でも、気を緩めちゃダメよ精一杯、奴隷として頑張るのよそうしたら、きっと御名穂さんや他のみなさんも、マナのことを認めてくれるわ

判っている

マナはもう、オレの家族になっている

心から

あたしもヨシくんの奥さんなんだからっ家族よね

あでも、変な独占意識とか持たないように心掛けるからヨシくんには、他の子たちもいることはよく判っているわみんなが、ヨシくんを必要としていることもだから、あたしのことは変に気にしなくていいのよヨシくんが、他の子とセックスしても浮気とか思わないから

でも、いいのかそれで

オレは不安だった

どうしたの何が心配

メグが、オレの身体を抱き締める

オレが身勝手なことをしたら、メグに見捨てられちゃうような気がしていや、もちろんメグは、オレが要らなくなったらいつでも、他の人のところへ行っていいんだぞ

メグがオレの口を、自分の唇で塞ぐ

一生、一緒にいるのメグは、ヨシくんの妻であたしたちは、もう家族なんだから

そうだよ心配しすぎだよ、お兄ちゃんは

マナも後ろから、オレを抱き締める

あたしたちこれから先は、もうずっとずっと家族なんだから

家族は、終わらない

家族は、続く

家族だけは、死んでも家族だから

カレーライス、できましたよっ

監視室に戻ると

モニター画面を相手にした戦いは、続いていた

マルちゃんたち、先に食べてあたしとミッちゃんは今、大乱戦中だから

寧さんが、叫ぶ

時計を見ると七時過ぎ

国営放送のニュースですら、オーストラリアでの白坂の逮捕を取り上げていた

すっかり忘れていたけれど遠藤の叔父さんの市会議員の収賄事件も

扱いは小さいが全国ニュースだぞ、遠藤やったな

じゃあ、そうさせて貰おうかなこっちは大分、楽になったし

マルゴさんが、席を立つ

白坂創介と芸能人とのセックス映像は、全て完全に流出させたからあたしたちが動画投稿サイトにアップしなくても、もう他の人が勝手にどんどん拡散してくれているし

メグからお皿を受け取ってカレーを食べ始める

寧さんとミッチィは、何をしているんですか

オレはマルゴさんに、尋ねた

あの二人は某巨大掲示板とつぶやきサイトで、情報攪乱中工藤さんは凄いよ、謎の武士言葉で、裏情報を書き込んでいて白坂の新しいセックス画像にどんどん誘導しているから、掲示板の連中から武士神さまという名前まで貰っているよ

ミッチィそんな才能があるんだ

インターネット上での情報工作は、お父様に徹底的に教えていただきましたかつては赤いアラシの女王とかアラシの中で輝いてなどという異名を取ったこともあります

ミッチィそれはただのあらしなんじゃ

不意に克子姉の携帯が鳴る

もしもし了解です

克子姉から、ミナホ姉さんに

お嬢様恭子様からカウント・ゼロです

恭子さん

オーストラリアに居るという、マルゴさんの師匠で、黒い森の初代警護要員

恭子・ドスノメッキーさんから連絡って

タイミングとしては、今しかないわね決行よ

恭子様、ウイスキー、GOGOですッ

オーストラリアで、何が起こっているというんだ

マルゴ、白坂家の新聞社の動きを調べて

マルゴさんが、カレーライスの皿を置いてコンピューターの前に戻る

そのまま置いておいて、また後で食べるからっ

マルゴさんが、戦いの顔に戻る

お嬢様白坂家が、懇意にしているシテイ・ホテルと接触したようです

克子姉が叫んだ

ホテル

記者会見を開くつもりね

記者会見って

こっちでも確認した白坂家のテレビ局で、十時からのニュース・ショ-の時間を使って緊急・特別会見を放送するらしいよ

今は七時三十分

あと二時間半

克子オーストラリアの恭子さんとの連絡を密にして向こうの映像が送られてきたら、すぐにあたしに教えて

マルゴは、記者会見についての情報を可能な限り集めて

寧と美智さんは、十時からの記者会見で、とんでもないことが判明するらしいって、煽ってネットの人たちの興味を向けさせるのよ

かしこまって候ナリ

それぞれが自分のパソコンに向かう

ミナホ姉さんも他の人に指示をしながら、物凄い顔でモニターに食い付いている

ヨシくん、あたしたちだけでも先にご飯にしよう

でもオレも何かしないと

みんなが闘っているのに

でもヨシくんは、ああいうの得意じゃないでしょ

メグが、優しく微笑んでくれる

あたしもそうさっき、寧さんのお手伝いをしようとしたんだけど掲示板の書き込みなんてしたことなかったし全然、上手くいかなかった

それよりマナとあたしと三人で、ご飯を食べておきましょう次のお米をまた炊かないといけないしきっと十時になるまでは、御名穂さんたちはお食事できないと思うわ

多分、そうなんだろうな

あたしたちはあたしたちで自分が今、できることをするしかないのよ

オレは、マナに振り向く

マナご飯にしよう

うんお兄ちゃん

三人だけで食事を

あ、雪乃を忘れていた

ほら、雪乃ご飯

雪乃は、ぐったりして床に寝そべっていた

その横にカレーの皿を置く

いらないわ

力なく、そう答える

そんなこと言うなよオレとメグとマナで作ったんだぜ

雪乃が、ギッと眼を剥いてオレを睨む

あんたたちパパを陥れてどうするつもりよ

なぜか、工藤父の言葉を思い出していた

工藤父は何かにつけて仕方ないを連発してた

仕方ないじゃないかみんな、白坂創介には恨みと憎しみしか感じていないんだから

雪乃が黙り込む

テレビでもネットでも

日本中の人間が、白坂創介を糾弾している

白坂創介は今や、憎悪の対象になっていた

ミナホ姉さんの計画は、恐ろしい

これが、もし白坂創介が日本に居たなら

白坂は、自分で自分の弁護をしたかもしれない

白坂は名家の出身で、見栄えは良いし広告代理店の人間だから、言葉も上手いだろう

記者会見でも、ネット上でも白坂自身が自由に語ることができたなら

言葉巧みに疑惑を誤魔化し大衆の中には、白坂を擁護してくれるような連中まで現れたかもしれない

しかし白坂は今、オーストラリアの地で隔離されている

日本では、白坂の悪行が全て事実として語られ

そのことに本人が抗弁することはできない

むしろ白坂家と彼らの報道機関の手際の悪い対応が白坂創介の評判をさらに落とす結果になっている

今や彼に味方する人間は、誰も居ない

とにかく食えよここに置いておくから

オレは、寝転んだままの雪乃にそう言った

ズタズタに裂かれたスカートから雪乃の裸の尻が丸見えになっている

明日の予習をしましょう

食事が終わるとメグが言った

ヨシくん英語の予習した

こんな時に

こんな時だからこそきちんと、やっておこうね明日は、平日なんだから

メグは自分のカバンから教科書や辞書を取り出す

オレの教科書は教室のロッカーの中だ

でもオレ、勉強はオレ、大学行かないし

オレは克子姉と渚の店を手伝うんだから

大学に行かなくたって、勉強は必要です商売をやるなら、計算ができないといけないしパン屋さんには化学の知識、お花屋さんには生物の知識があった方がいいでしょう

メグは強く、そう主張する

でも英語は

別に海外とかに行く気は無いし

ヨシくんヨシくんはあたしの夫だけど、みすずさんの夫でもあるのよ

メグが怒った

みすずさんの夫なら英語ぐらいできないと困るでしょうきっと、みすずさん外国のお友達も多いわよ

確かにそんな気はする

あたしも一緒に頑張るから

あたしだってみすずさんの姉妹だものお姉さんに恥をかかすわけにはいかないわ

英語と後は、社会科の教科ね歴史も政治も経済もそういうことに対して、基本的な知識が無いと、みすずさんのお友達とは話ができないわよっ

あと、国語もね文学史くらいは知らないと

そんなほとんど全部じゃないか

オレ全然、勉強してないのに

入試が終わってからは、何もしていない

四月に入ってからは親父の失踪とかもあったし

全部やるのヨシくん、マナにスーパー・モデルになるために努力しろって言ったんでしょそれなら、自分だってみすずさんのために努力しないと

みすずのため

判ったやるよ

大丈夫よあたしが、ずっとヨシくんと一緒に勉強するからね

メグが、ニッと微笑む

そしたらヨシくんあたしの教科書を貸してあげるから、ここのページの知らない英単語を全部ノートに書き出してそして、辞書で意味を調べるいいわね

オレは英語の予習を始める

ヨシくん、姿勢が悪いぞ

メグが、オレの背中が丸くなっているのを注意してくれた

お兄ちゃんあたしも、一緒に勉強するっ

マナが、自分の教科書とノートを持って来る

連休の間の宿題があるの

マナはそう言うけれど

判ってるもう、あたしは学校へは戻れない白坂創介さんのことが、これだけニュースになっちゃったらねでも、お勉強はしなくちゃお兄ちゃんのために、スーパー・モデルになるんだもの最低でも、英語は喋れないとね

オレは、マナの頭を撫でてやる

今の騒ぎが終わったらミナホ姉さんに頼んで、マナの新しい学校を探して貰うから

うんそこには、吉田マナとしてお兄ちゃんの妹として通うねっ

マナは、にっこりと微笑む

その頃

修羅場の人たちは

ミナホ、記者会見の内容はほぼ、こっちの想定通りみたいだ

マルゴさんが叫ぶ

記者会見には、誰か潜り込ませられないかしら

難しいね白坂家は、大手の報道機関の記者しか、会場には入れないつもりらしいフリーの記者は、閉め出されると思うよ

ミナホ姉さんとマルゴさんの会話に克子姉が飛び込む

大手の新聞社から依頼されたということで名前のあるジャーナリストが参加することはできますよね

克子姉に、秘策があるらしい

ジャーナリストで評論家の海音寺先生は、あたしの顧客ですわあの先生は、元は新聞社にいらしたからツテはあるはずです

白坂創介の裏の顔についても、ご存じよね

はい古くから黒い森の常連だった方ですから

克子、すぐに電話して海音寺先生には幾らでも報酬を出すわ

克子姉が携帯に飛び付く

もしもし、海音寺先生ですか克子ですご無沙汰しておりますはい先生も御覧になっていらっしゃいますかそうです、白坂創介の件でいいえあたしたちは、白坂を助けたいわけではありません逆です先生にだけはお知らせいたしますが現在の白坂のニュースは、全て、あたしたちがリークしていますそうです白坂を完全に失墜させるためにこれは、あたしたちが始めたことですそれで、ですね先生実は、先生にご相談したいことがございまして

熱い夜は続く

さて、火曜日だ

がんばろう眠いデス眠いDEATH

次話は、いよいよ記者会見

情報戦のクライマックスになります

そちらの方も、そろそろクライマックスです

171.渾身の一撃

オーストラリアのレイプ事件の被害者が、白坂家の雇った弁護士との示談交渉に応じたんだよ

マルゴさんがカレーの続きを食べながら、オレたちに教えてくれる

ああ警察への訴えを取り下げた以上、オーストラリアでの白坂の罪は一旦消滅する

警察から、釈放される

もちろん被害者側が示談に応じたのは、こちらの指示だけどね

オーストラリアではマルゴさんの師匠である、恭子・ドスノメッキーという人が裏で動いているらしい

どうして、この段階で示談にしたんです

メグが、マルゴさんに言った

そりゃ、決まっているだろうこのままにしておくと白坂創介が、このままオーストラリアで取り調べを受けて、オーストラリアの裁判を受けて、オーストラリアの刑務所に服役することになってしまう

オーストラリアで、現地の少女をレイプしたことになっているんだから

当然、現地の司法で裁かれることになるよな

ミナホは、自分の手で白坂創介を地獄に堕としたいんだ

なるほどネット上の話題は、すっかり白坂が海外でレイプ事件を起こしたことから、芸能界スキャンダルに変わっている

今ここで、白坂が帰国すれば日本中から大変な憎悪の眼を向けられることになる

それと白坂本家に対する罠だよ

罠ですか

うんまあ、記者会見を楽しみにしていてよ

すると克子姉が、ノートパソコンから顔を上げる

お嬢様できましたっ全て、準備オーケイです

ミナホ姉さんが、振り返る

海音寺先生には

概要のレポートをすでにお送りしました警察には、いつ知らせますか

十時きっかりでいいわ記者会見がスタートするのと同時にして

はい警視庁と静岡県警、両方にメールします

警察に何を知らせるのだろう

ご苦労様克子も、少し休んで今のうちに食事を

お嬢様は

あたしは今夜は、何も食べたくないわ

栄養剤を用意致しましょうか

うん頼むわ土壇場で倒れるわけにはいかないから

ミナホ姉さんは眼を爛々と輝かせている

十二年掛けた復讐が

今夜実を結ぼうとしている

寧と工藤さんも、交代で休んで十時になったら、また活躍して貰わないといけないから

寧さんとミッチィは、相変わらずネット上の世論誘導を続けている

あたしは後でいいから、ミッちゃん先にご飯食べて来なよっ

合点承知のすけざえもんっ

ミッチィ

ネットで、どんなキャラになっているんだよ

今は、るそんすけざえもんとベロだしチョンマと小野妹子の姉という三つの名前を使い分けて、自演しておりました

ミッチィは、胸を張ってそう報告する

そうなの、大変ねはい、カレーライス

メグがニコニコ微笑んで、ミッチィにカレーをよそって渡した

かたじけのうございまする

何故か武士言葉のままミッチィは、食事を続けた

はぁ肩凝っちゃった

克子姉も、やって来る

ねえ胸揉んで

克子姉が、オレを見てそう言った

いや凝っているのは肩だろ胸は関係無いじゃんか

胸が重いから、肩が凝るの

克子姉が、オレに迫る

ていうかあなたに触って欲しいのよ

仕方ないな

オレは洋服の上から、克子姉の胸をまさぐる

やっぱり、大きい

何じゃ、このボリゥムは

ねえ身体が疲れていると、かえってセックスしたくなる気持ちって判る

今夜は可愛がってね

ううんあたしが、あなたを可愛がりたいいいでしょあなた

オレも、克子姉の耳に囁く

そこ、何、こそこそ話しているんですか

マナが、こっちを睨んでいる

あ、マナちゃんも一緒でいいわ小さい子も可愛がりたい心境だから

久々に性獣が眼を覚ましそうな勢いだ

何の話

メグが、オレに尋ねてくる

えっと克子姉が、今夜、オレとセックスしたいって

正直に答える

そう克子さん、大変そうだったものね判ったあたしは、明日の朝でいいわ

校舎の中でエッチするって約束だったでしょでも、夜の学校はちょっぴり怖いから朝、他の子が登校してくる前にしましょう

メグも、すっかりやる気のようだった

判った約束するよ

オレは全てを受け入れる

メグに、チュとキスをする

あ、あたしも、お兄ちゃん

マナが抱きついて来るのでマナにも

あたしも欲しいわ

克子姉にも

ヨッちゃん、何してんのっこっちまで、出前に来てよっ

パソコンの前の寧さんのところまで行く

寧さんがオレに顔を向ける

オレは、そっとキスをした

やっと、近くでヨッちゃんの顔が見れた

寧さんが、そうオレに囁く

ずっと、寂しかったんだからもう

オレは寧さんの身体を抱き締める

うんヨッちゃん

寧さんもオレの背中に手を廻した

オレたちは、もう一度キスをする

十時になった

白坂家は、新聞社のオーナーでテレビ局も一つ持っている

いつもなら十時からニュース・ショーになるのだが

今夜は、オープニングにタイトルを出しただけですぐに記者会見場の画面に切り替わってしまった

会見の司会は、いつものニュース・ショーのキャスターではなく

そこのテレビ局で一番偉いアナウンス部長だった

あら白坂守次が居るわね

克子姉が言った

確かに画面に映ったテーブルの中央

白坂家の当主であり、新聞社の会長兼主筆白坂守次氏が座っている

プロ野球が揉めたときに、いつも出てくる人だからオレでも顔は知っている

通称、サカモリ

年齢は七十代前半

真っ白な髪に、金縁の眼鏡

食事が良いのか、肌はつやっつやしている

通称銀髪の悪魔

あるいは日本を代表する老害、キング・オブ・ザ・老害、老害界の最凶のボスなどなど

基本的に出たがりで、自分の意見が通らないとダダを捏ねる困ったちゃんだから自分の手で、この状況を引っ繰り返さないと気が済まないんでしょうね

ミナホ姉さんが、そう解説してくれた

それでは、これより記者会見を始めたいと思いますご質問は、後でまとめて受け付けますそれでは最初に白坂守次会長から、皆様にご報告がこざいます

視界のアナウンサーが、そう口火を切った

白坂です

白坂守次氏は、不機嫌そうに口を歪めて語り出した

今、巷では私の甥である白坂創介に対して、大変不名誉な噂が出ているようですしかし、これは全て、根も葉もない悪意に満ちた憶測によって語られたものであるということをまず、皆様には認識していただきたいと思う

サカモリはこの状況で、白坂創介の疑惑を完全否定するつもりらしい

白坂家を代表して申し上げるこれは全て、白坂創介と我々白坂家の名誉を踏みにじるために、何者かが企てた陰謀だ白坂創介氏も我々も、潔白であり今、巷で噂されているような違法行為には関わっていないことを神に誓って宣誓する

また大きく出たなあ

最初に報道された白坂創介のオーストラリアでの事件であるが先程、白坂創介を訴えたオーストラリア人の家族の全てが被害届けを取り下げた白坂創介は、冤罪を掛けられ、何の罪も犯していないのにも関わらず誤って逮捕されたのだ誤認逮捕だ彼が禁止されている児童ポルノを大量に所持していたというのも、彼とは違う別の容疑者のことで彼とは一切、関係無い

そう、来たか

現在、我々はオーストラリアの警察に対して強く抗議をしているまた、白坂創介に対して不当な訴えを起こしたオーストラリア人たちに対しても、訴訟する用意があるいや現地の人を悪く言うべきできではないのかもしれないこれらの事件は、白坂創介と我々白坂家の名誉を傷付けるために企てられたことだ君たちは、まんまとそいつらの策にハマってしまったということだよまったく、けしからんっ私は非常に憤慨しているっ

サカモリは、不快な表情を露わにした

これ以上、白坂創介と我々に対して、不愉快な報道を続けるようなら、こちらにも考えがあるテレビ局、ラジオ局、新聞社、出版社はもちろん、記者個人やコメンテイターの類いまで、ことごとく訴えるから、そのつもりでいるがいい君たちが、白坂家に対して不当な攻撃をするというのなら、私は断固として闘う一万倍にして、反撃してやるから、首を洗って待っていろ

記者会見場は、静まりかえっている

私からは、以上だ

サカモリはそう言って、会見場の記者たちを睨み付ける

それでは、これより質疑応答に移らせていただきますご質問の方は、挙手で必ずご所属の報道機関とお名前をお願い致します

司会の言葉に、数人が手を挙げる

はいそちらの方

えー、**テレビの斉藤です白坂創介氏には、オーストラリアの件とは別に芸能人とのハレンチな行為についての噂が出ていますが

サカモリではなく、別の老人がマイクを取る

白坂家の顧問弁護士をしております、大畑です白坂創介氏が、特定の芸能関係者と性的な関係にあったあるいは、性的なパーティを主催していたという報道がありますが全て、事実ではありません白坂創介氏は、そのようなことには一切、関わっておりません

老弁護士は、完全否定した

しかしインターネット上には、白坂創介氏と思われる人物の性的な映像が何本も公開されていますその中には、未成年者と思われる芸能関係者を乱暴しているとしか見えないものもあると聞きますが

