雪乃は

はい1分お楽しみ下さいませっ

克子さんに背中を押されてオレは、公園の公衆便所へ

古くさいコンクリートの便所

灯りは暗いアンモニアの匂いが、つんと鼻にくる

男の方の一番右の個室

コンコンと軽くノックをして

オレは、扉を開いた

身を縮めた雪乃がアイマスクを付けて中に居た

緊張しているのかすでにびっちょりと汗をかいている

雪乃がかすれた声で、オレに言う

こんばんは、お客様どうぞ、いやらしいあたしを存分に犯して下さい

オレの雪乃が

女子高生売春婦を演じているっ

ということで、明日はレイプ回です

公衆便所で、お便器娘がヤられます

48.公衆便所の少女売春

オレの雪乃がオレ以外のオトコに身体を許そうとしている

浮気だ

浮気者めッ

本当は、浮気でも何でもない

雪乃はオレの恋人では無いし、今から雪乃がセックスする相手もオレなんだから、これは浮気みたいだけど全然浮気じゃない

何を言っているのか、自分でもよく判らないけどとにかく事実としたら、こんなものは浮気では無い

でもオレにとっては、雪乃の不義以外の何ものでもでなかった

雪乃は、オレを四十歳のサラリーマン売春女子高生を買ったエロ親父だと思っている

克子さんに命じられたからといって雪乃は、オッサンに股を開こうとしている

雪乃、お前はオレの専用の精液便器じゃなかったのか

今までの誓約は、全部その場しのぎの口だけのものだったのか

克子さんが、なぜこんなわざわざシチュエーションのレイプを仕組んだのか今のオレには、よく判る

克子さんは、オレに雪乃の本性をはっきり見ろと言っていた

結局雪乃は、誰でもいいんだ

自分と遠藤の身が守れるのなら、相手は関係ないんだ

克子さんや弓槻先生の命令があれば、誰とでも寝るんだ

そういう女なんだ

オレじゃなくてもいいんだ

雪乃にとってオレなんかは、どうでもいいんだ

雪乃はオレという人間を、人として、男として認識していない

そうだ雪乃は、オレの子を孕むくらいならと今夜、遠藤の種を受精するつもりだったんだっけ

暗く冷たい哀しみと苛立ちが、オレのはらわたを駆け回る

裏切られた様な気分だった

許せない

絶対に許せない

この思いを、どうやってブチまければいいッ

ど、どうぞお客様

黙って何もしてこないままのオレに対して、雪乃が声を掛けてくる

女子高生売春婦を演じた甘い猫撫で声で

こんな声オレとのセックスの時には出さないじゃないかッ

相手が四十歳のサラリーマンだと思ったらお前は、自分からケツを振って誘うのかよッ

オレはアイマスクをした、雪乃の顔に触れた

緊張しているのか、雪乃の頬の感触は冷たかった

雪乃の身体から、香水の匂いがした

雪乃は遠藤を誘うためにこんな物まで付けてきた

香水の匂いがトイレの臭いと融合して、オレの性感を刺激する

犯してやるッ

お客様できれば、なるべく早く済ませて下さい

雪乃は、遠藤を待たせている

恋人にトイレに行くと言って自らが便器になる

白い精液を受けとめる便器女ッ

ホンモノの便器にしてやるッ

ちくしょうッ

それと、できれば優しくして下さいね

優しくなんてできるかッ

オレは雪乃にキスしようとする

雪乃は気配に気付いたのか、うっと堪えるが拒絶はしない

オレの時は、いつも激しく嫌がるくせにッ

唇が触れる前にキスは止めにする

ぷっくりとした、赤い唇

この口は、さっき遠藤に汚された

ここには、もうキスはできないッ

オレは、引きちぎるような勢いで雪乃のブラウスのボタンを外す

ああっ乱暴にしないで下さいっ

現れる白いブラジャー

胸元にピンクのリボンが付いている

今夜、雪乃は遠藤とセックスするつもりだった

これは、雪乃が遠藤のために選んだ勝負下着

裏切り者ッ

無理矢理、ブラを捲り上げるッ

零れる美乳ッ

乳首は、すでに固くなっている

雪乃は、興奮しているッ

淫乱女

オレは、雪乃の乳首にむしゃぶり付いたッ

この味を知っているのは、オレだけだッ

この乳首は、まだオレの物だッ

まだ

思わず、ゾッとする

この女は、放っておけば次から次へと男をくわえ込むんじゃないだろうか

遠藤だけでなく誰でも

オレは、一生、この女を監視しなければならないのだろうか

それともオレは、雪乃をどこかに監禁するべきなんだろうか

あっ、あっそれ、いいですっパパパパって、お呼びすればいいんですよねっ

雪乃のワンピースの裾の中にグイっと手を入れるッ

乱暴にパンティの上に指を這わす

そこはすでに、ぐっしょり濡れていた

遠藤とキスした時から、濡れていたのか

それとも、公衆便所の中で犯されると知って、興奮したのか

淫乱

克子さんが、言っていた通りだ

雪乃はセックスが好きなだけの、メス犬なんだ

あっは、早く早く下さいパパ人を待たせているんです早く、終わらせてっ

雪乃を無理矢理、後ろ向きにさせる

便所の壁に手を付かせて、スカートを完全に捲り上げて、尻を突き出させる

パンティを膝まで、ぺろんと下ろす

60ワットの薄暗い電球の光の下白い尻に、肛門のすぼみと濡れた割れ目が見える

その白い尻に思い切り、平手打ちしたッ

パシンッッ

痛いッ

もう一発、パシンッ

痛いッ痛いです、パパぁ許して、パパ

はあ、はあ、はあ

オレはベルトを外し勃起チンコを外に出す

カチャカチャという音に、目隠ししたままの雪乃も察知したらしい

は、早く早くしてパパ

ここは公衆便所だ

生チンコを露出するのは、当たり前だ

突っ込んでやるッ

排泄してやるッ

雪乃を、オレの便器にしてやるッ

行くゾッ

あはぁんっ入ってきたぁぁっ

挿入の感触に、雪乃が喘ぐ

オレは、じゅぼぼぼっと、濡れた肉襞の中に男根を押し込むッ

一気に、子宮口まで届かせるッ

雪乃の女性器はもはや、何の抵抗もなくオトコを呑み込むッ

濡れた粘膜を、亀頭に絡ませてくるッ

男の肉欲をくわえ込んで離さない、いやらしい蜜坪だ

突いてッパパもっと、突いて下さいッ早く、早く終わらせてッ

どぉりぁぁっ

雪乃の腰を掴んで、激しく腰を叩き付けるッ

ゆっくり楽しむ余裕なんて無かったッ

雪乃の奥に突き込むッ

パンッ、パンッ、パンッと、肌のぶつかり合う音が狭い個室の中に響く

あああっいいですっ気持ちいいです、パパ早く早くぅ

中に出してやるッ

射精する雪乃にぃッ

出してやるんだぁっ

早くぅ出してッ終わりにしてぇぇ

背中から、雪乃の身体をギュッと抱き締めるッ

裸の乳房を、両手で握りしめるッ

固く尖った乳首の感触を指で確認した時ッ

ぬぬぬぬぬうッ

白く濁った熱気が、オレの体内からドッと噴き上がるッ

ちくしょぉぉぉっ

あっ、あっ、あーっ熱いの、来るッ来てるッ届いてるぅぅっあたしの奥に、届いてますぅぅッ

どっくんどっくんどっくん

雪乃の中でペニスが脈動しながら、激しく白い精を注ぎ続けるッ

雪乃の肉体の内側をオレの精液が塗りつぶしていく

オレの臭いを付けていく

まだ出てるぅぅもう、いっぱいなのにぃぃ

雪乃に種付けしてオレの苛立ちは、急速に治まる

繋がったまま、もう一度雪乃を抱き締める

雪乃の身体は、汗で湿っている

首の後ろに、キスをした

この腕の中にいる肉体は、オレのものだ

オレの雪乃だ

誰にも渡さないオレの女だ

オレは、雪乃と繋がったままの一体感に溺れる

それなのに

雪乃は言った

あの、もういいですか

アイマスクの雪乃が、オレに向かって愛想笑いをする

もう、終わりましたよねお客様

そんなに、遠藤の所に帰りたいのかよっ

オレは、雪乃の中から勃起を引き抜くッ

あんっッ

オレのペニスは、まだ全然萎えていないっ

雪乃を膝立ちにさせて、顔の前に勃起チンコを突き出す

雪乃のほっぺたを、ペニスでぽんと叩いた

すぐに意味が判ったらしい

あたしホントに時間が無いんです早く出して下さい全部飲みますから

雪乃は大きく口を開いて男根を、しゃぶった

雪乃は舌を使って、必死に亀頭を刺激する

ちゅぱちゅぱと唇でしごく

いやらしい唇

いつの間にか、雪乃はすっかりフェラチオをマスターしている

命令されれば、知らないオッサンにも犯される

知らないオッサンのペニスもしゃぶれる

セックス好きのメス犬

だけどオレのペニスをくわえた、この顔が愛しい

可愛いと思う

それでもオレは

雪乃が欲しい

雪乃という女体が好きなんだ

この女は、オレだけの物にしたい

いつでも、オレだけの精液を注ぎ込む女体便器にしたいんだッ

雪乃の顔を掴んで、オレもピストンするッ

苦しそうな雪乃の顔

その顔がいいッ

出してやるッ

この可愛い口に吐き出してやるッ

イクぞッ、イクぞぉッ、イクぞおッッッ

どおぷっぅぅッッ

雪乃の口の中に二発目を発射する

とぷっ、とぷっ、とぷっと、ペニスが雪乃の口中で跳ねるッ

雪乃の苦ッという表情

それでも、雪乃の口でピストンするッ

最後まで、出し切ってやるッ

全部出し切ったところで、雪乃が大きく口を開く

雪乃の舌の上にオレの精液がどろりとある

口を閉じてゴクリと呑み込む、雪乃

パパ、お掃除致しますね

もう一度、ペニスを口に含む雪乃

亀頭をちゅうちゅう吸って、尿道の中の精液まで残らず飲む

調教されたメス犬

はい、綺麗になりましたお客様

アイマスクの雪乃が、ニッコリと笑ってそう言った

ホントに判らないのか

いつものオレの味だぞ

オレの精液だぞ

ここまでしてオレって、判らないのか

不意にコンコンと個室のドアがノックされた

お客様そろそろ、お時間ですっ

克子さんの声だった

個室を開ける

克子さんは、オレを見てフフンと微笑んだ

お疲れ様ですご堪能いただけましたか本物の女子高生売春婦ですよっ

克子さんが手でオレに、外に出るよう指示する

オレは個室の外に出る

ありがとうございましたぁっマスクを取っていいわよっ

克子さんが、個室の中の雪乃に言う

それから克子さんは、ポケットから紙幣を数枚取り出す

わざわざお金をくしゃくしゃにして、雪乃の足下に投げつけた

拾いなさい

楽しそうに克子さんは言う

五万円あるわ膣内射精が三万円で、精飲が二万円

個室の中で、雪乃が動く気配は無い

拾いなさいっあなたがたった今、自分の身体で稼いだお金よ

かさこそと、音がする

雪乃が便所の床に落ちた五万円を拾い集めているらしい

よかったわねそれで、彼氏と夕ご飯でも食べたら

克子さんは、意地悪そうに微笑む

もう、戻っていいですか

個室の中から聞こえる、雪乃の声少し疲れているみたいだ

記録写真を撮るから、そのままの格好でいなさいっブラも直さないでちゃんと乳首を見せなさいっ

個室の中に向かって焚かれるフラッシュとシャッター音

スカートを捲り上げて精液の垂れているオマンコを見せなさいッ早くっ

さらに、バシャバシャとシャッターが切られる

はい、これでお終いっと

克子さんが、カメラを下ろす

これで終わりですね

個室の中から、雪乃の安堵の声が漏れる

しかし性獣・克子は

何を言っているのよっまだ、最初のお客様が終わったばかりでしょ

アイマスクを付けなさい次のお客様がお待ちかねよっ

雪乃がトイレに行くと遠藤を待たせてもう、十五分は経つ

大丈夫よ後、一人だけだからあなたが、がんばって五分でイカせればいいのよ

ホントに後一人だけなんですね

早く、マスクを付けなさいっ

克子さんが、オレにウインクする

もう一発やれってことだろ

いいさやってやる

ああ、忘れてたわ次のお客様は、女性トイレの方にいらっしゃるのあたしが手を引いてあげるから、付いて来なさいっ

ちょっと、待って

目隠しはそのまま絶対に外さないでっ外したら、その辺のホームレスに輪姦させるわよっ

外しません、外しませんから

克子さんに手を引かれて目隠しの雪乃が個室から出てくる

ワンピースの胸元を手で押さえて裸の乳首を隠している

はい、こっちですようっうふふふっ

克子さんを先頭に、オレたちは一度、公衆便所の外に出る

と、そこにはチンピラヤクザに扮したマルゴさんが立っていた

清掃中・立ち入り禁止のバリケードも置いてある

なるほどトイレに誰も入ってこないわけだ

マルゴさんが、笑ってオレに手を振ってくれる

寧さんはまだ、展望台にいるんだろうか

そのまま、オレたちは女性トイレの方へ

幾ら女性用と言っても、古いトイレだからやっぱり臭い

男性トイレよりは多少マシってくらいの状態だ

克子さんが、雪乃を手洗いの前まで引き連れて行く

大変、お待たせ致しましたお客様ご希望の女子高生売春婦でございますわっ

アイマスクの雪乃が、ビクッと震える

目の前に、次の客がいると思っているのだろう

実はまた、オレなんだけど

ほらっ、自己紹介しなさいっ名前は

あ、あのっ

口籠もる、雪乃

馬鹿ねえ売春婦なんだから、適当な名前を言えばいいのよっ本当の名前を言わなければいいんでしょ友達とかの名前でいいから

雪乃にそう耳打ちする、克子さん

いやまる聞こえですけど

さあっお客様にご挨拶なさいっ

震える雪乃が、頭を下げる

や、山峰恵美ですっ

雪乃は、山峰さんの名前を偽名に使った

な、何で山峰さんなんだよっ

はい、恵美ちゃんは、幾つ何年生かしら

恵美は高校一年生の十六歳です

セックスの体験人数は何人

ふ二人です

ほんの数分前の四十歳のサラリーマンは、雪乃の記憶の中に刻まれてしまったらしい

今、二人目とセックスしたばかりなのよね

はいそうです

雪乃の声は、涙声になる

中出しされたから、お腹の中は精子でいっぱいなのよね

どんな人の精子

四十歳のサラリーマンの方です

こちらのお客様は五十歳よ犯されたばかりの女子高生が大好きなお方なのいつも女子高生を輪姦する時は、二番目と決めていらっしゃるそうだから

そんな趣味の男が、本当にいるんだろうか

オレには、よく判らない

ちょっと変態趣味でいらっしゃるけれど、こちらのお客様はヤクザの親分さんだから絶対に粗相の無いようにね外で遠藤様を見張っているヤクザさんもこの方の子分さんよだから、この方を怒らせると遠藤様、五体満足では帰れないと思うわっ

そうそう、親分さんはごめんなさい、お兄ちゃんていうプレイがお好きだからねっさあ、妹のように甘えなさいっお兄ちゃんに謝るのっ

そう言って克子さんは、雪乃の身体をオレに押し出すッ

ひっ

急に突き飛ばされた雪乃が、オレの胸に飛び込んでくるッ

オレは、身体全体で雪乃を抱き止めるッ

ごめんなさい、お兄ちゃん

雪乃がプレイを始める

オレは、雪乃の身体を手洗い場に押しつけるッ

雪乃の尻を洗面台の上に乗せて

さっきは半脱ぎだったパンティを今度は剥ぎ取るッ

そのパンティは、ポケットにしまった

今夜は、このままノーパンでいさせてやるッ

雪乃の足を大きく開かせる

中心部の割れ目から愛液と精液がたらたら垂れている

ごめんなさい、お兄ちゃん恵美のアソコ、他の人の精液で汚されていて、ごめんなさい

オレは再び、ペニスを取り出した

勃起はもう絶対に萎えない

萎えるはずがないッ

ビンビンッに、勃っているっ

他人の振りをしての二度目のセックス

最後まで、雪乃は気付かないのか

オレとは、気付かないままなのかっ

剛直を突き込むッ

ああっごめんなさいっごめんなさいっ、お兄ちゃんっ

ゆっさゆっさと、腰を振る

ワンピースの前を開きおっぱいを揉むッ

乳首をチュッと音を立てて吸うッ

ごめんなさいこんな、恵美でごめんなさいっ

何で、恵美なんだよっ

山峰さんを汚すつもりかっ

ペニスの先で、コリコリとした子宮口を押すッ

ああんっ恵美の奥を突かないでっ、お兄ちゃんっ

がっしゅ、がっしゅっと、ピストンするッ

雪乃の胎内を掻き回してやるッ

いやぁぁ、そんなにしないでごめんなさいぃぃお兄ちゃぁぁんっ

目隠しされた、雪乃

五十歳のヤクザに犯されていると思っている、雪乃

雪乃は激しく濡れている

喘いでいる

セックスの快感に、溺れている

平気でお兄ちゃんプレイに酔っている

救いようのないいやらしい女体

淫乱ビッチ変態メス犬肉便器

ありとあらゆる罵声を足しても今の雪乃を表現することはできない

どうしょもないセックス好きのメス豚

それがオレの初恋の少女

こんな女を好きになってしまった

涙が出てくる

雪乃を犯しながらオレは、泣き出した

ううううううっううううわぁぁ

声が鳴き声が、抑えられない

どうしたんですお兄ちゃんねぇ、お兄ちゃん

それでも、オレは雪乃を突くのを止めないッ

雪乃の中に吐き出すまでっ

ごめんなさいっあたしが悪いんですよねっごめんなさいっごめんなさいっお兄ちゃん、ごめんなさいっ

雪乃が、オレに謝罪する

ごめんなさいこんな、あたしでごめんなさいっお兄ちゃん、ごめんなさいっ

オレにこんなあたしで、ごめんなさいと言ってくれる

ごめんなさいっ恵美は、悪い子なのっこんな妹でごめんなさいっ

恵美じゃない

お前は、雪乃だ

結局これはただの演技

強いられたセックスの中の遊び

雪乃の本心じゃない

オレはさらに早く力強く、雪乃の身体を揺らすッ

ああっ、いいです、気持ちいいですごめんなさい、お兄ちゃん恵美、気持ち良くなっちゃってごめんなさい

雪乃がセックスに溺れていく

もうそろそろ、いいかしらね

オレと雪乃の激しいセックスを横目で見ながら、克子さんが呟いた

克子さんは、携帯電話を取り出す

もしもし、寧様お待たせしましたもういいですよっ

寧さんは、今どこにいる

克子さんの携帯から漏れてくる、寧さんの声

オッケー、じゃあ始めるねっ

始める

何を

雪乃とまぐわりながらそんな疑問が頭に浮かぶ

すぐに、克子さんの携帯から鋭い声が響いてきた

ねえねえ、そんなトコで待ってたって、あんたの彼女は戻って来ないよっ

寧さんは

遠藤に喋っているのか

むふふふふっ遠藤ケンジくんっあなたの彼女、白坂雪乃さんは今、公衆お便所の中でレイプされていますっ男たちにマワされてますよーっ

セックスに溺れていた雪乃が、正気に戻るッ

えっな、何なのっ

携帯からは、寧さんのさらなる声が

あたしだよ、あたしほら、今朝、あんたの教室で会ったでしょ不良の寧さんだよっあんたの彼女、目障りだからさぁ、みんなでレイプしてマワすことにしたのっほらっ、早く助けに行かないと妊娠しちゃうかもよッあもう、遅いかもねっ