記者は、食い下がる

えー、思われるとか見られるとか推測を根拠として、お話しいただいても困りますどの様な映像が流れているのかは知りませんがその映像に映っている人物は、白坂創介氏だと確認できる証拠はあるのですか

それは映像を観れば判ります白坂創介氏に大変よく似た人物が映っています

似ているからと言って、本人である証拠にはなりません

老弁護士は、突っぱねた

これは、白坂創介氏とよく似た人物のハレンチ映像を使って、白坂創介氏を陥れようとする卑劣な犯罪行為であると私は確信しています

いや、しかし私たちの取材では、流出映像に映っていた女性の一人はこの方はすでに芸能界を引退なさっている方ですが映像が本物で、未成年時に白坂創介氏に乱暴されたことを証言してくれていますが

その方が、どんなおつもりでそう言ったのかは判りませんが真実ではありませんその人の証言だけでは、映像の人物が白坂創介氏だと立証することは不可能でしょうその方が、誰に頼まれてそんなことを言っているのかは判りませんが

うんもう、力業で否定していくつもりなんだな

**新聞社の大崎です一部、報道では、白坂創介氏と暴力団との関係も取りざたされていますが

一部、報道では判りません、その様な報道をした会社名をおつしゃって下さいしかるべき対応を致します

老弁護士の言葉に記者は黙り込む

オーストラリアの事件は冤罪だ誤認逮捕だ訴えが取り下げられたのだから、白坂創介は無罪だ

芸能関係者と流出映像は映っているのは、白坂創介ではない白坂創介だという証拠を示して見ろ

その他の疑惑はおかしなことを言うと訴えるぞ

と白坂家は、徹底的して突っぱねるつもりらしい

つくづく白坂家らしいやり口ね

ミナホ姉さんが呟く

白坂家の家の力ならどんなことでも、誤魔化すことができると思っているんでしょうね

画面の中テーブルの中央に座ったサカモリは

嘲る様な眼で、記者たちを睨み付けている

白坂家の不名誉を報道するやつは絶対に許さない

徹底的に叩き潰して、報道業界から追放してやると

よろしいですかな

一人のグレーの背広の老人が手を挙げる

白髪に白い口ひげの太った老人

見た目はサンタクロースみたいだ

司会が、その人の質問を許可する

今日は**新聞社の代表として参りました海音寺です

この人が海音寺さん

克子マルゴ寧

その瞬間ミナホ姉さんが指令を発する

判っているよ

三人の手が、一気にキーボードに伸びる

あんたの様な著名なジャーナリストが何だって、こんな会見に現れるんだね

サカモリが自ら海音寺さんに言う

結局何の事件も起きてはいない私の甥は潔白だ今日起きたことは、ただの空騒ぎでしかない君が来るような価値のあるニュースは無いと思うがね

海音寺さんが、サカモリに言った

この事件相当、大きなヤマだと思いますが

そしてカバンから、ファイルを取り出す

私の取材では白坂創介氏は、殺人事件を起こしてますね

海音寺さんは初手から、センセーショナルな発言をした

会見場が一気に騒がしくなる

君ィィどういうつもりで、そんな馬鹿げたことを言っているんだねっ

サカモリが切れる

大声で、海音寺さんに怒鳴った

今から十三年前神奈川県で、当時十二歳の少女が誘拐されていますこの少女の誘拐、監禁、レイプ、売春強要、殺害、死体遺棄の首謀者が白坂創介氏ですね

海音寺氏は静かに語った

しょ、証拠はあるのかね

サカモリの怒声が、会場に轟く

証拠はこれから、静岡県警が掘り出すでしょう

掘り出す

当時の白坂創介氏の関係者が詳細な報告書を私にくれました同じ物が、すでに警視庁と静岡県警に送られています被害者の名前は弓槻奈生実さん

弓槻奈生実

亡くなった、ミナホ姉さんの妹さん

白坂創介氏がこの少女の遺体を静岡県の白坂家の地所に埋めたことが、この報告書には書かれています具体的な位置まで

海音寺さんはそう言った

まもなく警察の手によって、遺体が発見されることでしょうおそらくすでに白骨化していると思いますがその手の中には、ステンレスのプレートが握りしめられているそうですその金属板に、奈生実さんの名前と白坂創介氏の名前が彫りつけられたとこの報告書を書いた人物は、告白しています

オレはミナホ姉さんを見る

ミナホ姉さんは、颯爽と立って

ジッと、画面を見つめていた

あなたは

十二年前からずっと

この日が来るのを待っていたのですね

ねつ造だそんな馬鹿なことが

叫ぶ、サカモリ

十二年間、土の下に埋められていた死体にどんな、ねつ造工作ができるというのです

海音寺氏も、叫び返す

まあ黙って、警察の発表を待ちましょう警察の発掘調査が奈生実さんの遺体が十二年間、白坂創介氏の名前を握りしめていたことを証明してくれるはずです

マルゴさん克子姉寧さんの手によって

奈生実さんの映像が一気にネット上に流出する

誘拐される前の可愛らしい、少女の写真

白坂創介に、処女をレイプされた時の動画と写真

妊娠して、お腹の大きくなった十二歳の少女

亡くなった時の写真

遺体を土の中に埋めている写真

奈生実のことは、亡くなったあたしの母が警察に失踪届を出したきりになっているのよ

つまり失踪したままの行方不明どこにも、死亡届は出していないわいいえ出さなかったのよ

あたしはあたしの手で、奈生実を埋めたわ白坂創介の静岡の別荘の敷地にねステンレスのプレートも、あたしが掘ったのよ

絶対に絶対に復讐してやるって誓ったの

黒い森に残されていた資料で復讐に使えるのは、奈生実のものだけよだって、奈生実は死んだから他の人の多くは、今は普通に生活しているし家族がいるわでも奈生実とあたしの母も、もうこの世にはいない生身の家族はあたしだけよだから奈生実の死を、あたしは最後の切り札にするの

ミナホ姉さんの手を、ギュッと握った

大丈夫だからオレたち、ずっとミナホ姉さんと一緒だから

オレたちはミナホ姉さんの家族だ

オレの顔を見て、ミナホ姉さんは

ニコッと微笑んでくれた

さて、ここからが正念場よあたしたちも、白坂家も

ミナホ姉さんは再び、画面の中のサカモリを見つめる

オーストラリアの少女レイプ事件じゃ国辱と感じる人はいても、まだ世間全体の関心は薄かったわ芸能界のセックス・スキャンダルは人々の関心は、集めたけれどそれだけよでも十二歳の少女の、誘拐、強姦、監禁、殺人は

ミナホ姉さんの眼が輝く

絶対に許されないわ

さて、水曜日だ

眠いデス

遅刻ギリギリでーす

172.事件の波紋

ここに私の取材した資料がありますこれは、ここにお集まりいただいた報道関係者にコピーを配布致しますからどうぞ、みなさん自身の手でご検証下さい

そう言って、海音寺さんは席に座った

えー、大変申し訳ございませんがそろそろ、会見を終了させていただきます

司会が、一方的に記者会見の打ち切りを宣言する

白坂さん、今の件についてのコメントをお願いします

少女誘拐・殺人というのは本当なんですか

おい、返事しろよ

逃げるのか、おいっ

記者たちの阿鼻叫喚の叫び声の中白坂守次は逃げるように退席していく

ニュース番組は、記者会見場からスタジオに画面が変わる

えー、何がどういうことなのか、私どもにもよく判っておりませんこれより、情報を整理して

アナウンサーが、必死に場を取り繕うとしているが

白坂家の当主である白坂守次が、親族の犯罪者を庇って嘘の潔白宣言をしたあげく有名なジャーナリストによって、真実を暴かれ遁走したようにしか見えない

ネットの方は凄い反響だよ奈生実さんへのアクセスがとんでもないことになっている

もっと多くの動画投稿サイトにもアップしましょう寧様と工藤様は、誘導をお願いします

まっかせてっ

かしこまって候

再び、ネット上での闘いが始まる

あ今頃、来たわね

克子姉が、呟く

来たって、何が

白坂家もネット工作のプロを雇ったみたいだわ必死になって、こちらがアップした映像を消そうとしているわ

こっちも来たよーんっ物凄い勢いで、白坂家を擁護しているよ

わたくしも、自演乙と書かれてしまいました

オレにはよく判らないけれど

とにかく、ネット上でのバトルは続いているらしい

でも、こっちは夕方からずっと白坂創介という人間についての悪いイメージを構築してきたからね簡単にネット上の世論は変えられないだろうよ

ぐふふ

急に、寧さんが笑い出す

あのね、ヨッちゃんあたしにすっごく粘着して来て、ひたすら白坂家の擁護の意見を書き込んでいる人がいたからね

寧さんが、ニターッと笑う

その人のフリをして書き込んでやったのよリーダー、どうしましょう何を書き込んでも、こちらの意見に誘導できませんて

相手が、雇われたプロの集団だってバラす手に出たのか

はい逃げてったぁあたしの勝ちぃぃ

寧さんは、喜んでいるけど

ネットの世界って、よく判らない

わたくしは、敵が白坂創介擁護のスレッドを立てましたので、徹底的にあらしてみました

何で君は、基本的に痛い子なんだ

うん思った通りだ形勢はこちらが有利だよ奈生実さんの映像は、拡散しているこうなったら、白坂家の雇った連中でも消しようが無いよ

マルゴさんは、勝利を確信したようだった

日付が変わって五月二日、零時三分

全てのテレビに、緊急速報のテロップが出た

静岡県警が、白坂創介氏所有の別荘の敷地内で白骨死体を発見

亡くなってから十二年経って

ようやく、奈生実さんは土の下から掘り起こされた

海音寺さんの配布したレポート通りに、遺体が発見されたことで

マスコミは一斉に、事件の内容を報道し始めた

そこには黒い森や売春組織の存在を匂わせるようなことは一切載せられていない

十三年前ロリコン変質者の白坂創介は、下校途中の弓槻奈生実さん(当時・十二歳)を拉致して、監禁

強姦した上に、白坂創介の仲間に売春を強要

奈生実さんが妊娠したことが発覚すると殺害し

白坂創介所有の別荘地に埋めた

それが、ミナホ姉さんの描いたシナリオだった

あたしが、あそこに奈生実を埋めたのよ自分の手で

あたしももう、お客を取れない身体にさせられたばかりだったから白坂の命令で、暴力団の下っ端のチンピラが、奈生実を埋めに行くっていうから付いて行ったの

ミナホ、姉さん

簡単では無かったわ途中で、何回もフェラチオしてチンピラの機嫌を取ってそれで、白坂の別荘に運び込ませたの白坂の指示は、静岡の山の中に埋めろって話だったんだけど山奥まで運んで埋めるなんて、めんどくさいでしょ、白坂さんていつもイバッていて大嫌いいっそのこと、白坂さんの別荘にでも埋めちゃいましょうよって、少しずつチンピラをそそのかしてね遺体があたしの妹だってことは、言わなかったわ

それが復讐の始まった日

夕暮れだったあたしとチンピラで、大きな穴を掘ってお腹の傷が、まだ痛かったけれど、あたしは必死でスコップを奮ったわそして大きなビニール・シートに包まれた奈生実を穴の中に入れてすっかり、遺体が硬くなっていた身元が判らないようにって奈生実は、丸裸でビニールに包まれていたから顔を見てあげたかったんだけど見たら泣いてしまいそうでチンピラに不審に思われるわけにはいかなかったからそれが、今でも心残りなの

十六歳の少女が十三歳の妹の遺体を埋める

近くに小さな白い花が咲いていたからそれを摘んで、奈生実の遺体に供えたわビニールから手だけが出ていたからそこに、奈生実の名前と白坂創介の名前を彫ったプレートを握らせたのそれから土を掛けたわ奈生実を埋めたのよ埋め終わった時には、すっかり夜になっていた

そして十二年の歳月が過ぎた

メグが大きな声で叫ぶ

あたしのお母さんの映像も流出させて下さい

恵子さんの映像を

驚くミナホ姉さん

あたしのお母さんも家族はあたししかいませんお母さんが白坂創介に拉致され、犯され死んでしまった映像をネットに流して下さい

確か二人殺した人は、日本では死刑になるんですよね

ぐったりとしていた雪乃が、ハッとする

あんたパパを死刑にするつもり

メグと雪乃腹違いの姉妹が睨み合う

死刑にできるもんなら、死刑にしたいわよっ

ふざけないでよっどうして、あたしのパパが死刑にならないといけないのよ

あたしはお母さんを殺されたのよ

メグも、荒い声で雪乃に叫ぶ

そんなメグにミナホ姉さんが言う

ダメよ、恵美恵子さんの映像は出しません

驚くメグ

他の黒い森に属していた過去を持つ女たちに無用な心配をさせるわけにはいかないから

ミナホ姉さんは、きっぱりと言った

奈生実だから許されるのよ彼女があたしの実の妹だということは、みんな知っているからだからこれは、弓槻御名穂の個人的な復讐なんだということを理解して貰えるわ

個人的な復讐

引退した女の中には今では、もう連絡の取れない人も何人かいるわ完全に娼婦だった過去を忘れてしまいたいんだと思うの現在の所在地の判っている人たちだって恵美が今、あたしと一緒に居ることを知っている人は、ほとんどいないわそんな中で恵子さんの映像を流出させたらもどんなことになると思う

みんな自分の映像も流出されるんじゃないかと勘違いする

ミナホ姉さんが、白坂創介を追い詰めるために黒い森に秘蔵してあった女たちの映像を無差別に使用すると

だから奈生実以外の映像は、絶対に流出させてはいけないのまた、黒い森の存在を匂わせるような物もね徹底して、隠さないといけないわ

それが黒い森の管理者であったミナホ姉さんの矜持なんだろう

それにあたしは、白坂創介を死刑にしたくはないのよ

ミナホ姉さんはモニターを見上げる

ニュースは、報道特別番組となって事件の続報を伝えている

画面にはどこから手に入れたのか、にこやかに微笑んでいる白坂創介の顔写真がアップで映し出されていた

白坂には残りの人生を、のたうち回って生きて欲しい汚辱と屈辱に塗れて人々の憎悪の視線に晒されながらみじめに生き続けて欲しいのよ

海音寺先生、ありがとうございました

克子姉が海音寺さんにお礼の電話を掛けている

いや、結果的には私がスクープをしたという形になってしまった得をさせてもらったのは、私の方だよ

部屋のスピーカーから、そのまま海音寺さんの声が流れる

克子姉が、携帯電話と部屋の音響システムを繋げているらしい

少々お待ち下さい今、お嬢様に変わります

克子姉が携帯をミナホ姉さんに手渡す

お手数をお掛け致しました、海音寺様謝礼は、ご口座の方へお振り込み致します

いや今も克子くんに言った通りこの件では、私は一方的に美味しいところを貰ったからね謝礼などはいらないよ

そういうわけには参りませんわ

謝礼金などよりこの件で、一冊本を出させては貰えないかね

奈生実さんの死と白坂創介の犯罪が本になる

すでに、数社からオファーを貰っていてね

ミナホ姉さんは少し考えて

判りましたお任せ致しますただし、内容はこちらで決めさせていただきますが

判っておるよこの件、香月閣下も一枚、噛んでいるのだろう

海音寺さんは、事件の背景を洞察しているようだった

はいご協力いただいております

ミナホ姉さんは、肯定した

香月閣下の狙いはあの新聞社を白坂家から取り上げることなんだろうねいや、あの御仁のことだこれを機に、一気に球界再編成も狙っているのかもしれない

香月様のお考えは、わたくしどもには判りませんわたくしは、個人的な復讐を果たしただけですから

うんまあ、そういうことにしておこう急ぎで悪いのだがこの事件について、君たちが事実にしたい内容を、もう少し詳しくレポートにして明日までに送ってくれないか

海音寺さんは言った

実は明日は朝から、ワイドショーに呼ばれているんだよそれまでに、概要が知りたい何しろ、この事件は私が密かに取材して捕まえたスクープらしいからね君たちから貰った報告書は、そのまま他のマスコミにコピーして渡してしまったそういう指示だったからね事件について、あれだけの知識しかないままじゃ、ワイドショーで格好が付かないだろ

判りました明日の朝までに作成して、メール致します

ところで御名穂くん

海音寺さんが、話を変える

黒い森はもう再開しないのかね

今は、お答えできる状況ではございません

そうか確かにね私も閣下もあの白坂家の小僧が乗り込んでくる前の、黒森楼が気に入っていたよあの小僧にすっかり荒らされてしまってあの時に、あの男の横暴を止められなかったは、当時の常連である私たちの責任だ申し訳無く思っているよ

そんなお気になさることではございません

閣下が君を抜擢し黒い森も少しは往事の輝きを取り戻すことができたと思う君が、渚くんや克子くんの様な、魅力と才能の有る娼婦を見出さなかったら私も黒い森の娼館に再び足を伸ばすことは無かったと思う

だから白坂創介という人間を完全に排除できた今こそ君が腕を奮って、黒森楼を再建してくれると嬉しいのだがね

今後の予定については、まだ何も決まっていませんただ

わたくしは、この世界から完全に足を洗おうと思っています

海音寺さんは

残念だねしかし、仕方のないことなのかもしれないな

はいわたくしは元々、娼館の経営には向かない性格の女ですから

とても面白いショーだった大変楽しませて貰ったよ御名穂くん

最後に掛かって来た電話は香月閣下からだった

君の演出は素晴らしいやはり君には才能がある

スピーカーから閣下の低い声が流れる

香月様にご協力いただいたからですわ静岡県警に働きかけて、遺体の発掘を急がせたのは香月様でございますわね

ああこういうサスペンスは、スピーディに事態が進まないと退屈だからね

閣下は、ミナホ姉さんの復讐をサスペンスと言い切った

しかし、見事だった白坂守次氏は、先程、城南女子医大に緊急入院したよマスコミのトップが、状況が悪くなると政治家の真似をして入院というのはけしからんね

本当は、どこも悪くないのにマスコミの追撃を恐れて、病院に逃げ込んだんだ

そりゃ、他の患者さんには大迷惑だな

そんな理由で、病室を占拠されるのもたまらないし

もっともそのお陰で、こちらは楽になった白坂守次氏が入院している隙に、白坂家の中でクーデターを起こす守次氏は失脚だよ次の当主には、あまり人望が無いやつを推薦しておいたこのまま白坂家は、内部分裂して衰退させる

閣下は、計画をすらすらと述べる

雪乃が、呆然として聞いている

新聞社の方も今までと同じ様に、白坂家の人間が社長に就くことは世間が許さないだろう新しい代表は、僕の息の掛かった人間を据えるこれで、あの新聞社は僕の物になるありがとう、御名穂くん君のお陰だ

海音寺さんが言っていた通り香月氏の狙いは、新聞社そのものだったんだ

ついては、君に礼がしたい君は、僕に何を望む

香月様にはすでにお助けいただいております

シザーリオ・ヴァイオラの件かね

ミナホ姉さんは、静かに答えた

わたくしたちのサポートに、工藤さんを派遣していただいております

監視カメラの映像が

学校の敷地の外の工藤父たちを映している

工藤父と部下のトニーさんは野球部のグラウンドの裏の路地に、ワンボックスカーを停めている

今日、オレたちが昼食を摂った辺りだ

あノーマさんの姿も見える

無事に合流できたんだな

工藤父たちは、あんな所で焚き火しているぞ

焚き火でバーベキューとかしている

いいのか、あんな場所で火を使って

お自転車に乗った警察官が来た

うわやつぱり怒られている

工藤父必死で謝っている

シザーリオ・ヴァイオラのことは、また別に考えてくれていいあんな凶悪な犯罪者が、日本に来ているというだけでも、私は許すことができない私の持っている組織の全てを動員してでも、ああいう輩は必ず駆除する

香月閣下は、そう言った

工藤さんと、香月セキュリティ・サービスだけでは無いのですね

ミナホ姉さんは、閣下に尋ねた

とりあえず、現在は後3グループ投入しているすでに、2人殉職者を出しているよなかなか手強い敵のようだね

2人、殺されている

そうか閣下の他のグループとも交戦しているから

ヴァイオラたちは、なかなかオレたちの前に現れないんだ

そこで、明日なんだがね予定通り白坂家と市川くんを呼んで手打ちはする白坂家と言っても、守次氏ではない新しく当主になる予定の人間だ守次氏と彼の側近には知らせないまま僕の仲介で君たちは手打ちをする白坂の一族の人間に守次氏の失脚をアピールするのには、これほどの舞台はないだろう

香月閣下ほどの実力者の前で、手打ちしたらその事実はどうにも覆すことができなくなる

これに対して、白坂守次が私の知らないところでのことで、その約束には効力が無いなとど発言したら閣下の顔に泥を塗ることになる

いや閣下が守次氏を無視して、次の当主を白坂家の代表を手打ちの席に呼んだということは

その人物を閣下が認めたということでありもはや、守次氏の復権は困難になるだろう

ただし会場は、最初の予定の国立劇場から変更する

閣下はそう言った

せつかくの紺碧流の家元の発表会にシザーリオ・ヴァイオラを呼び込むわけにはいかないあそこには、日本の政財界の重鎮の家族が集まるからね警備は万全だが子どもたちを、わざわざ危険に晒すべきではないだろうと思う

そんな場所で襲撃されたら、大変なことになる

だから会場は、帝都ホテルにする

帝都ホテル

発表会の終わった後午後九時からということでどうかな

ミナホ姉さんは答える

帝都ホテルに、ヴァイオラをおびき寄せるおつもりなんですね

さすがは御名穂くんだ理解が早くて助かる

おびき寄せるって

すでに、ホテル側に準備はさせている明日の夜は、あのホテルは僕が借り切ったよもっとも、あのホテルは全て僕の所有物だがね

閣下はクククと笑った

そこで、相談なのだが

閣下の言葉をミナホ姉さんは遮った

寧ですね

そういうことだよ上等な罠には、それに相応しい餌がいる

寧さんが姿を現せば

シザーリオ・ヴァイオラは、必ずやって来る

当然、寧さんにも危険は及ぶ

僕も、一度顔を見てみたいんだよ君の秘蔵っ子でアメリカの著名な犯罪者が、わざほざ日本まで追って来るという少女の顔をね

香月様残念ですが

寧は、わたくしども黒い森の商品ではございません

さて、木曜日です

ちょっと短めで済みません

すでに眠いデス

今日の仕事は、ヤバそうですね

173.インターミッション

スピーカーから、閣下のフッとという笑い声が聞こえる

まあいい明日そのホテルには、僕自身も居るシザーリオ・ヴァイオラの前に標的として立ってやろうそれぐらいの覚悟はある

だから、囮としての寧さんを連れて来いと

寧さんがミナホ姉さんに言った

あたしはいいよ、先生それで、ミスター・ヴァイオラを討ち取れるのなら

両親と弟さんを、シザーリオ・ヴァイオラに殺されている

ミナホ姉さんは、寧さんを見て

判りました明日は、寧を連れて参ります

みんなで腹を括らないといけないわずっと、ここに隠れているわけにもいかないでしょそれで、シザーリオ・ヴァイオラを撃退することができるのなら

明日のホテルでの罠にミナホ姉さんは、全てを掛けるつもりらしい

安心したまえ明日は厳重に警備させる何も心配はいらんよ

香月閣下は、そう言うが

この人の会話には、ゲームをしているような感じがある

正直信用はできない

山岡の香月セキュリティ・サービス総合警備部と工藤の警護課どちらが有能なのかも、これで判るしな

こんな状況なのに

わざと競い合わせるようなことをして

とにかく明日は、楽しみにしているよ白坂家との手打ちの段取りなど細かいことは、後で担当者から連絡させるでは

はいよろしくお願いします、香月様

そして電話は、切れた

マルゴ、克子、意見を聞かせてちょうだい

ミナホ姉さんは、迷いがあるといつも二人の意見に耳を傾ける

正直、それで一気に片が付くのなら良いと思うけれど

マルゴさんの表情は、微妙だった

香月さんの戦力は、完全にはアテにできないしミスター・ヴァイオラたちを完全に撃滅できるかどうかは五分五分だと思うよ

でも香月様とお約束した以上、明日は寧様を連れて行かなければなりませんわ

香月様は、これを一種のゲームだとお考えなんだと思いますがあたしたちは、そういう考え方をする人間をもう一人知っています

そうねミスター・ヴァイオラの性格なら、むしろ喜んで香月様の仕掛けたゲームに乗ってくるでしょうね

ミナホ姉さんがそういう結論に達する

むしろ明日、ここを出てホテルに到着するまでは、安全な状態になると考えられます

克子姉は、そう言うが

いやそうとも限らないよシザーリオ・ヴァイオラは、確かにゲーム的なことが大好きだけどやつの側近は、現実的な思考を持っているだろう

マルゴさんが、反論する

ホテルに着く前の車での移動中を襲うのが、一番の狙い目だと思うし

大丈夫よそんなことには、ならないわ

ミナホ姉さんが、マルゴさんに言う

だから香月様は、明日のホテルのイベントをわざわざ大規模な物にしたのよきっとこの情報は、すでにシザーリオたちにも伝わるようになっていると思うわ

わざと情報をリークする

シザーリオが接触していた、日本の暴力団組織はすでに判っている

そこに香月さんが、明日の夜、ホテルに全勢力を動員してシザーリオ・ヴァイオラを待ち構えているという情報を伝えれば

確実に、ヴァイオラたちに知らせることができる

ここまで大きな仕掛けをされてミスター・ヴァイオラが乗ってこないわけがないわむしろゲーム開始前に、手下にあたしたちに手を出すことは許さないと思う今頃は、自分の数少ない手駒だけで、どうやって寧を奪取するか計画を練っていると思うわ

ヴァイオラの目的である寧さんは、確実にそこに居るのだ

正しく、ヴァイオラにとっては攻略すべきゲームになるだろう

参ったね

マルゴさんが、呟く

ヴァイオラは、ヴァイオラで攻略作戦を考えているだろうし香月さんのところは、警備部と警護課で別々に撃退計画を練っているんだろうし

幾つもの思惑がぶつかり合うことになる

あたしたちは、あたしたちでその上を行く、作戦を考えるしかない

克子さん帝都ホテルって、何階建てか判る

克子姉が、その場で検索した

地上四十二階、地下五階よ

マルゴさんが考えを巡らせる

御名穂香月さんの担当者から連絡が来たら、明日の夜、あたしたちに十五階から二十階の全ての客室のキーを渡すように要求して

十五階から、二十階

全部の客室の灯りをつけて寧がどの部屋にいるかは、香月さんのところの人にも教えないようにするよそして、部屋は時々、移動する

どうして上の方の部屋じゃ、まずいんですか最上階とか

オレが尋ねると、マルゴさんは

出来の悪いゲームじゃないんだからお姫様は、最上階に居るっていうのはちょっとね

どこに居るのか、わざわざバラす必要は無い

それに脱出のことも考えないと階段を使って、素早く逃げるとしたら二十階が限度だろう

向こうは少人数だけど、精鋭部隊だからね上の方の階に居たって、エレベーターを使えばすぐに昇って来られるんだそんなら、わざわざ高いところに居る必要は無いだろう

敵を混乱させるためなら真ん中よりちょっと下の階に居た方がいいのか

それにマンガみたいに、パラシュートやヘリで屋上から攻められても困りますもんね

ヨッちゃんそんなこと、現実にできるわけがないでしょ

寧さんが呆れた顔で、オレを見た

東京の夜は、街の灯が明るいからねパラシュートなんかで降りてくれば、すぐに目撃されるよ帝都ホテルは、都心の一等地にあるんだし

それにさ、ヨッちゃんもしパラシュートで降りて、風の影響でホテルの上に降りられなかったらどうするわけ

風に流されて、全然違う所に落ちたら馬鹿丸出しだ

ヘリとかもね帝都ホテルには、ヘリポートなんて無いわよ無理に着陸したら、ホテルの最上階に穴が開くわよ

克子姉にも、責められる

それはホバリングしている間に、飛び移るとか

一か八か、そんなことを言ってみる

そうやって飛び降りてもビルの最上階の出入り口を押さえておけば、中に入れないだろ

そこはロープでぶら下がって、下の階の窓を蹴破って侵入とか

地上四十二階だよそんなことのできるような、特殊部隊出身のメンバーは、ヴァイオラの部下にはいないよ

マルゴさんに一蹴されてしまった

いずれにせよヘリとか飛行機とかの接近は、香月さんのとこの警備員がちゃんとチェックしているよ専用の人を用意して

あの山岡さんて人は、そういうことは見落とさないだろうな

そうね香月セキュリティ・サービスの名前で、飛行船がチャーターされているわね

克子姉が、ネットからそんな情報を探し出してくる

飛行船

広告宣伝用の飛行船よ明日の夜ずっと、帝都ホテルの上空に飛行船を飛ばしておくつもりなんでしょそうすれば、ヘリも飛行機も近づけないし無理矢理に、飛び込んで来たら、飛行船の中から監視している人に丸見えでしょ

すでに色々、動き始めているんだ

マルゴ、他にあちらに要求することってあるかしら

ミナホ姉さんが尋ねる

今のところは思い付かないねこれから、帝都ホテルの図面や内部資料を見て検討するよただ

正直明日のあたしは、寧の側から離れられないだろうと思うし一人でガードするには、限度があると思うよワイルド・カードが欲しいな

判ったわ、切り札は手配しておきます

ミナホ姉さんはそう、答えた

工藤さんのお父さんも信用はできると思うわ少なくても、シザーリオ・ヴァイオラの件に関しては

そうだね明日の昼の間にでも、ご挨拶しておくよ

マルゴさんが監視モニターの工藤父を見る

工藤父たちはまた焚き火を始めている

ところで御名穂香月さんの件だけど

マルゴさんが、話を変える

香月さん本気で黒い森を自分の支配下に置きたいみたいだねどうするの

さっきの電話での口振りだとそんな感じもしたけれど

香月閣下は、本気でそんなことを考えているのか

まあ今までの黒い森は、白坂創介の居る不良物件だったからね背後に白坂家という存在があったし、白坂創介の芸能界や暴力団との裏の繋がりもあった香月さんにとっては、無理をしてまで手を出すべき物件ではなかったんだと思うよ

白坂創介込みじゃ、逆に利用されかねないし

それがこれで、黒い森から白坂創介が完全に排除されることになる香月さんは、御名穂の才能は認めているしあの人の望みは、昔の黒森楼の再建だろうというか自分の趣味に合った娼館が欲しいんだと思う

あたしは香月様の下で働くつもりは無いわ黒い森を香月様に売り渡す気も無い

あたしたちは独立した組織として香月様や他の方々を顧客として運営してきたわその原則を変えるつもりはないのお客様であって主ではないわ対等な関係での商取引でなければ娼婦がまた虐げられることになる

白坂創介が黒い森の全権力を掌握していた時代のように

娼婦が一方的に苦しめられ搾取される

それでしたら何かしらの対抗策を考えておかないといけませんわね

そうね克子

というより明日の夜、最終的にシザーリオ・ヴァイオラの首を獲るのは、あたしたち自身でやらないといけないってことだね

香月さんの部下にシザーリオ・ヴァイオラを仕留められたらそれは香月さんに対して借りを作ったことになるだろそれを楯に香月さんは、黒い森の支配権を要求してくると思うよ

そうね香月様は、一石二鳥で一挙両得な結果を狙っているんでしょうねシザーリオ・ヴァイオラという悪人を撃滅するゲームを楽しみながらあたしたち黒い森を手に入れるおつもりなんだわ

そのために明日は、ホテルを舞台にミスター・ヴァイオラと闘う

やれやれ問題が、山積みだね

マルゴさんが、溜息を吐いた

寧、ネットの方はどうなっている

マルゴさんが、寧さんに声を掛ける

うん白坂家が雇ったみたいな擁護の連中は、ことごとく吊し上げにあって炎上中あたしたちが流出させた映像や資料は、一通り拡散したみたいだしあたしたちが手を出さなくても、勝手にどんどんコピーされてる白坂創介と芸能人のエッチ動画なんて、もうすでに課金している業者もいるくらいだから