雪乃の身体が恐怖に、ぷるぷる震える

顔から血の気が、さーっと失せる

膣の中が、きゅーっと締まるッ

う、嘘ですよね

克子さんが、クククと笑った

残念、嘘じゃないのよこれっ

さらに携帯からの寧さんの報告

遠藤くん、すっ飛んでそっち行ったよッ

激しいピストンを再開するッ

だめっ今はだめよっケンジがケンジが来ちゃうっ

雪乃の身体を抱き締め全身で突き込むッ

ケンジに見られちゃうそんなの、だめよおぅっ

熱い感情が、オレの中を駆け回る

雪乃の首筋から胸元に流れる汗を、舐めるッ

オレに激しく揺さぶられて、雪乃の肉体がぶるんぶるん揺れるッ

雪乃おぉぉぉッ

だめよおっだめなのにぃぃぃ

やがて遠くから、男の怒声が聞こえで来たッ

おいっ雪乃ぉっ雪乃ぉぉぉっ

雪乃の名前を叫んでいる、醜い男の声

それは遠藤

け、ケンジ助けてケンジぃぃ

雪乃の身体が痙攣を始めるッ

膣の中がキュウキュウと締まるッ

もうすぐ、雪乃は絶頂に達する

雪乃ぉっ、そこにいるのか、雪乃ッッッ

公衆便所のすぐ前で遠藤が叫ぶッ

おいおい、立ち入り禁止の看板が見えないのかいッ

それは、マルゴさんの声

雪乃、いるんなら返事しろっおいっ、雪乃ッ

最後のラッシュを突き込むッ

オレも、限界が近いッ

勝手に中に入るなよっ

バシッという打撃音と何かがドシンッと地面に倒れる音

多分遠藤は、マルゴさんに殴られた

遠藤は地面に這いつくばっている

あははは

ふはははははははっ

あああ、ケンジケンジごめんなさいあたしっ

セックスの快感と暴力のイメージが、雪乃を一気に悦楽のステージへ運ぶッ

全身から汗をかいて身体にビクッと稲妻が走る

イッちゃうあたし、イッちゃうのおっ

身体を弓なりにビクビクッと反らせて

雪乃は、大きな声で叫んだッ

あああーっあああーっイクっイクっイクうぅぅ

外の遠藤にも聞こえるであろう大きな悦びの声だった

オレもイクっ

ひぃぁぁんっ出てるぅぅ出てるぅぅ中で出てるぅぅっ

便所の外から遠藤の喚き声が聞こえてくる

雪乃雪乃雪乃ぉぉぉっうおぉぉぉぉぉぉッッ

その遠藤の悲痛な声は快感の絶頂の中に溺れる雪乃には、届いていない

さて、どうなるんでしょう

雪乃の苦難の夜は、もうちょっと続きます

49.克子 ハイ・テンション

雪乃ぉぉ雪乃ぉぉ

公衆便所の外から、遠藤の呻き声が聞こえる

雪乃の中に射精して、ハァハァしているオレの肩を克子さんがチョンチョンと叩く

レースクイーンの格好をしたナイスバディの美女が、オレにニヤッと微笑む

お客様、申し訳ございませんちょっとトラブルが発生致しました私どもが処理致しますので、あちらの個室の中にお隠れになって下さいませっ

すっと、開いている個室を指差す克子さん

何か、考えがあるんだな

オレは、黙って言われた通りにする

ほらっ便器娘ッ目隠しを外しなさいッあたしが時間を稼いであげるから、その隙に服を直すのよっ

雪乃の戸惑いの声

恋人には知られたくないでしょ売春してたこと

適当に誤魔化すからあなたもすぐに出てきて、あたしの話に合わせるのよっできるわよねっ、あんた優等生なんでしょっ

感謝の言葉は

うまく誤魔化したら、今日のデートはもうこれで中止にしなさいあなたが彼と別れた時点で、さっきあたしが掛けた番号に電話しなさい

まだ、するんですか

あなた今、ヤクザの組長さんとのセックスの途中でしょあの方を怒らせたら、命が危ないのはあたしたちも一緒なんだけどっ

ご、ごめんなさい

だいたいそんな精液臭い身体で、まだ恋人とデートを続けるつもりなのっ

とにかくあたしは外の子の相手をしてくるから、すぐに服を直して出て来なさいねっ

コツコツというレースクイーン・克子さんのヒールの音が、便所の中に響く

ちょっと、ちょっと騒がしいわよっ変な声がビデオに入っちゃったじゃないのおっ

便所の外に出て、大きな声で喚く克子さん

どうするつもりなんだ

確かに、遠藤には克子さんの顔は知られていないけれど

すいません、姐さんこいつが邪魔をしまして

マルゴさんも、克子さんに話を合わせる

前もって、打ち合わせしてあったみたいだ

なぁに、この坊やは

ゆ、雪乃は、雪乃はどこだよッ

遠藤の声低い位置から聞こえてくる

地面にうずくまっているのかあるいは、倒れているのか

マルゴさんに、一発入れられたもんなぁ

酷く、苦しそうな声だった

はぁん雪乃誰よ、それ

克子さんは、とぼける

お、お前たちそ、そこで、雪乃をレイプしていたんだろっそうなんだろ、おいっ

何それ雪乃なんて子、知らないわよあんた、知ってる

いいえ、姐さん聞いたこともありません

嘘つけっオレは聞いたぞッ今、トイレの中から女の子の悲鳴がしてたぞッお前たち雪乃をヤったんだろッええ、そうなんだろッ

遠藤、アレは悲鳴じゃない

アレは、雪乃が絶頂に達した悦楽の声だ

ちょっと、騒がしいわね静かにさせて

はい、姐さん

ザァスッという鈍い音

ウガッ

遠藤がまた、マルゴさんから一撃、貰ったらしい

何かおかしな勘違いをしているみたいね坊や

克子さんは低い声で、遠藤を恫喝する

今、この中でアンアン喘いでいたのはこの、あたしよッ

まさか、そのハチャメチャなハイ・テンションで押し通すつもりなんですか

レースクィーン克子のガチンコ・オナニー百本勝負その記念すべき、二百五十回目の撮影だったのにっ

あマジなんですね

無理でも押し切るつもりなんですね

いや、もうどうぞ、突っ走り切っちゃって下さい

公園の舗装路を歩く、コツコツというヒール音が聞こえてくる

あんたはねあたしの大事な撮影を、台無しにしたんだよッ

ガッという打突音ッ

い、痛ぇぇぇっ踏むなッふ、踏まないでッッ

地面に転がっている遠藤を、克子さんがヒールで踏んでいるッ

それも一番のクライマックスシーンに、訳の判らない声を入れたのよッこの脳無しックズっ青ビョウタンッ

何なんだ、青ビョウタンて

いててててて、痛ぇっよせっ、グリグリするなぁぁッ

遠藤の苦痛にのたうち廻る叫び

もう一度、最初っから撮り直しじゃないのッこのボケナスッピーマン野郎あんたの母ちゃんは水虫菌よぉぉぉッ

最早、意味が判らない

あたしの神聖なる大グレート自慰オナニーを、あんた、馬鹿にしてるんでしょっこれでも、全世界にファンが六百人もいるのよっあたしのオナニー自慰ファイターシリーズを全部コンプリートしてる人だって、十八人もいるんだからねっこのこのこのこのこのぉぉぉぉッッ

痛い、痛いッ馬鹿になんかしてないしてないッすからっ

本当ね馬鹿にしてないのねっ

してませんっしてないからっ

じゃあ、あんたもあたしのビデオ買う

買いますっ買えばいいんでしょ全巻揃えるからっ

じゃあオナニーは正義って言いなさいっ

あたしのビデオのキャッチフレーズよっファン同士の合い言葉なのっほらっ、行くわよオナニーは

正義

もっと、でっかい声で叫びなさいよっ

オナニーは、正義っ

もっと

オナニーはッ、正義ィィッッ

うーん、やっぱり語尾はナリにするわッ

正義ナリよちょっと、叫んでみて

オナニーは、正義ナリ

もっと大きな声でっ

オナニーはッ、正義ナリッ

お腹の底から、声を出しなさいッ

オナニーはッッ、正義ナリィィィッッ

克子のオナニーは、世界一はいっ

克子のオナニーはッ、世界一ナリィィィィッッ

間抜けだ

何て間抜けにことになっているんだ

おい、遠藤

いいわっ、じゃあ許してあげるッもっかい撮り直すから、あんたもあたしのオナニーを観て行きなさいっうふふふんッ

散々大声を出させられた遠藤は、ケホケホと咳き込む

ハァ、ハァちょっと待てよぅじゃ、じゃあ、雪乃は雪乃は、どこに行ったんだよぉぉぉッッ

遠藤の悲痛な叫びが、便所の中にビンビンと反響した

姐さん、あの、もしかしてなんですけど

マルゴさんが克子さんに、あんまり上手くない小芝居を始める

姐さん、撮影の前にトイレの中、全部調べました

調べてないわよ

あの、もしかしてなんですけど、姐さんが撮影に入る前に、誰かが個室の中で用を足してたとか

まさかそんなわけないでしょ

コツコツというヒール音が、再びトイレの中に入って来る

あたしが、そんな失敗をするはずがないじゃないっあたしはオナニー大好き自慰ファイター克子姐さんよっ野外オナニーで、いまさら初心者みたいな見落としをするはずがんんんぬぅっあ、あんた、誰よっ