寧さんが、そう報告した

それなら、もういいわ今夜は休みましょう明日も大変みたいだしね

ミナホ姉さんが、寧さんたちに言った

工藤さんもありがとう、とても助かったわ

ネット工作終了の指示にミッチィも、やっと武士言葉を止める

一時はどうなることかと思ったが

この子、一見クールだけど基本的にノリが良いんだよな

さすがあの父の娘にして、工藤流伝承者

コーヒーとお紅茶を煎れてきました

メグとマナが台所から、ポットとカップを持って現れる

お気が利くね、君たちっ

あたしはコーヒーがいいな今晩は、監視を続けないといけないから

マルゴさんは、ニコッとメグに微笑む

ここが襲撃される可能性は、まだ残っている

その監視とネット上での情報操作を続けるつもりらしい

あたしと克子と三人で、交代しながらでいいわマルゴも、充分な休養を取って貰わないと困るから

それなら、オレもやりますよ

と、オレが声を掛けると

あ、あたしだって

マナもいます

メグとマナも自分から立候補してくれる

あなたたちではダメよ監視装置の使い方が、判らないでしょ

克子姉は、そう言って笑う

そうだねつい見落として、敵の侵入を許したなんてことになったら、大変なことになるからね

うんそれで全滅するのは、確かにマズイ

だからあなたたち三人は、寝てちょうだい

ミナホ姉さんが、オレたちに微笑んだ

そんなの、あたしもやるわよっあたしだって、監視装置の使い方なら判っているから

と、寧さんが言うと

寧こそ睡眠時間を充分に取るのよ肌荒れとか、眼にクマとか、絶対にダメですからね

ミナホ姉さんが、強くそう言った

あたし決めたのこうなったら、最高の寧を見せつけてやるわシザーリオ・ヴァイオラにも香月様にも

マルゴさんも頷く

そうだね明日の夜は、寧は最高の美貌で現場に向かわないとね寧が主役なんだから

帝都ホテルに閉じ込められた麗しき姫君

悪魔によって攫われるか

オレたちの手で、守りきることができるか

明日は運命の夜になる

それなら最高の状態を保っていて貰わないと困りますわね

克子姉が、寧さんにウインクする

もおっ判ったわよミスター・ヴァイオラも香月閣下も、あたしが悩殺してやればいいんでしょっ

そして、午前零時四十分

みんなでお茶を飲みながら見ていて、テレビニュースで

静岡県警の緊急会見が流された

今回、発見された遺体と白坂創介との間に何らかの関係があるものと推察され、警視庁と合同捜査を開始することとなりました

ネットで流出した映像よりも詳細な情報ファイルを

ミナホ姉さんは、記者会見が始まると同時に警察に送信している

警察はついに、奈生実さんの死に白坂創介が関与していると断定した

警視庁ではオーストラリア警察に対し、白坂容疑者の身柄の移送を要請しましたがすでに、白坂容疑者は、現地の警察署から釈放されており、その後の足取りは不明です

オーストラリアの白坂創介の現在地は、不明だ

いやもちろん、ミナホ姉さんの指示を受けた恭子・ドスノメッキーさんが連れ出したんだろうけれど

ネット上の噂では、白坂家がどこから匿っているんだろうということになっていた

さてちょっと、身体を動かしてくるよ今日はトレーニングする時間が取れなかったから

紅茶を飲み終えたマルゴさんが、そう言って立ち上がる

よろしければ、お相手していただけますか

ミッチィがマルゴさんにそう言う

構わないよあたしも、一度、君と手合わせしてみたかったから

マルゴさんは、笑ってそう言う

ただしオリジナルな工藤流古武術の技だけを使うこと

ミッチィが、怪訝な顔をする

それはどういう意味でございますか

今の工藤流は君のお父さんが、相当アレンジしているんだろあたしは、オリジナルな形が見たいんだ工藤流がどんな技なのか本質を見極めたいからね

そういうことでしたら

ミッチィは、了承した

ミッチィオリジナルの工藤流って、どんな感じの技なの

つい聞いてみたくなった

はい本来の工藤流は、黙って闘います

黙って、闘う

絶対に、技の名前を叫んだりはしません

技の名前を叫ばない

それじゃ工藤父のアレンジって

お父様は、闘いながら相手にやたらと話し掛けたり、大げさな技の名前を叫ぶことによって敵の集中を削ぐという技術を、新たに開発したのです

正に二十一世紀に相応しい、新戦法だと言えると思います

そうだろうか

工藤父の喋りや、技の名前は

むしろ、二十世紀で停まっているような

じゃあその新戦法は、無しで一回、手合わせしよういいね

マルゴさんはミッチィと、上の部屋へ上がろうとする

待って下さいオレも見たいです

正直ちょっと興味がある

ダメダメ吉田くんは、お風呂だよ

階段の途中からマルゴさんが、オレに言う

お風呂

ここの施設は、こんなにたくさんの人が一遍に泊まることを想定して作ってないからねお風呂は順番に入るしか無いだろう

昼間入ったシャワールームは、そんなに広くは無かったっけ

メグとマナと三人で入ったら、ギリギリだった

ほら克子さんが君を待っているよ

あなたぁ

振り返ると

克子姉が、タオルとバスローブを持って、立っている

監視はあたしがやっているからお風呂は、先にどうぞ

ミナホ姉さんが笑って、そう言ってくれた

香月さんの部下の人から、連絡があるだろうし他にもちょっと、連絡しておきたい相手がいるのよ

連絡しておきたい相手ってミナホ姉さん

こういう時だからこそ気晴らしのイベントも組んでおかないとね

すっかり忘れていたけれどもう一つ、片付けてしまいたい相手が居たでしょう

ミナホ姉さんがテレビニュースを流しているモニターを指差す

すでに白坂創介関連の続報が終わっていた

別のニュースが流れている

報道に対し市会議員の遠藤氏は、次のように反論しております

遠藤の叔父さんの市会議員の収賄疑惑か

すっかり忘れていた

明日、学校が終わればしばらくは、また連休になるわだから、なるべく明日中に片を付けるわ

ってことは学校の人間に連絡を取る

ミナホ姉さんは、スッと鎖に繋がれたままの雪乃を見る

雪乃はすっかりうなだれて、床にごろんと転がっている

寝ているようにも見えるが

こちらに聞き耳を立てているかもしれない

ミナホ姉さんは、雪乃に聞こえないようにそっと、オレの耳に囁いた

幸代を動かすわ

岩倉会長を

あの子も、そろそろ突っついてあげないと、また機嫌を悪くするだろうから

ミナホ姉さんは、クスッと笑う

馬鹿で下品でもどうしようもない子だけれどあたしにとっては、可愛い玩具なのよ、あの子は

ミナホ姉さんは、岩倉さんに何をさせるつもりなんだ

あなたぁ、早くぅぅ

後ろから克子姉が、声を掛ける

そう言えば身体が疲れてくると、余計にセックスしたくなるって言ってたっけ

相手をするのは、オレの勤めだ

そうだよ、お兄ちゃん早くぅぅ

マナもタオルとセッケン持ってニコニコ笑っている

二人一緒か

メグはカップの片付けをしながら、寧さんと話している

克子姉とマナを気遣ってくれているんだな

早くぅお風呂ぉ

スタイル抜群のセクシー美女と

可愛らしい十四歳の美少女が、オレを待っている

よし頑張ろう

さあ楽しんでいらっしゃい

ミナホ姉さんは、オレの背中をポンと押してくれた

金曜日です

今日を乗り越えれば

明日は、克子姉によるソープ嬢講座の予定です

174.克子先生のセックス教室

いらっしゃいませっお客様

と、元気なマナの声

いらっしゃい

と、しっとりとした克子姉の声

シャワールームに入ると下着姿のマナと克子姉が、オレを待っていた

と、言ってもマナは最初からノーパンだったので、今はブラしか付けていない

な何です

オレが尋ねるとマナが

ソープランドごっこですっ

ソープランドごっこ

克子姉、またマナに変な事を教え込もうとしているな

あ、お兄ちゃん安心してねマナは、こんな遊び、絶対にお兄ちゃんとしかしないからマナは、お兄ちゃん専用のソープランドのお姉さんになるからね

いやそんな心配は、していないけれど

マナちゃんそんな所に、立っていてはダメよ最初はこうするの

そう言って克子姉は、下着姿のままでシャワールームの床に正座する

克子でございます本日は、お相手を勤めさせていただきますよろしくお願いします

スッと、両手を付いてオレに頭を下げる

あマナもします

マナも急いで、床に手を付く

マナでございますどうぞ、可愛がって下さいっ

下着姿の美女と美少女がオレの前にひれ伏す

マナちゃん可愛がって貰うんじゃないわ今夜は、あたしたちがソープ嬢なんだからいっぱい、ご奉仕しないとね

はい、克子先生

顔を見合わせて、クスクス笑い合う二人

さ脱いで

克子姉が立ち上がってオレの服を脱がしてくれる

でも克子姉、いいの

オレはちょっと心配になって尋ねた

え何のこと

克子姉は、艶やかに微笑む

こういうのって娼婦の技術だよね別にいいんだよ、オレ、克子姉のことを娼婦みたいに扱いたくは無いから

克子姉には売春婦時代のことは忘れて欲しい

できるだけ

あたしはあなたに、娼婦としても扱われたいわレイプもされたいし、メチャクチャにされたいの

克子姉はマナを見て

あたしマナちゃんたちみたいに若くはないでしょあなたに処女もあげられなかったしだから、あたしはあたしの持っている知識と技術の全てを、あなたに捧げたいの

克子姉が背中から、オレを抱き締める

ふっくらとした胸がオレの背中に押しつけられる

その代わりあなた一人の娼婦になるわあなたとだけとかセックスしないわあなたの性欲の処理のためには何でもする女になるの

オレにそう囁きながら耳を下でチロリと舐めた

左手でオレの股間をまさぐる

うふっ、大きくなってきた

オレのペニスに熱いものが集まっていく

あたしの身体に溺れてううん、溺れさせてあげるから

克子姉の舌がオレの唇の中に侵入して来る

本当のセックスの快楽を教えてあげる

オレのズボンのジッパーが、ジーィッと下ろされて

うわっ、ホントに大きくなっている

オレの前にマナが、しゃがんでいる

ベルトを外してオレのペニスを露出させた

マナはヴァージンもお兄ちゃんにあげたしあ、アレはレイプだっけ

そう言いながら勃起した亀頭を指で擦る

でも、とにかくもう、お兄ちゃんとしかセックスしないよっお兄ちゃんのセックス奴隷なんだからこれからは、克子さんに習ってお兄ちゃんを気持ち良くするテクニックをいっぱい教えて貰うんだからっ

十四歳の唇がオレの亀頭を含む

温かく、潤った口の中

小さな舌が、子猫のようにオレの亀頭を舐めていく

マナちゃんはスーパー・モデルになるために、魅力的に成長するんだったわよね

オレを抱き締めて愛撫しながら克子姉が、マナに言う

そうだよマナは、お兄ちゃんのためにスーパー・モデルを目指すのそのためなら、何でもするんだから

舌を出して、ベロベロとペニスの周りを舐めしゃぶりながらマナは言った

毎日の食事なんかのプログラムとかは、今の騒ぎが終わってから組んであげるけれど今から、マナちゃんには守って貰いたいことがあるんだけれどいいかしら

克子姉が、マナに言う

マナは、オレのペニスを掴んだまま

はい、何でも言って下さいマナ、絶対に守りますから

そしてまた、オレの亀頭を口に咥える

一つはもう、絶対に彼以外の男性とセックスしないことこれは、大丈夫だと思うけれど

はひ、それふぁ、ぜぇったひに守ひまふっ

マナはフェラチオしたまま、そう答えた

二つ目は一日一度は、必ず膣内射精を受けることそれと、口からも精液を飲むのよ

膣内射精と精飲で合計2回は、必ずセックスする

2回しかしちゃいけないんですか

最低、1回ずつは、身体の上と下に精液を出して貰いなさいってだけのことよしたかったら、何回でも良いのよ

わーいっ

喜ぶマナ

1回ぐらいじゃ満足できないもんね、お兄ちゃんは

マナは、昨日オレにレイプされて処女を失って以来

恐ろしい回数のセックスを強要されている

ここ数回は、セックスでイケるようになってきたし

物凄いスピードで、性感を開発されている

ただし、マナちゃん

克子姉がマナに微笑む

絶対に、その1回以上はマナちゃんの方から、彼に求めてはダメよ

マナの顔から微笑みが消える

女ってね、いつでもどこでもセックスしてくれる相手がいると思うと顔が弛んでくるのよちょっと、下品な顔つきになるのよね

克子姉は、そう説明した

ほらお腹いっぱいご飯を食べて、満腹の人って幸せそうだけど、表情が弛みまくるでしょそして、毎日、そんなことをしていたらぶくぶくに太って、みっともない姿になっちゃう

想像してみたのか、マナは暗い顔をする

セックスも同じよあんまりにも、毎日満足し切ってしまうと心も身体もゆるゆるに弛んで、どうしようもなくなっちゃうのよ

あんまり、気軽にセックスでき過ぎる環境ってのも、よくないんだな

気を付けよう

でも人間が、毎日ご飯を食べないと死んでしまうようにセックスだって、とても大事なことだからそれで、あたしはここのところは彼とセックスするのは、なるべく一日一回って決めているのよ

克子姉とは、そんなに身体を合わせていない

もちろん本当は、あたしだって、もっと彼と愛し合いたいわ何もかも放り出して一日中、ベッドの中で睦み合いたいそういう気持ちを抱えたまま一日一回のセックスに全力を掛けるのそれでも、ちゃんとイケるし、スッキリするし、彼のことがとっても愛しく感じられるし幸せな気持ちで、また仕事に戻れるわ

克子姉が、オレにキスする

オレ、克子姉の役に立っている

オレがそう尋ねると

あたしあなたがいるから生きているのよ

そう言って愛おしく抱き締めてくれた

マナちゃんも知っている通りこの人は、自分の女に求められたら、絶対に拒まないわ女が満足するまで、何回だって相手をしてくれるだから、あたしたち女の方が自分の欲求を抑えないとね

マナは、真剣な顔で克子姉の言葉を聞いている

判りましたでも

お兄ちゃんの方からマナとエッチしたいって、求めて来てくれた時はいいんですよね

克子姉が微笑む

そういうことよ彼が求めて来てくれるように、いつも魅力的な自分で居られるように努力をしなさいそういう緊張感がマナちゃんをいい女に変えてくれますからねっ

あなたもいいわね約束して本当に、あたしたちに魅力を感じたときは、ガマンしないで、いつでもどこでも求めて来て

オレにアピールすることでマナが魅力的な女の子になっていくのなら

本当に、いつでもどこでもだからねマナ、満員電車の中とかでも、お兄ちゃんに求められたらセックスするからね

マナが、潤んだ眼でオレを見る

っていうかそういうのもしてみたい物凄く混んでいるハンバーガー屋さんのトイレとかライブ会場のロビーとか

お前妄想が垂れてきてるぞ

そっかそういう所で、どうしたらお兄ちゃんが、あたしの身体に興奮してくれるかを考えればいいんだ

ね魅力的な女になるための練習には、もってこいでしょ

克子姉が、マナに微笑む

はい克子先生っ

マナも、ニッと克子姉に微笑み返した

脱がせて

克子姉がオレの前に、はち切れそうな胸を突き出す

思わず唾を呑む

ホックは後ろよ

オレは手を伸ばす

ホックを外すと

ブラジャーに包まれていた大きな肉の塊が

弾けるように転げ出す

ピンク色の乳首は、すでに鋭く尖っていた

克子姉はそのまま、オレの見ている前でパンティを脱いだ

淫臭がシャワールームの中を漂う

すでに濡れているんだ

お兄ちゃんあたしも

マナが、オレに飛びついて来る

マナのジュニアブラを捲り上げるようにして、脱がした

お兄ちゃんはあたしが脱がしてあげる

マナの小さな手がオレのパンツをスルリと脱がしてくれた

マナの顔の前に勃起しきったペニスが隆々と現れる

うん元気元気、可愛いっ

マナが、亀頭を撫で撫でしてくれた

その間に克子姉がシャワーを出して、温度を調節している

こちらへお出で下さいお客様

克子姉が、再びソープごっこに復帰する

熱くないですか

そう言いながらオレの身体にシャワーのお湯を掛けてくれる

あたしの身体お触り下さっても、いいんですよ

興奮した眼で克子姉が、オレに言った

オレは克子姉の巨乳に手を伸ばす

さっきから、ずっと触りたかった

むにゅむにゅとした柔らかい肉塊

それでいて弾むような手応えがあって

こんなに大きいのに、全然垂れていない

ちゃんと筋トレやって、垂れないようにしているんだ

克子姉だって、まだ二十一歳

肌だって水を弾くような若さがある

気に入って下さいましたあたしの胸

オレはお湯で洗われたばかりの乳首に口を付ける

ペロペロと舐めて

あんっ気持ちいいですわ

克子姉が乳首への愛撫に悦んでいる

あ、あたしのも触って下さい

マナが自分のおっぱいをオレに押しつけてくる

克子姉と比べたら、まだまだ未発達の胸だけれど

十四歳の少女らしいぷっくりとした膨らみだ

乳首は乳輪の中に埋もれている

マナちゃんのこれそろそろ、お外にだしましょうか

克子姉が妖しく、微笑む

そんなことできるんですか

マナが、思わず克子姉に叫ぶ

ここのところ、メグやみすずの裸体と自分の身体を見比べる機会が多かったから

やっぱり、少し気になっていたらしい

ええお客様に舐めていただいて、吸い出していただけば

克子姉の言葉にマナが、オレを見上げる

お願いします、お客様マナの隠れている乳首を、お客様の力で外に出して下さいっ

シャワールームの壁にもたれて、座り込み膝の上にマナを乗せる

オレの顔の前にマナの可愛いおっぱいがある

お客様は、お好きに吸い出すおつもりで、乳首を刺激して下さい

マナちゃんは吸い出されるイメージでぷくって、乳首が外に飛び出す様子を想像して

オレはマナの胸に舌を這わす

乳輪の中に確かに固くシコッた部分がある

そこを吸い出すように

ああんっお兄ちゃんっ

もう一つの乳輪は、指で

固い感触を指の腹で擦る

うあっあんっあああっ

身体を捩って、快感に震えるマナ

桜色の乳輪の中からぷくっと乳首が

まるで、新緑の芽が出るように

顔を出す

マナ出て来たぞ、乳首

オレが、そう言うとマナは

本当だマナ、大人のおっぱいになっちゃった

オレは舌で乳首を転がす

いやんっくすぐったい

じゃあ止すか

ううんもっと、ペロペロしてお兄ちゃん

オレは外気に触れたばかりのマナの乳首にむしゃぶりつく

あんっこれいい気持ちいいよおっ

マナは身体を奮わせて、悦んでいる

もう一つのおっぱいもお兄ちゃん、大人にして乳首、吸い出して

オレは、もう一つの乳首に吸い付く

舌先で掘り起こすように

唇で吸い上げるように

手で、おっぱい全体を揉み上げるようにして

乳首が出るように刺激を続ける

マナちゃんもイメージして乳首がぷくっと起き上がるのよさあ

克子姉の言葉をマナは頭の中で再現する

ああっあああんっ起きる起き上がるよおっあたしのおっぱい

もう一つの乳首も乳輪から顔を出す

早速吸い付く

ああっ気持ちいいっもっと、触って舐めてぇぇ

悶えるマナ

これ毎日して、お兄ちゃんマナのおっぱい、チュウチュウしてそしたら、マナどんどん、おっぱいが大きくなると思うから

ああ毎日吸ってやるよ

克子姉もマナの胸に顔を寄せる

空いている方の乳首を舐めて差し上げまーすっ

克子姉の舌がマナの乳首を責める

うそっ何これ

克子姉のテクニックにマナが叫ぶ

あなたもよく見ていて昔、辛くてたまらない夜は、よく渚と二人で慰め合ったから

克子姉はレズのテクニックにも長けているんだ

舌先だけでなく舌の横や裏側まで使って

克子姉は、マナの乳首を嬲っていく

激しくよがる十四歳

判ったこんな感じだね

オレも克子姉の真似をして、反対側の乳首に吸い付く

だめぇぇ両方同時に吸うのは、だめぇぇ

マナがはぁはぁと熱い息を漏らしている

気持ちいいよおっ大好きぃぃお兄ちゃんも、克子さんも大好きぃぃ

そんなマナの股間に克子姉が手を伸ばす

ひぃやぁんっ

両方の乳首を同時に舐められながらヴァギナを触られて、マナが声を上げる

もう、グチョグチョじゃないマナちゃんて、エッチな子なのね

エッチですぅマナ、エッチな子なのごめんなさいごめんなさい

快感にマナは、眼に涙を浮かべている

うふふ、したくなっちゃった

克子姉がオレを見て、妖しく微笑む

オレの勃起は最大レベルになっていた

じゃあ、マナちゃんにそう言ってあげなさい

マナは女性器を克子姉にまさぐられて、口で息をしながら喘いでいる

マナオレ、お前と繋がりたい

オレがそう告げるとマナは

良かったマナももう、お兄ちゃんに犯して欲しくてたまらなくなっています

シャワールームのタイルの床にマナを寝かせる

大きく足を拡げさせて

待って今夜は、ソープごっこだから

克子姉がオレとマナの身体にボディ・ソープを付けてくれる

克子姉のしなやかな手で拡げられて全身がヌルヌルになる

はいこれでいいわ

オレは亀頭をマナの膣口にくっつけた

それだけで内部から愛液が、とろんと滴ってくる

マナ、行くぞ

犯してお兄ちゃんに、犯されたいのっ

涙を流しながら、挿入を懇願するマナ

何て可愛い、十四歳なんだ

亀頭を熱く湿った胎内に押し込むッ

あうっ入ってきたぁぁ

オレの肉の欲棒がマナの小さな肉体に、呑み込まれていく

ごめんもう、ガマンできない

オレは、マナの身体を抱き締めて

ガンガンと腰を動かし始めるっ

あたしのことは気にしないでお兄ちゃんの好きにしてっ犯されたいのマナ、力尽くで、お兄ちゃんに犯されたいっ

ボディ・ソープのヌルヌルの感触が気持ちいい

マナのおっぱいの感触を

オレの裸の胸で感じる

露出したばかりの乳首が

何度も擦り付けられて

あっあああんっ気持ちいいよ何でなのどうして、お兄ちゃんにレイプされるのって、こんなに気持ちいいのおっ

マナの膣の中が、オレを熱く包み込んでいる

オレしか知らない少女の肉体

オレが女にした処女を奪い、開発し続けている少女

中学二年生の何も知らなかった少女の蕾が

わずか二日で無理矢理に、女として開花させられていく

ああっ好き好きよお兄ちゃんあたしのお兄ちゃん

泡でヌルヌルになった身体を擦り付けながらオレたちは、激しくセックスする

そろそろ、あたしも参加致しますわっ

克子姉が自分の豊かな肉体に、ボディソープを落とす

おっぱいからお腹に掛けて泡まみれにして

サンドイッチにしてあげるわ

と、オレの背中に抱きつく

身体の下にマナ

マナの幼い女体をオレは胸で感じている

身体の後ろに克子姉

克子姉のナイスボディをオレは背中で感じている

マナちゃん、苦しくない

克子姉が、マナに尋ねた

オレに深々と挿入されているマナ

だが、マナに体重が乗らないようにオレは腕で自分の身体を支えている

それならいいわあなたは、動かないでね

克子姉がオレに囁く

動くのはあたしがするから

克子姉は、オレの背中にしがみついたまま

自分の股間をオレの尻にグイッと押しつける

その反動でオレのペニスは、マナの最奥へ

喘ぐマナ

もう一度克子姉が腰を使う

グイッ

オレは、何もしていないのに

克子姉によって、強制的にピストンさせられる

不思議な感覚だ

オレが、マナを犯しているはずなのに

オレも、克子姉に犯されているような

いいでしょ、これ

ああ、とっても気持ちいいよ

克子姉の股間に押し込まれるオレの尻

ペニスの先がマナの子宮口へ届く

そして二つのタイプの違う女体に包まれているという感触

とてつもなく気持ちいい

うふふもっと、いいことしてあげる

克子姉がオレの背中に、豊かなバストを擦り付けたまま

オレとマナの結合ポイントに指を入れる

こういうのもいいでしょ

つながっているペニスの根元を優しく触る、克子姉

玉袋の縫い目にも指を這わす

マナちゃんもね

さらに、マナのクリトリスにも

あああっダメっそこはダメェェ

大きく喘ぐマナ

マナちゃんそろそろ、お腹の中に彼の精液が欲しい

克子姉がそう、マナに囁く

欲しい、欲しいですからそんなにイジらないでぇぇ

じゃあ彼におねだりなさいっ

お兄ちゃんっお兄ちゃんの精液が欲しいですっマナのお腹の中に子宮の中にいっぱい注いでお腹の中たぷたぷにしてぇぇ

マナのいやらしい叫びに

オレも激しく、興奮する

克子姉身体を離してオレ、ガシガシ突き込みたいよっ思いっきり、突き込んでマナの中に射精したいっ

オレの腰がついつい動いてしまう

しかし、克子姉の身体がぴったり引っ付いているから

激しい、ピストンができない

このままじゃ射精できない

克子姉、お願いだから

そしたら克子姉は

そんなに激しく腰を動かさなくても、簡単に射精できる方法があるのよ

克子姉の細くて長い指先が

オレの肛門に触れる

ここに、射精のスイッチがあるの

ジュポリ

泡でヌルヌルになった指が

オレの肛門の中に入る

肛門の中で克子姉の指が、そのポイントに触れた

うわああああああっ

破裂した水道管のように

オレの精液が、一気にマナの子宮に噴き出すッッ

熱いぃぃぃ

身体の一番深いところに、男の液体の熱を感じるマナ

はい、いいわよ好きに動いて

克子姉が、ぴゅっとオレの肛門から指を引き抜いた瞬間

オレは、狂った様に腰をマナの中に突き込んでいく

全ての精液を放出するために

マナの子宮の中に届かせるために

どうしようあたし、また犯されてる汚されてるぅぅ

マナがオレをギュッと抱き締め受け入れてくれている

あたし、まだ中学生なのに十四歳なのにぃ

どくどくと

マナお兄ちゃんの女なのぉぉ女の身体に、されちゃったのぉぉ

犯される快感に

マナは、溺れていく

土曜日です

目が醒めたら、夕方の5時でした

睡眠時間だけは、取り戻せました

しかし冷蔵庫にも何も無い

明日は、克子姉とのセックスになります

それでは

175.全裸問答

ごめん、マナはイケなかったろ

荒い息をしながらマナに言う

ペニスはまだ、マナの中にハマッている

結合部から愛液と精液が染み出していた

そんなの気にしないでマナは、お兄ちゃんが気持ち良ければいいんだから

マナはそう言って、オレにキスしてくれる

それよりマナの乳首を大人にしてくれてありがとう

マナの乳首は勃起したまま、ぷっくりと外に出ている

オレは、その乳首を舐めてやった

あんっ気持ちいいっ乳首って、こんなに感じるんだ

マナが、嬉しそうに笑った

次は、あたしの番よ

克子姉が、オレの耳に囁く

一回出してスッキリしたでしょ二回目は、目一杯楽しみましょうね

あ、克子さんズルい

マナが、オレの下から克子姉に言う

一回目も二回目も、それぞれ違った楽しみがあるのよ一回目の精液はとっても濃いし早く女の中に入りたいって欲求があるから、花火みたいに一気に火が付くでしょ二回目は、一回射精した後だからまったりと時間を掛けてセックスが楽しめるわ

マナちゃんは、どっちの方が好き

どっちもしたい

まあ、マナちゃんは欲張りね

待って、お兄ちゃん

マナが起き上がってオレのペニスを頬張る

マナのために出してくれたんだものちゃんと、マナが綺麗にしてあげるね

十四歳の少女がチュッチュと尿道の中に残っていた精液を吸い出す

亀頭も舌でペロペロと舐めてくれた

マナ、フェラチオには、もう慣れたのか

と、オレが聞くと

ごめんねあたし、まだ上手じゃないでしょ

きっと上手くなるからマナのこと、見捨てないでね

オレはマナの顔を撫でてやる

捨てないよこんなに可愛いんだから

マナは、ニコッと笑って

あたしは吉田マナですお兄ちゃんのセックス奴隷ですお兄ちゃんに気持ち良くなって貰うのが、マナの仕事です

マナが、チュパチュパとペニスを舐めしゃぶる

それから、オレの前で大きくM字開脚して見せて

見てお兄ちゃんの、トロトロ出てきたよ

マナのヴァギナの隙間からオレの精液が、とろーりと滴り零れる

中学二年生の胎内にオレは、こんなにたくさん射精したんだ

ホントマナちゃんが、羨ましいわ

あなたは、本当にいつもマナちゃんには優しいから

え優しいか、オレ

中学生の女の子を、こんなに何度も犯しているのに

そうでしょ、克子さんっあたしも、そう思ってますお兄ちゃん、マナのこととっても大事にしてくれてるよねっホント、宝物みたいに

マナが、自分の下腹部に浮かんでいる宝というタトゥに触れる

それはマナのことを、妹とかペットとかそういうものとして愛してくれているんであって女として愛してくれているわけじゃないことは判っているけれど

マナが、オレを見上げる

でも、嬉しいのお兄ちゃんが、どんな時でもマナのことを助けてくれようとしてくれたこと覚えているから忘れないよ

あたしは、お兄ちゃんが好き愛してる一生、ご奉仕するからねっ

オレだって、マナが好きだよ

オレはしゃがんでマナと視線を合わせる

マナのことはオレの女だと思っている

するとマナは

だったら、もっとマナに厳しくして下さい

マナの眼は真剣だった

あたしとっても生意気でしょお兄ちゃん、頭に来たらあたしのこと、ぶってもいいんだよううん殴ったり、蹴ったりしてもいいの

マナがオレの手を掴む

あたしのことだけじゃないわあたしに関係無くても、もし、お兄ちゃんがイライラしてたり、ムカムカしていることがあったらいつでも、マナを殴って下さいいいんだよ何をしてもそれからムラムラしたら、いつでも犯してあたし、お兄ちゃんのセックスのはけ口になりたい

マナは潤んだ瞳で、そう言った

あたしお兄ちゃんの日常に、必要な道具になりたいのいつでも、すぐにマナの身体を使って欲しいのマナは、いつでもお兄ちゃんの近くにいるからね

マナの身体を抱き締めた

お前そんなに心配なのか

マナは頭の良い子だ

彼女には判っている

彼女の父親は社会的に完全に破滅した

白坂の家も命運が尽きようとしている

もう、マナには帰れる場所は無い

普通の暮らしには、戻れない

マナにはオレの側にいるという選択肢しか残っていないんだ

だってあたし、自分に自信が無いんだもの

マナが泣いた

あたし他の人たちよりも子供だし、綺麗じゃないし、馬鹿で生意気だし

本当に何でもしますっ何でもするから絶対に、捨てないで捨てないで下さい

マナはオレに土下座する

マナが全裸で土下座するのはこれで何回目だろう

ただオレに向かって土下座するのは、これが初めてだ

マナはオレが信用できないか

オレは、優しくそう言った

そんなことはないよ

マナが、涙目でオレに言う

お兄ちゃんのことは信用しているよでも、マナ、自分で自分が信用できないんだもの怖いんだものあたしがまた、お兄ちゃんを裏切っちゃうんじゃないかって

マナは、正直にそう答えた

それはマナちゃんがまだ、心の底からセックス奴隷になり切っていないからよ

マナが、克子姉を見る

ちゃんと絶望し切っていないから希望も見えてこないのよ眼を閉じてみて

マナが眼を閉じる

今まで暮らしてきた家を思い出して、あそこに戻れると思う

絶望しなさいそして、頭の中から捨てちゃいなさい

マナの声に力がこもる

あなたの学校の友達白坂舞夏として、交流してきた人たちのことを思い出しなさい

その人たちの所へあなたは、帰れる

帰れません

それなら、きちんと絶望しなさいそして、頭の中から消してしまいなさい

克子姉がマナに言う

あなたの頭に残っているものは何

あたしとお兄ちゃんです

他には無いの

はい、残っていません

お、おい

マナ雪乃とかメグとかは、残っていないのか

マナは眼を閉じたまま、答えた

雪乃さんは敵ですあたしとは、もう関係の無い人です

白坂家を捨てたという気持ちが雪乃に対しての激しい敵愾心に変換されてしまっているんだ

メグお姉ちゃんは、いい人だけどあたしと同じですから

同じって

お兄ちゃんが一番なんですあたしとお兄ちゃんのどっちかしか助けられない状況になったら、間違いなくお兄ちゃんを助けますあたしを見捨てて

こういう話題前にもしたよな

どっちを助けて、どっちを見捨てるか

だからって、別にメグお姉ちゃんが嫌いってわけじゃないんですメグお姉ちゃんのことは好きですただあたしと同じ立場だからライバルだから負けられないんです

マナはそう言った

では今、マナちゃんの頭の中に残っているのは、マナちゃん自身と彼だけなのね

克子姉が念を押す

克子姉がニコッと微笑んでマナに言った

では、最後の質問よあなたと彼が、敵に毒薬を飲まされ、解毒剤が一つしかありませんあなたは、どうしますか

眼を閉じたままのマナが口籠もる

解毒剤は、自分が飲むそれとも、彼にあげる

マナは黙ったまま考え混んでいる

あなたはどう

克子姉が、オレを見た

解毒剤はマナに飲ませるよ

オレは即答した

でもそうしたら、あなたは死ぬことになるのよ

そんなの仕方がないじゃないかオレなんかが生き残るより、マナが生きる方がずっといい

オレはそう、思う

そんなんで、マナを殺すことになったらオレは、一生後悔すると思うし

そうよねあなたは、そういう人なのよねだから、好きなの

あなたも眼を閉じて

オレは克子姉に言われるまま、眼をつぶった

別の質問をするわ今突然、この学校がシザーリオ・ヴァイオラに襲われて秘密のロケットで緊急脱出しないといけないとしますロケットに乗せる順番を決めて下さい

ああ優先順位か

これも、この間、ミナホ姉さんとやったな

いやでも、オレ自身現在のオレの優先順位を知りたいな

最初に誰を脱出ロケットに乗せる

次は

マナだな

マナが驚いて、スットンキョな声を上げる

うんマナは一番年下だし、守ってあげないといけないからな

マナは、恥ずかしそうにそう言った

その次がメグメグも守らないといけない子だし、マナとメグは隣同士に座らせたいから

お兄ちゃん、どうして

えだって、マナはまだ他の人とは慣れていないからいつも、メグがマナのことを気遣って近くにいるじゃないかそれをミナホ姉さんたちも、容認してくれているし

何だ気付いていなかったんだ

まあ自分のことだと、意外と気付かないかもな

その次が、ミッチィだなあの子は、強いけれどちょっと、ズレているところが心配だから先に脱出ロケットに乗せた方が良い

後回しにすると、乗り遅れたりしそうだもんな

それからミナホ姉さんやっぱり、ミナホ姉さんが、みんなのリーダーだから先に乗って貰うよその次が、克子姉ごめんね、後回しになっちゃって

克子姉は、クスッと笑った

いいのよ、そんなことは

えっと渚はこの場にいないから、除外で

それから、マルゴさんでそれから、雪乃だな

雪乃さんお兄ちゃんは、雪乃さんも連れて行くの

当たり前じゃないかシザーリオ・ヴァイオラに襲われている危険な場所に、雪乃だけ置いていくことなんでできないだろ

うんそんなのは、可哀想過ぎる

でオレが最後だな

オレの優先順位終了

ねもしも、脱出ロケットの定員がオーバーしてしまって、どうしても一人降ろさないといけないとしたらあなたは、誰を降ろす

オレが降りるよ

こんなのは、即答だ

どうして、お兄ちゃん残ったら、殺されちゃうんだよ

いや、だってこのメンバーの中で、オレが一番必要無いじゃないか

うん悩むまでも無いことだ

リーダーのミナホ姉さんが居て参謀役で戦闘要員のマルゴさんが居て色んな裏方のできる克子姉が居てミッチィの戦闘力も信頼できるし一番守らないといけない寧さんはもちろんのことマナ、メグ、雪乃は、助からないといけないだろ死んでいいのは、オレだけじゃないか

眼を閉じたままのオレの身体を温かく豊かな肉体が抱き締める

ダメよ絶対に、死なせないから

マナちゃんこういう人なのよ、この人は

克子姉の声が、震えていた

オレは眼を開ける

克子姉は泣いていた

どうしたの克子姉

涙の意味がオレには判らない

絶対に死なせないわあなたは、あたしが幸せにしてあげるからね

その震える声を聞いてマナは

克子さん、あたし判りました

穏やかな声が静かに響いた

克子さんがさっき言っていたあたしは絶望し切ってないっていう言葉の意味

あたし頭の中のあたし自身を消します捨てちゃいます

そしたら何が残った

克子姉の言葉にマナは

マナが眼を開けてオレを見上げる

マナの頭の中にはお兄ちゃんしか、残っていない

十四歳の美少女が裸でオレを見上げている

どう、怖いマナちゃん

いいえ怖くないですお兄ちゃんがここに居てくれているから

そしてマナも、オレに抱きつく

ずっと一緒に居ようね、お兄ちゃんマナもお兄ちゃんを幸せにしてあげる

美女と美少女に抱き締められている

いいからあなたは、横になっていて

今度は、シャワールームのタイルの床にオレが寝そべる

寒くないように、マナがシャワーを掛けてあげるね

マナが、温かいお湯をオレに掛けてくれた

その間に克子姉が、オレのペニスをフェラチオしてくれる

うん美味しいわあなた

オレの真上に、マナが立っている

そのまましゃがみこんで、オレに股間を近づけた

見てお兄ちゃん、マナのアソコ

マナのヴァギナはこの二日間の酷使でちょっと腫れている

隙間から、まだオレの性液が垂れている

見てぇお兄ちゃんが、マナを女にしたんだよ

マナは自分で、割れ目を開いた

くぱぁと開く膣肉

一気にどろりと精液が零れる

マナの小さなクリトリスが、紅いルビーの様に固まって光っていた

マナそこにシャワーを当ててごらん

オレが、そういうと

マナが、自分の女性器にシャワーを押し当てる

オレの眼の前で中学二年生の幼い肉体が、喘ぐ

うふふ、もういいみたいね

克子姉がペニスから唇を離す

それじゃあいただきますっ

克子姉がオレの身体に跨がってくる

ペニスが艶やかな大人の秘部に呑み込まれていく

あんっこれがずっと欲しかったの

克子姉が身体を震わせて悦ぶ

うんっっうんっうううんっ

オレの上でゆっくりと、身体を揺らしていく

マナどいて、克子姉をちゃんと愛してあげたいから

マナが、オレから身体を離す

オレは下から克子姉の顔を見上げた

オレたちは騎乗位の形で顔を見合って、セックスしている

どう気持ちいい

ああとっても、気持ちいいよ克子姉

克子姉の内部は

メグやみすずやマナとは、全く違う

二十一歳の大人の膣内だ

しかも鍛え上げられた

あなたのためなのよ

腰を振りながら克子姉は言った

全部あなたのためそう思ってもいい

五年間も娼婦としての生活しなくちゃいけなかったのはあなたに、気持ち良くセックスして貰うためだったの

克子姉の豊満なバストが腰の動きに合わせて、ゆさゆさと揺れている

このテクニックはこの肉体は全部、あなたに悦んで貰うためだけに磨き上げたの

克子姉が腰を捻る膣の中のペニスが、キュッと絞られる

そう思ってもいいそう思いたいの全部、あなたのためだったって

ああそうだね何もかもオレたちが、出会うために必要だったことなんだよ

オレは下から、克子姉の豊かな胸を両手で掴む揉む

あっそれいいっ気持ちいい

克子姉が歓喜に喘ぐ

腰の動きを激しく、強くしていく

あたしは克子はあなたに抱かれるために、生まれてきたのッ

この身体も心もみんな、あなたのものよっ受け取って

ああ全部、貰うよっ

オレは克子姉の胸を揉みしだくっ

嬉しいっ愛してるつ愛してるっあなたが、好きなのっ

克子姉の身体汗と湯気でテカテカ光っていて

綺麗だ

とっても、セクシーで

とっても、いやらしい

なんて、いやらしい肉体なんだ

足の方に何かを感じる

眼を向けるとマナ

マナがオレの足の指を舐めている

お兄ちゃんご奉仕しますねっ

マナがオレの足の指の間に、舌を入れる

ぺちょ、ぺちょっと舐めていく

ちょっとくすぐったくてゾクゾクする

前にマナにしてくれたでしょだから、今度はマナがしてあげるの

足先のゾクゾクするような快感に対して

腰は直接的な生の快感だ

オレの裸の亀頭が克子姉の膣の中で擦られていく

刺激されていく

あああ、あああ、あーっ

快感に思わず、声が出る

全身から、ドッと汗が噴き出す

それは克子姉も同じ

あっあああーっあたしもうあなた

克子姉オレももう

腰の動きがフルスロットルに入る

克子姉は、激しいダンスを踊るように

オレの身体の上を跳ねていくッ

あああ、いいわくるもう、すぐ、くるあああんっあああーっ

じわじわと克子姉の中で快感の潮流が迫って来る

ううっあはんっあ、きたきてるきてるぅぅ

そして克子姉の身体が、ギューッと引き締まるッッ

オレを絞り込むッッ

くるくるあああああっ今よ今きてるきてるいくぅぅッッッ

出るよっ

出してぇぇっ今よ今子宮に注いでぇぇぇぇ

びゅくくくッ

どぷっ

あああああッ

灼熱を子宮に感じて克子姉は、昇天した

はぁはぁはぁはぁ

オレの身体に覆い被さって、疲れ果てて肩で息をする克子姉

お兄ちゃん、ごくろうさまでした

マナが四つん這いになって、オレの唇にキスをした

すっかり、出した

出し切った

マナ、何か飲みたいな

オレがそういうと

待ってて、お台所から何か持って来るから

裸のままシャワー・ルームから出て行った

日曜日です

今日も、午後に西友まで食料品を買いに行っただけです

あ、投げ売りのガンダムAGEの食玩を買いました

ホント、玩具のできだけはいいんですけどねえ

あれしか活躍しない上に、AGE1は延々と登場させるなら、Gエグザスのまんまで良かったようなGバウンサーって、売れる要素があったのでしょうか

とりあえず

小説家になろうの方で、マボロシの姉物語  - 愛美さん、ショウ・マスト・ゴー・オン -http://ncode.syosetu.com/n5911be/  が完結致しました

これで、こっちの連載の方が楽になります

なるはずです

なってくれないと困る

176.夜の女たち

マナが持って来てくれた、ミネラルウォーターのペットボトルを

三人で廻し飲みする

500ミリのボトルを順番に

最初は何で人数分持って来ないんだろうって思ったけれど

なるほどこうやって飲む方が親近感が強い

ああ生き返ったよありがとう

シャワールームでの二連発は

脱水症状で死ぬかと思った

えへへ

裸のマナが、無邪気に笑っている

こうして見ると、この子は本当に可愛い

こんな小さな少女に、何度も膣内射精しているなんて信じられない

マナちゃん、頭洗う

克子姉が、マナに尋ねる

ここドライヤーってあります

もちろんあるわよ

じゃあ、洗います

そう言えば昨夜は、ゴタゴタしてて洗えなかったもんな

よしオレが洗ってあげるよ

やったぁ

マナは、嬉しそうにオレにじゃれついてくる

オレはマナの髪の毛を洗ってやって

それから、克子姉の髪も洗ってあげた

本当に、あなたは真面目ねえ

普通は、髪の毛を洗いながらおっぱいを揉んだり、お尻を触ったりするものよ

え触って欲しかったの

馬鹿ねあなたが触りたかったら、いつでもいいのよあたしやマナちゃんに気遣わなくていいから

そうだよあたしたちの身体は、全部お兄ちゃんのものなんだからねっ

マナが、ニコッと微笑む

それから二人でオレの髪を洗ってくれた

セックス終わったぁ

シャワールームから出ると寧さんがまだ一人でネット上の情報収集を続けていた

ええスッキリさせて、貰ったわ

バスローブ姿の克子姉が、頭にタオルを巻いて寧さんのモニター画面を覗き込む

何か変化はあった

ん特に無し相変わらず白坂家を擁護する書き込みもあるけれど、あたしが何か書く前に他の人たちに徹底的にブッ潰されてるネット世論的には、白坂家は日本の敵ってことで決まったみたい

はぁそうなんだ

外の様子も警戒装置は、どれも動いていないわね

克子姉が、別のモニターを見る

そっちも心配だから、時々チェックしているよセンサーを誤魔化して、突破されるってことはまずないと思うけれどそれに

寧さんが、監視カメラの映像を指差す

工藤父が、相変わらず焚き火の前でくつろいでいる

あの人たち今、見えている人だけじゃないみたい少なくても、後、五人はいると思うその人たちが、定期的に学校の周りを巡回しているみたいうまく、カメラの死角に入っているから、顔までは判らないんだけど