ひ、酷い演技だ

酷すぎる

ていうか、楽しんでやってるでしょ克子さん

何で、あんたみたいなお嬢ちゃんが、トイレの中に居るのよッ

克子さんが、雪乃を便所の外へ引きずり出す

ケンジ大丈夫

雪乃は、倒れている遠藤に駆け寄る

お前こそ

あ、あたしはおトイレの個室の中にいたら、急に変な人が入って来て大きな声で変なことを始めたから怖くて、外に出られなくなって

雪乃もまた、その場しのぎの嘘を言う

ホントかホントに、雪乃は何もされてないんだな

とそこへ

あははははーっバーカバーカバーカダマされてやんのっ

背後から聞こえる、大きな笑い声

それは寧さんの声

ちくしょうっダマしやがったなぁっ

寧さんの言葉が、さらに遠藤を罠にハメる

遠藤は、今、周囲にいる全員にダマされている

雪乃にすら

おおーっとそこにいるお姉さんは、ホンモノのヤクザさんのお友達だからねーっトラブルになると知らないよっーじゃあねーっあはははははっ

寧さんは、笑いながら逃げて行ったようだ

雪乃が、遠藤に話し掛ける

とにかく、あたしは平気だったから

そっかそうなんだ

ごめんねごめんね、ケンジ

い、いいんだよ雪乃が無事だったら痛てて

どこが痛いの

腹と顔をやられて背中を踏まれた

口の中に砂がじゃりじゃりで血の味がする臭いが全然判らない鼻が麻痺しているみたいだぜ

マルゴさんわざと嗅覚を潰したな

これで雪乃の身体からプンプン漂っている、愛液と精液のキツイ臭いは遠藤には判らない

あらあたしの確認ミスで、お嬢さんを巻き込んじゃったみたいねごめんなさい、坊や救急車とか呼んであげましょうか

いえいいですいいですから

雪乃が、強く拒絶する

お、オレは平気ッすから

遠藤もこれ以上、ヤクザとは関わり合いたくは無いだろう

そうじゃあ、治療費とタクシー代はあげるわっ三万円でいいかしら

三万円

それは、雪乃がさっき五十歳のヤクザとセックスした代金

ほら、あげるわ拾いなさい

克子さんは、また紙幣を雪乃に投げつけたらしい

さあ、あたしは撮影に戻るわっ見張りをお願いねっ

はいっ、姐さん

克子さんが、コツコツとヒールを鳴らして便所の中に戻って来る

オレの隠れている個室を、コンコンとノックする

ドアを開けると克子さんが、オレの胸に飛び込んでくるッ

ごめんなさい、克子、興奮しちゃってますっ

克子さんがオレに熱いキスをする

舌がオレの口の中をベロベロと舐めるッ

克子さんは、異常な状態だった

演技しているうちに、快感のスイッチが入ってしまって

性獣に目覚めてしまっている

ああんっもう、だめセックスしてもいいですよねっ

克子さんが、パンティを下ろした

黒々とした陰毛の下のパックリと口を開いた膣口

だらだらと愛液を滴らせている

暗いトイレの中に克子さんの眼が、妖しく爛々と輝く

女の性の匂いがオレの鼻を刺激する

ブレーキが壊れてしまった、暴走列車

もう、克子さんの性衝動を止められない

お願い克子を犯してっあの子に聞こえるように、激しく犯してっ

雪乃に聞こえるように

克子さんのしなやかな指が、オレのペニスを刺激する

舌が、オレの口を激しく攻める

豊満なおっぱいが、オレを包んで

ほら吉田様のオチンチン、もうこんなに元気になっているっ

克子さんが、オレのペニスを膣口に当てる

犯される

むしろ、オレが克子さんに犯されるッッ

食べちゃいますねっ

オレのペニスが、温かく濡れた肉に吸い込まれるッッ

立ったまま抱き合うセックス

克子さんにオレ犯されているッ

あああっ、美味しいっこんなの久しぶりっっ

な、何だこれ

克子さんの胎内は雪乃とも渚さんともみすずとも違う

肉厚で、湿っていて、ザラザラしていて締まるッッ

徹底的に使い込まれ、鍛え上げられた女の肉壷ッ

いいっいいのおっあああん、気持ちいいっ気持ちいいですぅぅ

克子さんが、激しく腰を使う

これが陰獣いやらしい腰が、うねうねと踊る

喰われている

ああんっぬふぅぅいいですっ奥奥が感じるのぉッッ

便所の外から遠藤と雪乃の声がする

すげぇなまた始めちまったあの変態女

行きましょうケンジ、歩ける

あたしに掴まってさあ

痛てててちくしょうっ

試合が近いのに、平気

こんなの、一晩寝ればなんとかなるよちょっとだけ、休ませて今すぐには、動けないから

うんタクシーで帰ろうあたしも、途中まで乗っていくから

あたしは駅までねケンジはそのまま乗って、お家へ帰って

いいよ雪乃こそ、家まで乗って行けよ

で、でもほ、ほら、反対方向じゃないとにかく、ケンジは早く帰って身体を休めた方がいいわ

そっかそうだな

そうだよ

オレ、心配してたんだぞあんまり、雪乃のトイレが長いからさ

そそれがねき、急にアレが来ちゃったの

あれって生理か

う、うんそれで、ゴソゴソやっているうちにあの人が変なことをやりだしたから

携帯でオレに知らせてくれればいいのにそしたら、すぐに助けに行ったんだよ

ごめんあたし、怖くて

そっかまあ、そうだよな、普通

克子さんがオレを貪る

ああっいいっ突いてっ犯してッ克子をメチャクチャにしてっ

自分でレースクイーンのビスチェを脱ぐ克子さんの巨乳が、オレの顔に押しつけられる

舐めてッしゃぶってペロペロしてぇぇ

オレは、乳首を吸う舐める噛むッ

アアンッいいっ克子、乳首弱いのぉっ

トイレの外で、遠藤が呆れている

しっかしすごいでかい声だなケダモノみたいだ

早く、行こう

雪乃はあんな声出さないよな

でもさ、結局、雪乃が生理になっちゃったんだからどっちみち、今夜はできなかったじゃないのか、オレたち

そ、そうだね

ていうか今日から、生理期間ってことはさ五月の三日とか五日とかも、まだ生理なんじゃないかアレって一週間ぐらい続くんだろ

あ、あたしはそんなに重い方じゃないから四日目くらいには、もう平気だよ

はぁじゃあ、五日だな五日にしようぜどうせなら、綺麗な時にヤりたいし

でもさ、生理が終わったばっかりなら安全日だろゴム付けなくても良かったりすんじゃねぇ

いいよ付けなくてケンジが、その方がいいんなら

バカ、ちゃんと付けるよ精子って女の身体の中で一週間くらいは生きてるらしいぜやっぱり、妊娠させちゃうのは怖いからさ

ありがとう、ケンジ

何言ってるんだよ、当たり前のことじゃないかっ

うんうん、ありがとう、ケンジ

雪乃何で、お前泣いているんだよ

判らない、判らないけどっ

ま色々、あったからなそろそろ、動けそうだ行こうぜ

うんケンジ、大好きだよ

ああ、オレもだ雪乃

そして二人は、立ち去って行く

二人の声が遠ざかって聞こえなくなる

ひぃゃぁぁんっおチンポが克子の中で、大きくなってますっいいですっ擦って、もっと克子の中を擦って

オレは克子さんの身体に貪りつくっ

いいですっもっと犯して酷いことしてぇぇっ

克子さんの中に、ズボズボと突き込むッ

いいのっいいのっ男の子の身体っ、美味しいのっ

お前は何で

オレのものに、ならないんだッ

あああーっ

バカ野郎

バカ野郎ッッ

そんな悲しいセックス、しちゃだめだよヨッちゃん

背中に冷水を掛けられたようだった

ゆっくりと振り向くと

悲しそうな顔の寧さんがトイレの入り口にしゃがんでいた

下から克子さんを犯す、オレを見上げている

そんなんじゃ、克子さんみたいにセックスに捕らわれちゃうよ

セックスしている時は、ちゃんとセックスしている相手を見るセックスしている相手を、心の底から愛しいと思うそれが、ヨッちゃんのセックスでしょ

オレは、雪乃へ気持ちが飛んで今、繋がっている克子さんを、ちゃんと見ていなかった

今ここにいる克子さんを心の底から、抱き締めていなかった

最低だオレ

こんなセックスはしちゃいけないッ

どうしたんですぅぅ突いて、突いて下さい克子を犯して下さいっ激しいのが好きなのおっ

克子さんは、自分から腰をくねらせる

すでに、イッてしまっている眼

克子さんの心は、ここにはない

彼女は今、オレではない誰かとセックスしている

ヨッちゃんは克っつんのこと好き

好きです

じゃあ、どうしたらいいのか判るよね

はい、寧さん

オレは、克子さんの豊満な身体をギュッと抱き締めた

耳元に優しく囁く

克子さんオレですっ吉田ですっ

克子さんはまだ性の快感に溺れている

克子さん、いつも、ありがとうございますっこんなオレのために、ありがとうございますいつも、美味しいパンをありがとうございますっ昼食のピザもとっても美味しかったですっありがとうございますっありがとうございますっ克子さん、ありがとうございますっ感謝していますっ心から、感謝していますっ

克子さんが、いつもこだわっている言葉

感謝の言葉

ハッとする、克子さん

えっよ、吉田様

一瞬にして、正気に戻る

克子さんオレは、克子さんが好きですいつも明るくて、優しくて、料理が巧くて、お姉さんみたいで、とってもとっても大好きです

自分でも、何を言っているのか良く判らない

でも、克子さんに対する気持ちをしっかりと吐き出したいと思った

一つの嘘もなく、思いのたけをぶちまけたかった

やんちゃで、お茶目で、ハチャメチャなところもあるけれどオレは、克子さんが好きです

吉田様

それから克子さんの身体も好きですとっても、セクシーでずっと抱いてみたいって思ってましたオートバイの後ろに乗せて貰った時は、オレ、勃起してました克子さんはセクシーです素敵です可愛いです大好きです

克子さんがオレを見て、くすっと笑った

あたしも好きですわ実の弟みたいに吉田様のことが可愛いんですっ

オレたちの性器は繋がっている

オレのペニスは、克子さんのヴァギナに包まれている

なのにオレたちは

こんな状態になってなお、愛を確認し合う

克子さんの中気持ちいいですとっても温かくて優しくオレを包んでます

吉田様のペニスも、気持ちいいですわあたしの子宮をキュンキュンさせてくれてます

オレ、克子さんの中に出したいですいっぱい、克子さんとセックスしたいですいいですか、克子さん

すでにセックスしているのに

オレは、それでも克子さんの許可を得たかった

性衝動の暴走ではなく

きちんと、克子さん自身と抱き合いたかった

いいわあたしもしたい

抱き合ったまま、見つめ合うオレたち

克子さんが、チュッとオレにキスしてくれた

好きよあなたが好き

克子さんはオレを吉田様でなくあなたと呼んだ

克子さんでなく、克子姉って呼んでくれる

克子姉

もう一度

克子姉さん

克子姉の膣が、キュッと締まった

とろとろと愛液が零れ出す

あたしあなただけの女になるわ

再び、克子姉の腰が動き始める

オレも、ゆっくりと律動を再開する

あたし、もう他の男とは寝ないわ身体も売らないあなたのためだけの女になります

克子姉が、真っ直ぐにオレの眼を見ている

だから、オレも克子さんの眼を見る

何でもしてあげるあなたのために死んでもいいその代わり、一つだけお願いがあるの聞いてくれる

何でもするよ

あたしが、おかしくなった時はセックスの衝動が抑えられなくなって、どうしようもなくなった時にはあたしを抱いてあなたに犯して欲しいの

暴走する性衝動それが、ずっと克子姉を縛っていた

いつ暴走するか判らない恐怖に克子姉は苦しんでいた

ならばその苦しみは、全てオレが引き受ける

判ったガマンしなくていいよいつでも、オレが克子姉の相手をするから

嬉しいわっ

克子姉が、腰の動きを早める

膣の中が、うねうね動く

多分克子姉の胎内は名器っていうやつなんだろう

何て、気持ちの良い身体なんだ

その代わり、オレのお願いも聞いてくれる

何でもどうぞっ

毎日、美味しいパンを焼いて美味しいご飯を作って

克子姉の顔が歓喜に包まれる

ぶるぶるっと震える、克子姉

小さく昇り詰めてしまったらしい

ああっ大好きっ大好きっ

ずっと、オレの優しいお姉さんでいてくれる

もう、離さないわあなたの女なんだもの

克子姉が、チュッチュとオレの顔にキスしてくる

おっぱい、舐めてもいい

いちいち聞かなくてもいいわよっあなたのなんだからっ

克子姉にはいどうぞって言って欲しいんだよっ

もう甘えんぼねはい、どうぞ好きにしてっ

克子姉の豊かなおっぱい柔らかくて、温かい

小さな乳首を吸う

ああんっあなた、赤ちゃんみたいよっ可愛いわっ可愛いのっ

克子さんがオレを抱き締める

ああ絶頂は、もう近い

克子姉オレ、もう

待ってあたしも、もうすぐだから

腰をうねらせる、克子姉

オレも、グイグイと子宮口を突き上げる

見てあたしのイッちゃう顔を見て見て欲しいのっ

見てるよ見てるよ、オレ克子姉

そして克子姉が頂点に達する

ああああっイクわぁっ

イッている克子姉セクシーに歪む顔

その眼は、オレを見ている

オレの顔をハッキリと見ている

オレも、イクよっ

見せてぇっあたしにあなたのイク顔を見せてぇぇっ

出るぅぅ

克子姉の奥に白濁を出すッ

あっ、ビュクビュクしてるあたしの中で出ているわっ可愛いっあなた、可愛い顔で射精してるわよっこんなの初めて

克子姉が、オレをギュッと抱き締めた

あたし、幸せよっ

克子姉の腕の中で、オレは脱力する

まさか、克子さん回になるとは

作者も全く予想していませんでした

結果的には、万事グーなんですけど

毎回サブタイトルは、タイマーで予約投稿する寸前に付けています

平日なんかは、仕事に出るギリギリのタイミングなので、

結構、一か八かが多いです

ちなみに、前話はもう少しで迫撃トリプルレイプになるところでした

雪乃の膣内射精が二回で、一回はフェラになったので回避しました

時々、自分でも理解できないネタがあったりして驚愕します

50.先生と私

パン、パン、パン、パン、パン

不意に背後で拍手する音がした

振り向くと

弓槻先生が立っていた

おめでとう、克子

先生は、冷たい微笑みで克子姉に言う

二ヶ月以内に吉田くんの子供を妊娠しなさいそれで、引退ねあなたのパン屋さんの物件は、もう候補を探させているわどこでも好きなお店をあげる近くの小学校や幼稚園の給食にあなたのパンを卸せるように交渉するわもちろん、うちの購買部でも売るわ経営や法務に関しては、専門家を雇うから、あなたは何も心配しないでいいわ

先生は、ずっと考えていたことのように、一気にプランを語った

渚さんのお花屋さんがオープンした時も、きっとこんな風だったのだろう

克子姉がオレに微笑む

ごめんね、ちょっと離れるわねっ

オレの唇にチュッとキスをして克子さんは、オレのペニスを膣から抜く

そのまま、弓槻先生の前に、跪いて

お言葉ですが、お嬢様どうか、克子に避妊薬を飲むことをお許し下さい

克子姉

どういうことあなたはずっと黒い森を抜けたかったのではないの

克子姉は、先生を見上げる

あたしは、お嬢様の最初の玩具です全ての玩具たちの姉として、妹たちが全員幸せになるまで、黒い森を離れるつもりはありませんまだ、しばらくは、お嬢様のメイドでいさせて下さいませっ

克っつん

寧さんだけでなく、マルゴさんまで、トイレの中に入って来る

それに、お嬢様克子は、お嬢様にも幸せになっていただきたいと心から願っておりますっ

シンと静まりかえる便所の中

弓槻先生はしばらく無言だった

三年、猶予を与えます吉田くんが、高校を卒業するまでそれまでは、あたしの側に居なさいその期間内でも、あなたが嫌になったらいつでも黒い森を抜けてくれて構わないわ

でも、三年後には必ず吉田くんの赤ちゃんを孕みなさいいいわね、約束よ

はい、喜んで出産致しますっ

先生が、オレを見る

吉田くんオチンチンをしまって、あたしについて来て

そうだオレ、ずっとチンコ丸出しだった

オレは急いで、パンツを引き上げる

克子と寧とマルゴは、白い車でターゲットを追ってそろそろ、あの子から連絡が入るでしょうけれど、携帯から現在位置を割り出して先回りして

吉田くんはあたしと一緒にマセラッティで行きましょう白坂さんと会ったら、今夜はこれが初めてという顔をするのよ

寧とマルゴもいい

んふふっ、楽しみですっ

先生に笑顔で答える黒い森の面々

先生もまた、悪魔の微笑を取り戻す

じゃあ行きましょうか今夜の総仕上げよ

公園を出る前に、克子さんの携帯が鳴った

雪乃からだった

駅前にいるのねそのまま、ロータリーで待っていなさいすぐに迎えに行くわ

克子さんが、雪乃にそう命令する

じゃあ、また後でねヨッちゃん

寧さん、マルゴさん、克子さんは白いワンボックスの中へ

克子予定通りでお願い

了解しておりますっお嬢様

では、ミナホ、先に行くよっ

白いバンが走り出す

克子は、この先のパーキングにマセラッティを停めたのね

先生は、携帯で駐車場の位置を確かめて歩く

オレも後ろから、追う

ありがとう

背中向きのまま、先生が突然そんなことを言った

克子は、これで少しでも地獄から解放されると思うわ

あの子は、好きこのんで玩具になった子ではないからあたしが無理矢理、黒い森に引きずり込んでしまったのよあたし、あの子の心と人生をメチャクチャにしてしまった

人気の無い海浜公園の脇の大通りを、二人で歩く

暗い夜空に月が輝いていた

克子と渚は高校一年生の時に、突然、闇の世界へ引きずり込まれたのあの子たちにも、夢や希望があったでしょうに処女を犯され、何人もの男に身体を委ねた新入生だったあの子たちを教師のあたしは、黒い森の高級売春婦に仕立て上げたのよ

それが、克子姉と渚さんの過去

あの子たちは、余りにも色んな男たちに抱かれすぎたわセックスの巧すぎる人もいたお金持ちも本物のサディストも、マゾヒストも、変態もあの子たち、結局、セックスの暗闇に取り込まれてしまった普通のセックスじゃ、ガマンできない身体になってしまったううん自らの汚れた肉体を憎んで、よりハードで救いの無いセックスに溺れていったそうしないと、心の安定が保てなかったのよ

それが性衝動の暴走

克子さんほどではないにしろ渚さんも、五人ものペットを抱えていた

それだけ数のペットを維持しないと耐えきれなくなる、性への欲求

だからあの子たちがやり直すためには、高校生の男の子じゃないとダメだと思ったのあの子たちが普通の女の子であった時と同じ普通の高校生を相手させないと大人の男では、あの子たちの心をさらに蝕むだけで彼女たちの状態をより悪化させてしまうだけだからそれであたしは、克子と渚の性衝動の解消役として去年から、男の子の肉奴隷を探していたのよ

それで、オレを

知っているでしょうあなたは三人目の選出者よ

でも、あなたはあたしの予想以上の子だった克子と渚の欲求を満たすだけでなく、心まで安定させてくれたあの子たちに、普通の愛し合うセックスを体験させてくれたありがとう

そんなやめて下さいオレこそ、先生には感謝しています

弓槻先生が驚いた顔で、オレに振り向く

あたしに感謝

はい、オレ、親に捨てられて自暴自棄で、もう死んでもいいって思ってましたでも、先生がオレに生きる意味をくれました

そうそうなのかしら

そうですよっオレ、先生には本当に心の底から感謝しています

弓槻先生は

くくくっと、笑い出した

あたし生徒に感謝してますなんて言われたの、生まれて初めてよ

先生はさらにあはははと大きく笑った

いつもは一生許さないとか死んでも忘れないとか、呪いと憎しみの言葉しか聞かせて貰えないから

高校教師という職業に就いている人として、どうなんだろう

でも、みんな心の中では感謝していますよ克子姉も、渚さんも、マルゴさんも、寧さんも

マルゴと寧はいいのよあたしがあの子たちに会った時、もうすでに彼女たちは地獄のどん底に居たからあたしがしたことは、地獄の一番底からもう少しヌルい地獄に引き上げただけ

マルゴさんの過去は、これまで何となく聞いてきた

でも寧さんも

だけど、克子と渚は違う普通の家に生まれて、幸せに育った高校生をあたしが地獄に堕としてしまったそうするしかなかっただからねずっと、何とかしたかったのよ償いたかったの

先生

克子さんと渚さんを黒い森に引き込んだのは先生の意志じゃない

渚が妊娠してそれを理由に引退させて、彼女がお花屋さんを開いてくれた時はホッとしたわあの子は、克子よりも内面が穏やかな子だから、きっと普通の男性と結婚して幸せになってくれると思ってたでも、あの子はすぐに自分のハーレムを築いてしまったあたしの真似をしてそれも、男がもう嫌になったからって、可愛い女の子だけを囲い込んで

渚さんの五人のペット

あたし絶望したわあたしは、あの子たちの心まで完全に壊してしまったって麻薬患者みたいなものよよりスリリングなセックスを求めてだけど、いつまで経っても満足しない喉が渇くように、ただ肉欲に夢中になるだけで終わりが無いのよ

先生は本気で克子姉や渚さんのことを心配していたんだ

何年も何年も

だから、お願いあの子たちに、優しくしてあげて

もちろんですみんな、オレの大切な人たちですから克子姉や渚さんだけでなく、マルゴさんも、寧さんも弓槻先生だって、大切です

あたしはいつあなたを裏切るか判らない女よ

そんなの関係ないです裏切られてもいいです先生なら

そう、ありがとう

先生は、寂しそうに呟いた

オレの中で、一つの疑念が湧く

あの、先生

今の話に、岩倉さんは入って無かったですけど

そうだ弓槻先生は、岩倉さんをどう思っているのだろう

彼女の四番目の玩具について

岩倉幸代はね別枠よ

別枠

幸代は、最初から地獄に住んでいてしかも、地獄が楽しくて楽しくて仕方のない子なの救いようがないのよあたしと同じで

だから黒い森は、幸代を厳重に監視しているの一般への被害を最低限に食い止めるためにあの子と六番目は別枠なのよ

六番目

その人も、岩倉会長と同じ

絶対に、気を許さないでね隙を見せたら、すかさず襲ってくる子たちだから

そう言うと、先生は黙ってしまった

六番目どんな人なんだろう

それから、岩倉さんの正体は

色んなことが、頭の中を駆け巡る

マルゴさんのマセラッティは、二十四時間駐車場の一角に置かれていた

先生が運転席にオレは助手席に座る

イタリア製のエンジンの荒々しい咆哮

青いスポーツカーが、夜の街を疾走する

ところで、吉田くん

白坂雪乃は、どうするまだ、あの子が欲しい

あの子が、誰とでも寝る女だってことは判ったわよね

遠藤くんの子供を妊娠しようとしていたことも

馬鹿な子自分の意志に反して、あたしに強制されていることが、嫌で嫌で堪らないのよあたしに反抗するためにほんの少しでも、あたしに勝ったと思いたいってだけで遠藤くんの子を孕もうとしたプライドだけが、過剰に肥大したバカな女よ自分で自分をセックス人形以下にしてしまった