工藤父の警護課っていうか工藤探偵事務所には、もっとたくさんのメンバーがいるんだ

工藤父やトニーさんやノーマさんはあくまでも、香月セキュリティ・サービスとの顔繋ぎで正体を伏せている裏活動のプロが何人もいるんだろう

ありがとうございます、寧様髪を乾かしてきたら、すぐに交代しますから

うん、オッケー

克子姉が、マナを見る

マナちゃん、こっちにいらっしゃいドライヤー貸してあげる

マナも克子姉に大人用のバスローブを纏っている

監視室の中は、まだ厳戒態勢だから裸ではうろつくなと言ったら、こうなった

ただバスローブがダボタボすぎて

マナはだけて、おっぱいが丸見えだよ

いやわざと見せてるだろ

マナちゃん、何回して貰ったの

寧さんが、笑ってマナに尋ねた

克子さんと一回ずつですっマナのお腹の中に、いっぱい射精して貰いました

鎖に繋がれて、床に寝そべっていた雪乃がのっそりと起き上がる

そして、ジロッとマナを睨んだ

日曜日の動物園のライオンか、お前は

とっても、気持ち良かったんですよっお兄ちゃん、大好きっ

マナは、雪乃を意識して大きな声で叫んだ

マナちゃん、あんまり大きな声を出さないで先生、寝ているんだから

あ、すみません

見ると部屋の中のたった一つのベッドに、ミナホ姉さんが服を着たままごろんと寝転がっていた

スースーと眠っている

ちょっと仮眠を取ったらって勧めたんだよ先生、ずっと気が張り詰めていたから

妹の奈生実さんの死という、最後のカードを使い

香月閣下の全面協力を得ることもできた

白坂家がどう反撃に出ようとしても香月閣下によって、マスコミのほとんどはコントロールされている

いや警察や司法組織も

そもそも、敵対者である白坂家そのものが閣下の工作で内部分裂を始めている

ミナホ姉さんの張り詰めていた気持ちが、緩んだのだろう

今は穏やかに眠っている

ネットの世界はともかく、一般の世界は朝にならないと動き出さないものねここに対する襲撃だけが怖いけれどそれも、工藤さんたちが見張って下さっているから

克子姉はそう言った

ドライヤーの音で、お嬢様が眼を覚ますといけないわマナちゃん、髪を乾かすのはお台所でしましょう

克子姉がドライヤーを持って、マナと部屋を出て行こうとする

あ、よかったヨシくん、ちょっと手伝って

メグが両手に何か重そうな物を持って、地下からの階段を上がってきた

メグが、オレの前に荷物を置く

エア・マットよこのお部屋で、みんなで寝ないといけないでしょ

ああディスカウントストアで、よく売っているやつだ

中に、エア・ポンプが内蔵されている

ちゃんとしたベッドは、仮眠の人に使って貰おうと思って

うんこの後、克子姉とマルゴさんとミナホ姉さんで交代して朝まで監視を続けるんだっけ

確かに仮眠の人には、ちゃんとしたベッドでぐっすりと寝て欲しい

ここやっぱり、こんなたくさんの人が一遍に泊まることは、想定していなかったみたいなのエア・マットを拡げられるスペースも限られているしだから、一つのマットで2、3人ずつぐらいで寝ないといけないみたい

エア・マット組はオレとメグと寧さんとマナとミッチィと

雪乃は、どうしよう

エア・マットは、幾つあるの

2つだけあと、こんなのがあったわ

メグが、取り出したそれはお屋敷の風呂場に、同じ物があるのを見たぞ

多分ソープランド用のエア・マットだ

これは、電気式のポンプは内蔵されていないから手作業で空気を入れるしかない

うん、これは雪乃用にしよう

小さいから一人しか寝られないだろうし

メグこれ用のポンプってあった

えっと、下に自転車用みたいなポンプはあったけれど

じゃあ、オレがそれで膨らませるよ

ヨシくんがするの雪乃のために

仕方ないだろうあいつは、自分でやらないだろうし

暗い部屋の端にいる雪乃を見る

相変わらず、ライオンみたいにのっそりしている

こっちに、聞き耳を立てているな

床に直接寝ると身体が冷えるし、朝、身体が痛くてたまらなくなるから

今のソファで寝起きしていた頃真夏で暑すぎて、床で寝てみたことがある

フローリングの床は涼しいというか、体温を取られ過ぎて、風邪をひいた

寝起きは身体が、あちこち痛むし

雪乃にああいう体験をさせるのは、可哀想だ

判ったあたしは空気ポンプを持って来るから、ヨシくんは、こっちのエア・マットを拡げていてくれる

メグは、再び地下の倉庫へ

寧さんコンセントって、どこですか

うんとねあそこの壁と、そこんとこじゃないかな

あった

オレはエア・マットのパッケージを開けて

コンセントに繋いでスイッチ・オン

あっという間に、マットが膨れあがっていく

こりゃ便利だ

持って来たわ、はい

メグが自転車用のポンプを持って来てくれた

これで、ソープランド用のマットに空気を入れるのは

ちょっと、大変だな

でも、仕方が無い

オレは、男だ

よし、やるか

オレは、マットにチューブを繋いで

シュコシュコと空気を送り込む

どうにか、マットはパンパンになった

はぁシャワー上がりなのに

また、薄っすら汗をかいてしまった

ほら、雪乃これの上に寝ろ

マットを持って、雪乃の所へ行く

あありがと

雪乃は、そう小声で言った

近くで見るとちょっと、すごいことになっているな

オレがビリビリに引き裂いた制服のまま

おっぱいもお尻を剥き出しだし

昼間、セックスしたまま拭いてもいない

髪の毛とかも、すっかりボサボサだし

うんさっきの動物園のライオンという印象は、本当に正しいな

あ、置きっぱなしだったカレーが半分になっている

雪乃、ちゃんと食ったんだ

よしよし

ヨシくん一緒にシャワー浴びようか

ちょっと、汗かいたみたいだし

いや、いいよ今、入ったばかりだし明日の朝にまた入るよ

そ、そうだねじゃあ、明日の朝に一緒に入ろうね

メグとは、明日の朝にセックスする約束だったっけ

それより雪乃もシャワーに行かせたいな

驚く、メグ

だってこいつ、ちょっと臭くない

ライオンが、のそりと動いてオレを睨んでいる

でもあたしは嫌よ雪乃とシャワーに行くのは

メグは嫌だろうな

こんなライオンと二人きりで、シャワー・ルームってのは

やっぱり、オレが連れて行くしかないか

捕虜の扱いでしたら、わたくしにお任せ下さいっ

上の校長室に繋がる階段からそう言って、ミッチィが降りてくる

マルゴさんも一緒だ

二人ともすっかり汗だくになっている

うんちょうど、これからシャワーを浴びようと思っていた所だからね

マルゴさんが、タオルで汗を拭いながらそう言った

捕虜が抵抗したら、間接を脱臼させればよろしいですか何でしたら、首の関節でも外しますが

首の関節を脱臼させたら死んじゃうだろ

マルちゃん、どうだったの工藤流古武術は

寧さんが、マルゴさんに尋ねた

うんとても面白いねオリジナルな姿が判れば、それを作った人の意志が判るそこからさらにアレンジした、工藤さんのお父さんの意志もね

マルゴさんがミッチィを見る

結論から言うとこの段階で、工藤さんのお父さんが工藤さんを独り立ちさせたのは正しい選択だと思う

どういうことでしょう

ミッチィが、マルゴさんに振り向く

お父さんがアレンジした工藤流は工藤さんには、合っていないからだよ

工藤さんのお父さんは体格に恵まれているよね180センチを越えているんじゃないかな

はい父の背丈は、公称185センチ実際は、183センチです

なぜ、公称とかあるんだ

いや、工藤父のことについては深く考えてはいけない

そんな大きな人なら、側に寄って来ただけで普通の人は身構えてしまうだろだから、お父さんは敵が気を緩めるように、わざとふざけた戦法をとっているんだと思う

あたしは、お父さんの戦闘は克子さんの車に付いていたドライブレコーダーの画像を転送して貰った分しか見ていないけれどでも、そうだよねわざと相手に隙を見せて敵が攻撃してきたところを反撃するっていう戦法だよね

はい平たく言うとそういうことだと思います

だけど工藤さんは、こう言うと失礼かもしれないけれど、小柄だよねそれに、見た目はとっても可愛い

わたくしは小柄ですが可愛くはありません

いや、ミッチィは可愛いよ

オレは、思わず口を挟む

うん、ヨシくんの言う通りよ工藤さんは、とっても可愛らしいわ

メグも同調してくれた

普段の姿からして、君が古武術を使うとは敵は考えていない最初っから、相手は油断しているいや舐めてかかってくるよね

マルゴさんは言った

だから、君にはお父さんのおちょくり戦術は必要無いんだというか意味が無いむしろ、君は別の能力を磨かないといけないと思うね

どんな能力でしょうか

ミッチィは、真剣だった

確実に、一撃で相手を倒す能力君は体重は無いし、腕力もその小柄な身体に見合った分しかない相手が君を侮っている間に、確実に倒せる技術を身に付けないと何発か君の攻撃をくらっても、相手が倒れなかった場合君の能力を知った敵は、警戒しながら攻撃を続けてくるだろうそしたら体力勝負になる延々と攻撃を続けられてもしのげるだけのスタミナは、今の君には無いだろ

スタミナはなくとも、わたくしには根性がありますっ

ミッチィは、そう返答するけれど

根性があるのならその根性で、有効な技術を先に身に付けるべきだね

マルゴさんの正論にミッチィは、口籠もる

確かにマルゴ姉さんのおっしゃる通りです

姉さん

ああ、ミッチィはマルゴさんを武道の先達として認めているんだった

どうしたら、確実に一撃必殺できるか考えてみようあたしも、一緒に考えるから

よろしく、お願いします

ミッチィは、素直に頭を下げた

さあ、シャワーへ行こう吉田くん、この動物も洗ってくればいいんだね

マルゴさんが、雪乃を見てそう言った

雪乃はツンとしている

マルゴさんが、高い位置に括り付けられた雪乃の鎖を外す

さあ、行こう

おかしな動きをしたら、顔面に正拳を叩き込みます

武闘派二人に連れられて雪乃は、おどおどしながらシャワー・ルームに消えて行った

うんマルちゃんとミッちゃんは仲良くできそうだね

寧さんが、嬉しそうに言った

マルちゃん、今まではトレーニングとか一人でやってたから柔軟体操ぐらいなら、あたしが付き合っていたけれど、戦闘訓練とかはできないもんね

マルゴさんも、肉体派の妹分ができて嬉しいんだ

それは、工藤さんもだと思いますお父様以外の人と鍛錬するのは、とってもいいことなんじゃないかしら

メグも、そう言う

そうだよねえそろそろ、ミッちゃんもお父さんの技の元ネタに気付いてゲンメツする年頃だろうから

ミッちゃんて、中3でしょ十五歳でベルリンの赤い雨とか天火星稲妻炎上波とか知ってるわけないもんねえ

ね、寧さんは知っているんですか

天火星稲妻炎上波の正体を

そうですよねベルリンの赤い雨はちょっと

メ、メグ知っているのか

オレが、思わずそう言うと

ヨッちゃんそこは、知っているのか、ライデンて言うところでしょ

何ですか、ライデンて

あたし前に、白坂の一族の人のベビー・シッターをしたことがあるんです

去年の夏です山峰のお父さんが、無理矢理頼まれてきて一週間、白坂の一族の人の家に、子守に行ったんです

そこの家のお父さんが、すごいデジタル・テレビとかレコーダーとか新式の機械の好きな人でうちの子がグズったら、ずっとテレビでも見せとけばいいからって、おっしゃって

はあそんな親が居るんだ

そこの家の子もまだ六歳なのに、すっかり機械の使い方が判っていてあたしが何も言わなくても、自分でどんどん映像を再生するんです

あそれで知っているんだ

はいベルリンの赤い雨ぇぇぇって言いながら、その子に何度もチョップされましたから

何か良くわからないけれど

プロレスか何かの技なんだろうか

あたしは、やっぱりモンゴルマンが国籍不明だったのが一番ショックだったなあ

寧さんの話はよく判らない

あたしさ日本に帰って来たばかりの時、色々あったからさ恭子さんに連れられて、2ヶ月間、高知県の恭子さんの実家に隠れていたんだよねそれでヒマだから、恭子さんの家の本棚を漁って色々読んだよ恭子さんて5人兄弟の真ん中なんだってだから、男の子のマンガも女の子のマンガもズラッと揃っていてさ

はあそんなことがあったんだ

あの2ヶ月は、マンガ読む以外にすることがなかったからホントに、端から端まで読んだよ

台所からマナと克子姉が帰って来る

お待たせ致しました交代します

克子姉がモニターの前に座る

よろしく、克っつーん

寧さんももずっとモニターを見ていて疲れているらしい

グッと伸びをする

シャワーでも浴びてらしたら、どうです

克子姉が、そう言うと

シャワーは今、マルちゃんとミッちゃんと動物が使ってるのっ

動物

克子姉が振り向いて雪乃が居ないことに気付く

ああ確かに、動物っぽくなってましたものね

でしょ、でしょサーカスのクマみたいだったよねぇ

ヨーゼフみたいでしたよ

マナが、二人の会話に飛び込む

ヨーゼフって

ほらハイジの

お前、どうしてそんなに実姉に厳しいんだ

うん確かに、そうかも

寧さんは、アハハハと笑った

ハイジって懐かしいなアメリカへ行った時に、持って行ったんだよ日本語のやつをケイちゃんと二人で、よく見たっけ

寧さんは懐かしそうに、そう言った

マルゴさんとミッチィと雪乃が、シャワーから出て来て

マルゴさんとミッチィは、バスローブ姿

あのバスローブは、結構な数、ここに備蓄してあるんだな

雪乃は、またビリビリの制服姿に戻っている

いや、下に着るブラウスとか無いから

素肌の上に、直接制服だ

もちろん恥ずかしいところは、丸見えのまま

この方が、吉田くんが喜ぶと思って

喜ばないですお兄ちゃんは、もうそんな人の裸には興味がありませんからっ

マナがそう言って、オレに抱きついて来る

雪乃は再び、鎖に繋がれる

自分のマットの上に、ゴロリと横になって

何か本当にヨーゼフに見えてきた

克子姉が、風邪をひかないようにタオルケットを掛けてやった

じゃあ年長組は、順番に仮眠しながら監視を続けるからみんなは寝て

ところでどうやって寝ましょうか

メグが言う

エア・マットは二つ

これから寝るオレたちは

オレ、寧さん、メグ、マナ、ミッチィの五人

寧さんがお兄ちゃんと一緒でいいよ

あたしもメグお姉ちゃんも克子さんもお兄ちゃんとエッチしたけれど、寧さんだけまだでしょ

マナは、寧さんが処女だということを知らない

あたしと工藤さんは小さいからメグお姉ちゃんと3人で寝れると思うし

確かにエア・マットの大きさ的にはそうだけど

吉田くんあたしたちは集中してお仕事しているんだから、この部屋の中でセックスを始めるのは勘弁してね

マルゴさんが、フフっと笑う

オレと寧さんが、まだセックスしていないことを知っているくせに

あ、そうだね、お兄ちゃん寧さんとしたくなったら、シャワールームかお台所に行ってね

上の校長室も使っていいわよ

今はいいです、とにかく歯を磨いて寝ましょう

と、寧さんがオレに飛びついて来る

ヨッちゃあーんっ

柔らかい肉体が、オレをギュッと抱き締める

ヨッちゃんが抱き枕っうふふっ、幸せっ

寧さんは、嬉しそうにそう言った

月曜日です

昨日、たまたま見ていたアニメに、とある声優さんが出ていたので思い出したのですが

4年くらい前に会った、ある男性のこと

その人の自己紹介の一発目が、

オレ声優の***の元彼なんですわ

あいつが*****に出てた時とか、同棲していたんでよくアフレコの練習相手とかやってましたよ

こんなにイバっている元彼って何なんだろう

つーか、こんな馬鹿な男と付き合ってたんだ***さん

何か、とっても悲しくなりました

177.寧の過去(その1)

ふと、目が醒めた

まだ暗い夜なんだろう

眼の前の柔らかな肉体

寧さんが起きている

寧さんが薄闇の中で、ジッとオレの顔を見ている

寧さんの顔は夢の中に出てくる、天使のようだった

大きな瞳形の良い鼻ぷっくりとした唇

本当にオレの理想の

これ夢だよな

夢の中で夢から醒めた夢を見ている

オレそういう夢を見たことが何度かある

たいてい、寝坊して遅刻寸前になるんだよな

目覚めて、起きて、着替えて、歯を磨いて

そこまで全部、夢の中だったこともあるし

でもこの寧さんは、本当に綺麗だ

寧さんがオレを見て

その瞬間完全に目が醒めた

寧さんは本当にそこに居た

あごめん、起こしちゃった

そう言いながらパジャマ代わりのバスローブの裾で、涙を拭く

オレは何と尋ねたらいいのか判らない

眠れないんですか

そんな、ありきたりな言葉をようやく、捻り出す

うんごめんね

寧さんはそう、言った

あたしのせいでみんなが、シザーリオ・ヴァイオラに狙われちゃっているんだって思ったらさ何か、申し訳なくて

寧さんの言葉にモニターの監視をしていた、マルゴさんが振り向く

そんなの寧が気にすることじゃないシザーリオ・ヴァイオラは、あたしたち全員の黒い森の敵なんだから

いつもと違う低い声だった

ありがとう、マルちゃん

寧さんの声もいつもとは違った

オレは、寧さんを抱き締める

オレここに居ますから

寧さんのためなら何でもしますから

オレは、部屋を見渡す

屋外を監視している監視カメラの映像は、暗い

暗視装置の青い画面が、その隣に輝いている

やっぱり、まだ夜なんだ

今、何時なんですか

三時半だよ

二時間半は、どうにか眠っていたらしい

部屋の暗さに、眼が慣れてきた

もう一つのエア・マットを見ると

メグが、マナを抱き締めて眠っている

マナはダボタボのバスローブがはだけて、おっぱいが剥き出しだ

ミッチィは

寝相が悪すぎる

マットの縁にギリギリ落ちる寸前で、引っ掛かっているけれど

バスローブは腰紐だけ巻いている感じで、背中に背負っている

ほぼ、全裸だ

下着は付けていないけれど、太ももに革の武装ケースを付けているから

これって、やっぱり武人としての嗜みなんだろうか

緊急事態に、いつでも闘えるように、肌身離さず武器を身に付けているのか

しかし全裸に武器だけ持って、どうするつもりなのだろう

雪乃は相変わらず、動物園のライオン状態で眠っている

オレたちに背を向けて、壁の方に対して

ぷりんとした裸のお尻が、こっちを向いている

まあいいきちんと睡眠は取って欲しいから

つーか、どんな場合でも平然と眠れるのが、雪乃の凄さだな

登山用のザイルみたいにブッ太い神経をしているから

そういう意味では、尊敬している

雪乃だけは、どんな状況になっても、絶対に自殺したりはしないだろう

そんな暇があったら、誰かにブーブー文句を言って罵っているに違いない

それはそれで強さだと思う

ちゃんとしたベッドの方は今は、克子姉が眠っていた

ミナホ姉さんは

どこに行ったんだろう

御名穂なら、アトラクションの準備に行ったよ

アトラクション

ずっとこんな感じが続くようじゃ、神経が参ってしまうからね御名穂は、気晴らしに悪巧みの用意をしているよ

ミナホ姉さんの悪巧みって

何か、嫌な予感がする

また、きっとオレが何かさせられるんだろうな

そんなんでミナホ姉さんの気分転換になるのなら

で、今の状況はどうなんです

一応この三時間で、何か起きたか知っておきたい

どっちのこと

マルゴさんが、オレに尋ねる

白坂家のことなら深夜ニュースは、みんな白坂創介の殺人疑惑のことを報道しているよ朝のワイドショーが始まるまでは、何とも言えないけれど香月さんが動いてしまったからね白坂家だけの力では、もう世論を引っ繰り返すのは無理だと思うよネット上の会話も、だいたい同じ