本性を見てもまだ、あの子が好き

好きですでも

雪乃はオレじゃなくてもいいんですよね他の男にも、平気で股を開くんですよね

先生が、ハァと溜息を吐いた

呆れたあなた、ホントに子供なのねまあ、吉田くんの年齢じゃ仕方のないことなんでしょうけど

吉田くんあなた、セックスを経験してから、女の子を見る眼が変わったでしょ

前よりも露骨に頭の中で、眼の前の女の子とのセックスを想像したりしていない

そういえば、そうかも

自覚はあるのね

はい前よりも具体的に、女の子の裸とかおっぱいの感触とか判るようになったからこの子は裸になると、どんなだろうとかこの子のおっぱいは柔らかそうだなとかこの子のお尻は形がいいなとか、ついつい考えちゃってます

あなた白坂さんと初体験した時は、もう一生白坂さんとだけセックスできればいいとか考えてなかった

考えていました

それなのに今日一日で、三人もの新しい女性とセックスしたわけよね

オレは、雪乃が他の男に抱かれるのを嫌がっているくせに

自分は別の女とセックスしている

オレって、最低ですよね

先生は、プッと吹き出す

自分を特別だと思っちゃいけないわ一人とセックスしたら、他の子ともしたくなるのは人間として当たり前のことよ男にとっても、女にとっても

そうよ一つの体験を基に、差異のある別の体験を求めるのは、生物としての本能よあなたが白坂さん以外の肉体を経験してみたいと思ったように、白坂さんだってあなた以外の男性に抱かれてみたくなったんでしょう

それで遠藤と

彼女の目の前にある、魅力的な肉体ですものね

そういうことなのか

あなたとセックスを繰り返して白坂さんの性感は高まっているわしかも、彼女はあなたのことを愛してはいない愛のないセックスを重ねた女は、歯止めが効かなくなるの条件が合えば、誰とでも寝るわただセックスの快感に溺れるだけの女になる

それじゃあ暴走状態の時の克子姉と同じじゃないか

このまま続ければいずれ、白坂さんはダメになるわ克子や渚のように、元々の精神力の強い子ならギリギリ葛藤し続けられるそれは地獄の苦しみだけど、人間性を失わないで何とか生き続けることはできるでも、白坂さんには無理よあの子は、そんなに強くないものむしろ、プライドが大きい分だけ弱いわ簡単に、セックス狂の淫乱女に堕ちてしまったわ

そんな

オレは自分勝手なのは判ってますけれどそれでも、雪乃をオレだけのものにしたいんですっ雪乃にオレとだけセックスして欲しいんですっ

じゃあ、監禁する

先生は、当たり前のことのように言った

白坂さんを閉じ込めて、もう誰にも会わせないのあなたがしたい時にセックスすればいいわ食事は、克子にでも運んで貰えばいいし監禁用の部屋なら、うちの屋敷に三つもあるわよ

だけど、それって

あなたの意志を貫きたいのなら、最終的にはそうするしかなくなるわ

まだ、しばらく時間はあるわこの連休の間に、よく考えておきなさい自分がどうしたいのかあたしは、どんな結論にも応えてあげるわ

先生はちょっと、寂しそうな顔をした

吉田くん、あたしね

あたし白坂雪乃が不幸になれば、何でもいいのよ

あたしが、あなたという存在に気付いたのは偶然だったんだけどねあたしたちは入学式の段階から、ずっと白坂雪乃をターゲットにしていたの

雪乃を、狙っていた

いいえ入試以前から、彼女がうちの高校を志望するように工作もしたわあの子をあたしの巣穴に引きずり込むためには何でもしたわ

雪乃が、うちの高校に来た理由

中学の時のバスケ部での事件

白坂雪乃を堕とすのは、黒い森の計画なのあたしは吉田くんを、彼女の調査・監視している課程で発見したわ有望な人材としてねそれで、あなたに声を掛けた

先生は、最初から雪乃を付け狙っていてその課程で、オレを見つけた

それで、先生はオレに処女の雪乃をレイプさせひたすら、酷い目に遭わせ続けている

だからごめんなさいどんな形になろうとも、あたしは白坂雪乃は堕としきるわそれが、最初からの目的だからでもできる限り、あなたの希望に沿いたいのよあなたが最後まで協力してくれるなら、他の男には白坂さんを犯させないわ約束します

そして全てが終わった後それでも吉田くんが欲しいのなら、白坂さんはあげるわすっかり堕ちてしまった後の彼女でもいいのなら

弓槻先生は雪乃を徹底的に堕としきらない限り、満足しないだろう

おそらく雪乃の肉体と精神は破壊される

それならそれは、オレの手でやりたい

他の男に、任せたくはない

逆に、いらないのならそう言ってそれならそれで、最初の予定通り処分するから

どう処分する予定なんですか

前にも話したでしょう東南アジアのスラム街の売春宿に売るわゴミ箱に捨てるのよ

なぜ、先生がそこまで雪乃を憎むのか、オレには判らない

だけどそうしないといけない理由が先生の中にあることは判った

弓槻先生もまた壊れている人なのだから

オレと同じ

何があっても、最終的にはオレが引き取ります雪乃はオレに下さい

判ったわ克子に、監禁部屋の掃除をさせておきます

やはり最後はそうなるのか

オレがやりますオレに掃除させて下さい

そう判ったわあなたがそうしたいのなら

車は走る夜の道を

青のマセラッティが、夜の街を疾走していく

街の繁華街のど真ん中

風俗地区の入り口で、オレたちは合流した

すでに雪乃は駅前で、マルゴさんたちの白いワンボックスにピックアップされて来ている

白いバンの車体の文字は(有)丸子広告宣伝社に変わっていた

今、学校から到着したばかりという顔をして、先生とバンに近づく

後ろのドアをコンコンとノックすると、ドアが開く

運転席のマルゴさんと、助手席の寧さんは、いつもの服装に戻っていた

ただし黒い森の革ジャンを羽織っている

それが、この街での彼女たちの正装なのだろう

克子姉は、さっきのレースクイーンの衣装のまま

そして雪乃は

ゆ、雪乃もレースクイーン

克子姉と同じ胸にGABINと書かれた、ヘソ出しビスチェとミニスカート

さすがに、克子姉ほどナイスバディじゃないけれど

高校生のチアガールみたいで、これはこれでそそられる

み、見ないでよ

オレの視線を、雪乃が嫌う

何言ってるのよっほらほら、見て貰いなさいっ

克子姉が、雪乃のスカートを捲り上げる

ひやぁっ

薄い陰毛とピンクの筋

雪乃は履いてなかった

そうだ、そう言えば

雪乃のパンティは、オレのズボンのポケットの中にある

パンツを履かせて下さい

雪乃が克子姉にお願いする

ダメよあんたみたいな子、パンティなんて十年早いわっ

相変わらず、克子姉は滅茶苦茶なことを言う

克子さん、はいこれ

マルゴさんが、克子姉に何かを手渡す

それはお祭りで売っているお面だった

あっ、あたしこの女の子にするわっ

克子姉は、ピンク髪のアニメキャラのお面を選んだ

ほらっ、あんたはどれにするのっ

残りのお面を雪乃に差し出す、克子姉

この宇宙人とかどう怪獣もあるわよっ

このお面を、どうするんですか

雪乃が怯えながら尋ねる

何言ってるのよ、あんたこれからお尻丸出しで街をパレードするのに、顔を隠さないつもり

驚く雪乃に弓槻先生が言う

白坂さん街のみなさんに、恥ずかしいあなたの姿を見て貰うのよ

結局雪乃は、猫のキャラクターのお面を選んだ

今、そのお面を被って震える手でプラカードを掲げている

プラカードの文字は新発売GABIN

何が新発売か、全く判らない

しかし高くプラカードを掲げているせいで、雪乃の裸のお尻は丸出しになっている

さあ、行ってらっしゃい

夜の風俗街を練り歩くパレード

真ん中に二人のレースクイーンお尻丸出しの雪乃と克子姉

猫のお面を被った雪乃は、プラカードを持ちながら、足をもじもじさせて歩いている

裸の尻を晒して歩くのが、たまらなく恥ずかしいのだろう

そんな雪乃の横で、お面を被った克子姉が通行人に手を振る

大きな声で愛想を振りまく

新発売でぇーすよろしくお願いしまーすっ

レースクイーン姿の二人をガードするように黒い革ジャンを着た、マルゴさんと寧さんが歩いて行く

二人は、金属バットを持っている

時々、通行人や風俗街の呼び込みの店員を威嚇している

おいおい、ありゃ何の宣伝だ

本当に宣伝か何か様子が変だぞ

GABINって何だっけ

さあ

連休初日の土曜日の夜だ風俗街の人通りは多かった

異常な宣伝パレードに、男たちはみんな振り向くが黒い森の二人の姿を見て、街の不良やチンピラは逃げて行く

下手に関わると危ないということを、彼らは身をもって知っているのだ

一番後ろを追い掛けるオレ

オレは例の額に吉の字が書かれている黒いマスクを被っている

上着の裾に、ブン殴り棒を隠して

不測の事態が起きた時、すぐに動けるように目を配る

弓槻先生はパレードには参加していない

マセラッティの中で、待機しているそうだ

おいっ、あのプラカード持ってる子生尻じゃねぇか

ホントだよ、履いてないぜあれ

おいおい、マジかよっ

何だAVか何かか

後ろから、覗き込んでやろうぜ

次々と男たちがオレたちの後を付いてくる

なあなあ、姉ちゃんどこのお店の子

酔っ払いのサラリーマンが一人が、雪乃に話し掛ける

怯える雪乃にバットを担いだ寧さんが、割り込む

はいはい、踊り子さんには話し掛けないっ

ケガしたくなかったら、引っ込んでいなよ

酔っ払いの胸を、マルゴさんがバットでトンと小突く

な、何だよお前ら

ギョッとするサラリーマンに、マルゴさんが言った

犯罪結社ブラック・フォレスト

近くの風俗店の金髪のお兄さんが駆け寄って来て、サラリーマンをマルゴさんから引き離した

お客さん、この人たちとは関わらない方がいいっスよこの人たち、マジで危ないですから

寧さんが笑って答える

そうよっあたしたち、マジでイッちゃってんだからねっ

すでにオレたちは風俗街の最深部に到着していた

オレたちに付いてきた男たちは、二十人を越えていた

それじゃあ、これからユキちゃんのセックスショーを始めまーすっ

寧さんの宣言に克子姉が、雪乃をビルの壁に押し出す

マルゴさんは、周囲の警戒を続けている

さあっ壁に手を付いて、お前のオマンコを皆さんにお見せしなさいッ

いやあっ

やるのよっ便器娘ッ

ぶるぶると震えながらお面を被ったままの雪乃は壁に手を付け、お尻を高く突き出す

すげぇ濡れてるぞ、おいっ

この子高校生ぐらいだよなっ

うわっ、垂れてるよぐちょぐちょじゃんかっ

雪乃は濡れていた

お尻丸出しのパレードに、興奮しているんだ

あーら、やっぱりユキちゃんは淫乱少女ねえ

いやぁぁ見ないで見ないで

ユキちゃん、悪い子なのよねついさっきも、二人のオジサンを相手に売春しちゃったのよねぇ

寧さんが、言葉で雪乃を責める

えっこの子、そんな子なの

売春してんのかよっ

幾らだよ、幾ら

男たちの声が、雪乃に突き刺さる

あたし売春婦じゃありませんっ

克子姉が、雪乃の尻をピシャリと叩く

痛いっ

白いお尻に、赤く手形が残った

でも、ユキちゃんさっき、あなたは身体を売ったのよねっ

そ、それは無理矢理、強制されたから

お金だって、貰ったでしょ幾ら、貰ったの

答えなさいっ

再度、尻を叩く

痛いッやめて下さい

じゃあ、言いなさい幾ら貰ったの

八万円です

観衆からおおっという声が揚がる

内訳は

セックスが二回に、フェラチオが一回です

セックスは、ゴム無しの膣内射精よね

フェラチオは

お口に射精して貰って全部飲みました

何を飲んだの

お客様の精液ですああっ、言わせないでっ

雪乃の分け目から、とろとろと愛液が滴り落ちる

いいや、愛液だけじゃない

さっきのオレの精液も

あーら、また欲しくなっちゃったみたいね

克子姉が、オレの前まで歩いてきて跪く

あの子にブチ込んであげなさいっ

克子姉は、オレのジッパーを引き下げ、ペニスを露出させる

はいっおーかーせっおーかーせっおーかーせっ

克子が観衆の男たちを煽る

そうだ、そうだ、犯せっ

そんな娘、ヤっちまえ

男たちも、すっかり興奮している

オレは、雪乃の身体に向かう

待って吉田くんこんな、大勢の人に見られてになんて絶対に嫌よこんなの嫌ぁぁッッ

雪乃の腰を掴んで

勃起したペニスを雪乃の割れ目に押し込むっ

ひぃぃぃぃッ

雪乃の膣内は男を欲しがって、すっかり溶けていた

すっげぇ生でヤってるぜっ

根元まで、ギッチリハマってる

こんな若い子なのによ

男たちの熱い視線を感じながら

オレは、ずっぷずっぷと、ピストンを始めた

セックス途中ですが、ここまでです

続きは次回

では、働いてきます

51.恥辱の刻印

二十人以上の、欲情した男たちの視線を浴びながらオレは、雪乃を犯している

嫌ぁぁッッこんなの嫌ぁぁ

雪乃は泣き叫ぶがその陰部は、ぐっちょぐちょに濡れている

バックから犯されながら次第に自分からも腰を使ってくる

犯されて、喜ぶメス犬

それが今の白坂雪乃だ

見ないでぇぇっ見ないでぇぇいやぁん見られてるぅぅ

壁に手をついて雪乃は、自分の股の間から世界を逆に見上げている

オレと繋がっている恥部自分の胎内に、ぬっぽぬっぽと出入りする陰茎を、雪乃は見ている

そして、オレの股の先には下卑た顔の観衆たちが、ぐるりとオレたちを取り囲んでいる

セックスをレイプされている自分を、見られている

雪乃の中から、また温かい滴がぽたぽたと零れ落ちる

愛液がアスファルトの路面に、幾つも小さな水溜まりを作っている

全身から、ずわっと汗が噴き出している

雪乃の身体が、時々ビクッビクッと痙攣を始めるッ

あはぁあはぁぁあああんっっ

セックスという激しい全身運動と、急激な興奮の熱気についに、雪乃は言葉を失う

ただ意味不明に喘ぐだけのケダモノに、なるッ

ああうっっあはぁぁうっうっあっああああっ

すっげぇ見られて、感じちゃってるよ

ド変態だよっ変態女子高生だよっ

このまま、イッちまうんじゃねぇの

観衆たちも、ゴクリと唾を飲む

そろそろクライマックスでーすっ皆さん、手拍子とご唱和お願い致しまぁすっ

克子姉は自ら手拍子を始めて、男たちを扇動した

パンッパンッパンッパンッ

はいっなっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっ

観衆の男たちも、一斉に手拍子し声を合わせるッ

なっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっ

雪乃の中がキュッと締まる子宮が精子を求めて、オレのペニスに吸い付いてこようとしている

ぬあああっ変よぉぉっあたしこんなのあああっ

オレもオレももう、もたない

ああ、あたしぃっイグ、イグイグイグぅぅひぃやああああああっ

ビクビクビクッっと、雪乃の身体が激しく痙攣する

飛ぶ飛ぶ飛ぶのおっ刺してっ刺してっ雪乃に熱いの、刺してぇぇぇッッッ

オレの熱い液が爆発的に、雪乃の最奥を刺し貫くッッ

おおおっ

観衆が沸くっ

拍手と喝采

ピーと、口笛を吹く者

ブラボーと拍手する男までいた

きっ、来てますっあたしの中燃えちゃう溶けちゃうあああ美味しい美味しいよぉぉぉ

雪乃の膣は最早、完全に男の精液の味を覚えた

オレは最後の一滴まで、トクトクと雪乃の子宮に注ぎ込む

そーれっ、フィニッシュ

克子姉の掛け声とともに、オレは雪乃からペニスを引き抜くッ

スポンとペニスが抜けると同時に、白い精液がだらだらと垂れていく

雪乃の太ももは、精液と愛液ですっかりどろどろになっていた

おいおいマジで中出しかよっ

うわっパックリ、お口を開いてヨダレを垂らしているぜ

後から後から、白いのがとろとろ出てくるじゃないか

雪乃のマンコは、男どもの淫らな視線に晒されている

おいっ、この子、八万円だっけ

オレにもヤらせろよっ

いや、オレが先だっ

頭に血が上った男が数人、雪乃に襲いかかろうとする

はい、吉田くん

マルゴさんがオレにブン殴り棒を手渡してくれた

近くの自動販売機を、思いっきりブン殴った

ヴァコッ

鈍い音を立てて、自動販売機の真ん中がベコッと凹む

一瞬にして、男たちが鎮まる

悪いけど、この子は売り物じゃないんだ

オレはそいつらに、はっきりと言った

まだ、チンコ丸出しだったけど

その代わりに、皆さんにもう一つオマケでサービスしちゃいまぁすっ

呆気にとられている男たちに、克子姉が言った

克子姉は、雪乃の尻をピシャリと叩いて

ほらっ便器娘ッ皆さんにあなたの放尿をお見せなさいっ

そのままのポーズで、おしっこししなさいって言っているのよ

克子姉がもう一度、強く雪乃の尻を叩くッ

再び、男たちの視線が雪乃の割れ目に注がれる

ほらっ早くっ

雪乃の秘唇から温かい水がシャーと噴出した

透明なおしっこが弧を描いて、夜のアスファルトを洗っていく

見ないで見ないで見ないでぇぇっ

雪乃の言葉とは逆に男たちの眼は、尿の噴出先を凝視していた

帰りは雪乃は、プラカードの代わりに、自分のスカートを巻くって歩くことを強要された

精液と愛液でぐちょぐちょになっている秘部を晒しながら雪乃は再び、歓楽街をパレードする

ところでさこのGABINての何なんだい

マルゴさんが新発売GABINのプラカードを見て、寧さんに尋ねる

克っつんに聞いてよ克っつんが作ったんだから、それもその衣装もっ

ふーん克子さん、ジャン・ギャバンのファンなの

ジャン・ギャバンて誰です

GABINてジャン・ギャバンのことじゃないの

ですからジャン・ギャバンて誰です

マルゴさんと克子さんの会話は、ずっと噛み合わないままだった

帰り道は何の問題もなくオレたちは、風俗街の入り口まで戻って来た

白いバンと青いマセラッティ弓槻先生が、オレたちを出迎えてくれる

お疲れ様克子は、寧と一緒にマセラッティで先に屋敷に戻ってちょうだいマルゴと吉田くんは、あたしと一緒に白坂さんを家まで送るわ

えーっ、あたしもヨッちゃんと一緒がいいなあっ

あなたと克子には、とても大事な仕事があるのよ

えっ、えっ何っ

ご飯を作って待ってて欲しいのみんな、お腹ぺこぺこでしょ

昼にピザを食べてからマルゴさんに貰ったアイスと克子さんのあんパンしか食べていない

はいっ、克子はご飯を作りに戻りますっ

ご飯作りと聞くと、ニコニコ顔になる克子姉

寧様も、お手伝いよろしくお願いしますねっ

もう仕方ないなぁっ

二人は、マセラッティへ

白いワンボックスの中に入った途端雪乃は、わぁわぁと泣き出した

一気に恥ずかしさと後悔が、心の底から噴き出したのだろう

マルゴさんは運転席で先生が助手席

広いバンの荷室にオレは雪乃と二人きり

どうにも気まずい

雪乃は着替えようともせずレースクイーンの服のまま、座席に丸まって泣き続けている

キュルキュルとタイヤを軋ませながら、白いワンボックスカーが大通りをターンする

雪乃の家の位置くらい先生もマルゴさんも、すでに知っているだろう

マルゴさんは何の迷いも無く、ハンドルを動かしていく

でも、あれ

ここさっきの公園じゃ

人気の全くない港沿いの道その路肩にマルゴさんは車を停める

もう平気だと思うよこの辺りなら、人も通らないしちょっとぐらい大声を出したって、誰にも聞こえないよ

そうみたいね

えっ、どういうこと

弓槻先生とマルゴさんは、サッとドアを開けて車の外へ

そして、車の後ろへ廻り込んで、跳ね上げ式のドアをガチャリと開けるッ

吉田くん彼女を掴まえていてっ

マルゴさんの言葉にオレは、雪乃に飛びかかる

な、何何なのっ

オレが、嫌がる雪乃を何とか抑えようとしたところでマルゴさんが飛び乗って来る

雪乃の目の前にスタンガンを突きつけたッ

おとなしくしてっ電撃を喰らうのは嫌だろ

スタンガンの青白い火花がバチバチと飛ぶっ

雪乃は目の前の火花に戦意を喪失する

吉田くんそこの鉄パイプを取って

これですか

荷室の脇に転がっていた120センチほどの鉄パイプ

それぞれ先端が輪になっていて、犬の餌の骨みたいな外見になっている

吉田くん君の頭のすぐ横ドアの上に荷室の天井の角にロープを引っかけるところがあるだろ

ああ、取っ手みたいになっているところか

そこにチェーンで鉄パイプを繋いでチェーンは君の足下先っぽに留め具か付いているからパイプの反対側は向こうの窓の上の取っ手に括り付けて

オレは、チェーンで鉄パイプを吊す

ワンボックスカーの荷台を横に区切るように一本の鉄パイプが宙ぶらりんりなる

そのパイプを彼女の頭に押し当てて少し押して

こうですか

白坂さんはバンザイして

怯えている、雪乃

バンザイするんだよっ

マルゴさんの気迫に押されて雪乃が手を上げる

とマルゴさんは、さっと手錠を取り出して、雪乃の右の手首にガチャリと填める

手錠の反対側は、鉄パイプの先端の輪に

えっ!

動かないでっ

さらに左の手首も雪乃は、手錠で鉄パイプに括り付けられる

もう一本は、こっちにあるんだ

マルゴさんは、もう一本同じ形の鉄パイプを取り出した

そのパイプに手錠で両足首を括り付けていく

雪乃は2本の鉄パイプに両手と両脚を大きく開いた状態で、車内に磔にされる

あたしを、どうするつもりですか

震える雪乃に車の外の弓槻先生が答えた

白坂さんあなた、遠藤くんに身体を売ろうとしたらしいわね

ハッと息を呑む雪乃

身体を売ろうとなんてしていません

嘘はダメよあなた、指輪を買って貰うのと引き替えにセックスする約束をしたんでしょそういうの、援助交際って言うのよ

違いますっこの指輪は

その指輪、一万九千八百円ですってまた随分安く売ってくれたわねあなたの売春価格は膣内射精で三万円、フェラチオ精飲で二万円て値段を付けたはずよ勝手に安売りして貰っては困るのよね

先生が、ニヤリと微笑む

でも、まあ淫乱な白坂さんのことだから、このまま放っておくと、勝手にどんどん個人営業で売春し始めると思うのよ仕方ないわよね、あなたはセックス好きのメス犬で、毎日誰かに犯されないと気が済まない女なんだから

あたしそんな女じゃありませんっ

白坂さんあなた、自分が毎日どれだけセックスしているか判っているの歌舞伎町の売れっ子ソープランド嬢だって、毎日が出勤日じゃないのよあなた、間違いなく日本で一番数をこなしている女子高生売春婦ねっ

売春婦じゃないですあたし

半べそ顔でしかし、雪乃は強い眼でキッと先生を睨み付ける

さあいつまで強情を張っていられるのかしらねとにかく、あなたには勝手に売春できない身体になって貰うわ

先生が、マルゴさんに目配せする

吉田くん、はいこれ

マルゴさんがオレに渡した物それは

安全剃刀とシェービングクリーム

吉田くん悪いんだけど、白坂さんの下の毛を全部剃っちゃって

まだレースクイーン衣装を着たままの雪乃

スカートの下は履いていない

オレは鉄パイプの下を潜って、雪乃の身体の正面に廻り込む

毛を剃るってそんな

ゾッとした顔の雪乃震えている

あら、古代ギリシャの女性はみんな陰毛を剃っていたのよクニドスのヴィーナス像とか見たことない

先生そんな豆知識はいいですから

オレは雪乃のスカートを捲り上げる

ぷんと性臭が匂った雪乃のマンコは、愛液と精液の垂れ流し状態で酷いことになっている

割れ目の上の薄い陰毛

これが、もうすぐなくなる

剃っちゃう前に、記念写真を撮っておこう

マルゴさんが、大股開きで縛られている雪乃の写真をパシャパシャと撮る

嫌がって身体をよじる雪乃

しかし、その身体は手錠でしっかりと固定されて、どうすることもできない

ガチャガチャと鎖の音だけが、車中に響く

はいオーケイ吉田くん、もういいよ

やめて吉田くんそんなことしないで

雪乃の嘆願を無視してオレは、シェービングクリームの泡をムリムリムッと雪乃の陰毛に放出していく

指で雪乃の陰毛によーく絡ませて

安全剃刀を雪乃の肌に当てるッ

ひいっ

ゾッゾッゾッと、剃るッ

黒く柔らかい草が刈り取られ、白い柔肌の大地が拡がっていく

こんなこんなことって

オレに陰毛を剃られているのが、よっぽど屈辱なのか雪乃は眼からぽろぽろと大粒の涙を零している

全身からまた、じわっと汗が滲み出している

額から、玉の汗を零している

割れ目からまた、ちろちろと愛液が滴る

雪乃は屈辱に、興奮している

やがて雪乃の陰部は、つるつるになる

まるで、幼い子供のように

酷い、こんなの

雪乃は、小さく呟いた

白坂さん吉田くんにありがとうは

先生の言葉に雪乃は、そっぽを向いたままオレに言った

先生が指で剃り跡を確認する

元通りに生えてくるまで、一ヶ月はかかるわね白坂さん、あなたどうするの五月五日に遠藤くんとセックスする約束をしていたわよね遠藤くんに、陰毛を剃っていることについて、何て説明するの

先生は、クククと笑う

雪乃はただ、静かに泣いていた

もっとも白坂さんぐらいの淫乱ともなると、剃毛したくらいではダメかもしれないわね何しろ、あなたの性欲ときたら底なしですもの生まれつき無毛な振りをして、平気な顔で遠藤くんに売春しちゃうかもしれないし

弓槻先生は、そう言うと何やら、鮮やかな緑色の液体の入った三角形のプラスチックケースを取り出した

これ、判る

これね簡単にタトゥが入れられるキットよ

タトゥって入れ墨のことかっ

白坂さんが勝手に悪さをしないようにあなたの身体に、入れ墨の刻印を入れることにしたの

雪乃の顔が、恐怖に歪むッ

い、嫌ぁっ

暴れる雪乃鉄パイプと手錠と鎖が、ガチャガチャと音を立てるッ

安心なさいこれは自然素材の顔料で正しい処理をすれば、ちゃんと消えるから肌には跡が残らないタイプよヘナタトゥって、聞いたことない

先生が、雪乃に近づいていく

普通のヘナタトゥなら、一、二週間で自然に消えるんだけどねこれは、あたしが特別に作って貰った顔料だから特殊な薬を使わないと、一生消えないわよ

ガタガタと震える、雪乃

奥歯がガチガチと鳴っている

あなたのためにステンシルプレートも作ってきたわ

そう言って先生が取り出した型紙は吉田の文字が抜かれている

動かないでね型紙がズレると一生、みっともないことになるわよ

弓槻先生は雪乃の恥丘の陰毛があった部分に、吉田の型紙を置いた

そして、プラスチックケースの蓋を取り、型紙の上にペースト状の液体を垂らしていく

い、いやこんなの酷い酷すぎる

雪乃はただ泣くことしかできない

強情な女の子には、いつもこのタトゥを使っているのこの顔料は、エメラルドグリーンにはっきりと濃く発色するから、陰毛が生えてきても隠れないわよあなたは元々、そんなに毛が多くないしね

先生がタトゥの具合を確認していく

肌が、ジンジン熱くなっているでしょうタトゥの液が、あなたのお肌に浸透していっているのよいい感じに固まってきたわ

雪乃の陰部に吉田の文字が刻まれていく

完全に浸透するまで、白坂さんはそのままの格好でいなさいマルゴ、車を出して白坂さんの家に向かいます

そのまま約三十分間車は夜の街を走った

暗い車内街灯や街の灯りが、鉄パイプに括り付けられた雪乃の身体を照らす

女らしいボディラインが、ライトの光に浮かんでは消える

雪乃は、もう泣いていない

ただジッと窓の外の夜空を眺めている

そんな雪乃の姿をオレはずっと眺めていた

やっぱり雪乃は美少女だと思う

オレはこの肉体が欲しい

着いたわよ

車が停まる

あそこの大きな家が、白坂さんの家よ

先生の指差す家確かに大きい三階建てだ

雪乃は確かお父さんが広告代理店の部長で、お母さんが料理研究家だっけ

家には電気が点いている

お母さんと、妹の舞夏ちゃんは帰宅しているのだろう

もう、いいでしょう放して下さい

雪乃は掠れた声で、そう呟いた

吉田くん白坂さんから型紙を剥がしてゆっくりやるのよ

オレは雪乃の下腹部に張られた型紙を、ペリペリと剥がす

女性器の上に鮮やかなエメラルドグリーンの吉田の文字が刻まれている

今日、遠藤は金の指輪を雪乃に贈った

その雪乃は陰部に吉田の刻印をされている

白坂さん、これからは大きめのパンティを履きなさい小さなパンツじゃ、その文字が見えちゃうわよ

先生は、くすくすと笑った

克子と寧を帰して正解だったわこんなタトゥを見せたらあの子たち

あたしも吉田くんの名前のタトゥを入れるって、大喜びではしゃぎ廻るだろうからね

マルゴさんが、しみじみと言った

うんそうだろうな、あの二人なら

克子姉と寧さんの下腹部に、吉田のタトゥがある様子をちょっと想像する

それはそれでたまらなく魅力的だけど

これでもう、白坂さんは勝手にセックスできないわね女性器の上に、吉田くんの名前が彫られているんですものどんな男の子だって、セックスする気が失せちゃうわ遠藤くんなんて、これを見たら自殺しちゃうんじゃないかしら

これでもう雪乃と遠藤はセックスできない

この肉体はオレのものだ

あたし、絶対に許さないあんたたち全員を、一生憎んでやるわ

雪乃が自分の身体の文字を見て、低い声でそう呟く

どうぞあたしにそう言うのは、あなたが初めてじゃないし最後でもないでしょうしね

先生は、ケロッとした顔でそう答えた

あなたの反抗的な態度が改まったら、そのタトゥは消してあげるわでも、今の様子ではダメねもう少し謙虚になって反省してみたらどうなの

あたし反省することなんか何もありませんっ

ホントに強情ねさて、今日のまとめをしておきましょうか白坂さん、スタンプカードは持っている

家にあります

そうよねやっぱり、遠藤くんとのデートには持っていかないわよねそう思って、新しいのを用意しておいたわもう、残り72まではスタンプしてあるから

先生がカードを差し出すが縛られている雪乃は、受け取れない

それ以前に、先生を無視してそっぽを向いている

あら、仕方ないわね吉田くん、白坂さんの代わりにスタンプしてくれる

オレは、カードとスタンプを渡される

膣内射精が公園で二回、精飲が一回よねこれは全部売春だから売のスタンプを三つ押しておいてそれから、さっきの吉田くんとの膣内射精が一回

スタンプの残りは68

まだ随分残っているわね白坂さん、どうする

知らないもう、何もかも、どうでもいいですっ

タトゥを刻まれた雪乃は、やや自暴自棄になっている様だった

あらそうもう、どうでもいいのね

吉田くんもう一回くらい、セックスできるかしら

雪乃の驚愕の表情

すでに雪乃は、三回の膣内射精を子宮に受けている

四回目の射精は

雪乃にとって妊娠確定を意味するッ

嫌もう、嫌です

怯える雪乃に、先生が言った

白坂さんあなた、公園で遠藤くんに言ってたじゃない今夜は四回以上、セックスして欲しいってどうしても、今晩妊娠したかったんでしょさせてあげるわ吉田くんの子を孕みなさい

吉田くん、お願いやめて

ガチャガチャとズボンを下ろしペニスを露出する

大きく足を開いて固定されている雪乃に近寄るッ

吉田くん、ここはね、白坂さんが家を出て駅へ向かう道なの毎日毎日、白坂さんはこの場所を通って学校へ行き、家に帰るわ

その場所で雪乃を犯すッ

白坂さんこれからは、この道を通る度に思い出すのよここで犯されて、妊娠したことをね

雪乃が暴れる

嫌よぉ嫌よこんなのダメぇぇ

オレのペニスが雪乃の膣口に触れるッ

白坂さん、あなたが大声を上げるのは勝手だけどご近所の皆さんにあなたのセックスシーンを見せちゃっていいのかしら何なら、お母様と妹さんも呼んできましょうか

身体の震えが止まる

吉田くんに優しく犯して貰いたいのなら、自分からそう言いなさい吉田くんが大声を出して、観客を集めてしまうかもしれないわよ

雪乃の眼がオレを見る

優しく犯して

雪乃の中に突入する

吉田の名前の入った、抱き心地の良い肉体に

ぁっぁっぁぁっぁぁ

雪乃は声を殺してそれでも、小さく喘ぐ

オレが突き込む度に、車のサスペンションがギシギシ沈んだ

雪乃との二度目のカーセックス

いゃんぁぁんぃぃっぃぃのぉ

雪乃のビスチェを捲り上げる

おっぱいを舐める

乳首を吸う

十六歳の成長途中のキュッと締まったボディ

何度抱いてもいい身体だと思う

ぁぁんだぁめなのぉあたし良くなっちゃってるぅ

雪乃の肉体は、急速に開発されている

心がどんなに嫌がっていても最早、身体は歓びを隠せない

オレは、もう何度も射精した後だ

簡単には、射精しない

ぁぁっぁぁっ気持ちいいのぉぉ

それから二十分たっぷりと雪乃を犯した

雪乃の胎内のあらゆる箇所を擦った

入り口から、子宮口までくまなく、亀頭でブラシした

雪乃はキュンキュン膣を締まらせて三回も絶頂に達した

そして、ついにオレも

出すぞッ出すぞッ雪乃、イクッッッ

量は少なかったがそれでも、灼熱の精を子宮に届ける

あああっ、熱いのまた入ってきてるぅぅ

雪乃は悦びの涙を零した

はぁはぁはぁはぁはぁはぁ

汗びっしょりで脱力して、雪乃のおっぱいにもたれる

どうしようあたしどうしようどうなっちゃうのあたし

雪乃は小さな声で、呟き続けた

おめでとう、白坂さん妊娠決定よ

弓槻先生が、雪乃に冷たく宣告する

薬を薬を下さい

まだ荒い息のまま雪乃が、先生に慈悲を乞う

薬あら、何のこと

緊急避妊薬緊急避妊薬を下さいっ

持って来てないわ

雪乃の絶望の瞳

安心なさいあの薬は、レイプされても二十四時間以内なら完全に避妊できるからあなたがちゃんといい子でいるなら明日、学校であげるわそうね十一時に校長室に来なさいいいわね