うんそっちは変化無しか

この学校への襲撃なら工藤さんが食い止めたよ

いつの間にか、襲撃されていた

襲撃というか相手の偵察要員を捕まえて、縛り上げてそいつに向かって、ロケット花火を撃ち込んで遊んでいたよさっきまで

何やっているんだ

あの人は相変わらず

で、本隊が偵察要員を救出に来たところで全員、工藤さんたちでノシちゃったよあの部下の人は面白いね口から火を吹くんだもの

それって、男の人ですか女の人ですか

もちろん、男の人だよ

トニーさん火を吹くんだ

つーか、火を吹くって強いのか

部下の二人は牽制だけで、実際に闘うのは工藤さんだけあれ、何か理由があるのかな

マルゴさんが、独り言のように言った

トニーさんとノーマさんは、あくまでもお父様の監視役ですから自衛はしますが、戦闘には参加致しません

むっくりとミッチィが起き上がる

起きてたのか

敵は、どっちが送り込んだ集団ですか

ミッチィが、マルゴさんを見る

白坂家だね御名穂を捕らえて、香月さんと交渉して、一か八かの逆転ホームランを狙ったんだろうけれど

工藤父に、阻止された

もう襲っては来ないよ時間切れだ朝の五時過ぎには、ニュース・ショーが始まるもう、各テレビ局の報道姿勢は決まっているだろうからね白坂創介関連の映像の編集だって、やっている今から、ここを襲撃して御名穂を捕まえて寝ている香月さんを叩き起こして、交渉しようと思ったら、最低でも三時間は必要だまともな裏組織の人間なら、もう諦めて撤収するよ

相手がまともな裏組織の人間じゃなかったら

マルゴさんは、ククっと笑った

そういうやつらは、まともな裏組織の人間が出張って粛正してくれるよどんな裏組織でも、上層部の人間は繋がっているからね勝機を失った負けるしか無い闘いをするようなやつらは、他の人間の邪魔になる元々、みんな香月さんとは敵対したくはないんだからね自分たちにトバッチリが来ないように、先手を打って粛正部隊を派遣するよ

そういう事態にならないように香月様は、お父様をこの場に送り込んだのだと思います

ミッチィが、そう言った

こういう時には、香月様に対するポイント稼ぎをしようと、頼まれてもいないのに粛正部隊を出動させるようなセコイ方々も現れますからしかし、そういう形で複数の組織に、意思の統一の無いままに介入して来られるのは迷惑です誰が敵で、誰が味方なのか判別がつかなくなりますし

ですから先に、香月様直属の警護課に属しているお父様がすでに動いていることを示せばそういう邪魔な連中の介入を防げます

もしかして紺碧流の稽古場ビルの前で、騒ぎを起こしたのは

はいもちろん、作戦ですあそこには、日本中の様々な名家のご息女がいらっしゃっていましたからその警護役の人間たちも集結していますお父様は、その方々にシザーリオ・ヴァイオラという外国人犯罪者に対する注意の喚起と、黒い森の周囲にはすでに香月様の配下が護衛に付いていることを示すために、わざと大立ち回りをなさったのです

それより、奈島様

ミッチィが寧さんに言った

シザーリオ・ヴァイオラのことについて教えていただけますか

わたくしたちはその方の起こした犯罪事件については、ファイルで読んでいますがシザーリオ・ヴァイオラ自身の情報は、余りにも少ないです素顔を特定できる映像もありませんし年齢も、日常生活の癖も、嗜好も判りません彼の今後の行動を予想するためにプロファイリングするためにはもっと、個人情報が必要です

寧さんはクスッと笑った

シザーリオ・ヴァイオラあいつはゲイだよ、ただのゲイ頭のイカレたね

ゲイ

シザーリオ・ヴァイオラ本名、ファビアーノ・カトゥイタリア系アメリカ人軍人だった父親に連れられて、子供時代を沖縄で過ごしたため日本語が堪能十七歳で最初の殺人を犯し、裏社会の住人となる二十八歳で、主に殺人や凶悪犯罪を請け負う犯罪集団のボスとなり、ロサンゼルスを中心に様々な凶悪事件の裏で暗躍している香月セキュリティ・サービスが手にしている情報は、それだけです写真も沖縄時代の少年期の物しかありません

ミッチィは、そう言った

シザーリオ・ヴァイオラが、変装を趣味にしているってのは知っているよね

はいそういう情報は、得ています

本当に凄いんだよ趣味っていうかライフワークなんだろうねその日の気分と浮かんだイメージで、姿形を変えるんだ今日は、シルベスター・スタローンの刑事物の映画の冒頭の五分くらいで、スタローンにブン殴られるコソ泥みたいな感じでとか戦争映画によく出てくる、イバッているだけで頭が空っぽの将軍の横で、ハラハラドキドキしている副官みたいな感じでとかわけの判んないオカルトの研究をしている元ナチス・ドイツのマッド・サイエンティストの気の弱い助手とかねミスター・ヴァイオラが、そういうイメージを言うと、専属のスタイリストとメークアップ・アーティストがその通りのイメージに彼を変える彼のイメージに合う姿になるまで、何度もやり直しさせられるんだよだから、ヴァイオラの家にはどうでもいい変な服を集めた衣装部屋と、付けヒゲや眼鏡や小道具を集めた部屋があるんだ

そんな人間なんだ

一度ねヴァイオラが今日は、人殺しを請け負う犯罪集団のボスっていうリクエストを出したんだけどねスタイリストさんが、死ぬほど困っていたよミスター・ヴァイオラそのものの設定なんだけどね何を着せたら良いのか判らなくて

それって、結局どうなったんです

オレは、思わず尋ねてみた

何かね、何十回もやり直しになったあげく黒いダブルの背広に、ボルサリーノ帽を被って、葉巻を咥えて、片手に黒猫を抱いている昔の犯罪映画のボスみたいな姿になって、落ち着いたよ結局ヴァイオラのイメージは、みんな映画の世界なんだ映画の中の登場人物になりたいんだろうねそれも、主役ではなく脇役に

本当に変わった人間なんだな

すっごい具体的なリクエストの日もあったよ荒野の七人で酒場でチャールズ・ブロンソンが撃ち殺したチンピラとかそういう方が楽だって、メイクの人が言ってたなそのまま似せればいいんだからって

寧さんは懐かしそうな顔をした

しかしすぐに表情が暗くなる

そうやって変装して仕事に行くんだよたいていは人殺しの現場にね

それがシザーリオ・ヴァイオラ

あの人があたしとケイちゃんの両親と、どうやって知り合ったのかはよく判らないわ多分シザーリオ・ヴァイオラが、あたしの両親を殺したのは仕事じゃないんだと思う趣味の方なんだと思う

趣味

シザーリオ・ヴァイオラは、日本語が喋れたから日本から、アメリカに仕事で来ているビジネスマンを巧みに信用させることができたわだから、きっとお父さんとお母さんに何か上手いことを言って、あたしたち家族を連れ出したんだと思う

寧さんの家族

あたしとお父さんとお母さんとケイちゃん

ケイちゃん

それは、寧さんの双子の弟さんの名前だ

写真を見せて貰ったことがある

飛びっ切りの美少女である寧さんそっくりの美少年だった

シザーリオ・ヴァイオラに殺されたと聞いた

弟さんの名前を口にした寧さんは小さく、溜息を吐く

寧さんの話が、始まった

あたしが覚えているのはそこが、砂漠だったってことだけ

ロサンゼルスって、街を出るとすぐそこに砂漠があるのよ

そこへ連れ出されたら、もうダメ

どんなに大きな声で助けを呼んでも無駄よ周囲の数マイルには、誰もいないんだから

あたしも、ケイちゃんもまだ小学生だった

ケイちゃんのことは、話したわよね

あたしの双子の弟よ

あたしたちは、そっくりの顔をしていて

あの頃は、いつも、一緒に居たわ

アメリカに来たばかりでまだ、友達もいなかったし

あたしたちのお父さんは日本の大きな食品会社に勤めていたの

正確には、あんまりよく覚えていないけれどアメリカ工場の管理の仕事で、ロサンゼルス支社に赴任することになって

それであたしたちは、日本からロサンゼルスに行ったのよ

ロサンゼルスに着いてまだ二週間ぐらいしか経っていなかったと思うわ

ちょうど、日本人学校のお休みの時期だったから

あたしもケイちゃんもずっと、お父さんの会社が借りてくれた家の中に居たわ

一回だけ夜、パーティに行ったわ

お父さんの会社の工場と地元の町の人たちとの親睦パーティだったと思う

シザーリオ・ヴァイオラには、そこで眼を付けられたんでしょうね

そしてヴァイオラは、お父さんに上手く取り入って

あたしたちは、砂漠に連れて行かれた

お父さんの車に会社から借りていた白いレクサスだった

その車にあたしたち家族四人が乗って

ヴァイオラは、ホンダのアコードだったわ青黒い車だった

彼一人だけじゃなくって、彼の妹も一緒に乗っていたの

そして砂漠の中の真っ直ぐな道で

あたしたちの車の先を走っていたヴァイオラは突然、停車したのよ

お父さんも車を停めて

どうしたんだ故障でもしたのかって、ヴァイオラに尋ねたわ

そしたらヴァイオラは、笑いながら車から降りてきて

その手には黒いマシンガンを持っていた

ヴァイオラの妹もマシンガンを抱えていた

そしてあたしたちに、言ったの

子供二人だけ、車から降りるんだって

お母さんは、泣きながら必死で拒絶したけれど

ヴァイオラの妹が、奇声を上げて銃を乱射して

車のサイトミラーが、バリリッて砕け散ったわ

それから、銃弾の撃ち込まれた地面から砂漠の砂が、もうもうと煙を上げて立ち昇った

まるで、映画みたいな景色だった

馬鹿みたいに澄み渡った濃いブルーの空に

冗談みたいに綺麗なサンドイエローの煙が重なっていく

あたしそんな不思議な光景を呆然と見ていたわ

シザーリオ・ヴァイオラが、それなら、このまま一家全員で死ぬかいってお父さんを脅したのよ

今すぐ死んだ方が、幸せかもしれないけれどねって

ヴァイオラの妹が、言った

大丈夫だよ、お父さん、お母さん

車の中でケイちゃんが、言った

きっと平気だよ何とかなるよ

そしてあたしの顔を見て

行こう、お姉ちゃんって言ったの

そしてケイちゃんが震える手で、後部座席のドアを開けて

お父さんとお母さんが、

外に出たらダメだ

止めなさい

って、あたしたちを止めたのに

ケイちゃんとあたしは

車の外に出ると

ヴァイオラは、満足したようにニッコリと笑ったわ

そして、自分の方に来るように言ったの

だから、あたしたちは

ゆっくりと、ヴァイオラの車の方に歩いて

すぐにヴァイオラの妹が、あたしたちの身体をガシッと捕まえた

そして、ガチャッと

あたしとケイちゃんに鎖の付いた手錠をハメた

ボクは、どんなことでもガマンしますだから、お父さんとお母さんとお姉ちゃんは助けて下さい

ケイちゃんそう言ってくれたんだよ

まだ、子供だったのに

震えていたのに勇気を出して

ヴァイオラは

そうは、いかないんだよ今日のオレは、ヒューマニズム映画の気分じゃないハードなヴァイオレンス・アクションが見たいんだよ

そうアメリカン・ニュー・シネマでも、いいんじゃない

ヴァイオラの妹がそう言ったわ

オレたちに明日は無いか

そういうことよっ

そして二人はお父さんとお母さんの乗っている車に

マシンガンの銃弾を撃ち込んだの

ズババババババ

雨のように降り注ぐ銃弾

火薬の焼ける匂い

白いレクサスのボディに、黒い穴がどんどん増えていく

窓ガラスが粉々に飛び散って

血の臭い

車の中のお父さんと、お母さんも

二人とも悲鳴を上げることさえなく

銃弾の雨の中で踊るように、身体が跳ねていた

あたしとケイちゃんは

ただ怯えてその光景を見ていた

どうすることもできなかった

お父さんとお母さんを助けることも

一緒に、死ぬことも

マガジンの中の弾を、全て撃ち尽くすと

ヴァイオラが、妹に言った

ガソリンを撒いて、火を付けろ

オーケイ、ブラザー

ヴァイオラの妹が車からガソリンの入ったポリ容器を取り出して

穴だらけになったレクサスにガソリンを掛ける

それから火を付けたわ

さっきまで、あたしたちも乗っていた車が

さっきまで、あたしたちのお父さんとお母さんだった肉塊が

ボワッと炎上する

ゴオゴオと音を立てて黒い煙を吐いて燃え上がる

炎熱気が、チリチリと顔の皮膚を刺す

あたしとケイちゃんは、その様子を見ていた

泣くこともできずに見ていた

だってほんの数分間のできごとだったんだもの

ほんの数分前にはお父さんもお母さんも生きていて

あたしとケイちゃんに、ニコニコ微笑んでくれて

あたしたち家族は、幸せだったんだもの

ボクのせいだボクが、すぐに車から降りてしまったから

呟くようにケイちゃんが、そう言った

なのに、あたしは

ケイちゃんを慰めることばなんて、何も思い付かなくて

あたしたちは、ヴァイオラのアコードの後部座席に乗せられた

車が動き出す

いつまでも、リアウインドゥの先を見ていたわ

真っ直ぐな道の後ろに

赤い炎が、うねっている

黒い煙が、もうもうと上がっている

炎と煙が背後にどんどん小さくなっていく

それでも、消えることはないの

砂漠には何も無いから

どれだけ離れても青い空と黄色い砂の大地に、黒い煙の柱が見えていたわ

あそこに、お父さんとお母さんが居る

砂漠にお父さんとお母さんを置き去りにしたまま

シザーリオ・ヴァイオラの虜になったの

ヴァイオラの目的はケイちゃんだった

ヴァイオラは変態だった

小さな男の子を犯すのが好きな変態のゲイ

その日

あたしの見ている前で

ケイちゃんは、ヴァイオラに犯された

ヴァイオラはこう言ったのよ

姉に傷つけたくなかったらオレの望むことを何でもしろ

ケイちゃんは

判りましたボクは何でもしますから、お姉ちゃんだけは助けて下さい

そう、言ってくれたの

ケイちゃんはあたしの見ている前で

ありとあらゆる、酷いことをされた

ヴァイオラはそういう光景をわざとあたしに見せて

ケイちゃんとあたしの反応を見て、楽しんでいた

悪魔だよ、あいつは

本当の悪魔

ヴァイオラは、ケイちゃんとあたしに同じ格好をさせて

男の子のケイちゃんにも女の子の格好をさせるの

髪もあたしと同じように伸ばさせてリボンを付けて

そして、スカートを履いたケイちゃんを、あたしの前で犯して悦んでいたわ

ヴァイオラが、仕事に行っている時は

あたしたち二人だけ鍵の掛かっている部屋に閉じ込められた

あたしよく、ケイちゃんのお尻に薬を塗ってあげたわ

ケイちゃんのお尻の穴は、すっかり腫れて可哀想だった

そんな時ケイちゃんは、いつもあたしに言ってくれたの

絶対にお姉ちゃんだけは、助けるからねボクがあいつの隙を作るから、お姉ちゃんは一人でも逃げて

あたしは

そんなの嫌だよ逃げるときは一緒だよケイちゃんと一緒じゃないと、嫌だよ

そしたらケイちゃんは

ボクはもう、ダメになっちゃったから

まだ小学生のケイちゃんには

男の子のケイちゃんには

大人の男に犯されるっていうことが本当に、耐えられなかったんだと思うの

女の子の格好をさせられて

泣いている姉の前で、親の仇に犯されるということが辛くて辛くてどうしようもなかったと思う

でも、ガマンしてくれたんだよ

ケイちゃんはあたしのために

シザーリオ・ヴァイオラは一生懸命、耐えているケイちゃんを犯すことに悦びを感じていたんだと思う

今ならそう判るの

あたしはケイちゃんを苦しめるための道具としてだけ、生かされていた

食事もケイちゃんに出された物を分けて貰っていた

ヴァイオラはあたしには、食事を用意してくれなかった

そしてケイちゃんが、ヴァイオラを満足させる度に

ケイちゃんの食事の量を増やしていた

だから、ケイちゃんは

あたしのご飯を確保するために

ヴァイオラの命令は、何でも聞くようになって

あたし、何なんだろうね

双子のお姉ちゃんなのに

足手まといで

あたしが居ることで、ケイちゃんを苦しめて

何であの時、あたし

一人で、先に死んじゃわなかったんだろう

あたしが、あの時に死んでいたら

きっと、ケイちゃんが殺されることは無かったと思うの

どうして、あたし

生き残っちゃったんだろう

ケイちゃんじゃなくて

役立たずのあたしの方が

火曜日です

そろそろ、寧さんの過去話をやらないとスケジュールが

いきなり、アメリカの犯罪話みたいになっていますが

どんな、マンガ的な厨2的な設定を考えてもそれを大きく上回る事件が、現実に起きるアメリカという国は凄いと思います

たいていのことはアメリカなら、あり得るかもって、思いますから

とんでもない美少女なのに、完全に無視されて美少年である弟が犯される姿を見せつけられて成長したということが、寧さんのトラウマになっています

さてヴァイオラに捕まっている寧さんが、どうやってミナホ姉さんと知り合い脱出することができたのか

それは、これから仕事中に考えます

小説家になろうの方でリトル・シスターズ 第1部 http://ncode.syosetu.com/n3989bf/  という短編の旧作をこっそりアップしてみました

そちらの方も、よろしければ御覧下さい

178.寧の過去(その2)