雪乃はまた、ぽろぽろと涙を零す

ああ、今の分のセックスのお金を払ってあげないとね

笑う先生に、オレは言った

いいえ今の分は、オレが払います

そうそれでもいいわ

オレは、前に弓槻先生から貰った封筒から、三万円取り出す

克子さんが公衆便所でやったみたいにくしゃくしゃに丸めて、雪乃の足下に放りなげる

雪乃は、三万円でオレの子を孕んだ

今、毎日五千人くらいの方に読んでいただいています

感謝しています

書き始めた頃は、こんなことになるとは想像していませんでした

ノクターンでも異色の作風だと思いますし

多分、ストーリーは全体の半分くらいは超えたと思っています

まだまだ先は長いですが完結を目指して、日々がんばっていきたいと思っています

よろしくお願いします

それと六番目の子はどんな子がいいですか

実は、未だに具体的な設定が決まっていません

細かいことではなく、金髪ロリ・ツインテールとか高飛車お嬢様とか、

そんな簡単なイメージだけでもいいので、ご意見がありましたら感想の方にお書き下さいキャラ作りの参考にさせていただきたいと思います

なるべく、今いる子たちとキャラが被らない方がいいのですが、後、どんなキャラが足りないのか、その辺りで悩んでおります

一応、ロリ枠は舞夏ちゃんがいますが彼女はロリ・ビッチなので

また、作品の世界観に合わないものロリ・ババァとかダークエルフとか宇宙人とかは無理ですので、ご容赦下さい

よろしく、お願いします

52.それぞれの帰るべき場所

吉田くん、はいこれどの手錠もみんな同じ鍵だから

マルゴさんに、手錠の鍵を貰う

雪乃の両手両脚を固定してた手錠を、一つ一つ外してやる

手首にできている擦り傷が痛々しい

身体を自由にされた雪乃は、ハァと大きく深呼吸する

そしてまた泣く

身も心もボロボロになった雪乃

早く着替えなさいその格好で家に帰るつもり

さすがにレースクイーンの格好では、家に帰れない

はい、君の服はここだよ

マルゴさんが、雪乃の白いワンピースを出してやる

ワンボックスの車内で泣きながらヘソ出しビスチェを脱ぐ、雪乃

ビスチェの下にブラは、付けていない

上半身裸になった雪乃彼女は今、短すぎるミニスカートしか身につけていない

彼女が家から履いてきたパンティはオレのポケットの中にある

もっとも、雪乃は公園の公衆便所でお客様に取られたと思っているのだろうけど

こんなものっ

雪乃は、ビスチェを力任せに車の壁に投げつけた

オレは、置いてあった雪乃の服の中から、ブラジャーを手に取った

胸元にリボンの付いた、可愛いデザインの下着

雪乃が、遠藤のために選んできた

触らないで

冷たい眼で、雪乃がオレに言う

三万円も払ったんだこれはサービスとして、貰っておくから

オレも、雪乃をにらみ返す

雪乃はオレを無視して、裸の上半身にそのままワンピースを着た

ミニスカートも脱ぐ

下着だけでなく、その衣装、吉田くんに丸々あげるわ

先生が、笑って言った

今夜の記念にね将来、二人の子供に見せてあげなさい白坂さん、ちゃんとあなたはママがこの服を着ていた時に、パパにレイプされてできた子供なのよって教えてあげるのよ

雪乃はブルブル震えながら、自分の編み上げのサンダルを履いている

何か言い返すと、また屈辱的なことを強いられると思っているのだろう

黙って、弓槻先生の暴言に耐えている

帰りますあたし

支度のできた雪乃が、先生を見る

マルゴドアを開けてあげて

マルゴさんが運転席から外に出て、ワンボックスのスライドドアを車外から開く

中から開かないように、運転席でロックできるようになっているらしい

白坂さんでは、また明日学校で会いましょう

雪乃は、無言で車から降りる

返事はどうしたのかしら

雪乃がゆっくりと先生に振り向く憎悪の眼

どうせまた、あたしを好きなように弄ぶんでしょ

瞬間、マルゴさんがパンと雪乃の頬を引っぱたいたッ

ひッ

怯える雪乃

いい加減、自分の立場を理解した方がいいと思うよ

マルゴさんが、雪乃のアゴを掴み上げる

マルゴ手を離しなさい

でも、ミナホ

いいから、手を離しなさい

マルゴさんは雪乃から離れた

文句があるのなら、今すぐ警察に行きなさい病院で膣内洗浄してくれると思うわよ緊急避妊薬も貰えるんじゃないかしらその代わりあなたが犯されたことは、広く世間に知ら渡ることになるけれど、もちろん構わないわよね

先生は、ニタニタと笑っている

あなたのこれまでのセックスの写真も動画も、全部ネット上に放出するわあなたの個人情報もセットにしてねあなたがどこの誰かってことだけでなく、ご両親や家族の連絡先、携帯のメール・アドレスまでみんな添付しておくわ

鬼、悪魔っ

そうよあたしは悪魔よ暗い闇の中に棲んでいるの

泰然とする先生に雪乃は怯える

白坂さん今夜からは、身体を大切にしなさいもうあなた一人身体じゃないんだから

雪乃の顔が血の気が失せる

自分の子宮に赤ちゃんがいるって、どんな気持ち

雪乃が自分の細い腰に、そっと手を当てる

吉田のタトゥを入れられた場所

下腹部子宮の位置

あそこに、オレの精子が詰まっている

雪乃の卵子と結合しようとしている

お願いです薬を避妊薬を下さい

今、夜の八時半ね緊急避妊薬が効果があるのは、二十四時間以内よ今日は温かいお風呂に入って、ぐっすり眠りなさいそして、あなたのこれからについてよく考えてみることね

雪乃は、グッと堪えながらそれでも、先生を睨んでいる

さよなら、白坂さんまた、明日

涙を堪えながら雪乃は、彼女の家に向かってとぼとぼと歩き出す

その小さな背中を、オレは見送る

空には、銀色の月が輝いていた

弓槻先生のお屋敷に戻ったのは、九時十五分だった

約束通り克子姉と寧さんが、夕食を作って待っていてくれた

食事は、カレーとサラダだった

ごめんね、今日はちょっと手を抜いたお手軽カレーなの今度、時間がある時に本格的なインドカレーを作ってあげるわね

克子姉は、そう謝るけれどオレには、どこが手抜きなのか全然判らない

すごい美味しそうな、立派なカレーです

ところで、ライスは

それで、これがナンね

ナン

ナンて簡単でいいわよね発酵させないで作れるから

克子姉の世界では、カレーはライスじゃないんだ

まあ、これもパンみたいな物だしなあ

吉田くんは、ナンは初めてなのかい

こんなのさっ、適当にちぎって、カレーを乗せてパクッて食べればいいんだよっ

寧さんが、オレに手本を見せてくれる

ナンは冷めちゃうと美味しくないから、温かいうちにどんどん食べてっ

はいいただきます

オレも、カレーを乗せたナンに齧り付くうん、もちもちしてて美味しい

そういや、すっかり腹ぺこだ

克っつんは、チキンカレーしか作らないんだよっ

ホウレンソウのグリーンカレーも作りますよ

そうじゃなくって、具がさぁシーフード・カレーとかも美味しいのに

カレーに海の幸は邪道ですっ

そんなことないってヨッちゃんもそう思うねっ

あなたが好きなら、どんなカレーでも作ってあげるわよ

そうそう、ヨッちゃんはどんなカレーが好きなのっ

どんなカレーって、言われても

あのオレ、カレーって学校の給食と牛丼屋のしか食ったことなくて

どうして、日本人の国民食じゃないっ

お母様は、家でカレーを作らなかったの

寧さんと克子姉が、びっくりした顔でオレを見る

あオレの母親は、料理とか一切しない人だったんで

えっ、じゃあヨッちゃんの家、ご飯はどうしていたの

うちは父親も母親も、ずっと外食でした

家でご飯食べないの

はい、二人とも何かとても忙しいみたいで

日曜日とかお正月とかは

母親は店をやってましたから、日曜日とか関係ないんです父親とはたまにファミレスとかへ行ったこともありますお正月は、母親は必ずお店の常連さんたちと海外旅行へ行ってしまうんでいつも父親と二人でした

ヨッちゃんのお父さんも、料理とかしない人なんだ

だから、本当に家でご飯を食べるのは、家族でオレだけで小さい頃は、父親の方の祖母ちゃんが作ってくれてたんですけどオレが小1の時に死んじゃったから

えっえっえーそれからは、どうしてたのよっ

小2からは母親が食卓の上に置いておく金で、自分で何か買って食って冷凍食品とかスーパーのお総菜とかがメインですねでも、二、三日、親が帰って来ないこととかも多かったですから、なるべくお金は使わないようにしていましたあと、父親が非常食として、カップラーメンを箱買いして置いといてくれてましたし

ずっとそうなの

いえ、オレ、中学は三年間寮生活でしたからでも、あそこは男子だけの寄宿舎で食事はあんまり美味くなかったですね料理のレパートリーが十種類くらいしか無いんですよその十種類のご飯が順番に出てくるって感じでああ、土曜日の夜は必ずカレーライスでしたねどうしてだか知らないですけれど、学校の伝統とかで

何で、寧さんと克子姉、絶句してるんです

よし、明日からお姉さんと全国の美味しい物食べ歩きの旅に出ようっ

あ、克っつん、あたしも行くぅぅっ

え、何でそうなるの

オレ、何か変なことを言っちゃった

二人ともお店巡りもいいけれど、吉田くんには家庭の味を教えてあげた方がいいんじゃないのかな

マルゴさんが、ワインを飲みながら二人に言った

確かにどうやら、克子の料理スキルの全てをお見せする時が来たみたいですねむっふっふ

あ克子姉の変なスイッチがオンになってしまったような

後で、あたしの極秘レシピ帳を見せるから、食べてみたい物を教えてっお姉さんが、あなたの食べたい物は全部、何でも作ってあげるからっ

嬉しいそうに飛び跳ねる、克子姉

克子今の吉田くんは、レシピや写真を見ただけでは、どれが美味しいのか見当が付かないと思うわしばらくは、あなたが彼に食べて貰いたいと思う料理を作ってあげなさいその方がいいわ

先生が、克子姉に助言してくれる

かしこまりました、お嬢様

克子姉は、先生に最敬礼する

ねえねえ、克っつん

何です

あのさ、あたしにお料理教えてくれないっ

あたしの教え方は、スパルタ式ですよっ

厳しくていいからっあたしも、お料理覚えたいのっ

家族のことを思い出して、ハッとする

そうだそろそろ一度、家に帰らないと

失踪中の父親から、連絡が入ってるかもしれないし

先生、あの

オレは先生に声を掛ける

先生はいつもの冷徹な眼で、オレを見る

オレ一度、家に帰ろうと思うんですけど

先生は言った

えっ何で

吉田くんあなた、まだ心のどこかで今、自分に起きていることは、全部夢かもしれないって思ってるでしょ

こんなことが、自分に起きるはずがないつて

先生は、まっすぐにオレを見ている

はい思っています

そうだオレに仲間がいる

克子姉や寧さんやマルゴさんがいてみすずみたいなペットがいる

憧れの存在だった雪乃と何度もセックスしている

こんなことがオレみたいな人間に起こるはずがない

今、この場で、あたしがあなたにごめんなさい、今までのことはみんな嘘なのみんなで、あなたのことを騙していたのよって言ってもあなたは、平然と受け入れちゃうんでしょうね

うんきっとそうだ

これが全部、まやかしだったとしてもオレは、それを受け入れる

全員がオレを騙しているとしても裏切られているとしても

オレは、この人たちを許せると思う

でもね残念ながら、これは全部現実なのよあなたはもう逃れられないあたしも逃す気はないわ

現実を受け入れなさい吉田くん

先生は、言った

あなたはもっと、幸福になってもいいのよ

その言葉の意味は

今のオレには、判らない

とにかくしばらくはこの屋敷に居なさいいいわね

そう言うと、弓槻先生はダイニングルームから出て行った

マルゴさんが、スッとオレに近寄ってくる

吉田くん、君は気付いている

あたしたちが、絶対に寧を一人にしないようにしているって話はしたろ

覚えています

いつも必ず誰かが側に居るか、モニターで監視している特にミナホは細心の注意を払って、寧の様子を確認している

今日の夜の公園だって、突然、先生が現れたのは、寧さんが一人になった時だ

先生は、少し離れたところからずっとオレたちの様子を監視していたに違いない

そして吉田くんミナホは君のことも、同じくらい気に掛けているよ

この数日ずっと誰かが君の側にいる

君は今、とても不安定なんだ寧以上にね

家に帰して一人になるのは危険なんだと、ミナホは考えていると思うよ

この部屋を使ってここは今日からあなたの部屋よ

克子姉に案内されたのは、六畳くらいの部屋だった

ベッドと小さな机があるだけのシンプルな部屋

シャワーとトイレは、部屋ごとに付いているからそこのドアね

一緒に寝てあげましょうか

克子姉は、そういうけれど

今日はもう、セックスしすぎで疲れている

今夜は一人で寝ます

うんそのうち朝まで抱いてちょうだいねっ

克子姉はそう言って、オレの唇にそっとキスしてくれた

そうそう、今までの写真ができているからそこの机の上のアルバムに貼ってあるわ

机の上に置かれた、白いアルバム

今度、あたしとのセックスも写真に撮りましょうねっいいでしょ

克子姉が、オレを抱き締める

大好きよおやすみなさいっまた明日ね

ニコニコと笑いながら克子姉は部屋から出て行った

そしてオレは一人になる

オレは机に座って、アルバムを開いてみた

雪乃の最初のレイプから公園での撮影まで

みすずの処女喪失写真もある

これみんな、オレがやったんだ

自分のしたことに、改めて驚くゾッとする

これから、どうするんだろうオレ

どうなるんだろうオレ

突然携帯が鳴った

着信を見るとみすずだった

もしもし、旦那様ですかみすずですっ

ああ、うん

あのその旦那様

みすずおしっこをしたいんですけれどよろしいでしょうか

んんん

なぜに、ホワイ

みすずは、もう旦那様のペットですから旦那様の許可が無いとおしっこすることは許されません

渚さんは、みすずにおしっこ調教をしているって言っていた

つまりその調教は、オレが引き継がないといけないのかよっ

ごめんなさいみすず、もう漏れちゃいそうですっ

早くおしっこして身体に悪いよっ

はいっご許可下さって、ありがとうございますっ

そして携帯の向こうから

シャーッという水音が聞こえてくる

出てますっみすず、今、おしっこしていますっ旦那様ぁっ

トイレから電話してきたのかみすず

出てますっ臭いの、いっぱい零れてます旦那様ぁっ

これみすずが、おしっこする度に毎回やるんだ

うんやらないと、いけないんだろうな

はぁ、はぁ全部出ました

電話の向こうから、ジャーと流れる水洗の音

ありがとうございますっ、旦那様

みすずこれからは、あんまりガマンするなよおしっこしたくなったら、すぐに連絡するんだぞいいな

膀胱炎とかになられたら、困ってしまう

はいっ旦那様に愛されて、みすずは幸せですっ

ペットを飼うって、大変なんだなあ

今日、病院で診ていただいた時に、先生から教えていただいたんですけれど

うん、どんなこと

処女膜が破れても、しばらくセックスしないと勝手にふさがってしまうことがあるんだそうです

だから旦那様また明日も、みすずとセックスして下さい膜がふさがらないようにもう、今日からピルを飲み始めてますから、たくさん射精して下さいあたし、一生懸命がんばりますから

そんな無理することはないんだよ

無理なんかしていません

みすずは少し間を置いてから言った

あたし、心配なんです

何が心配なんだい

あたしこんなに幸せでいいのかしらって、そう思って

オレみたいな男のペットになったのに

お願いです旦那様ずっと、みすずの飼い主でいて下さいね

みすずの声は、真剣だった

みすずのこと捨てないで下さいね

判ってる大事にするって約束したろみすずは、ずっとオレのペットだ

旦那様っ

絶対に手放さないから

オレは約束してしまった

誓約と言うべきかもしれない

彼女の人生を背負ってしまった

もう逃げられない

愛してますっ旦那様っ

オレも、みすずのことが大切だよ

みすず今夜は、旦那様の夢を見てもいいですか

また、明日旦那様に抱かれるのが楽しみですお休みなさい

ああオレも楽しみにしているよお休み、みすず

愛してます愛してます愛しています

そうして電話は切れた

一人きりの部屋に机の上のアルバムに、喘ぐ雪乃が映っている

いつもより少し短くてすみません

ひぃぃ、遅刻しそうです

※タイマー設定に失敗しました

たまには、こういうこともあります

仕事中に親父から電話が掛かって来て、お前のコンピューター点きっぱなしになっているぞ何かの途中の画面になっているぞと言われた時は、心臓が停まるかと思いました

何とかバレてないみたいです

53.花の市

お早う朝よ起きなさいっ

克子姉の声で目が覚める

いつものメイド・ドレスだけどエプロンは、普通の家庭用のを着けている

今、何時です

何か、窓の外がまだ薄暗いんですけど

五時よっ

え、何で五時

だって仕方ないでしょ

克子姉は、フフンと笑った

お花の市場は、朝が早いのよっ

花市場

市場には、渚に絡んできたヤクザも来るのよ心配じゃない

渚さんは、副業で花屋をやっているヤクザに脅されているんだった

そのヤクザと花市場で顔を合わせるとも言ってたっけ

それは心配です

マルゴ様が、相手の顔を確認しておきたいと言っているの

なるほど、それなら行かないとまずいな

市場は、朝の七時から競りがあるんですってだから、早めに着いてないと

オレは、眠い目をこすって起き上がる

んふふっ

克子姉が、オレの唇にチュッとキスをする

ほら眼が覚めたでしょ

いや他のところも起きちゃうよ

克子姉が、オレの股間をチラッと見る

今朝は、時間が無いからしてあげられないわというよりも、少し溜めておきなさい今日もいっぱい射精するんだから

ニコニコ微笑む、克子姉

昨日の朝とは、全然違う

今までの克子姉なら、無理矢理にでもチンコにむしゃぶりついてきたのに

何だろう、この余裕

隙あらばエロい方向に突撃していた克子姉がすっかり、安定している

エッチなことは、あとのお楽しみよっさあ、朝ご飯できてるわよっ

うん克子姉が言うのなら、きっとそうなんだろう

あなたの着替えを持ってきたわっ

着替え

今日からは、ゴールデンウィークよっ学生服じゃ変でしょ特に、お花の市場に行くんじゃ

学生服なんて着てたら、ヤクザにどこの学校の生徒かバレちゃうし

というわけで、これを着てみてちょうだいっ

克子さんが廊下のワゴンから持って来たのは作業用のツナギだった

白地に青の縦縞の作業着

背中には、シュヴァルツ・ヴァルトというロゴが入っている

うん渚のお店の名前これを着ていれば、渚のところのアルバイトに見えるでしょ

克子姉は、ニッコリ笑った

なるほどでも、ちょっとダブダブしてません

それはあなたのサイズが良く判らなかったから男物って、あたし、よく判らなくて

そう言えば夕べの公園での変装も、オレだけダブダブのヒップホップ・スタイルでしたけど

そうよああいう格好なら、少し大きめでも大丈夫だと思って後で、サイズを教えてあ、いいやあたしが測るわメジャーで

うんずっと、ダブダブなのも困る

というか、ヒップホップはもういいです

それから、下着も洗濯できてるわよっ

そう言って克子さんは、綺麗に畳んだシャツとパンツを出してくれた

雪乃を初めて犯した日に履いていた下着だ

翌日は、新品の物を支給して貰ったあれは多分、コンビニか何かで買ったものだろう

昨日の朝もそうだった

畳んである下着をジッと見ているオレを、克子姉が不思議そうに見ている

いや、オレ自分の服を洗濯して貰って、こんなに綺麗に畳んで出して貰ったの久しぶりだから

どれくらいぶりなの

祖母ちゃんが生きてた時だからかれこれ、九年になりますね

うん小2から自分で洗濯機廻して、干してたもんなあ

一々畳むのがメンドクサイから、ずっと段ボール箱に投げ込んでたし

お母様洗濯もしないの

ああうちは母親の服だけ、全部クリーニング店に出していたんです

下着も

はい何か母親の下着、レースとか付いててお高いらしくて、家の洗濯機じゃ洗えないって言ってました

そんなの手洗いすればいいのよ

いやオレ、そういうのよく判らないですから

お父様のお洋服は

親父もワイシャツは洗濯屋ですね下着なんかは、昔はいつもオレが一緒に洗ってたけどオレが寮に入ってた時は、自分で洗ってたんじゃないですかね

いや、どうしてって言われてもオレ、余所の家のことはよく判らないですとにかく、うちはそういうルールだったんです

お掃除は

掃除は一年に二回くらい、母親が片付けの専門業者を連れて来て

お掃除して貰うの

そうですね母親がその人たちに指示して、家の中の物、どんどん捨てちゃうんです

捨てる

はい、オレも父親も段ボール一箱分だけは、自分の物を残しておいていいっていうルールでその箱に入らない物は、全部処分されちゃうんです

段ボール、一箱だけ

そうですよ小2の時から、同じ箱を使ってます

そんな箱大して物が、入らないんじゃない

だってそんなにたくさん物を持ってないじゃないですか

そうだよないつもあの段ボール一箱に収まってたよな

え本とかマンガとかゲームとかあるでしょ

ああ、そういうのは、うちは買って貰えない家だったんで教育方針だって言ってました

欲しくなかったの

だって、欲しがっても買って貰えないわけですしうちの母親、普段から自分の気に入らない物は、ポンポン勝手に捨てちゃうんですよオレの学校のノートとかでも、その辺に置いておいたら、すぐに捨てますから小学校の時に、友達から借りたマンガとかも勝手に捨られちゃったんで、もう家には何も持ち帰らないことにしました

その上、片付け業者を呼んで、家中の物を捨てさせるの

まあ、業者さんは年に2回くらいですから

じゃあ何片付け業者が帰った後は、あなたの家は家族の数の段ボール箱がちょこっと残るだけになっちゃうのっ

まさかそんなわけないじゃないですか母親は、絶対に自分の物は捨てませんから

何ですって

オレの家、六部屋あるんですけれど、そのうち三部屋が母親の衣装部屋なんです

三部屋

はい母親、買い物気違いなんですよとにかく、服とバッグを買うのが趣味みたいな人で

自分の物はどんどん溜め込んで、あなたとお父様の物は勝手に捨てちゃうの

そうですよ

残りの三部屋は

居間と父親の寝室と

あなたの部屋

いいえ母親の寝室です

あなたの部屋は

無いですよほら、オレ、中学三年間ずっと寮にいましたから

でも、学校の夏休みとかには家に帰るでしょ

中1の夏休みに家に帰ったらオレの物、もう何もなくなってて全部、捨てられてましただから、一ヶ月、居間のソファで寝起きしてました中2と中3の時は帰って来るなって言われたんでずっと寮にいました夏休みもお正月も

どうして帰りたくなかったの

だって、帰って来るなって言われてるわけですし寮はキツイですけど、食事だけは出して貰えますから

でも、もう高校が始まって一ヶ月になるでしょ

はい今はまた、居間のソファで寝てます

でも確かあなたのお家、今は部屋が空いているはずよね

そうだオレの母親は、この春休みに親父と離婚して家を出た

オレが、全寮制の中学から帰ってくる前に

何の言葉も残さずに

父親は、高校の入学式の日に失踪した会社にメモ一枚を残して

やっぱり、オレには何のメーセッジも無い

オレは、高校に入ると同時に一人ぼっちになってしまっていた

克子姉も、オレの家のことは知ってるんですね

お嬢様から、調査書は見せていただいたわお父様、心配ね

まあ、どっかで元気にやってますよ多分

そう、願いたい

でも、気が弱いからなあ親父

お母様が家を出られたのなら、お部屋は空いているんじゃないのお父様のベッドを借りてもいいでしょうし

それが母親の荷物、全部そのまま残っているんですよ

三部屋全部

寝室もですから、四部屋です

絶句する、克子姉

まったく、母親も離婚して実家に帰ったんだから、荷物も持って出てくれればよかったんですけどねでも、勝手に片付けたらメチャメチャ怒るだろうしていうか、オレ、子供の頃から母親の部屋って入ったことないですから

ないの

はい、入るなって言われてましたから父親の部屋も、勝手に入ったことはありません

じゃあこの一月ずっと

ええ仕方ないんで、オレはずっと居間で生活しているんです

克子姉の眼が点になっている

へえそうなの、大変ね

あれオレの家って、やっぱ変なのかな

うん多分、おかしいんだろうな

でもオレ、自分の家のことしか知らないし

克子姉の顔が、みるみる険しくなる

ねえあなた、今、靴は何足持ってる

えっと普段履いてる運動靴と余所行き用の革靴と学校の上履きの3足です

学校の上履きは、数えなくていいっ

はいじゃあ2足ですね

靴がその数ってことは、お洋服も全然持ってないのよね

はい基本的には、中学の時のジャージで過ごしてますから、オレ近所へ買い物に行くくらいは、その格好ですねでも、一応、何かあった時のために、綺麗なシャツも一枚キープしてありますよ

どんなの

どんなのってワイシャツなんですから、白いのに決まってるじゃないですか

か克子姉

何で、ぷるぷるしているの

もういい後で、お姉さんがお洋服を買って上げるわいっぱい、たくさん、買ってあげるから

そんなオレ、必要ないですから

克子姉が、オレをギュッと抱き締めるッ

無理に、段ボール箱一つに詰めなくてもいいのよもっと、もっと幸せになろうあたしが、幸せにしてあげるからねっ

克子姉どうして泣いているの

ずっと、ここに居ていいのよううん、ここで暮らしましょうお姉さんと一緒に

克子姉は、そう言うけれど

そんな甘えられないですよそれに、あそこはオレの家ですし父親を待ってないといけないし母親が服を取りに帰って来るかもしれないし

もうバカバカバカあなたは、バカよ

そこへ、寧さんがやって来る

寧さんも、オレと同じ渚さんのお店の名前の入ったツナギを着ていた

克っつん、ヨッちゃん起こすのにどれだけ掛かってるのみんな、ご飯食べるの待ってるよエッチするなら後にしてよ、今朝は忙しいんだからさっ

うん、今行くわ

克子姉はそう言って、オレを放してくれた

朝ご飯は、クロワッサンとハムエッグと紅茶だった

オレは、寧さんとマルゴさんと話をしながら食べた

克子姉は立ったまま弓槻先生と何やら、喋っている

まあメイド服の時の克子姉は、絶対にみんなと一緒に食事をしないから仕方ないんだけど

じゃあ、四人は渚の所へ行ってちょうだい現場の指揮は、克子が取ってマルゴはサポート寧と吉田くんは、渚に張り付いていていいわね

先生は、お屋敷に残るらしい

何か、次の仕込みをするとか

まあ、山峰さんとみすずとの約束があるから十時までには、帰って来ないといけないんだし

マルゴさんの白いバンに乗って、お屋敷を出る

車体の文字はシュヴァルツ・ヴァルト 二号車になっている

なんで丸子生花店とかにしなかったんです

と、オレが尋ねると、マルゴさんは、

花市場へ行くわけだろ市場の人は、ちゃんと顧客をチェックしているから現実には存在しないお店の名前を書いてたら、すぐにバレちゃうよ

そういうもんですか

そうだよ新しくオープンしたお花屋さんから、廃業したお店まで、全部把握しているはずだよ市場っていうのは、一般のお客さんには売っちゃいけないんだから

あ、そうか

花屋の人しか来ないんだから、お店の名前とかは確認しているよな

それにね、市場みたいに人の出入りが激しくて、たくさんのお金が動く場所には悪い人も来る可能性が高いでしょスリとか置き引きとかねだから、市場の人は不審な車や人はいないか、いつも目を鋭くしてチェックしているわよっ

克子姉が、そう捕捉してくれる

今の克子姉は、黒のパンツスーツを着ている

ちょっとした女性実業家みたいだ貫禄がある

だから、市場の中では騒ぎを起こさないようにねあたしたちはいいけれど、渚の評判を落とすのはマズイでしょあの子は、ずっと花市場とは仲良くしていかないといけないんだから

判りました、克子姉

寧もよ相手のヤクザさんの車に火を付けたりしないでねっ

判った放火は、他でやるぅ

オレたちの車は、六時三十分に市場に到着した

すぐに渚さんに合流

渚さんも、大きなライトバンで来ていた

渚さんだけでなく、サブ・リーダーのミユキさんも来ているそれに

おはよっ、よしだくんっ

真緒ちゃんまで

真緒はいつも早起きだから一緒に連れて来ちゃうのこんな朝早くからやってる保育園はないでしょ

渚さんは笑って、そう言った

寧ちゃんも、おはよっマーゴちゃんも、おはよ

おはよっ真緒ちゃーんっ

お早う

真緒ちゃん、久しぶりね

わぁ克子ママだぁっ

克子姉に抱きつく、真緒ちゃん

元気そうね克子

渚も

克子さんと渚さんが、抱擁を交わす

美女同士だから、絵になる

いや市場の正面で何やってんだって感じだけど

克子も、吉田くんとシちゃったんだって

渚に先を越されるとは思わなかったけどね

どうだった

一生、男はこの子だけでいいわ

あたしも、そう思ってる今度、三人でしましょ

渚なら、そう言ってくれると思ってたわっ

オレの意志は無視ですかはい

そうだみすずも入れてあげなきゃいけないわね

昨日会ったわいい子ね

最高のペットよ吉田くんも気に入ってくれたわ

渚さんが、チラリとオレを見る

あっはいとってもいい子です

性格も顔も身体も

ちっくしょうっよし、あたしもあれくらいの子みつけて、あなたにプレゼントしてあげるわっ

えっ克子姉

ただの可愛い子じゃダメよみすずはヴァージンだったんだから

うー、とにかくどっかで見つけてくるわっ

あっ、克っつん、それあたしも参加するっみぃちゃん以上のペットを吉田くんにあげた人が勝ちねっ

そうね吉田くんに、セックスしてみて一番気持ちが良かった子を決めてもらいましょうっ

な、渚さん

ねえねえそれ、真緒じゃダメなの

みんなが楽しそうなので、意味も判らず真緒ちゃんが乱入する

真緒はもう十年、いや十二年くらい経ってからにしましょうね

渚さんの顔は、ちょっと複雑だった

真緒ちゃんは、確かまだ三歳

つーかそんなにペットを押しつけられても困る

みすず一人だって、結構、責任を感じているのに

と、思っていたら携帯がチラリロ鳴った

案の定みすずだった

お早うございますっ、みすずです

旦那様あの

みすずおしっこをしてもいいですか

そして、また携帯の向こうから、放尿の水音が聞こえてくる

ペットを飼うのは大変だ

生きるって、難しいね

じゃあ、マルゴ様と寧様でターゲットの確認をお願いしますあたしは、渚と真緒ちゃんのガードに廻ります

克子姉が指示をする

オレは

克子姉が、ニンマリと笑った

あなたは、ミユキさんのお手伝いよっ

はい、次はこれを積んで下さいっ

また、ミユキさんがガラガラと台車を押してくる

オレはひたすら、渚さんのバンに荷物を積み込んでいる

知らなかった

生花って、段ボール箱に詰まってるものなんだ

花の匂いはするけれどさっきから、花そのものは一度も見ていない

ただひたすら、段ボールを積んでいる

助かりますいつもは、あたし一人ですので

ミユキさんが、オレに缶コーヒーをくれた

開けて、ゴクゴク飲む

いつも、こんななんですか

今は、母の日前ですから入荷量が多いんです

ああ、そっかそんなイベントもあったか

うちでは関係ないんで、気付かなかった

確か、普通の家では花を贈るんだっけ

あんまりにも量が多い場合は、業者さんに配送して貰うんですけれど今日は、お花が安いんですよ

そんなに値段て変わるんですか

お花は、生ものですから

生もの

生産者さんの方でも収穫時期を調整しているんでしょうけれどここのところ、気温が高くて晴れた日が続いたでしょうお花は咲いてしまったらもう、すぐに収穫して箱詰めして出荷するしかないんです

それで今日は安いんですか

はい今、奥で競りをやっているでしょ

ああ、たくさん人が集まっているところですよね階段教室っていうか議会場みたいになっている

ええ、下に競り人さんがいて、段になっている席にお花屋さんが座ります渚様も今はあちらで競りに参加なさってますお花の競りは、普通のオークションとは逆なんですよ

逆っていうと

普通、オークションはどんどん値段が上がっていくものでしょう

うんそういうイメージがある

花市場の競りは、どんどん安くなるんですよ

えどうして

今、市場にあるお花は全て昨夜までに入荷したものですそれで、どんなお花がどれくらいあるかは、夜のうちにインターネットで公開されるんですその時は市場さんが付けた値段になりますその値段でも、どうしてもまとまった数のお花が必要なお店は、早朝のうちに買い付けします

はあ

それで正価での買い付けで売れなかったお花が、朝七時から競りに掛けられるんです今日のお花は今日中に売ってしまわないと箱詰めのままでは悪くなりますし、また夜には新しいお花が入荷しますからだから、競り人さんたちがどんどん値を下げて、その値段なら買うって人に売っていく競りなんです

そういう世界なんですか

サービス品とかで出すお花にちょうどいいですからね買い過ぎちゃうと困りますけど、でも、今はお花が売れる時期ですから

渚さん、ガンガン買ってるんだ

今日は攻めた方が得な日ですからね

そしてまた、段ボール箱に詰められた花が次々に届く

これ全部載るのかな

あれ、ブッ太い木の枝とか、竹とかまで届いたんだけど

あ、これは渚様がホテルのラウンジの装飾でお使いになります

そういう仕事もしているんだ

でも、これどこに乗せる

ああ、長いのは車の屋根に括り付けて行きますから置いておいて下さい

でも、こういう日は男の方が一人いてくださると助かります

あいえ、オレなんか、こんなことしかできませんから

いつから、お店にいらっしゃるんですか

渚様とお暮らしになるんですよね

ち違いますけど

あれてっきり、渚様とご同居なさるんだと思ってました

いえいえそれはないです

そんなこと言わずに来て下さい渚様は、あなたのこととっても気に入っていらっしゃるみたいですから

いや、でも

みすずだけじゃなくあたしや他の子も、いつでも抱いていいんですよっ

あたしたちは渚様のペットですからみんな男の人は苦手なんですけれど、あたしが昨日今、みすずが上の階で、渚様に見守られてロストヴァージンしているって話したら、みんな興奮しちゃってそういうセックスならしてみたいって言い出して