ねえヨッちゃん

どう思う

あたしと、そっくりな顔の男の子が双子の弟が、毎日、犯されているの

あたしの眼の前で

何度も変わってあげたいって思った

ケイちゃんのためなら、どれだけ犯されても殺されてもいいって思ってた

あたしはお姉ちゃんだから

ケイちゃんはあたしを助けるために、ヴァイオラに身体を捧げているのだから

あたしには、何もすることはできなかった

ヴァイオラは女には興味の無い男だったから

ただどうしようもない、サディストの気違いゲイ野郎だった

あいつは

苦しむケイちゃんの顔が見たいがために

ただ、そのためだけにあたしを生かしておいたのよ

お姉ちゃん、ボクはもうダメだダメなんだよ

二人きりになった夜に

よく、ケイちゃんは、そう言って泣いたわ

多分ヴァイオラは、仕事に行ったんだと思う

誰かを殴るか殺すかしに

ボクはもう、女の子とは恋ができない結婚もできないだって、ボクは

どれだけ、ヴァイオラに犯されても

ケイちゃんは、それに快感を覚えることは無かったわ

ケイちゃんは、ゲイじゃないから

ゲイだとか、セックスだとか言う前にまだ、子供だったから

シザーリオ・ヴァイオラにされた全てのことがケイちゃんには、辛くて気持ちの悪いだけの行為だったのよ

こんなことをされて神様は、きっとボクをお許しにはならないよだから、ボクはもうダメなんだって

だから、あたしケイちゃんに言ったの

大丈夫よ神様は、きっと許してくれるからだって、ケイちゃんはお姉ちゃんを助けるためにガマンしてくれているんじゃないっって

そして約束したのよ

きっと、お姉ちゃんが結婚してあげるからケイちゃんには、お姉ちゃんが一生付いていてあげるから

あたし

できることなら、その場でケイちゃんにバージンを捧げたかった

ケイちゃんを全身で受けとめたかった

でもできなかったの

あたしはヴァイオラに、貞操帯をハメられていたから

貞操帯って判る

あたしのはカーボン・ケプラー製でねヴァイオラの持っている鍵がないと、絶対に脱げないの

刃物で切り裂くことも不可能よ

オシッコとウンチをするための小さな穴は空いているけれど

そこだけ、シャッターみたいな構造になっていてね

内側からは開くから、排便はできるんだけれど

外側からペニスを突っ込もうとすると、ギザギザに尖ったシャッターが閉じる仕組みになっていた

ヴァイオラは、あたしを処女のままにしておくつもりだったのよ

その方が、高く売れるから

ヴァイオラの手下には、ペド野郎もいたからあたしはいつも、いやらしい目付きで見られたわ

でもあたしに触った手下は、全員、ヴァイオラに殺されたわ

ヴァイオラは、ケイちゃんを愛していた愛玩動物として

そして、その愛玩動物が悲しい思いをさせることを楽しいんでいた

そのためだけにあたしは、生かされていた

ううん、それだけじゃないわね

ヴァイオラはそのケイちゃんと同じ顔をしている、あたしを

他の男に犯させるのは、嫌だったのよ

それぐらい、ケイちゃんにのめり込んでいたわ

そのうち、あたしとケイちゃんは隠れ家の部屋から出されて、シザーリオ・ヴァイオラのツアーに同行させられたわ

人殺しのための、犯罪ツアーよ

お金を貰って人を殺すか

人を殺してお金を奪うか

ヴァイオラは、ロサンゼルスの裏社会では有名なスイーパーだった

契約している裏組織の依頼で、敵対者や裏切り者を殺すプロフェッショナルよ

ヴァイオラが一番好きだったのは、目撃者の抹殺

ヴァイオラは、裏組織の犯罪の目撃者を一家丸ごと殺した

特に、そこにヴァイオラの好みの男の子が入れば念入りに

女の子はヴァイオラの手下が楽しんでから殺された

誰を、どんな風に殺すかはいつも、シザーリオ・ヴァイオラの気分次第だった

ツアーの同行者はいつも、バラバラだったわ

日によってヴァイオラの犯罪集団から、違うメンバーがやって来た

受ける仕事によって、得意な仕事のプロフェッショナルが違うから

敵対者の抹殺なら殺しに特化したやつらを

裏切り者の処刑なら拷問の得意な連中を

目撃者の消去なら拉致・監禁とレイプ殺人の好きな変態仲間と

でもどの仕事の時も、ヴァイオラの妹だけは、必ず付いてきた

ヴァイオラの妹はヴァイオラの参謀役で

犯罪集団のもう一つの頭にになっていた

本名はファビアーナ・カトゥ

普段の偽名は、ロザリンド・オーランドー

ロザリンドは、バイセクシャルだった

男も女も、どっちにも性欲を感じる女で

普段は、髪を短くしてぴっちりとしたジーンズに、ウエスタンブーツを履いていた 男っぽい格好をするのが好きだったのよ

でも彼女は、白人の少年か黒人の少女かしか愛さなかったから

いやあの人は人間を愛するような女じゃなかった

ロザリンドの欲していたのはセックスで、相手を屈服させることよ

彼女も救いようのない、サディストだった

白人の少年は支配の対象として

黒人の少女は自分の性奴隷として

特に黒人の女の子の、汗の匂いが好きだって言っていた

東洋人のとくに日本人の女は、ゾクゾクする匂いじゃないから好きじゃないのさ

って、言ってたわ

だからあたしは、彼女の性の対象からは外れていた

ヴァイオラとロザリンドはツアー中は、ずっと夫婦のフリをしていたわ

そうロザリンドは、時々、自分の兄ともセックスしていた

ヴァイオラは、どうしようもないゲイ野郎だったけれど妹だけは、愛していた

こいつとのは、マスターベーションみたいなもんさ何たって、ロザリンドはオレの一部だからな

ヴァイオラはそう、言っていた

たまには、マスターベーションもしないとな自分で自分を慰めるってのも悪くはない

実際、彼らはたまにセックスすることで、お互いの絆を深めているように見えたわ

ヴァイオラとロザリンドが、信頼関係を保ち続けるために狂った兄妹には、セックスが必要だったんだと思う

あたしとケイちゃんはヴァイオラとロザリンドが海外の貧困家庭から引き取った養子っていうことにされたわ

アメリカでは、多いのよ

人種の違う子供を、海外から養子に貰うケースがね

ヴァイオラは、仕事で校外の街に行くと

よく、あたしたちを連れて色んな慈善パーティに行ったわ

地元の教会とか、社会奉仕団体の主催するバーティね

ヴァイオラもロザリンドも演技力に長けていたわ

そういう場所では、明るく、話が上手で魅力的な人物を演じていたの

だから人々は、彼らが東洋の貧困家庭から双子の姉妹を養子にして、育てているという話を受け入れてしまうのよ

あたしとケイちゃんはパパとママには、いつも感謝していますって、言わされた

少しでもおかしな態度をするとあたしを殺すって、ヴァイオラたちに脅されていたから

そしてヴァイオラたちは、そんなパーティで自分たちの趣味のための次の獲物を物色する

シザーリオ・ヴァイオラは無垢で可愛い男の子なら誰でも

ロザリンド・オーランドーは白人の男の子か、黒人の女の子を

パーティで、獲物の家族と仲良くなり誘い出して

大人は殺し子供はレイプしてから、殺す

それが彼ら兄妹の趣味だったの

ヴァイオラは、本当にあんたの弟のことを気に入っているわね

ロザリンドが、そうあたしに言ったわ

いつもなら犯したらすぐに殺すのに可愛い子は、ラッキーよね

ラッキー

ラッキーなんだろうか

こんな風に生き続けることが

ケイちゃんとあたしはヴァイオラとロザリンドに1年間連れ回された

ヴァイオラは、定住する家を持っていなかったわ

たくさんの隠れ家とモーテルとトレーラー・ハウスと

ヴァイオラの一味の押し入った被害者の家で遺体の隣で過ごした夜もあったわ

ヴァイオラの手下にアーシュラという女の人がいたの

透き通るような金髪の黒人の女の人だった

たまにいるのよ金髪の黒人て

元はロザリンドの奴隷だったんだけど成長して、手下になったの

敵を惹き付けるための餌になるのが仕事の人だった

情報収集のために男と寝たり

セックスで誰かを懐柔したりっていう

仕事の相手が敵対者で手強すぎる場合は、戦闘要員以外のメンバーは隠れ家に閉じ込められたわ

あたしにカードでのイカサマの技術を教えてくれたのは、アーシュラだった

アーシュラは、ラスベガスの生まれでお父さんは、有名なカード・ディーラーだったそうよ

あたしはすぐに上達したわ

他にすることも無かったし

アーシュラとカードで遊ぶのは現実逃避にちょうど良かったから

そしてアーシュラがロザリンドに進言したの

あの子は使い物になりますって

本当のカジノは、子供じゃ入れないから

あたしたちが連れて行かれたのは、裏カジノよ

あたしは週に何日か、そこでディラーとして働くことになったの

あたしはヴァイオラとロザリンドのために、相当稼いだわ

もちろんヴァイオラは、カジノの持ち主と交渉していたの

あたしが、イカサマ師だってことはカジノ側は知っていた

でも、あたしみたいな日本人の小さな女の子が

まさかイカサマ師だなんて、一般のお客様には判らないでしょ

あたしの技術が判るような人はみんな、あたしたちがヴァイオラの奴隷だっていうことは知っていたし

そうあたしたちは

奴隷以外の何者でも無かった

子供ディラーは、とても人気があったわ

あたしはそこで作り笑顔と話術の勉強をしたのよ

嘘でもいい

人間は笑っていないと生きるのが辛くなるから

必死で学んだわ

カードを扱っている時間だけは

色んなことを忘れていられるから

あたしは、必死だった

必死でカジノの世界に溶け込もうとしたわ

やっと、あたしにもするべきことができたから

ただケイちゃんの苦しむ姿を見せられるままではなく

でもその間も、ケイちゃんはヴァイオラに犯され

ある日カジノのお客さんの一人が、ロザリンドに言ったのよ

あの娘を買い取りたいって

その男は白坂創介だった

噂で聞いたんだがあの娘はまだヴァージンのままなのかね

ロザリンドは、答えたわ

そうよ趣味じゃないからねあんな娘は

それなら、相場の3倍いや、5倍払おうそれで、どうだろう

白坂の申し出にロザリンドは

あの娘は、カジノのディラーとしても相当稼いでいるんだけどね

白坂は言った

オーケイそっちの言い値で構わん金は、幾らでも払う

ロザリンドは白坂に、あたしを売り払うのが良いって思ったらしいわ

そいつはダメだあいつは売り物じゃねえ

ヴァイオラは妹の提案を拒絶したの

オレは、あの娘の見ている前でケイを犯すのが好きなんだ双子の姉がそこにいるから、ケイは絶望する双子の姉のために必死になる可愛いじゃねえか姉がいなくなっちまったら、あいつはただの人形になるそしたら、オレが楽しめなくなるじゃねえか

でもロザリンドは

どんな物でも売り時があるんだよあの娘を売り飛ばすなら今だよこんなに金に糸目を付けない客なんて、そうはいないんだから

ヴァイオラとロザリンドは激しく対立していたわ

お前オレに指図するつもりか

そういうつもりはないけれど

妹だってオレに刃向かうやつは、容赦しねえぞ判っているだろうな

そんなことは判っているけどさ

嘘だった

ロザリンドはシザーリオ・ヴァイオラに無断で、あたしを白坂創介に売ろうと考えていた

彼女はヴァイオラが、段々、ケイちゃんにのめり込んでいくことに不安感を感じていた

別にケイちゃんのことで、ヴァイオラの仕事がおろそかになっていたわけではないわ

ヴァイオラは確実に、スイーパーとしての仕事をこなしていた

常に自分がヴァイオラにとって一番近い存在でありたかったのよ

ヴァイオラの妹だって容赦しないという言葉が

彼女を不安に駆り立てたんだと思う

ケイちゃんが、ヴァイオラにとって愛玩動物以上の物になってしまうんじゃないかって

いえ許せなくなったのよ

ケイちゃんがヴァイオラの側に居ることが

だから、ロザリンドは

あたしを白坂創介に売り飛ばし

ケイちゃんを殺す計画を練り始めた

その頃あたしとケイちゃんも不安を感じていたわ

あたしたちの身体はどんどん、成長していた

今までは本当にそっくりな双子だった、あたしたち

でもあたしの身体は丸みを帯び

胸が膨らんできていた

ケイちゃんも男の身体に成長し始めていた

どうしよう、お姉ちゃん

ケイちゃんは本当に怖がっていた

ボクが、男の身体になってしまったらミスターはボクを捨てるだろうそしたら、ボクもお姉ちゃんも殺される

ケイちゃんは食事を減らした

何としても、成長を止めようと

神様にも祈っていた

あたしも同じことをした

だけどあたしたち

少しずつ変わっていく

そっくりなままでは、いられないって思っていた

ヴァイオラは仕事で、メキシコのティファナへ行っていた

戦闘部隊の精鋭を連れて

それなのに珍しく、ロザリンドはロサンゼルスに残っていた

二人とも出掛ける準備をしな

ロザリンドがあたしとケイちゃんにそう言った

シザーリオ・ヴァイオラがいないのに

あたしたち二人を外に連れ出すことなんてこれまで一度も無かった

あたしもケイちゃんも不安を感じた

ロザリンドがあたしに言った

嬢ちゃんは、可愛らしい格好をするんだ

あああたしは売られる

ボクは、どうしたらいいですか

ケイちゃんが彼女に尋ねた

あんたは別にどんなんでもいいよ

ああケイちゃんは、殺される

早くしな

そう言って、ロザリンドは部屋を出た

だからあたしたちは

ケイちゃんはあたしと同じ長さに髪を伸ばしていた

そっくりな双子の姉の前で弟を犯すという倒錯したセックスが

ヴァイオラのお好みだったから

同じ様な服を着た

たっぷりとした布地で身体のラインを消した

一瞬ではどっちが男の子で、どっちか女の子か判らないように

それがきっと

危機の時の切り札になると

あたしたちは思っていた

また、ずいぶん似たような格好だねえ

ロザリンドが、支度のできたあたしたちを見て、そう言った

双子ですから何を着てもそっくりになっちゃうんです

あたしはカジノで覚えた精一杯の愛想笑いで、そう答えた

まあいい来な

鍵の掛かった部屋から、外に出されると

廊下でアーシュラが泣いていた

それで確信した

あたしたちは本当に、売られ殺される

その瀬戸際に居るんだって

ロザリンドの車に乗せられて

ロサンゼルスの街に出る

怖かった

恐ろしかった

あたしとケイちゃんはギュッとお互いの手を握りしめていた

必死に神様に祈っていた

神様なんて、

一度も、あたしたちを助けてくれたことなんかなかったのに

車はロサンゼルスのホテルに到着した

待っていたよ

ホテルの裏庭に白坂創介は居た

白いスーツを着て

黒人のボディ・ガードを二人も連れていた

本当に双子なんだな

興味深そうにしげしげと、あたしたちを見た

うん夜のカジノでの姿も可憐だったがこうして、昼間の太陽の下で見るのも悪く無い

白坂は、ケイちゃんを見てそう言った

ロザリンド、笑う

馬鹿だねそっちは、弟の方だよ

白坂は、バツの悪そうな顔で改めてあたしを見る

ところで本当に、まだ処女なんだろうね

いやらしい目付きだった

確認するかい

ロザリンドがニヤッとする

ああ高い買い物をする時は、確認を怠ってはいけないからね

ロザリンドが鍵を取り出した

下を脱ぎな

あたしはその場で、だぼっとしたサーフパンツを脱ぐ

おお

白坂があたしの下半身にハメられた、貞操帯を見て驚きの声を上げた

こいつはよくできているな

兄貴の特注品だからね

何でできているんだ表面は黒いがマットな感じだ

カーボン・ケプラー製だよ

ほうこいつは面白い

白坂は貞操帯の上から、あたしのお尻を撫で回した

どこで特注したのか教えてくれこの出来映えなら、1ダース買ってもいい

そんなに興味を持つってのはあんたも、うちの兄貴と同じくらいの変態野郎なんだね

変態相手だから、商売になるんだろう

白坂は、ロザリンドに笑って言った

まあ、確かにね

この子を買い取れば弟の方は、オマケに付けてくれるんだな

ああただし、こっちの提示額のままだよ

5割増しで払おうあんたとは、これからも取引したい

白坂は、ロザリンドにそう言った

私レは、今後はロサンゼルスにも拠点を持ちたくてねあんたみたいな裏の人間とは、懇意にしておきたい

嬉しいことを言ってくれるね

ロザリンドも、悪くは無いという考えの様だった

私には少年愛の趣味は無いが、うちの顧客にはそういうプレイを好む人もいる何より、双子で姉とセットというのがいい姉の方は、しばらくは私専用で楽しませて貰うがいずれは姉弟で売り出すことになるだろうな

あたしたちは売られる

だけど殺されないで済みそうだ

どうやら

あたしは、ホッとしていた

ケイちゃんと二人なら、どんな場所でも生きられる

不意に激しい不安が、あたしを襲った

ロザリンドは、絶対にヴァイオラの許可を得ずにあたしたちを売り飛ばそうとしている

もし、このことをヴァイオラが知ったら

ヴァイオラは、あたしたちをどうするだろう

先の計画はいい今は、商品の確認が先だ

白坂が、ロザリンドに言った

本当に処女なら、今言った通りの額で買い取るすでに膜を破られているのなら

その時は、半額でいいよ

ロザリンドは、苦笑してそう言った

ホント何だって、男はそんなにヴァージンに拘るんだろうね熟成された女の方が良いとは思わないのかい

世の中ボジョレー・ヌーボーを有り難がる層っというのがいるんだ私も、その一人だ

白坂はそう言って、ロザリンドに手を差し出す

鍵をくれ

ロザリンドが貞操帯の鍵を白坂に手渡した

白坂があたしの貞操帯の鍵を外す

カチャリという音がして

貞操帯を繫ぎとめていたロックが解除された

さあて、処女穴を確認させて貰おうか

白坂が貞操帯を外す

あたしは恥ずかしかった

ケイちゃんはギュッと拳を握りしめて、うつむいている

フフフ、見せて貰うぞ

白坂だけでなく白坂の二人のボディ・ガードも、あたしの股間に注目していた

ロザリンドは嘲る様な眼であたしを見ている

黒いケプラーの貞操帯があたしの肌から離れる

あたしの下腹部が久しぶりに外気を感じた

男たちの視線が熱い

恥ずかしい

シュコーンッシュコーンシュコーン

ホテルの裏には

白い煙を吐くガス弾が、撃ち込まれる

何よ、これ

ロザリンドがピストルを引き抜こうとするが

その瞬間、飛び込んで来た人影に蹴り倒される

はぁぁッッ

ロザリンドに当て身をし

白坂のボディ・ガード二人の腹に肘と拳を叩き込む

その人は青い覆面をして

まるで、子供の頃にテレビで見た忍者の様に見えた

恭子、きさまぁ

白坂が叫んだ

水曜日です

また全然違うジャンルの小説を書いているような

十年くらい前のスイッチ誌で読んだのですが(CBSドキュメントかもしれない)

男の子が小さい時に誘拐されて、ゲイの変質者に拉致監禁されて犯され続け十八歳ぐらいで発見されたというケースがアメリカで実際にあったそうです

その被害者は、結局無理矢理、犯され続けていたのに、解放後も地元であいつはゲイだと言われて、ヤケになり自分の体験の映画化権を映画会社に売った金で、狂った様にはちゃめちゃな生活をし、最後はスポーツカーで暴走して激突死したそうです

確か、二十代前半で亡くなっのだと記憶しています

世界は、凄いですよね

どんな厨2な設定を思い付いてもすでに実行しているやつがいますから

自分の担任クラスの女生徒のほとんどを妊娠させた小学校教師というのが、中国に居たはずです

施設に入ってきた身寄りの無い娘の処女を全部奪っていたという管理のおっさんが、確かアフリカに居たと思います

性的な知識のまったくない貴族(華族)のお嬢様を治療だと偽って、毎週レイプして妊娠させた医師は戦前の日本に居ました

あちなみに寧さんが子供の頃にテレビで見たという忍者は、貴忍 麗破です妖忍 クモ御前ではありません

179.寧の過去(その3)

ソースケ、この子たちは、いただいていくよッ

また、足下で火薬が火を吹いた

あたしに付いてきなっ

女忍者があたしに言った

覆面の下の鋭い眼があたしを見ている

自由になりたいんだろ

それは日本語だった

懐かしい、日本語

自由

そんな言葉忘れていた

早く

その人に付いて行こうと思った

ケイちゃんに振り返る

怯えたまま、立ち止まっていた

混乱して

Let’s go

白い煙の中からもう一人の忍者が飛び込んで来た

黒い覆面の

その人が

あたしとケイちゃんの手を掴む

その人を間に挟んで

あたしとケイちゃんは、繋がった

逃げよう、ケイちゃん

あたしも日本語でケイちゃんに言った

ケイちゃんが小さく頷く

手を繋いでくれた、黒い覆面の忍者さんに手を引かれて

あたしたちは、煙の中を走り出す

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