吉田さんは、やっぱりみすずみたいな大人しくて可愛い子がタイプですか実はあたし、今、お店のお客さんで狙っている子がいて高校生なんですけど、すごく可愛いんですその子とあたし一緒に犯してくれませんか

弓槻先生が、克子姉をずっと独立させなかった理由がよく判った

支配は、伝染する

弓槻先生に支配された渚さんが、みすずやミユキさんを支配し、ミユキさんもまた別の子を支配しようとする

子が親を真似るように支配された者が、己の支配者を模倣する

自分も支配者になろうとする

ちょっとちょっと、ミユキちゃん吉田くんは順番待ちの状態なのあなたの番を用意してあげてもいいけれど、ちゃんと後ろに並びなさい

はぁ渚さんと克子さんが帰って来た

真緒ちゃんは、どうしたんです

マルゴちゃんと、市場の中を歩いているわあの子、マルゴちゃんが大好きだからマルゴちゃんも、真緒と一緒の方がカムフラージュになるしあたしの方も必要な物は全部買えたから、もう競りはいいわところで

渚さんが、ミユキさんを見る

ミユキちゃんが狙ってる子って小柳様のお嬢さん

はい渚様

あなた、やっぱりセンスがあるわねっあの子は、良いペットになると思うわ判った、協力してあげる

その代わり、あなたとその子が吉田くんに犯される時は、あたしも参加しますからねっ

はいっ、よろしくお願いしますっ

また、オレの意志の外で

何か、とんでもない決定がなされているような

これって、深く考えたら負けなんだろうか

あっ、あたしもあたしも

克子姉も

思わず、声に出してしまった

あら克子は吉田くんに克子姉って呼んで貰っているの

そうよ渚は普通に渚さんだっけ

やばい、何か妙な闘いが始まりそうな予感

いやあの渚さんは、何て呼ばれたいですか

面倒なので、ブッチャケて聞いてみた

そうねえ渚ちゃん、ナギ、なーちゃん今ひとつね

悩み出す、渚さん

おい、渚ってのはどうどんな時でも、おい、渚って呼ばれるのっ

そんなの嫌よ亭主関白みたいじゃないあたしの吉田くんには似合わないわよっ

じゃあなぎブーだ

克子怒るわよっ

へへへっ

ホント、仲良いなあ、この二人

高校の時からの親友か

そうだあたし渚センパイって一度、呼ばれてみたいなあ

センパイですか

うんほら、あたしも克子も高校は一年しかいかれなかったでしょついに一度もセンパイって呼ばれなかったから

一年生で黒い森に捕らわれたから

克子さんと渚さんは高級売春婦にさせられていた

いいですよ渚センパイ

ここではいいわよ今度、二人きりの時にねっ

ねえ、渚あたし、うちの高校の制服何着か持っているんだけどそれを着てセンパイ・プレイとかしてみない純な後輩にエッチなことを教えてあげる、年上の先輩っていうシチュエーションで

克子あなた、エッチなこと考えさせたら天才ね

するのしないの

やるっ

あたしも一緒でいい

当たり前じゃないっ二人で吉田くんの先輩をやりましょっ

渚好きッ

お姉様方

もう、好きにして下さい

オレは市場の中に眼をやる

奥の方では、まだ競りが続いているみたいだけどお客さんは、場内の中にバラけている

自分の買った花のチェックをしている人

資材屋さんで、花瓶やリボンやリースなんかを買っている人

たくさんの人がいる

これ、みんなお花屋さんなんだ

こうやって見るとお花屋さんっていっても、色んな人がいるなあ

こんな朝早くから、ビシッとお洒落している人もいるし

逆に、頭に寝ぐせがついたままのジャージのオッサンもいるし

ファションセンスが最先端ぽい人は、アート関係のお花屋さんなのかな

どう見ても商店街の八百屋のオバチャンみたいな人もいるし

オカマの美容師さんみたいなオジサンが内股で歩いてたりもする

どう見ても、ヤクザにしか見えないオッサンもいるしなあ

そのヤクザがこちらにやって来る

おやおや、今朝はまたベッピンさんがえろう増えてますな

うーむ花市場に来るのに紫のスーツって、どういうことなんだろう

ネクタイは、それでも花柄だけど

パンチパーマに、ブルーのサングラスをしている

色の付いた眼鏡なんかしてたら、花の良し悪しなんて判らないと思うんだけど

そろそろ良い返事を聞かせてもらいましょうか、シュバルツさぁん

ヤクザは、渚さんを店の名前で呼ぶ

アクセントがちょっと、おかしい

なぜか、語尾が上がっている

うちのフラワーショップ・チューリップは、関西からこちらに出店してきたばかりですからねぇシュバルツさんみたいなお店と是非とも提携させていただきたいんですよ

この前もお話しましたが、うちの店は独自にやっていきますどちらとも提携は致しません

渚さんは、きっぱりと断る

そう、言わんと人助けだと思って協力して下さいあんたんとこも、女ばかりで心細いでしょう

ヤクザは、渚さんの肩に手を掛けようとする

オレは車の下に隠しておいたブン殴り棒に手を伸ばした

ねえねえ、オジサーンっ

やって来たのは、寧さんだった

何だ、お前お前もシュバルツさんとこの子かまた随分可愛いのぉ

ヤクザの興味が、渚さんから寧さんに移る

あっちに停まっている、黄緑色のポルシェオジサンの

おう、そうだなんだ、乗りたいのなら、どっかドライブでも行くか

あのポルシェ、変なお兄さんがイタズラしてたよっ

何だって

ボンネットに十円玉で落書きしてた

おいおいおい

走って自分の車に向かう、ヤクザ

へへっマルちゃんが燃やしちゃダメって言うから、イタズラしてきたっ

ニコやかに笑う寧さん

車体に傷をつけてきたんですか

うんドラえもんの顔を描いてきたついでに、タイヤも2つパンクさせてきたよっ

ヤクザが、走って戻って来る

ちくしょうやられたっ姉ちゃん、イタズラしてたのはどんな小僧だった

えっとねヒョロっとしててね、赤いチョッキにね、青いハーフパンツでね、左の眼の下に傷があって、麦わら帽子を被ってた

それ海賊王を目指してる人でしょ

見つけたら、ブッ殺してやるオレのポルシェに、ウルトラマンの落書きなんかしやがって

怒りながら走っていく、ヤクザ

ドラえもん、描いたのに

寧さん絵は下手なんですね

大きな間違いがあります

花市場は、祝日も開いているそうですが、日曜は休みだそうです

でも、今更スケジュールが組み直せないので、このままでいきます

ファンタジーだと思って、許して下さい

よろしくお願いしますっ

54.子犬のワルツ

ごめんなさいねゆっくりお茶でも飲みたいけれど、すぐにお店に帰って買ったお花の整理をしないと、十一時の開店に間に合わないのよっ

渚さんがライトバンの窓から顔を出して、オレたちに叫ぶ

荷室は、花の段ボール箱で満載屋根にまで、枝やら竹やらが載っかっている

運転席の渚さん助手席にミユキさん真緒ちゃんのチャイルドシートのすぐ横まで、花の箱が詰まってる

すっげぇなこんな車を、渚さんは毎日運転してるんだ

ホント、お花屋さんの経営者なんだ

まだ若いのに、すごいよな

吉田くん、力仕事お願いしちゃってごめんなさいとっても助かったわ

渚さんが、オレに言う

いや、こんなんで良かったら、いつでも手伝いますよ

ホント

渚さんの眼が輝く

真緒っ吉田くんが、あたしと一緒にお花屋さんやってくれるって

やったーっ

ちょっと、ちょっと

渚さん

渚気が早いわよたまになら手伝ってもいいってだけでしょ毎日、朝から市場に通ってたら、学校行かれなくなっちゃうじゃないっ

オレが否定する前に、克子姉が突っ込む

あら困ったわね

高校卒業して欲しいでしょ

そうねあたしたち、卒業できなかったものね

そうよそれに、彼は卒業したらあたしとパン屋さんをやることになっているのよっ

お嬢様とそう約束したんだからっ彼の卒業を待って、あたしはパン屋を始めるのよっ彼と一緒にっ

いやオレと一緒って約束はしていないでしょう

ちょっとちょっと、克っつんそれは、おかしいんじゃないかなっ

ぷんぷんしながら、寧さんが乱入

ヨッちゃんは、あたしと大草原の小さなお家で仲良く暮らすんだからっ

ええっと突っ込んだ方がいいのかな

どこの大草原なんです

えっとね空気が綺麗で、眺めが良くて、温泉があって、お魚が美味しいところならどこでもいいやっ

それ、もう大草原じゃないですよね

でも、ヨッちゃんとマルちゃんがいるのっ三人一緒だよっ

おやおや、あたしもなのかい

マルゴさんは、笑っている

そんなのあたしのパン屋さんは、四階建てにして屋上に露天風呂を作りますっ寧様とマルゴ様のお部屋も用意しますから、みんなであたしのところへ来たらどうですか毎日、パン食べ放題ですよっ

えっ、ホント

ちゃんと、ご飯も三食出してあげますっ

うわっそれ、ちょっと魅力的だなっどうする、マルちゃんあたしたち、ヨッちゃんと一緒に克子さんのパン屋さんに行く

何で、オレとセットなんだよっ

それなら、あたしのお店だって建て増しします五階建てにするわっ眺めは最高よっついでに、みすずの犬小屋も作ってあげるっ吉田くん、うちに来たらみすずとヤり放題よっあたし、トップ・ブリーダー目指してがんばっちゃうんだからっ

ママ、がんばれーっ

真緒ちゃんの笑顔は可愛い

だけどね、真緒ちゃん君のお母さんは、何かとんでもないものを繁殖させようとしているよ

ていうか、オレ種犬なの

みすずちゃんで思い出したけれど克子さん、待ち合わせに遅れるよ一度帰って、支度するんでしょ

マルゴさんが苦笑しながら、克子姉に尋ねる

あっ、そうでしたあたし、着替えないといけないわっ

慌てる、克子姉

そうそう、あたしも早くお店に戻らないと

渚さんも、車のエンジンを掛ける

じゃあねみんな、今日はありがとう助かったわいつもなら、一時間近くネチネチ絡んでくるのよあの人

ああさっきのヤクザか

ちゃんと渚さんのガードができたんなら、早起きして来た甲斐があったうん

もう平気だよトラブルの元凶は、今日中に処理するから

そう、マルゴさんが断言する

つまり今日中に、ヤクザさんをブッ潰すんだ

仕方ない渚さんを助けるためだもんな

お願いするわ

任せておいてよっ

心配しないで

渚のためだもんねっ

みんな、フッと微笑み合う

黒い森の玩具の仲間たち

吉田くんでも、連休中には一度くらい遊びにいらっしゃいねっ

はい、うかがいます

あ、でもその前に、みすずの発表会で会うわねっ

発表会

あら聞いてないみすずの日本舞踊の発表会があるのよ五月の二日に

もちろん、吉田くんも観に行くでしょう

そりゃあペットの飼い主としては、行かないといけないんだろうな

ニホンブヨーって、何だか判らないけれど

はい、行きます

みすず、きっと喜ぶわじゃあ、みんなまたね

またねっ

真緒ちゃんが、ニコニコと手を振ってくれる

気を付けて

ばいばーいっ

渚さんの車が、市場から出て行く

さてあたしたちも、戻ろうか

マルゴさんの言葉に、オレたちも白いバンに乗り込む

お屋敷に着いたのは、九時三十過ぎだった

このまま、ガレージへ行くよ

マルゴさんが、そう言った

ガレージへ行くのは初めてだ

いつもは、克子姉かマルゴさんがお屋敷の玄関まで車を廻してくれて、乗り込んでたし

お屋敷の裏手のガレージは、小さな体育館ほどの大きさがあった

中に車が二、三十台は停められるだろう

リモコンで、ガレージの扉を開けて中へ車ごと中へ入る

克子姉はバンから飛び降りて、いきなり服を脱ぎだした

黒いブラジャーに包まれた巨乳が、ぶるるんと揺れている

不測の事態が起きた時のために、メイド服はあちこちに用意してあるんですっ!

なるほど、近くの棚からクリーニングされてビニール袋に入れられたメイド服を取り出す

物凄い勢いで着替えていく

あたしはこのまんまでいいやっヨッちゃんも、この格好でいいよね

寧さんそもそも、ここに着替えがありません

じゃあ、あたしはヤクザさんの方の仕込みがあるから

マルゴさんの言葉に、克子姉が反応する

マルゴ様、ベンツは残しておいて下さいませっ

判ってるよ、ミナホの緑のミニバンを借りていく

マルゴさんは、壁際の白いボックスを開けて、一本の車のキーを選び出す

じゃあ、あたしは行くよ襲撃は夜の予定だから計画の詳細は、後で話すよ

じゃあねっ、マルちゃんっ

マルゴさんは、車に乗り込み出発する

お待たせしましたっあたしたちも参りましょうっ

ようやく、克子姉の着替えも終わったようだ

オレたちは、ベンツに乗り込む

みすず様は、駅でお迎えすることになっているんです

克子姉が、ベンツをブッ飛ばす

そうだよな、うちの高校は駅から少し距離がある

他校の生徒に歩いてこいっていうのは、ちょっと酷だと思う

何時に待ち合わせしているんですか

九時四十五分よっ

あと、五分しかない

まっ、それだけあれば余裕ですけどねっ

克子姉は、アクセルを踏んだ

三分で着いた

やっぱり、大型のベンツはいいですよねっ他の車の方が遠慮して道を譲ってくれますからっ

かなり、強引だったように思うけれど

あっ

駅前にみすずは、もう来ていた

昨日と同じ、お嬢様校の制服を着ている

みぃちゃん、こっちだよっ

助手席の寧さんが、窓を開けて叫ぶ

オレたちに気付く、みすず

子犬のようにパタパタとオレたちの車に駆けてくる

おはようございますっ

おはようございます、みすず様

うん、おっはよーっ

おはよう、みすず

何か照れるな

あれっ、どうして旦那様と寧様は同じ服を着ているんです

あ、これさっきまで渚さんのお手伝いで、お花の市場へ行ってたんだよっほらほらっ

寧さんが、作業ツナギの背中の渚さんのお店のロゴをみすずに見せる

わっ、ホントだいいなあ、あたしも行きたかったです

でも、おかげで今日は五時起きだよっ

じゃあ、さっきみすずが旦那様にお電話した時は

うんもう市場に居た

あっ、お忙しい時にごめんなさいっ

いいんだよいつでも、電話していいって言ったのはオレなんだからさ

そうだよ

おしっこガマンして、病気になられちゃ困るし

みすず様、早くお乗りになって下さい山峰様とのお約束に間に合わなくなりますわっ

そうだ山峰さんとは、十時に正門の前で待ち合わせだったっけ

あっ、ごめんなさいっ

みすずは、いそいそとベンツの後部座席に乗り込む

オレの隣に、ぴったりと寄り添ってくる

じゃあ、行きますよっ

再び、車が走り出す

あの旦那様

みすずが、小声でオレに言った

オレが尋ねると、みすずは顔を真っ赤にして

みすず、朝のご挨拶のキスをまだしていません

えっここで、するの

克子姉や寧さんもいるのに

あたしたちのことは気にしなくていいよっ

はいみすず様どうぞ

って二人とも

あたしも朝、お目覚めのキスをしましたし

か、克子姉

えーっ、克っつんズルーいあたしは、していないのにっ

寧様は、そもそもファースト・キスもまだでしょう

うんそうだけど

驚く、みすず

寧さん、そうなんですか

うん実は、あたしまだヴァージンなのそのうち、ヨッちゃんにあげる約束になっているんだけど

まだ、怖いですか

克子姉が、寧さんに尋ねた

ヨッちゃんはだいぶ慣れたっていうか、信頼してるから絶対にあたしには、酷いことしないって見られるのも平気だし触ったり、抱きつくのも平気でも、オチンチンを受け入れるのは、まだちょっと怖いなあ

あたしも昨日までヴァージンでしたけど、一度してみると怖くなくなりますよっ

よかったらさ、みぃちゃんとヨッちゃんのセックス近くで見ててもいいあたし、カメラで撮った映像をモニターで観るのは慣れているんだけど、直接、エッチしているところに居たことはないんだよねっ

そんなの、大歓迎ですよっねえ、旦那様

ねえって

まあ、どうせ見るんでしょ

今までも、ずっと見られてきてるし

あたしと彼のセックスも見せてあげるわっっていうか、教えて差し上げますっ寧様に男女のセックスの素晴らしさについて

うわっ、性のスペシャリストまで参戦しちゃったよ

それよりみすず様朝のキスでしたよね

みすずが、オレを見る

旦那様よろしいですか

うん、もちろん

車の中でそっと、みすずと唇を重ねる

真っ赤な顔のみすず

オレの背中に手を廻してギュッとオレを抱き締める

口の中にみすずの舌が入って来た

みすずの舌は甘い

オレの舌を刺激する

オレも、みすずの舌を吸ってやる

みすずは、唇を離した

あたし、ドキドキしてますっ

みすずの眼が、とろんと溶けている

旦那様みすず、濡れちゃいました

みすず様はお汁が多いですから大変ですね後ろのカバンに、紙おむつを入れてありますよっ

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